はてなキーワード: ポジティブとは
ジャンプラで0話が掲載された、これの主人公がヒロインのパンツを見たがる発言を連発するのが性加害だ、それを指摘するコメントしたら消されてコメ禁食らった、という投稿がTwitterでバズっていて、ジャンプは性加害を容認するのか!みたいな叩かれ方をしているのだが、ジャンプラ、ジャンプ両読者として、問題点が他に見えたのでちょっと書く。
ジャンプも久保先生も大好きな人間の意見なので、援護も混じってると思ってお読みください。
ジャンプラでは作品を最後まで読み、いいね!に該当する「いいジャン!」をしないとコメントが書き込めない仕様になっており、「作品・作者への応援コメントを投稿できる場所」と何度も書く前に表示させてくる。
言ってしまえば、フォローや、でも好きです!みたいな言葉を付けなかったり、キツい言い方だったりするダメ出しや、マイナスなコメントは普通に消される。ファンの読者に通報されたのか、公式が覗いて消したのかは分からないが、自分も何度か消されたり、コメ禁を短期間ではあるが食らったことがある。
あくまでも「応援」コメントなので、つまらないと思った人、合わなかった人はいいね!を押さないですよね、ならコメントもしないでください。作者さんにポジティブな意見を寄せましょう。
ジャンプラは、作品を雑誌やアプリに載せるのが初めてというような作者さんも多いアプリである。おそらくは作品への批判に慣れていない新人作家がコメントに傷つき、筆を折ってしまうことを防ぐための措置だとは思うのだが、削除になる通報件数が少ないのか、公式が過敏なのか、割と簡単にコメントは消される。朝あったコメントがないな!とか普通にある。
だからまあ、フェミニストをジャンプラが排除しているというよりは、「マイナスな応援に該当しないコメント」と判断されたんじゃないかと思う。ただ批判一切お断り!のコメント欄のスタンスはどうかと思うし、倫理的にどうなの?みたいな漫画も偶に載せられるので、気軽に作品について意見を寄せられるような窓口を作るべきなのではないだろうか。
バーンザウィッチは本誌にも連載される漫画なので関係ないですけど。
ただ、他にもこの漫画の描写が際どい!とか、お色気にしすぎ!みたいに飛び火してるものに関しては、分別がつく年齢向けの漫画アプリですよ、で済む案件なんじゃないかと思う。
今のジャンプへの一番の不満かもしれない。
ジャンプは、「作者と編集が協力して漫画を作る」側面が強い漫画雑誌である(と自分は思っている)。
同作者の元になった読み切り・過狩り狩りから鬼滅の刃への主人公変更なんかは有名な話だが、作者インタビューで、編集さんからの意見で読み切りの時から主人公や時間軸を変えた、展開をこう変えた、みたいな話はかなり多いし、それが結果として面白さに繋がっていることもとても多い。
けれど、一回ブレイクする漫画を出した作家の次回作では、めっきり編集さんの話が出なくなる。
NARUTOの作者のサムライ8、ぬら孫の作者のILLEGAL RARE、黒バスの作者のROBOT×LASERBEAM。
面白いけど、ちょっとズレてるよな、なんか飛び抜けてはないんだよな、みたいな評価で終わって、打ち切りになってしまう作品が一度ヒットした作家の二作目にありがちだ。
そんなことはない、と思いたいけれど、忖度というか、ベテランには意見が言えてないんだろうなあ、というのが一読者からの正直な意見だ。
女性キャラの扱いについても、新人作家の描いている作品では、気を遣っているな、と思うことが多い。燃えがちだったゆらぎ荘も、ラッキースケベがあった後は、主人公はしっかりヒロインたちに謝罪していたし、主人公に惚れる明確な理由がしっかりとある。精神的にも強いヒロインが描かれている。
対比するように、ワンピースでは風呂覗きやセクハラ描写が今でも延々と描かれている。
昔ウケてた漫画家が、昔の感覚でそのまま描き続けている。今回のバーンザウィッチのパンツ騒動も、原因はここだと思う。
昔のジャンプだったら、確実に面白いねで済まされたネタだし、こういうノリの漫画も溢れていた。でも今はジェンダーに配慮しなきゃいけないよね、っていうことを、誰も久保先生に言えてないんじゃないだろうか。
面白さとしても、時代に合わせた作品を求める声からしても、改善してほしいし、もし編集の立場が変わっていないとしても、きちんと配慮、アドバイスしてほしいと強く思う。
年齢対象が指定されているジャンププラスはさておき、ジャンプは小学生の子供も読む雑誌である。大人や昔から読んでいる読者が面白いから良い、でジェンダーネタを昔と同じノリで続けて良いとは思えないし、アクタージュ騒動で、ジャンプはジェンダー配慮を求められる立場にある。
こんなの一読者の推測だし、叩かれてるのがしんどくて書いた雑書きなので、チラシの裏程度の価値しかないけど、ジャンプには長く続いてほしいと思っているので書きました。バーンザウィッチの詠唱は最高でした。
ロリエのキャンペーンが炎上したことについて、自分で思ったことや見かけた意見についてまとめていく。
今回のキャンペーンは「生理は個性」というテーマで行われている。
(正確には「生理を"個性"ととらえれば 私たちはもっと生きやすくなる。」だが、こちらの方がよく言われているので)
だが、消費者たちが求めているのは、「まず生理の"普通"を教えてくれ」である。
そもそも生理の症状は個人差が大きい。母娘間で大きく症状が異なるがために、適切なアドバイスができないどころか、不理解によるトラブル(婦人科にかかるのを止められるなど)もそこそこ起こる。
また、「このぐらい普通……」という自己判断によって、婦人科系の病気を見逃す恐れがある。
このような現状で、「この令和に生理用品メーカーがやる企画ならば、医学的かつ統計的なデータを元にキャンペーンを行ってくれるはず」という期待が大きく外れてしまったのが炎上の要因の一つだろう。
また、宝石メーカーの診断を使うのであれば、おすすめ商品を紹介したり平均データと比較させてくれれば良いものの、ただキラキラしたものが出来るだけなので役立つところがなにもない。
(というか、宝石メーカーの設問がふわっふわで答えようがない。
例えば「経血量は多い?」という質問であれば、「1日に何cmの大きさのものをいくつ使いますか?」「血の塊が出ますか?(排出量≫内膜を溶かす酵素の量ということで、過多月経の診断によく使われる設問)」なら具体的だけど、「多い↔️少ない」だけって……)
あとは、やっぱり企業としては社会への働きかけをしてほしい、でもしてくれないという不満が溜まっていたのもあるだろう。
・生理などについての学習機会がないor不理解の解消ができていない
……などについての活動をせずに、こんなふわっとしたキャンペーンをやるのかい!という。
サイトを見ると、女性同士での生理の不理解を解消しよう!という流れになっている。
ただ、他人の生理に理解がない人といって思い付くのは、例えば、
・元々生理が軽く、体質が長く変わらない人
→キャンペーンの趣旨に合っているが、友人間やネットで知る人も多そう
・元々生理がない男性(学習の機会がなかった、というのも含めて)
・世代が上の方(婦人科への忌避や、生理自体を隠そうとする意識が高そう)
→キャンペーン自体に触れなさそう、具体的な内容がないので啓蒙にならなそう
という風に個人的に感じた。
学生時代、生理用品や鎮痛剤の分け合いの流れで友人との症状の違いを知ることがよくあったから、若い女性は症状の個人差ぐらい普通に理解ありそうなもんだけどなあ。
というか内々で解決するよりも、もっと広く啓蒙した方が良いと思うんだ。
職場の半分が女性だとして、当事者内で何とかするより、会社全体に理解を求めて制度を作ったりした方が良くないか?
(平日に医者に行けるようにする制度、のような社員全体の益になるものが生まれるかも知れないし)
言わずもがな、「生理は個性」から読み取ってしまうポジティブ圧力など。これ聞いて真っ先に「発達障害は個性」が思い浮かんだ。
元々の考えである「生理の辛さには個人差がある」「個人差を理解することで適切な対応が出来る」はとても納得できるから、キラキラコピーにまとめようとしすぎじゃないかと思う。
また、デザインについて「男性がパートナーの代わりに買いやすいように」と発言していることも炎上している。
多くの生理用品は過度に女性的なデザインがなされており、それに対しての不満は元々言われ続けていた。
例えば、
・「女性だから生理で苦しまなきゃいけないんだ」と、女性性を意識させられて憂鬱になる人
・トランスジェンダーの人
……など、生理の当事者のなかでも何パターンか挙げられるだろう。
のにも関わらず、女性全体以外に意識したのが「異性のパートナーの代わりに生理用品を買う男性」一択に読めてしまうのは、ちょっと浅いかなと思う。
あと単純にパッケージがキレイめすぎて、選ぶときの情報が小さすぎるように感じた。
男性でも、シングルファザーの父親、姉妹がいる男の子、買い物を頼まれたおじいちゃん……と多様なパターンを考えていったら、もっと万人がパッと見でわかりやすく買いやすいデザインになるんじゃないだろうか。
(ぶっちゃけ生理用品なんて絆創膏みたいなものなので、「怪我の血によって絆創膏にハート柄が浮き上がります!」と言われても、個人的にはグロいとしか感じない。
買うときなんか、選ぶときに分かりやすい・使いやすい・近くで買いやすいぐらいしか見てないよ。)
・生理の傾向をSNSにあげるって、まずセクハラリプを警戒しちゃうのでやりたくない。
創作上で「生理重そう」とかのネタがよく出るけど、本当に苦しんでるときにクソリプ・クソDMでそういうネタを振られたら嫌すぎる。
また、この宝石を見て「この人生理重いんだ!気を使おう!」って思う人は、元々気を使える優しい人だけでしょうに。
・「鎮痛剤を勧めて断られた」について、体質で薬を飲めない人のほかにも、飲むと眠くなってしまうとかもあると思うから一概に否定しないでほしいよ。
生理で眠くなる人がさらに副作用で眠くなったら、仕事すらできなくなってしまう……。
・宝石メーカーや全体的なデザインから、スピリチュアルビジネスを連想し嫌悪感を抱いた人もいた。
https://note.com/chuck_abril17/n/na4e9dfea1f15
確かにこういうのって注意喚起がよく流れてくるから、全体的にキラキラ系は避けがちだったなあ。
・「婦人科行け」という意見も多いけど、「婦人科にかかったけどただの重い生理の範疇でした」ということもあるから、きっぱり健康病気と分けにくいんだ……。発達障害のグレー判定みたいなもの。
あと、ピルは副作用として血栓リスクがあったり、定期的な検診が必要になったりと面倒なことも多いので、皆飲めばいいとはならないのが難しい。
・大体30日周期で7~10日続く。基本周期が崩れないので、旅行の予測が立てやすいのだけが救い。
・期間中の症状は下腹部痛、頭痛、貧血、眠気など。特に2~3日目は鎮痛剤ないと何するにもしんどい。
・期間外の症状は排卵痛(生理と生理の間の期間に腹痛)、生理前のイライラや過食など。
・月経過多ぎみ?血の塊がよく出る。(体質や生活習慣によっては元々酵素の量が少ない場合もあるよ)
・生理用品は、基本的に「多い日の夜用」のナプキンとタンポンを併用。一番多いときは朝起きると、デカイタンポンを通り越し、約30×10cmのナプキンが限界まで吸水しているぐらい。羽つき(下着にひっつける固定オプション)がないと不安。
・夏の悩みは蒸れのほか、湯船に入れずシャワーで済ますしかない、ワイドパンツが履けずぴったりしたジーンズを履かなきゃいけないので暑い、など。
↑を書いた元増田だけど、正直もともとホロライブ贔屓で、それでも今回のにじさんじ新人5人組の新鮮さに惹かれていたのだが…うーん、期待はずれだったかなあ。
