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2013-07-06

渡邉美樹氏を落選させたい人へのオススメ投票方法

起業ポルノ 渡邉美樹氏を落選させたい人へのオススメ投票方法

http://d.hatena.ne.jp/T-norf/20130705/1372957664

togetter ワタミをどうしても当選させたくなかったら…

http://togetter.com/li/529124

こんなバカどもがいる。

非拘束名簿方式は、他党より同党で競合する比例候補が敵だというのはただしい。

ただ、それは当選ライン上で競り合っている候補に限った話だ。

http://anond.hatelabo.jp/20130703165016

この人も書いてる通り、上すぎる候補でも、下すぎる候補でも、渡邉美樹さんにはプラスになる。

ほどよい候補を見つけるのは難しいというのもあるが、もっと重大な問題まである

それはワタミ当選ラインよりかなり上だろうということ。

考えてみてほしい、自民党渡邉美樹以外の比例候補で、今回の選挙より前から名前を知っている人が何人いるだろう。

その人たちと競争して、ワタミが負けるか??テレビにもでてて、教育再生会議にもはいってて、安倍首相から直々に出馬要請されたワタミが。

渡邉美樹さんは、2011年の東京都知事選挙で、民主党の支持をうけて無所属立候補し、1,013,132票を獲得している。

全国比例区自民からでて当選するのに必要な票は、前回は約10万票、前々回は約20万票だった。前々回は自民がぼろ負けしたときなので、参考にならないだろう。

単純な比較はできないが、自民全国比例で当選するのに必要な票の、10倍ちかくを東京都内だけで獲得している。

まり、このとき民主票以外に、1割でも個人への支持票があれば、東京だけでアウト寸前になる。

それに、ワタミホームページによれば、ワタミ会社には65,498名の株主がいる、発行済株式数とかじゃねーからな。もちろん、個人じゃなかったり支持者じゃない株主もいるだろうが、わざわざ株を買う人々がお手紙までもらったら、たいていは入れるじゃないの。

それに、比例区は知名度が鍵なんだから、1位か2位で当選する恐れもある。

そこで提案。

渡邉美樹落選奇跡を信じる人は、渡辺みちたろうに投票

自民党ぼんやり支持している人は、他党を検討

自民党を強く支持している人は、渡邉美樹トップ当選阻止を狙って投票

ブラック企業問題に政治的な関心が高まってほしい人は、左派政党検討

解説する。

渡辺みちたろうに投票

今回の選挙で、渡邉美樹にいれたい人は、比例区投票用紙にどう書くだろう。

渡邉美樹」「渡辺美樹」「わたなべみき」「渡邉」「渡辺」「わたなべ」「美樹」「みき」「ワタミ

こんなとこだろうか。

実はこのなかで、「渡辺」「わたなべ」「ワタミ」は、疑問票となる可能性がある。

なぜならば、同一選挙区に、みんなの党比例代表候補「渡辺みちたろう」さんがいるからだ。

たぶん、「渡辺」はみちたろう票になるか、按分票。「わたなべ」は按分票。「ワタミ」はみき票になるだろうが、一応みちたろうさんも「わた」と「み」はついているw

按分票は、得票率に応じて比例配分される。つまり、みちたろう票が増えれば増えるほど、渡邉美樹さんにはいる按分票はへるのだw

渡辺」「わたなべ」は結構多いんじゃないかな、そもそもテレビでみて渡邉美樹さんに共感して入れようと思う人なんて、どーせ単純で適当から

これに成功すれば、トップ当選抑制効果もある。

ちなみに、みちたろうさんはみんなの党渡辺善美代表の甥。みんなの党が嫌いだったり、みんなの党は好きだけど江田派だよって人は、この方法は使えない。

あと選管次第なので自己責任でよろしく。

2他党を検討

与党の方針がいいと思うなら公明右派なのがいいなら維新リフレが好きならみんな。「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」なら共産

