「下院」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 下院とは

2024-11-14

anond:20241114003431

上院下院両方押さえられてんだし連邦法で中絶禁止されたら州を移動するも何もないだろ

2024-11-13

アメリカ下院選挙まだ終わってねえんだけど遅くない?

下院共和党で230法案通るんだろうな

どんな影響出てくるんだろ

2024-11-12

追記ありカマラハリスの負けた要因って何かなと思って。

サンフランシスコ主婦増田です。

この段階ですでに増田では無い気がするけどそっとしといてください。増田ってみたかったんだよ。

カマラハリス敗因分析を色々読んだけど、なんかちょっとピンとこなかったので自分意見を書こうと思う。

・Hillary Syndrome(ヒラリー症候群

これは私が作った造語ではなく当地サンフランシスコの終身名誉市長(Mr.Mayor)でありカリフォルニア州民主党の元重鎮ウィリーブラウン(Willie Brown)がハリスが急遽、大統領候補となったときに受けたインタビューの中で使っていた。

ヒラリー症候群に気をつけろ」

ウィリーブラウンなんて言っても日本の人はよう知らんであろう。でもカマラハリス不倫して云々、みたいのは聞いたことがある人も多いはず。その相手ウイリーブラウンカマラハリスを世に出した、誰よりもカマラハリスをよく、そして深く知る人である

「元」重鎮という触れ込みではあるが、ハリスバイデンの後釜候補になる騒ぎが勃発直後、民主党黒人議員NO1であるアレン・ウオーターズ(Allen Waters)、下院リーダーのハキーム・ジェフリーズ(Hakeem Jeffries)と即会ったりしてて(Source/Politico)一線を退いたようには思えない。そうそう、トランブJr婚約者キンバリーギルフォイル(Kimberly Guilfoyle)のこともよく知ってる。だって彼女は元ニューサム嫁でサンフランシスコ出身。なによりMr.Mayorはイケイ公共投資改革した人で彼女の親は不動産開発屋。だから彼女が生まれときから知ってる。とにかく、政界フィクサー御年90歳、その目は全く曇っておらず、今回の選挙を誰より正確に見通せる人であるのは言うまでもない。

とまあこんな話してもはてブ民は読まないと思うので本題。

ヒラリー症候群、それは「うーんなんとなく嫌い」「よくわかんないけど嫌い」みたいな、とにかく無条件に嫌われる2016年ヒラリー・クリントンみたいな状態のことであるウイリーブラウン曰く「これに罹患すると軌道修正不可能」。わたしはこのヒラリー症候群こそが最大の敗因だとみている。

カマラハリス無能だ、実績がない、いやそんなことはない、彼女は優秀だ

「どういうところが?」

どうして無能だと思うのか、過去の実績の何をもって優秀だと思うのか。これを誰も説明できない。

なんとなくでも彼女を優秀だと思う人に対してフォローアップは必要ないが、無能だ、実績がないと思う人に対しては地道な政策アピール挽回していくしか無い。ヨボヨボのバイデンから若々しいハリス大統領候補になり、鬱々とした現状に変化を求めていたアメリカ人は色めき立った。だってトランプよりもさらに新しさがある。実際、最初はなんかキラキラして見えた。カマラハリス黒歴史ウオッチャー歴がそこそこ長い自分ですら「これもしかたらみんな騙されたまま勝っちゃうんじゃん?」と思った。

しかし、そのハネムーン期が終わりハリス陣営がやったことといえば、トランプをただただディスりまくること。ようやく出した具体的政策トランプのパクりのチップ課税シェールガスのフラッキング(掘削方法)容認。その他は目新しさ皆無、毎度おなじみ分断危機中絶民主主義マイノリティ人権がどうのこうの。挙句の果てがハリウッドセレブ無駄遣い。気の毒だなと思うが、インフレ改善不法越境移民問題(Southern border crisis)解決を声高に叫べば「おめーは4年間なにやってたんだ?」となる。こんな調子では無能だとか実績がないという視点はどう頑張っても変わらず誰も彼女には期待できない。焼け野原に残るのは「なんとなく嫌だ」という感情、ただそれだけ。

