お金をかけていいスタッフ集めて宣伝も金掛けてるだけあっていい部分も全然あった。
最大の不満は実写とアニメの対立を激化させてぶち壊してしまったこと。
まずそもそも作品の良しあしではなくて、取り組み方そのものに問題があったと思う。
チェンソーマンの何が優れてるかって、漫画的でありながら実写的であること。
作者の藤本そのものが、影響を受けた作品としてアニメと漫画と映画をたくさん挙げてる。
ギャグアニメの様に唐突で記号的な表現をしつつエモーショナルな場面では写実的になり、戦闘シーンではまるで一枚絵のイラストのようだ。
それは藤本が持っている技術と知識を総動員した結果だし、それしかできなかったともいえる。
実際それが理由で実写を好む人も見そうないろんな雑誌でチェンソーマンが取り上げられたと思う。
そして同時にオタクにもうけた。これは藤本が2つの文化から影響され、それを優劣なく反映させたからだ。
ところがアニメでは(アニメであるにもかかわらず)アニメを否定した。藤本は涼宮ハルヒが大好きなのに。
そして実写的であることが大人の鑑賞に堪えうるものであると言ってしまった。
色んなインタビューでそういった実写に対するコンプレックスを暴露した(いや、むしろアニメに対するコンプレックスなのかもしれない)
そしてその思想は画面にもろに表れた。