それぞれ80年代を代表するラブコメなのは間違いない名作なのだが、しかし終わらせ方に歴然とした差がある。
・いわゆる三角関係モノだが、圧倒的人気のヒロインまどかに傾倒させすぎ、第二ヒロインのひかるはただの当て馬となった
・原作はそのあたりぼかしたまま終了したが、外伝的OVAではひかるがひどい捨てられ方をしたため、今でもファンから胸糞が悪いと言われている
・原作は高校時代だったが、主人公とまどかは同じ大学に行き、いっぽうひかるの3年間の青春がそのままドブに捨てられた形になっていて、極めて自己中心的な終わり方になっている
・このように、メインキャラ3人全員が救われるような描き方ができなかったのは明らかにシナリオの力量不足である
・こちらも三角関係モノだが、ヒロインを奪えなかった相手も幸せな結婚をし、主人公を応援・バックアップするという終わり方になっている
・「響子さんを幸せにするんだぞ!」という昭和っぽい男らしさがある
・高橋留美子らしく、いっさいの胸糞わるい終わらせ方がなく、サブキャラもハッピーエンドになるよう伏線もすべて回収して終わらせている
・恋愛、結婚とはともすれば2人だけの自己中心的な世界に入りがちであるが、しかしめぞんの終わらせ方を見ると、必ずしもそういうことばかりではないとわかる
・たとえばかつての恋敵であっても幸せな結婚をし、それぞれが友人として付き合い続けることもできるはずである、ということを提示しているのがめぞんである
・ちなみにきまオレOVAのシナリオはファイナルファンタジー1~3や数々のアニメシナリオもてがけた名作家であるが、一部のファンにはアンチが多いようである
・SFもファンタジーもやれる多作の才能であるが、ラブコメ専門ではなかったという弊害といえるかもしれない
・きまオレも疑うことのない名作だが、留美子が作家としての格の違いを見せた格好ではないだろうか
・というか野球でいえばイチロー大谷クラスである留美子と他の作家を比較をするのがまちがいである
・このあたりでも批評されているので参考にされたし。
http://ifs.nog.cc/darkforth.hp.infoseek.co.jp/again.htm
https://www.youtube.com/watch?v=ltOrW5B22ZY
ホットエントリどうも。ちなみに、めぞんの恋敵・三鷹さんが響子を諦めざるをえなくなったきっかけは、いいなづけ(九条あすな)が妊娠してしまった!という誤解からはじまっている。
響子がふりむいてくれず、泥酔した三鷹が九条のマンションに寄ったさい、思わずキスをしてしまうのだが、三鷹にその後の記憶がないためであった。じっさいは両者の飼い犬同士が、たまたまその場でいたしてしまったからであった・笑。
九条も天然なので「あのようなことをされたからには・・・」という表現がまた誤解を生んでしまい、三鷹は責任をとって結婚する。
このようにアクシデント的なオチにすることで、ドロドロの結末でなく笑いをふくめてすべての登場人物を救ったというのは、やはり留美子の天才性というよりほかない。
なお九条さんの天然さはいまも一部のファンから根強い人気がある。三鷹も最後のシーンではしっかり手を握って愛妻家ぶりを見せている。皆さん、これがハッピーエンドというものですよ。
めぞん一刻は今でも読めるけどきまぐれオレンジロードは読めたもんじゃないので、ラストの差じゃなくて全編にわたる差を探した方が良いのでは。
いや、言うてもどちらも今じゃきつい。
うーん😅 …この方はバカじゃなかろうか? 「きまぐれオレンジロード」は当時からみても主人公はヘタレに描かれ、しかも優柔不断の見本のような行動や性格とされてた。 「めぞん一...
読者層の違いという要因が大きいかと。 めぞん一刻は男性読者がターゲットなので、男性読者に当て馬の三鷹さんガチ恋勢なんてほぼいないので、別キャラとくっつけても問題なかった...
やっぱりパラレルワールドで全員娶らないとな
一定数の三鷹ファン(女性)はいたと思われる 何万部も売ってるわけだから
三鷹さんは強引であきらめない人だし、管理人さんは面倒くさい人なので、ああやって三鷹さんを強制退場させないと、主人公との話が進まなかったというだけでは。
構図的には当て馬で登場したけど、 三鷹を嫌いな読者がほとんどいないと思われるというのも留美子のすごさである
きまぐれオレンジロードは萩原一至がアシスタントをしていたようで、たまにBASTARDっぽい風貌のキャラクターが出てくる
別に俺もリアルタイムじゃないけど、少年誌に連載の「きまぐれオレンジロード」と青年誌に連載の「めぞん一刻」を同時代ってだけで比較するのがおかしすぎる。今の子には少年誌と...
救われる救われないのとシナリオの力量不足は関係がないでしょ 全員救われるけど陳腐でご都合主義で低クオリティな物語はいくらでもあるし どぶに捨てられるような扱いだったり、自...
まあそのとおりでやんすけどね やっぱ読後感がさわやかにさせるのが名作だと思うんでやんスよ
わかって書いてるのか知らないが… 「あの日にかえりたい」はOVAじゃなく劇場作品 脚本の寺田憲史は「あの日にかえりたい」だけじゃなくテレビシリーズの脚本・構成もやっている そ...
そもそも「あの日にかえりたい」は、むしろ監督の望月智充の個性が出た作品として扱われてるだろう なるほど!情報どうもです
どっちも好きだけど きまオレもそんなに読後感悪くなかったような
ラストの扉 「きっと ぼくらは この「季節」を忘れないだろうともに 過ごした永遠の夏の時代夢のような80's(エイティーズ) このときめきは……忘れない」 でしたっけ
きまぐれオレンジロードは絵 めぞん一刻はキャラ
きまぐれオレンジロードはネットミームに汚された
響子さんは四谷と結婚すると思ってた。 あの二人、ぜったい体の関係あるだろ。
正確な内容はわすれたけど、なかなか態度がはっきりせず「もうちょっと待って欲しい」という音無さんに対して、三鷹さんが「もう十分に待ったから決めてください」とダメ出しをす...
これすごくいいな。 良い小説の巻末の解説で、思いがけず良い文章に出会った感じ。ありがとう。
きまぐれはピンチを超能力で解決してしまうことが多く、都合がよすぎると当時から思っていた 読者を納得させるシナリオ術の差は歴然としている
あーそうそう、超能力要素がちょっとね だから後半はほとんどシナリオの中心ではなくなっていった
めぞん一刻は、格差社会の40年前のスナップショットとして読んでみると面白い ハッピーエンドなのは、上級国民は上級国民(三鷹×九条)と、銀行員は銀行員と(こずえちゃん)、スナ...
確かに五代さんって下宿先でたいしてバイトしてないのに、 何校も受験できちゃう余裕があったわね。
四谷さんってどうなったん? 管理人さんと五代くんのセックスを覗き見しながら鬱勃起して一ノ瀬さんをクンニしながらオナニーしてそう
めぞん一刻と同時期に終了したうる星やつらも同じで、しのぶには因幡くん、面堂には飛鳥、竜之介には渚と主要キャラのカップリングが成立している。 また、公式ツイッターアカウン...
へー!おもしろい。 やっぱり大団円を目指す、という姿勢が先にあったんすね 留美子の性格なんすかね
ニセコイもそうだったがサブヒロインの扱いにおいていえばジャンプのラブコメって大抵胸糞な終わり方しね? これは複数ヒロインから最終的に一人を選ばないといけないが、選外のヒ...
いちごって北王子さんとかも彼氏できたんだ?知らなかったへ~。
六本木朱美「ろくに手も握らせない男のことで、泣くわわめくわ、どうなってんの。あんたみたいな面倒くさい女から男とるほど、あたし物好きじゃないわよ。バカ。」
どっちも大好きです。 比べる必要もないと思います。 また、アニメと漫画をごっちゃにして考えるのはやめた方がいいと思います。書いてる人が違うから。特にあの日にかえりたいは制...
なるほど。そういえばまどかの独白はほとんどないかも。 響子の独白はけっこうある。 新しい視野で再読できそう!ありがとう。