ウイリーブラウンの言う通り「これに罹患すると軌道修正不可能」となった。

この「なんとなく嫌だ」という感情馬鹿にできない。

なぜなら、ヒラリー症候群の原因は解明されておらず特効薬はない。原因さえわかれば特効薬はすぐ出来る。カマラハリスの何が嫌なのか。どうしてダメだと思うのか。それが明確ではないから手の打ちようがない。どんな薬(政策論をはじめとする様々なアピール)を投薬しても効かない。

もし本当にカマラハリス無能で実績がなく人種とか女性というだけで担がれた神輿(副大統領)であったとしても、そんなことは無関係当選へと導くのが陣営と党本部仕事しか陣営と党本部無能すぎた。なんならカマラハリスよりよっぽど無能だと思う。でもしかたない。カマラハリスバイデン陣営にとって副大統領である以前に「元対立候補である。蹴落とす分析はしっかり成されていても当選させるための分析なんか全く成されていなかった。急ごしらえのハリス陣営は、ヒラリー症候群特効薬どころか対処療法に使う薬すら用意できなかった。



民主党時代の流れに完全に乗り遅れた

残念ながら民主党も支持者も未だそれに気づいていないようで、第一トランプ政権アメリカはまるで戦国時代だったような妄想を撒き散らし、またトランプ大統領に選ばれてこの世の終わりだ、暗黒の時代が来るなどと呪詛を吐きまくっている。2016年以来8年ぶり2度目。前見たそれ。これを一般人SNS上でくりひろげているならわかる。今や民主党信仰」憧れの総本山となったカリフォルニア州に至っては、まだ就任も発足もしていないトランプ政権に対し100件を超える訴訟を提起しようとしておりその予算策定をはじめる模様。その対トランプ防衛強化予算は(昨年度分の)州の予測を上回った分の所得税収入を充てるらしい(Source/Los Angeles Times)

カリフォルニア州民主党にとって未だ盤石、安住の地であり続けているまだ理解できるが、すでに内陸は真っ赤。有権者約40%がトランプ投票した。あと10%でスイング・ステートの仲間入りである。にも関わらず、税金使って対トランプ防衛強化予算とは一体、何を、どこを見ているのか。

今の民主党とその狂信的な支持者のやっていることは、部外者立ち入り禁止、窓のない部屋で、トランプ藁人形を柱に打ち付けながら呪詛を吐き、それが終わると自分たちの「進歩的理想論」をお互いに声が枯れるまで大声で叫びあい最後自分たちはなんてすばらしいんだと涙を流しながら抱き合いうっとりしているのと変わらない。外の世界を全く見ていない。

パレスチナ学生運動の総括であちこちの著名大学が一気にDEI(Diversity, Equity, and Inclusion/多様性公平性、包括性)から手を引き始めた時、民主党は世の中の潮目の変化に気づくべきだった。遂に左派思想にNOを言う人(組織)が出てきた。しか民主党の仲間であるはずのインテリ巣窟である大学軌道修正をはじめた。わたしはこれが重大なターニングポイントだったと思う。

そもそもイスラエルパレスチナ紛争左派支持者は割れていた。

当地選出のカリフォルニア州上院議員のスコット・ウイナー(Senator Scott Wiener)を紹介しよう。彼は保守層からすると悪魔のような存在だ。LGBT教育話題では必ず出てくる。わたしが彼を唯一支持できる部分はカリフォルニア州高速鉄道計画日本新幹線システム推していることだけ。彼の支持基盤は超極左〜急進左派左派ジョージ・ソロスからお金が出てるなどと普通に噂されるタイプ議員である

彼はイスラエルパレスチナ紛争がはじまった10月7日から一貫してイスラエル支持を訴え続けた。ユダヤ人からである。リプ欄には今まで熱烈な支持者だった人たちからの本当に心無いコメントが並んだ。彼はイスラエルを支持し続け、最近支持基盤であるいくつかの左派団体から正式に縁を切られた。おそらく、似たことは全米のそこかしこで起こっているはずだ。

特に政治主張がない人たちも「ぼくのかんがえたさいきょうのせかい」という押し付け理想論に皆辟易していた。人権大事だ。差別には反対だ。世の中平和な方が良い。でもそれより何より大切なのは「日々の生活」だ。人権を声高に叫んだところでで物価はいつまでも下がらない。思いやりだけで人は救えない。