自民党有力候補に投票

渡邉美樹さんがトップ当選となれば、入ってからもそれなりに重用される恐れが強い。

となれば、有力候補にいれるべきだろう。

前々回は、1位が舛添47万票、2位JA全中山田としお45万票、3位中山恭子38万票、4位が丸山和也27万票といったところ。

このなかで、山田としお、丸山和也は今回も比例ででている。その他だと、橋下市長の前に大阪府知事だった太田房江も知名度的に有力かもしれない。

左派政党投票

単に渡邉美樹が嫌いとかではなく、ブラック企業問題が主眼なら、嫌いでも比例は社民共産みどりの風生活とかにいれたらいいと思う。

俺はみんなの党支持者だから・・・川田龍平にいれる。みちたろうって誰だよ。

追記

Midas

> 『投票では阻止できない』民主主義の行き詰まりを表してる。

民主主義は、少数意見もよくきいた上で多数派が決めるものだと考えている。

渡邉美樹支持者が一定数いるのなら、支持しない人が彼の当選投票で阻止できないことが問題だとは思わない。

議席の一つを占めるだけ、むしろ国会で攻撃の的になって、いいんじゃないだろうか。

ワタミ当落よりブラック企業を問題視してるなら、左派政党にいれればよいので、投票意見を反映できる。

gui1

参院比例区ってクズしか立候補していないのか

国政にしっかり向かいたい人は地盤作れる小選挙区からでるし、知名度があってまともな候補は党に縛られず裁量の大きい知事選にでるからね。

参院比例は知名度があるがキワモノな候補か、圧力団体の候補に向くところはあります

これは、少数意見を拾い上げる比例代表必要経費です。

death6coin

>やはり公選法違反本命・・・・・・

議席持たせて国会自民ごと攻めまくるが本命では。

tatsunop

>「わたみ」でわたなべみちたろうにも入るかどうかが一番気になる。この辺の按分決定ってどういうプロセスで決定・発表されるんだろう。

詳しくはしらないけど、「わたみ」は、渡邉美樹愛称と判断されるか、もしくは無効票になると思われる。通称申請なんて制度もあったような気がするが・・・

プロセスについては、総務省から都道府県選管に参考例が事前に通知されることがあったり、都道府県選管から選管に通知がいくことがあったりするらしいが、

選管で、各陣営も立ち会いのもときまるらしい。不服なら、裁判になって、最高裁で確定。

type-100

>逆に言えば投票で出来ることはこんなことぐらいしかない。

そうなんですよ。誰からも嫌われてない人じゃなくて、多くの票を集めた人が勝つの選挙ですから

  

また追記

http://anond.hatelabo.jp/20130707223322

お前バカだろ。

まず、渡辺みちたろうさんは仮にも善美代表の甥。

組織票動向は知らないが、泡沫候補かどうか怪しい。

次に、いまさらワタミ愛称は無理がある。

あっちは「ワタミ」って名前会社創業者だぞ?

選管によっては、誰の愛称としても認めずに無効票という可能性はなくはないかもしれないが、みちたろうさんに按分票がくる可能性ってどんだけだよ。

そもそも、全国のみんなの党陣営の立ち会いの人に、「ワタミはわたなべみちたろうかもしれない」と開票時に主張してくださいなんて、みんなの党本部も、みちたろう陣営もいわないだろどう考えたって。

美樹さん落選とか無理だから、おのおの好きな候補にいれるのが一番。

2013-06-11

右翼の強みは「支離滅裂」であることに尽きる

数え方変え「待機児減らし」「横浜方式」 大阪札幌川崎でも

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-11/2013061105_01_1.html

「待機児童ゼロ」に主戦論消えた自民 横浜市長

http://www.asahi.com/politics/update/0611/TKY201306110019.html

横浜市長林文子氏は、もともと民主党推薦で出馬し、自民党推薦候補を破って当選した人である

なのに、今回自民党は、前回の経緯をなかったことにして勝ち馬に乗ろうとしている。

この「支離滅裂」さこそが、右翼が勢力を拡大してきた本質であり、最大の強みである

いっぽう、共産党社民党のような清廉潔白な左翼は、論理一貫性を重視するがゆえに、

まわりを巻き込む支離滅裂で下劣な戦術をとることができず、衰退した。

2013-06-05

勘違い

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2761

この人は「自分にも出来たから当然皆も出来るはず、いや社員になったからにはやってもらう」っていう考えが根本にあるじゃないのかな。

マネジメント放棄ワンマンで。良いと思いますよ、従業員数が5000人を超えるような企業じゃなくて、上場していなくてドメスティック環境会社

ましてや対外的にお客様と接する業種じゃなければ。

この方は会長ですよね、CEOは何やってるんだろ?社のイメージに係るんだからコントロールしろよw

政界進出するのであればせめて会長やめて"元"会長出馬するば良いのに。

ダイエーの様に「ユニクロ」「ワタミ」は一代限りの打ち上げ花火で、華々しく散って下さい。

2013-06-02

ネットの力

ワタミ会長、出馬会見で「夢のない若者、世界に関心持とう」 自民から参院比例区 : J-CASTニュース

わたなべ美樹(ワタミグループ創業者)公式サイト

他が人気なので思い出した。

同僚A「今夜はどこへ飲みに行く?」

同僚B「和民でいいじゃん。近いし」

俺「・・・・和民はよさないか?」

同僚C「なんで?」

俺「ネットに書いてあった」

同僚A~C(爆笑

和民に決まった。

2013-06-01

ワタミ社員、元社員の方に向けて

link:「ブラック企業」と呼ばれることについて - わたなべ美樹(ワタミグループ創業者)公式サイト

http://www.watanabemiki.net/journal/post-475.html

 

仮にこれらの数字が本当だとしても、それは叩かれるようになって必死改善(隠蔽?)した結果だろ?

