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2022-07-19

anond:20220718231205

安倍晋三2006-2007年

>当時増えつつあったネトウヨからは、とにかく嫌われていた。

ここ重要、超重要

2007年ごろまで2ちゃんねるネトウヨ嫌韓反中、反民主党ではあったけれど

からといって自民党マンセーではなかった

それが一気に自民党マンセーになったのは2008年麻生内閣以降

しょせん2ch発のネット限定現象とは言え

このイメージ転換に大きく寄与したのが

麻生太郎ローゼンメイデン愛読説

おい笑うな!本当にこれ重要情報操作だったと思う

それまで「自民党の偉い政治家=俺らと別世界年寄り」だったのが

「俺らのの好きな物と同じ物が好きな人間が政治トップに立った」

という幻想から自分自身権威化されたような錯覚が生まれ

保守とか愛国とか言いつつ和歌能楽みたいな日本の伝統文化に興味なかった連中が

胸を張って堂々とアニメゲーム日本の文化みたいな顔をできるようになった

このイメージ操作には世耕が一役買った説があるが本当にうまくやったと思う

しか韓国嫌いのネトウヨいかに多くとも

現在にいたるまで自民党統一教会を縁を切ることができない状態にあるのを考えると

票田としてネトウヨの力は統一教会に遠く及ばなかったんだなあ…

2022-07-17

朝日川柳ホームルーム時間に書き写しさせたい

天声人語の書き写しは専用のノートも売ってるし、既に全国の学校でやってる。

でも、入試で言えば天才人語は普通文章題対応するから、どうしても和歌俳句が絡む範囲が手薄になっちゃうんだよな。

そこで朝日川柳まわりも一緒に生徒•児童に書き写しをやらせて、より豊かな国語力を涵養したい。

2022-07-01

anond:20220701201452

外なエピソード

おもしろいことに、光秀の性格を窺わせる、菓子関連のエピソードが残っています天正10年(1582)6月2日本能寺の変信長を討った数日後のこと。京の人々が光秀に粽を献上しましたが、光秀は笹の葉の包みもとらずに粽を口にいれてしまったそうです。信長を倒したものの、あてにしていた援軍もえられず、いらだっていたためでしょう。京の人々はその姿を見て、この程度の人物かと、光秀の器を見限ったそうです。(『閑際筆記(かんさいひっき)』より)光秀は和歌連歌を好み、茶湯をたしなむ文化人でもありましたが、この時ばかりは動揺を隠せず、自分を失っていたのでしょう。

https://www.toraya-group.co.jp/toraya/bunko/historical-personage/032/

これどういうことだろうか。

イライラして動揺してる姿が上に立つ器ではない、というエピソードなのだろうか。

説明不足だなあ。

2022-06-20

着古した羽織を着ている豊国をみて、家康は「物持ちが良いと言っても限度がある」と窘めたところ、「これは足利義晴様にいただいたいものでございます」と答えた。これを聞いた家康は「豊国は古い恩義に背かない律義者だ」と賞した。

ある時、「粗忽者と言うのは朽木卜斎(牧斎)殿のようなお方の事を言うのでしょうな」と徳川家康に語ると、家康は「なるほど、卜斎が粗忽であるというのは皆が知ることであるが、御身(豊国)の粗忽さは卜斎以上であると私は思う」と答えた。周囲の者がこれを訝しむと、家康は「卜斎は粗忽であるが、先祖伝来の朽木谷を今でも保っている。それに比べては御身はどうか。昔から山名家といえば六十余州の内の十一州を治めた大族で、六分の一殿と称えられた家である。それが今では所領を全く失い、こうして寄寓の身となっている。これはまさしく天下の粗忽と言えるもので、これを超える粗忽は無いと思う」と語った。これに対して豊国はさして恥じ入った様子もなく「全く仰る通りです。私も六分の一殿とまでの贅沢は言いませんから、せめて百分の一殿ぐらいには呼ばれたいものです」と答え、これには流石の家康も苦笑するしかなかったという。

天正年間に、徳川家康とともに斯波義銀津川三松)の屋敷訪問した際、豊国の義銀への応対があまりにも慇懃過ぎるほどであったらしく、後に家康より「義銀は管領の家の生まれと言えども足利分家に過ぎない。お前(豊国)は新田家嫡流にして、そう遠くない昔までは数ヶ国を治める太守であったではないか。何故、足利分家に(新田のお前が)そのように卑屈になるのだ」と苦言を呈されている。家康新田氏の分家自称していた。

関ヶ原の戦いの後、豊国はかつて自らを追放した武田高信の遺児・助信を捜し出して召抱え、200石を与えた。以後、助信の子孫は代々山名氏に仕えた。

征夷大将軍就任した家康に謁見した際、室町幕府10代将軍・足利義稙から山名当主に贈られた羽織を着用して賞された。

有職故実和歌連歌・茶湯・将棋などの文化教養面に精通していた。室町時代名族山名氏一門の生き残りとして、戦国時代から豊臣時代を巧みに生き残り自らの子孫を江戸幕府上級旗本として存続させた。

2022-06-09

変身願望が理解できなかった思い出と現在

ちょいとフェイクも入ってる事を先に明言しておく。内容がだいぶアレなので。

もう別れて6年ほど経つが、当時付き合ってた男が若干DV傾向のある自称バイセクシャルだった。過去彼氏がいた事もあったそうだしまあ実際そうだったんだろう。あけすけな性事情を今カノに話しまくるのもどうなんだと今にして思うが、当時は恋は盲目だったので人生大変だったね、と同情していた。

そんな盲目女が現実に開眼するに至った原因が、彼の変身願望?だった。

ぶっちゃけるとネカマである。それもSNS上で、彼は唐突にLGBTs問題和歌に興味のある架空若いレズビアンOLとして活動を始めたのだ。細かい設定シート、好きな化粧のブランドから住んでいるマンション間取り、働く会社給与や平均残業時間まで作り上げられた。

いや理解できん。

理解できんが彼の変身はパーフェクトだったらしく、本当のレズビアン女性から人生相談されたりしていた。その顛末がどうなったのかは知らない。

30代後半のDV男に相談を持ちかけてしまった見知らぬ彼女が良い結末にたどり着いた事を願うばかりだ。

やがてSNS上にだけ存在していた女……仮にアユミとしておくが……彼女存在現実侵食し始めた。私はアユミ恋人ミキ仮名)という事になり、日々アユミ設定資料的なあれこれについて語る彼を眺めるだけになった。時々写真投稿のため手だけ出演させられたりした。決まって場所はお洒落カフェだ。「ミキデート♡」というシチュエーションらしい。

そろそろついていけなくなってきた。アユミはLGBTs問題についてめちゃくちゃ真剣に語っている。実際彼は真剣勉強して語っている。レズビアンOLの皮を被って。和歌に関する蔵書も増えた。本の感想について語り合ったりもしているらしい。

彼女持ちの30代バイセクシャル男性では受けないと思ったのだろうか。なりきりにハマる前、彼の口癖は「女はこれだから」だった。

これだから、の対象になってみたかったのだろうか。

真面目に今でもよく分からない。

架空アユミ侵食される日常だが、稀に現実に戻ってくる。そうなると彼は単なるDV気味の男になり、皿を床に叩きつけ私にハサミを含む文具を投げつけ目の前で布団に包丁を突き立てたりした。下世話な話だが、彼との性行為暴力に近く強姦に近い状況も多々あった。ミキラブラブくそもあったもんじゃない。

付き合いたての頃は何やら洗脳されて「私が悪かった、嫌がったのも悪かった、怒らせてごめんなさい」と平謝りしていたが、この頃になるともはや嵐が過ぎ去るのを待ち、怒り心頭の彼がパソコンの前に座ってアユミになるのをスン顔で見届けるばかりになっていた。

というかアユミのお陰で萎縮洗脳状態から目が覚めたのかもしれない。

そんな訳であれこれあったがとうとう別れた。彼はミキと別れた報告をするのが嫌だと渋っていたがそんなもん知った事か。

6年が経ち、その間特に連絡も無く私は実家に戻って人生スタートしていた。

していたのだが、先日いきなり連絡があった。携帯電話番号を変えていなかったからだが、まさか今更連絡があるとも思わずうっかり出てしまったのだ。

どうやらアユミは今インスタグラム世界にも手を出し元気にしているらしい。そして電話実家の近場へ行く用事があるので手タレ???)として久しぶりにミキと会うというシチュエーション写真が欲しいという依頼だった。

要するに久々に会って手だけ写ってる写真が欲しいとの事だ。どうやらミキとは別れたけれど今では良い友人という設定らしい。

知らんがな。

無論お断りした。アユミさんこれからもお元気でと挨拶したらもはや40代DV気味男は嬉しそうだった。

この男と付き合って1番の弊害は、ネット上で見かけるバイセクシャルレズビアン性同一性障害など性自認女性と名乗っている人の裏に40代の男が潜んでいるんじゃないかと一瞬考えてしまう事だ。我ながらど失礼なのだがどうしてもアユミが頭をよぎってしまう。

そろそろ忘れたい。

というか、そろそろ忘れてたところに電話がかかってきたので思い出してしまった。着信拒否にしてなかった私が悪い。すぐに設定した。

ここまで散々書き散らしてしまったけれど、変身願望を持っている人がここまでちょっと……だいぶアレとは思わない。同居人カッターを投げつけ、ほぼ非合意の性行為暴力ちらつかせながら強要する男がセクシャルマイノリティに対する性暴力被害について語っているという割とグロ状態は相当特殊だと分かっている。

分かっているんだけど私の中にはささやか偏見の種が埋め込まれしまっていて、それが大層悔しい。

そして、偏見とかそういうのを抜きにしてしみじみ思うのが、変身願望理解できないな……という事なのだった。好悪とか抜きで真面目に理解できない。何が彼を、彼女を、そういう行為に駆り立てるのだろうか。

それとも理解できないのが普通なんだろうか。それもよく分からない。

2022-04-25

anond:20220425214650

まあ、平安時代和歌セックス匂わせしかいからな 「逢う=セックスだって古文先生に教わったわ。

百人一首のうち半分ぐらい恋の歌だけど100%セックスしてるし、それを小学生が暗記してるからすごいよな。

2022-04-21

読み終わった詩集と、非BL小説とか。

『あの人ひとりがこの世のすべてだった頃』(ナ・テジュ)

ナ・テジュとは。

 元小学校教師作家詩人詩集『花を見るように君を見る』が人気ドラマの中で使用されたり、BTSの誰だったか愛読書として紹介されたとかで大ヒット。現代若者に人気なので当人もお若いのかと思いきや、1945年まれである

増田感想

 普段、詩はあまり読まないのだが、何がきっかけか忘れたけど数年前に「韓国はいいぞ!」とネットで読んだことを思い出した、ちょうどその時にこの詩集が目に留まったので、読んでみた。

 前半は初々しい恋愛の歌が多く、青春ですなあ! って感じだが、しだいにああ人生! って感じの愁いのある詩が増えていく。一人の少年が成長し大人になっていくのを見守った気分。一番最初の「草花」なんてピュアほわほわしてるが、終盤の「冬の恋歌」なんてガッツリ大人の恋……だいぶ踏み込んでる感じの……。

 「道を掃きながら」「新しい道」は道がキーワードになっているからか道教とか儒教みがあり……日本にも渡来根付いている思想な訳だが、自分自身にはあまり馴染みがない。そのため、近くて遠い隣の国ではどのように受け止められてるんだろうなあ、と思いを馳せたりとか。詩以前に、韓国文化全体を私は何も知らないんだよなあ。

 日本の伝統的な詩である和歌のことだってよく知らないのに、韓国詩を読んで私はどこまで理解共感出来ているのだろうか。これを機にも少し韓国文化を知ろうと思った。

 「韓国はいいぞ!」とネットで読んだ時に、試しにネット上に載ってるハングルで書かれた詩(尹東柱だったかなあ)をぐーぐる翻訳にかけて音声で聴いてみたところ、まるで花びらや木葉螺旋を描いて舞い落ちるかのように韻を踏んでいたので、いいのかどうかは知らないがすごいなと思った。ナ・テジュの詩も韓国語で聴く日本語で読むのとはまた違った趣があるのだろうか?

 装幀も挿し絵も綺麗でかわいい自然を詠んだ歌が多いので、挿し絵も自然風景が多いのだが、時々街の風景画もある。韓国映画で見たことのある建物のあの感じ。飾り気がなくてちょっと陰と侘しさのある佇まいに異国を感じる。


『紺極まる』(長野まゆみ



あらすじ

 予備校講師川野は突然妻に三くだり半を突き付けられた。独り身となった川野は安い部屋をネットで探して仮契約し、前金も払い込んだ。ところが、荷物を持って新居に行ってみると、そこには先住者がいた。

 先住者である学生によれば、その部屋は彼の祖父の持ち物で縁故者にしかさないのだという。明らかに詐欺に遭った川野をにべもなく締め出そうとする学生・真木敦。意地になった川野は粘り倒して真木の部屋にルームシェアという体で居座った。

 しばらくしたら自分で新たに部屋を探して出て行く約束だったが、川野は意外と住み心地のいい真木の部屋に、ついずるずると長居をしてしまう。



増田感想

 同作者の短編集『鳩の栖』収録の『紺碧』『紺一点』の続編。『鳩の栖』を先月か先々月に読んだので手に取ってみたのだが、あれっ、こんな話だったっけ? 読んだ本の内容をすぐに忘れてしまう性分をまた発揮してしまたかと思ったが、主人公川野同居人・真木が『鳩の栖』ではまだ中学生だったのが、本作では高校卒業して浪人生になっていたので、キャラストーリー雰囲気が違って見えて混乱しただけのようだ。

 実際、今となっては『鳩の栖』の方はどんな話だったか忘れてしまったのだが……真木よりは真木の親友・浦里の方がメインだったような気がしたけど、違っただろうか。

 物語は新キャラであり主人公である川野視点で進んでいくのだけど、内容は真木観察日記みたいな感じ。真木が親友の浦里に片恋慕している様を温かく見守る的な。川野個人にも過去エピソードがあったりして一応個性があるのに、主人公にしては存在空気に近い。少年漫画にたまにいる、語り手ではあるが主人公ではないキャラみたいな。たとえば『シャーマンキング』のまん太くらいの存在感。

 途中から登場する真木の兄・真木寧のインパクトがすごい。真木寧イケメン描写がめちゃ詳細で納得感がありまくる。長野ワールドイケメンは、顔貌の良さ以上に肉体美や立ち居振る舞いの優雅さや無駄のなさで表される。凄すぎて川野存在感が一層霞んだ。そんな真木寧が、川野大人責任として弟・敦の相手をしてやれと迫る。現実にはないクレイジー価値観だ。

 普段は「外商御回し」と揶揄されるくそダサとっちゃん坊やスタイルを貫く真木が歳なりの服装をした途端、がっついてくる肉食系女子川野対話が、さもしくて印象に残った。耽美とさもしさの絶妙バランスがいい。

 同時収録の『五月の鯉』『此の花咲く哉』は真木と浦里の高校時代の話なので川野の出番0。ほんとうに、主人公の癖に川野って一体なんだったんだ……。真木寧の恋人行司文崇登場。真木寧のインパクトも凄かったけど行司文崇もだいぶパンチが利いたキャラだった。美味しいとこ総取りカップルおそるべし。

 まあなんだかんだ、真木と浦里がハッピーエンドっぽくてよかったです。




その他。

 『石橋防衛隊個人)』(ウノハナ)をpixivで試し読み。表紙がカッコいいが、絵柄が二十年前っぽい雰囲気だなあ。商業BLにはこういう懐かしい画風がいまでも普通に残っている。ストーリー面白そう。けど某大ネタならもっと筋肉盛った暑苦しい絵柄で見たい気もする。

 でも買って読みたい候補に入れておこう。と思ったが、今月末には推し雑誌Canna』が発売されるし、使えるお小遣いが限りあって新規開拓は無理そうなことに気づいた。かなしい!

 

2022-04-11

anond:20220411114510

風情を知らぬ田舎者ほど無神経に花の枝折ってきて

いとおかし、いとおかしと、これみよがしに言うって和歌あったよね

  

から変わらんのだろう

2022-02-27

anond:20220210110052

トレパクは悪いことではない。

学術論文では先行研究引用されることは当たり前。小説や詩でも既に存在する表現を借用するのはふつうに行われる。古文を習っていれば誰でも知ってるように和歌には本歌取りというものがある。

既にあるアイデア表現の一部を取り入れることは、創作の基本。そこが分かっていない人が、線画を重ねる作業に熱心になってる。

2022-02-19

クセになる「おっさんビジネス用語」どれだけ使ってる?エイヤ・全員


クセになる「おっさんビジネス用語」どれだけ使ってる?エイヤ全員野球・よしなに…写真イメージです Photo:PIXTA

最近、「#おっさんビジネス用語」というハッシュタグが一部で盛り上がりを見せている。まとめサイトを見ると「あるある」と思わせる言葉が並ぶ。あなた普段、どのぐらい使っているだろうか。(フリーライター 鎌田和歌

言葉年代がわかる!?「おっさんビジネス用語」とは

「よしなに」「一丁目一番地」「全員野球で」……死語ではないが、ある年代以上が好んで使う傾向がある言葉はたしかにある。

 これに気づいた人たちが盛り上げたのが、「#おっさんビジネス用語」のハッシュタグツイッター2月初旬からこのタグをつけた投稿が始まり、あれよあれよという間にあまたの言葉が寄せられた。

 念のため断っておくと、最近何かと糾弾されがちな「おっさん」ではあるが、このタグおっさん批判というよりも、おじさんたち自身がやや自嘲(じちょう)気味に、ほのか交流を楽しむために作り上げている感が強い。

 中には「#おっさんビジネス用語」に前時代感を覚えたり、こういった言葉を使いながら強引にことを進めるビジネスパーソンに反発を感じたりしている人もいるのかもしれないが、全体的にはほのぼのとしたネタタグであるようだ。

 よく、一昔前の業界人が使った言葉として「けつカッチン」「てっぺん」「シースー」などが話題になったが、これとはまた違う文化が「#おっさんビジネス用語」にはある。

 また、ここ10年ほどでよく聞くようになった「アグリー」「クロージング」「サマっといて」「シュリンク」といったカタカナビジネス用語とも、違う光景が広がっている。

エイヤ、イッテコイ、勢いを感じる「おっさんビジネス用語

エイヤ

用例)「エイヤで作っております、どうぞよしなにお願いいたします」「エイヤ見積もりを出しました」

意味データ合理性にのっとって緻密(ちみつ)に計算されたものではなく、業界内での経験や勘、その場の勢いに乗って生み出されたもの、あるいはその様子。

●イッテコイ

用例)「今日のところはイッテコイですね」「セール利益が出ても人件費で結局イッテコイだよ」

意味)もともとは相場が上がった後に、すぐ元に戻ったことを示す金融業界の言葉利益が出たものの、その後の動きで利益がなくなった、しか最初と比べて損失が出ているわけでもないさま。

 筆者の個人的感覚で恐縮だが、20代の頃に聞いて「エイヤ」はすぐに理解できたのだが、「イッテコイ」はしばらく意味がなじまなかった。どうしても「どこかへ行ってこい」をイメージしてしまい、同じ意味であれば「プラマイゼロ」や「トントン」の方がスッと入りやすい。

 とはいえ、「エイヤ」も「イッテコイ」も、エネルギーほとしりというか、躍動めいたものを感じさせる言葉だ。使えば使うだけ威勢よく仕事をしている感じが出て、それだけに好まれているのかもしれない(ちなみに、「とはいえ」も「#おっさんビジネス用語タグにまとめられていた)。

ガッチャンコ

用例)「その議題もガッチャンコで今日やっちゃおう」「書類、前のと合わせてガッチャンコしといてくれる?」

意味)合わせて、まとめて、というような意味ホチキスを止める擬音からきたともいわれる。

 こちらも同じく、言うだけで仕事がはかどっているような気がする、勢いがある言葉だ。しかしペーパーレスの世となるにつれ、若者からは遠のいているのかもしれない。意味以上に何か言った気になる

一丁目一番地

用例)「それぞれが担当するプロジェクトで、何が一丁目一番地なのか見極めろ」

意味)最優先課題

 どことなく押しが強い言葉という印象があるのは、もともと政治でよく使われる言葉からだろうか。

●よしなに

用例)「決起会はこれでお開きとなりますが、どうぞ以降よしなにお願いいたします」「おおむねこれでOKなので、よしなにやっておいて」

意味よろしく、ちょうどいいように、などの意味

「じゃあ、それでよろしく」などと同じ意味なのだが、「よしなに」を使うと急に大人世界雰囲気が漂うから不思議であるビジネス用語の中には「含みを持たせ、何か特別なことを言ったような気になる言葉」が多いが、「よしなに」はその筆頭格ではないだろうか。とはいえ、一度使い始めると代えが利かないほど便利だ。

なるはや

用例)「先方が待ってるからなるはやでお願い」

意味)「なるべく早く」の略語

 一時期は、「なるはやで」の代わりに「ASAPas soon as possible)」を使う人も多かった。最近はあまり聞かない気がするのだが、その理由個人裁量による「なるはや」よりも、具体的に「10分で」「午後までに」などと時間を切った方が、お互いのストレスが少ないという共有知が生まれたからではないだろうか。

#おっさんメディア用語もあるのでは

 ここまで複数用語をまとめてみて、「#おっさんビジネス用語」とは、景気付けに好まれそうな言葉が多く、また、その場のノリを共有するために一役買う言葉なのではないかと感じた。そしてやはり、何か言った気になるので便利であり、一度使うとクセになる口なじみの良さもある。

 ところで、メディア記事の中にも、これがあると「年齢が上の記者が書いているのかな」と感じる用語がいくつかある。たとえば、「すわ一大事」「伏魔殿」「(女性芸能人に対して)〜〜クン」などである

2022-01-31

十二夜空の青を微分せよ街の明りは無視してもよい ある和歌分析

問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい 川北 天華

概要構造構成分析結論を述べる。

概要
詠人

川北天華。当時は進学をめざす高校生。進学は最終目標ではなく過程ひとつだろう。

歌全体が試験問題体裁をとる。

単語と語法は平易。しかしそれらはすべてべつの何かを表象する。示唆により言外を表象するテクニック掛詞とよばれるが、この歌は全句が掛詞構成されさらに全体として言外のなにかを表象する。このため通常の和歌範疇を超え、たぶんに神話的な雰囲気を持つにいたる。

分析

配置


物理地学問題文をなす歌を助詞などを除去し単語をならべその内容を検討

内容は上記のとおりテスト光景に二分され、交互にならんだふたつの要素がリズム形成している。


リズムベクトル

テスト光景、ふたつの要素は卑近受験をひかえた高校生という状況をあてはめると、この世代特有神話的要素がうかぶ



テスト光景という対極を交互につなぐ構成は内外両極を往還するリズムを生んでいる。対句法ではくくりきれない振り子のようなリズムである。その振り子は往還をくりかえしながら全体をある方向へとすすめてゆく。机上の1枚の切片にしるされた問12という即物的文言は夜空を数式で描けと命じそのときは下界を無視せよと結ぶ。一枚の切片がもとめる問いは振り子のようなリズムのなかで一瞬にして無限宇宙へと拡大し発散する。読者はこの内外両面、両極往還のリズム、そして机上のちっぽけな紙片から数式をとおして一気に宇宙にひろがる強力なベクトルによってここちよく翻弄され、さまざまな記憶作用を楽しむことになる。じっさいのところこのリズムベクトルは、おとなとこども、他発と自発受動能動服従と自立ーつまり境界面を生きる高校生生活リズムベクトルのもので、それらが作者、あるい読者のこころのゆらぎそのもの表徴する。


単語分析

問十二

夜空

微分

明り

無視

良い


各々の単語および叙述は高校生にとって卑近ではあるが軽くはない。試験問題、ふと見上げる夜空、その奥にひろがる宇宙。それらは作者の人生の主要な一部、あるいはすべてかもしれない。ひとつひとつ単語が表層の意味から遊離して現状と行く手の不安、悩み、探求、願望、希望、決意といった、思春期から青年期にかけての心象を表象する。この歌は、読者ひとりひとりに当時の記憶を想起させる力を持つ。

述部の分析

展開は三部で序破急をとる。

序・問十二

テスト問題からはじまる文章表現そもそも斬新なのだが、それを体言止めとして何かを宣言している。この宣言は直裁に読者にとどき、読者はこの歌とともに問いに挑むことになる。

十二は天文暦法と関連がある。詠人だけにわかる何かの符丁かもしれない。だがそんな読み解き以前に十二月受験シーズンであり、夜空がもっとも冴えわたる季節でもある。受験生たち、あるいはかつての、そしてこれから受験生となる読者たちは、冴え渡る夜空にひろがる大宇宙を仰ぎ何を思うだろう。


破・夜空の青を微分せよ

専門術語の唐突な投入は文脈を破砕し衝撃を生む。

この衝撃はじゅうぶんに非凡な序を一気に振り切り読者を天空打ち上げる。

微分される夜空の青とは何か。

それは学問対象として規定される夜空であり、それゆえ純粋に観察と探求の対象であり、その分野への進学を目指す詠み人にとって、それは宇宙であり未来であり、そして自分でもあるだろう。それだけではない。その解をもとめる読者じしんの姿でもある。


急・街の明りは無視してもよい

街のあかりとは成功し定着したものたちの放つ光、そうしたしがらみとははなれた位置にいる受験生にとって、街のあかりは外部か雑音にあたるかもしれないし、いつか自分が再参入する場所かもしれない。


結論

この歌はテスト問題文そのものであり、解答は記されない。作者はこの問いに答えることも思考過程を示すこともせず、それらすべてを読者に投企している。そのため読者は作者の投げかけた問いの答えを探すことになる。読者は自問し夢み思惟想像記憶を想起する。歌を鑑賞することで作者の心象に分け入る作業がいつのまにか自問となり、ときには自分過去、あるいは未来、そして今この瞬間を投影する。

上記のような構成は、ありていに言えば時分の歌、青春限定叙情歌といっていい。さしあたり言語機能の極限をさぐる現代短歌のなかではこうしたテーマははやらない。ではそれだけを根拠にこの歌の価値限定できるのか。

そうかもしれないが、それで終わりにしてほしくない。なぜなら、こうした心のゆらめきを大切に記憶し想起し記述する行為自己世界のはざまからまれ認識の、つまり哲学科学原初のすがたであり、その姿勢現代短歌流行からはずれていようといまいといっこうにかまわないから。

結句を復唱したい。

俗世、しがらみ、現実などを表象する「街の明かり」を無視してもよいと歌い上げる。かそけき深き空の青さが真実ならばその対極にある現実など捨象してかまわないとも歌い上げる。

時分の歌かもしれないが、そこに込められたまっすぐに真実を見ようとする迷わない力をわたしたちは大切に保持してゆきたい。なぜならそれはたぶん、うしなってはいけないものから

2022-01-27

ネタバレあり)今日読んだBLと、頑張って再読した非BL

しまちゃん家の番事情』(三日ミタ)

あらすじ

 しまちゃん家にはパパが二人いる。能天気マイペースな茜パパと、理性的で優しい葵パパだ。

 そんな二人に愛されすくすくと健やかに育ったしまちゃん。ところが、授業参観の後、パパが二人いてママがいないなんて変だとクラスメートに言われてしまう。

 「変じゃない」と言い返したしまちゃん。だが、しまちゃん自分家族に何の不満もないものの、茜パパと葵パパがどうして結婚したのか、ふと疑問に思ったのだった。

 授業参観の帰り道にパパ二人に疑問を投げかけたしまちゃんに、茜パパが葵パパとの馴初めを語ってくれた。そう、初めての出会いは、葵パパの「秘密基地」で……。

 二人のパパ達のちょっと物騒な青春物語

増田感想

 オメガバース作品オメガバースとはなんぞ? というのは、ググれば私の説明よりもよっぽど解りやすい図解がいくつも出てくるので割愛

 私は普段、ツルツルテカテカな絵柄のビーボーイコミックスってあまり読まないんだけれども、表紙が助平じゃない作品は当たり率が高いという個人的観測により、試し読みを読んだ。そしたらパパ達の過去話の出落ち感が気に入ってしまい、購入してしまったという次第。実際のところ、わりと当たりだった。

 オメガバース設定の作品性質悲惨になりがち……特にΩのほうが。そして悲惨暮らしぶりのΩが理解のある彼くんに出逢って幸せになるというのがよくあるパターンのようだ。

 だが、本作は型破りなストーリーだった。つまり、野性の本能に振り回された挙げ句の不幸展開ではなく、αもΩもそれぞれ本能を抑え着けてお互い相手を気遣って着々と幸せになっていったという、そんな結婚生活の序章話。