外を見ることがなかった民主党時代の変化に完全に乗り遅れたのである

有権者を惹きつけられなかった、内輪で盛り上がりすぎて外野を全く見ていなかった。だから負けた。教育水準の違いとか所得水準の違いとか関係ない。

インターネット上では左派一般人有識者政治家問わず断末魔叫びよろしく分断だ!と騒いでいるが、赤一色の地図を見て何も思わないのだろうか。アメリカ自分たちが選んだ大統領の下団結しようとしているではないか政治に限った話だが、自分たちが空気全然読めずどんどん取り残され先鋭化してるだけなのに、必死に「分断」とか言いかえるのはいい加減やめる時期に来てる。

・さいごに

前出のウイリーブラウントランプについて同じインタビュー内でこう応えている。

トランプがなんで成功たかって?彼はエンターテイナーだ。それが全て。」

大衆トランプパフォーマンスに夢中になっていればトランプは生き残る。」

有権者トランプパフォーマンスに夢中になっていることをバカ呼ばわりは出来ない。」



以下追記

褒めてくれてる人ありがとう文句言ってるのに時間割いてわざわざ読む変わった人もありがとう

ブコメも含め、ツイッターに比べると日本語読めるけど文章読めない人少なかったし、増田ってよかったです。


はてな記法見出し をつけて読みやすくしてほしい ー

使い方よくわかんなかったの。読みにくくて申し訳ない私もそう思います追記公開後適切に直しときます。ごめんね。

ー日々の生活人権が守られてこそ守られるのだが何を言ってるんだろうね 第二次大戦中に在米日本人人権は守られず日々の生活は壊されたんだよー

論破したと思い込んで気持ちよくなってるところ大変恐縮だけど、日系人強制収容大統領令9066にサインしたのは 民 主 党 の フランクリン・ルーズベルト第32代大統領だよ。このネタ2016年既出です。

AI要約 ー

ー Claude さんに「この文章をわかりやすく書き直して下さい。」とお願いしてみた ー

AI要約のほうは3/5 Claude のほうはSBQだな、プロジェクトからリムーブされないようにね。

増田の言い分だと「なんとなくトランプが嫌」のゆる左派層は存在しないのかな ー

シンプルに疑問なんだけど共和党トランプではない聡明で盤石な候補はいなかったんか? ー

もう一人「トランプ以外の候補だと勝てたか」って仰ってた人いたはずだけど見失っちゃった。

この御三方質問面白いなと思った。トランプ版も書いたほうがいいのかな。

・「なんとなくトランプが嫌」のゆる左派

まりいないのでは。アメ人って子供の頃から自分意見を理路整然と述べる訓練を義務教育からやってるので教育水準属性わず皆かなり理路整然と意見を言う。トランプのことは皆しっかり根拠を述べる 嫌い。法廷闘争議会乱入が重罪人が/嫌いだけど経済政策不法越境移民対策を支持する/好き/MAGA の4パターンにはっきり分かれるのでは。アンチと同じ数だけファンがいるの典型みたいな人だと思う。

共和党トランプではない聡明で盤石な候補

トランプ大学時代は成績が非常に優秀だったみたいよ?この部分は左派の人もあーだこーだ言わないでしょう。盤石に関しては満場一致トランプ以外ないと思う。人気だけとってもそうだけど、日本の人はどうも「前のトランプ政権の時アメリカは酷かった」って言ってるけど、どこが???株価は安定してて戦争もなく平和だった。パンデミックの時、アメリカのいち早いワクチン開発はトランプのおかげだよ(だから反ワクのトランプ支持マジ意味不明)経済金融系の人は仮にトランプ嫌いでもトランプ政権の時アメリカは酷かったとかあまりいわないでしょう。だってデータ乖離するもん。

唯一、本当にクソだったと言い切れるのは「China Virus」あれには参った。見た目で国籍なんかわからいから前から歩いてくる人に露骨に避けられたり。皆トランプ嫌いなはずのサンフランシスコでそこだけトランプ意見賛同するわけ?wっていう。

トランプ以外の候補だと勝てたか

からない。これは共和党が直面する次の課題でもあると思う。4年後はトランプ無理だし(二期までしか不可)今のカリスマ性を引き継ぐパワフル人材っていうと相当難しいと思うので、この4年間に誰を育て上げるのかは見ものだと思う。

ハリスが嫌われた理由の一つにめちゃくちゃパワハラして恩義に薄いという事実があるー

パワハラ疑惑報道されてた。(正確な数字失念しているが、残ったのがたった4人)スピーチライターにも逃げられてる。

恩義に薄いっていう指摘もその通りだと思う。地元ベイエリア蔑ろにしすぎ。もともとアジア人(インド)がウリだったのにアジア人完全に切ったのも個人的にどうかと思うし、イスラエルハマス人質になってたバークレーのアメ人の死亡が確認された時に地元+旦那ユダヤ人なのにコメントなしってのはいくらなんでもひどくない?と思った。なにより、TIME誌のインタビューを固辞し続けて遂にオーナーマーク・ベニオフ(Salesforce)がガチギレで文句言いまくってたのに驚いた。ベニオフベイエリアの有力民主党支持者だし、カマラハリス地元であるオークランド自身名前のついた病院もある。そんな人に不義理するとか失礼にも程ある。どうして党から怒られが発生しないのかも謎。

ハリスの負けた原因はもうどうでもいいので、何で「じゃあトランプ」なのかの納得いく説明がほしい。トランプは実際4年やってクソだってことがわかってるわけでしょ? ー

上↑で回答した通り。でも日本報道けが情報源だとそう思うのも仕方がないのかも。

日本報道はそれくらいクソだった。各社、特派員おいてるのにどうしてあんなに偏ってるのか逆に私すごく知りたい。

ヒラリー症候群ってそれ、単純にミソジニーじゃないの ー

この手のタイプの人が一番カマラハリスを「女性から」って視点で見てると思う。個人的ガラス天井論も副大統領カマラハリスに対して失礼だと思う。

愛人稼業立身出世した女性リベラル代弁者としてトップに登るのはおかしいって皆んな感じてたってことやろ ー

ここアメリカからびっくりするくらい誰も気にしてない。最初保守系のひとがちょこっと騒いでた程度でその後話題にすらならなかった。当時、離婚を前提に別居してた時期のことで〜みたいなことをウイリーブラウンは言ってたそうですが今現在全然離婚してません!w

ハリスが負けたのは、ディープステートとか言ってるやつらをマジで信用してるバカ過半数越えてるとは思ってなかっただけやろ ー

ネタだよね?こんなこと真剣に思ってる人っていなくない?もう陰謀論信者のお陰で勝ったなんて思ってる人いないよ?



日本マスコミの人へ】

からでも良いから、ウイリーブラウン取材に行けば?めちゃくちゃ気さくでアポ無し取材大歓迎よ?

(みんな基本アポ無し。話聞きたいときは外で待ってる)

毎週火or水曜日はSam's Grillでステーキ食べてて、金曜日はお昼からLe Centralの窓際でお友達と博…サイコロゲームしてる。

しかも街の様子を見るために絶対に歩いてくるし、歩いて帰る(地下鉄乗ってくる) 

きっと喜ぶし面白い<

2024-11-09

下院共和党過半数になるかもしれんのか

安倍ちゃんがかつて実現した両院過半数与党がついにアメリカトランプ政権で実現されるとは

シンゾーの遺志を継いだと思うとなんかの漫画みたいやね

2024-11-07

上院共和党が取り、下院共和党が取りそう、大統領選トランプなのでトリプルレッドになるだろう

カマラが負けた理由はあれこれあれど、下院選、上院選の得票を見ると政党としての民主党以上にカマラ個人に支持が集まらなかったことは明白だ

なのに民主党に対する批判カマラが負けたという言説は多く、それらは話半分に聞いた方がいいと思う

カマラが負けた理由としては、黒人女性宗教アドリブに弱い、そもそも予備選挙で勝っていない、などなど挙げられている

宗教についてはなぜか民主党支持基盤であるカトリックを軽視するような謎の行動も目立つし、そもそもどうやって勝つつもりだったのか見えなかったという作戦の不在も挙げられている

