「集団安全保障」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 集団安全保障とは

2023-02-19

ロシアウクライナ戦争の開戦一年を前に

まもなく開戦から一年を迎える。

冷戦終結させ核戦争の恐怖から逃れた人類が祝砲とともに迎えた21世紀が、よもや侵略戦争とそれに伴う核戦争懸念に飲み込まれるとは誰が予想したであろうか。ここに至る経緯は長く複雑であって一冊の書物にさえ収まりきらないものではあるが、それが世に出るころには世間の関心は賞味期限切れを起こしていると思われるので、ここにその一部を記そうと思う。


そもそもウラジーミル・プーチンウクライナ併合をもくろむようになったのはいつのことだろうか。すなわち、民族的ロシア人保護というロシア社会における要求に甘んじず、かつてのロシア帝国的な全スラブ民族庇護者というアイデンティティ確立し、ウクライナロシア範疇とするべく模索を始めたのはいつのことだろうか。これは遅くとも2019年にはその転換は生まれていると考えられる。冷戦の勝者であったはずのアメリカトランプ政権の下で国際的威信を低下させ、アラブの春以降に生まれた膨大な中東難民ヨーロッパ社会疲弊させた。東に目を向ければ2008年の中露国問題解決をもって後顧の憂いを絶ち、和平条約こそ結べないものクリミア危機をもってしてもなお対露宥和政策を維持する日本を見る限り不安要因とはなりえない状況であった。そして、ウクライナにおいてさえ、2019年大統領選挙では対露強硬派ポロシェンコが敗退し、政治的には素人コメディアン出身ウクライナ語さえ満足に話せないゼレンスキーが対露宥和政策を掲げて当選するに至ったのである。むしろこの時にこそ、プーチンミンスク合意を超えたウクライナ併合という天啓を得たとしてもおかしくはない。彼の帝国に、およそ実現不可能侵略戦争妄執を諫める官衙が無かったことが、世界悲劇であった。

ロシア軍の当初の作戦は様々な面で事前の調査検討が不十分なものであった。もとより実現可能性も実効性もない目標を大真面目に検討しろと言う方が無理であろう。とはいえ杜撰侵略作戦はいかにして作られたのだろうか。これにはおよそ二つの側面がある。一つは、計画立案の手間を惜しんで集団安全保障条約(CSTO)加盟国内で政変が起きた際の介入計画を下敷きにしている面。もう一つは、プーチン個人が気に入るであろう要素を加えることで、彼個人が満足するように作られている面である。このため、作戦計画はもとより無理のある要求に非現実的企画で回答するという悪循環産物と化しており、2022年2月の史上稀に見る大失敗に至るのは当然のことであった。

プーチンはこれまでに2回、親露派内閣の救援に失敗している。ブルドーザー革命で当時ユーゴスラヴィア大統領であったミロシェビッチ保護できず、またマイダ革命でもヤヌコヴィッチ内閣を支え切れなかった。これを踏まえ、CSTO加盟国内で政変が起きた際の対応計画は、かなり真面目に練られていた。そのうちの一つが開戦劈頭のアントノフ空港攻略作戦の原型になっている。原型となった計画では、クーデターなどによって親露派政府が打倒されそうになった場合ロシア空挺軍部隊首都近郊の空港制圧して先行する特殊部隊とともに政府首脳部を保護し、これを空挺堡として首都や周辺の主要都市軍事拠点順次制圧していくという展開を想定している。

実際、ウクライナ侵攻の直前に起きたカザフスタン政変ではトカエフ要請を受けてロシア空挺軍によるアルマトイ国際空港を中心とした展開が行われており、一方の権力を奪われたナザルバエフ隣国キルギス脱出し、カント空軍基地プーチン政権奪還を支援してくれるものと待ちわびていた。権力闘争の結果は周知のとおりだが、仮にトカエフがより反露的な人物であれば結果は違っていたかもしれない。

