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2021-08-11

かつて、「キャンセルカルチャー」と呼ばれる社会運動があった

かつて、「キャンセルカルチャー」と呼ばれる社会運動があった。

それは、多くの人々がある人間不正に声を挙げ、その是正を求める運動のことである

その「キャンセルカルチャー」が進んだある時期の我が国では、首相になる人間が居ないことが大きな悩みであった。

なぜなら、首相候補となった人間が立て続けに、他人を傷つけるような過去所業週刊誌やらインターネットやらで明かされてしまい、

社会的地位が失われるほどに叩かれ、ことごとくスキャンダルとして立候補を取り辞めてしまたからだった。

そこではもはや、与党野党無所属もなかった。どの政治家立候補しても、批判となる種は必ずみつかった。

また、人々の批判候補者日常生活についてもその対象だった。交通関係特にそのターゲットとされた。

速度規制を守らない、赤信号無視して渡るなどが、今の時代でも理解できる例であろう。

それはいくら微細と言えど、政治に関わる者が法を犯すというのは、やはり人々から批判を受ける事項だったのだ。

もちろん、違反金を払うなど法の裁きを受けたものノーカンではある。

ただ、1キロ、2キロの速度オーバー、人が見ていないだろう歩行者信号無視などは、候補者自身でも罪を認識していなかったりする。

しかし、防犯カメラとその記憶容量の増大、そして人々同士で高まる監視の目は多大な効果を発し、

それが仮に交通による違反でなくても、ほとんどの候補者法令違反となる事項がみつかってしまった。

先に述べたとおり、他人を傷つけるような過去所業への批判と合わせると、批判をかわせる政治家は誰も居なかった。

その過程では、政治家ではなく市井の人間を首相とすることも試みられた。

○○団体会長、○○社の代表取締役など、そうそうたるメンバー候補となったが、

首相になるどころか、元々の社会的地位まで失うはめとなり、地位の高い人ほど、そのリスクから立候補忌避するようになった。

そして、候補対象一般人に至る。有象無象の様々な人間候補となったが、

自分と同じような人間首相になるのが気にくわないのか、その批判ますますエスカレートした。

その結末は文章にするのも憚られるほどだが、しかし、一般人立候補可能となることで、ようやく批判の嵐を掻い潜る候補者がみつかった。

それは、「生まれから一度も外に出たことの無い」人間だった。

しかし、その人物スペックはわからない。首相にもなった人間なのに、その人物が何者だったかもわからないのだ。

いわく、名前も年齢も性別も人々を傷つける情報になりうるから、とのことで不開示とされたようだ。

ただ唯一、人々の批判対象とならないことを明確に示すために、その「生まれから一度も外に出たことの無い」という情報けが明らかにされたのだ。

そのように名も知られぬ首相による政治は、人々の批判が求めるとおり、より「正しい」ものとなった。

まり、そんな人々の批判となる事項を市井の人間のやりとりにとどめずに、立法司法行政の取り扱う対象としたのだ。

いくら昔のことと言えども法による裁きを受けさせ、いくら些細なことと言えどもやはり法による裁きを受けさせることにしたのだ。

よって、多くの人々が罰金刑もしくは懲役刑対象となった。罪を受ければその所業は許されるため、より「正しい」世界が実現したことになった。

しかし、当時の人々の反応は違った。罪を受けた人々はもう批判対象となる事項はなくなったので、

巻き添えとするように、別な他人批判されるべき事項をインターネット上で明らかにするのがますます流行った。

立法司法行政は、それらの情報もことごとく法令違反として扱う。

もはや、人々は普通に生活を営むには多大なコストを強いられた。

例えば、会社に勤務するにも、給料よりも多大な罰金覚悟しなくてはならなくなった。誰も働きたくなくなる。

すると、人々は外に出なくなるようになる。その名も知られぬ首相と同じ状態となってしまったのだ。

そうして日本社会は穏やかに崩壊し、政治の立て直しが必要になった。

しかし、人々の批判は止まない。そんなあまりにも窮屈な社会情勢に反旗を翻した人々が居た。

実際に居たのだ。しかし、その人々がどのような行為を行ったかについては詳しく述べない。

なぜなら、たしかにその反旗はその時代必要ものではあったものの、「正しい」行為ではなかったからだ。

それは、当時の人々の批判に晒されるべき行為、実際に晒されていた行為であるからだ。

それなのに、その批判を無理やりねじ伏せることでクーデターは成立したのだ。それは「正しい」ことではない。

から、その内容には触れぬこととして、その名も知られぬ首相クーデターにより姿を消した。

いや、反旗を翻す中で何らかの刑を与えられ消えたというわけではない。純粋に姿を消したのだ。

そう、驚くべきことに、クーデターを企てた誰もかも、その首相の姿を見ることはなかったのだ。

そして、政治家大臣を含め、首相とのやりとりは通信を介してのものだと判明し、

結果として、その首相の正体を実際に見たものは誰ひとりとして居なかったことがわかったのだ。

現在も、歴史資料集にある首相一覧でひとりだけ、写真名前も載って居ないのはそういう理由だったのだ。

それでも、私はかつてあった「キャンセルカルチャー」と呼ばれる運動が正しかったと信じている。

そのクーデターによって、人々の批判は抑えられ、たしかに人々の生活は安定したものの、

その反動で、皆が知るとおり、現在他人を傷つけ合うのが当たり前の世界になってしまった。

私はそんな世界に耐えられない。

その復興を願うために、いや、一度失敗した「キャンセルカルチャー」をより合理的な形で実現するために、

その失敗に至るまで歴史を明らかとした。それを反省し、人々に支持される「キャンセルカルチャー」を実現したいと思う。

参考文献:https://togetter.com/li/1755429

anond:20210811162244

実際あなた日本共産党科学的な事実ねじ曲げ市民扇動して社会を混乱に陥れていることを批判していない以上そうなる。

俺が日本共産党批判してないという決めつけをして、俺が批判しないと「日本共産党教養がないもの差別する邪悪存在」になるわけか、論理性のかけらもないゴミならではの論法だな

 

日本共産党共産とは名ばかりの独裁人治政党で、政権政党として国民負託に答えられる政党ではない。

はい日本共産党批判したよ、この俺の無責任な1文で「日本共産党教養がないもの差別する邪悪存在」ではなくなったってこと?

マジでバカすぎるだろお前。

anond:20210811071923

時間遅刻したけどゴミ出し成功したやで!!

係の人が持っていくギリギリねじこんだやで!!

段ボールペットボトル大成功や!!ひゃっはああ!!!

この調子明日は一週間ぶりに生ごみ挑戦したる!!!

すごいことになってるで決着漬けたいやで!!

anond:20210811161938

実際あなた日本共産党科学的な事実ねじ曲げ市民扇動して社会を混乱に陥れていることを批判していない以上そうなる。

エロMMDダンスが好き

エロMMDダンスが好き。

裸で踊るのが好き。

当たり前のように踊るのも、恥ずかしがりながら踊るのも好き。

しかし、可愛そうだったり洗脳だったり不様系は好きじゃない。

見ないわけではないが、やはり楽しそうだったり、適度に恥じらう程度が好き。

まあそれはともかく、これでマネタイズ出来るものでもない。本当に限られた人たちが趣味で作ってるものから、現れては消えていってしまうわけだ。

オリキャラでやれば大手を振ってお金を取れるが、そのデザインが出来るならイラストマンガのほうがよっぽど時間あたりのコスパがいいのだろう。なかなかそうは行かないしそれを嘆くのも失礼な話だ。

石油王ならみんなのポッケ10億ずつねじ込むんだけどな……

オチはない

2021-08-10

anond:20210810222449

レディコミを読まないのでわからない

大変だったんですねじいかんのか

anond:20210810002825

星川男性リスナーに限って言えば、ホロが本命リスナー割合が多い気がする。

はあちゃまやまつりと仲いいじゃん?

多分そのつながりで星川を知った男ファンは多いと思う。

一方でまつりは、にじが本命リスナー多めらしいので、そこはねじれの関係かも。


女性人気は、

  • そこはかとなく漂う、それでいて変に気取らないラフなお洒落
  • 歌やダンスが好き
  • 絶対に媚びず、かといって粗野というわけではなく、軽妙さと愛嬌を絡めた勝ち気さ
  • 時折垣間見せる真面目で素直なところ

というキャラで、女性にも受け入れやす企画もやってるらしいし、そういうのがプラスになってるんだろうね、しらんけど。

2021-08-09

ハゲって弄りやすいのに不快感ないよね

オンライン予備校動画英語教師初老ハゲてる先生若いけど髪汚くてブサイクで小太りのメガネ先生がいる

範囲はだいたい同じでどちらか選べるところはハゲ先生を選んでる

性格ねじ曲がってるが人間味があるし 動画の前でBaldy先生とか呼ばわりしてスッキリしているのでよい

たまに動画がなくて後者先生の授業観るんだが 豚男というアダ名をつけたところで豚男が目の前から消えることはないし不快は続くのでキツイ

オンライン予備校特性として客が教師選べるからいい時代になったと思う 学校は選べるどころかクラスなんかも作為的に決められるし

2021-08-08

anond:20210808213231

百合子がねじこんだかもしれないけど、結果百合子の評判が落ちた

弱者男性というか、気の弱そうなオタクっぽい優しい男性普通に異性として好みなんだが、こうもネット上に性格ねじ曲がった「自称弱者男性」が溢れていると自分の嗜好を見直さざるを得ない

私が心優しい男性だと思っている人は実は女性憎悪社会憎悪内面を秘めているかもしれない…気をつけたい

2021-08-06

掲示板SNS文章にはかつて現実世界で見られたような悪文が少ない

今は流行りではないかもしれないが、文章の書き方を示すいわゆる文章読本というジャンルがあった。

図書館でそういったものを漁っても80年代とかのが主になってしまっているから廃れているのだろう。

それらをひもといてみると、「一文が長すぎる」とか「助詞の使い方が間違っている」「主語と述語の間でねじれが起こっている」みたいな文例がてんこもりに載せられている。

しかネットにはそういった文章はあまり見られない、と思う。

(もちろん誤字脱字みたいなのはちょくちょく見るが、知識不足によるミスは少ないと思う)

こういう本の文例は昔隆盛だったカルチャースクールとか文章教室みたいなところの中高年の生徒から採られる。

ネットに書き込んでいるような人間との相違点は、文章カルチャースクールで教わる気があるような世代ではない、当時中高年だった人間ではない、ということだろう。

昔は大学進学率が低かったことと関係するのだろうか。今ネットに書くような人間大学で最低限の作文のリテラシーを身に着けてしまっている人が多いのかもしれない。

またカルチャースクールでは「最近感じた季節の変化について雑感を書け」「身近で見つけた人の優しさについて書け」みたいなお題に沿って文章が「生産」されるものだが、ネットではそんなものはない。

背伸びする意思もなく肩肘張るつもりもなくただ書きたいことを話すように書き捨てるだけだ。

そういう態度で書かれた文には、文芸的に書こうと意気込まれた文と違って文法や、読みやすさへの配慮に関する理解不足が顕在化しないのかもしれない。話すように書いてるだけだから。くっちゃべってるとき助詞を間違える日本人なんていないでしょう。

2021-08-05

小山田圭吾いじめ問題月刊カドカワ9月号(1991年9月1日発行)の記事の一部書き起こし

クイック・ジャパン』『ロッキンオンジャパン』以外で、小山田いじめ自慢していたとされる『月刊カドカワ9月号』の掲載記事について、

メディアが偏向的な切り取りで掲載して拡散され続けているのがずっと気になっていたんだけど、

案の定これを利用して、拡散元凶となった件のブログが『 小山田圭吾がいじめを語る理由 - 孤立無援のブログ 』という記事外山恒一氏のnote記事反論している。

また変な扇動しかねないので、記事の冒頭から関連する箇所(幼少期から高校時代)までをまるっと書き起こした。

なお、カドカワ記事フリッパーズ・ギター3rdアルバム「ヘッド博士世界塔」の発売直後に刊行されたもので、

アルバム発売を受けて、音楽への姿勢を掘り下げるために幼少期から振り返させた全19頁のインタビュー記事のようだ。

月刊カドカワ9月号(1991年9月1日発行)P348〜P352

きっと、ぼくの生い立ちなんて面白くないですよ。やっぱりこういう話が載るんだったら、波乱万丈の人生を歩みたかったですよ。

幼稚園ときに、巨人土井選手の娘がいてね。土井ヨウコちゃんていう子だったんだけど、餅つき大会があって、土井選手が餅ついててかっこいいって思ったのが最初記憶ですかね(笑)土井ヨウコちゃんの顔は覚えてないんだけど、土井選手の顔は覚えてる。今でもテレビ土井選手の顔を見るたびに、餅ついてたなということを思い出しますね。

すみれ三組だった。それは年長組で、その前は忘れちゃった。ぼくはお絵かきを習ってた。シンちゃんていうちょっと知恵遅れの子がいて、クレヨンを投げまくって先生にひっぱたかれていたのを思い出すな。