カマラが負けた理由のすべてを誰か一人でも把握することは不可能であるけれど、だからといって安易理由を求めることが正しいとは言えない

私達は民主主義とは多数決ではないと言いながらも、その一方で多数決的な視点投票結果を見がちである

anond:20241107153932

シリコンバレーキラキラした生活をしてる俺が雑感を書いてやろう

ハリスの敗因

まず、ハリスが負けた理由はほぼ元増田が言ったとおり、インフレによる中産階級の不満が現政権内にいたハリスに向かったのが大きな原因だろう。それに加えて、

  1. 2020年バイデンに比べて、ハリス全てのカウンティで票を減らしてる。トランプも不人気な候補だが、ハリスの不人気さが限界突破した感じ。これはハリス女性黒人系だからとか、民主党の選出過程をきちんとふまなかったからだとか色々言われてるが、結局は経済なんじゃないかと俺は思っている。
  2. 共和党ヒスパニック系とGenZ(18-29歳)からの票を多くとることに成功してる。民主党歴史的マイノリティ若者からの支持が高かったので、これは衝撃をもって受け止められてる。

俺の周りは隠れトランプはいるだろうがほぼ民主党ハリス支持。今日出社したらみんな落ち込んでた。ただし、トランプ当選した余波の株高で俺を含めてまわりは全員資産が最高値まで上がってるはず。

これから起こると予想されること

上院下院大統領共和党トライフェクタがおこったので少なくとも中間選挙までは共和党の独壇場になる。ただしいくつかの法案、人事はフィリバスターで阻止されるはず。トランプ選挙期間中言ってた国内政策

  1. 広くの市民企業に対して減税
  2. 特に中国に対して)強烈に関税を上げる
  3. 不法移民強制国外追放
  4. 石油等を掘りまくってエネルギーコストをさげる+環境保全規制廃止

らへんだが特に2、3は強烈なインフレ要因で、本当にやったら超インフレから経済終了が目に見えてる。特に不法移民国外追放やばいアメリカ農業畜産建築などは安い不法移民によって支えられてるから、ここら辺の労働力がいなくなったら全てのものの値段が倍増する。さら不法移民を本当に全員追放しようとしたらマジで街のなかで人狩りみたいなことをしなければできない。これはつまり超強権警察国家誕生。まあメキシコの壁すら作れなかったトランプには無理だろうがな。そもそも本当に不法移民アメリカ国民の職を奪ってると感じてるのならば、農業畜産などを抱えてる企業とか建築現場とかレストランを定期的に手入れすればいいだけ。これだけで不法移民は安定して働く場所がかなりなくなるからアメリカに来る意味がなくなる。今まで民主共和党とも真面目にやってこなかったのはそれをやると大企業からの覚えがわるいから。

4はまあ出来たらいいが、気候変動への対策絶望的になるだろうね。あと今の時点でアメリカ世界一石油を掘ってる国家なんだが。俺ははっきり言ってこれが地球未来に与える影響では一番大きと思っている。

これらの国内政策全ては貧富の格差を拡大する方向にむかうから経済からトランプ投票した国民はまじでこれからどうするのって感じ。西、東海岸に住んでて割とキラキラした職業についてる人はこの結果に落胆してるけど、減税と株価上昇で貧乏人に比べて物価上昇はあるだろうけど全然まれてることになる。中絶も西、東海岸の州では可能だし。

国外政策ウクライナロシア戦争とイスラエルハマス戦争を終わらせると言ってるが、ウクライナパレスチナ(ことによるとレバノンも)ご愁傷さまですって感じ。もうどうしようもない。ジョージアハンガリーセルビアさらロシアよりになるのは確実で、東南アジア中国よりにシフトするだろうね。

これから民主党はどうするのか

民主党ヒラリークリントンの時と同じ間違いを8年越しに犯したことになる。結局西、東海岸州と大規模な都市をかかえてる数州だけとっても選挙には勝てない。内陸部の票をいかにとるかが必要で、内陸部のアメリカ人には難しい政策やらアイデンティティポリティクスなんかよりも簡潔なスローガン経済重視した耳障りのいい公約重要だってこと。今回ちょっと驚いたのは、アメリカマジで政策の実現可能性とか全然考えないんだなってこと。

民主党にとって不吉なのはマイノリティ特にヒスパニック系と若年層の右傾化。これが長期のトレンドだとしたら次回からは左と決別して中道右寄りにならないと選挙には一生勝てなくなる。さらに、トランプはこれから最高裁判所の最年長裁判官(どちらも共和党)を強制引退させてもっと若いのに入れ替えると噂されてる。これがおこったらこから最短でも20年間は最高裁判所共和党系に支配されることになる。

民主党は次回の中間選挙までに党勢を立て直して、最低でも上下院どっちか取り戻さなければダメージはかなり未来まで響くことになるだろうね。

アメリカ総選挙

下院はまだわからないがトリプルレッドになりそう

この状況で民主党は今までの路線をどうするんだろう

これまでの通り金持ち1%支援するかか共和党みたいに金持ち平等支援するか

でも歴史的経緯からセレブから支援を拒絶は出来ないから無理だろうな

ずっと落ち潰れたままトランプの失政でまた4年後とか思ってるんだろうけど

次はトランプは後進に譲るから真っ向勝負だろうしどうなんだろ

なんかトランプが3期続けるとかばかみたいな話が出てるが

人間そんなに無理はできんから1期途中でセミリタイア路線現実

その後はトランプ党になった共和党で回していく形だろうな

インフレ抑制が出来たら確実に民主党は落ち潰れるからどうなるか楽しみである

anond:20241107002343

アメリカ大統領って意外と権限ないらしいからなあ

共和党上院下院を占めたことのほうが実質の影響は大きそうではある

2024-11-06

トランプが勝ったのはシンプルアメリカ国民インフレで苦しいからだと思うが

トランプ政策をとったらインフレは収まるんだろうか。

アメリカ大統領は日本みたいに支持率が下がったら退陣ってわけでもないし上院下院とも共和党だしやりたいようにやれそうだね。

石破さんはさぞ羨ましかろう。

そもそも予備選挙に勝てなかったハリスが負けるのは当然というか、その方が今後の大統領選にとってよかったのでは?

上院共和党で、下院すら共和党が取りそうな情勢でハリス以前に民主党への反発が強かったんだろうけど

2024-11-05

焦点はもう下院がどうなるかだけ

みたいな話しになってるのかな

トリプルレッドドル高か否か

2024-09-09

世襲議員排除 英労働党政権貴族院改革

世襲議員排除 英労働党政権貴族院改革

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090700381&g=int

これ、世襲批判されるけど、そもそも二院制ってそうそ首にならない上院と、民意によって顔も主張もしょっちゅう変わる下院を置くのがキモなんでしょ?

対立したら下院が勝つようにして、最終的には民意が反映されるようにしてるけど、罷免がない状況で議論させないと、支持率ばかり気にすることになるし党派を超えた議論にならない。

世襲はどうかと思うけど、終身の議員って悪いものじゃないよ。世襲じゃなく選挙で選ぶと、日本みたいにタレントなっちゃう。

2024-07-27

上院下院とも共和党になるとsection230が修正される可能性が高まってBig Techにかなり影響あるんじゃないかという話が面白かった

2024-07-13

日本共産党支持者「欧州では共産主義は受け入れられている!」

ほんまか?

ユーロコミュニズム宣言民主集中制廃止革命路線放棄分派容認など

・「共産党」という名前を使わない→民主党(前身イタリア共産党)、ウニダス・ポデモス(スペイン共産党自体は存続しているが、下院議席はこの名前で持っている)

これらの改革を経てようやく広く受け入れられる政治思想になった印象なんだが…

せめて民主集中制廃止してから日本共産アレルギーがどうとか言ってほしいもんだわ

バイデンさんがもうろくしてやばいってだいぶ前から言われてたのに民主党はなぜ放置してたのか。

トランプさんが大統領で、もし共和党下院上院をとる三タテをしたら世界はひどいことになるよ。

2024-06-20

anond:20240619133321

でもさあ、伝統的な文化価値観が人を蔑ろにしてる場合はどうするのって疑問

わかる。ほんとにそうなんだよ。元増田だけど。

世の中が保守一辺倒というのもそれはそれでどうしようもない社会だ。伝統的な価値観のなかでは自己実現できないひとをどうすんのと。

さすがに、公平性については、国の制度が、最低ラインとして補助線というか設計図を引かないと、いつまでも伝統的な価値かいっててもしょうがない。

ポリコレというのは、反省せよといって圧力かけるような動きよりは、むしろ制度としての公平性、機会としての公平性という観点に話を限定しておくのがいいってことかなと思っている。ジェンダー問題もそうだ。もちろん、制度機会平等を「合理的に」「理性的に」討議したとしても偏見がなくなるわけじゃない。

偏見はなくならないけど、近代が補助線として引いた制度の普及・概念進歩に伴い、ひとの意識は変わっていくだろうと期待する。

実際、それだけでよく、それ以上のことはあえてしないほうがいいのじゃないか

俺のほうがより反省してるぜ、なんならブラックフライデーだってキャンセルするぜ、とか、そういうポリコレ合戦不毛みえる。

普遍的価値を錦の御旗に、ひとはすべて進歩した価値観にもとづいて幸福を追求しなければならない、みたいなのは押しつけがましい傲慢と思う。

だけど、繰り返すけど、合理的にアウトなラインを引いておくということは大切と思うよ。

その合理的ラインあくま政府制度という視点限定しておかないと、市民社会の人々がお互いに印象だけでこれはセーフアウトということになると、声デカな奴の言ったもの勝ちになって暴走する、と。

以上は補足・蛇足だけど、前2件の記事を書いた意図は、そういう意図

ルーデンス(深慮)による対話と調整を訴えたエドモンド・バーク和解演説1775年3月22日イギリス議会下院)は彼の保守の出発点なんだけど、

バーク和解演説英語なら簡単に読めるし、増田が読んだ論文の背景にあるものから、もし興味があるならprudentというキーワードあたりを検索で拾って軽く流してみるのもお勧めします。

2024-05-08

anond:20240508102458

2009年のローク・サバー(下院)総選挙では37党が議席を獲得する

政党数多すぎィ!

インド政党の特徴としては右派左派というよりも信仰別で分かれてるので

あん右派左派で揉めることないみたい

同じ宗教内で右派政党左派政党はあるみたいだけど

2024-04-13

anond:20240413101517

流し見でいいか資料読めよ。

米連邦捜査局FBI)や国際刑事警察機構インターポール)のホームページには、「実子誘拐罪」で指名手配されている被疑者リスト公表されており、その中には日本人母親数名も含まれている。

外国政府から日本政府に対して問題解決を訴える要請がなされており、2011 年 12月時点で、米国から 84 件、英国から 39 件、カナダから 38 件、フランスから 32 件の子の連れ去り事案が提起されている。

【参考】日本ハーグ条約締結をめぐる諸外国の動向

2004年1月国連子ども権利委員会が、子の奪取に関する保護措置が十分でない点について懸念を表明し、ハーグ条約への批准勧告

2005年12月在京領事・総務関係者団体(TCAC)がセミナーを開催し、日本ハーグ条約締結を訴える。

2006年6月日・カナダ首脳会談において、ハーパー首相より、ハーグ条約に関連する問題への対応について二国間での協議要請

2008年3月カナダ大使館でシンポジウムハーグ条約― 21 世紀における国際的な子の権利」が開催される。

2008年5月国連人権理事会の日本審査において、カナダオランダが、日本に対し、ハーグ条約締結の検討勧告

2008年7月日・カナダ首脳会談で、ハーパー首相より、ハーグ条約への日本の参加を希望する旨発言

2008年11月日・カナダ外相会談で、キャノン外相より、ハーグ条約への日本の参加を要請

2009年3月米国議会下院が、日本を含む未加盟国ハーグ条約締結を求める決議を採択。

2009年3月日米外相会談で、クリントン国務長官より、日本に対して、ハーグ条約に加入する可能性の検討を求める旨発言

2009年5月日・カナダ外相会談で、キャノン外相より、子の奪取に関するハーグ条約への日本の加盟につき要請

2009年5月米国英国フランスカナダの4か国の臨時代理大使公使等が、日本ハーグ条約早期締結を求める共同声明を発表。

2009年9月日英外相会談において、子の親権問題について議論

2009年10月米、豪、カナダ、仏、伊、NZ、スペイン、英の8か国の大使公使千葉法相との会談で、日本ハーグ条約早期締結を要請し、共同声明を発出。

・・・

2024-03-14

下院 TikTok国内事業売却しなければ利用禁止する法案 可決 | NHK

tiktok側が反対メッセージを送るようにアプリプッシュ通知を利用して世論操作しようとし、実際に議員事務所電話殺到。これが原因で法案スピード可決したらしい。自ら米国に危ないアプリだと証明していくとは

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20240314/k10014390191000.html

なるほどね

これでまた中国とのデカプリングが進むのは良いことだ

2024-03-13

ハ、ハ、ハイチwwwwwwwwwwwwww

ハイチ刑務所ギャングに襲撃されて収監されていた4000人が脱獄

ギャングボス首相の辞任を求めたため、アンリ首相が辞任。

アンリ首相は命の危険が危なすぎて海外逃亡中。

 

ってニュースが上がっててハイチこえーって言ってる人多いけど

ハイチってむしろまだ刑務所機能しとったんか!ってレベルなんだよな。

 

ハイチって軍事政権が長く続いててその後、民主的選挙大統領が選ばれるもクーデターで失脚。

選挙やる→軍事勢力の反発にあって政治が混乱するを続けてきた国。

一時期ヤバすぎワロタwwwってなって国連国際連合ハイチ安定化ミッションを発動して、

ハイチ国連軍を派遣して一生懸命取り締まりをしたんだけど2017年に終了。

その後、一気に政局国連介入前に戻り世界は核の炎に包まれた。

 

軍事政権時代の下っ端連中がギャング組織構成していて国のほぼ全域を支配してる。

ロシアみたいに大統領首相がいる系の国なんだけど辞任したアンリ首相大統領

なんでかっていうと、前大統領モイーズ就任5カ月で暗殺されたから。

選挙すりゃいいじゃんって思うだろうけど、治安がオワりすぎてて選挙ができない。

2019年にやる予定だった選挙がまだできてない結果、

下院上院全員が任期切れで失職、現在両議院すべてが空席。

2010年には日本でもそこそこ報じられた規模のハイチ地震で、

外務省財務省大統領府が完全倒壊してその後復興のめどが立っていないため政府機能は死んでる。

こんな状況でも刑務所は頑張って4000人の面倒を見ていたんだなぁと胸が熱くなるよな。

 

FFPの失敗国家ランキングで堂々の13位。これは北朝鮮よりもだいぶ下。

ちなみに1位はイエメン、2位はソマリア、3位は南スーダン。堂々たる犯罪国家である

2024-03-10

下院エネルギー商業委員会が7日、中国の字节跳动(バイトダンス)に対し、同社が運営する動画投稿サービスTikTok」を売却するよう求める法案について、全会一致で可決したとして、Reutersなど各社が報じている。6カ月以内に売却しない場合米国内でのアプリ配信実質的禁止されることになる。

 TikTokは以前より、中国政府による情報収集に利用されているとの指摘がなされてきた。今回の法案はこれに対応するためのもので、報道によれば、中国企業がTikTokを所有することによる国家安全保障上の懸念などに対処するために5日に提出され、7日に同委員会が可決した。

 期限までにバイトダンスTikTokを売却しない場合AppleGoogleなどのアプリストアがTikTok提供するといったことが違法となる。そのため、実質的には米国内でのサービス禁止に相当するものとみられる。

 バイトダンスはこれに対し、TikTok米国での全面禁止となる法案で、米国ユーザーから表現の自由を奪うものだと指摘している。下院本会議での採決は来週行なわれる見通しだという。 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1574848.html

2024-02-17

ウクライナ

年末アメリカ支援切れて

クリスマス予算成立⇒年明けには成立⇒1月末には…の予定で未だに成立してんのよな

やっと上院通ったけど下院で否決の見込み

ジョイグ!ゲラシモフ!ならぬバイデンヌーランド!って感じだろうな

あとウクライナも、人員ヤバいのに金かかるのと人気下がるからって軍が要求した数十万人の追加増員を拒否

後方に70万人兵が遊んでるからそっち使うと公表したが、この70万が実在するのか(書類上だけの数字では?)後方の人員を全線に送るつもりなのかも不明

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん