はてなキーワード: スイッチとは
http://anond.hatelabo.jp/20140428210318(前回)
・具体的なやり方としては、まずとにかく食べる量を増やす。ジャンクフードばかり食べて太るのではなく、栄養のバランスのとれた食事を3食きちんととって少し間食もして、毎日の摂取カロリーを今までと比べて400くらいプラスに持っていく。そうすれば理論上は月に2~3kg体重の増加がある算段。(http://www.futoritai.com/mt/archives/2005/09/post_8.html)このサイトを見てから、いままで食べる量なんて毎日無意識でしかも食べ疲れるため、毎食がんばっている(人並みに食べている)つもりになっていただけちゃうんかと気付きました。カラダにつく脂肪なんて基本的には消費カロリーより摂取カロリーの収支をプラスに持っていけばどうしたって増えるはず。食べても太れないと思い込んで、この簡単な方程式を見失っていました。
カロリー計算なんて面倒で続かないように思えるかもしれないけれど、目標もなく漫然と食べ続けるよりは俄然やる気が出ます。あくまで自分には合っている。それに今回の場合は厳密さは求めていないので、自分の食べた料理名で「カロリー + ○○○」とかで検索すると、親切な人が先に調べてくれているだいたいの食べ物の大まかなカロリーがわかるのでそんなに難しくありません。既に商品として売られているものならパッケージに書かれていたり、メーカーのホームページで公開していたりする場合もあります。
自分の基礎代謝と1日の仕事量から割り出される毎日の必要カロリー(http://www.futoritai.com/mt/archives/2006/02/post_134.html)と、今までの食生活における平均カロリーを振り返って照らし合わせた結果、恐らく2100kcalくらいを日々摂取すれば太れる!のではないかと思って実践することにしました。1ヶ月くらい続けて変化がなければさらに上方修正の予定。
それに目標数値さえ決めておけば、食事の苦痛がトレーニングの達成感とすり替わってけっこう食べられるようになります。筋トレでもテスト勉強でも逆ダイエットでも、単純なる数字の上下をコントロールすると思えばスイッチが入るんですよね。あと余裕があるときとないときで数値の融通をきかせることも可能。出来れば2100kcal以上食べておきたいけれど今日はあまり調子が良くないから2000kcalくらいでもいいかー、昨日はクロワッサンが美味しくて食べ過ぎて2300kcalくらい摂取できたしなー、などなど。
大企業を蹴って、ベンチャーに就職 するって?
「大企業だと先が見えてて自由がなくて面白くない、でも、ベンチャーだと会社と共に成長していけるから楽しそう」お前はそんなふうに思っているんだろう。
若者よ。気持ちはわかるぞ。そしてそれは全く正しい。
10年付き合った彼女が、おまえのとろうとしているキャリアパスをたどった。
一方、俺は逆のキャリアパスをたどることになったんだ。大卒で(名前がNから始まる)とある大手企業に入社し、数年後、仲間と共に小さな会社を興した。
新卒でいきなりベンチャーに入っちゃう若者は、残念なことに、結構いるらしい。
ベンチャー専門の就職説明会というのがある。ベンチャーに入りたい新卒を集めて、まだ名前が広まっていないベンチャー企業が集まって、彼らに自社を紹介する、そんな合同説明会だ。
説明会はビュッフェスタイルの豪華な食事とともに、ホテルのラウンジで盛大に執り行われる。参加する学生も熱意に満ち溢れている。一般的な説明会に参加する新卒とは、目つきのギラつきが違うらしい。企業の説明のために社長本人が繰り出してくることも多い。
企業の説明がひと通り終わって、担当者がフリーになると、学生は我先にと質問に押しかける。そして名刺を押し付けるんだ(学生が自分で名刺作ってるんだぜw びっくりだろ?)。
モチロン、名前を売るためだ。個人的に仲良くなって、入社の時にライバルに差を付けようとするのが、彼らの狙いなんだ。
「…へええ、実に、おめでたいねえ。俺が学生の時なんて、てめえの研究に夢中で、就職活動なんてろくすっぽやらなかったけどな。決められたレールで、用意されたステージでゲームすればいいやあ。俺ダメ人間だなーw って思ってたけどw」
「いや、違う。これは『バイオハザード』なんだよ」
つまり、『ゾンビ』は狩る気まんまんつもりで人間に群がるが、実は、狩られているのは『ゾンビ』の方なのさ。
学生側は自分で色々工夫して、積極的に就職活動しているつもりなんだけど、彼らの中にはモチロン東大京大早慶はいない。
そういう頭のいい連中は、まっさきに大手企業に内定決めちまってて、余った時間で、旅行先で女とパコパコしてるってワケ。
残ったボンクラ学生が、俺らを頼る。俺らは彼らに就職先を紹介してやる。『ベンチャー』の響きがいいから、彼らは、「あれ? 実は、俺らって勝ち組なんじゃね」とか「受け身で生きてる奴らに差をつける」とか考えちゃうけど、
そういうポジティブシンキングって、ただ単に、自分を騙してるだけなんだよね。選択肢がないって現実から目を逸らしてるだけさ。
まあそういう学生は実際に働く段になって、いろいろな不都合に目を瞑って頑張ってくれるから、企業側としてもありがたいんだろうけどね。
そういうのもある意味才能だよ。『セルフ・ブラックアウト』って俺は呼んでるw
それに加えて、目が眩むってのもあるだろうな。きらびやかな場所でパーティする機会なんて、今どきの学生はめったにしたことないだろうからさ。
でも実際は、『ホテルのラウンジ』は、『ハローワーク』なんだよ。
「まー結局は、いつの時代も、お金持ってる方とか、学歴持ってる方とか、もてるものが勝つんだよなーw そしてダメ人間は負ける」と軽口でシメようとした俺を横目に、友人は笑う。
「いや、中小企業も楽じゃないんだぜ。お前はわかってるだろう? 連中も東大京大とは言わずとも、早慶マーチあたりを取りたい。でも無理さ」
「カネがないからねえ」
「そう。でも大企業は金持ってるから、派手に募集をかけられるってわけ。リクルーTとかをつかってな。でも、そんな余裕のない企業様方もいっぱいいる。困ったなあ困ったなあ、でも学生ほしいよお。さあどうしよう?」
「そこにお前が現れるんだな」
友人はニヤリと笑って言う。
「その通り。俺らが中小企業たちに、『ベンチャー』ってラベルを付けて、魅力的に見せて、学生に紹介してやる。就職先が無くて意欲を失ってた学生も大喜び。Win-Winの関係。そういうマッチング商売なのさ。実にウマイw」
シワひとつ無いシャツの袖に、派手なカフスボタンをちらつかせて、ニヤニヤ笑う友人。
なるほど。ラウンジの貸し切り料金と豪華な食事代は、全部中小企業持ちか。それでもリクルーTの利用料金よりは安くつくってことか。なんだかなあ。
呆れた俺は、店の飲み代を彼のオゴリということにして、その場を後にしたんだ。
彼女はいきなりベンチャーに就職したが、俺はまず、(名前がNで終わる)大企業に就職することにした。
ことにしたって書いたけど、ちゃんと考えたわけではない。前述のとおり適当なノリで就職した。のんびりやってければいいと思っていたんだ。
けれども、周りを見ると優秀な連中ばかりで、そう甘くはいかなかった。
周りに流されやすいタイプだった俺は、せめて浮くまいとして、必死に仕事した。
いつしか気づくとデスクは光学関係の専門書で埋まっていた、仕事にかじりついて傷んだ腰を痛みを和らげるために、テンピュールのランバーサポートを買った。
社員は多いのに仕事は尽きること無く次々とやってきて、難しい問題に直面する度に、チームメンバーとの議論が白熱した。
少し暗いが音は優しい仲間たち。くせのある連中で、諍いを起こす度に俺は彼女に愚痴っていたが、振り返ってみると悪くない時間を過ごせたと思うんだ。
社食の味が薄味だったのが気にいらなかったけどね。
そうして、俺は経験をためていった。
村上春樹は自著で、”真の芸術が生み出されるためには、奴隷制度が必要不可欠”と述べているんだが、その理由は、奴隷が畑を耕したり、食事を作ったり、インフラ的なことをやってくれるからだ。その上で芸術家は好き勝手にやりたいことをやれる。研究開発でも同じだ。
安定した環境が確保されて初めて、知識や技術を会得できる。明日のおまんまを心配すること無く、目の前の仕事に集中できること。それが重要だ。
今、思いついたが、ベンチャーに就職した彼女がやつれていったのは、まともにメシを食っていなかったというのもあるかも知れないな。三食カロリーメイトとかザラ、等と言っていたので心配したこともあったんだった。
薄味の社食は物足りないかもしれないが、A定食→B定食→C定食→D定食→A定食... と繰り返していけば、飽きること無いし、栄養もつくし。
安定と関連するが、大企業は定時に帰れるってのも結構大事なんだ。
若いころこそ、”遊ぶ”イコール人生の無駄、的に考えていたが、今から振り返ってみると、本当によく遊べた奴が、得てして成功している。その傾向にあると思う。
俺の個人的な経験を拡大して一般化するのは無理があるかも知れないけどね。
”遊ぶ”ことは思考のかたよりを解消する効果がある。
とあるインドのジュニアスクールの休み時間は、授業一時間に対して、たっぷり30分取られる、という話を聞いたことがある(※ただし、その時間で自習している奴もいると思うけどね)。
俺も大企業時代で一番はかどってた時には、定時帰りで遊びまくっていたし。
每日のように街のダーツバーに行って、オネーチャン引っ掛けてよろしくやっていたんだ。
つまり俺が言いたいのは、”若くて技術がないうちは特に、大企業で力を蓄えるべし”ってこと。
そして、5年経ったら、独立する。
社会人のみんなはわかってると思うけど、どんな職場でも、5年も働くと飽きてくるんだ。
『飽き』っていうのは、仕事のパフォーマンスに絶大な影響を及ぼす。
「我々の先祖はジャングルに住んでいた。ジャングルでは意味のないものに注意を向ける人間はいなくなる宿命にある。
遠く流れる雲を数えたり、カブトムシを集めたり。のんびりと下らないことをしている人間は、背後から近づいてくる毒蛇や、ジャガーに、気づかない」
そうした性質が我々に遺伝した。すなわち、生き残るために、下らないことに注意を向けようとすると、やる気が無くなるようになっている、と。
そして、新卒の坊やが言うように、そうなったとき、好きに仕事を変えられる自由は、大企業では得難い。特に技術屋はそうだ。
時が来たのだ。技術は蓄えた。今こそ、真の自由に突入するタイミング!!
そう思って会社を興した俺。紆余曲折を得て、なんとかベンチャーを続けられてる。
ところで、入社したはじめはわからなかったが、エリートとその他大勢を見分けるのには、実はちょっとしたコツが有るんだ。
それは机をよく見る事だ。
いや、机のきれいな奴がエリートってわけじゃない。机の汚い奴にも仕事のできるやつはいる。というか多い。
営業とか、人材マネジメント関係の人は割と皆知っていると思うが、「机の片付け方に、そいつなりの秩序がある奴は、たいてい仕事できる」。
たくさん仕事している奴は、資料をちょっと振り返るのに、ガサゴソ書類の山を漁ってさがしたりしない。ちょっと考えればわかると思うけど、そういう作業には1分とか2分とか、細かく時間が掛かるし、脳内コンテキストをスイッチしなくてはならなくなる。
つまり、それまでの深い思考を一時的に、脳内のメモリからハードディスクに書き移して、退避させなきゃならないんだ。
脳みそのハードディスクは書き込みは速いが、読み込みは遅い。目的の書類を発見した後に、再び深い思考状態に戻るのは、かなり時間がかかる。そしてそういう行ったり来たりを繰り返していくうちに消耗して、いつしか深く考えるのをやめてしまう。
だから、デキるやつは、書類を探すのに時間を掛けない。たとえ机の上に山ができていても、目的の書類を即座に(1秒以内に、迷うこと無く)見つけてくることができる。
彼のシステムを発見するスキル。意識していると、いつの間にか身につく。
社内のいろんな部署にちょっと顔を出して、そういう机をしている奴を探して、声をかけるんだ。
で、連絡を取り合って、一緒にバーに行ったりするんだ(そしてオネーチャンたちに”自慢の友人”として紹介する)。
そうして仲良くなった数人を引き抜いて、自分で会社を起てるんだ。
おおまかに言うと、俺が会社を起てる際にやったことは、そういうことだ。
Yコンビネータっていう外国のベンチャーキャピタルの、ポール・グラハムっていう人がこんなかんじのことを言っていた。
ベンチャーが成功するかどうかを決めるのは、彼らのアイデアがどれだけすごいかは関係無く、ベンチャーを構成するメンバーの『人間』で決まる。
初期メンバーは今はいない人も多いが、会社を軌道に乗せるのにみんな役立ってくれた。
それ以後にも結構人を雇ったが、使えない奴はとことん使えない。単に役に立たないということじゃなく、仕事の邪魔になるんだ。かと言ってすぐに抜けてもらう訳にはいかないし。
のべ数時間程度の面接や試験だけで、そういった『人間の本質』を見分けるのは土台、不可能に決まっている。
前述の就職支援の友人も、同じようなことを言っていた。(働いた後に机を見ればわかるんだが。)
人を雇うのにはコストがかかるし、振り回されると更にコストがかかる。
だからこれが、ベンチャーを起業して上手くやるための、”唯一まともな”最短パス、なんだ。
え? まともじゃなくてもいいから、真の最短パスを教えて下さい??
一方で高校時代に付き合い始めた俺の彼女は、小説家になるのが夢で、文系の国立大学に通っていたんだが、結局プロにはならず、普通に就職することにした。
学外に知り合いの多いやつだった。
知人の紹介でとあるベンチャーにツバをつけていた一方で、大手の広告関連企業の就職試験も突破していた。
まだ就職が決まっていなくて多少不安だった俺は、安定した企業の方がいいんじゃないか、空いてる時間でおまえの好きな小説が書けるかも、とアドバイスしたが、
ベンチャーで一旗揚げて、いつかキミを養ってあげるのもいいじゃんw 等と言っていた。いや、別にいいよ。とスルーしたと思う。
ほどなくして、連絡があった。彼女はベンチャーの方にかじを切ることを決めた。
当時の俺は納得できなかったが、決断を否定することだけはしたくなかったので、それ以上何も言わなかった。
社会人になって、電話で度々、「忙しくて小説書けねぇw」と愚痴ってきたので、その度なだめていた俺だったんだが、
学生時代はデートのために休みになる度に電車に揺られていた。社会人になってからは真夜中に突然訪ねてくるようになった。
でも、ある雨の夜にドアベルに気づいた俺がいつものようにドアを開けると、泣いている彼女が立っていた。びっくりする俺。彼女のブラウスの上のボタンが外れていた。
社長と揉めたらしい。
「無理矢理犯されそうになった」彼女はそう言った。
社長と二人で会社に残っていると、おつかれさま、少し休んだほうがいい、と言って社長が背後に立つ。振り返ると、どうも様子がおかしい。怖くなった彼女は逃げようとした。
それで、なりふり構わず逃げてきたという。
そういうことはよくあるのか、と問いただすと、「いつもはおしりを触ってくる程度」と、まるで自分が悪いかのように、申し訳無さそうに言った。
気づかなくてごめん、と俺は謝った。それしかできなかった。
後でわかったことだが、その日社長は二徹していた。
社長からの謝罪があって、彼女は再び会社に通えるようになったが、心配した俺は、そういうことが次にあったら、まず俺に言うんだよ、と注意した。
だがその後、職場環境は悪化するばかりだった。仕事は積み重なり、彼女も部屋に帰れない日が多くなった。心配した俺は度々電話をかけたが、通じないことが多かった。
言うまでもなく、ベンチャーは仕事が多い。そして人間追い詰められると、判断がおかしくなることがある。
その社長はいくらなんでもクソだと思うだろうが、彼女の方にも問題がある。
働いて、職場の人達と話して、しばらくすると口座に自動的にお金が入ってくる。
そんな中で、例えば、おしりを触ってくることに関して社長に楯突くことが、どういう影響をおよぼすのかわからないのだ。
ちゃんと聞いてくれるのか、疲れた社長をノイローゼに陥らせて会社の機能を停止してしまうんじゃないか、そうすると仲間に迷惑をかけるんじゃないか、あるいは権力で押し切られて逆に会社でハブられることになるんじゃないか。もしかしたら辞めさせられてしまうんじゃないか。万が一辞めざるを得なくなったら、自分はどうやって生きていけばいいのか。キャリアもない、スキルもないのに、再就職先があるのか。路頭に迷うんじゃないのか。セクハラされたせいでやめたと、正直に再就職先に言っていいのか、再就職した先でその話が伝わっていじめられたりはしないか。
若者は、何も知らない。
まして、必要な激務で疲れている。そんな中でちゃんと判断を下すことが出来るはずもない。
セクハラの例は極端かも知れないが、あらゆる局面でそのような判断力の弱さは出てしまう。
どれだけ自分は働けるのか・働くべきなのか、業務で必要な知識を養うにはどうすればいいか、などなど。
大企業に就職した人は、そういった常識は、周りの人間のアドバイスを受けたり、会社が提供する教育を受けたり、社内の規律を学んだり、顧客の企業や、子会社との交流したり、そうして徐々に身につけていく。
知っていなければ。選択肢がなければ、選択できない。当たり前だ。
選択肢が無い。そして増えない。
若者よ、君たちは鳥だ。
社会に出て数年は確かに辛いかもしれない。でも巣の中で母鳥がくれる餌を兄弟と取り合うんだ。英気を養え。そのエネルギーはやがて力になる。すべては、巣を離れて大空を羽ばたく、その日のために。
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ところで彼女のことだが、事件があった日からしばらく働いていたんだが、やがて体調を崩し、ベンチャーを辞めてしまって実家に引っ込んだ(そうして、ようやく好きだった小説が書けるようになった)。
それでも何年かは交流は続いていたんだけど、ある日、些細なことで喧嘩して、それっきりになってしまった(確か彼女がネコを飼いたくってたまんない!ってしつこく訴えてきて、好きにすれば、って言ったらそっぽ向かれてしまった。それで俺も冷めたんだ)。
今は音信不通なんだが、風のうわさによると、最近結婚したらしい。どうやら幸せにやっているみたいだ。
相手の勤めている企業の名前こそ知らなかったが、良く日に焼けた、笑顔の似合う好青年だ。
元気な男の赤ちゃんの写真も見かけた。俺はタイミング的にデキ婚なんじゃね?等と下衆の勘ぐりをしてしまったけど(ひょっとすると俺の中にも未練が残っているのかもしれない)。元気でいてほしいと思う。
追記) げっ元増田の記事、よく読んだら、判断を下すのは今日中、ってことか?? さっさと投稿すべきだった… もう俺には、元増田がこのトラバに気づいてくれるように祈ることしかできない…
なお、ここまで読んでくれた読者で、全然参考にならなかった方、ゴメンナサイ。ダラダラと長くて、あなたの時間を奪ってしまって済みませんでした_ _。
最近微妙にはてな界隈が毒親関係の話題で盛り上がっている気がする。
「家族を捨てることにした。」
http://anond.hatelabo.jp/20140416141321
http://tigtig8.hatenablog.com/entry/2014/04/02/182519
「親に愛されてきた人が語る決定的に間違った毒親との関係」
http://anond.hatelabo.jp/20140402111648
私自身、毒親育ちなのでこれらの記事を興味深く読んで、そのうち何か描ければなあ・・・
などと思っていた時にアニマルの連載で読んだ「三月のライオン」がトラウマものの毒親話だったので描く。
まあネタバレというほどのものではないけど単行本派の方はスルーしていただければ幸いです。
さていまさら三月のライオンについて私なんぞが語る必要もないとは思いますが、読んでもいない人の為にものすごい端折ってあらすじを説明すると
両親を亡くした桐山零は父親の友人でプロ棋士の幸田の家に引き取られ、期待に応えるために将棋の腕を磨き続けプロ棋士になる。一方で幸田家の本来の子供である香子と歩は零に自分達が到底及ばない事に気づき挫折し、香子は家を出て、歩はひきこもりになり家庭は崩壊する。
罪悪感を覚えた零は幸田家を出て、一人暮らしを始めるが、すでに将棋に対する動機を失っていた。
そんな彼は近所の川本家や多くの人々との関わりにより少しずつ将棋に対する思いを取り戻して行く・・・
というストーリー。
よくある動機を失った天才がそれを取り戻し、凡人どもを駆逐していくというお話ですな。
曽田正人の昴、松本大洋のピンポン、最近だと四月は君の嘘、とか。
それはさておき幸田家の話に移る。
幸田家はプロ棋士の父親(作中ではそれなりに強いがタイトルに絡めるような存在ではないように描写されている)、見合いで結婚した主婦である幸田母と将棋を学ぶ二人の子供、香子と歩で構成されていた。
率直に言えば世間知らずで価値観が将棋の強さ以外ない視野狭窄な父親、同じく世間知らずだが気が弱く、夫のような自分自身の価値観がなく、父親の追従者でしかない母親が両親であったわけだ。
それでも子供たちは父親同様に将棋を愛し、家族は円満に運営されていた。
彼は将棋しか価値観がない父親にとってその歪んだ価値観を補強してくれる、理想的な子供であり、また引き取られた負い目から家事なども率先してこなす母親にとっても理想の「いい子」でだった。
それ以来この二人はこう思い続ける「なんでうちの子供はこうじゃなかったんだろうか?」と。
ここらへんまではいままで発行された単行本の中でも語られていた話だが、今回はそれが母親の視点から語られている。
零はとても「いい子」なのに、なんで自分の子供はそうならなかったのか?と感じ続け、零が家を出たとき心底ほっとしたこと、
歩が将棋ができなくなり、「努力できるのも才能だ」といい投げ出した時に、父が冷笑して見捨てた事(この時の父の表情がもの凄い)。
そして自分はそういう芸道の世界は理解できないけど、ごはんを作って家族を待ち続けることにしよう、と思うこと。
いや~気持ちいいくらい極悪な毒親っぷりですね。
要するに彼女は父親の偏狭な価値観と零の存在に子供達が苦しめられ続けたことを知っており、もう一方の親として多用な価値観を提示して中和剤になる役目があるであろうにそれを放棄し、「私は知りませんし、これからも何もしません」といっているわけです。
そもそも拾われた子供がいい子であるなんて当たり前のことだし、それを自分の子供に当てはめる時点で狂っている。
結局この両親がやっていることは目の前の自分の子供たちをみず、零に理想の子供の姿を投影し続けているにすぎない。
竹本君みたいに学生のうちに自転車で北海道でもいってそういう夢見がちな性分からは解脱しておいてください。
あの父親とこの母親の翼君岬君ばりの毒親ゴールデンコンビのカルトな家庭で育ちながらも、なんだかんだで零を気にかけてあげる香子さんは実に人格者だし、ひきこもってゲームしている程度のグレ方しかしなかった歩君も実に立派だと思う。
父は零に「最近香子が何を考えているのかわからない・・・」などと漏らしていますが、私はこの夫婦が何を考えているのかさっぱりわからないです。
そもそも将棋で子供を劣等扱いするんだったらまず自分がタイトルの一つもとってきてほしいものです。
現在、香子さんは現在派遣社員やりながらも、妻ある父親の弟弟子の棋士と絶賛不倫中で相変わらず家族に縛られている。
とりあえず、歩君には地方の大学でも受けてさっさと家庭から逃げ出してほしい。
そして社会に出て「自分が劣等感を感じた父親も零も所詮は将棋という閉ざされた世界でのみ特別な人間だっただけなんだ」と気づいてほしいものです。
羽海野チカという人はハチクロの頃から一貫して才能というものの残酷さを圧倒的な才能で書き続けるという色々とすごい人だけど、同時に凡人の気持ちも丹念に描写してきた人です。
ハチクロの男キャラでいうなら天才の森田、それに憧れ嫉妬する凡人の竹本、才能と関係のない生き方を選んでいる真山といった感じで。
ハチクロではよくあるマンガのように竹本が覚醒して才能に目覚めるといった事はまったくなく、結局凡人なりに一歩一歩進んで行こうと決意して旅立ったって終わったし。
三月のライオンにおいて、恩人を救うということで動機を得た零は、多分親友の死によって完全体となり、最強の棋士への道を上り続けるのでしょう。
だけどそれ以上に将棋においては凡人であった幸田姉弟の物語はどのように着地するのかをとても楽しみにしたいと思う。
マンガの登場人物に深刻な憎しみを感じ、自分の家庭思い出してトラウマスイッチがオンになってこんな駄文を書き散らすなんて人生でも初です。
アニマルの他の漫画家からフリーザ様扱いされるのがよくわかる。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131110/p5
ロッキンオンがハチクロをオシャレマンガと勘違いして「なんだよ羽海野って。羽いらないじゃんw」とか頭の悪いこといってコケにできた時代が本当に懐かしい。
あ、そういえば川本家という毒親とは違うけど、ある意味幸田家以上に闇が深い家庭もありますがそれは私の手に余るんでスルーさせていただきます。
「寝取る」というのは、すなわち、「寝る」という手段によってその女性を手に入れる、という意味だ。「寝る」前は自分のものでないが、「寝る」という行為を境にして、自分のものになる。間の「寝る」が成立するかどうかの際には、えっ、いやよ、でもいいわよ、的な絶妙な綱引きが存在しなければならない。そして、肉体的な結びつきをきっかけにして、関係性に変化が生まれなければならない。そして、寝取「られ」るのであれば、自分のものと思っていた女が、肉体関係の発生をきっかけを境にずるずると奪われていってしまう、という情けなさ、精神的な関係性が肉体的な関係性に敗北するという情けなさ、そしてその情けなさゆえの興奮をかんじさせるものでなければならない。
不倫は寝取られではない。「寝る」まえに、すでに不倫は成立している。「寝る」ことがスイッチになっていないからだ。単なるレイプも寝取られではない。
かつてはテーマパークと住居エリアを融合し、新時代の週末の過ごし場所として一世を風靡したこの場所は、今となっては廃墟同様の商業ビルと、無人と化したマンションが建て並ぶゴーストタウンに変化していた。
まぁ別に何かをするわけでもなく、知らない人がプレイしている格闘ゲームを、横でタバコを吸いながら眺めてる。
ふと店内の端に目を向けると、知り合いの男女3人が丸テーブルを囲って飲物を飲んでいた。
その知り合いに会うのが久々で、何て声をかけていいかわからなかったけど、向こうは僕に気がついたらしく、声をかけてくれた。
僕は別にこれといって用事がなかったので、彼らと一緒に暇な時間を過ごすことにした。
見回せば見回すほど、大量の廃棄物と化した町並みが目に映る。
どこの扉も鍵が壊されていて中には容易に侵入できる。
僕らが目指す場所は、死亡事故が起きた「ビバ・スカイダイビング」というアトラクションの前だった。
廃墟寸前なはずなのに、電源は生きている。
東京電力が倒産してから、誰も電気を管理するものがいなく、ただ100%オートメーション化された発電所から電気が送られてくるだけだ。
これはここに限った話ではなく、全国的にそうなってしまった。いわゆる、電気の使い放題である。
使い放題といえば聞こえはいいかもしれないが、実際は管理するものがいないので、当然事故が起きても誰も責任は取れないし、そして施設で電気事故が起きても誰も直せないので使用不能になってしまうという諸刃の剣だった。
そんなことはどうでもよく、動力室で動力のスイッチを入れ、僕らはそのビバ・スカイダイビングというアトラクションを起動する。
運行管理者なんていないので、自分たちで何でもやりたい放題だ。
4人の内、2人がそれに乗り込み、発車していった。
もう10分ほどたっても戻ってこない。何があったのかは全くわからない。
警察をよぼうにも当然誰もいないという事実と、廃墟内に不法侵入してしまっている事実があるので通報すらできない状態。
僕と残された彼女はとりあえずこのまま動力を入れっぱなしにするのは危険だという意見で一致して、動力室でスイッチを切り、今しばらく待つことにした。
もう1時間ほどたっても何も反応が無いので、とりあえず書き置きを書いて僕らはその場所を離れることにした。
外に出ると、目の前には居住区と商業区とのちょうど境目があった。
その境目を隔てて左が商業区、右が居住区なのだが、居住区は長年海風にあたって劣化したマンションたちが立ち並ぶ。公園緑化が施されていた部分はもうすべて砂漠となっていた。
建物を出てから僕は彼女と全く会話していないことに気がついた。
彼女と初めてあったのはもう6年ぐらい前のことだ。
当時山梨に住んでいた僕はよく都内で彼女とあっては遊んでいた。
彼女はこう返事をしてきた。
『彼らが心配だから家に帰らないでこのへんで一晩明かすつもり』
そんな返事をされた僕は、さすがに女の子一人でこんな場所に置く訳にはいかないと思ったので、
「じゃあ僕も残ろう」
と返事をした。彼女は安心したのか、かすかに笑顔になったように見えた。
僕らは居住区の中でも比較的風雨を凌げそうな場所を探し出し、そこで夜を明かすことにした。
相変わらず何も変化はなし。
「なぁ、飯、どうするかぁ?」
僕はそのまま彼女を寝かせてあげることにし、僕は窓際の壁に寄りかかって眠ることにした。
数時間後、僕は月明かりのまぶしさで目が覚めた。
彼女はどうしてるかな?と寝ているであろう方向に視線を向けると、そこには彼女はいなかった。
どうしたもんか…と思い、その部屋を出てあたりを探していると、商業区のあたりに人影がみえた。
こんな時間だからこそ危ない人がいるかも知れないので、僕はそっとその人影を追って見ることにした。
その人影は商業区の中のコンビニであったのであろう場所に入っていった。
そして10分ほど経つとその人影はビニール袋いっぱいに何かを詰めて出てきた。
その影を追って歩くこと数分、たどり着いた場所は僕らがさっきまでいた居住区の部屋だった。
まさか…と思いゆっくりと部屋に近づくと、そこにいたのは彼女だった。
「ふぅ…」
彼女はきょとんとして僕の顔を見上げた。
『ごめんね。。。おなかがすいたんだけどなんかないかなーって思ってコンビニがあった場所に行って適当に物色してきたw食べる?』
「ははは…食べようかw」
僕は彼女からカロリーメイトを受け取り、彼女と背中合わせで座ってそれを食べた。
色々会話した。初めてあった日のこと、あの日から日本はだいぶ変わってしまったこと、まだお台場が栄えていたことに一緒に来たかったこと。
数時間は会話した。さっきあった時なんか全く会話しなかったのに。
話つかれた僕は夜明けまでまだ時間があることもあり、再び寝ることにした。
『あ、、、うん、ごめんね。おやすみなさい。』
そうして再び眠りに落ち、、、、たはずだが、僕は彼女に起こされた。
『ねぇ、隣で寝てくれる?』
「え?どうして?」
『隣で寝てれば、あたしがどっか行きそうでもわかるでしょ?』
「あ、、、うん、いいけど、そっちはいいの?」
『あたしはいいの、ひとりだと怖い、、、、助けてよ、、、』
月明かりに照らされながら、僕ら二人は眠りの中で夜明けを待った。
という夢を見た。
なんと答えたらよいのだろう。
その日、僕達は買い物に出かけた。
買い物の途中で、急に彼女が不機嫌になった。
「ムキー!」とは怒らない。
無表情になり、ずっと黙っていた。
同じ状態になったことは、前に何度かあった。
その度に、僕は憂鬱な気分になる。
言動なのか、行動なのか。
僕達はいつも通りにおしゃべりをし、スーパーで食材を選んでいた。
僕はそう思っていた。
僕は諦めて寝ようとした。
「おやすみ」
「……私が怒ってるの、気づいてる?」
「そこまで鈍感じゃないよ」
「……なんで怒ってるか、考えた?」
「わからなかった。言いたいことがあるなら言って欲しいんだけど」
「……言いたくない。君に察して欲しい」
「そう言われた僕の気持ちを察して欲しい。察することができると思っているのなら」
「……」
「……」
僕達は付き合って3年になる。
結婚も考え始めた。
http://anond.hatelabo.jp/20140413154709
http://anond.hatelabo.jp/20140411010750
mirunaがはてなの連中からどういう評価されてるか知らんけどもあいつに下衆扱いされるコメントされて律儀なことだなぁ
話は少し変わるがドラえもんに「どくさいスイッチ」というエピソードがあって、消したい奴を消すスイッチをのび太が渡されて世界中の人間が消え去る事を恐怖として書いたエピソードがある。
のび太はそれに恐怖したがmirunaは多分それを嬉々するタイプの狂人。
既に終電を気にする時間だが、ぼくの家に来て終電で帰るつもりもないのだろう。
ぼくと彼女の間柄では、懐かしい、あたりまえのやりとりであった。
彼女とは大学に入学した春に出会った。かれこれ8年もの付き合いになる。
新歓、授業選択、サークル、部活、バイト、恋愛、ゼミ、進路、教職、就活…。
青春時代の主なトピックにはだいたい相談しあい、励ましあった仲だ。
いま思えば小さな出来事も、当時は人生の一大事として二人して悩んだ。
大学を卒業してからは、季節に一度の頻度で食事をするようになった。
挨拶はいつも「最近どう?」自分の身なりを指して「こんなかんじだよ」と笑う。
近況報告は互いにその一言で終わる。
その日、彼女は終電間際にやってきた。柄にもなく夜道が不安だというので、駅までお迎えに。
「いつからそんなお嬢様になったんだ」「いいでしょーたまには」
「まあいいけどさ、それにしても突然だな」「…うーん、ちょっとね」
「…?」「ねえ!おなかすかない? 私、仕事終わってから食べてないんだ!」
「こんな時間だし、バーぐらいしかないぜ」「いいじゃん!ほら、昔よく行ってたとこ行こうよ!」
「…ねえ、今日一緒に寝てもいい?」
酔ってるのか、と思ったが、そんなわけがない。学生時代、酒豪と恐れられた彼女だ。
男勝りでみんなをリードして、飲み会でも場を盛り上げて最後にはお店の人たちにも丁寧に挨拶をしてまとめる。
そんな彼女が「一緒に寝てもいい?」と思いつめた表情で見つめてくる。視線が外せない。
「いいよ。なんか、おれもそんな気分だ」
彼女がぼくの家に泊まることは珍しくない。これまでも数えきれないほどあった。
彼女にベッドを勧め、ぼくがソファーに寝ようとするが、それを頑なに固辞しソファーに寝る彼女。
いつしかそのやりとりも簡略化され、泊まるときは自然とぼくがベッドに、彼女がソファーに寝る習慣が生まれた。
そんなわけで、ぼくの家に着いてから、そうした習慣を破る一歩をどうしたものか逡巡し珈琲を淹れていると
勝手にぼくのスウェットに着替えた彼女がいち早くベッドにもぐり込み
「いいよ、はやく寝よっ」
と、はずんだ声を投げかけてきた。
淹れかけた珈琲メーカーのスイッチを切り、部屋着に着替え、ベッドに入る。
彼女が何も言わず抱きついてきた。昔から変わらない、彼女の家のSEGRETAの香りがした。
今更、何かがおきる関係でもない。人肌が恋しい。なんとなく落ちつきたい。
そんな気持ちのとき、そばにいる「モノ」としてぼくが選ばれただけだ。
静けさが気にならなくなり、夢に半身ひたりはじめた頃、彼女が言った。
「結婚するの」
数秒の無言。「職場の人。ずっと年上の人」。無言。「…寝てる?」「いや」「驚いたでしょ」「うん」。
「その報告をね、しなきゃって」「そっか…いや、おめでとう」
「ガッカリした?」「…え?」「…私が結婚するって聞いて」「うーん…」
彼女が耳元で囁いた。「…ガッカリしてよ」。
わからない。どれも違う気がする。ただ、これはセックスをしなければいけない、そういうシーンであることは間違いなかった。
深呼吸。耳元にキスをして、唇をあわせる。何度も何度もキスをして、ぼくたちは長い長いセックスをした。
気持ちよかった。性的な快楽ではなく、お互いに高まっていた。何か、人生の大切な場面を消化している気持ちだった。
のぼりつめる瞬間に「ずっと好きだった」と言ってしまったのだ。
瞬間、彼女の眼の色が冷めたのを感じとった。言ってはいけない一言を発した空気が通り抜けた。
ハッとした瞬間、行為は終わった。静寂の中に、二人の荒い息と後味の悪さだけが残った。
ぼくの「ずっと好きだった」は、ウソである。間違いない。彼女を恋愛の対象として見たことはなかった。
あの場面で、そう言わなければならないという雰囲気で、いわば杜撰な対応として口にしてしまった一言だった。
もっと正確にいえば「そう言っておけば正解」のような、安易な一言だった。それを彼女は見抜いた。
結婚を決意した彼女は、なんらかの儀式として、ぼくとの行為を求めた。
そのなんらかはわからないけれど、彼女は決してぼくを好きだったわけではないし、そういう意味でのセックスではなかったはずだ。
それを「好きだったけれど結ばれなかった二人」というチープな形式に(そうではないとわかっていながら)当てはめてしまったぼくを、彼女は軽蔑した。
「ずっと好きだった」と口にしたときのぼくは、心のなかでドヤ顔であったが、そんなぼくの傲慢な心中に気づかない彼女ではない。
26歳になる。歳相応に女性経験を積んできたと思っていた。違った。
これが彼女の望んでいた区切り方かどうかはわからないけれど、彼女のなかでぼくが
として処理されてくれるのは結婚を迎えるにあたってよいことなのかもしれない。
暇な時に「メシ行かない?」って連絡をとるぐらいの友達はいるんだ。
人生相談だってたまにはしたりするぐらいの仲良しでもあるんだ。
ノリで夜いきなり会いに行く、とかやっちゃうし、それなりに告白されたりするし、はたから見たらリア充ではあると思うんだ。
はたから見たら、それ以上何を贅沢言えんの?って思えるぐらい楽しい生活ではあると思うんだ。
なんていうか、自分は本来はこんな幸せな境遇にいられる人間ではない、みたいな考えが常にある。
自分以外の人々は皆基本的に他者と繋がることを許さされていて、それが当然である。
自分はそうではない。本来は何の価値もない根本的に劣った人間で他者と繋がりを持つことなんて許されていないけど、今だけ何故かイレギュラーにそれが許されてしまっている、という漠然とした感じ。
今はみんな自分の本質がわからないから普通に接するんだろうけど、本来の自分は貴様らの想像の範疇を超えたレベルで劣った人間なんだぜぇ…というような何か。
具体的に本来の自分がなんなのかは自分にもわからないのだけれど。
だから友達でも恋人でも会社であっても、いつかこの関係が終わるということを常に念頭に置いてしまうし、それはとても悲しいことでもある。
悲しくて悲しくて一人になるとわんわん泣いてしまったりして、そういう時は夜寝る前、今までの人生で人に迷惑をかけてしまったシーンがだーーーっとノンストップで頭に流れてきて5時間も6時間も一睡もできないことがある。
友達と飲み会をしてる時も、すごく盛り上がっててうるさいのに何故か、自分は本当は今ここにはいなくて、遠くからそれを眺めてるような、そんな感じになることがある。
自分の形をしたデバイスを内部から操作して外と意思の疎通をはかっているような感じ。
自分でそんなことを考えているからかはわからないけど、地元の連中が今でも連絡をとりあってるのに対して自分は全く繋がりは切れてしまっている。
fbとかでなんかイベントの度にみんなでメッセージし合っているけど、そういうの見ているとさらにすごく悲しくなってしまう。
小学校、中学校の時だって今と同じくらいリア充に過ごしてきていたハズなんだけどなぁ。
そういう気持ちを無視することには慣れているから、日常生活に支障をきたすほど苦しいわけではないんだけど。
ただ一人でいる時にこの劣等感を直視してしまうと本当に苦しい。周囲の人間と自分が同じ種類の生き物ではないような気がしてしまう。
直視モードになると心臓がどっくんどっくん言い始めて気持ち悪くなって、頭の中がモヤモヤモヤ〜っとして物を考えることができなくなって、オートモードで悪いイメージがだーーーと出てくるんだ。
今は頭の中で無視するスイッチをオンにすればある程度切り替えられて、妄想妄想wwwって出来るのだけど、それは自分ははたから見ればリア充、っていう根拠があるから出来るわけで。
それが出来なくなって常に直視モードになってしまったら死んでしまうと思う。
それが少し怖くはある。
最近はfb見てるとけっこうな確立で直視モードオンになるから嫌いなんだけど、みんなの話題についていきたいから確認しなきゃいけないのが苦行すぎて辛い。
こんにちは。春から職業プログラマーとしてデビューする人たちも多いと思います。
そんな皆のために、每日8時間以上キーボードを叩き続ける(誇張です)、キーボードマニアのプログラマーである俺が、キーボードを紹介しようと思います。
(つд⊂)ゴシゴシ
(゚Д゚)ハァ?
と思った方も多いと思います。でもね、実際はキーボードよりも適切な椅子と正しい姿勢が、まず重要なんですよ。
長時間プログラミングに熱中していると、わずかな負担の蓄積が、積み重なって、腰痛・頭痛を引き起こします。
手首にばかり負担がかかることになって、やがて腱鞘炎をまねきます。
座面の高さを調節できるものを選びましょう。
膝と足首を直角にしたとき、椅子とももの裏に隙間ができない高さがベストです。
クッションを用いる場合は、フカフカのものより、硬いものが良いです。
その上で、低反発(指でおした時、ゆっくり押し返してくるもの)がいいですね。
ドイツの老舗キーボードメーカーの製品で、もっともキーが軽く、プログラマーに適しているのがこの製品です。
まるでピアノの鍵盤のように、キーがすっと沈んでいく、のが特徴です。
http://www.vshopu.com/item/2121-1803/index.html
7,500円。
いわずと知れた、日本の一流ブランド、東プレRealForceの製品です。
キーの軽さは平均的にはCherryの製品と同じくらいですが、
小指など、負担がかかるキーは、より軽く押せるように作られています。
http://www.vshopu.com/item/2114-2005/index.html
27,000円。
富士通が何故か一種類のみキーボードを売っています。それがこの製品です。
けれど侮る無かれ、RealForceに似ているキータッチは、RealForceに勝るとも劣らない逸品です。
付属するパーツで、自分で自由にキーの重さをカスタマイズできます。
http://www.fujitsu-webmart.com/pc/ui054?WEB_STYLE=FKB8540-051W
17,000円。
東プレのキースイッチを使った、よりコンパクトなキーボードです。
キーの押し心地はRealForceより若干クリック感が強いようです。
http://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/detail_hhkb-pro2-types.html
30,000円。
東プレのキースイッチを使ったキーボードですが、左右に分割されていて、より手首に優しいです。
似た製品に、http://www.edikun.co.jp/kinesis/というものがありますが、こちらは手首が固定されていまって、逆に腱鞘炎になりやすいと思われます。
http://www.personal-media.co.jp/utronkb/index.html
50,000円。
http://anond.hatelabo.jp/20140325193023
面白い釣り記事でした。追記された部分もブクマカーへの釣り針がたくさん。
でも、記事の拡散が済んだあとの追記だから、気付かれていないようです。
そこで、ここに引用して、もう一度ブクマカーを召喚してみましょう。
あとせっかくなので、ブックマーカーやブロガーへの僕の雑感も書きます。
(増田からのidコールは届かないみたいだし、うまく召喚できるかなー?)
もう目も当てられないつまらなさだ。
03/27 ブコメに返信
raf00
上手いことを言いたい欲だけでできているブコメは見てて気まずい。
meme-o
マーク・雑感バーグ
raf00と同じ。
cider_kondo
自分は店長のコンビニ話はそんなに面白いと思ってなかった。雑感や感想の方が面白かった。
こういう人がやっぱりいる。cider_kondoはあまり本を読まないだろ?
高名なプロが書いた小説でも、実体験ベースの文章って、それと分かることが多いよ。
ドヤ顔で浅いこと言ってんじゃねえぞ。
feita
”もちろん誰が何を書いてもいいんだよ”/なるほど、じゃあ「個人ブログに変な制約を求めるな」
コメント後乗せでお馴染みのfeita。
一番本質的なことだけを言えるように訓練したほうがいい。
B、上から目線での幼稚な主張
ブーメランは、文章単位でのツッコミを入れやすいので、良い釣り餌です。
上から目線で主張が幼稚、は特に「はてな」でのツッコミ獲得に向いた釣り餌です。
また、ファン・アンチが多いヒトへの未熟な認識を披露するのも、良い釣り餌。
ミクロに(個人的に)問題解決したいなら、
マクロに(抜本的に)問題解決したいなら、
アルゴリズムを批判し改善案を提出すれば良い。又はフィルタを自作して公開すれば良い。
言い換えると。
他人をすぐには変えらないから。でも自分とアルゴリズムはすぐに変えられる。
…というのが大人の考え方で、その逆をいくと釣り餌になります。
←文章力あるとの評価が高く、ファンが多かったヒト(後述)
②「id:raf00は上手いこと言いたい欲だけ」という断定。
←ポジコメ率が高いことや穏やかな語尾からも、上手いこと言いたい派でないことが明らか。
←後乗せイメージない。その日でもスラッシュあるコメは20%未満。
更に元増田へのブコメは、後乗せでなく引用部と順序入替の明確化が目的のスラッシュでは?
あと、神経質というより対人距離について繊細、と言う方が適切。大喜利職人は概して繊細。
④「id:cider_kondoは本読まないだろ?」という煽り。
⑤id:meme-oさんへの、「raf00と同じ」という断定。
←meme-oさんはコメ率が低く、タグのみの無言ブクマや引用のみが多いウォッチャー。
raf00さんと全く違う。
そして素直に言う分の言葉のアクをとるために、語尾で柔らかくしているバランス派。
一方のmeme-oさんは一拍置いたコメントするヒト。タグの顔文字「#|ω・)……」が象徴。
コメントも、「まぁ」「~かな」「…」が多い。皮肉コメを付けるのはよっぽどのとき。
⑤id:jt_noSkeさんへの、「あの駄洒落ブコメの奴はつまらなくて邪魔だな」という八つ当たり
←ノスケさんが喋った事件を参照。http://jtnoske.hateblo.jp/entry/2013/11/23/230829
『ノスケ師匠のブクマはダジャレ抜きにしてもそのチョイスそれ自体で非常に価値が高いって』
長文であること・身の回りの話もすること、くらいしか共通点ないです。
まずコンビニ店長さんは、オタク趣味ネタと教養人への憧憬が「はてなウケ」の源泉。
加えて、仕事や嫁への誠実さを表すエピソードや表現が人柄評価につながり、「一般ウケ」もある。(勿論はてなウケも上昇)
それらをバランス良く配合しながら複眼的な思考を順序よく見せる文体が、
このコンビニ店長に最も近いのはズイショさん。id:zuiji_zuisho
嫁エピソードによる人柄評価と、一文が長くなるかわりに両論を見せることでバランスを重視する、ってところは近似。
けど、ウケのメインウェポンは「比喩」と「反転」と「反復」。それで明確に笑いを狙ってるというのも大きな違い。
面白全開爆発。痔の話の記事。 http://zuisho.hatenadiary.jp/entry/2013/03/13/000000
リズム重視の文体実験の記事。 http://zuisho.hatenadiary.jp/entry/2013/09/07/214055
id:Rlee1984は、日常話にも棒グラフなどの図を入れ込もうとするところと、ネタの一切ないつまらない話が多いところがコンビニ店長と違う。
つまり、ウケの比率で言えば「ズイショーコンビニ店長ーコウモリ」の順。
あと、グラフ以外でも造語や専門用語による抽象概念を振り回すことが多いから、「日常」区分からは最も遠い。
日常話にもグラフを捻じ込む記事。http://rlee1984.hatenablog.com/entry/2014/03/12/021134
専門用語をイジって振り回す記事。http://rlee1984.hatenablog.com/entry/2014/02/22/224720
ごめんなさい、分かりません。(ブコメで誰かが説明してくれるのを期待)
なお、増田で「得体が知れない・感情がない」的な言及されることのあるid:topisyuさんは、
(これ前も言ったし浸透してきたと思うんだけど、まだまだ普及させたい!)
ブログでは真顔でジョーク言うヒトで、真顔でブチ切れするヒト。
でもリアルだと感情の動きも明確。エピソード記事を見るとハッキリ分かります。
・トピシュさんブチ切れ、の話。『こっちは完全にスイッチが入ってしまいました。』
http://topisyu.hatenablog.com/entry/2013/08/23/190331
・トピシュさんの感謝と謝罪、の話。『いつもありがとうございます。見えてないことも多くてごめんなさい。』
http://topisyu.hatenablog.com/entry/2013/09/03/132807
・トピシュさんの涙、あれがデネブアルタイルベガ。『惚気た上で、その動画を見て二人で涙したりもします』
http://topisyu.hatenablog.com/entry/2013/10/31/014134
ヒトに対して、「このヒトどんなヒトかなー?」って判断するのは難しくて楽しい。
だから、ホテントリに上がった記事だけで他人を決めつけて無闇にdisるんじゃなくて、
旦那さんの転勤だそうだ。
その話を聞いた瞬間本当に驚いたが、小躍りしそうなくらい喜んでいる自分がいた。
その人のことが嫌いなわけではない。
と自分では思っていた。
でも、予想以上にストレスになっていたようだった。
大手企業で培ってきた10余年の社会人経験を誇りに思っているようで、
自分が全て正しいと言わんばかりの態度なことがままある。
確かに仕事は社内で一番できるのだが、そのことに胡坐をかいているのか上から目線な感じが抜けない。
直属の上司にほぼタメ口。(理由は「別にいつクビになってもいいもん」だそうで)
私にも仕事を「これくらいできて当たり前」という考えで教えてくるので、プレッシャーが半端ない。
他にも、電話口で話の理解が遅い方との話が終わるとフックスイッチを静かに押す
→受話器を叩きつけて「チッ…ババア(もしくはジジイ)」とつぶやいたり、
ちょっと気に入らないことを言われるとその人が席を外した瞬間悪口を言いだしたり。
もちろんすべてが嫌いで話もしたくないというわけではない。
教え方はともかく仕事は教えてくれたし、笑い話もしたし、何度かお昼もご一緒してなんとごちそうまでしてもらった。
良く言えば、気前のいいアネゴ肌といったところだろうか。
急な話なので異動先とうちの会社も融通をきかせて3月中旬まで在籍する運びとなった。
その話を聞いた時、残念な気持ち(早く出ていってくれないかなぁ…)の方が大きい自分に気が付いた。
良いところもある先輩をそんな風に思うなんて…と自分で自分が嫌になったが、最近はもうそんな感情に身をゆだねるようになった。
今はまだ働かないと生きていけないので、そう簡単に仕事を辞めるわけにはいかないのに
その人がいることで会社を辞めようとすら思ったこともあるくらいだし、
今思うとよっぽどストレスになっていたようだ。
ともかく来週からは今までより精神衛生良好に会社に通うことができそうなので、
朝起きるつらさが少しは改善されそうで本当によかった。
…
ブログ書くのって時間かかるし文章まとめるの本当に下手くそでああああってなる。
でも書きたかった。
読んでくださりありがとうございました。
※追記あり
少し長くなるが、良かったら読んで欲しい。
家族には恵まれた。こればかりは自慢だ。
目一杯愛情を受けて育った。幼稚園までは本当に楽しかった。たくさん友人もいた。自分を素直に出せた。だれをおれの存在を否定しなかった。おれは受け入れられていた。
小学校に入る。
おれは極度の人見知りだった。 幼稚園の頃は人に配慮することをまで気が回らず素の自分を出せていた。もしかすると友達作りに苦労したが忘れてしまっただけなのかもしれない。
交遊関係がほとんど広がらない、というか広げようともしなかった。さっさと学校から一人で帰っていた。自分でもそれでいいと思っている節があった。一人でいるのは嫌いではなかった。その傾向は3年生くらいから強くなった。幸い、おれは勉強ができた。小さい頃から親が本を買い与えてくれ、もともとも好奇心の強さとあいまって勉強が楽しかった。でもこれがいじめの引き金になった。よく考えてくれ。たいして喋らない陰気なやつが、テストで高得点をだしまくってる。むかつくだろ。おれもそう思う。おれがあいつらの立場なら恐らくいじめていただろう。
友人は離れていった。辛うじて残った友人もいたが、今は連絡をとってない。
一番残念だったのが、俺自身はそれをいじめと思わなかったことだ。視野が狭すぎた。自分の人格が否定されているなんて考えに至らなかった。それに学校で辛くとも、家に帰ればおれを全肯定してくれる家族がいた。
そのまま中学に入る。いじめは続いた。この頃に入りやっと自分がいじめられていることに気づいた。常にビクビクしながら生きていた。休憩時間は机に突っ伏して時間を潰した。学校で話した記憶はない。もはや友人の作り方がわからなかった。辛かったのだろうが、ほとんど記憶に残っていない。現実から目を背け続けていたからだろう。
この頃になっておれの勉強好きに拍車がかかった。というか勉強しかおれには無かった。現実をひと時でも忘れようと机に向き合った。
県で一番の進学校に入った。変わりたい。この頃はそう思うようになっていた。運動部に所属した。初めて自宅以外に居場所ができた。親友と呼べる友人もでき、ただただ楽しかった。残念ながらクラスではなかなか打ち解けられなかったが、学校で話す友人がいること自体がは非常に大きな成長だった。初めて彼女もできた。ルックスは悪くなかったので、クールな爽やか系男子にに見えたらしい。無論、中身はスカスカなのですぐ別れることになった。中学の三年間ほとんど家族としか話しておらず、精神的に2、3歳ほど幼い状態だった。
引退後、失恋をバネに3年から受験勉強に全力を注いだ。頭は決して言い訳ではなかったが、要領が良かったようだ。現役で国立大の文系学部に進学した。
高校と大学受験をそれなりにうまく乗り切ったおれは浮かれていた。自分があたかも生まれ変わったかのように感じていた。ここで挫折を経験する。サークルに馴染むことができない。高校の部活では運動がメインだったので、喋りが下手でもなんとかなった。しかし、おれは自分を見誤って少しチャラいサークルに入ってしまったのだ。次第に浮いて孤立し二年に入る頃には行かなくなった。
学部の友人も数える程で、学校とバイト先と家を往復する生活を過ごした。なにも楽しくなかった。夢のキャンパスライフなんて幻想はとうの昔に崩れ落ちていた。3年になる。
そんな時ふとしたことから海外に短期留学に行くことにした。卒業後は公務員になるつもりでいたので、学生の内に1度くらい海外に行っておこうという安易な気持ちだった。
しかし、これが一つ人生の転機になる。コペルニクス的転回とはこのことかと思った。今まで生きてきた世界どれほど小さかったのか、自分で世界を限定してしまっていたのだ、と気づいた。
長期留学しよう。公務員になり国内でまったり生きようという人生設計が狂った。その後一年間留学する。しかし、ここでもコミュニケーションに苦労する。英語力は問題じゃなかった。いくら英語を勉強しても、発想や語彙力、コミュニケーション能力が母国語以上なることは決してない
自分のコミュニケーション力の無さに。人間力の無さに。中身の無いペラペラな人間だった。
就活が始まった。おれは迷った末、公務員になるのをやめ、民間就職を決断した。海外で働きたいという思いがあったのと、公務員になったら自分を変える機会は二度とこないと感じたからだ。
BtoBメーカーの営業職になった。この4月から働くことになる。コミュニケーションが苦手と言っても、雑談が苦手ななだけで、あらかじめ話す内容が予測できる就職面接はそれほど苦労しなかった。というか学歴も英語力もあったので、思ったより良いところに滑り込めた。
ある程度したら経理などのバックオフィスに異動を願い出るつもりだ。
それほど派手な業界ではないため、打ち解けるとまではいかないが少なくとも浮いてはいない。
ここまでがおれの半生だ。
人生を進んでいく気力が湧かない。ある程度の企業に就職できた。金も信頼もそこそこ手に入るだろう。安定してるし、年功序列的に役職にもつける。希望していた海外にも行ける。
もう将来が見えた。
おれの力じゃこの会社でレールにのりながら人生を進めて行くのがもっとも現実的で最善の選択だろう。
なんだろう。このもやもやは。
もうこのまま一生独り身でささやかに生きて行くのだろう。大きな波もなく、平穏に平穏に。
今は社会人デビューにワクワクしてる部分があり、人生に楽しみを残していると言える。
じゃあ五年後は?十年後は?
おそらく無理だ。途中で一人で生きていくのは辛くなるだろう。
家族ができれば子供の成長を見ながら働くことにも精が出るだろう。おれにはそれも期待できそうにない。おれが女なら絶対にこんなやつと結婚しようと思わない。
人生23年を生きてきて友人5人しか作れないようなクズが、人並みの生き方を望めるのか?
もう生きるのもそろそろいいかなと思い始めた。
生きる意味なんて持たなくても、飯食って寝たら次の朝が来てる。惰性だ。
これでいいのか?何度も何度も自分に問うてる。
こんな人生をあと60年も過ごすのか?と。
人生は案外楽しい。それはわかってる。少ないながら大事な友人も、尊敬する先輩もいる。飯を食えば笑顔になる、スポーツするのも大好きだ。ネットを見ればいくらでも楽しんで時間を潰せる。人と価値観をぶつけ合うのがこんなに楽しいなんて最近まで知らなかった。
それでも、子供の頃に欲張って多めの水で希釈したカルピスみたいな薄い人生をこのまま進んでいく気力が起きない。
いっそのこと、この人生は早めにリタイアして、次の人生に賭けたほうがいいんじゃないかと思う。
結局おれは弱いんだ。自殺できる人間は凄いと思う。おれはそこまでするほど本気で絶望してないってのもあるが、考え込み、悩むほど自分の人生に真剣に向き合えていない。
なんといえばいいのか。
ゆっくりと首を締められてる感じだ。今すぐ死ぬわけじゃないが、人生を謳歌できてもいない。
他人と体や記憶をスイッチできるなら、まだまだ生きようと思えるかもしれない。
でも、そんなこと無理だ。今の自分を背負って生きるのに疲れた。
人と打ち解けられない。また中学の時みたいに、自分の人格が否定されるんじゃないか、陰で否定されているんじゃないかと考えてしまう。
あれは良くも悪くもおれの人格を形作った。
人格を否定される辛さを知ってるから、冗談でも命令形を使うことは絶対にしないし、人の意見にはどんな小さいものでも耳を傾けるようになった。
人は変わるのもわかってる。現におれは中学の頃と比べれば遥かに明るくなった。でも変わるのもも簡単なことじゃない。時間と気力が途方もなく要る。
そんなことを考えながら目を閉じる。
目覚めれば明日だ。また始まる。何度も何度も。薄っぺらで、楽しくて、クソみたいな日常が。
一つだけみなさんに聞きたい。
みなさんはどうして、何を思いながら生きてますか?
追記
煽る気は全くありませんが一応。
皆さんかなり食いついてますが、彼女はいたものの童貞なので安心してください。
自分で言ってて寒くなりますが、見た目はそこそこいいです。両親には感謝しています。ただ、中身の無さとのギャップで女性が露骨に離れていくとかなり傷つきます。
ピンポーン
「あ、おはようございます、XXX新聞ですけども、この近くに新しく営業所を構えまして、今日はその挨拶に伺いました。」
「ええ、ホントに。こんなに寒いと参っちゃいますね。ところでお兄さん、新聞とってらっしゃいます?」
男「いえ、とってないです。最近はネットニュースですましちゃいます」
「あー若い方、そういう人多いですよねー。でもこっちも手ぶらで帰るわけにはいかないんで―、、じゃあお試しに一回だけ読んでみませんか?月曜の朝に伺いますよ」
男「うーんもらっても読まないですよ。」
「なんでー?」
男「実を言うと、新聞ってガキの頃からテレビ欄しか読まないんですよ」
「えーwバカにされませんか?お友達とかに」
「wなんなんすかw あ、それじゃあご挨拶の印に、洗剤でもどうです?一人暮らしで足んないでしょ」
男「あ、それはマジにありがたいですね」
「はいどうぞ」
男「いえ、でも受け取れないです」
「なんでー?w」
男「だって、洗剤受け取ったらそれを既成事実にして、あわよくば新聞を買ってもらおうとしてるんでしょ? そうでしょ? わかってるんすよ?」
「いやいやそんなことありませんよw?」
男「あわよくば。洗剤だけに」
男「うーん、お米はうれしいんだけどなあ… ところでさっきも言ってましたけど、ホントこのご時世新聞売る、って大変ですよね」
「そう、そうなんすよー…」
「そういう方もホント多いです…」
男「お兄さんも悪気があるわけじゃないのにね。でも売らなきゃ食ってけない。だから寒くっても頑張ってる」
「うう、そうなんです…」
男「僕は協力できないですが、お兄さんの商売が成功することをお祈りしてますよ」
「新聞、とっていただけませんか…」
男「頑張ってください」
「それじゃ、失礼しますー」
男「グッドラック b」
このやり取りを部屋でこっそり聞き耳立ててた私。
ていうか私、あきらかに「ブチ切れる」サイドの人間だw
新聞勧誘が来た時点でスイッチ入って戦々恐々としたけど、彼の対応に毒気をそがれてしまった。
彼とは今んとこ唯の友だちだが… うーん…