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はてなキーワード: ポニョとは

2024-06-17

まじで中学生に通じないものオタク

今年14才の子は、生まれたの2010年なんだぞ、恐ろしいで

ニコ動より若い

 

あっ、もうそれ通じないんだってやつ

 

1980年代漫画北斗の拳こち亀、Drスランプキン肉マンキャプ翼キャッツアイシティハンター

ここらへんは「世代じゃなくても親世代からテレビでみたことある」というゆとり世代はいるかもしれないが

2010年まれとなるといよいよ知らない

そもそもテレビを見ていない

知ってるのはTikTokなどで誰かが歌ってバズったみたいなパターンくらい(でも元ネタを知らない、ショート動画はいちいち説明しないから)

 

浦沢直樹

アニメオタク以外知らない

 

京アニアニメほとんど

CLANNAD2009年メイドラゴン2017年から

知ってるパターンは、「吹奏楽部からユーフォ見てる」か「イケメン好きだからFree知ってる」か「ヴァイオレット・エヴァーガーデンは知ってるけど京アニは知らない」みたいな感じで

ブランドとしての京アニを知らないことが多い、特に男子

フルメタあたりはガチで通じない

けいおんも通じないのでビビる

 

赤松健

議員さんという認識

 

釘宮理恵

ゼロ魔シャナなどが流行ったのが2007年頃だから

釘宮病みたいなのはまず通じない

とらドラも通じない、Z世代の上の方には通じる

 

咲-saki-

ひぐらし

化物語

 

魔法少女まどか☆マギカ

通じない

放送2011年からね、仕方ない

まどマギ布教のしづらさもあると思う

 

高橋留美子作品

らんまどころか犬夜叉も通じないのショック

 

オタクネタ以外

東日本大震災

安倍総理より前の人全部、小泉も通じない

 

ギリギリまだ通じるもの

ジョジョ

ジブリ(ただし千と千尋の神隠し2001年であることに留意して欲しい、ポニョ2008年

カイジ

シュタゲ(この前「シュタゲ見てる?」って聞かれたから、ああいう系は一個ハマると大体見るんだよね)

進撃の巨人

ハイキュー!!

エヴァ(知ってるけど見たことないライン、Z世代は案外見たことあるんだけど、2010年世代はもう無理)

 

境界線にいるやつ

SAO

ラブライブ

ドラゴンボール(知ってるけど見たことないラインゆとりで言うところの1980年代作品

 

所感

ディズニーってすごいよね

でも「アナ雪好き、保育園で踊った」とか言われるから注意

 

____

 

コナンワンピースドラえもんクレヨンしんちゃんみたいなのは通じる

ブランド化、キャラクター化されていてるから

アニメ映画になってると変わるよね、自分ルパンとか世代じゃないが分かるし

 

ただ、大山のぶ代が通じないんだよね

わさび2005年という事実に恐怖してる

木村昴がもう33歳だから

 

うそう、FFドラクエが通じないのショックでかいんだよな

RPGの基本システムみたいなのが通じないということになる

HPMPが通じないのは困る(多分通じる人も居るんだけど常識ではない)

マリオは通じる、さすが任天堂

というか任天堂は全体的にブランド化、接点作り頑張ってるよね、カービィも通じるし

 

ドラゴンボールは難しいんだけど、2000代世代には割と好評だよね、謎すぎる

ドンピシャ世代って40代だと思うが

ドラゴンボール超がめっちゃ長くてビビった、おまけ程度だと思ってたのに、漫画読もうかな

 

NARUTOって通じるのかな、HUNTER×HUNTERはなぜか通じる

 

ーーーーーー

なぜ通じると思った?って、そうじゃねんだわ

これ並べるとそりゃ通じないだろってなるけど

話の流れでこのどれかが出た時、突然「◯◯って何?」って刺されるんだわ

あと、最近作品説明するときに、「エヴァみたいな」って基準として使おうとして死ぬ

 

この前は美空ひばりが通じなかった

話題としては、おーいトンボ巨人の星美空ひばり

なんか通じないライン探ししちゃう

歌は通じた、スナックで聞いたことあるって、親が飲んだくれなせいか

あと中島みゆきは通じた

2024-06-11

タイトルの「の」を「野」にすると田舎っぽくなる

・崖野上野ポニョ

・菊次郎野夏

・紅野豚

ゲゲゲ鬼太郎

・七人野侍

・W野悲劇

anond:20240601220644

2024-06-10

ハイフで脂肪減りすぎて皮余ったのでオリジオ受ける

ほうれい線と口横ポニョ効果あるといいな

ハイフで痛くないですって言ったら出力上げてくれたけどその結果脂肪減りすぎた

2024-06-01

タイトルの「の」を「乃」にするとカッコよくなる

・鬼滅乃刃

・進撃乃巨人

天空乃城ラピュタ

・となり乃トトロ

・も乃乃け姫

・崖乃上乃ポニョ

映画ドラえもん乃び太乃宇宙大戦争

2024-02-04

anond:20230715184056

これ真剣に考えるとけっこう難しい質問かも。

宮崎駿って作品制作年代の幅が広いから初期の作品と後期の作品比較がかなり難しい。

あと作品ジャンルが意外と多彩だし。

風の谷のナウシカ」と「君たちはどう生きるか」。

これがもしも別の創作者がつくった映画ならそもそも比較することすらないだろうし。

あと鑑賞者自体視点もどこに置くかで全然評価の軸が変わる。

現在自分が見るとやっぱりナウシカからラピュタとか陳腐な部分が目につくようになってしまった。

たいして「君たちはどう生きるか」は大人が見れるアニメだし最新作だから自然評価が高くなる。

それでもあえて宮崎駿作品という枠で見たときランキングはどうなるか?という質問に答えるとしたら……、

えれない。

ということになるかなあ。

なんか質問が悪い、というか。

もうポニョくらいからは別のクリエイター作品として捉えるほうが正しいような気がする。

千と千尋の神隠しくらいまでは辛うじてランキング化できるけど、それ以後は混ぜないほうがいいような気がする。

2023-10-26

宮崎作品評価ってほぼ演出で決まってるけど、ストーリーはよくないなって思ってる

感想から別に反論とかもいらんのかなと思ったんだけど、ていうか反論ある?とかクソダサって感じだけどなんかブコメいっぱいもらえそうだし!

https://anond.hatelabo.jp/20231024235209

ちな俺、Y世代かいうやつらしい。そうなの!?

宮崎映画は人並み程度には見てきたけど、あらためて自分なりに評価するとどうかなってのを書いてみる。

熱心なファンじゃないので見たことないやつも結構あるし、千と千尋以降はnot for meなのであくまでも増田の一意見としてみてくれるといいんじゃないカナ!

ちなみに増田が好きなジブリ作品は『海がきこえる』だヨ!

反論別にいらんけど、いろんな短評が出てきたら面白いから読みたいカナ!

ナウシカ

ストーリーちゃんとあるんだけど、全体的にシリアスすぎる。シリアスな中の静・動でストーリーが進んでいくので子供の頃は静のところで飽きた。そしてストーリーが全体的に難しい。大人にはよい映画だと思うが子供向けではないな。ちなみにストーリーは独創的だし十分名作だと思います

特筆すべきはどこで停止しても構図が完璧なところ。あれはまじですごいと思う。宮崎駿はレイアウト天才らしいけど、ナウシカが一番絵作りという意味では自由だしうまかったのでは。ふるさはあるが音楽は悪くない

ラピュタ

ストーリー貴種流離譚系譜にあり、演出も悪くない。ナウシカに比べれば静・動の静のところがかなり明るい・コミカルになっているので冒険活劇としてかなり良くなっていると思う。静かつシリアスな場面はやはり子供に飽きられると思うが(暗いし)ナウシカに比べると全年齢向けになったのでは。あとラピュタは背景画がほんとうにいいよね。レイアウトちょっとどうしたレベルでよいし、音楽もいい

魔女宅

原作があるのでストーリーがかなりちゃんとまとまってる。主人公の成長譚として堅実な作りかと。ただストーリー全体でみるとキキがしんどい状況に置かれてる時間が長めな感じがする(ただしシリアスなところをコミカル演出したりして緩和している)のと、キキというキャラクター造形が現代人の価値観とは相容れないので、現代で見るとちょっと厳しいものがあるかもしれない。背景画・レイアウトともにすばらしく、宮崎駿の全盛期はここでは、という感じ。音楽もよかった

紅の豚

ストーリーは惚れた女を取り合って喧嘩するというだけ。あってないようなものだけど、とにかく飛んでればかっこいい、危機がおとずれれば手に汗握るって感じで頭空っぽにして見られる娯楽映画の傑作。飛行機の機内上映用だったって話だけど、たしかに機内って結構忙しい(食いたくない飯出されたり飲みたくない飲み物出されたり電気消されたりつけられたり)ので、映画館で見るより集中力ない感じで見ることを考えて作られたのか?というかんじ。絵もきれいだし絵の中のものの動きに重さがあるので多分アニメーションとしてもすごく良い。音楽も好き。

トトロ

ストーリーは二部制で一部が異郷訪問譚、二部がお母さんも妹もいなくなっちゃったどうしようからの全解決という構成になっているが、なんとなく予定してそうなったのではなく行き当たりばったりでたまたまうまく行った感がある(配分が良くない)。これくらいかストーリーの刈り込みをちゃんとやらなくなったのでは。

キャラクター造形はキャッチーで良いと思うし、メイちゃんキャラ作りは新鮮でよかったのでは。一部はあくまでもコミカル、二部はシリアスが多めなので、ちょっと温度差で風邪ひきそうだが、一部で味方につけた小さな友達はがんばえーって応援してくれそう。背景画はほんとうにすばらしい。音楽良いよね

耳すま

原作があるとはいえ前半はオーソドックス恋愛もの、後半両思いになってから主人公の成長譚に分断されており、ストーリーバランスは良くない。あと前半で地道に積み重ねてきた日常演出が後半になってバロン破壊し尽くすのがいただけない。

もののけ姫

ストーリー貴種流離譚と父殺しのかけあわせで前半はきちんと進行しているが、後半のたたみ方が雑なせいでテーマ露出しすぎてる。演出のちからでなんとか一つの話としてまとまった、という感じ。背景画は言うまでもなくすばらしいし、冒頭のタタリ神との戦いも非常に良いのだが、後半になると画が窮屈に感じられたりレイアウトちょっと?と思えたりする。宮崎駿の衰えを感じる。音楽にすごみがある。

千と千尋

ストーリーとしては異郷訪問譚+主人公の成長譚なのだが、演出にあまり時間をかけすぎ、ストーリーおざなりになっているため非常にバランスが悪い。割と取ってつけたエピソードも多いし、思いついたエピソード適当に配置して、なんとか繋げた、みたいな映画レイアウト力が明らかに落ちている。

ハウル

ストーリーより演出を優先した映画なのでストーリーの刈り込みがきちんと行われず、結果よくわからん映画になってしまっている。現代映画情報多気味のほうが好まれるのでそれに合わせようとしたのかもしれないが、完全に失敗している。レイアウトちょっとなぁ…となる

ポニョ

ストーリーがとても単純になり、ぽにょそーすけすきーだけになった。ストーリーに合わせて絵も簡略化されたが、簡略化されたことによりたっぷりとした演出違和感がなくなり逆にバランスが良くなった。嫌いではないがもう少し推敲しても良かったのではとも思う

以降は見てません。

あと全体的に気になるのが、作画の都合上とはいえ簡素すぎん…?基本無地の貫頭衣かな?みたいな衣装かつ色がダサいナウシカの頃はまだ細かくデザインされてたが、ラピュタ以降は紅の豚以外基本貫頭衣かそれに類似する簡素衣服イメージがある。コクリコとか風立ちぬは柄ものも着てるっぽいけど…

ジブリモノローグを入れないので、某刃映画みたいに敵倒すまで何キロ走んねん!みたいなことにはならないが、そのせいでアニメしか見てない層にはわかりにくいと思われそう(一般的映画比較すると違和感ない)。たぶんストーリーを考えるのが苦手なんだと思うけど、千と千尋以後はストーリーから逃げて細かな演出固執(むしろ演出メイン)していて、映画としての質は下がっているのでは(アニメーションとしての質は上がっているかもしれないがアニメ評論家ではないので知らん)。

2023-08-10

anond:20230810101347

それこそなんとなくでいい

日本でだとレンタルDVDテレビしか見れんから

テレビでやってたら録画しといて暇やなってタイミングで見るくらいでいい

ポニョとアレ立ちぬとどう生き以外はどれもちゃんエンタメしとるから大丈夫

2023-08-08

映画君たちはどう生きるか」のキリコについて(感想文)

映画君たちはどう生きるか」を観てきた。

うまい言葉がみつからないけど、アニメーションとしては、スタジオジブリ集大成といってもいい、すごい映像作品だと素直に思った。

・「インコ」というジブリ史上でもっとキモ可愛なキャラクター爆誕しているので、それだけでも見る価値がある。早くグッズ欲しい。

唐突に色々な出来事モンスターアイテムが目まぐるしく登場するので、初見理解が追いつかない感もあったが、むしろ神話的で良いと、魅力的に感じた。たぶん、わざとそういう配置にしてる。

特に個人的感想として、もっとも印象深かったのがキリコという登場人物だった。

以下、考えたことをメモする。

↓↓↓以下、全てネタバレかつ妄想↓↓↓

 キリコ異世界(塔の世界)に迷い込んだ眞人が最初出会う案内人漁師)であり、『千と千尋』の湯屋女中のような主人公との関わりを連想させるキャラクターだとも思う。後に、その正体は主人公(眞人)と同時に異世界に入り込んだ従者(老婆)であることが作中で明かされている。

 はじめは、この案内人は老婆であったキリコ異世界で変身した姿なのかと思ったが、どうも違う。この若い姿のキリコは(恐らく)数十年前に異世界(塔の世界)を訪れていた、若き日のキリコなのだ

 そして、眞人と同時に異世界侵入したはずの老婆キリコは、若き日のキリコより、木彫の人形として眞人に託される(映画ラストで、この人形が老婆キリコに変化することから、これが依り代のようなアイテムになっていることは明らかである)。

 しかしなぜ、老婆キリコ異世界で木彫り像に変身しなければならないのか?それは、パラドックス回避の為、時空が混然一体となった異世界(塔の世界)には、2回目は入れないルールがあるからではないか、と考えた。

 ではそうだとして、何故、異世界侵入していないはずのその他の従者(老婆)たちも、老婆キリコと同様に木彫り人形として異世界で登場していたのか?この関係は紐解く必要があるように思う。

 一つは、現実世界からの老婆キリコは、他の従者(老婆)たちと同列に、この異世界(塔の世界)には不在であることを示すたんなる装置としての(木彫り人形の)意味合いはあるだろう。

 では、他の従者(老婆)たちも若き日のキリコと同様に、過去異世界に招かれていたということなのか?この点については、実は、キリコ以外の従者たちは、ワラワラ様が現実世界に生まれ、育った姿なのではないかと思うのだ。つまり彼女たちは大叔父が作った異世界に魂の起源体験を持つので、作中の異世界では木彫り人形として描かれたのではないか(2回目は入れないルール)。つまり過去異世界と縁があった存在であることのメタファー暗喩)が木彫り人形なのだと思う。

 そう考えると、丸くて小さくてもふもふした従者(老婆)たちと、背筋の伸びた老婆キリコキャラクターの対比も分かりやすい。異世界でのワラワラ様とキリコ関係性を、現実世界でも再現しているというわけだ。

 そして、実はキリコは大叔父血縁者なのではないか。つまり血筋的にも大叔父・ヒミ・眞人と関りのある重要役割を担う存在だったのではないか

 異世界(塔の世界)では、大叔父とその血縁しか主体的世界に影響を与えられない……という風に理解ができそうな台詞描写も作中にあったと思う。だから異世界での鳥達は変容・進化?してしまったし、直接の血縁ではない眞人の父は異世界には入れない。他方で、ヒミは火を操る神通力により世界浄化破壊?する役割を与えられ、キリコは循環と再生を扶ける役割が与えられているのだ。

 作中序盤で描かれる現実世界での老婆キリコは、他の従者たちと違って、なんとなく可愛げがなく、めざとく狡賢い性格として描かれている。しかし、あの異世界で描かれるように、面倒見がよく逞しく凛々しい姿が、キリコ内面なのである。だから、老婆キリコは、眞人を心配して廃墟の塔までついてきてしまうのである

 ここまで考えると,老婆キリコが作中でもっとも印象深く愛しいキャラクターに思えてこないだろうか。

↑↑↑以上↑↑↑

SNSなどでストーリーが分かりにくいという前評判をみていたが、物語構成は『千と千尋』や『トトロ』と同様で、トンネルを抜けた先の異世界で試練を経た主人公が、何かを現実世界に持ち帰る構造であり、ファンタジー系のハヤオ作品の中ではむしろ分かりやすい部類だと感じた(個人的には『ポニョ』とかの方が難しくてついていくのがしんどかった印象)。

「結局、アオサギは何者だったのか?」など未消化の要素も多いので、また時間があれば鑑賞に行きたいです。

2023-07-24

宮崎駿終活君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか感想

具体的なネタバレはそれほど無いと思うが、作中のかわいいキャラクターのみ個体言及する。








一言で表すならば、眠りの浅い時に見た夢。


ナウシカラピュタトトロ魔女の宅急便紅の豚もののけ姫ハウルポニョ、そして風立ちぬといった宮崎駿歴代作品イメージボードブンブン振り回されて巡らされた。

宮崎駿終活を見た。



呆然とした。

映画が終わった時には、なるほどね、と口から漏れていた。何故広告を打たなかったのか、得心したからだ。むしろ広告が打てなかったと言う方が正しいのではないかと思う。



ストーリーが訳がわからんかったのは別にいいというか、この作品自体が夢みたいなもんだからどうでもいい。

まず引っかかったことの第一台詞回しが説明的だったのに結構ダメージを受けた。

映像だけで説明できているはずのシーンで重ねて行動の意図を口に出して「今この台詞言う必要あったか?」となったのが、覚えている限り少なくとも二回はあった。

今まで宮崎作品ではほとんど感じたことのないものだ。

他にも感情の流れの描写がなく、どうにも唐突に結果だけが放られる台詞が多かった。細田守彷彿とさせる台詞回し。辛かった……

私はキャラクターへの共感については特に必要性を感じない方なのだが、感情の流れだけはしっかり描いてほしいと思っている。その流れがブツブツ途切れていて、最後に繋げたい結論だけを口にさせていて、気持ちが悪かった。

それも意図的なのかもしれないが。




第二にショックだったのは、ワラワラがただ可愛いだけのゆるキャラだったこと。

駿の中にはもうマスコットになりうる「可愛くて、でも不思議な」キャラクターはいないんだなと痛感した。

安直でなんの捻りもない造形には、宮崎駿原体験自然の中にある生命伊吹を感じることができない。そこに「いる」必然性は描かれず、ただ丸く、かわいい、特徴の廃された「マスコットらしいマスコット」でしかない。

子供向けにフックとしてマスコットが要るだろうという「思いやり」もしくはジブリと言えばという商業要請から出されたキャラクターしか感じられなかった。

DNA螺旋なことは分かるが、それにしたって安直デザインには宮崎駿の興味・関心が感じられない。

まあそこは今の宮崎駿にとってはどうでも良かったのだろう。でもシンプルながら風変わりで、動物幼児の見せる原初感情愛嬌を細やかに描いたキャラクター達を愛していたので、個人的にショックが大きかった。



現在宮崎駿の中で鮮やかに表現されるのは、戦争であってファンタジーではないというのは今作を観て強く感じられた。

最も切実にこちらに訴えかけるのはやはり空襲のシーンであったし、街が燃え、人が炙られ彷徨うシーンだった。

主人公が自らを傷付け、結果二兎を得るが上手いこと加減できず割と深い傷になる小賢しさと迂闊さも少年らしく良かった。

背後に不穏さが漂う陰鬱現実こそが「今」の宮崎駿なのだろう。現代情勢から必然だろうとも思う。



私は宮崎駿の、普通エンターテインメントに乗りきらない切実で繊細なものを、エンターテインメントという砂糖をまぶして結実させ、本来ターゲット外の人までより広く世に送り出す手腕にこそ心酔していた。

風立ちぬ」なんかはその真骨頂で、あん純文学を大々的にお出ししてきたのは正気ではないと思いつつ狂喜乱舞したし、そこに込められた宮崎駿の諦念を目の当たりにし、これで創作活動を終いとするのは悲しすぎると涙した。庵野が棒すぎて頭に入らないから嫌と内容以外の部分で周りに否定されたのも悲しかった。



結果的に言うと「風立ちぬ」は宮崎駿終点とはなり得ず、私の望みは叶えられた。

君たちはどう生きるか」を鑑賞し、ここまでただ狼狽した心情を書いてきたが、今の宮崎駿に非常にショックを受けつつも、なんとなく心穏やかになった部分もある。

宮崎駿作品から既にひりついた表現への欲を感じなくなったのは、それはそれで救いであるとも思う。

そういう意味では、私にとっても「宮崎駿」への餞というか、終活になった。


どんなに作品の底に込めた意味があろうと、こちらに伝えようという意思が感じられない、というか作品を観ながら「伝えたかったもの」を考える余地がある、物語に没入できない時点で出来の悪い作品と考えているので、作品単体で言うと★1なのだが、監督宮崎駿ということを加味すると★3になってしまう。

君たちはどう生きるか」を宮崎駿ではなく、例えば米林宏昌あたりが作っていたら私は激怒し、オマージュ大義名分ジブリブランドを体良く利用して棄損するなと気炎吐き散らして暴れ回っていただろうが、宮崎駿ならばこれを作る権利がある。

それだけのものを今まで私たちに贈ってくれた。



そして、ここまでグチグチグダグダ書き連ねながらも、もし万が一にも次作があるなら絶対観に行ってしまうだろう。

観客なんて勝手なもんである


あと、米津好きだけど宮崎駿には合わなかった。ジブリにはもっと現代の売れ線とは関係のない歌と共にあってほしい。

2023-07-21

君たちはどう生きるか」見たんだけどさ

初見感想が「AIのつくった宮崎駿映画みたい」だった

どっかで見たよ~な要素がぶち込まれまくってひたすら車輪の再発名をしている感じ

全然まとまりきらないけどとりあえず殴り書き

開始1分経たないうちに戦時中っぽい雰囲気萎え気味

もう風立ちぬでその時代やりましたやん

ハ号が画面に大写しになって主人公独白で確定してどっちらけ

まじか~同じ時代やっちゃうしかもまたお坊ちゃんじゃないの

あんたそれ以外描けないの?いや描けないであろうことはわかるんだけどさ

風立ちぬはいいよ?初めて(その年にして初めて!)「俺は結局はお坊ちゃんなんだよ」って言ったからね

でも二度も三度もやることじゃないでしょ

良くも悪くも心が動かされたのは序盤の風立ちぬ+トトロ再利用したような絵面に突っ込みいれているあたりと

終盤に入って爺さんから積み木の話聞かされて以降くらいだった

こだまペリカンに食われるシーンとかもふーんって感じ

どーせペリカンフォロー入れるんだろうなー

あっそっすよね

ペリカンさんも大変っすよね

しかNHKドキュメンタリーの「終わらない人 宮崎駿」のなかだったと思うけど

鈴木敏夫ポニョについて「あまりきじゃない」と語るくだりがあった

いわく「昔やったことをもう一回やってるから

いやー鈴木さん、あんた今どんな気分なんだい

全編昔やったことだらけじゃないの

絵コンテ見て「やりますか」って言ったこと後悔していない?

だってほぼ全てのひとが思ってるだろうけど

から落ちてきた石って墓所の石じゃん

出てきた瞬間に「あーはいはい破壊すんのね」って思ったわ

しかもその石の破壊主人公じゃなくてインコがぶった切っちゃう

いや、いろいろ読解の余地はあるよ

外界の住人である主人公ではなくて世界住民自身の(誤った)行動によって世界崩壊するとか

崩壊ではあるけどインコたちは外に出れてるわけで自らを束縛するもの自分たち自身の手で否定できてるとか

でもね、些末なのよ

味のないガムも楽しもうと思えば楽しめますみたいなものであってそれ以上じゃない

インコ王様の動きは「おっ!」と思わせるものがあってここで最後主人公と大立ち回りを繰り広げてくれるのか!?と思ったら

剣でテーブルごと積み木ぶった切るだけ

マジか~

まぁ説明不足なのとか見てると宮崎駿が体力的に持たなかったってことなんかな

それならもう仕方がないや

でも「敢えて」描かなかったとかならエンタメ映画つくるのやめちまえよと思う

通俗エンタメにも作法があるはずで、ここでアクションをいれる!みたいのあるでしょ

ちゃんとそのへん能う限りの力でもって押さえてほしいんだよな

昨今のジャンル映画ジャンルの型を否定するがあまりジャンルのもの否定するのを見てると脱力する

そんなに枠組みを否定したいならそのジャンルでやんなきゃいいじゃんね

そんなに思想性高くしたいなら文芸作品でも撮ってろよ

通俗エンタメならちゃんと観客をスカッとさわやかな気分にさせてくれ

脈絡なく書き連ねたけど風立ちぬで終わっときゃよかったと思う

こんな過去作品の要素を再利用した作品とか見たくねぇ

いや個別にそういう作品もあるってんならまだ納得できるかもだが

引退作品がこれはない

ただまぁ時が経てば言及する奴は熱狂的なファン限定されていくし

否定的なファン感情も摩滅していくから結果的に味のある作品って社会的評価になるのかもね

スターウォーズの新三部作とか見てるとそう思う

宮さんお疲れさまでした

さすがにもう引退撤回はやめてね

俺の中での引退作品風立ちぬ

いやーあれはよかった

2023-07-19

君たちはどう生きるか面白いじゃん

観てきたけど、辻褄もそれなりに合ってるし、ポニョとか風立ちぬよりは面白いのでは?

紅の豚より好きだぞ俺は

anond:20230718212533

自分も好きなシーンを挙げていこう

異世界に行く前の前半の方が好きなシーンが多かった。

 

1.旧家の玄関から洋館に入るシーン

だだっ広い玄関に豪華すぎる襖絵、異常に長い廊下の奥に蠢くおばあちゃん

どんな豪邸だよと思ったら辿り着いたのは全然違う洋館

とんでもねー映画始まったなと予感するには十分な導入だった

2.炎に飲み込まれ助けを求める母の夢を見て涙する眞人

どんなにベタであってもこういうのをやられると涙腺を直撃されてしま

3.「ダットサンで乗り付けてやるからな!」からいじめ

予想通りすぎて笑う。いまの目で見ると小さすぎるダットサンや冒頭出征シーンの豆タンクかわいい

4.突然殺意に目覚めてからの行動力

夢中で弓矢を作る男の子って素敵・・・

釘の頭を落としたり米粒を舐めながら糊にして鳥の羽をくっつけたり、

細部の描写が素晴らしい

宮崎アニメ真骨頂である

5.空から落ちてきた隕石の周りに塔を作ったという解説シーン

「ザ・児童文学」という感じのイマジネーションが素晴らしい

母が若い頃1年だけ行方不明になって帰ってきたんだという過去が語られる。

この時点で宮崎駿が今作で何がやりたいのか全て理解した

6.ワラワラ大量発生

質より量で勝負ワラワラデザイン宮崎駿が2秒で書いたスケッチに違いない。

宮崎駿デザイン小金井市公式キャラクター「こきんちゃん」と同じクオリティである

まっくろくろすけコダマポニョの妹たちと似てるようで次元が違う、小学生が描きそうな安易デザインである

7.産屋で急にブチ切れる義母

ここだけ絵柄が宮崎駿じゃない。あえて違和感を感じさせるために作画若いスタッフに任せているんだな。

違和感という記憶を辿ってあれはなんだったのか、ということをずっと考えるのが最高に楽しい映画

2023-07-18

映画単体で評価するならポニョくらいの評価だと思うんだけど情報0でのジブリミステリーツアー体験としては完璧だったし消費期限切れないうちにみんな見に行ってほしいなーという気持ち

anond:20230717090015

映像作品としてつまらない(見どころがない)とは思わないけど、大人にとってはあの主人公共感とか感情移入はし辛いから、千と千尋ポニョみたいに「頑張れ!」という気持ちになれず、結果的最後までメタで考えざるを得ない状態なっちゃうんだと思う。

小さい子どもにとっては、十分に映像世界に引き込まれて大冒険できるから純粋楽しいようだ。

子ども向けに設計された魔法空間で、大人に対しては効果が小さいんだろう。

2023-07-17

俺は庵野として生きるけど君たちはどう生きるか

ちょっと庵野好きすぎんよ~。

ってことでいいんじゃないか?

駿は庵野になりたかったんだよ。で観想を見ると成功した。

駿が庵野好きなのは風立ちぬ周辺から一般人でもそれとなくわかってると思う。

んで今度はさらに、ちゅうか最後庵野みたいな作品も作りたくなったんじゃね。

庵野なんかさーエヴァから始まってリブートまで、ゴジラはよかったけどウルトラマンライダーもすっげー駄作じゃん。

一般人が見たらぽかーんでつまらない作品。でもオタクどもがうぞうぞ集まってアレがコーでコレがアーでオリジナルのあれが~当時のあれが~ってめっちゃ勝手にワイワイしてつまらない自己満足視聴者にわからせるつもりが無い作品のいいとこ探しをそれこそ一生一所懸命にやってくれんの。そしてそのためにはわかんね~って言う見下せる一般視聴者必要なのね。

対して駿はわかられすぎ。一般人にわか作品を出してヒットして徹底的にわかられてやんの。

千と千尋ハウルももののけもみんなエモさを感じてテーマを感じて子供から大人までわかるわかるしてんの。

それこそ振るわなかった過去作品までさかのぼってわかるわかるされてんだよ。駿丸裸。

その成功には鈴木御大の手腕が大なところもあるだろうけど、駿本人はわかられすぎて不満もあったんじゃね。

ミステリアスさとか俗人とかけ離れた理解されないセンスとかさ~。もしかしたら駿は欲しかったのかもしれない。もうちょっとかられたくなかったのかもしれない。

駿は鈴木とわれわれ凡百な人々によって俗物に引き摺り下ろされたんだよ。一般人ウケるヒットメーカー世界の駿。

世界ウケる監督としての評価はあるけど誰も寄せ付けない天才さら天才、誰が彼の作品100%わかるのか?という軸には行かなかった。

庵野はそっち方面に居て、ここ最近さらに先鋭化していってる。

庵野が好きな駿もそっちに行こうとしたのでは。娯楽ヒットメーカーに飽きて、遺作だし好きにやろうって部分も大きいだろうけども。

そもそもそういう庵野化の兆しポニョであった。あったよね?歌のヒットを除けば過去作品ほどわかるわかるされてなかった。一般人にはこれって…?て観想もままあった。

君たちはどう生きるかではついに抑えていたいろいろな何がしかのタガが外れて駿が好きに作った作品になったわけだ。


あとはわかるな?

エヴァやシン仮面ライダーウルトランのときと同じだ。

よくわからない、あまり面白くなかったといった観想を一部のしたり顔「わかるマン」が叩いて回って俺はわかるぞと崇高な考察をあげつらう。一般人はいやでもつまらんし駄作だ。っていって反論はわからいか駄作ってやれやれ…と高みから見下す。いつものアレ。

駿、あん大成功だよ。今頃大爆笑してるよ。俺は庵野のような作品を作れたんだって。いやいや作ろうとして作れるのはやっぱ天才だよ。駿すごい。

駿の庵野化には作品だけではダメでそれを見た視聴者ちゃん庵野作品のような反応をしないとダメだった。そしてはてなだけを見てもそれは成功してる。俺が、俺たちが駿の生きたい方向に駿を押し上げられたんだ。

今まで俺たちは駿にとってシンに嬉しい視聴者じゃなかったかもしれない。でも遺作としてこうやって最後にわからない駄作と論じる視聴者になることで駿が喜ぶ視聴者になれたんだ。おめでとう。おめっとさん。

駿、よかったな。お前の最後映画、クソ駄作だぜ。庵野よろしくな。

最近宮崎駿庵野のことしか考えてないだろ(ネタバレ

君たちはどう生きるか、あれはエヴァQ世界を戻そうと躍起になって破滅したシンジ君と同じように壊れた庵野に「世界なんて作り直さなくて良いんだ!ただそうなってしまった世界でよく生きれば良いんだ!」と伝えるためだけに作った作品でしょ

風立ちぬ庵野使ったのもQ作ってメンタルになった庵野ケアのためとか言われてるし、もう宮崎駿ポニョ以降は庵野のためにしか仕事してない

で、そのメンタルケアが功を奏したのか、シンエヴァも結局君たちはどう生きるかと同じような、世界肯定とそこでよく生きることをシンジは選んだし

普通に風立ちぬメンタルケア成功したんだから君たちはどう生きるか作る必要なかったでしょ

なんで俺たちはまたシンエヴァ観ないといけなくなったんだよって気分

逆に言えば、今の生き生きとした庵野がこれからも続くのであれば、もう宮崎駿は新作を作らないだろうな

それくらい宮崎駿って最近庵野のことしか考えてないなって気がした

君たちはどう生きるか」何がつまらないのかわからない

ストーリーがとっ散らかってるけど破綻してないという意味ではラピュタ原作ナウシカもののけ姫に近いと思うけど

千と千尋よりよっぽど終盤カタルシスあったけど

まあそれら全盛期の作品に比べて老いエネルギーが減衰しているのは確かだがそれはまた別の魅力にもなっていて

ハウルポニョの百倍は面白かったけど

風立ちぬほどの退屈は微塵も感じなかったけど

共感やす主人公じゃないから入り込めないのか?

非合理に大した理由なく自分の頭を石で傷つけてしまうことにむしろ共感してしまうのは

俺が捻くれた子供だったからなのか?

何がわからないのかわからない、何がつまらないのかわからない

なぜ俺にだけこんなに深く刺さってお前らには刺さらないのか

まあこれから肯定的評価は増えてくると思うけど

からなかった勢の否定的な書き散らしを見てもない連中が真に受けてるのが何よりムカつく

2023-07-16

なんとか「君たちはどう生きるか」を見ずに済みそうだ

ポニョを見た時、「もう宮崎駿は見ないぞ」と誓ったのに、風立ちぬは見てしまった。

あの後悔があるから、今回は踏み留まっている。

もうガッカリしたくないんだよ。

負けないぞ😤

anond:20230716110927

パヤオにとっての生理的快楽として今作は特に

気持ち悪さ」の表現に振り切ってるのは間違いない

特に手書きアニメーションが生むゾワゾワする動きの気持ち悪さ、

考えてみると駿以上にこの分野を追求してる作家はいいかもしれない

ポニョ津波も圧巻だった

性的嗜好かどうかはわからん

ポニョって、魚の時も人間の時もかわいいのになんで中間形態の時だけグロいんだろうね。

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