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はてなキーワード: とんとんとは

2021-07-08

もうよくわからない

 ある日家に某代理店の人が訪問してやってきた。その人曰く、

 今住んでる建物工事したとかで、通信が速くなる。←わかった

 そのためには某ルーターモデム一体型じゃなくて、同じ企業だけどルーターと分かれてるのに乗り換える必要があるしその方が料金も安くなるし速度も速く安定する。←わかった

 乗り換えると基本は工事必要だが、以前契約したことあるから自分で設置するだけでOK←やった

 今使用している機器本体代の残り残額は払わないといけない年数だけど、キャンペーン申し込めば結構相殺できる。ただし1年後くらいに。←まあええわ

 解約金かかる契約年数だけど、乗り換えた。そんなに速度がめちゃくちゃ速くなるとかはなかった。以前の料金と比べて、新契約料金+本体代(分割)がちょうどとんとんからあいい。

開通から約一週間後

 別代理店の人が訪問してやってきた。その人曰く、

 今住んでる建物工事したとかで、通信が速くなる。←知ってるし手続した。

 そのためには、機器を今使っている企業のものから企業のものにしなくてはならないし工事がいる。←は?

 機器を返却するのに解約金はかかるけど、キャンペーンで一部?相殺できる。←え?

 最初無料だけど、なんかついているオプション無料期間のうちに外さないと高くなる。←えぇ……

 工事とは別に郵送で届く封筒?を開けないといけない?←はあ……

 ※企業的にはこっちの方が有名で悪評少な目みたいだけど、今使っている機器の解約料金と合わせるとこっちの方が高くなりそう

自分ポンコツな頭が理解に追い付いてないだけなのか、もう意味わからん。なんかが4から6になるらしいけど、最初から後の方の企業が来いよ。通信スマホ連携してないしどっちの企業サービス外だから通信料金は料金重視で選んでるけど、流石に使用開始から一週間で乗り換えたくないんだが……。機器却ってものすごく神経使うからできるだけやりたくないし、機器返却しないだけ前のサービスのままのが利点あるんだけど。もともと自分で用意する機器はあったんだから後者の方が先ならよかったのに。なんで開通から約一週間後にくるんだか。

 

 

 

anond:20210708190215

空いた一時間で辞めてった人の分もこなせばとんとんじゃん

それができないなら職場全体で見てマイナスになった分は研修失敗したところに責任があると思う

2021-07-05

Twitter漫画が読めなくなった

私は7年近く運用しているtwitterアカウントがある.

何でもかんでもフォローして,とめどなく流れるTLを眺めるという生活をかれこれ5年近く続けている.もはや日課となっている.

コロナの影響もあり,最近人生に緩急がなくなったためTweetほとんどせずROM専といっても差し支えない状態になってはいるが,Twitter歴だけで見れば中堅と名乗れるくらいの自負はある.

そんな中で,ここ数年でtwitter漫画を連載するというものが非常に増えたように感じる.

理由は様々あるだろうが,わかりやすものは「ビジネスに直結する」というものがあるのではないだろうか.

以前までは,漫画家という職業作品編集部に持ち込んで,編集者に精査してもらうことで連載を獲得する.またはコンテストで優秀な成績を収めることで編集部に見初めてもらうというものであった.

しかし,今の時代SNS投稿することで世間インプレッション数字としてわかりやす提示される.

そうなれば企業放置するワケもなく,やれコミックス化だ,LINEスタンプだと,とんとん拍子に話が進んでいく.

そのような一連のムーブ確立してしまった以上,漫画家はSNSユーザ向けにと自身作風を寄せていく.

わかりやすい例を挙げると

しろまんた作『先輩がうざい後輩の話』

・しゃしゃき作『オタクだってギャルと恋したい』


そういう漫画が私は読めなくなった.

別にこの二作品が特段悪いわけでも,これらの作者が嫌いなわけでもない.

読者に寄り添いすぎだ作品違和感を覚えるのである

この感情を初めて覚えたのは,しゃしゃき作『オタクだってギャルと恋したい』通称『オギャ恋』と呼ばれている作品である記憶している.

この作品賛否両論を巻き起こしたきくちゆうき作『100日後に死ぬワニ』のブームあやかって作成された100日間で展開するというフォーマットに従って進行し,「100日で冴えないオタク身の回りギャルたちとの間で展開する恋模様を描く」というものである

まずこの作品の素晴らしい部分は述べなければならない.何度も断っておくが,作者が嫌いなわけではないし,表現者に対するリスペクトは少なからず持っている.

この作品の称賛できる点は,100日間きっちり描き切ったという部分である

『100日後に死ぬワニ』が完結した2020年3月下旬Twitter上で「100日後に〇〇」という作品が大量に溢れた.そのほとんどが100日描き切ることなく中断した.しかし,しゃしゃき氏は根気強く描き続け,先日無事100日目を迎えた.

それに加えて,『100日後に死ぬワニ』と異なり,イラストの水準をかなり高い状態で保ったまま完結させた.キャラクターの表情,髪の毛のツヤ,服のシワ,陰影,背景に至るまで緻密に描かれており,とても描き続けられるような作風ではなかった.しかも本編とは別でキャラクターオフショット(?)のようなイラスト投稿している.尋常ではない努力だと思う.そういった部分は作風関係なしに賞賛すべき点であると感じる.

しかし,1日目を読んだ段階で私は読みたいと感じられなくなった.

理由は単純だった.「あまりにもステレオタイプ.それでいてオタクターゲットに見据えすぎている陳腐さ」であった.

ここで,オギャ恋第一話を紹介する.


制服を着崩し,自身巨乳の谷間を見せている金髪ロングのギャルが,オタクの机に座り「おいオタク気持ち悪い漫画ばっか読んでんじゃねーよ笑」「今すぐ購買行ってパンかってこい 秒でなっww」とオタクからかっている.


この一枚絵からこの漫画スタートする.

この絵を見た私はいたたまれない気持ちになり,次回を能動的に待つことをやめた.しかし私のとどまることのないTLは容赦なくこの作品リツイートを通して流してくる.私がこの漫画の完結を知ったのもそういった理由である

このようなことを言うとミュート,ブロック機能を推奨する意見散見されるが,私自身のエゴ赤の他人ミュート,ブロックするという行為私自身のTwitter運用に関する信念に反するのである

わかりやすく言えば,「この程度のことでミュートなんてしたくない」というくだらないプライドなのである

そういったどっちつかずの感情をぶら下げている自分自身にも嫌気がさす.

本題に戻るが,オギャ恋1話ステレオタイプギャルステレオタイプオタクステレオタイプからかい方をするというステレオタイプの展開であった.

私はこのような展開が嫌いというよりも,「こういうの描いときゃウケんだろ」という浅ましさが作品から漏れ出ているような気がしてならないのである

事実,この作品は多くの支持者を得て,人気作品となりコミックス化も果たした.

そう.そういうの描いときウケるのだ.

そういった作者の考えがあることないこと自身脳内で想起される感覚がたまらなく気持ち悪いのだ.

これは長期のTwitter運用弊害でもある.

いつだったかダ・ヴィンチ・恐山発言していた「頭の中のインターネット勝手炎上する」というものが最も的を得表現であると思う.

とあるツイートに関して,存在しないユーザ些末なことから揚げ足を取り,その結果炎上するという想像脳内で組み立てられる.

そういった良くないシミュレーションが長くTwitter運用していると増えてくる.言い換えれば,ツイートの内容を見てリプライ予測できるようになる.

正解不正解関係なく,人の考えをツイート一つから読めるようになっていき,それが制御できないのである

純粋に楽しめばいい漫画イラストにも「どうせこういうのが評判良いから描いてんだろ」と歪んだ視点で見るようになってしまったのである

何度も例として挙げて申し訳ないが,オギャ恋も当時ウケていた100日フォーマット採用したがために歪んだ視点で見ざるを得なくなった.

それ以降どのような漫画を読んでも,ポジティブ感想を押しのけてネガティブ感想が優位に立ってしまう.

ギャルオタク好意を持つ展開

オタク理解があるヤンキー

おとなしい女子ギャルを圧倒する展開

生意気な後輩に弄ばれる展開

ホラーと思わせた妖怪×人間カップリング

人気コンテンツ二次創作

それらすべてが「純粋面白さを求めた結果」ではなく「ウケやすテンプレートに則った結果」になっているような気がして嫌になる.

上記の展開が繰り広げられる作品を一つくらいはイメージできたのではないだろうか.

まりはそういうことである面白い展開だけを引っ張ってきて,自分の画風をかぶせた作品が世の中に氾濫している.

中世ヨーロッパ異世界転生がなろうのテンプレだと馬鹿にされていたが,それが現在進行形複数の設定がTwitterで消費されている.なろうの二の舞になっている.

設定構築に尽力し,作りこまれ世界観物語が進行する漫画が読みたい.

しかし,万人受けを捨てて自身の思う面白さのみにフォーカスした作品よりも,浅く何度も見たことのあるテンプレ通りの作品ばかりがTLには流れてくるジレンマ


どうすりゃいい?

