はてなキーワード: アベルとは
SCP-076は、非常に強力なヒューマノイドのSCPオブジェクトであり、通常は高さ約190 cm、体重100 kgの筋肉質な男性の形を持っています。しかし、普通のボクサーとは桁違いの戦闘能力を持っている一方で、それは技術や肉体の限界を超えているという意味でもある。SCP-076-2は、何度も再生する能力と、並外れた戦闘技術を持ち、どの時代のどんな格闘技選手よりも恐るべき相手です。
アベルはただ殴り合うのではなく、古代の戦術や技術を駆使し、敵を確実に仕留めるための動きを自然にクリーンにこなします。彼にとって、技術的な進化や時代の変化は無意味です。なぜなら、彼の強さは単に技術の高さに止まらず、超自然的な能力に根ざしているため、どれだけ人類が進化しようとも彼を超えるのは難しいことです。
君が言うように、技術や知識は確かに時代と共に急速に伸びています。しかし、それでも人間の限界と超自然的な存在の力は別物です。おそろしいと感じるのも無理はない。
・雨が当たるベランダ
100%漏水する。一見大丈夫でも接合部分のどこしら雨漏り&乾燥を繰り返し建物の劣化が進んでいる。定期的にコーキング必須。
・天窓
100%漏水する。太陽の位置の関係で、夏は暑く冬は太陽が入りにくく、メリットが低い。
・出窓
雨が当たる部分は100%漏水する。窓の断熱性能を下げまくる上に、最終的に収納になるだけなのでメリットが皆無。
天然木は腐ったり刺さるので論外。人工木は割れる。接合部分から漏水したり床下が湿気と虫たまり場になって建物に悪影響なのでメンテできないならやめるべき。
・アルミサッシ、樹脂複合サッシ
自明。
寿命が長いらしいが歪んでゴミや水が隙間に入ったりするし、何より高すぎる。突き板か挽き板で十分で、劣化が目立ったら交換すればいい。
・窯業系の外壁
窯業系サイディングはどんな高性能でも金属より寿命が短く、塗装を小まめにしなければならない。なぜ未だに主流なのかわからない謎の建材。
敷地が狭いならいらない。家はすごくいい感じなのに、カーポートで台無しになってる家が多すぎる。もし敷地が広いなら、家に合わせた車庫のほうが絶対にいい。
・埋め込み式のポスト
家に埋め込み式をつけるのは断熱性能が下がるので論外。塀であっても埋め込み式は交換ができないのでやめるべき。近年は宅配ボックス一体型ポストが増加傾向にあるので時代に合わせて交換できるようにしておこう。
・芝生
綺麗なまま芝生を維持するのは一般人には無理。普通の人・車持ってる人はコンクリート、予算がなければ砕石。芝生がどうしても欲しい人は人工芝、植物で覆いたいならヒメイワダレソウかクラピアを植えよう。
・高性能のインターホン
今はスマートドアベルへの過渡期なのでインターホンは安物で済ませておくべき。アマゾンやグーグルのドアベルを付けたい人はつけてもいいが、今後色んなメーカーが出してくるので交換しやすいように配管や電源は確認しておこう。
調光、タイマー、センサー等は壁スイッチに埋め込むな。スマート化が進むと照明側でなんでも制御するようになっていくので壁スイッチはオンオフ以外の機能を付けてはいけない。もしかしたら壁スイッチ自体いらないかも。
雰囲気重視で電球色ばかりにするな。電球色にしていいのは、エクステリア、廊下、階段、トイレくらい。長時間いる場所で電球色は歳とってから目につらいだけ。
すでに頭髪は見る影もなく、その両目にはテレスコープとナイトビジョンを仕込んだ筒状の人工義眼が埋め込まれている。頭部だけではない。いまや彼の体の87%が電力によって稼働している。生身の肉体を残しているのは、脳と心臓を除けば寿司を握る指先と肛門括約筋だけだ。
「やっとるか」
「へい、らっしゃ……あ、ああ」
「よう大将、繁盛しとるようやね」
咆哮のような野太い嗄れ声を発しながら口元だけで不敵に笑うその偉丈夫の姿に、彼は言葉を失った。見覚えがあるなどというものではない。夢の中にまで追ってきたこの男に何度魘されたかわからなかった。身の丈は2メートルを超え、髪も 髭も原始人のように伸び放題。眉の上から縦に入った大きな傷によって左目は潰れている。
気丈にそう返してみせるにも、実を言えば相当の勇気が必要だった。常連客の目がなければ悲鳴を上げて逃げ出したかった。
男はそう言うと、その大きな掌をぽんぽんと打って店内を見回した。
「今日はもう閉店ガラガラや。ごめんやけどはよお支度してもらえまっか」
大男はのんびりとした、しかし隙のない動作でスツールに腰を下ろすと、もう一度店内に目をやった。
「どうか。お代はこっちで持ちますよって」
取り付くしまのない様子に、常連客たちは店主に気遣わしい視線だけを残してそそくさと店を後にしていった。
「いいんですか。高く付きますよ」
出されたアガリを熱そうにすすりながら、しかし男はしばらく黙っていた。再び口を開いたのはたっぷりと時間を掛けて湯呑を空にしてからだった。
「……」
「『火星銀座』ってか。クズ鉄の寄せ集めに大層な名前をつけよって。まあええわ。本題に入ろか」
男が一枚の書類をカウンターに叩きつけた。ARではない。本物のペーパーだ。
「ええか、ここにお前の名前があるな。ほんでここ、執行官がわしや。連邦政府から執行許可がでとる。シャットダウンか、真空処理か選べるようになっとる。これ飲ませるのに結構骨折ったんやで。……結局奴らにはわし等のような肉体を残した人間の気持ちはわからんからな」
「……く……ああ……うう」
彼は崩れ落ちるように膝をついた。張り詰めていたものがぷつりと切れたようだった。一度堰が切れてしまうと、とめどなく嗚咽と涙が溢れ出てくる。今や目の前の男に感謝すらしていた。こんな姿を常連客に見せたくはなかった。
「お前が舐めたのはただの醤油ボトルやなかった。まあ……悪気はなかったんやろな。せやけどあれが電子聖遺物やったのは事実や。それをペロペロしたことが量子的場バーチャルサブセットに恐慌をもたらすいわば宗教的なトリガーになってしもた。どこの政府も黙っとるわけには行かんかったんやな。面子ゆうもんがあるわけや。スシローも自衛する必要があった。皮肉なもんや。立ち食い寿司屋から成り上がったC級チェーン店が今では本物の星間作戦級軍艦を作っとるんやからな。そしてタカイ。世界をこんなふうにしたんはお前や。わかるな」
「はい」
そう答えたつもりだった。しかし声にはならなかった。
震えていた。
何度そう後悔したわからない。しかしどんなに後悔しても、地表の40%と仮想空間の99.6%ががダブル・バイテッド・メルトダウンにより焦土と化してしまったのは変えることの出来ない事実だった。
ガチャリと重い音を立てて男がアタッシェケースを開いた。物理錠。そんなものすら懐かしく感じた。
「お前が墓標になるんや」
地響きのような低い声が霞んで聞こえた。
旧約聖書は基本的にはイスラエルの民の歴史の話だが創作を交えている。他民族からパクってきた物語もある。例えば「聖書の起源 山形孝夫著」によるとアベルとカインの話はメソポタミアの牧畜神と農耕神の闘争そっくり。ただ、最後に農耕のカインが牧畜のアベルを殺す部分が付け加えられている。当時は土地を所有する農耕民族とイスラエルの民のように土地を持たず遊牧で暮らす遊牧民との争いがあった事から血なまぐさい話が付け加えられたと思われる。
新約聖書はイエスの弟子が話を盛りまくったあげくバチカンが都合のいいように書き換えたらしいが西暦4世紀以前の新約聖書は現存せず実際にはわからない。
元エホバの証人で「ドアの向こうのカルト」という本を書いた人のPDFおすすめ。
https://jw-qa.com/kaiyaku/wp-content/uploads/2017/08/jw9_201505.pdf
先月末、Switchで昔ガラケーで配信されていた「女神転生外伝 新約ラストバイブルII 始まりの福音」が配信された。
このゲームはゲームボーイやスーファミで展開されていたラストバイブルシリーズで、こんなタイトルだけど2のリメイクではなくて完全新作。
そしてラストバイブルシリーズどころか、本家の女神転生シリーズを全てひっくるめてもトップクラスの鬱ストーリーになっている……という噂を耳にしたことがあり、一度遊んでみたいと思っていた。だがしかし、何せガラケー末期に配信されたアプリであり、噂を聞いたときはスマホに移行済みだったから、遊びたくても遊べなかった。このたびSwitchへ移植されたことでようやく遊べた。めでたい。
遊び終わった感想はというと、最初から最後まで本当にシナリオがエグくて、本家の女神転生シリーズを全てひっくるめてもトップクラスの鬱ストーリーという前評判は伊達じゃない。メガテンシリーズは全て遊んだわけじゃないけどね。
ただ、元がガラケーアプリということもあって、ググってもほとんど話題がない。あまりにも衝撃を受けたこのゲームの話がとにかくしたいのだ。
というわけで、シナリオを解説しつつ盛大にネタバレしながら語るぞ。
※1度遊んだだけなので、うろ覚えによる勘違いがある可能性あり
この疫病は空気感染するタイプで潜伏期間が3年~不定期、発症率は2~3割で年齢が低いほど発症しやすい。ホルスの住民のほぼ全員が感染しているのではないかと考えられている。
発症すると耐え難い痛みに襲われ、10年以上の月日を重ねて徐々に衰弱していくというもの。
やけに病状が具体的に提示されるのが、恐ろしさを伝えている。
ガラケーアプリで配信された2008年の段階ではそこまでの意図はもちろんないだろうけど、2022年の今遊ぶとパンデミックの恐ろしさが凄くよくわかる上に、病状はコロナよりもちろんヤバい。
ホルスのあちこちの街にある病院では全てのベッドが患者で埋まっており、自宅療養するしかないと告げる看護婦や、街によっては床に雑に寝かされているところもある。
そして、年齢が低いほど発症しやすいので、子供や孫の身内を失った老人が姥捨て山のように住まう村がある。そこにある大きな建物に入ると、フロアにびっしりとベット寝たきり老人が大量に映し出されるのは恐怖でしかない。これは所謂2DRPGだからできたことの表現だろう。
そこにいるまだ元気な老人も死への恐怖から必要以上に騒いだり、人生に悔んだり……。
物語の終盤、人間を苦しみから解放するという名目でルシファーがやってくるが、それは殺害することで苦しみから解放するというものだった。
主人公たちはルシファーを倒すが、この村の村長からはどうせ苦しんでいるだけなのだから一思いに死なせた方が良かったんだと嫌味を言われる。そしてルシファーから助けたはずの老人は病による苦しみから自殺してしまう。後味が悪いというレベルじゃないんだけど……。
この病気に対する薬も開発されているが、麻酔のようなもので、痛みを失くす効果はあるが根本的な治療にならない。
そして街によってはその薬すら満足に供給されず(数少ない薬はお偉いさん方しか使わないという政治腐敗っぷりもある)、死して魂を解放することが幸福であるという、謎の宗教みたいな教えを伝達して誤魔化しているのも、この世界の退廃っぷりを表している。
また、仲間の一人であるルナは行方不明となっている母と父を探しているという設定であるが、この母と父は疫病の進行のため、薬の過重投与によって植物状態になり、聖王軍から"楽園"と呼ばれる施設に同じような症状の患者とともにいた。
ルナはそのような状態になってしまった母と父にショックを受け、弟のカミュの魔法で記憶を改竄して貰っていたのだ……。
"楽園"にたどり着くことで真実を知ってしまったルナは、元々の勝気な性格が嘘のようにショックを受け、しばらくパーティから離脱することになる。
なお、当然ながら弟のカミュはこの真実を知っている。母と父がそのような状態になってしまったからか、姉であるルナに異常な愛情を向けるようになり、ついに自分の思い通りにならないのならそんな姉はいらないというヤンデレ思考でルナを含めた主人公一行と戦うことになる。
敵に操られていたとかそんな理由で肉親と戦うのではなく、セルフで狂って戦うことになってしまうのは、この物語の世界観のエグさを物語っていると思うぞ。
また狂ってしまうのはカミュだけではない。仲間の一人、レオンも物語の終盤に兄のように慕っていたアインは自分をかばってなくなっていたこと、自分たちの責任の重圧に耐えきれず、ルナを誘って逃げようとする。しかし、ルナは亡くなったアインの代わりに自分を新しい依存先にしようとしているという正論パンチを食らわし、痛いところを突かれたレオンは狂乱の中、ルナへ刃を向けることに(この後、ルナと一騎打ちになるが、レオンはメチャクチャ弱い。なお、レオンはその後、反省し、覚醒してパーティに戻る)。
一応ストーリーラインとしては、この疫病で苦しんでいる星で、世界を支配する王であるカインが狂王を名乗り、圧政や異世界から魔獣(メガテンでいうところの悪魔)を召喚してさらに世界を混乱させている。
主人公は冒頭で妹を魔獣に食われ、そしてその魔獣は父と母も殺害してしまう。この魔獣はあざ笑うかのように、妹が持っていた仮面や衣服を着用し、妹の笛を吹いて現れる。父親の死の間際、その魔獣(以下、笛吹き)とそんな魔獣を呼び出したカインへ復讐して欲しいということを語り、当面はまずカインを倒すことを目的に話が進む。
狂王カインへの対抗組織として聖王アベルが率いる聖王軍というものがある。この聖王アベルは前述の薬を作って配布するなど、この星に住む人の希望となっている。
……しかし、主人公たちはカインを倒したときに真実を聞かされることになる。
カインは、疫病への恐怖から誰彼構わず魔女狩りを始める国民に心を痛めており、自分が狂王となり悪役を演じることで全ての不満を自分に向けるように仕向けたこと。その裏で、聖王アベルという架空の存在を作り、疫病への対策を行っていたこと、そして狂王を演じるうちに次第にカインの精神を蝕み、狂ってしまったこと(結局、魔獣を召喚したのはカインであるかどうか不明)。
そうこうしているうちに、主人公を導き、暗躍していた魔獣の女王を名乗るミストラが魔獣王を決めるということを言いだす。
世界の各地に魔獣の卵のようなものがあり、ミストラがそのような提案をすると、サタンとルシファーが孵り、それぞれが魔獣王へ立候補し、彼らは大元の思想は違えど人類を滅ぼすという最終目標は変わらず、主人公はそれを止めるために扮装するが、どちらも倒したものの逃げられてしまう。
そしてミストラが魔獣王を決める際に、サタンとルシファーは合体してメタトロンになり、自分こそ魔獣王にふさわしいと名乗りを上げるが、ミストラが魔獣王として選んだのは、笛吹きであった(笛吹きはその後、各地で子供をさらっているなどして、何度か主人公と戦っている)。
ミストラは笛吹きと合体して、魔獣王ルインとなる。メタトロンは部下として従えることになった。
これまで主人公一派に協力的だったミストラの豹変っぷりはなかなか怖い。淡々と語りだすし。
ルインおよびメタトロンの目的は、人類を滅ぼすことで解放すること。そのための手段として月を惑星ホルスへぶつけるという大掛かりな手段を使おうとしてくる。
刻一刻と迫ってくる月、対策として月を爆破する選択を選ぶが、そのためには月にいるルインおよびメタトロンを倒す必要がある。
しかし、こちらには力が足らない。そのためには主人公にフォースの力を解放させるしかないという展開になり、主人公の心の中で、力の解放のため自分と向き合うことになる……。
気が付くと、主人公は森の中にいた。歩いていくと見慣れた光景が広がっていた、自分の育った家、父、母、そして妹。
妹は誕生日プレゼントで貰った笛と仮面を貰って楽しそうにはしゃいでいる。ここにはあの笛吹きの魔獣はいない。
……あのとき主人公が望んでいた光景が広がっているのだ。父は主人公に大切な話があると語る。
それは主人公は捨て子であり、実の子ではないこと、そして出来れば妹と結婚してずっとここにいないか?と提案してくる。
主人公はその提案を……拒否する(提案を飲むと、月がホルスにぶつかり「HappyEnd」という名の「BadEnd」になる)。
そして主人公は過去の迷いへ決別するために、夢の中の親や妹と戦うことになる。
ここまで読むと、わかるだろうけども、ぶっちゃけると「鬼滅の刃 無限列車編」の夢の世界とほぼ似たような展開となってる。こっちの方が早いけど。
鬼滅では炭治郎が夢の中で自殺することで戻ってこれたけど、ラストバイブル2では家族を殺害することで夢の中から脱出するからその分鬱度が高い。
ちゃんと戦闘になり、プレイヤーの手で攻撃方法・対象を選んで倒さねばならないのだから……。キツい……。これもゲームシステムを利用した演出なんだろう。
月にたどり着くと、いよいよラストダンジョン。その名は"地獄"。ストレートすぎる名称だろ。なんで月に地獄があるかっていうと、おそらくルインが作りだした幻かと思われる。だからこそこの地獄は狂気に包まれている。
この地獄では、人々がやや支離滅裂気味で話す苦しさを全て聞かないと先に進めないので、精神がゴリゴリ削られる。
あと最後までたどり着いてようやく気が付いたのだけど、ミカエルだのルシファーだのが出てきたり、タイトルにバイブル(聖書)という名称が入ってくるくせに、このゲームの世界観は仏教がベースなのよ。ラスボスの前座で出てくる敵は「四苦」と「八苦」。「四苦八苦」という四字熟語があるが、「四苦八苦」とは仏教用語であり、生苦・老苦・病苦・死苦・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦を表す。ちょっと病苦を全面的に出し過ぎてる気もするが。
なんとかラスボスのルインを倒すが完全には倒せていない、そうこうしているうちに月はホルスに迫る。
もう用意していた爆弾だけでは、月を破壊できたとしても破片がホルスにぶつかって大損害を与えることが必至。完全に粉々に月を爆破する必要があり、主人公はレオンとルナをトランパ(ドラクエでいうルーラ)で逃がし、フォースの剣で更なる力を込めて月の破壊しようとする。
まだ死んでいないルインがやってくる。主人公はルインと心を通わせることで、笛吹きの魔獣……ラミレスの正体を知ることになる。
笛吹きの魔獣はラミレスという名で、正体はレオンの双子の兄である。
ラミレスとレオンは望まれない形で生を受けたため、親から虐待されて育てられた。食糧事情が悪化した際、ラミレスとレオンは親に捨てられた。
レオンは山へ、ラミレスは海へ。レオンはたまたまそこにいたアインに拾われて育てられることになった。
一方ラミレスは海に流された後、あまりにも不憫に思ったミストラにより、身体は魔獣として命を取り戻すことになる。そして主人公が冒頭で暮らしていた島へ流れつく。
仲睦まじく楽しく暮らす家族を見ると、親の愛情を受けずに虐待して育てられたラミレスは苦しみだす。なぜ自分はこんな目に合うのか。
ラミレスは家族の愛に飢えていた。だからこそ、主人公の妹を喰らい、妹が来ていた仮面や服を着ることで、自分はあの幸せそうな妹にすり替われることができるのではないか、と考え実行する。
もちろんすぐにバレるため、主人公の父と母から拒絶され、そのまま殺害してしまう。
家族が欲しいというラミレスの願望は一向に癒されず、各地で子供をさらって食うという猟奇的な行動に出てしまう。
そして、全てを理解した主人公は苦しむラミレスの魂を開放すべく、最後にとどめを刺す。そして月と運命を共にする。
あとは平和になったホルスのエピローグが語られて、「女神転生外伝 新約ラストバイブル2」が終了。
最初から最後までこれでもかというくらい陰鬱な話が続くが、そのための清涼剤としてか仲間はみんな底抜けに明るい。
だからこそ、仲間の辛い過去が判明したり、狂いだすのも結構キツいものがあったりする。
あと、このゲームは2であり、ところどころ1を遊んでいないとわからないと思われる部分もあるが(結局ミストラって何者なの?とか)、まあメインの部分は1をやっていなくても大丈夫。自分も遊んでないし。
自分も一話からリアルタイムで読んでいる。最新話である10話も読んだ。
一話当時、ツイッターで大きく話題になっていたことから読み始めたが、個人的に特に興味を惹かれたのはそのタイトルだった。
原罪とは原初の罪だ、聖書にあるアダムとイブが最初に犯した罪のこと。
食べてはいけないと言われていた知恵の実を蛇(もしくは大天使ルシファー)にそそのかされたイブが食べ、イブもまたアダムをそそのかし食べさせた。
これについて神は二人に問うたが、イブは「蛇が自分を騙して食べさせたのだ」と言い、アダムは「イブが自分を騙して食べさせたのだ」と言い、互いに自らの落ち度ではないと主張した。
神はそれに怒り、二人はエデンの園から追放され、以降イブの子孫である女は子を産む苦しみを、アダムの子孫は土に還る苦しみ、つまり死を与えららえた。
アダムとイブの子孫である人間は皆この原罪を背負って生まれてくるというもの。
(ここまでそれっぽく言っておいてなんだが別に自分はキリスト教を専攻していたとかではなく、漫画の延長で聖書をちょろっと読んだ程度のオタクなので何か違ったら本当にすまん)
そんな感じの認識をしている”原罪”という言葉がタイトルに入っていて、しかもその原罪をなんかかわいらしいキャラクターが持っているらしい。人間じゃないのに。
そりゃもうめちゃくちゃ気になった。「タコピーの原罪とは何なのだろう」と気になった。
1話~2話の段階では『無知である』ということが罪なのかと思った。
しずかちゃんがいじめられていることにも気づかず、無邪気に彼女へ一方的な施しを試みては拒絶される。
「パパはいない」という言葉を直球で受け取り、血の色も初めて見るらしい。
しずかちゃんが死んだその後タコピーは『自殺』を学んでいる。つまりこの世界でしずかちゃん以外から学ぶ手段があるハズなのだ。
でも多くを知ろうとしていない、それがタコピーの罪なのかと思っていた。
しかしその考えは4話から変わる、そうまりなちゃん殺害事件だ。
”殺人”、これは無知は罪であるとかそういうふわっとした概念ではなく、れっきとした罪だ。
聖書では最初に殺人を犯したのはアダムとイブの子供であるカインとされている。
被害者はカインの弟であるアベル。動機は嫉妬であるといえるだろう。
まりなちゃんを殺した時もおそらく殺意というものはなかったのだろう、ただ勇気を出した結果としてまりなちゃんが死んだだけだ。ここがカインの殺人とは違う点だろう。
殺人がない星で育ったからか、7話に至るまでタコピーは事の重大さをあまり理解していない。しずかちゃんや東くんと楽しく過ごせてニコニコしている。
7話にてまりなちゃん母の言葉を聞き、タコピーははじめて懺悔する。
そしてこれからのことを考え始める。このままでは良くないのではないかと、これは一話から一貫しているがタコピーの倫理観は殺人や自殺がない星育ちだった割にかなりちゃんとしている。
ここから10話までは東くんがメインの話が続くため、タコピーの罪について考える余地はあまりなかった。
実はここまで前置きである。
個人的にツイッターのタコピーの最新話(10話)への反応を見て思ったのだ。
「主犯はタコピー一匹」「タコピーがはじめた物語だろ責任とれ」
好きな女の子を守るためにあの時とった行動はそこまで責められることなのだろうか。
タコピーは確かに無知であった、人が傷つけば血がでることも、殴れば死にそれを殺人と表現することも知らなかった。
解釈の一つとして、原罪とは人に罪を擦り付ける行為…つまり責任転嫁だと云うこともできるが、タコピーは誰かに罪を擦り付けたりはしていない。
無知であることは…知恵の実を食べていなかったアダムとイブのことを考えるなら、それも原罪とはいえない気がしている。
この漫画は短期集中連載であるため、あと数話で完結することだろう。
その数話の中でタコピーの原罪が何であるのか明かされることはあるのだろうか。
しずかちゃんの自殺は、まりなちゃんのいじめから、まりなちゃんのいじめは、まりなちゃんの母親から。
そしてまりなちゃんの母親はしずかちゃんの母親から、しずかちゃんの母親は…まだ推測の域を出ないがもしかすると彼女もそういう性格になってしまったキッカケがあるのかもしれない。
こういった原因の連鎖を辿った果てにあるのが原罪ということなのだろうか。
一部の考察では、タコピーはもうハッピー星というエデンの園を追放された後であり既に原罪を持っている状態なのでは、というのも見かけた。
確かにハッピーフルーツの味を知っているあたりかなりそれっぽくは感じる。
だとするならタコピーは原罪だけでなくカインの罪もなぞっていることになる、すごい生物だ。
その考察が正しいのかどうか、今後明かされることがあるのだろうか。
今週の更新も楽しみだッピねぇ~
訪問介護を試してみた話(前編)
8月のワクチン接種から3ヶ月。身体に異常をきたし始めた。数分以上立つ事が出来ない。
お願いするのは生活援助。どんな事かというと掃除に洗濯や料理等。
訪問美容の件でいろいろと学んでいた私は、まず準備が大切であると考えた。
まずは食事。
材料はどうか。なにがダメで、なにが良いのか指定した方がよいだろう。
そこで、食材を表計算ソフトでまとめることにした。良いとされる栄養素を調べ、それが含まれている食材を抜粋する。そして、禁忌とされる食材も調べて並べる。
しかし、これだけ食材があると「何を作ればいいのか」と戸惑ってしまうに違いない。
さっそう、作りおき料理のレシピが載っているサイトを探した。見つけた。素晴らしいぞインターネット、WWW、TCP/IP。
もしも介護士さんの方でレシピを考えるのが難しいようであれば、このサイトから抜粋する事にしよう。食材の細かなカスタマイズは表を見て対応してもらう。
次に症状説明。
主な症状を書いたペラ一枚の紙を用意した。数分しか立てない事、息切れで上手く話せない事、動悸がある時は寝込む事などなど。
ワクチン接種直後からこうなっている旨は伏せた。世間ではいろんなことが言われている。どうしてか攻撃的になる人もいるだろうし、たくさん見てきた。というか、それが怖かった。
部屋はゴミが散乱しているが、そのままにした。重要書類も散らばってたりしているが、背に腹は代えられない。
準備だけでかなり疲労した。
ケースワーカーが介入してほしいと強く思う。
まず手を洗う。そして用意した席に着いてもらう。
準備がいいですねと誉められる。悪くないだろう。
そして職員が一言漏らす「大変ですね」。社交辞令だとは思うが、胸が熱くなる。そして、気を取り直す。
質問はすごい。質問を聞けば、どんな人なのかが大体わかるからだ。どんな医者なのか、どんな役人なのか、そしてどんなシステムエンジニアなのか。
家族の状況、通院のこと、現在の生活のこと。よどみなく聞き出す。うまい、これがプロか。
調理の話題になって提案もくる。「増田さんの方でレシピを用意してもらうという手もありますが」。
いいぞ、ちゃんと予想通りに動いてくれる。馴染みの相手と将棋をしているような感覚。
ええ、難しいようなら私の方でサイトを参考にして用意しますが、と返事をする。
そうですか、そちらの方が作業時間も短くなっていいかもしれません。
その通りだと思う。
では、それでと返答した。
大体決まった。食事援助をメインに、隙間時間で掃除や洗濯をしてくれるという話にまとまる。なんと帰りには、ついでにゴミ捨てもしてくれる。
ありがたい。
話は少し横道に逸れて、私の外出の話になった。
タクシーが高額で困っていると話すと、介護タクシーの話になった。市役所や社協からは特に話はなかったが、私が使える低額の介護タクシーがあるようだ。
また、車いすを借りれる所を一か所しか知らず予約に困っていたのだが、他の場所も教えてもらった。
介護タクシーについては、後日メールでURLを教えてもらった。
こうして、面談は終わる。ちなみに面談日は料金が発生してない。
そのあと何回か利用させてもらっているが、生活がめちゃくちゃ楽になった
シルバー人材センターや家事代行でも同じだったかもしれないが、福祉資源についての話には及ばなかっただろう。
結論を言うと、訪問介護はめちゃくちゃ役に立つ。それは生活援助のみならず、社会資源を見つけるための手がかりにもなるからだ。
だが、問題点もある。
コロナ後遺症やワクチン後遺症で生活援助を必要とする人ほど、最初の動き出しが難しいという点だ。
ブレインフォグで会話をままならなかったり、倦怠感でベッドから動く事も難しいという人も少なくないはずだ。
行政からケースワーカー等の手が借りられない以上、手続きをするとしたら家族になるのだろうか。
だが、そもそも家族がいない人は? また、当事者がドアベルにすら出られないほどの日だったら?
月2回程度だとしても、事業所によっては一万円前後はかかりそうだ。これは経済的に余裕のない若者にとってはとても難しい。
難点は多い。
もし、緊急訪問介護事業などを展開している自治体があれば、それを重度のコロナ後遺症者、ワクチン後遺症者にも適用するというのはどうだろうか。
ほとんどの人が治るはずであり、財政の圧迫はし続けないはずだ。
そして、年齢制限はなぜあるのだろうか? 何か制度上の理由がありそうな気はしているのだが、それは何なのだろう。
などととりとめのない事を考えつつも、介護士さんが来た日のために作り置き料理のレシピを考える。
この白く垂れ下がった長い糸をのぼり続けるために。
動けなくなって4ヶ月が経つ。
立ち上がって10分も経つと失神しそうになる。そのうえ息切れも激しい。
そうすると外に出られない。買い物に行けない。仕事にいけない。
私の身体は社会という輪の中からポンとはじき出されて、魂だけが自宅に軟禁されているかのようだ。
そんな中では些細なことなのだが、私には「宅配の受け取り」という問題があった。
食料、医療器具、薬とすべての物が宅配で届く。健康な人にとっては便利なものかもしれないが、病人にとってはライフラインである。
現代のように宅配システムが発展していなければ、渋谷のスクランブル交差点で寝っ転がり、決死隊同然のデモを起こすしかなかったのかもしれない。デモ当日が晴れであることを祈るばかりだ。
とにもかくにも、宅配のおかげで何とか生きていけている(しかし、これも貯金が尽きるまでという期限付きの安息であるが)。
だが、宅配にもまた壁があった。
まず突然のドアベルが怖い。当然のことながら、配達人は私の事情を把握していない。食後の調子が悪い時間帯でもお構いなしだ。
しかも、驚かせるというのがよくない。私の心臓は壊れているので、驚くと心拍数が上がる。これまた尋常ではない上がり方なのだ。
最悪の場合、悪い調子のさらに悪い状態で対応する必要があるということだ。
マスクは必須である。ワクチンの副反応によってこの窮地にある以上、コロナに罹患した場合はさらに命の保障がない。
そして、とぼとぼと玄関に向かう。
息切れも強くなるし、胸も痛い。
なんとか玄関に着く。そしてドアを開ける。
そして、自分の背でよいしょとドアを支える。
それから頑張って応対する。首もうまく動かせないのでにらみつけるような形になるが許してほしいと願う。商品を手渡される。重い重い重い。
まず、ドアストッパーを購入した。
玄関ドアに磁石でくっつけるタイプのストッパーだ。磁力が弱かったらどうしようと考えていたが、それは杞憂だった。
ドアの下部にストッパーを近づけると、金属の本体部にパシッとくっつく。ストッパーを下ろすと小さい部品で大きな玄関ドアを力強く支えてくれる。
素晴らしい。
このドアストッパーのように小さくとも力強い人間になりたいものだ。
これなら、わざわざ自分でストッパーを下ろさずに済む。本当にありがたい。
次に玄関前に椅子を用意した。立って対応するのを避けるためだ。
配達人が来ても落ちついて座る。私は座位でも心拍数が高いが、立位より全然良い。
今のところ、全員が書いたとおりに対応してくれる。
重ね重ね、本当にありがたい。
あとはわずかに生じた余裕でもって、心ばかりの笑顔を作ればよい。
何も対策をしてなかった頃の私は、まさに必死の形相で対応をしていたのだが、お姉さんは何の気もなく。
「あ、いいっすよ」と荷物を床においてくれた。
そして、最後に「大変ですね」とニコッと笑って、颯爽と去っていった。
ありがたい。ありがたいが、なるほど。
これはもしかして、こちらが「そうして下さい」と言ったほうが、向こうとしても楽なのではないか。
そう思ってこの対策を準備した。
玄関ドアを背中で抑えて、にらみつけながら対応されるよりよっぽど良いのではないだろうか。
ギャル風のお姉さんには頭が上がらない。二十代前半だろうか。年齢など、人の器の大きさには関係ないものだなと心底実感する。
ちなみに、ここまで読んだ人は、「置き配」という手があるじゃないかと思うかもしれない。
私も「置き配」が可能であれば利用しているのだが、二つだけ例外がある。
まずは、置き配に対応していない業者があること。二つ目に、ネットスーパーだ。
ネットスーパーに置き配を頼むとコンテナに入れてくれるのだが、そのコンテナが固い。労作性の頻脈でもある私は、ほどくだけでえらく疲れてしまう。
なので、ネットスーパーに「置き配」は存在するが、必ず対面で受け取るようにしている。
タイトルの「いかにして動けない私が安心して宅配を受け取れるようになったのか」という問いに対しては、小さな工夫を積み重ねた結果という答えになるのだろうか。
わりとわかるぞ。ただそれより個人的には「自分が好きに冒険できるゲーム」をシナリオ一本道の漫画やアニメにするってのは、なんかダウングレードというか、「それ、する必要ある?」感があって、そもそも読んだり見ようともしなかったなあ(ロト紋やアベル伝説も同じ)。「みんなアバンストラッシュ真似した」ってのは歴史修正だと思う。そもそもアバンストラッシュってなに?魔法?
あの頃はゲームというメディアこそが進化の最先端(誤用)を行くエンターテイメントであって、アニメマンガその他はことごとく滅びさる運命のオールドメディアなのだと思っていた。キャラゲーは、そうしたオールドメディアがなんとか生き延びようと無理くりゲームという概念に乗っかって見るも無残な醜態を晒していると冷ややかに見ていたものじゃった…
カイン「...後で野に行こうか」