それ自体は否定しない、が、その裏で深く悩みを抱えるパパの存在を忘れないでほしい。
そういったレッテル貼りが横行している。
実際そんな人もいるのかもしれない。が、社会的に育児への積極参加などが後押しされた結果
当事者でない人が想像するよりも多くのパパが家庭に育児に奔走していると思う。
私自身、フルタイムで家計を支える仕事をしながら、掃除に料理、弁当作りに子供の送迎、土日は子供を遊びに連れ出すなど、全力で家事育児をやっている。
それでもパパは前述のレッテルがあるので、ちょっと愚痴でも零そうものなら
「家事もしないで」「ママはもっと大変」と四方八方から撃たれてしまう。
ワイドショーでも同じように父親批判。CMではパパ臭いが平気に扱われ、パパの周りは「パパを批判するコンテンツ」でいっぱいです。
一部の人にとってSNSは愚痴のはけ口になっている側面がありますが、
インターネット掲示板やSNSなどではこの手のレッテル貼りは顕著なので、うかつな発言はできません。
私自身の体験からの話になりますが、カウンセラーや自治体の育児相談も同じです。
必ず「家事はされていますか?育児は協力していますか?」から会話がはじまりますし
ひどいときには「家事・育児はやっていないもの」と決めつけたアドバイスをされることがあります。
ガルちゃんやママスタといったコミュニティもなく、頑張るパパには逃げ道がないのです。
でも子供の笑顔が癒しになるでしょう?と言われることもあります。
その通りです。ですが、いつもそうとは限りません。
子供は時に残酷です。結局はママが大好きな子供が多いのです。これは本能によるものだと思います。
どれだけ頑張っても、どれだけ尽くしても「パパはやだ。ママがいい。」と泣き叫ぶイヤイヤ期になると
こうして苦しみながらも、パパは仕事にも邁進しなければいけません。
いくら女性の社会進出が後押しされていたとしても、いくらイクメンが推奨されていても
家庭の主たる収入源がパパの仕事に依存されている現状が変わっていません。
こういうと女性も頑張っている!という意見があるのですが、もちろんその通りな側面がある一方
「家計の主たる収入を30年等の長期間支える責任」が甘く見られているという現実もあります。
いざピンチとなれば辞められる役割ではなく、また将来を見越して収入増を狙う出世やキャリア形成も必要な仕事と、「余裕を生むための、家計を支援する仕事」は苦労がまるで違います。
将来を見越して嫌なこともしなければならない、勉強もしなければならない、チームや組織の責任も背負わなければいけない…たくさんの義務や責任が多くのパパにのしかかっています。
そのうえ、昨今はアファマティブアクションの結果、こうした努力が出世に結びつかず、女性優遇の出世環境すら生まれています。当然女性の社会進出のことを考えれば必要な措置であることはわかりますし
女性の中にはこうした責任を背負って仕事されている方がたくさんいらっしゃるのはわかっていますが
あくまでパパの目線から見ると、仕事のつらさは変わらず、何なら重く、悲観的なものになっています。
こうした苦しみはパパだけではなく、ママにも似たようなものは当然あると思います。
ママの苦しみは、女性の苦しみを含めた形で、社会的な合意が形成されており、少しずつ改善が進んでいるように思えます。(牛歩ですが)
一方、パパの苦しみはほとんど話題になりません。改善が進むどころか、女性/ママへの改善のあおりを受けて何なら悪化しているとすらいえます。
ここまでまとめてみると・・・
・どれだけ尽くしても子供のイヤイヤ期には「パパいやだ、ママがいい」と泣き叫ばれ
それでも頑張っているパパにもっと注目して支援が行われる社会になってほしいとおもいます。
もしあなたの家庭に頑張っているパパがいるのであれば、労わってあげてほしいのです。
ことにふれ愛情を伝えてほしいのです。セックスレスも解消すべきですが、それはなくとも愛と感謝を伝えてほしいのです。
父の日や記念日を無視したり、適当な処理をしないでほしいのです。
頑張っているパパはママを、家族を愛しているから頑張れるのです。ぜひ、愛を伝えてあげてほしいです。
同じように頑張っているパパは、ママをもっと愛して、愛を伝える努力をすべきです。
当たり前の話ですがママも大変なのです。何ができている、できていないとかではなく
ただただ愛することと、愛を伝えることが大事です。
ぜひ、お願いします。
ワイの娘2歳児は絶賛イヤイヤ期中やけどいつも「ママはヤダ!パパがいい!」と泣いてるやで。
うらやましいですね。でもそうでない人も沢山いますので…