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2018-09-12

田舎漁村世界有数の港町になる功労者ヤクザって大都市もある

びっくりするくらいこの国のヤクザは表の仕事に絡んでる。

漁村港町になる過程において荷役を束ねる地元ヤクザ親分3人が代議士役人とともにフル回転したとかそういう歴史あるしな。

普通に地元では未だにそういうヤクザ名家扱い。

港湾系の組から普通に変わった企業が有名企業大株主に名を連ねてるとかさえあるし。 

もはやコンプラもクソもないけど。

2018-09-05

自転車での環島(台湾1周)でのあれこれ

環島っていうのはこれ↓

https://taiwanisshu.asia/taiwanisshu-web/

台湾では自転車でやるのが流行っているらしい。

環島用のルートが制定されていることもあって、日本から観光客もやっている人が多いが

本やブログでは「自分頑張った!」的な内容ばかりで、よくわからないことだらけだったので参考になればいいなと思いメモ

ちなみに行ったのは先月。

トラブル等もあったので8日間くらいかけて踏破(ただし、2日間は電車になってしまった)

あくまでも真夏ベース情報なので、ご了承いただきたい。

あと、個人の感想なので、信用しすぎないでほしい。

なんだかんだでものすごく悩まされたのが天気。

現地のテレビ天気予報を見ても、晴れと曇りと雨と雷のマークが1カ所の中に全部出ているなんてこともあり全部役に立たない。

あっちは南国なので、毎日スコールだと思ってほしい。

対処方法としては、「朝早くスタートして、夕方前にはゴールしている」ようなスケジューリングを組むこと。

朝は比較的天気が安定しているけど、夕方になると毎日のように激しい夕立がある。

暗くて大雨よりは明るくて小雨の方がまだマシ。

自転車道といっても車道のサイドに自転車専用レーンがついているだけなので、夜の雨は怖すぎる(そして気分も落ちる)。

ブログとか読んでいると「毎日快適に走れました!」みたいなことを書いているけど、思ったより…

台湾北側台北新竹台中高雄など大都市が集中しているので、信号が多い。

郊外はまだ我慢できるけど、町の中心部はただただイラつく。

自転車用の停止線はあるけど、原付も共用だから原付に思いっきり囲まれる。

(で、たまに檳榔カスを吐かれてますますイラつく。)

台北から反時計回りで出発したんだけど、初めは川沿いの完全な自転車道だったから快適だった。

その自転車道を出た後はなかなかひどい。

台中過ぎるまでは町の中心部はひたすら我慢

南側北側に比べるとかなり走りやすい。

環島用の道路基本的には標識があるので迷うことはないんだけど、ごく稀に工事をしていて通れない。

そして、回り道がどこなのかが書いていないことが多い。

(書いてあるのかもしれないけど、地図はなく文字だけなのでわからない)

また、三貂角灯塔近辺の道は環島用の標識のとおりに行くと、漁村へ寄り道するだけなので

googleマップ等で最短ルート確認しておいた方がいい。

  • 電車と並行して走っているが故に…

線路を跨がなければいけないところは立体交差になっていることが多く無駄な坂が発生。

荷物をいっぱい積んで走っている身としては辛い。

時間節約を考えるとコンビニが一番。

毎日毎日セブンイレブンファミリーマートハイライフ台湾コンビニチェーン)にお世話になっていた。

日本コンビニと違い、イートイン文化が発達している。

トイレも貸してくれるし、疲れたならアミノバイタルを買えばいい。

塩分タブレットも売ってたし、場所によっては空気入れを貸してくれる。

何よりいいのが、コンビニ基本的にはガラス張りなので自転車盗難を見張れること。

町の食堂は「台湾きたな!」っていう気分にはなるけど、牛肉麺ばかりなので飽きる(偏見かも)。

これ以外だと50嵐やCOCO都可のようなドリンクスタンドにもお世話になっていた。

環島の自転車道と並行して電車が走っているので、どうしても疲れるようであれば電車に乗ればいい。

輪行バッグなしでも電車に入れられるけど、対応している電車が日に数本しかないので事前に調べておいた方がいい。

(ググれば詳しく書いてあるブログに行き着くはず)

自転車留めが車両の中にあるタイプ自転車を詰める貨物車があるタイプ一般車両にそのまま入れるタイプ自転車留めはない)など様々。

予約時に自転車があることを事前に言えればいいが、言えなかった場合でもどうにかなった。

環島用道路近辺のホテル自転車の扱いに慣れているのか、みんな室内に停めさせてくれた。

ダメ場合もあるかもしれないので、あくまでも参考程度に)

長期で行っていると、汚れ物がたまる

(雨でぐしょぐしょになっていることも多いし)

それなりに大きな都市24時間営業コインランドリーがあるから、そこまで衣類の予備は必要ない。

洗濯30分+乾燥機毎日ピカピカ!荷物の重量節約

  • 現地の人に声をかけられる

環島用道路を大荷物乗せて走っていると声をかけられることがある。

ただ、日本人だと思われていないので、魔法言葉「我是日本人(Wǒ shì rìběn rén)=私は日本人です」を唱えるといい。

英語日本語が話せる人は言語を変えて話してくれる。

また、対向車などに「加油(Jiāyóu)=ファイト!」と言われたり、サムアップされたりする。

台湾の方々はとても人懐っこく、親切。

ものすごく助けられた。

個人旅行で行っていたのだが、某G社がサポートする環島用のツアーに参加している人とかち合うことが多かった。

傍目から見て、「とても甘やかされていて、こんなので1周したと言えるのか…?」といった様相

まず、彼らは荷物を持たない。

着替えなどはサポートカーに積んでいるし、そもそも自転車のリペアグッズとは無縁。

自転車がトラブった場合はG社のメカニックが直してくれる。

大雨が降れば、自転車に乗らずサポートカーが適度な位置まで運んでくれる。

疲れた時も同様、運んでもらって進めばいいじゃない!という感じ。

そして、観光スポットで記念撮影

ある程度のロングライドができる体力があり、パンク交換などリペアの最低限の知識があるのであればツアーでなくても問題なし。

宿はBookingなどで予約すればいいし、地図標識googleマップでどうにかなる。

致し方ない車体トラブルが起きれば駅まで徒歩で行き、電車に乗って大都市自転車屋さんに行けば済む。

ツアーは体力がない、ウェブリテラシーがない、だけど「環島したよ!」って自慢したい人が参加するものだと思う。

ちなみに、ツアーに参加すると太るらしい。

1日8時間自転車に乗ると約2000kcal、基礎代謝が1500kcalだとすると1日3500kcal以上摂取してやっと太ることになるのだが…察してほしい

(肉が筋肉に変換されたら太るけど、それを差し引いても…)

楽しいことは楽しいです。

それは他の人の記事ブログを読んで感じてみてください。

サイクリストで時間がある人は是非!

2018-06-29

anond:20180629103130

どうでも良いけど横浜って漁村だったんたろ?大出世だよな

2017-09-14

anond:20170914194017

昭和の貧しい漁村の家を見たら、びっくりすると思うよ。

ここホント日本なの?って思うくらい、貧相な家が並んでいたんだ。

2017-07-30

神奈川県民を名乗る奴は田舎者

横浜市民と川崎市民は神奈川県民を名乗らないから。

から、残った山深い集落漁村の民が神奈川県民を名乗っている。

そんな神奈川県民が埼玉千葉より都会で生活していると信じている様は滑稽である

2017-07-22

築地移転しない方がいいんじゃない

移転せずに閉鎖してしまえばいい

東京でろくに魚を食えなくしてしまった方が水産資源保護の為にはプラス

ついでに地方から首都圏への陸路での海産物輸送にも大幅な制限をかける

魚を食べたかったら空輸のクソ高い魚を買うか漁村まで直接行くかすればいい

都会の人間が都会に居ながらにして手軽に魚を食えるようにしてしまったのが水産資源枯渇の原因

2017-07-18

旅してきた

1週間の休みをとって北欧某国を旅してきた。

いろいろとカルチャーショックを受けたのでここに記す。

夜が明るい

夜になれば日が沈む。常識以前の自然感覚通用しない。

白夜といってもボーっと明るいくらいだろう、と思っていたのだがとんでもない。夜12時を回っても昼のように明るい。夕食をとっていてもまるで昼食のような感覚に陥る。

なお、冬になると今度は日照時間が4時間とかになるそうだ。

ずっと住んでいたら生活リズムが狂いそうだ。

物価が高い

パーキングエリアスープパンのセットが1500円ほどする。どこに行ってもあるメニューなので、イメージ的にはカレーライスみたいなものか。

夕食は1品3000-5000円。ビールは1杯1000円、ガソリンは(ハイオクが基本)リッター190円だ。

日本って何かと安いんだなぁ。

現金を使わない

空港で現地通貨を1万円分両替したが、使ったのは観光地の有料トイレでだけだった。

他は全てクレジットカード屋台ホットドッグクレジットカード土産屋で絵葉書1枚買うのでもクレジットカード人口数百人の田舎町のブティッククレジットカード

中国キャッシュレス社会に対しては「現金の信用ガー偽札ガー」みたいに思っていたが、この国でも同じとは思えない。

もはや財布にジャラジャお金を持ち歩く時代ではないということだろう。

なおこの国にチップ文化はない。

国民全員がマルチリンガル

小学校から学んでいるとのことで、子供を除いてみんな母国語の他に英語を話せる。

首都レストランはもちろん、上述田舎町のブティックのおばちゃんも漁村の網本も英語観光案内してくれた。なまりが強くてよく聞き取れなかったけど。

観光立国としてこれ以上の強みはない。

日本でも小学校英語教育が始まるそうだが、同じようになれるんだろうか。



所詮観光客として1週間滞在しただけなので、この国の全てを理解したわけではない。

実際に働くとどうだとか税金がどうだとか移民がなんだとかは知らない。

スーパーの品揃え悪すぎとかホテルに湯船がないのが許せないとか言いたいことはある。

でも、日本にいただけでは見えないものがあるんだなと実感した。

みんな、無理にでも休みをとって海外旅行しよう。

2017-05-01

http://anond.hatelabo.jp/20170129203933

新鮮な魚の取れる漁村では、日干しの魚は見向きもされないが、

漁村から遠く離れた山村では、日干しであっても魚は希少価値が高く注目を集める。

どいう市場に日干しの魚を売りに行くか?考えどころではあるね。

2017-04-09

そもそもどういう基準で「田舎」って言ってるの?

増田に限らず色んな所で「田舎が」「都会が」って言ってるけど

そもそもどういう基準田舎って言ってるの?

マジで、みなさん例えばどこなら都会でどこなら田舎なのか教えてほしいわ。

自分基準だと高崎文化云々を基準とすれば都会なんだけど。


例えば次の内、どれが「標準」なんだ?

東京都心だけが都会。足立区とかは田舎。」

東京都区部とその隣接地域一部が都会。足立区とかは都会の一方八王子田舎。」

東京通勤圏内は都会。八王子は都会の一方高崎微妙

東京関西のそれぞれ都心けが田舎

東京関西のそれぞれ中心の隣接以下略

東京都大阪への通勤圏内以下略

以下、名古屋を増やしてみたり、福岡を増やしてみたり、いろいろあるとは思うが大まかに

「『東京』だけが都会かどうかの基準なのか」

東京しろどこにしろ都心けが都会なのか」

都心への通勤圏内所謂都市圏に入ってれば都会なのか」

「それとも農村漁村以外は全て都会なのか」

この3つあたりが大きな分かれ目だと思う。

2017-02-22

漫画ばかり

そういえば、僕の出身中学はとても田舎にあった。

校区に漁村を含み、特に漁村出身男子には蛮カラ気質が顕著であったと思う。

まあ、それでも友人関係は築けたし、一緒に遊びに行ったり楽しくやっていた。

が、今思うとちょっと異常だった。

彼らは、僕が本を読んでいると「ガリ勉だ」とチャカしてくるのだ。

例えば、単行本小説も、ハードカバーも、文学もそれ以外も。

どうも彼らにとって三国志スレイヤーズ経済書もエッセイ詩集新書も全て同じらしく『活字』に拒否反応を示していた。

今、思えばどうも時代を先取りして『イデオクラシー』ごっこをしていたのではないかとも思うのだけど、やはり彼らの両親も似たような反応を示したのだろうか。

2017-01-27

東京以外は全てど田舎なのか?

別に東京に住んだり、東京に通ったりしなくても、普通はある程度の都市に住めばある程度の都市生活を送れるものなんだけど、

なんか東京以外は全部ど田舎みたいな論調の人が大量にいるのはなぜなんだ。

東京から出たことのない人?


別に山奥の農村以外の地域も、東京以外の日本には普通にある。

関西圏都市部なんて規模が小さいだけで普通に東京と同じだし、愛知県なんて工業生産から考えるとむしろ工業地域としては上なぐらいだ。

その他福岡仙台札幌広島四天王存在を始め、地方都市はいくらでもある。

なんで東京以外全部山奥の農村みたいな扱いになるのかよくわからん


田舎だって全部が全部「農村」じゃない。漁村もあれば温泉地みたいな観光地もある。

首都圏東京以外だって、全部が全部100%東京ベッドタウンではない。千葉市とかも割りと独立した経済規模がある。

横浜都心だってある。みなとみらいとか幕張新都心ぐらい知っておくべきだろう。

ちょっと旅行とかしてみて、東京以外の地域現実も知ることが必要なのではないか

2016-11-30

北海道の美味しいお店

http://anond.hatelabo.jp/20161130113432

試される大地へようこそ! 1月にいらっしゃるとのことで、お勧めのお店を紹介します。

芦別市芦別「新宝来軒」

ここの「ガタタン」を食え。「ガタタンラーメン」がスタンダードだが、個人的には「ガタタン」をチャーハンにかけたものが好み。

「ガタタン」は塩味あんかけなのだが、ほとんどこの芦別しか食べられない。戦後満州から引き揚げてきた人が中国料理アレンジした料理を蘆別で始めた。これが「ガタタン」。

炭鉱で栄えた芦別炭鉱マンをあったかくする為に「ガタタン」は食べられてきた。そして近年ではご当地グルメに。

そんじょそこら粗製乱造されたご当地グルメには叶わない、引き揚げ~炭鉱労働という、戦後北海道歴史のド真ん中を歩いた食べ物といえる。

これを味わいながら、北海道近代史というものに思いを馳せてほしい。

足寄町本町「あさの食堂

今ではめっきり少なくなった、ただの食堂ラーメンがメインで、二人のばあさんが作っている。

化学調味料主体の、懐かしいラーメンを食べたかたらここ。醤油を頼め。チャーシューが激烈に、懐かしい。

昼時に行ってみてほしい。近くの道の駅に大型トラックを止めた運転手さんや、地元の昼間っから道楽してるおっさんを眼にすることができるだろう。

ここから北見に抜ける運ちゃん、阿寒に抜ける運ちゃん、帯広に抜ける運ちゃん。今も昔も、足寄は人間交差点なのだ

札幌市北24条元祖美唄焼き鳥 三船」(居酒屋

いか北24条の「三船」に行くんだぞ。「三船」を冠する店は何件かある。美唄焼き鳥元祖三船福太郎氏にあやかったものだ。

由緒論はえてして混迷を極める。ここは伝統だとかじゃなく、純粋うまいところを紹介する。それが24の三船だ。

ここ、メインメニュー美唄焼き鳥の鳥串で、サイドメニューも大変豊富。そしてどれもとっても美味しい……のだが、サイドメニューは頼みすぎないほうがいい。

鳥串が美味しすぎて、何本でも食べられてしまうのだ。6人で行って、一時間半でお通しと串120本と酒だけで帰ったことがある。それだけ串がめちゃくちゃ美味い。

札幌市駅前和風パブ 松」(居酒屋

札幌ザンギを食べたいならここ。ザンギって鳥の空揚げの親戚みたいな北海道グルメだが、その王道典型と言えば松のザンギ

ただしここはまっとうな居酒屋なので、酒もちゃんと頼むべきだし、注文しないでずっと居座るようなことをしてはならん。

食事メインなら正直いかないほうがいい。あと和風パブっていってるが普通居酒屋から気負うことはない。

士別市多寄「淳真」

道北道東のいなかには美味しい蕎麦屋が点在しているが、ここは士別市の郡部にあるお蕎麦屋さんだ。

田舎ロードサイドってのがどんなものが味わうに格別の場所。②のあさの食堂と似てるんだけど、こっちのほうが人の往来が多い気がする。

ここの主人は、道外からやってきた人。多寄の食材に惚れ込んで移り住んだ。この多寄、蕎麦生産するが、それはどこか遠くへ運ばれるだけだった。地元産の店を、超田舎提供する試みが始まった。新しい移住・挑戦の歴史を感じたいならばここだ。

岩内町本町「北緯43度」

焼き魚を食べたいならここだ。目の前で焼いてくれる感じだ。私は山育ちなので、豊富な魚メニューのどれが旬なのかさっぱりわからない。けれど、いつも頼んだもの絶対に激烈においしい。

近くに道の駅があるから、そこも見学しよう。そしてこの界隈には美術館がたくさんありますわ。いずれも郷土画家ですの。お嬢鯖も大満足間違いなしですわよ!


羽幌町本町渋谷水産直売所・北のニシン屋さん」

ニシン時代は遠くなった。最近はまた増えてるらしいが。では漁村では何が行われているのか。それは、ニシンが群来(くき:大量にやってくること)ていた時代から培われた「水産加工業」だ! そんな歴史はともかくだ。札幌から200キロ程。ここまで離れると海鮮丼が安い! 「羽幌丼」を食べよう。地元産にこだわりたいなら「甘エビ丼」だ。食べ終わって満足したら、付設の直売所を見に行こう。水産加工テクニックを直に感じて、お土産を買って帰ろう。



2000年代以降に生み出された軟派なご当地グルメに絆されるなよ。

2016-09-07

東北人間ってマジで馬鹿なのか?

さっきニュースを見ていたら大雨で被害を受け、流木撤去が進んでないという地域

男性が「次台風が来たらダムですよ。早く撤去して欲しいですね」と言っていた。

危機管理能力0過ぎじゃね?

すぐ台風が来るってのにまだ行政当てにして放置してんのかよ。

近所と話し合って重機借りて自分撤去しろ

業者雇えよアホか。

漁村も前回津波で流されたにも関わらず「こうなるとは思わなかった」って。

東北人間って頭大丈夫か?

2015-07-23

まれネタヴァレ)

いまさら制作発表(?)当時のあらすじを見たんだけど、

都会で父親が破産寸前になり、家族夜逃げのように能登漁村に移ってきた小学生ヒロイン・希(まれ)。

(略)

洋菓子修業のさまざまなトラブルコンクールへの挑戦、父との別れ、結婚仕事の両立・・・。希はさまざまな試練を乗り越えつつ、いつしか心の故郷になっていた能登に再び帰り、自分の店と家族を持つ決心をする。

http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/186286.html

父との別れ

えっ…? 大泉死んでしまうん…?

いよいよ『純と愛』みたいな糞展開になってしまうん……?

ケータが植物状態になり、常盤貴子若年性アルツハイマーになり、お店はオープンできずに終わるん……?

2014-11-03

蟲師 第三巻 「海境より」

読む度に泣いてしまう。

解釈は色々あると思うけど、検索しても全然引っかからないから気持ちの解消ができない。

ここ↓のブログ解釈がしっくりきた。

  

http://d.hatena.ne.jp/kako6/comment?date=20051212

  

陸の解釈については、↓のギンコのセリフが全てだと思う。

「あのもやの中からは 陸に戻ろうと望む者にしか 陸は見えず 戻れんのだ」

「前に会った時には お前さんは嫁さんの遺品が見つかった時点で 生きる望みを失いかねんように見えた」

  

まり、陸が見えるor見えない=戻りたい場所があるorない 的な解釈でいいのかも。

最初は「ベタに 陸=生きる意志かなー」とか思ったけど、それだとみちひの「もう… あきらめかけてた…」というセリフ合致しない。

  

まり

昔のシロウ:みちひの痕跡を探すことだけが生きがい。霧の中でみちひの空舟を見つけてしまったら陸に戻りたいとは思わないだろう。→陸は見えなくなる、ギンコストップ

今のシロウ漁村の人々に必要とされ、大切な女性(ナミ)も居る。みちひの空舟を見つけても陸に戻る意志は失わないだろう。→陸は見える、ギンコOK

  

回想の初段階だけど、二人とも問屋を出てから漁村に着くまで日が経ってないように思える。

シロウリストラの原因や裏事情等、夫婦間での話し合いがされてなかったような描写だし。  

おそらく、シロウ仕事で失敗→リストラの後すぐに問屋を出ていき、それをみちひが追って来たんだろう。

シロウも心の整理が付いてない感じで、みちひに辛く当たってしまう。

また、みちひはこの段階ではシロウ故郷にまでついて行く決心が固まってなかったように思える。(舟頭の「奥方 乗らねーんで?」のセリフから推察)

  

で、蟲に遭遇。

シロウは後に「あのもやは外から中は何も見えんが 中から不思議と外がよく見えた」と話しているので、陸が見えていたのだろう。問屋に未練があったと思われる。

みちひはシロウ故郷に行きたいと思ってないし、夫であるシロウについて来た手前問屋には戻れない。

諍いの中でシロウに追い詰められ、どこにも行く場所がなくなってしまったということかな。

から陸が見えず飲まれたのだろう。

  

二度目の蟲との遭遇。(書いてて泣けてきた)

シロウは空舟どころか、みちひと再会。

  

「お前今 陸は見えているか?」

大丈夫だ ちゃんと見えているよ そら むこうに」

  

シロウに見えていた陸の正体がわからない。みちひみたいに完全に陸が見えなくなった訳じゃないし。

シロウには故郷の陸が見えていて、ここに来てやっと、本当にみちひと故郷暮らしていく決心がついたのかなーとか思ったけど、ギンコには見えていないから故郷ではないはず。

漁村の陸が見えなくなったということは、みちひと再会したことで漁村に戻る意志はなくなったと推察されるから、そうするとやっぱり故郷なのかな?でもそれではギンコの表情と合致しない。

しかしたらヒトには見えていたらヤバい陸だったのかもしれない。

2014-08-29

http://anond.hatelabo.jp/20140829214350

昭和時代は、都会で失敗しても、田舎農村漁村に戻れたんだよね。職がなかったとしても、食うだけは食えた。

いまは戻る故郷自体無い人が沢山いるだろ...食べ物寝床家族があれば何とか生きていけるんだよな。里山自然自体が、遊び場にも癒しにもなり、生き物との交流の場であり生きる意義にもなるわけだし。

2014-07-23

思い出のマーニー雑感

ジブリ最新作、思い出のマーニーを観た。

一応最初に言っておくが、ロイド探偵事務所に居るもじゃもじゃ頭の真音嬢ことマーニーとは関係が無い。

喘息の発作持ちで、引っ込み思案で、うまく周りと関係を築けない絵を描くのが好きな女の子杏奈主人公だ。

そこそこの漁村であり、どうやって生計を立てているか良く判らない家具職人とか、地域の顔役になってる上がりかまちがある家のPTA会長っぽい人がいる街で、主人公杏奈は絵を描いて静かに過ごす。そして洋館金髪少女マーニー出会う。

アリエッティ監督が描きだす、間違いなく日本田舎でありながら、それでもなお美しい。

月光の元、ボートに乗って二人静にわかり合う。

招待されたパーティーで、マーニー男の子ダンスを踊ると、なんだか面白くない。

そうして過ごしていく杏奈は、現実と空想とが入り交じったような、不思議な体験を繰り返す。

自分必要として、必要とされ、友情ではないような、約束のような、愛情のような、そんな純粋少女の心の機微

静かで、美しく、そして、ほんの少しだけ現実が入り交じる、結論のない成長の物語

ほんの少しだけの成長と、ほんの少しだけの奇跡のような出会い

日当五千円プラス必要経費で初恋の相手を探すもじゃもじゃ頭のマーニーとは関係のない、そんな物語だ。

個人的には、じゃもじゃ頭で友達思いで、仕事に誠実なマーニーは個人的にはかなり好みのタイプだ。

ハッキリ言ってあの水着姿は反則レベル可愛いミーハーイケメンに弱いのも女の子っぽい。

推理小説では無く、殺人事件もなく、それできて探偵小説ではある。

幸せな気分に浸るために他人結婚式に参加する趣味のあるゆりかちゃんに振り回されながらも真摯仕事をこなすマーニーは、とても可愛らしい。

名探偵マーニー週刊少年チャンピオンで絶賛連載中だ。是非一度目を通して、彼女の魅力に心を打ち抜かれて欲しい。

あ、思い出のマーニーも凄い良かったですよ。なんと言っても映像が綺麗だ。

そして、百合ではない女性同士の、お互いを思いやる美しい純真な壊れそうに繊細なその心の機微を、さわやかに体験できる。

美しい映像を見たい人は是非。マーニーにおまかせを。

2013-09-18

漁業法人について調べてみた

天職は見つけない方が良い

http://anond.hatelabo.jp/20130918010603

ここで少しだけ触れられていた漁業法人化

調べてみるとどうやら比較的新しい概念らしく「漁業法人化」という言葉3.11震災後「漁業協業化」という言葉に変わりつつあるようだ

漁業法人化漁業協業化も中身としてはほとんど同じで、法人格漁業権を移譲して人材新規参入ハードルを低くするのが主な狙いみたい

当然、元記事でも語られているように税制対策や経費削減、融資にも効果的な選択で、保守的であると解説トラックバックが語るのが本当ならば漁村内では先進過ぎて異端的な考え方だったんだろうと思われる

更に元増田科学研究フィードバックする野望も持っていたようだし良い悪いは別として従来の漁師像とはぜんぜん違う漁師になろうとしていたようだ

一次産業法人化が有望視される昨今で、業界トップエリートが超本気で動き出すところだったわけだ

  

逃した魚は本当に大きいよなと

http://anond.hatelabo.jp/20130918010603

元記事を解説しよう。

元記事の増田と同様に、漁師の次男坊である俺は海上技術学校を経て海運業界ヘ就職している。

取り敢えず前提として、漁師の子が大型船の免許を取得しようとするだけで稀有な存在だ。

その漁村1000人の漁師になる人が居たら大型船の免許(海技士免状という)を持ってるのは1人居るか居ないか存在

漁村というのは保守的な閉鎖社会かつ権威主義的で、1級小型船舶操縦士は2級小型船舶操縦士を見下す傾向にある。

漁村では口には出さないが免状の等級によるヒエラルキーは確実にある。増田の中にも漁師が居るだろうしわかるだろう。

そんな漁村で4級海技士(航海)や4級海技士(機関)を取得する者が現れたら、漁村若い世代の中ではトップ権威を持つようになる(流石に若い世代権威年功序列を上回ることはない)。

多くの家では子供教育するときに「増田さんちのせがれを見習え」が常套句になる。

  

海運業界で大手と言えば3社しかない。郵船、三井商船、川崎汽船だ。

その名は外の社会に対して無知漁師でも知っている。最高クラスブランドだ。

そこへ就職する者がおらが村から出たらお祭り騒ぎである

これはトンビが鷹を生むような話。

  

このことを海洋系高校視点で見るならば、元記事で記されてる海上技術学校、商戦高専水産高校の全生徒の中から大手3社へ就職できるのは毎年3人だけだ(そもそも就職枠がない年もある)。

元記事の増田は数万人居るであろう海洋系高校生トップへ君臨した人間である

  

手の付けられないヤンキーから東大主席合格者が出る、5流大からメガバンク就職する、代アニ出でジョブズになる、漁村から見ると本当にそんなレベルの話だ。

俺のようなチンケな船乗りとは圧倒的にレベルが違う。いやマジで

  

所々出る船乗り的な言葉使い、例えば「上陸する」や「2サイクルから4サイクルで燃費改善」、「100mで4000G/T」は全て妥当だ。

少なくとも業界人じゃないと出ない言葉であり、しか漁船の船外機(エンジン)が4サイクル主流化したのはここ15年くらいの話であり、漁師じゃないと知らない(そしてバイク乗りなら4ストとかって言うよな)。

当然漁師は大型船の排水トン数の事なんかよく知らないので、漁師経験と海運の経験双方が無いと口に出せない内容を話している。

  

7年で1000万はくだらないの部分は会社によって給料が違うし、そもそも俺はそのレベルに達していないので正確な判断に窮するが、そこそこ妥当性がある。

船乗りは法令上、乗船中の食事などを会社負担しなければならないため小遣い5万円は船乗りと考えるのならばむしろ少ない。

初任給25万円(総支給額)のチンケな船乗りの俺でさえ若い頃は毎月10から15万は遊びで使ってた。大手なのにこれは少なすぎる。節約してたんだなって感じる。

  

もし俺が元記事の増田の親ならば退職することを口にした瞬間必死に止める。

元記事の増田もこの点にツッコミ入れてたが、俺も盛大にツッコミ入れたい。

息子を想うのなら絶対に辞めさせない。漁村での権威を考えても息子が大手にいた方が何かと過ごしやすいはずだしな。

高額な送金もあるし。大手なら年収1000万突破夢物語じゃないから老後も安心だ。

  

それを止めなかった親はオカシイと言わざる得ない。

元記事の増田の親は中途半端自己保身をしてるんだよ。

どう考えても船乗りとして神がかった増田家業を継がせるか、そのまま大手に置いた方が両親は得だ。

そのどっちでもない選択をするとか俺には理解できない。元記事の増田よりこの両親は頭オカシイ

  

何か質問があったら追記して返答しよう。

船乗りは3ヶ月働いて1ヶ月休むというスパンで働くため平日であっても休日なのだ

  

2013/09/18/9:07追記

休暇中何やってるかといえば兄貴に呼ばれたら仕事手伝うくらいか

あとはネットやったりゲームしたり飲み歩いてたりする

  

2013/09/18/9:57追記

そして天職見つけるなという意見は分かる気がするんだよな

この増田にとっては漁師の家に生まれた瞬間から漁師になることが天命だった

俺もそうだ、次男坊として生まれたか家業を継げなかった

俺もまた海しか知らなかったから船乗りになったわけだしな

今の俺から海を奪ったら何をして良いのかわからないだろう

プログラマからパソコンを奪うようなもの自動車整備士から自動車を奪うもの、跡取りから家業を奪うってのはそういうことなんだろうさ

漁師をやりたいのではなく家業をやりたかったんだよ増田

そこを拾ってやらんとこの気持ちは理解できないんじゃね?

  

2013/09/18/10:19追記

何で海を続けなかったか?って質問が来たから言うけど、この業界かなり狭いんだよ

理由は学校の数が少ないから顔見知りの人が多い

元記事で人間関係を悪くしたみたいな表現があったし、業界で噂が回っちゃったんじゃないか

  

あとこれはもう想像世界だけど鬱も関係してるんじゃね?

鬱で会社やめる人が業界ではたまにいるしな

はいつでも飛び込める状況だから医者ストップかけてるのかも

  

2013/09/18/10:34追記

何か給与面で言い争いしてる増田いるから解説するぞ

船乗りには「部員」と「職員」という職の違いがあるんだよ

部員普通社員なら、職員はキャリア社員だと思えば良い

例えば甲板部(航海士所属する部署機関士機関部)で部員トップは甲板長だが、職員のトップ船長だ。

部員と職員の給料100万円単位で変わってくるし、昇給率がそもそも違う。

まり増田就職後職員になってるんだよ。だから物凄く昇給して高級取りになってる。

  

2013/09/18/16:58追記

身内擁護するみたいでかっこ悪いが、資格じゃなくて就職先が凄かったパターンとか言ってる奴は自分がどういう立地条件の国で暮らしてるか冷静に考えたほうが良い

海洋国家日本海技士免状資格が凄くないってよく言えるな

海技士免状が凄くないとは言ってないとかって反論が来そうな気もするけど、そう取られてもおかしくない発言の仕方だぞ

海技士免状試験がどれだけの科目で構成されていて、どれだけの実務経験があって初めて取得できるものか、更新必要なのかどうかとかそういうの調べた方が良い

ここに俺が書いても良いけど、これは能動的に調べてもらった方が良い気がする

  

もし調べて何か感ずる部分があれば「安全運航を舐めてすみませんでした」と増田でも良いから全ての海技士免状取得者に向けて反省文を書け

天職は見つけない方が良い

僕は漁師の家に生まれた。

当然の様に跡取りとして育てられ僕自身も漁師となり家業を継ぐのが当たり前だと思っていた。

小学校の頃の文集へ将来の夢に漁師と書いていた。

祖父や父から漁師技術を学び取り、中学校へ上がる頃には多少の波風があろうと岸壁へ船を着けられたり、漁網の補なんてお手の物になっていた。

  

僕は小さな頃から「力持ちだ」と褒められるのが何故か無性に嬉しくて多少辛くても重いもの調子に乗って運んだりしていた。

家業毎日筋トレをするようなものから、その甲斐もあってか身体は同年代の子と比べて大きく筋骨隆々を地で行くような成長をした。

ただ僕は末弟長男であり他の兄弟は全て女兄弟であり、ちょっとだけ気が弱いところがあった。

  

実家のある場所田舎ものヤンキーがハバを利かせており、身体が大きな僕は多少の威圧感があったのかよく喧嘩を売られた。

兄弟の中で育った僕は殴り合いの喧嘩の仕方なんてわからず(喧嘩の買い方や売り方すらわからない)、気も弱いのでいつも相手を抑えつける戦法で事なきを得ていた。

  

しかしある日僕は人生で初めて喧嘩で人を殴ってしまった。今でもその感触は覚えていて、拳を思いっきり振り抜いた感触は「ガボッ」といったものだった。

僕が殴った相手はその場で崩れ落ちる様に倒れ、死にはしなかったけれど歯と顎は粉砕という重症だった。

相手へ重症を負わせたことで父は学校まで急いでやってきて、怒り狂い僕を何度も殴って蹴った。父も大きいので3人の先生がやっとのことで父を止めた。

  

僕が家に帰るなり母は言った。「あなたはもう絶対に喧嘩をしてはいけない」と。僕自身もあの感触の恐怖がありもう喧嘩しまいと心に誓った。

それから僕はどんなに喧嘩を売られても殴られるだけにして抵抗をしないようにした。できる限り他人へ威圧感を与えないように常に笑っていることを心がけた。

常に笑っていると人は集まってくるもので、僕の学生生活は今まで以上に充実したものになっていった。

  

中学3年生となって進学を考えるようになり僕はそこでも夢を追って船乗りになるための高校へ通うことにした。

色々調べると「水産高校」の他に「商船高専」や「海上技術学校」があることを知った。このどれもが卒業すると高卒以上の資格を得られた。

僕はそこで「どうせ乗るなら一度はデッカイ船に乗ってみたい!」と考えて商船高専海上技術学校パンフレット自分で請求し親と担任先生に見せた。

  

実家漁村では前例がない、そして僕の母校の中学校でも前例のない進学先だった。

後を継ぐたいていの漁師の子地元から近い水産高校普通高校へ進学するのが定番だったからだ。

親と相談した結果、商船高専都道府県すら変わってしまい何かあっても直ぐに行けないので同じ都道府県である海上技術学校なら良いという承諾を得た。

  

担任へ親の意見を伝えると「君の成績なら推薦も可能」ということなので推薦をしてもらうことにした。

実は悪い同級生と付き合いを持たなくなったので生徒会運動部、そして勉強でそこそこの力を得ており、推薦は難しいけど地元では一番の進学校へ余裕で受かる成績だったのだ。

担任は「多少もったいないけどウチのクラスの子の枠が1つ増えたと思うのなら」ということで推薦を了承してくれたのだ。

  

海上技術学校へ危なげなく進学した僕は学生寮住まいだったので先輩からちょっとだけ悪いことを教えてもらいながら海の知識と技術を真面目に取得していった。

それもこれも「大型船の新しい技術を何かしら漁師家業へ活かせたら」という考えのもとに頑張っていたからだった。

  

実際に海上技術学校で学んだ船舶機関に関する知識と技術は、夏休み中に実家漁船を整備する点で非常に役立った。今まで細かい部分であれ業者に頼んでいたのでコストダウンが出来た。

エンジンの買い替え時期には従来型2サイクルエンジンから新型4サイクルエンジンへ切り替え、燃費向上という結果も得られて、この流れは他の漁師の家にも波及した(漁師にとって燃費は非常に厄介な問題)。

新しく使われるようになった素材も海上技術学校へ通っていると僕の耳に入りやすく、僕は実家勉強の成果をどんどんフィードバックしていった。正確な数字を今はもう出せないが掛かっていた経費は2割程度下がっただろう。

  

就職する時期になり海運企業では大手国内貨物船へ就職できた。乗れるようになった船も全長100m超(排水トン4000G/T超)の国内ではかなり大きい方のものだ。

日本全国津々浦々まで行けて航海中は各海域漁船が見れ、詳しい先輩上司にその漁船情報を教えて貰って僕は非常に勉強になった。この知識を思う存分に実家フィードバック出来る日が待ち遠しかった。

こういった海の知識だけでなく経営や経理の重要性も社会人となってよく理解できたので、上陸の際に本屋へ行っては経営の本や簿記の本を買い込んで勉強した。

  

船乗りになって7年、僕は引き止める仲の良かった先輩上司機関長船長に頭を下げて会社を辞めて実家へ戻った。

実家へ戻って1ヶ月後、僕は絶望することになる。

家業を手伝いながら漁師の生の感覚を思い出しているとある日両親から呼ばれた。そして父は何度も躊躇しながら僕へ次の言葉を言い放った、

  

漁師は継がせない。俺の代でたたむ。お前が中学生の頃から考えていたことだ。漁師は今後儲からない生活が出来ないんだ。すまない漁師をしてもらうにはいかない」

  

何を言われたのか全く理解できなかった。信じられない言葉を耳にして僕の思考は完全に停止した。何を馬鹿なことを言ってるんだこの人達はと思った。

あり得ない。中学生の頃から?今更?僕は自分人生漁師になるために今まで頑張ってきたんだぞ。会社辞めるのも伝えたはずだ何で?おかしいだろ。

思考が動き出すと僕の頭の中は疑問でいっぱいになった。

  

社会人になった僕は家業が傾いていることには気づいていた。そのため僕が戻るまではと考えて35万あった手取りから僕自身の小遣いとして5万円だけ抜き、ボーナスが出ても5万円だけ抜き(ボーナスの月は小遣い合計10万円)、残りは全て実家へ収めていた。7年間毎月だ。総額1000万はくだらない額を納めたはずだった。

  

海上技術学校時代独立行政法人化したとは言え、国から金が出ていたので授業料は数千円で格安、寮費もかからない。僕の学費も相当安いはずだった。

例え僕に黙ってた漁業から大きな借金があったとしても、漁師が借りられる限界はあるし、まだ残高があっても10年以内には余裕で返せるレベルの金額のはずだ。

ヤクザみたいな借金取りが来た記憶はない。ヤミ金の筋はない。全くわからない僕が継げない理由が全くわからない。

  

税制対策に漁業法人化することを考えてた。銀行から融資も受けやすくなるはずだ。同様の漁業法人化した漁師の家の情報も集め、実際に各地の漁師からノウハウを教えてもらってた。

今後は今以上に収支の負担が間違いなく減る。僕はこの家の子だ。祖父や父の堅実的な仕事ぶりを見て育った。ドデカイ賭けに出るなんて気の弱い僕には勇気も無いから大型投資とかしたりしない。

  

なんでだ。なんでだ。なんでだ。父さん母さんなんでだよ!なんで儲けられないの一点張りなんだよ!

1週間待ってくれよ事業計画だって直ぐに作ってやるよ。他県では新しい漁法の研究や水質改善研究も進んでて、それを地元大学と一緒になってやろうよ。国の補助金も出るんだよ。

僕は皆と笑っていたいんだ。父さんも母さんも泣くなよ。僕を怒らせないでくれよ泣かせないでくれよ。いつもみたいにヘラヘラ笑っていたいんだよ。お願いだよ!!!

  

空っぽだ。僕は空っぽになった。

見えていた道筋が無くなり、どうして良いか全くわからない。父や母が引いていたレールを僕は信じて進み、そのレールを自ら強化していたら、突然その先のレールを両親は取っ払った。

家業の手伝いもその日から禁じられ何もできなくなった。

  

数ヶ月間無職で居た僕は貯蓄も底を付き始めて再び海運企業就職した。新卒で入った海運企業よりもずっと小さなところだ。

だけどやる気がでない。仕事に身が入らない。つまらないミスを何度も繰り返し、人間関係を悪くして結局数ヶ月で辞めた。

次の会社も、その次の会社も同じように辞め、僕は海での生活自体を辞めてしまった。

  

派遣に登録をし、土木解体などガテン系仕事をよくやるようになったが気持ちはずっと上の空だった。

実家に居ると涙が出てくるので再就職した辺りから実家を出ていて一人暮らしを始めていた、

  

ただ、家事のやる気がでない。学生時代新卒の頃は口うるさく掃除教育された甲斐もあり、先輩上司から「お前はきれい好きだな」と言われるような人間だったのに、この頃はTVに出てくるような「片付けられない人」の部屋のようにゴミで溢れかえっていた。

どうでも良い、そんな感情が常にあり、そしてそんな風にしかできなくなった自分嫌悪するようになった。

でも実家への送金はやめなかった。ちょっとでも両親を助けたかった。自分貧乏しても両親に辛い思いはさせたくなかった。

  

ある時僕は一人の女性出会う。年齢は同じだけど学年は一つ上の女性だ。

そこまで可愛くはないけれど妙に馬があった。その女性は賢く、僕のする昔読んだ本から得た小難しい話を黙って聞いて、更に自分意見を返してくる。僕が学生時代から苦手だった英語留学経験もありペラペラ尊敬できた。そんな女性だ。

  

つの間にか男女の関係となり、僕は「家事ができないんだ」とちょっと嘘をついて告白したら彼女はいきなり僕の部屋に掃除業者と共に来てあっとう言う間に部屋を掃除してくれた。

「良い?今の状態を出来る限り維持すること。出来ないんだったら私に言って」そう頬を膨らませて言った。

こんなに素晴らしい女性と付き合えたのに僕は家事が上手く出来ないままで、職を転々としている状態だった。

  

ある新しい職場比較的話すリーダーが僕に言った。「お前頭がオカシイと思うぞ。お前の様子を見ていると脳の病気を疑わずには居られない」

それから僕はよく考えるようになった。僕は頭がオカシイのかと。

  

彼女相談したら少し考えた様子を見せ、数時間後にいくつかのURLを僕に示してきた。精神異常のセルフチェッカーみたいなWebサイトだ。

それで彼女と一緒に検査してみたら何処のWebサイトでも「重度の鬱」という診断結果になった。

僕は彼女に言った。「これでこのまま医者に行ったら僕は鬱を自覚してダメに成ってしまいそうだ。だから医者へは行きたくない。鬱の証明書なんて要らない」と。

彼女は「あなたが行く必要があると思った時に行けば良いんだよ」と言った。

  

そこから僕は何度も職を転々とする。自分を鬱だと疑いながら職を変え続けた。

僕は悪いやつだ。こんな状態なのに彼女を独占したかった。結婚したいと物凄く強く思うようになっていた。

そして僕は彼女実家へ連れて行った。

  

結果は両親や女兄弟から大反対された。

僕の今の状況で結婚しても上手く行かないというのだ。彼女は色々と罵倒された「水商売女か?」とかそういう系のかなりひどい罵倒だ。

そして実家が結局何が言いたかったといえば「二人が結婚生活を始めてこちらへの送金が止まるのも困る」という話だったのだ。

  

僕はその時完全に察した。「あぁ儲けられないんだな」と。

そういうことだった僕は漁師よりも海運の船乗りをやってたほうが実家は儲かるのだった。外で金を作って実家に入れたほうが実家は安定して儲かるのだった。

僕は実家の金づるだった。全く気づいてなかった。僕の送金が両親を金の亡者に変えていた。

  

その夜、僕は実家を離れる時に実家との縁を完全に切った。

  

今まで居たアパートを引き払い、携帯電話の番号を変え、彼女以外の全てのアドレス帳を削除し、地元から県外へ僕は引っ越した。

全てにケリをつけようと精神科受診し、やっぱり鬱だと診断されて薬を処方された。

欝だと診断された瞬間、涙が溢れて止まらなくなり医者先生ものすごく迷惑をかけてしまった。

  

今は新しい仕事につき鬱を治そうと受診しながら彼女との結婚のためにお金をためている。もう海には戻らないけどね。

  

これが天職に生きようとした僕の人生だ。

天職を探し続ける人へ僕は言いたい。天職は失った時に他の選択肢が無くなる職業なんだ。

きっと続けられる仕事というのはちょっと辞めたいくらいの仕事なんだよ思うよ。僕みたいにはなるな。

2013-07-08

http://anond.hatelabo.jp/20130708225853

農村漁村に面した地方都市と比べると高いだろ。

何か勘違いしてるけど、一つの土地でよく取れるorよく作ってる食品の種類なんてそう多くないから。

特産地以外でそんな変わるわけないでしょ。

 

地価が高い分、売り場面積の土地代が価格に反映されすぎてる。倍とは言わないが、数十%高い。

具体的なデータもなしに断言されましても。

 

同じ100g100円で肉が買えるとかいっても、肉質が違うだろ。

いや、生産地も似たようなものだし、部位も同じだし……。

http://anond.hatelabo.jp/20130708225657

都会のスラム物価は安いが、農村漁村に面した地方都市と比べると高いだろ。

地価が高い分、売り場面積の土地代が価格に反映されすぎてる。倍とは言わないが、数十%高い。

 

それに、たとえば、同じ100g100円で肉が買えるとかいっても、肉質が違うだろ。

それに昔は、食料品以外は高かったかもしれないが、今はAmazon楽天もあるから、大差ないだろ。

2012-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20120517205833

既に他の増田が指摘してるけど、産婦人科とか自治体の検診とかでハウツーやってるとこはやってるのね。

そして今やネットがこれだけ蔓延ってるんだから情報だけなら探せば出てくるのよ。

ブログやらツイッターやらで子育て奮闘記晒してる人間はたくさんいるし、とても周りには言えないような愚痴でも一応2ちゃんとかに吐くだけはタダになってるし。

まあ正しい情報は何かとか取捨選択が要るとかそういう別の問題になってくるけど。

子育てパパはあれです、純粋に頭数が要るんで。って感じ。ネコの手も借りたいくらいなんだから女の細腕に丸投げしてないで男の手も動かせよ、的な。

個人的には、問題の条例では何つーかとんちんかんにも程があるのでまともなノウハウとか期待できないと思うの。予防とか防止に主眼起きすぎて求めるもの無駄に厳格って感じ。

だってちょっと貼ったPDF開いて読んでみ。冒頭で「ながら授乳」とか叩いてるでしょ。

でも子育てなんてそれこそケータイとかテレビのためだけに子どもから目はなす瞬間作れないくらい忙しいとかデフォでしょ。

なんか授乳とか二十分とか三十分かかるらしいじゃん。その間基本動けないわけでしょ母親。他の家事とかできないでしょ。

「じゃあ子ども眺めてろよ」って思うかもしれないけど、毎回?

そりゃ我が子の様子が変わってないかとかの観察は重要ですよ。でも毎回見るほどか? すごい頻度あるんじゃないのか授乳って。

たぶん条例ケータイテレビが出現する以前の伝統子育て(笑)時代には母親は片時も子どもから目を離さなかったー! とか理想化してるんだろうけど、俺さあ高校のときだったかな、美術教科書歴史教科書ちょっと記憶曖昧なんだけど、授乳する女の絵が載ってるの見たことあってさあ。写実画っつーの?

農村だか漁村だかの貧しい生活のワンシーンみたいなコンセプトで、かーちゃんが子どもに乳ふくませてるんだけど、その目がめっちゃうつろであらぬところをぼんやり見てんの。

子どもなんか見てないの。ありゃどうみても何も見えてない。ものを考えたり注意してみたりとかいう気力が全然ありませんって感じ。

生活に疲れた母親の表情がどうこうみたいな解説がついてたよ。

アレがこの国の伝統子育てなんだよ。

と思うと、ケータイでも雑誌でも消音テレビでも、母親がそれなりにリラックスしたりできるって環境としては素晴らしいと言ってしかるべきなんじゃないかとか思うわけ。

でも、この条例はそういうの認めないだろなー。だって親の愛情(=注意関心手間のかけかた)だけで子どもの問題行動減らそうとか思ってんだもんなー。しねばいいのになー。

と、思うのですよ。

思考がぐちゃぐちゃになるのは、何していいかわかんないからだ。

からマニュアル化する。

それでそれなりの数の人間は救われるはずだ。やり方さえ教えてくれたらというのがここ数年のトレンドだしな。

やり方知る親が増えるだけで、虐待の数は目に見えて減るはずだ。少なくとも混乱する親は減る。

マニュアルっつーけど、犬のしつけのマニュアルだっていろいろ出てんだぜ。人間育てるのなんて必ずどっかでマニュアルからはみ出るような気がするよ。

で、問題の条例は何というか、マニュアルどおりちゃんとやればはみ出るはずはないみたいなのが大前提になってる感がするのよ。

それすなわち「はみ出た部分があるとすればそれは親が加減を分かってないんだ、親が悪いんだ」に帰結するということになる。

でも必要なのは逆の発想なのね。はみ出るところを見て削るんじゃなくて伸びたとこ評価する方式じゃないと親はマジに潰れるよ。

欲を言えば分厚い文書マニュアル渡して「ハイ読んでおいてね」ってんじゃなくて、「こうやったけど上手く行かない」「こうやれって言われてるけど加減が分からない」っていう相談を受け止めて「じゃあこれ試してみて」「加減はね、こんな感じ」みたいなアドバイス渡して、「お子さん元気に育ってますね、いい子ですね。お父さんお母さんの頑張りがあってこそですね」みたいなフォローまでくれるくらい欲しい。

2011-08-04

田舎に感じるエロス

田舎(いなか)または(ひな)とは、農村漁村山村のように、人口住宅が疎で辺鄙地域を指す概念・用語である。対義語は、都市、都会、都など。

村落は学術的に用いられることが多いのに対して、田舎はよりくだけた俗語日常用語である。また、生まれ(育ち)故郷を指す場合もある。

田舎 - Wikipedia

以下で言う「田舎」は、「辺鄙地域」という意味と「故郷」という二つの意味


昨年、西川美和監督の『ゆれる』を鑑賞した。心もゆれる、いい作品だった。

先日、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』を鑑賞した。賛否あるようだが、いい作品だった。


どちらも、田舎舞台にした映画である

そして、どちらも性的表現があり、作品全体に流れる空気も淫靡だ。


懐かしい。

それと共に、閉塞的で、物悲しさ、憂い、残酷性、狂気も感じる。

これは、田舎というものが生み出すものだと思う。

退廃的な美。エロスだ。


でも、田舎のどこが退廃しているのか、詳しくどのようなところがエロティックなのかは、まだよくわからない。


心臓をギュッと掴まれるような恐怖を覚えながらも、どうしても田舎舞台にした作品を観てしまう。

田舎舞台エロマンガも、なんだか、いいよね。


から帰省のたびに泣きそうになり、帰省のたびに胸が高鳴る。

田舎って、いいよね。

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