映画版ポンポさんを見たので、よかった点とわるかった点をメモする

チラシの裏

よかった点

・動いてる! まずはこれにつきる。

・ヤギ増殖シーンと青春どろんこ爆笑シーン以外のマイスターの追加シーン。

お金が動くという事はいいことだ!劇場拡大おめでとうございます

・特典が映画版関係ない話で本当によかった。「これ読んでないと映画版について語れない」とか、そういうものではない。

わるかった点

・全体

  ・マンガに寄せるか、アニメに寄せるか、現実に寄せるか、この3つが揺らぎすぎてる。融合と言えば聞こえは良いけど、それぞれの定義の良さを殺し合ってる。

ポンポさん

  ・あんなに嫌味じゃない。基本的にいつもニコニコかムムッ、プンスカくらいです。なにより彼女基本的に全てを見通しているのであまり不機嫌にはなりません。

  ・あんなにロリババアじゃない。本物のロリです。

  ・あの時点でのポンポさんは「面白かった」なんて言ってくれない。その話は原作2で回収されるんだけど。

  ・もっと全てを勝手解決してくれる感じじゃないとダメです。クリエイタードラえもんなので。

  ・ポッキュポッキュがちいさすぎる。長靴ギュッギュッチになっててまあ現実的な落とし所なんだけど、もっと大きい音にしましょう。

ジーン君

  ・編集中がハイすぎる。

  ・価値観一般人すぎる。

  ・自己投影すな、自己投影程度でニャカデミー獲れると思ってんのか。(これは監督自身ジーン君に自己投影してたかららしいけど)

  ・才能が足りてない。あの時点のジーン君はもっと「ウヒヒ…」とか言いながら(ほとんど)葛藤無くスパスパ正解に突撃する。

マーティン

  ・うそつけ、お前主役しかできへんやろ。

ナタリー

  ・声が…いや、賛否…いや…声が…いや…。

  ・編集の時に横に居るな、邪魔。(これは作業者側の気持ち)

アラン

  ・だれ?君。

  ・君、だれ?

  ・プレゼンライブ配信クラウドファンディングコンプライアンス違反で即終了やぞ。普通に損害賠償請求です。(席から立ちそうになった)

  ・謎自己紹介ムービーなに、これは何かの映画であったモチーフパロディ

・ニャカデミー賞

  ・原作のニャカデミー賞(アカデミー賞)とは違い、なんか、頑張ったら獲れる金賞?みたいなイメージを受けた。

劇伴

  ・全編通してパッとせず、テーマ曲微妙に外してる感じ。

・名作へのオマージュ

  ・ピックアップが渋すぎて一般に伝わらなすぎる。もうちょっとわかりやすオマージュをもってこないと一般ウケは狙えないです。(一般ウケは狙ってない?w)

原作の先の話の設定を先取り

  ・あーあ、やってしまいましたね、2作目、できなくなったかめちゃくちゃハードル上がったかのどっちかですね。

原作読んでなければ普通に面白かったと思う。原作は「急に才能を見出されてとんとん拍子に監督就任デビュー作でニャカデミーを獲ってしまった超ド級天才と、それを見出した神の視点を持つ少女」の話だったのに、「急に監督に抜擢された結果苦悩の末自分人生映画投影したらなんかヒットしてクラウドファンディング効果撮影延期の悪評もはねのけてニャカデミーを獲ってしまった超ド級天才と、見た目が少女のスゴ腕プロデューサー」の話になってしまっているので、まあなんか読んだ話が別だったんだろうなと思う。

「埋もれた超人超人出会ったら奇跡が起きたファンタジー」を観てハイになりたかったのに、「クリエイター頑張れ!頑張れば大丈夫葛藤あるよね!悩むよね!クリエイターしんどいよね!クリエイターはみんなしんどいよ!でも、しんどくても頑張ったら金賞とれるよ!やったね!」を観せられてしんどくなってガン萎えしちゃった。

2021-06-13

でも、一生でこんなにもかわいいって言われたのはじめて。

20歳大学生わたし普通に生きてきました。普通ってなんなのか分からないけど。真面目な家庭に育ち、特に大きな事件怪我もなく、平穏に過ごしていました。とにかく真面目が取り柄な家庭でした。母も父も健在、大きな喧嘩病気離婚もせずに子供3人を育て上げる。お金にも困っておらず、三食決まった時間に食べて、ピアノ習字武道、塾にも通わせてもらいました。兄妹はその甲斐あってか、有名大学へ進学、いい会社にも就職しました。私は勉強したくない、働きたくない。でも、ひとり暮らしはしてみたい。県外のてきとうな学科4年制大学へ進学。だらだらと毎日を過ごし、2年生になっていた。まわりのみんなはサークル恋人アルバイトをしている。わたしはなんとなく授業に出る毎日大学生の四年間でこんなになにもしないのどうなの、ということでアルバイトを始めようとした。

夏休み真っ最中大学生夏休みは長い。友だちも少なくて遊びにも出ずにずっとひとりでいた。睡眠とおナニーを貪る毎日で最終刺激を求めて辿り着くのはエロサイトエロ同人誌、エロ動画風俗求人。こんな毎日でも働けば、「風俗より稼げる!3万円!」本当なのか、3万円って。正直、仕送りも十分すぎるほどもらっていたのでお金には困っていなかった。

そのサイトセクキャバ女性コンパニオン?喋るのが苦手でもおっけー。髪型、化粧が苦手でもおっけー。容姿も気にしません。忙しいので採用100パーセントです。との売り文句に惹かれた。私でもできる、したい。やりたい。

簡単ウェブ応募。それからすぐにメールが返ってきて面接日時と場所確認をしたら、もうあとは面接とんとん拍子すぎる。その日がきた。足を踏み入れたことのない繁華街。夜の街。派手な看板がギュウギュウでキラキラしてて、足を踏み入れるのも躊躇う。そこは天国みたいだった。

お店の前まで来たけれど、そんなお店に女がひとりで入るのなんて無理。でもここで行かなきゃ。行かなきゃ、行かなきゃいかなきゃ。ってお店の前をうろうろうろうろうろうろうろうろ10分程度。遅刻ちゃう。ああああああああああああああ、ああああああ、ああああああああああああ店へ突入

扉が開く。一瞬聞こえたとんでもなくうるさい洋楽。薄暗い照明、煙たいタバコ匂い。無理無理無理無理、怖くてエレベーターの閉じるボタン連打。それでも、もう一度開く扉の正面、ボーイさんが立ってた。「面接で来たんですけど……」ボーイさんが慌てた様子でとりあえず「下で待ってて。」と、もどされる。すぐに店長さんが来た。一階のバー面接。この店長がまた、めっちゃ優しい。大丈夫だよってさりげなく肩ポンボディータッチめっちゃ女の子の扱い慣れてる。

「どうしてこの仕事を?」と志望理由みたいなの簡単お話仕事の詳細の説明。「セクキャバって何するところか知ってる?」とても基礎的なところから。お触りアリのキャバクラってとこですかね…?「そうそう!うちはおっぱい触られて、舐められて、下も触られて指入れもアリです。大丈夫そう?」指入れもありって何するのか分からなかったけど、頷くことしかできなかった。他にも挨拶する時のダウンサービスの仕方、指名についての説明。時給について。そのくらいだったかな。ほんとに最低限の事項だけだった。まあいいのか。40分ほど説明してから小休憩。

タバコ吸う?」あ、はい、吸います。ってわたしの顔に似つかわしくないタバコ店長爆笑してた。ギャップだねーって。付き合い程度で吸うだけだったのでタバコ持っていなくて一本もらって吸った。学校では何してるの?とか、休みの日は?とか、雑談しながらめっちゃ笑う店長ヘラヘラしてるなあ。

それから源氏名を決めてもらった。自分で決めてもいいし、僕が付けてもいいよ、って。源氏名なんて考えていなかったので、店長にお願いした。さっきそこの看板で見かけた女性芸術家マリローランサンからまり」に決まった。かわいいを生涯描き続けた油画の作家さんらしい。

「今から働ける?」面接終わってからすぐさま体験入店へ、それはもうここまで来たのでもう逃げられない。頷く。今日のぱんつ可愛くけど大丈夫かなって綿のパンツが頭をよぎる。がんばるがんばるがんばる。って本日2度目のエレベーターで上へ。

狭い廊下カーテンで仕切られて作ったお客様の待機所を横目に、慌ただしく女の子たちが出入りする待機室に入る。ようやく人がすれ違えるくらいの狭い部屋だった。うがいをする水道と、製氷機と、小物置き場と、座るところ。女の子7人くらい座れるのかな。

水で薄めたモンダミンで口をすすぐ、おしりふきで股をふく。ローションを股に塗る。目まぐるしく待機室へ流れてくる女の子

そして、店長から先輩女の子バトンタッチ。出てきたのはギャルのお姉さん、これに着替えてね〜って渡されたのメンズワイシャツ、これが噂の彼シャツ?「えっと、正直にいうね。ストッキングとかアクセサリーは外して下着はぱんつだけにしてね。」ってあー!!!ワイシャツぱんいち。噂の彼シャツえっちだ!えっち!!!もうどうにでもなれ

そのあとはお店のロゴけが入った真っ白な名刺を渡されて、ここに名前書いてねーって。数十枚ほど油性ペンで描き描き。まりまりまりまりまりまりまりまり、私はまり。かけたらお客様のいる表ステージへ。と言っても、狭い一室内に2人がけのソファが間隔を空けて15席。

オープンすぎる席の一番隅っこの席へ連れて行かれる。先輩女性スタッフに教えてもらう。名刺の渡し方、お客様の手の消毒の仕方。突然、照明が落とされミラーボールが回ってギラギラ音楽が激しくなって、はじまるハッスルタイム。この時はね、こうやってやるんだよーって対面座位の形になる。お客様の膝の上に座るんだ。「大丈夫?」何度も聞かれた。怖かった。顔が強張ってるらしい。まだ怖い。ずっと怖いと思う。

それで、ここから接客本番なんだけどあんまり覚えてない。お客さんとキスしたら、頑張ったねって言ってもらった。無理矢理触られたりキスされたりすることもなく、基本的にはお話だけで終わるのが多かった。なんの話したかも覚えてないし無言の時間を過ごしていた気がする。今思えば、ごめんねの気持ち

セクキャバ1日目。面接からのいきなり体験入店ギラギラのなんて言ってるのかどこの国の言葉で歌っているのか分からない音楽に乗せて「まりちゃんリストバックよろしくー」の声。リストバックは接客終わりの合図。もう時間から帰っておいでの救いの言葉

その日は、一万とななひゃくえんもらった。

キス、手マンキスキスキスキス、おつぱいおっぱいおつぱいと、手マンアナルも触られる、お話からの手マン。俺は何もしないよって言いつつ手マン。ちゅーしていい?接客を終えてボーイさんに言われる、ありがとう。って言われた瞬間にんげんに戻った気になる。ものだ。わたしは物だと。ものになる瞬間と、人間狭間ものとして扱われる瞬間、何かが削げてくのがわかった。減っていく。確実に減っていく。ものはモノでしかないんだ。


それから1ヶ月。夏休みほとんどをそこで過ごした。

場内指名や私に会いにきてくれる人の存在がいるのでがんばれた。なんにもできないふつうのにんげんでも大丈夫なんだって思えた。

時給980円の仕事なんて目に入らなくなった。コンビニ1000円越えの買い物をするのが当たり前。自炊をしなくなった。スタバで甘いドリンクを飲んだ。ニキビが出来た。薬局で1番高いシャンプー歯磨き粉を買った。なんの迷いもなく化粧品をカゴに入れた。まだお客様匂いが残ってる気がして、香水を買った。拭きすぎた股が痒くなった。乳首を舐められた感覚が残ってたけど、気づかないふりをした。お刺身を食べてキス感覚を思い出した。街でお客様に似てる人を見かけて座り込んだ。彼氏無料で抱かれるのに疑問を覚えた。嘘をつく回数が増えた。

2021-04-24

anond:20210423234432

SIer年功序列だよ。中の人になって長いので、その理由について書いておく。

理由

SIerは、成果を評価するための「見る目」を持っておらず、持つ理由もないから。

おっと「お前の居酒屋でのくだ巻きなんか聞きたくねーんだよ」と言われないように、少し背景を書いておく。

業務内容の比較が難しい

SIerはざっくりいうと、IT技術について、色んな会社からアウトソーシング業務を請ける会社だ。流石にそれは理解しているよね。

では、例えばこの2人のどちらの評価を高くすべきだと思う?

「前者」がいい?単にプロジェクト管理担当がうまくやっただけじゃない?

後者」がいい?その技術は今後稼げるの?

異種格闘技戦のように、せめて直接対決すれば評価もできようが、直接評価する機会は基本的にない。

これはプロジェクトの中のメンバー評価でも、ここまで極端ではないが同じようなことが言える。

DBスペシャリストWEBアプリプログラマーのどちらをどう評価する?という話が出てくる。

SIer製品開発で稼ぐ企業ではない

WEBベンチャーとかはなんでスター技術者に高給を払うの?」という疑問があるかもしれない。

自社製品、自社サービスを開発する企業のうち一部は、技術力が

となる。「人への投資=売り物への投資」になるケースが生じうるわけだ。

雑に言うと、

技術力不足でしょぼいアプリを作ってしまい、会社がまるっと倒産するぐらいなら、

技術力が優れた年収1千万人間数人雇うぐらい安い、というケースも有りうるということ。

一方で、SIerは、

という「人売り」ビジネスだ。

大規模な受託案件も、詰まるところは「人売り」の比率が大きい。

商材としてみた人間は、大して投資せずとも莫大な売上を立てることができ、際立って優秀だ。

必要になれば、下請けから引っ張ってくれば良い。

しかも単価も月数十万〜と、超高額である

人の「売り買い」であれば、かなり安定して利益が出る。

からビジネスとなったら、手堅く稼ぎの大きい「人売り」がSIer実態なのである

(「人売り」がチートすぎて、まともな製品開発が割に合わなさすぎる、というのが日本IT業界課題、と見ることも出来る)

一部のWEBベンチャー技術力にカネを払うようになったということ自体、新しい流れだと思ったほうが良い。

他業種を含めて、技術力を評価してお金を払うことは、日本では当たり前のことではなかった。

年功序列給料総額を抑えるため

不動産営業保険営業だとの世界では、売上成績トップクラスになると、若くとも超高額の収入を得ているケースが散見される。

営業担当者の能力が、明らかに売上と直結しているからだ。

一方、SIerはどうかというと、「人を売る」商売であるだけでなく、よりチームワークが求められる。

営業一人でもプロマネ一人でもエース技術者一人でも売上は立たない。

そのため、ある程度一人ひとりのメンバー評価し、報酬の分配を行う必要がある。

さて、年功序列の良いところは、給料を抑えられるというところにある。

一定の期間忠誠心を示し、かつそこそこ以上の成果を残した社員に対して、昇格で報いることがポイント金銭ではなく)。

これにより、長く所属するほど得、となるので、短期的な金銭報酬我慢させることが可能になる。

実際には、世代ごとに社員が分断されているため、40代以降になった後、

稼げなくなったタイミングリストラを行うことで、先延ばしした支払いまで含めて抑制することが出来る。

「若手が優秀」であれば、なおのこと年功序列給与総額を抑え込みにかかるのが、企業としては合理的選択なのである

最後

情報工学の院卒のキャリアSIerに来てしまったとして、この現状にどうお付き合いすべきか。

悩ましいのは、このひとのレベル。見たところ、学歴はあるとしてもそこまで技術力があるように読み取れないんだよね。。。

ひとまとまりアプリシステム自分で作れるレベルなら会社出ろと言えるんだけど、新人研修課題をあっさり解けるという程度のレベルだと、早い人には1〜2年位で実力的に追いつかれちゃう、という現実があるよ。

大企業新人は、飲み込みが早いので、あまり舐めないほうが良いです。

自分なら・・・

という考えで行くかな。転職するかどうかは、その後考える。

嫌いになりたくない

しんどいから書き散らす。長いうえに読みにくくてごめん。

ソシャゲキャラクター個性があってどの子も大好きで大切だ。

ただ、そのジャンルに関わっているイラストレーターさんがとても苦手なんだ。

私の一方的思い込みなのはわかっている。でも苦手に感じてしまうのだ。

自分でも「お前(私のこと)は何様だ」と思う。申し訳ない。私が悪いのはわかっている、しかしそのイラストレーターさんに対して思っている私の気持ち否定できないんだ。否定して突っぱねてキャラクターを嫌いにならなくて済むならそうなりたい。でも考えれば考えるほど、そのイラストレーターさんはやはりちょっと…となってしまう。

そのイラストレーターさんも、最近よく見る「公式イラストレーターが描く非公式キャラ絵」を描いてくれる。ありがたい。

ただ、そのソシャゲ内でどういうルールが設けられているのかはわからないが、そのイラストレーターさんは頑なに「非公式です」と言わない、表記もしないのだ。

そのソシャゲに携わるイラストレーターさんは、イラストに必ず非公式だとわかる表記をする。確認漏れもあるかもしれないが、私が確認した中では必ず非公式だと入れている。件のイラストレーターさん以外は。

そこがもやっとしてしまう。確かに私には公式からイラストレーターさんにどういった指示があったのかはわからない。もしかしたら非公式と明記しなくてもいいよ、と言われているのかもしれない。

でも、普通に考えて、そういうのは非公式とわかるようにしてもらうんじゃないかな…と。

決定的だったのはこのコロナ禍。

そのイラストレーターさんは「コロナ予防しよう」的なイラストを描いてくれた。感染予防アイテムを使ってるキャラクターイラスト。相変わらず非公式表記は無かった。

私はそれを見た瞬間に

「あ、これは商品化狙ってるな」

と思った。そして案の定とんとん拍子に商品化した。

あれ、やっぱりこのイラストレーターさん下心しかないよね?ただ自分がちやほやされるためだけにキャラクター描いてる?

いやわかる。私も最底辺だけど自称クリエイターだ。ちやほやされたい。バズりたい。自分作品好きだし皆にも好きになってほしい。

でも、100%自分だけの版権じゃない(であろう)キャラクターをそういう売り込みかたする?

そう思うと駄目だった。そのイラストレーターさんがとても嫌な人に見えてしまう。私の勝手思い込みでほんと申し訳ないけど、不信感しかない。

こうなると、そのイラストレーターさんの些細な行動も気になってしまう。そのイラストレーターさんがデザインしたキャラクターも苦手だと思うようになってしまう。嫌だ。私はあの子たちを好きでいたいんだ。あの子たちにはなんの罪もない。私が勝手に苦手意識を持ってしまっているんだ。

そのイラストレーターさん、デザインが素晴らしいんだ。どうやったらそんなデザインが出来るのか。絵も上手い。魅せる絵だ。

なのに知れば知るほど苦手になっていく。私は本当にあの子たちが大切なんだ。好きなんだ。

ただ一言公式からまれたわけではない絵に「非公式」の文字を入れてくれるだけでいいんだ。

誰か助けてくれ。

2021-04-22

anond:20210422100409

勉強は対人関係じゃないから置いておくとして、対人のスポーツだったら、テニスクラブ入ったり、草野球チーム入らないとちゃんとした練習はできんだろ。

それと同じくらいのアクションは起こそうぜ。あくまで対人関係の話をしてるんだからコミュニケーション自分から図らんでどうする。

対人の前の「素振りがしたい」っていうことかもしらんが。

このスレッドでは、あくま恋愛の話じゃなく日常会話の話をしてるんだから、、会話の練習台としては「同性との会話」でいいんじゃないの?

そもそも同性との会話で、趣味の話で盛り上がったり、他人の悩みを聞いてあげたりって、できてる?

それができてれば、素振りに悩まなくてOKだよ。

その上で、男女比率とんとん趣味を始めればいいんじゃない

そんで、男女隔てない仲間をつくると。

恋愛関係はそのあとだ。

anond:20210422040308

とんとんとんからりと

となりぐみ

というのだけど

僕がやってんだからおまえもやれよ

自粛矯正して

それがフラストレーションをためて

社会不満が爆発

飲み屋営業自粛

さら

不満が爆発

イジメが増加

それが第2次世界だい戦だったと この世代が聞いてないわけがない

2021-04-11

転職をすればこんな僕でも強者男性になれるかな…

進研ゼミ漫画のようにとんとん拍子に周りを見返してやるんだ

初期投資はいくらかかるかな

始めるまでに9割は脱落するんだよな

よーし一世一代のチャンスだと思ってみよう

2021-04-01

架空お笑いコンビなすてぃじょーく」による漫才彼女写真」by2005年ごろ

なすてぃじょーく「彼女写真

ディック:どーもー「なすてぃじょーく」です。よろしくお願いします。

ボーナー:ボケ担当の「ボーナー」です!英語で「勃起したチンコ」です!夜はツッコミです!

ディックツッコミ担当の「ディック」です。英語で「チンコ」そのものです。夜もツッコミです。

ディックコンビ名は英語下ネタって意味です。そこだけでもおぼえて帰ってください!

ボーナー:みんな撮ってる?写メ

ディック:あー、最近携帯ってカメラついたからね。簡単写真が撮れるっていいね

ボーナー:あれってすごいよね、今までだったら現像しなきゃ見れなかったのに、とってすぐ携帯で見られるんだよ!

ディック:なー。そんなのプリクラ証明写真しかなかったもんな。

ボーナー:ということはだよ、エッチ写メ撮っても、現像を断られないってことなんだよ!

ディック:いやまって、お前エッチ写真撮って現像しようとしたことあるの?

ボーナー:あるよ!ポラロイドカメラよりもきれいな写真が欲しくてさ!

ボーナー:写ルンですで撮った彼女とのもろ見えのエッチ写真現像に出したらだめって言われちゃった!

ディック:おいおい、そんなんだめだろ、普通に考えろよ

ボーナー:でも絶対あの写真屋のおやじ、俺の彼女エッチ写真個人的現像してると思う

ディック:あー、それはあるかもな。

ボーナー:写真屋のおやじはずるいよな!俺の彼女エッチ写真撮らせてくれるまですごいガンバって説得したのに!

ボーナー:毎週家に呼んで、2時間くらいしかいてくれないし2万円くらい払うんだけどさ

ディックデリヘル嬢じゃねえか!その人彼女じゃないじゃん!

ボーナー:彼女だよ!彼女になってくれ!って言ったら「毎週呼んでくれるなら」って言ってたし

ディック:単なる客じゃないかお前!

ボーナー:いやでも一緒にお風呂入ってくれるよ?だいたいお風呂場で一回すっきりさせてくれるよ

ディック:それ以上いうな!お客さんひいちゃうから

ボーナー:体も頭も洗ってくれて

ディック:そっち?!?

ボーナー:ついでにボーナーのボーナーもすっきりさせてくれる

ディック:何言ってんだお前

ボーナー:そのあとベッドに行くんだけどさ、もう時間がないっていうんだよ

ディック:お風呂場でどんだけ時間かかってるんだよ、120分のうち80分くらい風呂じゃねーか

ボーナー:時間あんまりないけど写真撮らせて!って言ったんだよね

ボーナー:そしたら彼女すごい嫌がってさ

ディック:そりゃ嫌だよね、そもそも彼女でもないし

ボーナー:じゃあどうしたら写真撮らせてくれる?って言ったらさ、手だけならいいって言われて

ディック:え?手だけ?手だけ撮ったのに現像断られたの?

ボーナー:手で俺のボーナー握ったところを撮ってもらった

ディック:アウトー!そりゃ現像できないだろ!

ボーナー:絶対いい写真だったはずなんだよ!なのにそれが見られないなんて…

ディック:いやまて、写真屋のおやじは結局お前のボーナー見せられただけじゃん!

ボーナー:なんでだよ!写ってるだろ、彼女

ディック:写ってねーよ!手だけだし。てか彼女じゃないって!いい加減わかってくれよ!

ボーナー:あとさ、もう一人いい感じの子がいてさ

ディック:お、次の被害者が出てきたぞ

ボーナー:その子はおしゃべりとかあんまりきじゃないんだよね

ディック:へー。どんな感じのデリヘル嬢なの?

ボーナー:いや、普段は俺の部屋にいてくれるんだよ

ディック:え?どういうこと?

ボーナー:たまに膨らましてあげないとしぼんじゃうんだけど

ディックダッチワイフじゃねーか!いい感じの子、じゃねーよ!もう人じゃなくなったぞ!

ボーナー:ただぬくもりが感じられないかいまいちなんだよね

ディック:中身ただの空気からね!しかもお前からでた空気100%からね!

ボーナー:だから最近はほかの女の子を探そうと思ってね

ディック:もう被害者を増やすのはやめよう?

ボーナー:今流行ってるじゃん?出会い系サイトってやつ?

ディック:あーあるね。でもなんかあれでいい感じになった人って見たことないんだよね

ボーナー:それで登録したらさ、もうバンバンメールが来るの!すごいよ!モテモテなっちゃったよ!

ディック:もてもて?デリヘル嬢とダッチワイフしかいなかったお前が?

ボーナー:それでいろんな人とメールするんだけどさ、すぐにポイントがなくなっちゃうんだよ

ディックポイントメールするのにポイントってのがいるのか?

ボーナー:そうだよ、1通メールするのに50ポイントいるんだ。いっぱいポイント買っとかないといけないんだ。

ディックポイントは買えるのか?いくらするんだそれ。

ボーナー:1ポイント1円で、5000ポイントから買えるんだ

ディック:なかなかたけーな。貧乏芸人にはきついぞそれ。

ボーナー:ただね、その出会い系の人たち結構すぐに会いましょう!って言ってくれるんだよね

ディック:おお、まあすぐに会えるならいいじゃないか

ボーナー:だから待ち合わせ場所時間を決めるんだけど、ちょっとね…

ディック:おいどうした、急に暗い雰囲気になったじゃないか

ボーナー:いやね、みんな待ち合わせの時間が近づくと、必ず家の用事が入るんだよ

ディック大丈夫かそれ。ちなみにみんなって何人くらいだよ

ボーナー:20人くらいかな?

ディック:お前完全に騙されてるじゃないか!!!!まて、先日俺から金借りたよな、5000円

ボーナー:ちょうどその日会う人との待ち合わせが近かったけど、ポイントなくなったから買ったよ!借りたお金で!

ディック:ふざけんなよ!そのために俺から金を借りたのか!せめて…会えたんだよな?

ボーナー:…会えたよ!その人とは会えた!

ディック:おいまじか!やった!ムダ金にならなくてよかった!

ボーナー:もうさ、とんとん拍子で話が進んで、飲んだ後にホテル行こう!って言われたんだ

ディック:展開はえーな。大丈夫か?

ボーナー:彼女がいるけどいいのかな?って思ったけど、まあ黙ってればいいか!と思って。

ディック彼女はいないけどな。

ボーナー:で、ホテルの中でちょっとした違和感を感じたんだよね。

ディック:お?違和感

ボーナー:好きな人はやっぱり似るのかな?彼女と同じように体を洗ってくれるんだよ!

ディック:おいちょっとやめてくれよ…まさか

ボーナー:彼女とおんなじ感じですっきりもさせてくれたよ!

ディック:まだ…まだ希望はある…

ボーナー:まあ最後に2万円払ったんだけどね

ディック:結局それかよ!

ボーナー:まあわかったことがあるよ。俺は、デリヘル嬢が好きなんだ!ってね。

ディック:いい加減にしろ、どーもありがとうございましたー。

2021-03-22

カイロ団長

あるとき、三十疋ぴきのあまがえるが、一緒いっしょに面白おもしろ仕事をやって居おりました。

 これは主に虫仲間からたのまれて、紫蘇しその実やけしの実をひろって来て花ばたけをこしらえたり、かたちのいい石や苔こけを集めて来て立派なお庭をつくったりする職業しょうばいでした。

 こんなようにして出来たきれいなお庭を、私どもはたびたび、あちこちで見ます。それは畑の豆まめの木の下や、林の楢ならの木の根もとや、又また雨垂あまだれの石のかげなどに、それはそれは上手に可愛かあいらしくつくってあるのです。

 さて三十疋は、毎日大へん面白くやっていました。朝は、黄金色きんいろのお日さまの光が、とうもろこし影法師かげぼうしを二千六百寸も遠くへ投げ出すころからさっぱりした空気すぱすぱ吸って働き出し、夕方は、お日さまの光が木や草の緑を飴色あめいろにうきうきさせるまで歌ったり笑ったり叫さけんだりして仕事しました。殊ことにあらしの次の日などは、あっちからもこっちからもどうか早く来てお庭をかくしてしまった板を起して下さいとか、うちのすぎごけの木が倒たおれましたから大いそぎで五六人来てみて下さいとか、それはそれはいそがしいのでした。いそがしければいそがしいほど、みんなは自分たちが立派な人になったような気がして、もう大よろこびでした。さあ、それ、しっかりひっぱれ、いいか、よいとこしょ、おい、ブチュコ、縄なわがたるむよ、いいとも、そらひっぱれ、おい、おい、ビキコ、そこをはなせ、縄を結んで呉くれ、よういやさ、そらもう一いき、よおいやしゃ、なんてまあこんな工合ぐあいです。

 ところがある日三十疋のあまがえるが、蟻ありの公園地をすっかり仕上げて、みんなよろこんで一まず本部へ引きあげる途中とちゅうで、一本の桃ももの木の下を通りますと、そこへ新らしい店が一軒けん出ていました。そして看板がかかって、

「舶来はくらいウェスキイ 一杯ぱい、二厘りん半。」と書いてありました。

 あまがえるは珍めずらしいものですから、ぞろぞろ店の中へはいって行きました。すると店にはうすぐろいとのさまがえるが、のっそりとすわって退くつそうにひとりでべろべろ舌を出して遊んでいましたが、みんなの来たのを見て途方もないいい声で云いいました。

「へい、いらっしゃい。みなさん。一寸ちょっとおやすみなさい。」

「なんですか。舶来のウェクーというものがあるそうですね。どんなもんですか。ためしに一杯呑のませて下さいませんか。」

「へい、舶来のウェスキイですか。一杯二厘半ですよ。ようござんすか。」

「ええ、よござんす。」

 とのさまがえるは粟あわつぶをくり抜ぬいたコップにその強いお酒を汲くんで出しました。

「ウーイ。これはどうもひどいもんだ。腹がやけるようだ。ウーイ。おい、みんな、これはきたいなもんだよ。咽喉のどへはいると急に熱くなるんだ。ああ、いい気分だ。もう一杯下さいませんか。」

はいはいこちらが一ぺんすんでからさしあげます。」

「こっちへも早く下さい。」

はいはい。お声の順にさしあげます。さあ、これはあなた。」

「いやありがとう、ウーイ。ウフッ、ウウ、どうもうまいもんだ。」

「こっちへも早く下さい。」

はい、これはあなたです。」

「ウウイ。」

おいもう一杯お呉れ。」

「こっちへ早くよ。」

「もう一杯早く。」

「へい、へい。どうぞお急せきにならないで下さい。折角せっかく、はかったのがこぼれますから。へいと、これはあなた。」

「いや、ありがとう、ウーイ、ケホン、ケホン、ウーイうまいね。どうも。」

 さてこんな工合で、あまがえるはお代りお代りで、沢山たくさんお酒を呑みましたが、呑めば呑むほどもっと呑みたくなります

 もっとも、とのさまがえるのウィスキーは、石油缶かんに一ぱいありましたから、粟つぶをくりぬいたコップで一万べんはかっても、一分もへりはしませんでした。

おいもう一杯おくれ。」

「も一杯お呉れったらよう。早くよう。」

「さあ、早くお呉れよう。」

「へいへい。あなたさまはもう三百二杯目でございますがよろしゅうございますか。」

「いいよう。お呉れったらお呉れよう。」

「へいへい。よければさし上げます。さあ、」

「ウーイ、うまい。」

「おい、早くこっちへもお呉れ。」

 そのうちにあまがえるは、だんだん酔よいがまわって来て、あっちでもこっちでも、キーキーイといびきかいて寝ねてしまいました。

 とのさまがえるはそこでにやりと笑って、いそいですっかり店をしめて、お酒石油缶にはきちんと蓋ふたをしてしまいました。それから戸棚とだなからくさりかたびらを出して、頭からから足のさきまでちゃんと着込きこんでしまいました。

 それからテーブル椅子いすをもって来て、きちんとすわり込みました。あまがえるはみんな、キーキーイといびきかいています。とのさまがえるはそこで小さなしかけを一つ持って来て、自分椅子の向う側に置きました。

 それからから鉄の棒をおろして来て椅子へどっかり座すわって一ばんはじのあまがえる緑色のあたまをこつんとたたきました。

「おい。起きな。勘定かんじょうを払はらうんだよ。さあ。」

キーイ、キーイ、クヮア、あ、痛い、誰たれだい。ひとの頭を撲なぐるやつは。」

勘定を払いな。」

「あっ、そうそう。勘定はいくらになっていますか。」

「お前のは三百四十二杯で、八十五銭五厘だ。どうだ。払えるか。」

 あまがえるは財布さいふを出して見ましたが、三銭二厘しかありません。

「何だい。おまえは三銭二厘しかないのか。呆あきれたやつだ。さあどうするんだ。警察へ届けるよ。」

「許して下さい。許して下さい。」

「いいや、いかん。さあ払え。」

「ないんですよ。許して下さい。そのかわりあなたのけらいになりますから。」

「そうか。よかろう。それじゃお前はおれのけらいだぞ。」

「へい。仕方ありません。」

「よし、この中にはいれ。」

 とのさまがえるは次の室へやの戸を開いてその閉口したあまがえるを押おし込んで、戸をぴたんとしめました。そしてにやりと笑って、又どっしり椅子へ座りました。それから例の鉄の棒を持ち直して、二番目のあま蛙がえるの緑青ろくしょういろの頭をこつんとたたいて云いました。

「おいおい。起きるんだよ。勘定勘定だ。」

キーイ、キーイ、クワァ、ううい。もう一杯お呉れ。」

「何をねぼけてんだよ。起きるんだよ。目をさますんだよ。勘定だよ。」

「ううい、あああっ。ううい。何だい。なぜひとの頭をたたくんだい。」

「いつまでねぼけてんだよ。勘定を払え。勘定を。」

「あっ、そうそう。そうでしたね。いくらになりますか。」

「お前のは六百杯で、一円五十銭だよ。どうだい、それ位あるかい。」

 あまがえるはすきとおる位青くなって、財布をひっくりかえして見ましたが、たった一銭二厘しかありませんでした。

「ある位みんな出しまからどうかこれだけに負けて下さい。」

「うん、一円二十銭もあるかい。おや、これはたった一銭二厘じゃないかあんまり人をばかにするんじゃないぞ。勘定の百分の一に負けろとはよくも云えたもんだ。外国のことばで云えば、一パーセントに負けて呉れと云うんだろう。人を馬鹿にするなよ。さあ払え。早く払え。」

だって無いんだもの。」

「なきゃおれのけらいになれ。」

「仕方ない。そいじゃそうして下さい。」

「さあ、こっちへ来い。」とのさまがえるはあまがえるを又次の室へやに追い込みました。それから又どっかりと椅子へかけようとしましたが何か考えついたらしく、いきなりキーキーいびきかいているあまがえるの方へ進んで行って、かたっぱしからみんなの財布を引っぱり出して中を改めました。どの財布もみんな三銭より下でした。ただ一つ、いかにも大きくふくれたのがありましたが、開いて見ると、お金が一つぶも入っていないで、椿つばきの葉が小さく折って入れてあるだけでした。とのさまがえるは、よろこんで、にこにこにこにこ笑って、棒を取り直し、片っぱしかあまがえる緑色の頭をポンポンポンポンたたきつけました。さあ、大へん、みんな、

「あ痛っ、あ痛っ。誰だい。」なんて云いながら目をさまして、しばらくきょろきょろきょろきょろしていましたが、いよいよそれが酒屋のおやじのとのさまがえるの仕業しわざだとわかると、もうみな一ぺんに、

「何だい。おやじ。よくもひとをなぐったな。」と云いながら、四方八方から、飛びかかりましたが、何分とのさまがえるは三十がえる力りきあるのですし、くさりかたびらは着ていますし、それにあまがえるはみんな舶来ウェスキーでひょろひょろしてますから、片っぱしかストンストンと投げつけられました。おしまいにはとのさまがえるは、十一疋のあまがえるを、もじゃもじゃ堅かためて、ぺちゃんと投げつけました。あまがえるはすっかり恐おそれ入って、ふるえて、すきとおる位青くなって、その辺に平伏へいふくいたしました。そこでとのさまがえるがおごそかに云いいました。

「お前たちはわしの酒を呑のんだ。どの勘定も八十銭より下のはない。ところがお前らは五銭より多く持っているやつは一人もない。どうじゃ。誰かあるか。無かろう。うん。」

 あまがえるは一同ふうふうと息をついて顔を見合せるばかりです。とのさまがえるは得意になって又はじめました。

「どうじゃ。無かろう。あるか。無かろう。そこでお前たちの仲間は、前に二人お金を払うかわりに、おれのけらいになるという約束くそくをしたがお前たちはどうじゃ。」この時です、みなさんもご存じの通り向うの室の中の二疋ひきが戸のすきまから目だけ出してキーと低く鳴いたのは。

 みんなは顔を見合せました。

「どうも仕方ない。そうしようか。」

「そうお願いしよう。」

「どうかそうお願いいたします。」

 どうです。あまがえるなんというものは人のいいものですからすぐとのさまがえるのけらいになりました。そこでとのさまがえるは、うしろの戸をあけて、前の二人を引っぱり出しました。そして一同へおごそかに云いました。

「いいか。この団体カイロ団ということにしよう。わしはカイロ団長じゃ。あしたからはみんな、おれの命令にしたがうんだぞ。いいか。」

「仕方ありません。」とみんなは答えました。すると、とのさまがえるは立ちあがって、家をぐるっと一まわしましました。すると酒屋はたちまちカイロ団長の本宅にかわりました。つまり前には四角だったのが今度は六角形の家になったのですな。

 さて、その日は暮くれて、次の日になりました。お日さまの黄金色きんいろの光は、うしろの桃の木の影法師かげぼうしを三千寸も遠くまで投げ出し、空はまっ青にひかりましたが、誰もカイロ団に仕事を頼たのみに来ませんでした。そこでとのさまがえるはみんなを集めて云いました。

「さっぱり誰も仕事を頼みに来んな。どうもこう仕事がなくちゃ、お前たちを養っておいても仕方ない。俺おれもとうとう飛んだことになったよ。それにつけても仕事のない時に、いそがしい時の仕度したくをして置くことが、最必要だ。つまりその仕事材料を、こんな時に集めて置かないといかんな。ついてはまず第一が木だがな。今日はみんな出て行って立派な木を十本だけ、十本じゃすくない、ええと、百本、百本でもすくないな、千本だけ集めて来い。もし千本まらなかったらすぐ警察へ訴うったえるぞ。貴様らはみんな死刑しけいになるぞ。その太い首をスポンと切られるぞ。首が太いからスポンとはいかない、シュッポォンと切られるぞ。」

 あまがえるどもは緑色の手足をぶるぶるぶるっとけいれんさせました。そしてこそこそこそこそ、逃にげるようにおもてに出てひとりが三十三本三分三厘強ずつという見当で、一生けん命いい木をさがしましたが、大体もう前々からさがす位さがしてしまっていたのですからいくらそこらをみんながひょいひょいかけまわっても、夕方までにたった九本しか見つかりませんでした。さあ、あまがえるはみんな泣き顔になって、うろうろうろうろやりましたがますますどうもいけません。そこへ丁度一ぴきの蟻ありが通りかかりました。そしてみんなが飴色あめいろの夕日にまっ青にすきとおって泣いているのを見て驚おどろいてたずねました。

あまがえるさん。昨日はどうもありがとう。一体どうしたのですか。」

今日は木を千本、とのさまがえるに持っていかないといけないのです。まだ九本しか見つかりません。」

 蟻はこれを聞いて「ケッケッケッケ」と大笑いに笑いはじめました。それからしました。

千本持って来いというのなら、千本持って行ったらいいじゃありませんか。そら、そこにあるそのけむりのようなかびの木などは、一つかみ五百本にもなるじゃありませんか。」

 なるほどとみんなはよろこんでそのけむりのようなかびの木を一人が三十三本三分三厘ずつ取って、蟻にお礼を云って、カイロ団長のところへ帰って来ました。すると団長は大機嫌だいきげんです。

「ふんふん。よし、よし。さあ、みんな舶来はくらいウィスキーを一杯いっぱいずつ飲んでやすむんだよ。」

 そこでみんなは粟あわつぶのコップで舶来ウィスキーを一杯ずつ呑んで、くらくら、キーキーイと、ねむってしまいました。

 次の朝またお日さまがおのぼりになりますと、とのさまがえるは云いました。

「おい、みんな。集れ。今日もどこから仕事をたのみに来ない。いいか今日はな、あちこち花畑へ出て行って花の種をひろって来るんだ。一人が百つぶずつ、いや百つぶではすくない。千つぶずつ、いや、千つぶもこんな日の長い時にあんまり少い。万粒つぶずつがいいかな。万粒ずつひろって来い。いいか、もし、来なかったらすぐお前らを巡査じゅんさに渡わたすぞ。巡査は首をシュッポンと切るぞ。」

 あまがえるどもはみんな、お日さまにまっさおにすきとおりながら、花畑の方へ参りました。ところが丁度幸さいわいに花のたねは雨のようにこぼれていましたし蜂はちもぶんぶん鳴いていましたのであまがえるはみんなしゃがんで一生けん命ひろいました。ひろいながらこんなことを云っていました。

「おい、ビチュコ。一万つぶひろえそうかい。」

「いそがないとだめそうだよ、まだ三百つぶにしかならないんだもの。」

「さっき団長が百粒ってはじめに云ったねい。百つぶならよかったねい。」

「うん。その次に千つぶって云ったねい。千つぶでもよかったねい。」

「ほんとうにねい。おいら、お酒をなぜあんにのんだろうなあ。」

「おいらもそいつを考えているんだよ。どうも一ぱい目と二杯目、二杯目と三杯目、みんな順ぐりに糸か何かついていたよ。三百五十杯つながって居たとおいら今考えてるんだ。」

「全くだよ。おっと、急がないと大へんだ。」

「そうそう。」

 さて、みんなはひろってひろってひろって、夕方までにやっと一万つぶずつあつめて、カイロ団長のところへ帰って来ました。

 するととのさまがえるのカイロ団長はよろこんで、

「うん。よし。さあ、みんな舶来ウェスキーを一杯ずつのんで寝ねるんだよ。」と云いました。

 あまがえるもも大よろこびでみんな粟あわのこっぷで舶来ウィスキイを一杯ずつ呑んで、キーキーイと寝てしまいました。

 次の朝あまがえるどもは眼めをさまして見ますと、もう一ぴきのとのさまがえるが来ていて、団長とこんなはなしをしていました。

「とにかく大いに盛さかんにやらないといかんね。そうでないと笑いものになってしまうだけだ。」

「全くだよ。どうだろう、一人前九十円ずつということにしたら。」

「うん。それ位ならまあよかろうかな。」

「よかろうよ。おや、みんな起きたね、今日は何の仕事をさせようかな。どうも毎日仕事がなくて困るんだよ。」

「うん。それは大いに同情するね。」

今日は石を運ばせてやろうか。おい。みんな今日は石を一人で九十匁もんめずつ運んで来い。いや、九十匁じゃあまりいかな。」

「うん。九百貫という方が口調がいいね。」

「そうだ、そうだ。どれだけいいか知れないね。おい、みんな。今日は石を一人につき九百貫ずつ運んで来い。もし来なかったら早速警察貴様らを引き渡すぞ。ここには裁判の方のお方もお出いでになるのだ。首をシュッポオンと切ってしまう位、実にわけないはなしだ。」

 あまがえるはみなすきとおってまっ青になってしまいました。それはその筈はずです。一人九百貫の石なんて、人間でさえ出来るもんじゃありません。ところがあまがえるの目方が何匁あるかと云ったら、たかが八匁か九匁でしょう。それが一日に一人で九百貫の石を運ぶなどはもうみんな考えただけでめまいを起してクゥウ、クゥウと鳴ってばたりばたり倒たおれてしまたことは全く無理もありません。

 とのさまがえるは早速例の鉄の棒を持ち出してあまがえるの頭をコツンコツンと叩たたいてまわりました。あまがえるはまわりが青くくるくるするように思いながら仕事に出て行きました。お日さまさえ、ずうっと遠くの天の隅すみのあたりで、三角になってくるりくるりうごいているように見えたのです。

 みんなは石のある所に来ました。そしててんでに百匁ばかりの石につなをつけて、エンヤラヤア、ホイ、エンヤラヤアホイ。とひっぱりはじめました。みんなあんまり一生けん命だったので、汗あせがからだ中チクチクチクチク出て、からだはまるでへたへた風のようになり、世界ほとんどまっくらに見えました。とにかくそれでも三十疋が首尾よくめいめいの石をカイロ団長の家まで運んだときはもうおひるになっていました。それにみんなはつかれてふらふらして、目をあいていることも立っていることもできませんでした。あーあ、ところが、これから晩までにもう八百九十九貫九百匁運ばないと首をシュッポオンと切られるのです。

 カイロ団長は丁度この時うちの中でいびきかいて寝て居おりましたがやっと目をさまして、ゆっくりと外へ出て見ました。あまがえるどもは、はこんで来た石にこしかけてため息をついたり、土の上に大の字になって寝たりしています。その影法師は青く日がすきとおって地面に美しく落ちていました。団長は怒おこって急いで鉄の棒を取りに家の中にはいますと、その間に、目をさましていたあまがえるは、寝ていたものゆり起して、団長が又出て来たときは、もうみんなちゃんと立っていました。カイロ団長が申しました。

「何だ。のろまども。今までかかってたったこれだけしか運ばないのか。何という貴様らは意気地いくじなしだ。おれなどは石の九百貫やそこら、三十分で運んで見せるぞ。」

「とても私らにはできません。私らはもう死にそうなんです。」

「えい、意気地なしめ。早く運べ。晩までに出来なかったら、みんな警察へやってしまうぞ。警察ではシュッポンと首を切るぞ。ばかめ。」

 あまがえるはみんなやけ糞くそになって叫さけびました。

「どうか早く警察へやって下さい。シュッポン、シュッポンと聞いていると何だか面白おもしろいような気がします。」

 カイロ団長は怒って叫びしました。

「えい、馬鹿者め意気地なしめ。

 えい、ガーアアアアアアアアア。」カイロ団長何だか変な顔をして口をパタンと閉じました。ところが「ガーアアアアアアア」と云う音はまだつづいています。それは全くカイロ団長の咽喉のどから出たのではありませんでした。かの青空高くひびきわたるかたつむりメガホーンの声でした。王さまの新らしい命令のさきぶれでした。

「そら、あたらしいご命令だ。」と、あまがえるもとのさまがえるも、急いでしゃんと立ちました。かたつむりの吹くメガホーンの声はいともほがらかにひびきわたりました。

「王さまの新らしいご命令。王さまの新らしいご命令。一個条。ひとに物を云いつける方法。ひとに物を云いつける方法第一、ひとにものを云いつけるときはそのいいつけられるものの目方で自分からだの目方を割って答を見つける。第二、云いつける仕事にその答をかける。第三、その仕事を一ぺん自分で二日間やって見る。以上。その通りやらないものは鳥の国へ引き渡す。」

 さああまがえるどもはよろこんだのなんのって、チェッコという算術うまいかえるなどは、もうすぐ暗算をはじめました。云いつけられるわれわれの目方は拾じゅう匁、云いつける団長のめがたは百匁、百匁割る十匁、答十。仕事は九百貫目、九百貫目掛ける十、答九千貫目。

「九千貫だよ。おい。みんな。」

団長さん。さあこれから晩までに四千五百貫目、石をひっぱって下さい。」

「さあ王様命令です。引っぱって下さい。」

 今度は、とのさまがえるは、だんだん色がさめて、飴色あめいろにすきとおって、そしてブルブルふるえて参りました。

 あまがえるはみんなでとのさまがえるを囲んで、石のある処ところへ連れて行きました。そして一貫目ばかりある石へ、綱つなを結びつけて

「さあ、これを晩までに四千五百運べばいいのです。」と云いながらカイロ団長肩に綱のさきを引っかけてやりました。団長もやっと覚悟かくごがきまったと見えて、持っていた鉄の棒を投げすてて、眼をちゃんときめて、石を運んで行く方角を見定めましたがまだどうも本当に引っぱる気にはなりませんでした。そこであまがえるは声をそろえてはやしてやりました。

「ヨウイト、ヨウイト、ヨウイト、ヨウイトショ。」

 カイロ団長は、はやしにつりこまれて、五へんばかり足をテクテクふんばってつなを引っ張りましたが、石はびくとも動きません。

 とのさまがえるはチクチク汗を流して、口をあらんかぎりあけて、フウフウといきをしました。全くあたりがみんなくらくらして、茶色に見えてしまったのです。

「ヨウイト、ヨウイト、ヨウイト、ヨウイトショ。」

 とのさまがえるは又四へんばかり足をふんばりましたが、おしまいの時は足がキクッと鳴ってくにゃりと曲ってしまいました。あまがえるは思わずどっと笑い出しました。がどう云うわけかそれから急にしいんとなってしまいました。それはそれはしいんとしてしまいました。みなさん、この時のさびしいことと云ったら私はとても口で云えません。みなさんはおわかりですか。ドッと一緒いっしょに人をあざけり笑ってそれからにわかにしいんとなった時のこのさびしいことです。

 ところが丁度その時、又もや青ぞら高く、かたつむりメガホーンの声がひびきわたりました。

王様の新らしいご命令王様の新らしいご命令。すべてあらゆるいきものはみんな気のいい、かあいそうなものである。けっして憎にくんではならん。以上。」それから声が又向うの方へ行って「王様の新らしいご命令。」とひびきわたって居ります

 そこであまがえるは、みんな走り寄って、とのさまがえるに水をやったり、曲った足をなおしてやったり、とんとんせなかをたたいたりいたしました。

 とのさまがえるはホロホロ悔悟かいごのなみだをこぼして、

「ああ、みなさん、私がわるかったのです。私はもうあなた方の団長でもなんでもありません。私はやっぱりただの蛙かえるです。あしたから仕立屋をやります。」

 あまがえるは、みんなよろこんで、手をパチパチたたきました。

 次の日からあまがえるはもとのように愉快ゆかいにやりはじめました。

 みなさん。あまあがりや、風の次の日、そうでなくてもお天気のいい日に、畑の中や花壇かだんのかげでこんなようなさらさらさらさら云う声を聞きませんか。

「おい。ベッコ。そこん処とこをも少しよくならして呉くれ。いいともさ。おいおい。ここへ植えるの

2021-02-23

anond:20210223072044

ついでに「ベビーサイン」を取り入れるのはどうか?(詳細はググれ)

はらへったら顎トントンおむつならおしりとんとんとか。

口の構造上、まだことばは絶対しゃべれないけどサインならもっとはやくできる子いるらしい

泣かないということは頭のいい子なのかもしれない

 

なんのついでかっていうと荒らされた1~3のついで

anond:20210223072044

1.とりあえず耳栓する

2.キーキーいいだしたら育児放棄する。コンセントなどとじてある安全な部屋にいれて鍵かけてほうっておく。しずかになったらもうキーキーいわなくなった?ってもどってくる。 おちついたら他に痒そうな服のタグを切る、オムツ痒くなさそうなのにかえる、腹持ちするものをあたえる(離乳食にはまだ早いが、果汁はあたえてよい)、便秘かもしれないなどいろいろ考えてみる

3.どうしてもなおらなかったらADHD疑い

4.ついでに「ベビーサイン」を取り入れるのはどうか?(詳細はググれ)

はらへったら顎トントンおむつならおしりとんとんとか。

口の構造上、まだことばは絶対しゃべれないけどサインならもっとはやくできる子いるらしい

泣かないということは頭のいい子なのかもしれない

2021-02-20

チェンソーマンファイアパンチ

チェンソーマンはどのキャラも好きだし話もおもしろくて駆け抜けるように読んだ。

じゃあ同じ作者の前作読んでみるか!って思ってファイアパンチ一気読みしてみたら、

誰も好きなキャラが出来ず淡々と読んで最後までいってしまった。

おもしろいかというと、別におもしろくはない。衝撃的だった、というのが合ってると思う。

おもしろくない=つまらない ではない)

読んでるうちに、あ~聖書なんだコレって気づいて、

とんとん最後まで読んで、やっぱ聖書だった……と思って終わった。ってかんじ?

なんだろう、藤本タツキってすごいんだろうなあ。

2021-02-14

anond:20210214234631

金玉肛門を刺激したらなんか汁出そうだから嫌だ

とんとん専用にする

肩たたきとんとんマッサージ機を買った

首にかけたタオルみたいな形してる。

両腕をはしっこの輪っかに入れて重みで叩き効果を強くする。

とんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとんとん

これの振動が両腕と頭まで響いてめちゃ気持ちいい。

ゾンビみたいに目がグリングリンになってヨダレ垂れそう。

10分終わると放心状態になる。そのまま眠れる。

この一台が壊れたら嫌だから連続代用にあと1台買った。

来週中に届く。

2021-01-26

やっぱり男性何だかんだ最後収入のある女性がいいのでしょうか。素敵な男性だと思っていたので、何だか残念な気持ちになりました。。

元彼高収入女性結婚しました。

花音

2021年1月22日 1:45

初めて投稿します。20代半ばの女です。

数年前に1年間交際していた男性がいました。彼の事は好きでしたが、私の仕事の都合でお別れを告げました。

元々ネットから知り合った仲でしたので、別れた後もSNSでは繋がっており、破局後1ヶ月以内に新しい彼女ができたことを知りました。

新しい彼女(以下、A)はしがない派遣社員の私とは違い、彼と同じ会社(大企業です)に勤める彼と同い年(20代後半)の女性のようでした。

私に振られてから間もない交際開始だったので直ぐに別れるだろう、と思っていたのですが、とんとん拍子に同棲婚約、そして結婚してしまいました。結婚式は大企業での共働きからこそ実現できたであろう、海外での豪華なものになったようです。

元彼がAと婚約した頃に、SNS元彼に連絡を取ったことがあるのですが、私が元彼と話すことをAが嫌がったようで今ではお互いのフォローは外れています

ブロックまではされていないので元彼投稿を見る事は出来ます。Aは結婚後も夕飯など彼のために料理する事も少ないようです。

私なら仕事で疲れていても毎晩彼のために手料理を振る舞ってあげられるのに。。


私がお別れを告げた時には泣いて引き留めようとしてくれていたのに、やっぱり男性何だかんだ最後収入のある女性がいいのでしょうか。

素敵な男性だと思っていたので、何だか残念な気持ちになりました。。

https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2021/0122/1000141.htm

2021-01-21

こんな事なら、アンソロ主催なんてしなければ良かった。

 

もうアンソロ主催なんてまっぴら。

しかすると複数人主催をしたのが間違いだったのかもしれない。

私の心が狭いだけなのかもしれない。

でも本当にこの件で私は今後の同人活動に一歩引いた姿勢ができてしまった。

オタク友達と話すのが楽しいと思って初めたTwitterだけど、もう作品公開の告知しかしないと思う。

 

 

およそ1年前、同じカプ(以下○△)で活動している仲良し4人でアンソロ出したいねという話になった。

4人とも○△でそこそこの数作品も本も作っていたし、何より○△のアンソロがまだ出ていなかったから。

誰が主催する?え〜私は無理だよ。なんて話をしていたら、誰かが「じゃあ4人でやる?」と言った。

4人なら作業分散出来るし、良いんじゃないって。

そうしてとんとん拍子で4人が主催アンソロを作ろうという話になった。

 

私は執筆者への声掛けや、連絡、取りまとめの係。

Aちゃん原稿をまとめて体裁を整え、印刷所へ入稿する係。

Bちゃん執筆者への献本の手配、通販サイトとの連携をする係。

CちゃんアンソロHP作成Twitter情報を発信する係。

誰か一人に負荷が掛かり過ぎないように分担した。

 

そこからしかった。

全員社会人から仕事が終わってから色々と話し合って決める。

誰にお願いするか、テーマはどうするか、ページ数はどのくらいにするか、装丁はどうするか、印刷所はどこを選ぶか。

ある程度決まったと思ったらまた決めなきゃいけない事が出てきたり、4人揃ってSkype出来なくて不参加の人の為に情報を共有したり。

深夜まで話し合いながら作業は本当に大変だったけれど、4人全員が同じ方向を向いていたし、頑張ろうね、良い本作ろうね、と互いに励まし合いながらどうにか乗り越えられた。

 

 

それから8ヶ月後。

執筆者の誰一人欠ける事なく、締め切りを延ばす事なく、無事に原稿が集まった。

この頃からBちゃんが少し仕事で忙しくなったと言っていた。

勿論アンソロの事はちゃんとやるよ!と言っていたけど、Twitterにも前程の頻度で浮上しなくなっていたし原稿の完成もBちゃんが一番遅かったから少し心配だった。

もしBちゃんが本当に忙しくてどうにもならない!という事なら3人でフォローするつもりでもいた。

 

どうにか入稿し、あとは本の到着を待つばかり!という頃になってBちゃんからの返事が目に見えて減った。

例えば私が「Zさんは2冊献本して欲しい(今回は2冊までの献本可能としていた)って言ってたからお願い!」と伝えても返事が無かったり、Cちゃんが「HP更新たからみんなTwitter拡散して!」とグループDMに送っても返事が無い所かTwitterでも何もしなかったり。

Bちゃんを除いた3人でSkypeをした時は、Bちゃん最近大丈夫かな、お仕事忙しいって言ってたもんね、なんて話題が出る程。

何か分担変わろうか?とAちゃんグループDMでBちゃんに聞いても返事は無かった。

 

無事通販サイトにもアンソロのページが出来て予約も始まった。

たくさんの人がアンソロを楽しみにしてくれていたし、Twitter拡散してくれて○△界隈では話題になった。

予約してくれる人が多くて刷った部数が全部予約で埋まってしまい、慌てて増刷をする程だった。

Bちゃんからの返事の無さは前ほどではなくなったけど、相変わらずこちらの連絡には5回に1度返すくらいの頻度だった。

どうしてもBちゃんからの返事が無いと先に進めないとなった時、普段は人に物を催促する事のないCちゃんが「Bちゃん返事して〜」とDMを送った。

それに対して「え?私の返事待ちだった?」と返って来た時には怒りを通り越して呆れてしまった。

 

 

そんな時、Bちゃんが久々にTwitterに出てきた。

最近ツイートをする事なんてほとんどないから珍しいなと思っていたら、内容が『最近別のジャンルのカプ(以下☆□)にハマっている』だった。

見れば別のアカウントを作って最近はそこにいるらしい。

新しいBちゃんアカウントを見れば、Bちゃん仕事で忙しくなったと言っていた頃に作ったようだった。

そこでのBちゃんほとんど毎日のようにツイートをしたり、新しいフォロワーとリプのやり取りをしていたり、本当に楽しそうだった。

 

私は激しく憤った。

別のジャンルに行った事や、新しいアカウントを作った事に怒っている訳でもない。

Bちゃんアンソロの事を適当にしたまま、碌に返事もしないまま、新しいジャンルではしゃいでいる事に憤りを覚えた。

 

アンソロの事でまたSkypeしようとグループDMで決めた時、珍しくBちゃんも参加した。

久々に話したBちゃんは本当に楽しそうで、☆□がどれ程素晴らしい物なのかを熱弁していた。

アンソロのためのSkypeだったのに。

みんな良い歳の大人からそれを「うんうん」って聞いていたけど、正直私はこのままBちゃんの話を聞いているだけなら自分原稿を1コマでも進めたかたから、途中から適当に流して作業しながら聞いていた。

Bちゃんが話したい事を話し終えると話題は当然アンソロの事に移ったけれど、さっきまでの勢いが嘘のようにBちゃんは静かになって、代わりにスマホの画面をカツカツ叩く音が響いた。

大方今ハマっているジャンルクエストにでも精を出しているんだろう。

アンソロの話なんて興味が無いというようで、本当に嫌だった。

 

その割には「じゃあこうしよう」と決まりかけていた事に「え〜でもそれってさぁ」と口を出してきてまた話がごちゃごちゃになったり、かと思えば「私は3人を信頼してるから、3人で決めた事なら何でも従うよ」と言ってきたり。

正直この頃には、Bちゃんの事が嫌いになっていた。

 

 

無事本が通販サイトとBちゃんの家に着いた時もこちから尋ねるまで連絡はなかったし、執筆者への献本一言「これから送る」というような連絡は無く私達の知らない内にいつの間にか行われた。

献本と一緒に送るプレゼントギフトカードノベルティちゃんと全員に届いたらしいけれど、メッセージカードは入っていない人もいれば2枚入っているという人もいて散々だった。

私がお願いしたZさんへの献本は、やっぱりというか何というか1冊しか送っていなかった。

微々たる物かもしれないけれどZさんへ追加で送った送料やメッセージカードの刷り直し代、送料は当然私達の売り上げから引かれ、当のBちゃん全然気にしていないようだった。

私達主催の分も遅れてBちゃんから本が送られてきたけど、本1冊がぺらんと入っただけだった。

以前Bちゃんも参加していたSkypeで「主催は3冊ずつ持っておこうね」と話したのも忘れてしまっているようだった。

 

私はBちゃんのそのあんまり姿勢文句を言いたかったけれどAちゃんも Cちゃんも気にしていないのか、スルーしているのか、何も言わなかったので黙った。

アンソロを手に取ってくれた方がたくさんリプやDMをくれたけれど、それにありがたいと思いながらも変に冷めている自分がいた。

執筆者の人も私達を労ってくれたけど、当然Bちゃんにも同じように賛辞の言葉を送っていたのも、仕方の無い事だと分かってはいたけれど、もやもやした。

 

 

最近Bちゃんは別垢で何かあったらしくまた私と繋がっているアカウントに戻ってきつつある。

それでも話す事は☆□の事ばかりで殆どファボも付かない。

それが悔しいのか知らないけれど、時々思い出したかのようにアンソロの話を持ち出したり○△の話をしたりする。

最近○△の本も出した。

当然私はBちゃんツイートに反応する事も、本を買う事もしていない。

グループDMでAちゃんやCちゃんが「本買ったよ!」とか「よかったよ!」と言っているので、上辺だけの同調はしている。

Bちゃん新刊はこれまで支部やベッターにアップした物の再録だったので、私も内容を知っていたから会話に付いていく事には困らないのが不幸中の幸いだった。

 

Bちゃんは私達に対する配慮なのか、既存アカウントツイートする言い訳が欲しいのか分からないけれど○△の事はまだ好きだと言う。

そう言う割に私達が○△の話をグループDMでしていると全く関係の無い話に無理やり変えたり、何なら☆□の話を始めたりする。

☆や□のキャラどころか、その作品も私達3人はよく知らないのに。

最近の○△で活躍している描き手の話になると、Bちゃんはあからさまに興味が無くなるようでまたスマホの画面をカツカツし始める。

○△の話は出来ても、同人は追っていないか自分が分からない話はつまらないのだろう。

ならSkypeに来なければ良いのに・・・と思ってしまう。

AちゃんもCちゃんも、Bちゃんがまだ○△を好きだという言葉を信じているようで、話に上がった描き手の人を勧めたりどれ程すごい作品かを話しているけれどBちゃんの返事は毎回「今度見てみるね」で、その『今度』が訪れた事は一度も無い。

いい加減AちゃんもCちゃんも気付けば良いのになあとも思ってしまう。

 

出来ればBちゃんブロックしたい。

でもそんな事したらAちゃんやCちゃんと気まずくなるのは目に見えているし、Bちゃんには本を送ってもらう為に本名も住所も教えてしまっているので、何かあったら怖いしそれも出来ない。

 

最近では前と変わらずBちゃん笑顔で話しかけているAちゃんや、SkypeにBちゃんが来ると喜ぶCちゃんにもモヤモヤしている。

AちゃんもCちゃんも悪くないのに。

二人ともアンソロの事はもう過去の事と割り切ってBちゃんに接しているのに、私だけが子供でBちゃんを許せていないと突きつけられているような気になる。

 

アンソロ執筆者には本当に感謝しているし、本を手に取ってくれた人にもありがたいと思うけれど、正直今回のアンソロの件で私は何もかも嫌になってしまった。

 

出来れば違うカプにハマりたい、ジャンル移動してしまいたい。

それでもハマっているカプってそう思って離れられる訳でもないから、私はまだこのカプで本を作ったり作品をアップしたりしている。

本の発送する時、通販サイトとやり取りをしている時、他の人の本を買う為に通販サイト彷徨っている時、Bちゃん適当な、投げやりな態度を思い出してはイライラする。

  

こんな事なら、アンソロ主催なんてしなければ良かった。

 

 

 

2021-01-05

anond:20210105154556

ポリコレ適性かどうか気にするぐらいなら面白いかどうか気にしたほうがいい。

 

まりポリコレ適正かじゃなくて、とんとんしてくるヒロインに魅力を感じる人がどれくらいいるのか? もう少ないんじゃないか? 俺の読者層ならむしろ多いだろうか? みたいなこと気にしろ

2020-12-30

今の職場が快適すぎる

化粧してスーツ着て面接して自己アピールして……な就活苦痛すぎて、とりあえず内定欲しさに見るからブラック企業内定をもらって半年経たずに辞表を出すことになり、メンタルやられて1年くらいニートして親のすねをかじっていた。(仕事を探して応募することはしていたが、やる気のなさが露呈していたのか50社ほどにお祈りされて心が折れた)

流石にやばいと思って派遣登録して期限いっぱいまで働いた。そこでは社会復帰意味合いもこめてとことん頑張ったつもりだったけど、とてつもなく暇な職場だった。忙しい時期はあるにはあるけど、8割がた暇で、丁寧なマニュアル作ったり、同じ所属の定年のおじいちゃんが暇そうに居眠りする横で私も居眠りをかますくらい暇だった。それでも仕事ぶりは良い評価をもらえた謎。そこで数年過ごして、ブラック企業時代にへし折られた自尊心やら自信を少しずつ取り戻せたと思う。

暇な派遣先を辞めたあとは、いつまでも派遣でいるわけにはいかないので、正社員仕事を探した。転職エージェントとかも使ってみたが、全然成果が上がらず、数ヶ月が経過。焦って私はまた派遣仕事を探した。運良くOKをもらえたところは以前の派遣先より条件が劣る職場だったが、職なしの不安から逃れたい気持ちが勝り、そこで働くことになった。

そこがまあ良い職場すぎてびっくりした。

就活時代の苦労はなんだったのかと思うくらいに、ここに来たらとんとん拍子に直接雇用にまで行ってしまった。私が特段優秀だからではない。まさに運、ご縁という感じだった。

定時で帰れるし、嫌な感じのする人も皆無で、人間関係も良好。給料も悪くない。職場環境は最高だ。なぜ自分がこんなに最高な環境で働けているのか分からない。この職場に来れたのは就活を頑張ったからじゃない。単にタイミングと運が良かっただけだ。

人生ってままならない。

2020-12-26

anond:20201226121851

その分フリーターの身内は平日休んだりしてるんでしょ?

とんとんだと思うわ

から頭上がらないとか思う必要なくない?

2020-12-10

話題になってるネット恋愛の奴

釣りデカすぎないか

今月作ったアカウントとんとん拍子に話進んで今不幸ですって流石に都合良すぎだろ



ワニから何も学んでないのな




ただ単な釣りなのか承認欲求を満たしたいのか、はたまた別のマーケティングなのかは気になるけども

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