 このご時世なんで、なるべくポリティカルコレクトネス配慮したストーリー構成なのだろうか……。BLという時点で男性同性愛者の性的搾取だろけしからんと言われたら終わりだけれども。まあ、Ωが一方的にヤられて不幸になる話よりはストレスなく読めていいと思った。

 茜と葵の若い頃に使っていたガラケーの型からして、彼らは00年代半ばくらいに高校生だった模様。ということは、現在は見た目は若いけど30代半ば。で、娘のしちゃん小学校低学年ぽいので、彼らはガチ計画的人生を歩んできたことがわかる。芸が細かい……。

 とはいえエロシーンはエロい。別にエロエロいのは悪くないけど、個人的あんまりけが派手にトロ顔するのは好きじゃないんで、そこだけは微妙と思った。

 あ、これはネタバレになるけど、彼らはちゃんゴムは着けていたというのが後のページに書かれていて、そんな後出し設定をだされてもなと思いつつ、ページを遡ってみたら、ほ、本当にゴムして致している!? それを修正が入らないように描くだなんて、なんつう芸と配慮の細かさなんだ……。半端ねぇ。

 オメガバース設定はその性質物語のよくあるパターンから、ずっとBL読みから批判され一部から嫌悪されて来たのだけれども、批判される部分を全て排除した作品も出て来るとは……。これもまた業界自主的表現規制のたまものかと思えば、良し悪しだなぁ。そもそも女性向けの作品で今時は古風な嫁入り譚とかが書きづらくなってきたというのも、オメガバース特殊設定が流行った原因の一つだと思うので、オメガバまでクリーンになると行き場のない物語の受け入れ処が更になくなってしまうのでは。


再読『その花の名を知らず』および『左近の桜』シリーズ長野まゆみ


左近の桜』シリーズとは。

 この世ならざる者をホイホイ拾い、しかもまぐわうことで相手成仏させるという特殊スキルを持った若者左近桜蔵(さこんさくら)を主人公とした短編~中編連作集。シリーズは『左近の桜』『咲くや、この花』『さくら、うるわし』『その花の名を知らず』の全部で四作品刊行されている。


『その花の名を知らず』のあらすじ

 大学生の桜蔵は、父方の祖父墓参りに行く為にバスに乗った。そこで彼はまた自分が異界に迷い込んだことを察知し身構えたが、起きたのはなんと交通事故

 そこで物語は四年前、彼が高校に上がる春に遡る。祖父の遺品を祖父の縁者に形見分けをする際、遺品の一つが函だけを遺して中身がないことが判明。桜蔵は無くなった茶碗〈ざくろ〉探しの手伝いをすることになった。桜蔵は〈ざくろ〉の手がかりを求めて、祖父の生家・白鳥家の家系を辿るが……。

増田解説感想

 『さくら、うるわし』までは幻想小説の体だったが、『その花の名を知らず』はそこにミステリー要素が加わる。といっても、殺人など事件が起きて主人公がその解決にのり出すという話ではない。テーマは茶碗〈ざくろ〉の行方探しというよりは、茶碗探しにかこつけて桜蔵と血の繋がりのない父親・柾の系譜を遡り、彼らの因縁を解き明かすことにある。

 そもそも、『左近の桜』シリーズのはじまりは、桜蔵が柾に懐いた疑問、「どうして柾は子どもを持つことにしたのか」なので、今回もまたその謎に、一族系譜を紐解くことで迫ろうということのようだ。

 私はずっとこのシリーズをなんかよくわからん幻想小説と思って読んでいたので、物語ミステリー要素があるということを完全に見逃していた。なんなら、あれだけ頻繁に登場しまくる柾をただの味のある脇役くらいに思っていたりとか……。なんだかなぁ、すごい訳わかんない話だけどなんなのこれ? と。

 ところが、最新作『その花の名を知らず』を読んでみて、既刊とテイストが違いミステリー要素があるのは一体何故なのかと不思議に思い、それから万葉集などの和歌謡曲などの引用があるのが気になった。もしかすると、このシリーズは単なる思いつきとインスピレーションで書かれた幻想小説というより、何らかの大仕掛けが仕込まれた大作なのでは? と思い付いて、シリーズ一作目から全部読み返した。ああ疲れた

 細かいことは全部省くけど、『左近の桜』ワールドには「蛇性」というかつては水神を祀っていた一族……その者達自身が蛇あるいは水神なのかも……と、その伴侶となる「女」の血筋があって、前者が柾の家系後者が桜蔵の血筋のようだ。桜蔵の育った左近家は、何故か「女」の血を継いだ男の子を、養子にするなど何らかの形で代々引き取ってきたらしい。

 「蛇」も桜蔵の血筋(おそらく、『左近の桜』に出てきた「とても長生きな蜃=龍の子ども」というのがこれだ)も長寿だというが、家系図をみれば、柾の先祖にも桜の先祖にも誰も度を超えて長生きした人物はいない。「長寿」というのは、血統が絶えることなく長く続いているという意味なのだろう。

 そもそもタイトルおよび主人公の名が「左近桜」に由来している。左近桜は京都御所にあるとても長い歴史を持った桜だが、すごく長生きな一本の木なのではなく、枯死するごとに新しい桜を植え替えて守り続けて今に至るものだ。『左近の桜』シリーズにおける「長寿」も、そういう意味での長寿なのだと思う。

 まあそういうわけで。桜蔵は「蛇」の伴侶になる「女」で、彼の戸籍上の父親の柾は「蛇」だ。柾は過去に彼の最愛の「女」を亡くした模様。そこで柾は桜蔵を自分のあたらしい「女」にするべく桜蔵を育て、彼が大人の「女」になるのを待っているのか、それとも単に「女」を育てるのが自分の役目と思って育てただけなのかは、『その花の名を知らず』でもまだ不明

 まあ、柾×桜蔵というカップリングが成立するのかどうかってとこだけど、年齢差が20歳以上もあるから、どうなるんだか。

 『その花の―』はストーリーの大部分が桜蔵の子ども時代の話で、柾と桜蔵が親子らしくキャッキャしているシーンが微笑ましくてよかった。それを読まされると、あーこの二人がカップリングになることは無いかもしれんなぁーという気もしてくるけども。



『猫道楽』(長野まゆみ

あらすじ

 「猫飼停」と呼ばれる豪奢な屋敷に棲む兄弟達のもとへ、とある必然によって引き寄せられた男達のなんやかんや。

増田感想

 『左近の桜』シリーズみたいに深い謎があるわけではない、肩の力を抜いて読めるちょっとえっちBL短編連作小説だったー。

 猫シッターアルバイトのつもりがセックスポジション的な意味で猫にされてしま大学生の話から始まったので、猫飼停に住まわされて客を取らされる話かなあと思ったら別にそんな話ではなかった。

 BL要素以上に、猫飼停の和洋折衷の豪華絢爛な内装や調度を想像するのが、とても楽しかった。

 

今回はこれまで。最近BLレビューサイトのくじが当たらないし、長野まゆみ先生新刊待ちでBLに使えるお金が乏しいので、BL日照りだ……。

2022-01-21

anond:20220121122726

その気持は分からんでもないが、和歌いっぱい好きで素養も高かった大正天皇disられがちで

漢詩に長じた明治天皇めっちゃ持ち上げられるんよな。

ふしぎ。

2021-12-18

anond:20211216192633

謡曲、能、都々逸三味線尺八囲碁弓道薙刀剣舞書道茶道和歌日本画、、  

仮にブームが来たとしても高々知れてるわな。

2021-12-12

語感だけで和歌を詠んだ

しろさりの そるやよしえの さるそれに そねるしようみ すえむせにせよ

たるもるて とるまにそかに まりてりぬ てるまてるまに のらるたまり

えんきょうえ あるのやまにに なるままに さひくしりまの しのんあまにし

なるそでの おいみかどりの きんだだに ありなわりなと てにかしみづく

こりからぬ ねものくしぎや するえりの えいとかまにに そみやあてしす

のしめに さるとそさんと さんつゆみ やきてかれぐわ こんじんにはず

2021-11-27

anond:20211127151236

世界最強のモンゴル帝国使者をぶっ殺したときでさえ和歌を詠むのが対策だった国で、野戦病院の準備なんてするわけないだろ。

神風を信じて祈れ。

2021-11-25

清少納言性格の悪い陰険おばさんだ。

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、……

私は、清少納言を優しく穏やかで上品女性だと思っていた。

しかし、高校古典の授業に登場する清少納言随筆は読んでいてよくわからないものばかりだった。

途中までは理解できるのだが、思っていた方向とはまったく違う結論で締めくくられる。

私にとっての革命は、高校3年生のときだった。

新しい国語先生が衝撃的な一言を放った。

清少納言嫉妬深く自慢好きで、他人に厳しく自分に甘い人間だ。自慢か嫌味か愚痴で締めくくられると思って読め」

まさかと思いながら改めて清少納言随筆を読む。

なんと、読める。

教科書はそれを「ありのまま気持ちを描いている」「赤裸々な思いを綴っている」等とできるだけ肯定的表現するが、

より率直には、ガルちゃんである

改めて読んでみると、清少納言随筆結論は以下のようなものばかりだった。

即興和歌詠んだだけなのに偉い人にめっちゃ褒められたwww適当に考えたのにwwwまああたし才能あるのかもねwww」

「なんか他人の歌が褒められてた。全然センスないのに。調子のってて呆れるわ~」

逆に言えば、初めて触れる清少納言随筆では、嫌味な結論を予想しながら読むと、大変理解やすい。

受験生は参考にしてほしい。

2021-11-03

Impossible Exam.

国語テスト

百人一首のうち有名な5首が上の句と下の句に分割されて

上の句は 1~5 、下の句はバラバラに A~E ってタグづけされて

「それらを 1-C や 2-E など、正しく結び付けて和歌を完成させなさい」

っていう問題が出て、

4首は正解したんだけどな。

1首だけ間違えた。

しかった。

2021-10-30

anond:20211030153337

言葉考察するのを否定する奴って小学校にさえ通ってなさそう。

和歌とかの文化一切理解できてないのに日本人として生きてくって凄いな

2021-09-29

はんつ遠藤のおじさん構文の話ってさ

人のこととやかく言えるような喋り方をネットの連中、リアルのジジババ、おばちゃんアラサー、クソガキ、誰ひとりやってねえってことだよな。

ババァはいまだに太宰の文法真似ときゃ格好良くなると信じてるし、

ジジイ共は何かあるとすぐガンダムの話する、

氷河期はすぐ自分たち負け組だとグダグダうるせーし、

アラサー共はバラエティネットキメラ見たいな喋り方だよな、

そんでガキ共は淫夢語録だったりVtuberの真似をしやがる。

お前らのその喋り方も十分気持ち悪いっての。

昔の日本書物がなんでもかんでも文語体日記だったり、漢文至上主義見てーのだったり、宮廷流行りの和歌っぽいのを取り入れ匂わせだったり、そういうのが歴史的観点外してみるとその時代ごとの流行りが丸出しで「無駄に特徴的すぎる文章ばっか」だってのは何も変わらんだろ?

ソレに対して「お前の文章wwwお前の世代滲み出すぎてるだろ(核爆)」とか言うのはなんか違うよな。

黒人って唇分厚すぎるだろwwwwだからジャズ管楽器吹かせると上手いんだなwwwww」ってのとどう違うんだ?

差別的なんだよ根本的に。

いか

差別する側がおかしいんだよ。

それが現代社会ルールだ。

まあ時代よっちゃあ「兎にも角にも差別された奴の負け」ってルール時代もあったな。

本能らしいじゃんか違いがあるやつは馬鹿にするのは。

まあそれってつまりは生まれたままの知能、詰まるところは幼稚園レベル感性から変化してねえってことだけどな。

おっと俺もまた「子供のほうが知能が低い」っていう差別をしてしまったな。

これは年功序列が激しかった時代は単なる区別だってことになっていたんだが、今の時代は怪しいものよな。

どうだ?

こういうのが時代適応できてるってことだが、お前らは大丈夫か?

2021-09-19

観無量寿経』の「是旃陀羅」について解説

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.kyoto-np.co.jp/articles/-/640716

京都新聞真宗大谷派謝罪話題になっていた。私個人として考えるところがないわけでもないけど、多少この問題に関して知識のある方なので、勝手ではあるが、ブックマークにあがっている疑問に答えたい。

kaos2009さんが「 [旃陀羅は古代インド被差別民を指し、同派では江戸から昭和初めごろまで日本被差別身分に例えて説明されていた」 仏説観無量寿経 - Wikisource https://ja.wikisource.org/wiki/?curid=5204 母殺しは王の所業でなく栴陀羅だと」と説明しているけど、だいたいその通り。

記事にもあるように、これは『観無量寿経』のなかのことばである。そこに、阿闍世王が母韋提希を殺そうとしたときに、大臣月光大臣の耆婆が「それは『旃陀羅』のすることだ、ヴェーダ(毘陀論経)にもそう書いてある」と諫めるシーンがある。旃陀羅はヴァルナカースト)以下の存在とされていて、日本では伝統的に、被差別部落民のことと説明されてきた。

まず、『観無量寿経』は異訳も現存しないし、サンスクリットやパーリもない。だから訳しなおしたりするのはきわめて困難、ほぼ不可能である。今後、原本発見されないかぎり。

また、『観無量寿経』は浄土真宗できわめて高い価値をもっている。法然の定めた浄土三部経であり、親鸞の読んだ『観無量寿経』と、それに対する書き込みが残っている(集註(じっちゅう)という)。そのことばを変えるのはおそれおおいというのが、真宗門徒一般的理解なのだと思われる。

さらに「是旃陀羅」問題をややこしくさせるのは、親鸞のつくった和讃和歌)のなかに、「耆婆月光ねんごろに/是旃陀羅とはじしめて/不宜住此と奏してぞ/闍王の逆臣いさめける」というものがある。親鸞が「是旃陀羅」を無視していれば、真宗門徒もそれができたのだが、親鸞自身文章でもこのことばを肯定的に用いているので、それが問題になる。

  • circledcircled 「経典を書き換えるのがOKなら、それはもう宗教じゃなくて「自己都合に利用出来る便利な政治道具」に成り果てるのよね。例えば殺人NGは受け入れるけど、禁酒は受け入れないみたいな摘み食い宗教堕落との区別が無い。」

言わんとするところはわかるけど、経典は非常に多くあって、しか相互矛盾する記述もあるので、「教相判釈」というのが中国仏教で生まれた。つまり、たくさんある経典の中でどれが一番真実なのか、重要なのかということが論じられる。それで、時には経典以上に祖師重要視されてきて、祖師無視していれば無視できると思われる。

今回は、祖師(この場合親鸞)が無視していないか問題になっているのだろう。

そういうふうにも解釈できるけど、これは耆婆も一緒になって行ったことで、耆婆は仏弟子から仏教差別意識をもっていたということでもある。教えの主体釈尊が中心ではあるが、とき仏弟子がそのようにもなる。

2021-09-09

曽田正人Change!』1巻の感想

anond:20210909155233

元増田です。『昴』の人がラップ漫画書いてたとは!早速1巻読んでみました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4065111447

タイトルがクソダサい

タイトルの『Change!』も電子版の『和歌お嬢様ラップはじめました。』もクソダサい特に後者和歌お嬢様もわからないしラップ一般読者は分からんから幼年期の終わり』くらい意味不明なんとちゃうか。

増田で勧められなければ一生読まなかったと思う。電子版は表紙も昴っぽくないし。Change版の表紙はGood。

たぶんChange曽田案で和歌の~が編集の案やな。

掴みはバッチリ

絵が上手いのは曽田漫画としては当たり前だから省く。一コマ目が「スターバックスコーヒー」「うあーあっううおーいー」なの分かってんねえ!って感じ。日本語ラップやってる人と漫画家の才能が合わさらないと出てこない一コマ目って感じ。「スターバックスコーヒー」は実は「不安だっちゅうのに(うあーあっううおい)スターバックスコーヒー」でなくても「さっと熱く濃い(あっおあううおい)スターバックスコーヒー」でも言い方の工夫で結構踏める(R-指定とか最近ラッパーはこれが上手い)。その言い方の工夫が日本語ラップ歴史なのだが(略)。この「母音だけでワードを言い換える」はラッパーはみんな裏でやってます。そこを切り取りつつ疑問を生んで次に繋げてるのいいね!一ページしか読んでないけど。

あなただって犬でしょ どうせ隠れてしか好きなことが出来ないんだから

そうだよなあ曽田漫画はこうやって俺を刺すよなあというパンチライン。このあたり(主人公の初ステージ)までで描かれるステージはまあある感じというだけで(漫画がそれが出来ているのが凄いし、漫画内でも別に全国ステージじゃないからこれで正解なのだが)別にプラスにはならないけど、このヒップホップ好きの同級生への批評的な一言だけで一気に期待を膨らませてくれる。

同級生とのサイファー

いいね! わかりやす同級生小説最後で七八文字くらいビシバシ文字合わせる([c]R-指定)スタイルで、ヒロインが「美学」「磨く」で頑張って三文字踏んでいるのも、実は彼女にHIP-HOPのアティーチュードが備わっていることを示している(日本語ラップ古典RHYMESTER-B-BOYイズムに同じ韻がある)

え、これで終わり?

和歌要素は? とりあえず2巻買います

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