はてなキーワード: うさんくさいとは
好きな料理を出す店がある。
そこの料理は好きだが、苦手な店員がおり、その女性がいるといつも嫌な気持ちになる。
行かなきゃ良いのだが、大好物で最低でも週1は食べたいので悩んでいる。
なぜあの店員があんなに苦手なのか、いっそのこと書いてみようと思って、やる。
先に言っとくと、長い。
じゃ、つづき。
【苦手ポイント】
・声がでかい
・説明がくどい
・私語がうるさい
・リアクションが大げさでわざとらしい
悪い接客ではないと思う。
元気で明るくて合う人には合うだろう。
元気の押し売りいらない。
本人的には良いことしてるに決まってるので(もちろんがんばって仕事してて大変偉いです)、こっちが不快になってるなんて思いもしてないだろう。
その点も腹が立つ。
まず、これは店の作りが悪いせいでもあるが、入店しようとすると、その店員がだいたい入口に背を向けていて気付いてくれない。
カウンターの中の他の店員が気付いて「いらっしゃいませー!」と言って、ハッと振り向く。
そして近距離で大声で「あっ!申し訳ありません!いらっしゃいませ!!」
と言われて、げんなりする。
入店時にアルコール消毒と検温をお願いするにも、なんかくどい。
そんなにしゃべる必要あるのか。
説明プレートでかでかとあるし「こちらご協力お願いします」くらいでいい。
「そちらの下に手を差し出していただいてアルコール消毒の方していただいて、上の方、こちらに手首かざしていただいて検温のご協力をお願いします!」
これも大声。うるさい。
あまり広くない店なので、そんなでかい声出さなくてもいいのに。と思う。
新規の客に注文取りに行った際に「申し訳ありません!」から始めるのもなんなん。
そんなに待たせてたとかでもないのに。
別の店員が「空いてる席ご自由にどうぞー」と言ったのでそうした。
水を持ってきた時に「お席ご案内できなくて申し訳ありませんでした!」と謝られる。
いや、他の人に案内してもらったし。いらんしそれ。
なんかうぬぼれてるなあ。つうか、やたら謝る奴、うさんくさい。
この店員は親切心なんだろうが「空いてる一番奥のソファーのお席どうぞ!」
ひとりだしカウンターでもいいし、混んでない限り、自由に選ばせてほしい。
最近は会計さっと終わらせて帰りたいので、ぴったりの金を用意して
伝票と一緒に出し「レシート結構です」と言って、逃げるように去ってる。
金出したあとに「JREやビル名カードのご提示はよろしかったでしょうか?」
とか言い出すのもうざい。
出してねえからねえんだよ。
書きながら思い出した、おつり間違えられたこともあった。
多かったのに気付いて返しに行った。
「お箸の方、こちらにありますので、あと、こちら紙エプロンになっておりますので、よろしかったらお使いください!」
もう紙エプロンつけてたのに言われた。
「おすすめの食べ方」目の前に貼ってあるし。
とにかく、さっさといなくなってほしい。
食べてる途中で伝票持ってこないでほしい。
「お食事中、失礼します!こちらに伝票の方、置かせていただきます!」
料理と一緒に置いていけ。
私語がうるさいのも嫌だ。
一緒にしゃべってる他の店員の声は気にならないのに、そいつの声は耳障り。
さっきも書いたが広くない店なので、店内にそいつの声だけ響いてる時間もよくある。
長くなってしまった。まだあるけどおわり。
こんなにいやなんだな。
ああいやだ。いやだ!
でも言えない、言っても仕方ないので、書いた。
彼女わるくない、わるくはないんだよ。
増田の性格がひん曲がってるんだよ。陰キャのコミュ障BBAじゃよ。すまんの。
昼休みにランチに行ける距離ギリギリで、値段も量もちょうど良い。
1k超えるけど、美味しいので納得できる価格。
良いところもいっぱいあるのに、あの店員が嫌すぎて、たまに気持ちが負けてしまうのがとても悔しい。
(あの人いたらイライラのち、しょんぼりするから、今日は諦めるか…)と
いなかったかもしれないのに。
たまにいないこともあり、その日は大変快適だ。
食べたいのにいいいああーチックショー!
・被ってても許して
inflict 〔相手にとって嫌なこと・苦痛になることを〕与える、負わせる テロ行為などで使われる
sleuth 捜索する探索する
intrigue 興味を引き付ける 形容詞的に使うときは intrigued 興味を持つinterestがinterstingになるのと似てるけど違う
attrition 〔攻撃による〕消耗、疲弊 人員損耗 死亡などによる人員減
thrive がんばって目標を達成する、目標に向かって前進する
amassment 集結、集積、蓄積
fierce 〔戦いなどが〕猛烈な、激しい
go to hell in a handbasket あっという間に破滅・荒廃する
reconnaissance 偵察する
disputed 争点となっている、紛争中の、真贋問題となっている > フェイクnews関連に
quiescent 静止している、不活発な
shvantz
en masse 一挙に大挙して
implode explodeの反対
embargo 禁輸措置、禁輸、輸出入の禁止、通商禁止 元増田のリストにないか確認してしまった
oust 追放する、失脚させる プーチンが〇〇官をoustした
obnoxious 気に障る
tacit 暗黙の
curb 歩道の縁石 動詞では有害事象の増大・拡散などに歯止めをかける
need thoughts and prayers ご愁傷さま|転じて 木で鼻を括ったような投げやりなニュアンスも
boggle 唖然とする
barrage 集中砲火、一斉射撃、つるべ打ち
deadeye 射撃の名手
astern 〔船・航空機の〕後方へ / 後ろへ進む
purportedly うわさによれば| 真偽不明の情報が飛び交ってますね
grim ぞっとする
obliterate 跡形もなく全滅させる、完全に撃破する
accusation 告訴 ・・・普通の単語ですかそうですか
faction 派閥
point-blank range 銃口を真っすぐ向ければ標的に命中する(重力の影響などの補正が不要な)距離。転じて非常に近距離 自走砲などは山なり(放物線)で命中させるので、それとの対比
admonishment 警告
mutiny 上官に対する反乱/上官に対して反抗する
bemoan 嘆く
pontificate 尊大にふるまう
lucrative 儲かる
subjugate 隷属させる 古代ローマで征服した敵に無力であることを知らしめるために、槍門(yoke of spears)をくぐらせたことから。
remorseless 無慈悲な、無情な
ruthless 無慈悲な
wither 〔植物が〕しおれる、枯れる 〔感情などが〕弱まる、薄れる
ramification of the war 戦争により発生した/もたらされた問題
ramification 〔事態をさらに複雑にする〕予期しない影響
dodge 〔一撃を身をかわして〕素早くよける ドッジボールのドッジ
affluent 潤沢な
wherewithal 〔目的を達成するために〕必要な資源(財源・実物)
embolden つけあがらせる
tribunal 裁決機関
abstain 棄権する
conscript 徴集(された兵)
devote つぎ込む
condolence 哀悼の辞
utterly 非常に悪いことや非常に強い感情などを強調するために用いられる。
intimidate 脅しで強要する
disgrace 不名誉
stipulate 条項として約束する、取り決める (確かに保証する)
tenable 批判に耐えうる (科学理論で使いそうですね)
detainee detainされた人 抑留者
dismantle 取り壊す 解体する
tamp down 鎮圧する
bonkers 狂気の
chutzpah 厚かましさ、ずうずうしさ
bunkum ばかげた話、支離滅裂な話、でたらめ
yobbery チンピラっぽい行為 (Zラクガキしたり洗濯機を盗んだりとか…
knave 信用できない悪党
racketeering ゆすり、たかり
小さい頃はほぼ毎日悪夢にうなされており、寝るのが恐怖だった。押し入れで寝てみたり、ぬいぐるみと寝てみたり、友だちが旅行土産でくれたリーンと澄んだ音が鳴るペンダントを着けて寝たり、色々試したが悪夢からは逃れられなかった。恐怖のあまり夢の中で気絶して目が覚めるため、ぐっしょり寝汗をかき、恥ずかしながら夜尿症もあった。悪夢が避けられないなら、なんとかして夢から脱出するしかない。夢の中で「これは夢だ!これは夢だ!」と念じながら目を閉じて開いてみる。ひたすら訓練していると、全然ダメなときもあればただ違う悪夢に移行することもあったが、中学に上がるか上がらないかの頃には、7〜8割くらいの確率で成功するようになった。成功率を上げるコツは、寝る前に、天井や部屋の風景を記憶すること。夢の中で目を閉じ、それらの風景を思い浮かべながら目を開けると、成功することが多い(と思っているだけで、実際はとてもリアルな風景の別の夢に移行している可能性はあるが、悪夢から脱出できているなら成功とカウントする)。
高校卒業後、一人暮らしを始めた。歳を重ねたことで精神が安定したのか、勉強してバイトしてどっと疲れて深い眠りにつくようになったからか、気楽な一人暮らしでリラックスできたからか、悪夢を見ることは大幅に減っていった。当然ながら憂鬱な夜もあり、その日はほぼ確実に悪夢となるが、この歳にもなると慣れてきたもので、9割ほどの確率で悪夢から目覚めることに成功する。そこで気づいたのだが、眠るのは楽しいというか、幸せだ。目が覚めるとよくわからないが頭がスッキリしている。パソコンの不調が再起動で直るのも人が眠るのも同じ仕組みなんだろう。布団に入り、あとは寝るだけだと思うと、ほとんどの日は楽しい。しかし、残念ながら楽しい夢から”覚めてしまう”ことも増えてきた。夢から覚める訓練をしすぎたからか、夜通し眠れた試しが無い。えちえちな夢にて、いざ…と思った途端に、後頭部が天高く吸い上げられるような感覚に襲われたが最後、目が覚めてしまう。そのときは、悔しくて悔しくて、何度も歯を食いしばった。
その日も、えちえちな夢の最中に天へ召される感覚があった(”昇天”していないにもかかわらず、だ)。完全に意識は覚醒してしまったが、あまりに悔しくて目を閉じたままえちえちな夢の続きを妄想していた。この状態を”夢うつつゾーン”とする。ここ夢うつつゾーンでは、意識は一応覚醒しているので妄想は続いており、身体も動かせる…と思っているのだが、実際には身体は眠りについているようで、”意識の中で体を動かしている”状態になる。具体的にいうと、実際にはちんちんに触れていないのだが、触っている(触られている)と脳が勘違いしており、その感触も非常にリアルである。しかも、実際に触る(触られる)よりも遥かに感度が高くなっており、異常に気持ち良い…あれ…これヤバイかも!?……と目が覚めると、あれこそしていないものの、我慢汁がすごいことになっていた。童貞時代にこの夢うつつゾーンの快感を覚えたことでしばらくどハマりし、初の対人行為の機会に恵まれた際、「良いは良いけど、期待してたよりは…」と勝手に失望してしまった。相手に申し訳ない。
数年後、そういったことをする相手もおらず、Twitterで素人のハメ撮りを漁っていたら「脳イキ」している女性を見た。そういったジャンルのAVがあるのは知っていたが、白目とか絶叫とか全く興味が無いので完全に無視していたジャンルだ。しかし、その動画はそれらのイメージとはあまりにも違っていた。俺が夢うつつゾーンでえちえちタイムを楽しんでいるときの感覚と、その女性のイキ方が、妙にシンクロするというか、親近感しか無いのだ。動画では、散々イカされた後、簡単な催眠術のようなものをかけられた女性が、おもちゃも何も無しにしばらくイキ続けていた。催眠術(笑)演技(笑)と、大半の人が思うだろうが、あれはおそらく本当というか、俺の知っている夢うつつゾーンと同じ…。いつものあれが、まさか脳イキと呼ばれるものだったとは。とゆーか、夢うつつゾーンにいながらも他者の性的介入がある状態なんて、そんなものは、気持ち良すぎるのではないだろうか?羨ましくて羨ましくて、歯を食いしばりながらシコった。
この経験を踏まえ、今自分が覚醒しているのか夢うつつゾーンにいるのかきちんと把握したいと思うようになった。夢うつつゾーンギリギリの所で実際に手を動かしてシコれたら、さぞ気持ちいいだろうからな。目を閉じてうとうとしつつ妄想しつつ全身に神経を張り巡らせていると、眠りにつく前はまず四肢の感覚がなくなると気づいた。この状態で手を動かす(と思い込んでいるだけで実際には動かせていない)。ちんちんに触れると───感度3000倍。というのは言いすぎだが本当に気持ちよくて仕方がない。もうこのまま目が覚めなくてもいいとすら思ってしまう。この、四肢の感覚がなくなったかのような感触に気付けると、脳イキへの道は近い。電車で疲れていつの間に半分寝てた!なんてときがあるが、俺調べだとあのときは結構四肢の感覚がなくなるくらい気持ちよく半寝できているので、ぜひ一度意識してみてほしい(当然だが電車で脳イキ試すのはやめてくれ)。
昔はよくうさんくさいテレビ番組で芸能人が催眠術にかけられていたが、多忙で睡眠不足な人が催眠術にかかりやすいというメカニズムは今となっては理解できる。ああいうのの中にも、マジで一瞬かかってる人は案外いるのかもしれない。つまり俺が言いたいのは、脳イキを手伝ってくれる店があれば教えてほしいってことと、同じようなことをしている同士とか睡眠不足の人とかは催眠術かかりやすいだろうから気をつけていこう、ってことだ。
・40代。
・未婚・恋人なし。
・ネットで作った友人と仲がよい。
・年収500万円。
・趣味はゲームや漫画。ただし最近の流行にはついていけてない。
・深夜アニメは見る気力を失っている。
・ネットでは異性叩きに励む。
・会社では頼りにされている、と本人は思っている。
こういうこと書くと、「はっきり断らないお前が悪い」と言われそうだけど、一昨日きた訪問営業が鬱陶しい。
以下、一字一句あってるわけじゃないけど、どういう会話をしたかをいくつか書いていく。
自分が住んでいる家は単身世帯専用の1Kの賃貸マンション。一昨日の金曜日の夜に仕事から帰ってきて晩御飯を食べ終わったときに、インターホンが鳴った。電話でもそうだけど、予定がない訪問の場合、自分は相手がなんと言っているのかうまく聞き取れないことが多く、この時もそうだった。一度聞き返すと、はっきりとはまた聞き取れなかったのだけど、水道がどうのこうので一軒ずつ回っているとのこと。もう一度聞き返そうかと思ったのだけど、「水道の点検か? そんな話あったっけ? こんな時間に」と疑問に感じながらも、もう一度聞き返すのも忍びないので、オートロックのドアを開けた。
部屋にやってきてドアをあけると、そこには20代半ばの青年(後から23歳と分かった)。「先日ポストに訪問案内を入れましたけど、見られましたか?」と青年。自分は基本、ポストに入っているチラシなどは目を通すようにしているのだけど、全く見覚えがなかった。
「台所の蛇口を見させてください」と言われたので、入ってもらったら、「普段、水道水って飲まれますか?」と聞かれたので、「飲みます」と返答(何なら、水筒に水道水をいれて会社にもっていってる)。その後、蛇口のキャップを外されて、浄水器をつけられた。
そして、「コップを貸してもらえませんか?」と言われたのでコップを渡し、普通の水道水と謎の薬をいれると、ピンク色になった。そして、青年は一言。「こんなに色が変わるんですよ? こんなこと知って飲めますか?」。いや、これがどういう仕組みで変色してるか知らんし。「安全なら問題ないんじゃないですか」と返した。
その後、浄水した水と薬をいれると、何も色が変わらなかった。蛇口にはめる浄水器でもこんな違うもんなのだなとちょっと驚いた(仕組み自体よく分かってないのだけど)。
ただ、これは高い価格で売り付けてくる訪問販売じゃないかとみがまえていたら、1年間無料のレンタルをやっていて、その後に必要なくなったらやめてもいいとのこと。会社としてはその後、一定の割合で続けてもらえるのでそれだけで利益になるとのことだ。
それなら悪くないなと思って申し込んだ。書類に、クレジットカードや銀行の情報が必要ならやめようとかと思ってたけど、そういう記入もなし。
ただ、会社名と所属年数を書く必要があったのがよく分からなかった。自分は、1年前に所属していた部署が会社として別れ(子会社化)、転籍した形となったので、所属年数を1年と書くと、そこでやけにつっかかれた。親会社に所属していたなら、その期間も含めた年数を書いていいとのこと。親会社にもいた期間でいいって何だよ意味分からんと思って、「1年じゃダメな理由はあるんですか?」と聞いたら、「審査にとおらない可能性がある」とのこと。浄水器のレンタルに審査なんてものがあるのかと思いながら、そういうもんなのかと思ってとりあえず親会社にも所属していた期間に変更。
ただ、翌日(土曜日)、何かをもってくるとのことで、また訪問してくるとのこと。面倒くさいなと思いながら、しぶしぶ許可した。そして、青年が帰ってからさっきの水道水がピンクになる現象に調べようとGoogleで「水道水 ピンク色に変わる」と検索したら、1発目に「悪質な訪問販売にご注意を!」というページがヒット。内容としては、水質検査を偽って水道水に含まれる塩素で色が変わる薬をいれ、これは飲まないほうがいいから浄水器をつけたほうがいいと売り付ける商法らしい。自分の場合、無料レンタルだけどやっぱこれ悪質なやつなのかなと思った。明日また訪ねてくるみたいだし、その時にきっぱりと断って返却しようと思った。
翌日、訪ねてきた青年にまず、「昨日の水道水がピンク色に変わる現象調べたら、最初に悪質販売についてのページがヒットしたんですね。そこには色が変わるのはむしろ安心して飲むことができる証拠と書かれてあって」と言うと、「水道水を飲んじゃいけないなんて言ってないですよ」と青年。不安を煽るような言い方はしてなかったっけと思いながら、「水道の検査で回ってると言ってたと思うんですけど」と伝えると、「いや、検査なんて言ってないですよ。水道水の浄水器の説明で回っていると伝えました」と青年。ここは自分の勘違いだったよう。「そうやって怪しがられることってよくあるんですけど、こちらはいいものを提供しているので安心してください」と青年。これ以上、言い返す言葉も思いつかないし、今のところお金をとられるわけでもないので、とりあえず納得することにした。ちなみに持ってきたのは「メンテナンス保証書」というものだった。
これで終わりかと思ったら、「会社についての説明をさせていただきたいので、明日時間ありますか?」と青年。「それって聞く必要ありますか?」と聞くと、「はい。老後にむけたお金についての話もあるので、聞かれたみなさん勉強になったと好評なんです」と青年。面倒くさいけど、1年無料レンタルしてもらえるし、暇だしいいかと思って承諾。
で、今日(日曜日)、青年が訪れた。老後のお金の話と言うとiDeCoとかの話かなと思ったら、違うどころか青年はなんとiDeCoを知らなかった。おいおい、お金の話をするぐらいならそれぐらい知っておいてくれ。
そうして話し出したのは、老後のことを考えると賃貸より持ち家のほうがいいという話。賃貸だと老後も家賃を払いつづけなきゃいけないから、賃貸のほうがいいということを延々と聞かされた。一応、「持ち家だったら地震があったときに心配だし」と言うと、「それは、修繕積立金があるので大丈夫です」と青年。何が大丈夫なんだと思いながら、「持ち家だと住み替えしにくい」と言うと「売ったり貸したりしたらいいんです」と青年。「そんな簡単に売ったり貸したりできないでしょ」と言うと、「そういう物件はそもそもローン審査にとおらないので大丈夫です」と青年。だから何が大丈夫なんだと思っているとしまいには、「増田さんの懸念が全部解消されたとしたら、持ち家のほうがいいと思いませんか?」という謎理論。そりゃあ、懸念が全部解消されたらいいに決まってるだろと(なんなら、「懸念が全部解消されたとしたら、賃貸のほうがいいともいえる」)。
こちらも何か言い訳つけて断ろうと思ったのだけど、無理だった。
しぶしぶ、毎月の住宅ローンの返却が今の家賃とさほど変わらずに(月6万円)、通勤時間も変わらずに、住宅ローン控除がうけられる面積以上の家ならいいと伝えた。あるとは思わないけど、探すとのこと。
そして、いい家が見つかったら11日に見学に行く話になり、見つかったかどうかを伝えるために、明後日の火曜日にまた訪問するとのこと。
いやいや、意味分からない。電話でいいだろと伝えると、「そういうことを話すのは対面でやるのが重要なんで」と青年。ちなみに、訪問してから帰るまでに2時間が経過していた(途中、20分ぐらい私用で電話がかかってきたので、玄関に放置したまま離れてはいたけど)。
ちなみに、自分専用の会社のメールアドレスはもってないらしい(名刺に書いてないからうすうすそうじゃないかと思ってたけど)。
ところで、初日の金曜日、近くでずっと「好きな映画なんですか?」「好きなアニメは?」「好きなゲームは?」と矢継ぎ早に近い場所で話されて、コロナ禍なのだからもう少し配慮しろと思ったのだけど、今日、コロナについて話してビックリした。
ワクチンはうってないという。コロナにかかったらかかったでただの風邪なので、それはそれで免疫ができるのでいいという考えだそうだ。
「コロナ禍なんで、こうやって近くで対面販売するのはやめたほうがいいんじゃないですか?」と聞くと、「消毒して免疫つけてるので大丈夫ですよ」と青年。いや、そういう問題じゃないだろと。
「ワクチンぐらい打ちませんか?」と言うと、「ワクチンなんて怖いじゃないですか。5年後とか自分の体にどういう影響があるか。自分の知り合いにもワクチンを打ったことで目が見えにくくなった人がいて本当に危険ですよ。
自分の家族は誰も打ってないです。それに僕、B型肝炎になったことがあって肝臓が弱いんです」とのこと。社員もワクチン打ってない人が多いらしい。
こんな人が実在したのかと驚いた。
会社の事業の話も聞けば聞くほどうさんくさい。「最近は婚活の支援事業も始めて、後、芸能関係の仕事もやってたり」と青年。そんなこと、会社のWebサイトには書いてなかったぞと思ったし、怪しいとしか思えなかった(不動産やリフォーム事業についても書いてないけど)。
なお、こちらが嫌がっているオーラをだしていると、青年から「増田さん、僕のこと苦手ですか?」と聞かれたので、「正直、苦手です」と答えておいた。
さっき、持ち家についてのデメリットについて調べてみたけど、移動がしにくいということや災害についてぐらいしか見つからず、本当に青年のいうことが本当なら悪くない話ではないと思ってしまったのだけど、はたして、どうすればいいものか…。
とりあえず、持ち家をもつメリットは分かったし悪くないかもけど、御社は信頼できないので良い家があったら他の不動産会社経由で購入するとでも伝えようかなと思う。
よくよく考えると、これはワクチン拒否している人を一人減らすチャンスじゃないかと思って、「こんなコロナ禍ですし、ワクチン打ってくれるなら一緒にいってもいいですよ」って言ったけど、ダメだった。絶対にワクチンは打ちたくないらしい。打つとしてももっと今より安全なワクチンがでてからにするとか。そもそも、一度コロナにかかってるからワクチン打たなくても免疫あるとのこと。
後、ワクチンは日本の人口を減らすために使われているとか、ワクチンの会社でもトップの人は打ってないとか言ってた。
とりあえず、「陰謀論かよ」と突っ込んでおいた。
「じゃあ、ワクチンを打ってない同僚ならいいんですね?」とも言われたけど、「そもそもまだ御社を信じてないんですよ。だけど、ワクチンを拒否している人がワクチン打ってくれたら、ちょっとは信用していいかなってなるじゃないですか。それが、他の人に変わったら、逃げたなって思って、さらに信頼度落とします」と言って断った。
母が変な人を信奉してる気がする。マルチとか宗教とかではなさそうだが、どうも怪しくって嫌い。その人(A氏)は某国立大学の教授で、ウイルスとか感染症とかの専門家なのだが、コロナ禍になってから色々取材されたりテレビに出たり、かなり知名度が上がったみたいだ。個人的な活動だろうが、スマホ配信アプリでよく雑談配信のようなものをしてる。母はその配信アプリから彼のことを知ったらしい。
◼︎嫌いポイント①
A氏の言っていることはやはり専門家なので勉強になるようなこともあるが、なんとなーーく反ワクチンに傾いている。あと、ちょっと口が悪い。コロナ不安がってる人に対して「馬鹿じゃねえの」とか言う。
◼︎嫌いポイント②
取り巻きが嫌い。取り巻きは完全に反ワクチン界隈。配信アプリのファン層が独自にコミュニティを作って、オフ会をやっているらしい。楽しそうだから文句を言うつもりもないが、正直うさんくさい。母がそのオフ会に参加して、コロナワクチンのせいで車椅子生活になってしまった人と友達になって帰ってきた。別に信用してないわけではないが、友達になって、かわいそうだねって言って、だから何?
◼︎嫌いポイント③
母が変わってしまった……。暇さえあればA氏の配信を見て、彼が出るテレビ番組とかチェックして、取り巻き同士でコロナに関する有意義な議論をしてる。私に聞かせたいのか、配信があると音量大きめでリビングに響かせている。彼のどこがそんなにいいのか全くわからん。どうせすぐ飽きるだろうと思ってたのにもう1年くらいこう。
◼︎嫌いポイント④
顔が嫌い。
ponponさんは「日本語の原郷は中国東北部の農耕民」という記事でのトップコメも良いよ。
言語学徒として特に非の打ちどころのない研究なので、これに学術的興味やロマン以外でネガティブなイメージを抱く人は自分の政治的偏り・民族的差別意識を自覚したほうがいいと思う。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/a0b55fa1e4c553c7c8e2dbd41a86ff667dcd7039
↓
その後「言語学の側面からは非常にうさんくさい」という参考文献付きの指摘が「まったくの素人」からあった。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20211121124146
私の大好きなタイプの流れだったのでよく憶えてる。
メタバースという言葉が流行っているようだ。十数年地下アイドルヲタクを惰性で続けている自分としては、アイドルコンテンツをVRで楽しみたいのだが、なかなかこれといっておもしろいVRコンテンツがでてこない。そんな中で、自分が知りうる中で最も優れたVRアイドルコンテンツが、2019年発売のVRAV「俺のカノジョは本物アイドル 永瀬ゆい ~LIVE中レスもらいまくりでこっそり楽屋でイチャイチャベロキスSEX~」である。
2年前の作品だけあって最新のVRに比べると画質が落ちるのは否めないが、演出がものすごいリアルであり、今でも楽しめる。ぜひ没入感を得られるVRゴーグルで見てほしい。
主演は元地下アイドルの永瀬ゆい、そしてサブ出演にはAV系アイドルグループに所属していた山井すず、そして篠宮ゆり。
作品内では、3人がアイドルグループを結成しており、「俺」はセンターのユイと繋がっているヲタクという設定だ。
チャプター1は3人が結成してる地下アイドルのLIVEに「俺」が参加するシーンから始まる。まずこの物販の雰囲気がものすごいリアルである。やたらと話しかけてくる推し被りのヲタク、うさんくさいスタッフ、スタッフと内輪ノリで馴れ合い金を巻き上げられるヲタク。他にも地下アイドルをテーマにしたAVはいくつか見てきたが、この作品出てくるヲタクが地下アイドル現場にいるリアルなヲタクに最も近いと思う。
前物販(LIVE前に物販を行うこと)が終わり、続いてはライブのシーンに移る。
薄暗いフロアで、カメラ視点の「俺」の前には1列ヲタクが並んでおり、ステージの様子はヲタクの肩越しにしか見えない様子だ。フロアがフラットな狭いライブハウスで行われる地下アイドルLIVEでは慣れ親しんだ視野であり、なるほど「俺」はユイちゃんと繋がっているからこそ少し遠慮がちに2列目に陣取っているのだな、とわかる。そして、ステージライトが点灯し、出囃子とともにヲタクが手拍子を開始し、アイドル3人がステージに出てくると、横にいた先程から馴れ馴れしい推し被りのヲタクが、前方のヲタクを横に押しのけて「俺」に最前センターのユイちゃんゼロズレ位置を譲って「俺」を前に押し出す。この瞬間がこのVRAVの中で自分が最も好きな瞬間だ。ここで「俺」はユイちゃんと繋がっていることは他のヲタクにはまだバレていないものの、明らかにユイちゃんのTOであり、推し被りヲタクがTOを必要以上に立てるムーブも地下アイドル現場あるあるといえる。自分はここでこのVR空間に完全に没入することができた。最前中央に押し出され視界が開けて、ステージのユイちゃんそして左右の2人が視野いっぱいに目の前に現れる。最高だ。
そしてここから彼女たちのオリジナルソング「パラレルLOVE」が1曲ノーカットで描かれる。
これまでのアイドル系AVでは、ヲタクたちのコール(掛け声)が気に入らないことが多かったが、この作品はその点も完璧だった。
イントロで「あーよっしゃ行くぞーー!!」の警報からスタンダードMIXが始まるが、タイガーファイヤーサイバーファイバーのあたりからサイバーとファイバーを間違えるヲタクのせいでグダグダになり、ここは満足にMIXすら打てない中高年ヲタクがあつまる地底アイドル現場であることがわかる。こんな現場だからこそ「俺」はユイちゃんと繋がれるのだろう。その後も、妙に古臭く微妙にオリジナリティを出してくる(\ひまわりスマイル、ユリちゃーん!/等)いかにも中高年ヲタクがファミレスで真剣に考えそうなコールが続いたり、サビの「♪嘘じゃないよね~\オイ!オイ!オイオイオイ!!/♪ほんとにあるよね~\オイ!オイ!オイオイオイ!!/」のところの妙に気合の入った中高年ヲタクの掛け声には思わず涙が出そうになる。1番終わりのあとに挿入されるジャパニーズMIXのなんとも言えない\化繊!飛除去~!/の間の抜けたかつなぜか自信に満ちた言い方も地底アイドル中高年ヲタクあるあるなので傑作である。
落ちサビでは左右の視界からヲタクたちのキンブレのケチャがステージに捧げられ、思わず左右を見渡してしまう。VRは素晴らしい。
曲の最後はステージの3人が腕で大きなハートを作るのだが、リアルアイドル現場であれば3000%ヲタクの方でも同じポーズを取るところだが、左右のヲタクは「俺」にハートを強要することなく妙な真顔でステージにケチャっていたので、そこがヲタクもハートを作っていれば本当に完璧だったのが本作唯一の減点材料だろう。
ついヲタクのことばかり書いてしまったがもちろんステージの3人がポンコツ風に踊る姿は素晴らしいの一言で、ユイちゃんはタイトルで「LIVE中レスもらいまくり」と書いているくらいなのでほぼずっと「俺」のことを見つめていてかわいい。こんなに見すぎるのは多少不自然だが、自分の経験上、ヲタクと繋がってやめるアイドルはびっくりするくらい特定のヲタクにレスしていることはそこまで珍しくはない。むしろ落ちサビのあとに唯一ユイちゃんの右手側に目が泳ぐシーンがあるのだが何かあったのか気になる。
個人的には主演の長瀬ゆいもいいが、サブ出演の山井すずちゃんが本当に楽しそうにライブをしていて実にかわいい。本当はそっちを見たいのだが、ユイちゃんがずっとこちらをガン見してくるため、なかなかすずちゃんの方を見られない気分になってしまうのも本当に自分が地下アイドル現場にいるような錯覚をもたらしてくれる。
ライブが終わると場面は再び物販に移る。
ここでも馴れ馴れしい推し被りヲタクは相変わらずで、「俺」よりも先に推し被りヲタクがユイちゃんの物販に行くのだが、TOである「俺」はがっつかない感じや、推し被りヲタクが短い秒数の中で金を払っているにも関わらず「いっつも一緒に「俺くん」と応援してるんだよ」とTOを巻き込んでアイドルとしょうもない会話で秒数を消費してしまうやりとりのリアルさは素晴らしかった。他の中高年ヲタクと比較して妙にこざっぱりとした身なり、スタッフへの愛想の良さ、TOである「俺」に対する態度といい、推し被りヲタクは最高のかませヲタク役であり、ユイちゃんと繋がっている「俺」の自尊心をこれでもかとくすぐってくれる名演っぷりである。
さて、推し被りヲタクの物販時間が終わり、次は「俺」の番である。チェキ券を渡すとユイちゃんは「俺」に対して「・・・ありがとっ」と小さく声をかけて腰の下で「俺」の両手を掴むのだが、このそっけない口ぶりとこらえきれない節操の無さの組み合わさった動きが本当に繋がっているヲタクへのアイドルの振る舞いとして完璧で素晴らしかった。
そしてその次のチェキ撮影シーンがこの作品で2番目に感動したシーンだ。ユイちゃんが頬の体温が感じられると錯覚するくらいに「俺」の斜め横に密着し、チェキ撮影カメラが反対側の斜め方向から「俺」とユイちゃんを撮る。このユイちゃんとカメラの画角がとにかく最高で、唯ちゃんの横顔が画面右半分を覆いながらチェキカメラの方を見るVR体験はリアルなチェキ撮影に限りなく近くVRにしかできないというなかなか得難い体験だった。
その後は「俺」とユイちゃんはレギュレーションもなにもあったもんじゃないように前の推し被りヲタクのゆうに5倍は超えるであろう時間の間、衆人環視の中で異様にイチャイチャしながらツーショットの会話を行う。ここは正直生々しすぎて気が削がれたものの、実際の地底アイドル現場でもテーブルの隅のスタッフの見えないところでありえないくらいに密着して何かささやきあっている繋がりを一切隠そうとしないアイドルとヲタクの姿を見たことがあるので、まあこういうこともなくもないのかもしれない。
ちなみに、このいちゃいちゃ物販シーンでは、視界の右端で楽しそうにヲタクを相手にしている山井すずちゃんが可愛かったり、チェック柄のシャツベルトインコミュニケーション不全中高年ヲタクの姿があまりにリアルすぎてびびるといった面白も見逃せない。
チャプター2以降は楽屋のAVシーンなのであまり語ることはないけれど、強いて言えばパンツの上からキンブレを執拗にエロ道具化するシーンはなんのフェティシズムなのだろうかというのが気になったのと、パンツを脱がせたあとはキンブレは使わないのはちょっとわかる、という点くらいだろうか。あとオマケのラストチャプターでの音楽プロデューサー枕接待シーンの山井すずちゃんが可愛い。
報告は以上です。皆もVRゴーグルを買おう。
なんでこんなになってしまったのかというと、Robbeetsさんがこの論文で言わんとしている論点についてあんまり説明してくれてるメディアがないから
日本語・朝鮮語・モンゴル語・トルコ語・満州語(ツングース語)などが同一のトランスユーラシア祖語に遡るのは前提としておいて
その祖語は4000年前に遊牧民が話していた言語(通説)ではなく
ここはMainの章の2,3段落目にはっきり書いてあることを訳しただけなんだが
トランスユーラシア祖語(あるいはアルタイ祖語)と呼ばれている奴が4000年前の遊牧民が喋っていたという通説が
日本国内で全然有力でも何でもないので論文の新規性についてピンと来る人間がいなくて、国内メディアもこの説明ができなかったと思われる
果たしてトランスユーラシア祖語を前提としていいのかどうかは俺もちゃんと判断はできないんだけど
論文1 ((Starostin, S., Dybo, A. & Mudrak, O. Etymological Dictionary of the Altaic Languages Vol. I– III (Brill, 2003).
Return to ref 1 in article))
論文2 ((Blažek, V. Altaic Languages. History of Research, Survey, Classification and a Sketch of Comparative Grammar (Masaryk Univ. Press, 2019).
))
論文3 ((Robbeets, M. Is Japanese related to Korean, Tungusic, Mongolic and Turkic? (Harrassowitz, 2005).
Return to ref 18 in article))
論文4 ((Robbeets, M. Diachrony of Verb Morphology: Japanese and the Transeurasian languages (Vol. 291 in Trends in Linguistics. Studies and Monographs) (Mouton de Gruyter, 2015).))
なんで心細いことこの上ない
また、最古で1200年前くらいにしか文献が遡れないこれら諸語の祖語を9000年も昔に設定して大丈夫なのかという不安もある
そりゃ一応インドヨーロッパ祖語も9000年前に遡れるんだけど、これらは3500年遡れるヒッタイト語の記録なんかが残っている
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歴史言語学についてはまったくの素人だけど、最近話題になった「日本語の原郷は「中国東北部の農耕民」 国際研究チームが発表 | 毎日新聞」(はてブ)っていう記事の元になったロベーツらの論文(Robbeets et al. 2021)を読んでみたよ!
トランスユーラシア大語族の系統関係、ちっとも証明されてなくね?
著者のロベーツは過去に著書(Robbeets 2015)を出版して、そちらでトランスユーラシア大語族の系統関係を証明したとしているようである。残念ながら増田はその著書を読めていないので、著書の方では厳格な比較言語学的手法で系統関係が証明されているというなら恐れ入谷の鬼子母神でシャッポを脱ぐしかないのだが、正直言ってめちゃめちゃ怪しく見えるよ……この論文では農業関係の語に絞って借用も含めた系統が論じられているんだけど、正直かなり無謀な気がするし、なんでこれでトランスユーラシア大語族が証明された扱いになってるのかちっともわからん。さすがに著書の方では基礎語彙の対応に基づいた議論してるんだよね? うーん……
細かいツッコミになるけど、論文のSupplementary Informationで、お米を表す「まい」という語について論じている。著者らは琉球祖語に*maïを再建するんだけど、そこから派生した語形として与論語のmai、沖縄語のmeeやmeと並んで奄美語のmisiやmiisɨを挙げている。いやいやどう考えても後者は「めし」の転訛だろ(標準日本語のエ段に対応する母音は琉球諸語だとしばしばイ段になる)。まさかとは思うけど「まい」と「めし」の区別がつかないで日琉語の系統を論じてるの?
(追記:「それそもそも呉音じゃね?」というid:nagaichiさんの指摘を受けて追記。この論文ではちゃんと「The Chinese loan morpheme is also found in Sino-Japanese mai and entered Proto-Ryukyuan as *maï ‘rice’」と書かれていて、漢語からの借用語であることは前提になってます。これは日本語の「早稲(わせ)」が朝鮮祖語*pʌsalから来てるんじゃね? っていうことを説明してるパートに付け足された部分で、借用語であることが誰の目にも明らかな「まい」に言及するのは蛇足じゃねーのと思うんですが……)
っていうか日琉祖語や琉球祖語の「土」が*mutaになってるけど何これ? *mitaじゃないの? 日本語の方言形にmutaがあるから*mutaを再構したのかな? でも先行研究(ヴォヴィン 2009: 11)で指摘されてるように祖語形は*mitaだよね……(cf. 八丈語mizya)(なお標準語「つち」は先行研究によれば朝鮮語からの借用語)
さらに、著者は3年前の論文の中でトランスユーラシア大語族の系統を推定しているが、その系統樹では、南琉球語群(先島諸島の諸方言)のうち、まず八重山語が分岐して、次に宮古語と与那国語が分かれたということになっている(Robbeets and Bouckaert 2018: 158)。……なんていうか地図見ておかしいと思わないのかな。もちろんそんな分岐は絶対にありえないと言うことはできないけど、こんな分岐はこれまでの琉球語研究で提唱されたこともない。もっと言えば、ウェイン・ローレンス(2000; 2006)の言語学的な研究によって、宮古語には見られない改新を与那国語と八重山諸語が共有していることが明らかにされている(つまり南琉球祖語がまず宮古と八重山に分かれ、八重山祖語から与那国語が分岐したと推定される)。大丈夫? 日本語の先行研究ちゃんと読んでる?
余談。本論文はやたらと琉球諸語から例を引っ張ってきてるけど、個人的には「本土日本語」は側系統であって琉球諸語は薩隅方言と姉妹関係にある南日本語派の一分岐だという五十嵐陽介(2021)の分析が妥当だと思うので、根本的に日本語と琉球語を姉妹群とするかのような系統樹には納得できないんだよな(ちなみに五十嵐の研究は活字になったのは今年だけど5年ほど前から活発にあちこちで発表されててレジュメはresearchmapで誰でも読める状態だった。まあプレプリント以前の発表原稿の段階のものを引用しろというのは酷だと思うのでロベーツが参照してないのは仕方ない)。考古学的・人類学的証拠からは、琉球列島へのヒトや言語の流入が比較的遅いことが推測されるけど、その頃にはとっくに日琉語は複数の系統に分岐してるはずなんだから(cf. 『万葉集』の東国語)、琉球語が日琉祖語まで遡る古い系統か? っていうとどう考えても違うわけで。
ロベーツらの研究が依拠しているソースの1つに、セルゲイ・スタロスチンというロシアの研究者による語源辞典がある。しかしこのスタロスチンという研究者は、日本語が「アルタイ語族」に属すという証明のために色々と強引な当てはめをやっているのだ。アレクサンドル・ヴォヴィンは、スタロスチンがいかにテキトーなことを書いているか検討している(Vovin 2005; ボビン 2003: 19–26)。たとえば、スタロスチンは日本語に基づいてアルタイ祖語に*u「卵」を再構するのだが、これはどう見ても「卯」と「卵」の取り違えである。また、スタロスチンは日本祖語に*situ「湿っぽい」を再構するが、「湿」をシツと読むのは音読み(=漢語からの借用)であることは説明するまでもないだろう。こんないい加減な「語源辞典」を使って日琉語の系統を論じるってかなり勇者だと思わない?
(っていうか、スタロスチンをはじめとする「アルタイ語族」説の支持者、与那国語で標準語のyにdが対応する(cf. duru「夜」;dama「山」)のを祖語形の残存だと主張してるのか(Vovin 2010: 40)。思ってた以上にやべーな)
案の定、ロベーツの著書も他の研究者からボロクソ言われているようだ。ホセ・アロンソ・デ・ラ・フエンテは、彼女の著書に対する書評で、「Throughout the book there are inconsistencies which may stem from a lack of familiarity with the languages involved and their scholarly traditions」(Alonso de la Fuente 2016: 535)として、彼女の満洲語転写が実にテキトーであることを指摘している。前述のヴォヴィンはさらに辛辣なことを書いている(Vovin 2017。出典表記は省略)。
The recent attempts to prove that Japanese is related not only to Korean, but also to the “Altaic” languages fare even worse. In spite of the devastating critique that has been leveled at these quasischolarly publications, they [Starostin and Robbeets] still continue to sprout like mushrooms after the rain, greeted, of course, by yet another round of devastating critique...
こんなこと書かれたら僕だったら泣いちゃうな……
なおこの論文、朝鮮祖語の再建にも問題があるらしい。以下の連ツイを参照>https://twitter.com/ian_joo_korea/status/1458706979870838788。
増田は素人なので確信を持って間違いだと言い切ることはできないけど、論文全体から信頼できない香りがプンプン漂ってきてる。
考古学とかそういう方向からの考察は知らんけど、言語学的な根拠については賭けろと言われたら間違ってる方に賭けるね。
(追記:こっちの増田→anond:20211121201022も見てね)
このへんの言語史については、古代の朝鮮半島には幅広く日琉語(大陸倭語;Penninsular Japonic)が分布してたんだけど、北方から朝鮮語話者が進入してきて言語が置き換わった、という説(Vovin 2013)が個人的には面白いなぁと思う(大陸倭語については、Vovin 2017; 伊藤 2019; 2021も参照)。いや、素人の考えだからひょっとしたら大間違いかもしれないけど。ただ、仮に大陸倭語の存在を認めるなら、日琉語の故地(Urheimat)が列島の外にある可能性もあるわけで、故地をめぐる議論どうしようかっていう議論は生まれてくるところだと思う。
あと、この増田で「標準語」って言葉を使ってるのにツッコミが入るかもしれないけど、国が言語の規範を決め全国に普及させているというのを無視して「共通語」と呼ぶのは国家による言語政策の権力性を覆い隠すから良くないと思うので「標準語」と呼ぶ派です。
著者のRobbeetsさんの名字を「ロッベエツ」と書いてる新聞があったけど、日本語表記するなら「ロベーツ」じゃない? ベルギーの研究者らしいけど、bが重なってるのは詰まって読むこと(促音)を示してるんじゃなくて、その前にある母音が短母音である(「ローベーツ」ではない)ことを示すためのものでしょ、オランダ語的に考えて……。
それにしてもマンチュリア(いわゆる満州)を「中国東北部」と呼ぶの、ヤウンモシㇼを「日本北部」と呼ぶようなもので、先住民族である満洲人の存在を透明化し漢人の入植を自明のものとする植民地主義的な用法だから政治的に正しくないと思うんだよな。ちゃんとマンチュリア or 満州と呼ぶべきでは。
A. スプリンターズSではダノンスマッシュ、秋華賞ではユーバーレーベン、菊花賞ではステラヴェローチェ、天皇賞(秋)ではコントレイル、エリザベス女王杯ではアカイトリノムスメの勝利を予想していました。マイルCSではグランアレグリアに賭けてます。ジャパンカップは今度こそコントレイルが勝つはず。
niwaradi そもそも著者が多く日本の大学の学者が共著者に10人以上いてNature編集部とレビュワーも賛同したはずなので学会で揉めてる分野なのかな?日本語朝鮮語の共通祖先はどこかにあると思うが。
共著者が多いのは、色んな分野にまたがって調査してる理系の論文だとよくあることだと思います。Natureは基本的に理系の雑誌なんで言語学みたいな文系領域の事情にはあんまり明るくなかったんじゃないでしょうか。ちなみにその「日本語朝鮮語の共通祖先はある」って考え方にめっちゃ反対してるのが本文で言及したヴォヴィンです。最新の論文(Vovin 2021)では日本語の起源は「アルタイ語族」じゃなくてオーストロアジア語族だーって気炎を上げてます(ほんとかよ)。
大野晋の日本語タミル語起源説はただのトンデモです。結論どうこうじゃなくて方法論の時点でおかしい。詳しくは長田(1998)や山下(1998)を参照してください。
c_shiika 令和の騎馬民族征服王朝説だったか…… / ウマ増田さんはウマの記事もちゃんと増田に投稿するべきだと思うの
手持ちのジュエルを全部つぎ込んだけどメジロドーベル引けませんでした!!1!(代わりにすり抜けでナリタタイシンが来た)