はてなキーワード: 集団安全保障とは
「軍隊持ってても侵略される」んじゃなくて「軍隊持ってても侵略者がより強力な軍隊を持っていれば侵略される」んだよ?
そこを多国間で協調して平和を維持しようというのが集団安全保障という仕組みで、それで折り合わないグループ同士も平和にやりましょうというのが国連憲章。
「日本がないと困る」という状況に持っていけばみんな助けてくれる。
今回大きいのは、左筆頭の共産党党首が前述のコンセンサスを名言したこと、それに多くの左の方々が追随したこと。
これは事実。
対して「ならば何故ウクライナは防げなかったのか」はそんな単純な話じゃないと思うよ。
戦争が起きたのはつい先日だけれども、事ここに至るまでに何年もの、下手すりゃ何十何百年もの歴史がある。
「軍備」と言っても「抑止力にもならない微弱な軍備だから、核の傘に入っていないから防げなかった」という「解釈」もできる。
集団安全保障はなかったでしょ
スウェーデンとフィンランドが明日のNATOサミットに参加を表明し、ロシアは「スウェーデンとフィンランドがNATOに加盟するならば、深刻な政治的・軍事的影響に直面するだろう」と警告
左翼の方向性は昔から「世界屈指の経済力と非軍事平和国家という特別な地位を武器に外交でうまく立ち回れ」でしょ。
言い方を変えれば「9条があるから攻めてこない」というくらいになるまでイメージ戦略に利用しろ、という話なんだよ。
それを右翼の皆さんが藁人形論法で「9条さえあれば何もしなくても誰も攻めてこない」みたいに矮小化してきたってだけ。
たとえば中東とかのアメリカ嫌いの多い地域では「アメリカは難癖つけて俺らの国を侵略してきたけど日本はそんなことしないから好きだ」という評価は実際にあったんだよな。
そんで集団安全保障とかいってアメリカと一緒に軍事行動を取れば「騙された、やっぱりアメリカの仲間じゃないか、じゃあこれからはテロの標的にしよう」となったりするわけだ。
たとえば今回のウクライナ侵攻も「ウクライナがNATOに加入してその戦力がロシアに向けられたら…」という恐れが発端ではある。
ウクライナが完全に武装を放棄して中立化を宣言すれば(奇しくも和平条件としてそういう要求が出ているが)戦争は回避できたかもしれない。
もちろんこれは「非武装にさえすれば大丈夫」なんて楽天的な話ではなく、その状態で平和を維持するためには不断の外交努力が必要だという話でもある。
もはや米国側だけの片務的な集団防衛が持続可能なのか、その姿勢は国際的にどう評価されるのかという課題への向き合い方であって、万人に意見があるだろう。その危惧は言えばいいと思う。集団安全保障には自国への侵略の可能性を下げる効果があるが、保障内の他国(米軍含む)が侵略されたときに協力する必要があり、それをどのように考えるかという話なので。
であればロシア側では世界大戦や核戦争になるリスクを取った、というだけやろ。
NATOや米国側もレッドライン超えれば世界大戦や核戦争になるだけで。前提の理解がされてないようだけど、集団安全保障は「敵国が侵略してきたら集団全体が参加する全面戦争になろうと叩き潰す」のが趣旨で、それに同意している以上全面戦争も世界大戦も取り得るリスクとして含まれてるのよ。
「世界大戦や核戦争になって侵略を仕掛けた国も荒廃することになるが、本当に侵略するのか」が集団安全保障、相互確証破壊の効果やで。だからプーチンもNATOの拡大を警戒してるのよ。