はてなキーワード: Veryとは
近年は無料で楽しい動画が見られる良い時代だと思うが、特にここ最近は一部での需要を反映してなのかどうか知らないが、日本製動画の下にも中国語で字幕がついていることが多い。気になった表現、面白いと思った表現をいくつか書いとく。なお、大学の第二外国語を中国語にしていた程度の知識でしかない。それでも結構楽しめるなあ、という印象である。第二外国語選択は大事だ。
気持ちいい、という意味らしい。非常によく見る表現。何か相手方にいい感じで触ってもらった際に漏れる言葉として使われたりする。話はずれるが、凸版印刷がやってる折り込みチラシ比較閲覧サイトに「シュフー」というサービスがあるのだが、「舒服」の発音もシュフーなので、大丈夫なんかいなとは思う。
これもよく見る。日本語とは意味が違っていて、「さわやか」ではなく、前項と同じく「気持ちがよい」という意味のようである。
いってください、いきましょう、もうすこしですよ、というシチュエーションで使用されているように思う。「去了」という場合は、「いきました」という意味になる。「去」と言うのは、中国語では「行く」という意味なので、これは日本語と同じで面白い。話はずれるが、金管楽器のチューバと発音が似てると思う。
と思えば、ほぼ同じ状況で「来」が使われていることもある。去と来の使用頻度や使われ方の違いはよく分からない。こちらは言うまでもなく、英語と似たような表現である。
これもよく見る。スティック状のアレに対する叙述表現かと思ったが、どうもそうではないらしい。「とてもよいです」という訳のようである。「好」はveryで「棒」はgoodという形容詞のようだ。
これは日常会話でもよく使う表現で「ちょっと待ってください」という意味なのだが、こうした動画での「ちょっと待ってください」という状況でも同じように使えるらしいので興味深い。
同じく日常会話表現では「怎么了(どうでしょうか)?」という表現があるのだが、これも相手がどのように感じているのかを質問する疑問文として普通に使えるようである。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1818945
りゅうちぇるが「パパの子育て悩み相談」で相談者は指示待ち人間だとバッサリ斬って「ほんとそれ」共感続々…「理不尽では」の反応も
https://twitter.com/nanimok_/status/1468229274444443650
元記事
夫(相談者)の自己認識、それに引っ張られつつ自己流要約した元ツイ、それをさらに要約して誇張したまとめタイトルに引っ張られてすべてが歪んでいる。
(夫は「妻の言い分は間違っている。スマホは見てないし頼まれごともすぐやっている」とは言ってないので真実だろう)
妻の3つの発言は同時に成り立たせるのが困難なものではなく、ダブルバインドではない。
夫は「いろいろ手落ちはあるにしても家事に意欲的な人」には見えない。夫自身も自分は自主的で意欲的とは言ってない。
妻は自主的に行動しろとは言ってない。"頼んだことをすぐやらない"は当然すぎる非難、"私が一人で外出する時に食事や荷物などすべて用意していくのが負担"はフラットに取れば感想、深読みしてもただの頼み事。
やった家事に後出しで文句をつけているとギリギリ言いうるのは"娘と過ごすときにスマホばかり見る"だけで、これすら本当に後出しかどうかは記事からは読み取れないのである(「娘と過ごすときにはスマホ見ないでね」と指示されていた可能性がある)。
これもやはり当の夫が指示待ちと非難されたとも後出しで文句をつけられたとも言っていない。
(なお、相談者が実在するかどうかはこの棘やブクマカの勘違いとは無関係なのでここでは論じない。そもそもVERYをよく知らないので本当に既婚男性が投稿しないような雑誌なのか判断できない)
この記事
SHELLYさん「パートナー公表の理由と選択的夫婦別姓への想い」|VERY
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c5e1e1f32bea5a66aeb1fdc5fafd8bd8b2cd047
これの人気コメがこれ。
結婚後、激しい夫婦喧嘩をした時「お前は◯◯(旦那の名字)になったんじゃないんか!」と言われた時、この人は私が名字を変えた事で自分の家に吸収したつもりなのか、自分に従がわせるつもりなのかと、今まで感じた事のない、もの凄い怒りが込み上げてきた事を思い出しました。ちなみに旦那は九州の田舎の長男です。
こういうのを読んで思うのは、「やっぱり女は…」とか言っちゃうやつと何が違うんだだろうね。
差別をなくしたい人間が自分の差別心に無自覚だと、そういう人の声が大きくなる運動に多くの人が警戒心を持つのは当たり前だよね。
小島先生のブログがホットエントリに上がっていたことで、ひろゆきがフランス人サッカー選手の人種発言問題に関してTwitterやYoutubeで触れていたことを知った。
ひろゆきはputainという言葉は、強調の意味でフランス人もよく使っていると言うのだが、本当に聞いたことがあるのか?
というのは、小島先生の記事中、このような部分があったからだ。
渦中の動画に出て来るフランス語の問題の単語は、フランス語のメディアの一致した報道によると「putain」です。カタカナ転写は、F爺には「ピュタン」以外に考えられません。「ピュータン」と長音にする理由は全くありません。
putainはカタカナ表記すれば、「ピュタン」。フランス語では最後の文節にアクセントを置くので「ピュターン」と聞こえることもある。どうやっても「ピュータン」には聞こえない。
ひろゆきのYouTubeをみてみたら、複数箇所で「ピュータン」と言っていたし、字幕も「ピュータン」と書いてあった。
なぜ「ピュータン」??と思ったら、辻仁成のブログで「ピュータン」とカタカナ表記されてたんだね。これは「ピュターン」と書こうとして間違えたんだろう。ひろゆきは、自分では動画を見ても聞き取れてないんじゃないかな。
putainは、まともな人であれば、あまり使わない。少なくとも自分が普段親交があるフランス人は日常的には使っていない。ただし、腹が立ったときなど、「チクショウ!」と同じように思わずはいてしまうことはある。
putainは若者言葉だとひろゆきは言ってるけど、老若男女問わず使う。汚い言葉だから、あまり人前では使わない。人前でしょっちゅう使うとしたら、いわゆる貧民や下層とされる人たちとか、悪い言葉使いをカッコイイと思ってるパンク気取りとか、分別の付かない(精神的な意味で)子どもたちだ。
ひろゆきの周りのフランス人が、そういう人たちばかりという可能性もあるけれど、本当にしょっちゅう聞いてるなら間違っても「ピュータン」と言ったり書いたりから、周りにフランス語で会話しあうようなフランス人はいないんだろう。
putainという言葉を検索すると、フランス人が「もともとは売春婦という意味だったが、今日のフランス語においてはヴィルギュル(読点)と同じように、文章中ごく頻繁に使う」なんてことを解説しているのを見つけるかもしれないが、フランス人がよく言う冗談なので真に受けないように。
該当動画を解説して「差別である」とした日本在中のフランス人ユーチューバーに、Twitterでひろゆきが質問していた。
Les japonaises sont là pour changer la langue de PES. Est-ce que c'est possible que "la langue" indique un paramètre du jeu, pas de la parole japonaise.
Comme un débutant en français, je voudrais savoir pourquoi vous l’affirmez.
Je vous remercie de votre temps.
「その日本人たちはPESの言語を変更するために来てます。「la langue(言語)は話している日本語ではなく、ゲームの設定のことを指しているということはありませんか?フランス語初心者として、なぜあなたがそうおっしゃるのか知りたいのです。お時間を割いていただき、ありがとうございます」
なお、レスで「それはない。la langueは日本語をさしている」と言われている。
不必要なほど丁寧な言い方で、なんだか機械翻訳のような文章。ある程度のレベルのフランス語を読み書き話すことができる人なら、Twitterで質問するときにこんな書き方はしない。
ひろゆきは、自分が書いているとおり、フランス語初心者で、それもかなり初級に近いレベルなのだと思う。
ひろゆきがTwitterでこう言ってるけど、まさしくブーメラン。
「sales gueules(酷い顔)」にしろ「putain」にしろ、その言葉自体をフランス人に対しても使うから「差別ではない」ということじゃない。
日本人をさして(わざわざ顔にズームしながら)、笑いながら言ってるから差別なのだ。「おまえ恥ずかしくないのか」というセリフも含め、あの状況をすべてひっくるめてが差別。
「細い」という言葉にも「目」にも差別の意味はないし、「細い目」という言葉もアメリカ人、イギリス人、フランス人などの間で使うかもしれない。だが、アジア人をさして「細い目」だと言ったりジェスチャーをしたら差別なのと同じこと。
ただ、デンベレ、グリーズマンともに、差別をしているという意識はなかったのだと思う。ダバディ氏が
貧しい階級の子供たち(フランス系であろうが、アフリカ系であろうが)はありえない用語でお互いを差別し、それが面白いと信じています。
と言ったように、差別してるんだけれど差別の意識がなく、面白がって言ってるだけ。
差別だとわからず意識なく話している。それこそが差別なんだよ。
差別だという意識があって言ってるなら、「悪意のある差別」になるだけ。
>ピュターンは知り合いはよく使うんよ。だから普通の言葉だと思ってた。何かうまくいかない時とかに使うね。下層の人とか言われてるけどそれだって差別じゃない?なんなの?
普通の言葉ではないけど、うまくいかない時とかに使うよ。そうだね。下層の人っていうのは差別だ。さらに言うと、自分はサッカーにまるで詳しくないからデンベレもグリーズマンも知らなかったけど、動画を見て発音があまりきれいではないから「移民系の人かな」と感じた。ぐぐって「なるほど」と思った。これも差別というか、見下してるのかも。
> putain は「ピュータン」気味に聞こえることもけっこう多い
動画みてみたよ。確かにあの言い方だと「ピュータン」と取れなくもないんだけど、ちゃんと「タ」にアクセントがある。ひろゆきが動画で言っていた「ピュータン」とは全然違う。
まあ、putainがピュタンでもピュータンでもいいのだけど、ひろゆきのフランス語のレベルはツイートの文章だけで、よくわかるよ。
putainは、ひろゆきが言うように「英語でいうveryと同じで強調するときに使う」という人は自分の周りにはいないけど。日本語でも「クッソ暑い」「クッソまずい」みたいに、何でも「クソ」を付ける人はいるようだから、veryの意味で使うフランス人もいるのかもしれない。ヤバイ人だと思うけど。
仮に、putainはフランス人なら1日100回くらい使うとか、単純にveryの意味でもいいのだけど、言葉そのものが差別なんじゃない。
自分が言いたかったことは後半に書いたように、言葉自体が差別かどうかじゃなくて、状況と合わせて差別だっていうこと。
putain la langue(ひでぇ言語)とだけ言ってたなら、問題にはならなかった。デンベレが「アニキ」と呼ぶほど仲がよいチームメイト同士のくだけた会話だから「putain la langue」くらい言ってもおかしくない。日本人をさしながら「きたねえツラが揃いやがったぜ」という意味のことを言ったり笑ったりして(こっちのほうが問題)、「ひでぇ言語だぜ」と言った。この一連のセリフが問題発言。
そもそも、この動画を流出させた人は「これは差別だから問題になる」とわかってやったわけで。それを、なんで日本人がよってたかって「差別じゃない」って擁護するのか理解できない。
おかしい。明らかに男性なのでLes Japonais。大文字、小文字のミスは大したことない。面倒で全部小文字で打つこともあるし、ネイティブでもあまり気にせず小文字のこともよくある。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1737926
毎日シャンプーすると、しっかり洗うと禿げると思ってる情弱(死語かな)もいる。
洗え。
毎日洗え。
肝心なのはちゃんと汚れが落ちているか、しっかり濯いでシャンプーやリンス、コンディショナー、トリートメントを適切に落としきっているか。雑な洗浄と濯ぎで毛穴が詰まる、爪で引っ掻くなどの強すぎる刺激が禿げに繋がるだけだ。
そして乾かせ。
乾かさないと菌が水分と体温とで繁殖、水分でまた埃と菌を余計に集めて更に旺盛に繁殖し、臭くなる。ちょっとでも臭いがあるなら本当に臭くなる。
洗え、そして必ず乾かせ。
櫛を使ってるなら、シャンプーするときにシャンプーしてる髪をとかすかシャンプー等で洗い清潔を保つこと。
枕カバーの上にゴムで着脱簡単な枕パッドを三枚買い、毎日洗い替えるで全然違う。
枕から頭が落ちる奴は薄手で構わないので頭が触れる部分をタオルで被い、毎日洗う。掛け布団の顔や頭が触れやすい部分も被うとvery goodだ。シーツより小さくて済むから毎日洗濯しやすい。
洗濯は襟肩脇の下背中上部て背骨の上に当たる背中のたて真ん中を食器用洗剤、メイク落とし洗浄剤なども駆使して洗うと効果が高い。
出勤して、まずしないといけないことはレジ担当の人に挨拶して、事務所の鍵を開けてもらうか鍵束をこっちに投げてもらうかして事務所に裏口から入ること。なんだけど、レジ担当をしていたのは私史上最悪に第一印象の悪かった新人バイトの子で、やっぱりお願いしても事務所の鍵を開けてはくれず、無視してさっさとゴミの片付けに行ってしまった。
そのとき、私が「事務所の鍵開けてください」って言ったのが聴こえたらしくもう一人の昼勤の人が
「気づかなくてごめんねー、今開けるからねー!」
と駆けつけてきてくれたんだが、だ、誰なんだ一体!? なんか見たことのないすごく仕事をバリバリできそうな女性で、しかも名札がゴールド。なんか偉い人? 本部の人がヘルプに来たとか??? と思ったら、名札に載ってる写真にはめちゃめちゃ見覚えのある顔が。私が当店で働き始めた頃に、色々教えてくれた人で、しかもその人の末の息子さんはうちの長女の1学年上。そうなもんで、あまり深く関わったことはないのだが、私は十年前から彼女の顔だけは知っていた。のに、目の前にいる人はどう見ても別人。顔も違ければ声も違うんだが、話す口調だけは昔と全然変わらないという不思議。
コロナ禍のせいで学校行事がすべて潰れたせいで、彼女を見るのは二年ぶりくらいだったんだが、二年の間に彼女に一体何が……。
彼女を見て誰? と思ったのは、私だけでなくAさんもだったらしい。Aさんは手厳しく、
「一年ぶりに会いましたけど、たった一年で老けすぎだと思います」
なんて言った。老けすぎ!? っていうか、元々ギャルママとVERY系の中間のファッションだった人が、フライトアテンダントとかマナー講師的なかっちりしたメイクにイメチェンしたからというのもあるのでは……。年齢に関しては、そりゃ私よりもずっと歳上なので……。メイクに関して老けてるとか言われると、私も似たような方向性なので地味にショックだぞ。
ともかく、何がどうしたらあそこまで激変してしまうのかというのは、よくわからなかった。声まで変わるのはミラクルの領域。謎すぎる。
ちょっとした厄日だった。まず、常連とまではいかないけどたまに来る、アラフィフくらいの女性が、自動レジの操作を二重三重にミスったのを私のせいにしてキレた。
どういうことかというと、その人はまず千円札をレジに入れたが入れ方が悪かったらしくてお札が戻ってきた。それで小銭からレジに入れたらレジが反応せず、「OK」ボタンと「戻る」ボタンを見間違えて押したら小銭が出てきた。だが小銭が排出口から出てきていることに気づかず、レジがピーピー鳴り出して支払いが完了しないので、怒り出した。
私の方はというと、レジ画面がお支払いからスキャン画面に戻ってしまったので、年齢層ボタンを押してお支払い選択画面に戻そうとしても戻らない。お客様はすごい勢いでキレる。レジをバシバシ叩いて、
と怒鳴った。だが、そのお客様のお会計にはメルカリの支払いが含まれている。もしも私の誤操作で商品が二重登録されたとしても、メルカリの支払いだけはバーコードを読み取らなければいけないのだし、既に支払い済みのバーコードをスキャンすればエラーになる。ということはやっぱり、支払いは二重になったのではなく、未了なのだ。
私はレジカウンターを出てレジのお客様画面を直接確認した。そしたら排出口に小銭が溜まっていたので、まずそれをお客様に取ってもらう。お客様は、
「千円が入らないから小銭で払ったのになんなのよもーう!!!」
と怒りながら小銭の額を確認もせずに財布に放り込んでいたが、私が一瞬排出口を見たところ、小銭は本当に小銭なのである。何十何円かの。お支払い金額は1039円なのに。小銭を投入してもレジが反応しなかったのはそのせいだ。
私はレジカウンターに戻ったんだが、お客様はまだ怒っている。ふと見れば、お客様の手には長財布と一緒に千円札を一枚挟まれていた。やっぱり、小銭だけ入れて千円札をレジに入れ忘れていたようだ。お客様も財布と一緒に千円持ってたことに「あれっ」といって気づいて、今度はレジに千円を入れて、残りの39円は小銭で出さずに、財布からもう千円出してレジに入れた。
あんなに瞬間沸騰湯沸かし器みたいにガチギレしてたのに、まるでそんなことなどなかったかのようにお客様は、
「領収書くださーい♪」
と言ってテーブルにレシートを置いたのだが、私が領収書を切って出したら、レシートも一緒に持って去っていった。
嵐のように去っていったな……。Aさんが後で言ったことには、あのお客様はたまに来るのだけど、理不尽なことで凄い勢いでキレることがあって、機嫌のいい時と悪い時の差が激しいという。
50代くらいの女性客で、何か気に入らないことがあると狂ったようにキレて手のつけられなくなる人がしばしばいるのだが、あれって更年期障害なのだろうか。という話をAさんとしたのだが、Aさんのお母さんが現在更年期の真っ最中で、家の中でも外出先でも気に入らないことがあればあんな感じで凄い勢いでキレて周りに迷惑をかけているらしい。で、本人はキレて迷惑をかけたことをすぐに忘れてしまうとかで、「頭に親指の先っぽほどしか脳ミソが詰まってないみたい」とAさんは表現した。
家族にそう思われてるなんて、きっついなぁ。私だって更年期まであと十年もないけど、育児関係で知り合った少し歳上の女性が最近次々とキレキャラ化しているので、ほんともう絶望しかない。私の母なんか、更年期はキレキャラというよりお願いだから精神科を受診してくれ!! レベルの狂人(あるあるだが、本人はいたって正気のつもりだったから受診はしてくれなかった)だった。母方の祖母も姻族の伯母が言うには「増田ちゃんが生まれる少し前までは本当に恐い人で、うかつに話しかけることもできなかった」そうなので、私も高確率でヤバい奴に変貌するんだろうな……。周囲に迷惑かける前に病院へ行こう。
ところで昔、工場でパートをしていた頃に、パートの先輩に更年期障害で苦しみ中の人がいて、その人はよく「ホットフラッシュが本当に辛くて毎晩眠れないくらい」と言っていたが、性格はすごく穏やかで、突然キレて大騒ぎとかしない人だった。
その人の周りには同年代のやっぱり更年期障害の辛い仲間が集まっていたけど、同じく発狂して迷惑かける系ではなかったのだ。
もしかして、身体症状が辛いと病院を受診するインセンティブが働くから、一緒に精神症状も診てもらって薬でコントロールするとかできるのだろうか。いずれにせよ、更年期かな? と思ったら受診しよう。母なんか無駄に健康自慢の激しいタイプだったからどんなにおかしいことになってても更年期で受診なんか、考えなかった訳だし。
更年期障害で頭のおかしくなった母に私は力業で進路を妨害されてしまい、すっかり人生狂わされたので、母のようになって家族の人生まで狂わすのだけは避けたいと思う。
Aさんは、劇的にイメチェンしてもはや別人と化した昼勤のパートさんのことまで、更年期のせいでイメチェンしたとか言っていたが、そんなことってある……? 突然身だしなみを整えることが出来なくなったとかならともかく、方向性は違えども完璧な身だしなみをしているのは、メンタルの異常っぽくないけど。
ともあれ。自分のミスを私のせいにしてキレキレのお客様の他に、自宅のガスコンロに入れる電池がこれで合ってるのかわからないと言って癇癪を起こすお年寄りのお客様とか、バーコード決済のしかたがどうとかでレジ前で夫婦喧嘩をおっ始める老夫婦のお客様が二組とか、タバコの銘柄の発音が「ヒーツ」なのか「ピース」なのか不明瞭なお客様とか、昨日はすごく面倒くさいお客様が多くて、辛かった。起こった出来事そのものが辛いというのもあるが、老いというものの残酷さを思い知らされて絶望する日だった。
2020年における先進的な女性の卵子凍結・代理母に対する率直な考えが現れている非常に重要な対談だと思うので記録のため引用する。
*VERY2020年4月号「卵子凍結事業も始めるスプツニ子!さんに訊きました シンマイさんと学ぶVERY世代と卵子凍結」
https://veryweb.jp/life/106461/
https://web.archive.org/web/20200817141554/https://veryweb.jp/life/106461/
以下引用:
海外(欧米)ではもはやメジャーでカジュアルな「卵子凍結」。自然分娩や母乳育児が尊ばれる日本ではまだまだSF感の漂うマイナーな分野。でも、女性だけにタイムリミットがあり、仕事もノッてる時期に、伴侶を探し、結婚・妊娠しろ、ってどうよ。と立ち上がったのが、自ら26個の卵子を採取したアーティスト・スプツニ子!さん。結婚前に凍結を検討していたシンマイこと申 真衣さんと意気投合!
※この対談はVERY2020年4月号掲載時(取材は2月)のものです。申 真衣さんは、同年7月に第2子妊娠を公表しました。
申 実際にカウンセリングに行ったこともあるんです。もうすぐ30歳だな、と思っていた頃にちょうど未受精卵子の凍結が日本でもできるようになって(*注1)興味が湧いて。結婚願望はなかったのですが子どもは欲しいと思っていたので選択肢のひとつとして話を聞いてみようと思ったんです。でも、当時はまだアングラな雰囲気で……。躊躇しているうちに結婚したので凍結までは至りませんでしたが。
スプツニ子!(以下ス) 私は33歳の時に初めて卵子凍結のカウンセリングを受けました。結婚もしていないしパートナーもいない。仕事もめちゃくちゃ楽しい、でも子どもが欲しかったらそろそろ考えないといけないのかな。じゃあどうする? と思った時に、日本の価値観では出産の前に結婚しないといけないらしいし、結婚するには恋愛しないといけない。やらなくちゃいけないこと多すぎない?と思って、じゃあまず卵子を凍結しようと。昨年2回採卵して26個凍結しました。
ス 自分でやってみたら気持ちが変わったのを実感して。凍結卵子による妊娠は100%ではないから保険みたいなものではあるけど、すごく解放された感じがあった。あぁ、これで私はもっと自由に生きられるんだって。女の人は意識していなくてもbiological clock(出産可能年齢)という枷がある。子どもを産みたかったら何歳までに○○しなくちゃ、と。日本では凍結した卵子を使えるのが45歳未満までだから、あと10年くらいの猶予がある。それだけでもこれだけ明るい気持ちで仕事に取り組めるんだ、と思い、この経験をもっと多くの女性にシェアしたいと思いました。
申 米国だと福利厚生として導入している会社(*注2)もありますね。
ス 2018年には米国の大企業の17%が導入しています。過去3年で3倍になっているから、今年は30%くらいに増えているかも。米国で有名な卵子凍結クリニックはNYの5番街にあって内装もオシャレ、女性が自分の人生の選択肢を広げるために訪れるポジティブな空間。英国では、採卵した卵子の半数を提供するならほぼ無料で卵子凍結ができます。でも、日本ではまだ広まっていないし、中国やシンガポールでは社会的適応による卵子凍結がまだ認められていない。それってもったいない!
申 私も自分が興味を持った時にリサーチしたことがあって。日本でも潜在的な需要は高いはず。それなのに供給はなされてない。これって事業になるんじゃないのかな?と思ったんです。
ス 実は今年、卵子凍結バンク「Cradle」をオープンします。興味はあるけれどよく分からないから手が出せない、そんな空気を変えたかったので情報もクリアにしてもっとハードルを低くしていく予定。いくつか報告はあるのですが、35歳以下の卵子を凍結しておけば子どもができる確率は10個でおよそ50~70パーセント、15個採ると70~80%。この数字を高いと見るか低いと見るかは人それぞれですが、ブランドバッグや海外旅行とそう変わらない金額で人生の選択肢を増やせることを知ってもらいたい。
ス もともと私は女性とテクノロジーに関連するアート作品を作ってきました。テクノロジーって人類にとって平等に進化しているように思われるけど、実は男性中心に動いてきてしまった歴史がある。例えば避妊用ピルは日本では承認にものすごい時間がかかっていて米国から30年以上遅れていて、国連加盟国の中で最後まで承認されなかったのは日本と北朝鮮だけ。承認前も「女性の性生活が乱れる」みたいな論争が起きて。でもバイアグラが出てきたら、多数の死亡例もあったのに、たったの半年で日本の議会は承認したんですね。
ス It’s a Men’s world なんですよ。残念ですがこれまで男性目線で科学が進歩してしまった。ハタチの時にそれに気づいてしまって、人類は月に行ったのに私はまだ毎月生理になっているし、妊娠・出産も原始時代から変わらない。周りは「女だから・そういうものだから仕方ないよ」って受け入れているけど、私は『なんでだろう、おかしいな』と思っていた。だから、卵子凍結という選択肢が出てきた時に、これは人類にとってすごく大事な第一歩だと思ったんです。
ス 社会で活躍する女性が増えているのに、仕事がいちばん楽しい時期と子どもを産まなくちゃいけないとされている時期がドンピシャっておかしい。どれだけ女の人の活躍が進んでも、最後のガラスの天井が肉体のタイムリミット=妊娠・出産。卵子凍結はまだ新しい技術だけど、怖がったりタブーにしておくのはもったいないと思います。
申 私は入籍から1年、31歳で妊娠。このタイミングはタイムリミットから逆算してそれしかないという感じでした。子どもは欲しいと思っていたし、娘のことはかわいくてたまらないので後悔はもちろんないのですが、妊娠のタイミングがキャリア的に最適だったかというと難しい……。昇進の時期を控えての産休だったので、復職後に頑張りすぎてバーンアウトしかけたり、と余裕のない状況にはなってしまいました。少子化に問題意識を持つ男性と話すと、早く結婚しろ・早く子どもを産め、という話になりがちですが「相手もいないのにどうやって」と思います。そして、結婚すると今度は生殖可能年齢のタイムリミットが迫っているのでせっせと妊活に励まなければ、となる……。
――2人目・3人目を望むのであれば猶予がない状況も。
申 晩婚・晩産化で初産が遅れていて(*注3)、1人目が1歳になった瞬間から、『2人目は!?』というプレッシャーを自分自身にかけなければいけないし、仕事もある。忙しすぎです……。子どもの年齢はできるだけ離した方が子育て的にはずっと楽だと思うのですが、生殖可能年齢のタイムリミットがそれを許さない。
ス 30代の間にAMH(*注4)は大きく変化するから、針の穴に糸を通すような感覚ですよね。今の生き方と生殖のバイオロジーが嚙み合っていない。だからこそ、卵子や受精卵の凍結はもっと知られるべきだと思います。すでにパートナーがいるVERY世代であれば受精卵の凍結もアリ。個人的には多様な可能性を残すために未受精卵も凍結することをオススメしますが!
申 日本は不妊大国。体外受精で生まれる子どもは16人に1人の割合でいるはずなのにオープンにしている人は少ないですね。自然に授かることを良しとして生殖医療の話題は触れにくい風潮も。
ス でも、『#MeToo』運動もあって女性の性や生理に対する意識もやっと変わってきてる。その流れで、生殖医療に対する意識も変わってほしいと思う。もっと、自由に産む時期を決める権利があることに気づいてもらいたいです。
ス 卵子凍結をしても自分で産むにはリミットがあるから、その流れは必ず来ますね。
申 日本だと向井亜紀さんが代理母出産(*注5)して話題になっていたけれど、米国ではサラ・ジェシカ・パーカーやキム・カーダシアンのように代理母で出産するセレブがいますね。費用的にはなかなか手軽にはならないのだと思いますが、選択肢が増えることは良いことだと思います。
ス そもそも男性って女性のパートナーに代理で産んでもらって、親として認められているのに、女性だけが自分で産まないと認められない、なんておかしいですよね。大事なのは子どもに愛を注ぐことではないでしょうか。
申 憧れの女性の先輩が精子提供を受けてシングルで子どもを産んだんです。もちろんシングルマザーにはそれなりの大変さもあるかもしれませんが、仕事でも成功を収めていて人間的にも素晴らしい人なのでその決断にはかっこいいという言葉しか見つからなくて。きっとお子さんはたくさんの愛を受けて幸せに育つだろうと思います。
ス 女の人だって仕事があって自立していれば、子どもを産むために結婚する必要はない。恋愛や結婚と関係なく、望んだタイミングで子どもを産める自由がある。夫というパートナーがいなくても、現にアメリカやヨーロッパでは充実した社会的支援のもと精子提供を受けて生まれた子どもがすくすく育っているから、家族という形式にこだわりすぎなくていいと思います。
申 国や社会は家族の在り方や女性の生き方を枠にはめようとしますが、子どもを持つというのは本来すごく個人的な選択。その人らしい選択をできるようになればいいと思います。そのためにはまず選択肢が増えていかないと。卵子が冷凍されていて子宮も借りられるとなると、何歳になっても子どもが持てる。子育てに要する体力的な問題はありますが人生100年時代のこの先、50代、60 代になってから育児をするなんて選択肢があってもいいのでは、と思います。
ス 私たちが当たり前に思っている家族の在り方――何歳くらいでママになって子育ては何歳くらいまで――というのがこれからどんどん変わっていくはず。好きに生きて、好きなだけ仕事して、好きな人に出会えたらラッキーだし、そうじゃなくても「精子バンクで子ども産むもん!」って思えたら楽しいと思う。私はそっち派です (笑)。
申 私はもっと早く知っていれば20代のうちに卵子を凍結していただろうなと思います。娘には本人はその時は必要性を感じていなかったとしても卵子凍結を勧めたいと思っています。免許取得を大学入学祝いにプレゼントするのと同じ感覚ですね。大学生の時間に余裕があるうちなら採卵もしやすい。それに結婚を考えるパートナーがいないうちなら意思をすり合わせる必要もなく、誰かの合意が必要ないから。スプツニ子!さんみたいに爽やかな方が卵子凍結を勧めれば、ポジティブなものだと広まりそう。
ス 私もそうしたいと思っています。20代なら数も採れるし質もいいから、成人式の振り袖より卵子凍結をプレゼントする方がずっといい(笑)。申さんには卵子凍結のアンバサダーになってほしいです!
申 ぜひやりたいです(笑)。
1985年生まれ。東京藝術大学デザイン科准教授。ロンドン大学インペリアル・カレッジ数学部を卒業後、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で修士課程を修了。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教、2017年東京大学特任准教授を経て現職。「東京減点女子医大」(2019年)などジェンダーに関する作品も多数。今年、病院と提携する凍結卵子保管バンク「Cradle」(https://www.cradle.care)をオープンする予定。※サイトは5月ローンチ。
1984年生まれ。東京大学卒業後、外資証券会社に約10年勤務したのち、現在はベンチャー企業の取締役を務める。2019年6月号でVERY初登場、効率を重視するワーママらしいロジカルなファッションやライフスタイルが注目を集めVERY世代のオピニオンリーダーに。2020年3月号からVERYモデル。30歳で結婚、31歳で長女を出産。(2020年7月現在、第2子妊娠中)
一般社団法人日本雑誌協会の公式サイトで印刷証明付き発行部数が公開されている女性ティーンズ誌・女性ヤング誌・女性ヤングアダルト誌
に区分
媒体資料で読者の年齢層が公開されていない、且つ雑誌の内容からターゲットの年齢層が絞り込めないFUDGEとNumero TOKYOは除外
部数が多い順にソート
雑誌名 | 出版社名 | 印刷証明付き発行部数 | 年齢層 |
ニコ☆プチ | 新潮社 | 94,300 | 小学生(9~12歳) |
nicola | 新潮社 | 176,425 | 中学生(12~15歳) |
Seventeen | 集英社 | 140,000 | 高校生(15~18歳) |
雑誌名 | 出版社名 | 印刷証明付き発行部数 |
non・no | 集英社 | 117,500 |
ViVi | 講談社 | 89,000 |
Ray | 主婦の友社 | 61,250 |
JJ | 光文社 | 45,200 |
雑誌名 | 出版社名 | 印刷証明付き発行部数 |
MORE | 集英社 | 170,000 |
CanCam | 小学館 | 55,667 |
ar | 主婦と生活社 | 54,000 |
雑誌名 | 出版社名 | 印刷証明付き発行部数 |
anan | マガジンハウス | 137,500 |
with | 講談社 | 83,333 |
GISELe | 主婦の友社 | 78,900 |
Hanako | マガジンハウス | 54,167 |
GINZA | マガジンハウス | 46,000 |
mina | 主婦の友社 | 39,726 |
雑誌名 | 出版社名 | 印刷証明付き発行部数 |
CLASSY. | 光文社 | 143,900 |
BAILA | 集英社 | 115,000 |
Oggi | 小学館 | 93,333 |
and GIRL | エムオン・エンタテインメント | 70,400 |
SPUR | 集英社 | 60,000 |
madame FIGARO japon | CCCメディアハウス | 55,167 |
ELLE JAPON | ハースト婦人画報社 | 41,113 |
雑誌名 | 出版社名 | 印刷証明付き発行部数 |
VERY | 光文社 | 222,200 |
&Premium | マガジンハウス | 76,833 |
VOGUE JAPAN | コンデナスト・ジャパン | 54,000 |
Domani | 小学館 | 42,500 |
25ans | ハースト婦人画報社 | 42,037 |
CREA | 文藝春秋 | 35,000 |
Harper’s BAZAAR | ハースト婦人画報社 | 29,573 |
2020年4月号の「VERY(月刊女性ファッション誌)」上で行われた対談記事が物議を醸し、Twitterなどでひととおり話題になった。生命倫理、格差社会、フェミニズムという三本の矢が同時に折れた全方位型の炎上だったのだが、当該記事は既に削除済み。魚拓は以下から。
https://matomedane.jp/page/58758
この対談においては、卵子凍結と代理出産というセンシティブなトピックが扱われた。当該記事の中で、スプツニ子!氏は自身も卵子凍結をしたことを明かしたうえで、モデル・申真衣とともに「ブランドバッグや海外旅行とそう変わらない金額」、「成人式の振り袖より卵子凍結をプレゼントする方がずっといい」という文言を引っ提げて卵子凍結を読者に強く勧める。ふたりの話題は代理母へと移り、「卵子凍結の次に来るのは代理母だと思うんです」という申のビジネスライクな発言に、スプツニ子!氏は「その流れは必ず来ますね」「そもそも男性って女性のパートナーに代理で産んでもらって、親として認められているのに、女性だけが自分で産まないと認められない、なんておかしい」と同意を示していた。卵子凍結や代理出産といった選択肢を気軽に選べる「特権女性」ふたりによる対談には、代理母になるのはどこの誰なのか?という重要なトピックが欠落しており、Twitterには批判的なコメントがあふれた。
この炎上を受け、対談に登場したスプツニ子!氏は、9月5日10:07に自身のTwitterアカウントで以下のようなコメントを発表している。
そもそもですが、私はキャリアのための代理出産に反対です。(中略)結果として、まるで私が代理出産を積極的に推奨しているかのような受け取られ方がされてしまいました。(中略)誤解なく様々な視点を伝えるために、私自身も勉強する必要があると痛感しました。皆様の大切なご意見を有難うございました。
この文章を端的に翻訳すれば、「私は代理出産を非推奨ですが、皆さんは誤解してしまいましたね」である。VERYの元記事からは、氏が「代理出産を非推奨である」という主張を読み取ることは困難だったが、この記事は第三者であるライターやエディターによって編集されたものであることを考慮すれば、確かに事実が歪曲され、誤解されやすい文脈で提示されていた可能性はある。なにより、本人がこのようなコメントを署名入りで発表している以上、我々はこれを信じるよりほかない。氏は当該ツイートの添付画像の中で「代理出産の諸問題についてはVERY以前にインタビューを受けた記事でも触れている」とも記述している。そこで、いくつかの記事を実際に読んでみた。
30代前半から後半という、いちばん仕事が楽しい時期と、女性の妊娠・出産タイミングは丸被りなんです。人類はテクノロジーやサイエンスでいろんな課題を解決してきたのに、妊娠・出産だけは野放し。卵子凍結も本当はもっと早くからみんなやっていいのに。私はアーティストとしても妊娠・出産の概念とかタイムリミットを変えたくて。 (中略) 代理出産って倫理的によくないともいわれるけど、男の人って古来から女の人に代理で産んでもらっているじゃないですか。「僕の子どもを産んでください」って。どうして私も代理で産んでもらえないのかと思ってしまうけど(笑)
出典: https://madamefigaro.jp/culture/news/191105-tiff-women-in-motion.html
もしテクノロジーでそれ(※代理出産)が可能になったら(実際、既に可能だけど)女性も男性と同じように自分の子を誰かに代理で産んでもらっちゃダメなのかな? と最近考えるようになりました。代理出産というのは今も賛否両論あるトピックで、国によって合法・非合法と状況も違いますが、これからもっと様々な角度から議論されても良いのではないかと思います。
出典: https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/111100138/112100004/
「一番仕事が楽しい時期である30代って、女性の妊娠・出産タイムと丸かぶりなんですよね。仕事やクリエイションが大好き、という女性たちには(キャリア上の不安で)怖くて踏み切れないという同世代が多い。(中略)男性は古来からずっと女性に“代理”で産んでもらっていますよね。だから私もなんで産んでもらえないの?と思います」と、最近卵子を凍結したことも交えながら語った。
出典: https://www.harpersbazaar.com/jp/lifestyle/womens-life/a29706988/kering-women-in-motion-191107-hb/
…もう充分だろう。スプツニ子!氏の主張は首尾一貫している。「こっちは男の代理で産んできたんだから、私も代理で産んでほしい」ということだ。代理出産に対する彼女のアーギュメントは、常に「男性vs女性」という構図への強烈な反発にのみ基づいている。「女性」どうしの間に生じる格差については一度も言及されていない。少なくとも、「代理出産の背景にある社会構造や格差の問題」について触れたうえでその有用性を提案する、という展開は見受けられない。そして、その主張は頻繁に「(30代以降の)女性のキャリア」と結びつけられている。引用した3本の記事はすべて別の媒体・別のライターによって執筆されたものである。また、有名人の実名を出したイベントレポートなどを事務所チェックなしに公開することは出版倫理上考えにくいので、これらの記事はおそらくすべて彼女自身の(あるいは彼女のマネージャーなど本人に非常に近い人物の)チェックを経ていると考えることが自然だろう。これらの過去記事からも、彼女のコメントにある「私はキャリアのための代理出産に反対です」を読み取ることは相当に難しい。
代理出産に賛成なら、賛成でいいのだ。実際に、代理出産の技術は、一部の人々にとっては最後の砦である。同性愛のカップルや不妊症に悩む女性だけではない。たとえば、病気やケガなどにより、生殖能力はあるが出産という行為が母体にとって非常にハイリスクになってしまう場合など、ぱっと思いつくだけでも色々なケースが想定されるだろう。卵子凍結にしろ代理出産にしろ、その技術を必要としている人は必ずいる。「キャリアを維持するための代理出産」を支持しているとしても、自分がそう思っているのなら、そしてその技術で救われる人がいると信じているのなら、そう主張すればいいのだ。嘘をつくこと、それは最も不誠実な選択肢ではないのか。
VERYの対談は、こういった技術について、女性どうしがオープンに議論することができる貴重な場所だった。しかし、ふたりの会話はあくまで「特権階級のおしゃべり」に終始しているように見える。スプツニ子!氏は、格差や構造的な暴力についても事前に承知していた、とTwitterではっきり述べている。問題を承知のうえで対談に臨み、そのトピックについてきちんと触れるタイミングがあったのにそれを怠ったとしたら ― それは、フェミニズムに携わる者、そして教育者としてメディアに出る者が絶対に取ってはいけない態度だと言わざるを得ない。議論が促進されるきっかけ、多くの人に深い思考を促す契機を自ら潰しているのだから。スプツニ子!氏の弁明コメントは、自身が過去に主張してきた内容と矛盾するものであり、議論の場としての対談企画の信用度を貶めるものだ。彼女は彼女自身に嘘をつき、この国における女性の権利についての議論のきっかけはまた一つ失われた。こんな炎上、そして「悪いのは私ではなく誤解したライターと読者だ」と言わんばかりのコメントの後で、積極的に同じような企画を立ち上げるメディアなどあるわけがない。本来であればその長所・短所含めて公に検討されるべきだった「代理母」の問題は、こうして「タブー」になっていく。
スプツニ子!氏のTwitterでの発言に対して、筆者は強い憤りを感じている(これは余談だが、検索エンジンに引っかからないようにするためか、文書ではなく画像でコメントを投稿した用意周到さにも半ば呆れた)。しかし、これを原因に彼女のこれまでの研究や作品、および彼女の所属機関を否定することはしない。彼女の知識やアイデアは誰かを助けることができる可能性に満ちている。過去の自分に嘘をつかず、責任を他者に押し付けず、持論や現在の社会が抱える問題点を正しく把握したうえで議論を新たなフェイズへと押し上げることが、ひとりの教育者としての正しい態度だと信じる。
誰に何を言われようが、あなたの身体も心もあなただけのものだ。卵子凍結のための採卵は、無痛ではない。「海外行くより安いよ」「今どき、凍結してないなんて古いよ」と他人に言われたからといって、高額な手術を受ける必要はない。パートナーの性別や自分自身の体調の問題で、自然妊娠や分娩が困難である人にも、子どもを持つ権利は平等にある。「代理母なんて愛がない」「倫理違反だ」と他人に言われたからといって、心から愛する人との子どもを持つ最後の手段をあきらめる必要はない。たとえ女性が30代で出産を経験したとしても、彼女たちのキャリアや子どもたちの安全を守る社会を作るための方法は必ずある。すべての人が色々な選択肢を柔軟に選べる社会のために必要なのは、アカデミアの皮をかぶった詭弁ではない。次の世代の社会を少しでもマシにするために、我々はここで議論を止めてはならないのだ。
2020年における先進的な女性の卵子凍結・代理母に対する率直な考えが現れている非常に重要な対談だと思うので記録のため引用する。
*VERY2020年4月号「卵子凍結事業も始めるスプツニ子!さんに訊きました シンマイさんと学ぶVERY世代と卵子凍結」
https://veryweb.jp/life/106461/
https://web.archive.org/web/20200817141554/https://veryweb.jp/life/106461/
以下引用:
海外(欧米)ではもはやメジャーでカジュアルな「卵子凍結」。自然分娩や母乳育児が尊ばれる日本ではまだまだSF感の漂うマイナーな分野。でも、女性だけにタイムリミットがあり、仕事もノッてる時期に、伴侶を探し、結婚・妊娠しろ、ってどうよ。と立ち上がったのが、自ら26個の卵子を採取したアーティスト・スプツニ子!さん。結婚前に凍結を検討していたシンマイこと申 真衣さんと意気投合!
※この対談はVERY2020年4月号掲載時(取材は2月)のものです。申 真衣さんは、同年7月に第2子妊娠を公表しました。
申 実際にカウンセリングに行ったこともあるんです。もうすぐ30歳だな、と思っていた頃にちょうど未受精卵子の凍結が日本でもできるようになって(*注1)興味が湧いて。結婚願望はなかったのですが子どもは欲しいと思っていたので選択肢のひとつとして話を聞いてみようと思ったんです。でも、当時はまだアングラな雰囲気で……。躊躇しているうちに結婚したので凍結までは至りませんでしたが。
スプツニ子!(以下ス) 私は33歳の時に初めて卵子凍結のカウンセリングを受けました。結婚もしていないしパートナーもいない。仕事もめちゃくちゃ楽しい、でも子どもが欲しかったらそろそろ考えないといけないのかな。じゃあどうする? と思った時に、日本の価値観では出産の前に結婚しないといけないらしいし、結婚するには恋愛しないといけない。やらなくちゃいけないこと多すぎない?と思って、じゃあまず卵子を凍結しようと。昨年2回採卵して26個凍結しました。
ス 自分でやってみたら気持ちが変わったのを実感して。凍結卵子による妊娠は100%ではないから保険みたいなものではあるけど、すごく解放された感じがあった。あぁ、これで私はもっと自由に生きられるんだって。女の人は意識していなくてもbiological clock(出産可能年齢)という枷がある。子どもを産みたかったら何歳までに○○しなくちゃ、と。日本では凍結した卵子を使えるのが45歳未満までだから、あと10年くらいの猶予がある。それだけでもこれだけ明るい気持ちで仕事に取り組めるんだ、と思い、この経験をもっと多くの女性にシェアしたいと思いました。
申 米国だと福利厚生として導入している会社(*注2)もありますね。
ス 2018年には米国の大企業の17%が導入しています。過去3年で3倍になっているから、今年は30%くらいに増えているかも。米国で有名な卵子凍結クリニックはNYの5番街にあって内装もオシャレ、女性が自分の人生の選択肢を広げるために訪れるポジティブな空間。英国では、採卵した卵子の半数を提供するならほぼ無料で卵子凍結ができます。でも、日本ではまだ広まっていないし、中国やシンガポールでは社会的適応による卵子凍結がまだ認められていない。それってもったいない!
申 私も自分が興味を持った時にリサーチしたことがあって。日本でも潜在的な需要は高いはず。それなのに供給はなされてない。これって事業になるんじゃないのかな?と思ったんです。
ス 実は今年、卵子凍結バンク「Cradle」をオープンします。興味はあるけれどよく分からないから手が出せない、そんな空気を変えたかったので情報もクリアにしてもっとハードルを低くしていく予定。いくつか報告はあるのですが、35歳以下の卵子を凍結しておけば子どもができる確率は10個でおよそ50~70パーセント、15個採ると70~80%。この数字を高いと見るか低いと見るかは人それぞれですが、ブランドバッグや海外旅行とそう変わらない金額で人生の選択肢を増やせることを知ってもらいたい。
ス もともと私は女性とテクノロジーに関連するアート作品を作ってきました。テクノロジーって人類にとって平等に進化しているように思われるけど、実は男性中心に動いてきてしまった歴史がある。例えば避妊用ピルは日本では承認にものすごい時間がかかっていて米国から30年以上遅れていて、国連加盟国の中で最後まで承認されなかったのは日本と北朝鮮だけ。承認前も「女性の性生活が乱れる」みたいな論争が起きて。でもバイアグラが出てきたら、多数の死亡例もあったのに、たったの半年で日本の議会は承認したんですね。
ス It’s a Men’s world なんですよ。残念ですがこれまで男性目線で科学が進歩してしまった。ハタチの時にそれに気づいてしまって、人類は月に行ったのに私はまだ毎月生理になっているし、妊娠・出産も原始時代から変わらない。周りは「女だから・そういうものだから仕方ないよ」って受け入れているけど、私は『なんでだろう、おかしいな』と思っていた。だから、卵子凍結という選択肢が出てきた時に、これは人類にとってすごく大事な第一歩だと思ったんです。
ス 社会で活躍する女性が増えているのに、仕事がいちばん楽しい時期と子どもを産まなくちゃいけないとされている時期がドンピシャっておかしい。どれだけ女の人の活躍が進んでも、最後のガラスの天井が肉体のタイムリミット=妊娠・出産。卵子凍結はまだ新しい技術だけど、怖がったりタブーにしておくのはもったいないと思います。
申 私は入籍から1年、31歳で妊娠。このタイミングはタイムリミットから逆算してそれしかないという感じでした。子どもは欲しいと思っていたし、娘のことはかわいくてたまらないので後悔はもちろんないのですが、妊娠のタイミングがキャリア的に最適だったかというと難しい……。昇進の時期を控えての産休だったので、復職後に頑張りすぎてバーンアウトしかけたり、と余裕のない状況にはなってしまいました。少子化に問題意識を持つ男性と話すと、早く結婚しろ・早く子どもを産め、という話になりがちですが「相手もいないのにどうやって」と思います。そして、結婚すると今度は生殖可能年齢のタイムリミットが迫っているのでせっせと妊活に励まなければ、となる……。
――2人目・3人目を望むのであれば猶予がない状況も。
申 晩婚・晩産化で初産が遅れていて(*注3)、1人目が1歳になった瞬間から、『2人目は!?』というプレッシャーを自分自身にかけなければいけないし、仕事もある。忙しすぎです……。子どもの年齢はできるだけ離した方が子育て的にはずっと楽だと思うのですが、生殖可能年齢のタイムリミットがそれを許さない。
ス 30代の間にAMH(*注4)は大きく変化するから、針の穴に糸を通すような感覚ですよね。今の生き方と生殖のバイオロジーが嚙み合っていない。だからこそ、卵子や受精卵の凍結はもっと知られるべきだと思います。すでにパートナーがいるVERY世代であれば受精卵の凍結もアリ。個人的には多様な可能性を残すために未受精卵も凍結することをオススメしますが!
申 日本は不妊大国。体外受精で生まれる子どもは16人に1人の割合でいるはずなのにオープンにしている人は少ないですね。自然に授かることを良しとして生殖医療の話題は触れにくい風潮も。
ス でも、『#MeToo』運動もあって女性の性や生理に対する意識もやっと変わってきてる。その流れで、生殖医療に対する意識も変わってほしいと思う。もっと、自由に産む時期を決める権利があることに気づいてもらいたいです。
ス 卵子凍結をしても自分で産むにはリミットがあるから、その流れは必ず来ますね。
申 日本だと向井亜紀さんが代理母出産(*注5)して話題になっていたけれど、米国ではサラ・ジェシカ・パーカーやキム・カーダシアンのように代理母で出産するセレブがいますね。費用的にはなかなか手軽にはならないのだと思いますが、選択肢が増えることは良いことだと思います。
ス そもそも男性って女性のパートナーに代理で産んでもらって、親として認められているのに、女性だけが自分で産まないと認められない、なんておかしいですよね。大事なのは子どもに愛を注ぐことではないでしょうか。
申 憧れの女性の先輩が精子提供を受けてシングルで子どもを産んだんです。もちろんシングルマザーにはそれなりの大変さもあるかもしれませんが、仕事でも成功を収めていて人間的にも素晴らしい人なのでその決断にはかっこいいという言葉しか見つからなくて。きっとお子さんはたくさんの愛を受けて幸せに育つだろうと思います。
ス 女の人だって仕事があって自立していれば、子どもを産むために結婚する必要はない。恋愛や結婚と関係なく、望んだタイミングで子どもを産める自由がある。夫というパートナーがいなくても、現にアメリカやヨーロッパでは充実した社会的支援のもと精子提供を受けて生まれた子どもがすくすく育っているから、家族という形式にこだわりすぎなくていいと思います。
申 国や社会は家族の在り方や女性の生き方を枠にはめようとしますが、子どもを持つというのは本来すごく個人的な選択。その人らしい選択をできるようになればいいと思います。そのためにはまず選択肢が増えていかないと。卵子が冷凍されていて子宮も借りられるとなると、何歳になっても子どもが持てる。子育てに要する体力的な問題はありますが人生100年時代のこの先、50代、60 代になってから育児をするなんて選択肢があってもいいのでは、と思います。
ス 私たちが当たり前に思っている家族の在り方――何歳くらいでママになって子育ては何歳くらいまで――というのがこれからどんどん変わっていくはず。好きに生きて、好きなだけ仕事して、好きな人に出会えたらラッキーだし、そうじゃなくても「精子バンクで子ども産むもん!」って思えたら楽しいと思う。私はそっち派です (笑)。
申 私はもっと早く知っていれば20代のうちに卵子を凍結していただろうなと思います。娘には本人はその時は必要性を感じていなかったとしても卵子凍結を勧めたいと思っています。免許取得を大学入学祝いにプレゼントするのと同じ感覚ですね。大学生の時間に余裕があるうちなら採卵もしやすい。それに結婚を考えるパートナーがいないうちなら意思をすり合わせる必要もなく、誰かの合意が必要ないから。スプツニ子!さんみたいに爽やかな方が卵子凍結を勧めれば、ポジティブなものだと広まりそう。
ス 私もそうしたいと思っています。20代なら数も採れるし質もいいから、成人式の振り袖より卵子凍結をプレゼントする方がずっといい(笑)。申さんには卵子凍結のアンバサダーになってほしいです!
申 ぜひやりたいです(笑)。
1985年生まれ。東京藝術大学デザイン科准教授。ロンドン大学インペリアル・カレッジ数学部を卒業後、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で修士課程を修了。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教、2017年東京大学特任准教授を経て現職。「東京減点女子医大」(2019年)などジェンダーに関する作品も多数。今年、病院と提携する凍結卵子保管バンク「Cradle」(https://www.cradle.care)をオープンする予定。※サイトは5月ローンチ。
1984年生まれ。東京大学卒業後、外資証券会社に約10年勤務したのち、現在はベンチャー企業の取締役を務める。2019年6月号でVERY初登場、効率を重視するワーママらしいロジカルなファッションやライフスタイルが注目を集めVERY世代のオピニオンリーダーに。2020年3月号からVERYモデル。30歳で結婚、31歳で長女を出産。(2020年7月現在、第2子妊娠中)
去る9月29日に 株式会社ラフィネ さん主催の南アフリカワインイベントに参加してきました。
ラフィネさんは南アフリカの生産者のワインを多く扱う都内のワインインポーターです。今秋、日本でRugby World Cup 2019が開催されることから大会観戦を兼ねて南アフリカの8生産者に来日していただき、日本各地でイベントが開催されました。このうち6生産者に今回限定のスペシャルワインを造っていただき、RWC(Raffine Wine Collection)として6本セットで販売、今回はその記念イベントでした。各ワイナリーがスペシャルワイン1種+通常のキュヴェ1種を出典、もちろん生産者ご本人とお話しでき、またお料理や素敵な記念品もついてくるという大変豪華なイベントでした。
バーデンホーストのアディさんのYuuuuupppppaaaaaa!!!で乾杯!からスタート。
ラフィネさんのFacebookにテクニカルの詳細が載っていますので詳しくは是非そちらもご覧ください。
A.A.Badenhorst (Swartland)
・Raffine Wine Collection by A.A.Badenhorst
パールドバーグのエイトケイクという単一畑からのシラーズ100%を全房率100%で醸したキュヴェ、無濾過無清澄。シラーズ100%のキュヴェを造るのは初めてとのことでした。イメージとしてはイエローラベルのシラーズ単一品種版でしょうか。果実味がピンと張ったエネルギーに満ち溢れている液体ですがあからさまに濃厚!というわけではなく、非常にクリーンでエレガント。言葉尻からの印象ですがシラーズ!というよりはエレガント系シラーの美質を存分に感じさせてくれました。他の単一シリーズもそうなのですが、ご本人からは豪快な印象を受けるのにとても繊細に造られているなーと思います。
・Ramnasgras Cinsault 2017 (double magnum bottle)
先日のワインショップでの試飲会でもいただいたキュヴェですがこちらはなんと3Lのダブルマグナム、軽々と持ち上げてらっしゃったのがすごい!前回同様にハーブ、スパイスの香りとジューシーな果実味、土のニュアンスがバランス良く融合した素晴らしいワインでした。
Alheit Vineyards (Hermanus)
・Raffine Wine Collection by Alheit Vineyards
2015年ヴィンテージからリリースしているLa Collineと同じ畑からのセミヨン(+セミヨン・グリ)100%、通常版との違いは最上部の区画からのみ造られていること。全房率100%。La Collineがリリースされる前はセミヨン・グリ主体でスキンコンタクトをしたAllow Heartというキュヴェでリリースされており、Allow Heartの再現としてスペシャルワインが出てくるかなーなどと勝手に妄想しておりましたがLa Collineのスペシャル版として造ったとのことでした。La CollineはAlheitの上位レンジであるシングルヴィンヤードシリーズ唯一のセミヨン単一(他は全てシュナン・ブラン)ということもありふくよかさが印象的なのですが、今回のRWC版は区画を上部に限定することで酸やミネラルに伴う骨格をより強く感じることができる大変気品にあふれたキュヴェとなっていました。
・Cartology 2017
アルヘイトと言ったらカルトロジー、ヴィンテージは昨年リリースされた2017年です。冷涼系グレートヴィンテージということもありリリース当初は酸とミネラルがぎっちり詰まった印象でしたが、それらが徐々にほぐれつつも非常に美しい味わいでした。
Sadie Family Wines (Swartland)
・Raffine Wine Collection by Sadie Family Wines
南アフリカワイン界の大御所です。白のブレンドで公式からの引用ではシュナン・ブラン26%、ルーサンヌ16%、ヴェルデーリョ15%、コロンバール9%、セミヨン9%、パロミノ9%、グルナッシュ・ブラン8%、ヴィオニエ4%、クレレット・ブランシュ4%と多数の品種がブレンドされています。土地の表現と古木に拘りのある生産者ですが、樹齢5年程度の若木のイタリア・ギリシャ系品種が入っている、ワイナリーとしても極めて試験的なキュヴェのようです。酔っぱらいながらのメモですがアサンティコ、カタラット、フィアーノ、グレロ(グレーラ?) が入っているとのこと。公式記載品種のシノニムとかでしたらすいません…。これらの品種が古木になった時にワイナリーの新しいページを刻んだら素敵ですね。ベビー・パラディウスのイメージとのことですが、よりスパイシーでビビットな印象を受けました。若木のブドウが使われていることからの先入観もありそうですが。もちろん暴れるようなことは無く、非常に綺麗な造りで熟成した姿が非常に楽しみです。
・Columella 2017 (double magnum bottle)
赤のブレンドのフラッグシップであるColumellaの最新ヴィンテージ、しかもダブルマグナムです。エレガントながらも濃厚な果実味に浸れる素晴らしい造りです。ワインだけで満足できる度の高い一杯。
・Raffine Wine Collection by Crystallum
クリスタルムのピノ・ノワール上位レンジであるマバレル、キュヴェ・シネマ、ボナファイドを1/3ずつブレンドしたスペシャルキュヴェ。この字面だけでも心が躍ります。全房率はマバレル10%、キュヴェ・シネマ50%、ボナファイド60%とのことですのでシネマはホール・バンチ版ではなく通常版由来と思われます。1/3ずつというブレンド比率ですが、色々と試した上でこの比率が一番しっくりきたとのことで個人的には偶然の神秘性のようなものを感じてしまいました。おそらくマバレル由来の透明感のあるアタックから充実した果実味、コクと旨味からの満足感、美しい余韻への一連の流れが一切の継ぎ目・ストレス・違和感なく展開される完璧なバランスでした。
・The Agnes Chardonnay 2018
シャルドネの2種あるうちの下位レンジ、先日入荷したばかりの最新ヴィンテージです。乾燥した2018年の性格を反映した凝縮感のある味わいです。酸や骨格は2017年の方が豊かである印象ですが優劣というよりは性格の違いを楽しむ、あるいは各個人の好みによる程度の違いと考えます。上位版であるクレイ・シェルスは今年の分をまだ飲めていないのでどんな感じになっているか気になります…。
・Raffine Wine Collection by Rall Wines
ピケニルスクルーフの単一畑のグルナッシュ100%。全房率50%、無濾過無清澄とのことです。このメンバーの中からグルナッシュ100%で思い出すのはサディのソルダート、ピノ・ノワールと間違うほどの繊細でエレガントな造りですが、こちらはもう少し果実の充実感に寄っておりグルナッシュのイメージにより近い印象でした。一方、けして派手ではない綺麗な造りで、静かな波打ち際の漣のように寄せては返す旨味がじわじわと長く続く静謐な美味しさ。Rall AVA Grenache noirと勝手に名づけたくなりました。
・Rall Red 2016
こちらはおなじみのバランスのとれたローヌ系品種のブレンド赤(シラー70%、サンソー15%、グルナッシュ8%、カリニャン7%)で、よりしっかりと力強さを感じされる明朗な美味しさが印象的でした。
◎ソーン・ドーターズ(ボット・リヴァー)
Thorne&Daughters (Bot River)
・Raffine Wine Collection by Thorne&Daughters
スワートランドにあるパールドバーグ(現地の言葉で馬の山という意味らしい)の畑のシュナン・ブラン、セミヨン、セミヨン・グリのブレンド。公式情報だとセミヨン66%、シュナン・ブラン34%とあります。セミヨンとセミヨン・グリの比率も聞いておけば良かったと反省。パールドバーグは風化した花崗岩質の土壌で、良い古木のブドウ畑が沢山あるとのことです。馬と聞くと今回も出ていたRocking Horseが思い起こされますがこちらは使い古しの樽で娘さんのために作った木馬が由来でありたまたまとのこと。一条の光がすっと通るがごとくまっすぐと背筋が通った味わい、もちろん単調ではなく果実味や複雑さも備えていてそれらを酸がぐっと引き締めている感じでした。フォーカスが絞られ、はっきりとした輪郭が掴める!
・Rocking Horse Cape White 2017
ワイナリーの看板的な銘柄でステレンボッシュのルーサンヌ&クレレット・ブランシュ&シャルドネ、パールドバーグのシュナン・ブラン、フランシュックのセミヨンと南アフリカ各地からのブドウをブレンド。もとの造りに加えて2017年というヴィンテージもあり酸がしっかりした綺麗な味わい。
お料理は鮨3軒、天ぷら1軒、焼鳥1軒、焼肉1軒、肉レストランのカレーをケータリングとこちらも豪華。スペシャルワインを一通り味見した後にあまり考えずにケータリングスペースに入ってしまい初手で〆カレーを選ぶことをしでかしつつ大変堪能しました。
・バーデンホーストでgrilled beefに合わせるならばシラーとサンソーのどちらが良いかお聞きしたところ割と悩んだ後でサンソーとのお返事。
・サディ・ファミリーでColumellaにgrilled beefはどうか?とお聞きすると肉はいらない。ワインだけでOK!!と言われました。確かに…!
・白身主体の鮨を片手にRocking Horseもらいに行ったところvery nice for SUSHI!!と言われました。
・カレーがスパイス感あるのにワインを全く邪魔しない…。じっくり煮込まれた肉カレーの旨味とRallのRWCスペシャルのしみじみとした旨味を堪能しました。
・マグロとCrystallumのRWCスペシャルの組み合わせが完璧。
・天ぷらとAlheitのRWCスペシャルの組み合わせが完璧。
生産者の方々との交流、ワイン・料理の美味しさ、大変貴重な経験ができた素晴らしいイベントでした。
生産者の皆様、料理人の皆様、運営のラフィネの皆様への最大限の感謝を!!
そして一週間たった今もそれぞれの味わいを思い出しつつセットの追加購入をどうするか悩む日々です…。。。
スケート場内のヒーティングスペースは、場所取りを違反としている。
しかしお土地柄か、意識高い系の母親集団(ママ友をお互い「ちゃん付け」で呼ぶキモババ)が、陣取りをしているので要注意。
今日2019/07/26見たイタイ系ババア集団の魔窟に絡まれた参加者の母親がいた。
子供達がレッスンの最中に、空いていたベンチで荷物整理をしていたその母親に向かって一人のバカババアは言った。
いや、なにそれ?
その後、ババア達は子供のレッスンも見ずにチョコレートを回し食べしながら宴会状態。
休憩時間に入り、他の親子たちが少しでもババア共のベンチを使おうとすると容赦ないもの言い。
コーチやリンクは良いのに、関わりたくない母親率の多さに引いた。
明治神宮外苑スケート人生の体験は定期的に行われているが、頭おかしいなんちゃってvery系ババアも多いので、参加予定の人は注意しよう。