普通の子だった、おとなしくもないけど。すみれ三組の隣のクラスに「ひらけポンキッキ!」に出たヤツがいて、そういうヤツの悪口を陰で言ってた。出たからって威張るんです、そいつら。ぼくらはイジケたグループで、五人ぐらいいた。女の子もいたな。まだ人間できてませんからね。学芸会普通にこなしてたな。インディアンの歌を歌うその他大勢の役をやった。

小学校は遠かったんです。同じ世田谷区だったんだけど、私立だったから。それからぼくは高校まで同じ学校に通うわけなんだけど、もうシンちゃんはいなかったんだけど、二年のときにKという知恵遅れの子が転校してくるんです。ぼくらの学校身体障害者の人が多いんだけど、特別クラスは作らないで普通に入ってくる。Kは高三まで同じクラスだった。ぼくだけじゃなく、みんなにインパクトを与えたと思う。Kとは小学校ときはわりと距離を置いて付き合ってたんだけど、高校に入ってから意外に密接な関係が出てくる。

小学校ときは成績は良かった。運動会リーダーとか、班長とか。それから、物が流行るじゃない、スーパーカー消しゴムとか怪獣消しゴム流行ったしね。そういう物のコレクトに関してはいつでも一位にならないと気が済まない男でね。それで人気を博してたからね。相撲消しゴム流行った。貴ノ花とか高見山とか。ガチャガチャでも、十円入れてガチャガチャカプセルを出すと効率悪いのね。

ちょっと遠いところに駄菓子屋があって、その店では中身がドンと箱に出してあって、自分スーパーカー消しゴムを選べる。友達とその店を発見して、他の友達には言わないで、自分らだけでコレクトして・・・ジャーン!!(笑)

小学校ときって、足の早い人とか人気があるじゃない。そういうタイプじゃなかったから、物で誤魔化したり、人気のあるヤツの足ひっぱったりとか。陰で悪口言ったり、変な噂流したり。こすいヤツだったな(笑)。だからすごく嫌われたりすることもあったな。いちばんショックだったのが、小学校五年くらいのときに文集を作ったんだけど、みんな普通のことを書いてるのに、「小山田くんの嫌なこと」とかいタイトルで作文書かれてね(笑)別に人気者じゃないヤツに書かれたからね、よけいにムッときて。親にその文集はみせられなかった。ぼくがそいついかにして迫害たかっていうようなことが切々と書いてあってね。でも、事実なんです(笑)まさか文集にそんなタイトルで書かれると思っていない。ちゃん印刷されてるもので、先生が見るだけじゃないの。みんなに配られちゃうの。けっこう挫折だった。だからそいつには、小学校人生全部かけて復習した(笑)

運動会リーダーも五年のときかな。仕事はそんなにしなくて、自分の好きなようにやってた。学校に遅くまで残れたり、プリント刷ったりするのがすごく好きで、そういうことができたからやってた。運動が得意だったていうわけじゃなくて。

音楽幼稚園からアニメとかのコレクトがすごかった。幼稚園の頃はコレクトって意識じゃなかったけど。水木一郎って知ってるでしょ。あの人が近所に住んでたの。それで家族でどっかに旅行に行ったら仮面ライダー・ショーをやってて、司会が水木一郎で、うちのお母さんが仲良くなって、家に来たことがあった。そのときイナズマン』のLPサインしてもらった。やっぱり子門より水木だよ、とか言って。ウルトラマンからマイナーのものまでLP集めてた。「鉄人タイガーセブン」とか。よく一緒に歌ってた。その頃から歌手になる資質があったんですね、ねえよ、そんなもん(笑)

テレビっ子。家に帰ったら、ずっと。アニメ再放送とかゴールデンタイムも。でも三年生ぐらいから「ザ・ベストテン」が始まった。大好きだった。チャートを全部メモるの、点数まで。二十位から十一位まで久米さんが早口で言うんだけど「『いい日旅立ち山口百恵、九千何百何十点」とかいうのを、早くて書けないから「いい日、山」とか書いて後で清書する。それで学校で「昨日、何位だったよな」って言ってメモ見せて威張るというのが流行った。あとになって小沢もそれをやってたって話をきいて。他にもいろんなチャート番組きいて、どのチャート信憑性があるとかって。オリコンもずっと読んでる、細かいチャートまで。地方チャートだとフリッパーズ・ギター四国全然ダメなの。だからこれから四国を強化したいなと。

あと、「カリキュラマシーン」が好きだった。鉛筆ジョーとか宍戸錠とか吉田日出子とか藤村俊二とか。変な歌があった。「ねじれてねじれてシャシュショミャミュミョ」とか、そういうねじれる言葉があるでしょう。そういう言葉を覚えさせるためにその曲がある。一緒に歌ってた。それから、「三は嫌いだよ、いつもいつも、二人仲良くなると、ひとり仲間外れ〜」とか言い終わると、二人が真ん中のひとりをギターボコボコにしておしまいっていうような(笑)。強烈なの。コント55号はもう欽ちゃんソロでやってたけど、ぼくはダメだった。ドリフ志村のほうが好きだったけど、それより「カリキュラマシーン」のほうがずっと好きだった。よくギャグを覚えてる。ギャグともとれないようなギャグだったけど。きっと当時は笑ってはいなかったと思う。『天才バカボン』の第二巻もすごかった。

中学になると、人当たりが悪くなって。クラス友達があまりいなくて、すぐにイジケるタイプに変わったんだよね。あまりしゃべらなくなった。休み時間は仲のいい友達クラス出て、他のクラスの仲のいい友達と遊ぶみたいな感じ。中学になると音楽がすごく好きになって、そういう話もできる人としかさなくなった。

Kはね、体がでかくて、小学校ときは突然牛乳ビンで人を殴ったりしてたんだけど、中学になるとそういうことはしなくなった。大人になったみたいで。

同じクラスにひとり仲のいい子がいた。その子のお兄さんがパンク系が好きで、ぼくもその人の影響でそういう音楽が好きになっていった。その子テープ録ってもらったり、貸しレコード屋に行ったり。その頃、ウォークマンブームで、そういうのはいち早く察知して、お金なかったけど小六のときウォークマンⅡを買った。ボディが青くてヘッドホンオレンジ。すごく大事にしてたんだけど中一のとき電車に置き忘れちゃった。ショックだった。で、二台目はアカイやつ。電車の行き帰りで聴いてた。最初に行ったコンサートは、中二のときクイーンかな。