というわけで、ツカミじゃないけどホロライブ新人5人組の、初配信から一週間+α経った今の印象を書き留めてから、タイトルにある本題に入ろうと思う。
一口ににじさんじと言っても、あそこは配信者の数だけはやたら多いので、全員チェックするのはまず無理。
その上で、個人的に興味を持って見てきた配信者全員に、そして残念なことに今回の新人にも共通していて、にじさんじの芸風で最も好きになれないのが、「スレてるムーブ」。
え、配信者なら多かれ少なかれスレてねーとやってらんねーって?そんな話はしてねーよ。
別に、それこそホロの面子であっても、配信者が裏でどんだけスレたこと言ってようが、視聴者の見えないところで言ってるんならぶっちゃけどうでもいい。
その代わり配信内で言うんじゃねーって。全然面白くねーんだわマジで。
元増田で今のにじさんじを「ギャルとチンピラの寄り合い所帯」と書いたのは、このスレてるムーブがウザくて鼻につくのが大体の理由。
だから今回の新人の初配信見たときは、「にじさんじも、スレてる芸風をいよいよやめるのかー」と期待したんだわ。
でもその後の配信見てると、完全にこっちの勝手な思い込みだったという感じ。
にじさんじが、ホロライブに比べて熱量がイマイチな原因じゃねーのかなーとも感じる。
てか、にじさんじの運営は本当にこんなんがウケると思って配信者を教育してるのだろうか。
どいつもこいつも、田舎から都会の学校に出てきた奴がイキってるみたいなキツさを、必ず決まって配信のどこかで垣間見せるとか、教科書に書いてあるとしか思えない。
ちなみに個人的には「スレた人」「健気な人」の選択肢だったら迷わず健気な人を選ぶ方なので、尚更スレてるムーブを面白がるセンスが理解できなかったりする。
生臭い現実と大して違わないものをエンターテインメントでも味わうとか、どういう趣味だよって感じ。
はてブではほぼ無風。女性の少なさを改めて感じつつ、暇なのでツッコミを入れていってみる。
キャンペーンサイト: https://www.kao.co.jp/laurier/kosei-ful_2020cp/
誰かが生理で休んだとき、 「お大事に」って口では言ったけれど、
心のどこかでは「生理で休むなんて…」と
思ってしまうことがあったり。
“生理は一人ひとり違う”
リアルだったりする。
けれど、その違いを 受け入れ合うことができれば。
違いを“個性”ととらえることができれば。
今まで見えなかったことに気がつけたり、
そっとフォローしあえたり、
_人人人人人人人人人人人人人人_
> 突然の宝石ジェネレーター <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
A. 10人中6人が休まないと回答。休む、休まないの回答のどちらにも「生理なんかで休むなんてと思われそう」という類の回答あり
Q.5 生理痛がしんどそうな後輩に薬を渡したら断られた。あなたはどう思う?
A. 回答はもはやどうでもいいので割愛
生理は「一人ひとり違う」と思うようになった
NO 14%
YES 79%
NO 21%
生理でツラい思いをしている同僚がいたらフォローしたいと思うようになった
YES 88%
NO 12%
10人中何人のところ、増田が勝手に内容をまとめたものをアンサーとして書いていたことを追記しました。個別の回答を非難したいわけではなく、全体としてこういう価値観を公開できてしまう社風なりキャンペーンコンセプト自体に問題を感じているためです
思いのほか反応があったので追記する。
「生理には個人差があるのを理解しようっていう事自体はいいじゃん」という意見が多いように見受けられた。
ただ、ブコメにもあったけれど、このキャンペーンがこんなに反発を食らっているのは、ちょうど韓国の生理用品のCMが話題になっていたタイミングだからだと思う。
生理の日でもアクティブに過ごそう!というよくあるキラキライメージをぶち壊し、休んでいい、頑張らなくていいというメッセージ性が支持されている。
https://twitter.com/still_bambi/status/1285242450076823552
それから、これも先月頃に話題になっていた「街で初めて生理が来た女の子を見つけたら?」という社会実験の動画。増田はこれを見てちょっと泣いた。
韓国: https://twitter.com/danielx1210/status/1294954040762146816
中国: https://twitter.com/massy_ayoumi/status/1295526705088434178
こういうCMが作られ話題になっている中で、今回のロリエのキャンペーンのメッセージ「生理は個性」「女性同士、違いを個性として受け入れればもっと気持ちよく助け合える」は残念ながら周回遅れだと言わざるを得ないと感じた。
「個性=個人差なのでおかしいと感じない」「言葉狩りでは?」と感じた人もいるようだった。
一方で、私を含め「生理は個性」というワードに違和感を覚えた人の多くは、個性という言葉にポジティブ、あるいは楽観的な印象を受けたり、「障害は個性」という表現を連想したりしているようだ。
これは主観だが、「個性」には「ありのままでいい」という意味を感じ、もっと言ってしまえば「改善する必要はない」「そのままうまくやろう」という意味合いさえ感じてしまう。
生理の重さや症状は確かに一人ひとり異なるもので、自分を構成する一要素ではある。けれど、私は、それを自分の個性だとは思わない。
汚い例えで恐縮だが、例えば下痢は病気ではないが、下痢になりやすい体質、全く下痢にならないなど、一人ひとり下痢との向き合い方は違う。自分が下痢になりやすい体質だったときに、それがあなたの個性だよ!と言われて、どうしろというのだろうか?
そんなに下痢するならこういう市販薬があるよ、おむつもあるよ、もっと辛かったら病院へ行ってみよう。そういった建設的なメッセージもなく、下痢体質がキラキラした宝石に化けて、なにが嬉しいのだろうか?
そんな呆れにも近い読後感が炎上の源泉になっていると思う。
重すぎる生理は子宮内膜症や月経困難症などの病気の場合もある。だからこそ、キラキラの宝石でごまかさずに「これくらいの症状があったら一度病院に行ってみて」って言うべきだったと思う。
そういった具体的な解決策を何も示さず「生理が重いのも軽いのも個性だからお互い受け入れて助け合おうね。に終始するキャンペーンは、令和の世の中には軽率と取られても仕方ないのではないか。
こういう素朴な考えをひた隠しにし続けるのは、「生理休暇を軽視する人がそこかしこにいるって現実は無視します」ってメッセージになってしまう。たしかに若い人たちの意識は向上しているだろうけど、花王でさえもまだこのレベルなのかって話であって、花王が突出してヒドイって証拠はない。社会の現状に目をつぶって理想論に浸っていては、改善の足取りは重い。
花王が突出してヒドイとは思っていないし書いてもいない。単純に、「花王でさえもまだこのレベルなのか」という部分に呆れている。まあ、隠さなかったのは良いことだったのかもしれない。
社会全体でのアンケート結果だったら、むしろよく分かる話だった。でも、社内で起きていることなら、改善できるはずじゃん?
私が期待していたのは、「社内ではこのような考えがあった。生理用品を手掛けるメーカーとして相互理解は不可欠と考えて、まずは自分たちからこのような施策を行ってみた(たとえば生理休暇取得状況の実態調査だとか、制度化&取得推進だとか)。まだまだ浸透に時間はかかりそうだがこれからも続けていく」みたいな話だったのかもな、と思った。
追記終わり。
2020年における先進的な女性の卵子凍結・代理母に対する率直な考えが現れている非常に重要な対談だと思うので記録のため引用する。
*VERY2020年4月号「卵子凍結事業も始めるスプツニ子!さんに訊きました シンマイさんと学ぶVERY世代と卵子凍結」
https://veryweb.jp/life/106461/
https://web.archive.org/web/20200817141554/https://veryweb.jp/life/106461/
以下引用:
海外(欧米)ではもはやメジャーでカジュアルな「卵子凍結」。自然分娩や母乳育児が尊ばれる日本ではまだまだSF感の漂うマイナーな分野。でも、女性だけにタイムリミットがあり、仕事もノッてる時期に、伴侶を探し、結婚・妊娠しろ、ってどうよ。と立ち上がったのが、自ら26個の卵子を採取したアーティスト・スプツニ子!さん。結婚前に凍結を検討していたシンマイこと申 真衣さんと意気投合!
※この対談はVERY2020年4月号掲載時(取材は2月)のものです。申 真衣さんは、同年7月に第2子妊娠を公表しました。
申 実際にカウンセリングに行ったこともあるんです。もうすぐ30歳だな、と思っていた頃にちょうど未受精卵子の凍結が日本でもできるようになって(*注1)興味が湧いて。結婚願望はなかったのですが子どもは欲しいと思っていたので選択肢のひとつとして話を聞いてみようと思ったんです。でも、当時はまだアングラな雰囲気で……。躊躇しているうちに結婚したので凍結までは至りませんでしたが。
スプツニ子!(以下ス) 私は33歳の時に初めて卵子凍結のカウンセリングを受けました。結婚もしていないしパートナーもいない。仕事もめちゃくちゃ楽しい、でも子どもが欲しかったらそろそろ考えないといけないのかな。じゃあどうする? と思った時に、日本の価値観では出産の前に結婚しないといけないらしいし、結婚するには恋愛しないといけない。やらなくちゃいけないこと多すぎない?と思って、じゃあまず卵子を凍結しようと。昨年2回採卵して26個凍結しました。
ス 自分でやってみたら気持ちが変わったのを実感して。凍結卵子による妊娠は100%ではないから保険みたいなものではあるけど、すごく解放された感じがあった。あぁ、これで私はもっと自由に生きられるんだって。女の人は意識していなくてもbiological clock(出産可能年齢)という枷がある。子どもを産みたかったら何歳までに○○しなくちゃ、と。日本では凍結した卵子を使えるのが45歳未満までだから、あと10年くらいの猶予がある。それだけでもこれだけ明るい気持ちで仕事に取り組めるんだ、と思い、この経験をもっと多くの女性にシェアしたいと思いました。
申 米国だと福利厚生として導入している会社(*注2)もありますね。
ス 2018年には米国の大企業の17%が導入しています。過去3年で3倍になっているから、今年は30%くらいに増えているかも。米国で有名な卵子凍結クリニックはNYの5番街にあって内装もオシャレ、女性が自分の人生の選択肢を広げるために訪れるポジティブな空間。英国では、採卵した卵子の半数を提供するならほぼ無料で卵子凍結ができます。でも、日本ではまだ広まっていないし、中国やシンガポールでは社会的適応による卵子凍結がまだ認められていない。それってもったいない!
申 私も自分が興味を持った時にリサーチしたことがあって。日本でも潜在的な需要は高いはず。それなのに供給はなされてない。これって事業になるんじゃないのかな?と思ったんです。
ス 実は今年、卵子凍結バンク「Cradle」をオープンします。興味はあるけれどよく分からないから手が出せない、そんな空気を変えたかったので情報もクリアにしてもっとハードルを低くしていく予定。いくつか報告はあるのですが、35歳以下の卵子を凍結しておけば子どもができる確率は10個でおよそ50~70パーセント、15個採ると70~80%。この数字を高いと見るか低いと見るかは人それぞれですが、ブランドバッグや海外旅行とそう変わらない金額で人生の選択肢を増やせることを知ってもらいたい。
ス もともと私は女性とテクノロジーに関連するアート作品を作ってきました。テクノロジーって人類にとって平等に進化しているように思われるけど、実は男性中心に動いてきてしまった歴史がある。例えば避妊用ピルは日本では承認にものすごい時間がかかっていて米国から30年以上遅れていて、国連加盟国の中で最後まで承認されなかったのは日本と北朝鮮だけ。承認前も「女性の性生活が乱れる」みたいな論争が起きて。でもバイアグラが出てきたら、多数の死亡例もあったのに、たったの半年で日本の議会は承認したんですね。
ス It’s a Men’s world なんですよ。残念ですがこれまで男性目線で科学が進歩してしまった。ハタチの時にそれに気づいてしまって、人類は月に行ったのに私はまだ毎月生理になっているし、妊娠・出産も原始時代から変わらない。周りは「女だから・そういうものだから仕方ないよ」って受け入れているけど、私は『なんでだろう、おかしいな』と思っていた。だから、卵子凍結という選択肢が出てきた時に、これは人類にとってすごく大事な第一歩だと思ったんです。
ス 社会で活躍する女性が増えているのに、仕事がいちばん楽しい時期と子どもを産まなくちゃいけないとされている時期がドンピシャっておかしい。どれだけ女の人の活躍が進んでも、最後のガラスの天井が肉体のタイムリミット=妊娠・出産。卵子凍結はまだ新しい技術だけど、怖がったりタブーにしておくのはもったいないと思います。
申 私は入籍から1年、31歳で妊娠。このタイミングはタイムリミットから逆算してそれしかないという感じでした。子どもは欲しいと思っていたし、娘のことはかわいくてたまらないので後悔はもちろんないのですが、妊娠のタイミングがキャリア的に最適だったかというと難しい……。昇進の時期を控えての産休だったので、復職後に頑張りすぎてバーンアウトしかけたり、と余裕のない状況にはなってしまいました。少子化に問題意識を持つ男性と話すと、早く結婚しろ・早く子どもを産め、という話になりがちですが「相手もいないのにどうやって」と思います。そして、結婚すると今度は生殖可能年齢のタイムリミットが迫っているのでせっせと妊活に励まなければ、となる……。
――2人目・3人目を望むのであれば猶予がない状況も。
申 晩婚・晩産化で初産が遅れていて(*注3)、1人目が1歳になった瞬間から、『2人目は!?』というプレッシャーを自分自身にかけなければいけないし、仕事もある。忙しすぎです……。子どもの年齢はできるだけ離した方が子育て的にはずっと楽だと思うのですが、生殖可能年齢のタイムリミットがそれを許さない。
ス 30代の間にAMH(*注4)は大きく変化するから、針の穴に糸を通すような感覚ですよね。今の生き方と生殖のバイオロジーが嚙み合っていない。だからこそ、卵子や受精卵の凍結はもっと知られるべきだと思います。すでにパートナーがいるVERY世代であれば受精卵の凍結もアリ。個人的には多様な可能性を残すために未受精卵も凍結することをオススメしますが!
申 日本は不妊大国。体外受精で生まれる子どもは16人に1人の割合でいるはずなのにオープンにしている人は少ないですね。自然に授かることを良しとして生殖医療の話題は触れにくい風潮も。
ス でも、『#MeToo』運動もあって女性の性や生理に対する意識もやっと変わってきてる。その流れで、生殖医療に対する意識も変わってほしいと思う。もっと、自由に産む時期を決める権利があることに気づいてもらいたいです。
ス 卵子凍結をしても自分で産むにはリミットがあるから、その流れは必ず来ますね。
申 日本だと向井亜紀さんが代理母出産(*注5)して話題になっていたけれど、米国ではサラ・ジェシカ・パーカーやキム・カーダシアンのように代理母で出産するセレブがいますね。費用的にはなかなか手軽にはならないのだと思いますが、選択肢が増えることは良いことだと思います。
ス そもそも男性って女性のパートナーに代理で産んでもらって、親として認められているのに、女性だけが自分で産まないと認められない、なんておかしいですよね。大事なのは子どもに愛を注ぐことではないでしょうか。
申 憧れの女性の先輩が精子提供を受けてシングルで子どもを産んだんです。もちろんシングルマザーにはそれなりの大変さもあるかもしれませんが、仕事でも成功を収めていて人間的にも素晴らしい人なのでその決断にはかっこいいという言葉しか見つからなくて。きっとお子さんはたくさんの愛を受けて幸せに育つだろうと思います。
ス 女の人だって仕事があって自立していれば、子どもを産むために結婚する必要はない。恋愛や結婚と関係なく、望んだタイミングで子どもを産める自由がある。夫というパートナーがいなくても、現にアメリカやヨーロッパでは充実した社会的支援のもと精子提供を受けて生まれた子どもがすくすく育っているから、家族という形式にこだわりすぎなくていいと思います。
申 国や社会は家族の在り方や女性の生き方を枠にはめようとしますが、子どもを持つというのは本来すごく個人的な選択。その人らしい選択をできるようになればいいと思います。そのためにはまず選択肢が増えていかないと。卵子が冷凍されていて子宮も借りられるとなると、何歳になっても子どもが持てる。子育てに要する体力的な問題はありますが人生100年時代のこの先、50代、60 代になってから育児をするなんて選択肢があってもいいのでは、と思います。
ス 私たちが当たり前に思っている家族の在り方――何歳くらいでママになって子育ては何歳くらいまで――というのがこれからどんどん変わっていくはず。好きに生きて、好きなだけ仕事して、好きな人に出会えたらラッキーだし、そうじゃなくても「精子バンクで子ども産むもん!」って思えたら楽しいと思う。私はそっち派です (笑)。
申 私はもっと早く知っていれば20代のうちに卵子を凍結していただろうなと思います。娘には本人はその時は必要性を感じていなかったとしても卵子凍結を勧めたいと思っています。免許取得を大学入学祝いにプレゼントするのと同じ感覚ですね。大学生の時間に余裕があるうちなら採卵もしやすい。それに結婚を考えるパートナーがいないうちなら意思をすり合わせる必要もなく、誰かの合意が必要ないから。スプツニ子!さんみたいに爽やかな方が卵子凍結を勧めれば、ポジティブなものだと広まりそう。
ス 私もそうしたいと思っています。20代なら数も採れるし質もいいから、成人式の振り袖より卵子凍結をプレゼントする方がずっといい(笑)。申さんには卵子凍結のアンバサダーになってほしいです!
申 ぜひやりたいです(笑)。
1985年生まれ。東京藝術大学デザイン科准教授。ロンドン大学インペリアル・カレッジ数学部を卒業後、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で修士課程を修了。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教、2017年東京大学特任准教授を経て現職。「東京減点女子医大」(2019年)などジェンダーに関する作品も多数。今年、病院と提携する凍結卵子保管バンク「Cradle」(https://www.cradle.care)をオープンする予定。※サイトは5月ローンチ。
1984年生まれ。東京大学卒業後、外資証券会社に約10年勤務したのち、現在はベンチャー企業の取締役を務める。2019年6月号でVERY初登場、効率を重視するワーママらしいロジカルなファッションやライフスタイルが注目を集めVERY世代のオピニオンリーダーに。2020年3月号からVERYモデル。30歳で結婚、31歳で長女を出産。(2020年7月現在、第2子妊娠中)
お気の毒に。
赤の他人を心の底から憎むことはできるのか。哀しいエンターテイメントだ。
オレは他人がどんな山に登っていようが自分の山を登るだけ、と思っている。
他人の価値を自分の定規で測るなど、おこがましいと思っている。あなたはオレよりは他人に関心があるみたいだ。
誰それが贅沢だ、などと思ったこともない。つらい悩みを抱えているなら立場関係なく、聞いてるこっちも辛い。「贅沢な悩みだろうと悩みは悩み」だ。
ポジティブな楽しみをみつけられるといいな。
お昼はじゃんぎ丼を食べてみたいですと白川さんが自分から言ってきたとき、なにか他に話したいことがあるんじゃないかという気がした。
会社の近くにある居酒屋はランチ営業をしていて、そこで出しているじゃんぎ丼は居酒屋っぽいくっきりとした味付けで、たまに食べたくなる。コロナウイルスの前はお昼時に毎日混んでいたけど、最近は並ばなくても座れる。
二人で店に入って注文して、丼が来るのを待っているあいだ、やっぱり白川さんはためらいがちに、朝会の新しいやりかたを私はどう思うか、訊いてきた。
会社では毎日、始業前に朝会がある。今月から週1回、朝会で出席者が順番に「いま感謝を感じていること」を発表することになった。これは部長の発案で、全員でポジティブな感情を共有すると、チームの「エンゲージメント」が高まるらしい。
「自分の番が来る前に、なんか感謝していることを、探して思い出しておかなきゃいけないってことですよね」 冷たいお茶を飲みながら、正面に座った白川さんの方を見ると、曇った顔で湯呑を見ている。
「そもそも、感謝していることって、口に出して強制的に言うようにしなきゃいけないことなんですか?」 湯呑から顔を上げずに白川さんが言う。
なんだろう。この、もやもやして答えのない感じは。丼が二つ運ばれてきてテーブルに置かれる。
「感謝していることを、あえて口に出すことに、白川さんは抵抗があるってことですか」
「うーん、よくわからないんですけど、すごく、しんどい感じがしてきそう」
なんだろう。わかる気がするんだけど、うまく言葉にできないし、どう反応していいかわからないこの感じは。
「ほんとうに心から感謝していることは、私もなんか照れて言えなそうだから、当たり障りのない話題を出しちゃうかも」 と答えると、白川さんは少しほっとしたような顔で私の方を上目遣いに見た。
そこで話に一区切りつけて、ごはんが冷めないうちに食べて会社に戻ったが、午後もどこかもやもやした気持ちが残った。
帰りにいつもより一つ前の駅で電車から降りて、大きめのスーパーで買い物をして、家まで歩いているときにも、頭の中のどこかでお昼のことを考えていた。ひょっとしたら、白川さんは転職するかもしれない、という気がした。
いまいち「はてな匿名ダイアリー」の効果的な使用方法が分からない。
話題のエントリなどを読み、文章を書くことが好きな人が多いのは分かるのだけど、工場から流れ出る汚水のように思考がテキストとしてアウトプットされて、ただただ垂れ流されるさまを眺めていて無為な時間を過ごしている。
話題になることが目的なのか、それとも多くの反応を獲得し、自分が持たない様々な角度からのフィードバックを得ることが大切なのか、それとも用水路に草船を浮かべて進むように、自分の放った言葉の行く末を見守るだけなのか、誰かの意見を過激な言葉で言い負かし、ストレスの発散をしているのか。
5chであれば該当する掲示板を掲示板群から探し出し、さらにふさわしいスレッドを探し、なんなら類似の書き込みや質問がないかを検索する必要がある。
それらの手間が掛かる分、玉石混淆があるものの欲しい情報を手に入れたり近づくことが可能となる。
Twitterであればよほどリツイートされない限りは自分が属するコミュニティ内で回る程度で、まるで蠱毒のように濃縮されたリプライが返ってきて、いつしか世間一般からは離れていき麻痺する。
Facebookやインスタグラムは承認欲求を満たし満たされるためのツールだろう。サービスを利用する年齢層の差異こそあれど、求めることは同じ。
記入欄のすぐ下に「はてなは、匿名性を活かした自由な表現が可能となる場として、はてな匿名ダイアリーをご利用いただきたいと考えております。普段お使いいただいているアカウントで書くものから離れた文章や、いつもとは違う筆致の文章などの投稿、匿名ならではの問題提起など、匿名性を楽しめるような形でご利用ください。」とある。
匿名性をポジティブに活用しようということなのだろうが、過激な言葉や揚げ足取り、論破だすり替えだ詭弁だというレスバに食傷気味なのだが、このエントリ読めよというものがあれば教えて欲しい。
性差別や性暴力の話になるとケンカになる問題|アルテイシアの熟女入門|アルテイシア - 幻冬舎plus
『また学生時代、男性の同級生と性暴力の話をしていて『「男性の性被害だってある」と言ったら、彼は「え、いいじゃん」とニヤニヤしていました(略)
私が「男性の性被害は、加害者は女性のこともあるけれど、男性のことがほとんどで、力で押さえつけられたり、集団で性的嫌がらせを受けるとか、そういうことだよ」と言ったら、彼は途端に「そういうのは嫌だな……」と苦い顔になりました』
これを読んで、膝パーカッションしすぎて膝が抜けそうになった。
男性にとっての性被害は「セクシーな女性が迫ってくる」的なファンタジーで、「屈強な男に無理やり襲われる」的な事態は想像すらしないのだろう
これなー
「ほら、レイプされるのって嫌でしょ?」「性被害を受けるのってこういうことなんだよ?」
ってワカらせる話をよく見かけるんだけど、多分そこまで嫌じゃないと思うんだよなー
一応断っておくけど俺はゲイ向けのポルノ画像等をうっかり見てしまうと生理的に気持ち悪いと思ってしまう程度の、平均的な体格の異性愛者だ
なので屈強なゲイにレイプされるのが「嫌かどうか」で言ったら間違いなく嫌だし、その最中はかなりの恐怖心もあると思う
でもそれによって「魂の殺人」と言わるほどのトラウマを植え付けられたり、加害者と無関係のゲイに当たり散らすようになるくらいのショッキングな出来事かと言うと、そうでもないかなあって感じ
何故なら「屈強なゲイにレイプされる」ということは、少なくとも自分に対して犯罪者になるリスクを負ってでもセックスしたいと思う人間が存在するということだし、それだけの性的価値が自分にあるということだからだ
だからそういったポジティブな事実(というと語弊があるかもしれないけど)と嫌悪感が一部相殺されて
みたいに思っちゃうと思うんだよな
あえて主語デカで言うけど、平均的な男性は女性の100倍性欲(射精欲)が強いのに、女性の100倍異性から性的に求められるのが難しいので、女性の10,000倍性的な飢餓状態にある
だから性的なイベントってだけでポジティブな方向にかなりの補正がかかっちゃう
普通は絶対に泥水なんて飲みたくないけれど、砂漠を数日間彷徨ったあとなら泥水でも飲みたいし、泥水が美味いと感じるかもしれない、みたいなね
(もちろん清潔な水のほうがいいけどね)
この例えで言うとおそらく女性は普段から泥水浴びせられてるような感覚なんじゃないだろうか
ただ男性は泥水すらなかなか飲めない状況なので、「レイプされるってのは清潔な水を与えられることじゃなくて泥水を無理矢理飲まされることなんだよ」みたいなこと言われても「うわぁ泥水は飲みたくないなあ」という感情と同時に「まあ泥水でも水が飲めるだけマシかな」って感情が(前者と比べると小さいけれども)存在するんだよな
まあ、水の例えはどうでもいいんだけど、男性に性被害の辛さを理解させるために「屈強なゲイ」の乱用は結果的に男性に「やっぱ性被害って大したことないんじゃね?」と思わせてしまう「悪手」なんじゃないかと思うんだよね
https://www.comic.v-market.work/
というVRChatのイベントがTLで話題になっていたので入ってみた。
Comic V Market、略してComicVketという名前らしいがコミックマーケットとは一切関係が無く、VR法人HIKKYという営利法人が運営している商業イベントのようだ(商標権は大丈夫なんだろうか)
ちなみにTLで話題になっていたのはポジティブな意味では無く、VRソフトとして異常に重いというネガティブな話題だった。
ComicVket、我が家自慢のRTX2080Ti & メモリ32GB & 水冷マシンでも通常版会場はガックガクの後に突然落ちて最初の部屋送りになったので、マシンスペックに不安がある人はQuestにも対応の軽量版で見に行った方がいいかも?— 松VR🎩友黎火ちゃん🌗 (@matsu_vr) August 13, 2020
2080Superでも16fpsしか出てなくて本読むどころの環境じゃなかった...— なるがみ (@nalgami) August 13, 2020
RTX 2080とはNVIDIAが作っているグラフィックボードの現在最高クラスの製品だ。数字の後ろの文字が強さを示していてRTX 2080 Tiは最安13万円から買えるお大尽様向けのグラフィックボードだ。PCでは無く1枚のボード単体の値段である。
https://kakaku.com/pc/videocard/itemlist.aspx?pdf_Spec103=465&pdf_so=p1
1枚8万円からの2080SUPERでもデスストランディングPC版などが余裕で4K60fpsで遊べるくらい速い製品だが、それでも16fpsしか出ないとの事だ。
ちなみに、fpsとはFrame per secondの事で1秒当たりのコマ数である。
一般的なテレビ放送が30、スマブラやスプラトゥーンなどの対戦ゲーやレースゲームなど動きの速いゲームは60コマ、映画のようにスローで重厚感を出す映像は24コマで制作されているのが一般的だ。普通のPCのマウスカーソルやスマホのタッチスクロール操作も性能が酷くない限り60fpsで動いている(iPad Proなどは120fpsでヌルヌルを謳っている)。
そのような中で、コミックVケットの2080SUPERで16fpsというのは馬鹿げているくらい異常に重い。
この話題を見てコミックVケットには行ってみてその重さを確認して来たのだが(ちなみにQuest用軽量ワールドもPCで36fpsしか出なかった。VRの快適ラインは最低60、推奨75以上である)、ソフトの作り以上に著作権の面で問題があるのではという懸念を発見した。
コミックVケットは「バーチャル空間上の同人誌即売会」を謳っているのだが、販売されている同人誌に商業作品(アニメや特撮)などの二次創作物が含まれているのだ。
本家コミックマーケットはあくまで非営利団体のコミックマーケット準備会が「趣味の範疇、制作費の回収」という建前でイベントを主催しお目こぼしを貰っている状態だが、
コミックVケットは営利法人のVR法人HIKKYが主催し、ドン・キホーテやヒューレットパッカード、凸版印刷など名だたる会社がスポンサードしている営利イベントである。
そんな所で二次創作ガイドラインがある作品ならともかく、公式が無許諾の同人誌の作成を断っている版権についての二次創作の本がデカデカとVR空間上にあるため面食らってしまった。
VRChatはアメリカ企業が運営するVR SNSであり、知り合いしか入れないプライベートワールドと違いコミックVケットのようなパブリックワールドはTwitterや増田のように全世界からアクセスできるインターネット空間である。
腐女子かつフェミニストって立場には何の疑問もないけど、腐女子かつホモソーシャル否定・ホモソすなわち悪って立場はマジで全く理解できない。煽りじゃなくどう両立させてるのか聞いてみたい。
ヘテロ以外のロマンスが当たり前のものとして描かれるようになるのは喜ばしいし「腐」女子の隠れるべき趣味だったBLが市民権を得るのも嬉しいし、日々マチスモ滅べ!と思ってるのに、ロマンティックラブに興味が薄くてフィクションでは同性間コンプレックスや歪んだホモソ関係に惹かれてしまうジレンマ
人間と人間の巨大感情とディスコミュニケーションが見たい→男女だと恋愛になりがち、でなくともジェンダーの壁が色濃い→女同士だと男を巡るキャットファイト、現在のトレンドだとポジティブな連帯に→男性ホモソ
って感じかな……人間同士→"無徴"として描かれやすいのが男、というのもあるかも
や、でも「無徴」の部分は怪しいな。女性キャラクターだと、たとえフィクションでも自分との違いやリアルな身の回りの女性達との違いが目についてしまう。男性キャラクターの方が、自分とは違う生き物(こういう表現したくないが……)として消費しやすいのかも。
歪んでいない、優しいブロマンスやロマンシスも好きだし、連帯の物語には救われるけど、shipperとしての劣情は掻き立てられない
という事らしくて要約すると
「異性愛と違ってBLが隠れるべき趣味って扱いはおかしいし男らしさなんて大嫌いだけど、フィクションでは同性間のドロドロホモソとか大好きだし男は自分と違う生物だから消費しやすい、ドロドロしてない関係はカプ厨として萌えない」
って感じになるのかな。「ホモソはフェミニストとして本来否定すべき物だけどフィクションとして消費する上では大好きだから別腹」って事らしい。
フェミニストに限らず現実とフィクションを同一視する人はあまり多くないと思うの。その分、そうじゃない人が目立つのかもしれないけれど。
竜馬がゆくとか歴史小説を現実に重ねている人とかもしくはフィクションの出来事を現実に重ねて不祥事や有名人を批判する人は結構居るように思う…
学校で国語や道徳の時間に習うお話ってそれこそ「これを現実に重ねて考えてみましょう」って物が多いしね
フィクションが現実に与える悪影響を考えて創作物を取り締まろうとする動きが現実に起きてるし去年の宇崎ちゃん献血ポスターが批判されたのもそういう理由じゃなかったかな