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はてなキーワード: 満州語とは

2021-11-21

日本語の原郷についての論文うさんくさいのはこの論文の主たる論点があまり知られてないか

anond:20211121124146

 

結論うさんくさいという話はよくわかる

なんでこんなになってしまったのかというと、Robbeetsさんがこの論文で言わんとしている論点についてあんまり説明してくれてるメディアがないか

どんな論点を言いたかったのかというと

 

日本語朝鮮語モンゴル語トルコ語満州語(ツングース語)などが同一のトランスユーラシア祖語に遡るのは前提としておいて

その祖語は4000年前に遊牧民が話していた言語(通説)ではなく

9000年前に農耕民が話していた言語である

 

ここはMainの章の2,3段落目にはっきり書いてあることを訳しただけなんだが

トランスユーラシア祖語(あるいはアルタイ祖語)と呼ばれている奴が4000年前の遊牧民が喋っていたという通説が

日本国内全然有力でも何でもないので論文新規性についてピンと来る人間がいなくて、国内メディアもこの説明ができなかったと思われる

 

果たしてトランスユーラシア祖語を前提としていいのかどうかは俺もちゃん判断はできないんだけど

論文内でこの前提を受け入れる根拠として出している出典が

論文1 ((Starostin, S., Dybo, A. & Mudrak, O. Etymological Dictionary of the Altaic Languages Vol. I– III (Brill, 2003).

Return to ref 1 in article))

論文2 ((Blažek, V. Altaic Languages. History of Research, Survey, Classification and a Sketch of Comparative Grammar (Masaryk Univ. Press, 2019).

))

論文3 ((Robbeets, M. Is Japanese related to Korean, Tungusic, Mongolic and Turkic? (Harrassowitz, 2005).

Return to ref 18 in article))

論文4 ((Robbeets, M. Diachrony of Verb Morphology: Japanese and the Transeurasian languages (Vol. 291 in Trends in Linguistics. Studies and Monographs) (Mouton de Gruyter, 2015).))

 

なんで心細いことこの上ない

 

また、最古で1200年前くらいにしか文献が遡れないこれら諸語の祖語を9000年も昔に設定して大丈夫なのかという不安もある

そりゃ一応インドヨーロッパ祖語も9000年前に遡れるんだけど、これらは3500年遡れるヒッタイト語の記録なんかが残っている

 

まあ結論としては元増田と同じくうさんくさいって事になります

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追記 : はてな記法脚注ってどうやるの

 
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