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2024-11-06

anond:20241106091151

道民だけど、荒くれた奴と常人の間にはキッパリと線が引かれてお互い出来るだけ交わらないはずなんだけど神奈川は違うの?

2024-10-15

選挙行かないと人非人みたいな扱いがされる時期がきた

衆院解散でまた選挙があるわけなんだけど、つまりSNS上で「選挙に行こう!行かないのはダメなこと!」みたいな話がされまくるようになるということでとてもつらい。

ただでさえ労働自分生活で精一杯なところにどの党がどんな政策を出してるかとか地元立候補者はどういう人物なのかを調べる余裕がない。

家に帰るとクタクタ休みの日もほぼ寝てるかメンタル病んで引きこもるような生活にあるちょっとの行動時間をそれに費やすのがつらい。できるならばもっと寝ていたりできたら趣味に使って少しでも楽しい気持ちになりたい。投票自体もこのの理由で出かけるのがつらい。

仮に時間を削って調べても投票したいと思えるところがなかったらどうしようもない。白票意味がない、入れるのは愚かな行動みたいに言われまくってるので入れられない。

そこまでする必要はない、気軽に投票すればいいとか言う人もいるけれど選挙で何も考えずに投票するのはそれこそ意味があるのか?と思ってしまう。

こういう生活を国に助けてもらうためにも選挙参政活動をしなければいけない、という人もいるかもだけどぶっちゃけ政治自分生活がよくなったためしがない。

少しずつ変わっていくのかもしれないけど今の苦しい生活はすぐによくならない。よくなる頃まで生きていられる自信もない。

今の生活で少しでも自分を楽にするなら行かずに家で休んでいたりする方が特だと考えてしまう。投票未来がどうなるかは不確実だけど寝れば確実に体力は回復する。

そんなこんなで行かないと思ってるんだけどこれをSNSで口にしたら確実に袋叩きにされ知り合いにも一見優しく諭すようにしかキッパリ否定され最終的には人間関係破綻する。

みんな選挙について考えられる余裕があるんだからこっちのこともその余裕を使って放っておいてくれたらいいのにと思う。

とてもつらい。

2024-10-14

[]精子が出ない体でも子供ができた

不妊治療を始めたら、自分精子の全く出ない体だと判明した。

(途中で切れてたので、続きはこっち https://anond.hatelabo.jp/20241017030144 )

(コメントへのかいつまんだ返信はこっち https://anond.hatelabo.jp/20241021145456 )


…と、見出しは引きの良さで付けてしまったが、我々が体験した体外受精(保険適用)、更に男性不妊という状況での妊娠出産について、教訓の多い体験だったので、経緯をちゃんと残しておきたいと思った。

本音としては「こんな面白い体験文字にして残しておくしかないだろ!」という面が強い。

特に不妊治療において男性側と女性側両方を体験した事例はそんなに多くないと思う。

結果としては、精子はいたし妊娠もできたし、先日無事出産したので、めちゃくちゃ不幸な話を期待した人がいたらごめん。

この経験を書き残すことで、体外受精高齢での不妊治療男性不妊現実的なところ、また費用面の不安を感じている人に、それらの不安を少しでも現実昇華できればいいなと願う。

不安は「よく分からない」が原因の面が大きいと思っているし、そしてたぶん「思っているよりは」費用はかからない

しろ、妻に関しては妊娠出産に関して出ていくお金と入ってくるお金トントンに近かったので、「最高の不妊治療を受けて実質無料子供を作った」と言ってもいいくらい。

何より、実際やってみて我々は夫婦ともに「不妊治療やるなら体外受精(特に顕微授精)一択」と感じている。

インターネット上には不妊治療高齢出産に対してネガティブ寄り(というか慎重論というか)の意見が多いように感じるので、たまにはポジティブ寄りな意見があってもいいんじゃないかな。

もちろん、若いうちに子供を作れたら理想ではあるけれど、40過ぎてチャレンジしたって罰が当たるようなものではないのだ。

本筋含め長いエントリだけど、興味のある人は付き合ってくれれば幸い。

ワードとしての伝わりやすからここまでは「体外受精」と書いたが、実際は顕微授精なので以下は「顕微授精」統一で書いていく

=====

■経緯

詳細は後述するが、夫婦(私は40、妻は41)で不妊治療を始め、最初から体外受精、それも顕微受精(精子卵子を別個に採取し、人工的に受精培養させる方法)を選択した。

顕微受精となると、一度の採卵で母体から何個も卵子を取り出す(別途採取した精子受精させ、ちゃんと分裂始まった卵子のみを冷凍ストックする)ので、排卵誘発剤の自宅注射を2日に1度くらいのペースですることになる。

Falloutみたいだ!」「今日もヤク入れるよ!」と二人で笑いながら自宅で注射をしていた。

(Falloutのスティムパックのように、針を腹に刺して薬剤を注入する方式なのだ)

採卵日間近になると、今度は貯まった卵子が出てこないよう、点鼻薬による排卵抑制剤の投与が始まる。

妻は前日22時以降禁食、当日朝は水しか飲めない。

一方私は朝一で精子採取し、医院へ。

妻は座薬(痛み止め)を入れ、施術着に着替え、採卵の待機を…といったところで、私に医院から呼び出しがかかる。

「もう一度精子採取させてくれ」

一抹の不安を感じつつ、再度提出。

しばらくの後、言い渡される「男性不妊」。

どうやら、精液の中に私の精子が一切出ていないらしい。

「少ない」とか「元気がない」なら年齢的に覚悟していたが、掛け値なしゼロとなるとショック度が違う。

医院先生が、ちょっと歯切れの悪い、バツが悪そうな言い方をしていたのが印象に残っている。

ということで、ここまで妻が色々頑張ってくれた経緯は全て無駄となり、その日の採卵は中止となる。

■「絶対妊娠できない」宣告はめちゃ堪える

先生曰く、「ウチではこれが一時的もの先天的もの判断ができない」と。

通っていたところの系列医院なら男性不妊対応できるというので、その日のうちに速攻で仮予約の連絡を入れた。

ただ、その日は土曜日

仮予約の返信が来て、診察日が決まるのが最短で月曜日

この2日間はなんだかすごく長かった気がする。

恥ずかしながら、今まで「自分精子が出ていない」ということを疑う機会・症状などなかったので、かなり頭が混乱した。

今までは、年齢とか仕事とかお互いのストレスとか、子供を作らない(作れない)原因は色々あると思っていたのが、不妊治療を始めて一気に100 : 0になってしまったのだ。

精子が出ないなら出ないでいい。

そもそも高齢だし、もう子供ができる可能性がゼロならば、それはそれで諦めがつくのだ。

ただ、何もかもハッキリしないのがひたすら怖い。

月曜に医院からの返信が来たときは、まだ何も始まっていないのにすごく安心した。

男性不妊の種類を調査

初診で訪れた産科医院は、当たり前だけど女性9割超の空間

学生時代(大学女子9割の学部だった)を思い出し、懐かしいと思うなどする。

先生は後述する「この医院らしい」先生で、現実的なことを淡々と包み隠さず話してくれ、安心感があった。

曰く、無精子症はいくつかあるらしい

1 : 主な一つは精子通り道が何らかの原因(性病や各種炎症の後遺症など)で詰まる機能不妊

2 : 主なもう一つは先天的睾丸機能が弱く、精子作成能力が低い遺伝的な不妊

3 : あとはストレスホルモン異常による一時的精子減少などなど

2~3週かけて何度か採精し、毎度精子ゼロだったため、3の可能性はほぼなくなった。

ということは、可能性は1か2。

併せて行ったエコー診断や採血染色体検査を見て、先生的には「データと診断の限りはどこを見ても健康体で、健康精子がいる可能性が高い」とのこと。

染色体に異常がないので、精子が採れた場合、障がい児が生まれ可能性も下がるらしい(結果を聞いて、思っていたより安心感強かったので、子を望む人は染色体検査やった方がいいと思う。

そして、この「おそらくいるであろう精子」を取り出すには、手術の必要がある。

まり、「睾丸を開いてみないと実際いるかどうか分からない(開いてから取り出す方法を決める)」ということだ。

ちなみに、症状が1なら高確率妊娠可能精子が採れ、2だったら30%とからしい。

人生初の手術が精子の取り出しになる

まさか人生初の手術が「精子を取り出す」になるとは思わなかった。

そして人生初の全身麻酔も同時に達成することになる。

前日は22時以降禁食、当日も朝から厳密な制限を経て、朝早くから通院。

手術台に寝かされ、麻酔科医の先生世間話をしたと思ったら、



次の瞬間に手術が終わっていた。

ビックリするくらいあっけない。

ソ連SF映画不思議惑星キン・ザ・ザ」を思い出した。

(分かる人だけ感覚を分かってほしい

健康精子が採れた

結果からすると、精子はいたし(前述の状態でいう1)、数値を見る限り年齢なりの衰えはあるっぽいが、先生曰く「健康精子いっぱい採れました」とのことなので、顕微受精に支障が出るようなものではないようだった。

精子ストックは「10回分」(「10匹」ではないらしい)。

これを冷凍してストックする(年額で維持費がかかる)。

もし使い切ったら、もう一度同じ手術をすることになる。

(ちなみに、冷凍精子原則として婚姻関係又は事実婚相手しか使えない)

手術はものの1時間で終了。

術前の待機時間と術後の様子見の時間の方が長く感じたくらい。

以降、不妊治療の主役は再度妻にバトンタッチすることになる。

ちなみに、切開したのは1~2cmほど。

いわゆる「金的を蹴られたような痛み」が、その後1週間は続いたことも記しておく。

結構痛くて寝るのに支障があった。

ともあれ精子ちゃんと採れた!

事前に「まあほぼほぼ大丈夫でしょう」と言われていたので、喜びや安堵はそこまで大きいものでもなかったが、「ハードルを1つ越えた」実感があった。

■余談1

術後、なんとなく興味本位で「精子を取り出す」以外の選択肢(例えば元のように精子が精液に混ざって出てくるようになる術とか)があるのか聞いてみた。

先生曰く「かつては詰まった精子の管をバイパスする手術があった」らしい。

ただ、術式的に「精子だけ取り出す」より難易度が高く、ニーズも低いため今は殆ど行われていないとのこと。

まあ、精子が再度出るようになって得するケースは確かに少なそうだと思った。

スペック

改めて我々のスペックは以下の感じ。

不妊治療開始時 : 私40歳, 妻41歳

結婚して数年、都内賃貸在住、一応車は持っている。

不妊治療保険適用は43歳(になる前日)までなのと、私の本厄を目の前にしての治療開始なのが、なかなかヘヴィなところ。

現代で似たような年齢・タイミング高齢出産考える人結構多いんじゃないか

前述のとおり精子は手術で取り出して凍結済。

そこからのざっくり経緯としては、

生理周期に合わせての採卵2回(男性不妊発覚で中止した回は除外)

・着床試行回数1回

妊娠成功、そのまま出産

最終的に採れた卵子が2回合わせて10個くらい(中止した初回を入れれば15くらい?

若い人は1回に20~30個採れる人もいるらしいので、ここはやはり年齢が出るところなのかもしれない。

その10個の中で、受精可能そうな卵子が4つほど。

さらに、受精させてちゃん細胞分裂が始まった卵子が2個。

ちなみに1回目の採卵で採った卵子は全滅(受精させても細胞分裂が始まらなかった。

単純計算妊娠に適した卵子が出る確率が40%、妊娠まで到達した卵子20%。

これを自然妊娠(タイミング法含む)でやろうとしたら更に確率が下がるのは想像に難くないので、この時点で既に、我々の年齢で自然妊娠は相当に難易度が高いというのが分かる。

そもそも、「卵子精子注射針で直接ぶち込む」という超・直接的な手法をもってしても妊娠に至らないケースがあるんだと驚いた(成功率は我々で50%

とはいえ、そんな状況でも通院開始から男性不妊治療を経て、妊娠判定まで半年ちょっとなので、我々は総合的に比較的運がいい方だったんだとは自覚している。

妊娠判定時で妻42歳、私は41歳になる直前。

保険適用期間の治療で、なんとか成功できた。

から考えると、

病院選び

最初から体外受精(顕微授精)一択

先進医療を惜しまない

あたりが妊娠成功率を上げるポイントなんだと思ったので、それぞれの感想とか以下に書いていく。

勿論だけど、顕微受精は採卵時の母体への負荷があるので、母体が許すなら、という条件は付くが、何度も書くけど我々は「それでも顕微授精が最も良い」と感じている。

また、後述するが「思っているよりは」お金はかからない(金額について知りたい人は飛ばしてほしい。

病院選びについて1

なんとなくぼんやり子供欲しいよね」くらいの気持ちで、不妊治療保険適用になったことだし、そろそろ…と思いつつ、不妊治療自体には少し二の足を踏む。

…と、これ自体は我々含めよくあるケースだと思うけれど、やってみて分かる二の足を踏むには事情がある。

そもそも病院をどこにすべきか分からない。

みんな実際ちょっとGoogleマップとかで「不妊治療」で調べてみてほしい。

我々の場合(都内在住)、一番近所の不妊治療クリニックが「魂のこもった~」とかなんかラーメン屋みたいなこと書いてあり、この時点で結構キツい。

それ以外も「不妊治療専門の鍼灸院」というよく分からないトコがあったり、口コミ医師への愚痴が延々書いてあったり、「子供」というある種神聖ものを取り扱うからか、とにかく情報ノイズが多い!しか口コミでみんな専門用語使うから、ふわっと興味で調べてみた勢は口コミ勢の知識マウントでだいぶ気持ちが挫かれる(それだけみんな真剣なんだとは理解するが。

そのうえ、病院ではよくあることだけど、どこも口コミ評価が1か5に完全に二分している。

特に不妊治療ともなれば、子供ができたら高評価になるだろうし、できなかったら低評価になるだろうことそれ自体は分かるが、手探りでこれら情報ノイズを潜り抜けて「ここにしよう」と思える場所を決められる人はそんなにいないんじゃないか

私の場合は、調べ始めた一発目が明らかに相性悪めな「魂のこもった」ラーメン医院だったので、だいぶ「これは大変だ…」と思ったのをよく覚えている。

病院選び2

そんな折、知人女性たまたまXで話してお茶することになり、話の流れで不妊治療話題になった(相手は顕微受精子供を産んでいる。

曰く、

最初にかかった医院は合わなかったので乗り換えた

お金はかかるが絶対に顕微受精がいい

・2つめの医院自分に合っていた

実際に転院をしている人の意見は心強い。

この知人はハッキリとデータで話す人を好むタイプなので、そんな人が「自分に合っている」と感じた医院なら、前述のラーメン医院みたいな要素が薄そうでいいな、と思い、後日妻と相談の上、同じ医院受診

名前は一応隠すが、場所都心オフィス街

なんだかすごいエレガントな門構えの高級感ある医院だった。

少し遠いので、私が毎回車で送迎することにした。

病院選び3

結果から言うと、我々が選択した医院目的への最短経路を選ぶ傾向があって良いと思った。

初診時の説明は、ふんわりとした要約ではあるが、

あなたたち、その年齢で顕微授精以外の選択肢があると思ってるの?」

的なことを、データと共にハッキリキッパリ説明してくれた。

当初、顕微受精大前提とした説明が始まったので、「我々は知識がない、他の方法はどんなのがあるのか?」と割り込んで質問したところで、↑の回答。

一応他の方法も形だけの説明はしてくれたが、提示されたデータからは、現実的に「顕微受精(保険適用)+随時先進医療」以外の選択肢がなさそうなのは明らかだった(結果として、それが一番二人のストレスが少なく、かつ費用的に安くなりそうだとも。

成功率の高い妊娠を最速且つ確実にさせる」「その際、女性キャリアを極力邪魔しない」ことを是としたような医院で、さすが都心オフィス街ど真ん中にある医院だと思う。

加えて、医院の「ウチは高いですよ」オーラによるのか、客層がいい(こういう書き方をすると角が立つとは承知しているが。

客側に理解力があるので、ギスギスもしていないし、医師相手咀嚼できることを前提にハッキリ説明してくれる。

年齢による態度の変化もないし、100%の確約もしないし、変な励ましも空約束もしない(確率の低いことは隠さず低いと言ってくれる。

あと、待ち時間が少なかった(これ重要

予約した時間に行ったら、30分以内には何がしかアクション(診察・採血等)が起こる。

「これが民度の高い医院…」等と思わずはいられない。

私見にはなるが、この医院は「魂」とか「寄り添う」とかやらなかった。

目の前の患者に対して「結果」への最短距離データ準拠提示する。

人によっては冷淡に映るかもしれないが、我々にとっては初診の時点で「もうここしかないな」と思わせるには十分な明快さだった。

結果として、初診時に顕微受精以外の選択肢を閉じてくれたことで、男性不妊の発覚も早かったとも言える。

体外受精費用について

ざっくりと妊娠成立までにかかった費用(窓口で支払った費用のみ、交通費など諸経費は入れない)については、

男性不妊治療 : 合計10万円ちょっと(実は男性不妊手術も保険適用)

顕微受精(採卵3回、着床1回) : 50万円くらい

これだけ見ると高いと感じるかもしれないが、ちょっと待って欲しい。

これはあくま国保・社保のみ適用した場合金額(自己負担3割+自費治療 + 先進医療)で、実際は様々な要因でここからお金が返ってくる。

まず、上記の内、妻の先進医療分約10万円が、東京都助成金で7割補填される(上限額あり。

また、我々のケースでは使えなかったが、東京都助成の上限額を超えた場合は、市区町村助成金が出るケースもある。

さらに、民間医療保険不妊治療(正確には先進医療+日帰り手術)をカバーしているものがあり、それを適用することで妻は30万円くらい保険金が入ったようだ。

よって、最終的な妻の負担分は10~15万円程度。

私の最終的な負担額は5~6万円程度(民間医療保険国保の上限制度で多少補填された。

「最新の医療を駆使して子供一人作るのに15万円」

男性不妊治療込みで20万円」

こう考えると、まあまあお金持ちでなくても払えなくはない額に収まっていると思う。

ただ、重ねて書くが、これは我々が比較的運がいい方だったからの金額だ。

もし受精卵のストックが切れるまで着床を試してダメだったら、また採卵→受精→着床のサイクルが始まり上記女性側の金額が単純に倍になる。

予期せぬトラブル流産が起きないとも限らないし、民間医療保険審査が通らないことだってあるだろう。

治療中の気持ちとしては、最終的に自己負担分50~100万円くらいまでは使う覚悟をしていたし、実際そのくらいの覚悟で臨むのが適正だと思う。

(続き→ https://anond.hatelabo.jp/20241017030144 )

先進医療医療保険ガンガン使った方がいい

少なくとも東京都

2024-09-30

21世紀に最もふさわしい宗教は「世界五分前仮説」だと思う。次点が「天賦人権論

世界五分前仮説本質とは何か

世界が五分前に生まれたということはどういう事か分かりますか?

仏教徒の皆さんは「この世界はシミュレーテッドリアリティに過ぎないか色即是空なんだ」とおっしゃるでしょう。

キリスト教徒の皆さんは「神がこの世界をお作りになったのが五分前なのです」とおっしゃるでしょう。

私の論点は、実はそこにはありません。

私が言いたいのは「貴方が今手にしているものは、貴方が苦労して手に入れたものでは一切ないとうことです」ということです。

まりですね。貴方東大卒だとしてもその学歴は「貴方が何年も頑張って勉強して手に入れたもの」ではなく「何年も頑張って勉強して手に入れたという設定により手に入れたもの」だということです。

もしも貴方自業自得事故五体不満足であってもそれは「貴方の不注意によって生じたもの」ではなく「貴方の不注意によって生じたという設定により生じたもの」だということです。

そもそも現実はいだって理不尽

これについて「何の罪もないのに不幸ならば、それはあまりにも理不尽だ!」と思うかも知れません。

自業自得だと思えば耐えられたものが、自業自得で無かったと考えたら耐えきれなくなる人もいるかも知れません。

ですが考えても見てください。

過去貴方はもう既に今の貴方にはコントロールしようがない他人なのです。

そもそも今この瞬間とは、いつだってもう既にコントロールしようがない過去によって作られたものであり、それはある意味でいつだって理不尽なのです。

世界が五分前に生まれたと思えば、過去を悔やむことは無くなる

現代社会では多くの人がもうすでにコントロール出来ない過去に対しての後ろめたさから前を向けなくなっています

仕事が上手くいかないのを「過去自分が頑張っていい会社に入らなかったせいだ」と悔やんだりしても、それに何の意味があるのでしょうか?

人間関係が上手くいかないのを「子供の頃からもっと人付き合いの勉強をしていればよかった」と悔やんでも、それは過去自分への八つ当たりのようなものではありませんか?

大事なのは現在未来です。

過去は五分前に作られてしまった設定なのでもうどうしようもありませんが、未来現在自分によってある程度コントロール可能領域です。

「その考え方をするのに別に五分前仮説は必要ないのでは?」というのは正論ですが、人は正論にそのまま従えるほどに賢い生き物ではありません。

過去はもう過ぎ去ったから仕方がない」と信じるためには、過去自分と今の自分を決定的に切り離されなければいけないのです。

そのためには世界観に「巨大な仕切り板」を作ってやることが効果的なのです。

そうです。「過去現在キッパリと断絶して前だけを向くための仕切り板」こそが、「世界五分前仮説」なのです。

全てが五分前に生まれたと考えれば自分他人も許せるようになる

もしも、貴方が見にくく太っていたとしましょう。きっと貴方過去自分自分で許せないという気持ちで日々を生きるでしょう。

ですがもしも、それが五分前に作られた設定だったらどうでしょうか?

五分前に作られた設定そのものを恨むことはあっても、過去自分を恨むことはないはずです。

自分自分攻撃することをやめれば気持ちに余裕が出てきます

すると今度は他人の悪癖さえも「五分前に作られた設定に引きずられているだけなんだから仕方ないな」と許せるようになるでしょう。

法によって裁かれるべきものは正しく裁かれる社会でもある

もちろん「俺は五分前に連続殺人鬼として作られた人間なのだから殺人衝動も仕方がないのだ」と暴れまわる人は当然のように逮捕されます

世界がそういう設定であるから仕方がないと人を許すことと、世界に設定された法律が無条件に人を許すことは全く別だからです。

五分前仮説を信じる世界とは、裁かれるべき罪がフラットに裁かれ、その上で人の心が不必要に裁かれることがない社会なのです。

その社会において人々は他人が法によって裁かれるべき存在であるならば淡々と裁き、私情によって私刑を加えられそうであれば許していけるわけですから、本当の意味での法治国家がここに産まれるというわけです。

世界五分前仮説」に対しての最大の誤解

世界五分前仮説」とはある種の世界観や人生観です。

ですが多くの人は仮説という表現につられてこれをただの思考実験と捉えてしまっています

違うのです。

天賦人権論」が単なる論では終わるものだと考えている人は現代にはほとんどいないでしょう。

天賦人権論」はある種の信仰、それも20世紀的な社会の土台となる新世代の教義とも言えるものです。

ですが、これが社会に浸透するまで、多くの人はこれを「仮説」として捉えていたのです。

世界五分前仮説」には、「天賦人権論」と同じく、新世紀を代表する宗教となれるだけのポテンシャルがある。

私はそう思います

この増田は5分以上かかって書かれたものですので、私はこの増田を書いている何者かという設定でこの世界に生まれたということになるわけですが、私はそれを受け入れたいと思います

なるほど。

なんで私がこんな増田を書こうとしたのかよく分からないのですが、そういう設定の人間として社会に生まれたのなら仕方がないですね。

貴重な月曜日アフターファイブをドブに捨てたような気もしますが、書いている状態で始まってしまった人生を書き終わらせずに続けるのもおかしな話ですから、書ききったことに後悔はありません。ありません。ない。ないです。

2024-09-11

歌舞伎ファングロいと思うこと

1 歌舞伎ファングロいと思うこと

数年来の歌舞伎ファンだけれど、ネットに放流される歌舞伎感想を見ていると、グロっ!と思うときがある。

いちばんそれを思うのは、歌舞伎の家に生まれ子ども特に未成年)に対しての、「お父さん(orお爺さんその他親戚)に似てきたね!」っていう感想。そういう感想には、ふと見ていて自分で思い至ることもあるけれど、一方で、自ら振り返ってみると、又は他の人の感想として見ると、うわっ!グロっ!と思ってしまう。

思っているだけだとモヤモヤするから、何がグロいか言語化してみると、それは、本人が決めるべきこと(将来の職業選択、そこで役者選択するとしてその芸風・方針)について、生まれや血族といった本人の意思ではどうしようもできない事実評価基準として、第三者にすぎないいちファン勝手判断して評価しているから、だと思う。

もっと踏み込んで言うと、無限職業選択の自由が拓けているはずの子どもに対して、第三者がその子もの将来を(職業だけではなく芸風まで)決めつけてしまっているという点について、無意識であるしろものすごく高慢に見える。

この所感は、古典演目を、比較若い役者が、過去の大役者確立したような型に倣ってやるような場合に、当該大役者親族(又は、その中でも風貌が似ている者)にやらせないとおかしい、みたいなコメントが出てくる場合にも同じことを思ってしまう。結局それは、今の演者ではなく、過去演者を求めているに過ぎないし、(こういう鑑賞態度は歌舞伎とあるあるではあるけれど、)個人的には、そのような鑑賞態度である限り、今の演者を(自ら理想化した過去演者比較して)批判的な目でしか見ることができないから、観劇が辛いものしかならず、実りのある観劇体験にならないんじゃないかと思う。

(逆に、役者に対する「〇〇屋に生まれたんだから(or所属しているんだから)、△△さんから指導を受けて××(演目)をやらないとおかしい」みたいなファン意見も同じ。言ってるファンは、親祖父母から指導を受けて同じ仕事やってるんだろうか……。)

2 世襲制度がこれからどうなるか

いや、そもそも上記のようなことを言ったら、御曹司かわいい初舞台で、ベテランのお弟子さんがセリフもなく後ろに座っているという構図自体、あたりまえだけど普通にグロい。

もっとも、もうこういう家による階級制度は、あと20年(いや、10年?)経ったら、消えて無くなってるんじゃないかなあと思う。そして、そういう兆候がちらちらと現実にも顕れていることは、今の歌舞伎ファンならば分かると思う。

まりは、これからの中心的なファン層は、歌舞伎への入り口が、刀剣乱舞歌舞伎その他の2.5次元歌舞伎、又は、大河ドラマその他の映像作品である人が多いと思われる。そういう人たち(そうでなくても、これからファンになる若者層)に、「お家」とか「名跡」とかに重きを置いて、扱いに差を設けることを正当化するような価値観は、もう通じないんじゃないかなあ、ということだ。ただでさえ、「親ガチャ」が流行語を超えて浸透しているような世代だし。

個人的に、初報が発表されたとき刀剣乱舞歌舞伎は今できる最高のコラボ歌舞伎だと思った。和の世界観親和的で、既存ファンの方の数が多くて、しか観劇抵抗がなく、むしろ積極的であるというのがすごい。これから若い歌舞伎ファン殆ど刀剣乱舞入口、ということは、普通に起きるんじゃないかなあって思う。いや、もう起きている?)

一方、上記で、階級制度が無くなるという兆候が顕れている、とは言ったけれど、現状は、それは、名家御曹司座頭を務める舞台で、実力のある弟子を大役に抜擢することがある、という形にしかなっていないとは思う。つまり「使う側」(座頭)と「使われる側」(大役に抜擢される弟子)がある、という権力構造には変わりはなく、単に「使う側」のお慈悲が発揮される回数が増えただけ、という状況にしかないようには思う。すなわち、従来の力関係にはそこまで変わりはないんじゃないかっていうことだ。

(あと個人的には、そういう「抜擢」をした役者/「抜擢」をされた役者のことを、美しいストーリーとしてSNS等で賞賛する行為は、度が過ぎると、上記権力構造再確認になりかねないし、弟子の苦しい立場ごと消費しているような感じがして、あまり乗り切れないところがある。歌舞伎御曹司の感動ドキュメンタリーと消費の仕方が同じというか。但し、そういう風潮が抜擢を後押ししていることは否めないし、全部を否定はできない。結局、観劇というのは突き詰めると観客による役者の消費ではあるし、役者バックグラウンドごと観客に消費させるのは、歌舞伎が今まで取ってきた手でもある。)

さらに言うと、一部SNSによる一部の役者・家への軽率DISも好きではない。ちゃんと芸単体を見て評価できる人が評価しているならともかく、SNS(というか、その人が構築しているタイムラインに流れてくる限られた情報)の、この人なら批判対象としてもいいんだ、という雰囲気に流されて、大した芸の批評もせず批判をしてるんじゃないかって気もするし、自分が「見巧者」であることのアピールとして軽率に使われてるだけな気がする。)

じゃあどうするんだという話だけれど、近い将来、御曹司弟子キッパリ区別して取り扱うような現行制度について、どこかのタイミングアナウンスがあって形式的な解消がなされる、という事象が起きてもおかしくないんじゃないかなあとは思っている。あくまで、上場企業である松竹が、今の門閥制度上場企業に相応しくない、とか言って形式的にやることかなとは思うけれど。具体的には、まずはポスター名前を載せる基準とか、筋書きの後ろの方の写真の大きさとか、動静表のあの色分けとか、あそこら辺の形式的な取り扱いから(一律、名代試験幹部昇進で区別するとか。)。

もっとも、役付きも、それに伴って柔軟になっていくってこともあるかもしれない。ただし、私は幕内事情は全く知らないし、上記権力構造は変わらないのかもしれないし、この考え方も全くの的外れかもしれないけれど。そもそも歌舞伎名家権力(私から見えるのは、歌舞伎古典の大役の配役くらいだが)がどこに裏打ちされているのかもよく分からないし(メンツを見てると、必ずしも集客じゃない気がする。そうすると、本当に“名家であることの一点のみで権力たりうるということなのかもしれないけれど、平成生まれ自分にはピンと来ない。)。

3 終わりに

最近御曹司はみんな上手いなあと思う。やっぱり、現代になって、色々な選択肢が拓けている中で、今の若手世代御曹司の皆は、自ら歌舞伎役者になることを選んだんだと思うし、やはりその覚悟に見合うだけの実力がある。これから歌舞伎がどうなっていくか全くわからない中で、歌舞伎を将来の道として選択してくれたことは、歌舞伎ファンとしてとてもありがたい。そんな御曹司たちとそうじゃない人達とで切磋琢磨していくのが健全なんじゃないかなあと思う。

そして、冒頭に戻ると、「お父さん(orお爺さんその他親戚)に似てきたね!」といった一連のグロ感想も、今の価値観にそぐわないものとして自然と淘汰されていくんじゃないかなあ。そして、価値が大き過ぎて空席になっていたはずの大名跡の価値は、空席のまま忘れ去られることになり、古典演目歌舞伎座でかかるとネット上でもかろうじて見受けられる、あの動作過去に誰々が始めたものだ、みたいなコメントマウントと、それを把握しなければならないという価値観も、良くも悪くも間もなく消えていくんだろう。

――最近研修所への入会やお弟子さんの入門自体微々たる数しかいから、まずそこから増やさないと、歌舞伎文化継続自体がかなりマズい? それはそう。

anond:20240910195015

36歳ごろ婚活してて似たようなこと思っていたのでわりと共感できるわ。

・・・で、その上で言うが

一生のセックス相手に捧げることになる。自分で言っててクソみたいだがこれでハードルが上がってるところがある

大丈夫、お前ヘタだから(←経験ないんだから当然)そこの部分でハードル上げるのは無意味だとキッパリ言える。相手選びにおいては度外視していい。それとも床上手を探すか?それはそれで後悔しないかまさか耳年増で欲求不満美女を探す気か?選択肢は実質「気が強い感じ(のせいで男に逃げられてきた)姉御」と「恋愛市場とは自主的距離とってきた系女子」の間のグラデ(ただし両端比率が高い)の中、それと地域によっては「訳ありの長女(だいたい婿養子希望)」ぐらいだということを分かっておくべき。(なお「ニッチな分野に情熱を注いできた系リケジョ」は婚活市場にはまずいない、知人紹介のチャネルのみが薄いながらも確率分布エリアとされている。)

でも妊活は早めにスタンス明確にしてしっかり効率よくやれよ!

2024-08-14

推しが薬指に指輪をはめていた

まり推し”という表現は好きじゃないけど

別に恋人でもなんでもないし、結局そういう表現妥当なんだと思う

僕にとってのあなたはとても大きな存在でも

あなたにとっての僕は何者でもない

心惹かれたのは2年前

世の中も心も息苦しくて伏目がちだった

そんなとき あなたキラキラした雰囲気に目を奪われた

地元ニュース番組ワンコーナー

前々から出ていたのは知っていたけど

あなたキラキラに僕の心までパッと明るくなったんだ

キラキラの裏にあるひたむきさも

あなたをより一層輝かせていたんだ

そのキラキラをずっと見ていたくて

目を逸らすことができなかった

どんな人なんだろうって思ってあなたを知れば知るほど

僕の心もキラキラを増していった

イベントも行ったなぁ

トークショーに参加して直に話してくれたり写真を撮ってもらったり

店頭イベントとか結構じっくり話聞いてくれてすごく嬉しかった

でもこれが良くなかったのかもね

僕の心はキラキラだけじゃなく熱を帯びた

次はどんなイベントあるのかなあ

お話できる時間あったらファンレター書いて渡そうかな

レターセットとかどんなデザインが良いのかな

印字よりも手書きの方が良いのかな

顔くらい覚えてもらいたいなって

でもそこまでするとガチ恋勢みたいでキモいかなって

でもなんとか熱意は伝えたいなって

なるべく変な表現にならないよう推敲してたな

それも結局渡せず終いだけど

よくよく考えると、あなたのことは上辺だけしか知らないんだよな

どんな異性がタイプなのかとか 私服はどんな感じなのかとか

そもそも実はサバサバしてるかもしれないし

最初から最後まで僕はただの一視聴者に過ぎなかったんだよな

僕の中のあなたテレビの中のあなたなんだよな

そういう意味じゃ僕の中のあなたは画面の中で完結してるんだよな

生きる次元が違ったんだよな

でもさ

やっぱり指輪してるのはビックリしたよ

ファンなら祝福しなきゃいけないのかもしれないけど

元々届かない存在なのに更に遠くに行ってしまうような気がして

上手く言葉にできなかった

それに気付いた

そんな天上の存在と本気でどうにかなれるって思い込んでた自分が居たこ

馬鹿馬鹿しいよね

それが潰えて目の前が真っ暗になってさ

あなた幸せを喜べない自分より、悲しみすら自分本位な己に対して嫌悪感を抱いてしまった

誰かと結ばれることは幸せなことだと思うし、あなたはきっとこれまで以上にキラキラするんだろうね

でも今はそのキラキラが眩しすぎて瞼を塞ぎたくなるんだ

あなた指輪について何も言わない

生殺し状態なのかな

あなたが何も言わない以上は僕の思い込みが激しいだけなのかもしれない

でもキッパリ言ってくれなきゃ、僕はありもしない可能性を信じて希望に縋ろうとしてしま

お願いだよ

あなた言葉で伝えてよ

僕の心に引導を渡してよ

このままじゃ僕の心はおかしくなってしま

止めをさしてほしいんだ

どうせ心砕かれるなら、あなた言葉で壊してほしい

煮え切らない素振りはやめて

あなたを嫌いになりたくないんだ

壊れたら治るまで時間はかかるかもしれないけど、もし前を向けるようになったら伝えたいんだ

おめでとうって

2024-08-07

[]無敵3バックの一人、大村が3試合連続完封目指す…7日・アウェーC大阪

 オレオレFCは7日、アウェーC大阪戦を迎える。中断期間前のG大阪から先発に定着したDF大村現在2試合連続無失点。「次も抑えて勝ち点3を持ち帰れるようにしたい」と3試合連続完封に意欲を見せた。

 5月FC東京戦で今季初出場し、完封勝利を挙げたが、続く東京V戦で負傷交代。1ヶ月戦線離脱し「悔しかった」と話しながら「あれがモチベーションになっている」と奮起に繋げた。

 C大阪戦は5月の前回対戦で5ー1と圧勝したが、アウェイでは1分4敗と苦手にしている。とりわけ、FWレオ・セアラは現在リーグ得点王好調だが、大村は「特徴は分かっています」とキッパリ。這い上がった男が、チームを更に上へ押し上げる。

○…FW森永は2戦連発を誓う。前節4日の中京戦で9試合ぶりの得点を挙げるなど、1ゴール1アシスト活躍でチームの勝利に貢献。「モヤモヤしていたが、前節のゴールで吹っ切れました」と笑顔目標にしている二桁まで、あと2得点。「2点獲れば、勝機は見えてくる。自分のゴールで勝たせたいです」と力を込めた。

[]無敵3バックの一人、大村が3試合連続完封目指す…7日・アウェーC大阪

 オレオレFCは7日、アウェーC大阪戦を迎える。中断期間前のG大阪から先発に定着したDF大村現在2試合連続無失点。「次も抑えて勝ち点3を持ち帰れるようにしたい」と3試合連続完封に意欲を見せた。

 5月FC東京戦で今季初出場し、完封勝利を挙げたが、続く東京V戦で負傷交代。1ヶ月戦線離脱し「悔しかった」と話しながら「あれがモチベーションになっている」と奮起に繋げた。

 C大阪戦は5月の前回対戦で5ー1と圧勝したが、アウェイでは1分4敗と苦手にしている。とりわけ、FWレオ・セアラは現在リーグ得点王好調だが、大村は「特徴は分かっています」とキッパリ。這い上がった男が、チームを更に上へ押し上げる。

○…FW森永は2戦連発を誓う。前節4日の中京戦で9試合ぶりの得点を挙げるなど、1ゴール1アシスト活躍でチームの勝利に貢献。「モヤモヤしていたが、前節のゴールで吹っ切れました」と笑顔目標にしている二桁まで、あと2得点。「2点獲れば、勝機は見えてくる。自分のゴールで勝たせたいです」と力を込めた。

2024-08-04

自分クズなことを自覚した

初めに付き合った彼氏は私を振った。キッパリと振って、その後何の接触もしてこなかった。私もプライドなのか自制心なのか、ここで連絡してはいけないと思って連絡はしなかった。結果、綺麗に別れることができた。いや、未練はめちゃくちゃある。あるけど、事実として別れることはできた。

で、今。二人目の彼氏と別れた。今度は私が振った。振ったら、振られた方は連絡してこないだろうというのが私の見立てだった。ところが相手は一週間くらいで連絡をよこしてきた。恥とか外聞とかプライドとか、あるいは冷たくされたらどうしようって恐れはなかったのか。ない奴だった。

連絡が来て、ハッキリと、私は嬉しかった。行き場をなくしていた愛情が胸の奥から溢れてくるのを感じた。そしてまんまと返信してしまった。そこからズルズルと連絡を取り合う日々が続いている。

これはいけない。これはクズのやることだ。分かっていて、でもスッパリ切れない自分がいる。タイミングを逃したというか、初めからそんなタイミングなんてなかったみたいに思える。逃れられない問題に直面して、初めて私は自分クズと呼ばれる性質人間だということを知った。それから、昔私をスッパリと振ってくれた人の高潔さと誠実さも。

決着をつけないままで連絡を取り合っている。会おうと約束している。見ている未来はきっと違うのに、たまたま重なり合った今を手放せないでいる。不幸になることが見えていて、どうして離れられないのか。蜘蛛の糸があったら縋りたいくらい、私はクズだ。

2024-07-25

そうしたらそうしたで男が粘着してくるじゃん、ベリーショート蓮舫さんだってセクハラされてるし

ノーメイクで地味な服装だと、「この程度なら俺でもヤれそう」と認識されてキモオスが寄ってくるのは有名な話。

『装飾』をこうやって敵視するフェミニスト人達って、結局女の行動を制限して男を甘やかしてるだけなんだよなあ


💪🟩⬜🟪

@Lq7iVC5laK41971

髪の毛を一部刈り上げたり、女性装をキッパリ辞める方向に振り切った方が、よっぽどキモオス避けになると思うけど、装飾の呪縛に囚われてるうちは無理なんだろうなー。

引用

愚者ポッポ

@odenwodouzo

·

7月23日

はい女の子はどんどん垢抜けてキモオス寄せ付けないようにしようね

https://x.com/Lq7iVC5laK41971/status/1816004028263997607

2024-07-15

身近な人が間違ったときに止めることができるように

あーミスった。

あきらかに私のパートナーが間違ってたのに止めきれずに第三者迷惑かけちまった。

私が冷静に判断して止めるべきだった。止めさせるべきだった。

パートナーの話は私はよく聞いている。

からパートナー気持ちはよくわかる。

からそっちに肩入れしたくなる。

気持ちがわかるから味方したくなる。

しちゃった。

しちゃったよ。

味方した結果私まで悪者なっちゃった

私まで同罪になってしまった。

中途半端に協力して、誤解を生んだまま全部終わった。

最悪だ。

最悪。

いや、全部かなぐり捨てたっていいんだけどね。

それはやっぱ最終手段じゃんか。

もう少し待ちたいじゃんか。

あー……優柔不断

キッパリと止めておくべきだった。

ごめんなさい。第三者

匿名ダイアリーなんて見えてるわけないけど謝ります

お寺にお祈りするようなもの。本人に届かないもの

ごめんなさい。

2024-06-24

こういう自意識過剰なところが、嫌われるんだがなぁ・・・

人気アイドルだったこから菊池オーディションを受けずに主要キャストに抜てきされており「生徒のみんなとしても、“なんだコイツ”みたいな雰囲気が、どうしてもあって。アイドルが芝居やってさ…みたいな」と、後ろ指を指される

感覚があったと話した。

 生徒役で共演した俳優堀井新太竜星涼らに対して、

自ら「好きじゃないでしょ、俺のこと」と告げたことも。

「リハも参加できてなかったし、みんなオーディションとかだったんだよね。俺はオーディションもなかったし、“嫌でしょ”っていうのを言って…」と明かした。

 「俺は気にしてないけどな」と返す俳優もいた一方、堀井は「嫌だ!」とキッパリ回答。

2024-06-16

anond:20240615225932

マジでアイツ嘘ばっかりつくからソースは示すように言った方が良いよ(横)

ソースはここです(全くそんなことは書かれてない)」とさらキッパリと嘘つかれることがあるけど


たとえば

現在評価: イギリス帝国主義象徴として、植民地政策人種差別発言批判されることが増えた。

人種差別的な発言」のソースがどっかの元議員による真偽不明暴露録で皆話半分に聞いてて殆ど誰も批判なんてしてない

植民地政策についてもまあそんな時代だったし仕方ないんじゃねみたいな扱い

なんてこともありうるワケ

面倒だから調べないけど

2024-05-31

英語に関する質問について

知恵袋なんかでも基本的に誠実な態度で答えているつもりです。


例えば、

かによるデタラメな回答に質問者が納得し感謝している様子を見ると、

「このままではこの人は間違った知識をずっと正しいもの勘違いしてしまう」

という強い危機意識焦燥感に駆られて、納得できるよう根拠を示しながら訂正をせずにはいられない程度には誠実です。


それにもかかわらず、「日本語訳」を提示することに対する拒否反応が自分の中で凄まじく強いです。


日本語訳の助けとなる文法知識や読解方法などのヒントは惜しげも無く教示しますが、そこから先はどうしてもやりたくないのです。


相手

「教えられた知識を頼りに自力日本語訳をしたあと、答え合わせしたいから」

という理由日本語訳も併せて求められても、ここだけはとにかくキッパリと断ってしまます


また、「日本語訳を教えてください」という質問に対してもわざわざ出ていき、ヒントを提示した上で

自分でなんとかしなさい。訳せないなら力不足からやる意味が無い」

と叱りに行きます


このどうにも抑え込めない出し惜しみはなぜ起きてしまうのでしょうか?


私以外にも英語学習世界には同じような人はかなり多いので我がことながら不思議に思いました。

ちなみに、プログラミングイラスト制作世界も同じような感じだと仄聞しました。


正直言って、日本語訳を求められた時に意地悪な衝動が湧き上がるのも自覚してます


一方で、私が見る限り野球ゴルフ楽器演奏ジャンルでは、仮に自分より技術的に劣る人間が教えを乞うてきた場合は快く、丁寧にノウハウを伝授し、

「これはエラー動作からこう直そう。これは君の武器になる良い特性からそのまま大事にしよう」

とか惜しげもなく導こうとする意思を持つ人が大多数のように見えました。


なぜ英語世界では腕に覚えがある人ほど意地悪になってしまうのでしょうか?

自分の胸に問うてもわかりません。

2024-05-23

anond:20240523005958

最後の一文で同情が少し薄れたけど、

育ちとか関係なしに、相手気持ちとか相手大事に思っていることへの理解がないんだからキッパリ忘れて次へ行った方がいい

子供いないなら離婚一択

2024-05-10

店の料金の前払い金w

足りない店の運転資金補填するために、そう来たか

加害者は前払い金という名目お金を渡したのに、加害者側にも多々問題があるが、

被害者はその料金分のサービスをせずに出禁にしたと…

そりゃ、怒るだろw

でも、出資するとかでもなく、店の料金の前払い金ということを示す書類存在しないか

法的にも無効な、いい加減なものを手渡されてるか、加害者はアホだから証明できないんだろうけど、

警察側への供述被害者が、店の料金の前払い、と言ったのは完全に事実だろw

あー、なんか凄い強引な手段使ってくる女性なんだな…

ネット上に僅かに残ってる文章からも、身の丈に合わない上昇志向というか、

客にウソを付いて金をむしり取っても、夜の世界成功ちゃるわー!みたいなノリが感じられるし、まったく違和感ないわw

店の料金の前払い、と被害者発言したのは事実から

関係をこじらせずに加害者との関係キッパリ決別したいなら、返金できるはずなんだよな

だって名目は前払いなんだから

でも、返金はできない、なぜか?

貰ったお金は店の運転資金なり、死んでしまたか分からんが、もしかしたらプライベートなり、使途不明に溶けてしまってる、返金しようがないw

殺した加害者が圧倒的に悪いけど、被害者も恨まれる原因を作りすぎw

警察被害者供述加害者リークするかは疑問だが、それがあれば弁護士でなんとかなる可能性もあったかもしれないのに…

やっぱり契約書とか借用書とか、書類として証拠を残すって大事なんだな

連帯保証人みたいな恐怖もあるけど

2024-05-06

anond:20240506202742

5歳から柔道やってた。結構見込みあったと思う。でも中3の市大会で1年に負けた。全然投げられた感じがしなくて一瞬で負けた。悔しいとも思わなかった。なんか、モノが違うと思ってキッパリ辞めた。

増田に勝った相手は、その数年後のオリンピックメダル取ってた。 

おかげで自分に才能があると勘違いせずに済んだ。特待生私立スポーツ科に行かずに済んだ。でも、たまーにあの時続けてたらって考える。

2024-04-03

テレビから道黽の声がした話。

シャーマンキングが好きだ。

原作ジャンプの連載時から読んでいるオタクで、平成アニメを観て、令和の完全版アニメも観た。現在続編のSHAMAN KING THE SUPER STARを、マガポケで再開待ちです。

その上で、FLOWERSアニメを観ていたら、テレビから道黽の声が聞こえた。

アニメをそう見る方ではないので、声優さんにはあまり詳しくない。

それでも、好きな作品アニメ化して、ついた声で一喜一憂して、という経験は多少ある。一喜に対して憂はだいたい八くらいあるような気がする。

八の憂に対して、じゃあ誰が良かったのと聞かれてもわからない。対案なき否定。めんどくさい側のクソオタク自覚

紙をめくりながら、日々世界のどこにも存在しない声を聞いている。

主題は道黽の声についてだが、まずは道蓮の声の話をする。

平成アニメの道蓮は、原作からけっこう乖離していたので比較にあまり意味を感じない。

(それはそれとしてちゃん面白く観ていた。)

原作に沿った展開で原作と同じセリフが出てきた際に、思っていたよりエモーショナルな演技が当てられていることが多かったなーくらいの印象。

しろほぼ原作に沿って作られた令和アニメの道蓮のほうが、自分にとってかなり不思議存在になった。

声優さんは同じながら、平成アニメからもっとも大きく演技の方向性が変わったキャラクターと言っても間違いじゃないと思う。

少年ながらにどっしりドスの効いた声になっていて、喋り方もキッパリ神経質な感じではなく、ゆったり大仰で傲慢イメージに寄ったようだった。

そしてそのような変化の中でもやっぱり、自分想像していたよりずっとエモーショナルな道蓮を聞くことができた。

元の道蓮からして神経質さも傲慢さもあるキャラクターなので、平成と令和の印象の違い自体に疑問があるわけではない。別にどっちも道蓮。

好きとか嫌いとかいう話ではなく、単にあれらは自分の中で「アニメの道蓮の声」だというだけの話。

原作漫画を読みかえすときアニメの声で脳内再生されることは一度もなかったし、多分今後もない。

から大人になった道蓮や、生まれた道黽の声に同じ声優さんキャスティングされたときも、正直これといった感慨はなかった。本当に申し訳ないけど、そこに対するエモは、マジのガチで持ち合わせがなかった。

「万一外伝あたりから親子の会話のシーンが追加されたらモヤっとしそう」という杞憂という意味では、ややマイナス寄りの感情だったくらい。

でも、その日画面からは道黽の声がした。

メタ的にも道蓮と同じ声帯で、遺伝子的にはアイアンメイデン・ジャンヌの血を引いた、道黽の声がした。

自体の透明度わずかなかすれ、抑揚、裏にある感情

そのどれもが拡散することなく、目をつぶれば漫画の絵が見えるくらい、明確にひとりの像を結んでいた。

自分この声を聞いていた、彼がまだ誌面上のインクだった頃から

「すべてが繋がっている」「すべてに意味がある」とは思っていない。

シャーマンキング読んで育ったくせに、その手の情緒はあまり身に付かなかった。

でも2001年ドラマCDアニメの道蓮に声優さんキャスティングされたこと、その意味が今年、道黽で結実したことはわかる。

フラワーズは本当に声に恵まれたと思う。

前作からの続投組ではない葉羽も路菓も鴨川も、そしてガッコも、口を開くたび抜群に良いキャスティングだと感じた。

そして、チームハオの中で最後に登場した道黽。圧倒的すぎる。

自分はもう20年以上「道蓮」を聞いていて、この声帯を知っているはずなのに、「道黽」に中の人がいるとは到底思えない。あれは自律思考する道黽が喋っているとしか

両親の特性を声質や話し方の調子に受け継ぎながらも、新たに生を受けた少年

愛情深く育てられ、抜群の才を持った、大陸とある一族のひとり息子。

母を奪われ、父とかたい約束を交わし、悲しみと怒りと希望と決意を小さな身体いっぱいに抱えて海を渡ってきた、本作最年少の男の子

彼は遺伝子気質、持霊などの外的要素を継ぎこそすれ、道蓮でもジャンヌでもない。

でも道蓮とジャンヌの子からこそ至ってしまった運命に立ち向かっていく人間だ。

両親の血、その表現必要だけど別人でなければならない。

抱く決意の背景には如実に両親の影響があり、無視しては語れない。

画面から聞こえる声には、その矛盾完璧に顕現していた。どこが似ているとかではない、ふたりの血を継ぎ、その上でひとりの人間思考し発した声がし続ける。

一体どうなっているんだろう。声優という「他者」がどう「演技」をしたらああなる

その謎を探るべく、ではないけれど声優さんインタビューを読むと、普通に何を言っているかよくわからない。ぶっちゃけ道蓮の頃から常にちょっと解釈違いがある。でもあの声は紛れもなく道黽なので、個々の解釈なんて正直どうでもいい。

そのくらい、そこには道黽がいて嬉しかった。

SHAMAN KING FLOWERS

道黽、アニメの本格登場は第8廻です。

2024-03-29

anond:20240329113325

そこはスッパキッパリ断われないほうが悪い

関西人なら「よろしいですわ~」で済む

キミいちばん詐欺被害が多いしぞーか県民じゃないの?

