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「ワンチャンいけんじゃね?」若者の間で「ワンチャン」という言葉が流行した深い理由 | ニュースな本 | ダイヤモンド・オンライン
この記事がバズっていて、著者は若者論とか世相を絡めて自論を展開してるけど、結論から言うと、ただ便利だから使われているだけだと思う。
ワンチャンはブコメでもあるとおり、元は麻雀用語だし、今の意味に近い格ゲー用語だとしてもアラフォー世代が普通に使っていた。
麻雀用語時代は「ワンチャンス」と略していなかった。ちなみに同じように「ノーチャンス」、「ツーチャンス」などもあった。
詳しくは麻雀の説明になるので省くが、面白いのはこの時のチャンスは、相手にとってのチャンスを指していたことだ。
「相手にとってはワンチャンスしかないからノーチャンスほど安全ではないが、なんとか見逃してくれ」
この麻雀勢のワンチャンスがいつから使われたかは流石に不明だが、相当古いと思われる。
ところで、アラフォーより上の世代にとってゲーセンというのは色々な属性の人たちを内包する場所だった。
オタク、ヤンキーだけでなく、格ゲー勢、ミニ四駆勢、ボドゲ勢など、おもちゃ屋に来るようなやつがたくさんいた。
今ほどジャンルのボーダーがなく、いろんなゲームをやる人が多かったのだ。
当然麻雀も同じゲームということで格ゲー勢でたしなむ人が多かった。
格ゲー界のレジェンドであるウメハラ氏が雀荘で働き、一時はプロを目指していたことを知っている人も多いだろう。
当然格ゲー勢にもワンチャンスという言葉が広がっていくのだが、ここではっきりと意味が変わる。
格ゲーにおいては「劣勢の状況においても、一度チャンスを掴めば逆転できるような状態があること」を指すようになるのだ。(格ゲーWIKIより)
ピンチな状況であることはもとより、さらにプラスな状況に持っていける状況を指すことになる。
ここが麻雀との大きな違いで、麻雀におけるワンチャンスはプラスの状況には持っていけない。
ここでほぼ今の使われ方と同じような意味になるのだが、この格ゲーのワンチャンを使い出した世代はアラフォーがほとんどである。
「ピンチな状況じゃなくても期待値の低い状況でとりあえずやってみる」
だから繰り返しになるが、ワンチャンの言葉を一般に使い出したのはアラフォーあたりの世代で、そもそもその世代でもゲーム以外では「もしかしたら」程度の意味で使っていた。
とりあえずやってみるとかチャンスにかけるといったような意味の略称言葉がなかったと言うだけの話だ。
ちなみに、今では普通に使われているガチ勢エンジョイ勢みたいな、「〇〇勢」という言葉や、
同じ行動を延々繰り返す「一生」も、元はゲーセンコミュニティの言葉だから、格ゲー勢の言葉は端的に状況を伝えやすい言葉が多いのだと思う。
コンビニで何かを探してるんだけど何が食べたいんだか分からない。
甘くなく辛くなく脂っこくなく塩っぱくもない何かが食べたい。
そんな風に思うこと、みなさんにはありませんか。
これ小技なんだけどツイッターをぼーっと眺めると大体解消しますよ。
文字情報なんて全然頭に入ってこないのに他人の感情が流れてくのを見てるだけで安らぐ。
ほとんど表情に出ないけれど、本当は誰もが心を持っているって確認する作業が必要なのかも。
同じ車両に乗ってるサラリーマンたちやエレベーターに乗り合わせた女性も、心があって。
世界に溶け込むために普通の仮面を被って社会人を演じているけど、みんなそれぞれ悩みある人間で。
愛おしき赤の他人の無関係な人生をチェックする日課… でも今日は違った。
「子ども嫌いの治し方教えて」—— anond.hatelabo.jp
読書感想文が苦手だった。
感想を考えなくっちゃ、っていう気負いが脳のメモリに常駐して読書体験の純粋さを損なうから。
どんな感想を返すかを中心に思考が成長してしまい、ストーリーの情景が入ってこないんです。
そこんとこ十年来の友達は心得てて、お互いオススメをするときはただ黙ってリンクだけ投げる。
本は買って渡す、感想を催促したりはせずに、読まずに捨てたとしても文句は言わない。
だから頂いた約600件程度のアドバイスを読む前に言いたい事を言ってスッキリしとこうと思います。
最初の約束通りに助言を座って聞くけど、前提として追加で何も実践しない時点では返信しません。
3週間前の文章の中の私も言ってる、解釈を挟まず丸飲みにするつもりで聞けと。
およそ半月前の執筆時点で、日記を読んで力を貸してくれる善意の人はごく少数だったんだけど。
優しい人たちの助力のおかげで冷静になることができた。
改めて読んでみると私の日記には誤解されるかもしれない部分がある。
絶縁のピンチに見舞われてたわけじゃなくて、友人は珍しくブチ切れてたけど翌日からは普通に仲良し。
まあ友だちってこんなもんよね、関係値と距離感は熟練してるけど全ての話を理解し合わなくていい。
議論に出てきた全てのトピックを突っ込んで問いただたりはしませんよ。
スープストックの事件を話してたので独身女性の話だと勘違いする人も出ちゃうかも、と気になった。
あまり好きな言葉じゃないけど(というのは定義が曖昧だからだけど)私は言うなれば弱者男性です。
おそらくご存知ないと思うけど保険料って下がってくと月額千円になるんですよ、知ってました?
恋人どころか女の子と手を繋いだ経験さえないので、子どもを作ればいい、があっても泣くしかないです。
いつぞやのトゥゲッターもスープストックの赤ちゃん歓迎策を非難してたのは独身女性なんて言ってた。
だけど私には偏見としか読めなかった… だって女性かどうかなんてワザワザプロフィールに書きますか?
あと受け身の態度につけ込んでメンタルよわよわ侍だから口調はマイルドに、があえて無視される怖れ。
自分が気持ちよくなるためだけの痴漢のごときマウンティングをかましてくる愚か者も現れると思う。
彼がどうして愚か者だと分かるかって?
それは自分の事しか考えずに他人を迫害する奴が語る「子どもを、人を好きになる方法」なんて何の説得力も持たないから誰も耳を傾けないし、そもそもアドバイスじゃないからです。
黒人やゲイたちが迫害されてきた時代から人間が進化したと考えるのは誤りだ。
カンブリア爆発だって1000万年掛かってるんだから、生物の進化はそう簡単には表面化しない。
迫害の対象が子ども嫌いの独身女性という新しいマイノリティに移り変わっただけかもしれない。
社会的制裁とか言いながら異端を虐めて正義ぶる『普通の人』はまだまだ多いはず。
世界に溶け込むために被ってる仮面には、実はサイズなんてなくて。
みんな一様だから靴擦れみたいに負担がかかる、その鬱憤を晴らすために他人を殴るというわけ。
もちろんストレスを生む仕組みが社会にあるからと言って個人が免罪されたりはしないのに注意ね。
ところで当時受けた数少ない指導は言われた通りに実践してるけど、まだ効果が表れた実感は無い。
お母さんたちの苦労や理不尽は調べるほど出てきて…。
特にツイッター白ハゲマンガに心にガツンとくるものが多かった…。
でも親たちに共感するのは直接私の子ども嫌いを治してくれる訳じゃないのにも気付きました。
なんというか声の時点で、もうキツイんだよね…、あと何を考えてるんだかわからないのも怖い。
気持ちをぶちまけたら心が軽くなってきた、さあもう貰ったプレゼントを開こう、この瞬間を楽しみにしてたんだ……✨
クラファンに対して乞食とか言ったのが名誉棄損認定されましたね。
暇アノンの連中は対誹謗中傷の裁判費用として金銭を募る事例が多くありました。
それらに対して金儲け目的だの乞食だの言ってた反暇アノンの人たちがいましたが、
石川さんの判例を考えるとそれらも名誉棄損になる可能性は高そうですね。
反暇アノンはフェミニズムと親和性が高く石川優美さんに賛同してる方も多そうですが、裁判に限っては塩を送ってそうでちょっとだけ面白かった
主人公達が大人になった姿をみせるオトナプリキュアもいいんだけど、俺がみたい20周年作品を妄想して置いとく。(ちなみにプリキュアはあんまり見たことない。初代とアラモードくらい)
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近所にすむ幼馴染の4人。 5年生3人と4年生が1人。親同士の付き合いもあり、家族みたいな関係だ。
ある日、小学校帰りの4人は犬に食べられそうになっているボロボロで動けなくなっている妖精みたいな謎の生物を助ける。
「なんか死にそうだったから助けたの。うちに置いてあげていい?」
「……。うーん、それじゃーちゃんとお世話するのよ?」
「はーい」
謎の生物に地域の平和を守って欲しいとお願いされ、学区内の平和を守るクラブ活動をはじめる4人。心配性の口煩い親にバレると面倒なのでこの活動は親にも内緒だ。
地域の平和を守る活動は小学生のおままごとみたいなものから、少しずつ奇怪な出来事に巻き込まれるようになる。そして色んな結果の果てにそれぞれプリキュアになる4人。
ある日、数々の謎な事件を解決したり怪物達を倒してきてこの内緒のクラブ活動が楽しくなってきた4人は、気が緩んでちょっとしたミスから絶体絶命のピンチに!
変身も解け意識を失う4人。
「こんなにボロボロになって……」
「……よく頑張ったね」
ふたりは古めかしい時代遅れの携帯電話のようなものを手に持ち、お互いの手を握り合うとあたりが光に包まれる。
そして光がはれると黒と白のバトルドレスを身につけた中学生くらいの少女たちがいた。
「闇の力のしもべ達よ!」
「とっととお家に帰りなさい!」
「気づいたら早く帰ってきてね」
「好物のチョコとクリームのショートケーキつくって待ってるわ」
あの子達には内緒にしてね、と妖精に言い残して帰路につくふたり。
帰りしなに気を失っている4人を優しく見つめてつぶやく
「悔いのないよう頑張れ」
「楽しむ事を忘れずにね」
仲良く喋りながら歩くふたりの大人の姿は、20年前から変わらない。
次の日からも内緒のクラブ活動に勤しむ子供たち。一度失敗したかもしれないけれど、そんなものは成功の下準備でしかない。
挫けず、めげず、そして楽しくクラブ活動を続ける4人の顔は今日も笑顔だった。
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みたいなー。
東京と言い張る千葉夢の国に行くために電車に乗ってたらあった。
まず間違いがないように事実を確認しておくが、私はブサイクである。そしてガリガリである。
だが、それでも痴漢に遭うってことあるんだなと。ブサイクの方が痴漢に遭うって話はネットで見たことあったけど、それでも頭のどこかで肉付きのいい子が狙われるんだろうと思ってた。
これまで、痴漢にあったという話を聞くたびに実際に口に出すかは別にして、内心では「相手の手を掴んで、この人痴漢です!ってやれよ」とか思っていた。
けども、、、まあ、実際にあったら無理無理、まず超怖いもん。
相手の手が結構ゴツゴツしてることが感触でわかったわけだけど、まあそんな相手の手を掴んでこの人痴漢です!なんてできるわけはない。
ていうかそもそも相手が自分と似たようなヒョロガリだったとしてできるか?って言われたら、今の私なら自信を持って無理だと言えるね!
やっぱり自分は安全だという思い込みがあったから、これまでは声を出せとか無責任なこと思ってただけだわ。
ところで、増田はまあ有り体に言って田舎もんだ。私の田舎の電車ってものはとても空いている。知らない人と一つ空けずに座れない状況が混んでいるというレベルだ。
これでは採算が怪しいとか減便とか廃線とか、そういう噂も出るよなって感じだ。
そんなところに住んでいると東京の乗車率は本当に異常だ。詰め込みすぎだろ。
しかも5分に1回電車が来るのに毎回コレってどういうことだよ。
まあ、電車の混み具合に関するイライラはとりあえず置いておこう。
だから始めは自分が触られてるという自覚がなかった。旅行に行って少しハイだったのもあるだろう。
なんか尻に当たってるようなと自覚した時には尻より前の方に手を這わせてきていた。
まあいわゆるスジをなぞってきてた。
そんな状況を察した瞬間に、今の状態は、痴漢が「コイツはイケる!」と思って調子に乗っている、よく聞くような状態だと理解した。
要はピンチってことだ!!
「ほぁ!」みたいな声が出そうで、また別の意味で怖かった。これで喘ごうものなら私も立派な変態みたいだから。
まあ、そんな目に遭いつつも「やめろそこはまだ新品だぞ」とか脳内でツッコミを入れてた自分は既に色々と終わってる気はした。
しかし変態かもしれないが、それでも痴漢は怖かったし気持ち悪かった。
もう二度とこんな目には遭いたくない。
今度から、連れとは現地集合とか危険な真似はしないで、複数で行動しようと思う。
とにかく東京は怖いところだった。
それ自体は否定しない、が、その裏で深く悩みを抱えるパパの存在を忘れないでほしい。
そういったレッテル貼りが横行している。
実際そんな人もいるのかもしれない。が、社会的に育児への積極参加などが後押しされた結果
当事者でない人が想像するよりも多くのパパが家庭に育児に奔走していると思う。
私自身、フルタイムで家計を支える仕事をしながら、掃除に料理、弁当作りに子供の送迎、土日は子供を遊びに連れ出すなど、全力で家事育児をやっている。
それでもパパは前述のレッテルがあるので、ちょっと愚痴でも零そうものなら
「家事もしないで」「ママはもっと大変」と四方八方から撃たれてしまう。
ワイドショーでも同じように父親批判。CMではパパ臭いが平気に扱われ、パパの周りは「パパを批判するコンテンツ」でいっぱいです。
一部の人にとってSNSは愚痴のはけ口になっている側面がありますが、
インターネット掲示板やSNSなどではこの手のレッテル貼りは顕著なので、うかつな発言はできません。
私自身の体験からの話になりますが、カウンセラーや自治体の育児相談も同じです。
必ず「家事はされていますか?育児は協力していますか?」から会話がはじまりますし
ひどいときには「家事・育児はやっていないもの」と決めつけたアドバイスをされることがあります。
ガルちゃんやママスタといったコミュニティもなく、頑張るパパには逃げ道がないのです。
でも子供の笑顔が癒しになるでしょう?と言われることもあります。
その通りです。ですが、いつもそうとは限りません。
子供は時に残酷です。結局はママが大好きな子供が多いのです。これは本能によるものだと思います。
どれだけ頑張っても、どれだけ尽くしても「パパはやだ。ママがいい。」と泣き叫ぶイヤイヤ期になると
こうして苦しみながらも、パパは仕事にも邁進しなければいけません。
いくら女性の社会進出が後押しされていたとしても、いくらイクメンが推奨されていても
家庭の主たる収入源がパパの仕事に依存されている現状が変わっていません。
こういうと女性も頑張っている!という意見があるのですが、もちろんその通りな側面がある一方
「家計の主たる収入を30年等の長期間支える責任」が甘く見られているという現実もあります。
いざピンチとなれば辞められる役割ではなく、また将来を見越して収入増を狙う出世やキャリア形成も必要な仕事と、「余裕を生むための、家計を支援する仕事」は苦労がまるで違います。
将来を見越して嫌なこともしなければならない、勉強もしなければならない、チームや組織の責任も背負わなければいけない…たくさんの義務や責任が多くのパパにのしかかっています。
そのうえ、昨今はアファマティブアクションの結果、こうした努力が出世に結びつかず、女性優遇の出世環境すら生まれています。当然女性の社会進出のことを考えれば必要な措置であることはわかりますし
女性の中にはこうした責任を背負って仕事されている方がたくさんいらっしゃるのはわかっていますが
あくまでパパの目線から見ると、仕事のつらさは変わらず、何なら重く、悲観的なものになっています。
こうした苦しみはパパだけではなく、ママにも似たようなものは当然あると思います。
ママの苦しみは、女性の苦しみを含めた形で、社会的な合意が形成されており、少しずつ改善が進んでいるように思えます。(牛歩ですが)
一方、パパの苦しみはほとんど話題になりません。改善が進むどころか、女性/ママへの改善のあおりを受けて何なら悪化しているとすらいえます。
ここまでまとめてみると・・・
・どれだけ尽くしても子供のイヤイヤ期には「パパいやだ、ママがいい」と泣き叫ばれ
それでも頑張っているパパにもっと注目して支援が行われる社会になってほしいとおもいます。
もしあなたの家庭に頑張っているパパがいるのであれば、労わってあげてほしいのです。
ことにふれ愛情を伝えてほしいのです。セックスレスも解消すべきですが、それはなくとも愛と感謝を伝えてほしいのです。
父の日や記念日を無視したり、適当な処理をしないでほしいのです。
頑張っているパパはママを、家族を愛しているから頑張れるのです。ぜひ、愛を伝えてあげてほしいです。
同じように頑張っているパパは、ママをもっと愛して、愛を伝える努力をすべきです。
当たり前の話ですがママも大変なのです。何ができている、できていないとかではなく
ただただ愛することと、愛を伝えることが大事です。
ぜひ、お願いします。
職業ボディビルダーのきんに君、酒場で仲間を募るもボディビルダー職がない事に気付き愕然。
そこで似た職業である踊り子になり、筋肉美で敵を魅了する踊り子として無双。
「ボクは魔物でも出来るだけ傷つけたくない!やー!ハッ(笑顔)」と言って魅了だけに筋力を使うが、世界の惨状を目に考えを改める。
バフについては「良いんですけど、ボクはちょっと注意が必要かなと思います。」と敬遠。ピンチになって仲間にバフをかけられた時も、バフをかけられた自分の不甲斐なさを嘆き、更に自分を鍛える。
きんに君の体は異世界でも目立つがそこはやはりなろう世界。自分の三倍以上のデカさを持つマッチョたちがごまんといる。しかし怯まず自身の筋肉知識を広め、人間側の戦力底上げを行っていく。
レベルが上がる毎に、戦闘中ボンジョビのあの曲が流れるようになったり、タンパク質の吸収量が上がるなどする。また、調合師スキルを上げプロテインパウダーを生成できるようになる。
あのさぁ〜?
男の人って、なんでそんなに生活音が大きいんですか?
ドア、ドーンッ!!!!て閉めるじゃないですか?
冷蔵庫もバァーンッ!!!干し終えた洗濯物をピンチから外すときも突如7cmの雹が降ってきたみたいな音を立てながら外すから仰天です。仰天なのです。
歯磨きも釈迦!!!釈迦!!!南無阿弥陀仏!!!ブッペッ!!!ヴォエエエエエッ!!!って本当におかしい。どう考えてもおかしい。地の底に棲む悪魔みたいな声で歯磨きするじゃん。意味わからない。
それを指摘すると「そんな大きな音を立ててるつもりはない」って。
まず謝れと。その件についてとにかく不愉快だから謝れと。女の子の気持ちを察しなさいよ、と。
だいたいなんなの?
「そんなつもりはない」って。
そう感じている私がおかしいってことか!
あァ?
「ごめんなさい」ってよ!!!
なんなの?マジなんなの?
本当はこういう文書くのどうかなあと思ったんですよね。
こんなこと書いて自称ジャンルの治安維持を名目にしたお気持ちヤクザみたいなファンって言われると困るなと思うけど、言われても仕方ないしなと思いましたし。
対象は子供向け作品ですし、実写作品で現在大人気のコンテンツですし。
でもちょっと昨今の意見の分かれ方を見まして、「考え方を変えろとは言わないけど頭の片隅には置いておいて欲しいな」と思ったので書かせて頂きました。
大人気の特撮シリーズでウルトラマンってシリーズありますよね。
去年大盛況でしたね、「シン・ウルトラマン」とか。
最近新しいウルトラマンと番組の放送時期の発表が来たり、今も新情報のカウントダウンが行われていますね。
その新情報を巡りまして、その中の一つの作品、「ウルトラギャラクシーファイト」という作品が今注目を集めています。
「ウルトラギャラクシーファイト」は今3シーズン?3作品?出ています。
最初のシーズンは今「ニュージェネレーション」というジャンルで分類される新しいウルトラマン達(キャラ名は沢山いるので割愛します)にスポットライトを当てた話でした。
その次のシーズン、「大いなる陰謀」、続く「運命の衝突」ではアブソリュートタルタロスという新しい敵、その仲間たちがやってきて、ウルトラマン達は新しい脅威に立ち向かわねばならない…という話でした。
「ウルトラギャラクシーファイト」というシリーズには実は基本ウルトラマン達しか出てきてません。
世間によく知られている、「人間とウルトラマンが何らかの要因で一体化し、その正体を隠し続けながら日夜地球に訪れる脅威と戦っているよ」という話では無いわけです。
まず「ウルトラマン」という作品は「円谷特撮ヒーローシリーズ」の一つです。
世間でよく知られているミニチュアのジオラマや、火薬による爆発、ウェットスーツや着ぐるみを着用したキャラクター達との戦闘を工夫を凝らして撮影したシリーズですね。
怪獣の口から出る光線で吹き飛ぶ街、逃げ惑う人々、ウルトラマンが怪獣に投げ飛ばされてその背中で押し潰される建物。
そしてウルトラマンと一体化することになった人間の苦悩、その秘密を隠し続けなくてはならないジレンマ、戦闘が続く中で人々を守るために常に選択と苦難に向き合わなくてはならない日々。
そして、人間とは全く違う存在、「ウルトラマン」達と種族を超え、文明を超え、理解し、絆を深め合うストーリー。
心が踊りますね。
長いので以降「ウルトラギャラクシーファイト」は「ギャラファイ」と略させて頂きますが、ギャラファイには実は人間、出てきません。名前を呼ばれたりはします。
ほぼウルトラマンと怪獣と星人と、「アブソリューティアン」と呼ばれる強大な敵の物語です。
「ウルトラマンとは人間との関わりを大事にした作品ではなかったのか」
「俺はウルトラマンが自分より脆くて弱く、利己的な存在である人間と接して影響を受けたり与えたりするのを見たいんだ」
という意見が出てきました。
「特撮らしく、人間にとっては巨大な建造物を軽々と超えてしまう身長を持つ怪獣とヒーローが戦い、街を破壊したり守ったりしながら戦うのが見たい」
「何かを守るために戦うのがウルトラマンではなかったのか。人間との関わりもなく大義名分もない戦いをされるのはウルトラマンではない」
という意見も見ました。
かなり前の作品なんですが「ミラーマン」という作品があります。
「ミラーマン」は大人も楽しめる特撮として作られた作品なので初期の方はかなり人間にスポットライトを当てた話があります。
自分の出自に苦しむ主人公や、生き別れになった親子、すれ違う恋人、心の寂しさを紛らわすために変な宗教にハマる人とかね。
でもその人間ドラマより、ミラーマンで人気だったポイントは「ヒーローが巨大化して巨大な怪獣と戦う」という所だったそうです。
これの裏付けになるかもしれない話がありまして、「ミラーマン」には裏番組として「シルバー仮面」という作品がありました。
ミラーマンが巨大化して怪獣と野山をころげ回って殴り合いをしている頃、シルバー仮面は商店街で敵を追いかけ回していました。
結果的に言いますとシルバー仮面もこれを受けてシリーズ中盤から巨大化能力を手に入れています。
つまり「巨大化したヒーローと怪獣の戦い」は視覚的なダイナミックさもさることながら、ただ大きくなったのではなく、戦う中でセットを派手に壊したり、爆発で吹き飛ばすあの迫力で人の心を引き付けるのだ、ということが証明されたわけですね。
それがギャラファイになりますと、まず舞台が宇宙の上にウルトラマン達の故郷、光の国とその周辺の惑星ですからまずみんなウルトラマンサイズで物が出てきます。
ウルトラマンが見上げるくらいの高いタワー、ウルトラマンと同じくらいかそれよりちょっと身長が高い敵。
その辺を壊してもあんまり心が痛まなさそうな岩だらけのなんにもない惑星。(焼き尽くすと心が痛みそうな緑に囲まれた星もありますよ)
これは確かに先程述べた特撮のいい所が全部取り去られたように感じますね。
その辺のゴツゴツした岩が光線で溶けたり切り落とされても、街中で戦闘している時、もしかしたら逃げ遅れた人がいるかもしれないビルが崩れて「ああっ大変!」という気持ちはちょっと湧かないかもしれませんね。
皆同じような身長の敵やウルトラマン達がボコスカ殴り合いをしてもその辺の人間の喧嘩にしか見えないかもしれませんね。派手な光線やアクション、音が付いていても。
なんでかと言うと「ウルトラマンに恨みを持つ連中」が大半だからです。
理由はまだはっきりと明かされていないのですが、ギャラファイ2、3でアブソリュートタルタロスは、自らもその一人である「アブソリューティアン」という種族の存亡のため、ウルトラマン達を排除したいと思っているのです。
なので歴代のウルトラマン達に倒されてきて、ウルトラマンに恨みを持っている強敵達を主に蘇生させて戦いに臨んでいるので割と地球は安全(多分)なんですよね。
となると「地球がピンチだから地球人の皆!力を貸して〜!」ともできませんね。
ウルトラマンシリーズのテーマの根幹である「ウルトラマンと人間の関わり」も描かれないわけです。
こうして描いてみると結構困りましたね、ウルトラマンシリーズの魅力の大半を削り落としているわけです。
でもギャラファイが全く魅力的では無いのか、と言うとそんなことはありません。
大きなポイントは三つ。
「ニュージェネレーション以前の歴代のウルトラマンをかなり網羅している」
「登場回数が少なかったウルトラマンのモードを細かく拾っている」
「各作品やメディアミックスにわたる小ネタを各所に織り込んでいる」
というのがポイントです。
みんなご存知ウルトラマン。
そのウルトラマンを最終話で迎えに来たゾフィーを初めとする「ウルトラ兄弟」と呼ばれる昭和から生み出されてきたウルトラマン達。
俗に「平成2期」と呼ばれるコスモスを始めとしたネオス、ネクサス、マックス、メビウスのシリーズに登場するウルトラマンたち。
そして、ウルトラマンUSAやパワード、グレート、リブットといった海外作品に登場したウルトラマン達。
ギャラファイ3にはミニアニメや劇場版作品だったナイス、ゼアス、ボーイなども参戦していますね。
これらを合わせると実に沢山の様々なウルトラマン達を登場させてくれたのがこのギャラファイシリーズです。
実はこの中には
「作品が発表されたものの、長らく客演もなく後日談でどこへ行ったのか、今何をしているのかも分からなかった」
「作品終了後、メインのウルトラマンしか客演がなく、サブのウルトラマンとどんな関係になっていたのか分からなかった」
「作品が終わったあとも、一緒に戦った仲間と協力して任務についている」
「とある惑星に留まり、誰かに力を与えたり、道を示す役割をしている」
そして次のポイントですが、今まで登場回数などが少なかったウルトラマンのモードチェンジなどを生かしているのもギャラファイです。
ギャラファイ2の時大騒ぎでしたね。
ウルトラマン達の危機に、共に戦った仲間であるウルトラマンジャスティスとともに駆けつけたウルトラマンコスモスのスペースコロナモード。
ご時世がご時世でしたから名前的に出せないんじゃないかって言われていたのにまさかの登場です。
スペースコロナモードってウルトラマンコスモスの劇場版にしか出ていないんですよね。
しかも宇宙での活動に適したモードですので地球に来るとよく知られてる青いルナモードやエクリプスモードになっちゃう。
でもギャラファイは宇宙空間の話なので何とスペースコロナモードでの登場に違和感がなかったわけです。
そして極めつけはウルトラマンコスモス劇場版3作目に登場したコスモス個人としての究極形態、フューチャーモードに、同じくウルトラマンコスモス劇場版3作目に登場したウルトラマンジャスティス クラッシャーモード。
そして更に2人が合体したウルトラマン、ウルトラマンレジェンドまで。
同じシリーズのクロスオーバー作品で客演は何となく予想出来ても、ここまで丁寧な客演での活躍描写はなかなか他でも見られないはずです。
そしてもうひとつ、ギャラファイ3に登場したウルトラマンネクサス、ウルトラマンノア。
ウルトラマンネクサスは「ウルトラマンネクサス」個人として三つの形態を持ち、ギャラファイではその全ての形態を披露しました。
そして特筆すべきは、ウルトラマンネクサスが持つ固有の能力、別次元を展開し自分を含めた対象をその空間の中に取り込む「メタフィールド」の能力を作中で描写したことです。
ウルトラマンノアはウルトラマンネクサス最終話に登場したウルトラマンであり、その特殊性は、客演したウルトラマンゼロが活躍する「ベリアル銀河帝国」でも書かれています。
しかしそれ以降の登場が殆どなく、ギャラファイで登場した際は多くの人を驚かせました。
ギャラファイではジャスティスのスーツなどがそうなのですが、ショーイベント用のスーツを転用したりして使われています。
しかし長らく登場の無かったノアは綺麗に新しく作られて登場したわけです。
ギャラファイ2ではコスモス、ジャスティス、ネオス、セブン21、80が共闘する話があります。
平成2期組、一人は昭和と一見関連性が分からないように見えるこの組み合わせですが、実はコスモスとネオス、80は他作品や時事関係で繋がりがあります。
コスモスはテレビ放送当時、事情があって最終回手前でテレビ放送を続けられなくなってしまったことがあるのですが、その空いた枠を1クール作品を作り走りきることで繋いでくれたのが、元々イベント限定のウルトラマンだったネオス。
そして、80は漫画「ウルトラ超闘士激伝新章」にて自分の力を制御出来ず苦悩するコスモスを宥め諭したキャラとして書かれた繋がりがあります。
長くなるので他の小ネタは各自でお探し頂くことをお願いしますが、ざっとこれだけの魅力がギャラファイにはあるわけです。
しかしそれだけが、今回ギャラファイに起きている賛否両論について考えたことではありません。
私がこれからお話する、「これを聞いて考えを改めなくていい。でも頭の片隅に置いておいて欲しい」と思う話は、まずざっと10~15年前の話に遡ります。
前衛的なストーリーとテーマで視聴率にかなり波があったウルトラマンネクサスが放送された頃でしょうか。
当時の時点で円谷プロダクションはかなり危うい状態だったそうです。
ウルトラマンネクサスのメタフィールドなどにその一端が現れています。
背景は不思議な光の演出、地面はゴツゴツしたあまり壊れるものがない岩場という異次元。
壊すセットの削減です。
ウルトラマンネクサスがほぼ毎回メタフィールドや山の中で戦っているのはこういった事情が反映されています。
ネクサスの終了後、マックス、メビウスと作品は続いていきましたが、その後長らく新しいウルトラマンが現れないという時期が続きました。
新しいコンテンツとして生まれた大怪獣バトルには殆どウルトラマンが出ず、怪獣で戦うレイオニクスバトラーレイモン、そして今後大出世を遂げるゴモラ、ウルトラQにて活躍したリトラなどが活躍しました。
そしてその大怪獣バトルの劇場版でウルトラマンシリーズに変化が訪れます。
もう10年以上経つけどニュージェネレーションの戦闘を切って未だに全然に立ち続けてるウルトラマンがいますね。
彼です。
彼の登場でウルトラマンを好きだった人々は大いに沸き立ちました。
大怪獣バトルの辺りでかなり会社が苦境に陥っていることはよく知られていたので「もう新しいウルトラマンを作れないくらい疲弊しているのか」とまで言われていたコンテンツが見事に彼の力で持ち直しました。
その後ウルトラマンゼロは宿敵であるベリアルとの戦いを続け、過去作品からリブートされたミラーナイト、ジャンボット、ジャンナイン、グレンファイヤーなどの仲間と活躍し、それは後のニュージェネレーション達、ウルトラマンギンガやビクトリー、Xやオーブ、ジード、ルーブ、タイガ、ゼットと後続の作品を押し上げていくことになります。
もちろんゼロやウルティメイトフォースゼロと呼ばれるチームのキャラクター達だけの活躍ではありません。
昔から集めていた人々はご存知だと思いますが、昔のソフビは今より大きく、種類も豊富でした。
放送終了したウルトラマンのタイプが数年後も全部売り場にあったくらいです。
しかし、大怪獣バトル周辺から種類は少なくなり、サイズは小さくなり、塗装も前身のみになっていきました。
しかしそれに対して挑戦したのがギンガやX。
「スパークドールズ」という足にコードが書かれたシールがついた新しいソフビを開発することで、「ソフビと玩具を連携するグッズ」を作り出したのです。
○ご飯
○調子
原作は同人ゲームながら何度も移植されていて、これはニンテンドーSwitch移植版。
過去に何かがあった風の男子高校生、御剣総一がデスゲームに巻き込まれながら、色々な女性と交流をしつつ、過去の因縁を吹っ切るノベルゲーム。
13人の男女が閉鎖空間に閉じ込められて殺し合いをさせられるというイントロはベタ中のベタながら、13人それぞれのクリア条件が異なる点、閉鎖空間が建造物になっており上の階に登れば登るほど強い武器があるなどなど、読み物として面白いデスゲームを提供しようとする設定の工夫がされているのが良き。
四つのエピソードが収録されており、それぞれ初めに出会うヒロインが異なるだけで、13人の登場人物やクリア条件などは同じ。
それだけに前のエピソードでは密接な関係だったのに次のエピソードではあっさり亡くなったり、逆に活躍したり、敵や味方の関係値が入れ替わったりと俯瞰しているプレイヤーだけが気付く人間関係の妙が面白い。
全体的にデスゲームもののベタをしっかりやっていて、疑心暗鬼なサスペンス感、そんな中で結ばれた絆の尊さ、ゲームを攻略するのを読む楽しさなど良いところがいっぱい詰まってた。
ただこの辺の舞台設定や物語の展開はデスゲームという題材に対して良いも悪いも無難に揃えてるだけって感じで、僕が面白いと思ったのはキャラクタにまつわる部分、特に以下の二名はお気に入りのキャラになった。
デスゲームに巻き込まれる前に起きたとあるトラブルによって、自己犠牲を厭わない献身的な姿勢で仲間を作っていく展開がお馴染みなんだけど、割と早々にコイツこそがヤベエ奴だと気付く展開がある。
自己犠牲を厭わないというよりは、自殺願望という究極の徒手空拳を武器にしている感じで、自身の死を弊然とペットする展開が格好いい。
デスゲームに巻き込まれた殆どの人には優しい態度になるが運営サイドへ格好いい啖呵を切るシーンが激った。
内心ビビりながらと述懐しつつも、強大な敵のリスクとリターンを計算しつつ自身の要求を通したりと、無茶ながらイケメンなシーンだった。
彼はかなり好戦的な性格で様々なエピソードで主人公たちを強襲する。
単に戦闘能力が高いだけでなく、陰湿な作戦を立てるその狡猾さ、躊躇しない思い切りの良さなど、名敵役として幾度なく対峙する。
飄々と軽口を叩く性格なのが一貫しており、序盤のまだ殺し合いを疑う頃から、後半の本当にやりあう中でも、常に軽い人なのが恐ろしいキャラだった。
そんな怖いキャラが、人間関係の妙によっては必ずしも敵対するとは限らないというのが面白かった。
彼と手を組んだり戦ったりと色々な関係を結ぶことになる高山浩太さんとのえちえちBL二次創作でシュガーキッスしているに違いない、そう思った私はPixivへ向かい、きちんとあることを確認して満足したりした。
面白いは面白かったけど、良い意味でも悪い意味でも普通だったかなあ。
予想外の展開がないからダメだと思う気はないけど、ある種の予定調和なピンチ、お約束な逆転、王道な終わり方だった。
物語の外に仕掛けがあったり、構造自体に誤魔化しがある類のサプライズは無いのは、良く言えば地に足が着いた展開だから悪くは言いたくないけど、少し地味だったかな。
(例えば、実は全てのエピソードが繋がっているみたいな展開で、特殊設定有りなら時間を繰り返してるとか、無しなら時系列と登場人物の名前を誤認させられていたとかの類ね)
デスゲームの緊張感と、可愛いヒロインとの交流の落差を楽しめたなら、もう少し好きになれたかもだけど、ヒロインの子たちにはあまり興味が持てなかったかなあ。
なお、ヒロインに魅力を感じなかった大きな理由に、ほとんど睡眠も休憩もせず二日間ほど動きっぱなしでシャワーも稀にしか浴びれない設定なのに、ヒロインたちが自身の体臭を気にしたりするシーンが無いことが関係しているかは、自分でもわからない。
たしかに僕は「蒸れ」なシーンが好きであり、そのような展開が可能であるにも関わらずそのような描写がなかったことに内心腹を立てているのかもしれない。
(ここまで)
ヒロインより男性キャラを気に入ったせいで、100乗り切れたわけではないものの、楽しいは楽しかったので、続編のリベリオンズも機会を見て遊ぼうと思う。
「ライブハウス界隈で「良いメンツを揃え良いイベントを企画しても思ったより集客が伸びず苦戦することが増えた」という声を近頃よく耳にします。」というツイートと共にイベント主催者側のお気持ちが綴られた文がバズっている。
確かに「そうかも知れない」と思えるものもあるが、私はもっと根本的なところを変えるべきだと思っている。
先に持論を言う。
コロナ禍以前よりライブハウスの、特に平日対バンライブの集客が落ちた最大の原因は、タイムテーブル非公開である。
以下にその理由を示す。
そもそもコロナ禍以前からタイテ非公開は客にとっては非常に評判の悪いものだった。
「タイテ 非公開」でググれば客はもちろん出演者のバンドマンからも大変不評なものだ。
コロナ禍の初期にライブハウスが倒産の危機となった頃は「ライブハウスもようやく客の方を向いて、タイテ公開をデフォにしてくれるのかな」と期待したものだ。
が、なんとライブハウスは「タイテを公開するぐらいなら倒産してやる」と言わんばかりに、頑なに非公開を貫いている。
私はバンドマンでもライブハウス関係者でもない単なる客なのでその本当の理由は分からないが、察しは付く。
が、本当にそれが原因なら「今はバンドもライブハウスもピンチなんだから、みんなで腹を割って話をして、タイテを公開した方が良いんじゃないの」と心配になる。
以下、散々言い尽くされているが、メリットとデメリットをざっと上げる。もちろんこれ以外にも(特にデメリットは)山のようにあるだろう。
そもそもこのメリットは客の都合を無視している。客にとってはデメリットだ。
世の中にはお目当てに間に合えばいいやと思っている人とお目当て以外も見ようと思っている人がいて、後者はタイテが公開されていても、都合が合えば最初から来る。
タイテ公開イベントでお目当て以外のバンドを見てはいけない法律はない。
タイテ非公開の最大のメリットである「知らないバンドに出会える」を、タイテ非公開という概念そのものがぶち壊していることに早く気付いて欲しい。
タイテが客の手元にあった方が圧倒的に知らないバンドの名前を検索しやすい。
5バンドぐらいあると「今のバンド、どれだっけ?」と思ってしまい、Twitterに1つ1つバンド名を打ち込むことになる。
これが非常に面倒。タイテを公開すれば、この問題はすぐに解決する。
他で散々言われているので省略。
同じライブハウスでも、イベントをサーキットフェス形式にするとこれらのデメリットがなくなり、イベントとしてのホスピタリティが爆上がりする。
サーキットで即規制がかかるバンドでも平日対バンに客が集まらない理由は、イベントとしてのホスピタリティも大きな原因なのでは。
最大のデメリットであり、コロナ禍で集客が厳しくなった最大の原因だと推測している。
自分の周囲は「お目当てに間に合わないイベントだったら、チケットは買わない」と明言する客がほとんどだ。
タイテ非公開イベントの場合はお目当ての出番が最初の可能性を考えて、開演時間に間に合わなければそのイベントのチケットは買わないという人がほとんどなのでは。
出演バンド数を増やせば増やすほど開演時間は早くなり、イベント参加のハードルも上がる。
ある程度の集客力があれば平日2マンや3マンのイベントも組めるが、それはバンドの集客力に加えて開演時間を遅く出来るというメリットも非常に大きいように思う。
私はインディーズバンドの対バンも地下アイドルの対バンも両方行く。
バンドとアイドルで文化が大きく違うと思う部分は多々あるが、私はタイテが原則公開であることに最も大きな衝撃を受けた。
アイドルオタクは「なんでタイテ非公開なの?バカじゃないの?客に来てほしくないの?俺なら干すわ、そんなクソイベ」と言う。
バンドのファンは「タイテが基本的に公開?本当に?良いな~!バンドも早くそうなって欲しい」と言う。
応援する人達は違うが、ライブハウスに通う客として「タイテを公開して欲しい」という思いは、両者は完全に一致している。
私は大阪在住だが、例えばミナホに使われるライブハウスで、月に1回も地下アイドルのイベントを入れないライブハウスの方が稀だ。
「どこのハコもタイテ公開ってやればできるやん。なんでバンドはずっとタイテ非公開なん?」という不満すら感じている。
「物販」とはチェキ会のこと。「アイドル チェキ会」でググって下さい。
並行物販とは、例えばアイドルAがライブしている裏で、バーカウンター等でアイドルBがチェキ会をすることだ。
当然アイドルB目当ての客はアイドルAのライブを見ることが出来なくなる。
ここで言いたいのは、イベント主催者が自ら客をフロアから追い出す仕組みを作っていて、それが当たり前のように行われていることだ。
つまり「ライブハウスの客は、出演者を最初から最後まですべて見るべき」という概念を根本的に否定している。
アイドルだとそれが許されるし、イベント主催者もアイドルもオタクも全員それを当たり前のように受け入れている。
同じライブハウスで行われるイベントなのにここまで文化に違いがあるのかと愕然としたことを今でも覚えている。
ここからは客の都合だ。なお、他の職種の人の意見も大歓迎なので、ツッコミどころがあれば指摘して欲しい。
少し考えてみて欲しい。
ライブハウスと会社は、多くの場合都心にある。家は、多くの場合郊外にある。
都心から都心と郊外から都心の移動は、後者の方が時間がかかる。
コロナ禍以降、在宅勤務が増えた。
つまり、コロナ禍はライブハウスの開演時間に間に合わない働き方をする社会人を大量に増やした。
そして「コロナ禍が終わっても在宅勤務は継続する。在宅したことで増える電気代分ぐらいちょろっと君たちの給料を上げても、都心のオフィスを解約できるメリットの方が、会社にとっては大きい」とウチの偉い人も内外に発信している。
タイテ非公開であれば開演時間に間に合わないイベントのチケットは買わない客がほとんどであることは既に述べた。
アイドルもオタク全体の数は大きく減らしたが、バンドほどの悲惨な減り方をせずに踏みとどまっている印象を受ける。
それはアイドルのイベントはタイテ公開で、かつほとんどの場合動員数の多いグループから順に出演時間を遅くしているからと推察する。
当然客は出番が早いグループは(仕事をしていて)見逃すが、それでもアイドルオタクは、お目当てに間に合うならチケットは買う。
バンドの場合、「ライブをやってるのは知ってるけど、仕事で行けない…」という思いをした人は本当に多いのでは。
この状況をライブハウスは分かっているのだろうか。
「良いメンツを揃え良いイベントを企画しても」タイテを公開しなければ「思ったより集客が伸びず苦戦」し続けるのでは。
毎日現場に出勤するタイプの働き方をしている人は前述のデメリットはない。
但し、エッセンシャルワーカーには医療従事者が多数いる。この場合はそもそもライブハウスに数年行けてないという人も珍しくなさそう。
ライブハウスの自助努力だけでこの問題は解決しないので、ここでは議論しない。
上記を踏まえれば、多くのライブハウス関係者が体感している通り以下の負のループから抜け出せなくなる。
これを解決する方法はタイムテーブルの早期公開(可能なら1か月前)である。
コロナ禍以前は決してアイドルに手を出さなかったライブハウスも、今や日常的に平日にアイドル対バンイベントをやるようになった。
アイドルの集客力はライブハウス関係者なら痛いほど知っているはずだ。
それならそれはアイドル自身の集客力に加えて、タイテを公開することそのものが持つ集客力も大きいことをいい加減認めるべきだ。
上述の通り、客だけではなく出演者のバンドマンすらタイテは公開派が多数を占めるのに、まだライブハウスはタイテを公開しようとしない。
「タイテ公開か倒産か」の2択に近い状況まで追い詰められているのに、何故か頑なにタイテを公開しようとしない。
「全組見て欲しい」「偶然を楽しんで欲しい」のようなキラキラした建前ではなく、もっと本質的な、厳しい理由があるとしか思えない。
以下、推測で書いた。仮にこれが正しいとしても、客である自分はこの問題をライブハウスとバンドマンが話し合って解決して、タイテを公開して欲しい。
そうでないと行けるライブ数が減るから、チケットもドリンクも買えなくて、お金を落とす機会を失い続けることになる。
「客にどれだけ不便な思いをさせようがタイテは絶対公開しない!でもライブハウスに貢献する方法はある!ドリンクを追加で飲んでくれ!」と物凄い上から目線で言う段階はもう終わったのでは。
結局、これが全てなのでは?
ライブハウス側は採算ライン÷バンド数=1バンドあたりのノルマ枚数という単純な計算式を崩す方法がないのかも知れない。
これはライブハウス側の都合であってバンドや客側の都合は一切無視している。
当然タイテが公開されると平日の場合出番が早いバンドがチケットノルマで不利になるのは目に見えている。
タイテ非公開はこの出演順による不公平を安易に解決するための必要悪なのだろう。
そしてチケットが売れなければ「バンドはもっと集客しろ」と上から目線で言えば良い。
バンドマンはバンドマンで、平日18時開演のチケットが売れないのは当たり前なのに、「自分たちが悪い」と思い込まされている。
恐らく、タイテ非公開に今まで一度も不満を持ったことがないバンドマンは、この世にいないのでは?と勝手にバンドマンじゃないただの客が推測している。
ちなみにアイドルの場合、主催者はライブハウスではなく、外部のアイドルイベント製作者がホールレンタルすることがほとんどだ。
ライブハウス側はイベント製作者から一括でホールレンタル代をもらえるので、出演者と出演順の不公平で揉めることはない。
揉め事が起こらないからタイテ非公開という必要悪も不要になる。後はイベント製作者の好きにしてねということだろう。
イベント製作者はイベント製作者で、バックゼロ or バック率抑え目でもノルマゼロでアイドルをタイテ公開の上で多数呼ぶ。
アイドルはノルマゼロなので気軽に出演するし、チェキ会があるから収入もある。バンドのノルマのように赤字になることはない。
もちろん他の要因で出演順で揉めることもあるだろうが、少なくともノルマでは揉めない。だからタイテを公開できる。
出演者に直接声をかけなくても、イベント製作者と話をまとめるだけで平日の自社制作イベントのチケットノルマ合計より多いお金を払ってくれるアイドルイベント製作者はライブハウスにとってとてもありがたい存在なのだろう。
なお、今はライブハウスに客を呼べるアイドルの方がライブハウスより立場が強くなっているので、イベント製作者からライブハウスへのホールレンタル代のディスカウント交渉もあるとは聞く。本当かどうかは知らない。
昔から上述の問題は存在していたのに解決しなかった、する動機がなかった最大の原因は、解決しなくてもライブハウス側は困らなかったからだ。
以前はバンドに声をかければ出演してくれたし、ノルマも払ってくれた。
今は違う。声をかけてもなかなか出演してくれない。イベントが決まるのも遅れる。決まらないから告知もアイドルより遅くなる。
この状況でタイテを公開するとなると、出番の早い枠に誰も出たがらない。かと言って、出演者を減らして開演時間を遅くして(集客しやすくして)1バンドあたりのノルマを増やす方法は、これを使えるバンドは限られる。
つまり今から「出演順を公開した上で、バンドからチケットノルマを回収し、更に全バンドに不満を言われない方法」を考えなくてはならない。
それは分かっているのに、何らかの事情で出来ないのだろう。
その方法を使うにしても、複雑にし過ぎるとバンドとのやり取りが増える。
バンドマンはただでさえ連絡をすぐに返さない。その上でやり取りを増やすとなると、単純に調整工数が増える。
イベント制作の前倒ししても社会人バンドマンの都合はある程度イベント日が近くならないと分からない。
結局、イベント制作者を雇ってチケットの単価に価格転嫁するか、今までのやり方を継続するかのどちらかになる。
苦汁の選択で消極的に後者を選択して、イベントのカレンダーを埋めて、バンドマンから日銭を稼いでいるのが現実なのではないか。
調整工数が増えた結果、期日までにイベントの内容をまとめきれず、イベントカレンダーに空きが出ることは、ライブハウス側としては最も避けたいのだろう。
そうは言っても、前述の通りこのままではジリ貧なのは間違いないので、タイテを公開する方法を何とか編み出さなければならない。
アイドルと同じ。但し、今までバックを得ていたバンドからは不満が出る。
そこまで集客出来るバンドであれば、今後は2マンや3マンを多めに企画して、開演時間を遅くして集客を増やす方向に舵を切ってもよいように思う。
なお、アイドルはチェキ会で得られる収入が目当てで自分たちで必死に集客努力をしてくれるが、バンドが同じような努力をするとは限らない。
結局、「何のために今までチケットノルマをやっていたの?」という話になってしまうので、これは非現実的で、廃案なのだろう。
という訳で、結局出演者からの調整工数が激増することを受け入れた上で、これしか方法がないように思える。
出演時間についても、バンド側の同意を得ずに決めることは不可能になる。期日までにイベントの内容をまとめることが困難になるリスクもある。
この条件の付け方は無数にあるので、当然ライブハウス毎に無数に条件が存在し、お互いの出演者の奪い合い競争にもなり得るだろう。
それでも、客である自分としては、ライブハウスが全体で平等に沈むぐらいなら、結局これをやるしかないと思っている。