その頃、初めてエルヴィス・コステロインペリアル・ベッドルーム』を借りて、すごく好きで、そのちょっと後に『パンチ・ザ・クロック』ってアルバムが出た。音楽雑誌グラビア見るのも好きで、"イアン・マッカロクのお部屋"とかいって、奥さんと一緒に写ってる写真の中にレコードがダーッと並んでて、いちばん前にアズテックカメラの『ハイランド』が置いてあった。それで貸しレコード屋に行ってアズテックの「思い出のサニービート」の12インチシングルを借りて、その友達と二人で「いいね」って聴いてた。それからそっちの方面音楽にどっぷりいった。

そういうふうにして中学生のとき洋楽を聴いてると、みんな馬鹿自分は頭いいって思いがちでしょう。案の定、そういうふうになっていた。

ギターは中一から。いとこが弾いてて、クイーンとかディープ・パープルを教わった。教則本とか見て普通に弾けるようになったんだけど、アズテックカメラは弾けない、コーが難しくて。いろんなコードを知らないから、コピーして一生懸命した。だから我流で、コード名前なんて知らなくて、指の形で覚えた。

高校になると、すごく仲良かったヤツが違うクラスなっちゃった。そうしたらKが隣の席なの。アイウエオ順で、小山田の次がK(笑)クラスにいるときは、Kとしかさなかった。Kって特技がひとつだけあって、学校の全員の名簿を暗記してるの。バスの中で一緒になったとき、「あいつの住所は?」ってきくと、ペラペラペラって出てくるの。見たこともない下級生や上級生の電話番号とか兄弟もわかってる。で、高校になるとみんな色気づいて下敷きの中にアイドル写真とか入れてくるじゃん。Kも突然入れてきた。何かなと思って見たら、石川さゆりだった。「好きなの」って言ったら、「うん」。それから、Kは鼻炎だから、いつも鼻かんでるんだけど、ポケットティッシュだとすぐなくなっちゃう。だから購買部で箱のティッシュ買ってきて紐つけてあげた。それでKはいつも首から箱をぶら下げてた。難しい漢字にもすごく詳しかった。暗記には異常に強かった。俺はいつもビクビクしてたの。ある日、突然キリッとした顔して真面目なこと言い出したら怖いなって。「本当は俺は・・・」って。だって下敷きに石川さゆりを入れてるのも、ギャグなのか本気なのかわからないじゃない。ギャグだとしたらすごいじゃない。で、ずっと観察してたんだけど、そういうことはなかった。だけど風の噂だと、Kがどこかで森鴎外小説を読みながら歩いていたという話をきいた。

ぼくは浮きまくりっていうか、クラスのみんなが和気あいあいでやってるんだけど、クラスの集合写真にいなかったり。文化祭打ち上げとか、集まるときに呼ばれなかったり。でも別に平気。人に相談とかしないし。高校になると他の学校友達かいたから。

変な高校でさ。普通レベッカとかBOØWYコピーバンドとかが主流としてあるんだけど、先輩が変わってて、メテオーズのコピーバンドとかよくわかんないバンドが多くて、レベッカとかやってると迫害されて潰しにかかられる。学園祭体育館でやるコンサートにはオフコースとかニューミュージック系のコピーしか出られなくて、パンクニューウェイヴ系は音楽室。そこにアズテックとかスミスコピーやって出てた。授業中はウォークマンヘッドホンコードを袖に通して手のひらに隠してきいてたりね。

小沢中学だけ同じ学校だったんだけど、別に仲良くなくて。高一くらいのときたまたま友達の家で一緒になって、ぼくの持ってた編集テープ聴いてからそういう音楽を好きになったみたいで電話かかってきた。それから学校の帰りに待ち合わせて、お茶の水ジャニスって貸しレコード屋に行ったり。そこはイギリスインディーズとかヨーロッパものが置いてあって、泊まって、学校行かないでレコードを全部テープに取って、返しに行って・・・そういう生活してたな。その頃の経験てでかいかもしれないな。エスカレーター式だから大学試験はそんなに難しくないんだけど、遅刻とか欠席が多かったか一年生の時点でダメだとわかってた。だけど小沢学校に行くの。ぼくは小沢の家で寝てたり(笑)

※このあと、音楽の話からフリッパーズ・ギター結成までのエピソードアルバムに対する思いなどが語られるが、問題となっているいじめ関係する箇所は上記だけなので以降は省略。



読んでわかると思うのだけど、ここでも小山田外山恒一氏の読みどおり、過去を振り返るときは一貫して”自分自身自虐的で自嘲的なニュアンス”で語っているんだよね。

そして問題記事から遡ること3年前にもかかわらず沢田君の話が出てくることから、彼に対しての思い入れが深いのもわかるし、

自分自身を嫌なやつと言ながら、”イジメしていたことは認めたくないけど認めざるを得ない葛藤があったのではないか”とする外山氏の下記視点は、なるほどなと腹落ちする。

小山田圭吾問題の最終的解決|外山恒一|noteより

まず第一に、これは小山田氏が、自分いかに情けない人間か、いや、〝情けない〟を通りこして、もはや〝卑劣〟で〝ろくでもない〟と云ってよいぐらいの人間であるか、自虐的に語り続けている過程でこういう話になっているのだ、という点を見逃してはいけません。活字に起こすと単に「(笑)」となってしまますが、少なくとも小山田氏のセリフに付け加えられている「(笑)」は、ニュアンスとしては完全に自嘲的な「(笑)」です。イジメをやっていた当時の気持ちに戻ってしまって、「楽しかったなあ」と笑っているわけではありません。

ーーー(省略)

それにしても驚かされるのは、小山田氏がイジメの始まりエスカレート過程を、事細かによく記憶していることです。さんざん云われるように、イジメた側はそんなことはやがてすっかり忘れてしまって、これほどまでに、「ああ、そういう展開はいかにもありそうなことだ」と情景がまざまざと思い浮かぶような語り方をしうるほど詳細に覚えているというのは、イジメた側としては極めて例外的ことなのではないかと思うのです。このことはむしろ世間で云われているのとは逆に、小山田氏が自身イジメ加害経験真摯に向き合ってきたことを示しているのではないでしょうか? それも極めて稀なレベルで、です。小山田氏の云うとおり、そもそも最初は〝ちょっとフザケていただけ〟、〝ちょっとからかっていただけ〟なのでしょう。それがいつのまにかエスカレートして、ヒドいことになっていく。小山田氏は「決してイジメているつもりはなかった」という線を頑なに守ろうとしていますが、内心ではおそらく当時リアルタイムで、「これはもうイジメと云われても仕方がないレベルなのではないか?」と不安になってもいたように感じられます高校生になってイジメっ子を卒業してからか、あるいはイジメっ子時代の末期からことなのかもしれませんが、「どういう経緯でこんなことになってしまったのか?」ということに強くこだわって、よくよくそれを思い返し、もちろん少なくとも『ロッキンオンジャパン』や『クイック・ジャパン』でそれを語ることになる20代半ばの時期まで、何度となく反芻してみたのでなければ、なかなかここまで詳細に記憶していられるものではないように思うわけです。



また、件のブログの反論としては、”自分判断で「障害者虐待できる俺ってかっこいい」というブランディングを行っていたのである”ということだけど、

フリッパーズ・ギター解散前にそんなリスクの高いブランディングを行う必要はないでしょ、と。

下手したら、「障害者虐待アピールするから小沢に捨てられた」というような負の印象を残しちゃうわけで、ダメージの方が大きいことは想像できるし、いくらなんでも無理筋すぎる。

2021-08-04

ルックバックの犯行動機の変更はよかった

通り魔とか無差別殺人って、現実加害者男性が圧倒的に多いから。

理由は、現実通り魔とか無差別殺人って、被害者自分腕力ねじ伏せられるような、女、子供障がい者アニメーターみたいな弱者ターゲットから

それとは別に現実女性複数人殺人って福田和子の保険金殺人みたいに、金と色恋とか親族とか絡んでる。被害者金もない女である場合は、女の集団いじめターゲットになっても殺人ターゲットにならない。女性場合、単純に腕力がないので、弱者対象にした「むしゃくしゃしてやった」系の無差別殺人が起こりづらい。

犯人=クリエイター説もない。犯人クリエイターにするなら、犯人嫉妬自己の才能のなさに狂わせるために、被害者同級生にしないといけなかった。それかメディア露出が多い有名アーティストにして、アーティストストーキングさせる必要があった。

犯人=精神障がい者説もない。だって病気から統合失調症の人が、身内や医者を敵だと思って暴れて人を傷つけたとか、うつ病の人が無理心中したとかならともかく、わざわざ、自分の半径5メートルより外の世界に出て無差別人殺しに行く元気なんかない。病気からそんな元気なんかないわけ。

ちなみに、「悪役は何で女性じゃないんだよ、男女差別じゃないか」って言うなら、同じ作者のチェーンソーマンを読んでくれ。マキマがいるから。作者のためにチェーンソーマンのマキマの悪事と派手な死にっぷりを見てやってくれ。

あの犯行動機の変更で、最初主人公漫画書いていることをバカにされて、漫画を描くのをストップし、周りの目を気にして空手に行ったとこと繋がったんだよね。

差別根本的に良くないところって、自分理解できなくて役に立たないもの奴隷扱いしたり消してしまってもいいっていう思想ですよ。それ、ルックバックの無差別殺人のシーンで書いてますよ。それと、事実として、無差別殺人者は精神障がい者女性も少ないから、統計として会社社会の中でヒエラルキーが上で役に立つと思われていたけどそこから転がり落ちることがこの1020年で増えた上下関係に敏感なオッサン犯人にしないと漫画ストーリーとして帳尻が合わないんだよ。

2021-08-02

ルックバック変更は小林炎上のせいか

anond:20210802144156

何十年も前のコントの一部が原因で、オリンピック開会式国際問題になりかけた。

これはおそらく表現者にとっては想像以上に大きな衝撃を与えたんじゃないか

ルックバックだって10年後20年後差別的作品として槍玉に上がり、修正に応じなかったことが「開き直り」と解釈されて、その時の作者の致命傷になるかもしれない。

そう考えれば、ジャンプ編集作品意図ねじ曲げてでも変えてしましかないと判断するのも仕方ない。

そういうリスク可視化されてしまった以上、皆で不適切不道徳と言われようと表現で戦えなんて恐ろしくてできないよ。

2021-08-01

マンガ「この巻がすごい!」大賞

思いついたから書いてみました。記憶をもとに書いているので間違いがあるかもしれない。

1巻 テルマエロマエヤマザキマリ

2巻 ヘルシング平野耕太

3巻 僕といっしょ古谷実

4巻 ジャイアント山田芳裕

5巻 デビルマン永井豪

6巻 チェンソーマン藤本タツキ

7巻 名探偵コナン青山剛昌

8巻 鬼滅の刃吾峠呼世晴

9巻 チェンソーマン藤本タツキ

10巻 ナニワトモアレ南勝久


解説増田さん、お願いします」

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1巻 テルマエロマエヤマザキマリ

その他のノミネート作…岳(石塚真一)、大奥よしながふみ)、ママはテンパリスト東村アキコ)、ハイスコアガール押切蓮介)、童夢大友克洋

「全てのマンガに1巻はあるわけですから、当然のことながら最激戦区。中でも『面白い1巻』というのは、どうしてもインパクト勝負になります。その中でも『テルマエ・ロマエ』の衝撃は群を抜いていました」

「1冊の短編として完成度の高い『大奥』や『ハイスコアガール』、ギャグ漫画としてのインパクトの高い『ママはテンパリスト』等、ノミネート作品を見ると、マンガ大賞候補作が圧倒的に強いという結果になりましたね。『岳』は全巻面白いです」

良識ある大人は『童夢』か『AKIRA』を選ぶと思います。もちろんどちらも最高に面白い

ノミネートはしてないけど個人的には『黒執事』1巻の出オチ感めちゃくちゃ好き」

2巻 ヘルシング平野耕太

その他のノミネート作…三月ライオン羽海野チカ)、プラネテス幸村誠

「『ヘルシング』2巻はバレンタイン兄弟編です」

「これはもう、世代ですよね。キン肉マン世代聖闘士星矢世代ドラゴンボール世代スラムダンク世代。色々ありますけど増田ヘルシング世代なんです」

「一度でいいから言ってみたい、『小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?』」

「『三月ライオン』と『プラネテス』の2巻は魂が震えます主人公が悪役みたいなことを言うところって燃えますよね」

3巻 僕といっしょ古谷実

その他のノミネート作…なし

「『稲中』の古谷実ギャグ漫画から離れはじめた巻です。この巻のギャグシリアスの混ざり具合が一番好きです。もちろん地獄の4巻も最高」

「他のノミネート作はなし。正直圧倒的じゃないですか?世界のポンジュノが『映画化したい』って言ってるんすよ」

4巻 ジャイアント山田芳裕

その他のノミネート作…団地ともお小田扉)、花田少年史一色まこと

「とにかく『ジャイアント』4巻に収録されている『第35撃 野球が好きでよかった。』は全人類に《紙で》読んでいただきたい。見開きという快感。ページをめくるという快感。誇張された表現マンガを読んで得られる快感が全て詰まっています

「『団地ともお』4巻は傑作揃い。人気エピソードが異常な密度で詰まっています。『花田少年史』4巻で涙ぐまない奴は人間じゃない」

5巻 デビルマン永井豪

その他のノミネート作…僕のヒーローアカデミア堀越耕平)、バキ(板垣恵介

「《デビルマン 5巻》は全マンガ中で一番面白い巻です。先の展開を何も知らずに読んだ過去自分を褒めてやりたい」

「どうやら少年マンガは5巻で一度最初ピークがくるらしく、特にジャンプの人気作はだいたい面白いです。中でも『僕のヒーローアカデミア 』の『轟焦凍オリジン』の盛り上がりはすごい」

『バキ』の5巻は花山スペック戦の決着巻。はたして《バキ 5巻》とカウントしていいものか?という当然の疑問をねじ伏せる面白さがあります

6巻 チェンソーマン藤本タツキ

その他のノミネート作…なし

「屈指の名エピソード《レゼ編》収録。リアルタイムで読めたことに感謝していますアニメ期待してます

7巻 名探偵コナン青山剛昌

その他のノミネート作…なし

「屈指の名エピソードピアノソナタ『月光』殺人事件》収録巻です。この巻がなければ『名探偵コナン』は国民アニメになっていないのではないかと思います

8巻 鬼滅の刃吾峠呼世晴

その他のノミネート作…ワンピース尾田栄一郎)、カイジ福本伸行

少年マンガ最初ピークが5巻とすると、二度目のピークは8巻にあるらしく、どの作品も盛り上がりがすごい。中でも『鬼滅の刃』8巻は《無限列車編》クライマックス煉獄さん…!」

「なお『ワンピース』は《海上レストラン編》クライマックス。『カイジ』は《鉄骨渡りクライマックス。連載1周年を迎え、安定した人気を得たあとに描かれる気合の入った長編クライマックスが8巻にまとまっている気がします」

「6巻7巻の『その他のノミネート作…なし』はその皺寄せのような気もする」

9巻 チェンソーマン藤本タツキ

その他のノミネート寄生獣岩明均)、へうげもの山田芳裕

「『チェンソーマン 』9巻は《銃の悪魔編》」

「この手の記事暗黙の了解として『同じマンガ・同じ作者はなるべく避ける』とか『最近作品は避ける」ってあるじゃないですか。ミーハーみえるし、馬鹿みえから

「でもねえ、仕方ないよねえ」

「『寄生獣』9巻は実質的な最終エピソード(9巻はエピローグだと思っています)もちろんめちゃくちゃ面白いです」

「『へうげもの』は利休の死が描かれる巻。『ジャイアント』4巻同様、マンガにおける快楽が詰まっています

10巻 ナニワトモアレ南勝久

その他のノミネート…なし

「『ナニワトモアレ』は走り屋『環状族』を描いたマンガです。《ザ・ヤンマガ》的なクルマケンカとオンナと下品冗談を経てこの10巻では丸々1巻かけて引退パレード中に起きた交通事故とその顛末が描かれる」

「実際に環状族だった作者の経験が下敷きにされていると思われます。この巻にだけ《作者によるあとがき》があります

—————-

疲れてきたのでこのへんで。

以降は

11巻 喧嘩家業(金隆山)

12巻 ダイの大冒険(ポップのメガンテ

13巻 ベルセルク(蝕)

と続きます

こちらからは以上です

anond:20210801000723

ある男が神のお告げを聞き、1回押すと人が一人死ぬスイッチを受け取りました。

男はそれが神より自分が授けられた使命だと思い、スイッチを押し続けました。

男は日頃の恨みやこれで世界が変えられるはずだという信念のもと三日三晩の間、スイッチを押し続けました。

三回目の朝を迎えたとき、男は体の気だるさと充実感に満たされ、眠りにつきました。

次に男が目覚めたとき、何もかもが夢だったのではと少し疑いましたが、彼の傍らには確かにスイッチがあり、彼の手には関節の痛みが残っていました。

男は自分がしでかしたはずのことを調べるためにテレビつけましたが、ヒルナンデスでは南原が笑っており、バイキングでは坂上忍しかめっ面をしていました。

チャンネルを続けて変えましたが、リモコンスイッチを押す手が痛むだけで、原因不明の死者増加のニュースはなく、世界は何も変わっていないようでした。

ネット確認しましたが、Twitterではvtuerが配信したゲームトレンドに入っており、ユーチューブではカワウソ動画お勧めされ、はてなはてなでした。

回数が足りなかったのだろうかとそこからまた半日ほどスイッチを押し続け、腱鞘炎になりました。

それでも世界は何も変わらずそこにありました。

男は痛みに耐えかね、 病院に行きました。

男は手の治療を受けながら、何もかもが嘘だと思えたらよかったのにと思っていました。

男には確信が二つあったのです。

一つは、自分にお告げをしてくれた存在が確かに神であったこと。

もう一つは神に授けられたスイッチが本物であるということ。

疑うことすら叶わぬ強烈な印象を神は持っていたのです。

男は足りないもの自分にあったのではないかと何度も何度もスイッチを押しましたが、世界異変は起こりませんでした。

それからしばらくは男は暇な時間スイッチを押しましたが、世界は何も変わらないのでめげてスイッチを押すことを止めてしまいました。

それから5年ほどたち、男がネットサーフィンをしているととある動画を見つけました。

それは自動車事故に合った男の動画でした。

全身が血だらけで、顔がつぶれたトマトみたいになった男がひしゃげた車体から顔をのぞかせて這い出し、ねじ曲がった体を動かしながら奇妙な歩き方でカメラに近づき、「キルミーキルミー」と話しかけてくるというものでした。

できそこないのホラームービーみたいな動画でしたが、よくあるネタ動画と違ったのはその自動車事故を目撃した大勢人物がいたらしいということ。

「キルミーキルミー」とつぶやく同じ男を別の角度から撮影した動画が他にも5つほど出てきました。

テレビをつけると「キルミーキルミー」の男が羽交い絞めにされ、病院に運ばれている映像ニュースで流れていました。

アナウンサーは「この事故は一昨日アメリカミネソタ州で起こり、男は病院に運ばれたそうです」としか言いませんでした。

病院に運ばれ間もなく死亡しました」という決まり文句を言いませんでした。

明らかに致命傷を負ったはずのトマト頭はまだ生きているということらしい。

それから世界は少しづつ変わっていきました。

病院の病床はいっぱいになり、町中には救急車の音が鳴り続け、大事から生還者のニュースは日に日に増えていきました。

どうやら世界で誰も死んでいないらしい。

メディアはおおっぱらに報道はしないがネットでは致命傷を受けているはずなのに死んでいないゾンビ動画にあふれていました。

男は押し入れからほこり被ったあのスイッチを取り出し、1回押してみました。

1時間後、例のトマト男が死んだという速報が流れてきました。

男はすぐさまネット検索すると、すぐに別のゾンビライブ放送が見つかりました。

男はスイッチを押すと、画面の向こうのゾンビはぐしゃっと音を立てて倒れました。

何度か同じような放送で試しましたが、ゾンビは男がスイッチを押した途端電池が切れたように倒れるのでした。

男はこのスイッチが1回押すと一人を殺すスイッチではないと悟りました。

このスイッチは死の許可与えるものらしいと。

また、とある人物に死因が訪れたとき、このスイッチがあらかじめ押されていたらその人物はすぐに死ぬ

しかし、死の許可を与える回数がその人物の前に切れていたら、致命傷を受けていたとしてもその人物死ぬことができず、生き続ける。

このスイッチは押した回数だけ、死の許可を予約することができ、その回数が切れると世界中の誰も死ねなくなる。

人をゾンビのままにするのも、殺すのもいまや男の意のままに操ることができます

男はそこでスイッチを連打しました。

気が狂うほどに高橋名人がごときスピードで、笑いながらスイッチを押し続けました。

男が押せば押すほど、死ぬはずだった人が順当に死に、世界ゾンビ楽園から元の死んだら死ぬ世界に戻っていきました。

男は人を殺す快感正義をなした高揚感で笑っていました。

それから100年後、男は体がボロボロになりながらもスイッチを押し続けていました。

昔は押すごとに高揚感のあったスイッチも今や彼の義務のようになっていました。

男は二つのことに気づいていました。

ひとつはこのスイッチは押すことで自分以外の誰かに死の許可を与えるものだということ。

自分老いさらばえた体でいつまでも生き残っているのはこのスイッチ自分が押しても自分に死の許可を与えることができないからだと。

その証拠に男は何度も何度も死に至るほどの痛みを経験してきていました。

そしてもうひとつはだましだましつかってきた自分の体に限界がきていること。

このままでは自分は死に至るほどの痛みを抱えながら動くことも死ぬこともできず、ずっとずっと生きてしまう。

そう思った男は死のスイッチ後継者をさがすことにしました。

なるべく他者容赦なく残忍で、人の死に快楽を覚えるほどストレスがたまっていて、腱鞘炎になるほど一つのことに熱中できるようなやつがこのスイッチにはふさわしい。

2021-07-31

anond:20210731211044

やっぱり腎臓かね。個人的には胆管周辺も疑わしいと思ってる。これも二親等以内に手術繰り返してた身内がいるからっていうだけだが。

あと大穴大腸。別件かもしれんが脇腹のほかに「ここはもう下腹部じゃろ」っていう位置半年ぐらい前から痛んでいて、盲腸ワンチャン疑わしいから専門にかかれと言われている。ただ大腸はな…何年か前にケツに管入れて調べたことあるが、その時何も出なかったからな…いや今回の症状は明らかに別件ではあるんだが…めんどくさすぎるのと有給残機が惜しくてまだ何もしてない。

がんはまずないね肺がん特にない。そんな歳じゃないし積極的に疑うようなリスク因子が何もない。X線きれいなもんだった。

不安煽りたかったんだろうが、残念だったねじいさん。こちとらそこまで素人病人でもないんだよ。

2021-07-29

結局腐女子って男になりたいんだろ?

要するに自分にないもの、ifの自分を感じて悦に浸っているわけだ。

わかるわかる。俺もJKになってイケメン達を食い散らかしておもしれー女…ってチヤホヤされつつ

シバいた後寝っ転がってるだけでパパ活おじさんに札束を尻穴にねじまれるだけの気楽な人生を歩みたいもん。

結局さあ、BLなんてのは全部虚構=妄想なわけよ。ドラえもんとかコロ助とかそのレベルのあり得ない事象なわけ。

そんで、何故妄想をするかっつーと、自分人生ゴミのだからに違いないナリね。リアルが充実してたら妄想世界に逃げ込まないナリ。

で、何故リアルが充実してないかっつーと、ぶっちゃけ話、女は損だからだよね。

社会構造も女不利かもしれんし、何よりさあ、

女のコミュって全体的にカスじゃん?

同調圧力すごいし排他的だし下ネタ話せないし何が楽しくておしゃべりしてんの?マゾから

しかもアレだ。腐って女同士はモロチン、女と男コミュゴミだと思ってるわけじゃん?

男は女体を目の前にするとすぐセックスセックス言うヤリモクマシーンだし、女は女でそんな男を見下してるように見えるわな。

しかもそんな見下してる相手と結局合体するわけだし。なんなん?キラーマシーンなの?って感じるのもよーくわかる。

事実そうだよ。

男はぶっちゃけ女ならなんでもいいってところはある。男はこの世の女の8割は抱けるからマジで

ガルマッゾくらいまでなら穴ありゃ抱けるから

からまあ、男女のコミュニケーションなんて汚れてるって感じるのはある種正しい感性だと言える。

で、女同士のコミュはもう前提からしてクソ。男女のコミュは肉欲に引っ張られるからクソだと「正しく」理解している腐は何を清く正しい真実愛のコミュニケーションだと思うのか。

そう。男同士なんだよ。

で、その上で自分が女であるが故にゴミみたいな人生を歩んでいると心のどこかで感じているから、

めだか受けだか知らないがどっちかの男に感情移入して、

自分がこうだったらな」って悦に浸ってるわけよ。

推しカプの壁になりたい勢もいるが?

なんてのは俺から言わせるとただの言い訳だね。

妄想世界ですら自分が愛される姿がイメージできないだけなのか、もしくは妄想ですら照れてしまうようなゴミのどちらかだよ。それは。

本当は自分が男になって、男に愛されたいんだ。しかも、それは男女の性欲なんて汚らわしいものとは違うんだ。

そういう、都合の良い妄想結晶体が、腐女子BLっつー文化なわけ。

萩尾望都だっけか?なんか有名な人も大泉だかの本そう言ってたやん。

少年愛っつーかBLは女が不足を補うための妄想だってな。

からそういう、なろうレベル文化尊いとか語り出すのやめたほうがいいぞ。恥ずかしいからな。

後輩が退職するって言ってる

後輩が退職するって言い出した。

 この後輩は早慶のどっちか出ていて、英語もベラベラだし仕事もできると評判だった。30すぎてまだ独身だがそれでも美人だし、明るくて上司のおぼえもめでたい、いわゆる幹部候補生だった。

 確かに、後輩は地方県庁にしてはオーバースペック気味だったかもしれない。でも、新卒公務員になるくらいだからワークライフバランス重視の、保守的タイプだと思うじゃん。ところがどっこい、後輩はここまできて「キャリアプランが見えなくなった」などとほざきはじめた。

 俺は人事なので、それを言われるとちょっと苦しい。確かに後輩はいい感じの駒だった。この四月に後輩を今の職場に異動させたのも、その部署が育休やらメンタルやらで穴が空きまくりだったから、二人分以上働けそうな後輩を突っ込んでなんとかしようと思ったからだし。まあ、これまでバリバリエリート街道を走らせた後輩に、いきなり土地勘のない水道仕事をさせたのも悪いと思ってるよ。分からないなりにメーター検針にも付き合ってたらしいね。でも、公務員なんて多かれ少なかれそんなもんじゃん。むしろ幅広く仕事できる方が後々有利じゃんくらいにこっちは思ってたのに、半年経たずに辞めたいだと。なんなんだよもう。

 まあ優秀だからと便利に使い倒して、専門性ねじ曲げてジェネラリスト(笑)育成して、それで給料10年で三回育休取ってる子と入社日が一緒なら変わらないって言われると、納得いかないよな。後輩は頭もいいか仕事ぶりは係長級だけど、年齢的にあと3年は係長に昇級しないよって言われたら、嫌だよな。わかるわかる。でもさあ、公務員はそれと引き換えにノルマもなければ仕事の出来も精査されないで生きてけるわけじゃん。そのありがたみ分かってる?

 後輩の転職先は有名な外資だった。外資なんかノルマやばくて明日から来なくていいよって言われるあれじゃん、って言ったら、テレビイメージですか?って真顔で返された。いやいや、俺だって民間経験あるし、3年働いて嫌だったか公務員転職した口だし。後輩も俺も、じっと耐えていれば幹部になれるんだから、あと20年静かにしてればいいんだ。50になれば年収だって一本に乗る。それを待てばいい。なのに、後輩はもう耐えられない、と言っている。

 俺は結婚して子供いるから、仕事ぬるいな、とか、年を取る以外では給料上がんないなと思っても、このまま県庁に勤め続けるよ。でも、後輩みたいに、学もあって美人仕事もできて独身だと、ぱっと丸の内大企業転職できるんだなと思った。なんか人生楽しそうで羨ましい。あーあ、俺も仕事辞めたい。辞めないけど。

2021-07-27

高校野球見るのとオリンピック見るのは異なる

高校野球は言ってもど素人、頑張ってる!感動した!で十分だが

今やオリンピックプロが参加する、頑張ったね良かったねじゃないだろ

anond:20210727092133

では、イマジン入れた責任は、音楽監督田中知之氏にあるのだと思います

これはコロナ関係なく、着物の件からあるわけですよね。ベタ海老蔵ねじ込むような国が、洋楽イマジン使えって言う教養あると思います?国がねじ込んだのはイマジンではなくて、国内海外ボランティア経歴があり、君が代歌ったMISIAで、それと、もしかしたらゲーム音楽の方だと思います

少なくとも、ドローンイマジン歌詞を用意できるぐらいには、イマジンは以前から用意されていたわけですよね。椎名林檎の代からイマジンではなく東京五輪音頭的なベッタベタ日本の曲を用意しなかった歴代音楽監督や、さらに言うと、英語開会式閉会式のコンセプトを通した音楽監督の上のエクゼクティプロデューサー日置貴之氏の責任ですよ。全然演出家と噛み合ってない。

技術的に派手なドローンに気を取られて、イマジンBGMぐらいにしか思っていなかった予感。

anond:20210727012139

発言内容が嘘かどうか」と「その嘘が機能するかどうか」は別だと言う前提で書いたけど、わからなかったら別にいいですよ。

俺は日本国民として完全に嘘だと思ったし

何の関係あんの?招致関係者じゃないでしょ?

安倍の嘘はアホな国民向けの詭弁でしょ。今回の相手IOCだよ?安倍ですらあんな低レベルな嘘つかないでしょう。だってIOC相手に嘘として機能するわけないから。

それってあなたの願望ですよね?むしろやったうえでやってない振りされたらどうすんの?日本理想的気候って言ってましたあ~って言えばIOC被害者面できんじゃん

前半と後半で論理ねじれてるので理解しにくいけど、

願望→IOCが最低限の情報収集をする/しないことを私が望む合理的理由が全く想像できないので何が言いたいのかわからない

被害者面されたら→IOCがそこまでバカだと思われたいとは思えないけど、「バカなの?」で済む話。そもそも開催地を決定する責任IOCにあるので、情報確認漏れIOC責任。それをやっていないのはIOC故意犯ということ。当たり前の話。

2021-07-26

anond:20200123091017

だとするとシンプルに「未成年との性交を禁ず」とすればいい。正確なデータがないが、現代では性交初体験の二割程度が未成年時のようだ。リスクを伴う性行為を決定能力が未熟な未成年同士が行うなら、行為者を罰することはできなくても性行為自体被害体験と考えられるはず。ならば監督すべき親や教育機関無責任さが責められるべきで、彼らがお咎めなしでは二割の被害者はこの先も発生し続ける。

しか現実未成年同士は問題なしとする向きが多い。未成年による酒・タバコNG ってキャンペーンはありふれているがコンドームの購入を白眼視する人はいない。彼彼女らを被害者扱いしないのは奇妙な理屈ねじれに思える。被害者を救う名目は羊頭で、実際は加害者を罰するという狗肉を売るのが目的ではないかロリコンは異常だから気持ち悪い、その思いを正義に載せて殴りたいだけならば、法律改変後に人々の胸の内に芽生えるモラル差別的な色合いを持つだろう。

2021-07-25

「竜とそばかすの姫」のラスト付近に関する推測

バスタスポンサードなんじゃないの? 高速バス-バスタ着のシーケンスを入れる必要があってあんな展開になってしまったのでは。

この部分は「神話的試練」として描かれていて、フィクション内でも飛び抜けてあらゆることに現実感が薄い。選ばれし者が最後は独力で約束された勝利の剣を抜いて悪魔を打ち払う儀式を超えてめでたしめでたしとなった。それはいい。ただ次のシーンで日常に戻るので、ふつうに観ていたらふつう唖然とすると思う。

いやマジでそりゃないだろ。U世界解決できなかったの? あの正義マンがアイツというわりと王道ルート却下されたの? 現実世界で救われた竜の傷が治るシーケンスがあったんちゃうの?等いろいろあるが、やはりバス移動シーケンスを入れるためには直接対決、というふうにねじ曲がってしまったのでは……

物語全体にも突っ込みポイントは色々あるけど、演出で十二分にカバーしていると思う。それを越えてラスト付近には不自然さがにじみ出てしまっているので、どうにもならなかったんだろうなあ、というのが現時点での俺の推測

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