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はてなキーワード: インフレ抑制とは

2024-04-20

anond:20240420202314

”第2に、最近米国経済を見ていると、利上げがインフレ抑制に本当に効くのかという疑問をぬぐうことができない。米国インフレがひところより収まってきたのは、供給制約が正常化してきたからであって、「利上げによる経済の減速」というルートはあまり働いていないように見える。”

米国場合、2022年からの利上げで利払いが最も増えたのは政府であり、企業は手元資金運用利回りが上昇し、利上げでむしろ増益というケースも多い。そうだとすると、政府主体的財政引き締めに動かない限り、中央銀行の利上げだけで総需要を抑えるのは難しい。”

日銀が本格的に利上げに取りかかってみたら、そこで初めて利上げは効かないという現実が明らかになるかもしれない。効きが悪い分さらに利上げを続けざるをえなくなり、ターミナルレートは驚くほど高くなる可能性がある。”

2024-04-19

anond:20240419215210

物価下げたりゃ消費税無くせばいいだけなんですがね。

というか現在のようなコストプッシュインフレってサプライサイド側が原因によるインフレなのに利上げして需要下げてもインフレ抑制効果があるとは思えんのやが。

2024-04-14

anond:20240414170109

需要供給という暗黙の前提があるのかもしれんが、

物が売れなきゃどれだけ生産性上げようが企業賃上げ出来んが需要さえあるなら生産性は同じでも商品価格を上げて収益上げられるんで生産性が上昇したら賃上げ出来る、というのは違うのではないかと思う。

生産性上昇はむしろ需要を満たすことによるインフレ抑制効果の方にあるだろう。

2024-01-03

魔法にも力学でいうモーメントがあると思うんだわ。

じゃないとめっちゃ遠いところに簡単作用できちゃう。いや魔法からいいのか?

魔法にモーメントあった場合は、魔法による怪奇現象を手前の方で、対象に向けて起こすのがメインになりそう。100m先を燃やすんじゃなくて、手に火を起こして松明的なもんを燃やして100mぶん投げるみたいな。

なんていうかめっちゃ遠くをファンタジーな感じにすんのって、世界全部をファンタジー記述しなきゃだからおっかなくて、手前の方だけ物理学の成績悪くする感じ。

追記

モーメントは「長い棒の先についてるオモリ持ち上げるのって、ふつーに手元で持ち上げるより辛いよね」のイメージで使った言葉

距離減衰とは若干違うイメージしてる。空間魔法抵抗になるものがなければ距離減衰は起こらないし。

あ、モーメントじゃなくて「モーメントにより算出される、遠くの物を動かすのに必要なチカラ(トルク?)」が正しいのかもしれん

スレイヤーズ魔法精神世界で炸裂した余剰出力が現実世界破壊として漏出する設定

あーーこれも言いたかたことの一部にすごく近い。やっぱスレイヤーズはすげーやー

あと妖精さんがでてくるあのラノベ原作のアレのf値みたいな概念好き。空間ファンタジー濃度みたいなのがあるの。魔法が万能過ぎるインフレ抑制になるし、ご都合主義に一応後ろ盾が付く

2023-11-02

anond:20231102061100

それなら日本金利上げないの?金利上げたらインフレ抑制になるんでしょ?

2023-08-29

クルーグマンスペイン

ともかく1年前、私たち楽観主義者は、現実に比べてデータが悪い数値を示している口実を探していました。いまはその逆です。悲観主義者たちが、データは誤った印象を与えていると主張しようとしています。ですが、その主張を通すのはどんどん難しくなっています

 

——EBCの中期インフレ目標は2%で、2025年インフレ率は2.2%と予測されています中央銀行幹部たちはどこまで本気でこの0.2%にこだわると思われますか。

 

先のことについては、不確実なことが多いように思います。こうした予測は一貫して間違ってきました。インフレについては楽観しすぎで、雇用については悲観しすぎる傾向にあります。2.2%の予測を真に受けるべきかどうかというと、私はそうは思いません。自然利子率については明らかに不透明な部分が多いものです。

 

米国場合労働市場データ実体経済の状況を考えると、インフレ率が下がったことにそれほど驚きません。私が驚くのは、現在金利で、いま以上の景気減速に至っていないことです。

 

インフレ率2%にこだわるべきか

 

——経済はこれまでのところ、うまく持ちこたえています。でも、この流れが行き過ぎるのを懸念されませんか。

 

インフレ率を2%に戻すには、いまより高い失業率必要かもしれません。でも2%に戻すことは、そんなに重要でしょうか。セントラルバンカーたちは、「2%に戻せなければ自分たちの信頼に傷がつく」と思っています。たぶんそれは正しいでしょう。そして彼らはこうも信じています。「自分たち信頼性はとても重要だ」と。でもたぶんそれは正しくありません。

 

——彼らは市場に対して権威を持っている必要があるのでは?

