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はてなキーワード: 平積みとは

2014-05-25

仕事選びの敗者

ふと感じたことがあるので、メモ程度に。

最近、「仕事」に関する多くの話題を目にする。

いかに自由に仕事をして、人生を謳歌しましょうといったもの

ターミナル駅そばの大型書店などに行くと、

此れでもかというくらいに平積みで紹介されている。

確かに、大企業に努めていて目標もないまま仕事をし、

挙げ句の果てには「午前様」まで残業といったようなワークスタイルには賛同しかねる。

ただ、だからといって、闇雲に自由に生きましょう!と言われたところで、

そう簡単に自由になれるはずもなく、

多くの人間が、自由に縛られているように感じる。

自由になれた人間って、結果的に自ら構築したビジネスを人を雇ったり外注したりして、

自分自身は実際にはその作業には関わらなくなったような人たちが大半な気がする。

その人たちは、決して自由になるのが目標ではなくて、

(そういう人もいるだろうが)

なんか仕事作ってみたら意外とヒットして、

さらにそれを人に任せることまで出来ちゃいました見たいな場合が多いのではないか。

改めて、「自由」になる難しさや責任についてふと実感したので。

2014-05-15

未来の為の寛容さ

関数本と称したデタラメ本なんかどれだけ高く平積みしたところで、どうでもいいと思ってるよ。間違って買っちゃった初心者右往左往するだろうが、きっといつかは正しい知識に戻ってくるだろうし、それで諦めちゃう人はどのみち辞める定めなんだろう。たとえQiitaとかで議論を吹っかけられようと、話し合いが成立しないと判った時点で席を立てばいい。煽られようとワザワザ付き合ってやる必要はない。でも実際のお前らは腹を立て、戦い、傷ついてPTSDになって、数スレを消費した。そんなナイーブなお前らが、今回の事件は何故かスルーできた。

悪意のカタマリだろうと、他愛のない道化はむしろ放置でいいと思うんだよ。色んな奴がもっと好き勝手に書くべきだ。ちゅーんさんはモナド本を書いていいし、漫画解説する関数型があっていいし、遅延評価解説本は望まれている。市井プログラマー素人技術本を書いていいんだ。関数型プログラミング繁栄はそういう態度の先にあると思う。選択肢は多い方がいい。その中で、何が本当に重要かは読者が決める。ヘンテコリンな奴をありのまま受け入れる寛容さは必要だと思うんだ。

でも今回のはそれに収まらない。重要さのレベルが違うだろ。どこぞの馬の骨じゃない。あの子日本Haskellコミュニティの若手ホープじゃないか。今は女性関係で腹を立てているだけかもしれないが、将来トップに立った彼に「あなたライブラリは負の価値しか持ちません」っつって包丁画像突きつけられたらどうする。Slackでは「勉強会に参加する学生が少ない」とか嘆かれてたけど、俺が学生なら、もはや頼まれても行きたくない彼女言及しなければ安全? 俺はそんな風には全然思えないし、正直不安だよ。



…いや、だからどうしろって言う意見はない。どうすればいいかは判らない。お前らの冷静さにビックリしたというのが感想だ。他人が頭ごなしに言っても伝わらないだろうし、本当に必要なのは排斥することじゃなくて、自分の考えを親身になって聞いてくれる仲間だと思う。ただ正論ねじ伏せるのでなく、それでいて「単なる腰抜け」じゃない誰か。

彼はスレ民でもあった筈だが、ム板のこのスレはそういう話に適さないだろう。俺たちが場を提供することはできない。勝手だが身内に期待したい。圏論の話ならいつでも歓迎です。

以上、スレ汚し済まなかった。コードポイントフリーにする作業(たのしい)に戻ります

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この文章は当初2ちゃんねるプログラムHaskellスレに投げる予定だったが、スレ汚しになると判っていて書くのもどうかと思い、失礼してこちらに置きました。あとリツーイータビリティ。(この記事リンクフリーです)

2014-04-14

http://anond.hatelabo.jp/20140413133010

ゴメン、本題と全く関係ないのだが、「ぐにもつかない」は、「具にもつかない」ではなく(確かにMS IMEではこの変換が表示されることを自分でも確認したが)、「愚にもつかない」だ。どうしても気になるので言わせてくれ。

本屋大賞の件は、わかる気がする。この1年くらい、どの本屋に行っても、同じだなあと感じてる人が多いのではなかろうかと思うよ。都心部の大型書店の「これを売りたいんです」という棚でも、郊外部のチェーン店平積みの棚でも、駅前商店街の個人経営雑誌がメインの本屋さんでも。

2014-04-13

本屋大賞決定。そして私は書店員を辞めました

今年の本屋大賞が決定しました。ググって見るのもめんどくさい人がいると思うんで以下ラインナップ。

1 『村上海賊の娘和田竜

2 『昨夜のカレー、明日のパン木皿泉

3 『島はぼくらと辻村深月

4 『さようなら、オレンジ岩城けい

5 『とっぴんぱらりの風太郎万城目学

6 『教場』長岡弘樹

7 『ランチのアッコちゃん』袖木麻子

8 『想像ラジオいとうせいこう

9 『聖なる怠け者の冒険森見登美彦

10 『去年の冬、君と別れ』中村文則

で何が言いたいかって、書店員か、もしくはある程度書店に行く人が見ればわかるんだけど、これもう売れてるんですよ。

出版社がわざわざ「○万部突破!!」の絶賛ポスター持参で来るくらい売れてるんです。

本部からPOPバンバン来てるわけです。これこれこう平積みにどうこう。で売れるわけです。ランキング棚にも乗るわけです。もっと売れます

どれもこれも書店員常連客も平積み見て「ああまたこれか」って思うくらいにはげんなりしてる本なんですよ。全部。

全国書店員が選んだ売りたい本を選ぶ賞だと思ってたんですけど、みなさん時間がないのかやる気がないのか知りませんけど、

ランキングから適当に引っ張ってきた結果がこれなんでしょうね。

店舗の今年度売上ベストからボカロP系のラノベ抜いたらこランキングと完全一致したときは笑っちゃいましたよ。

書店員5年目、ああこんな賞もできたんだなーと、一縷の望みをかけてマイナー作家の佳作・良作にぺしぺし票を入れてた私が馬鹿みたいじゃないですか。

所詮ただの物売りです(でした)けど、受賞会見してる作家の周りでニタニタ笑ってる書店員のみなさんは、私とは全く違う生き物なんだろうなあと思いました。

作家様とお近づきになれてよかったですね。これからも帯に具にもつかない泣きました(;;)コメントでも書き連ね続けてください。

あの帯が未だに効果あるとか思ってる編集者さん、営業の方がいたらこれだけはお伝えしたいんですけど、店側としても客側としてもあれは大変不愉快です

困ります

明日からAmazonバイトです。何も考えずにいられそうです。

2014-03-12

はてブ不思議法則

http://b.hatena.ne.jp/entry/bylines.news.yahoo.co.jp/nakajimakei/20140310-00033411/

どこが反日上海の大型書店には日本の本が平積みされていた(中島恵)

ブクマみて、久々に思い出したのは2ちゃんねるのあのコピペ


2ちゃんねるでの不思議な現象

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/sisou/1229870800/

アメリカが叩かれる◆

( ´_ゝ`)フーン

イギリスが叩かれる◆

(´・∀・`)ヘー

朝鮮が叩かれる◆

<;丶`皿´><嫌韓厨うざい!! 右翼化傾向!!

<;丶`Д´><ネットウヨクうざい!! 

<;丶`Д´><同じ日本人として恥ずかしい!!

こういうやつなんだけど、はてブでもそうだなと思った。

上のブクマに当てはめて言うと、アメリカ批判嫌米とか反米かいカテゴライズはせず正義意見とでも思ってるんだろうかね。

嫌中韓がダメとと嘆いてるわりには、こういった意見はないんだよね。

反米本なんてないなんていうやつはいないよね?

この都合のいい立場ってどういう思考なんだろうか

いちど聞いてみたい。


やっぱ思うのは、ほんと右も左も韓国中国利用した自己表現に過ぎないってことなんだよね

馬鹿みたいに叩いて、馬鹿みたいに擁護して

あほらしい



お前らアメリカネタにこんな盛り上がらないもんな

馬鹿にできる相手見つけてたたく馬鹿と、そんな馬鹿馬鹿にする馬鹿という構図で、お互い幸せなんでしょうね

2014-03-10

http://anond.hatelabo.jp/20140310185009

いったい何を見通した気になってるのか知らんが、一切無い。

すべて書店で目に入った平積みの表紙、試読紙の表面だけから得た情報をそのまま文字に起こしただけ。。アホか。

本屋に行って何にげんなりするかってレジ前にででんと平積みされた飯マンガだよ

一時期やたらと流行って孤独のグルメズボラ飯だのなんとか刑事たべるダケ(今はどうか知らん 収まったのかな?)亜種がポコポコ湧いてくる

きったねえ顔のオッサンが汗にまみれて蕎麦をすすり

上目遣いの瞳を潤ませた女が涎に湿った唇を突き出す

部屋で長大ひとりごとを曰いながら弁当パッケージを開け

鼻の穴をがっぽり広げ焼けた肉の香りを犬のように嗅ぐ

頬についた米粒を指先でほじくり

柔に曲げた瞳を固め腹鼓を打ち湯気の立った茶で口をぐちゅぐちゅとゆすぐ。

ただ飯を食うだけのマンガがズラズラ並び(そういや手に取られてるの見たことないな)その近辺にあるのだろう好きな作家の新刊を探すのも嫌になる

なんなんだろうこの憎悪は。誰か言語にしてくれるといい。

あ、挙げた漫画読んだことないです。どれも。

2013-12-04

なぜ一般小説エロシーンは許されるのか

純文学ですから(キリッ

ってことで許されてよいのか。

アダルトコーナーのエロ小説より必然的に筆力もある人間エロシーンを書くとそこが主旨じゃなくても出来がやばいではないか

一般小説エロシーンを抜粋したらそれだけで官能小説の抜きどころまとめ集みたいな本ができるのではないかと思われるほどではないか

あれか。

参考文献と同じか。

参考文献の引用は全体の何割以下に収めなければいけないっていうのと同じように、全体の何割以上がエロシーンだったらエロ小説になるのか。

いやそうじゃないのか。

エロゲーノベライズなんかそういう意味では原作によってはエロシーンがそこいらの純文学(笑)より全然少なかったりするではないか

この差はなんだ。

芸術としての性描写とそうでないもの区別がつけられるのか。

大衆に人気のある作家ならよいのか。

人気さえあれば白昼堂々とエロ小説店頭に並べられても許されるのか。

納得いかない。

挿絵!?挿絵なのか!?

そうだな。確かに挿絵はでかいな。

ということは逆に挿絵さえなければエロ小説も一般文芸として平積みされうるということになるという理解でよろしいか

2013-11-02

http://anond.hatelabo.jp/20131102093218

単に本が売りやすいんだろうという考えしかなかったが

そっかタイアップ狙いなんだな。納得いったわ

しかしそういう本ばっかになった結果「おっミステリ新刊だ、買おう」っていう自分みたいなのは

平積み棚を見るのも嫌になってきて、次第にミステリから離れていく。詰んでんな…

2013-08-24

なぜ武雄市図書館はすごいのか - 見えてるものをちゃんと見よう

武雄市図書館について、慶應大学総合政策学部教授上山信一氏が非常に興味深い考察記事を公開されている。

なぜ武雄市図書館はすごいのか――ツタヤスタバとのコラボ(下)

http://www.actiblog.com/ueyama/304221

樋渡市長図書館職員、運営受託者のCCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)へのインタビュー取材で得たことをもとに、武雄市図書館がなぜすごいのかが分析されている。

しかし、上山信一氏は、見えないものを見ようとするあまり武雄市図書館の本当のすごさが伝えきれていないと感じた。

僭越ではあるが、見えていることをもとに上山信一氏の記事を補足し、この武雄市図書館プロジェクトの意義を考えたい。

CCCと共同で投資



最初プロジェクトの内容を確認したい。これは武雄市CCCとの共同事業である

武雄市は、リニューアルを機に、入り口のすぐ横にあった蘭学館と称する歴史資料館のスペースと、同じく入り口近くにあった子供向け読み聞かせコーナー及び子供トイレ授乳室のスペースを、CCCの営業スペースとして貸し出した。

CCCは、歴史資料館だったスペースにはレンタルDVD店を、子供読み聞かせコーナーだったスペースにはカフェ(スターバックスコーヒー)を開設した。

歴史資料館は会議室転用したスペースに、子供読み聞かせスペースは館内の最も奥に設置し、子供トイレ及び授乳室は入り口すぐの1箇所に集約された。

CCC武雄市に営業スペースの賃料を年間600万円(月額50万円)支払うことになるが、同時に図書館指定管理者となることで、向こう5年間の間、年間1.1億円(月920万円)を受け取ることができる。


リニューアルに際しては、市は4.5億円を、CCCは約3億円を投資した。

市の投資額4.5億円には、一般財源から1億7500万円、合併特例債から2億7500万円があてられている。

合併特例債の70%にあたる2億円は国から交付される仕組みのため、武雄市の実質負担額は4.5億円のうち2.5億円で、残りの2億円は国が負担する形となっている。

CCC投資額は約3億円とされているが、武雄市から「新図書館空間創出業務委託料」として約1.3億を受け取っているほか、営業エリア商品仕入れ代金などの流動資産を含まれるとされているため、実質的投資額は抑えられている。

図書館スタッフは市の職員が3人、CCCが16人(館長1名、司書15人)である。直営時代司書は引き続きCCC契約社員として継続雇用し、書店部分の選書POP作成などの業務も兼務している。

このように、武雄市CCCが手を取り、両者の費用負担を軽減するためのモデルを共創しているといえよう。

官民提携の成果



成果は顕著だ。蔵書数は19万冊と変わらないが、高さ3m以上の高層本棚を利用して全面開架としたことで、すべての本をただ遠目に眺めることはできるようになった。

もちろん、手の届かない所にある本も司書に依頼すれば5分~15分ほどで取り出してもらえる。

公共図書館予算の制約から雑誌の品揃えに苦労しているが、ここではCCC店頭にある雑誌の最新号が自由に読める。もちろん欲しくなったら買って帰れる。雑誌バックナンバーは蔵書しないが、必要な際には他の図書館より相互貸借を受ければよい。

開館時間は4時間も伸びて午前9時から午後9時までとなった。閉館日がなくなり、年中無休となった。午後6時に閉店するDVDレンタル店は論外であるが、仕事帰りにレンタルDVDを利用する層を考えると、午後9時の閉店でも早すぎる。他のCCC店舗同様に、深夜0時までの延長が期待される。

カフェは、楽しい、人と会い、語れるという雰囲気をかもし出し、若者子連れ母親達が集まるようになった。

コーヒーを飲みながら、ワイワイガヤガヤと語らっていても、館内に流れる大きめのBGMで打ち消すことで、気にならないよう工夫されている。

また、公共図書館に良く見られる、持ち込み学習をしている学生も全く見当たらない。それもそのはず、学生は2階に設けられた学習室を利用している。これは図書館が定めたものではなく、地元学校が自主的に定めたというルールにより実現されている。学習はいささか手狭ではあるが、1階のカフェコーヒーを購入すればカフェ席を利用することもでき問題ないであろう。

結果的に、これまでも決して少なくはなかった入館者数は今年のリニューアル後、激増している。

これまで、スターバックス佐賀県には4店舗しかなく、しかも2店舗高速道路サービスエリア内のため容易にアクセスできなかった。

武雄市図書館におけるスターバックス集客力は高いと言わざるを得ないであろう。

財政面では、市はCCCに年間1.1億円の委託料を払うが、これは従来よりも年間1億円の経費削減となると見込んでいる。

武雄市は、現在武雄市図書館相当の運営を直営でおこなった場合、年間2億円を超える費用がかかると試算。これをCCCは年間1.1億円で行うことができることから、少なくとも、年間1億円の「経費削減効果」が見込めると見積ったのである

市長は、毎年1億円の「経費削減効果」があるのだから、4.5億円の初期投資を行っても、5年間の指定管理期間中に取り戻せると説明。それを武雄市議会承認したわけである

しかしこれは、あくまでも、構想時点の見積である

武雄市図書館が開館した今、改めて雇用者数や書店部分を含めた蔵書数、レンタルDVDなどの品揃え、武雄市宣伝効果等などの経済波及効果考慮すると、私の見立てでは直営で運営した場合費用は、年間2億どころか、年間60億はくだらないであろう。

これをCCCは年間1.1億円で実現しているのだから武雄市は年間59億円の「経費削減効果」を得ることができ、5年間では約300億円の「経費削減効果」となる。

武雄市長は就任時400億円あった借金を7年で90億削減した。

今回のCCCへの指定管理で生まれた「経費削減効果」300億円を借金返済に当てることにより、残り5年で武雄市借金ゼロにできるであろう。武雄市議会承認するはずだ。

イノベーション本質



表面的な効果は以上のとおりだが、本件は官民連携の先駆事例の意義を秘めている。

第1に社会教育施設としての本来の使命を果たしている点である

本離れ、特に若者のそれはどこでも大きな問題だ。それは図書館にとっても課題だし、書店にとっては死活問題だ。本件はそれに対して図書館書店書店カフェさら書店レンタルDVDを組み合わせることで対処した。

全てを同じ場所にまとめ、多様な選択肢を用意する。そのことで市民の興味と関心を喚起し、集客成功した。

書店カフェレンタルDVDで客を呼び寄せ、図書館の入館者数としてカウントしたことがすごい。

こうすれば図書館の入館者数を飛躍的に増やすことができ、社会教育施設としての図書館の使命を果たせていると示すことができる。

ここまで踏み込んだ意義はきわめて大きい。

第2に利便性の飛躍的な向上である

もとはごくごく普通図書館だった。多くの公立館と同様に、書籍数は限られ、来訪者も限られ、開館時間も短い。それでいて運営費はかさんでいた。また広い面積を事務スペースが占めていた。

リニューアルでは、スペースを営利部分の顧客のために最大活用することにした。顧客ニーズ真剣に突き詰めた結果、カフェの併設やレンタルDVD店と書店の併設という"ワンストップサービス"化のアイディアに至った。

顧客志向の発想は開架の本の並べ方を従来の10進法の図書館分類(哲学などが入り口に来る)から営利部分利用者利便性を考えた順番に配列する工夫にもつながった。(市長の著書が入り口近所に平積みされるなど)。

第3に生産性改善財政効果である

営利事業との並存は、スペースの生産性向上だけでなく、来館者数の拡大、賃料収入をもたらした。また、指定管理者市役所から収入だけでなく営利収入も使ってサービスの充実が図れる。最低限の運営費用は指定管理料として支払われるため、営利収入利益率は高い。店も併設しているから、普通の指定管理だとありえない数のスタッフしか図書館部分には確保されていない。

第4に武雄市を有名にした。

文化教育を重視し、改革に挑んでいるという姿勢が全国に伝わり、武雄市の知名度とイメージ向上に寄与した。

武雄市長は率先して武雄市図書館をアピールした。

マスコミ積極的露出する一方で、ソーシャルメディアを通じて寄せられた感想意見は「ゴミのような意見」「君はゴキブリ以下」と一蹴するなど、武雄市イメージ形成には今や欠かせない存在である

また、実名意見を寄せた人物に対し、職場上司国会議員を通じて圧力をかけたり、勤務先の企業名連呼し不買を公言したりするなど、ソーシャルメディア特性を十二分に活かした、武雄市の知名度向上策を実践している。

全国へのインパクト



今の時代インターネットの普及で図書館はもちろん、紙の書籍存在意義すら問われている。

また、CCC運営する店舗は全国に約1500店舗あり、スターバックスも約1000店舗ある。

今やTSUTAYAスターバックスも、ほとんどの人が簡単にアクセスできる時代である

レンタルインターネットで頼めば自宅のポストに届き、淹れたてのコーヒーコンビニ店頭で買うことができる時代になった。

ファミマの隣にファミマができる時代である。今後はレンタルDVD店も淘汰されていくから企業も新たな業態を見つける必要があるだろう。

そういう時代であるにも関わらず、武雄市図書館は、書店レンタル店とカフェを併設し、それらの利用者図書館利用者としてカウントした。

武雄の例は全国の公立図書館にショックを与えている。

武雄市図書館は数多くの問題点が指摘されている。

だが、武雄市武雄市図書館擁護する人々は、図書館法や司書制度既得権益で、既得権益者が「いかがなものか」と批判していると言う。

しかし、指定管理制度を含めた民間活用全体に関する否定的意見は、武雄市図書館に関しては見当たらない。

批判の多くは、議会を含めた武雄市政が行った決定プロセスや、指定管理者であるCCCに固有のものである

特にインターネットでやりとりされる、単純な感想や素朴な疑問に対する、武雄市長を含めた武雄市の過剰なまでの反応と、その対応のまずさが、批判の声をより大きくしていることは否定出来ない。

既得権益者が騒いでいるという武雄市や識者の批判はあたらない。

武雄市の事例に刺激を受けて、全国の公立図書館の見直しが始まることを願う。

2013-07-04

永遠ゼロが全く面白くなかった。

永遠ゼロという小説を読んでみたけど面白くなかった。

最初の6割ぐらいはひたすら戦局や当時の様子の話だったが、

太平洋戦争航空史話上~下を読めば書けそうな内容で、

残り4割はどこかで見たようなお話だった。

ただのうんちくの小説風、または食べやすくした新書に過ぎなくて、

とてもじゃないけど作家ってスゴイと思わせられるようなところが全く無かった。

僕の中で小説は驚くほど引き込まれる物語や、

からないけどすごいエネルギーのある文章で構成された人の道を外れたなにかを提供してくれるものだ。

永遠ゼロは単にそうでは無かっただけだなのだが、

こういった小説は頭の良い人には誰でも書けるのではないだろうか。

作家というのは誰でも書けるような作品を提供するのでは無い。

(そういう本も必要なのかも知れないが、今までに無かったわけでは無く、

なぜこの本だけが売れているのかが分からない。

結局はあまり本を読んでいない層が読みそうな本、であるだけだ。

世の中、そういう本を目立てようとする人がいるし、

そういう本を~大賞で箔付けるとすぐに売れてしまう。)


しかしたらこれは1回読んだだけだと絶賛するかもしれない。

太平洋戦争の事もゼロ戦の事も興味のなかった人には目新しくて、ふむふむ、なんて思いながら読める。

ただそれは蜀や梁山泊新撰組活躍に心躍らせる戦記ものと何ら変わりない。

そして読み返したらどうだろう。必ず前半の6割が蛇足に感じてくる。

読みたいのは残り4割であるが、その4割はどこかで読んだようなお話だ。

結果、この小説には何度も読み返したくなるほどの興奮や感動は無くなってしまう。

この本を読んで、え、なんでこんなのが、なんて違和感を感じなかったのだろうか。

他の人は何度でも読み返すくらい小説に没頭した体験はしなかったのだろうか。

したとしても、うんちくの小説風に没頭した経験なんか無いと思う。

たまには本屋平積みPOPから目を上げて自分の魂に聞いて本を探してみて欲しい。

売れ線が人生の一冊になる事はあまりないと思う。

(唯一面白かったのは、主人公の実の祖父の戦友たちの語りは、

語り部として全国行脚しても問題が無いぐらい記憶力が良くて面白かった。

これはトンデモとして無理やり腑に落とした。)

2013-05-22

http://anond.hatelabo.jp/20130522211836

だよなあ

そういえば、自分本屋でそういう店員に出くわしたことがある

名大書店しか最近出たばかりの本がないわけないだろうと思って

自分で探したら平積みされていた

2013-05-17

痛い読者(初心者)の流れ30

「本読もう!」

1.「村上春樹からっしょ!「ノルウェイの森」!!

2.すげーっ本っておもしれーー

3.「海辺のカフカ」すげーー!こういう考えがあるんだ!!

4.(その後、「IQ84」、「色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年」読み、ハルキストとして思想を享受し、神格化する)

5.「村上龍」も読んどくべきだよな・・・

6.「限りなく透明に近いブルー読了。えぇと、ふーん。

7.「トパーズ」ああ、えぇと、ふーん。

8.「五分後の世界」おぉおおおおお!すげーー!

9.(あ、でも、暴力とか薬とか、ちょっとついていけんわ・・・

10.「伊坂幸太郎」っていいんっしょ?読んでみるわ!

11.「オーデュボンの祈り」読了。なんか春樹っぽいかも!おもしれー!

12.「重力ピエロ映画も観た!おもしろいぞ!

13.(その後、「アヒルと鴨のコインロッカー」、「ゴールデンスランバー」読み、映画もことごとく制覇していく)

14.ふぅ、俺もだんだん読書ネタついていけるようになったわ

15.「辻村深月」って話題だな、読もう! ※平積みされている=話題

16.「冷たい校舎の時は止まる」ふーん

17.「子どもたちは夜と遊ぶ」おもしれー!月子

18.「スロウハイツの神様」へー。

19.「V.T.R.」うわー!あのチヨダコーキだ!!これってぜってー春樹じゃね?!マジ最高!

20.(ん、でも他のは何だかいから読むのやめよ。)

21.「森見登美彦」ってツウが読んでるっぽいぞ、よし!

22.「太陽の塔」やべー・・・俺のこと書かれてるみたいだ・・・

23.「夜は短し歩けよ乙女」ふーん

24.(とりあえず読んだ!)

25.「万城目学」って話題なんだ、これも読もう! ※平積みされている=話題

26.「鴨川ホルモー」おもしれー!映画も!

27.「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」ふふん。こういうのが良いんだよ。分かってないな、みんな。

28.ったく、、、知らなかったぜ、こんなに本が面白いなんて。

29.どんどんブログ書評アップしてやる。

30.よしっ、これから面白い本見つけていくぞ! ※平積みされている本から

2013-05-12

http://anond.hatelabo.jp/20130511224233

オッス、元増田です。ご検証ありがとう礼儀としちゃ言うべきなんだろうけど、そんな話じゃないんだけどなーという印象。

「僕らの世代は実際には手塚漫画を読んでないのね」は主語が大きすぎてなんともですが、個人的には少年チャンピオンで「ブラック・ジャック」終了後も「七色いんこ」や「ミッドナイト」はよく読んでました。「ゴブリン公爵」は忘れてください。

また手塚クラスになると過去の名作に触れる機会も多く、「火の鳥」(「太陽編」の前まで)は朝日ソノラマ版で読んだし「ブッダ」も床屋で読みました。

ここで全称命題の話にしますか(笑)前世代、前々世代比較すればあながち的外れ考察でもないと思いますけどね。もちろん統計データなんてありませんけど、クラスほとんどが読んでいた、半分くらいは読んでいた、5人くらいは読んでいた、と比較すればほとんど読んでいないという大きな主語は、この場合、個人的にあれも読んでいた、これも読んでいたというのよりはよほど実態に即していると考えます。それともそれこそ何か統計的なデータでもお持ちでしょうか。

1971年生まれで、チャンピオンを追いかけている人は相当稀少だったのではないでしょうか。何といっても同時代的には「ドラゴンボール」「北斗の拳」「聖闘士星矢」「キン肉マン」などのジャンプ黄金時代だったわけですし、6割ジャンプ、2割マガジン、1割サンデー、残りの1割でその他というのが実感です。70年代黄金期を過ぎてのチャンピオン凋落ぶりは言うまでもなくて、看板作品でも老若男女誰でも知っている作品というのがもうここ30年ないですよね。

たとえば週刊ポストには「弐拾手物語」が長期連載されていましたし、週刊プレイボーイ本宮ひろ志の「俺の空」を載せたり平凡パンチ岡崎京子の「ジオラマボーイ パノラマガール」を連載してました。

漫画が一般雑誌に掲載されたのは大昔にはあるかも知れないけど80年代の文脈で言えば手塚だけだったね」は勇み足というか、元増田の興味に引っかかるのが「アドルフに告ぐ」だけだったもの想像します。

いやまあ「一般雑誌」は週刊朝日週刊新潮週刊文春のみというなら別ですが。

ま、これは確かにそうですね。一般週刊誌は文春、新潮朝日のみというのが感覚的には正しいと思います。この三誌とそれ以外では、オーソリティがまるで違うからです。この三誌がクオリティマガジンとは言いませんが、WILLに連載するのと、中央公論に連載するのとでは全然意味が違うのと同じです。ロッキード事件リクルート事件など社会的な問題でたびたび尖兵となってきた雑誌と、スポーツ新聞に毛が生えたような雑誌とでは社会的意味が違います。それは現在に至るまで、掲載されている作品の内容でも歴然と異なります

特に80年代は、週刊文春花田体制の下、絶頂期にあって、100万部を毎週越えるような規模としても内容としても一軍でしたから、基本的には政治経済、時事的なトピックでそれだけ中心的に扱われているメディア漫画が乗った(プレイボーイならいざ知らず)ということ自体がトピックであったという意味で、アドルフの例は出しましたけどね。ただしアドルフ以後、この三誌での漫画連載は定着しませんでしたが。

ブコメで「サンコミックス昭和40年代に出るまで単行本ハードカバー普通、ただし人気作しか単行本化されなかった」とあります

80年代記憶でいえば「のらくろ」の復刻版がハードカバーで出てました。

純粋ハードカヴァーの作品自体であれば貸本屋漫画は基本的にハードカヴァーでしたし、店頭でよく見かけるものとしては、学研の「ひみつシリーズ」もハードカヴァーでした。ただしサンコミックスなんてほとんど誰も知らないように、社会的景色の話ですからマニアックな話をしてもしょうがないわけです。平積みにされて、多数の人が「おお、漫画ハードカヴァーになる時代なんだな」と認識することが重要であって、消費物としてではなく作品としての漫画芸術としての漫画という意味合いを一般化したのは手塚がやはり尖兵であったという、そういう話です。「火の鳥」と「のらくろ」のどちらが先なのかは分かりませんが。


赤塚さんはあと、コロコロでは「花の菊千代」を連載しています。その後、ボンボンでも何作か連載していますが、知る人ぞ知るという程度の作品で、連載作家として仕事はしていたわけですが、雑誌の主力になるようなパワーはなく、その仕事自体が大御所としての余暇的なものであったと思います

2013-05-08

村上春樹の新刊、「田崎つくる」のAmazonレビューをみていて思うこと

amazonレビューで、多崎つくるのレビューを、ほとんど疑いもなく星5つで記載し、圧倒的な「参考にならない」の評価をくらっているしがないレビュアーです。

ちなみに、今日2013/5/8現在、335人中101人が星5つの評価を加え、星4つの高い評価をつけた人を加えると、335人中182人の半数以上の人が星4つ以上をつけているにも関わらず、現在「最も参考になったカスタマレビュー」は、ドリーなる人物の書いた「孤独サラリーマンイカ臭妄想小説」という星1つのレビューで、9825人中、9502人が「参考になった」というボタンを押しています

ちなみに星1つの評価のレビューは、323人中、51人しかないにもかかわらず、この評価は圧倒的です。

感覚的にいえば、全体における星の数の比率に、各評価の中で「最も参考になった」というというレビューが、最終的に漸近していきそうなものですが、このドリーなる人物のレビューは、ある種ゴシップ的な面白さが加わり、NAVERとかはてブあたりから迂回してやってきた方々の支援もあったのだろうと邪推しつつ、圧倒的な支持を得、10000近くの人たちに「参考になった」とフォローされているわけですが、その内容は、読めば読むほど気持ちの悪いレビューで、村上春樹とりまマーケティング悲惨さを痛感するとともに、あらためて日本人文盲具合と、教養のなさと、その教養のなさをひけらかす露悪主義をみせつけられるようでした。

はいえ。

これも、ドリーなる人物の文章が悪いのかというとそういうのではありません。こういう気持ちの悪い文章は、本来放っておかれれば、そのまま情報の闇に葬りさられるだけであり、問題なのは、こういう情報を引っ張ってきて、「うーん、これはすごい」「面白い」と言っている人々の側に、前述した無教養さの礼賛であるとか、露悪主義のようなものがあるように思うのです。

それで、私は、この駄文が、そもそも情報の闇に葬りされること請け合いなのにもかかわらず、下記の数点の視点に絞って、村上評価およびその周辺のマーケティングの問題について論じたいと考えています

1.村上春樹の今回の新作の、アマゾンレビューにおける、公平な評価の基準軸(いったい星いくつが適切なのか?)

2.「村上春樹が嫌い」というヤツは、実は「村上春樹」よりも「村上春樹ファンのことが嫌い」という事実

3.村上春樹を100万部売ろうとするマーケティングの問題(そもそもこれエンターテイメント小説じゃないんですけど)

この3点についてです。

■1.村上春樹の今回の新作の、アマゾンレビューにおける、公平な評価の基準軸(いったい星いくつが適切なのか?)

まず、結論から断じて言いますが「多崎つくる」のamazonレビューを、現在日本文学における主要作品(村上龍山田詠美阿部和重平野啓一郎川上・・・などなど)と比較して星をつけるとするならば、星は5つ以外は考えられません。これらの作家の代表作と比較しても、時代的な価値、作品の主題、文体などにおいて「劣っている」という評価をしようがないからです。

もちろん、小説物語には個人的な共感を読み手の原動力にするという性質上、どうしても「共感できない」という人がいるのは確かなことです。しかしながら、そういう個人的な側面を度外視し、「文学」というジャンルにおいて、日本という国の文化歴史的に補足、説明する資料として、たとえば、文学作品ピックアップするのだとすれば、本作は1Q84までとはいかないにしても、近年日本代表クラスしかいいようがないからです。

2013年日本という国で出版された歴史的に淘汰を免れる文学作品をあげなさいといわれて、今年、これ以上に素晴らしい「文学作品」が登場するかどうか、私は甚だ疑問です。平野啓一郎の新刊がでればその可能性があるでしょうが、少なくとも、それ以外の作家には期待できません。

abさんご?無理です。

田中慎弥もっと無理です。

そういう意味において、本作は星5つ以外の評価はありえないと私は思うのです。

しいて別の視点で評価するならば、村上春樹作品全体を相対的に評価するということもできるかもしれません。これについて言えば、私の評価は、星5つに限りなくちかいものの、もしかしたら星4つをつけるかも、くらいのところです。人によっては3つという人もいるかもしれません。それはあくまでも村上春樹作品における相対評価です。

本作は、次につながる長編小説のための助走のような小説です。伏線の回収(村上春樹本人ならば、伏線の回収ではなく、全体を微細に描き切っていないと言いそうですが)、それが十分でないことがその理由です。

しかしながら、これが作品の評価を不当に低くするかというと別問題です。短編小説というのは、その行間物語前後や背景を滲ませ、読者に共感の余地を残すものです。これは本作が、短編小説的な位置づけにあるということを示唆しているのであって、村上春樹が手を抜いているわけではないのです。星を1つ減らす理由があるとすれば、「もう少しだけ短くてもよかった」という点でしょうか。短編小説というには、少し長すぎました。

本作は、あくまでも「短編」であり(この人の場合は、もはや「短編小説」がこの長さになってしまうだけ)、あえていくつかのプロットを読者に委ねたのです。これは、文学を読む側のリテラシーの問題です。趣味(つまり好み)の問題ではなく、読む側の技術(読解力)の問題です。

というわけで、個人的な村上春樹の読者として星をつけるならば4つもあり得るかもしれませんが、文学に全方位的に公正な評価をつけるのならば、星5つ以外にはないということをご理解いただけるでしょうか。

もし、理解できないのならば、村上春樹を読む前に、夏目漱石森鴎外と谷崎と太宰と三島大江健三郎と諸々読み直すべきでしょう。

それが嫌なら、伊坂幸太郎でも読んでればいいと思います稚拙な、読解力を十分に満足させるだけの文章にはなっています

■2.「村上春樹が嫌い」というヤツは、実は「村上春樹」よりも「村上春樹ファンのことが嫌い」という事実

私は、長年村上春樹の作品を読み続けてきて、周囲にもそのことを公言しているわけですが、最近困ったことに「ハルキストの○○さんは、新作もちろん読まれたんですよね?」とか「ハルキストとして今作はどうでしたか?」などと聴かれることが多くなりました。

この「ハルキスト」なる呼称最近よく聴くんですが、これって、わりと最近たぶんノーベル文学賞に毎年エントリーされるくらいになってテレビリポーターとかがテキトーつけたんじゃないかという気がしています。一体いつくらいなんでしょうか?

私思うんですが、村上春樹の読者を「ハルキスト」と呼称してしまう人は、はっきりと断言しますが、村上春樹を読んでいないか、全く読解できていないかのどちらかです。

村上春樹小説はどの作品でも読めばすぐにわかますが、組織共同体所属することにとにかくうんざりしています辟易しているし、場合によっては嫌悪感に近いものを感じていることもある。とにかくそういう人たちとうまくやっていくことができないし、やっていく自信もない。主人公の「僕」やら「ハジメくん」やら、「ワタナベくん」は、もう、所在なし、所属なし。

まりひとくくりに呼称できない存在なのです。

村上春樹の作品が世界的に受け入れられているひとつの理由は、その「孤独」性です。その周囲にうんざりしたり、なじめなかったりするその主人公のおかれた状況に、読者が少なくない共感を感じてしまうことが、世界的に受け入れられたひとつの理由なのです。

まり、「ハルキスト」などという「ひとくくり」の呼称を付与されることに、気持ち悪さしか感じない・・・というような人たちが、どちらかといえば村上春樹本質的な読者なのです。私も同様「ハルキスト」と呼ばれるたびに、冷笑を覚えたりするので、みんなそんなもんだろうなと思っていると、ときどき本当に「ハルキスト」を自称する読者にあったりします。こういう場合は、辟易するというかなんというか、ときどき困惑嫌悪感が入り混じった感情を抱いたりするこもあります

なんなんだこの違和感

と。この感覚は、村上春樹に星1つをつけて、「いやぁ、村上春樹とか読んでるやつ信じられねーな」とかいう人の感覚に案外似たところがあるかもしれません。(まぁ、とはいえどうでもいいことなので、あえてバッシングしたいとも思わないのですが。)この際、そのほんとに読んで言ってんのかよ!という方々を「ハルキスト」と呼称しましょうか、そのハルキストなる方々と、村上春樹の作品とはまた別の問題だと考えるべきです。

こう言うと、村上春樹小説はそういう勘違いした読者、その「ハルキスト」なる存在を生み出しており、村上春樹にはその責任があると捉えることもできます

アンチ村上春樹人間は、この影響力に村上春樹への脆弱性をみつけて、論考をぶつのですが、はてさて、この点はもういちど考え直してみたいところです。読み手の読解力の欠如がもたらした読者の勘違いを、書き手である村上春樹にその責任を求めることができるのか?ということです。

小説作品は、たとえば自動車エアバッグとか、緊急時備え付けの消化器とか、避難用のはしごだとか、なんでもいいけど、使い方を誤まったら命に別状があるというようなものではありません。

芸術作品です。

作り手の意思とは別に受け手勘違いしてしまうことに、作り手はどれだけの責任が持つ必要があるというのでしょうか。

それは、最後に後述するマーケティングの問題もあります

■3.村上春樹を100万部売ろうとするマーケティングの問題(そもそもこれエンターテイメント小説じゃないんですけど!)

村上春樹を批判する多くのレビューを読む限りにおいて、圧倒的な支持をえる論調は、

「こんなヤツはいない」

恵比寿でナッツを食べるたべにバーに入ったりしない」

「そんな簡単に女とセックスするヤツはいない」

孤独をそんなに深刻ぶったりしてこいつは、何様なんだ」

かいものです。

確かに、多数派ではないかもしれませんが、いないわけではありません。ホテルのバーでお酒を飲んだりすることは、普通にあることです。言葉でどう表現するかの問題はありますが、物事を深く考えすぎて、些細な問題で心を痛めてしまうということも、現代人ならよくあるはずです。セックスなんて論じる必要もなく、敷居が下がっています

主人公の行動や言動を自分比較して、「こんなヤツいないよ」とかいうのは、主人公を類型化して自分との共通点を見つけ出す作業なのでしょうが、確かに、村上春樹の作品の主人公を無理やり類型化して、多数派か少数派かで割り振ったとしたら、間違いなく少数派でしょう。(安易にこういう構図に分類するのは正しい方法ではないのですが)

本作、主人公多崎つくるのプロフィールをざっくりと書くと。

鉄道会社勤務。年収は、700万程度。都内にマンションを所有し、ローンもない。30代後半で独身女性関係特に困ったことはない。

なんというか、条件面だけ描きだせば、裕福で恵まれていて、どこかしらいけすかないととることもできそうです。そして、実際、この点を、アンチレビュワーの方々は、突いているのですが。

前述したとおり、村上春樹小説世界的に受け入れられたひとつの要素はその「孤独性」だと言いました。

みんなの中でわきあいあいとできない。上司にうまく媚を売ったりはできないし、意味のない日常会話を成立させたりもできない。会社終わりにみんなで飲みにいったりするくらいなら、ひとりで孤独音楽を聴きながら読書をしていたい。

などという人間を描いて、そこに世界中の多くの人間共感しているのです。きわめて個人的に。

そして小説というのは、個人的な共感によってはじめて読み進めることができる形式の芸術です。

たとえば、ソフィア・コッポラ映画は、同じように「孤独」を描いていますマリアントワネットなどはその最たる例で、多崎つくるくんなどとは比較しようもないくらい恵まれている。にも関わらず、彼女は圧倒的な孤独に苛まれている。そして映画を観る者は、そのマリーの孤独共感して、胸を痛める。いや、映画小説と違うのは、マリーの孤独共感しようとしまいと、映画自体は2時間後に終わるということ。

しかしながら、小説というのは「なんだよこいつ、むかつく奴だな」というのがあったら、読み進められない。別の言い方をすれば読み進めなくてもいい。村上春樹は、この社会において孤独を感じながら生きざるを得ない、もしかしたら比率的には少ない側の面々の生き方肯定しながら、その顛末を見守るというようなプロットなのだから、読んで「むかつく」人が多いのが、当たり前といえば当たり前なのです。

もともと多くの多数の人間共感されることを、書いてる本人も視野にいれてはいない。(それを望んでいないわけではないにしても)

にもかかわらず、売る側は必死です。

それはそうです。売る側は、本の内容は関係いからです。出版不況時代です。本が売れません。黙っていても売れる時代なら、売る商品を選ぶこともできます。「こんな根暗作家が書いた本は、ひっそりと奥に並べておこう」とか。でも今は、売れる商品が限られています。小さな本屋から、大きな本屋まで、こんなにまとまって本を売ることができる機会は、年にそう何度もあるわけではないのです。

だもんで、売る側は、まったなし。「村上春樹の新刊!?長編平積みだよ、平積み!」

と、なって当然です。で、買い手は買い手で、村上春樹なんて共感できない人が数多いて、そのことを半ば自覚しているにも関わらず、「またぞろ、村上さん新刊ですか?」などとうがった態度で、1700円も払って買って帰ったりする。

本来、孤独に静かな時間を過ごしたい人(それから社会自分との繋がりを確認したい人)のために書かれた本であるにも関わらず。

帯にこんな風に書いておけばいいかもしれません。

「この作品は、日常違和感を感じることもなく、日々を謳歌している人間には読む必要のない小説です。それと孤独を描いてはいますが、自分自身の孤独が解消されれば、他人のことも社会のことも、どうでもいいという人にも不向きです。自身の孤独社会との関係において改善されることを仄かに信じている人のための作品です」

もちろん、そんなことは絶対書かれることはないのでしょうけれど。

本来静かに出版されて、求める人がそこに救済を得るという仕組みであるべき作家と読者の関係が、資本主義論理によって蹂躙されている。それだけのことにも関わらず、本来、村上春樹に対して苛立つ必要もなかった人たちまでが、駆り出されて、勝手に苛立っているのです。

嫌なら読まないということが可能なのにも関わらず。

この「作り手」と「市場」との悲劇的な関係というのが、アンチ村上春樹を作り出し続ける最大の要因という気がしてなりません。

---

随分長くなってしまいましたが、最後に結論というかなんというか。

こういうことも言えるかもしれません。

昔、三島由紀夫は、太宰治が大嫌いで、直接会いにいって「私はあなたの作品が嫌いです」と言ったそうです。

すると太宰治は返す刀でこう答えました。

「でもこうやってわざわざ来たんだから本当は好きなんでしょう?」

三島由紀夫は、なにも言い返せなかったそうです。

まり、みんな本当は、村上春樹が好き(もちろん、断固として認めたくない)なんだけど、作品の主人公同様、素直になれず、好きさゆえに星1つつけちゃって、あんなヤツ嫌だよ、いないよ。むかつくよ。とか言ってるだけっていう可能性もあります

ん?あっ、それって、実は一番村上春樹主人公的?な気がしなくもないですね。

この長文を書いている間に、少なくとも「私は、ハルキストです」とか言ってる人より、星1つつけて、村上春樹なんか嫌いだよとか言いながら、毎回出版されるたびに買っちゃってる人たちの方が、なんだかよっぽど共感できる気がしてきました。

おしまい

2013-04-17

村上春樹の新刊について語るとき中小書店員の語ること

595 :無名草子さん:2013/04/12(金) 11:36:29.77

村上春樹、どうですか?

売れてます

596 :無名草子さん:2013/04/12(金) 14:37:09.87

まあこんなもんだろって感じ

597 :無名草子さん:2013/04/12(金) 15:11:39.11

配本5冊じゃどうしようもない・・・

598 :無名草子さん:2013/04/12(金) 15:34:01.09

村上 配本0 終わった

600 :無名草子さん:2013/04/12(金) 17:08:12.79

村上 配本1・・・取次営業に怒りの電話をしたが返事が来ない・・・

45万部ほんとうに刷ったのか?

601 :無名草子さん:2013/04/12(金) 17:31:53.38

どうせ 大手アマゾンにながしてるんだろう。

街の本屋なんか、取次相手してないから。

602 :無名草子さん:2013/04/12(金) 17:36:52.36

たった45万部なの?

603 :無名草子さん:2013/04/12(金) 17:48:51.49

大手書店の一部じゃ余りまくるんだけどな

それでも足りないところはいっぱい出て重版を重ねて大手書店へどんどん送りこみ

商機が終わった頃に、余った本が街の本屋へ回る

619 :無名草子さん:2013/04/12(金) 22:05:18.50

>>603

それで返品率云々言われるんだからたまったものではないw

605 :無名草子さん:2013/04/12(金) 17:55:47.09

1Q84の3のときは配本2冊だった・・・

今回はなんと倍の4冊もきた!

606 :無名草子さん:2013/04/12(金) 19:06:33.30

( ;∀;) イイハナシダナー

607 :無名草子さん:2013/04/12(金) 19:24:04.72

せめて 責任販売制にしてほしいな それか 買い切りでもいいが

ハリポタはその点 良かったかと。

614 :無名草子さん:2013/04/12(金) 21:37:03.97

村上春樹新刊3桁きたって足りないんだからどうにもならんわ

次の入荷はいつになるやら…

615 :無名草子さん:2013/04/12(金) 21:44:46.53

なんであらかじめもっとたくさん刷っておかないんだ

初版部数が多いより、何回も刷ったほうが出版社的にはおいしいのか?

616 :無名草子さん:2013/04/12(金) 21:47:50.36

品薄商法だろ

いつものこと

617無名草子さん:2013/04/12(金) 21:49:07.00

一冊1785円もする文芸書を一度に大量に刷る勇気文藝春秋にはなかったんだろ

618 :無名草子さん:2013/04/12(金) 21:55:08.94

今回ので言うなら

なんかニュースでやってるから買ってみよう派が多いから品薄商法意味ないよな

その層は後からじゃもうどうでも良くなって買わないぞ

てか覚えてすらいまい

何回角川春樹の新刊出たってニュースでやってたんだけど

って聞かれたか

621 :無名草子さん:2013/04/12(金) 22:34:59.76

なぜ責任販売制にしないのか。

622 :無名草子さん:2013/04/12(金) 22:36:43.69

責任販売制なのに初回配本足りません

とか抜かした出版社があったなあ

626 :無名草子さん:2013/04/13(土) 06:04:21.07

次回の村上春樹は、大手書店には1冊も並びません

街の小さな本屋さんに沢山配本しますのでそちらで購入してください。


みたいな漢な出版社が現れないものか・・・

645 :無名草子さん:2013/04/14(日) 06:24:06.90

0冊とか4冊しか入ってこない書店もあるのにね…


http://sp.mainichi.jp/m/news.html?cid=20130412k0000e040156000c&inb=mo&fm=knrn

東京神田三省堂書店神保町本店は1500冊を取り寄せ、14日までの3日間、屋号を「村上春樹堂」に変更し、営業する。

正面玄関には新作200冊を平積みした高さ約2メートルの「ハルキタワー」がお目見え。初日は通常より3時間早い午前7時に開店すると、行列を作ったファンが次々と買い求めた。

647 :無名草子さん:2013/04/14(日) 10:47:07.29

1500冊!!!

649 :無名草子さん:2013/04/14(日) 10:54:58.82

これじゃあ小さい書店は潰れるのは仕方ないなあ。せっかくの売れる商品を回してくれないんだもの

650 :無名草子さん:2013/04/14(日) 11:21:11.79

しかったら、文春の他の本も売れよ・・・って言いたいんだろうな、大手は。

653 :無名草子さん:2013/04/14(日) 16:15:41.25

あるとことはいいよな うちも本部もうちょい頑張って欲しいわ営業もだけど

あいつらこういうときに働かないでいつ働くんだよ

654 :無名草子さん:2013/04/14(日) 17:13:52.09

配本2冊じゃタワー作れませんorz

取次さんせめて6冊下さい。

655 :無名草子さん:2013/04/14(日) 17:29:07.83

フランス文庫のタワーならうちでも できる。 配本0冊はきついわ

店頭客中、得意サンで 7冊いるのに。。。 

656 :無名草子さん:2013/04/14(日) 17:30:25.75

コーナー作って新刊切れて既刊だけの春樹コーナーの空しさ

657 :無名草子さん:2013/04/14(日) 17:35:28.31

大型店以外で2ケタ入荷してる書店なんてあるのか?w

ここ見てると涙しかでてこねーよ

658 :無名草子さん:2013/04/14(日) 19:12:40.24

ウチまで回って来る=実は売れてない

だと思ってるので、ああホントに売れてるんだな~って感想

660 :無名草子さん:2013/04/14(日) 20:14:49.25

>>658

わかるw

ダメもとで頼んだ本が満数来ると「やっちまった」って思うもんな

661 :無名草子さん:2013/04/14(日) 23:30:19.42

新潮しろ、今回の文春にしろ、何故買い切りに踏み切らなかったのだろうか。

掛け率が76でもかまわない。

1Q84で自店がどのぐらい売れるのか、まともな店員・店長ならば見当がつくはず。

出版まで時間はあるのだし、希望を集めることはできるはず。

コストがかかり過ぎるのだろうか。

大手けが書店ではない。絶対必要数にも満たない配本では、中小書店は商売にならない。

出版危機がこれほど叫ばれる中、なぜ業界全体で利益を分け合う選択肢を避けるのか。

ましてや新潮・文春ともに業界の最大手リーダー的な存在だろう。

自分たちだけが良ければいいのだろうか。見てて寂しくなる。

いまさらながら、静山社いかに立派だったか

掛け率76は、買い切りなのにおかしいと当時憤ったが、

とにかく皆に行き渡る事を考えたのは、いまさらながら尊敬に値する。

1500冊のタワー?ご立派ですねぇ。

662 :無名草子さん:2013/04/14(日) 23:43:20.69

新潮しろ、今回の文春にしろ、何故買い切りに踏み切らなかったのだろうか。

書店側の理屈で考えたら何故でも、そりゃあ出版社の側からすれば買い切り=掛け率を下げたくないだろw

出版社もここぞとばかりに儲けたいだろうし、仕方がないと言えば仕方がない

663 :無名草子さん:2013/04/14(日) 23:46:21.85

てか毎度アホみたいな分配してんのは取次じゃねーのん

664 :無名草子さん:2013/04/14(日) 23:59:05.45

弱小が無くなれば大手利益が独占できる

665 :無名草子さん:2013/04/15(月) 00:23:34.25

初版45万が少なすぎなんだよ

666無名草子さん:2013/04/15(月) 00:24:51.71

>>662

別に掛け率を下げなくてもいい。

満数配本してくれるなら、今回限り掛け率上げてくれてもかまわないって

中小書店の多くは考えるのでは。

商品がなければ、売ることすらままならないわけで。

>>663

取次はめんどくさい事したくないから、ほっときゃ「アホみたいな分配」するだろう。

からこそ、物がまだ言える大手が自発的に買い切りに取り組んでほしかった。

>>664

そうだろうけど・・・中小書店がどんどん消えていけば、

長期的には書籍をめぐる産業全体が衰退していくし、それは寂しい。

667 :無名草子さん:2013/04/15(月) 00:25:45.41

うちみたいな弱小でもKAGEROUは大量に来たのになぁ

責任販売でもいいかもっとガッツリ欲しい

明らかに配本が偏りすぎだし、そもそも初版も少ない

via 書店統合スレッド 本屋のホンネ 第66刷

2012-10-30

仕事終わって本屋行こうと思ったんすよ。高杉さんちの中学生エキス入りの弁当がどうしたとかいマンガとか、あとほら、団地少女でそのアレするやつの2巻とか、あとそうそう、どこかのブロガーの人が本出したらしいじゃないですか。あの……汎適……なんていいましたっけ、そういうような人が。せっかくだから読んでみようと思ったんですよね。アマゾンでは品切れしてるらしいんで、書店にあるかどうかは疑問だったけど、まあ行くだけは行ってみようと思って。

そんで近所のツタヤ行ったんすけど、団地ないの。少女いないの。ばかぁ。そもそも新刊のコーナーにおまえかつて一度でも存在したことあったのかよって感じで。入荷してねえんじゃねえの。いやそんなことないと思うんだけど。中学生思春期で大変な感じの高杉さんちのお話もないし、そうそう、そういや淫獣よんさいじがだいかつやくするアニメにもなったラノベあるじゃないですか、あれの最新刊も探してたんですけど、やっぱないんすよね。ふざけんなこの燃えるような消費欲求をいったいどうすりゃいいんだ、そうだ某有名ブロガーの本とか探せばいいんだよどうせないと思うけどと思ってそれっぽいコーナーに行ったら、社会派の超有名ブロガーの本とかあって違うよそんなもん探してねえよ! 自分のアタマで考えようなんて言われなくたって俺のアタマ団地少女のこととかでいっぱいだし、ないしょのないしょの製品版にうんちシーンあるかどうかで陰茎もいっぱいだよ!! いったい俺がどれだけ、ろかとちーが手をつないだときにてのひらとてのひらのあいだに発生する手汗の味について考えたと思ってんだよ!

などとやつあたりしていても始まりません。そうそう、某ブロガーの本はわりと新しいっぽいじゃないですか。つーかそもそもタイトルうろ覚えのような気がするんだけど、ロス……なんだっけ、ロスなんとかジェネ……ジェネリック? まあいいや新刊本のコーナーにもしあったらなんとなくわかんだろと思って 入口正面の平積みのとこに行ったんだけど、どうも目当ての本はないらしいなあと思ったらなんか見覚えのあるちょっといらっと来る自画像っぽいイラストのある本があって、なにかなあと思ったら社会派の超有名ブロガー世界を歩いて考えようとか言ってて、俺そんなもん探してねえよ! 世界どころか自分の住んでる地域からすら出る必要感じねえよ! なんで俺の行く先々で俺の前に姿を現すんだよこのおちゃらけなんとやらの人! だいたい社会派ってなんだよ俺はひな派だよハッピーハッピガー!!!

などと世間から3周くらい遅れた謎の振り付けをツタヤの店内で爆誕させて通報されてもしょうがないので、信頼できる本屋まで車で行くことにしました。そしたら目当ての本はだいたい揃っていましたが、某有名ワインとかにちょっと詳しそうなブロガーの本はありませんでした。どこにあるんですか。あとひながおいたんのおちんちんに興味を示すのはいつのことですか。もうすでに示していますか。行間亀頭を当てればおいたん汁でえろい文章があぶりだしできると聞きました。

今日の結論としては、限られたスペースで在庫を置くしかなく、また回転率を考えなければならないリアル書店にあっては、ニッチ消費者の要求に応じきることはなかなか難しく、今後のリアル書店凋落と、アマゾンのいっそうの優位性に思いをいたさざるを得ませんでした。再販制度というものについて、もう少し考えてみたいとか別に思わない。少女公団アパートメントはいい作品なのでぜひ読んでください。

2012-09-15

ゴミ部屋片付けた

間取り

1K(15L 2.5K 風呂トイレ別) 家賃4.5万

捨てたもの

40リットルゴミ20枚分、20リットルゴミ袋30~40枚分を仕分けして、収集日にあわせて計画的に三週間かけてゴミ出し。自治体指定のゴミ袋だからゴミ袋代だけでもしゃれなんね。

業者に依頼したもの

コミックブックオフダンボール25箱分 (ブックオフに出して18000円程に。本棚一つぶんの人気コミックは手元に残したので、出したものほとんどは古くて値がつかず)

ブックオフは頼むと箱をもらえる。コミックが小さいのも大きいのも絶妙にぴったり平積みで入るサイズで、作りも普通ダンボールより厚めなので大量に本を処分する人にはおすすめ最初に手持ちのダンボールで5箱程取りに来てもらうも全く片付かないわアマゾンの最大サイズの箱に詰めたら底ぬけるわで、その5箱を取りに来てもらう時にダンボールまだまだ要る旨を伝えて20箱もらい、三日後にまたきてもらった。

大型の家具処分業者に依頼。机1 本棚1 ロフトベッド1 古いブラウン管テレビ2 テレビ台1 ソファベッド1 古いブラウン管モニタ1 カラーボックス等。搬出と引き取りあわせて28000円程。見積り数カ所頼んでかなり安めのところだった。廃品処理屋はものすごいぼったの所(同じ内容で10万~)もあるので注意。

買ったもの

まとめ

なんだかんだで10万くらい飛んだけどQOLがすげー上がった。

部屋と台所が綺麗になったことで自炊が楽しくなって食費がかからなくなったのですぐに元は取れそう。

こまこましたものほとんど収納に収められたので、15畳に机とベッドと小さめの本棚しかないんだけどなんかやぼったい。(多分部自体がやぼったい)今はものがないので床掃除やすくて散らかる気がしないけど、ちょっとでももの増やしたら散らかる恐怖があるので、ラグでさえ置く気がおきなくて困った。

2012-08-08

もし優生学タブーになっていない世界だったら

大学教養科目に「優生学概論」とか「基礎優生学」とかがあって、書店には「図解雑学 優生学」とか「週間ワールド優生学 優生保護フィギュア付き」とかが平積みにされて、学校図書館には「学研 優生学のひみつ」とか並んだりするんだろうか。

まあどうでもいいけど。

2012-06-28

増田総理の本上通りで買ってきたモン

平積みに置かれた本購入したらクマのブックカバーつけてくれたモン

3刷目おめでとうございます増田総理

2012-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20120328221424

プロジェクトグーデンベルク」にいってみたらたくさんありました。ありがとう

その作家の一番有名な世界的な名作でさえ、646回しかダウンロードされていませんでした。

一番人気無いのはわずか4回のダウンロードです。世界的文豪で無料でもこれ。

この前プロ漫画家さんが漫画を100円で電子書籍で販売したら126ダウンロードというのは、割と多い方だったのかもしれません。

日本では電子書籍よりも、日常エッセイ漫画ネットでしばらく話題になる→書籍化の話が出てくる→本屋平積みパターンが目立つような気がします。

2011-10-01

消費期限つきコンテンツとしての日本人

この10年ほど、ネットの普及と平行して、ある人が急激に有名になって消費されてはブームが去っていくということがやけに目につくようになっている。有名になった人は、もとからなにか一芸秀でたものがある人で、ネットで有名になって、ブレイクして、時の人のような扱いになる。

1年のうちに本を矢継ぎ早に出版したり、ネット生放送に出たり、地上波テレビ番組に出たりする。その人の名前や顔をどこかで見かけないことはないという状態がしばらく続く。その人があたかも当代一流の文化人であるような扱いになる。

で、ある日を境にバブル崩壊する。

その兆候は出版活動に見える。どう考えてもその人の専門に関係なさそうだけど、その人の名前が入った本が書店平積みになっているのがバブル崩壊予兆だ。

ネットで有名になった人のバブル崩壊する実際のきっかけは、やはりネットでの炎上騒ぎになって可視化される。

その人がなにか不謹慎なことをいったりやったりして非難されたり、その人の専門性疑問符が付けられたりするのを境に、気がつけばその人の露出が減っている。1年もたって、たまにネット上の企画でその人の名前を見かけると、あ、まだいたんだと思う。

そういうことが毎年繰り返されるのを見るたびに、有名になった「時の人」よりは、消費されるネット文化人を作り出すこの国の人間のほうが嫌になる。

有名になった人になんでもいいので本を書かせたり、食べ物おもちゃプロデュースさせて一儲けしてやろうというサラリーマンプロデューサーたちの脊髄反射的な射幸心反吐が出るのだ。

はいっても、こうした傾向はますますサイクルが短くなって繰り返されるものと思うので、嘆いても無駄だろう。嫌ならネットを見るな、本屋に行くな、コンビニにも行くな、というわけだ。

あまのじゃくを気取っていないで、ネットライフを彩ってくれる「文化人」というコンテンツ感謝しよう。その消費期限に注意しつつ。

2011-08-10

幼少期の環境決定性

いや別に真面目な話がしたいとかではないんだけどね。硬いタイトルにしたけども要するに「今って幼少期の環境自分人生大きく左右されちゃう時代だよなあ」っていうのを最近強く思ったんだ。


要するに今って「高度情報社会」じゃなんですよね。こういう書き方するとほんと胡散臭く見えてははは、ってかんじなんだけれども。でもそれはどうしようもないほど真理なわけであって。ドラッカーなんか引くまでもなく、現代は知識労働者が引っ張っていく時代になっていくし、それはもう始まっている。そしてそれらに乗れている人間とそうでない人間の差は顕在化し始めていて、僕らはそれに対して「デジタル・ディバイド」という名前が付いているのを教科書で目の当たりにした。


田舎からきたんですよ。それもすごい田舎から。親は中小企業を営んでて、某大手の下請けやってたんだけども、不況煽り受けて受注減ってどうしようもなくなったみたいで仕事を畳むことになった。

初めて東京にきたとき地元との彼我の差にしばし佇んで、なんともいわれぬ感情に微睡んだ。人も、金も、そして情報も何もがこの都市において集積して、そしてすごい速さで回っているのを感じた。

こっちの人間と付き合うようになって最初に驚いたのはネットスラングの氾濫だったかもしれない。主ににちゃん発のワードが並んでいる中で、wwwが沢山並んでいたんだけども全く自分のなかで意味を為さなかったのを鮮明に覚えている。中高時代にコンピュータなんて殆ど触らなかった。オタクの持ち物だと思われていたし。その距離が遠ければ遠いほど、リアルで権勢を誇ったカーストの上位層とは仲良く出来るような気がした。

こっちにきて育ちがいいような、毛並みのいい連中と話してて思ったのは、そういう奴らって親からしっかりと人生訓みたいなものを受け取りながら、親の書庫を眺めて好きな本を手にとってはそれを自分の書庫にもしまっているんだなあというのを感じた。教育格差再生産として論壇でしばしば指摘される実情が、それはもう如実にこの先進国日本で広がっていて、波に乗った人間とそうでない人達の生活様式、行動様式が全く異なったものになろうとしている。自分の親なんて家に書庫も無ければ、インターネットなんて普段使わないから、なんて言って最近契約を切ってしまった始末だ。



あの時、そのことを知り得たら、その情報に触れられたら、自分の行動を変えられたかもしれないのに。




そういった環境に生まれ育つ中で、インフラとしてのブックオフみたいなものって田畑に囲まれた自分の街には無かったし、再販価格制に守られた書籍価格結構に高くて、当時子供だった自分が手を伸ばしても届きそうには無いくらい高いところに陳列されていたように思えた。どんなにそれが目の前に平積みにされていても。自分には手を伸ばしても届くことはなかった。


インターネットは時代性も多少合ったけれども、家族内で共有されているその利便性というものは終に自覚されることもなく、単なる断線した箱になって、今はひっそりと部屋の隅に隠れている。

今さら怨嗟の赴くままに自分の歩んだ轍を見て、その不備を詰ってみるなんてあまり非生産的なんだろうと思う。ただ、ここまで20余年生きてきた中で大きく社会は変わろうとしつつあるし、それに対する適応の可否によって自分の今後見ることになる風景というものが大きく変わることになるのは火を見るより明らかなんだ。




もし自分子供ができたときは、めいっぱいの書庫に、パソコンだとかの情報環境を、これ以上不可能なほどに整備して、この情報の海を自由に泳げるような環境を準備していあげたいと心から思う。


現実に制約された社会なんかよりこのウェブで広がった世界は遙か遠く、見渡すほどに透き通るのだから

2010-09-11

萌え勝間――ひろゆきホリエモン勝間和代鼎談本「そこまでいうか!」

例の「デキビジ」でのひろゆき勝間和代の対談、とそれによってネットで起こった勝間批判を受け、ホリエモンが仲を取り持って鼎談(ていだん)するという態の本。昼休み本屋に行ったら平積みされていて、他にも何冊か買う本があったのでついでに買ってしまったのだけど面白かった。内容は、「デキビジ」であんなにギスギスしたのはなんだったのかと思うほど三人で仲良くお喋りしているという感じなんだけど俺は特に今まで知らなかった勝間和代の意外な一面に心打たれたので「萌え勝間」な箇所を以下に引用する。

 

・「結局女はキレイが勝ち」が叩かれた件

西村 勝間さんはギャグをやるタイプだとは思われていない。そこが問題だったんですね。

勝間 (首をかしげて)あれは大真面目に出した本なんですよ。タイトルも大真面目につけましたし。

堀江 ……やっぱりすげえなあ、勝間さんは……。

西村 えっと。勝間さん、自分自分のこと美人だと思いますか?

勝間 (キッパリと)思うわけ無いじゃないですか。

西村 じゃあ、なんで「キレイが勝ち」?

堀江 (嬉しそうに)おお、ひろゆき、きたきた!

勝間 あれは読んでいただければわかるんですけど、”当社比”と書いてあるんですよ。つまり、当人比でキレイになりましょうと。

西村 ああ、なるほど。読んだ人はわかるんだ。でも、タイトルだけを見た人が「キレイが勝ち」という部分から、「勝間さんは自分のことをキレイだと思っているんじゃないか?」と思ってしまう可能性を、なんで感じなかったのかが不思議なんですよ。

勝間 まあ、多少は炎上するだろうとは思っていましたけど、その多少の見込みが多少違ったと(笑)

――勝間は天然だったということが判明(俺の中で)。

 

勝間コスプレをする

西村 勝間さんは、自由のために使うお金はあって、手元にも結構なお金があるわけじゃないですか。そうしたら、もう働かなくても自由は手に入っているわけじゃないですか。

勝間 なので、今は働きたい仕事だけやっているんです。

西村 勝間さん、何かのテレビ番組コスプレしてましたけど、コスプレをする仕事も働きたい仕事だったんですか?(笑)

勝間 いやコスプレがしたかったのではなくて、番組ではデフレの話をしたくて、その部分を見てほしかったんですよ。でも「コスプレをすると視聴率が上がって、デフレの話も聞いてくれるよ」ち言われたので、そうかなやってみようかなって……。

西村 勝間さん、それ完全にだまされてますよ(笑)

勝間 そうなんです。やってみたら、みんなからデフレのデの字も出なくて、コスプレの話しかしなかったんです(笑)

――なんか上京した女優志望の田舎娘が騙されてAVに出るみたいな話である。

 

勝間オタク趣味(箇条書き)

1.会社員時代にダビスタウィザードリィにハマる。

2.モーニングを「ホワッツマイケル」の頃から20年以上読んでいる。(そういや「エンゼルバンク」のおまけコラムを連載してましたね)

3.よしながふみの「大奥」が好き。「のだめ」、「デスノ」は全巻所持。「ベルセルク」も普通に読む。その他少女漫画は割と読んでいるようだ。

4.コンビニに行くと漫画雑誌を2時間くらい立ち読みしてしまうタイプだが、最近は紐で縛ってあるので買って読んでいる(邪魔だから1回読んだら捨てる)。

5.学生時代隠れオタクだったが漫画研究会の人と漫画の貸し借りを行っていた。

6.大学ではシミュレーションゲーム部で「ダンジョンズアンドドラゴンズ」をやったりしていた。

7.初デートで「ナウシカ」を観に行った。

――2時間立ち読みしちゃうのは良くない! けど俺も学生時代金がなくてよくやってたので共感できる。そしてマンガはともかくTRPGとかやっちゃう系の人だったとは知らなかったぜ。でも絶対隠れられてなかったと思うけど。

 

前書きでホリエモンが言っている通り「いじられキャラとしての勝間和代」がよく表現されていて面白かった。誰かが言ってたけどひろゆき勝間和代結婚したら案外いい夫婦になるんじゃないかとすら思った。ただしゃべってるだけの内容で1500円なんで本にお金を掛けたくないという人にはあれだけど、まあおすすめですよ。

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