世の中にたへて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
凄い歌 桜をみて詠んだらしい。
「この世に桜が無ければ、春はもっと穏やかに過ごせるのになぁ〜」っていう歌
普通に読めば「桜無い方がいいんか?」ってなるけど、人間は桜が咲いた、散ったを気にせずにはいられないほど桜の魅力が強大であることを詠んでいるとのこと。
凄すぎる。
桜の魅力を詠む時に、「桜が無ければ、春は見所がない」のように「桜が無ければ(悪い結果、嘆き)」に繋げるのは皆ができる発想。凡百。
そこを「春の心はのどけからまし」て。
春の心は穏やかだろうな〜って。穏やかな方がいいやん。
じゃあ桜があったらなんで忙しないの?って。
桜があまりに美しいから目を離せなくて、どうしても気になっちゃうからって。
物を褒め称える時にこの表現は凄すぎる。