「感動する」「泣ける」も、あまり美しい日本語と呼べるものではないと思うのだが。
「感動」は個人的な心の内での感情の動きを表現したもので、「外に向けて」堂々とアピールするものでは、本来ない。
20年ほど前に小泉純一郎が「感動した!」と言ったときに、「なんて下品な日本語なんだ」って批判があったくらいだよ。
まさに「劇場型」を謳う政治家らしい、キャッチコピー的な言葉遣いだと。
「泣ける」も、そういう対外的な自己アピール目的で生まれた使い方で、非常に品がない。
(時代劇で「感動した!」「泣ける!」と言っている場面を想像すれば、自分自身ですら軽薄だと感じてることがわかるはず)
「泣く」というのも要は単なる排泄行為であって、「本来人前で見せるべきではない」という前提があり、「しかしそれでも涙を抑えることができない」ほどの状況である、という特別な表現だ。
気軽になんでも「泣ける泣ける」言ってるのは、やはり表現の機微を損なう使用法である。
(泣きドラとして有名な「おしん」も下品だとよく言われていた。ワンピースもこれに通じる感覚がある)
比べて、「エモい」自体は、「エモーショナルだと感じた」的な説明であるため、こちらの方が控えめで奥ゆかしい(悪く言えば曖昧で自己主張がなくぼんやりとした)、
「風情がある」なんかに感覚の近い、非常にぼんやりした言葉ではなかろうか。
「桜」に対する日本人の感覚など、「エモい」という曖昧な表現は割としっくりくると思う。
言葉が含む感情の多さや、すこし間違えて使うと台無しになる絶妙なニュアンスなど、いくらか洗練されていそうではある。
しかしこれもまた用法次第ではあり、「エモいから見て欲しい!」などは、当然下品な文章である点には同意。
単語の問題ではなく、「泣ける絵本」的な語法が根本から下品なのだ。
(もちろん時代劇で使うのも変)
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生まれて間もない言葉だからそう感じるだけな気もするけど。
なんか深い考察ありがとう。 日本人が好む奥ゆかしさとしてのオブラート機能性用語として発明された、のくだりには同意だね。 個人的には80年代以前の文芸における、感情の表現力は...
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