ウクライナ侵攻計画においても、親露派大統領に対するNATO とりわけアメリカ主導のクーデターが発生した際の対応計画を元に、少数の特殊部隊と大規模な空挺軍を利用したアントノフ空港制圧とこれを拠点としたキエフ制圧計画立案されていた。この作戦の致命的な欠陥として、クーデターであれば存在していたはずのウクライナ国内の親露派有力者、とりわけウクライナ部隊ウクライナ保安庁内の協力者からの援護が十分に期待できない点が挙げられる。計画上は確かに彼らが侵攻開始と同時に蜂起する想定になっていたのだが、ウクライナ国内の親露派の多くはロシア軍の本格侵攻を信じてはおらず、投下された膨大な準備資金個人的な利益に帰してしまった。さらに、開戦直前に至るまでアメリカによる情報公開攻勢が行われたため、ウクライナ国内の親露派との連絡調整を職掌に収めていたロシアFSB第五局は情報漏洩を恐れて正確な開戦日時を伝達せず、結果的2月24日は(開戦日は教えてもらえると思い込んでいた)親露派に対する奇襲となってしまった。この、事前連絡のない開戦とロシアによる一方的な協力への期待は、数字としては出ていないが、民族的ロシア人あるいは経済的恩恵といったものを背景とした親露派の翻意を大いに促し、以後のロシア軍を大いに苦しめることとなる。

また、本来であれば、制空権の確保と空挺堡の構築、地上部隊の侵攻は十分に連携の取れたものでなければならない。しかし、ロシア政府内では侵攻作戦プーチンの「お戯れ」であるとみなされていたため、作戦計画の内プーチンが喜びそうな内容、具体的には前述のアントノフ空港への奇襲といった派手な作戦ウクライナ全土制圧後のロシアへの併合宣言といったハイライトのみが詳細に検討され、それ以外の点については何ら考えられてこなかった。例えば、アントノフ空港制圧した空挺軍部隊と合流するためにベラルーシから地上侵攻を行う必要があるが、チェルノブイリ原発周辺の森林地帯を通過する際の計画東部軍管区のある若手士官図上演習課題として丸投げされ、提出された素案を元に別の将校が大規模演習の名目で具体的な計画に起こしていたことがわかっている。想定された場所以外では戦闘妨害が起こらず、また演習名目であったために部隊の移動は迅速に進むという前提で計画が確定してしまたことが、キエフの戦いにおいて裏目に出てしまった。同様にロシア空軍も、地上軍との連携が乏しく長期の作戦計画立案されていないなど、全面戦争を想定したものとは到底言いがたい状況であったのには、このような背景があったのだと見られている。

戦前年にもロシア軍はクリミア半島などにおいて大規模な動員訓練を行っていたが、プーチンが本気であると知らない者には、これら人員物資の集積はあくまウクライナおよびNATO に対する威嚇として理解されていた。事情を知る者は当初計画があまりに楽観的であることに懸念を示していたものの、FSB第5局の人員の多くは親露派ウクライナ人の協力が当然あるとして疑わなかったし、またある者はプーチンが本気でウクライナ侵攻を計画していると認識していなかった。何より、プーチン本人が自分に気に入られるべく作られた即興作戦計画を「狙い通りに」気に入ってしまった。平たく言うと、ロシア軍としては侵攻計画の前提となる環境整備は対外諜報活動を所管するFSB が行うことが大前提であり、しかFSBはその軍事侵攻に十全な準備をできていなかったのである本来なされるべき長期的な見通しの欠如は、未だにロシア軍を苦しめている。


もう一方のウクライナ側の防衛計画についてはどのようなものだったろうか。戦前ウクライナ政府および軍が想定していたロシア軍の侵攻計画は以下のようなものであった。まず、ドネツクルガンスク人民共和国(D/LNR)との停戦ラインにおいて大規模な衝突を起こす。これを受けてロシア政府ウクライナ政府に即時の停戦撤退要求する。ウクライナ政府拒否した場合ウクライナ軍による民族浄化作戦からロシア住民保護」を名目ロシア軍による大規模な空爆を行う。空爆によってウクライナ政府降伏しない場合地上軍による侵攻を行い、かつてノヴォロシアと呼ばれていた民族的ロシア人の多い地域制圧する。これらの地域はD/LNR と同様にウクライナ国内の(EUNATOへの加盟を拒否できる)自治州として温存し、長期的にはこれらを通じてウクライナを間接的に支配する。このプロットは明らかにコソボ紛争における欧米の介入の経過をなぞったものだが、ウクライナ軍はプーチン個人的な欲求からNATOに対する当てつけとしてこのような展開を望むと考えていた。ロシアが率先してウクライナに侵攻するのではなくD/LNR が優位な戦況を作り支配地域を広げる体裁をとることが国際的批判回避する方策であるため、国際社会による仲裁拒否民族浄化を続けるウクライナへの懲罰的攻撃という方便を生み出すよう布石を打っていくのである。前提として、ウクライナ国内クーデターのような政変が無く、ロシアからエスカレートを仕掛ける場合を想定すると、このような順で進むと想定するのは合理的である