 

重要なのは、「実体経済」であって「市場」ではありません。インフレとの闘いの上で「中央銀行信頼性」が重要な要素だというセントラルバンカーたちの考えを立証するデータは実際、存在しません。

 

もちろん彼らの行動は経済に大きな影響を及ぼします。けれども「市場の彼らに対する信頼性が鍵を握る」とする信念は、彼らが思う以上に正当化できないものです。もし、あなた中央銀行総裁なら、あなたの一語一句に注目する金融関係者と一日中、話すことになるでしょう。けれども価格賃金を決めるのはウォールストリートでも、ロンドンのシティでもフランクフルトでもありません。その意味でも、中央銀行信頼性がどれほど重要かは、私には確信が持てません。

 

——彼らが、何百万件もの住宅ローンに影響が及ぶ金利を設定しても?

 

変動金利住宅ローン問題は、欧州では一種歴史的アクシデントなのではないかと思います米国住宅ローンの大半が15年か20年の固定金利である事実は、(金利の変化の)間接的な影響を防ぐのに役立っています

 

  

インフレ抑制策は必要

 

——日欧米中央銀行総裁たちはポルトガルのシトラで開催されたフォーラムで、賃金上昇について警告しました。企業利益をめぐって何が起きているのでしょう。

 

企業利益」のほうが「賃金」より伸びています。このため「賃金上昇」がインフレを直接牽引しているわけではありません。「企業利益」と「賃金」の伸び率の差のすべてではないにしろ、その一部は、市場支配力による搾取を反映しています。この状況を生み出した要因の1つは「強欲」でしょう。でも主な要因ではないと思います

 

また賃金があまりに急速に上昇している場合インフレ抑制することはできません。このような場合欧州中央銀行ECB)のラガル総裁賃金に注目するのは正しいと思います賃金は、経済過熱具合を監視する1つの指標からです。そして賃金の急上昇は、ユーロ圏経済が依然として過熱していることを示しています

 

——国際的機関は各国政府インセンティブ廃止を呼びかけています財政面ではどうすべきなのでしょう。

 

欧州の状況についてはわかりませんが、米国では、インセンティブ事実上すべて廃止されました。別の時代の、別の政治状況下であれば、いまこそ一時的増税需要抑制するときでしょう。でもそのようなことは、起きません。

 

——増税ですか?

 

はい米国では1967年1968年にそのような増税実施されました。リンドン・ジョンソン大統領が、インフレを抑える目的一時的所得税を上げました。いまでは考えられないことです。

 

——スペインでは7月総選挙の際に、右派が減税を訴えていました。

 

そうですね、低税率は長期的には経済成長を刺激するという偉大なる“ゾンビ思考”が存在します。欧州のすべての国は、米国よりずっと手厚い社会的セーフティーネットを備えています。これは概して良いことです。そうしたセーフティーネットが働く意欲を削いでいるようなことはありません。就労率は現在、高いですからね。

 

では現実的に見て、財政縮小はどうすれば実現するのかというと、支出はたいてい良いことのために使われています増税政治的にほとんど不可能です。ですから当面の間、すべては金融政策にかかっています

 

——1970年代世界的なインフレ危機のあと、米国では調整がおこなわれました。今回も同様の流れとなるのでしょうか。

 

米国インフレ率は約9%から3%まで下がったものの、失業率はまったく上昇していません。ですから70年代インフレときとはぜんぜん違います。このため、このまま何もせずに乗り切れるのではないかと私は結構、楽観しています。この度のインフレ70年代のそれと重ねるのは無理があります

 

——インフレ格差を拡大させたでしょうか。

 

いいえ、実際には米国ではその逆のことが起きました。インフレは貧しい人たちにより深刻な打撃を与えると誰もが考えるものです。でも実際には米国では、高所得者層より低所得者層賃金の伸び率のほうが大幅に大きい状況が見られました。このため米国ではコロナ禍で格差がかなり縮小しました。1980年代以降、広がった賃金格差の4分の1くらいを回復できました。これは相当です。インフレ率を超える収入の伸びを経験したのは実際、賃金が最も低い労働者たちでした。

 

——でもスーパー物価の上昇を一番、実感するのは低所得者では?

