2023-02-02

チェンソーマンアニメは二つの文化の融合をぶち壊した。

まずアニメ全体の出来で言うと"ひどいアニメ"では全然なくて

お金をかけていいスタッフ集めて宣伝も金掛けてるだけあっていい部分も全然あった。


最大の不満は実写とアニメ対立を激化させてぶち壊してしまたこと。

まずそもそも作品の良しあしではなくて、取り組み方そのもの問題があったと思う。

チェンソーマンの何が優れてるかって、漫画的でありながら実写的であること。

作者の藤本のものが、影響を受けた作品としてアニメ漫画映画をたくさん挙げてる。

原作ではそこに優劣はなく、並置されている。

ギャグアニメの様に唐突記号的な表現をしつつエモーショナルな場面では写実的になり、戦闘シーンではまるで一枚絵のイラストのようだ。

それは藤本が持っている技術知識を総動員した結果だし、それしかできなかったともいえる。

実際それが理由で実写を好む人も見そうないろんな雑誌チェンソーマンが取り上げられたと思う。

そして同時にオタクにもうけた。これは藤本が2つの文化から影響され、それを優劣なく反映させたからだ。


ところがアニメでは(アニメであるにもかかわらず)アニメ否定した。藤本涼宮ハルヒが大好きなのに。

そして実写的であることが大人の鑑賞に堪えうるものであると言ってしまった。

色んなインタビューでそういった実写に対するコンプレックス暴露した(いや、むしろアニメに対するコンプレックスなのかもしれない)

そしてその思想は画面にもろに表れた。


このことがチェンソーマンアニメに纏わるいろいろなものぶち壊してしまったと思う。

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