問題はこれがどの程度のスピードで進むかであるが、ウクライナ軍の想定ではコソボ空爆と同様に開戦から地上侵攻まで最大3か月程度の時間的猶予があると考えていたようである。今を思えばのんびりした想定であるが、ロシア陸軍各部隊は徴集兵を少なからず含んでおり、これらは法律上ウクライナ派兵できないため、全面的戦争を始めるには予備役招集と訓練が必要であると見られていた。したがって部隊の充足率を高めるのに必要時間がある程度は期待できたのである。このタイムラグの間は空爆ドネツクルガンスク両州が主な戦場となる。そこで、ウクライナ軍としては東部陸軍の主力を集中させてD/LNRとの停戦ラインを堅持することで大きな損害を与え、ロシア本体が参戦するまでに東部戦線を安定化、あわよくば地上侵攻を思いとどまらせるという方針が定まっていた。また、この時、クリミア半島やベルゴロド州からロシア軍が侵攻してくることが考えられたが、ここは動員した予備役領土防衛隊国境線を維持することとされた。長期的な見通しはさておき、ウクライナ軍にとって主眼はあくま東部戦線であり、停戦ラインから20km の範囲で多数の陣地構築を行っている。隣接するヘルソンザポリージャハリコフの各州での陣地構築は開戦後住民避難と並行して行う予定であったと考えられる。

もし、開戦に先立ちウクライナ軍が上述の想定の元東部戦線への戦力の集中を行っていた場合、図らずもがら空きのキエフロシア空挺軍殺到していたことになる。では、ウクライナ軍はどこで引き返したのか。最も有力な説は2月21日のロシアによるD/LNRの独立承認の直後であろうというものである。前述のような経過をたどるには、D/LNR がウクライナの一部という立場のままロシアミンスク合意の履行を強制する状況になければならない。両地域独立承認してしまった場合、D/LNR や民族的ロシア人が優位な支配地域を中心とした間接的なウクライナ支配という筋書きと整合しなくなる。また、東部戦線におけるD/LNR の攻勢が想定よりもだいぶ弱く、ロシア軍が両地域へ展開している部隊数も想定をかなり下回っていることからウクライナ軍では当初想定とは異なる侵攻計画がある可能性を認めざるを得なくなった。この時、米国から情報によればロシア軍の侵攻計画長大国境線での一斉攻撃であった。残念ながら、ロシア軍が主体的に全面侵攻を仕掛けるという情報ウクライナ軍は信じることができず、さりとて東部戦線へ部隊を急派する必要もない状況を踏まえ、ウクライナ軍は部隊移動を取りやめ、部隊位置を秘匿したうえで数日待機、すなわち様子見することとした模様である結果的に、キエフ周辺には開戦直後のホストメリ空港一時的にせよ防衛するのに十分な戦力が残っており、第一機甲旅団チェルニゴフ州でドニエプル川左岸防衛することができた。一方で、南部においては部隊移動が混乱をきたしてしまい、クリミア半島との境界に当たるペレコープ地峡からメリトポリ付近に至る広い範囲守備部隊のいない状況となってしまった。もしこの地域担任する部隊が移動前であったならば、事前準備の不徹底なロシア軍の南部からの攻勢すら頓挫していた可能性がある。

開戦初期の戦況はこのような状況から作られたが、その後の展開は周知のとおりである

2022-11-16

anond:20221116151116

ゼレンスキーの話ね

https://mainichi.jp/articles/20221116/k00/00m/030/078000c

ウクライナのゼレンスキー大統領は15日のビデオ演説で、北大西洋条約機構NATO)に加盟するポーランド東部プシェボドフにロシア製ミサイルが着弾し2人が死亡したことについて、「集団安全保障に対するロシアミサイル攻撃だ。重大なエスカレートで、行動が必要だ」と述べた。

ゼレンスキー氏はバルト3国についても言及し「ロシアテロ攻撃さらに進むのは時間問題だ」と指摘した。

2022-10-03

ロシアウクライナに核を使ったら誰が核報復するの?

ウクライナ自身は核を持ってないか核の傘集団安全保障観点では他の核保有国報復するという論理だけど、報復したら当然ロシアに核を打ち返されるわけじゃん。

自国危険晒してまでウクライナのために反撃してくれる民主主義国家ってあるの?アメリカですらロシア核戦争になったら国土が残るか怪しくない?国際秩序とやらを守るために自国危険晒す判断議会アメリカ市民が許すの?イギリスフランスイスラエルなんていうまでもないわけで。

ぶっちゃけウクライナで核が使われても反撃が怖くて誰もウクライナを守れないんじゃない?

2022-09-28

都道府県に軍は置けるのかな

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力行使は、国際紛争解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

都道府県単位での権力の発動なので、国権の発動ではない。

・国の交戦権は認めないが、都道府県交戦権は認めないとは書かれていない。

都道府県管轄できる警察はすでに置かれているので、武力の保持自体はすでに都道府県に認められている。


都道府県vs外国 みたいな戦争憲法禁止されてる?


追記

思いのほかトラバブクマあつまったな。みんなサンキュー

憲法改正によらずにどこまでいけるかチキンレース的なものだと思ってもらえればええかな。

たぶん置けないんだろうけどなんでそうなるのかってのに興味あるな。

いまのところ私戦予備とか銃刀法違反とかの指摘がでてるけど、法律的ものはそれらを改廃すれば憲法をいじらずに都道府県軍置けるのかな?

あとは憲法9条に「日本国民は~」とあるからダメって指摘もあったけど日本国民は~が係ってるのは「国権の発動たる戦争~~~」の部分で、さらに2項の戦力不保持も「前項の目的達成」という限定がついてるので、都道府県の軍はいける感じ?


あとは主権の分裂とか内戦可能性の指摘があるけど、たとえば

都道府県軍を設立

都道府県相互不可侵協定集団安全保障協定を結ぶ

協定に基づく軍の統括組織を設置

④統括組織日本政府安全保障協定を結ぶ(日本国が攻められた時に駆け付ける片務的協定

※国ではないので条約は結べないので協定を結ぶ

この①~④を同時に成立させたら主権の分裂は回避できるかな

もちろん軍を解体せずに協定脱退したら自動的に敵とみなします!(内戦ではなくてテロの平定です!)

まあ憲法改正したほうが早い気もする。


個人的にネックだと思うのは軍法と軍法会議かな。

憲法特別裁判所の設置が禁止されているか軍法会議がないと軍じゃないって言われたら詰むか。

まあそこは力業でぜんぶ裁判所管轄することとして各地に裁判所支部を設置して乗り切ろう。

2022-09-22

anond:20220922155018

ウクライナNATOに加盟しようとしたかロシアが侵攻したんだぞ。

集団安全保障は分断と戦争を招く。それが現実

2022-09-01

anond:20220901143100

実際には「集団安全保障に巻き込まれアメリカと一緒に日本外国戦争を仕掛ける」んだから両方なんだよな

2022-06-14

anond:20220614202016

本当に?

たとえば決して軍事力の強化にいそしんだわけではない日本世界屈指の平和を誇りましたよね。

というと「在日米軍がいたからだ」と言うでしょうが、ではそのアメリカ日本よりも平和なのかといえばまったくそんなことはありません。

軍事力を持つことによって集団安全保障にもとづく海外派兵に参加させられて現地住民の恨みを買うだとか

軍事同盟への加入を目指すことでそれを脅威に思った隣国に先んじて侵攻されるということもあります

軍事力を持つということはそのぶん国際社会の何らかの枠組みのなかに嵌められるということでもあるわけです。

逆に言うと軍隊を持たなかった日本ある意味無責任立場謳歌できた。

それに軍事費のぶんを他の分野に自由に振り分けることもできたわけです。

それは「選択肢を増やす行為ではないんですか?

2022-03-23

どっちが正しいんや?

