「アニメージュ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: アニメージュとは

2020-05-06

おれはアニメをたまに見るけどオタッキーじゃないか声優とか覚えたりイベントに行ったりアニメージュとか見てたら終わりだなと思ってた

でもいまは声優の話ばっかりしてイベントに行く自分オタクだという人が増えているがしかし、俺からみたらどうみてもオタクみえない人たちだから混乱している

2020-02-18

anond:20200218164038

それ以前にドラクエエニックス

ロリータシンドロームみたいな

ロリソフトリョナゲ出してますしな

しかしそれとTPO弁えることは別のお話なのです

1982年 パヤオアニメージュインタビューより

クラリスに、“ロリコン”人気が集中しているということですが、ぼくには無関係のことだと思います

ただ、いまの若い人はロリコンを“あこがれ”の意味で使っているでしょう。思春期にはダレにも体験があることです。

ぼくのばあいも『白蛇伝』の白娘にあこがれた時期がありました。1年後には卒業しましたけどね(笑)。そういうものだと思います

それと、ぼくらはあこがれを“遊び”にはしなかったし、また、大っぴらに口にすることは恥ずかしかった。“恥じらい”があったんですよね。

それがあったほうがいいかどうかは別問題ですけど、とにかくいまのぼくは“ロリコン”を口で言う男はきらいですね。

2019-05-19

anond:20190519221858

えーこれ一方に偏りすぎてない?

パソコン通信使ってたオタク女だけど、

当時(2000年前後)、女オタクの主戦場コミケ等のリアルイベントであって

いわゆるオンリーと呼ばれる小規模の同人誌即売会地方でも頻繁に開催されてた

今もされてると思うかもしれないけど、赤ブーブーみたいなプロモーターが入らず、

イベント会場が少なかったので、個人ホテル宴会場なんかも借りてやってた

即売会だけじゃなくて、お茶会って文化も盛んで、描き手じゃなくても仲良くなれる環境があった

から特にネットを使う理由はなくて

イベント情報だけ分かればよかった(当時はじゃま~るとかぱふアニメージュなんかにイベント情報が載ってた気がする)

 

 

2ちゃんねるにいた女性なんてごく少数だし、オタク女全体から見て数%もいなかった

当時は自分サイト開いて、表から入れないようにキャラ誕生日だとか、

特定数字ワードを入れないと開けないようにする裏サイトを作るのが一般的だったか

みんなジオシティーズかに開いてたもんよ…

絵師は一部デジタル導入し始めて、PC買ったりしてたからね

当時のWACOMタブレットの高さよ…

掲示板もあり、数少ないネット環境のあるオタク女はそこで交流するのが普通だったのだよ

mixiコミュがあったりもしたな…

だんだん2ちゃんねるに生息するオタク女も増えたが、神待ちどーこーは全然関係ない話

男はエロ動画が見たいのと、経済的に豊かだったかPC買えたというだけだ

 

 

参考URL

高河ゆん尾崎南CLAMP――20代30代の腐女子が持つ同人バブル時代トラウマ

http://blog.livedoor.jp/moepre/archives/50080518.html

注:1990年代の話

 

 

サイト時代ユートピアだったか?③(読み手実践編)

http://fujoshimama.hateblo.jp/entry/2016/06/03/193047

注:(2)が2005年くらいの話

2019-04-18

https://anond.hatelabo.jp/20190418122534

からだが

連載開始のヲタ評価はまあ分かる

同人誌も多かったしアニメージュとか雑誌読者投稿も賑わってたし

でもラブライブ派とアイマス派みたいにその時からヲタ同士でアイツは違うって流れはあったよ

なんか同じヲタでも感性が受け入れられないって空気はあった

2019-03-04

パヤオインタビューanond:20190304120407

そもそも発達障害かつ無知萌え自称萌えオタクなだけで

彼らはオタクでは無いので

あとガチオタを自称するなら、発達障害かつ無知自称萌えオタクは、SNS匿名からまれた者ではなく

大昔(1980年代)にはいたことを認識して欲しい

1982年 アニメージュインタビューより

クラリスに、“ロリコン”人気が集中しているということですが、ぼくには無関係のことだと思います

ただ、いまの若い人はロリコンを“あこがれ”の意味で使っているでしょう。思春期にはダレにも体験があることです。

ぼくのばあいも『白蛇伝』の白娘にあこがれた時期がありました。1年後には卒業しましたけどね(笑)。そういうものだと思います

それと、ぼくらはあこがれを“遊び”にはしなかったし、また、大っぴらに口にすることは恥ずかしかった。“恥じらい”があったんですよね。

それがあったほうがいいかどうかは別問題ですけど、とにかくいまのぼくは“ロリコン”を口で言う男はきらいですね。

2018-12-25

おっさん世代ってどんな雑誌を読んでたの

子供の頃からネットに触れてるけど、ずっと雑誌が売れない売れないてな記事を読んでるように思う

ということはおっさん世代だって買ってこなかったんじゃないかと思うのだが、そうでないような雰囲気も感じる

昔は雑誌からいろんな情報を手に入れていたとかネットのなかった頃は云々的な話は何度も読んでるから

漫画ならまだわかる

ジャンプから始まって、ヤンジャン行ってモーニング終点ビッグコミックなんだろう

ではそうでない雑誌はというと、俺の守備範囲にはないか全然わからん

アニメージュ文藝春秋週刊ポストとか?それらから情報必要として、おっさんたちは雑誌を読んでたのか?

2018-12-21

つの間に社会派コンテンツになったの?

ヒプマイコミカライズ解釈違い問題を取り扱ったブログがバズってる事で外野が「へぇ、ヒプマイファン解釈違いはこれが原因なんだね」みたいなファンの総意扱いされている事が地獄なんで書く。この日記での要点は

・ヒプマイってそもそも女尊男卑を取り扱った超社会派コンテンツって謳ってましたっけ?

・それ以前にファンタジーに現実尺度を持ち出す人間とは分かり合えない

の二点である。件のブログがバズった後で今更だと思うが、それでも黙ってはいられなかった。

あと、外野の人が読んでるか分からないけど、外野の人は件のブログは一個人意見であってあれが総意ではない。もっと言えば解釈違いに関する個々の意見が多すぎてファンである私ですらこの点が解釈違いと言われているとピンポイントでまとめきれないのが現状であることをご理解いただきたい。

要点の女尊男卑設定問題現実尺度はについて重なっている部分が多いので纏めて書く。

女尊男卑というデリケート描写に触れてしまった公式は確かに安直だと思う、というのは私も同意である

ただ、そもそもこのヒプノシスマイク自体HIPHOP×二次元というプロジェクトである

そう、だから「取ってつけた」あるいは「ガバガバ」な女尊男卑設定でもある意味間違いではないと思うのだ(間違っていないけど正解でもない、というニュアンスです)。

ここでHIPHOP×二次元×超社会派プロジェクトまで謳っていたらそりゃブチ切れるのも仕方ないと思う。

そんな中、件のブログで引っかかるのは第三次世界大戦西暦日本という設定だけで現実世界未来として扱っている様な書き方だった。

いや同じ西暦だし日本だけど、私たちが生きてる現実とは違う歴史を紡いでいたとかそういう補完でいいんじゃないのかなって…。ヒプマイってノンフィクション作品でしたっけ?

あと女尊男卑ガバガバ設定として「女尊男卑といいながらも税金10倍とられることと中央区に入れないだけ」という旨を述べているけど、彼ら参政権が無いんですよ。政治女性しかいない中央区しかやらないから。(『アニメージュ2018年1月号参照)

アニメージュまで読んで無いというのならこっちからしたらそれこそ「取ってつけた」非難しか受け取れない。参政権が無いことについて描写がーという反論もありそうだけれど、設定はありますよという説明であって、描写云々は別の問題

他に散見するガバガバ設定として、看護師とウェイターを女性がやっていることについてだけれど、その点を言及している人たちは無意識に「現実では看護師とウェイターは女性仕事」と思っているか言及するのかな?というのが私の所感。

あと女尊男卑ガバガバ設定について言及している人はあなたの考えるヒプマイ女尊男卑設定の詳細を教えてほしい。煽り抜きでそれはそれで読んでみたいので。

…ここまで書くのにとても労力を使って疲れたので件のブログの人凄い。半年からすでに設定ガバガバじゃんwwwwと笑っていたのにコミカライズされた途端1ページずつ懇切丁寧に自分の気に入らない箇所を説明していくんだもん。その根気と熱意に対しては脱帽する。

全くまとまりの無い文章申し訳ないが、今回の騒動で私が思った事は以上である

2018-11-14

anond:20181114224605

おじさんだけど数年に一度見るわ

最近けものフレンズ、その前ががっこうぐらし、その前はアルペジオ見てた

学生の頃はアニメージュとか毎月購読してたので元アニメファンだと言っていいと思う

2018-04-13

火垂るの墓

「当時の社会は非常に抑圧的な、社会生活の中でも最低最悪の”全体主義”が是とされた社会

「そんな社会の中では、あの未亡人(※西宮のおばさん)のいうことぐらい特に冷酷でもなんでもなかった」

「清太の失敗はそんな”全体主義”の時代に抗い、節子と二人きりの”純粋な家庭”を築こうとする、という愚行に走った事」

「我々現代人(放映当時)が清太に共感やすいのは時代が逆転したから」

「いつかまた時代が再逆転したら、あの未亡人以上に清太を糾弾する意見大勢を占める時代が来るかもしれず、僕はそれが恐ろしい」

アニメージュ1988年5月号 高畑勲インタビューより

2018-03-21

アニメ好きをやめて後悔した

中学までアニメージュを買っていた。

周りからキモオタ扱いされてた。

それが嫌で、趣味音楽に切り替えた。

あのときアニメを諦めてなければ、今頃、アニメ好きな外国人とも会話が弾んだだろうに。

今、日本アニメはすごいよね、とか言ってるチャラいやつらのことなんか絶対信じちゃダメだ。っていうか、振り回されてはいけない。庶民感覚なんて、いつだって偏差値45ぐらいなんだし。

チャラいやつらは死ねよ。そして俺も死ね

2018-03-05

anond:20180303064407

エヴァ放送開始年の三月くらいにアニメージュに特報が載って、なんか面白そうだなとワクワクして9月を待ったなあ。

でも見るからマニアックな感じだったから、アニメージュニュータイプでは濃ゆい特集まれてたのに、キャラ萌えライトオタクアニメディアにはあまり情報が載らなかったと記憶している。カヲル君登場で一気に人気沸騰した感。

2018-01-02

anond:20180102015318

個人的に解せないのが、説明が足りてなかったんじゃないかかいくら二次OKでもアニメージュに使ったイラスト同人誌再収録はさすがにダメじゃないかかいう話を「その程度」いくらでも調整できるって言っちゃう人がいることなんだよねえ。

あとは「その程度の問題を大問題であるかのように仕立て上げた黒幕がいる!」みたいな陰謀論者も。

そもそもそれってその程度じゃなくなくない?ってあたりからもうすでに人間は分かり合えないのだみたいな空気出てて地獄みがある。

KFPかKFPAか知らんけど複数会社が参加してるわけで、その中で合意が取れたからこその最終決定なんだからよくわからんワンマンのゴネで決まった可能性よりかは契約打ち切りになったそれなりの理由はあると考える方が普通じゃないのと思うんだけど。

まあ世の中わけのわからん謎の感情論で動いてることなんて普通にあるっちゃあるし陰謀論だって絶対ありえないなんて言う気はないんだけどさ、外部に情報が出てこなくて何が原因か分からない中で公式発表とPのツイッター発言とを見て問題視されてた点と実際の世に出てたものを比べたときにそういう判断をされてもおかしくはないよねってくらいのものではあるでしょ。

それに対して他の可能性も考えられる、それだけじゃなくて他の要因も絡んでるってのは分かるけどさ、公式の言い分はおかしい、その程度でたつき監督を降ろすなんてありえないから嘘だ、って100%ないみたいなことは言えないんじゃないの。

公式と競合する二次創作がどんだけヤバいかって話は同人グッズの話を調べたらいくらでも出てくるし、今回は普通は競合しない同人誌中の人が作ってしか使用済みイラストの再収録っていう競合まったなしな出来だったってのを前提にすると、もちろんそれでもなんとかたつき監督二期作ってもらいたいという判断をする人もいるだろうけどこのまま二期を任せるのどうなんって判断する人が出たとしてそれをありえないおかしビジネスが分かってないとは言えないと思うんだよね。

本当にクリエイターのことを大事にしないと、クリエイター権利を守らないとって言うならむしろその程度の問題だなんて軽視するような発言はしてほしくないなあ。例の同人誌がその程度ならアニメ絵ラバストとかグッズを同人で出すのもその程度だしその結果公式グッズに金が入ってこなくなっても公式二次創作OK出してんだからいいじゃんって言われたら反論できなくなるんだよ。まあ公式はグッズはOKとは言ってない(NGとも言ってはないけど二次創作として同人誌イラスト漫画小説などって言い方をしてる)し営利性が高い二次創作はやめてねって言ってるけどさ。

2017-08-30

https://anond.hatelabo.jp/20170830081612

気持ちを整理したくて放流した怪文書なのに丁寧に読んでくださってありがとうございます…。

性自認の件の出典は2016年4月号のアニメージュのひびき様にインタビューみたいな記事ですね。依田プロデューサーが回答している形態ですので公式設定扱いでいいかと思います。詳細には、ひびき様のアイデンティティは男女どっち?といった質問にどちらでもない、周りが勝手に男だと思っているならそのままでいいと思っているって感じの書き方をされていますね。

レオナに関しては本編で結構意味深な絡みをしているので(ペルサイユの騎士回での「ありのままです!」は復讐のために男装するひびき様とそうではないレオナの対比を見せたかったと思われますし)何かしらの設定はされていると思いますレオナちゃんももしかしたらメージュの記事で何か言及あったのかもしれませんがそこまでは把握してないです申し訳ない。

筐体は本当にドレシとひびき様が実装されるまでは耐えるしかありませんね…ペアライブはコーデ変わってからトリコロールメンバー同士で交代しながら回収しました あれはい文明です…

プリパズのイベントシナリオでのひびき様の扱いに言及するともう疲れてきたんですが半信半疑くらいの気持ちです。プリパズサーガトリコロールが大好きですね。金になるの分かってて出してくるのはまあ嬉しいのでいいんですが他のイベスト適当セリフで2回くらい地雷まれてるので信じきれないです

現イベのひびき様とふわふぁるもやたらユーザー側に語りかけてきてくれて本当に良かったんですがストーリーオチが雑でしんどかったです。最後まで華麗なトリコロール見せて欲しかったっすね…最近のとりあえず語尾聞かせとけ風潮本当に勘弁して欲しいです。昨日の本編もアレでしたしね…

ベガチャは結構課金をしてしまったんですがまあかすりもせず、これで何回筐体できるんだと我に返ってやめちゃいました。過去のPPRは死にものぐるいで引いてたんですが。やっぱりグッズが一番穏やかな気持ちで貢げていいですね…

長文乱文失礼しました。

2017-08-29

https://anond.hatelabo.jp/20170828173453

こういうマウンティングの積み重ねでしか自己形成できないのが、一般人の辛いところだよな。


子供の頃アニメージュを読んでて、中高と付き合いが変わりDQNに染まっていく。

東海大付属高輪とかに進んで、付き合う相手金持ちになると、それに付き合って変な遊びを覚えていく。

カラーズ気取ってチーマーになり、仲間内で集まれば薬を吸い、「仲間は裏切らねぇ」とかのセリフ自己陶酔

何人かのダチが事故や薬で死ぬのもカンドーモノガタリ

それが、「ワンピース」をみるのは自分たちに許容するんだぜw

フィギュアを集めたり、ソシャゲやるのも、ワンピースだけはOKなのww

名誉リア充アニメからな、ワンピースwww

ジョジョとか、スラムダンクも見てもオタクとされないアニメな。


さて、ここでDQNはオタと近いところにいると定義する、そうするとウェーイ系も「運命を変えようとするより受け入れようとする一般人」なんてもんじゃなかろう。

無味無臭無色の一般人ってのは、単に何も属性を表示せず、他人属性を笑おうとする卑怯者のことさね。

人生を受け入れられる程度には人生が充実してる」のは一般人には居ないと思うが、そう思ってないとやってられないんだろ。

大変だよな、一般人というラベルにしがみついて、誰とも変わらない無味無臭一般人であることでしかマウンティング出来ない輩は。

2017-08-20

まり情報戦で遅れるというのはとても危険であるのだ

もう40代になりつつある。

中学生ときアニソン挿入歌OPED曲を友人からカセットテープダビングしてもらった。

友人はそのCDを持ってるわけではなく従兄弟?の兄者アニメに詳しくCDを持っていたらしい。

ちなみにMP3プレーヤーとかデータCDから抜いて渡すなんてのは当時にはない。

カセットテープという磁気テープCDの音をただ移すだけだ。

で、思ったわけだ。

本を読むこと、情報戦必要であると。

アニメージュとかニュータイプが当時のアニメ書籍だろうか。他にもたくさんあるだろう。

アニメイトとかアニメ専門ショップも当時はあったからそういう場所に通うのも情報収集だ。

それを怠らなければ自分CD存在を知り購入し高音質で聴いていたはずだ。

この悔しさは他でもよく感じる。

そして情報戦を使い勝ち取ったこともある。

ただ私の時代はまだ情報戦ということにたいして疎かった。周囲も、家族環境、すべてにおいてだ。

いまは違う。

そして私も違う。

年代ではPCを使うのも手間がかかるともらす、キーボードも満足に打てない人もいる。

それよりも簡単スマホフリック入力のほうがいいという人もいるが、PCはまったく使えない人もいる。

ともかくだ、

これも情報戦情報収集の術をどう使いこなすかだ。

そして俺は今そのCDを手に入れようとしている。

数十年前のトラウマ、いや思い出をこの手にするために。

2017-04-04

http://anond.hatelabo.jp/20170404115215

かなーり昔の話、まだアニメージュとかが創刊されたかされないかの頃ね、アニメ好き人口が少ない頃。

彼らは同好の士を見つけるとかなりの勢いで喋ってたんだけどその時二人称で「あなた」というところを「おたく」って言ってたの。

それで最初アニメ好きの人たちを「オタク族」って言うようになり、時間が経つと「オタク」だけになったの。

これが確立した頃に「宅八郎」とか出てきたのよ。

アニメ好き=オタクが定着してからしばらくして、今度はなにかののマニア人達が自らを「ミリタリーオタク」とか「ラジコンオタク」とか「オーディオオタク」とか呼ぶようになって今に至るのよ。

2016-12-23

漫画図書館Zの漫画紹介(年代順)その1

漫画図書館Zがリニューアルしたし、年末だし、Jコミ時代から今まで読んできて面白かったZオフィシャルの漫画を紹介するよ。

匿名である以上筆者のパーソナリティに依存するランキングをつけても無価値なので、年代順に列挙する。参考にしたのは、作品本体、著者のホームページメディア芸術データベース (https://mediaarts-db.jp/mg/) および Wikipedia。画像がないので説明文多め。あと参考までに連載誌情報も分かった分だけ添えとく。

なお、増田はあんまり漫画を読まないので、この作者は有名とかこの作品は名作とかほとんど知りません。それと投稿制限のため作品ページには直リンクしていません。手間かけさせてごめんね。http か https でアクセスしてね。

1983-1987 赤々丸 (www.mangaz.com/book/detail/75161)

猫型のネコン星人と共存社会を作っている、近い未来の地球を舞台にしたコメディーSF。

人間たちに虐げられているネコン星人が自由のために蜂起する話がメインストーリーだけど、漫画の核心はめね田や猫田たち無軌道(猫)大学生たちの傍若無人っぷりを鑑賞することだと思う(特にモーガン所長がひどい目に合わされるところ)。

1986-1989 弥生!! (www.mangaz.com/book/detail/43871)

  • 著者 : 河内 実加
  • 連載誌: ちゃお
  • 巻数 : 8

ずばり少女漫画。ちびなのに馬鹿力で一人称が「オレ」の女の子 弥生と、弥生のことが大好きなのっぽでラグビー馬鹿の陸、通称バイオレンスコンビをめぐるラブストーリー

陸の方は一途に弥生を思っているのだけど、鈍感で男勝りな弥生は陸を親友としか思っていなくて、いつも悶々させられる陸。やっぱり男の片思いはいいわ。頭の中の箸が進むすすむ。

少女漫画の醍醐味と言えば恋する二人の関係性の変化なんだけど、この作品では、恋愛に無頓着な弥生が、何ものにも代えがたい陸と一緒にいるために、悩んだ末に親友から恋人という関係性の変化を受け入れるところがぐっとくる。恋人となることを受け入れた弥生だけど、陸とはずっと親友関係だったから、急に恋人関係(デート、キス)を求められて戸惑う。その弥生の戸惑いを汲んだ陸が自分が暴走していたと反省するところもいい。二人の幸せは一人と一人の幸せの足し算ではなくて、二人でいることでしか見えてこない幸せのことなんだと思う。

漫画が終わっても、この二人はきっと大丈夫だと思える少女漫画はいい少女漫画だ。

1987-1990 クラリオンの子供たち (www.mangaz.com/book/detail/45041)

超能力者として戦争のために育てられた子供達「クラリオンの子供たち」をはじめ、冷凍睡眠から目覚めてみれば地上で最後の生き残りとなっていた少年が、電話でマザーコンピューターにグチ垂れる「THE DAY AFTER CARE」など少年少女がメインのSF短編集。

廃棄された街の底で他人の赤子を身ごもる出稼ぎ代理母達が、中東の政治対立に巻き込まれる「マザーズタウンラプソディ」がおすすめ

ちなみに宮崎駿があとがきで絶賛している。なおハードなSFがよければこちらをどうぞ。

ARMS (www.mangaz.com/book/detail/43001)

女王蟻 (www.mangaz.com/book/detail/3901)

1987-1988 ゆめのかよいじ (www.mangaz.com/book/detail/43881)

タイトル通り、古びた町の古びた校舎を舞台に、転校生の少女とノスタルジックな夢が交差する漫画。

あらすじ

夏休みのある日、古びた町に転校してきたばかりの宮沢真里は、校舎の中で謎の少女に帰ってきたのと抱きしめられた。その少女は、真里が転校してきたころ偶然目撃してしまった、古びた教室で自らを慰めていた少女 岡部梨絵であった。梨絵と恋人同士になった真里は学校で、原っぱで、古びた路地で、幻想的なときを過ごす。

古い作品なんだけど、色褪せない艶みたいなものを感じる良作。正直はじめて読んだ時、過去にこんな作品があったなんてと、かなりショックだった。

作中にこんなやりとりがある。

梨絵「手沢(しゅたく)って言葉があるわ」

真里「聞いたことある」「よく使われたりさわられたりした木が つやつやに光ってくるようなことでしょ?」

梨絵「そう ここにはいっぱいあるね そういうのが」

まさにそんな作品。

また、田舎の学校の垢抜けない感じがごく自然に表現されていて、増田的には恩田陸の「蛇行する川のほとり」とか「六番目の小夜子」が思い出された(わかる人には伝わってほしい)。

キャラクターとしては真里のちょっとふてぶてしくてまっすぐな性格がよい。友達に対してはおおらかで若者らしく愛する人にはまっすぐ好きと伝える。その全てが自然体で、漫画を読んでいるとまるでどこかに古い学校があって真里が今でもそこにいるような気がしてくる。

レズビアン行為の描写があるので苦手な人は注意ね。

1988-1991 ティリニア・シリーズ (www.mangaz.com/book/detail/41582)

ティリニアという架空の大陸を舞台に「魅猟龍人」や「マジシャンロード」、「サルトーの凱歌」など複数のタイトルにまたがるファンタジー漫画シリーズ

いわゆる剣があって魔法が偏在している世界なんだけど、今のようにメラの上がメラミでメラミが強くなるとメラゾーマやまびこの帽子を装備したらメラゾーマ連発でめっちゃ強い、みたいな共通認識がない時代なので、世界設定に作者色が強く滲んでいる(巻末の歴史表および設定資料参照)。

オススメリンクしてある「魅猟龍人」。魅魔という悪鬼のようなものを狩る一族と、大陸中で迫害される龍族に生まれ魅猟に育てられた主人公の冒険譚。

1988-1993 嵐陵王 (www.mangaz.com/book/detail/50541)

  • 著者 : 篠原 正美, 伊吹 巡(原案協力)
  • 連載誌: ウィングス
  • 巻数 : 7

ビームとか飛行船とか出てくるけど、王宮とか飛行座とか聖武将とかファンタジー濃度が高い、ファンタジック時代風スペースオペラ

ちょっと増田の語彙では適切に紹介するのが難しいので、冒頭を引いてみる。

広大な星界に散らばる国々を「帝都」と称す専制国家が支配していた時代

『これが墓陵衛星「伊邪那美」か。星ひとつ墓にするなんざ気が知れねえな。』

『「星」というより岩の塊。小さいが造りはいい。気圧も重力も申し分ない。』

『これが”墓”とはね。』

『(こんなところに本当に”奴”がいるのか?)』

おわかりいただけたでしょうか。あんまりこういう漫画読んだことないけど、作者がこんな雰囲気好きなんだろうなーって思える。

なんていうか「デューン 砂の惑星」を初めて読んだ時の感覚といえばいいだろうか、SF的装置と非科学的なよくわからん概念が有機的に結合していて勢いがページから蒸れてくるような感覚。

架空時代物好きなんだーって人にオススメ

1988 PUSH♡桃園!! (www.mangaz.com/book/detail/70531)

力士と女子高生おかみもの。

少女漫画の彼氏側はかっこよくなくてはならないという不問律と脂肪と筋肉ドーンの力士でどう釣り合いをとったか。

答えは幕下イケメン力士だ! これならイケメンと脂肪のトレードオフにはならないぞ!

1990年代 月蝕夜合戦 (www.mangaz.com/book/detail/66591)

  • 著者 : 篠原 正美
  • 連載誌: 不明
  • 巻数 : 1

あらすじ

高校生の早弓は、たった一人の家族だった祖父の葬式の帰り、二年前に行方不明になった双子の兄 乙矢が斬り殺される幻想を見た。その瞬間、突然現れた黒い鎧武者に巨大な刀で斬りつけられた。目がさめると早弓の体は乙矢となっていた。しかも早弓が目を覚ました世界は現代の日本とは全く違う、戦国の世のような世界であった。兄の乙矢は二年前からこの世界で花敷の国の姫を守る衛士として生きていたのだった。
兄の最後の願い − 姫を守ってほしい − を守るために、早弓は姫の弟で総大将の夜光と共にさらわれた花敷の姫の救出に向かう。常識では考えられない九耀の死人兵や酷たらしい戦闘に、外見は男だが中身が少女の早弓は拒絶し苦しむが、国のため家族のため姉を助けるという夜光の真摯な思いに助けられ、次第に夜光に惹かれていく。しかし、乙矢(早弓の体)は姫と相思の仲であり、姫を無事助け出せれば国中に乙矢と姫の仲を示すこととなる。そして同時にそれは本当の自分を偽り生きていくことであるのだ。

時代伝奇ロマン漫画。いや増田にはBLの気はないと思っているんだけど、男の乙矢(中身は女)に向かって「幾度も思った。お前が女であればと。その度に自分が狂っている気がした。」なんて憔悴した顔で告げる夜光を見ると、なんか歪んだふわぁぁぁみたいな気持ちが湧き上がる。かと思うと男の体で殊勝な乙矢(中身は女)を見ると(少女として)いじらしいしかわいいし全力で応援する気持ちになるから不思議なもんだ。そう考えるとなかなかフェティシズムが詰まった漫画である

全200ページくらいのよくまとまっている中編なのでオススメ

1990-1991 白銀の魔狼 (www.mangaz.com/book/detail/46361)

諸事情により男子として育てられたノーランドの王女エスター(僕っ娘)が剣士ソール(女アレルギー)と術師テュール(男色家)を護衛に、自分の身代わりに魔狼に連れさらわれた乳兄弟を救いに行くのが一巻。彼らのその後を描いたのが二巻。一応タイトルにはサスペンスミステリーと書いてあるけど少女漫画

こういうのでいいんだよこういうので(その1)。なんとなくお姉ちゃんの本棚にありそうな気がする(姉いないけど)。面白い点を挙げるならば、ソールとテュールの友人同士のフランクなやりとり、男に迫られているエスターを見てエスター一筋のソールがやきもきする姿とか、つまり少女漫画フォーマットのものという他なくて、この気持ちがわかる人は読んでくれというしかない。

1991-1996 ルームメイツ (www.mangaz.com/book/detail/127351)

あらすじ

それぞれ違う人生を生きてきた還暦前の幼馴染三人 − 真面目な元小学校教諭の時世、お妾さんだった元芸者のミハル、専業主婦だったけど夫に愛想を尽かし家出してきた待子 − が共同生活を送りながら、第二の人生を支え合い暮らしていく話。

十年以上も前の作品になるけれど、オールドミスの老後や、熟年離婚、ワーカーホリック仕事人間の退職後問題など、家庭内問題を正面から書いていて好感が持てる。

どの部分も優しくて素敵なんだけど、増田的にオススメしたいのは、恋愛に恵まれなかった時世が、過去一度だけ思い合っていたかもしれない男性と第二の人生で再開し、不器用だけど優しく一緒に過ごそうと決めるところ。この元同僚の男性は妻に先立たれていて、その後同じ職場で出会った時世と再婚しようとしたけれど、子供に新しい母親なんていらないと反抗され再婚を諦めた過去がある。ところがその子供が成長し自分自身が子供連れの女性と再婚したことで、当時の父親の心境を理解して時世に昔のことを謝るシーンがある。とても普通なことなんだけどとても豊かだなって思った。

ウブな時世に、芸者だったために男の酸いも甘いも知り尽くしたミハルさんが寂しさを感じながらもアドバイスするんだけど、仲の良い幼馴染だけの間柄ではなくてこれから幸せになれる女性を羨み祝福する姿勢が中庸で凡庸でとても感じ入る。

1992-1996 BOOM TOWN (www.mangaz.com/book/detail/43191)

  • 著者 : 内田 美奈子
  • 連載誌: コミックガンマ
  • 巻数 : 4

感覚投入型の巨大VR空間「BOOM-TOWN」とその街を保守するデバッガたちのお話。

デバッガお仕事は、BOOM-TOWN に現れるノイズ(バグ)を発見して収束させること、なんだけど……実際は XYZ-P (NPC) のお悩み相談を聞いたり、BOOM-TOWN で自分の力を誇示するハッカーたちのやんちゃを懲らしめたりと何でも屋に近い。また BOOM-TOWN がメイン舞台と言っても、BOOM-TOWN での事件の原因追求のために現実世界でリアルハックを行ったりして、現実と地続きの二面性があってとても面白い仮想現実漫画。

BOOM0TOWN という仮想現実が普及した社会では、同じ人間より XYZ-P に感情移入してしまう人や、逆に人に恋をしてしまう XYZ-P がいたりして、人間もデータ化してVRに参加する以上 NPC と大差ないんだなって思える。

最後に、オススメポイント。主人公達デバッグ課はそれぞれが元ハッカーだったり英才教育施設出身だったりして、かなりプログラマ的な性格をしていてニヤニヤできる。特に、主人公(女性)が楽をするために自分の代わりに仕事(簡易デバッグ)をするボットを作ってサボっていたら、同僚に知らぬ間にボットモデルスキャンされてボディデータを把握されるという話は非常によかった。あとウィザード級のハッカーと BOOM-TOWN の中でマトリックスばりの戦闘をするんだけど、最終的にVRの中ではなくウィルスによる現実端末ハッキングハッカートドメを刺すところもリアルでよかった。

気がついたら内田さんの作品を紹介するのは二作目だった。多分この作者の乾いたユーモアが好きなんだと思う。

1992-1999 BREAK-AGE (www.mangaz.com/book/detail/45341)

作品ページの紹介より引用。

2007年。 超高速通信ケーブルで繋がれた電脳世界を舞台に、 自ら作成したデータ上のロボット(VP)に搭乗し、 戦いを繰り広げるリアルタイムバトルシミュレーションゲーム 「デンジャープラネット3」。 その名手、国府高専1年生の桐生は、 ある日、謎の巨大VP "ベンケイ"に大敗してしまう。 一体どんな奴が乗っているんだ!?── 隣町のコニーパレス(ゲームセンター)からエントリーしていた 相手VPのパイロットは、高校2年生の可憐な少女だった。 "ベンケイ"のパイロット、彩理に惹かれた桐生は、 トップパイロットプライドと彼女との交際を賭け、 新しいフルカスタムVP "九郎"で1対1の勝負を挑む。

この作品はデンジャープラネット(DP)に情熱を捧げる高専生たち若者の日々の物語。

この作品を読むと、ビデオゲーム同好会のみんなでワイワイしたり、 DP で勝利するために VP のカスタマイズに勤しんだりと、若い頃を仲の良い誰かと一緒に過ごすことができるというのはとても楽しいものだったんだなと思える。

主人公 桐生の周りの登場人物はみんな個性豊かで面白いんだけど、一番の際物は国府高専ビデオゲーム同好会の長船会長。私服として着ぐるみを毎日着てて国府高専のぬいぐるみ師の異名を持つ会長は、初登場時なんと二十二歳。まだまだ卒業したくないからという理由で計画的に留年しまくりである。さらには生粋のゲームマニアであるので、田舎を巡ってひなびた旅館に置かれているレトレゲーム(の基盤)を収集する旅(同好会の強化合宿)を開催したりと大変変人である。でも材料工学を専攻していてなおかつ構造力学にめちゃくちゃ詳しくて、 DP ではものすごい頼りになるところが実ににくい。

増田の中では、久我という過去に囚われたエンジニアと未来を純粋に見つめる桐生たちとのラストバトルがすごく良くて、ラストバトルの理想の一つになっている。 DP を遊んでいるいちユーザだった桐生が、彩理と出会い少しずつ業界に関わるようになり、 DP のユーザから DP の開発者となっていく。その桐生と彩理の目の前に最後に立ちふさがるのが、 DP に尊敬する人を踏みにじられ業界からドロップアウトした久我。このラストバトルのすべてが、若者たちによる閉塞しようとする未来の打破と過去の解放、まさに BREAK AGE を見事に描いている。

1992-1994 邪神ハンターピーチドラゴン (www.mangaz.com/book/detail/75041)

言わずと知れた魔夜先生の作品となります。

面白いので読みましょう。

一言いうならば、SFのうんちくがそこここにあり、独特の味気があるところが面白い

1992-1994 オパーリン (www.mangaz.com/book/detail/47381)

あらすじ

元気娘の一条あおこは温厚な生物教師の夜光先生が大好き。積極的に毎日しかける(お弁当を一緒に食べる)ものの、夜光先生はのらりくらりと柳の如し。しかしあるとき、いつも夜光先生が両手につけているオパールの指輪をこっそり自分の手にはめてしまったとき、突然人の心の声が、それどころか生き物全ての声が頭の中に流れ込んできた。
実は夜光先生は地球の化身で、先生がつけていたのは生物の声が聞こえるオパールの指輪だったのだ!
オパールの指輪を起点として、あおこの環境と夜光先生(地球)が交差していく。しかしその交差の先に待っていたのは……。

こういうのでいいんだよこういうので(その2)。

オパールの指輪をはめて、杉の木の話を聞いたり、カラスの恋愛相談に乗ったり、犬に占いをしてもらったりとのほほんとしてお話も多いのだけど、後半になるにつれて、(略)つまり地球がヤバイとなる。しかし漫画の主題が突き詰めるところあおこと夜光先生の関係性だからノープロブレムである。最後がとっても綺麗にセンチメンタルに終わるので読後感が大変気持ち良い。

友人の手入れが難しい花の世話を、先生に押し付けた時のあおこの名言を紹介しよう「平気 平気 先カンブリア紀から生き物育ててる人さ!!」

1993-1999 聖戦記エルナサーガI (www.mangaz.com/book/detail/74741)

あらすじ

聖剣により魔風から守られている世界、その世界の君主国アーサトゥアルの王女エルナは、王族の身でありながら全く魔力を持たないという稀有ではあるが異端の存在であった。
しかし世界の支配を進めようとするアーサトゥアルは、魔力を持たないがゆえに世界を支えている聖剣を引き抜ける唯一の駒としてエルナを利用しようとしていた。
支配を広げようとする自国に対して違和感を持つエルナだったが、一人の力では対抗することができなかった。しかしエルナを暗殺するために彼女の前に敵国の王子シャールヴィが現れたことで、世界を変えるために、自分の力でできること、成すべきことを成すために立ち上がる。

ちょっとSF風味が混じった剣と魔法のファンタジー

魔力がストック性だったり古代文明の遺産がSF的で独特の味があるファンタジー漫画

続編であるIIと合わせてどうぞ。

1993-1998 セキホクジャーナル (www.mangaz.com//book/detail/41301)

  • 著者 : 小坂 理絵
  • 連載誌: なかよし, るんるん
  • 巻数 : 4

あらすじ

個性豊かな関北高校新聞部は、霊能事件だったり恋の謎解きだったり、今日もあのネタこのネタと東西奔走。毎回締め切りに追われながらも、けっこう低俗なセキホクジャーナルを毎月発刊しています。

こういうのでいいんだよこういうので(その3)。

なんていうか安定感が半端ではない。そうそうこうなるよねと、筋書きも語りも全部頭に入っている落語を聞くような感じがするのは増田だけではないだろう。

なお、作品事情によりヒロインの相手役は眉毛が太い。しかしいい男である

1993-1997 轟世剣ダイ・ソード (www.mangaz.com/book/detail/74251)

クロスボーンガンダムで知ってた長谷川裕一作品。なんだかわかんないけど学校が丸ごと魔界へ飛んでしまったという漂流教室的な流れから始まり、わけがわからない内にいきなり敵がガンガン攻め込んでくるというハードな展開。

なんだけど、なんだかんだ7回だけ起動することができる超強力なロボット ダイソードに乗り込む熱血主人公や「サイバトロンかと思ったらモビルアーマーだわ」(自律型兵器かと思ったら搭乗型だったのねという意味)という名言を言い放ったオタク生徒会長(美人)のもと適度にシリアスに適度にコミカルにそしてちょっとエッチに進む。

長谷川作品はご都合展開などで設定を裏切ることはないし、当たり前を当たり前に描いているのでそういったこだわりが好きな人にはおすすめできる。

例えば超強力ロボット ダイソードは7回しか起動できないという制約から、一回起動したらパイロットが気絶したり寝落ちするまで気合い運用するとか、だけど無防備な会長と二人っきりになったせいでずっと悶々と完徹を続けていら、あっさりと「なぜならばナチュラルハイだからだー!」って叫んで貴重な起動回数を使ったりする主人公だったりして実によい。

ちょっとエッチで熱血な異世界漂流学園ロボット漫画である面白い

1994-1997 レニフィルの冒険 (www.mangaz.com//book/detail/64101)

立派な剣士を目指す少年カイル君が、魔法がダメダメけっこうワガママお気楽白エルフのレニフィルと、頼りになる酒乱の姉御こと黒エルフのシルカに振り回されるギャグ漫画。素朴な絵とハイブロウエルフギャグの落差が良い。

作中では、トールキンを含めたエルフの起源とか、エルフドワーフとの確執とかを描いていて、意外とファンタジー世界の基礎がしっかりしているところもグッドポイント

この増田は基本的にギャグマンガの激しい言動とか苦手でげんなりしちゃうんだけど、この作品はボケやツッコミがおとなしい(相対的に迫力がないとも言えるのかも)ので楽しく読めた。それにしてはひどく下品なネタもあったりするんだけどね(ケンタウロスがひっくり返ったときに腹側を見て「わー馬並み」とか)。

1996-2001 交通事故鑑定人 環倫一郎 (www.mangaz.com/book/detail/2201)

漫画図書館Zでだいたい通用する面白さの尺度として、巻数が長いほど面白いというのがある。

つまり18巻あるこの漫画は安定して面白い。あと長いのは奇面組(3年とハイスクール)かね。

内容は車に関する事件物。交通事故鑑定人の環倫一郎が、アメリカ全土を舞台に助手のクリスティーナを引き連れ(しばしば引っ張られながら)交通事故が起きた原因を解明していく。この説明だけだと地味な漫画かと思うかもしれないけど、いつも丁寧語で迫力がない環は実は、交通事故工学の博士号持つアカデミックポストだし、また過去に草レースでカミカゼと恐れられていたほどのドライビングテクニックを持つ元レーサーだし、かなりアメリカンアクティブである

ます間違いなく面白い

1999-2002 めもり星人 (www.mangaz.com/book/detail/44951)

透明感のあるSF連作。UFO を信じている少年や、時のエアスポットに落ちてしまった冴えない中年のサラリーマンなど、日常生活のふとした変わり目に立った人たちがメモリ星人を名乗る少女みーむと出会う、ちょっとふしぎな漫画。

みーむは会話の端々で古今東西の古典から引用する; 「恋愛の本質は自由である。」シェリー、「人生は芝居の如し」福澤諭吉、「みーん みんみんみんみんみん み〜〜〜〜ん」これは引用じゃないか……。

こんな、穏やかなんだけど、選べる選択肢には必ずよりよい道があって、だけどもどの選択肢を選んでも結局人生の無意味さに諦めを持てるような作風が増田の好みである

なお作中にインセストタブーの場面があるので、苦手な人はご注意。

あと、再読した時に解説を梶尾真治黄泉がえりで有名)が書いていることに気がついてびっくりした。

1999-2006 犯罪交渉人 峰岸英太郎 (www.mangaz.com/book/detail/45831)

警視庁刑事部特殊捜査課交渉班(重要犯罪交渉人)という、重大事件での交渉がメインの警察漫画。

テロリストによるハイジャック事件やイジメられた少女の飛び降りの説得、銀行強盗犯への投降の呼びかけなど、犯人の心の葛藤と向き合い、死傷者ゼロすなわち犯人の無事すらも絶対条件とし、人生を諦めた彼らを現実(社会)へ呼び戻す場面が実に迫力がある。

作中のセリフより重要犯罪交渉人の説明を引こう

「交渉人が目指す解決というのは 常に死傷者ゼロですから」

主人公である英太郎ちょっととぼけた頼りなさそうな顔(本人談: 僕の場合はこのルックス自体が罠なんだ)をはじめとして、マイペースでゴーイングマイウェイの臨床心理士 酒堂さん、暗くて怖くて渋い元捜査一課の平光リーダーなどユニークキャラクターが、ただでさえシリアス全振りになりそうな警察漫画にユーモアを添える。

あと、手書き輪郭線の柔らかい感じがたまらない。特徴的な図作りなんだけど意外と読みやすいと思う。また内容的にも、おそらくオウム事件を下敷きにしている新興宗教団体「メシアの号令」への強制捜査(最終章カルト編)は熱量がものすごい。

パワーがある漫画である

その2(http://anond.hatelabo.jp/20161223120504)に続く。

2016-10-13

菱川六花とかい歴代プリキュア屈指の可愛さを持つキャラ

参考画像:

http://precure-diamond.tumblr.com/

http://www.pixiv.net/search.php?s_mode=s_tag&word=%E8%8F%B1%E5%B7%9D%E5%85%AD%E8%8A%B1

2016-10-12

アニメージュ表紙キャラ男女の変遷からみる女性読者の増加

人気女性アニメキャラの変遷。(http://prehyou2015.hatenablog.com/entry/animagefemale

上記の記事でのサンプルに採用されているアニメージュですが…個人的な印象として、【中高生オタ女子が一番手に取りやすアニメ雑誌がメージュ】だったので話の流れ的に「男オタの萌えるキャラ」なのにそこサンプルって?と疑問を持ちまして…思わず読者男女比が気になりアニメージュの表紙を男キャラのみ/女キャラのみ/男女混合でカウントしてみた暇人です。結構面白い結果になりましたので公開します。

■参考にしたサイト

ゆうゆうじてき(http://homepage2.nifty.com/yuyujiteki/etc/top.html

NAVERまとめ:歴代アニメージュの表紙まとめ(2000-2016)(http://matome.naver.jp/odai/2143969576830905201


キャラのみキャラのみ両方備考
1983138主人公ヒロインばっかり。男キャラバイファムキャラ
1984182キャラ増えた。ラムちゃんナウシカ、ミンメイ、美沙さん等。男キャラは犬ホームズ
1985256キャラは犬ホームズアムロ
1988442参考サイト様が欠番だったので88年へ。他、ガンダム機体とトトロあり。男キャラはAKIRAの金田ボーグマン女性人気の高かった侍トルーパー
1989462銀英伝表紙あり。
1990174キャラ1はSDガンダム…格好可愛かったので1カウント
1991183キャラはポルコ・ロッソ…!
1992542テッカマンブレードセーラームーン初出。ミンキーモモは1回のみ?男側多そうでいてサイバーフォーミュラ健全表紙だったりする
1993291ジブリ活躍中。男キャラマイトガインとパプワくん(パプワくん不在)
1994254ジブリのぽんぽこ。男キャラ未来冒険チャンネル5とGガンのドモン
1995264ガンダムW初出。そしてエヴァが初出。数字には表れないもののやっと女性向けらしさじんわり。
1996273スレイヤーズ初出。綾波率高い。
19971100エヴァ初号機ナデシコ初出。リナ・インバース率も高い。男1はアシタカ
1998182ラブ&ポップ実写映画)で庵野監督女優表紙アリ。CCさくらちゃん初出
1999372キャラ側にto Heart出てた。男キャラはカウボーイ・ビバップオーフェン
2000183キャラ側に最遊記初出。
2001435最遊記の登場により男キャラ表紙増える。
2002084増えたと思いきやザックリ消える。但しラクスいるから男女でカウントしたけどほぼ男子推し表紙なSEED初出。
2003831>突然の男女比逆転!!< 男側の内訳はSEED、犬夜叉、初出ハガレン最遊記。健闘している女子でじこ片瀬志麻おねがいツインズの子
2004804SEEDの勢いがすさまじく女子のみ表紙は皆無に
2005903SEEDとハガレン女子集客率が見て取れるしピンナップ感増し
2006525やっと女子のみキャラ表紙来たと思ったらNANAと別作品混合の女子表紙。
2007822ここでやっと灼眼のシャナが2回女子のみ表紙に。シャナすごい。
2008911他、魚の身体ポニョ。一人健闘し続けるシャナⅡ。
2009633けいおん初出。2回表紙をもぎとる。残り1回はマクロスFヒロイン
2010930キャラ内訳はけいおん×2回とアリエッティ
2011840けいおん×3回、ジブリコクリコ坂1回
2012831けいおん×2回、スマプリ1回。けいおんにより男性読者戻ってきた?
2013930たまこまーけっとプリキュア10周年、ドキプリ
2014840映画かぐや姫けいおんプリキュアオールスター思い出のマーニー
20151101両方の1は銀魂でかろうじて神楽ちゃん
2016910マクロスデルタフレイアちゃんと美雲さん

※参考のサイト様にはそれ以前の表紙の掲載もありましたが、引用元様にあわせて1983年からカウントしてみました。見落としやミスが大いにあると思います。ご容赦ください。


■以下、所感。

80年代ジブリ推しが多分だったり、元気な少年主人公の表紙があったりと割とほのぼのとした印象でした。ただし、魔女の宅急便のキキのピンナップ風とかあったしナウシカ様の人気も見えるというほのぼのの中のオタ感。

・女オタに人気だった(って聞いたことあるトルーパーも、普通な集合絵で特に女性向けのにおいを感じません。

・(金田の一枚絵ほしい)

90年代セーラームーン存在感単独表紙はうさぎちゃん、亜美ちゃん、セレニティはるか様でした。

男性キャラのみの表紙、健全宣伝絵気味だったのがピンナップ的になったのはガンダムWあたりからの印象を受けました。当時ジャニガン(ジャニーズのような少年ばかりのガンダム)とか揶揄されてた記憶があるので…女性読者増えたんでしょうか。ガンダム強い。人気余ってXのネタを取り込んだことは有名ですね。未見なのでX含めてそのうち見てみたいです。

エヴァは意外と綾波一辺倒でした。シンジくんはともかくアスカは…?今だとカヲル君も特集されるところですが、後方の登場からの人気爆発のせいか彼もいません。

・ということでWとエヴァでじんわり蓄積されていたかもしれない女オタ読者がハッキリと激増する様子が見受けられるのが2000年代引用元様でも「2010年を過ぎたあたりから(中略)男のリビドーを感じない」と言われておりますが同感です。

・逆転の起こる2003年頃。男女比を調べるつもりとはいっても、男キャラのみ表紙の場合にだけ作品名メモしていたのが、女キャラ側へと逆転したのは調べていて衝撃的でした。

男性オタク側にヒット作が無かったわけではなく、むしろ版権的あれこれもあるかもしれないんですが)あれだけヒットした涼宮ハルヒらき☆すたもありませんでした…既に客層が入れ替わっていたということでしょうか。そういえば、まどマギもない…。

・SEEDとその続編という長期に渡るアニメ女性にヒットしたのは大きいと思います。そして併せ技で「鋼の錬金術師」、前後の押しに「最遊記」のヒットが表紙から読み取れます。SEEDとハガレン、人気ありましたね。

・上記の私の「中高生オタ女子が一番手に取りやすアニメ雑誌」の印象はそのあたりで培われたもののようです。

蛇足ながら、下に2003年以降の男キャラのみ表紙の場合作品内訳も上げておきます。半端に略式で書いてますがご容赦ください。人気ランキングと照らし合わせると面白いと思います


作品名
2003犬夜叉ガンダムSEED、最遊記R、鋼の錬金術師
2004ガンダムSEED、最遊記R、鋼の錬金術師蒼穹のファフナー、SEEDデスティニー
2005鋼の錬金術師蒼穹のファフナー、SEEDデスティニー
2006SEED、今日からマ王!ガンダム映画コードギアス
2007BLEACH、コードギアスヒロイックエイジ、おおきく振りかぶってガンダム00
2008BLEACH、ガンダム00黒執事
2009ガンダム00黒執事鋼の錬金術師ヘタリア
2010黒執事ヘタリア戦国BASARA銀魂おおきく振りかぶって、デュラララ!
2011戦国BASARAイナズマイレブン、デュラララ!、TIGER&BUNNY青の祓魔師
2012イナズマイレブンTIGER&BUNNY、うたのプリンスさま、黒子のバスケ
2013イナズマイレブン黒子のバスケマギPSYCHO-PASS銀魂風立ちぬ進撃の巨人Free!
2014進撃の巨人Free!メカクシティアクターズハイキュー!、ダイヤのA
2015黒子のバスケ進撃の巨人Free!、デュラララ!、うたのプリンスさま、終わりのセラフ血界戦線弱虫ペダル
2016鉄血のオルフェンズおそ松さん銀魂文豪ストレイドッグス美男高校、アイドリッシュ・セブン

2016-09-18

宮崎駿ガメラシン・ゴジラ

うろ覚え申し訳ないのだけれど、アニメージュの関連誌か何かで、宮崎駿ガメラ批判する発言を読んだ記憶がある。

ガメラ宇宙怪獣バイラス」で、子供2人がバイラス星人に人質に取られてしまい、そのために人類側が降伏するという場面があった。これを指して、宮崎駿は「そんなのはありえない」という感じに発言していた(と思う。知ってる人求む)。

シン・ゴジラ」の例のシーンを見たときに思い出した。

かのシーンは、これへの応答でもあったのではなかろうか、と。

2016-02-07

10周年以降プリキュアはコンセプトを明確にすることを意識している?

ハピネスチャージプリキュア!10周年を迎えたプリキュアシリーズだけど、その後のGo!プリンセスプリキュア魔法つかいプリキュア!を見ていると、コンセプトをわかりやすくしようとしているのかなって感じがする。

それまでのプリキュアはどちらかといえばテーマ性に沿ったタイトルが付けられる傾向があって、タイトルからプリキュアモチーフ想像できるようなものではなかった。

でもそれは「プリキュア」という存在自体オリジナリティがあったから成立していたのかもしれない。

ところが段々「プリキュア」という存在が揺らいできた。良い意味でいえば「拡がり」を持ってしまった。

から、コンセプトをきっちり絞ることにした、のかもしれない。

ここで10周年以降のタイトルを見てみると、プリンセス魔法かいテーマよりはモチーフと言った方が近いような感じがある。

Go!プリンセスプリキュアモチーフお姫様だけど、テーマは夢だった。(まあ「Go!」にテーマに沿った意味が込められているのだけど)

とっつきやすモチーフタイトルに付けてコンセプトが明確になるよう心掛けている?

スーパー戦隊ライダーシリーズに影響を受けてるのかも。

ただの勝手妄想だけど。


そうなると、次のプリキュアはどういうモチーフになるんだろう、と予想がしやすくなる、というかすごいいろいろ考えたくなる。

女の子があこがれる何かをモチーフにするのなら、なりたい職業ランキングで上位の「パティシエ」「アイドル歌手」あたりはありそうだなぁ。

パティシエールプリキュア」……料理定番かもだけど、未就学児に料理ちょっと難しいかな。

アイドルプリキュア」は流石に最後の手段って感じがするけど、魔法かいが来たのならそのうちやってもおかしくはないかな。

「お世話」も女の子には定番だね。生き物とお話して力を借りて変身するプリキュアとか。ナースとか。

セイントテールジャンヌ的な「怪盗プリキュア」とかあったら面白そうだけど倫理的ダメそう。

あいろいろあるよね。



(書いてて「モチーフ」「テーマ」「コンセプト」の意味の違いがよくわからなくなった)



追記:今月のアニメージュ読んだらプリンセスプリキュアで「プリンセス」というわかりやすモチーフがあったので今回も女の子が好きなわかりやすモチーフをってことで魔法かいにした、というようなことが書いてあった。

2015-11-15

アイカツ!楽曲元ネタ探しをしてみよう

(思ったより反応をいただけたので少し追記しました。2015-11-16)


バンダイが展開する女児向けアーケードゲーム/アニメアイカツ!

アイカツ!はいわゆる「音ゲー」の一種で、トップスボトムスシューズアクセサリーの4種のカードを組み合わせてコーディネートし、オーディションという名のリズムゲームクリアしてお仕事をゲットしていくという仕組みだ。

当然、豊富なバリエーションオーディションステージが用意されるため、アイカツ!では年間20曲以上の楽曲が生まれている。

その楽曲の特徴は、キャラクターの声優とは別に歌唱担当が存在すること(STAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS!など)、とにかくジャンルの幅が広いということ、そして“攻めてる”楽曲が多いということだ。

アイカツ!の立ち上げにはスーパーバイザーとしてアイドルにも造詣が深いアニメ監督水島精二氏が関わっており、音楽制作については別のエントリを参照してほしい。

アイカツ!における水島スーパーバイザーの仕事について - Togetterまとめ

そして幅広いジャンルで攻めるという場合、楽曲の発注では、そのジャンルの先達の楽曲を参考にすることが当然多くなる。

特に水島氏はそこのイメージが具体的だったようで、アイカツ!の初期の楽曲は「何を参考にしたか」が比較的分かりやすい。

そこで、今回はアイカツ!の初期の楽曲を中心に、その元ネタ探しをしてみようと思う。(あくまで推察なので的外れなものもあると思う)


アイドル活動! 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アニメ主題歌にこそなっていないものの、アイカツ!の原点ともいえる曲で、ゲームの企画段階の初期に作られたものだ。

アイドル」というテーマの基本となる王道の曲であることから、当時の最も有名なアイドルグループを参考にしただろうことは想像に難くない。

明言はされていないものの、曲を聴いたイメージからおそらくAKB48ヘビーローテーションを参考にしただろうと推察できる。

【MV】 ヘビーローテーション / AKB48 [公式]

硝子ドール 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 帆足圭吾(MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!で最も人気があると思われる曲で、YouTubeでの再生数が350万を超える化け物である

いわゆる「メタル」であり、生粋のアイドルオタクである水島氏がBABYMETALを意識しただろうと考えることもできるが、

この曲はアイドルが歌うメタルというわけではなく、普通にかっこいいメタルなので、ベビメタ元ネタというには少し安易すぎる。

フルバージョンでは1分を超えるキーボードギターソロがあり、「ベビメタみたいにしてください」という発注だけではこの曲は生まれていないのではないか。

実は、この曲については元ネタが明言されている。

吸血鬼キャラを演じているユリカが歌う「硝子ドール」は特別にエッジのきいた楽曲ですが、あれも“NIGHTWISH”というオペラ風に歌いあげる女性ヴォーカルヘヴィメタルバンドを参考にしています。 」

VOL.14 監督:水島精二 インタビュー│クリエイターズ・セレクション│バンダイチャンネル

Storytimeという曲を聴けば、なるほどと納得していただけるかと思う。

NIGHTWISH - Storytime (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

(追記:DREAM THEATERっぽいとの意見もあるが、それは作曲の帆足圭吾氏がDREAM THEATERの大ファンである影響かと思われる)

DREAM THEATER - Forsaken (Official Music Video)

Growing for a dream 作詞 - 小内喜文 / 作曲 - 今井ひろし / 編曲 - 小澤正澄(YouTubeリンク)

硝子ドールで触れたインタビューにおいて水島氏は

「最初のうちは「アヴリル・ラヴィーンのようなポップスで」とオーダーしても、どこか抑えてしまうので、「存分にお願いします」と言うのも僕の仕事になりました。 」

と発言している。つまり、アヴリルのようなポップスアイカツ!の楽曲にあるのだということになるが、自分の考える限りではこの曲が最もアヴリル・ラヴィーンに近い。

もちろん没になった可能性もある。(例として、2年目に登場するDance in the rainという曲は実際にはかなり初期に制作されていた)

Avril Lavigne - Girlfriend

Angel Snow 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!アイドルテーマであることもあり、実際のアイドルイメージしたような曲がいくつか見られるのも特徴のひとつだ。

こちらの冬っぽい曲もおそらくそのひとつで、自分の考えでは広末涼子なのではないかと思う。

広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」は、ケンタッキーのCMでいつのまにか冬のイメージになってしまった竹内まりやが作曲している。

広末涼子 『MajiでKoiする5秒前』

fashion check! 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

ピチカート・ファイヴや初期のcapsuleイメージするようなキュートな「渋谷系」っぽい曲である

そのまま渋谷系っぽいオーダーで制作されたのかな、とも考えられるが、MVを見ると元ネタはなんとなく松浦亜弥の「ね〜え?」かもしれないと思った。

小さな箱の中で踊るというイメージが「ね〜え?」のMVと似ているかである

しかも、「ね〜え?」は編曲がピチカート・ファイヴ小西康陽(作曲はつんく♂)ということもあり、渋谷系から外れてはいないのだ。

松浦亜弥 - ね〜え?

ダイヤモンドハッピー 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

アニメの2番目のOPテーマで、主人公いちごとあおいと蘭の3人によるユニット「ソレイユ」の持ち歌というのもあり人気の高い曲。

疾走感のあるスカパンクです。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

こちらも元ネタが明言されている。

KEMURI 「PMA (Positive Mental Attitude)」 Music Video (SKA BRAVO Version)

戸松 遥「Q&A リサイタル!」 iTunesリンク

同じ地球のしあわせに 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 高田龍一(MONACA)(YouTubeリンク)

音ゲーにしてはかなりスローな曲で、おそらくアイカツ楽曲で最も遅いのでは。

エンヤ(アイルランド出身の歌手)っぽい壮大な感じがほしいとの要望で取り組んだ曲です。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

Enya - Only Time (Official Music Video)

Take Me Higher 作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 永谷喬夫(YouTubeリンク)

神崎美月、一ノ瀬かえで、藤堂ユリカの3人によるユニットトライスター」の持ち歌。

アニメでは、トライスターの結成にあたってメンバー選抜オーディションが行われ、物語上の重要な転換点で登場する曲である

STAR☆ANISとの雑談で「難易度の高い曲が歌いたい」って話が出て。ならばKalafinaのようなハモリが絡み合う感じがいいかなと。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

Kalafina 『Magia』

prism spiral 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!内に登場する近未来テーマブランドフューチャリングガール」をイメージした曲。

いわゆるテクノポップな感じの曲なので、Perfumeイメージなのかな?とは思うけれど、正直全くわからない。

2年目にもstranger alienというprism spiralの後継とでもいうべきテクノポップな曲が登場するが、単純にコンセプトから結果的にそうなっただけなのかもしれない。

(2015-11-19追記:prism spiralはどっちかっていうとハウスだろ、とお叱りを受けた。それは確かにそうかもしれない。stranger alienに引っ張られすぎて見失っていた。

 大変申し訳ない。そして指摘とかほかにあったらどんどんしてほしい、というかむしろ自分より音楽の詳しい人にどんどん楽曲を分析してほしい)

Perfume「ポリリズム」

wake up my music 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 岡部啓一(MONACA)(YouTubeリンク)

これに関してはちょっと楽曲からズレた話になる。

かつて一世を風靡したレジェンドアイドルユニットマスカレード」の代表曲となる1曲で、

アニメでは「懐メロライブガールオーディション」で「懐メロの曲」として、いちごとあおいがカバーすることになる。

そして、マスカレードピンクレディーモチーフにしているユニットだと思われる。

僕的にはピンクレディー。それこそ社会現象を起こしたアイドルイメージです。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2014年7月号より)

僕のイメージでは、マスカレードピンクレディーなので、キャンディーズくらい人気のライバルがいたんでしょう。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2014年8月号より)

けれども、曲のイメージとしてはピンクレディーっぽい感じはとくにないので、そこまでは意識してはいなかったのだろう。

その代わりに、面白い仕掛けとして、この曲のメロディーアニメの初期からBGMとして頻繁に使われており、女児にとっても「懐かしい」感じに聞こえるような工夫が為されている。

Thrilling Dream 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA

ドラマ「オシャレ怪盗スワロウテイル」のオーディションステージの曲。

ジャジーな曲で、怪盗がテーマなことからおそらくルパン三世を意識したところがあるのだと思われる。

スワロウテイル」はかつてマスカレードが出演していたドラマだったのを考えると、「ペッパー警部」も念頭にあったのかもしれない。

余談だが、現在放映中のルパン三世シリーズの監督はアイカツ!1年目にも深くかかわり、劇場版アイカツ!で監督も務めた矢野雄一郎さんである

「ルパン三世」オープニング映像

マジカタイム 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 高橋邦幸(MONACA)(YouTubeリンク)

これまた面白い曲で、はっきりと元ネタが存在する曲である

いわゆる「サンプリング」であり、クラシックの名曲が使われているのだ。

チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より「行進曲」のメロディーが使われている。

くるみ割り人形より「行進曲」(DTM)

KIRA☆Power 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACAYouTubeリンク

はっきりと元ネタがあるわけではないが、「EDM」「ダブステップ」をキーワードに制作されたことが明言されている。

「KIRA☆Power」は、ダブステップという攻撃的なサウンドの音楽ジャンルを取り入れた、かなり攻めている曲です。

ダブステップのように旬なサウンドは、あとで遅れてやるとダサイので、「やれるうちにやっておこう」と思いました。 - 石濱翔

(学研「アイカツ!オフィシャルコンプリートブック」より)

輝きのエチュード 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

劇場版アイカツ!で、いちごが歌うことになる1曲。

映画でいちごが出会うことになるシンガーソングライター・花音がいちごのために作った曲だ。

アイドルシンガー。異なるタイプの2人が出会い、新しい何かが生まれる。そんなストーリーを描きたかった。下敷きになっているのは、1980年代アイドルの歴史の転換点です」

制作陣が、80年代と現代をつなぐイメージとして共有したのが、あの名曲「赤いスイートピー」だった。そして、当時トップアイドルへの階段を駆け上がっていた松田聖子さんが歌うこの楽曲こそ、木村さんの言う「アイドルの歴史の転換点」だった。

アニメ「アイカツ!」に隠された80年代フレーバー 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版

さらに、花音のイメージ赤いスイートピー作曲者でもある松任谷(荒井)由実であるとも発言している。

ユーミン(松任谷由実)がイメージなので、フォークシンガーと言ってもいいかな。フォーカツ!ですね。」 - 木村隆一

(徳間書店アニメージュ2014年10月号より)

松田聖子「赤いスイートピー」iTunesリンク

チュチュ・バレリーナ 作詞 - 只野菜摘 / 作曲 - 石原理酉 / 編曲 - 成瀬裕介(onetrap)(YouTubeリンク)

アイカツ!3年目の2つ目のEDテーマであり、氷上スミレと黒沢凛が組むユニットダンシングディーヴァ」の持ち歌である

ダンシングディーヴァ」のイメージはSPEED。スミレが歌って、凛が横でダンスしている感じがカッコいいんじゃないかと思いました。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2015年6月号より)

Steady (SPEED)

恋するみたいなキャラメリゼ 作詞 - 辻純更/ 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

コード進行などがとても渋谷系っぽい。

ではなぜ渋谷系なのか。それは、このステージが「レトロクローバー」というブランドイメージしたものであるところにヒントがありそうである

60~70年代レトロフィーチャーなテイストイメージしました。参考にしたのは、ツイッギー(英国の女優、モデル、歌手)のファッション。 - 中屋有貴(バンダイカード事業部

徳間書店アニメージュ2015年6月号より)

華奢な体形からツイッギー(小枝)の愛称で呼ばれ、(藤原みやびが履くのをためらった)「ミニスカート」で話題になったツイッギーから着想を得ている。

そして、ツイッギーといえば連想するのがピチカート・ファイヴの「トゥイギー・トゥイギー」、繋がった。(ただのこじつけ

U-MV053 - Pizzicato 5 - Twiggy Twiggy

薄紅デイトリッパー 作詞 - オノダヒロユキ / 作曲・編曲 - fu_mou(YouTubeリンク)

大和撫子ブランド「桜色花伝」をイメージした曲で、とても和風。

近年よく耳にする「和ロック」な曲であるといっていいだろう。和ロックの出自についてはよくわからないが、「凛として咲く花の如く」「千本桜」などがよく挙げられるようだ。

紅色リトマス「凛として咲く花の如く」iTunesリンク

『初音ミク』千本桜『オリジナル曲PV』

フレンド 作詞 - やまだ麻美 / 作曲 - 山崎佳祐 / 編曲 - 南田健吾(YouTubeリンク)

何を意識して作られたのかはわからないけど、この多幸感がなんかすごい「っぽいな」と思ったので貼りたくなっただけです。

岡村靖幸「だいすき from エチケット」

タルト・タタン 作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - NARASAKI(YouTubeリンク)

氷上スミレの持ち歌で、懐かしの歌謡曲を思わせるような不思議な1曲。

Winkっぽい。音楽理論とか全く詳しくなくてほとんどイメージこじつけてるので公式ソースがあるの以外は参考程度に考えてください。

淋しい熱帯魚(M.V.) / Wink

最後に

アイカツ!にはほかにもたくさん良い曲がある。ロカビリーな曲や映画音楽のような壮大なもの、80年代ディスコ風、渋谷系テイスト……とにかく幅が広い。

自分の好みの曲が必ずひとつは見つかるだろう、というくらいいろいろやっている。

そして、ときどき思わぬ人が楽曲提供をしていてびっくりすることもある。(NARASAKI浜渦正志、ミト(クラムボン)、ナカノモリアヤコ、Kensuke ushioなど)

そんな楽曲を女児たちが聴いて成長すると思うと、音楽の未来は明るいなあと思ったりもする。

アイカツ!の○○みたいな曲ってなんていうジャンルなんだろう、と掘り下げたり、○○みたいな曲が作りたい、と作曲に手を出してみたり、

そんな楽しみ方もできるのもアイカツ!の魅力のひとつではないかなあと感じているわけである

2015-06-07

http://anond.hatelabo.jp/20150607042259

5つ星のうち 5.0 宗教と「王道」, 2004/3/31

投稿者 torux - レビューをすべて見る

レビュー対象商品: 風の谷のナウシカ全7巻セット ―アニメージュコミックスワイド判 (アニメージュコミックスワイド版) (コミック)

私の職業科学者です。そして科学宗教の一つです。私がそうはっきりとした自覚を持っているのは、この物語を読んだからかもしれない。「風の谷のナウシカ」はそういった深い哲学的意味合いを持った物語です。

宗教としての科学は、論理という神の名の下、世界「真実」を作り出して人々を啓蒙します。世界「真」と「偽」に二分し、社会「真」であることを暗に、しかし強く要求します。

私はこの「風の谷のナウシカ」を、人間宗教を乗り越える物語だと感じました。しか人類宗教なしには生き長らえられないのではないか。同時にこの物語は、そうとも言っているように思えます宗教を乗り越えて初めて見えた命の本質、その絶望に対する希望として、作者は「王道」を物語の中に用意していますしかしこの「王道」について、作者が詳しく語ったほかの作品を、私は寡聞にして知りません。

ニーチェがその死を報告したキリスト教の神が、未だアメリカのような強大な力を動かしている現代ゲーテルがその不在を報告した科学の神もまた、未だ生きつづけて強大な力を誇示しています。「王道」はこれらの神の内に存在するのでしょうか。

2013-02-02

ファンが自分一人になっても、その作品を愛し続けられるかどうか


ネットが身近なものになって、流行の変化や勢いが目に見えるものとなった。

pixivの、ニコニコ動画の人気ランキングを見れば最近流行りは、わりと一目瞭然だ。

Twitterの登場で同好の士と語り合うのも気軽なものになって、一体感も簡単に得やすくなった気がする。

私が中学生の時は、私にとってまだネットは身近なものではなく、書店アニメ雑誌が全ての情報源だった。

図書館に置いてあるアニメージュを数冊借りてきて部屋で読むのが楽しみだった。

アニメが終わり、新しいアニメが始まる季節はとても心躍る季節だった。

アニメ雑誌存在を知る前は毎日テレビ欄をチェックし、丸新とついたものは片っ端から見ていた。

面白いもの面白くないものは当然あり、一人で批評したりしていた。

語れる友人はいなかった。

特定の作品を好いている女子はいたが、私のように全てのアニメをチェックしている、

などというアニメオタク女子は私の周りにはいなかった。だから、作品への感想は、自分が抱いた感想が全てだった。

誰かがこう言っていた、等の他人の批評に影響されていない、混じりけのない感想しか私にはなかった。

今ではどうだろう。

アニメを見る。2chやツイッターアクセスする。そこにはそのアニメを見た視聴者感想に溢れている。

あるアニメが人気を博す。2chやツイッターアクセスする。そこにはそのアニメを見た視聴者感想に溢れている。

読んでいるだけで一体感のようなものを感じてくる。

一方で、作品そのものへの思いは、誰かとの話題の共有手段に成り得るかどうかに比例している感じが強くなる。

語り合うのが楽しいまり、作品への自分感想は置き去りにしたまま、喋る。

本当に好きなのかどうか分からなくなってくる。


あり得ない仮定だが、ファンが自分一人になっても、その作品を愛し続けられるのだろうか。

ただ、一体感・共有感を得たいがために作品を好きになっているのではないか自分は本当に面白いと思っているのか。


人気作品というだけで好意的な先入観を持つ。

それにどれだけ自分は振り回されているのだろう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん