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はてなキーワード: エモーショナルとは

2023-01-24

anond:20230124093048

同類とかキモイとかエモいとかもうなんでもいいけどその言葉で言うのはOKなのかどうかって話なんだけど

なんとても言ってイイよ

好きな単語を使うといい

ただ使うといいってだけしか言ってないからね

人にむけて言っちゃだめ使っちゃダメから

おなじ「使う」じゃん人にむけようがつぶやこうが同じでしょとか言うじゃん?

うから

使ってるコト自体は同じでもその話をしてるわけじゃないのは解るよね

わかんないならお話おしまい

口で説明してわからないのだからそれ以外で説明するしかないんだもん

包丁で刺してもいい?」ってもちろん刺してもいいよ

そうでなきゃ刺身はつくれない

だけど「あなたにむけて」刺してもいいかっていわれたらそりゃだめでしょ

「同じ刺すなのに?」ってはっきりいってもう口で説明しても無理ってわかるじゃん

いい意味でとか悪い意味でとかってのを小出しにあとから「もとは同じですよね」で上乗せしていくのは「もとが同じ」ではないか

出発点が同じなだけでおなじ場所から出発して目的地にたどりつく速さを競ったらみんな同時に着くと思う?

思わないよね

キモイとかエモいとかピチョいとかポニョいとかグロいとかテロいとかなんとでも好きな表現でその気持ちの高ぶりを表していいよ

それ表現するってことは「だれかにその意図を伝えるため」にしてるわけだよね

絶対それ通じてないヤツ表現したあとに自分解説するよね

その解説の内容によるってコト

伝えたい内容はどんなのかってことが問題でその情報自分の中だけにとどめておかずに他の人に伝達することの目的とか意義とかが問題だってこと

その単語が他の人がどう受け取るかだいたい予想しながら使ってるわけでしょ

どういう印象をもつか考えながらほかの人の印象を操作しようとおもって通常らしからぬ形容表現にして自分独自思考方法をたどらせようとしてるわけでしょ

たとえばね

「箱からカエルが跳び出してきて」という状況があったら

「びっくりする」わけじゃん

どこにも疑問がなくその状況を完結に説明しうるよね

それが

死ぬほどびっくりした」っておまえしぬんかーいみたいなのとか

キモすぎヤバかった」ってカエルか状況か動きかそういう偶然性について自分のその瞬間が通常でない比喩になる特別性を持たせたわけじゃん

箱もカエルも跳び出すも関係くその状況にある自分についてのみ語り始めてるわけじゃん

そんなの事実でもなんでもないよね

説明しただけでもない

自分という特別性を世界に発信したいって欲だけしかないよね

その自分も含めて当然にあるべき通常の普通特別にするために「特別ヤバい」とか「特別キモい」とか対照的に落とすか自分を神だと高めるかくらいしかできないよね

みんな何かに似てるとしたり描写を具象にしたり文学みたいなのはそういう手段を学んできたわけだけど

そんなまどろっこしくておくゆかしいものよりガツンとダイレクトインパクトがほしいんだよね

自分が最高だって高めるのはぜんぜんいいよ

運動したり美容をしたり勉強したりずっと続けていたりして努力して唯一無二になった視野淡々と語るだけでも特別になるよ

そうじゃない場合はほかの何かが唯一無二の特別性をもった「酷い・悪い・程度が低い・迷惑・残念・キモい・エグい」なんて貶めてその横にいる自分普通なのに「比べればすごい」と引き上げる方法よろしくないよね

自分の中だけで考える分には問題ないよ

その基準を公にしてみんなにシェアして印象を変化させる結果になる言動でその欲を他人からうけて満たそうとしてはいけないってコトだよ

自分の中だけで「全員バカでサイテー。クズキモいか自分は最高で素敵」と思う分には問題ないよ

それを口にだしてシェアして「あなたは最高ですね」といわれたいがために他のだれかを最低であるとする根拠をもってこようとするのはダメってコト

ただの真実を言ってるだけとかいう手をつかって自分の中だけにある自分独自基準シェアしようとするのもダメってこと

そこで

馬みたいに足がはやいですねっていうのはアリですか?って質問したとするじゃん

「アリです」っていわれたとするじゃん

「じゃあ豚みたいにかわいいですね」って言うのもアリですよねってつづけようとする人がいたとするじゃん

それはダメだよ

「え?だって先の例と同じですよね」って同じじゃないか

馬と豚はちがうよね

同じだと思ってるのはどこか壊れてるんじゃないか

同じに見える?同じじゃないよね?

そしたら「そういう意味じゃない」って言うよね

じゃあどういう意味なの?

その意味付けをしている自分視点を共有しようとしてきてるよね

違うっていってるのに同じに見える視野から見ろって言ってきてるわけだよね

そうじゃないしそうはならないって言ってるのに

馬と豚が同じに見える視点は持ってていいよ

ただそれを人にむけたりするのはよくないってコト

人にむけちゃいけない価値観バランス思考みたいなのをだれしも持ってるって理解をするのが大事だよね

その上でみんな違うし同じなところもあるだろうし状況とかタイミングでもかわるかもしれない

それを知るためにはまず最低限同じ基準で違いを理解する必要があるんじゃない?

いきなりキモいとかエグいとかスゴいとか使っていいかってコトより先にそれがどういう意味とか方向性で使われるかって前提をおいてから共有しないとトラブルの元だよね

ふつうにありえないつながりで表現してるからみんなそれを珍しいと感じてそれがどういう事なのか理解しようと注目するけどその注目ほしさにおかしな行動することあるじゃん?

いわゆるギャグとかそういうのやとんちとかユニークさとかそういうの

「おいしすぎて頭がエグれてブチぎれそうにハッピーでクソ最高」とか通常ではありえない言葉をつなぐわけじゃん

その状況が通常ではないから通常どおりの理解をしようとするためにはそれに付帯する情報を得ようとするわけだよね

いわゆる注目を浴びてるような状況

羨望だろうが蔑みだろうが冷たかろうが暑かろうが「注目」にはかわらないよねっていうのが炎上商法だったりするとこあるよね

その意味わかんないビジネスマナーとか社会人知識とかで注目を得ようとしてるのってけっこう見るよね

そうあんなの

ローンチって言うとかソリューションだとかエモーショナルとかストラテジーとか言うのもそんなかんじ

意味からせないようにして注目されようとしてる時点で説明に魅力がないのバレちゃう

音の感じとかなんとなく他の印象につられるように名前をつけたり形容したりしてるよね

なので何々と同じとかそういう表現するのは自由だよ

でもそれは、それを共有できる仲間とだけだよ

自分と誰か、その誰かがいないのなら自分の中だけだよ

前提をしらない他人にいきなりそれを知らせるのはダメだよ

まず前提として自分比喩しようとしてるそれらについての印象とか見解を話した上で理解されてから印象の比較をだして、並べた理由はその先に話がつながるために必要だったのなら使うのは問題ないよ

まず前提がない状態特別なとりあわせを提示して、そこに説明必要になる状況においた上で自分説明を語らせる自分語りの導入のために不明表現理解度の高くない相手にいきなりすべきではないよ

ぶっころすとか

おまえはあいつと同類かとか

キモいとか

それが伝わる人間に使うのは問題ないけど

組み合わせだけで自分語りの導入のためにインパクトを持たせる目的学校でならってないような表現を出すのはよろしくないよってことだよ

2023-01-13

SideM楽曲に救われた話

アイドルマスターSideMは救済、よく聞く言葉だ。

実際私もFRAMEの楽曲人生を救われたクチなのでとても分かる。

しかし、自らが想像もしていなかった曲に救われた、いや、もっとささやか気づきだが、そんな出来事があったのでここに記そうと思う。

なお、読む方へ。私はこのような文章を書くのに慣れていないので、至らない、誤解を生じる表現があるかもしれない。衝動で書いている自分語りだ。はてな匿名ダイアリーを使うのも初めてだ、改行が分からない。後でヘルプを見て編集しよう。

私の界隈や音楽に対する知識も浅いことをご了承いただきたい。

都築圭の『Sanctuary World』である

よくある『SideM救済曲リスト』で見たことのない曲なのだ。びっくりだよ。

自体は発売当初からとても好きだ。大好きだ。

グリツア北海道パフォーマンス鳥肌ものだった。

都築さんのストーリー、そして声優さんの歌の技量も相まってこう……とても美しくてエモーショナルな曲だと思う。大好きな曲だ(二回目)

でも救済曲か? 少なくとも私にはその印象はなかった。今朝までは。

音楽が人を救うのは、その内容が、聴く人間の状況によると思う。寄り添う、背中を押す、隣を歩く。音楽は様々な形で、人々のそばにいてくれる。

この曲に救われた経緯を説明するには、「救われた」私の状況も説明しなければならない。簡単にいこう。

大好きな友人と喧嘩をした。喧嘩と言えるかはわからないが、たぶんそうだろう。

詳細は省くが、私の軽率感情的発言が原因だろうと思っている。

心はふさぎ込んだ。食欲もなくなる、なにをするにも億劫になる。ただ仕事から帰ってすぐ眠りについた。

頭の中にめぐる色々な種類もの言語化することはできなかった。後悔、怒り、悲しみ、そんな単語だけで表現するにはあまりにも複雑だと、私は思った。

今も、Twitterでの他愛ない呟きすら出ないくらいだ。

朝が来る。のろのろと支度をして通勤電車に乗る。

車窓越しに差す朝日を薄眼で眺めながら、惰性でランダムで流す数百曲のプレイリストの中からSanctuary World』が再生される。

そのメロディを聴きながらふと思ったのだ。

私の心は音楽のようだ、と。

自らが聴こえる楽曲を、聴いていない相手に口頭で描写できるだろうか。私はできない。

(曲のジャンルにもよるが)複数楽器が各々音色音階を、リズムを伴って、重なっている。

時にユニゾンして、歌声には言葉が乗って。

心も同じなのではないだろうか。思考感情は様々な様相で同時並行で走り、そして形作られたものが私なのだ、そう思った。

この感覚を、読んでいるあなたに十全に伝えることができないのがもどかしい

注釈として、私は若干の共感覚を持っているのだろうか、音楽にはほんのり色と形が見える人間だ。

また、私は音楽に対する感受性が強い。普通にコンサート号泣するタイプだ。

からそんな連想をしたのだろう。

何にせよ、私が『Sanctuary World』を通して救われた、というか、少し心が軽くなった、そんな話だ。

しかしたら他の曲を聴いているときに、このことを思ったのかもしれない。

しかし、『Sanctuary World』の歌詞はこんな言葉で締めくくられているのだ。

Music is Heart

直会社に到着してとっくにイヤホンを外したころに気づいた。

まあ歌詞解釈はいろいろとあるとはいえ、私にとってはつまり「そういうこと」なのである

なお、喧嘩については一切合切進展していない。

気持ち馬場このみdear…』である。助けて欲しい。

2023-01-01

anond:20221230235357

恋愛結婚出産は「やりたいと思った結果」

だと思ってる人が多いけどさ、

実際は「偶然に後付けで理由をつけて思い込む」

ほとんどじゃね?

石川遼は対戦相手ショットに心の中で「入れ」と念じるらしいが、これは「外せ」と念じてしまうとその言葉自分ネガティブな影響を及ぼすかららしい。

俺もそう思う事はしょっちゅうで、自分思い込みは思った以上に強い。

人を好きになるのなんて吊り橋効果やらボディタッチやらでドキッとすれば大抵好きになるもので、論理的思考で人を好きになる事なんか無い。

最初の「好き」はエモーショナルもので、冷めやすく他に行きやすい。

そんなのよりもっと大事なのは「好きでい続ける努力」で、

相手意思尊重したり、体調を労ったり、時間相手の為に使ったり、良いもの相手に譲ったりする事で、

「ここまでするという事はこの人は俺にとって大事な人なんだ」と脳が誤認識する。

そうする事で好きでい続けられるんだよ。好きだから大事にするんじゃない。大事にするから好きになる。

一緒に居るとラク自然体でいられる関係性を構築できる人は、そもそも相手尊重して気遣う努力が身についている人だと思う。

DV男とそれに奉仕する女性メカニズムは同じ。あれはDVと過剰な奉仕さえ無ければ健全関係性なんだよ。

2022-12-17

anond:20221217125519

「感動する」「泣ける」も、あまり美しい日本語と呼べるものではないと思うのだが。


「感動」は個人的な心の内での感情の動きを表現したもので、「外に向けて」堂々とアピールするものでは、本来ない。

日常的に気軽に披露するものではないのだ。

20年ほど前に小泉純一郎が「感動した!」と言ったときに、「なんて下品日本語なんだ」って批判があったくらいだよ。

まさに「劇場型」を謳う政治家らしい、キャッチコピー的な言葉遣いだと。

「泣ける」も、そういう対外的自己アピール目的で生まれた使い方で、非常に品がない。

「泣ける絵本ブームとか相当キモかった。

時代劇で「感動した!」「泣ける!」と言っている場面を想像すれば、自分自身ですら軽薄だと感じてることがわかるはず)

「泣く」というのも要は単なる排泄行為であって、「本来人前で見せるべきではない」という前提があり、「しかしそれでも涙を抑えることができない」ほどの状況である、という特別表現だ。

気軽になんでも「泣ける泣ける」言ってるのは、やはり表現機微を損なう使用である

(泣きドラとして有名な「おしん」も下品だとよく言われていた。ワンピースもこれに通じる感覚がある)


比べて、「エモい自体は、「エモーショナルだと感じた」的な説明であるため、こちらの方が控えめで奥ゆかしい(悪く言えば曖昧自己主張がなくぼんやりとした)、

しろ日本語に馴染む表現なんじゃないのとすら思える。

「風情がある」なんかに感覚の近い、非常にぼんやりした言葉ではなかろうか。

「桜」に対する日本人感覚など、「エモい」という曖昧表現は割としっくりくると思う。

文字配列だけを見れば非常に似ている「ナウい」と比べても、

言葉が含む感情の多さや、すこし間違えて使うと台無しになる絶妙ニュアンスなど、いくらか洗練されていそうではある。


しかしこれもまた用法次第ではあり、「エモいから見て欲しい!」などは、当然下品文章である点には同意

単語問題ではなく、「泣ける絵本」的な語法が根本から下品なのだ

(もちろん時代劇で使うのも変)

2022-10-04

anond:20221004204859

日本音楽はノリよりもメロディを重視するわけよ

んでメロディをしっかり聞かせようと思ったらハイトーンに振ったボーカルよりも、

中域メインのボーカルのほうが、低音も高音も使えるから広い範囲音階自由に使えて向いてるんだよ

日本にもハイトーンが出せる男性ボーカルはそれなりに居るんだけど、音階を広くとるためにあくまで中域メインでいくわけ

それぞれの文化圏で違うボーカルスタイル流行っただけの話

時雨のはやかましサウンドの中でボーカルを立たせる手法で、メタルとかのやり方が突然変異したパターンやね

あとオルタナ文脈エモーショナルさを表現するためにクリープハイプみたいなのもいる

KingGnuの井口とか平井堅みたいな吐息多めのミックスボイスボーカル結構多い

ただMaroon5とか、それこそマイケルジャクソンみたいなアタックが強くてのびやかなハイトーンボーカルはあまり見ない

K-POP結構その辺攻めてる感じするから日本ももしかしたら数年後に流行るかもね

2022-09-16

くるりの魅力って何?

タワレコHMVに通ってた時代シングル東京』を買ってみたけど、あまりさらなかったよ。

それ以降も、ありきたりなブリティッシュロックを続けている印象しかなくて、

ブリットポップが軽薄なブームとして否定的に回顧されている時代間抜け音楽をやってるな、と思っていた。

 

岸田氏がホットエントリになったのを受けて、未聴のシングル曲をいくつか聴いてみたが、

今度はマグースイムやロッキーチャックインスタントシトロンあたりをロックアレンジにしたような

軟派なダンスロックにも手を出してて、相変わらずピンと来ない。こんなのを音響派と思いたくない。

コレクターズ曽我部恵一Plectrumのようなエモーショナルな魅力は無くて、

かといってスピッツゆらゆら帝国ほどの知的な緊張や奥行きも無い。

メロディサウンドも端正だが、だからだって話だし、半端で小賢しい音楽しか思えない。

2022-07-15

anond:20220714220415

(自分にとって)食欲は処理って感じがする

お腹が空いたから食べる」とかじゃなくてエモーショナルイーティング色が強いせいだと思う

食「欲」自体の「処理」というよりも、セロトニンの枯渇を食べることで補うという処理だ

ひきかえ、睡眠は「避けて通れない欲」であり「意図的に行われる活動」というよりも「起こってしまう」側面が強い

そのため「処理」感は無い

性欲はまあ…「性」というもの世間から忌避されているというか、決して大っぴらに語られるものではないという状態なので

それは隠密理に「処理」されるべきものであるという意識が強いのではないだろうか?

「性欲処理」などという言葉が生まれたのはどの時代なのだろうか?

2022-06-28

偶然

その確率は本当に重要なの?

Jリーグ試合を見てると

「Aのチームが先制した時の勝率は8割です!」

「Bのチームは先制された試合で全敗です」

などの実況をよく聞く

そんなの当たり前なのに笑

実際統計的にも先制するしないが勝敗に大きく関わってくることを記した記事を読んだ覚えがある

そんなにエモーショナル試合にしたいのか

そういうスタンスが私は嫌いだ

サッカードラマなんてそうそう起こらないんだよ

からこそ

たまに起こるドラマが味わい深いんだろうが

人生と一緒だ

2022-05-11

最近読んだ小説と、BL雑誌

小説の方はBL無関係

『鯖猫長屋ふしぎ草子』(田牧大和

あらすじ

 舞台江戸時代下町、猫が一番威張っている長屋通称「鯖猫長屋」。猫描き絵師の拾楽は、故あってオスの美三毛猫サバとともに細々と暮らしていた。

 ある日、鯖猫長屋に一人の若い女性が越してきた。彼女の名はお智。独り身の若い女の独居なんて胡散臭いと、長屋の女達はざわつく一方、男衆はお智の美貌にそわそわ。ところがやはり、お智は厄介な事情を抱えていたようで、ひと悶着起きるのだった!

 

増田感想

 江戸時代小説を読むのなんてたぶん人生初なので、知らない単語が沢山あって、ググりの手が止まらない。そんなに長い小説ではないのに、読了まですごく時間がかかってしまった。でも、ここまで調べたんだから、もう江戸時代小説どんと来いや! って感じだな。問題は、私の記憶力が物凄く悪いってことだけど。

 長屋に表と裏があるなんて知らなかった。時代劇に出てくる貧乏長屋は「裏長屋」なんだな。なるほど。

 江戸時代ハートフル人情物かと思って読み始めたら、なんか思ってたんと微妙に違った。猫のサバのいばりん坊具合が想像の斜め上を言っていた。飼い主の拾楽に対するあしらいが杜撰でどS。つよい。そして猫なのに何でも解りすぎぃ。リアル寄りかと思ったら幽霊は出てくるし、拾楽はただのうらなりかと思ったらなかなかのチートぶりだし、成田屋旦那存在自体浮世離れ感がすごい。

 ふつう下町人情が挟まってきつつ、ハートフル人情物とは思えない少年漫画的な活劇シーンがあったり、まあ退屈はしなかった。

 登場人物のかけ合いがメインで、情景描写はほぼ死んでるぶん、知らない単語が頻出するとはいえ、頭をパァにして楽しめた。

 人気シリーズだったらしく、図書館文庫本10巻までずらりと並んでいたから、後で続刊を読んでみよう。


ボーイズラブアンソロジー Canna vol.83』

 今回はたまたま急展開な作品が多かった。そして人気作のいくつかが連載再開されて豪華な感じだが、全部で11作品しか載っていない……。私がこの雑誌を買い始めてそんなに長く経っていないけれど、今までで一番掲載作品が少なくないか? 大丈夫なのかCanna……。

とりま順番に各作品感想のみ。


シャングリラの鳥』第15話(座裏屋蘭丸

 前々回から主人公アポロもフィーもそれぞれ人知れず悶々と悩むばかりなので、ちょっとストーリーが中弛んでいる印象かも。その前の話(2巻収録分)がかなり盛り上がっていたので、落差が激しいというか。(単行本でまとめて読むぶんには気にならないほどの弛み感かもしれないが)

 で、やっと二人が劇的って訳でもなくベタに再会したのだが……、おや、なんだか道を外し始めたぞ。それはやっちゃダメなんじゃなかろうかという事をフィーが思いつき、窮状に陥って元気のなかったアポロがずるずると引き込まれしまった。

 テンションダウンしたところからこの流れは、楽しんで読めるかどうか微妙だ。共感力モラルガン無視力を試されつつあるのかもしれない。じつに不安だけど続きが気になる。


ブランクコード』第2話(サノアサヒ)

 うーん、第一印象よりは悪くない。でもいいともえんなあ。雑誌推し作品のついでに読むぶんにはいいが、前情報無しで単行本を買って読んだら、膝から崩れ落ちそう。バンドマンBLが好きなら他をあたった方がいいと思う。『ギヴン』とか。

『積み木の恋』第4話(漫画 黒沢要/原作 凪良ゆう)

 原作小説が読みたい!

『ロングピリオド』(古矢渚)

 グループ交際回。すっごい、王道少女漫画だなぁ。毎回読んでそう思う気がするのだが、王道過ぎてさっぱり記憶に残らないので、第1話どんなんだったっけと思って読み返した。王道の第1話だった。王道から一歩たりとも道を外したくない少女漫画好きの人にはおすすめできる、たぶん。

『嘘つきな愛を買う――オメガバース――』第7話(ポケラふじ子)

 前回までずっと、ドロドロな昼ドラみたいな鬱展開が続いていたので、主人公の悠生が可哀想過ぎて読むのが辛かったのだが……。

 うひょーー!! ついに悠生がブチキレたwwwwww しかも、ぷっつんした時の心の中の第一声が、

「くっっ……さいな」

(※攻めの恭悟が他所のΩの匂いをぷんぷんさせて帰宅したので)

 って最高wwwww

 キレにキレて反撃に出たところで次回に続く。頑張れ悠生ちゃんwwwww

 しかし、悠生のモノローグで、元々自分はこういうキャラじゃなかったなどとあり、えっそうだったっけ? と思って第1話を再読。すると、子供時代の悠生は確かに成績優秀スポーツ万能で自信に満ち溢れていたようなのだが、第1話冒頭、恭悟と婚約した時にはすでに、昔の面影など全く残っていないほど暗いしもべ的なキャラになっていた、とのこと。恭悟は自信満々時代の悠生に惚れ込んで、多額の結納金を積んでまで悠生を手入れたのだが?

 あれれぇ、これってもしかしてハッピーエンドの予感じゃない???



侵略! 宇宙ネコチャン!』第8話(元ハルヒラ)

 はぁ、ネコチャンは癒し……のはずなのだが、今回はピリピリ回。いまぢの元同級生女子がほづつみを陥れた性悪サイコ女だと判明し、温厚ないまぢがガチギレ。こわい。しかし、ネコサンの正体が宇宙であることが何ら関係ない感じの展開で盛り上がってしまうのか? それはなんか微妙だ。


スリピングデッド』第10話(朝田ねむい)

 あぁ……私の最推し作品……。どうやら次回が最終回の模様。学生時代回想回、温泉回、頑張ってほにゃらら回と、エモーショナルな話が続いていて、主人公佐田ゾンビ間宮マッドサイエンティストだということを危うく忘れかけそうになっていたところ、今回は冒頭からふつうにに二人で殺人を犯していた。

 めっちゃ突き付けられてからの急展開きた。本当にこの漫画、次回で終わってしまうの……?

 学生時代回想回の盛り上がりがあまりにも凄かったために、最終回が尻切れとんぼになったらやだなとビクビクものでもある。しかも今回のラスト、すごい引きが強いし。どんな最終回になるのかなあ。佐田間宮が実にいいキャラをしているので、終わってしまうのは残念なんだけど。

BLACK BLOOD』第8話(琥狗ハヤテ

 思ってたんと違うー! 全然ハードボイルドじゃないー! と衝撃を受けてから、もう7話も過ぎてしまった。今回も絵柄がハードボイルド恋愛漫画だった。すごくほのぼのとしていた。今回のCannaは全体的に不穏展開が多めの中、この漫画けがほっこりしている。まさかこれに癒される日がくるとはね……。

『ジャルディニエの愛した毒花』第15話(椛嶋リラコ)

 これもまた衝撃の展開。手に汗握っちゃうな……。ネコ獣人達がただのネコ獣人ではなかったと、初めて知った。


石橋防衛隊公認)』第8話(ウノハナ

 かなり久しぶりの本誌再登場。ちなみに、『石橋防衛隊個人)』の方はpixiv漫画無料で読めるはず。

 今回も某衛大ネタ盛りだくさんというか、もはや某大が舞台BLというよりは某大漫画となっている気が。今回も国分寺榛名は頑張っていた!


ひだまりが聴こえる――春夏秋冬――』第6話(文乃ゆき

 私は至極興味がないのだが、このシリーズ商業BL漫画の中ではとても人気がある。何故そんなに人気なのか、読んでもいまいちからないのだが、少女漫画王道みたいなところがよいのだろうか。

 今回も私にはわからないが、これが人気なのか……と思って読了


 あれ? なんか一つ足りないような? と思ったら硯遼先生の『MADK』が休載だった。次が最終回らしい。

 次回は『コントラスト』のitz先生の新連載が始まるらしい。『コントラスト』もすごく人気のある作品だ。まあ好みではないがわからなくもない。確かpixiv漫画無料で読めるはず。『スリピングデッド』が終わって『MADK』も終わるとなれば、新連載が1、2本始まっただけでは間に合わないと思うが。誰か推し作家さんの連載が始まらいかなー。

2022-05-07

[] 『ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス

バロン・モルドとドクター・ストレンジのバトルがエモーショナル腐女子のツボっぽいと思ったが割とあっさり流されて残念

2022-04-17

エモい増田が減ってないか

昔はもっとエモい増田が沢山あったように思う。頼むからもっと投稿してくれ。エモいって言ってもシティポップ的ななんかいい感じのエモさじゃなくて、感情が爆発したような増田のことだ。自意識が弾け飛んで収集がつかなくなったぐちゃぐちゃの感情匿名であるということを言い訳ネットの片隅に投げつけるようなエモーショナルなやつだ。論理的には微塵も理解できないのに、興奮のままに書き出された文章圧力に思わず納得してしまうようなそんなキモイ文章が読みたいんだよ。頼むぞこじらせ増田たち。

2022-04-01

映画渇き。

ノットフォアミーだった

学生の頃にみてたらエモーショナルに感じられてたんかな

原作履修済みで観たから話の流れわかったけどみてなかったらわかるか自信ない

2022-02-09

anond:20220209215416

マジな話、分かりやすい「幸せな家庭生活」ばかりじゃなくて、もっと生活の中に自然子供家族がいて特別エモーショナルなわけではなくそれを当たり前のものとして暮らしている様子を発信した方がいいと思うんだよな。

キラキラ家族とか無限家族写真を撮ってポエムつけてるのとかドタバタ家族コメディみたいなのとかは「家族オタ」向けのマニアックコンテンツであって一般の人は胸焼けするだけな気がする。

2022-02-07

anond:20220207023523

はてなで反出生主義をロジカルに唱えているような人は

自分論理的で頭がいいと思っているのかもしれないが

実際その論理的能力を活かして世の中に貢献するほど

頭がいいわけではなさそうなので

もっと本能直感に従ってエモーショナルに生きた方が

いい人生になるんじゃないですかということですね

トラバリーのどこにも書いてなかったなそれは……。

anond:20220207022716

そもそも私が何を言いたかたか忘れかけているわけですが、

改めて前の方のトラバを読み返してみますと、

はてなで反出生主義をロジカルに唱えているような人は

自分論理的で頭がいいと思っているのかもしれないが

実際その論理的能力を活かして世の中に貢献するほど

頭がいいわけではなさそうなので

もっと本能直感に従ってエモーショナルに生きた方が

いい人生になるんじゃないですかということですね

まあ余計なお世話と言われればそれまでです

anond:20220207020037

エモーショナル少女マンガ描いてる作家さんとかメンタル不調になってる頻度が高すぎてまじで繊細なんだろうなって思う。

2022-01-28

anond:20220127131236

宇宙兄弟試験を進んでいく過程エモーショナルで好きな部分もあるんだけど、主人公一定の成果を出していくと、周りのライバルたち含めて、人格含めてエリートであることが求められる宇宙飛行士候補としては、人格的な未熟さとかが目立つ気がしてきて、ふと冷める瞬間が多くなる。

2022-01-22

anond:20220122011405

詩集とか全く読まないなあ。中二病の頃は読んだりもしたしエモーショナルものが嫌いなわけでもないんだけど、詩という形態表現されているとなんか萎えしまう。

2022-01-05

anond:20220105151346

違うWebライティング本だけど、

感情に訴えかけるようなエモーショナル文章を上達させるには

株式会社はてな運営する、はてな匿名ダイアリー(通称増田)の利用がオススメです!!

名前を隠すことで、普段は隠されているあなたの素敵な一面が開花するかも!?

多数の匿名ユーザー達がブックマーク機能コメント活用して、日夜熱い議論を重ねています!」

みたいな文章で紹介されてて、乾いた苦笑いしか出んかった。

痰壺の中で行われてるお気持ち蠱毒を随分と良い様に言い換えたなぁ、って。

確か最も反響を呼んだ例として「保育園落ちた日本死ね」が紹介されてた。

2021-12-22

anond:20211115032305

そんないつもいつもエモーショナルものを求めてるわけでもなくて…例えば具合が悪いとか怪我した家族大丈夫かどんな状態心配したり、助けはいらないかちょくちょく声をかけたり世話をし合いたい。こちらが声をかけてなにくれとなく世話をしてもあちらからは何も返ってこない。

自分がひどい風邪で何分間も咳が止まらなくて死にそうな感じでいるときとかただすっと居なくなる。自分が倒れても血が沢山出てるとかじゃないとあれは寝ていたと思い込めるから放置されるんだろうな。

一つだけアレルギーのものを食べないようにだけ気遣ってくれるなストレス

目の前で転びそうな人がいても咄嗟に助けることはない。あーあーあーと見てるだけ。

不測の事態自分はどうしたら良いかからなくても、人には聞かない。聞いてくれわからないとはこちらはまさかからないと思わないからどうしたらいいか自分から聞いてほしいと何回言ったかからないが、面倒だからやりたくないがかなり大きいだけなのがだんだんはっきりしてきた。

悲しいし正直憎しみが溜まっていく。

お互いに気にかけ合いたい事を詳しく話したことが数回あるが、医者でもない自分に具合を良くすることなんて出来ないか心配とか意味がないからと言われた。呆気にとられる。出来ないことはしないと説教する感じで断言する。出来ないか考えも工夫もしないし器用さがない。他人に頼む知恵を借りることもしない。

親切を受ける時もあれば余るなら貰うというポーズを取りたがる。全力好意で声をかけてるのに持ち出しの好意を全力で消しにかかる。

それなら自分心配されたときもっと全力で拒否れよと思う。世話されてるくせに自分がするのはこちらを馬鹿扱いして拒否する。

なんなんだあれはと。

お前は自分を世話する役割からしろ自分は世話する役割ではない、みたいなのがあるのかね。そうじゃないと何回も話してきたが批判だと思うとすぐキレるしキレたときは経緯がどうあれ、こちらがあちらを攻撃たからお前が悪い、タイミングを見て優しくお願いしろとか。お前がそれ言うのかよと。

子供危機晒したから怒ってるのを、言い方が悪いからお前が悪いで総括されたりするんだよね。

言い方が悪いにしても自分が悪いことをしたたとは考えない訳かと言えばもうやってしまたことはどうにも出来ないんだからだと。

悪いことをしたのかときいているのに全くごまかすのは熱心だ。

自分迷惑被ったとき感情的に怒るばっかりなのにな。

こちからお互いに、を要求しても変わらないから世話をしないようにしてみたら直接何にも言わずにただ憎しみを溜めてるみたいで、うんざりしている。

自分から優しさを示すこと、親切にすることを負けだと思っているのかね。 

ありがとうがなかなか言えない、おはようおやすみも言い渋る、手の横にある物を取ってということすらお前は甘えすぎだの言われていた。今はましになったがもうネガティブな反応を受けすぎてこちから挨拶したり何か頼むのもしんどくてうんざりする。毎日

疲れるし疲れたし空しくて寂しいけどすり減って頑張れない。

レスくれた増田はそんなことなさそうだね。  

2021-11-15

anond:20211115025709

家族との感情交流がごく薄く

ASDいくらいだけど(精神科でそういう話になった)、これは確かにその通りっぽいんだよなと思う。家族に限らず対人間全般での話だけど。

というか逆に「感情交流が深い」人(=普通の人?)ってどういう感じなの?みんなそんなにエモーショナルに生きてるもんなんだろうか?普通がどうなのか分からいか自分がどう異常なのかもわからないんだよな。多分普通ではないっぽいということは何となくわかるんだけど。

あ、ちなみに父親家事育児ノータッチマンだったけど俺は家事はそれなりにやる。料理趣味でもあるし(というと作るだけで片付けしねーんだろカス、という反応にすぐなるんだけど、しょっちゅう五徳を外してガスレンジを磨く程度には片付けもする)。

2021-11-10

直感

エモい」というのは、物事の背景に潜む文脈理解したうえで、エモーショナル物語性を感じられた時に発せられる。直感的な物語性の理解ポジティブイメージの反応。経緯や背景の物語理解しないとエモいには到達しないので、実は高度な反応ということになる。

たとえば、あるマイナーマンガキャラクターVtuber が、大きな広告に起用されたとき、そのキャラクターを前から知る人、キャラクター性格立ち位置物語の中での活躍を知る人にとっては妥当な起用であり、むしろ社会に広く認められたという感慨も生まれエモい、と感じるかもしれない。

その背景情報を共有しない人にとってはどうだろうか。「なんか二次元の絵」や「なんか知らん3Dの絵」なのである。そこに何の感慨もなく、ただ直感的な反応、知らん、好き嫌いかわいい、どうでもいい、不愉快、といった見た際の反射的な反応のみが発生する。

困ったとこに、この反応は美しいものを見て美しい、と思うと同じように直感的なものなので、第三者が反応を変えることが難しい。理性で上書きするように仕向けることはできるのかもしれないが。

2021-11-06

最近読んだBL

今回は短編小説1冊、単行本1冊、雑誌1冊。

夜の眼(ジョシュラニヨン)

あらすじ

 事件記者パーカーは、連続殺人犯リッキー正義感から助けたが、恩を仇で返され殺されかけた。

 再び収監されたリッキーだったが、ある日刑務所を脱走して行方不明となる。リッキーから報復を恐れ、警察に付き添われつつ逃避行したパーカーだったが、護衛に着いてくれたスッタッグ警部補に好感を持ちはじめ……。

増田感想

 すごく面白い訳じゃないけど、つまらなくもない。終盤、もしリッキー復讐に訪れたら、その時パーカーはスタッグ警部補に何をしてもらいたいと願っていたのか、その胸の内を白状するところが、人間臭くてよかった。

秋山くん』第4巻 (のばらあいこ

あらすじ

 柴からプロポーズを受けて、結婚するのもいいかなと思った、秋山くん。だが、自分と柴がふわっふわしていて地に足が着いていない有り様を仲間達に指摘され、自分がしっかりしないと、と決意したのだった。

増田感想

 進路選択を機に我に返って現実を見る、というのはあるあるだけれども、世間に歩調を合わせて妥協するのではなく、「結婚する」という目標はブレないまま、それぞれ成長していくところがよかった。

 柴と秋山くんだけでなく、柴の友人のじおんくんやちえちゃん秋山くんの悪友達も彼らなりに考えて成長し、互いに影響を与え合っている様もいい。

 そして、地方ヤンキー底辺高校生達の人生を回すスピード感リアル。彼らは都会の大卒アラサーで悩むような事に、高校在学中に悩み決断するんだよなぁ。

 BL漫画を描くような人が、こんな感じの市井の人々にスポットを当て、「ヤンキー」という形だけでなく彼らの暮らしぶりのリアル肯定的に描くのは意外な感じがした。

 第1巻の、かなり酷すぎる性的虐めからまさかの展開の時点では想像もつかなかった、大団円。よかったわねぇ、皆……と近所のおばちゃんの気分でほろりとしてしまった。

ボーイズラブアンソロジーCanna vol.80』

 記念すべき第80号。飛ぶ鳥落とす勢いの人気小説家、凪良ゆう先生作品コミカライズ! というスペシャルな感じがあるんだけど、寄稿者の人数が今月も少なく、大丈夫なの……? と一読者の私は若干心配になるのだった。朝田ねむい先生の『スリピングデッド』が2話分一挙公開! さもなければ雑誌もっと薄くなってしまったよね。私は電子派だからリアルに本の厚みに一喜一憂は出来ないのだけれども。

 ちなみに、『Canna』のテイストエロ大人しめで、青年漫画に近い感じかな。変わった作風のものが多いと思う。じっくりストーリーを楽しみたい人向け。

 ではでは作品ごとに感想を書いていくぞ。順番は掲載順。文章量があからさまに思い入れに比例してて御免。

『積み木の恋』第1話漫画 黒沢要/原作 凪良ゆう)

 昨今はあまりにも小説が売れないが、ストーリーを作れるのはやっぱり小説家、ということで、小説コミカライズがお盛ん。しか小説コミカライズを読む度に、大体原作の方が面白いなって思う。やっぱ、漫画には漫画の、小説には小説のやり方があるんじゃないかな。

 という訳で、この作品もやっぱり原作読んだ方がいいんじゃないかなという感想私自身は凪良ゆう先生作風が好きだけど、『積み木の恋』は未読。原作の方が好きになれそうと思った。

 凪良先生の良いところは感情表現ユーモアで、ユーモアの方は台詞に出がちなのでいいとして、感情表現地の文に出がち。しか行間を読ませるというよりは分析的な文章なので、漫画の余白とか空気感表現しづらいんじゃないかなと思う。

 コミカライズ担当者がまずいという訳ではない。漫画化との相性がいい原作を選んだの? と疑問に思うだけ。

 現在、他誌でも凪良ゆう先生作品漫画化されているんだけど、そちらは近々ドラマ化される『美しい彼』で、コミカル台詞回しが多く、少女漫画セオリーを綺麗に踏襲しつつたまに強烈な逸脱を見せる作風で、より漫画向きな感じがする。



『MADK』第17話(硯遼)

 すごく評判のいい作品なのだが、私はつい最近(4、5号前かな)から読み出したせいで、話がさっぱりわけわかめ最近までは悪魔Jの過去話で、現在主人公マコトちゃんがなんか生首持ってJの家に来たところ。

 まあ、よくわかんないけど、マコトとJのどろどろの愛を楽しむ漫画なの? 今回はやばやばエロ回。Canna漫画っておかし性癖エロはあまりない感じなんだけど、本作の今回は若干アブノーマルかなぁ。最中台詞を読んで、それ奴隷商人痴皇(@『幽遊白書』)が言ってた台詞のやつじゃん、とツッコミを入れたりなど。

 読後の感想としては、今回もよく分からなかったなと。


逃避行じゃあるまいし』前編(タクアン)

 ストーカー?×恋愛の美味しい所だけ味わいたいグラスハート のおっさんずラブみたいな感じ。画風がサラリーマン向け雑誌みたいだが、エロはがっつり腐女子好み。エロシーン多め。「×」というよりは「VS」が似合う関係性のようにも思ったが、受けの人は粘着されて嬉しそう。まじかよ。


『青い人の主治医』第2話(hagi)

 第1話掲載した後数回休むってすごいな! と、これまで読んできた漫画雑誌といえば有名少年漫画少女漫画雑誌くらいの私は思うのだが、Cannaにはよくあることなのかもしれない。

 別にBLでなくてもよくないか? と思った。まあ、こういうBL好きな人もいるさ。


ベルガモットサニーデイ』第5話(キタハラリイ)

 相変わらずタイトルの響きが最高だなあ、ベルガモットアンドサニーデイ! 声に出して読みたいタイトル

 働く大人女子向け漫画っぽいもだもだした恋愛もの別にBLでなくてもよくないかという気がしないでもない。


『嘘つきな愛を買う――オメガバース――』第4話(ポケラふじ子)

 オメガバースって、二次創作においては行きつく所まで行ったニッチ性癖感あるけど、オリジナルBLにおいてはネタ範疇妊娠出産も一応入る為に社会派の側面もあるよねー。ということで、これもうっすら社会派っぽい雰囲気のある作品

 とはいえ、大概のオメガバースはαとΩのやり過ぎエロとかΩの業の深さを楽しむものだとも思う。本作も社会派っぽい面はあくまでおまけかな。


スリピングデッド』第6話&第7話(朝田ねむい)

 イエーイ今回一番楽しみにしていましたイエーイ!! 2話ぶん一挙掲載にしても凄い分量がある。全部で80ページ越えだもんな。

 ネタバレをしながら書くので、ネタバレ無しで読みたい人は読み飛ばしてください。


 今年の8月末日に刊行された第一巻の続き。殺人事件に巻き込まれ理不尽な死を遂げた佐田が、マッドサイエンティスト間宮に拾われ理不尽にもゾンビにされ、これまた理不尽にも食人をして生きることになったのが、第一巻までのストーリー

 巻末辺りで、間宮が実は顔見知りだったことを佐田は思い出す、という謎めいた展開に。

 今回は、佐田記憶結構ぼこぼこに抜けがあるのが判明しつつ、視点佐田から間宮に移る。

 これまでもっぱら佐田視点物語が進み、佐田の人となりを読者は佐田自己認識という形で知ってきた。ところが! 間宮記憶に残っている佐田人物像がとても意外。いや、表向きは佐田は昔から非の打ち所のない、ほどほど善良な人物だった。それを間宮スクカー最底辺のひがみ根性から偽善者」と決めつけていたのだけれど、あることがきっかけで、佐田邪悪な一面を垣間見たのだ。

 一巻までは、クレイジー科学者間宮翻弄されるごく普通の善良なスパダリ佐田、という構図だった。けれども一皮剥けば、間宮科学的探求心に突き動かされていない時には案外まともな感性を持っているのに対し、佐田無意識ながら自身暴力性を発揮する隙を窺っているようにも見える。

 理由も無しに暴力を振るわない間宮と、理由さえあれば嬉々として暴力を振る佐田。彼らは似ているようで根の部分は真逆

 佐田仮面を剥がすと現れるのは、過去間宮を虐めた奴らと同じような気性で、間宮佐田に惹かれるのはストックホルム症候群のようなものに思える。お、これって同作者の『マイリトルインフェルノ』じゃん? 『マイリトルインフェルノ』のあとがきに、最初はいじめられっ子が悪魔の力を借りていじめっ子復讐する話だったが暗くなりそうだからやめた、と書いてあったと記憶しているが、今回はそのテーマに再挑戦するということなのだろうか?

 間宮佐田過去編にはBLなのに若干百合みを感じる。陰湿×陰湿からかな。

 感情を表情や言葉で表すのが大の苦手な間宮の、一巻までの言動伏線は全部一巻内で回収(あーこいつ実は佐田のことかなり好きだな、と。)されたものだと思っていたが、そのなかでの特に重要台詞や表情の一つ一つが、実は二人の過去しか佐田には綺麗さっぱり忘れられている)に掛かっていた、というのにはやられた。なんてすごい構成力なの……。

 ここまで見てくると、間宮佐田に対する一方的な想いが実にエモーショナルに感じられ、間宮佐田に対する言動の一つ一つが愛らしく思えてくる。間宮佐田の死顔を見、「……あまり変わってないな、キミは」と呟き佐田の頬を撫でるシーンにはちょっと涙が出てしまうな。一巻収録ぶんを未読な人には、変な人の変な行動にしか見えないかもしれないけど。いまだ紆余曲折の真っ最中にあり見た目にまで苦労の滲み出ている間宮が、昔のまま歪みなく順風満帆大人になり夢も叶えた佐田に対し、羨望と嫉妬以上の眼差しを向ける、名シーンだ。

 ところで、佐田が肝心の所をまるで覚えていなかったのは、何かの影響による障害にも読めるし、加害者被害者記憶ギャップにも読める。佐田間宮を虐めた人ではないけれど、佐田の心根にはいじめっ子的な所があるというか。間宮佐田のことで強烈に記憶している部分というのが、佐田にとっては他人に対する悪意を解放した部分である佐田本人はスカッといい気分)であるから、そりゃ覚えている訳はないか

 間宮佐田過去と二人の関係性、そして間宮佐田に対する想いは明らかとなった。だが、ゾンビ化が佐田に与えた影響という伏線はいまだ回収去れていない。これが今後どのようにストーリー関係していくのか。ゾンビものの定石として佐田人格を喪い人食いモンスター化し暴れ出すとかいう展開も予想出来る流れだし。

 次回が待ち遠し過ぎる。


BLACK BLOOD』第5話(琥狗ハヤテ

 えっ、この漫画もう第5話なの? あらまあ! 時の経つのは早いなあぁ。そういえば、私が初めてCannaを買ったとき、ちょうどこの漫画が新連載として載っていたような記憶がある。

 ハードっぽい作風と画風で、日本漫画という由りは海外の、フランスとかの漫画っぽい雰囲気なのだが、やっぱりBLBL。急速に恋が始まり、油液が飛んだ。(←何かの隠喩ではない。)ここまで一応事件はあったものの凄い急展開が起こった感はないのだけど、もう5話。一巻以降も続く感じかな。次号とかで終わったら、何だったのかよく分からない漫画になってしまうし。


『ジャルディニエの愛した毒花』第12話(椛嶋リラコ)

 娼館ものでかつ猫耳獣人ものという欲張りセット。連載が長く続いているのもあり、私にはさっぱりストーリーわけわかめ

 この間まではなんか過去の話をしていなかったか? 攻めの人がどっか遠い所に行っちゃうような話では? と、前回までの話を把握していないまま今回を読んでも理解出来るはずもなく……。絵が綺麗。しかし、何故レディコミではなくBLなのだろう? という疑問もなくはなく。まあ、こういうBL好きな人もいるさ。


シャングリラの鳥』第14話(座裏屋蘭丸

 イエーイ、これもすごく楽しみにしていましたイエーイ!! だが、ストーリーはそんなに進まなかったので、ネタバレのしようがない。

 前回までの色々が解決も進展も後退もせず。フィーは子供時代に犯した過ちがシャングリラに及ぶことを恐れて怯え続けれており、一方アポロといえば、輝く白さのホワイト労働のはずがまさか自身性質によって馴染むことが出来ずに進退を考える局面差し掛かっていた。

 アポロが試情夫として正規雇用されて依頼、なかなか接点を持てないふたりは、それぞれの悩みを一人で抱え込んだまま、ひたすら悶々とし続ける。

 精神的に詰みそうになったタイミングで、運良く二人きりになれたとこまでで次回を待て!

 なんとも言いようがない。ただ、座裏屋蘭丸先生の描く、男子達がより集まってあーだこーだ言い合うシーンは最高だなあ、ということくらい。

 絵柄がすごく綺麗なのに、背景を真っ裸で歩くフィーの超遠目に映ったおちんが白抜き修正されてしまうのが、地味に悲しい。全身クローズアップ絵では脚とかで隠し切っているのになぁ。


『つむぐ婚』第4話(黒岩チハヤ)

 別にBLでなくてもいい気がするのだが、BLじゃなかったらこのモフモフが観れなかったので、BLでよかった。

 つむぎの狐Ver.の口元のふにゃふにゃさと狐らしいお手々の感じが癒し。だが今回は人間姿でこってりエロ回。モフモフしっぽガードがよかった。


ひだまりが聴こえる――春夏秋冬――』第5話(文乃ゆき

 この作品はかなり人気があるようで、Canna代表作といえばこれ、みたいな扱いをされているけど、私はあんまりきじゃないんだよなぁ。BLなんだけど、少女漫画特有のねっちりさがあるところが、あまり好みではない。そういうのが良ければ少女漫画を読むよ。しか世間ではこれが王道綺麗めBLなのかもしれない。知らんけど。



***

 個人的に、「BLなのに百合みがある」は正直な感想でありつつ褒め言葉でもある(と言いながら、私はあまり百合は好き好んでは読まないのだが)のだけど、「BLでなくてもよくないか?」は明確にdisりとして使っている。

 せっかくの増田。何もしがらみのない場所なので、そりゃ忌憚のない感想をかくさ。

 では今日はこの辺で。

2021-11-02

anond:20211102103513

SNSの使い方とかはあっちのほうが洗練されている感はある。

あとあっちエモーショナルな人たちが多いのでマイナス感情向けられるとあれだけど

プラス感情持ってくれると優しくしてくれる人多いよ

政治歴史の話はしないほうがいい、向こうも降ってこない)

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