右:ウクライナ軍拡に励んでいたからこうしてロシア侵略抵抗できている。やはり日本軍拡して戦争に備えるべきだ。

左:ウクライナ軍拡に励んでいたのにこうしてロシア侵略を受けた。やはり軍拡だけでは戦争を抑止できない。

右:ウクライナ戦争によって軍備を整えて国土防衛することの必要性証明された。経済力軍事に回そう。

左:ウクライナ戦争によって国際協調のもとでの大規模な経済制裁有効性が証明された。軍事費を経済に回そう。

右:ウクライナNATOに入ってなかったか侵略された。やっぱり日本集団安全保障への参加が必要なのだ。そのためにも再軍備を目指そう。

左:ウクライナNATOに入ろうとしたか侵略された。やっぱり憲法9条を盾にして集団安全保障への参加を拒んだほうがいい。欧米戦争に巻き込まれるな。

anond:20220323095935

もう遅い。中東などの反米感情の強い国では「日本はこれまで我々を攻撃しない善い国だったのに最近アメリカに従って軍隊派遣するようになった」として日本人がテロ対象になったりしている。自民党が「集団安全保障に参加しないと侵略される!」と国民を脅してアメリカに協力するほど日本戦争に巻き込まれていく。

2022-03-22

日本から野党が消える日

消えるというのは大袈裟だけど、衆参両院から50議席を超える野党がなくなって自民党単独で2/3を越えて占める日は遠くないなと確信してる。

日本は最も平和的に一党独裁を100年以上に渡って続ける国になるだろうし、今のままならそうなるしかない。

良い事ではないとは感じるが、とは言え「では、どこか野党投票するのか?」と聞かれたら「それは無理です。すみませんでした」とならざるを得ない。

ウクライナ戦争において、何が戦争を踏み切らせる理由になってしまたかを考えると、これまで野党が行ってきた主張を許しがたくなるのは、人としては当然の考えと思う。

ウクライナは何故、戦争しかけられたか

-NATO集団安全保障)に未加盟であるため、NATOからの反撃を考えなくてよかったかなのは明らかだ

ウクライナへの侵攻を決定づけたのは、バイデンによる「ウクライナには部隊派遣しない」だった可能性があるけれど、日本には既に多数の部隊日米安保条約の基に展開されている。

要衝たる米軍基地無視した侵略は純軍事的不可能である以上、米軍の強い庇護下にある日本ウクライナとは状況が違う。

しかし、先に米軍攻撃された時に集団的自衛権がなく、日本は参戦しないとなれば話が変わってしまう。

ウクライナアメリカ提供する各種の情報を元に善戦できているが、特定秘密保護法がなく、米軍から重要情報を渡してもらえないという難しい状況が来れば、防戦だってままならない。

-戦力勾配の大きさ

ウクライナロシアの戦力差は大きい、反撃によるダメージが小さい(当初のロシアは二日で制圧と見込んでいた)と誤解されていた事が戦闘に踏み切らせたことは明らかだろう。

ウクライナに核があり反撃を受けると分かってれば攻める事は難しいし、ロシア匹敵する戦力があれば更に難しかった。今の様に一月かかっても終わらず1万人以上死ぬし、経済が詰む事になると分かっていれば難しかったのではないか

日本核武装を行う事が不可能に近い、というか条約批准してるから、自前では無理だろうし、核共有も自分たち判断で敵国に打てないのだから、無理に持つほどの意味がない。

であれば通常戦力の拡充以外の選択肢は残ってないし、中国が「日本に攻めると犠牲が大きくなりすぎて、勝てたとしても周辺国に隙を与える」と感じるだけの武力を備えておく必要がある。

専守防衛から安心して最初基地ミサイル攻撃したら自衛隊沈黙って状況になっては話にならない訳で、先制される恐れがあるかないかでは全く話が違ってくる。

それを考えると改憲必須と言わざるを得ない。



日米安保条約」「集団的自衛権」「特定秘密保護法」「米軍基地」「軍備増強」「改憲」の全てに、【今も】反対している野党政治を任せるわけにはいかないと結論するしかないと思う。

ウクライナ戦争によって、野党および市民連合の今も変わらない主張が、日本を守るという責任放棄したものであることを共起して、野党投票したいって人は減るしかないだろうね。

集団的自衛権を盛り込んだ法案を審議していた際に、戦争法案と呼んで毎日お祭り騒ぎをしていた醜態国民は忘れてない。

野党が影響力の無い泡沫政党の塊にならないためにも過去国防にたいしての考え方を反省し、今後は変わる事を見せていくしかないんだろう。

まともな野党日本リベラルからは支持されないので、自民党との対決姿勢を示さな国民民主党のようにリベラル層の反発を呼ぶんだろうけど

野党が変わらない限りは、国を守るという根本的な責任野党に負わせられない、と多くの国民が感じてしまうのはやむを得ないのでは?

ウクライナ戦争を契機に日本人の国防に対する危機感意識刷新された事は論を待たないけど、その変化に野党はついてこれるんだろうか?と感じてる。


今後、政権交代可能野党なら維新が伸びるかもとはいいつつも、左派政党で、ある程度の規模を維持した野党存在する事は必要なことではあると思う。

ただ、そこに質が伴わない以上は支持できないし、質が伴わない政党議席を与えたくもない。それが多くの日本人の心境だろう。それが立憲に理解されるだろうか。

自民党の方には、これを機に国防について発信する議員もいるし、党としてもそういう姿勢だけど、立憲がやってる事は、このタイミングでも安倍批判で、今のところ望みがないという感じはしてるんだけどね

2022-03-16

目出度く「ゴルディアン・ノット作戦こと21世紀ABCD包囲網の打破を目指すロシアン真珠湾概要公表されたので訳す。なお註釈のうち文中のものはすべて英訳者により、数字のものは註釈ではない和訳者のたわごとである。例により和訳者は頭の悪いのと精神病質者が大嫌いだがまあ共産趣味者とかインテリゲンツィヤとかアリストラット労働者を"対象"と捉えるのは今に始まったことではないか特に後ろめたく考えてはいない。

---

第三次世界大戦は始まったようだ; 同僚たちはシャンパンの封を切っている[1] - イラン米国間の戦争は核合意を阻害しロシア産原油イラン原油による置き換え余地を封じる。ホルムズ海峡の避けられぬ封鎖は原油価格をうなぎ上りにする。筆者は[ロシアイラン間の]一般的には理解不能合意がある可能性すら信じているが、裏付けるいっさいの事実は持ち合わせていない。

今日はただわれわれ[組織としてのFSBにとって、#WindofChange個別ではなく]の目から見て差し迫ったロシアの"出口"と、クレムリンの"廷臣"について伝えようと思う。(帝政における皇宮について言っている)

これは(実際の摘要の)"複写"ではないがきわめて正確な再話であり、いかように扱ってもかまわず、内容を伏せずに全文を転載してもよい。

この作業はまだ取り掛かったばかりであるので現在はまだ輪郭があるのみで、最終的な報告書は分量があり、詳細で、より堅固になる。今はイラン-米国紛争にかかりきりであるので、筆者はのちより自身の(この新計画に対する)意見をくわえる予定である。『ゴルディアスの結び目』は深く修正・適合される(イランが在イラク米軍基地ミサイルを発射しているため)。

ゴルディアスの結び目』作戦


  • 第二段階: (西側の)反応の分析 - 1-2日間。 V.に.か.ん.し.て.永.遠.の.謎.が.あ.る.─.か.な.す.こ.や.の.帽.で.あ.る.。.ロ.ー.ル.と.声.の.権.威.的.圧.が.整.合.し.な.い.。







  • 4) 明確な協調した信号が(西側から)訪れない場合、これは考えにくいが許容されると思料されるが、挙動(ロシアの)は状況 #2と類似する(同じく)。某.な.ち.ゃ.ん.寝.る.は.よ.い.の.だ.た.だ.の.イ.ン.タ.ー.ネ.ッ.ト.だ.か.ら.。.お.か.げ.ん.は.M.D.,I.r.l.だ.ろ.う.。.女.の.趣.味.も.幼.児.退.行.の.仕.方.も.い.か.に.も.だ.。


  • 上の(6つの)すべての状況において、左記の仮定は極めて確度が高いと分析される:

註釈

2022-03-13

第3次世界大戦がよくわからん

ウクライナの件で、NATOアメリカが参戦すると第3次世界大戦になると言われる。

ただ第3次世界大戦がどういうのかが、現状からだとよくわからない。


思っていたよりロシアが弱い。報道によれば動員している兵力もほぼ使っている。

それこそ米空軍が航空支援前線奥の指揮系統に打撃を与えれば、すぐロシア軍は崩壊しそうに思える。

(もちろん軍動かすとなると準備期間が必要だが、1,2週間で決着つきそうではないか?)


ロシア(とベラルーシ)が世界から孤立してる段階で、世界大戦になるのだろうか?

