「慇懃」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 慇懃とは

2024-11-04

anond:20241102235117

マックってマクドナルドの事だろうけど

 

マ ク ド ナ ル ド

 

どこをどう略したらマックになるのか意味不明だわ

かっこいいと思ってるの?

普通にマクドで良くね?

なんでマック

そういうとマックシェイクがあるじゃないか反論するやつがいるが

それは商品名だろ?店名とは関係ない。

吉野家牛丼という商品があるが、だからといって吉野家牛丼とは略さな

関係ない、屋号屋号商品名商品名

 

マックシェイクの「マック」がマクドナルド由来であるかもわからない

 

マック vs マクド論争は古からの争いではあるが

ここは中立的に「マクナル」あたりで手を打とうと提案しているのに

関東人は頑なにマックを使い続ける

関西人はマクナルを受け入れる準備が整っているのに

 

てかさ慇懃な場において「マックドナルド」と発音しているならまだ可愛げがある

この人は絶対に「マック」を譲れないんだろうなと、判る、許す

さな「ツ」があるか無いか微妙発声でも良い

 

しかし堂々と「マクドナルド」と発音するでは無いか

これが正しいと認識しているのだ。

でも略称は「マック」と使う

なんなん?

2024-09-05

片岡愛之助映像作品ではクセ強悪役専用俳優になりつつあるが、平場では丁寧(というか慇懃)な態度を頑なに崩さないあたりが謎の強キャラ感を醸し出している気がする

2024-05-30

anond:20240530120635

森奈津子みたいなもんで、内容自体はひどいけどリーガルアウトワードは避けつつ慇懃風にやってるからリセーフなんじゃない

それでも森奈津子は訴えられて負けたりしてるけど

呉座は直球の中傷と、女だけじゃなく非正規叩きや外国人叩きとか殴った相手が多すぎた

2024-03-22

anond:20240322152945

なんかこれ読んでしみじみ思ったけど、結婚恋愛を持ち込まないほうがいい。

うちの亡くなった祖父母は半世紀以上ケンカ一つなくやってたが、それは男女と言うよりビジネスパートナーだったからだと思う。

つかずはなれずの適切な距離を維持するための人類の叡智が「礼儀作法である

祖父母の間にはたぶん恋愛はなかった。礼儀けがあった。

夫婦に限らず人付き合い全般に言える。知能も経済力も違う赤の他人と、下手に密着したり敵対せずに済ませるストラテジーこそはたっぷり慇懃振る舞うことである。また無礼人間の接近を許さないことである

虚礼を廃してカジュアルに行こうよというのは剥き出しのサルに戻ろうよというに等しい。

恋愛がらみのゴタゴタ話は剥き出しのサルの戦記だ。

ネット上のやり取りが不毛なのもただ無礼がまかり通るからだ。形式より重要ものはない。

2023-04-25

anond:20230425141145

ネットでの「失礼します」はオナニーに等しいよな

そんな言い訳つけないと話しかけられないの日本人くらいだし

日本人だって90年代くらいのネットではそんな慇懃ムーブ見られなかったと思う

これに限らずやたらとローカルルールを作りたがるのはコンピュータネットワーク文化に不慣れな人間が大量に特定流行ネットサービス流入してきた結果だと思うんだよな

そういう人間がありもしない「マナー」を作り出して、よく分かってない人間がそれに倣って、えっこれが当たり前でしょみたいな顔して通ぶりだすわけ

2022-12-02

anond:20221202202026

横だけど

慇懃ブレイク

って表現、趣深いな。

元々の慇懃無礼がそのまま残っているのに、英単語ブレイクが現れて、

さらには「慇懃(礼儀正しいこと)をbreakする」ってことで元の意味に近しい状態を保っている。

anond:20221202201807

「ご存知だとは思いますけど」

と始めたほうが慇懃ブレイク

2022-11-17

anond:20221116143324

僕のままでええで、自信を持って

かつゆっくり慎重な言葉選びの雰囲気で喋るクセをつけろ

慇懃、老齢感を意識して

ただしオドオドではなく、意見や指示は明瞭に

相手の目はあまり見ない

だけど重要なセンテンスの時にピンポイント相手の目を見る

2022-11-04

愛しきれないかもしれない推しのこと

実写化でもまあまあ見れる、それどころかかなり良いかんじの作品も増えてきた。

そんなことは百も承知で、私の推しの話をさせてほしい。

くだらない話なんだけど、どこかに吐き出さないとやっていられない。


お察しの通り、実写化された作品についての話だ。

原作は、サイバーパンク世界観で、探偵助手コンビを中心に展開するオムニバスである

私は、作品箱推しするタイプだ。ただ、この作品に関しては、主人公二人をかなり推している。関係から人物から、嘘じゃないかって思うくらい好みだった。


実写化における懸念は多くあった。

まず、助手の外見である。もともとは宇宙人で、地球環境に合わせて体を作り変えたサイボーグだ。原作では、外見にひと目みればその人とわかる強烈な特徴がある。

アクションが多い作品ではあるが、探偵戦闘(というか人を傷つけるのを)を好まないので全然戦闘能力がない。荒ごとはだいたい助手担当だ。

主にこの二点だが、これがもう見事に無視されている。

わかってはいたが、こんなに清々しいと怒りよりもあっけにとられる感覚が強い。

助手は至って普通の女になっていたし、探偵は小さめのピストル携帯し、いざとなれば助手の背後に迫る敵対者を撃ち殺してウインクなどしてみせる。控えめに言って解釈いである。


助手の話をさせてほしい。

彼女(一応作中では彼女、と言われているので彼女と呼ぶ)の設定はやたらと複雑だ。もちろん、だからこそそれをすべて実写作品にも盛り込めなんて無茶は言わない。

私が許せないのは、前述した外見的特徴を消してしまたことだ。

これは、彼女アイデンティティといっても過言ではないものだ。地球で一人っきりでいる彼女の、宇宙人としてのアイデンティティのもの。これを製作者は取り払ってしまったのである

この際、中性的慇懃言動が今どきの流行りに載っていわゆる「強い女」テンプレにはまっていたこともいい。良くないがまあ良い。いや、自分に言い聞かせてはみたがやっぱり良くない。

助手のことを単なる暴力女だと思っているんだろうか。

もともと、因縁があって探偵を憎んでおり、虎視眈々と彼を殺す機会をうかがっている助手である

だが、無益暴力は振るわない。その程度の分別もない愚か者だと思われているっていうことなんだろうか。

当然のように外見と性格の件でTwitter炎上しているが、これについて制作側のコメントはない。

映画オリジナルストーリーに関しては……アクションだけはよかったんじゃないかな。

助手が不意をつかれて攫われたり拷問されたりするなんてことは、原作を見ればありえないことくらいわかるはずだ。

助けにきた探偵を見てちょっと嬉しそうにするなんてこともまずない。


探偵についてもそうだ。

そもそも博愛主義で誰も(物理的に)傷つけないことを信条に動いている彼が、身を守るためとはいえ人に向かって発砲したり、まして頭を狙うなんてあってはならない。これは誰でも言うと思う。

人を傷つける探偵、正直ただの女の助手と同じくらい見たくなかった。


男女の組み合わせを安直カップルみたいにする風潮、なんなんだろうか。

だって嫌いじゃない。二次創作ならおいしくいただく。

でも、実写化ってまがりなりにも公式だよね?

原作者の発言力ってそんなに低いの? それとも、原作者がGOサイン出したってこと?

でも実写版実写版原作原作だ。

なかったことにして原作を引き続き推すつもりだ。だった。本当だ。


最近出た新作の短編を読んでから、その気持はゆらいだ。

助手探偵に対してやや心変わりをしつつあるのを見たからだ。こんなに心が乱れたことはない。ていうか実写映像見たときだって正直まあそんなもんだなって思ってた。

でも、あんなに探偵を嫌ってた助手が、ほかでもない原作で、探偵を信頼しつつある。

しかしたら、全体の流れからしたら、諦めとかそういう気持ちがわいてきても不思議じゃないタイミングかもしれない。

だけど、あの実写の後だ。

もし原作者があの設定を気に入ったんだとしたら?

これまでの設定を気に入ってた私みたいなファンはどうしたらいいのかな。

あんなに好きだった作品を、今までと同じ気持ちで推せる自身が、もうない。

2022-06-20

着古した羽織を着ている豊国をみて、家康は「物持ちが良いと言っても限度がある」と窘めたところ、「これは足利義晴様にいただいたいものでございます」と答えた。これを聞いた家康は「豊国は古い恩義に背かない律義者だ」と賞した。

ある時、「粗忽者と言うのは朽木卜斎(牧斎)殿のようなお方の事を言うのでしょうな」と徳川家康に語ると、家康は「なるほど、卜斎が粗忽であるというのは皆が知ることであるが、御身(豊国)の粗忽さは卜斎以上であると私は思う」と答えた。周囲の者がこれを訝しむと、家康は「卜斎は粗忽であるが、先祖伝来の朽木谷を今でも保っている。それに比べては御身はどうか。昔から山名家といえば六十余州の内の十一州を治めた大族で、六分の一殿と称えられた家である。それが今では所領を全く失い、こうして寄寓の身となっている。これはまさしく天下の粗忽と言えるもので、これを超える粗忽は無いと思う」と語った。これに対して豊国はさして恥じ入った様子もなく「全く仰る通りです。私も六分の一殿とまでの贅沢は言いませんから、せめて百分の一殿ぐらいには呼ばれたいものです」と答え、これには流石の家康も苦笑するしかなかったという。

天正年間に、徳川家康とともに斯波義銀津川三松)の屋敷訪問した際、豊国の義銀への応対があまりにも慇懃過ぎるほどであったらしく、後に家康より「義銀は管領の家の生まれと言えども足利分家に過ぎない。お前(豊国)は新田家嫡流にして、そう遠くない昔までは数ヶ国を治める太守であったではないか。何故、足利分家に(新田のお前が)そのように卑屈になるのだ」と苦言を呈されている。家康新田氏の分家自称していた。

関ヶ原の戦いの後、豊国はかつて自らを追放した武田高信の遺児・助信を捜し出して召抱え、200石を与えた。以後、助信の子孫は代々山名氏に仕えた。

征夷大将軍就任した家康に謁見した際、室町幕府10代将軍・足利義稙から山名当主に贈られた羽織を着用して賞された。

有職故実和歌連歌・茶湯・将棋などの文化教養面に精通していた。室町時代名族山名氏一門の生き残りとして、戦国時代から豊臣時代を巧みに生き残り自らの子孫を江戸幕府上級旗本として存続させた。

2021-08-30

anond:20210830142224

レクサスにしよう

レクサスの過剰で慇懃サービスは、帝国ホテル三越伊勢丹みたいなもので「日本人の考える最高のおもてなしでござんす」を体現したサービス

慣れてくると、相手を選ばない福祉のような接客だと気がつくので大丈夫ディーラーに行くと慣れすぎて横柄になってるオッサンだらけだけど、それでもにこやかに応じているのは流石なんだよ。

メルセデスBMWは、海外高級ホテルや高級フレンチのようなものを目指しているので、相手にも高級を求めてくる。日本の古き良き親父さんにはキツかろう。(とはいえ所詮、販社は日本企業なので底が浅いが)

NX見てるようだけど、UX250hあたりなら燃費もいいし運転やすいかおすすめだよ。

2021-04-11

バリアフリー化はあらゆる場所で進むべきだと思うが、それはそれとして

自分サービスされて当然という慇懃人間より

謙虚人間のほうが気持ちよくサービスを受けられる可能性が高い

というロジックは健常者でも障害者でも変わらない気がするんだけどな

2021-02-22

ご面倒様って

 「ご面倒様ですが、車掌が参りましたら切符をお見せください」

 「特急列車からお乗換のお客様、ご面倒様でした」

この「ご面倒様」という言葉、少々古風な感じがあって丁寧で好きなんだけど、馴染みのない人には「誤った日本語」として認識されることがあるらしいと知った。

 「「御面倒様で御座いますが」……この敬語絶対間違ってるだろ……」

 「御面倒様、御迷惑様、山梨に限らずありますね。正しい用法とは思えませんが」

 「面倒って人じゃないし。せいぜいご面倒ではございますが、でいいんじゃないかと。用法としておかしくないかね?」

 (Twitter個人ブログより引用

日本国語大辞典では初出として1838年人情本からハイこれは御面倒さまで」という例が挙げられている。既に現代と近い使い方である

同じく日国の例で、幸田露伴が「御面倒様と悪慇懃挨拶する」と書いている。

少なくとも最近出来たような言葉じゃないし、これを誤りと決めつけることには極めて抵抗がある。

人以外に様をつけるから変というなら、「ご苦労様」や「お世話様」もいかんということになる(そんなことはあるまいよ)。


日本人日本語を知らないという教授の弁を、大学講義で聞いた覚えがある。

日本語に対する無知無自覚人間が「間違った日本語」を排斥していけば、日本語語彙の歴史的重層性や多様性が損なわれていく。

母語話者からと驕るなかれ、未知の語に出会ったら正誤を判断する前に、せめて日国を引くくらいの手間はかけてほしい。まあこれはただの愚痴ですが。

ところで「ご面倒様」は専ら電車バスなど運輸業従事者によって使われている印象がある。今では一種位相語として生き残っているんかな。

2020-12-24

anond:20201223235227

それを聞いてほっとした。

ワイは偉そうなカード差し出したら図に乗っている奴に見えるのではないかと気にして、偉そう感がないカードのころよりもレジですこぶる慇懃になった。

2020-11-30

自衛隊軍備拡張と対中戦略について

最近反中がかなり増えてきた気がする。

主にYoutubeとかTwitterが原因なんだとはおもうが、若い世代でも意外と反中が増えてきた…気がする。

そしてこれらに付随してよく出てくる問題が「軍備拡張」だ。

そして人々が異口同音軍備拡張必要性を訴えるのは、軍事力を持つことが中国に対する脅威となるからに他ならない。

しかし、常備軍を200万人も抱えている人民解放軍にそんなこけおどしは全くもって意味がないと思う。日本10万人の自衛隊員を単純に10倍に増やすだけでも維持費が今のおおよそ10倍になることは予想がつくし、ましてやデプロイに行き着くまでの費用は計り知れないものがある。

そんなに軍隊がいても正直言って戦争が起こらなければただの無駄飯食いになる恐れだってある。

「核を持てば良い」なんて言う輩もいるが、それこそ中国の思う壺ではなかろうか。

血に飢えている中国にとって日本核武装化は戦争をふっかける良い種になるだろう。

からこそ日本中国に対しては慇懃に振る舞いつつも、アメリカの傘からはみ出さないようにしっかりと根回ししておくべきだと思う。

アメリカ様に頼るとかwww」と後ろ指を指されたとしても構わない。日本が真面目を装いつつ資本主義国家として確実に生き残るにはその道を除いてありえないだろう。

2020-11-10

anond:20201110213229

おっしゃる通りなら最初から触れない時点で片手落ち議論なんだよ低能

まれたと言ってる、というのも証拠がない時点でただの言いがかりに過ぎないよね

裁判裁判がと言ってるけどほぼ全ての訴訟却下されてトランプが任命した司法長官しか追認してないってのが現状だよ

取り合う価値のない虚偽の言いがかりをまともに

扱えと主張する時点で慇懃に取り繕おうとしたところでお前はJアノンなんだよ

「怖い人ですね」だの「低能言ってはいけない」なんてのは議論の中身に何ら関係しないトーンポリシングしかないしな、そういう所でしか反論できそうにないからこそわざわざ言及せざるを得ないんだろうが

2020-02-05

[]シーライオニング

無知丁重を装って不誠実な質問を繰り返し、相手に回答のための負担を強いる「荒らし」の手法

あくま慇懃振る舞うため、相手が怒り出せば被害者のようにアピールできる。

しばしばギッシュギャロップ(矢継ぎ早に質問を繰り出して相手を回答不能にする)と比較される。

どちらも質問より回答のほうがコストが高いことを利用した「DoS攻撃である

ワンダマーク」というWeb漫画アシカSea Lion)がしつこく説明を求める描写に由来する。

2019-10-19

イタ飯屋で、あまり筋の良くない客だった頃の話

昔々、横浜関内に住んでいた時のことだ。この関内、は文字通りであってJR(さすがにもう国鉄ではなかった)の駅から海側のエリアである。諸氏はそんなところに住居があるのかと驚くかもしれないが、当時は雑居ビルの上の方に思ったよりは多く転々と貸間があった。ただし、下の方からは常に酔客の声やカラオケのだみ声(後学のために申し上げると、カラオケ騒音で一番外に響くのはよりにも寄って音痴おっさんの胴間声であって、BGMは全く聞こえぬ)が常に聞こえ、よく言って華やか悪くいうとそりゃ真っ当な借り手はなかなかつかねぇよね、ということになる。

その時は-このシノギだけは真っ赤な嘘の話だが-、石化パイプライン屋の営業部隊に属して、港町には良くある怪しい中東商社から注文を取って糊口をしのいでいた。中東商社母国の都合で動く。つまり、朝は遅く夜は次の日が来るぐらいまでが仕事ピーである。こっちもそれに合わせて変則的労働時間で暮らす。それはいい。だが困るのは飯だ。飲み屋以外で食い物屋なぞない。コンビニ牛丼屋ぐらいはあるが、毎日ではつらい。トドメに、下戸である中東屋さんとしては問題ないのだが)。飲み屋の線はこの段階で選択肢としてはさすがに消える。

ある雨の日、所要があって珍しく海側から我が雑居ビルへと帰途を辿っていた。いつものように腹が減っていた。あの辺り一帯は、細長い区画が一応碁盤の目状に並んでいる。一回右に曲がって一回左に曲がれば、どの通りを選んでも貸間に帰りつけるのは、小学校でやった懐かし「場合の数」だ。ただし、客引きのおねぇちゃんがうるさい通りというのがあり、こいつは敬遠せざるを得ない。

考えもせずひょいっと辻を曲がった先にあったのが、未明なのになぜか営業していたイタ飯屋だった。外のケースに入れられていたメニューは、いつもの夕食よりはちょっと高めだが、出せないほどではない。いい加減雨にも追われている、パスタグリルを頼めばまあ恰好はつくだろう、たまには人がましいものが食いたい、そう思って扉を開ける。慇懃で痩せぎすのウエイターが案内したのは入り口近くの窓際の席だ。他に客はいないが、フリの怪しい安スーツに着られたような小僧っ子には、そんなもんだろう

出されたメニューから慎重に安めのパスタグリルを頼む。グリルは肉、シンプルに塩だ。呑むのはお冷。酒は頼まないし、ソフトドリンクに金を払うのは当時としては、ばかばかしく感じられていた。人心地ついて、水をすすりながらぼうっと薄暗い店内を見渡すに、どうもややちゃんとしたリストランテなようだ。しかし客は他にない。いればどんな店かも推量が利くというのに。そもそもちゃんとしたリストランテ酔狂にもかくも深夜まで空けているのか、さすがにいぶかしんだが尋ねるほどの気安さもない。ウエイターはほぼ厨房入り口あたりの定位置に戻って、こちらには目もくれない。

ほどなくして出てきたパスタ、そしてグリルは確かに旨かった。これこそ久々のちゃんとした食事という奴だ。しかしただの大喰らいの悲しさ、昔の料理を思い出して論評するなどということは出来ない。しかいくらなんでもちゃん仕事をしてある2皿だ、ということ位は判る。悪くない。遅い晩餐の唯一の欠点は、こちらがやたらと水を飲むことだ。端から置いてあったグラスにサーブされたお冷は数回おかわりした。そしてさすがにリストランテ、見ていないようでウエイターは、こちらの水が切れると音もなくお代わりをちゃんと入れていく。それはちゃんと冷えていて、薄手のグラスに汗をかかせる。全く悪くない。

少なくとも追い出されはしなかった、塩を撒かれるほどの醜態でもなかったはずだ。そう思って、月に一回ぐらいは帰りがけに足を延ばした。向こうからすれば余程奇矯な客なんだろう、二回目からは、パスタと一緒に銀の水差しサーブされてきた。嫌味かもしれないし、サービスかもしれない。お互いそっちの方が楽だもんな、それも悪くない(というとさすがに上から目線過ぎるか)。ウエイターは今度こそこっちの方を見ないで済んだはずだ。

佳き日は往々、突然に終わりを迎える。ある日、また人がましいものを食おうと思って店の前にたどり着くと、レストランは深夜営業をやめていた。そりゃそうだ、通った間、一度として他の客なぞ見たことはなかった。店としては、同伴とかお仕事帰りのお姐ぇ様方が使う心づもりだったんだろうが、どうしたって来たのは貧乏神めいた小僧だけだったのだから。さすがに空気よりはましだった、とは思いたいが、そんな細っちい客は切って捨てるのが当然の経営判断だ。

今にして思えば、どう考えたって利幅の薄い立派な不良顧客である。あのウエイターだってその奥にいるシェフだって、態々残業してきたのがあんなのだった、というのは落胆した事だろう。しかし、出てきた料理は真っ当だったし、ウエイターもあからさまに追い立てるそぶりはかけらも見せなかった。あの当時なら少なくとも匿名世間様に晒されるようなことはなかった。もっとも晒されたとしたところで、こっちの低いアンテナに引っかかるものかは疑問が残るが。

ほどなくしてこちらも横浜を引き払った。まだあの店があったとして、出世払いに赴けるほどの立身は遂にしなかった。或いはケチって水ばかり飲んでいたツケかもしれない。そして時々人がましいものを食いたい時、まだ入る店には迷うのである

2019-05-05

ペリー提督が見た日本女性

1854年4月、日米和親条約調印を終わったペリー提督士官を伴って横浜周辺に上陸して、土地の視察を行いました。その際、初めて見る日本女性について、彼等の興味深い印象を遠征記に書き記しているので、次に取りあげてみます

 

【嫌われた日本女性の<おはぐろ>】

ペリー横浜の町役人宅を訪問した際の印象・・・

 穏やかに微笑してルビーのような唇が開いていたので、ひどく腐食された歯茎に生えている一列の黒い歯が見えた。日本の既婚婦人けが、歯を染める特権をもっており、染めるにはおはぐろという鉄の粉と酒とを含んだ汚い成分の混合物を用いる。この混合物は、その成分から当然に推察されるように心地よい香りもないし、衛生的でもない。それは非常な腐食のもので、それを歯につけるときには、歯茎や唇などの柔らかい組織を何かで覆う必要がある。さもなくば、ちょっとでも肉にふれると直ぐにただれて、紫色の斑点が出来てしまう。いくら注意しても、歯茎は腐って赤い色と活力を失う。

 この習慣は、夫婦間の幸福を導くことがほとんど無いと考えるべきであろう。また、当然、求婚時代の夢中なとき接吻してしまわなければならないことも推測されるだろう。しかし、未来の花婿は往々にしてこの報酬さえ失ってしまう。なぜなら、ある若い婦人たちは、縁談を申し込まれときに、このお歯黒をはじめることも珍しくないかである

 この厭うべき習慣は、他の習慣、即ち紅で唇を染めることで一層明らかになる。赤くした口は、黒い歯と著しい対照なすからである。「べに」と呼ばれる日本化粧品は、紅花でつくられ、陶器の盃に入れてある。薄く一塗りすると鮮やかな赤色となるが、厚く塗ると暗紫色となる。この暗紫色が一番いいとされている。

 

【客を迎える日本女性の様子】

(町役人宅の)妻や妹は、外国人の前ではいつも膝をついたままであった。このような不体裁恰好をしていても、女たちは自分達の働きを妨げられるようでもなかった。なぜなら、銀の徳利をもって、非常に敏速に走り回っていたかである。盃が小さいため、酒を注ぐことがたえず必要であった。二人の婦人はいつまでも慇懃(いんぎん)で、玩具の首振り人形のようにたえず頭を下げた。また、たえず賓客に微笑をもって挨拶していたが、微笑しない方がよかったと思う。唇を動かすたびに、嫌な黒い歯と色のあせた歯茎が見えたかである

 

女性地位

日本社会には、他の東洋諸国民に勝る日本人の美徳を明らかに示している一つの特質がある。それは、女が伴侶と認められていて、単なる奴隷として待遇されてはいないことである。女の地位が、キリスト教教義の影響下にある諸国におけると同様な高さではないことは確かだが、日本の母、妻、娘は、中国の女のように家畜でも家内奴隷でもなく、トルコハーレムにおける女のように浮気な淫楽のために買い入れられたものでもない。一夫多妻制が存在しないという事実は、日本があらゆる東洋諸国民のうちで、最も道徳的であり、洗練されている国民であるという勝れた特性を現す著しい特徴である。この恥ずべき習慣がないことは、単に婦人の優れた性質のうちに現れているばかりでなく、家庭内道徳が大いに一般化しているという当然の結果の中にも現れている。

 

尊敬を受ける日本女性

既婚女性が常に厭わしい歯黒をしていることを除けば、日本女性容姿は悪くない。若い娘はよい姿をして、どちらかといえば美しく、立ち振る舞いは大いに活発であり、自主的である。それは、彼女たちが比較的高い尊敬を受けているために生ずる品位自覚から来るものである日常相互の友人同士、家族同士の交際には、女性も加わるのであって、相互訪問、茶会は、合衆国におけると同じように日本でも盛んに行われている。

 提督とその一行の面前に平伏した女たちのとった態度は、彼女たちが隷属的であるという証拠ではなく、むしろ外国人に対する尊敬のしるしと考えるべきだろう。日本の大きな町々や都会には、大いに淫楽が行われているものと当然想像される、なぜならばこのようなことは、不幸にも、すべての大都会における普遍的法則からであるしかし、日本女性名誉のために言わなければならないことは、艦隊江戸湾にある間、時々、種々の海員たちと女性たちが交渉を持ったときにも、普通放逸淫蕩なようすが少しもなかったのである

 

出典:在NY日本国総領事館

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/150th/html/exepi2.htm

2018-11-29

日本人には批判ができない

悪意丸出しで慇懃言葉相手批判することを「批判」とはあまり呼びたくない。


露骨批判しながら忖度求めたり、人格攻撃する人間もたくさんいますけど。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん