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はてなキーワード: 軍事的脅威とは

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

2023-08-29

第七艦隊仮想敵日本かもしれない

 太平洋西側に属する国々に対する軍事力代表する集団の一つが、アメリカ海軍第七艦隊である

 第七艦隊空母ロナルド・レーガンや、十隻以上ものイージス艦ミサイル巡洋艦からなる戦闘集団であり、いわゆる空母打撃群である

 さて、このような戦闘集団は一体どのような仮想敵を持っているのだろうか? そう問えば、恐らく殆どの人々がロシア中国を挙げるのではないだろうか。

 しかし、最近思うのだが、第七艦隊仮想敵は本当に中国だけなのだろうか?

 実は、第七艦隊が想定する仮想敵の中には、現在アメリカ同盟国たる日本もまた、緩やかにまれているのではないだろうか?


 このような問いかけは一種趣味の悪いジョークに聞こえるかもしれないが、しかし実際のところ事実である

 というのは、例えば、米国軍事基地日本複数点在していることが、その証左と言える。

 無論、そのような基地群は中国ロシアといった分かりやす軍事的脅威に対抗するための存在である。少なくとも、それは複数在日米軍基地が点在することの大きな意義の一つである

 しかしながら、それだけが在日米軍基地の意義であるかと言えばそうではない。その意義には、日本国によるクーデター米軍に対する攻撃行為を抑止することも含まれている。

 終戦直後に、GHQ赤穂浪士などといった「復讐」をテーマにする作品の愛好を禁じようとしたこと記憶に新しい。つまり米国日本国民米国に対する復讐心が育つことを恐れたのである日本軍事力がそのような復讐心の精華とならないよう抑止することも、在日米軍基地存在の意義なのである


 要するに、西太平洋に展開するありとあらゆる米軍事力は、あくま複数シナリオの一つではあるにせよ、日本軍事力を以て米国に牙を剥くことを想定していないわけがないのである

 「日本絶対米国を裏切ることはない」などというお花畑世界観妄信しているわけがないのである。彼らの軍事教義(ドクトリン)や、その防衛思想の中には、日本アメリカに対して反乱を起こしたりクーデターを行うことが含まれているのである。含まれていないはずが、無いのである

 となれば、第七艦隊仮想敵の中には、日本のみならず、韓国台湾も緩やかにまれることになる。彼らが米国反旗絶対に振りかざさない、という証拠は無いかである中国軍事力やあるいは経済力に絆され、東側軍事力の傘に入らないとも限らないかである

 無論、米国はそれを想定して様々な有形無形の施策を行っている。例えば、目に見える形で外国に巨大な軍事基地を築くこともその一つだし、経済的依存関係を作ることもその一つだし、あるいは、国民米国に対して友好的な感情を抱くようなイメージ戦略を行うことも、その一つである

 いずれにせよ、ちょっと前にある米国軍人だか政治家だかが、沖縄県民のことを「食わせものであると述べたのも、理由があってのことなであるアメリカ軍人日本人を根っから信用しているわけではないことは、このような政府レベルでの発言からも読み取ることができるのである

 今更こんなこと誰でも知ってるとは思いますけどね。

2023-06-09

anond:20230608230929

思う。

俺は鬱状態だが、世間人間は全員が躁状態だと思う。

向精神薬を服用してぼんやりしている俺の方が真実で、健常者を名乗る人々こそが躁状態なんだと思う。

現在向精神薬を服用している。鬱状態で何も意欲がなく、毎日横になって過ごしているうちに一日が過ぎてしまうような日々を送っていたが、このままではいけないと奮起して心療内科に赴き処方してもらったものだ。このエネルギーを絞り出すのに数ヶ月かかった。そして処方を服用すると劇的に効果がある。

先ず、様々なことをするハードルが途端に低くなった。今まではアレもコレも片付けないと、あそこに問い合わせして状況を把握してそれによって対応を決めて…などと思うばかりだったが、とりあえず電話して確かめそれから考えよう、という風に動き出せるようになった。

物欲も湧いてきた。デジタル一眼のカメラが欲しいと前から思っていたのに動き出せなかったが、とりあえず値段だけでも調べてみよう、実店舗に行って実物を触ってみよう、そのような気持ちになった。難点は収入がないのにそのような高価な買い物ができないことだ。

些末なことでは部屋の片付けや掃除をすることができるようになり食事も摂れるようになった。

基本的楽天的になった。思い煩うよりも動いて確かめて壁にぶち当たってから考えればいいと思うようになった。物欲が湧いてきたと書いたが、あれを買えばこんな利点がある、きっと楽しいことがあるはずだと思えるようになった。