ロシア側の集団安全保障同盟ベラルーシアルメニアカザフスタンキルギスタジキスタンだが、

ベラルーシ以外の国とは温度差がある。

2022-03-08

結局ソ連崩壊後の手心が足りなかったんじゃないかなって

ソ連崩壊後のロシアを、新しい資本主義陣営の仲間として受け入れて新しい集団安全保障の中に組み込んじゃえばこうはならなかったんじゃねえかなあと。

ロシア人がプーチンを支持しちゃうのって、90年代の飢えと貧乏西側に押しつけられたって被害者感情の側面が少なからずあると思うんだよね。

実際、資本主義国としてヨチヨチ歩きすらできないロシアを引き続き仮想敵国にし続けるのはちょっと苛烈過ぎたんじゃねえかなあと、冒頭みたいに仲間として受け入れるのは別にしてももうちょい手心の加えようはあったんじゃあないかなあ。

ロシア安全保障に関する考えが100年単位で前のものだって感じの記事を見た気がするけど、21世紀安全保障ロシアを守ってくれた実感がない以上、古い考えの方が正しいって思っちゃう部分はあると思うんよね。

ロシア人に対して出すメッセージとしては制裁よりも「現代は縦深やら緩衝地帯なんてなくても安全は守られるし、武力がなくても話は聞いてもらえる。怖がらなくていい。」ってことを繰り返し伝えないとこじれるだけなんじゃねえかなあと。

制裁続けて結果としてプーチン引きずり降ろしても「また西側によってたかっていじめられた。やはり暴力が足りない。」って思われちゃって後世の禍根になりはしないものかと危惧してしまう。

なんか脳に浮かんだままに書いたので取り留めのない内容になってしまった。

2022-03-01

anond:20220301114400

というか、軍拡集団安全保障というもの根本的に「進行すれば敵との対立が深まる」構図になってるのが問題なんだろ。

2022-02-27

anond:20220227173504

軍備を整えようが集団安全保障があろうが侵略するやつはするということも明らかになった。

まり何をやっても防げないってことですね。

anond:20220227143442

集団安全保障の中身が「戦争から経済制裁」に変わったということは、

軍事力」よりも「経済力」と「国際評価」が重要になるってことだ。

前者はそのまま国家の体力であり、後者経済制裁に参加してくれる味方の数を意味する。

まり平和主義国際的好感度を高めて、

軍事費のぶんを自国経済に注いだほうがいいという、

9条戦略説得力を持つようになったということだよね。

anond:20220227142328

NATO未加入でも欧米派兵する可能はいくらでもあったよ。

派兵したくない(第三次世界大戦を起こしたくない)からしなかっただけ。

まりガチ同盟国が侵攻されても「ビビって派兵しない」ことは十分にありうる。

もはや集団安全保障根本にある「抑止力」の足元が見られているんだよ。

からこそ欧米代用抑止力として経済制裁を本気で仕掛けてるんでしょ。

anond:20220227140056

集団安全保障さえあれば…」と希望的観測を垂れ流すだけになっちゃったね。

繰り返すけど、今回もウクライナ欧米派兵する選択肢は十分にあった。

今回わかったのは「狂ったプーチンはそのくらいでは止まらない」ということだ。

そして欧米安全保障よりも大規模な経済制裁を選んだ。

ゲームが変わったんだよ。

anond:20220227124246

それ言ったらウクライナ軍事力があったのに侵攻されたし、集団安全保障への参加が戦争の引き金になったし、安全保障約束していたアメリカイギリスビビって援軍を送ってないんだが、それらにどこまで意味があるのかという話にはならんのか?

anond:20220227114606

まあ現実に「自国から侵略戦争を仕掛けることを防ぐ」「集団安全保障に基づく自衛隊海外派遣を防ぐ」の2点においては確実に役立ってるからな。さすがに「何の効果もない」と回答するのは厳しい。

2022-02-26

anond:20220226203237

NATO加入で集団安全保障を実現しようとしたら無茶苦茶な難癖つけられて核すらちらつかせて全面侵攻してきたロシアに何が有効かというと、ロシアを上回る軍事力で抑えるしかないじゃない。

それを国連でやれたらいいね、でもできないね湾岸戦争みたいに有志国家が介入するしかいね、じゃあ独力でそれを上回る軍備を持ってりゃよかったねって話。

少なくとも日本国憲法九条による軍備と交戦権否認なんてのは話にならない。

「どうせヒトは死ぬから糖尿病でも毎日二郎食うし医師治療は金儲け目的です!医療www」というレベル

anond:20220226202750

で、その「集団安全保障」が幻想だったて今回の件でバレたわけじゃん。

今後どうするの?って話じゃない?

世界の警察を一人で頑張り続けて燃え尽きたアメリカの代わりは出てこないと思うよ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん