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はてなキーワード: 素粒子とは

2016-02-13

物理学における波や情報の位置付け

物理学的に言うと、ニュートリノとかの物質けが最初単位なの?

波とか情報というのは、それそのもの独立素粒子と並列な要素ではない?

それとも、波や情報というのは物質のふるまいの性質という扱いなの?

教えて!エロい

2015-12-13

ブクマを伸ばすためのモテカワ増田キャラメイクつの法則!!

1. 必ず「プラス」要素と「マイナス」要素を混在させる。

 × 「俺は成績優秀、眉目秀麗、超絶金満エリート宇宙飛行士なんだが〜」

 × 「俺は頭の悪い金なし無職キモメンなんだが〜」

 ◯ 「俺は学歴や金はあるけど超絶ブサイクなんだが〜」

 

 さらに「伸ばす!」ためのアドバイス

 女性主人公場合マイナス要素オンリーでも受け入れられる場合がある。

 ただし、その場合でもかならず「恋人がいますアピールを忘れないこと!

 

 

2. 基本上から目線を忘れずに。

 × 「おれなんかがエリートインターネッターのあつまるはてなの中のさらエリート層のオリンポス山である増田に書くなんて烏滸がましいですけど〜」

 ◯ 「ほんと増田ってクソだよな」


3. 基本主語は大きく、喧嘩売る時の主語もっと大きく!

 × 「素粒子はクソ」

 ◯ 「日本人はクソ」

・「ここで差がつく!」ワンポイントアドバイス

  「男女」「文系理系」「オタク」などの紋切り型効果的に使って「敵」を創りだそう!


4. 常に比較で語れ!

 ◯ 「日本に比べてヨーロッパでは〜」

  これで出羽守をみかけると自動的に「メイロマかよww」とツッコミを残すbotを三体以上確保できるぞ!

  「確実に取れるところは逃さない」。それがモテカワ増田の基本テクだ!


5. 出身はいつもシティボーイ!

 × 「おれっち、香川田舎出身なんすけど〜」

 ◯ 「生まれ世田谷、育ちは調布渋谷109で産湯をつかい23区から一歩も出たことありません」

  おのぼりさんの多いはてなーの心をわしづかみに! 

  イメージだけで田舎disることを忘れずに!


6. かならず最後は「俺が勝つ」!

 × 「〜〜で、結局、その後おれは無一文になって誰からも見放され、こうして孤独死しつつあるというわけさ」

 ◯ 「〜〜で、いろいろあったけど、今のおれはハリウッド女優彼女と毎晩札束風呂に入って摩天楼を眺めながらアンガステーキを食い放題ってわけさ!」

  「上から目線」を忘れないために、オチはかならず俺TUEEEにすることを忘れずに!

  最初ダウナーにはじめといて実は勝ち組でした! という叙述トリックや、「自分では幸せそうだけど傍からみると……?」となメリーバッドエンド方式文学リテラシーの高いはてなーの心をくすぐるぞ!


7. どこか卑屈さを忘れるな!!

  1)に戻るようではありますが。

  これまで「マッチョであれ」と説いてきたわけだけど、でもやっぱり大事なのは読者へのシンパシー

  とある調査によるとインターネッターの八割は心の底で自分嫌悪している卑屈なクソ野郎であるという結果が出ている!!

  だから、どんなマッチョキャラだったとして、器の小ささを演出することを忘れるな!!

  なんてったって増田とは増田に書くやつのことなんだから

2015-12-09

グーペおじさん Q&A「ホログラフィック原理

Q.

「我々はホログラムの世界に生きているのではない」ということが明らかに - GIGAZINE

物理研究者はこの世界ホログラムだと考えているってほんとうですか?

シミュレーション仮説」と「ホログラフィック原理」について教えてください。



A.

よしきた、ホログラフィック原理やな!

おっちゃん素人から間違ってたらかんにんな!

GIGAZINEさんの内容はいろいろ間違いや。

シミュレーション仮説ってのは「この世界コンピュータじゃないか」と哲学者さんが勝手に言っている話や。物理関係ない。

一方「ホログラフィック原理」つうのは

『異なる次元の2つの理論が実は同じである

という数学的な予想や。

次元 N=4 超対称性 Yang-Mills 理論 = AdS5 x S5 上の10次元重力理論

みたいな奴やな。

予想と言っても部分的には証明されていて、今でも数々の証拠があがって来とるわけで

多くの人が信じていると思うで。

ブラックホール原子核や物性理論を弦理論ないし超重力理論研究できるようになったんやからこれはすごいこっちゃ。

とにかく、物理屋さんはでまかせ言ってるわけやなくて、いろいろ計算しとるわけやな。角度とか

GIGAZINEで取り上げられていた研究はなんですか?

論文はこれのようやな。ホーガンさんの研究や。



おっちゃん素人から読めんのだけど、重力の量子効果観測しようとした話に見えるよ。

話を進める前に、まず現状の物理理論についておさらいしとこか。

まず、この世界には電磁気力」「弱い力」「強い力」「重力の4つの力がある。

これら4つを統一した究極理論があると物理屋さんたちは考えている訳や。

電磁気力+弱い力」ここまでは出来とる。

数年前にヒッグス粒子発見で大騒ぎになったやろ? あれが電弱統一理論完成の瞬間だったんや。

次は電磁気力+弱い力+強い力やな。候補となる理論はいろいろできてて、LHC超対称性粒子ってやつを探しとる。

ここまではいけそうなんや問題重力や。

ここまで物理屋さんの使ってきた理論を「場の理論(=特殊相対論量子力学)」つうんやけど、

場の理論重力理論を作ってみるとするな。簡単のため世界ドット絵のように細かく区切って理論を作ろ(格子正則化や)。ここまでは簡単なんや

ここで、ドットの1辺をずーっと小さくしていって連続極限をとると理論破綻してしまうんよ。無限大が出て来て取り扱えなくなってしまうのな。

頭のいい人たちがいろいろ考えたんやけどな、ずっと難航しとるんや。

子ループ重力

連続極限で理論つくるからだめなんよループで考えましょってやつな。難しすぎて論文出せない絶滅危惧種

単体分割理論

もう一歩進めてこの世は連続的じゃないんや! 結晶構造みたいに分割されているんや! ってやつやな。

こっちも難しすぎて絶滅危惧種

重力理論

超対称性導入して無限大キャンセルさせるやつや。難しすぎて絶滅危惧種になるかと思いきや、

ログラフィック原理でいろんな理論との対応が見つかって今めっちゃ輝いとるな! すごいこっちゃな

ほんなこんなで超難しいんよ。手を出すと死ぬねんで。

難しい原因のひとつ実験結果がないことやな。重力の量子効果をみるにはプランクスケール (10^19 GeV)程度の実験が出来れば 良いのやけれど、

加速器で作ろうとすると銀河系サイズらしいな。こいつは無理や。

こんなんやで「インターステラー」ではブラックホールまで直接観測に行ったわけやな。

そんで、ホーガンさんの研究はな、主人公ブラックホールまで行かなくてよかったんちゃう?」って内容なんや

地球上で実験できるらしいのな。使うのは加速器じゃなくて重力波検出装置や。最近 KAGRA が話題になっとったな。ああいうやつや。

乱暴に言うとな、ながーーーーーいアレを用意してその長さをはかるんや。時空が歪めば長さがかわるっつうわけや。アレというのはマイケルソンレーザー干渉計な。

でもな、おじさんみたいな素人に言わせればな、さすがにプランク長まで測定できんのとちゃう? 重力の量子効果なんて見えんの?と思うところや。

どうもホーガンさんはある模型でこのへん計算してみたようなんよ。それで意外といけるのとちゃうのと。

そんでGIGAZINEさんによると実験してみた結果それっぽいスペクトラムは出て一度喜んだのやけれども、

きちんと検証実験したらダメだったらしいなあ。残念やな。


おっさん素人ブタから間違っとるかもわからんけどこの辺で堪忍な。

この世界シミュレーションではないのですか?

物理屋さんはその辺に興味ないんや・・・

仮に、仮にな? この世界PCの中でシミュレーションだったとするな。

そうすると、物理屋さんはそのコンピュータ言語を黙々と調べて、本物と同じコードを黙々と書くわけや。

物理屋さんの目的あくまでこの世の全てを記述する理論を作る事なんやな。それを誰が書いたかは興味ないんや。

上のはたとえ話やけれど、コンピュータ言語数学に置き換えるとそれっぽい話になるな。

例えば弦理論によるとこの世界11 次元であるわけやが、

これはゼータ関数(n=-1)

1 + 2 + 3 +・・・ = -1/12

を使って導いた結果や。こんな調子数学要請から理論が決まっているんよ。

この世の全てを決めているのが数学なら、数学を作ったのは誰か?っつう話やな。

おっさん数学者さんだとおもってるけどね。数学者さんが神や。

でも数学者さんは「俺が作ったのではなく自然にあった物を発見したのだ!おお!なぜ数学はこんなにも物理に役たつのか?!」

などと言い始めることがあるからね。わかんないねおっさん興味ないけど。



ブコメ

ustam: ここは匿名ウンコの話をする場所やで。せめて仮想グルウンコの話でもしてたらどうや? ところで重力距離反比例するのに距離が0でも無限大にならんのなんでや? 数学証明できてないんちゃうん?



妙にタイミングのいい質問やな・・・わかって質問してるやろ。

あん素粒子屋だな? おっさん匂いでわかるで。

実はな、重力の至近距離の振る舞いはよくわかっていないんや。

実験ニュートンの逆2乗則が確かめられているのは r = 1[mm] 程度なんやな。

不思議なのは4つの力の中で重力だけ異常に小さいというところや。

これを説明する模型が「この世界は高次元空間にあって、重力けが次元を伝播する」というやつなんや

ここで図入りでわかりやす説明されとるんでもっと知りたい人はそっち読んでな。

で、この模型検証しているのが LHC やな。マイクロブラックホール実験って聞いた事あるやろうか?

シュタゲ元ネタや。オカリンタイムマシン作っとったがこっちは余剰次元(高次元)の確認や。

ところがな、外国マスコミさんが「LHCブラックホール世界滅亡」と騒いだんやな。

そんですんごいデモが発生したもんで加速器の皆さんみんな大変だったんや。

おっさんからみんなにお願いがあるんやけどな。もしマスコミさんが「マイクロブラックホール」の報道をしていたら余剰次元実験成功したんやなと心の中で置き換えて欲しいんや。別に危ない事してへんからね。

まあ、おっさんLHC 程度じゃまだ見つからんとおもっとるけどね。

あとこの手の模型を作った人の1人が美しすぎる物理屋こと リサ・ランドール な。

おっさん好みのべっぴんさんや。知らない人は画像検索してみるとええで。

feita: 違う。ロースおじさんはまず最初全く関係ないネタ脱線するの。でその後何故か急に博識ぶりを披露しだして、で最後にまた脱線するの。はいわかったらこリズムでもう一度(鬼畜

なん・・・やと・・ 「グーペおじさん」じゃなくて「ロースおじさん」やったんか・・おっさん素で間違ってたわ。


kitayama: 小4が出てこないので、やり直し

すまんな・・・おっさんロースおじさんじゃなかったんや。グーペおじさんや。かんにんな・・・

2015-11-14

京速コンピューター (続き)

いくつかのコメントを読んで、ひょっとしたらスパコンについて

誤解されている方がいるのではないかと思ったのでちょっと書き足しておきます

一般的スパコンは、ネットを通して sshログインして使います

そこでコンパイルしてジョブを流します。

ものすごい高性能なサーバ―と思って頂ければイメージが伝わると思います

常に多数の人が日本中からアクセスして使っています

京が東大にあろうと、国立天文台にあろうと、どこにあろうとも利用者的にとっては何もかわりません。

コンピュータを小さく分割して各地においたらいいでしょ?

うーんこの手のコメントをよく見るのですが、何を思ってそうおっしゃっているのか意図を掴めずにいます。僕には

「なんでGoogleサーバ―を各家庭におかないの?」

といった質問に聞こえます。なぜ各家庭に置きたいのだろう?

仮に京コンピュータを分割して各地に置いたとします。

そうしたらまず、大規模計算の人が使えなくなりますね・・。ノード数を分割するのは計算を速くする意味もありますが、

そもそもデータ量が多すぎて1ノードに載らない、という分野もあります。大きな計算をしている人から死ぬでしょう。

全部繋げて並列計算しようとしても、スパコンを使うような計算ノード間の転送ボトルネックなので、遠く離されちゃうとそれも無理です。

それから素人目線にもスパコン管理にはそれが1カ所に固まっていた方がやりやすいように思います

各地にSEさん派遣して管理者を雇うとその分人件費がかかりませんか?

デメリットは思いつきますメリットがわかりません。

べつに分割したからといって京の開発費が安くなるわけでもないですし・・。

京を潰してたくさんスパコンを買って、弱小の研究者に使わせるべき


別にコンピュータが他の研究者を圧迫しているわけではありません。むしろ逆です。

もし仮に、京が突然なくなったら、現在コンピュータを使っている人たちが他のスパコンを使い始めるでしょう。

そうしたら僕のような末端の使えるスパコンはなくなってしまうかもしれません。

各分野のリーダーたちは10年計画で計算資源スパコン)を準備しています

宇宙計算資源宇宙リーダーが、素粒子計算資源素粒子リーダーが、一般企業政府

計算資源計画的管理調達しているわけです。

京速も当然その計画の中に含まれているので、突然なくなると困ったことになります

コンピュータを誰にでもつかわせてあげるべき!

そんなことをしたら混雑しすぎて何も出来なくなります。具体的に言うと

『5ヶ月前に流した俺のジョブ! まだ流れないんだけどーーーーー!!!!??? おいいいーーー!!」

みたいなことになりますスパコン一年間に使える計算量は決まっていて、

そこから逆算して使える人数、プロジェクトが決まっているわけです。

また課題審査するのは京速だけではなく、多くのスパコン一般的にやっていることです。

スパコン国民税金運営されているので大切に使っているという事です。いいかげんな研究は出来ません。

(たぶんいいかげんな使い方をしたら同業者に殺されると思う)


僕の書いた文章ますます誤解を増やしているみたいで申し訳ないです・・

2015-11-13

京速コンピューターをなぜつくるのか?

スパコンとは

精密計算科学/数値シミュレーションを行う研究者達にとっての基本インフラです。

10単位で計画されているもので、鉄道電気と同様に、

突然なくなると大変な事態になる事はどうか把握しておいてください。

スパコンを使っている人

一般企業

残念ながら京速を使っている企業は公開されていないようですが、

地球シミュレーターの利用企業からなんとなく推測できます平成23年度まで常連だったトヨタ住友などが京速稼働以降姿を消していますスカラーマシン適応した計算京速に移行したカンジでしょうか。

基本的に有料で使用されており、得られた結果は企業秘密として扱われ公開されません。

(追記:

京速ではなく HPCI ですがこちら産業利用をクリックすると論文リストが見れるようです。参考までに)

大学研究所研究者

一般に、スパコンでは年1~2回の公募があり、そこに申請します。研究者向けに言うと「科研費めっちゃ厳しい版」です。審査書類プロポーザル)とプレゼンです。ライバルが顔を合わせて殺し合うので厳しいし怖いです。

京の場合特に競争が激しく、新学術を通すような大御所達がボコボコ落とされた事で一部で話題になりました。研究者同士で競争し合い勝ち残った一握りのエリート京速を使っているのだということは理解しておいてください。政治家に叩かれるまでもなく、研究者同士で常に科学文脈議論し、叩き合っています

ちなみにとある blogで「京速は何に使うか決まっていない」と叩かれたようですが、これは公募が出る前の話なので当たり前です。

なぜ国産マシンを作るのか? 輸入すればいいのでは?

京の目的は多数あるのですが、まずは

ということを押さえて以下を読んでください。

お金もったいない

日本で作ろう」というひとたちは「日本から出て行くお金」(貿易赤字)について気にしています。一方「輸入しろという人」は「政府から出て行くお金」(国の借金)を気にしています。前者は企業経済産業省の人たちで、後者財務省もしくは「国民目線」ですね。

技術継承

かつて日本スパコンを作り、シェア斡旋して来た技術者達はまだ生きています

彼らが引退する前に若手に技術継承をすることが京速目的ひとつです。

(実は戦後航空機技術継承を巡って同様のプロジェクトがあったのですがこちらは失敗しています・・)

戦略資源として

しか外務省かなんかから要請だったとおもいます(忘れた)。

戦略資源」という意味がわからなかったので人に聞いたところによると

何があっても戦争に巻き込まれないため、いざというときには日本スパコンを作れるようにしておきたい、といったかんじのことを説明されました。

日本各地に備蓄してある水とか石油とかと同じ扱いという事ですかね。

こちらの要請は上の「技術継承」と関連しています


(追記:

   要は日本産業ダメージを与えるにはスパコン攻撃すれば良いという状況になっていて(関連企業はこんなかんじ)

  「日本にはスパコン売ってやらねー」とやられることを恐れているようでした。誤解を生んですみません


研究者は京でどのような成果をだしているの?

企業研究基本的に公開されないようです。大学研究

などで一部が公開されています

それから研究グループ毎に web ページをつくり広報しているのですが、

はっきりいうと、関わっている研究グループが多すぎてまとめ切る事は不可能だと思います

研究者説明責任がなってない!

京速は毎年大量の一般向けイベントを開いています

今月も7個くらいあるんでどうぞ行ってみてください。



京速高すぎない?

それは日立富士通の人が一番そう思っていると思います

政府が全額出すのではなく、企業と半分ずつ費用を出し合うからです。

1から開発するのは大変なんでしょうね・・

ベクトル型とスカラー型で揉めたのは?

ベクトル型に適した研究分野と、スカラーに適した研究分野があります

前者は主に流体計算のようです。例えば気象海洋宇宙分野とか製品開発における空気抵抗の計算など。

後者はその他いろいろです。例えば素粒子の格子QCDトヨタ物理シミュレーションなんかはおそらくこっちでもいいのでしょう。ここで


という状況があります利用者を集めて京に関する議論があったのですが

ベクトル派「ベクトルマシンがなくなってきた。こんなときこそ国に作ってもらわないと。スカラーは話にならない」

スカラー派「ベクターは高いし流行遅れだし富士通ベクトル型と心中させるの?ベクトル派はGPUでも使ってろよ」

といったカンジで大揉めしました。このあといろいろあったのですが最終的にスカラー派は京速で、ベクトル派は地球シミュレーターでと住み分けているようです。

なんでGPUにしなかったの?

当時のGPUは「良く間違える上に、間違えたかどうかチェック出来ない」精密科学計算にはちょっと使えない代物でした(当時の話です)。東工大TSUBAMEがありましたが、あれは「GPUすごい」というより、「松岡さんスゴイ」なのではないかと思います

自民が〜 民主が〜

最終的に民主仕分け撤回しましたし、今回のやつも「予算の削減努力を」という提言であってスパコン自体仕分けられたわけではありません。そして企業側も削減したいとは思っているはずなのでたぶん誰も困らないはず。困るのはこの手のニュース陰謀論を流され、国民の誤解を招く事です。(どうも政治が絡むと陰謀論が流れやすいようです)前回ひどい陰謀論を流されたのでちょっと警戒しています自民民主も両方かばたからね!喧嘩しないでね!

以上、大昔のことでうろ覚えですがこの辺で・・・

なんかまちがってたらごめんね

(追記)

すみません、一部誤解を生む文を削除しました。

京や地球シミュレーターといったスパコンでは

があります競争が激しかったのは無料コースの重点課題であり、有料コースはいつでも受け付けているはずです。

TSUBAME無料コースが以前までなかった、あってもハードルが高い 有料で使うには(僕の分野の計算性質上)ちょっと気軽に申し込める値段じゃなかった、ということです。TSUBAMEの有料コースが特に高いというわけではありません。

誤解を生んですみません



以下個人的コメント



azure-frogs『世界一になる理由説明できるようにしてください』という問いには最低限でこの程度の説明必要なのに、例の仕分け当日に出てきた答えは『夢』だったわけでw


この記事民主党批判意図はありませんし、また、あのときスパコン批判した人たちを決して馬鹿しません。

あの仕分けを見ていたなら当然そうですよね。どうもすみません

ところで上記の内容は、報道関係者向けに開かれた討論会の内容の一部です。仕分け直後に研究者達が企画したものです。

そこでの内容は結局、どこにも報道される事はありませんでした。そもそも報道関係者は2、3人しか来ませんでした・・

科学技術に関する真面目な話は報道されにくいです。

なので大変お手数なのですが、スパコンについて知って頂くには、各地で開催される一般公開講演会に足を運んで頂くしかありません。

申し訳ありません。

ROYGB税金で作る必要性はあるのかな。

うーん・・企業毎にスパコン外国から購入するということですか? どうでしょう・・・

スパコンを「購入する」といっても完成した製品がポンと来るわけではありません。

その場で組み立てて、バグ取りとかテストとか利用者も一緒になって手伝います。(一個ずつ基盤抜いてチェックとかも・・)バグ取りとチューニングでだいたい1年くらいかかりますスパコン管理者も知識と技術を求められるのでどの企業にもできるというわけではないのかもしれません。一応、その辺りのスパコン利用リテラシー企業の人たちに教えるというのも京速目的の一つだったかと思います

一方、素粒子宇宙研究者達は基盤Sなど取得して PACSシリーズGRAPEシリーズを作ってきたので国策スパコンがなくなったら以前のように独自開発に戻るのだとおもいます。たぶん一番影響を受けるのは一般企業です。


komochishisyamoその辺は多分判ってる気がする。問題は1100億超、次はもっと掛かるという費用に対する説明の方なのでは?誰もスパコン要らないとは言ってないわけだし。


僕はあくま利用者のひとりであってスパコン開発はド素人です。なのできちんとお答えできません・・すみません

ところでスパコンの開発費はほぼ人件費です。新しいものを作るので開発期間の検討をつけるのはなかなか難しいのではないかと素人目にも思います。だいたい計画通りにいかなくてずるずる開発期間が延びた結果開発費が・・・というのはよくある話ですよね。

京速コンピュータは計画当初から確か10年ほどかけてつくられたので、110億を富士通技術者の平均年収割れば、関わった人数が概算できるかもしれませんね?

yum1271 人件費のみで、年収750万の専門技術者が1400人で10年開発=1050億円。末端まで含めて1400人は少ない気がする。あと人件費以外もかなり掛かるはず

そうなのですか・・適当な事を書いてすみません

HarnoncourtHarnoncourt費用年収ではなく人月単価計算すべき。1人月80万~マネージャで200万くらいです。この単価は、昔からまり変わりません(汗)。スキル低い新人だと1人月60万くらいになりますが、そんな奴を連れてくるなと。

まさか専門家さんですか! どうもありがとうございます

gaudere 80年台に日本勢がシェアを「独占」していた、というのはちょっと無理があるのでは。もちろん、存在感はいまよりずっとあったけど。その頃の人がまだ残ってるのはその通り(定年間近だけど)。

どうもありがとうございますちょっとかき直しました。

日米スパコン貿易摩擦イメージが強すぎて誤解していました。すみません

他にも間違いがありましたらご指摘いただけたら嬉しいです。


bhikkhuなんか食料安全保障みたいな話になってる。結局は技術的に負けてる産業に国が補助金出すって話と理解していいんですかね。

えーと、僕はスパコン開発は素人なのでわかりませんが、

コンピュータは完成時に実行効率90%越えの化け物みたいな数字(本当にスカラー?!)をだしてTOP500 1位とって、多数の賞を獲得してたので国産スパコンプロジェクトとしては大成功だったように僕には見えました。あれだけあれば宣伝になるし売れたのでは?関係者じゃないのでわかりませんが。

filinionfilinionムーアの法則21世紀にあってさえ、計算機資源ってそんなに足りてないものなのか…。実用であるなら、コスト効果ベストなあたりを何台も作る、というわけにはいかないんだろうか。一位でなきゃだめなの?

すみません、誤解を生んだようです。スパコンは京以外にもたくさんあります

自身は京コンピュータと全く関わりのない人間ですが、他のスパコンアカウントはありますし、計算時間も頂いています

もし、京を潰したら現在京をつかっている人たちが他のスパコンを使い始めるでしょう。そうしたら僕のような末端の使えるスパコンは無くなってしまうかもしれません。京も含めて分野全体の計算資源の計画がなされているので突然無くなると困るという事です。


主に京が叩かれているのは「なんで日本スパコン作るの?海外の買えば安いのに」というものなので

その辺りに焦点を絞って説明したつもりなのですが難しいですね・・・

わかりにくい文章すみません

トラバ

http://anond.hatelabo.jp/20151113183705

その記事をみると河野さんが真面目にやっていることが伝わってきますね。悪い人ではないのでしょう。

でも難しいですね・・・自身仕分けで上手く説明できる気がしません。

根拠のない数字」とはおそらく経済効果のことですよね。一番経済効果があるのは一般企業製品開発なのですが、

基本的スパコン計算結果は企業秘密になっているはずです(京の企業利用はよくわからないのですが、地球シミュレーターに習うとそのはずです)。公開されているのは無料利用した基礎研究で、こちらの経済効果はどうしても妄想になってしま・・・

車よりも電車を例にとった方がいいかもしれません。

大勢の人が関わりすぎて把握できないのが難しさの原因の一つだからです。

中韓高速鉄道ダンピング競争の果てにJR赤字になり、鉄道撤退を表明しました。

日本政府が「半分出すから続けてくれ」とJRに頼む。すると「何で税金出すの?どのくらい経済に影響があるの?」と問われる。でも JR国土交通省も答えられない。各企業に表明してもらうしかない。

といったカンジですかね。 選択肢は、割り切って外国に頼むか、税金投入してでも鉄道支えるか、です。

2015-10-15

ニュートリノ振動は役に立つのか?

はてなブックマーク - ノーベル賞受賞の梶田隆章教授、NEWS小山慶一郎に「意味が分からない」 - ライブドアニュース

において「ニュートリノ振動は役に立つのか?」が話題になっていました。

以下に個人的な考えを述べます。できる限り誠実に書いてみます

ノーベル賞受賞の理由

まずはニュートリノ振動ノーベル賞を受賞した理由を振り返ってみましょう。

研究者達は世界の全てを記述する究極理論を目指しています。その理論においては自然界における4つの力、重力電磁気力(電場磁場)、強い力、弱い力を統一されているはずだと考えられています

1970年代電磁気力と弱い相互作用統一まで完成し、現在では強い相互作用記述する量子色力学とあわせて標準理論と呼ばれています。そしてこの後、人類は長い停滞期を迎えました。標準理論実験と合いすぎたのです。

人類はこれまで実験により理論の破れを見つけ、それをヒントにして次の理論を作り上げてきました。マイケルンモーリーの実験相対論に、光電効果実験量子力学へと繋がりました。標準理論を超えて大統一理論に進むには理論の破れを見つける事が不可欠なのですが、長い間それを見つける事ができませんでした。こんな中で唯一見つかった標準理論の破れ目がニュートリノ振動だったのです。現在私たちの手にする数少ない、 beyond the standard model へ繋がる鍵と呼べるでしょう。

ニュートリノ振動は役に立つのか?

以上より「ニュートリノ振動は何の役に立つのか」は「大統一理論は何の役に立つのか」に言い換える事が出来るでしょう。

しかし残念ながら大統一理論は(候補は日々研究されているものの)まだ完成もしていません。これはちょっと早すぎる質問でしょう。その前にまずは現在素粒子理論——標準理論は役に立つのか? を考えてみることにしましょう。

素粒子理論は役に立つのか?

実をいうと僕は素粒子理論は実社会には全く役に立たないのではないかと思っていました。

ところが癌医療への応用火山研究への応用加速器副産物といえる放射光を利用した品種改良材料開発といった産業利用が次々と成されるのを見て心の中でジャンピング土下座しました。

いや、僕が「素粒子は役に立たない」と考えたのは単に僕に才能がなかっただけであって、世の中には僕の思いもよらない利用法を考えつくすごい人達がたくさんいるのだと思い知らされました。

それでニュートリノ振動は役に立つのか?

ここでようやく表題に戻るのですが、「ニュートリノ振動は役に立つのか?」「大統一理論が完成したとしてそれは役に立つのか?」といった質問に僕なりに誠実に答えてみると以下のようになります

「正直に言うと僕には役に立つようには思えないし、どう使われるかも全く想像つきません。そして役に立たないと言い切る自信もありません。」

「ただ、これまでの歴史を振り返ると誰かが利用法を考えるかもしれません。世の中には凄い人たちがたくさんいるのですから

追記

これだけだと誠実じゃないと思ったので追記します。

仮に大統一理論が完成したとしてもお金にはなりません。理論定理を使う上で特許料は発生しないからです。研究成果は世界に公開されます

素粒子研究人類の貢献にはなるかもしれませんが、国益にはならないでしょう。

2015-10-07

世界のはじまりについて、誰か教えてほしい。

なぜ無から有がうまれたのか、世界のはじまりは何なのか、という問題がある。

いわゆる「無限後退」とか「ホムンクルス誤謬」などと言われたりする問題だ。

すなわち、「前提1:すべての存在には原因がある、前提2:世界存在する、結論世界には原因がある、それを神と呼ぶ」、と言えるとすると、「前提1:すべての存在には原因がある、前提2:神は存在する、結論:神には原因がある」となってしまい、永遠に遡れることになってしまう。

また、量子力学等では、世界のはじまりについて、量子のゆらぎによってビッグバンがおきて宇宙ができた、等と説明するようだけど(正確ではないかもしれない)、これについても、「ではなぜ量子のゆらぎは起きたのか」、と遡ることができる。

この問題について頭をめぐらせていたら、頭がぐるぐるしてだんだん気持ち悪くなってきた。

気持ち悪くなりながらたどりついた結論としては、そもそも世界にはじまり(あるいは、「全ての原因」などと言い換えてもいいかもしれない)があると考えること自体が間違いなのではないか、ということだ。

上で挙げた命題でいえば、「すべての存在には原因がある」という前提がそもそも間違っているのではないか、と思った。

ここからは、感覚的な議論になるんだけど、「すべての存在には原因がある」、というのは、「すべての存在には、それを構成する更に小さい単位がある」、ということと似ている気がする。

物理学的には、今のところ素粒子が、全てを構成するもっとも小さい単位ということになっていると思うけど、仮にこれが正しいとして、素粒子もっとも小さい単位である、ということに理由はない。ただ、そうなっているだけ。

これと同様に、世界についても、「ただ、量子的ゆらぎからまれた」、それだけのことで、理由は無いのではないだろうか。

あるいは、こうも言えるかもしれない。

世界のはじまりを辿ろうとするのは、合わせ鏡の一番奥を探そうとするようなものである世界は、ただそこにある。

あるいは、こうも言えるかもしれない。

世界のはじまりというのは、概念上の存在にすぎない。概念上、10センチの直線を半分に切っていくと、無限に半分にすることができるが、現実世界では、10センチの紐を素粒子の大きさまで切れたとしても、それ以上半分にすることはできない。

そんなことを考えながら、夜空の星を見上げていると、不思議な気分になる。

誰か答えを知っていたら教えて欲しい。

2015-09-10

世界いちばん遠回りな世界一周

http://anond.hatelabo.jp/20150910215231

からの続き

自分の本当の想いに気づいたなら、あとは現実的な算段をつけていくだけだ。

僕が主に学びたいのは経済学である。だから経済学部のある大学を目指す。それは確定として、どの大学を目指すべきだろうか。みんなどうやって志望大学を決めてるんだろう。調べても情報が多すぎて混乱してくる。旧帝とかMARCHとかってなんぞ。ゼミとか研究室とか修士とか博士とかもよくわからない。そもそも大学の仕組みがよくわからない。最初のうちは学ぶ側で、そのうち教える側だったり、最先端研究をする側にまわる、というのはなんとなく知ってる。以前は「4年勉強して卒業」としか思ってなかったので、これでも大学に対する理解はだいぶ進んだほうだけど、やっぱり前提知識がいろいろ足りてない気がする。

いや待て、そういった知識的な問題よりも何よりも、その前にまず僕には大学受験資格がない。僕は中卒なのである。正確には高校中退だけど、数ヶ月しか通っていないので取得した単位なんてないも同然だ。どこを志望するとか、大学に通う資金はどうするとか、それ以前の問題だ。受験資格を手に入れなければ、スタートラインに立つことさえできない。まずはその問題から片づけよう。あとのことはあとで考えよう。

そういうわけで大検について調べてみる。どうもいまは名前が変わっているようで、高等学校卒業程度認定試験、略して高認という名称になっているらしい。試験は年2回、8月と11月に行われる。科目は、国語英語世界史A/B、日本史A/B 、地理A/B 、現代社会政治・経済倫理、科学と人間生活化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎、数学I。これらの中から8〜10科目を受ける。合格ラインは40点前後らしい。半分正解できればいいのだ。しか高校で習う教科ってこんなに多いのか。けっこう大変そうだ。文科省サイト過去問が公開されているようなのでひとつずつ見ていく。

まずは国語。大問が4つで、現代文が2問、古文漢文が1問ずつ。現代文のほうは普段から本を読む習慣のある人なら普通に解けそうな感じだ。僕もいちおうコンスタントに本は読んでいるし、現代文に関しては問題なさそうだった。古文漢文に関しても文章の意味は7割以上わかるし、試しに問題を解いてみたら全問正解だった。あれ? 古文漢文って中学でやるんだっけ? 独学でやった覚えはないから中学でやったんだと思うけど、20年たっても意外と覚えてるものだと思った。文法とかはさっぱりわからんけど。

英語に関しても問題なさそうだった。英語は二十代のころに必死こいて勉強した時期がある。1回だけ受けたTOEICは680点だった。そのあと半年海外放浪して日常会話くらいなら問題なく喋れるようになったし、これで合格点を取れないってことはまずあるまい。

次は世界史。これに関しても最近やったばかりだし問題なさそうだった。AとかBとかどう違うんだろ、と思ったけど、Bのほうが範囲が広く、より深い内容になっているらしい。高認の試験ではかぶっている問題が多いし、そんなに違いは感じなかったけど。ちなみにA/Bどちらを受けるかは当日に試験問題を見てから決めていいらしい。

日本史、もしくは地理。これは願書提出時に事前選択するようだ。日本史はかなり難しい。半分正解できるか、ちょっとあやしい地理のほうが点数を取れそうだったので、こちらを選択することにした。半分は正解できそうだけど、これに関してはちょっと勉強しておいたほうがいいか。

公民は、現代社会、もしくは政治・経済倫理から選択する。科目数は少ないほうがいいので、現社でいくことにした。毎日ちゃんとニュースを見ている社会人なら誰でも普通に合格できそうな内容だ。これは勉強する必要はないかな。

理科系科目は、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎のうちから3科目を選択するか、もしくは科学と人間生活+どれか1科目。これも科目数が少ない後者でいこう。

科学と人間生活って聞き慣れない教科名だと思ったけど、理科総合のことのようだ。学習指導要領改定されて、つい最近こうなったらしい。試験は基礎4科目からそれぞれ易しめの問題が出される感じ。でも半分いけるかちょっと微妙ラインだ。これは勉強必須だなあ。

あとの1科目は地学基礎にした。これも以前は地学Iとかだっけ。地学I→地学基礎、地学II→地学、みたいな感じで変わってるようだ。これも半分いけるか微妙。勉強必須

まあでも理科系科目がちょっと不安なくらいで、全体的にはけっこう余裕かな。なあんだ、身構えて損したよ。ハハ。ああ、そういや最後に数学が残ってたっけ。まあこれも余裕かな。ハハハ。じゃあちょっと過去問を見てみようかな。

え? これあれでしょ? 東大入試問題でしょ? ちょっと文科省さんしっかりしてくださいよアップするファイル間違えてますよやだなあもホントかんべんしてくださいよマジでマジで……。なんぞこれ……。1ミリわからん……。死にたい……。

マジやばい。本当に本気で1問もわからない。最初のほうのサービス問題っぽいのすらわからない。解き方がわからないとかじゃなくて問題文の意味すらわからない。なにこれマジやばい。というかいまさらだけど自分は文系だったのだとこのとき初めて気づいた。プログラミングで飯を食ってたりするんだからてっきり自分理系なのだとばかり……。マジかよ……。

嘆いていてもしかたない。これをどうにかしないことには大学には行けないのだ。ならどうにかするしかない。

まずは本屋で数Iの参考書立ち読みしてみる。なるほど、わからん。よし、次だ。中学数学参考書。なるほど、わからん。よし、次だ。算数の本。なるほど、わかります。でも、最大公約数とか最小公倍数とか通分とか約分とか、けっこう難しい。小学生ってこんなのやってるのか。すげえな。

参考書ドリルを何冊か買って帰り、勉強を始めた。地獄のような日々の始まりだった。

算数ドリルをやってみると、四則演算はさすがにできるけど、九九がところどころ記憶から抜け落ちてることに気づいた。やばい。そして分数の計算がまったくできない。分数の割り算ってなんだよ。割り算で割るってどういうことよ。意味わからん。と思いつつも、算数についてはなんとかなった。問題は中学数学からである

算数から数学になると急激に難易度が上がる。なんでマイナスマイナス掛けたらプラスになるの。分数の割り算が今度は逆数の掛け算になるとかどういうことよ。ちょっともう本当に意味がわからない。そうしているうちに1週間、2週間が過ぎる。やばい。それでもぜんぜんわからない。中学数学最初の段階でこれだけ時間かかってたら数Iを終えるまでに何年かかるんだ。本当にこんなので大学へ行けるのか。さすがに焦りが出てくる。心が折れそうになる。何より、やっていてまったくおもしろくない。つまらない。こんなの社会に出てから何の役に立つんだ。これを必修にするとか文科省陰謀だろ。あ、人が陰謀論に走るのは精神的にまいってるときなのか。ひとつ勉強になった。

そんな感じでウンウン唸りながらも参考書を読み進めていると、「-xは係数に1が隠れている」という一文が目に止まった。あ、そうか、-xは、-1x、-1掛けるxってことか。なるほど。でもこれって、マイナスだけじゃなくてプラスでも同じじゃないか? つまり、xは、1掛けるxなのだ。あ、これって文字じゃなくても同じか。つまり、5は、1掛ける5だ。あれ? もしかして、どんな数にも、係数として1が掛かっている……? ああなんだか考えすぎて頭がパンクしそうだ。脳みそギシギシと軋む音が聞こえる。でももうちょっと考えてみよう。

つまり、つまり分数も同じなのだ。1/2は、1掛ける1/2だ。算数的にいえば、ケーキ1個を半分にしたものがケーキ1/2個だ。うん、それでいい。でもよく考えたら、ケーキを半分にしたあとで他の誰かがやってきたら、その人は最初の大きさを知らないのだから、半分のサイズケーキを1個とカウントするはずである。1/2個とカウントするには、「半分にした」という事実認識必要なのだ。いや待て、そもそも、1/2という数字それ自体が「半分にする」という意味なのだ。これは、「半分」という名詞ではなく、「半分にする」という動詞なのだ。1/2というのは何か実体のあるものではなく、「いまからお前を半分にしてやる」という意思、考え方、概念なのだ

そのときバタン!」と音を立てて扉が開いた。それは数学の扉だった。

そうだ、数(すう)とは概念なのだ。いち、にぃ、さん、とものをかぞえるときに使う数(かず)とは違うのだ。そして前者を扱うのが数学であり、後者を扱うのが算数なのだ。僕はいままで数学をやっているようで、その実、算数をやっていたのだ。ぜんぜん違う教科をやっていたのだから、わからなくてあたりまえ、つまらなくてあたりまえだった。

数とは概念である。その前提を踏まえてみると、これまでとはまったく違う世界が見えてきた。数を感覚的に扱えるようになってきた。数式の手ざわりがわかるようになってきた。なにこれやばい。超おもしろい。いままで「数学おもしろい」っていう人のことがまったく理解できなかったけど、そうか、こういうことか。数の正体を知っている人と知らない人では、同じ数式を見ても、まったく違うものを見ているのだ。

それからはこれまでの苦悩が嘘のようにサクサクと勉強が進んだ。中学数学も予想より早く終わった。よし、ここからが本番だ。と気合いを入れて数Iに突入したけど、参考書パラパラとめくってすぐに拍子抜けした。なにこれ中学数学ちょっと発展させただけじゃん……。気合い入れて損した……。

よし、最大の懸念だった数学はなんとかなりそうだ。次は理科系科目にいってみよう。

まずはまた本屋参考書を何冊か購入し、読んでみる。数学ときほどまったくわからないということはないけど、なんだかいまいち頭に入ってこない。原子がどうの、位置エネルギーがどうのといわれても、なんだかいまいち実感がわかない。これはまた数学ときと同じく、勉強の仕方を間違えているのではないかと思った。こういうのを学校で習うときは、実験を行いながら、実感をともなって理解していくもののように思う。本を読むだけではその実感は得られないのは当然だ。でも個人で実験器具を揃えるなんて現実的じゃないし、わざわざこのためだけに予備校に行くのも大げさだ。そうだ、どこかの動画サイト実験映像がアップされてるんじゃないだろうか。それを見れば多少は実感もわくだろう。

いろいろとネット上を探していると、NHKの高校講座を発見した。どうやらNHKでは放送済みの高校講座をすべてネット配信しているようだ。理系科目はもちろん、文系科目もある。こんなんあったのか。もっと早く教えてくれよ。とかぼやきつつ、さっそく科学と人間生活の講座を見てみたら、バラエティ番組っぽい雰囲気ちょっと面食らった。NHKの高校講座ってこんなんだっけ。講師が延々と解説してるだけの、いかにも教育番組って感じの、おかたい雰囲気じゃなかったっけ。いまはタレントがメインで出ていて、講師あくまで補佐的な役割のようだ。そのぶん雰囲気はゆるくなっているけど、見ていて飽きない作りになっている。化学物理実験映像で見られるのもそうだけど、習った内容が社会の中で実際にどう活かされているのか、町工場や、最先端研究現場リポートもあったりして、興味をかきたてられる内容になっている。これを無料配信するとか、NHKすげえな。しかしやはりこういう講義形式はわかりやすい。本で独学だと、自分の理解が合ってるのかどうか、不安になることが多々あるし。

よし、どんどんいこう。化学基礎。いまはpHを「ペーハー」じゃなくて「ピーエイチ」って読むらしい。マジか。物理基礎。ダムの水が持つ位置エネルギーは何から与えられたエネルギーか。え、わからん。正解は太陽エネルギー。マジか。太陽パネェな。生物基礎。呼吸と燃焼の反応式は同じ。温度と反応速度が違うだけ。え? マジで? 生まれときから呼吸してるのに知らんかった……。ショック……。地学基礎。グリーンランド沖で沈み込んだ海水は、太平洋の表層に達するまでの5万kmを、1000年とか2000年とかかけて流れる。壮大すぎだろ。地球パネェな。地理。お、このケッペンの気候区分ってのは世界一周アプリに使えそうだ。GIS(地理情報システム)を本気で開発するなら、地理に関してはもっと突っ込んだところまで勉強しないといけないかもしれないな。

さら日本史世界史数学I……NHK高校講座おもしろすぎわろた、とかやってるうちに、試験本番の日がやってきた。


試験会場に集まっていたのは、ほとんどが二十歳前後若者だった。控え室には、参考書と格闘している人もいれば、友人同士で最終的な確認をしあう人たちもいる。そういえばこの人たちはベルリンの壁崩壊後に生まれてるんだよな。それはもはや教科書で習う「歴史なのだ。そして逆に、僕より上の世代にとっての東西冷戦は、自分たちが生きた時代のものだ。「あのままずっと世界は真っ二つに分かれたままだと思ってた」というような話はよく聞く。いまとなってはわからない感覚だけど、当時は誰もがそう思っていたようだ。僕はそのどちらでもない。十分に咀嚼された「歴史」でもなく、自分が生きた時代でもない。だからそれについて、誰よりも知らない。しかしだからこそ、誰よりも知りたくなったのかもしれない。そしてそのために、僕はいま、ここにいる。

高認の試験は2日間に分けて行われる。初日の1科目目は現代社会だった。まったく対策らしい対策をしなかったから、ここで初めて気づいたけど、グラフの読み取り問題がやたらと多い。間違い探しのように精査しなければならず、1問にかかる時間が長い。問題よりも時間配分の仕方がわからない。時間が足りない。もっとちゃんと過去問で練習しとくんだった……。

次は国語。問題文にちょっとおもしろい箇所があって、静まり返った試験会場で「デュフフwww」とかキモい笑いを漏らしてしまった。死にたいしかしおかげで緊張はほぐれた。

英語TOEICに比べたら楽勝だった。9割はいけたんじゃないだろうか。

そして数学。これがいちばん不安だったけど、落ち着いてやれば余裕だった。これも9割いけたんじゃないだろうか。あらためて問題を見てみると、捻った問題というか応用問題すらないので、基本的なことがわかっていれば確実に解けるようになっている。東大入試問題とかいってたやつ誰よ。

科学と人間生活。範囲が広いのであまり詳しく勉強してない箇所の問題もあったけど、半分はいけたはず。

1日目、無事終了。

2日目。地理海外放浪ときにまわった国の問題が多く出ていて、なんだか常識問題のようだった。ちょっとチートっぽいけど、こうやって実地で得た知識もれっきとした学力だ。うん。

世界史。これも範囲は広いけど、さほど突っ込んだ問題はない。9割いけたはず。

地学基礎。フズリナと同時期に繁栄した生物は、1.トリゴニア、2.カヘイ石(ヌンムリテス)、3.ロボク、4.デスモスチルス、そこまで詳しくしらんがな。クイズか。そんな感じの問題もあったけど、なんとか半分はクリアできた。

2日目も無事終了。

試験が終わると一気に力が抜けて、何もやる気が起こらなかった。しばらくは勉強もせずダラダラと過ごした。

1ヶ月後、試験結果が届いた。

全科目合格だった。

それが先週の話。

そしていま、こうして増田に投稿する文章を書いている。

からこのお話はここで終わりだ。正確にいうなら、ここから先の展開はまだわからない。


あらためて思う。世界は巨大で、そして複雑だ。

数学の扉を開いたとき、数式が以前とはまったく違って見えたように、新しい視座を得れば、世界がまったく別物に見えてくる。世界が変わる。そしてまた、以前は気づかなかった、新しい視座の存在に気づく。

あとどれくらい、そんなことを繰り返せばいいんだろうか。

方程式定理法則電気磁気エネルギー素粒子、宇宙、銀河太陽地球生命遺伝子、進化、化石燃料、製錬、農耕、富、労働、権力支配、隷従、社会自由イデオロギー宗教民族言語貨幣、法、国家議会政党福祉、教育、研究、産業、組合、企業、グローバリゼーション条約為替貿易経済

時間軸と空間軸を埋め尽くす、無数の点と線。それらが織りなすのは、世界という長大な書物。

そのことを考えると、なぜか胸が苦しくなってくる。無性に泣きたくなってくる。

人生のすべてを費やしても、その書物を読み解くことは決してできないと、どうしようもないほどに思い知らされるからかもしれない。

だけど、それでも僕は、次のページをめくらずにはいられない。

それはきっと、生まれながらに組み込まれた、僕の中の最もプリミティブなプログラム

未知の領域へ。さらその先へ

どんな権限をもってしても、そのプロセスを殺すことはできない。

から僕は、今日も本のページをめくり、旅をする。

たとえそれが、世界いちばん遠回りな世界一周の旅だとしても。

2015-09-07

神戸周辺で科学好きな人ますか?

9/27に市民科学講演会が開かれるそうです。

素粒子原子核の極微の世界から宇宙社会へ」

大栗博司氏 (カリフォルニア工科大学東京大学

重力とは何か」

早野龍五氏 (東京大学

「「知ろうとすること。」を続ける」

日時:2015年9月27日13:30-16:30

会場:神戸ファッションマート

司会:横山広美氏(東京大学

http://qm2015.riken.jp/shimin/

この手の話題好きな人お勧めです。

2015-08-14

http://anond.hatelabo.jp/20150813032839

現代コンピュータ電気信号で動いているけど、電気信号であることが本質ではないよね。化学機構だろうが機械機構だろうが、状態の表現と基本演算さえできれば、そこから論理回路が作れてその上にプログラムを走らせることができる(物理的な大きさや速度は全然変わってくるだろうけど)。プログラムやそれが実現するアルゴリズムを「単なる電気信号」というのは異なる層をごっちゃにしている。

この世に起きる全てはある意味物理世界演算回路として並列計算をやっているとみなせるけれど、だからといって全ては単なる素粒子相互作用だと言ってみたところで、そりゃ間違ってないけどその言明だけから何か意味のある結論が導けるわけじゃない。

意識実装レベルでは脳内電気信号時間的パターンかもしれないが、高次の役割は「単なる電気信号」だけを見ててもわからんよ。CPUOSアプリケーションの知識が無い状態でバスに流れる信号を見たって何もわからないのと同じにね。

2015-08-04

http://anond.hatelabo.jp/20150803022052

横ですが

トンデモ扱いと言うのは、ツイッターなどで見かける核融合核分裂などへの、研究者の反応を指していました。

少なくとも素粒子のまともな研究者核融合などにトンデモな扱いをしてるのは見たことが無いですが。。。

素粒子論は加速器などの大きな研究所があるので結構人数が多いかと思っていましたが、全体からするとかなり少ないのですね。

人数が多い、と言うより一つのプロジェクトに加わってる人数が圧倒的に多いですね。

大半が素粒子論を研究しつつ加速器実験もしているのかと思っていました。CERNの人たちも加速器実験研究者ということなのですね。

くそんなことはありません。物理世界が物性などもある、という話も出てましたが、素粒子の中でも加速器だけではありません。(まあ実験の半分くらいが加速器関連、と言っても過言では無い状態にはなってますが。)

ただ、素粒子、と言っても「宇宙物理」も含めて良いならまた違った実験も沢山あります


それから物理世界では「実験屋」と「理論屋」が完全に分かれています

ですので、ここでひも理論とかと言っている「理論屋」に関して言えば、加速器どうこうははっきり言って殆ど関係ありません。

というのも、今の実験では検証できない様なレベルの先の話をしているので。。。

理論屋の中にも「現象論屋」と言う人がいて、この人達純粋理論から実際に今の実験でどう見えるか、を考える人達で、

この分野には近年加速器関連に流れた人は多かったと思います。(とは言っても「CERN実験をしてる人たち」とは全く別、パートナーみたいな関係)



大半が素粒子論を研究しつつ加速器実験もしているのかと思っていました。CERNの人たちも加速器実験研究者ということなのですね。

なので素粒子論の理論屋かつ実験屋、なんて人はまず居ません。それだけそれぞれが専門化しています

ニュートン日経サイエンス物理記事結構読んでますが(特に特集は)素粒子関連がかなり多いですね。もっと物性などを取り扱って欲しいですね。個人的QCDをやる予定はないので、素粒子現在関心が低めです。

そんな事は決してないと思いますが、たとえばLHC建設だけでも10年以上かけていますし、建設にかけたお金、人は尋常ものではありません。

動かすにも電気代、また人件費等合わせるとトンデモない額です。

ですので、そこから一つ結果が出るということは、それだけ大きな結果な訳で大きく扱われるのは当然です。(というか、扱われない様な結果しかさなかったら大変なことになる。。。)

ただ、サイエンスなどの記事になるのは実際に出されてる論文のホンノ一部です。

恐らく、記事/論文数を他の分野と比べればむしろ低くなる位かと思います。それだけ沢山結果を出していますし、出さないといけません。


インパクト、と言う意味では、やはりいちばん基礎の部分をやっているので、「神の粒子」だとか、話を「盛れる」所があって、

記事としてはインパクトが大きいので、そればかり、と言う印象はあるのかもしれません。

逆に、そのような話にしないと余りに基礎過ぎて一般向けにはホントにわけがからない、と言う感じになってしまう、という点も。

個人的QCDをやる予定はないので、素粒子現在関心が低めです。

とおっしゃってますが、「計算が大変」といっているのは格子QCDのことだと思いますが、格子QCD純粋素粒子論と言うよりどちらかと言うと物性に近い分野の話です。(ちょっと過言かもしれませんが)



物理」と言ってもかなり大きく、様々な分野に渡りますし、それぞれでやることが山ほどあるのも事実です。

2015-08-03

http://anond.hatelabo.jp/20150803065159

あれ、ひょっとしてトラバミスでしょうか?

僕は返答している方の増田です。

ついでに横槍を入れておくと、原子核理論ではQCDを出発点とした第一原理計算はまだ主流ではなく、むしろ(あまりにも第一原理計算が複雑すぎるので)モデル計算が主流です。

地道な計算がされていないのではと心配されているようですが、それこそ本当に地味な計算が日々多くの研究者によって行われています

補足説明、どうもありがとうございます

僕としては「素粒子理論研究者原子核分野を軽んじているかスルーしているのではなく、難しくて研究できないのだ」という話をしたつもりだったのですが

格子QCDが主流と受け取られかねない、原子核分野の方に大変失礼な表現になっていたと思います申し訳ありません。

格子QCDを例にあげたのはスパコンを持ち出した方が難しさを理解やすいかと考えた僕の浅はかさにあります


具体的にどういった現象に対して研究者がどういう反応をしていることがトンデモ扱いをしているように見えているのか。を知りたい。

元増田さんはこちらで返答されていますね:

ttp://anond.hatelabo.jp/20150803022052

トンデモ扱いと言うのは、ツイッターなどで見かける核融合核分裂などへの、研究者の反応を指していました。



うーん・・核融合核分裂トンデモ扱いとはよくわかりませんね?

そもそも素粒子理論分野はあまり関係ないような。

http://anond.hatelabo.jp/20150803022052

トンデモ扱いと言うのは、ツイッターなどで見かける核融合核分裂などへの、研究者の反応を指していました。

そんな事を言っていた人がいたのですか・・・どうもすみません

なんともおかしな話ですね。核融合核分裂研究トンデモ扱いを受ける理由がわかりませんし、

そもそも素粒子理論の人に取ってはそれらの分野は専門外なはずです。

ツイッターからといって適当な事を書いてしまったのかもしれませんね。

ニュートン日経サイエンス物理記事結構読んでますが(特に特集は)素粒子関連がかなり多いですね。もっと物性などを取り扱って欲しいですね。

これは僕も思います

宇宙素粒子ばかりですよね。なぜ物性を取り上げないのか・・

数学出身なので物理事情に疎く参考になります

数学科出身の方だったのですね。

すごいなぁ。ちょっと憧れます

よかったらそのうち数学の話でも語ってください。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ」という映画数学科の人たちの研究の様子が描かれていたのですがかなり衝撃的でした。

http://anond.hatelabo.jp/20150803012604

返事ありがとうございます数学出身なので物理事情に疎く参考になります。今後も色々な所で書いていただければと思います

トンデモ扱いと言うのは、ツイッターなどで見かける核融合核分裂などへの、研究者の反応を指していました。

個人的にはあり得るのではと思う事を、研究者の方は余り相手にしていないのを見かけるのと、話題すらなってないことでもまだまだ応用の可能性があるのではと感じてます

QCD計算が大変ということで難しいからそう簡単に言及できないということなのかもしれませんね。

物性や量子化学辺りは今後やっていきたいと思ってるので人が多いのは知っていますが、「物理理論」というのから省いていました。

素粒子論は加速器などの大きな研究所があるので結構人数が多いかと思っていましたが、全体からするとかなり少ないのですね。

大半が素粒子論を研究しつつ加速器実験もしているのかと思っていました。CERNの人たちも加速器実験研究者ということなのですね。

個人的特に見ている量子化学周辺は余り量子場は(相対論も)使ってないようですが、物性の本に量子場の応用をテーマにしたのがそういえばあったように思います。まだ勉強してませんが。

ニュートン日経サイエンス物理記事結構読んでますが(特に特集は)素粒子関連がかなり多いですね。もっと物性などを取り扱って欲しいですね。個人的QCDをやる予定はないので、素粒子現在関心が低めです。

量子光学関連や超伝導関連のクーパー対を観測したなどはそういえば結構見かけますね。

http://anond.hatelabo.jp/20150803003905

うーん。。。おっしゃっていることがよくわからないのですが、一つずつコメントしてみます

意図を汲みとれていなかったらすみません

QED原子核辺りでももっと色々地道な計算してみるべき事があると思うけど、素粒子論をやってる人たちはその辺基本スルー(むしろトンデモ扱い)しているように思う。



そんなことないです。トンデモ扱いというのは聞いた事がないですね。

まず、QED普通に素粒子分野です。

QEDから標準理論のほころびを探す研究としては g-2 の計算があったと思います

それから原子核は「原子核理論」の人たちが専門ですが、最近素粒子理論(格子QCD)の人たちも研究を進めています

QCD摂動計算が使えないのでスパコン頼みになってしまます

素粒子理論から直接、原子核研究できるようになって来たのはここ数年の話です。

別にスルーしているのではなく、やりたいのはやまやまだけれども難しくて出来ないといったところです。

物理理論に関しては、超弦理論素粒子論(標準理論)に偏り過ぎかなと思う。

量子力学範囲で、レーザー半導体など応用があるように、量子場の領域にも様々な実用的応用があるように思うのだが。



これは何か誤解があるように思います

素粒子分野の研究者はほんの一握りしかいません。

物理学ほとんどの分野が物性物理です。(参考:http://div.jps.or.jp

そして物性理論の多くの分野では場の理論量子力学を使っています

彼らにより薄膜、超伝導半導体など実用的な研究がされています

素粒子分野はニュートン日経サイエンスなどの一部メディア露出度が高いので誤解をされたのではないでしょうか?

素粒子論をやってる人たちは、加速器データ処理などが業務の大半なのでしょうか?


それをしているのはおそらく加速器実験の人たちでしょうね。素粒子理論ではありません。

2015-08-02

http://anond.hatelabo.jp/20150802122533

神様でもない限り無理だよ。

文系にかぎらず科学でもね。

例えば弦理論

現在でこそ究極理論の候補のひとつ物理学科生に一番人気の分野だ。

でも実はかつて理論の致命的な不具合を指摘され、研究者絶滅しかけたことがある。

一度死んだ弦理論最後の1人がコツコツ研究を続けて復活させたんだ。

その人物の名をシュワルツという。

たとえば、1970年代の場の量子論全盛の時代シュワルツ超弦理論研究をコツコツと続けられなければ、第一次超弦理論革命も起こらず、それ以後の爆発的発展もなかったでしょう。

シュワルツ研究を続けられたのは、何より彼自身の強い意志があったからですが、それを支えた環境のおかげでもありました。

シュワルツが自らの信念に従って孤高の道を歩んでいたときカリフォルニア工科大学教授であったマレー・ゲルマンは、彼のために十分な研究費を確保し、任期つきの職ながら安心して研究が続けられるように取りはからいました。ゲルマンはのちに、「超弦理論のような絶滅に瀕している分野のために、保護区を設けたのだ」とかたっています

(「大栗先生超弦理論入門」p175 より引用

一方、弦理論が「死んでいた」当時に流行っていた

公理的場理論」の研究者の方が今では絶滅危惧種みたいになっている。[注1]

ほんとうにわからないものだと思う。

どの分野が正しそうか? 何の分野が重要なのか? 

評価時代によってころころ変わる。

から多様性大事なんだ。

「みんなが同じ方向に行く」のは人類全体でリスクを負う。

その方向が間違っていたときにほんとうに行き詰まってしまうからだ。

から研究者は「研究自由」を掲げ、多様性を確保しようとしている。

もう一件、あなたも興味をもちそうなことを書くと

かつてインターネットサービス郵政省有識者会議で「商用化は難しい」と結論されている。

10年先のことも予想するのは難しいのだと思うよ。

http://www.ieice.org/jpn/books/kaishikiji/200303/200303-6.html


[1] まだみんな生きて他分野で元気に活躍しているけれど。現在50〜60代?

  研究意味が無かった訳ではない。場の理論の基礎に関する極めて重要な成果を残した。




ブコメより

ROYGB 超弦理論最近ちょっと分が悪いというニュースもあったような。理論予測した新粒子が見つかるかどうか。http://www.afpbb.com/articles/-/3055710

コメントありがとうございます。そちらは弦理論ではなく超対称性粒子だと思います

場の理論で書かれた大統一理論の候補の多くが超対称性粒子を含んでいるので実験で探しています

力の統一と大統一理論

[物理]歴史に残る大実験

一応まとめるとこんなかんじです:

素粒子分野は4つの力を統一する究極理論を目指していて、現在場の理論と弦理論からアプローチがあります



僕の専門から外れているのでエントリ内に間違いが含まれていたらすみません

人の目につくとは思っていなかったので・・・。誰にも怒られないように言及し、なおかつシンプルに書くのは難しいですね。

2015-07-25

[]南部先生がなぜ偉大だったか

素粒子理論神様

素粒子世界では教授学生もなく物理の前で対等である

先生」と呼ぶと嫌がられる。場合によっては怒られる。

「お前は研究者だ。学生と思って甘えるな」といった意味が暗に含まれているようにも思う。

こんな中でほぼ唯一、「先生」と呼んでよい存在南部陽一郎先生だった。

南部先生素粒子理論における神様のような人だった。

理論も、量子色力学も、電弱統一理論とその鍵であるヒッグス粒子

もとを辿るとみんな南部先生に行き着く。

漫画家で言うと手塚治虫である

偉大な仕事がたくさんありすぎて何に対してノーベル賞を与えれば良いかわからない。

それが南部先生だ。


南部は10年先を行く


南部は10年先を行く」

南部先生を評してよく使われる言葉だ。

南部先生研究は往々にして当時の人々には理解されなかった。

そして10年後に重要性がわかる、もしくは再発見されることが度々あった。

例えば「南部-後藤の弦(1970年)」。[注1]

今日でいう「ひも理論(弦理論)」である

当時ハドロン理論として提唱されたそうだが

現在では究極理論の候補である

例えば「南部-ヨナラシニオ模型1961年)」。

今日では量子色力学の簡易模型 [注2]として使われているが

量子色力学どころかクォークすらなかった時代に書かれた論文である

いったいなぜ、その時代に、その論文存在しているのか?

まったく僕には理解ができない。

南部さんの仕事はまるで「全てを知っている未来人が当時の人にわか言葉で説明したような」研究なのだ

南部さんはそれだけ超越した天才だった、ということなのだろう。

南部先生ノーベル賞

2008年、益川さん、小林さんと共にノーベル賞を受賞された。

ノーベル賞なんて別に嬉しくないと言った益川さんが「南部先生といっしょに受賞できるなんて」といって泣いた。

あの様子は例えるなら

藤子不二雄手塚治虫講談社漫画賞を同時受賞して藤子藤雄Aが泣いた」

といったところだった。

受賞時にアナウンサーの1人が

「今になって認められたお気持ちはどうですか?」と小林・益川氏にマイクを向けた。

それを見ていた人たちは怒った。

ノーベル賞を取ったから凄いのではない。

小林さん・益川さんが凄いのだ。

南部先生もっと凄いのだ。

当時いろんな人がいろんな表現で説明しようとしていたけれど

まりうまく伝わっていなかったように思う。

ノーベル賞自体は400年後には忘れ去られているかもしれない。

でも、南部さんの名前理論は400年後も残るだろう。

アインシュタイン相対論ノーベル賞を受賞していないが

アインシュタインの名も、相対論も、僕らが忘れる事はないように。

最後

この増田過去投稿を改変した物です。

南部先生訃報のあとはてなであまり話題になっていないようで寂しいので書きました。

本来僕なんかよりもっと詳しい人が書いた方が良いと思うのですが皆 twitter に移行してしまったのか・・・

この記事を読んで解りにくい、読みにくい、誤解を招く表現などありましたら

それは全て僕の低い文章力や知識の少なさが原因です。申し訳ありません。

南部先生のご冥福をお祈り致します。


参考・脚注

http://jodo.sci.u-toyama.ac.jp/theory/Nobelsympo2009jpssp/NobelSymposium-files/PDFS1/Eguchi.pdf

模型提唱
Y.Nambu, unpublished Lecture (1970)

日経サイエンス 記事ダウンロード - 編集部のお薦め

2015-07-18

南部さんが亡くなってしまった

素粒子理論神様

素粒子世界では教授学生もなく物理の前で対等である

先生」と呼ぶと嫌がられる。場合によっては怒られる。

「お前は研究者だ。学生と思って甘えるな」といった意味が暗に含まれているようにも思う。

こんな中でほぼ唯一、「先生」と呼んでよい存在南部さんだった。

南部さんは素粒子理論における神様のような方だ。

理論も、量子色力学も、電弱統一理論とその鍵であるヒッグス粒子

もとを辿るとみんな南部先生に行き着く。

漫画家で言うと手塚治虫だ。

南部さんは控えめな方だと知られていた。

自分発見であってもそれを決して主張されない方だったそうだ。

そして南部さんの理論は往々にして理解されず、10年後に重要性がわかる、もしくは再発見されることが度々あった。

ベーテ・サルピータ方程式はその何年も前に南部さんが発表していたことが「発見」された。

自発的対称性の破れ南部ゴールドストーンボゾンは今日日あらゆる物理分野に顔を出す。

ハドロンのために創られた弦理論現在ではTheory of everything 候補だ。

理論の形を変えてもその研究は常に本質を突いていた。


"南部10年先を行く"


南部さんは生きながらにして素粒子理論神様になった。

ノーベル賞

2008年、益川さん、小林さんと共にノーベル賞を受賞された。

ノーベル賞なんて別に嬉しくないと言った益川さんが「南部先生といっしょに受賞できるなんて」といって泣いた。あれは例えるなら

藤子不二雄手塚治虫講談社漫画賞を同時受賞して藤子藤雄Aが泣いた」

ようなものだった。

受賞時にアナウンサーの1人が

「今になって認められたお気持ちはどうですか?」と小林・益川氏にマイクを向けた。

それを見ていた人たちは怒った。

ノーベル賞を取ったから凄いのではない。

小林さん・益川さんが凄いのだ。

南部先生もっと凄いのだ。

当時いろんな人がいろんな表現で説明しようとしていたけれど

まりうまく伝わっていなかったように思う。

ノーベル賞自体は400年後には忘れ去られているかもしれない。

でも、南部さんの名前理論は400年後も残るだろう。

アインシュタイン相対論ノーベル賞を受賞していないが

僕らがアインシュタインの名も相対論も忘れる事はないように。

 

僕たちの生きた同じ時代に、南部さんが生きていた。

それは奇跡のような事なのに、知らない人がいるのはもったいないと思った。

ノーベル賞顛末を見る限り、南部さんの死はあまり大きく報道されないのかもしれない。

から増田で誰かと語りたい、誰かが語るのを聞きたいと思った。

南部さんが亡くなってしまった。

ただ、ただ、悲しい。

南部さんは高齢になられても、たまに阪大付近研究会に現れては

本質を突いた質問コメントをされていたそうだ。

僕は一度もお会いできないままだった。今は後悔しかない。

僕に南部さんについて語れる事は何もないから、誰かの話を聞きたい。

2015-06-19

http://anond.hatelabo.jp/20150619211640

素粒子論の世界トップの一人Wittenは先日400ページ超の論文投稿した次の日に70ページ程度の新しい論文さら投稿していた。

2015-06-17

人文社会系を潰す前に

歳出のほとんどが社会保障医療費

平成27年度一般会計予算

歳出のほとんどを 国債24% (23兆円) 、地方交付税16%(15兆円)、社会保障33% (32兆円) が占めています

社会保障の内訳は2009 年度のものですがこちらにまとめられていました。

年金を除くとほとんどが医療費ですね。

人文社会系の取り分は 0.3%

一方、文教及び科学振興は 6%(5兆円) です。これは小中高大学全部合わせた額です。

大学の取り分はどうでしょうか?

平成21年度の資料によると

国立大学法人運営費交付金

です。(資料8 p10より)

それでは科学研究費はどうでしょうか?

科研費全体で2000億円。まず半分を生物系が取って行きます。残り40%をその他理系分野が取り合います。(資料8 p10 左上の3色に色分けされた図)

人文社会系は残りの14%。280億円ですね。

運営交付金 + 科研費 = 2700億円。 歳出の0.3%程度。

人文社会学部を全部潰して研究者解雇すれば

このくらいが浮くかもしれませんね。

でもそれよりは医療費35兆円1% 削減した方が効果的ではないでしょうか。

まず僕たちにできそうな簡単な事は

この辺りでしょうかね。

医療費負担割合を変えるというと叩かれそうなのでこの辺りで)

理系からといって優遇されている訳ではない

ついでなので研究費の話をもう少しします。文系の方はどうか読んでください。

理系からといって皆がお金をもらっている訳ではありません。

お金のある分野は

の重点推進 4 + 4分野です。

それ以外の分野は文系とそうかわりません。

仕分けときも今回の騒動でも理系の役に立たない代表例として純粋数学特に初等整数論など)や素粒子理論特に理論など)あたりが引き合いに出されることがあるのですが

この辺りは文系同様お金のない分野です。

お金がないのでポスドクポストもない。生き残れるのは5年に一度の天才のみ、といった状況です。

理系からといって一緒くたに叩かないで欲しいなと思います

2015-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20150517203857

女子力というのは女子という素粒子媒介として発生する力のことで、男子という素粒子に働くことが知られている。

男子気体中に女子を印加すると、女子の周りに男子が集積して有効質量の大きい粒子として振る舞う現象観測される。これをポーラロンと言う。

一方で無秩序女子力場中で男子が局在する場合があることが知られていて、これはアンダーソン局在と呼ばれる現象

2015-04-16

http://anond.hatelabo.jp/20150416201757

そんなに自分の頭に自信あるなら数学やれよ。素粒子論でもいいぞ。

望月新一とかテレンス・タオとかエドワードウィッテンとか、そういう人類の至宝級の本気の化け物とやりあえるぞ。

2015-01-07

そろそろ考えるべきことがあるとみんな気づいてるでしょ

最近インターネットを見ているとどうでも良いことで炎上している。

本当にどうでも良いことで炎上していると思う。

でもここにいる本来賢い人たちなら

みんなそろそろ気づいているんでしょ?

今の時代に考えるべきことがあるって気づいてて

くだらないことに夢中になってるんでしょ?

もう資本主義限界に達しているし

人工知能の出現の前に、生物とは何か考えなくてはいけないし

エネルギーも食料もこのままで良いのか

日本近海ではどんどん魚が取れなくなってるし

驚異的なウィルスが出現しそうな前触れはいくつもあるし

量子力学や神の素粒子は、そもそもの存在について

「ある」とはどういうことかを考えさせるし

そういうことを考える時代なんだと、みんな気づいてるんじゃないの?

2015-01-04

http://anond.hatelabo.jp/20150104001331

擦り下ろせば体積の比率として「1個のπ倍のりんご」は存在するけど、1個という概念独立な形でπ個を定義することはおそらくできない。

別にりんごに限った話ではなく、素粒子自然数しか存在し得ない。あるいは素粒子がnπ個存在する宇宙とかあり得るんだろうか。

2014-12-25

[]ヒッグス粒子発見をなぜ研究者は喜んだのか?

これは 物理学 Advent Calendar 2014記事です。

僕は blog を持っていないので はてな匿名ダイアリー をお借りします。

この記事について

床屋ヒッグス粒子について質問されたのがきっかけです。

しばらく話すうちにおじさんが知りたいのは『ヒッグス粒子のもの』ではなく

『なぜ研究者ヒッグス粒子発見に大騒ぎしたのか?』なのではないかと気が付きました。

発見当時いろいろな記事が出たけれど、

ヒッグス機構ワインバーグ・サラム理論解説はあっても

研究者ヒッグス発見に大騒ぎした理由はあまり説明されてなかった気がします。(僕が見逃しただけかもしれません)

なのでちょっと書いてみようというのがこの記事です。今更な話ですみません

床屋での世間話的ないいかげんな話です。あまり中身はありません。

普段はてなを見ている人なら全部知っている内容かもしれません。あまり期待しないで読んでください。

(あと間違いがあったらすみません

なんでヒッグス粒子発見を喜んだの?

これから物理の基礎理論が大発展する(かもしれない)からです。

理論ってなんだろう?

誤解を招きやすいのでちょっと説明します。

場の理論を聞いたことはあるでしょうか? 量子力学相対論+多粒子系 に拡張したものです。

古典力学量子力学場の理論

これらは例えるならばプログラム言語です。

古典力学量子力学の、量子力学場の理論の、近似的な理論といえます

RubyC言語記述されているように、量子力学は(原理的には)場の理論記述できるべきものです。

C言語が正しくて Ruby が「間違っている」という訳ではないように

場の理論が正しくて量子力学が「間違っている」訳ではありません。ただ、適用できる範囲が違うのです。

さて、量子力学場の理論プログラム言語だとしたら、コードは何でしょうか?

実は「ラグランジアン」と呼ばれているものがそれに相当します。

ややこしいのですが「ラグランジアン」も理論と呼ばれています

素粒子理論研究者が「理論を作る/改良する」と言ったら、それは大体ラグランジアンの改良を指しています。 (注[1])

世界の全てを記述するコード

素粒子理論研究者は、世界のあらゆるもの記述できるラグランジアンをつくろうとしています

[これ]が場の理論で書かれたラグランジアン標準理論と呼ばれているものです。(ごめんね。良い画像が見つからなかった。)

僕たちの世界現在わかっている ”ほとんど” 全てを説明することができます

世界の全てを記述するコードがこんなにシンプルなんて結構びっくりでしょう? そんなことない?

(まぁちょっと省略してかいたみたいなんだけど・・)

ちなみに一番下の項がヒッグスです。

なんでヒッグス粒子発見を喜んだの?

ちょっと歴史的な話をしなければなりません。

これまで研究者達は理論の予想と実験結果の違いをヒントに理論修正してきました。

(この辺はコードバグ取りと似ているでしょうか?)

ところが困った事が起こりました。

標準理論は「実験結果と合いすぎる」のです。

実験結果と全部合うなら標準理論完璧理論なのか? ・・というとそうではありません。

多くの研究者現在標準理論はまだ不完全であると考えています

まず重力がうまく扱えません。それどころか様々な理由から場の理論のものが、より基礎的な理論有効理論(近似的な理論)ではないかと今では考えられています

理論は不完全なことが分かっているのに、修正するヒントがなくなってしまったという訳です。

そんなわけで標準理論はここ40年ほどあまり変わっていません。

(全くということはないですが。ニュートリノ振動とか)

こんな中、標準理論で唯一まだ発見されていないのがヒッグス粒子だったのです。

ヒッグス粒子発見されてその質量が決まるだけでも大きなヒントになるというわけです。

なぜ研究者ヒッグス粒子発見に歓喜したか

それはようやく標準理論バグ取りが可能になるから。実に40年ぶりに。

まりヒッグス粒子研究者にとって最後希望とかそういう・・いや、最後でもないか。

まだLHC発見してほしいもはいろいろあります。(超対称性粒子とか・・。)

注釈

[1] 場の理論量子力学修正ではなく、ラグランジアン修正です。 

  皆さんも自分のつくったプログラムバグがあったら C言語バグではなく、まずは自分の書いたコードバグを疑いますよね? つまりそういうことです。

最後

物理学 Advent Calendar 2014 を立ち上げ管理してくださった id:tanaka733 さん、 id:aetos382 さんに感謝します。

皆さんの記事を楽しませていただきました。飛び入り参加すみません

また、増田の皆様。場所勝手に借りてすみません

お目汚しすみませんでした。

メリークリスマス。良い夢を。

追記

id:allthereiznika わかりやすかった。出来れば参考ページ・書籍も示してくれるともっと良かった。

一般向けの解説書は僕はよく知らないのですが

ヒッグスを超えて | 日経サイエンス

こんなのが出るみたいですね。目次を読む限り良さそうです。

Chapter1 がヒッグス粒子解説

Chapter2 が標準理論の破れの話ですが、どうも最近話題が入っているようなのでちょっと差し引いて読んでください。

Chapter3 が標準理論の改良の話(超対称性理論etc) 。 それから上でちょっとでてきましたが、

    「場の理論自体がより基本的理論有効理論であると思われています。(より基本的言語・・アセンブリ言語とでも例えるべきでしょうか?)

     その候補のひとつが「弦理論」です。その辺りの解説もされているようです。(余剰次元超弦理論etc

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