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2023-11-09

anond:20231107233554

https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36836.html

あった

 

元禄大戸島異聞(THEゴジラCOMIC)

登録日:2017/05/11 Thu 23:45:25

更新日:2022/12/18 Sun 19:14:02

所要時間:約 4 分で読めます

 

タグ一覧

THEゴジラCOMIC アンソロジー ゴジラ ゴジラシリーズ 元禄大戸島異聞 忠臣蔵 時代漫画 赤穂浪士 近藤たか

 

1990年宝島コミックスより刊行された、東宝公認コミックアンソロジー『THEゴジラCOMIC』収録の短編漫画

著者は『空想科学読本』の特徴的な挿絵でもお馴染み、近藤豊(現:近藤たか)氏。

本作を掲載したアンソロジーに関する詳細などは『Gからの警告』を参照。

 

宝島社と袂を別つ以前、同社で活動していた近藤氏が手掛けた作品で、同アンソロジー収録作の例に漏れ

著者がやりたい放題やった結果描かれた「ゴジラ題材の時代物」といった趣の漫画

空想科学読本』でも所々顔を出している近藤氏の時代フリークぶりが全開フルスロットルの一本となっており、

少なからずツッコみどころはあれど、雰囲気など「らしい」物に仕上がっている、隠れた名作である

 

なおゴジラ同類忠臣蔵再現することや、ゴジラ山根博士大戸島の老人などの中の人七人の侍でも共演していたことは、意識していてもおかしくはないが明言されていない。

 

2023-11-08

anond:20231108004144

序盤でルール提示して、そこから逸脱しすぎない発想で物語を決着させるのは俺も好き。

クラークとかアシモフあたりはそういう作品が多い印象(そうじゃない作品もあるけど)

クラークの『楽園の泉』『渇きの海』『太陽からの風』あたりのアイデア一発勝負な感じはミステリに通じるものがあって好き。

最近のだと伴名練『なめらかな世界と、その敵』、小川一水ツインスターサイクロン・ランナウェイ』みたいなライトなのも良い。

世界心理的ものにたどり着く展開は、俺理論なんだけどそこに説得力があると感じれば楽しめるんだと思う。

共感できなかったり、長大すぎて理解放棄したりしちゃうと辛い。

個人的にはスペースオペラみたいな壮大な話もあまりきじゃないので、アンソロジーとか短編集ばかり読んでる。

『2010年代SF傑作選』『日本SF臨界点』みたいな最近出たアンソロジーで好きな作家を探してみるのはオススメ

anond:20231108011643

面白いよ。ただ、基本的ものすごいアイデアをぶつけて意外な話を転がす作家から短編集の方が向いてる(長編難解な上に話がマジで長くて疲れる)から、とりあえず初期短編集の「しあわせの理由」をお勧めする。面白かったら初期の(そんなに長くない)長編を読むと良い。万物理論とか順列都市とか

anond:20231108011643

面白いよ。ただ、基本的ものすごいアイデアをぶつけて意外な話を転がす作家から短編集の方が向いてる(長編難解な上に話がマジで長くて疲れる)から、とりあえず初期短編集の「しあわせの理由」をお勧めする。面白かったら初期の(そんなに長くない)長編を読むと良い。万物理論とか順列都市とか

anond:20231108011643

面白いよ。ただ、基本的ものすごいアイデアをぶつけて意外な話を転がす作家から短編集の方が向いてる(長編難解な上に話がマジで長くて疲れる)から、とりあえず初期短編集の「しあわせの理由」をお勧めする。面白かったら初期の(そんなに長くない)長編を読むと良い。万物理論とか順列都市とか

anond:20231108004144

ハヤカワの棚で現代日本作家短編読めばいいんじゃない

SFギミックが一つあって、それによる社会の変化や人の心の変化、有り様が描かれておしまい

増田の言う1と2で終われるんじゃないかな。楽しいよね。

ハヤカワ青背古典は読まなくていいよ。古典古典ゆえに面白く無いし、有名だからおすすめに上がる。

世のSF好きってSF小説のどのへんが好きなの?(ネタバレちょっとあるかも)

自分ニワカなんだけど、SF小説最近読み始めた。と言っても遅読+ニワカなのであんまり量は読んでない。好きだったのは「三体」シリーズ、「プロジェクトヘイルメアリー」「星を継ぐもの」「夏への扉」とか(☓☓はSFじゃないだろって批判は受け付ける)。あとは昔から星新一が好きだったか短編集はだいたい読んでる。最近のやつだと柞刈湯葉もすごい好き。出版してるやつはだいたい読んでる。

なんとなくここまで色々読んでみて、SF小説の展開ってだいたい↓みたいな感じだなぁって勝手に思ってる。

未知との遭遇と解析・解明。現実と地続きの理論世界観説明

②①で説明した世界での冒険フィクション味が強くなるけど「そういうもの」として理解はできる。

③②を通して世界の真理的なものにたどり着く。ナントカ粒子とかナントカ次元とか出てくる。

自分が好きなのは主に①②の部分で、③が出てくるとちょっと萎える。俺様理論じゃん。なんでもアリじゃんってなっちゃう。

「三体」シリーズも前半の宇宙社会学下りくらいまでは面白かったけど後半は③味が強くて萎えちゃった。

星を継ぐもの」は最初から最後まで①だったので個人的にはすごく良かった。続編は読んでたら③味が強くなりそうだったので途中で止まってる。

柞刈湯葉作品基本的に①②で完結するから好きなんだ。

完全に偏見なんだけどSF好きの人って③が好きな人が多い気がしていて。「SF オススメ」とかで検索しても好みのものあんまり出てこなくて困ってる。

SF好きの人ってSFのどのへんが好きというか盛り上がりポイントなの?

不快にさせちゃったらごめんね。

(追記)

色々コメントくれてありがとうね。意外と自分と似た好みの人がいるみたいで嬉しかったよ。挙げてくれたやつ面白そうなやつが結構あるのでよんでみるね。

2023-11-07

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・追補編

条件を満たしているわけじゃないけど何となく思い出した作品

東浩紀

クォンタム・ファミリーズは並行宇宙から流れ込んできた情報きっかけに物語が進む。自分の娘と名乗る相手から受けたメッセージを手掛かりに、作家である主人公はもう一つの世界に入りこむ。そこでは妻との関係も良好で、作るのをためらっていた子供もいる。自分作家ではなく、ブロガー政治活動をしてコミュニティを作っているらしい世界適応していこうとするが、さらにほかの世界が絡まってきて……というお話

クリュセの魚未来火星舞台に、自分と同じ日系人の優しいお姉ちゃんとの出会いから始まるおねショタに見せかけて、お姉ちゃんが今は亡き日本国に関するとんでもない秘密を抱えていたっていうお話で、さっき書いた「日本沈没」の精神的な続編というくだりから思い出した。舞台は遠い未来で、日本という国家他国に吸収されてアイデンティティが失われているからだ。

柴田勝家

走馬灯セトリは考えておいて」Vtuber小説なんだけど、接続された女みたいな暗鬱な感じじゃなくて、現代推し文化肯定的描写していて楽しい

「ヒト夜の永い夢」仮想昭和史もので、意外な人物が意外な形で出てくるので歴史を知っていると深刻なストーリーなのに笑ってしまう。登場人物男性に偏っているのは往年の少年探偵団へのオマージュだろうし、だから世界の謎が女性の姿をしている。下ネタが多いのは屍者の帝国との差別化だろう。

宮内悠介

この人は創元SF短篇出身の中でも頭一つ抜けている。どれを読んでも大体面白いんだけど、まずはグロ描写もあるけど最初「盤上の夜」と、あえてユーモアSFである「超動く家にて」おすすめしたい。

というか、ギャグが書ける作家って貴重だよね。

長谷敏司

さっき「allo, toi, toi」を紹介したけど、BEATLESS面白かった。人工知能機械女の子主人公男の子という手垢のついたようなモチーフなんだけど、女の子のほうがあくま自分人間ではなく機械だと一貫して主張し、責任を取るのはあなただという。これはシンギュラリティを迎えたAI人間との信頼を築く話なのか、完全に人間を手玉に取っているのか、みんなはどう読む?

あなたのための物語は末期がん苦痛の中で孤立し、尊厳もなく死んでいく描写が冒頭にあり、なぜそうなったかが作中で語られていくのだが、二度と読み返したくないほど壮絶。

サイエンスを信じているという意味では藤井太洋候補に入ると思うんだけど、あまりにもオプティミスティックなのと、意識の高さと言うかビジネス描写面白いとは感じられなかった。今までの日本SFでは見られないタイプだし、優れているんだけど肌には合わない。

あと、ミシェル・ウエルベックとある作品人類未来描写するんだけど、ジャンルSFってことを言うとネタバレになるからどれかは言えない。

ちなみに今読んでいるのがフレドリック・ブラウンの全短編で、星新一の源流の一つなんだけど、自分は最新のSF古典SFを交互に読み、それに飽きたら純文学に走り、さらに飽きたらノンフィクションをぶっ通しで読むという癖がある。

読書系の増田を書くと普段ブクマしない人が来てくれるので楽しい

(翌日追記平野啓一郎「ドーン」ってSFを書いていて、政治色が強いけど面白かった)

そういえば「竜の卵」いいよね。civilizationゲームといい、小泉八雲安芸之助の夢」といい、僕は箱庭系の世界が好きなんだ。コンウェイライフゲームをぼーっと見ているのも好き。

全然関係ないけど、キム・スタンリーロビンソン火星三部作」で、火星の大地を巨大レーザー照射して運河作っちゃうシーンが好き。

月曜に増田書くと疲れるのでおやすみなさい。

2023.11.8追記

また早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部ツイッターに捕捉されてて吹いた。これが推し認知されるってやつだろうか?

ブクマが700まで行った。どひゃー。

そういえばブコメ女性宇宙を書く作家多いじゃんって突っ込まれてたけど、ここ数年を含めると確かにヒューゴー賞ネビュラ賞も大きく顔触れが変わっているね(アメリカでは受賞者の多様性をめぐって大きな議論があったんだけどそれ以来)。基礎資料に当たってなかったのはまずかった。

どうも僕は最新の文学を追うというよりも、数十年単位物事を見ている傾向にあり、というかここ三十年を最近とみなしているところがある。これが歴史に対する興味由来なのか、僕の年齢のせいなのかはわからない。

かにたくさんの作品を薦めすぎてしまったようだ(前編で書いた条件で絞りはしたものの、それ以外のものを含めればいくらでも薦めたい作品があるし、漫画だってある)。それでも、ふと思い出したのがJ. J. アダムス編黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選」で、「三体」が好きな宇宙ヤバい系で短編なので手に取りやすいんじゃないかな。

なんで小松左京「虚無回廊」が出てこないのかっていうと、一時期逆に大きなスケール物語に対する興味が薄れてた時期があるのだ。それを好む自分が「三体」で久しぶりに呼び覚まされたのだ。

ではまた。

2023-11-06

一ノ瀬家の大罪、なぜもっと早く打ち切らなかった?

こんな致命傷になる前にさっさと20話くらいで終わらせるべきだった

伏線も回収できずにモヤっと終了

タコピーがいない鬱ファミリー漫画書いて、なぜいけると思ったんだ?

まずジャンプ読者層に合ってなかったんだよ

作者か編集が止めるべきだった

またジャンプラに戻って短編書くだろうし、その時は期待して読むよ

とにかくおつかれ様でした

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・後編

オラフ・ステープルドン

最後にして最初人類現代人類から数えて第18番目の人類進化描写する奇書で、巨大な脳みそだけの存在になったり、知性を退化させてトドアザラシみたいになってしまったりと、何億年にも及ぶ人類歴史が豊かな空想力で描かれる。プロットキャラクターは極めて希薄で、現代作家がこんな作品を書いて売れることは考えにくいのだけれど(ほぼ設定資料に近いかも)、個人的にはお気に入りと言うか性癖に近い魅力を感じる。

スターメイカーはそれをさらに発展させたもので、時間空間を越えて精神銀河を飛び回り、エキセントリックエイリアンの生態の設定を惜しげもなく披露しつつ、それが銀河歴史にどのような影響を与えたかを語る。そして、この宇宙創造した存在意図を探求する旅をする。光速限界があるため、その旅やエイリアン同士の交流テレパシーで行われるという設定はSFとしては苦しいが、宇宙創造目的たる究極の歓喜の瞬間を目指すヴィジョンは美しい。残念ながら、その瞬間までには人類はとっくに滅亡していることが示唆されるんだけどね。冷えて寿命を迎えつつある宇宙必死に命をつなごうとする生命描写は壮絶。

チャールズ・ストロス

「アッチェレランド指数関数的に発展するAI10年ごとに描いた小説で、タイトル通り加速のスピードがとんでもない。最初21世紀現実世界と地続きなんだけど、21世紀半ばには進歩しすぎたAI地球解体してダイソン球を作り始め、その過程地球のすべての化石だとか地質だとかをアーカイブ化しはじめる。人類暴走するAIを止められなくて太陽系辺境に追いやられていく。その途中でエイリアンともコンタクトを取る。

これはとある一族の三代にわたる因縁話でもある。最初世代では夫がAI特異点信奉主義者コピーレフト大賛成、妻がガチガチ保守主義著作権かに厳しく、しかSMプレイ女王様だ。2代目は妻が夫を無理やり犯すことで妊娠した子どもだという、ドロドロの設定。

酉島伝法

皆勤の徒」は遠い未来地球で、地球生命体に奴隷として使役されるコピー人間の苦悩を描いている。この短篇集は優れた言語感覚日本語漢字表記とルビの可能性を拡張した造語であふれており(というか酉島伝法作品はだいたいそう)、異文化に触れたときの驚きや、似ているけれども少し違う文化に対する戸惑いが感じられる。ただし、かなり読解に力を要するので、場合によってはネタバレ覚悟世界観を通常のSF用語説明した巻末の大森望解説を先に読んでもいいのかもしれない。

「宿借りの星」とある惑星地球人類との宇宙戦争に勝利した昆虫生命弥次喜多道中記で、舞台固有名詞こそ異質だがストーリーのものは非常に読みやすくなっている。まったく異質なものを作り出すことにかけてはこの作家は他の追随を許していない。そして、滅ぼしたはずの人類がどこかに生き残っているのでは? という疑惑から物語は不穏になっていく。

野尻抱介

こちらで述べた通り。太陽簒奪者」はいいぞ。

天文部だった主人公宇宙に出ていくという意味でもすごく夢がある。

スティーブン・バクスター

まずは前述したH・G・ウエルズの「タイム・マシン」の遺族公認続編タイムシップ面白い。前作で行方不明になってしまったヒロインを救うために、再び未来に旅立ったはずが、なぜか前回とは似ても似つかない未来にたどり着いてしまう。

時間旅行のたびに歴史改編がなされ、パラレルワールドが生成されてしまうとしたら、主人公はどうやってヒロインと再会するのか? いっそ歴史を改変してしまってもいいのか? さまざまなジレンマに悩まされる冒険小説だ。

また、この著者は時間無限大という作品も書いている。これは宇宙最強の種族ジーリーを扱ったジーリークロニクルの一編だ。作中世界では、人類クワックスというエイリアン支配を受けており、それに対抗する手段を知っているという「ウィグナーの友人」という、とある思考実験にちなんだ名前を持つ謎の団体が暗躍する。主人公父親との(正確にはその再現人格との)屈折した関係に悩んでいる。作中に出てくるタイムマシンは、少なくとも現代物理学とは矛盾しないらしい。ちょうど90年代の「ニュートン」で紹介されていた。

で、確かこの作品だったと思うんだけれど、人類クワックスもジーリーという宇宙最古・最強の種族テクノロジーおこぼれで生活してるんだけど、そのジーリーでさえ恐れている存在がいる……というのがこのシリーズの基本設定。

なお、同一世界観の短編集がプランクゼロ」「真空ダイヤグラムにまとめられていることを最近知った。それに、長編結構邦訳がある。未読だけど気になる。

林譲治

短編ウロボロス波動高校生時代に読んですごく好きだった。実際にかなりありそうな宇宙探査が描かれていたからだ。太陽系侵入してきた小型ブラックホール捕獲して天王星を周回する軌道に乗せるという設定と、作中の謎解きがすごく魅力的だった。

ただ、なぜかそれ以降のストリンガー沈黙」「ファントマは哭く」が読めなかった。キャラクターの会話や背景となる政治の設定がかなり説明的で、ぎこちなく感じられたからだ。読むのに気合がいる本は、持っていてもあえて図書館で借りることで、期限を決めるという強硬策があるが、まだ試していない。

春暮康一

オーラリーメイカー」「法治の獣」。とにかく事前情報なしで読んでほしい。日本ファーストコンタクトもの第一線に立っている。とにかく奇抜なエイリアンが出てくるし、どうやら知的生命体の連合らしきもの確立されていく歴史の一部らしいのだが、この「オーラリーメイカー」という宇宙人の種族の作り上げたシステムは、素晴らしく絵になる。

H・P・ラブクラフト

おなじみクトゥルフ神話創始者の一人。前にも書いたけど、ラブクラフト作品知識欲に負けて禁断の知識に触れて発狂するか未知の存在拉致されるかするオチばっかりなんだけれど、人類宇宙の中では取るに足りない存在なんだという絶望感が僕は好き。

SFを紹介するのが趣旨なのでエイリアン地球外の神々や人類以前の種族)の歴史の壮大さを感じさせてくれるのをピックアップすると、南極探検発見した人類以前の知的種族を扱う狂気山脈にて」や、異種族図書館幽閉される時間からの影」だ。侵略ものとしては宇宙からの色」かな。ニコラス・ケイジがこれを原作した映画で主演を務めていたはず。

ダンセイニ風のファンタジー作品も好きだ。読みやすいとは言えないが、ラブクラフト全集を読んでほしい。というかアザトースの設定が好きすぎる。元ネタのマアナ・ユウド・スウシャイそのままだとしてもね。

ピーターワッツ

ブラインドサイトについてはこちらに書いたので、「6600万年革命について。巨大小惑星の中で暮らす人類と、それを管理するAI物語だ。彼らは銀河系にワームホールネットワークを作る旅路に出ているのだが、もはや地球文明が存続しているかどうかも定かではない。すでに正気を失いそうな時間が経過しているが、使命をひたすらこなしている。

管理AI人間の知能を越えないようにギリギリ調整を受けている。そのことから「チンプ」つまりチンパンジーあだ名がつけられている。とはいえ地球時間で6600万年が経過していると、「もしかしてシンギュラリティ迎えたんじゃない?」みたいな出来事があり、人間AIに対してレジスタンスというか隠蔽工作をする。バイタルを始め何から何まで知られている人類は、AIに対して何ができる?

少し条件がずれるので乗せなかった作品

アシモフの例えば銀河帝国の興亡」なんかはシリーズが進むと鋼鉄都市「はだかの太陽などのロボットシリーズクロスオーバーして行って、確かにアシモフが発表順に読んだほうがわかりやすくなるんだけど、さすがに全部読む前提で書くのはちょっとしんどかった。個人的にはアシモフ黒後家蜘蛛の会というおっさん萌え短編ミステリおすすめ英米文学地理に関する雑学が無いとわからないところもあるけど、口の悪い仲良しなおっさんの同士のじゃれあいを読んでなごんでください。

堀晃の「太陽系から3光日の距離発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ全長5380光年に及ぶレーザー光束」が出てくるバビロニアウェーブハードだなって思ったんだけど、どういう話か思い出せなかったので省いた。まずは太陽風交点」かな?

あと、SFじゃないんだけどマン・アフター・マンあたりも未読だったのでリストに入れなかった。人類グロテスク進化という意味では、上記条件は満たしていたと思う。フューチャー・イズ・ワイルドは読んだ。

ダン・シモンズのハイペリオン四部SF全部乗せだし、AIの反乱だとか人類進化した宇宙の蛮族だとか愛が宇宙を救うとかとにかく壮大なんだけど、とある場所増田では評判の悪い(?)夏への扉以上に男性主人公に都合のいい描写があるのが欠点。あと、それ以外の作品もっと男性に都合がよくなっていて、保守的な僕もちょっと「おや?」って感じた。でも、「三体」にどっぷりハマった人だったら好きになると思う。「三体」よりも前の90年代SFから時代背景を知ったうえで、加点法で楽しんでください。

あと、全然エイリアン宇宙SFじゃないんだけど、今注目しているのは空木春宵で、この人は東京創元社の年間傑作選やGenesisですごくいい作品を描いてる。どれもいいんだけど、たとえば地獄を縫い取る」アリスとの決別」「allo, toi, toi」に並ぶロリコンペドフィリアを扱った名作に並ぶ。

エイリアンSFも出てくるけど、世界の中心で愛を叫んだけもの」「ヒトラーの描いた薔薇ハーラン・エリスン人種差別を扱った作品も書いていて、これもいい。穏健派黒人男性テロリストに転身してしま作品はつらい。とかくエリスン絶望と怒りは若い人に読んでもらいたい。

Q. 選んだ作家日本人・欧米人男性に偏ってない?

自分が一番SFを読んでいた時期は、今と比べて女性作家が推されるずっと少なかったし、さら自分古典を好んで読んでいた。アジア作家が紹介される機会も少なく、そういう意味では感受性のみずみずしい今の若い読者がうらやましい。

後は、女性作家で今回のテーマである宇宙を扱った作品男性よりも少ない気がするのだが、よく考えてみればル・グインハイニッシュ・ユニバースがあるし、ティプトリー・ジニア「たった一つの冴えたやり方」で始まるシリーズがある。スペースオペラでは「叛逆航路のアン・レッキーもいることだし、単純に探し方が悪いのかもしれない。

最近短編ばっかりで腰を据えて長編を読んでないな。銀河系で忌み嫌われた人類の唯一の生き残りが活躍する「最終人類とか、面白そうなのがいっぱいあるので、そのうち読みたい。

というか、僕の選んだ作品の他にもっといい作品を知っている、勧めたいという方は、どんどんトラバブクマ追記していってほしい。

気が向いたらまたなんか書きたいな。まだおすすめしたいSFもあるし、池澤夏樹世界文学全集を9割読んだのでその感想も書きたいし、かなり疲れるから数ヶ月後にはなるだろうけど。

みんなでやろうぜ増田ビブリオバトル

前回

【翌朝追記あり】劉慈欣「三体」の好きなところと微妙なところについて

前編はこちら

追記

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・追補編

はみ出たのでこちらに。

【22時追記あり】「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・前編

選抜条件



上記の条件のうち、いくつかを満たしているもの作家ごとに紹介する。

作品オチには触れないつもりだが、途中に何が出てくるかとかそういったレベルでは作品の内容に触れる。

記憶を頼りに書いているので誤っているかも。

グレッグ・イーガン

思い入れが多い。ただ、近年のイーガン長編自然科学素養が無いと何を言っているかまったくわからない作品が多いので(高校どころかひどいのになると大学院レベル)、短篇から入るのがオススメ人類寿命が実質無限大なので、天文観測のために2人きりで宇宙に出て平気で数万年かけて工事するなんてエピソードもあったりするんだけど、わかりやす宇宙ヤバい系だったら「ワンの絨毯」かな。この長編版のディアスポラは未読。イーガン大好きなんだけど、たまに作者の顔がちょっと透けちゃう

アンディ・ウィアー

火星の人」はなぜか「オデッセイ」の邦題で公開された映画原作で、火星にたった一人取り残された男が持ち前のオプティミズムで生き延びていく話だ。不足する酸素を作り出し、糞便からジャガイモを育て、何とか地球コンタクトを取り、必死地球への帰還を目指す。コンタクトを取れた瞬間に希望が開けていく様子が素晴らしい。

気温の低い火星で暖を取る意外な方法に注目。

プロジェクト・ヘイル・メアリーは、基本的ネタバレなしで読んでほしい。冒頭は記憶喪失の人物意識を取り戻したところからまり振り子の周期から重力加速度を割り出すことで自分地球にいないことを悟る。そして、ご地球外のミッションに送り出された理由を思い出す(ブクマの指摘でネタバレ削除)。

仲間の二人が死んでミイラ化しているという絶望的な状況からスタート。この作品も、サイエンスに対する信頼が読んでいて楽しい

上田早夕里

「オーシャンクロニクルシリーズおすすめ

近未来スーパープルームで海面上昇と地殻変動が起こり、人口が減少した世界日本列島さらに小さな島嶼の群れになっている。この世界には現生人類に似た陸の民と、魚のような生き物と双子として生まれ、その魚を肉親・パートナーとして暮らす海の民がいる。短編長編もあり、海の民と交渉する陸の民の物語もあれば、やがて次の訪れるであろう、人類滅亡クラスさらに大きなスーパープルームから人類を何とか生き残らせようと健闘する人びとが主役の話もある。なんとか宇宙進出するとか、人類を海に適応した海生生物にしてしまうとか、核融合炉で地下都市建設するとか、その絶望的で悲痛な努力が胸を打つ。作品によっては「異形コレクション」にも収められている。ある意味では「日本沈没」の精神的な続編でもある。

イヴィッド・ウェリントン

最後宇宙飛行士」は後述の「宇宙ランデブー」にプロットが似ていて、太陽系に未知の物体侵入してくるんだけど、オウムアムアの正体に対する考察にもなっていて面白い。また、主役がどうしても宇宙に出たいんだけど、ミスで同僚を死なせてしまったがゆえに長らく宇宙とは無縁の生活を強いられているところからスタートする。挫折したヒーロー、いい意味映画的で、リーダビティが高い。ややホラー寄り。

H・G・ウエルズ

古典のはずなんだけど児童書をのぞいて意外と読めていないなって作家。なんだけど、自分タイム・マシンという小説で「複数の種に分岐してしま人類」「知性を失った人類の子孫」「太陽が死んで滅亡に瀕する地球」という趣味を開花させてしまった。そういう意味では自分読書傾向に決定的な影響を与えたと言っていい。

円城塔

言語数学モチーフにした幾分難解な作品が多いのだが、最初作品の1つである「Self Reference Engineは少し肩の力を抜いて読める。舞台現実改変能力を手に入れてしまったAIの発生により、無数のパラレルワールドに分裂してしまった宇宙で、AI同士が互いの存在物理法則もろとも演算して書き換えようと争っている。壮大な世界観だが、22の断章の中ではシリアスありユーモアあり小噺あり抒情的短編ありと、何でもありだ。とにかく翻弄される人類おかしい。

小川一水

この人は「天冥の標」で有名なんだけど、長すぎるし自分も未読だ。「老ヴォールの惑星とかフリーランチ時代とか、短篇集も面白いのが多くて、特に「老ヴォールの惑星」はエイリアンの生態ものでは特に面白かった。上記の条件を満たす作品じゃないけど好き。

オキシタケヒコ

この人はどちらかと言えば筺底のエルピスで有名かもしれないけど、僕が好きなのは短編連作「What We Want」「平林君と魚の裔」「止まり木暖簾だ。これは銀河系が巨大な通商連盟支配されているという設定で、アメリカ大統領契約違反国民ごとエイリアンに売り飛ばされている。主人公必死になって地球に帰還した関西弁日系アメリカ人特に面白かったのが2作目の「平林君と魚の裔」で、この通商連盟の究極の目的が明らかになる。

問題なのは、この短篇集があちこちアンソロジーバラバラに収録されていることかな。せっかくなのでそれぞれ購入したうえで他の作品も読んで、お気に入り作家を増やしてほしい。僕も河出書房の「NOVA」とか東京創元社の年間傑作選とかでお気に入り日本人作家を増やした。後者新人賞作品も載ってるしお得だよ。

A・C・クラーク

幼年期の終わりについては一度ここに書いたけど、人間進化していって人間の形を失っていく未来が好きだ。それでも残る人間らしさとは何だろうか。共感だろうか、知識だろうか、はたまた血縁だろうか。

2001年宇宙の旅キューブリック映画で有名で、「ツァラトゥストラかく語りき」のパロディが笑えるほど量産されているんだけど、これもまた人類進化を扱った作品なのでオススメというか、進化ものでは避けて通れない作品。悪役である人工知能HAL9000がなぜ狂ったのかは「2010年」で明かされるんだけど、理由がわかるとちょっとかわいそうになる。「3001年」は「ぼくのかんがえた最強の未来社会」っぽくてそういう楽しみがある。

あえて注意することとしたら、解説で紹介されているキューブリック映画に関するブラッドベリクラーク発言現代価値観では不穏当な個所があることかな。

あとは宇宙ランデブー太陽系侵入してきた物体を探査するという一直線のプロットなんだけど、とかく未知のものに触れる驚きがいい。人物描写が浅いと批判されるのもわかるんだけど、人類が訳の分からないものに触れて戸惑うのが好きなんだからしょうがない。

意外とクラークを読んでいないことに気づく。

小松左京

「果てしなき流れの果に」については前に書いたね。基本的小松左京作品の傾向は宇宙人類日本人運命テーマらしいので、「三体」が好きだった相性がよさそう。実は残念ながら長篇は日本沈没しか読めていない。と言うか三体は宇宙人類中国人運命テーマだよね。

続きはこちら

2023-10-30

anond:20231030204337

ケン リュウの「円弧」は短編なのに読み応えあったな。

また読み返そう。

2023-10-27

宝石の国、1巻からついていけねえ! 悔しい!

脱落した

キャラ区別つかないし絵も話もわけわからん

悔しい!

数年前に宝石の国作者の短編集を読んだ時も

「んんんんん???」ってなったから合わないんだろうな

緩募子供への読み聞かせに良い本、サイト青空文庫などなど

年長の娘が寝る前に読み聞かせをせがむのですが、寝るのが遅くなりがちなので、せめて灯りだけでも消して目を休ませようと思い、灯りを消してスマホで昔話を要約したサイトなどであらすじを読むということをしております。※スマホ子供には見せません。

↓こういうのとか。

https://arasujikun.com/

読み聞かせしながら、ちゃんと話理解してるのかな?と怪しんでいましたが、結構わかってるみたいで、子供スゴイ!と思う反面、これはちゃんとしないと…とプレッシャーも感じておりまして。

アニメ映画のあらすじを読むこともあるのですが、いい加減な日本語のものも少なくなく、できればちゃんとした日本語文章読み聞かせをしたいのです。青空文庫とかでもいいのかな~と思ってます。なんかあればお願いします。m(_ _)m

追記

5分以内で読める青空文庫短編児童文学作品 | ブンゴウサーチ

https://bungo-search.com/juvenile/authors/all/categories/flash/books

2023-10-18

チェンソーマン2部アンチの者だが

先週よりブクマ数落ちてたら叩いたろ!

って見にいったら割と伸びてて舌打ち

でもブコメ見たら非が8割くらいの賛否両論でさぁ

なんか可哀想なっちまった

ジャンプでは楽しく読んでたけど

短編過大評価されたり

アニメ信者に叩かれまくってウンザリしてアンチになったんやが

2部も面白くはないんだけど、こんなのチェンソーマンじゃないみたいな叩き見てるとマキマさんかお前らは、みたいな

2023-10-11

3作エロ同人描いてトータル100も売れなかったニートはどうしたらいい?

もう貯金無くなってきた。

支援サイトもやってみたけど有償支援者は一人もいない。

出版社漫画投稿サイトにも短編一作投稿してみたけど、エロサムネにして釣れはするがコメントとかは無しって感じ。

もうなんかおすすめバイト教えて

2023-10-08

[]10月8日

ご飯

朝:なし。昼:サラダピザトーストワイン。夜:ナポリタン。間食:ベビースターモナカ。

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

○ 帰ってきた名探偵ピカチュウ

ポケットモンスターテキスト主体のアドベンチャゲームシリーズの第二弾にして完結編。

2016年に1作目の先行版、2018年に1作目の完全版、2019年にそれを題材にした実写映画版と、ずいぶん気が長いシリーズ展開をしていたが、2023年遂に完結編となる今作が発売された。

ポケモンはそれなりに遊んでいて、その中でも前作はかなり高めに評価し、期待度を爆上げして今作を待っていた。

名探偵ハリー失踪したことを知り、息子のティムライムティ、人とポケモンモンスターボールを介さずにパートナーになっている街を訪れる。

そこでハリーパートナーピカチュウ出会うが何故かティムピカチュウは会話をすることができ、ティム父親を探すためにピカチュウと共に探偵を始める、というあらすじ。

1作目ではポケモンを狂暴化させるRという薬品を巡る大きな事件解決したものの、ティムハリーの再会はなく、ティムとだけ喋れるピカチュウの謎は明かされないまま終わった。

そんな前作からは直接的な続編ではあるものの、メインキラクであるティムハリーピカチュウ、そして何かを知っているミュウツー以外はほとんど新キャラ

なので、このあらすじさえ把握していれば今作から遊んでも問題ない。

探偵物なので失せ物探しや、犯人当てなど、それらしい展開はあるにはあるものの、複雑なものではなくシンプル構成事件が多い。

事件を通じて謎を描くのではなく、ポケモンと人が共存している街そのもの、そこに暮らす市井の人々とポケモン達との多様な関係性が見所だ。

ポケットモンスター本編シリーズではバトルに大きな焦点が当たっているが、今作では花屋カフェなどお店で働いているポケモンや、街でただ暮らし生活しているポケモンの姿が、エピソードとして描かれている。

リッチ3D表現されるポケモンの姿こそ、Switch世代以降は見慣れたものだが、テキストがあり、短いながらも起承転結のあるエピソードで彼らの魅力が伝わるのは今作独自面白い点。

事件解決のためにポケモンと協力する際にそのエピソードが読めるため、彼らに愛着が湧きつつ、ストーリーも前に進んでいく。

主人公自由操作する街の中にポケモン自然と溶け込んでいて、さらに会話とエピソードがあるのはめちゃくちゃ楽しく、豊富なサブクエストは、お使いイベントながらもポケモン特性を活かした良いエピソードが楽しめる。

人間ティムポケモンピカチュウの両方の目線から街と人とポケモンに触れ合えるのも良き。

ポケモンがどのように考えているのかの掘り下げがしっかりしていて、人間と同じ面もあれば違う生物の一面もあって、共存テーマの掘り下げがバッチリ決まっていた。

僕が気に入ったエピソードは、コマタナネギナイト

立派な剣士に憧れるコマタナと、自身もまだ修行の身で一緒に高めあおうと提案するネギナイトの求道的な姿勢面白い関係性だった。

それとイタズラ好きなベロバーと、そのイタズラを喜んでしま男性パートナー関係も興味深かった。

市井の人ポケモンポケモンポケモンエピソードたっぷり読めるので、この点は大満足。

ポケモン世界テキスト主体アドベンチャーゲームとして面白かったのだけれど、名探偵ピカチュウの完結編としてみるとボリュームの薄さを感じた。

都度都度のゲストキャラ短編エピソードは良いけど、縦筋になるシリーズキャラの掘り下げが不足していた。

ヒロインレイチェル、その父親ハワード辺りは重要キャラなのにパートナーポケモンがいないのは、ポケモンと人の共生テーマなだけに物足りなさが際立つ。

数少ない続投キャラブラッドも、主人公ピカチュウ敵対しつつも街の平和を守る信念は同じ美味しいキャラなのに、ここもかなりあっさり共闘して事件解決してしまう。

主人公父親ピカチュウの謎多き関係性も、2019年実写映画版で語られた内容を少し変えただけのものが多く、繋がりの無い別の作品からといって、流石にちょっと知ってる感が強かった。

何年も待ち続けてハードルを上げてしまったせいかシリーズとしての物語には正直がっかりした。

長いスパン長編を出すのではなく、もっと短いスパン短編低価格リリースするような手法が合うような気がしてしまったなあ。

間違いなく大好きな作品だし、次が出れば絶対に買うけど、発売のスパンはなるべく短くするか、一本でしっかり完結させるか、短編連作にするか、とにかく期待度のコントロール意識して欲しい。

2023-10-04

村上春樹って下ネタ多すぎない?

 蛍・納屋を焼く・その他の短編読んでるけど結構下ネタ出てくるんですね。結構急に出てきたのでびっくりしました。村上春樹作品って大体こうなんですか?

 もし、「これが最高峰村上春樹文学だ!」っていうのなら村上春樹作品あんまりきじゃないです。

2023-10-03

過去歴史?)改変SF人類まるっと別種族に乗っ取られちゃう感じの

かの有名な「ドラえもん」というSF日常ギャグマンガに「のら犬『イチ』の国」というエピソードがある。

のび太が拾ってきたノラ犬に知性を植え付けて過去のどこかの土地で、捨てられた動物の国を作らせて問題解決、というあらすじだ。

このエピソード、昔からなんとなく苦手で、知性をもったイチの描写が怖かった点も大きいのだが、そのまま歴史が進んだら人類社会誕生しないんじゃね? という妄想に発展するのも大きいな、

と考え直していた。

そうすると、特別ドラえもんが好きというわけでもないが、「ガラパ星から来た男」も似たような部分がある。

または「パラレル西遊記」もちょっとばかりではあるが、似たニュアンス描写があることに気づいた。

このテンプレート、好きなんですかね、藤子・F・不二雄は。

さて次の段で、他の作家作品はどうかなー? と進んだのだが、たまにSFを読むくらいの自分には、ほぼ全然これが思い当たらない。

というわけで、掲題のとおりなのだが、過去を改編するタイプSFで、そもそも地上に人類種がまったく、あるいはそんなに反映しなかったってタイプ作品、なにかありますかね。

詳しい人がいたら教えてください。なんでもしまから

追記

はじめて増田記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!

ありがとう!やっぱ増田SF に限る! 以下、自己満足レスです(主に作品について)。

はじめて増田記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!

ありがとう!やっぱ増田SF に限る! 以下、自己満足レスです(主に作品について)。

srgy 条件に合うかわかんないけど、ジーダイバー(の前半)は人類存在しない歴史に改変しようとする 齧歯類進化した種族を、主人公が阻止しようとする話

他の方も挙げてくださってましたが『ジーダイバー』。アニメか! おもしろそう。世代にはあたっているハズなのに記憶がない…。ありがとうです。

mujisoshina 過去改変とは違うが、火の鳥未来編で電子頭脳による核戦争人類が滅亡した後に、知性を持ったナメクジによる文明が発展してしまう話は記憶に残っている。

未来編も多かったですね。やっぱり異種の文明なりが発展するというのがインパクト強いのかな。

kotetsu306 過去改変で人類存在を無かったことにしようとしてくる異種族と戦うお話なら、小川一水「時砂の王」かな。小林泰三短編「時空争奪」もSFホラーで良い

「時砂の王」そんな感じなんですね。読んでみます小林泰三も触れたことないんで、これを機に…。

tune2011 スズダル中佐犯罪栄光過去に知性持った猫を放して進化させて現代人類駆逐させるよ。

コードウェイナー・スミス名前は知っていたがこちらも未読。リストに入れておきます

aaa_too_zzz エブエブみたいな平行世界マルチバースものなら人間ちょっと違う生物繁栄していたり、まったく生物がいない世界が描かれることはよくある

「エブエブ」避けたんすけど、そういう描写があるんですね。確かにマルチバース系だと可能性のひとつみたいな感じで出てきますな。

kei_mi ちょっと要望とは違うが『虚構船団』の第2章を読んで欲しい。

虚構船団』第2章いいですよね。第3章の落差がまたいい(第3章がいいとは言ってない)。

donovantree 過去改変とは違うが猿の惑星元ネタなんじゃないかな。ドラえもん連載まえの1968年作なので

こちらも挙げてくだった方が多いが、やはり「猿の惑星」のインスピレーションバリエーションはありますよね。

x100jp 『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』は、"地上の覇権を争う五種族大戦が、人類勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。"とのこと。

これ! 最近は追ってないですが、よい(よかった)ですよね。

nomitori アメコミだと、征服者カーンが毎回毎回そういうことしようとしてアベンジャーズに退けられているな…。もっと上手くできたやろって思ってしまいがちなのでこの手の話はあまり好きでない。

アメコミなるほど。「やりようあるだろ」という感想を抱きがちなのもわかります

IvoryChi 人類の大半が「変わって」しまった話ならSCP-3936【職務に忠実であれ】がいいよ。非人間型とされる生き物の特徴が明らかに普通人間なのがこわい

SCP というコミュニティを知らなかったです…。こわい…。

kotaponx 過去改変というか未来から過去を改変するためにやってくる……といえば、スティーブン・バクスター時間的無限大かな。ジーリークロニクルの中では一番好き

こちらは作家作品も知らず。ハヤカワ文庫で95年の作品ですか。ありがとうございます

zeromoon0 その流れなら「竜の騎士」を外しちゃいけないし竜の騎士をなかったことにして新恐竜を「恐竜映画3作目」とかほざいたドラえもん公式を私は許さない。

他の方も挙げてくださっているが「竜の騎士」は、「それでも恐竜は救えなかった」からの反転がキモだと思っているので、入れませんでした。「新恐竜」の元ネタの贅沢さに比べた完成度はね。祈りましょう。

wdnsdy 未来現代だけど、漫画「BLACK BRAIN」が未来人類種の覇権を賭けて現代(連載が90年代なので90年代)の主人公が無理矢理戦わされる話。ただしかなり人を選ぶエログロ作風。正直人類覇権取る世界もどうなんだと思う

こちらも作品を知らず。ありがとうございます。「正直人類覇権取る世界もどうなんだと思う」いいですね。

azumi_s ソシャゲの「ブラック★ロックシューターFRAGMENT」がわりとそんな感じ。世界線が爆発的に分岐した影響で知性を持った野菜支配する世界とか色々出てくる(そんなんばっかではないが)

へぇー、あのゲームってそんな感じですか。ソシャゲストーリーの都合上、マルチバース取りがちですね。

AKIMOTO まだこれからだけど「創世のタイガ」が鬱エンドやるかも

しかに『創世のタイガ』もこの気はある作品ですねぇ。いまはWebだけでしたっけ。

Arohn_A 過去改変でゲッター線を無かったことにすれば爬虫人類地球支配者になるのだ的な話はちょっと違いそう

いや! まさしくそイメージです! 思いついてたんですが、ゲッターちゃん補給したことなくて…。

dada_love FGOの第二部がまるっとそんな感じなのでおススメ

FGOもそんな感じなのかー! でもFGOは多分やらない…。ありがとうございました!

hisamura75 案外思いつかないな。読んでないけど豊田有恒の「ダイサウル作戦」とかそうかな?

豊田有恒もこの手の作品を書いているんですね。あとはやっぱり恐竜系は多いか

Re-birth 改変じゃないけど地球の長い午後は植物に乗っ取られ地球

地球の長い午後』ってそうなんすね。たしか話題趣旨から外れるけど、これはかなり読みたい。

Machautumn パラレルワールドものなのでちょっと趣旨と違っちゃうけど、ロバートJソウヤーの『ホミニッド-原人』はネアンデルタール人支配する世界の話だったはず (未読なので作品評価は控える)。

一緒に読みましょう!

cl-gaku ネタバレになりかねないやつもある気がする

しかに! すみません

hasiduki 順列都市だね!!!!!!

イーガン、読んだり読まなかったりですが、『順列都市』(積読)ってそんな! ありがとうございます

oknhrk 少しズレるかもだけど、46億年物語という古のゲーム面白かった。

これね!

tcmsc 『アーロと少年』『サウンド・オブ・サンダー

ありがとうございます

bokukanochat 銀魂が思い浮かんだ。いい設定だよなぁ

これもいくつか挙げてもらったけれど、そういえばそういう設定だったですね。江戸時代の改変モノは割と面白いですよね。

tomoP ネタバレなっちゃうけど、『Holy Brownie』では一番最初ホモ・サピエンス分岐した個体を殺しちゃうことで人類絶滅する。その結果の世界が『エクセル・サーガ

六道神士。すんなり読めるときと入り込めないときがあるんですが、なるほど。機会を探してみます

hate_flag 地球人はじつは侵略者で、原生地球人たちは海底に生き残っていたというのがウルトラセブンの『ノンマルトの使者』(そして海底も侵略ちゃうんだ地球人…)

やっぱりウルトラセブンは避けて通れないんですね…。ありがとうございます

rider250 ちょっと趣旨が違うけどバクスターの「タイムシップ」(ウエルズの「タイムマシン」の続編)で時間旅行ポンポンできるようになった人類恐竜時代より過去に遡って月まで開発してしまうのは壮大だったなあ。

月の開発! ちょっと趣旨と違うけど読みたい!

pptppc2 ブコメで出てるクロノトリガーの数あるマルチEDの一つ「恐竜人が支配した世界」は、実は続編のクロノクロスでかなり重要役割を持ってたことに驚いたよね。気になる人は是非クロノクロスプレイしよう!(ダイマ)

クロノクロスやりたくなっちゃうじゃない…。

HiddenList パラレル西遊記は F先生による大長篇はない もとひら了さんの脚本だっような? ちがったけ?

もとひら先生はほんとうにすごい!

otation SIREN2永井最期かな

ちょっと変化球気味な気もしますが、たしかに!笑 永井永遠に

kou-qana ちょっと違うかもだけど「天のろくろ」は…うーん、全然違うか。「今・この現在」が、なかったことになる感はあると思うけど進化レベルではない…。パラレルワールドものにはありそう。

参考にさせてもらいます

IkaMaru 草野原々『大進化どうぶつデスゲーム

割と最近作品なんですね。これも興味があります

Arturo_Ui 『星を継ぐもの』とか『さよならダイサウルス』は、増田の求める方向性とは違うんですかね。

星を継ぐもの』も似たようなニュアンスでしたよね(うろ覚え。『さよならダイサウルス』ありがとうございます

LuneC EDF6は人間滅んでこそいないけど滅ぼそうと改変してくるやつと戦ってたな

これSCPですか?

ytn 鉄人兵団とか、竜の騎士とか、空の王国とか、長編は割とそういうニュアンスのある作品多くね?

やっぱりこのギミック好き(使いやすい?)なんですかね。

debabocho 意外と難しい。ソウヤーの『ホミニッド』は人類の代わりにクロマニヨン人文明の主役として進化したパラレルワールドと行き来する話だけど、歴史改変じゃないし乗っ取られるわけでもないからなあ。

えー、でも内容おもしろそうですね、ありがとうございます

aubergine ぱっと思いついたのがケルベロス第五の首。人類まるっとではないし改変してないけど。

ジーン・ウルフも読んだことなくって。ありがとうございます

ROYGB 親殺しのパラドックス種族版と考えれば昔のSFでありそうな気はする。新しい方のスタートレック映画で、過去に戻ったボーグによって全人類ボーグになってしまい、それを阻止するのがあった。

スタートレックも押さえてそうなネタですよね。新版ではあると。

worthlesswaste 南Q阿伝で、侵略者過去改変による地上支配を試みるというエピソードがあった記憶

しかに! そういえばそうでした! 光永康則藤子・F フォロワーですからね。ありがとうです。

demcoe これこそ鳥人体系でしょ。マンガ神様手塚治虫信じろ

鳥人体系』未読! 家に帰ったら読みます

tanukipompoko 侵略者未来人なのでちょっとずれるけど田中啓文の「忘却の船に流れは光」

なるほど。ここまで挙げてもらった作品でも侵略側がっていう視点は少なかった。ありがとうです。

homarara 別種族ではないけど、『モンゴルの残光』は歴史が変わった結果今の歴史になる話。

うぅーん。これもおもしろそうですね。しかモンゴルを軸に。

aoiro-cake 小松左京の、果しなき流れの果に。は目的乗っ取りとはちょっと違うか。

これはね、そうですよね。『創世のタイガ』の元ネタのような気もします。小松作品だとややズレますが『ホムンよ故郷を見よ』は似たような驚きをくれますね。

2023-10-02

胸糞映画と名高い『無垢祈り』は原作小説テーマが違うんですねぇ

虐待性的虐待殺人についての話があります

ネタバレしてる

映画を鑑賞したのはだいぶ前。原作者監督のアフタートークがセットになってたやつ。

今は本編はDICE+というサイトレンタル配信中らしい。トークはここから動画と書き起こしが読める。

https://diceplus.online/feature/94

映画見た後に原作小説読んだけどけっこ〜違うのね!ってなった。

原作平山夢明独白するユニバーサル横メルカトル』収録の短編小説無垢祈り

まずは映画のもの感想

 とにかくインパクトが凄まじかった。虐待のシーンは全面的に恐ろしく、特に性的虐待のシーンは人形を使っているとはいえ気持ち悪い。曇りしかない世界には陰鬱雰囲気が漂っていて、どこにも救いが見い出せない。音楽雰囲気作りもクオリティが高く、90分があっと言う間だった。

 スラッシャー映画における「殺人鬼」はある種のかっこよさを備えている。悪魔のいけにえレザーフェイスしかり、エルム街の悪夢のフレディしかり。バッタバッタと人を殺していく様はワクワクとドキドキを呼び起こすし、時には「嫌いな奴を殺してくれる/自分を殺してくれる」存在として胸を躍らせることもある。

 あらすじを読んだ時にはそういう文脈の、「殺人鬼に嫌いな奴を殺してほしい/自分が殺されたい」という祈りとそれが叶う展開を想像していた。ちなみにざっくり言うと映画祈りは「自分を殺して欲しい」がメインで原作祈りは「嫌いな奴を殺して欲しい」がメインだと思う。

 でもこの映画には救いがなかった。最後の「殺してください」の絶叫、殺人鬼が握りしめる鉈から、画面に映されてはいないもの殺人鬼は少女を殺してあげたんだ、救いはあったんだ、と思いたくなる。だけど恐らくこの作品時系列をごちゃまぜにしている。着けたり外したりする眼帯、西暦の違うラジオと謎の首吊り現場、すれ違う2人などを考えるに、祈りは届いていないし救いはなかった。

 時系列はどう考えても良いと監督が言ったらしいが、恐らく殺人鬼に殺してもらえなかった主人公犯罪者になって殺人鬼の死刑と同時に首吊り自殺?してると認識した。一度見ただけなので間違ってるかもだけど。ここらへんの徹底的な救いのなさが、原作と一番異なる部分だ。

原作小説との比較

 なんとなくだけど、短編集の一連のテーマ、書かれているものグロテスクな閉鎖空間うつくしく光る小さな何か」だと思った。

 ざっくり言うと映画児童虐待下にある少女の状況を深く掘り下げるのがメインで(もちろん暴力を受ける子供をただ写すだけではない前提で)、原作は酷い状況下にもどこかにある輝くもの(この場合は祈ることそのものや救いへの希望)を表現するのがメインなんじゃないか

 

 あと、映画刑事役をした原作者が改変に積極的に見えた。刑事台詞原作とは正反対から原作刑事「ああい人間は誰かがそばにいてやらなくちゃいけない。/本人も苦しんでいるはずだ」と言っているが、映画ではキチガイは早く捕まえないと繰り返す」である

 かなりニュアンスが違うし、刑事にとって殺人鬼が単なる悪なのか助けるべき者なのかは作品テーマに大きく関わってくるはず。個人的には原作映画でやろうとしていることが違う、のを原作者が分かっていて台詞を変えたと思う。

 そもそも主人公虐待いじめを受けてる少女)の性格や考え方からして違う。

 原作殺人鬼が喋るし救いとして機能してるし主人公未来希望を持っているけど、映画殺人鬼に対する祈りを「嫌なやつを殺して欲しい」から自分を殺して欲しい」に変えてる上に殺人鬼が救ってくれない、主人公希望を持ってないので後味がキツくなったし「胸糞悪い」と言われているんだろう。

 「救い」という意味では、例え原作主人公がこの先幸せになれずに死んでも、人生の内に優しく手を差し伸べてくれた人は確かにいたんだ、ということが「救い」になる。トークショーでの原作者コメント「たった一人でも理解者がいれば」も合わせて考えるとおかしくない。

 それに原作は、社会から排除され、必要とされてない者同士が互いを必要とすることによって生きる目的になる、そういう希望がある終わりだった。

 原作ファンはこの映画版を見てどんな感想持ったのかすごく知りたい。

 原作小説では「Ωの聖餐」と「C10H14N2(ニコチン)と少年」が面白かった!

 今度は前に話題になってた『ダイナー』も見てみようかなと思う。

2023-09-29

今さだらけれどセンスない認定されたSF作品を弁護したい

三大「好きなSFで挙げられたらセンスない認定する作品」

時機を逸したけど。

星を継ぐもの

かっちりとしたロジック物語を進めているから好き。

最近SFも割と好きで、それこそ伊藤計劃みたいに現実社会問題を扱う作品のおかげで「社会学社会学SFなんてつまんない」って気持ちをひっくり返してくれたし、最近キャラクターかわいいSFが多いんだけど、古典SFキャラ社会問題よりも、核にある純粋論理を重んじる姿勢はやっぱり時折読み返したくなる(僕の友人はダンチェッカーツンデレかわいいとか言ってるけど、それはさておいて)。

かにこの作品というかシリーズには欠点もあって、特に第3作は陰謀論っぽくてあまりきじゃないし(人類の愚かさを人類以外のせいにするのはダサいってのが僕の感覚)、ホーガンは途中でトンデモ宇宙論にハマっちゃうんだけど、ロジカル作品世界が僕はとにかく好き。

たったひとつの冴えたやりかた

かにこの作品ベストじゃないけど、やっぱりティプトリージュニアは好きだ。「愛は定め、定めは死」がお気に入り

ある編集者が「最近SFはつまらん、男らしい作品を書くのはティプトリージュニアくらいだ!」と嘆いていたら実は女性だったって結構笑える。

古い作品って、いろんな作品元ネタになったりしているから、ダサいと考えるよりも、そこから派生した作品をそっと差し出すと、この作品が好きだって言った人にも喜んでもらえるんじゃないかな? もしかしたら派生作品も含めて好きといったのかもしれない。

インターステラー

ノーランだったら「TENET」のほうが確かにSF度が高くて好き。背景の地球の滅亡の理由もよくわからないし、何となく宇宙に行かずに大地に縛り付けられた農家バカにしているところあるし。SF設定がザルな個所もかなりあるのは認めないといけない。でも、SF映画の場合リアリティレベル小説と同水準に持っていくのは無理があるし、科学的な論理で驚かせるのは小説のほうが向いている。時間旅行SFでは感傷的にして泣かせてなんぼでしょう。そりゃあSF慣れしてたらこ伏線だろうなとか最後は年齢差で泣かせる気だなとか読めちゃうけど、それが作者が悪いというより僕ら受け手スレてるんじゃないかって疑うべき。

僕はSF映画に関しては科学的正確さよりも、どれだけ絵になる風景が出てくるかと、作中の機械装置デザインがどれ程優れているか評価している。

それにロボットかわいいじゃん。加速する宇宙船の中であんな角張ったロボット危ないに決まってるけど、人間離れした姿に善意を持つロボット萌え

基本的に僕は加点評価方針、そうじゃないとSFに限らず古い作品って読めなくない? 実際、創作してみると科学的厳密性とキャラ立てとわかりやすさとその他色々、トレードオフ関係にあって、理想作品って滅多に会えるもんじゃないってわかる。

最後にして最初アイドル

「暗黒声優」とか面白かったじゃない。作中でエーテル存在するとしたらどのような物理学現実のものになるかを、虹色に輝く地球の表面として美しく描写してくれている。

手塚治虫関連

好きなんだけどなあ、手塚治虫SF短編。確かに今読み返すと、当時は最先端だったけど今は陳腐化したネタとか、科学的正確さがいいかげんなのはあるんだけど、それでもつまんないSF映画よりもずっと面白い。ストーリーの語り方・盛り上げ方がすごい。話が面白いと、すでに否定された科学理論に基づいた話でも読みごたえがある。

というかどんなジャンルも書けて、しかも常に一定以上のレベル作品を出力していた手塚治虫って化け物だよ。創作しててそう思ったよ。

関係ないけど「W3」のプッコ中尉ドタバタドナルドダックに似てるし、星真一の父ってディズニーピノキオのゼペットじいさんに似てる。

横浜駅SF

作者が弐瓶勉椎名誠が好きなのがひしひしと伝わってきて楽しい

あと、この人は一発屋ではなくて、「人間たちの話」だとかいろいろSF短編集を書いてて、とくにこの表題作を読んで「この人こんなウェットなストーリーも書けるんだ」ってすっごく驚いた。ひょいひょいとアイディアがわいてきて、それをスマート調理するもんだから、頭が良くていけ好かないと感じていたんだけど、この一作で評価が変わった。

沈黙リトルボーイ」って短編原爆SFとしてオススメ。宮西健礼「もしもぼくらが生まれていたら」と一緒に読むと楽しい

「猫のゆりかご」

タイタンの妖女」や「スローターハウス5」のほうが好きなんだけど、最初に読んだので思い出深い。村上春樹の初期の短編とかブローティガンとか好きだし。

まりにも悲惨現実を相対化するのは、一歩間違えば現実逃避の冷笑主義になるんだけれど、狂気世界を別の狂気批判する方に踏みとどまっているから好き。

以上。ごめん、アニメはあまり見てなかった。

気が向いたら「三体」の好きなところとツッコミを入れたいところについても書くかも。

2023-09-24

姐やは15で嫁に行き...といえば、三島由紀夫の『離宮の松』という短編を思い出した。

主人公は16歳の少女で、勤め先の料亭の主人の赤ん坊のお守りを頼まれる。面倒だなと思いつつも赤ん坊を背負って川沿いを散歩していたら、ふと見かけた魅力的な男性一目惚れする。勇気を出して男性に声をかけたものの、すぐそば男性の妻が一緒にいてショックを受ける。2人は新婚だった。話の流れで赤ん坊をその夫婦に抱かせると「将来こんな子供が欲しいなぁ」と言ったので、主人公はその夫婦赤ん坊を抱かせたままトイレに行ってくるふりをしてそのまま逃走し、仕事をバックれる。

三島由紀夫がどういう気持ちでこんな話を書いたのか分からない。

2023-09-16

anond:20230913233216

%% 着手中 %%

概要

記事で頂いた反応をもとに、以下の内容を作成します。

実施事項

書写
タスク関連
  • 手本の違いにもとづいて、書写を以下に分類する。

  - 書写A : タイピングで書き写す。

  - 書写B : 導入初期はタイピングで書き写す。(手書きに変更するかについては今後検討する)

  - 書写C : 手書きで写す。

  - 書写D : タイピングで書き写す。

  • 書写1回の前後それぞれに「書写前」「書写後」の工程を追加する。
  • 書写前

  - 書写Dについては本工程を省略する。

  - 新規作成したファイルへ、それまで書き写した内容の続きとなる文章を書き出す。

    - 制限時間5分。文字数指定しない。

    - 文体のつなぎが自然になるよう努める。

  • 書写

  - 書写Dを除き、一回あたり500文字程度をめどに実施

  - 書写A,Bについて、「見ながら書き写す」から「文を見る→目をつぶって諳んじる→目をつぶったまま書き写す→目をひらいて修正する」の繰り返しに変更する。

  • 書写後

  - 以下を実施する。

    - 修辞を用いた一文と、その前後の文を含めた文章抽出・保存

      - 抽出元は直前の書写で書きだした文章抽出先は新規作成したマークダウンファイル(以下、mdファイル)とする。

      - 抽出後に音読する。

      - 文章のなかで目にとまった単語を、mdファイルタグに追加する。

    - 対応する逆ハコ表の更新

      - 以下の項目を追記する。

        - 1W5Hに関する内容(箇条書き)

        - ムード(?)の上り下がり

        - 備考(読んでいたとき感想など)

      - もしストーリー上の転回となった場合、以下の項目を追記する。

        - 要約

手本関連
  • 書写Aに対し、以下の条件のいずれかを満たすものを手本とする。

  - 有名な作家の好きな作品

  - 最高裁,高裁判例

  • 書写Bに対し、以下を手本とする。

  - 特定短編1篇

    - 月末まで固定する。

  • 書写Cに対し、以下を手本とする。

  - 既に書き写した小説

  • 書写Dに対し、以下のいずれかを手本とする。

  - 短歌

  - 各国の憲法,不文憲法にある条文(日本以外は邦訳を用いる)

  - 表現辞典にある用例

  - WEB記事見出し文,要約文

    - 内容はセクション「情報収集」で保存する。

読書

%% 未着手 %%

情報収集

%% 未着手 %%

執筆

%% 未着手 %%

参考

%% 未着手 %%

編集履歴

2023/09/15:

  • 以下のセクションを追加。

  - 概要

  - 実施事項

  - 参考

  • セクション「実施事項」へ以下のセクションを追加。

  - 書写

  - 読書

  - 情報収集

  - 執筆

  • セクション「書写」の内容を更新

2023-09-14

anond:20230913233216

小説の展開をかんがえつきたいのならこれ

 1「タイトルから小説の冒頭(でだし部分)とどういう結末かを予測してから読む」

 2「1ページ読み切ったらめくる前に次のページがどうつづいているか考える」

 3「たくさん読んで好きなシーンを書き留める」

・単にメール増田なども含めて日本語意味を伝えることが旨くなりたいのなら

 4「英語など日本語ではない言語勉強する(当然文化勉強する)」

 5「紙の新聞コンビニで買ってきて一日分全部読み、知らない言葉を調べ要約する(社会面生活面も) 雑誌ならAERAとか週刊文春

わりと学校国語英語社会でやってることのとおりだけどそれでいいとおもうぞ

 

ちなみに小説書写なんかしたことないけど最長30万字の小説書いてます

300万字とかにくらべるとまだまだだとはおもうよ

 

追記

後日まとめるのか 

じゃあ気づくかどうかしらんけどこっそりかいておこう

高校国語先生小説の読み方を独自に開発してたんよhttps://kokugonote.com/monogatari_shin3doku02/

冒頭部 展開部 山場(の部) 終結

まあ漫画でいう起承転結ことなんだけどね

どんな小説にもこの4つがある

大抵は冒頭部以外はクイズになる

(たまに倒置的な小説だと冒頭部が冒頭じゃないこともある。山場、冒頭、展開、山場2、終結みたいな)

自分はわりと言い当てられてた

これが何個も連続したり入れ子になってると長編になれるんだけど

とりあえず走れメロスくらいの短編でいいからこれを分類していく

山場の部で抑圧された伏線解放されていくの楽しいなとかおぼえる

 

あとは整合性なんてない夢を書き留める夏目漱石からはじめてみたらたいていなにかしらは書ける

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