 

かに、そうです。けれども、それはインフレが、食品価格エネルギー価格に大きく反映される間のことです。食品エネルギー家計に占める割合が大きな品目ですからね。このため食品価格エネルギー価格の上昇によるインフレが起きている場合格差は拡大します。けれどもエネルギー価格現在、ぐんと下がっています。また食品価格米国では下がっています

 

スペイン経済よりも心配な国

 

 

 

 

——スペイン経済の動向は追っていますか。

 

宿題“はまったくやっていません……。

 

——人々は常に「問題経済だよ」と言ってきました。でもスペインでは経済活動は活発化しており、雇用も増加していて、インフレ率も2%未満です。にもかかわらず、5月末の統一地方選挙有権者与党評価しませんでした。私たちはいま、経済が最大の関心ごとではない、別の方向に向かっているのでしょうか。

 

そうかもしれません。米国では、昨年11月中間選挙がありました。経済が極めて悪い状態にあったため、共和党地滑り的な勝利を収めるだろうと誰もが思っていました。でもそうはなりませんでした。

 

スペイン世論調査がどのような傾向を示しているかは知りませんが、米国では妙なことが起きています。人に経済的にどんな調子かと尋ねると「結構いい感じだよ」と答えます。けれども国の経済はどうかと尋ねると、「ひどいね」と答えるのです。ですから本当に不思議なことが起きています。人々の実感は、経済的な現実とかなり乖離しているようなのです。

 

——スピーチのなかでソーシャルネットワークメディアの影響力に言及されました。

 

米国には、さまざまな事柄についてポジティブあるいはネガティブ報道に触れたかを尋ねる調査があって、たとえば「雇用」に関してだと、こんな具合です——雇用ブームのなか、労働市場への新規参入者が月20万人から30万人いたにもかかわらず、多くの人が、見聞きしたニュースの大半は「悪いものだった」と答えたのです。その一因は情報操作です。米国には「フォックス・ニュース」があり、党派的なメディアもありますからね。

 

——その一方で「気候変動は存在しない」と主張するメディアがある。でもあなたがいらっしゃるスペイン北部はこの猛暑で……。

 

ええ。マドリードもっと暑いんですよね。妻はテキサス出身なのですが、そこでは郵便配達員が倒れて、なかには亡くなった人もいます。とんでもない世の中です。

 

——スペインはどんな課題を抱えていると思われますか。

 

長期にわたる個人的な付き合いがあるポルトガルについてのほうが詳しいのですが……。でもスペイン比較的、良い状態にある国の1つだと思います2010年代はじめの債務危機いかに深刻だったかを思えば、経済は持ち直しました。なかにはかなり状況が悪化している国もありますドイツは、実際には人々が思っている以上に深刻な状態にあると思いますスペインはそれほどではありません。

2023-06-22

「英中銀は金利を0.5ポイント上げて金利5%としたが、年末までに6%になり、来年5月まで続くと市場予測インフレ抑制効果は予想より遅い」

カルト金融大元イギリス発祥だったんだろうな

当たり前のように政策影響を計算する

2023-05-20

anond:20230520154307

コロナショック後のアメリカを中心とした金融緩和相場で上昇して、アメリカ金融緩和インフレ抑制のための利上げに転じることが確実視されたタイミングで下落。

サイバーエージェントに限らず、これは日米の市場全体の傾向。

その後については、下落がひと段落して持ち直してきている銘柄もあるし、下落や横ばいを続けている銘柄もある。サイバーエージェントはじりじり下げ続けている。

2023-05-12

FRBが利上げを続ける理由について

FRB執拗に利上げを継続するのは、インフレ抑制目的としたものではないのではないかな。

インフレはただの口実で、金利を上げないことには米財務省証券を市中消化できないからなのではないかな。

2023-01-30

[]パウエル議長の狭い道、バーンズ氏やボルカー氏と一線画すも達成困難

パウエル米連邦準備制度理事会FRB議長は、インフレ抑制リセッション景気後退回避の両方を求める強力な圧力に直面する中、バーンズボルカー両元FRB議長とは別の路線模索している。

  バーンズ議長物価上昇圧力を徹底的に抑え込むことに失敗。金融政策を十分な期間にわたって十分に引き締めることをせず、1970年代インフレを手に負えない状態にさせた。一方、ボルカー元議長1980年代、2桁に上っていたインフレ率の抑制には成功したが、その代償も大きかった。失業率10%を上回るなど、経済は深く落ち込んだ。

  元FRB金融政策局長現在ドレイファス・アンド・メロンチーフエコノミストビンセントラインハート氏は「パウエル議長歴史自分の功績を残したがっている。バーンズ氏のように見て見ぬふりをして時期尚早に政策を転換したわけでもなく、ボルカー氏のように意図的リセッション引き起こしたわけでもない人物としてだ」と述べた。

  米金融当局は当初軽視していた物価急騰のペースに追い付こうと、積極的な利上げを昨年進めた。今週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では利上げペースを0.25ポイントに落とすと予想されているが、パウエル議長は同時に、政策金利を当面、高水準に維持し、物価上昇圧力抑制されたと確信するまで金融緩和に転じることはないと表明する公算が大きい。

  しかし、こうしたハイブリッド戦略がうまくいかない可能性は高い。世界2位の経済大国である中国経済活動を再開させる中で石油価格高騰とインフレが再燃し、米金融当局政策金利を据え置いた後、年内に再び利上げに追い込まれるかもしれない。引き締めスタンス固執することで、当局の予想以上に失業率が上昇する可能性もある。

  民間エコノミストの大半は、金融当局が米景気を悪化させることなく、うまくやれるとは考えていない。ブルームバーグが今月行った調査によれば、エコノミストは向こう1年間に米経済リセッションに陥る確率を65%とみている。

  住宅市場は昨年の急ピッチな利上げを受け、既にひどい打撃を受けている。

  ドイチェバンクセキュリティーズの米国担当チーフエコノミストマシュー・ルゼッティ氏は「消費支出が勢いを失い始めているかもしれない」と指摘。同氏は米経済2023年後半に緩やかなリセッションに陥ると予想している。

  ムーディーズアナティクスのチーフエコノミストマーク・ザンディ氏は「リセッション回避するには、ちょっとした幸運と、ほどほどに巧みな金融政策必要だろう」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-29/RP91JXDWLU6901

2022-12-31

アメリカってなんで増税しないの?

インフレ抑制増税って有りだと思うんだけどな

2022-12-30

歴史的ドル高の反転、2023年は一段安も

2022年ドル相場の急騰は、この主要通貨世界経済に痛みを与え得ることをあらためて痛感させた。そのドル局面が終わったと、投資家は楽観している。

 主要16通貨バスケットに対するドル価値を示すウォール・ストリート・ジャーナルWSJドル指数は、今年初めから12月28日までに8.9%上昇した。22年通年で14年以来の上げ幅を記録する見通しだ。同指数9月下旬に01年以来の高水準でピークをつけた。

 ドルはその後、米国インフレ鈍化が見込まれる中でこの直近ピーから上げ幅を約半分に縮め、守勢で年末を迎えた。

 ドル相場が21年も上昇していただけに、大半の投資家が今年のドル高に不意を突かれた。当時、市場インフレ一過性だとみており、インフレ抑制へ米連邦準備制度理事会FRB)が22年に利上げを開始するとの見方ドル支援材料だった。ドルが買われ過ぎだとして下落を予測する投資家もいた。

https://jp.wsj.com/articles/an-epic-dollar-rally-goes-into-reverseand-investors-expect-further-declines-11672354445

2022-12-15

パウエル議長が高金利長期化を警告もウォール街投資家半信半疑

パウエル米連邦準備制度理事会FRB議長は14日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見で、インフレ退治のための利上げ継続必要性を強調した。だが2023年についてのウォール街投資家展望議長のものとは異なる様子だ。

  パウエル議長は45分間に及んだ会見で、物価上昇圧力緩和の兆候や、失業率悪化リセッション景気後退)入りを巡る懸念高まる状況の中で米金融当局インフレ抑制の闘いで手を緩めるのではないかとの見方を一掃することに努めた。

  議長は「まだやるべきことが幾分残っている」とした上で、「任務完了するまで現在軌道を維持する」と話した。金融当局は0.5ポイント利上げを決めるとともに、最新の四半期経済予測来年の追加利上げ見通しを示した。

  米金融当局物価抑制に引き続き強い態度で臨むメッセージを発したと受け止められ、債券相場はいったん下落した。その後、景気悪化を受けて当局来年には姿勢を転換し、最終的には利下げに踏み切るのではないかとの市場観測を背景に、相場は上昇に転じた。

  スティーフル・ニコラウスのチーフエコノミストリンジー・ピエグザ氏は「従来予想よりも高い水準に金利を引き上げてそこに維持するというタカ派姿勢金融当局が強めているのを市場は信じていない」と指摘。「インフレ当局の予想よりもはるかに望ましい道筋にあると市場が考えているのは明らかだ」と語った。

  パウエル議長金融当局としてインフレ率を2%の目標に押し下げる決意を確認するとともに、投資家がどのように考えるとしても、「インフレ率が持続的な形で鈍化していると確信する」まで利下げを検討することはないとし、「それにはしばらくかかる」と明言した。

  議長インフレ率がピークに達した可能性を示す最近兆候を歓迎しつつも、「極度にタイト」と表現した労働市場や、賃金上昇が企業労働コストインフレを押し上げる圧力につながる点に焦点を定めた。「全く痛みを伴わず物価安定を取り戻す方法があればよいが、それはない」とも述べた。

  リチャード・バーンスタインアドバイザーズの債券ディレクターマイケルコントプロス氏は14日の議長会見と市場の動きに関し、「市場自分たちが聞きたいことだけをえり好みしている」と分析。「議長発言基本的に『一般に予想されているよりも高い水準に金利を引き上げ、そこに長く据え置く。それを知ってリスクを買いたいというのなら、自己責任だ』という趣旨だ」と解説した。

  ウェルズ・ファーゴインベストメント・インスティテュートのシニアグローバル市場ストラテジスト、サミーア・サマナ氏も、リスク資産の上昇が続けば金融当局は予想よりも高く利上げしてそこに維持することを余儀なくされる可能性があると話す。実際、パウエル議長自身当局ピー金利予想がさらに高くならないと確信を持って言うことはできないと警告した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-15/RMWOYDDWLU6B01

2022-12-12

アングル:「最悪の事態はこれから」、急激なインフレという呪い

[8日 ロイター] - この数十年見られなかったレベルインフレが全世界に広がり、食料品光熱費交通費、住居費など生活に不可欠なもの価格が急騰している。ピークが見えてきたとはいえ、影響は今後一段と深刻になる可能性がある。

なぜこうなってしまったのか。答えは2つ、パンデミック戦争だ。

長く続いた低インフレと低金利という快適な時代は、コロナ禍の到来で突然終わった。各国政府中央銀行が、ロックダウン下の企業家計を支えるために何兆ドルもの支援を投入したためだ。

この命綱のおかげで、労働者失業手当の列に並ばずに済み、企業倒産回避し、住宅価格暴落を免れた。しかし同時に、そのせいで需要供給バランスはかつてないほど狂ってしまった。

2021年に入って各地のロックダウンが解除され、グローバル経済リセッション後の回復としては過去80年で最速のペースで成長し始めると、世界貿易システム経済下支えのために投入された膨大な資金を消化しきれなくなった。

それまで稼働停止していた工場生産回復需要の急増に追いつけず、新型コロナ感染防止ルールにより、小売業交通医療分野では人手不足が起こり、景気回復にあおられてエネルギー価格は急騰した。

それでも足りないとばかりに、2月にはロシアウクライナに侵攻した。主要な石油天然ガス輸出国であるロシア西側諸国による制裁対象となり、燃料価格さらに高騰した。

インフレ問題点は>

インフレが「貧者への税金」と呼ばれるのは、低所得者に最も深刻な打撃を与えるからだ。2桁台のインフレ世界中で格差を拡大させている。比較的裕福な消費者は、コロナ禍によるロックダウンの間に積み上がった貯蓄に頼ることができるが、それ以外の人々は家計のやりくりに苦労しており、フードバンクに頼る人も増えている。

北半球が冬になり、燃料費の高騰によって生活費への圧迫はさらに厳しくなる。医療機関から航空会社に至るまで、さまざまなセクター労働者ストライキを起こし、インフレに見合うような賃金の引き上げを要求している。だが大半は、十分な成果を得ないまま妥協に追い込まれている。

富裕国の政界生活費をめぐる懸念への対応に追われている。気候変動対策といった他の優先課題も一部で後回しにされている。

最近になってガソリン価格が下落したためプレッシャーはやや緩和されたものの、バイデン大統領率いる米政権にとって、インフレは依然として最大の関心事だ。またフランスマクロン大統領ドイツのショルツ首相生活支援プログラムに数十億ユーロを回しており、財政運営に負荷がかかっている。

先進国においてさえ状況が厳しいとすれば、ハイチスーダンレバノンスリランカといった貧困国では、食品価格の急騰が困窮状態を一層悪化させている。

国連世界食糧計画WFP)では、世界で7000万人以上が飢餓に近い状態に追い込まれたと推定しており、この状況を「飢餓津波」と呼んでいる。

来年に向けた展望は>

世界各国の中央銀行は、需要の冷却とインフレ抑制に向けて急激な利上げに乗り出している。国際通貨基金IMF)は、世界インフレ率は2023年末までに現在の水準の半分以下となる4.7%にまで低下すると予測している。

目指すのは、需要の冷却によって住宅市場崩壊企業倒産失業者の急増が起きることがないような「ソフトランディング」だ。もっとも、急激なインフレが生じた過去の例では、そうした最良のシナリオは達成が困難だということが示されている。

連邦準備理事会FRB)のパウエル議長からガル欧州中央銀行総裁に至るまで、金利の引き上げという薬は苦々しい結果をもたらし得るという見解が相次いでいる。そのうえ、ウクライナでの戦争中国西側諸国対立といった大きな不安定要因を巡るリスクは、ダウンサイド方向に振れている。

IMFが10月に発表した恒例の世界経済見通しは、ここ数年でも有数の悲観的な内容で、次のように指摘した。「要するに、最悪の事態はこれからである。多くの人にとって、2023年はリセッション景気後退)の年と感じられるだろう」

Mark John記者

https://jp.reuters.com/article/year-end-inflation-idJPKBN2SW04O

インフレ23年末までに大幅鈍化=イエレン財務長官

[11日 ロイター] - イエレン財務長官は、2023年に国内インフレは大幅に鈍化するとの見解を示した。11日に公開されたCBSの番組「60ミニッツ」のインタビューで述べた。

イエレン氏は「予期せぬショックがなければ、来年末までにインフレ率はかなり低くなるだろう」と語った。

リセッション景気後退)の可能性に関する質問には「リスクはあるが、私の考えではインフレを押し下げるために必要なことではない」と述べた。

経済成長は大幅に鈍化し、インフレは和らいでいると指摘。労働市場健全状態を維持することに引き続き期待していると語った。

イエレン氏は今年見られたインフレ高進が短期間で終わることを望むと述べた上で、米政府は1970年代物価上昇を経て、インフレ抑制の必要性について「多くの教訓」を学んだとの認識を示した。

https://jp.reuters.com/article/yellen-inflation-idJPKBN2SW00S

2022-12-05

増える23年の米景気後退予想、金融各社は最適投資に知恵絞る

ニューヨーク 2日 ロイター] - 投資家は米連邦準備理事会FRB)の利上げがもたらし得る来年の米景気後退に備え、これに耐えられる投資先探しに知恵を絞っている。利上げが米住宅市場の急減速や米国債利回りの逆イールド化に波及。米金融各社がここに来て来年経済見通しを慎重にしている流れの一環だ。

クレセット・キャピタルジャックエイブリン最高投資責任者来年に米景気が緩やかに後退し、FRB金融緩和を迫られると予想。それまでは投資家景気循環の落ち込みに強い投資先を志向していくとみる。

ブラックロックインベストメント・インスティテュートのストラテジストらによると、各中央銀行インフレ抑制を目指すと引き締め過ぎになりやすく、今後のそうした打撃を株式市場はまだ織り込んでいない。来年景気変動の影響を受けにくいと考えられるヘルスケア株が推奨という。今年のS&P500種のヘルスケア部門は年初来で約1.7%下落にとどまる。エネルギー株や金融株にも前向きだが、新興市場全般にアンダーウエートにしているという。

JPモルガン来年を軽度の景気後退予測。第1・四半期にはS&P500種が今年の最安値を再び試すとみる。米株は過去平均より割高なことなから先進国株より魅力が落ちるとし、推奨するなら一番は英国株とした。

BofAグローバルリサーチも米景気後退懸念と米企業収益鈍化により来年米国株は悪環境になるとみて、米株が値上がりしても弱気相場の中の上昇に過ぎないと受け止めるよう顧客に助言。一方で中国株をオーバーウエートにし、コロナ感染予防の厳格な規制の緩和や政府による不動産部門支援中国株を押し上げると予想している。

ただ、誰もが今後の米景気後退やその影響を既定路線とみているわけではない。

UBSのストラテジストのルーカス・カワ氏は中国欧州経済成長減速といった今年の悪材料来年は一部改善に向かうとし、資産価格全般に支えられると予想する。「今年の向かい風が来年追い風に変わっていく可能性はかなりある」という。

ティシスインベストメントマネジャーズのストラテジスト、ガレット・メルソン氏は来年は米経済が軟着陸するとの見方。「軟着陸への道は恐らく現在の予想コンセンサスより広い」とし、消費は金利上昇で抑制されるが壊滅はしないとみている。米小型株が既に景気後退を織り込み済みとして、投資強気と指摘した。

https://jp.reuters.com/article/usa-stocks-weekahead-idJPKBN2SP0F5

サマーズ氏、米金融当局市場の予想上回る利上げ必要

サマーズ元米財務長官インフレ圧力が引き続き強いため、米金融当局市場現在の予想を上回る利上げを実施する必要があるだろうと警告した。ブルームバーグテレビジョン番組で語った。

  同氏は米連邦準備制度理事会FRB)のインフレ目標達成について、「インフレ抑制の道のりは長い」と発言。「金融当局市場現在判断し、当局者が今発言しているよりも一段の利上げが必要になると思う」と述べた。

  フェデラルファンドFF金利誘導目標現在3.75-4%。金利先物市場は同目標2023年5月までに5%前後に引き上げられるとトレーダーが予想していることを示す。

  同氏はターミナルレートに関し「6%がわれわれが書くことができるシナリオだ」として、「5%は最善の予測ではない」と指摘した。同氏は11月の米雇用統計発表後に発言した。同統計では平均時給が予想外に急上昇した。

  ハーバード大学教授ブルームバーグテレビジョン寄稿である同氏は、「コア基調インフレ測定の単独の最善策は賃金を見ることだ」とし、インフレは人々が予測しているよりも持続的だとの認識を示した。

  同氏はまた、多くの米経済指標金融当局の利上げの影響がこれまで限定的だと示唆しているが、変化は突然起きる傾向があると警告。「いったん否定的な状況に陥ると、雪崩様相となる。ある時点でこうした事態が発生する現実リスクがあると考える」と述べた。景気下降に関して「いつそれが起きるかは分からない」としながらも、「それが起きれば、かなり強力なものになると思う」と語った。

インフレ目標

  同氏はさらに、「今後は比較的高金利下でのリセッション景気後退)になるだろう。過去のように低金利下のリセッションではない」と警鐘を鳴らした。

  また、過去2年間にインフレ急加速を許してしまった後で信頼性問題が生じる恐れがあるため、FRBインフレ目標現在の2%から3%に変更すべきだとは考えてないと繰り返した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-04/RMC9ILT1UM0W01

FRBに憂慮すべきデータ賃金急増で金利ピーク引き上げ検討

金融当局者の眼前には憂慮すべきインフレデータが十分なほどある。投資家の予想以上に政策金利ピーク水準を引き上げることを検討するよう促すデータだ。当局は今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.5ポイントの利上げを実施した後、来年1月31日、2月1日両日の次回会合でも同じ幅で引き上げる必要が生じるかもしれない。

  11月の米雇用統計では、平均時給が前月比0.6%増と今年1月以来の大きな伸びを示し、非農業部雇用者数も市場予想を上回る増加となった。パウエル米連邦準備制度理事会FRB議長は先週、インフレ抑制には雇用市場の需給の緩みや企業収益率鈍化が必要になるとの認識を示しており、こうした統計懸念材料となる。

  ウィルミントントラストシニアエコノミストレアトーマス氏は「米金融当局政策金利ピーク水準を引き上げ、より長期にわたってその状態を維持せざるを得ない可能性がある」と指摘した。 

  セントルイス連銀のブラー総裁は、インフレを鈍化させるため金融当局政策金利を「最低」でも5ー5.25%に引き上げるべきだと述べている。KPMGのチーフエコノミストダイアン・スウォンク氏ら一部の識者は5.5%に達するとみている。

  スウォンク氏は「インフレはがんのようなもので、治療しなければ他に転移し何度も再発するような厄介なものになる」と指摘。その上で、利上げという「治療」によって「2023年は荒れた年になる」と予想した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-04/RMDJAEDWX2PU01

2022-12-02

バフェット氏の米投資会社、円建て債で1150億円調達

ニューヨーク=竹内弘文】著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが1日、円建て社債を発行し、合計1150億円を調達した。同社は11月下旬日本の5大商社株を買い増したと発表したばかり。今回の円資金調達は、日本株への追加投資観測を呼びそうだ。

証券取引委員会SEC)への提出書類で円建て社債の発行条件を開示した。償還までの年限が3年から30年に及ぶ6本を同時に起債した。発行額の内訳で最も多かったのは3年債で550億円、次いで5年債が415億円となった。メリルリンチインターナショナル米国みずほ証券主幹事を担った。

バークシャー2019年9月に初めて円建て債を発行してから、1年に1回程度のペースで起債してきた。22年は1月に続いて2度目の起債となった。これまでの調達額累計は1兆円を突破した。

社債の発行環境は必ずしも良くない。社債金利水準を定める上でベースとなる国債利回りに上昇圧力がかかっているためだ。インフレ抑制のため米連邦準備理事会FRB)を含めて世界の主要な中央銀行急ピッチで利上げを進めている。対照的日本では金融緩和が続くが、日銀が利回りを0.25%以下に抑える10年債を除く年限では利回りの緩やかな上昇傾向が続いている。

国債利回りなど基準となる金利社債発行金利の差を示すスプレッドも拡大している。前回1月起債時に0.17%だった5年債のスプレッドは今回0.75%になった。同社の信用格付けは変わっていないが、米景気の後退懸念中国経済の先行き不透明から社債投資家投資リスクに見合うスプレッドの拡大を求めた。

もっとも、バークシャー資金調達コスト増を上回るだけの投資機会が日本株にあると見ているとも解釈できるかもしれない。20年に三菱商事三井物産伊藤忠商事などの商社株を5%超保有していることを公表したのも円建て債起債の後だった。

11月21日には商社株を買い増して各銘柄保有比率を6%台に引き上げたと公表した。今回の起債商社株の追加投資を手当てするためだった可能性はあるが、別の投資に充てるための資金調達であれば日本株に明るい材料となる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0203W0S2A201C2000000/

2022-11-29

米国債イールド債券株価底入れしたこと示唆-ヤルデニ氏

調査会社ヤルデニ・リサーチエド・ヤルデニ社長米国債の逆イールドについて、長期金利ピークに達するとともに株価は底入れし、米金融政策引き締めが限界に近づいていることを示唆しているとの見方を示した。

  米金融当局インフレ抑制に向け積極的に利上げを進め、今年半ばごろから短期債利回りは長めの債券の利回りを上回っている。これは長年の経験則によると、迫りくるリセッション景気後退)の警告だ。長短利回り格差は、インフレ退治に向けボルカー連邦準備制度理事会FRB議長(当時)が利上げを実施し、1980年代前半に深刻なリセッションをもたらした時期に匹敵する。

