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はてなキーワード: 差しとは

2023-06-08

そろそろ30代も終わるがいつ子どもを産みたいと思うだろうか?

子供産まなくてよかったです、マジで anond:20230604131352

20代既婚女だけど子供は産まないと思う anond:20230606154326


40代氷河期世代ということなのでおそらく)と20代の話を、上記、それぞれ見かけたので、30代の自分の話を書く。

「わざわざ言うな」みたいな、気に食わない意見は口封じしとけなニュアンスブコメが気に食わないので、わざわざ書いておく。


自分は30代中盤女性、そこまで稼いでいるわけではないが、お金に困るほどではない。数年来の同居人がいてそちらも働いている。

都心近辺にマンションの一室を買って住んでいる。


自分婚姻制度が好きではないので、一緒に住んでいるが結婚もしていないし子どももいない。

自分が直接言われたことは無い(多分)が、同居人は「女性はそのうち絶対結婚したがるし絶対子どもを産みたがる」と言われてくることが度々ある。

これは元記事へのコメントにも散見されたけど、他人不安にさせる呪いだよね。

まあ実際未来のことはまあわからないので、そういうこともあるかもしれないが、少なくとも今までの自分には全くその気配がないので、似たような肌感で生きている人は安心してほしい。

子ども産めるギリギリの年齢に差し掛かっても別に産みたくはならないです。


まあ、もともとそういう欲求はないし、現状の日本の状況を考えると生む意味わからんである

なぜわざわざ見えている苦労を買わなければいけないのだろう。


兄弟の子ども(甥や姪)は別に嫌いではないが、たまに会う程度でいいな・・・という感じ。

彼らのために納税等はちゃんとしていこうという気持ちはある程度。


「産んでみないとわからない」みたいな話もあるが、なんでそんな不確実な博打しかも命がかかっている)を打とうと思うのか?

生んでみて可愛くなかったら地獄だし、自分絶望している世界自分が愛する子どもを産み落とすのもそれはそれで地獄だし誠実ではないと思う。


自分世界絶望しているのは枝葉末節なので省くが、単純に今の日本子どもを産みたくならないと客観的に見ても思う。

経済成長もしないし、だから給料も上がらないし、でも養育費は高くなるばかりだし、子ども社会で育てようとしているそぶりもあんまり無いし。

単純に、子どもは、時間お金もかかる贅沢品になっている。


というか、これだけ元記事バッシングされているというのは、結婚して子どもを育てた/育てている人たちは、損をしていると自分で思っているのではないのだろうか。

幸せだったら他人を叩く必要ないと思うし。

(なんなら、産んでよかった!みたいな投稿で埋まっていて欲しかった・・・

子ども持ってないのに元記事を叩いているのであれば、お前は何を言っているんだ状態だし。


子どもを産んでいる兄弟や知人には悪いが、そこで苦労しているのを見ていると、やはり子どもは生まなくていいな、となる。

保育園落ちた、日本死ね」みたいな状況は実際に日常にあるのだ。

キャリアも断たれがちだし妊娠出産で命の危険もある。無痛分娩バッシングもまだある。

苦労する方へ苦労する方へ進むことを誰がやりたいと思うのだろうか。


現状のままでいくと、あと数年してもう子ども確実に産まない(産めない)だろという年齢になったら、自分も「子ども産まなくて良かった」と言っていると思う。

生んだほうがよかった、と後悔させてくれる社会になってくれていることを願っていますが。


2023-06-07

anond:20230607213924

隣が幼稚園クレーム入れない人、暖かく見守ることができる人は、それだけですげー褒められた方がいいレベルだわ。増田忍耐賞を差し上げたい。

anond:20230605231235

アニメのアニオリ差し込みに比べれば、原作は引き延ばしでもなんでもない

あれこそ典型的な引き延ばし

隣の事務所ゲームから撤退したら自分担当コミュニティ崩壊した

4月の頭にアイマスシリーズSideMがサイスタと呼ばれるアプリ7月に終了し今後の展開について少しの告知をして謝罪配信を終えた

その時に、自分のTLではその配信に心の底から大喜びしやっと男がいなくなった、女(実際は性器呼び)ザマァwwwと1人のPが大はしゃぎし数人がそれに賛同引用やリプを使い嘆くツイにまで突っかかるという地獄が展開されていた

自分デレステから入った6年ほどの男性Pであり、モバマスも平行しつつ他の事務所も顔と名前が大方一致する位の知識はあったし、ゲームも少しやっていた

そして担当するアイドル(※名前は伏せておく&フェイク有)には自分が楽しめる範囲でそこそこのお金をかけてプロデュースをしている

担当するにあたってP同士のコミュニケーションコミュ障ながら参加し、不満は度々あれどP業を楽しんでいた

それなりの時が経ちやり取りをするPも固定されてきていたのだが、その中のにいた所謂主語と声がデカい数人が冒頭に上げた彼らだった

最初ネタだと思ったのだ

実際はSideMを楽しんでいる男性Pも自分の周りにいて、ダイジェストではあるがライブダイナミックなパフォーマンスはかっこよかったし、自分は少ししか触れられなかったがゲームで描かれるアイドルの魅力も素晴らしいなと思った

勿論、他の事務所アイドルもそうだった

ところが彼らは事ある毎に批評とは呼べない罵詈雑言をわざわざ名前を出して発信し、それに反応したP達に「これだから女www」と愉快そうに攻撃していた、というより性別判断しわざわざ突っかかりにいったのだ

今思えば異性に関するコンプレックス?のようなものを拗らせていたのだと思う

ポプマスで共通点があったのでSideMアイドルを入れ越境ユニットを組んで、知らない一面を知り楽しんだけれど表立っては言えなかった

その時点で自分交流を断てば良かったのだが担当の話で盛り上がる時はとても楽しかったし、ぶっちゃけた話ブロックをしてあることないこと言われるのが非常に面倒くさかった、前例があったからだ

彼らは女性陰湿的だのなんだの言っていたがまさにそれではないのか?と思えるほどだった

だけれどその見るに堪えない言葉も一段落すると思った

彼らに取っては目の上のたんこぶのような存在がなくなったのだからこれ以上突っかかる理由もないのだと

実際にロードマップ配信の時にゲーム以外の展開があることが気に入らないのか早く畳めと言い出した事、シャニマス配信にそこのユーザーコメ荒らしたとされるまとめ記事(実際には自分達の事務所のPによる愉快犯という説もあったし、大体こういうのはアンチが装って荒らしていると個人的には思っている)をRTし口出す程度で済んだ

そして同時に彼らは何に対しても攻撃的になっていた

常にイライラしていて余裕がなさそうにみえるのだ

その謎はよくわからなかったがそれでも総選挙に向けていつものようにP業に励んだ

そしてその結果が先日発表された

自分担当は残念ながら奮わなかったが、1位に登りつめたイヴと上位のアイドルとPに自分は素直に拍手を送りたい気持ちでいっぱいだった

ところがここで事態が変わっていく

常にイライラしていた彼らの矛先はイヴと2位の志希、そしてそのP達にそれぞれ向けられ互いが互いにヘイトを向け合い罵詈雑言の嵐となった

そのツイにまた他の誰かが反応しそれに彼らが反応し…と手のつけられない状態になってしまったのだ

そもそも彼らはその2人に極端なヘイトを向けていた事はない、それなのに何故?と思いつつもそのTLはまるで以前のSideM叩きにそっくりだと気付いた

どうやら彼らはSideMという共通サンドバッグを失った事でバランスが崩れ、そのイライラたまたま今回荒れやすい2人に向けてここぞとばかりに叩いて対立しているようだった

そしてそのうち担当コミュニティ内でも対立煽り、それに反応しないP達にすら批判を向け始め、巻き込まれ嫌気が差したP達が離れていく事へもまたボロクソに言い出した

その酷い言葉と行動、だけれどとてもいきいきとしたツイに今度こそ恐怖を覚え自分はようやく彼らへブロックボタンを押した

恐らく自分も今頃ネチネチ言われている頃だと思う

彼らは叩ければ何でも良いのだ

何かを叩き続ければ自分努力せずとも何かをした気になれる

そうしてその生き方に取り返しがつかず他の方法自分から見出すことなくこれからもそうやって生きていくのだ

担当は大好きでこれからプロデュースは続けるつもりだが、彼らのその生き方が変わらない限りこれだから○○担当は、と今回の件から、もしくは既について回っていくのだろう

長期コンテンツ宿命ではあるのだろうが変に拗らせいい歳した人ばかりが残り、新規が居着きづらいコミュニティになっていくのはどうしても止められない

ある程度歳を重ねた大の大人子供の様に言い争うのを見るのはとても辛い

どうかこれから先、彼らがこれ以上担当の顔に泥を塗る事がありませんようにと祈るばかりだ

anond:20230607165825

ピカピカ光ってゲーミングPCっぽい見た目にしてるだけで、怪しい中国製マザーボードゴミみたいなCPU差してることには変わりないわけじゃないですか・・・

お前がこういう田舎の中卒ヤンキーが喜びそうな製品買うのは好きにすりゃいいけど、他人に勧めるのはやめなさいよ。

anond:20230607165545

リファ特攻って

クロノクル「被害!?

ピピニーデン「ありようはずがありません」

ってやり取りがあるからアドラステア被害は無いように見えるけど

実際は大気圏突入前に修理を行ってるから時間稼ぎができた→結果リガミリティアが追いついた

という描写になってる

それを差し引いてもV2コアファイター犠牲にするのは割に合ってなかったと思う

異常ありません!

マネージャー「え?(監視カメラ映像を指差しながら)」

俺はライン作業にも向いてないし

警備にも向いてない

タワマン専属ネットスーパー配達員いちばんよかったな

消えてしまったが

2023-06-06

anond:20230605091712

それだけは言って差し上げるな・・・さか〇ちさんの唯一の反省点や

無香料の部屋用芳香剤をつけた

無香だから効果があるのかパッとは分からない

けど鼻に入る匂い感覚が無くなった感じはした、キンとする…というところまではいかないけど、どこか硬いというかのっぺりというか…

自分では気づかない生活臭消臭されてるということなんだろうか

効果はあるのだろうが、差し当たって自分は部屋の匂いに困っていないので外した

家を数日空けると匂いを感じるので、ちょっと長く外出する時なんかはつけていくと良いかもしれない

2023-06-05

総選挙の払い戻し

イヴおめでとう!ひじりん、ライラいずみんもおめでとう!戦った全てのみんなお疲れ様!本当に長かった。みんなよく頑張った。

答え合わせ

https://anond.hatelabo.jp/20220409182203

> というわけで俺は、CG高垣楓新規ボイスは池袋晶葉、藤居朋、大石泉、三好紗南、松本沙理奈、計5人で提出するぜ。アディオス

うーん、ブロック分けすらも行われる前の予想だということを差し引いても、打率悪!大石しか当たってねぇ。ライライヴ候補には上げたものの最終的な予想から外しているし、ひじりんに関しては候補にすら挙げられていない。プレイオフ枠がボイスおかわりで5位以内に入るだろうと予想したまではよかったが、アンボイスCGは完全に想定外。当てたのはプレイオフがボイス枠になるだろうということと、Co有利という傾向だけであった。

形式へのおもうところ
よかった:

色んな子に投票できる。投票できることでいろんな子を推している気分になれる。枠が5つあることで「こんなにあるしなんとなく」という引力が働くのか、未ボイスに目を向ける切欠になっていたように思う。ボイス勢も未ボイス勢もこれまでの総選挙文脈から解放され「広く愛される子が有利」という傾向の変化により(それが本当にあったのかは検証せねばならないかスポットライトの当たる子が出てきた。

悪かった:

長い。お祭り感がダレてくるので、ダイマに注いだ熱量に対してレスポンスが返ってきにくい。本選で勝とうとすると予選と本選で出費が倍プッシュスポットライトの当たり方が変わると、当然ながらスポットライトの当たらなかった子が出る。CGをとっても何が起こるのかわかりづらく、モチベになりくい。属性の枠が取っ払われたのでCoに有利すぎる。結果としてボイス付与枠はあまり増えなかった。ずっと総選挙中なのでサプボが来ない。

CGきもち

プレイオフCGについてはまあ思うところないでもないが、総選挙ってそういうものだし。CGと曲とボイスを目指す人が同じフィールドで戦わされるのがシンデレラ総選挙であって、今回は本選の形式が未ボイスにあまり追い風だったという話だろう。9回10回は特に、「担当に入れる」が総選挙の唯一の解答であったところ、この度の総選挙担当に入れられない票が大量発生して、そういう票の行き先としては①候補の中で好きな子に入れる」②「ボイスが増えるように動く」③「投票しない」の3種類の選択肢があった。予選でこそ①の選択肢豊富だったが、決勝は①が少なかったんだろうなあ。なぜかはわからないが、まあ190人の中から21人しかいないんだから特に入れたい子がいないという事態普通にあるかも。、③は見えないし、②を選ぶ人が多かった上に②の行き先がひとつしかなかった、というのが一位の理由なんじゃないかと踏んでいる。そもそもが予選で落ちた子の担当は参加する理由がないのと、ダレていたのも相まって、③も相当多かったんじゃないかな。本選をやっていることをあまり宣伝していなかった印象も受けたし、そうなるとカジュアル層の参加が減り、相対的に本選に参加する理由のある人の票が増えるわけで、それも②を後押しする要因とか。

まあでも、イヴ投票した人、ボイスがつけばいいな、ぐらいに思って投票してただろうし、なんかCGは別の子が取るだろうって思ってたんじゃないかな、心の何処かで。ボイス目当ての人たちは予想外のCGを取っちゃったし、CG狙ってる人たちはCGそのせいで取れなかったわけで、これまでCG決定戦とボイスチャンスが同じイベントに同居していてもなんとなくうまく回っていた(あるいは運営ガチャブでそこを調節していたんだろう)のが、ここにきて機能不全が出ちゃった、という言い方はできそうだし、その意味で多方面に不満の多い結果っていうのも間違いじゃなさそう。CGってCGにしたい子じゃなくて、票を一番とった子がなるルールからなー。個人的にはこれは運営的には実現してほしくなかったシナリオで、反省会をしてるんじゃないかなあと思ってる。根拠はない。でも俺がCG狙いでこの本選にがっつり課金してこの結果見たらあほくさって思うもん。うちの担当からボイス取り去ってプレイオフ枠にねじ込む方がCGにしやすいんか?って思うもんね。

まあ、次回はまた形式を変えてくるんじゃないでしょうか。つか変えてほしいなあ。これもう一回やるならもう参加しねー。長いもん。あと総選挙やってるとサプボこないもん。ボイスよこせよー。

ウクライナってキリスト教じゃないの?

キリスト教って「左の頬を打たれたら、右の頬を差し出しなさい」って教えなんだろ?

そもそも侵略に対して防衛戦争なんかしていいのかよ。

キリスト的には東部占領されたら、西部差し出すべきなんじゃないの。

anond:20230605140627

ソドムに住んでるロトの家に「この街滅ぼすやで」ってやってきた天使見て、ソドムの街の変態が集まってきて「今この家に来た兄ちゃんええケツしてるからちょいかせや、輪姦してやるし」って寄ってくるのと、その後ソドムが滅ぼされてロトが娘2人と山の中の洞穴暮らしてる時に、娘が父ちゃんに酒飲ませて逆レイプして子供かるところは下品だし暴力的だと思う。(創世記第19章)

というかソドムの街は完全に終わってて、老いも若きも住民みんなが取り囲んで天使を犯しに来たし、そいつらに向かってロトが「うちには生娘が2人いるからそっちを差し出すんで、お客さんのほうは勘弁してもらえませんか」って言ったら、「アホか、ワシらは客の兄ちゃん犯すし、新参者のクセに偉そうなロトおっさんもっとぐちゃぐちゃに犯すやで」みたいな感じ。そりゃ滅ぼされるわ。

まあ、元増田が書いてるエリシャの奴もそうだけど、旧約聖書セックスバイオレンス多いわね。新約はそこまでではないと思うが。

ドラクエ攻略本でなぜかVtuber特集されてるのはえ

それをユーザースクエニプロデューサーんほってんじゃねぇよとツッコムのもギリギリええ

でもプロデューサーが「集英社がやることに文句言える立場じゃない」って言うのはダメでしょ

あんなもん下民がなんか言うとるわで黙殺しとくべきことであって

スクエニプロデューサーって立場人間が「集英社さんが勝手にやったことなんですわ」って

取引先を非難対象としてユーザー差し出すのはだいぶ問題ある

そんなにVtuberんほりオヤジ扱いされたことにカッチーンきちゃったんかな

2023-06-04

anond:20230604170809

世の中で行われてるだいたいのセックスは「男がカネ・モノ・体験か何かを女に提供してその対価に女がセックス差し出す」という構図だな。

どちらが上でもないという意味では対等なのかもしれない。

どうでもいいけどこの旦那もたぶんセフレを維持するのに素敵なホテルとか美味しい食事とか提供してるはずだけど嫁さんはその出費を許せるのかな。

ドラゴンクエストⅡ 任侠鉄砲伝説」写し

2001/0721土

先日

柳川氏が

ドラクエⅡを

プレーしていると書いたが

今日

「ほのおの祠」の在処が分から

悪戦苦闘しているようである

本当に器用だなと思うのが、

ちょっとドラクエをやったかと思うと

テレビもつけっぱなしで

すぐに

作曲部屋に戻って

ゴリゴリ作り

しばらくするとまたテレビに向かって

「ほのおの祠~」

叫び

かと思うと

また作曲をしに行ってしまう。

だいたい計ったように

三十分くらいずつ

あっちをやり

こっちをやり

と大変忙しい。

どっちかをまず

片づければ良いのに、

と思うのだが、

ご本人にとっては

それがいたく快適らしい。

とはいえ、僕も、

柳川氏が

ドラクエに戻るたびに

ぼーっと手を止めて

見ているのだから

人のことは言えないのですが。

と言っているうちに

柳川氏、

とうとう諦めて

「ほのおの祠」の在処を

文明の利器の力で

割り出すことに決めたらしい。

そう。

インターネット検索である



ドラクエⅡ 攻略



これだけのキーワード

どかっとヒットしたらしい。

その内の一つに

明確な攻略が書かれてあったらしく










「ビバ、インターネットゥ」







雄叫びを上げて

「ほのおの祠」に

到達する柳川氏。

なんだこりゃ

松明が燃えてるだけで

別に溶岩燃え盛ってるとか

そういうわけじゃ

ねえじゃねえかと

テレビに向かって

文句を垂れる柳川氏。

そのうち

気が抜けたのか、

タバコに火をつけ、

「それにしてもさぁ」

と半ば

コントローラーを投げ出して

こちらに声をかける

柳川氏。


子供心にも思ったことなんだけれど」





はあ、

ぼんやり返す僕。







世界の命運を賭けて

旅立つ一国の王子が」













「身支度するものと言えば」














「ドス(銅の剣)一本と

五十ゴールドだけ

ってのは」












「どうなのよ」











どうなのよと

言われたところで

そういうゲームなんだから

しょうがないだろうと思い、















鉄砲玉だから

じゃないですか」











適当

答えたところ

ふいに

沈黙する

柳川氏。











「そ……」










「そうかぁ」








感慨深く

うなずく柳川氏。









「そうだったんだぁ」















「この王子たち、

鉄砲玉だったんだぁ」
















なんだか

しきりと納得する柳川氏。

そりゃねえ

そう考えるしか

ないでしょう、

調子に乗って合わせる僕。



道理でさぁ」



柳川氏が

感得したように言う。




ローレシアの城を出るとき

みんながみんな

王子ハーゴンを倒すよう

祈ってくれるんだけど」









「無事に帰って来いとは

言ってくれないんだよ」









「きっともう

城の後継者

決まってるんだよ」








王様の隣にいる

大臣

かに






「なんてこった…」



一種呆然として

煙草を吸う柳川氏。








ローレシア王子

敵を間違えてるよ」






そうかぁ、

なるほどぉ、

なとどしきりに

呟くうちに、

ふと、





「そうか」





と、

膝を叩く柳川氏。

どーしたんですか

と訊く僕。







「国として考えるから

不条理なんだ」

はぁ。


ローレシアとかサマルトリアとか、

これらは全部組なんだ」

組?






ローレシア組の鉄砲玉なんだよ」








「一番稼いでいた

ムーンブルク組が

ハーゴン組に出入り(喧嘩)を

食らったために

財政難に陥った

ローレシア組と

サマルトリア組とが

互いに鉄砲玉を出し合ったんだ」














ハーゴン

命(タマ)とってこいや



って。



なるほど。

それで

ドス(銅の剣)一本なわけか。

わず納得する僕。

その途端、

可愛らしいドット絵

彼らが背負った

耐えがたい悲哀が切々と伝わり

つーんと熱いものが鼻をさす。



ローレシア組の鉄砲玉は

腕っ節と人望を買われ、

ムーンブルク組の一人娘は

おとっつぁんの仇を討つため

サマルトリア組の鉄砲玉は……




ちょっと待て。









なんでのんき者の王子

鉄砲玉なんですか。







切ない任侠道

サマルトリア組の王子

のんきさで早くも崩壊

かと思いきや






「うまく言いくるめられたに

決まってるじゃないか













親分王様)にしてやるとか

なんとか言われて」






ははぁ。

すぐにまた

納得する僕。

そりゃあ、さぞ、

ローレシア組の鉄砲玉は

憂鬱であろう。

なにせ

ドス(銅の剣)一本で

帰れぬ旅路に出た

かと思いきや、

どう見ても現実

知らされていない

脳天気な男が

相棒になるわけである

悲壮覚悟

旅を続ける横で






えへへ僕、お城に帰ったら

親分王様)になれるんだ

良いでしょ~







白昼夢のごとき切ない言葉

繰り返すサマルトリア組の

鉄砲玉。




そりゃ

会心の一撃だって

出るわなぁ。














しか

なぜかくも緊急な時に

そんなのんき者を

鉄砲玉にするのか。

考えれば考えるほど

ツジツマが合わないではないか

そう

柳川氏に訊くと



「何を言ってるんだ

決まってるだろう」

と言われた。









???

僕が要領を得ない

顔をしていると、




「みんな知ってるんだよ」





と言う。







なにを?

とやはり当を得ず、

更に訊く僕










「この王子鉄砲玉)が

レベルアップをすることで

何を覚えるか」











途端に

思い当たる僕。











メガンテ












そりゃ

鉄砲玉としては

申し分ないな






というか

もはや

鉄砲玉以外の

何者でもないな









全てを知りながらも

あえて何も口に出さぬ

尚武の男

ローレシア組の鉄砲玉。

一方で

何も知らされず

へらへらと白昼夢を見ながら

将来への一片の疑いも抱かぬ

サマルトリア組の鉄砲玉。

また、

一家を皆殺しにされ

犬畜生の苦界に身を落としていたところを

ラーの鏡で身請けされた

ムーンブルク組の一人娘。

この娘が一番

何も失うものとてない

捨て身の人生

生きてるのであろう。

自暴自棄になる

ムーンブルク組の一人娘を

気がつかぬところで

そっと支える二人の鉄砲玉たち。

いつしか

人間らしさを取り戻す

ムーンブルク組の一人娘。

しかしその頃には

冒険は佳境に差し迫り、

ついにロンダルキアまで

足を踏み入れたのだった。

着実にレベルアップし、

無自覚のうちに

同じくらい着実に

鉄砲人生

完結させようとする

サマルトリア組の鉄砲玉。

その軽口が

哀れさ以上に、

時として冒険

苦しさを和らげて

くれていたことに

ふと気づく

ローレシア組の鉄砲玉。

「ようやくここまで来たね~♪

まぁ君達二人も頑張ったけど

僕なんか頑張りすぎだよね~♪」

相も変わらず

底抜けに明るい声で

ダンジョンに入ろうとする

サマルトリア鉄砲玉。

ふいに

くるり

こちらを向く

ローレシア組の鉄砲玉。


「お前はここで帰れ」

ただでさえ

しかめっつらしい顔立ちを

いっそう厳しく引き締めて告げる

ローレシア組の鉄砲玉。

これまでの冒険

深い皺さえ見えるかのような顔で

しり一言

「あとは俺たちでやる」

突然そんなことを

言われて

目を丸くする

サマルトリア鉄砲玉。

「またそんなこと言ってぇ~♪」

とおどける

サマルトリア鉄砲玉。

「僕が親分王様)になっても

仲良くしてあげるから

心配しないでよ~♪」

この切迫した状況下で

なお、かんに障る明るさを

まき散らす

サマルトリア組の鉄砲玉に、

しか

ローレシア組の鉄砲玉は

頑としてこれ以上の

彼の参加を否定する。





「初めてお前に会ったとき


ローレシア組の鉄砲玉が

ぼそっと

押し殺した声音で言う。






一刀両断にしてやりたかった」







わず

力の盾で身を守る

サマルトリア組の鉄砲玉。





「城を出たかと思えば

祠に行く。

祠に行ったかと思えば

ローレシア組の城に行く。

さんざん探し回った挙げ句

『お兄ちゃんのんき者だから

一言

全て済ませられ、

しまいには

ローレシア組の城にも居ない。

かと思えば

宿屋

ゴロゴロしているお前を

いっそ叩き切ってやろうかと

何度思ったことか」

冷たい目の

ムーンブルク組の一人娘を背後に

いやぁと

照れるサマルトリア組の鉄砲玉。

「だいたい」


とこれまでの

憤懣をぶちまける

ローレシア組の鉄砲玉。




「明らかに

残りHPが少なくて

あとは複数攻撃

呪文で片づけようと

思うモンスターほど

お前が勝手に倒すし」




中途半端

すばやさがあるくせに

すぐマヌーサにかかるから

ターンがずれて

微妙回復が遅れるし。











「どうして

じっとしてないんだお前は」






いやぁ、えへへ

と笑ってごまかす

サマルトリア組の鉄砲玉。

ちらりと

目で助けを求めるが

他人を助ける心の余裕など

犬として暮らす日々のどこかに

置き忘れてきてしまった

氷のような態度の

ムーンブルク組の一人娘。

「そういうわけだ」

ローレシア組の

鉄砲玉の口調は

もはや断定である





「お前はここで帰れ」





戦力として

一切みとめぬかのような

いであるが、

しかし実際、

サマルトリア組の鉄砲玉が

パーティの一員として

無能かといえば

決してそんなことはない。

なにせ呪文を一切

使えぬ身の

ローレシア組の鉄砲玉にとって

しろ攻守ともに

なくてはならない

存在と言ってよかった。

それゆえにこそ

武に生きるローレシア組の

鉄砲玉にとって

サマルトリア組の鉄砲玉は

つの間にか

傍らにいて当然の存在

なっていたのだ。

兄弟分として

これほど頼もしく

また心和む相手

かつていなかった。

もっと言えば、

可愛くて仕方がないのである

この無邪気で

脳天気マイペースだが

決して挫けず

辛い冒険にも懸命になって

ついてくるこの鉄砲玉が。

無骨

ローレシア組の鉄砲玉にとって

そんなサマルトリア組の鉄砲玉が

じきに

自分が実は捨て石であることを

悟るところなど

見たくないのである

これまで彼が抱いていた

淡い夢が粉々に消し去り

自分が実は遠い以前から

からも見捨てられていた

などという

そんな衝撃に、

この可愛い兄弟分の心が

耐えられるとは、

どうしても思えないのである

ローレシア組の鉄砲玉にとって

そんな風に思う自分

意外でもあった。

そしてそれ以上に

この兄弟分が

不憫でもあった。

痛切な真実を知らされる

ことはまだ良い。

しかしそれを抱えて

死にに行くことが

哀れだった。

そうした思いを

仏頂面に堅く秘めながらも

かすかにその眼差しに込めて

ムーンブルク組の一人娘を見やる

ローレシア組の鉄砲玉。

え~、そんなぁ~

などと

いじけるサマルトリア組の鉄砲玉の背後で

かすかにうなずく

ムーンブルク組の一人娘。

実際、

この娘にとっても、

サマルトリア組の鉄砲玉のことが、

ローレシア組の鉄砲玉と同じように

可愛いのだ。

家族を皆殺しにされ、

一人の女としての誇りも

何もかもを失い、

もはやハーゴン

刺し違えることだけが

生きる目的と化した

ムーンブルク組の一人娘にとって、

サマルトリア組の鉄砲玉こそ、

生きるということを、

明日を夢見るということを、

かにかに思い出させてくれたのだ。

この冒険に加わったとき

ムーンブルク組の一人娘にとって、

この世が滅びることなど、

知ったことではなかった。

それをいうなら、

自分が生きていた世界は、

とうの昔に、

滅んでしまっているのだから

これ以上

誰が不幸になろうが

知ったことではなかった。

しろ

幸せな街や村を見るたびに

なぜ自分けが

胸が苦しかった。

いっそのこと

城が墜ちたあの日

怪物たちの手で、

同時に

この世の全てを

滅ぼしてくれれば

良かったのに

とさえ思う。

そんな

ムーンブルク組の一人娘にとって、

サマルトリア組の鉄砲玉が

ひけらかす明るさは、

無性に苛立たしかった一方で、

自分がまだ本当には

絶望しきっていないことを

思い知らせるものだった。

いっそ全てが

滅んでいれば良かったのに。

そういう思いに押し潰されそうになる

心の奥底で

まだ微かな温もりが

生きているのだ。

その温もりが

人間であることの

最後証明だと

言ってよかった。

それがいつしか

冒険を経るうちに

ムーンブルク組に一人娘にとっての

最後の願いとなった。

自分

人間として戦って死にたいのだ。

そう思えるようになった

だけで十分だった。

瞬きの間に

互いの万感を

込めてうなずき合う

ローレシア組の鉄砲玉と

ムーンブルク組に一人娘。

「いのりの指輪を渡しなさい」

サマルトリア組の鉄砲玉の

腕を叩く

ムーンブルク組の一人娘。

え……

呆然とする

サマルトリア組の鉄砲玉の

手をとり、

指輪を抜き取る

ムーンブルク組の一人娘。

サマルトリア組の鉄砲玉の

手をとりつつ

自分の手に

祈り指輪をはめ、

「代わりにこれを渡すわ」

いまや何も付けぬ

サマルトリア組の鉄砲玉の手に

キメラの翼を

押し込む

ムーンブルク組の一人娘。

あなたの妹さん、

あなたそっくり

なんですってね」

ふいに

微かな笑みを込めて言う

ムーンブルク組の一人娘。

え……、そうかな

言葉意図が分から

ローレシア組の鉄砲玉を

見やる

サマルトリア組の鉄砲玉。

のんきなところが

そっくりだった」

ローレシア組の鉄砲玉も

合わせて無骨な顔に

笑みを浮かべる。

「お会いしてみたかったわ」

そんなの、

僕が王様になったら

いつでも……

明るく返そうとするが

ムーンブルク組の一人娘の

手がかすかな

力を込めて

自分の手を握るのに、

ふと言葉を失う

サマルトリア組の鉄砲玉。

「帰りなさい」

ムーンブルク組の一人娘の

手が離れ、

その手に残された

キメラの翼を見つめる

サマルトリア組の鉄砲玉。

でも、そんな、

僕……

慌てて目を上げたときには

ローレシア組の鉄砲玉も

ムーンブルク組の一人娘も

半ば背を向けている。

待って、

もう少しなんだ。

叫ぶサマルトリア組の鉄砲玉。

心配するな」

ローレシア組の鉄砲玉が言う。

「お前が無事に戻れば

誰もお前が親分王様)になることに

反対出来ないさ」

「良い王様になりなさい」

ムーンブルク組の一人娘が言う。

ハーゴンの命は私達が……」

もはや振り返る素振りもみせず

背を向け歩み行く

二人。

その背後で

キメラの翼を握り、

うつむく

サマルトリア組の鉄砲玉。

ふいに

きっと

そのおもてを上げ、

もう少しなんだ!

サマルトリア組の鉄砲玉が叫ぶ。




もう少しだから

子供産まなくてよかったです、マジで

海外観光産業では、日本人観光客は「クレームをつけずに黙っていなくなるから怖い」と言われていると聞いたことがある。

なぜクレームをつけないのか。

改善するとは思えない、改善したとしてももう来ないか関係ない、文句を言って相手に響かなかったら(態度が悪かったり、逆に言い返されたりしたら)結局自分が疲れる…

色々な理由があるかもしれないけれどクレームはつけない。クレームはつけないけれど、ざわざわと口コミは広がる。結果行かなくなる。

  

非婚化も少子化もこれなんだろうなと思う。

結婚しても産んでもロクなことがない。口コミが広がっている。

わざわざ好き好んで悪い口コミを見なくても肌感覚でわかるし。皆生活するのに必死でそれどころではない。

政治家の言う少子化対策は結局バラマキで泥縄政策で、根本的な「産めばなんとかなる」「産みたくなっちゃう」という明るい空気の醸成には至らない。

しろ実質増税案が出て「子持ち罰」なんて言われる始末だ。独身にも罰があり、子無しにも罰があり、子持ちにも罰がある。生きてるだけでほぼ人頭税

ここへ来てこれならクレームつけても無駄かもな…的な政治への「期待のできなさ」が蔓延していて

与党なんかはある意味その「期待のできなさ」のおかげで勝ち続けてきているとこもある。ので斬新な方針転換はできない)、結果、無言で産まなくなる。

特に女は産んだ場合の肉体的・自己実現負担の大きさが半端ない。それでも昭和の頃なら産めばなんとかなったんだろう。

会社員夫と専業主婦妻でなんとかなるモデルが出来上がっていった時代もあった。でも今はそんな時代じゃないってことは、今さら説明するまでもない。

  

世界的に見れば人口は増える一方で、2050年には100億人超える説が濃厚で。

日本少子化対策喫緊課題だと言われているけれど、地球規模で見れば人口は過多なんだから別に減っていいんじゃないの?減らしたほうがむしろ適正なんじゃないの?地球SDGs的には。

日本人口増やさないと困るのは、年金とか労働とか主に「経済社会をどう回すか」のシステム部分なので、人口政策を考えるのと両輪で「少ない人員で回る仕組み」を考え作ることも政治仕事じゃないんでしょうか。

でもそれ全然できてないよね(実感できるのはセルフレジの増加くらい)。産めよ殖やせよ、つってバラマキしたところで、増えないよ今の政治のままじゃ。未来を感じられない政策のままじゃ。

  

翻って自分の話をする。

氷河期世代独身子無し。給料はさほど多くないけれど、一人で食べてはいける。

友達には結婚した子もいるし、離婚した子もいるし、なにより似たような境遇の子が年齢に関わらず圧倒的に多い。類友だ。

結婚して子供がいて離婚していない(言い方!友達とは、今はあまり会っていない。

子育てが忙しいだろうし、向こうは向こうで類友ママ友)と会っているだろう。なので私と私の周囲だけの話になる。

独身、皆楽しく充実して暮らしている。推し活、サ活、ソロキャン、ベランビング、ガーデニング

同人活動スパイスカレーに凝ったりなんかして…こうやって並べるとおじさんの趣味と変わらないけど、私たちもこんなもんだ。

  

独身子無しが「今とても充実している」と言うと決まって「先は厳しい」と言うひとが出てくる。意地悪だねぇ。

曰く「結婚していないと(子がいないと)寂しい老後になる」「ヨボヨボになったら誰に面倒見てもらうのか」トカトカトカ。

そんなのねぇ「どうですかね」としか思わない。

私たちはもう、結婚してて夫婦一つ屋根の下に住んでいても、子がいても、寂しい人を知っている。

諸々揃っていても寂しい人なんて世界中にゴマンといるこの世の中で、老後が寂しいか否かなんて「自分次第でしょうよ」としか思えないし、

自分の老後についても「まぁなんとかなるやろ」としか思わない。なんとかならなかったらその時はその時でしかない。

今どんな環境であれ未来がどうなるかわからないのは誰でも同じことで。あと「老後の面倒見てもらうために子を産む」発想は私にはないわぁ。

未来(老後)とか他者(子)のことよりまず「今」「自分」でしょ。刹那主義者ではないけれど、「今」の積み重ねが人生なので。

  

ごたごたと書いたけれど、私は心の底から子供いなくてよかった…!」と思う。「産めばよかった」と思ったことがミリもない。

こんな世の中に産んだらかわいそう…責任が持てない…まっとうな大人に育て上げる自信ない…という気持ち差し引いても、

そもそも自分人生において子供を持ちたいと積極的に思ったことはなかったし(「持つかもしれんな」くらいならあった、あったこともある)、

これからもおそらくないし、ないままそのうち子を産めなくなって、それで後悔はないだろう。

母性神話」の人たちには信じられないかもしれないけど、私はそんな感じだし、そういう女性匿名であれ顕名であれそれを表明する女性)は増えているという体感はある。

女=子産本能 とか別にないし、もし仮にそういった動物としての本能が「ある」ということだとしても、結局のところ本能に従って少子化が進んでいるんだと思う。

さっきも書いたけど、地球は既に人口過密なので。(水槽の魚が過密になったらなんだかんだで適正数まで減る…と同じという意味で「本能」でいいと思う)

子供がいる人は、今とこれから世代が子を産まなければ困るんだろう。でも我々子なしは困らない。残念ながら困らない。

  

私はひとりでいることが苦痛ではない(どころかむしろ快適だ)し、家や身の回り暮らしやすく日々調整している。

プライベート領域に「他者」が存在しないというのもあって、自分次第でどんどん快適になる。楽しい

これは自分に「楽しむ能力」があるからかもしれないし、やっぱり自分自分の食い扶持は稼いでいるからできることなのかもしれない。

  

もうほんとに、女は職を、経済力を手放してはいけない。本当に。資産家は別として。

雑音は聞かなくていい。自分幸せ自分のもので、他人幸せとは別もの

自分にとっての幸せがわからないまま生きてる人も多いけど、わかった方が楽しいし。

それを知るために「絶対」ではないものの、あった方がいいのは「教養」と「経済力」だと私は思っている。

職もって自力で稼ぎ続けると、それ両方くっついてくるから…と思ってる。

(もちろん別ルート教養経済力を得る人もいるだろうし、そんなのなくても「自分幸せ」が見えてる人もいるのはわかっており)

  

私が今自分自分を養えるのは、自分能力もあるけど、教育を与えてくれた親のおかげが大きい。ありがたい。

女を子産奴隷にしておきたいタイプの人々は「女に学はいらない」と言うだろうけれど、幸運なことにうちの両親はそうではなかった。

(親ガチャ…あるね…と思う)

結婚しろ攻撃はいとき強かったけど、今はもう諦めたみたいで「あんたが幸せならそれでいい」と言ってくれた。

孫の顔は見せられないが、私は強く楽しくまっとうに生きているので、親はそれ見て安心してくれたようだ。

  

贅沢を言えば、もっと給料がもらえたらいいし、て言うか、宝くじが当たって資産10億円になればいい。

そしたら趣味仕事します。社会との接点は持っておきたいから。

贅沢を言えば、常に恋人がいたらいい。恋をしてる時は楽しいしな。

あと、男女ペアの方が行動しやすい場もあるし、たまにはそういうの行きたい。

でも、贅沢を言わなければ、今のこの状態必要十分だなって思うし、なんと、私は今幸せだ。

お金恋人はあったらより楽しいオプションとして捉えている。

  

老後のためにある程度は資産形成して、体力づくりして、もし残るものがありそうなら遺言きっちり書いて、

あとは似たような境遇友達適当に暮らせればベスト。両親を見送ったら後はいつでもいいし。

とは言え生き死には選べないので、無駄長生きしてボケ果てて死ぬかもしれない。それはわからない。

配偶者や子がいようがいまいが誰でも死ぬ時はひとりだし、なるようにしかならない。

  

政治社会少子化を「ゆゆしき事態」ととらえているけれど、一個人としてはこんな感じ。

本当に「ゆゆしき」と思っているなら、もっと早く対策しておくべきだった。

具体的にいうと、90年代バブル崩壊後にすぐやって、団塊Jrという人口ボーナス世代を救っておかねば今こうなるのは自明だったんじゃないかな。

当時の政治経済界が先を見通せず、仕事をしなかったので、正直手遅れだと思います

今となっては人口減でも回る仕組みを作る方向に舵を切らないと、そっちも手遅れになるかもね。

  

いずれにせよ、2023年日本に生きる氷河期世代の女一匹として「子は持たなくて本当によかった」が本音

  

  

  

追記1:ツイッターで自陣に回ってくるまで気づいてなかったんだけど、読まれてるのですね。長文なのに、読んでいただきありがとうございます

コメント欄地獄」と見かけて気が気じゃなかったけど、ある意味想定内なのかもしれません。

まぁ、斜めにざっとしか読んでないけど…(「地獄」をひとつひとつ真正から読み込むほどの誠実さは私にはないので)。

いろんな理由でこういった意見がお嫌な人はお嫌でしょう。だから普通は/大多数は」「思ってても言わない」「クレーム入れずに黙って消える」のです。

表立って言わないことを敢えて書いたんだから、こういう言い分が耳障りになる人たちからの反発があるのも理解できます

しろ共感意見を拝見して望外のありがたさを感じています

  

ただやっぱり、本稿に記載のない私の心情、状況、属性、生育歴、はたまたルックス等を「こうであるに違いない」「◯◯乙」と決めつけている系コメに関しては、

「それが私に刺さるとしたら、図星場合だけかな…」とは思うのですよ。

しかしいちいち「違いますぅ!」「本当はこうですぅ!」とか言ってるうちに私の輪郭線がはっきりしてきてしまいそうですし、

「そう思うことであなた気持ちが安らぐのであれば、そう思っておいてください」としか言えないですね。どうぞ安らかに

  

追記2:「恋人アクセサリーじゃねえぞ」的な意見もどこかで見ました。これはたしかにそう。

オプション」という書き方がいやらしかったと自分でも思います

愛し愛されは、ないよりあった方が自分的にはいいなと思っている、というようなことが言いたかったです。

男嫌いというわけではないし、恋愛の良さもわかるので。

ただ、自分は「常に恋人が途切れない」タイプではないので、恋人がいるとき楽しい嬉しい気持ちを思い出しつつ(むろん楽しいだけじゃないが…)という気持ちもあり、

また、恋愛結婚という一本道も想定していないので「あったら楽しいオプション」みたいな書き方になってしまいました。ここ、うまく表現するの難しいですね。

  

  

追記3:たくさんの反応をいただきありがとうございますこちらで追記最後にしたいと思います

まずネガコメざっと見回して思ったのは「呪いがすごい」ということ。

「酸葡萄」「これでいいと言い聞かせている」「50、60になっても同じことを思っていられるか」「30年後にもそう…」「死ぬ前に…」

この類のコメントって結局言いたいことは「悔しがっていてほしい」「(どこかのタイミングで)子を産まなかったことを後悔しろ」「後悔して死ね」ってことなんですよね。

いやいや、しないと思いますよ。まぁ未来のことだから絶対」とは言えないけれど、たぶんしないと思う。後悔しない婆になる。

でもそういうストーリー(子を持たない選択をした女が幸せに生きて死ぬ)は「嫌」なんでしょう、そういう人たちは。

  

で、私の興味は、なぜそんな呪いをわざわざ人にかけるのか?(大丈夫か?)、になるんだけど、

まぁ、呪ってる人々のパーソナリティ(男?女?未婚?既婚?子あり?子なし?自身選択や現状を後悔してる?してない?)を推察したところで意味がないのでここでそれはしません。

私のパーソナリティを「こうであるに違いない」と決めつけられてもな…と同じくらい、私にとっては意味のないことです。

(「違いますぅ」「本当はこうですぅ」の応酬ほど不毛なことはない)

  

ここまではっきりと呪う思い(呪う思い…)を可視化されて、改めて思いました。

「女は『産む性』を行使しないと後悔する」という呪いにかかる必要なんかないよ、と。

「産みたい」という気持ちがあるなら産めばいいし、産んだことに後悔せず生きてく方がいいのと同じくらい、「産みたくない」という気持ち尊重されていい。

「産みたいのに産めなかった」人も同様に、この呪いにかかる必要はありません。

「後悔させようとする」勢がなぜわざわざそうしたいのか、比喩的に端的に言うと「信仰が揺らぐから」なんだろうなとは思います

「黙っておけ」という、言論の自由と真っ向勝負するが如くな封殺ムーブもその一環でしょう。

でもなぁ、他者呪いをかけるようなその「信仰」に巻き込まれ必要は1ミリもないなと思いました。

生き方自分で決めればいいし、自分自身への決定権を持つために必要だと思うことは、本稿で書いたとおりです。

他者社会からの決めつけに「呪われない」、他者生き方を「呪わない」で生きていられたら、私はそれが「幸せ」のひとつだと思うのです。

  

自身ポジション(男女未既婚子有無…)にかかわらず、肯定的なご意見をいただけたことにも、感謝しています

放たれた呪いは私に当たらなければそのままその人に返るでしょう。祝福にはリボンお菓子をつけてお返ししたい気持ちです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

2023-06-03

anond:20230603195320

自称「痛いところをついてやった」の人だから、そんなことを言って差し上げるな!!!

バカといっているのと同じではないか!!!

anond:20230314222946

言われてみれば勤務中にもハンカチ持ってるようなやつ知り合いにいないな。

(余談だが自分は女なのでジーパン以外にポケットがない、あったとしてもハンカチは使うと濡れるのであまりポケットに入れない、つまりポーチやバッグといった入れ物がない状態あんまり持ち歩かない、だからコンビニみたいな小売店舗で勤務中にハンカチ持ってる事が稀だな感、知り合いは「デパート勤務だと自分用とお客様に貸す用で複数枚持ってることがある」とのことだが、言った本人も持ってない、のと、使用したハンカチと貸す用を一緒にしてしっとりさせる訳にいかないので別管理必須でかなり面倒な特殊例であって、コンビニ勤務で[汚くない|未使用の]ハンカチを『差し出す』程度であってもかなり違和感を感じる、ちなみに濡れてるハンカチは本人以外には汚物同等の感覚だと知っておくと吉、という訳でハンカチの流れは嘘、この状況では箱ティッシュ渡すか見なかったフリするのが普通なのでわざわざのキモアピールには何らかの意図があるのか、ハンカチで涙を拭ってあげる俺カッコイイって思って盛ったけどageた分sageたくなって雑な創作して自覚なくキモくなったのかなと思ったりした)

飲食チェーン店で働いていた頃の思い出


ちょっと話してみたい。昔の話だ。

若い頃、都内繁華街にある飲食チェーンで店長職を務めていた。今はもう会社を辞めて実家に帰り、細々と親の仕事を手伝ってる。農業を営んでるから食料品という意味では繋がってる。

あの頃はまだ30代半ばで、男が乗っている時期だった。心も体も無理がきいて、若者の考えもなんとか理解できて。懐かしいなぁ。今では50代が近づきつつある。

守秘義務とか一応あるから、どこの飲食チェーンかは言わない。読んでるうちにわかるかもしれないが。できればそっとしておいてほしい。

何の話をしようか迷ったが、『人』の話がいいだろう。何人かに絞って話がしたい。皆、よくも悪くも思い入れがある。三人だけ挙げよう。



1人目 スダ君

 もちろん仮名だ。雰囲気で名付けている。背は低めだったかな。危なっかしいけど、素直な子だった。だが、ある事件を機に店を辞めてしまった。

 大学二年生で、MARCHクラス大学に通っていた。やんごとなき方々が通いそうな大学名だった。私は専門学校出なので、大学生と聞いただけで眩しい感じがした。

 彼は夕方~夜のメンバーだった。クローズまで残ることもあった。ところで、ある従業員I氏との折り合いが悪く、さらにスダ君が好きだった女子店員TさんがI氏と交際していることもあってか、勤務中に不安定な感じになることがあった。若さというものだ。

 閉店作業中にI氏と諍いになることがあったらしい。マネージャークラスアルバイト従業員場合、連絡日誌を付けるのだが、そういう報告をみかけた。

 実際、迷ったものだ。I氏は当時、二十代前半のフリーターで、付き合っていたTさん大学四年生だった。I氏はほかの女子アルバイトにも手を出していた。時には、新人クルーを無理やり自分ビッグスクーターに載せて、当店の近くにあるラブホテル直行することもあった。

相関図

I氏 ⇔ Tさん ← スダ君

ほかの女子数人(身体目的)

 当時は2000年代の半ばだった。男のそういう行為甲斐性のひとつとされた時代だ。迷惑行為ではあったが、相当の戦力だったため目を瞑らざるを得なかった。

 ある年の秋、閉店数時間前だった。いつもだと、店の目の前にある事務所シフトを作ることが多いのだが、この日ばかりは実店舗で指揮を取っていた。どんな時間帯にもインして、店舗運営状況を確かめねば……という意識もあったが、正直この日は気分だった。

 夜9時頃、スダ君がお店にインしてきた。この日は3時間半のシフトだ。だが、様子がおかしい。足早にタイムカードを切ったかと思うと、店の奥にあるシンクに手をかけてうずくまるように立っていた。

 ほかのアルバイトも「様子がおかしいのでは?」と察していた。私は、スダ君と仲のいい大学ふたり事情聴くように指示した。こういう時はこれでいい。私が聞いても真実を答える保証はない。聞き取りするとしたら彼らの後だ。

 大学ふたりが聞き取ったところによると、スダ君が事務所に入った時、こんなことがあったらしい。

事務所の休憩室で、I氏とTさんが半裸でセックスをしていた

・運悪く、スダ君が入ってきた音に気が付かずに目撃することとなった

過去にもスダ君の目線からみてそうなのでは、と思うことがあった

 これには悩んだ。どう対処すればいいのか。店を預かる者としては判断に迷うところだ。というのも、I氏もTさんも、はっきりいって当店の最高戦力(I氏はマネージャークラスTさん接客専門職クラス)であり、辞めてもらっては困る。困るのだ。ただでさえ人手不足なのに。

 本来免職処分とすべきだ。事務所本来目的以外に使うな、とは言わない。待機時間学校での課題を片付けたり、シフトを上がった後にお喋りをするとか、そういう使い方をしてもいい。少しくらいは。

 ただ、過去においては、休憩室で飲み会を催していたクルー3名をまとめて免職処分したことがある。線引きが難しい。

 結局、I氏もTさんも当店に残すことにした。I氏は「次やったら辞めさすぞ」と何度もクギを差したうえで、出勤停止処分とした。Tさんは、大学卒業まで残り数か月だったのもあり、比較的温情のある処分をした。※思惑までは書かない。自分なりにバランスを取ったつもりだ。

 スダ君には、「人生いろいろあるけど挫けてはいけない」「あなたはひたむきだから。きっと報われる時がくる」など精一杯フォローしたものの、冬になるまでには店を辞めて、同系列チェーン店移籍した。確か、そこの店長から電話があって、「面接に来たけど、彼どんな子?」と聞かれたから、「ひたむきでいい子です。ちょっと心が弱いところもありますね。でも、戦力になりますよ」と答えた。今でいうリファラル採用だった。

 それから一年後、あの時スダ君から聞き取りをしてくれた大学から連絡があった。スダ君が、移籍した先の系列店でマネージャークラスランクアップしたという。私もその店に行ってみたところ、確かにスダ君がいた。社員と同じ服装でキビキビと働いていた。あの頃とは雰囲気が違う。人間として成長したのだ。

 それからすぐ、私も遠方の店に異動になってしまって、スダ君を見ることはなくなった。今はどんな人間に成長しているのだろう。いい男になっているだろうか。そんな未来を願っている。



2人目 フナモトさん

 この子は、いわゆるプレーヤータイプ極致だった。ほかの繁盛店から移籍してきた子で、クルーとしての実力は折り紙付きだった。POSでの接客もキビキビとこなすし、サービスレベルは最低限以上だし、料理を作るオペレーション作業も人並み以上にできた。

 どんな分野でもマルチ活躍できる子だった……ただし、現場作業に限っての話ではあるが。残念ながら、性格であるとか、人格であるとか、気質であるとか、そういうところに問題のある子だった。

 話は逸れるが、圧倒的美人だった。街を歩いていたら男は皆振り返るし、雑誌モデルをしていたとして不思議ではない。そういうルックスの子だった。

 ただやはり、性格に難があった。気に入らないクルー雑談を振られても冷たい態度を取ったり、無視することがあった。相手のことをミカンの皮くらいにしか思っていないのだ。

 ある時だったか、フナモトさんの接客現場でこんなことがあった(※当時は、女子厨房に入る子は極端に少なかった)。母親子どもふたりレジに並んでいて、子どもおもちゃ付きセットの説明を求めた。店内のカウンター横には、おもちゃの反則セットが豪勢に飾ってあった。※フナモトさんmaidになる。

 だが、彼女は冷たい様子で「ポケモンです。種類はこちから」とメニューを指さすだけだった。そのお子さんが十秒ほど迷っていたところ、フナモトさんがローファーの先でコーヒーシロップストローが入ったラックを何度も蹴り飛ばすのが見えた。

 またある時などは、夜の店内におばあさんがテイクアウトの注文後、「お水を持ち帰りでくれませんか」と言ってきた。フナモトさんはマニュアルどおり「お水は持ち帰りができません」(※衛生管理上の問題。お客の家で水が品質劣化した場合など)と答えたところ、おばあさんは「車にいる孫が薬を飲むので……水がほしいんです」とのこと。

 さて、こういう時はどうすべきか。一応、会社マニュアルには、接客については「ルールに準じつつも、自分らしい接客スタイルを求めてください。お客様のためになる接客を。迷った時はマネージャーに指示を仰ぎましょう」といったことが書いてある。

 フナモトさんはおばあさんに告げた。「その子カウンターまで来るなら用意できます」と。なるほど、機転が利いている。おばあさんが了承したところ、フナモトさんが水を用意してカウンターの前にいるおばあさんに水を届けた。

 しかし、おばあさんは水を取って、そのまま車に戻ろうとしたのだ。フナモトさんが一瞬早かった。おばあさんの二の腕を掴んで、水泥棒をガードしたのだ。

船「ダメっていいましたよね!?」

婆「いいでしょ。やめて!」

船「ダメって言ったよな、おい!?」

婆「ちょっと!」

船「おい!! ……お廻りさん呼びましょーか?」

婆「……」

 さすがに堪忍したのか、おばあさんは諦めて外の渋谷通りに留めてあった車に歩いていった。私はその様子を観ていたけど、どっちもどっちだと感じた。フナモトさんはお客様ファーストではなかったし、おばあさんにしてもジュースを買えばよかっただけのことだ。別に水でなくてもよかった。

 私だったら、「本来は衛生管理上の問題があり認められませんが、今回はお薬の事情があるということで持ち帰りを認めます」と言っていただろう。マニュアルに反する行為ではあるが、これなら上の人間が観ていたとしても申し開きできる。

 三つ目になるが、フナモトさんが専門学校卒業する半年前のことだ。店内のポジションを替わりたいという要望があった。弊社では、漢字表記だと接客専門職とでもいうべきランクがあり、それに選ばれるとお洒落制服を着ることができる。昔懐かしい、アンナミラーズ制服ちょっと似ている。

 だが、それはフナモトさんのわがままに過ぎなかった。本人から理由を聞いたところ、「可愛い制服から最後に着てから卒店したい」とのことだった。当然却下したのだが、それに激昂したフナモトさんは「だったら店を辞めます!!」と宣言して、マネージャールームパイプ椅子を立った。そのまま事務所を出て行き、二度と連絡してくることはなかった。残りのシフトはバックれてしまった……。

 約二週間後、別の系列から「フナモトさんという子が面接に来ているけど、どんな子ですか?」という問い合わせがあった。ちょっと迷った挙句に、こんなことを答えたかな。

「一本筋が通った子です。いい方に働くこともあれば、そうでないこともあります

 と告げた。嘘は言っていない。確かに嫌な別れ方はしたけれども、かつての仲間だ。応援はしたい。少なくとも、ほかの店への移籍妨害したくない。

 人格者じみたことを書いたけれども、保身のためでもあった。フナモトさんとは過去に二度、ホテルに行ったことがある。お店の公式飲み会があると、私はいつも若い子だけの方がいいだろうと思って(一万円を置いて)早めに帰るのだが、その時は最後の方まで残っていた。

 宴も酣(takenawa)ということになって、二次会に行こうと幹事が言い出した後で、フナモトさんと帰り道が一緒になり、いろいろ話すうちに飲み直そうということになった。私はまだ三十代だったので、いろいろと抑えることができなかった。

 フナモトさんの見た目はクールビューティといったところだが、いざ一緒に寝てみると情熱的なところがあった。やはり、体のいろいろな部分が柔らかかったのを憶えている。そういう体験が二度あった。

 それで、上の段で電話を受けた時は、フナモトさんが暴走したらよくないことになるのでは……!? という懸念があった。そうはならなくてよかった。

 思い返すと、これも懐かしい記憶だ。あの子は今も元気にしているだろうか。健やかであってほしい。



3人目 ワタベくん

 この子も鮮烈だった。当時は大学生。独得な雰囲気の子で、普段はボーっとしているかと思えば、厨房でのオペレーション中は熱気に満ち満ちていた。閉店時のクローズ作業も抜群に早かった。

 難点があるとすれば、マイペースなところや、人を怒らせる発言をするところや、常識のなさだった。ある時などは、冗談だと信じたかったが、早朝の開店作業中に「今日気合いを入れるためにビールを飲んできました!!」と宣言していた。

 今でいうところの、発達障害というやつだと思う。そうでないならパーソナリティ障害か。医師ではないので判断はできないが。

 さて、そのワタベ君だが、大学三年生のある時に「マネージャーになりたい」と言ってきた(※説明が遅れたが、正社員仕事をするアルバイトをいう)。確かに作業能力的には余裕でマネージャークラスだった。しかし、彼の発達障害的な言動は、他のアルバイト仲間の間では賛否両論だった。マイルールに対して過剰適応なところがあり、それが特に若い高校生クルーとの間に軋轢を生んでいた。

 当時のマネージャー全員に賛否を聞いたところ、半々ということになった。これは低い数値だ。普通は八割以上が賛成する。そして、ワタベ君本人に対して「貴君の意に添いかねる」という意思を告げたところ、なんと……彼は弾けた。バックレたのだ。

 フナモトさんと違って、自分シフトちゃんと消化していったが、店長である私に何も告げずに店を辞めた。ほかのアルバイト仲間には辞めることを伝えていたらしい。なんということでしょう……(劇的ビフォーアフター)。

 でも、これでよかったのだ。こういう極端な行動を取る人間管理者として相応しくない。彼がマネージャーになっていたとして、またどこかで軋轢を生んで誰かが店から消えてしまうような、そういう事態になっていたに違いない。

 それから、約七ヶ月が経った頃だった。なんと、ワタベ君がお店に戻りたいという(ほかのマネージャーから聞いた)。なんでも、そのマネージャーにワタベ君が電話をかけて「就職活動が終わったので店に戻りたい」という旨を伝えたらしい。

 これは、社会人でいうところの根回しに相当する行為だ。ワタベ君は成長したかもしれなかった。直球ストレートではなく、カーブを覚えた的な意味で。ワタベ君やるなぁ……。

 実際、この時期はとんでもない忙しさだった。スタッフの頭数があまりに少なく、基準に達していない人でも雇わざるを得ず、それがまた現在クルーとの摩擦を生むという悪循環だった。さすがの私も、相当な日数出勤することになった。時間外手当はゼロだった。名ばかり管理職というやつだ。

 話が逸れた。数日後、ワタベ君とマネージャールーム面談をしたところ、次のような意見があった。

・もうマネージャーになりたいとは思わない

・これまでは申し訳なかった

・週に四日以上必ずシフトに入る

 まあ、バックレではあるが、これからちゃんとするならいいだろうということで、ワタベ君を再雇用することにした。

 しかし、私が人を見る目がないのは皆様すでにお分かりのとおりだ。本当に見る目がない。この会社でも、最終的にはエリアマネージャー部長級)までは行けたのだが、そこでさらに上のクラス人達と揉めごと(本部クラスセクハラ関係)を起こしてしまい、最終的には理不尽降格処分店長に戻れ!!)を突きつけられ、会社を辞めることにした。

 さて。ワタベ君は普段はマジメだった。しかし、稀に凶悪な面を見せることがあった。ある日の早朝、お店の目の前に食品資材を搬入するトラックが停まっていた。ワタベ君は、せかせかと動いてトラックドライバーと協力し、荷台から野菜ジュースコーラシロップタンクPotatoを下ろし、店内に運んでいた。

 だがある時、見てしまった。トラックドライバーの目を盗んで、ワタベ君が野菜ジュースが50本ほど入ったビニル巻きの段ボールを――丸ごと盗んでいるのを。一瞬の早業だった。私でなければ見逃していたね。※一応、どうやって盗んだのかは伏せる。同様の行為を防ぐため。

 その時ほど、自らの人を見る目のなさを恨んだことはない。ワタベ君はすでに雇用三ヶ月目だったし、彼がいなければ深夜と早朝のシフトが回らない。困った事態だった。当時の私には、見て見ぬ振りしかできなかった。

 それから、ワタベ君は大学卒業まで店に在籍した。発達障害はやはりそのままで、ほかのアルバイト仲間との小競り合いが度々起こった。実は、ある時期から人手不足は解消していて、別にワタベ君には辞めてもらってもよくなっていた。クビにしようかと思ったことがある。しかし、性格や人柄が悪いとしか思えない彼が、多くのスタッフから嫌われながらも、一部のスタッフには懐かれているという現象を目の当たりにして思い留まった。

 なぜ、そんな判断をしたのか? 彼は本当に悪どい人間なのか、と思ったのもあるが――今風の言葉でいえば「多様性」だ。彼は確かに社会人以前に人として未熟なところが多くあった。だがしかし、一部の得意分野においては紛れもなく輝いていた。だったら、嫌なところには目を瞑ろう。それが当時の私の判断だった。

 風の噂だと、新卒時点での彼は、都内の某区役所地方公務員としてのキャリアスタートしたらしい。東京まれ東京育ちだから、やはり地元が一番ということだろう。彼も、元気でやっているといいのだが。



以上で終わりになる。

当時を振り返ってみて、間違いだったと思われる行動は多々ある。どれだけ後悔しても足りない。でも、それも人間だ。迷いながら進んでいくしかない。

ところで、満たされない心というのは、すごく大切だと思う。当時も今も、満足できる仕事をこなすというのは、とてもとても遠いことだと錯覚していた。

成長していくためには、これまでの自分を一人ずつ殺害していく必要があるのだと30代の頃は思っていた。朝が来るから起きるのです、みたいな当たり前のことだと思っていたけど、違うんだな。

人生が満たされなくても、自分自分なのだ理屈も何もない。ただ、それだけだ。だから店長として飲食チェーンで働いていた頃の失敗だらけの自分も、今では受け入れられる。そういう情けない私まで含めて私なのだ再確認できてよかった。

ここまで読んでくれてありがとう増田の皆さまの幸福を祈ってる。もし希望があれば、時間を空けて続きを書いてみたい。

anond:20230602225505

この後輩は、おっぱいバレーとかエロ同人とかの自他境界性教育人権存在しない世界観創作物に影響されて「セックス差し出すおさななじみ」「セックスをさせてくれるママ」を演じちゃったんだね、

可哀想

子供だと真似したりしちゃうからな。

セックスリスク責任が伴う、軽率に人にご褒美として与えたりするものではない

という大人コメント以外がつくのが日本の幼稚クオリティ

2023-06-02

まず、年収所得の違いから覚えてもろて

年収:勤務先から支払われる総支給額。税金社会保険料差し引かれる前の金額

所得:総支給から給与所得控除を差し引いた後の金額

 

なお、2020(令和2)年の1世帯当たり平均所得金額

「全世帯・・・564 万 3 千円

高齢者世帯・・・332 万 9 千円

高齢者世帯以外の世帯・・・685 万 9 千円

⭐️「児童のいる世帯・・・813 万 5 千円

 

Ⅱ 各種世帯所得等の状況 | 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/03.pdf

 

anond:20230602221902

anond:20230602193913

いやだから夫がガチDV野郎差し迫った危険があって逃げた以外は、単純に能力不足なんだって

アメリカって共同親権なので夫に許可なく子ども連れ帰ったらフツーに犯罪者になるんで

というかハーグ条約締約国ならアメリカじゃなくても犯罪者ですね

 

妻に経済力ないと夫に親権取られちゃうからね、日本と違って。だから犯罪者になっても逃げる

 

でもまぁ、世の中には化け物じみた人もいて、

帰国子女ではなく、成人してからアメリカ渡って離婚した、

しかも、子ども障害者サポート必要なのに、

仕事子育て家事のこともこなして親権勝ち取った人とかもいますけどね

 

その語学能力家事マルチタスク能力、少し分けて欲しい

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