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はてなキーワード: 強い相互作用とは

2024-08-16

量子論幾何学

量子論幾何学的側面は、数学的な抽象化を通じて物理現象記述する試みである

SO(3)とSU(2)

SO(3)は、3次元空間の回転を記述する特殊直交である

この群の要素は、3×3の直交行列行列式が1である

物理的には、SO(3)は角運動量の保存則や回転対称性に関連している。

SO(3)のリー代数は、3次元の反対称行列構成される。

SU(2)は、2×2の複素行列で行列式が1である特殊ユニタリである

SU(2)はSO(3)の二重被覆群であり、スピン1/2の系における基本的対称性記述する。

SU(2)のリー代数は、パウリ行列を基底とする3次元の実ベクトル空間である

SO(4)とその表現

SO(4)は、4次元空間の回転を記述する群である

SO(4)の要素は、4×4の直交行列行列式が1である

この群は、SU(2)×SU(2)として表現され、四次元の回転が二つの独立したSU(2)の作用として記述できることを示している。

これは、特にヤンミルズ理論一般相対性理論において重要役割を果たす。

ファイバー束とゲージ理論

ファイバー束は、基底空間ファイバー空間の組み合わせで構成され、局所的に直積空間として表現される。

ファイバー束の構造は、場の理論におけるゲージ対称性記述するために用いられる。

ゲージ理論

ゲージ理論は、ファイバー束の対称性を利用して物理的な場の不変性を保証する。

例えば、電磁場はU(1)ゲージ群で記述され、弱い相互作用SU(2)ゲージ群、強い相互作用SU(3)ゲージ群で記述される。

具体的には、SU(2)ゲージ理論では、ファイバー束のファイバーSU(2)群であり、ゲージ場はSU(2)のリー代数に値を持つ接続形式として表現される。

幾何学量子化

幾何学量子化は、シンプレクティック多様体量子力学的なヒルベルト空間に関連付ける方法である

これは、古典的位相空間上の物理量を量子化するための枠組みを提供する。

例えば、調和振動子位相空間量子化する際には、シンプレクティック形式を用いてヒルベルト空間構成し、古典的物理量を量子演算子として具体的に表現する。

コホモロジー

コホモロジーは、場の理論におけるトポロジー性質記述する。

特に、トポロジカルな場の理論では、コホモロジー群を用いて物理的な不変量を特徴づける。

例えば、チャーン・サイモン理論は、3次元多様体上のゲージ場のコホモロジー類を用いて記述される。

チャーン・サイモン理論

チャーン・サイモン理論は、3次元多様体上のゲージ場を用いて構成され、そのトポロジカル不変量を計算する。

この理論は、結び目不変量や3次元多様体の不変量を具体的に導出するために用いられる。

2024-05-28

知的生命体の進化レベル

1. 感覚レベル

単細胞生物や単純な多細胞生物に見られるような、基本的感覚能力を持つ。

刺激に対する反応、光や温度の変化の検知など、限られた情報処理能力を持つ。

2. 知覚レベル:

感覚レベルに加え、より複雑な情報処理能力学習能力を持つ。

周囲環境認識し、行動をある程度制御することができる。

3. 意識レベル:

知覚レベルに加え、自己認識主観的体験を持つ。

過去記憶や将来の計画を立てることができ、感情感覚経験することができる。

4. 社会的知性レベル:

意識レベルに加え、複雑な社会構造形成し、他個体と協力したり競争したりする能力を持つ。

文化言語を発達させ、倫理観道徳観を持つ。

5. 宇宙的知性レベル:

社会的知性レベルに加え、宇宙生命起源について理解し、他の惑星文明交流する能力を持つ。

意識電磁波重力などの基本相互作用によって成立している。

5. 脱相互作用レベル:

意識構成する条件がなく、意識意識のみで成り立ち、電磁相互作用重力相互作用強い相互作用弱い相互作用制限から解放されている。

生命ではなく、次元限界がない。

2015-10-15

ニュートリノ振動は役に立つのか?

はてなブックマーク - ノーベル賞受賞の梶田隆章教授、NEWS小山慶一郎に「意味が分からない」 - ライブドアニュース

において「ニュートリノ振動は役に立つのか?」が話題になっていました。

以下に個人的な考えを述べます。できる限り誠実に書いてみます

ノーベル賞受賞の理由

まずはニュートリノ振動ノーベル賞を受賞した理由を振り返ってみましょう。

研究者達は世界の全てを記述する究極理論を目指しています。その理論においては自然界における4つの力、重力電磁気力(電場磁場)、強い力、弱い力を統一されているはずだと考えられています

1970年代電磁気力と弱い相互作用統一まで完成し、現在では強い相互作用記述する量子色力学とあわせて標準理論と呼ばれています。そしてこの後、人類は長い停滞期を迎えました。標準理論実験と合いすぎたのです。

人類はこれまで実験により理論の破れを見つけ、それをヒントにして次の理論を作り上げてきました。マイケルンモーリーの実験相対論に、光電効果実験量子力学へと繋がりました。標準理論を超えて大統一理論に進むには理論の破れを見つける事が不可欠なのですが、長い間それを見つける事ができませんでした。こんな中で唯一見つかった標準理論の破れ目がニュートリノ振動だったのです。現在私たちの手にする数少ない、 beyond the standard model へ繋がる鍵と呼べるでしょう。

ニュートリノ振動は役に立つのか?

以上より「ニュートリノ振動は何の役に立つのか」は「大統一理論は何の役に立つのか」に言い換える事が出来るでしょう。

しかし残念ながら大統一理論は(候補は日々研究されているものの)まだ完成もしていません。これはちょっと早すぎる質問でしょう。その前にまずは現在素粒子理論——標準理論は役に立つのか? を考えてみることにしましょう。

素粒子理論は役に立つのか?

実をいうと僕は素粒子理論は実社会には全く役に立たないのではないかと思っていました。

ところが癌医療への応用火山研究への応用加速器副産物といえる放射光を利用した品種改良材料開発といった産業利用が次々と成されるのを見て心の中でジャンピング土下座しました。

いや、僕が「素粒子は役に立たない」と考えたのは単に僕に才能がなかっただけであって、世の中には僕の思いもよらない利用法を考えつくすごい人達がたくさんいるのだと思い知らされました。

それでニュートリノ振動は役に立つのか?

ここでようやく表題に戻るのですが、「ニュートリノ振動は役に立つのか?」「大統一理論が完成したとしてそれは役に立つのか?」といった質問に僕なりに誠実に答えてみると以下のようになります

「正直に言うと僕には役に立つようには思えないし、どう使われるかも全く想像つきません。そして役に立たないと言い切る自信もありません。」

「ただ、これまでの歴史を振り返ると誰かが利用法を考えるかもしれません。世の中には凄い人たちがたくさんいるのですから

追記

これだけだと誠実じゃないと思ったので追記します。

仮に大統一理論が完成したとしてもお金にはなりません。理論定理を使う上で特許料は発生しないからです。研究成果は世界に公開されます

素粒子研究人類の貢献にはなるかもしれませんが、国益にはならないでしょう。

 
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