2024-03-19

今更「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想

この本しんどいな。

「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想がそれだった。

土曜の夜23時、昼間参加した友人の結婚式の疲れを引きずりながら、少し暗くした部屋でベットに寝そべりダラダラと読んでいた。隣のリビングからは、夫が録画した刑事ドラマを見ている音が響いてくる。あしたは日曜で何も予定がなく、深夜までドラマを見続けるのだろう。美咲も多分、明日は午前中はダラダラと寝て過ごし、パンカップスープ適当昼ごはんを食べ、夕方なんとなく近くの駅ビルの買い物に出かけ、夕食は作るのが面倒になって外食で済ませて帰ってくるのだろう。結婚して1年近く続く何もない週末のいつもの過ごし方。

鈴木美咲1990年まれ28歳。生まれ山梨県で、大学上京するまでは地元自営業を営む両親のもとで特に大きな反抗もなく健やかに育ったと自分では思っている。勉強は小さい頃から得意で、地元進学校に進学した際には、東京に行くことが当たり前の選択肢になっていた。市内の一番偏差値が高い大学はいわゆる”駅弁”の大学で、進学校の中でも勉強のできる子は上京するのが当たり前だった。彼女の両親は東京大学を出て地元に帰ってきた人だったため自分大学上京することに特に違和感は抱かず、自然東京大学を目指した。根が真面目な彼女高校時代勉強に多くの時間を割き、国立大学不合格となったものの、無事都内私立大学合格し、18歳の春に上京した。今年で上京して10年目になる。


彼女母親時代女子が進学するといえば短大だったそうで、その時代東京の4年制大学卒業した美咲母親はそれを誇りに思っている節があり、娘にも上京を勧めた。母が20代の頃、美咲の母方は酒の卸業を営んでいた。当時はだいぶ繁盛しており経済的に余裕があったためか。美咲の母は就職活動をせず地元に帰り2-3年ほど家業を手伝い、美咲の父となる人物お見合い出会い結婚した。父は口下手で商売が上手なタイプではなかったが、家庭の中では優しい父親だった。母がよく癇癪を起こしているのに対し、父が言葉を荒げているのは美咲記憶にはない。花が癇癪を起こすのは大抵父が全く家事を手伝おうとしないからだった。母は父を一生懸命教育しようとしていたが、家事女性がやるものと思っていた父はなかなか身につかなかった。60代になりようやく自分で皿を洗うようになったと最近母が言っている。

美咲に対して、母は今後は女の人も外で働く時代なのだから一生懸命勉強しなさいと強く進めた。美咲の成績が上がると母も喜んだ。東京大学に行くことを賛成し、美咲英語が得意だとわかると英会話塾のパンフレットをたくさんもらってきては彼女能力を伸ばすことに力を注ぎ、美咲外国語大学志望だと進路希望で話すとその大学出身卒業生のエッセイなどを買ってきては彼女の夢を応援した。美咲自身は多感な年頃ならではの母親へのウザさのようなものは感じていたが、基本的には嫌いではない母親だった。


美咲地元にいた頃から一貫して共学で育ってきた。自分自身があまりまれ容姿ではなく、自分ニキビからかわれ、「ニキビ」という知性のかけらも無いそのままのあだ名をつけられてから男子が嫌いになりずっと距離を置いていたため共学ならではの彼氏ができるとか放課後一緒に男子と帰るといった甘酸っぱい青春を過ごすことはなかった。しかし、男子が身近にいることは普通だったし、2つ離れた年下の弟もいた。美咲勉強ができたが、それに対して男子比較されて何か不都合を感じたことはなかった。勉強ができる人は男女関係なく一目おかれたし、男女関係なく進路を好きなように決めたし、母のように女子短大といった時代でもなかった。ただ文系クラスの方が女子が多かった。男子があまり得意ではなかった美咲にとって、女子が半数を占める文系クラスは過ごしやす環境だった。国立に落ち第二志望で進んだ私立大学も、外国語教育に力を入れており文系がメインの大学だったため、全体的には女子の方が多い大学だった。大学の間も相変わらず彼氏はできなかったが、多摩地域のんびりしたキャンパスで4年間を過ごし、休みの間には短期海外留学経験して、語学力を向上させながらやりたかった海外分野の勉強をして過ごした。



自分女子であることに違和感のようなものを感じるようになったのは、就職してからだった。震災後に採用を抑えていた2012年就活戦線はなかなか苦戦し、50社以上のエントリーシート、20社の面接を受け、最終的に内定が出たのは2社だった。当初地元に帰ろうかなと思っていたものの、内定した会社は誰もが名前を知るIT企業メーカーで、大手企業就職が決まったことで、彼女自身家族もホッとし、東京に残ることを納得した。結局新しいことができそうなIT企業への就職を選んだ。IT業界リモートワークなどの制度を生かして女性活躍しています、と先輩社員セミナーで語っていたのも理由の一つだった。メーカーの方は男性ばかり出てきて少し古い印象を持ったことを美咲は覚えている。



美咲ソフトウェア製品営業職として2013年4月社会人生活スタートさせた。自分の同じ部門認識できる範囲には100人ほどの人がおり、女性の先輩も2割ほどいたので全くいないわけではなかったが、営業職の先輩は、みな独身か、結婚していても子供がいなかった。既婚子ありの女性の先輩は業務部門でひっそりと仕事をしている印象があり、営業職の美咲ほとんど関わりがなかった。営業部門は8割が男性で、かつ半数以上は50代だった。夜の飲み会は大抵自分以外はおじさんという状況が多く、美咲はその場ではじめて焼酎水割り・お湯割の作り方を覚えた。飲み会では大体業務部門の人たちは営業できないお荷物、という言い方をされ、美咲はただ笑って過ごすしかなかった。いずれ子供を産んだら自分もそこに行くのかな、という思いもある中、関わったことのない業務部門の人たちについて何かをかばうことも出来ないし、やり過ごすほかなかった。



その会社でのソフトウェア事業は、正直言ってメイン事業ではなく、ハードウェアのおまけのような扱いの部門であった。営業職として客先に行くには、まずは社内営業ハードウェア営業に客先の同行をお願いし、OKが取れたらやっと客先に行き、自分製品を紹介する。ある女の先輩は言っていた。「飲み会に誘ってもらえるのは女子特権なんだから若いうちの飲み会は全て断らずに参加しなさい」と。先輩のアドバイスは正しかった。美咲お酒は弱かったが、飲み会のような場は嫌いではなかったため、最初の2年ほどは結果も出せず苦労したが、もともと人と関わるのが好きな彼女は社内の飲み会にも積極的に顔を出し、仲のいい人を多く作って行くことで仕事も徐々に自分で結果が出せるようになっていった。


入社して5年目、一通りの経験をこなし、大きな案件複数経験して自信が出た美咲は、社内異動制度に応募してハードウェア部門へ異動した。ある意味傍流から本流に異動したわけで、彼女としても意気揚々の再スタートだった。前の部門でおじさんと飲むことに慣れていた美咲は、異動初日飲み会で、やはり50代の男性が多い同じチームのメンバーに対して「私はセクハラ大丈夫なんで」と笑って宣言した。意外だったのは、部門である優秀な40代マネージャーが、「そういう発言はやめたほうがいい」とはっきり言ったことだった。彼は今後役員まで上がるだろうと期待されている、社内のエースのような存在だった。えらい人からそのようにキッパリ言われたことで少し美咲ビビったが、その発言はそのほかのメンバーには笑って流された。


「82年生まれキム・ジヨン」を読んで、美咲には何かが刺さった。これまでの彼女人生の中で、キム・ジヨンのような思いをした経験が、同じ世代日本人女性なら1度や2度はあるはずだ。と、こんな風な長々した文章を書いてしまうくらい、何かを伝えなければ、声を上げなければと感じた。しかし何を言えばいいのかがわからない。何か目の前の明確な不平等を変えて欲しいわけでは無い、自分はむしろまれているほうだと思う、でもそれでも何度か自分のせいだけとは思えない壁にぶつかり、しんどい思いをした、ように思う。何が変えられるのかよくわからないが、とりあえず自分の思いを言葉にしないことには始まらない。

90年生まれで一番多い名前の、数多くの美咲に変わって、中途半端ですが、ひっそりとここに吐き出します。

今更「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想

この本しんどいな。

「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想がそれだった。

土曜の夜23時、昼間参加した友人の結婚式の疲れを引きずりながら、少し暗くした部屋でベットに寝そべりダラダラと読んでいた。隣のリビングからは、夫が録画した刑事ドラマを見ている音が響いてくる。あしたは日曜で何も予定がなく、深夜までドラマを見続けるのだろう。美咲も多分、明日は午前中はダラダラと寝て過ごし、パンカップスープ適当昼ごはんを食べ、夕方なんとなく近くの駅ビルの買い物に出かけ、夕食は作るのが面倒になって外食で済ませて帰ってくるのだろう。結婚して1年近く続く何もない週末のいつもの過ごし方。

鈴木美咲1990年まれ28歳。生まれ山梨県で、大学上京するまでは地元自営業を営む両親のもとで特に大きな反抗もなく健やかに育ったと自分では思っている。勉強は小さい頃から得意で、地元進学校に進学した際には、東京に行くことが当たり前の選択肢になっていた。市内の一番偏差値が高い大学はいわゆる”駅弁”の大学で、進学校の中でも勉強のできる子は上京するのが当たり前だった。彼女の両親は東京大学を出て地元に帰ってきた人だったため自分大学上京することに特に違和感は抱かず、自然東京大学を目指した。根が真面目な彼女高校時代勉強に多くの時間を割き、国立大学不合格となったものの、無事都内私立大学合格し、18歳の春に上京した。今年で上京して10年目になる。


彼女母親時代女子が進学するといえば短大だったそうで、その時代東京の4年制大学卒業した美咲母親はそれを誇りに思っている節があり、娘にも上京を勧めた。母が20代の頃、美咲の母方は酒の卸業を営んでいた。当時はだいぶ繁盛しており経済的に余裕があったためか。美咲の母は就職活動をせず地元に帰り2-3年ほど家業を手伝い、美咲の父となる人物お見合い出会い結婚した。父は口下手で商売が上手なタイプではなかったが、家庭の中では優しい父親だった。母がよく癇癪を起こしているのに対し、父が言葉を荒げているのは美咲記憶にはない。花が癇癪を起こすのは大抵父が全く家事を手伝おうとしないからだった。母は父を一生懸命教育しようとしていたが、家事女性がやるものと思っていた父はなかなか身につかなかった。60代になりようやく自分で皿を洗うようになったと最近母が言っている。

美咲に対して、母は今後は女の人も外で働く時代なのだから一生懸命勉強しなさいと強く進めた。美咲の成績が上がると母も喜んだ。東京大学に行くことを賛成し、美咲英語が得意だとわかると英会話塾のパンフレットをたくさんもらってきては彼女能力を伸ばすことに力を注ぎ、美咲外国語大学志望だと進路希望で話すとその大学出身卒業生のエッセイなどを買ってきては彼女の夢を応援した。美咲自身は多感な年頃ならではの母親へのウザさのようなものは感じていたが、基本的には嫌いではない母親だった。


美咲地元にいた頃から一貫して共学で育ってきた。自分自身があまりまれ容姿ではなく、自分ニキビからかわれ、「ニキビ」という知性のかけらも無いそのままのあだ名をつけられてから男子が嫌いになりずっと距離を置いていたため共学ならではの彼氏ができるとか放課後一緒に男子と帰るといった甘酸っぱい青春を過ごすことはなかった。しかし、男子が身近にいることは普通だったし、2つ離れた年下の弟もいた。美咲勉強ができたが、それに対して男子比較されて何か不都合を感じたことはなかった。勉強ができる人は男女関係なく一目おかれたし、男女関係なく進路を好きなように決めたし、母のように女子短大といった時代でもなかった。ただ文系クラスの方が女子が多かった。男子があまり得意ではなかった美咲にとって、女子が半数を占める文系クラスは過ごしやす環境だった。国立に落ち第二志望で進んだ私立大学も、外国語教育に力を入れており文系がメインの大学だったため、全体的には女子の方が多い大学だった。大学の間も相変わらず彼氏はできなかったが、多摩地域のんびりしたキャンパスで4年間を過ごし、休みの間には短期海外留学経験して、語学力を向上させながらやりたかった海外分野の勉強をして過ごした。



自分女子であることに違和感のようなものを感じるようになったのは、就職してからだった。震災後に採用を抑えていた2012年就活戦線はなかなか苦戦し、50社以上のエントリーシート、20社の面接を受け、最終的に内定が出たのは2社だった。当初地元に帰ろうかなと思っていたものの、内定した会社は誰もが名前を知るIT企業メーカーで、大手企業就職が決まったことで、彼女自身家族もホッとし、東京に残ることを納得した。結局新しいことができそうなIT企業への就職を選んだ。IT業界リモートワークなどの制度を生かして女性活躍しています、と先輩社員セミナーで語っていたのも理由の一つだった。メーカーの方は男性ばかり出てきて少し古い印象を持ったことを美咲は覚えている。



美咲ソフトウェア製品営業職として2013年4月社会人生活スタートさせた。自分の同じ部門認識できる範囲には100人ほどの人がおり、女性の先輩も2割ほどいたので全くいないわけではなかったが、営業職の先輩は、みな独身か、結婚していても子供がいなかった。既婚子ありの女性の先輩は業務部門でひっそりと仕事をしている印象があり、営業職の美咲ほとんど関わりがなかった。営業部門は8割が男性で、かつ半数以上は50代だった。夜の飲み会は大抵自分以外はおじさんという状況が多く、美咲はその場ではじめて焼酎水割り・お湯割の作り方を覚えた。飲み会では大体業務部門の人たちは営業できないお荷物、という言い方をされ、美咲はただ笑って過ごすしかなかった。いずれ子供を産んだら自分もそこに行くのかな、という思いもある中、関わったことのない業務部門の人たちについて何かをかばうことも出来ないし、やり過ごすほかなかった。



その会社でのソフトウェア事業は、正直言ってメイン事業ではなく、ハードウェアのおまけのような扱いの部門であった。営業職として客先に行くには、まずは社内営業ハードウェア営業に客先の同行をお願いし、OKが取れたらやっと客先に行き、自分製品を紹介する。ある女の先輩は言っていた。「飲み会に誘ってもらえるのは女子特権なんだから若いうちの飲み会は全て断らずに参加しなさい」と。先輩のアドバイスは正しかった。美咲お酒は弱かったが、飲み会のような場は嫌いではなかったため、最初の2年ほどは結果も出せず苦労したが、もともと人と関わるのが好きな彼女は社内の飲み会にも積極的に顔を出し、仲のいい人を多く作って行くことで仕事も徐々に自分で結果が出せるようになっていった。


入社して5年目、一通りの経験をこなし、大きな案件複数経験して自信が出た美咲は、社内異動制度に応募してハードウェア部門へ異動した。ある意味傍流から本流に異動したわけで、彼女としても意気揚々の再スタートだった。前の部門でおじさんと飲むことに慣れていた美咲は、異動初日飲み会で、やはり50代の男性が多い同じチームのメンバーに対して「私はセクハラ大丈夫なんで」と笑って宣言した。意外だったのは、部門である優秀な40代マネージャーが、「そういう発言はやめたほうがいい」とはっきり言ったことだった。彼は今後役員まで上がるだろうと期待されている、社内のエースのような存在だった。えらい人からそのようにキッパリ言われたことで少し美咲ビビったが、その発言はそのほかのメンバーには笑って流された。


「82年生まれキム・ジヨン」を読んで、美咲には何かが刺さった。これまでの彼女人生の中で、キム・ジヨンのような思いをした経験が、同じ世代日本人女性なら1度や2度はあるはずだ。と、こんな風な長々した文章を書いてしまうくらい、何かを伝えなければ、声を上げなければと感じた。しかし何を言えばいいのかがわからない。何か目の前の明確な不平等を変えて欲しいわけでは無い、自分はむしろまれているほうだと思う、でもそれでも何度か自分のせいだけとは思えない壁にぶつかり、しんどい思いをした、ように思う。何が変えられるのかよくわからないが、とりあえず自分の思いを言葉にしないことには始まらない。

90年生まれで一番多い名前の、数多くの美咲に変わって、中途半端ですが、ひっそりとここに吐き出します。

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