  ヤルデニ氏によると、長短金利逆転は信用収縮など他の事象に関する強い予兆でもある。同氏はインフレ高進につながると考えられる金融財政政策に抗議して債券を売る投資家を「債券自警団」と名付けたことで知られる。

  同氏は27日発表のリポートで「実際に逆イールドは米金融政策の引き締めが過度にタイトになりつつあることを予測している。それは、信用収縮に即座に変質しリセッションを招きかねない金融危機の引き金となり得る」と警告。「この夏以降の逆イールドで期待されているように、米金融当局来年初めに引き締めを終了すべきだ」との見解を示した。

  ヤルデニ氏の見方では、10年債利回りは4.24%と終値ベースで今年最高水準となった1024日にピークに達した可能性がある。直近の取引では3.7%付近

  米国株については、S&P500種株価指数が3577と、終値ベースで今年の最安値だった10月12日に底入れした可能性が同社の分析示唆されるとしている。11月28日終値は3963.94。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-28/RM2SWRT0AFB701

金利、制約的な水準達成へ「道のりまだ長い」=セントルイス連銀総裁

[28日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラー総裁は28日、米連邦準備理事会FRB)がインフレ制御目標の2%に向け低下させるために、政策金利さらにかなり引き上げ、来年および2024年にかけその水準で維持する必要があるという認識を示した。

ブラー総裁マーケットウオッチとのインタビューで、金利インフレ抑制に向け「制約的となるための道のりはまだ長い」とし、「十分に制約的」な水準にするために、金利現在の3.75─4%から5─5.25%のレンジへ引き上げる必要があるという考えを改めて示した。

さらに、過去インフレ動向を踏まえ、金利が制約的な水準に達した後は「23年と2024年にかけ、その水準にとどまる必要がある」と述べた。

その上で「われわれは1970年代よりも速いペースでインフレ抑制したい」とし、来年を通じて物価上昇圧力が緩和する条件を整えるために政策金利短期間で引き上げることを選好するとした。

12月13─14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅については、パウエル議長に委ねるという考えを繰り返した。市場では0.50%ポイント利上げが実施されるという予想が優勢となっている。

FRB、一段の利上げ必要 失業率は上昇へ=NY連銀総裁

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は28日、インフレ抑制に向け連邦準備理事会FRB)には行うべきことが残っていると述べた。また、物価対応のための金融引き締め政策の結果、失業率の顕著な上昇が予想されるとの認識を示した。

ウィリアムズ総裁ニューヨークエコノミッククラブでの講演原稿で「インフレ率はあまりにも高い。インフレが高止まりしていることで米経済が潜在能力を完全に発揮する能力が損なわれている」と指摘。インフレ低下に進展の兆しが見られるとしながらも、インフレ率をFRB目標に戻すため、一段の措置必要との考えを示した。

その上で「一段の金融引き締めで需給バランス回復し、向こう数年間でインフレ率を2%に戻す一助になる」とし、「金融引き締め需要が低下し、インフレ圧力が下がり始めている。時間はかかるが、持続的な物価安定に戻ると確信している」と述べた。

同時に、米経済景気後退リセッション)入りを免れる可能性が高いものの、失業率は上昇すると予想。来年末には4.5─5.0%に上昇する可能性が高いとの見方を示した。

[28日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は28日、連邦準備理事会FRB)はインフレを押し下げるために十分に制約的な水準まで金利を引き上げ、来年を通して金利をその水準に維持する必要があるとの考えを示した。

ウィリアムズ総裁ニューヨークエコノミッククラブオンラインイベントで「当面は制約的な政策を続ける必要がある。少なくとも来年を通してこうした政策を維持しなくてはならない」と述べた。

インフレ率については、今年末には5.0─5.5%、来年は3.0─3.5%に緩和すると予想した。

2022-11-15

サマーズ氏、6%以上への米利上げが必要となる恐れ-インフレ抑制

サマーズ元米財務長官は、米国経済が依然として力強いため、連邦準備制度インフレ抑制のため政策金利を6%以上に引き上げる必要性が生じる恐れがあると述べた。

  サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンで「私はターミナルレート(金利の最終到達点)の可能性を巡る見通しを上方修正している」と指摘。「私がそう予想しているわけではないが、ターミナルレートが6%以上になっても驚かないだろう」と述べた。

  サマーズ氏は4日発表の10月の米雇用統計について、「米国経済が依然としてかなり強く見える」ことを浮き彫りにしたと述べた。

  「経済が堅調に見えるというのは良いニュースだが、まだインフレ抑制が働いている証拠があまりないというのは悪いニュースだ」とサマーズ氏は語った。ハーバード大学教授である同氏は、ブルームバーグテレビジョン寄稿者でもある。

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