しかし、鬱の自分が頭の片隅で自分を見ている。お前は躁転しているだけではないのか?そう言っている。

けれども、もっと客観的に見れば、今の自分世間一般の人たちの行動とたいして変わらない。躁転しているとは言えない。

便利なものを欲しいと思い、それが手に入ればあれもこれも手間が省けるはずだと思う。投資をすればきっとリターンがあるはずだと思っている。どこかに出かければ楽しいことが待っているはずだと期待する。人と会えば楽しい会話ができると思っている。食事に行けば美味しいものが食べられるだろうと思っている。映画観劇ライブを見に行けばきっと楽しい時間を過ごせるだろうと思っている。みんな楽天的で明るい未来を心のなかに描いていて憂いはない。

そう思うと、人類はきっと躁病なんですよ。

少し前に、結婚子育てのことを「みんな子育てを難しく考えすぎ」なんてエントリーがあったけれど、あれぐらいの躁状態じゃないと他人人生を巻き込んで新しい命に責任を負うことなんて引き受けられるわけがないのだから

資源を無計画採掘して経済が優先だと後先考えずに浪費する

中露の軍事的脅威があるのに目を向けない

環境問題科学者たちが訴えているのにそれを信じない

男女の差異があるのに平等を実現しようとする

差別があるのに関係いからと目を背ける

少子化が進んでいるのに個人自由を盾にして対策をしない

貧富の差は極端に大きくなっているのにそれに目を向けない。

何も物を作らず投資という名の金銭の移動だけで利益を得る。

どれもこれも現実から目を背けて、なんとかなる、きっとこの先良くなるはずだ、このシステムはしばらく崩れることはない、そういう楽天的な考えによって先延ばしにされ除外され目を向けず目を背け、なかったことにしている。みんな躁状態からきっと大丈夫」だと思い、懸念を示す人たちには「難しく考えすぎ」の一言で済ませてしまう。

何もやる気が起きないという鬱の状態は確かに異常だろうが、一般の人たちの楽天的で無計画で先行きに不安を感じてもそれを押し殺すことができる精神状態はかなりの躁状態だ。

現実は厳しく容赦ないもので悲観的未来しか予想できないのに、世界を真っ当だと思って楽天的未来夢想して無計画でいる人たちの方がきっと狂っている。

2023-01-03

日本はわざわざロシアを怒らせるために行動する

日本首相は、ロシアとの平和条約議論するための条件をまだ見ていない

2022 年 12 月 2 日 05:18

日本の岸田文夫首相は、現時点では、ロシアとの和平合意の見通しについて話し合う条件はないと述べた。

彼によると、日本ロシア関係は依然として困難な状況にある。

現在の状況では、ロシアとの平和条約締結の見通しについて議論する条件は見当たらない」とTASSは、国会での討論中に岸田氏が述べたと引用した。

彼はまた、東京領土問題解決平和条約の締結に向けたコース継続すると付け加えた.

10月3日ロシア大統領のドミトリーペスコフ報道官は、現在の状況では日本平和条約交渉することは不可能であると述べた.

外務省ロシア日本から軍事的脅威を阻止する

2023 年 1 月 3 日 04:27

ロシアアンドレイ・ルデンコ外務次官は、日本政府が日本平和的発展の道筋拒否することは、ロシア安全保障に対する挑戦であり、軍事的脅威を阻止すると考えていると、ロシアアンドレイ・ルデンコ副外相は述べた。

彼によると、日本ロシア国境近くで大規模な軍事演習を行っており、ドクトリン文書更新版を受け入れている。

彼は、ロシアがこれらの行動を自国安全保障への挑戦と見なしていると指摘した。

「この慣行が続く場合ロシアへの軍事的脅威を阻止するために、適切な報復措置を講じることを余儀なくされることを警告します」とルデンコはタス通信に語ったと伝えられました。

以前、ロシア外務省公式代表であるマリア・ザハロワは、日本安全保障防衛に関する最新のドクトリン採用したことについてコメントした。

ロシアのルデンコ副外務大臣は、日本との平和条約について話し合うことは不可能であると発表しました

2023 年 1 月 3 日 03:22

ロシアアンドレイ・ルデンコ副外相は、日本反ロシア路線を維持しているため、平和条約をめぐる対話不可能だと述べた。

ルデンコ氏は、「あからさまに非友好的な立場を取り、わが国に対する直接の脅威を許容する国と、そのような文書への署名について話し合うことが不可能であることは明らかだ」と述べた。

彼は、モスクワ東京反ロシア路線から離れる兆しを見ていないと指摘した。

2022 年 12 月 2 日、日本の岸田文夫首相は、現時点では、ロシアとの和平合意の見通しについて話し合う条件は見当たらない、と述べた。

日本人が知らないうちにロシア国境周辺で演習していることになっている。

とりあえず平和条約締結はまた遠のき、北方領土解決はまた遠くなった。

しかし、日本が演習をやっているというニュースはないと思われる。

いったいどういうことなのか?

2022-12-01

anond:20221130173724

論点がズレたよ。

あなた安倍支持は「国防重視、軍縮反対」からなんでしょう?

自分国防は重視するし、中国ロシア軍事的脅威には備える必要があると思ってる。

違いは、あなた安倍さん国防してくれると思っているのに対し、私は安倍さん本音国防に興味ないだろうと思っている。

かに高齢者日本侵略戦争を起こすことを心配する人は居るらしいけど、自分はそんなイメージは持っていない。

ちなみに、日本がいきなり他国戦争を仕掛けるなんて、明治時代の人たちもイメージしてなかった。

しろ今の日本と同じように列強の脅威にどう対抗するかで頭がいっぱいだった。

それが真珠湾攻撃をするまで日本が追い詰められるような状況になった契機が何かは、きっとあなた勉強していると思うけど、自分安倍さんがその契機を起こすんじゃないかと恐れていたよ。

2022-10-18

anond:20221017104318

中国にできるわけない」と言ってたら、あっという間に追いつき追い越された例として、軍事分野の例がある。

日本ミリオタの大多数は、中国発の空母遼寧旧ソ連ヴァリャーグの改修艦)の就航(2012年)を長らく嘲笑していた。「ポンコツ性能の空母もどき」「艦載機はまともに発着できない」「20ノットがせいぜい」「外洋行動はとても無理」…。今でもTwitter検索すると、過去遼寧いじりが山ほど出てくる。

ところが蓋を開けてみれば、本格改修を経た遼寧は思いのほか「まともな空母」として機能した。巡航速度30ノット空母運用に十分な離発着性能、沖縄近海を通過しての外洋行動。ミリオタ内でもそうした情報を真っ当に評価していた層は遼寧いじりを控えるようになったが、その後もしばらくライトオタの間では「ポンコツ空母」を嘲り、あなどる空気が尾を引いていた。

そして、遼寧改修で吸収したノウハウが初の完全国産空母山東」(002型:2019年就役)と「福建」(003型:2022年就役)に投入される。福建は前2型に比べて大型化し、電磁カタパルトも搭載。さら原子力化も噂される004型、軽空母機能を持つ075型強襲揚陸艦などの建造計画存在する。保守的ミリオタからもあの頃の嘲笑はすっかり消え失せ、今では真顔でPLA海軍軍事的脅威を訴えるようになった。ここに到るまでわず10年足らず。

同様のことが航空分野でも起きた。Su-33劣化クローンバカにされたJ-15(2009年運用開始)の後に、初の第5世代ジェット戦闘機J-20を投入(2018年運用開始)、今ではエンジン国産化されて機動力も向上し、F-35との優劣を論じられるまでになっている。

まり中国は、軍事分野では10年足らずで「箸にも棒にもかからないほど西側最先端プロダクトに劣後した状態から「性能的に互角に戦える状態」まで製品開発力を向上させた実績が複数ある。ニーズ商機があれば、中国という国は多くの分野で海外製と互角の製品を作れる産業的・技術的なポテンシャルを持っている。あえて言わないが、自分の関わる業界でもこれと同じ事が起きた。高度半導体で同じ事が起きない道理はない。侮らないほうがいい。

2022-09-21

なんでこれが知られてないのかってこと

ウクライナって中国武器売ってるし、北朝鮮ミサイル技術流してるしで、実は日本にとってはかなり厳しい立場の国なんだよな

中国軍事力を増強したら、それはそのまま日本防衛費増大に繋がるし

北朝鮮ミサイルに至ってはそのまま日本人の脅威になってる

はてな民ってアホだからすぐ重要問題知らないこと知らないするじゃん

統一教会問題しかりさ

中国軍事的脅威が大きくなるのにウクライナは関わってる

北朝鮮から飛んでくるミサイルにはウクライナから技術転用がある

それを分かった上で、今のウクライナへの意見があるならいいけど

からそんなこと知らなかったとか言い出しそうだから教えてくね

ウクライナってそういう国だから

2022-02-26

anond:20220226005816

そりゃあ散々「日本9条があるから他国から攻められないんだ」って言ってたのに

隣国である中国ロシア軍事的脅威現実となった今において突然歴史修正を行って

憲法9条日本侵略しないためのもの日本侵略される心配前科者のくせに被害者ぶるな!」とか言ってるのが左派だもん

バカかてめーらって言われるくらいは当然だよね

2022-02-25

anond:20220225123322

この期に及んでウクライナ9条があれば国際社会の反発を恐れてロシアは動かないとか9条があるから軍事的脅威じゃないのでロシアは動かなかっただろうとか

しろロシア9条があれば信仰はなかったって意見を本気で言ってる人が沢山いるのが凄い

2022-02-12

anond:20220212010453

天皇家が「武装」していなかったからだと思う。

武装していないということは軍事的脅威にならないし、その権威や威光は利用価値があると言うことだろう。

逆に言えば、皇族武士を雇って武装すると討伐対象になってしまう。

天皇家国家元首陸海軍トップだった時代があったけど、最終的には天皇家廃止まで追い込まれたからね。

2021-06-27

UAP実在予言したブログと、それに対する私見

公に発言すると電波だと思われるので、とうに電波にまみれたこ増田に納めることとする。

私は数年前からこのブログ ( http://blog.livedoor.jp/nekokein/ ) をウォッチしていた。このブログは元々、現ブログ主によるオカルト板の予知夢スレへの書き込み独立させたものとして生まれた。(厳密には一度ブログ移転を行っているので、当時のブログとは異なる)

彼の予知夢はよく「当たる」としてすぐに噂になった。(当時どんなことがあったかを探すのは面倒だし、この記事の本題ではないので割愛する。自分とあるオカルトまとめサイトで知った)

そんな彼が2015年から話題に上げているのが、「ネビュラ」こと「UAP」である。当然アメリカのUAP情報の開示よりずっと前のことである。今回は彼とネビュラに関する興味深い記述を思い出せる範囲で挙げていきたい。

これらの記述真実であるかどうかは私の人生を左右しないが、科学尊重するスタンスや、UAPがアメリカ分析の及ぶ範囲ではなかったなどの点を考慮し、私は「ガチ」寄りだと思っている。

以下、ネビュラからは多少外れた、このブログに対する私見である

2021-02-13

竹島自衛隊「侵攻」シナリオ事実無根 岸防衛相韓国に抗議 

https://www.sankei.com/politics/news/210212/plt2102120011-n1.html

 岸信夫防衛相は12日の記者会見で、韓国軍島根県竹島韓国名独島)への自衛隊「侵攻」のシナリオと、対応する韓国側の戦力を明示した内部文書作成したとされる問題に関し、韓国に抗議したと明らかにした。「日本軍事的脅威を高めようとしている認識を持っているなら全くの事実無根だ。極めて遺憾だ」と強調した。

 防衛省によると、同省課長が11日夜、在日韓国大使館の武官事実関係説明を求めた上で「竹島はわが国固有の領土であり、全く受け入れられない」と伝えた。武官韓国の従来の立場に基づく見解を示したという。

 会見で岸氏は、北朝鮮対応日韓、日米韓連携必要だとして「韓国に適切な対応を求めたい」とも語った。

本当に韓国日本との関係改善を棄てたんだな。

2021-02-12

韓国軍自衛隊竹島侵攻シナリオ

https://this.kiji.is/732510459515043840

 【ソウル共同】韓国紙東亜日報11日、韓国軍島根県竹島韓国名独島)に自衛隊が「侵攻」するシナリオと、対応する韓国側の戦力などを明示した内部文書作成し、昨年12月国会に報告していたと報じた。

 最新型軍備導入の必要性説明する文書の一部で自衛隊による軍事的脅威からの防御のため、新たな戦略資産必要だ」と強調したという。

 軍は野党議員の照会に対し、実際の作戦とは無関係の参考資料で、日本兵器研究家が発表した仮想の侵攻シナリオを参考にしたと説明した。

 東亜日報は、米政権中国けん制へ日米韓協力を強調する中で、外交的議論を呼ぶ恐れがあるとした。

アメリカが新政権始動して東アジア安全保障に数年ぶりにコミットしようってタイミングでこんな報告書出すとかマジで向こうの連中なーんにも考えてないのな・・・

2019-02-28

韓国日本強気になっている理由

元々韓国反日であるとか色々な分析がなされているけど、一番の理由中国北朝鮮に対する軍事的リスク存在ではないか

韓国立場に立って見れば、自分たち中国北朝鮮に対する「防波堤」として機能している自覚があるだろう。

もし韓国北朝鮮に接近すると、日本絶対に止めにかかるはずである

なぜなら韓国北朝鮮中国に取り込まれしまうと、それらに対する最前線日本になるからである

韓国は、北朝鮮中国軍事的脅威に常に晒されるリスクを背負っているが、逆に見れば日本アメリカに対して強気でいられることにもつながる。

日本に対してどんな理不尽なことを続けても、日本は(防波堤としての)韓国を手放すことはできないので、日本韓国反日に対してどうにもならない。

韓国に対して国交断交経済制裁するのもいいけど、下手すると本当にあちら側へ行ってしまったらどうしようか。

2015年の慰安婦合意にしても、韓国中国接近という事態があったからこそ日本はしぶしぶ動いたわけだし。

韓国反日を止めさせる方法簡単である

日本が「お前なんかいなくても俺たちは全然大丈夫なんだぞ!」という姿勢を見せること。

具体的には憲法9条改正日本核武装アメリカから購入)かな。

2018-10-07

anond:20181006134755

俺の郷里の先輩には、鬱で働けなくなって生活保護受給者、まともに働いてないかアベノミクスとか一切関係なく貧乏底辺しか安倍政権下で減額(そんで俺に借金してる)、にも関わらず自民党支持という御仁がおるわ

頭の構造どうなってるのか謎

自分の財布とプライドより、中国軍事的脅威への対応が最最最最最最最最最最優先らしい。ほんでドヤ顔ネット仕入れた「中国の脅威」を吹聴して、自分平和ボケ世間の連中よりエラいとか思ってる

こういう貧乏でも安倍政権支持の奴、たぶん探せばあちこちにおるぞ

2017-09-16

anond:20170916210157

経済的排他水域がごっそり減って、困る人もあまりいないんじゃないの?

軍事的脅威が増すといっても、どうせ戦争する気はないんだし、どうでもいいんじゃないの?

2015-08-10

http://anond.hatelabo.jp/20150810115416

これだとサヨク論理としては「専守防衛が守られるなら抑止力の強化は構わない」という話になるのだが、それはいいのだろうか。

それこそ専守防衛を維持するために徴兵制を続けているスイスのように単独自衛のためにあらゆる努力を払う(それならばそれとして筋は通っている。受け入れられるかは別にして)とか、極論すれば専守防衛のためである限りは北朝鮮のように核兵器の所有だって問題ないということになるだろう。

最初の一撃をできるだけ出さないけど、ちらつかせたい」という論の立て方もある。というか、最初の一撃を出すかどうかとそれをちらつかせるかどうかは全く別の話だろう。

まり専守防衛抑止力強化は違うベクトルの話であって、それを1軸上に置いて議論するのは少し無理がある。

今回の安保法制においては抑止力強化を同盟支援という手段を用いているため、専守防衛と相反するのではないかという懸念するのは理解できる。

具体的には、アメリカ戦争に巻き込まれるのではないかというのが大きな心配だろう。

それについてはなんとも言えないというのが正直なところではないか。

アフガンでのドイツのように、平和維持活動と言いつつ遠方の地で実質的戦死者が出るのは否定できない。(実質的な、というのはカンボジアでの文民警官の件があるため)

それを是とするか非とするかは、どちらの立場をとるにせよ、越えることのできない大きな壁であるように見える。

が、結局のところ、どれだけ他国に関わるのかという話に過ぎない。

今回の件は中国軍事的脅威が一番大きな要因だと思うが、

反対派の人たちは現状のままでいい、というのであれば南シナ海での中国の行動を容認するのか、それとも周辺諸国への監視船などの供与で深入りを避けて解決を待つのか、それとも遠回り航路をとれば問題ないとして関わり合い自体を避けるのか、どのように考えているのだろうか。

2009-09-14

オバマ政権は「アフガン戦争は良い戦争」などと言って増派の最中だが

保守の代表的論客ジョージ・ウィルらがアフガン撤退を提唱

オバマ政権は「アフガン戦争は良い戦争」などと言って増派の最中だが。。。

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パキスタンの北東スワット渓谷はタリバン地盤だった。七月からパキスタン軍が猛攻を始め、二百万人の避難民がでた。作戦により1800名のタリバンが殺害されたという(アルジャジーラ、9月11日) 

パキスタン治安部隊とタリバン幹部との「和平会議」が九月初旬から開催されてきたが、会議八日目にタリバン上級幹部のムハムードカーンを拘束した。カーンには12万ドルの「懸賞金」がかかっていた。ギラニ・パキスタン首相は「これでスワット渓谷からタリバンは一掃された」と語った。

米国保守派の代表的論客として知られるジョージ・ウィルらはアフガニスタンからの撤退を主張しはじめた(ワシントンポスト、9月1日)。

たぶんに共和党民主党の党派論争が背景にあるが、徹底論の言い分は次の通り。

第一に八年前にアフガン空爆から開始されて地上戦のおり、お尋ね者のオサマ・ビン・ラディンは明確にアフガニスタンにいた。

しかしアルカィーダはその後、スーダン、イエーメンに拠点を移し替え、パキスタンアフガニスタンに残留するタリバン欧米諸国へテロ戦争を本格的に仕掛け直すとは考えにくい。タリバンはアルカィーダを見放した。

タリバンはもし欧米が撤退すればパシュトンの支配地域を奪回するだろうが、タジク、ウズベクの各部族は「それで元通りになるだけ」という醒めた認識であり、タリバンがたとえ勢力を挽回しても国内政治内ゲバが優先し、アル・カィーダに再び秘密軍事基地を提供することはないだろう。撤退に反対する人たちがいう「テロリストの陣地が再活性化する恐れ」は、すくなくともアフガニスタンではなくなる。

第二にオバマブッシュ政権との違いを浮き出すために「アフガニスタン戦争は良い戦争」であり、「イラクは悪い戦争」だと党派宣伝に使っている。この政治要素を割り引くと欧米がこれ以上彼の地に駐留しつづける理由は希薄である。アル・カィーダそのものが他の地域へ軍事拠点を移行してアフガニスタンの使い道を捨てた。

第三にアフガニスタンにおける戦闘は戦闘行為ではあっても戦争ではない。アフガニスタンインフラ建設が進み、民主化も徐々に達成されつつあり、これから西側社会軍事的脅威になるとも考えにくい。最後の最後まで米国精鋭部隊を注ぎ込んで闘う価値を見いだせない。

撤退は欧米の敗北と錯覚されがちだが、欧米軍の撤退は、むしろイランインドなど周辺諸国への緊張をもたらすだろうから世界展望から言えば米国の負担は劇的に軽減される。

▲罌粟栽培も劇的な現象を示している

タリバンの資金源と見られた麻薬ビジネスだが、取り締まりの強化、密輸グループの大量摘発、教育の成果などにより、栽培面積が2007年をピークに減少(国連麻薬犯罪局、9月2日発表)しており、193000ヘクタール(07年)が123000ヘクタール(09年)へ。推定生産量も8200トン(同)から09年推定は6900トン

全体の60%近くがもっとも危険ヘルマンド地区、16%がカンダハル地方生産されている。

アフガン政府は罌粟畑の減反奨励金をだすなどし、また英米精鋭部隊ヘルマンド、カンダハル地方で罌粟畑を破壊するばかりか倉庫を焼却し、夏からの作戦ではすでに50トンの罌粟、7トンのモルヒネ、15トンのヘロインを押収、27の製造施設を破壊した。

世界的な罌粟の値下がりを受け、仲買人は取り締まりが厳しくなったアフガニスタンを避けるようになった。もうひとつの理由はアフガニスタンが罌粟栽培を「やりすぎ」たことである。世界需要は1900トン、それなのにアフガニスタンは他に産業もなく手っ取り早く現金になるとばかりに6900トンを生産し、値崩れを自ら誘発した。

このため麻薬グループ価格カルテルを形成し、備蓄が一万トンあると見積もられており「生産量が激減しているのは市場原理から当然、生産はいずれ持ち直す」とする分析もある。

アフガン情勢、まだまだ険呑。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)9月14日(月曜日

        通巻第2711号

2009-04-05

世論調査とかよく発表されるけどさ

なんとなく疑問に思う事がある。

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/chousa/chousa.html

なんか自民支持率民主支持率を超えたようだが、謎の核武装すべきか否かとかいう質問が唐突に現れてそれを打ち消している。

他国からの軍事的脅威に備え、日本核武装をするべきだとの意見があります。あなたはこれに賛成ですか?

反対 72.8%

【問1】さっそくですが、あなたは次に行われる衆議院選挙では、どの党の候補者投票したいですか。

自民党 25.6%(↑) 国民新党 0.2%(↑)

民主党 23.0%(↓) 新党日本 0.0%(-)

公明党 3.4%(↓) 無所属・その他 1.4%

共産党 3.0%(↓) 棄権する 0.8%

社民党 0.4%(↓) まだきめていない 42.2%

【問2】あなたは、麻生内閣を支持しますか。

支持する 28.0%(↑)

支持しない 65.2%(↓)

(その他・わからない) 6.8%

【問3】他国からの軍事的脅威に備え、日本核武装をするべきだとの意見があります。あなたはこれに賛成ですか?

賛成 19.4%

反対 72.8%

(その他・わからない) 7.8%

【問4】)あなたは日本が他国から軍事的脅威を受けた場合、アメリカ日本のために報復攻撃をしてくれると思いますか?

思う 46.8%

思わない 43.2%

(その他・わからない) 10.0%

【問5】ポスト麻生は誰がふさわしいと思いますか?

石破茂 5.8%

石原伸晃 6.6%

小池百合子 3.8%

小泉純一郎 10.6%

中川秀直 0.6%

野田聖子 0.4%

鳩山邦夫 1.6%

舛添要一 9.4%

谷垣禎一 1.6%

与謝野馨 5.6%

その他与党議員 4.0%

渡辺喜美 2.4%

小沢一郎 5.8%

岡田克也 7.0%

菅直人 3.0%

鳩山由紀夫 2.2%

前原誠司 1.6%

石原慎太郎 6.8%

その他野党議員 3.6%

(その他・わからない) 17.6%

首都圏の成人男女500人を対象電話調査

このデータを見ると麻生を有利に見れば自民支持率民主と逆転し麻生支持率が30%目前まで上昇しているというのが主としても良いデータだと思う。

が、なぜか唐突に核武装論を聴いてそれでごまかしているようなデータ。不自然

核武装の前に武力行使できるかという点が確認されても良いものなんだが、核という頂点を持ってきて武装すべてを否定するようなデータの取り方のように思えてならない。

核と言えば多くの人が否定するのは容易に想像できるからだ。

なんだかあやしいもんだなと思った。

で、ここの過去データを見る限りある程度同一データを取っているんだがなぜか公開される質問は5問とかに固定されている。

ここで疑問なんだが本当にこいつらは5問だけの質問をしているのだろうか?固定で聴くべき質問はもっとあってしかるべきだと思うのだ。でもなぜか固定質問は数が変わって何か新規の質問が混ざっている。

実際は数十問の固定質問を投げかけながら結果として公表しているデータは5問だけ選別してるんじゃないか?と邪推してしまう。

蓄積データは多い方が良いんだから質問を多めにするのはわかりきったことだろう。

意図的に公開するデータを絞っているとしたら?

それが与える影響は変わってくる。

何かそら恐ろしいなと。

http://anond.hatelabo.jp/20090405181428

横ですが。

元記事(どうせ北朝鮮問題は科学的なコンテキストで語られないよ)が言いたかったのは、「日本にとって本当の脅威はノドン」とか、そういう軍事的な話じゃないでしょう。北朝鮮がどうしてそういうカードを持ちたがるかっていう問題意識があって、そういうのを無視したネット上での吹き上がりに対するある種の皮肉のつもりだと思いました。

技術販売のデモンストレーションをしているとしたら、そういうことでしか外貨を稼げないかの国の現状をどうするかって問題だと思うんですけど、そういう話はぜんぜんないんですよね。向こうが頑なだからということもあるでしょうが、ここしばらく目に見えては制裁しかしてないでしょ。まさかイラクみたいに体制転覆なんて考えじゃないでしょうね。偉い人たちはいろいろ考えてると思いますけど。

中途半端な説明を真に受けた人が感染しどんどん半可通ばかり量産されていく。

ところで、あなたが元記事のどの辺を問題視したのか、もうちょっと突っ込んでくれませんか。ミリタリーには疎いし、「半可通」がなにを指しているのか判断しようがないのです。つまり、北朝鮮軍事的脅威は高まったので、日本ももっと武装を強化すべきだとおっしゃりたいのですか?

2008-03-22

http://d.hatena.ne.jp/takerunba/20080322/p1

団塊世代がいいとは思えないこれだけの理由

これもかなり嘘くさい。

低学歴から高学歴まで学歴関係なく幸せを勝ち取ることが出来た>

雇用も限定的で、よっぽど学歴に縛られてましたよ。六大学とか、関関同立というブランドは昔からあるわけですし。今、社長になっている人は高学歴の人ばかりですよね。で、こうした人は団塊世代なわけですよ。この世代が企業トップクラスについている。

(略)

また低学歴の人が虐げられていた面もありましたしね。「女工哀歌」みたいな話は珍しくなかった。

元の理由自体が変なのは同意。

学歴の影響が強かったのも同意。

だから、その下の世代ではより学歴が強調された。

けど、低学歴でも出世できた機会が今と昔のどちらに、あったかといえば、経済が拡大傾向にある時の方がチャンスは多いに決まっている。

あと、「女工哀史」は明治大正の話でしょ。

就職さえ出来れば終身雇用が約束された>

逆に言えば転職できなかったのです。転職という選択肢がない、それを許す時代背景がない。安い給料でも我慢して働くしかない。そういう限られた選択肢社会だったのですよ。

すごい勘違い

終身雇用がよいのではなく、終身雇用が保障され会社にいる限り、必ずベースアップがあった。横並びだけどね。

頭抜けて良い給料が難しいという難点はあっても、ぎりぎりの最底辺の給与でずっといるという状況もないのが素晴らしいのに。

<女が男を支えた>

でも単純な話、共働きの方が収入が増えるじゃないですか。その方が家計は楽じゃない? 女性も働くことができる。

元の理由は気に入らない。

けど、共働きでないと暮らせないのと、共働きでなくもて暮らせるなら、後者の方がましなのは明らか。

転職しても職で困ることはなかった>

とらばーゆ」なんてもうはるか昔の言葉のような気がするけど、創刊されたのって1980年。実は意外と最近ですよ。

いやぁ、その言葉が出来た頃に第一線だったのが、団塊世代じゃないの?

30年で世代は交代するよ。

当時の転職は最終的に不利なケースが多かったけどね。

年金支払いがあてに出来た>

結果的にあてにならなかったわけで。しかもそれを団塊世代を直撃しているわけでしてね。それこそ消えた年金記録もろもろで。

あてにして裏切られる方が、あらかじめあてにしないよりきつくない? 少なくても団塊の世代はこれまで払ってきた。払った分を期待するのが当然。あてにして当たり前。それが政府に裏切られようとしている。このショックは大きいぞ。

団塊の世代は、払ったよりももらえるよ。

払ったのよりもかなり多めにもらえる予想だったのが目減りしているけど、それでも多い。

下の世代は、払った額より少ない額しかもらえないのが予想できるんだよ。

これって寄付金?

<将来に明るい展望があった>

どれだけありましたかねえ。それこそ団塊世代全共闘とかの世代でして。日本赤軍とかのテロがあったり。また冷戦の時代でしたねえ。米ソが対立していた。国際的に明るいとは言えませんねえ。今よりはるかに軍事的脅威があった時代なんで。ベトナム戦争なんかもあったしさ。

国内的にもどうだか。公害なんかもひどかったし、そんな暮らし向きは良くなかった。オイルショックなんかがあって、トイレットペーパーを奪い合って買うような時代ですよ。今より良いとは思えんねえ。気の持ちようだと思いますよ。

いまだって、アフガンイラクチベット、脅威はいくらでもある。

今は、インフラは整ったけど、これ以上の向上は見込めない。

逆に整えるための借金をどう返済するかで悩んでいるじゃん。後退するかも知れない。

オイルショックは一時の狂乱。常時そんな状況だった訳じゃない。

<25年の住宅ローンを安心して組めた>

そもそも25年の長期ローンを組んでまで、何で家を買わねばならんのかと。なんで賃貸で我慢せんのか不思議でなりませぬ。

引用はしないが、3000万で住める家は、賃貸で月10万で住めるだろうかという部分がない。

あと、終身雇用がローンの安心感につながる部分の視点が抜けている。

<満額の退職金又は割り増しの早期退職金で死ぬまでの人生プランを立てられる>

これだって実は既に危ういわけで。で、その危うさに直面しているのが団塊世代でありまして。年金同様、これをあてにして生きてきたのに、これがもらえない可能性が出てきている。こっちの不安の方がはるかに大きいと思うぞ。最初からあてにしてない世代に比べてさ。

さっきも書いたけど、あてにするしないは別でさ。

彼らは現役よりも多くもらえるわけだ。

たとえ、当てにしていた額よりは目減りしても。

もらえない人間よりもらえる人間の方がよいのは当たり前でしょ。

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他の項目はあまり文句はない。

 
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