それをさも最初からブラック企業と呼ばれる云われはありません。」というような語り口で語るコイツ厚顔無恥さに心底反吐が出る。

 

コイツ経営者として偉そうな口を挟んでくる限り、ワタミなんか絶対使わない。

ブラック企業汚名を本気で返上したいんだったら、方法は簡単だ。

お前がワタミをやめろ。

 

最近ブラック企業新参したユニクロ会長は、一度ユニクロ経営の第一線を退いている。

まあすぐ戻ってきたんだけど。

その点この人は会社客観的に見ているし、私利私欲ではなく純粋会社社会の事を思ってやってる感じがする。

悪気はないブラックというか。

しかワタミユニクロとは違う。ゲロ以下の匂いがプンプンする。

 

普通に考えて、これだけ叩かれてたらもう会う人会う人「ブラック経営者だ。」って思ってるわけでしょ。

それを恥ずかしげもなくこれだけメディア露出して、夢とか愛とか言っちゃう。。。

果ては、「そもそもブラック企業と言われる筋合いはない。」と。。。

 

スマン、長くなったが、ここからが本題で、言いたいのは

ブラック企業駆逐したいんだけど、それには外野でやいのやいの言ってる俺らじゃダメだ。

中にいるワタミ社員(もしくは近年退職した方)、君の力が必要だ。I WANT YOU!!」

ってこと。

 

まず君に言っておく。

この会社おかしい。

君は全然おかしくない。

怖がることはない、この社会はある程度おかしものおかしいと言える社会になってきつつある。

言えるのに言えない。

「でも、、、」って自分を納得させる言い訳を用意して、おかしいと思ってきた数々を封印してしまってはないか

情報遮断されてないか長時間労働で思考は低下してないか?変な誓約書を書かされてないか?売上さがったとかや些細なミスなど、弱みにつけこまれてないか?(本当は弱みでもなんでもないんだが。)、洗脳されてないか

もしくは少し昔までこういう状況だったんじゃないか

 

ワタミに将来はない。

売上のことは知らん。ただこの人がトップに居る限り、社会的信用はこれからもずっと地を這うことになるだろう。

君がその汚名を背負い続ける必要はない。

 

告発しよう。

彼の言うペテンで状況は変わらない。死んだ人は帰ってこない。心を壊して辞めていった人も報われない。

君の力だけが、この会社を、関わる人々を救える。

応援する。

君が考えているよりも、ずっと多くの人が応援してくれるはず。

 

なぜこんなことを言うのか?

コイツ自民党から擁立されたニュースを見て寒気がした。

このままではマズイ。

できることは少ないが、できることしなければと思ってエントリーを書いた。

 

【追記】-------------------------------

政治家を目指す人を身近に一人知っているが、とても誠実で、心底社会を良い方向に変えてやろうと思っている尊敬できる人だ。

(ちなみに今年の参議院選では維新の会から出馬する)

彼がいて、人生で初めて真剣政治を考えるようになった。

やはり政治家の力は強大だ。

国民代弁者となる人だからこそ、もっと真剣に考えないと。

あの会長に代弁させて本当にいいのか?って。

ワタミ会長を叩いてる人って何かを本気で成し遂げたことないと思う。

だって正直いって寝食忘れるくらいやらないとできないことってあるじゃん

そういうの分からないってことは何かを本気でやったことすらなくヌルく生きてきたわけじゃん?

みんな不利益になるからいわないけど、マッチョ系の成功者はみんなそう思ってるよ。

俺はそういう場所に挑戦して、できなかったから素直にすげーなと思うよ。

 

それを他人に強いるなよって意見があるけどさ。

みーんな自ら履歴書を書いて送って面接まで受けて入社してるんでしょ?拉致して無理やり働かせてるわけじゃないじゃん。

入社するまで分かんなかったし、労働三法ガーって?あんたが世間知らずのことなんて知らねーよ。普通に生活してれば医療とか飲食とかがブラックだなんて分かるだろ。

ねぇ、世の中には本音と建前ってのがあるんだよ。

本当は叩いてる人たちだって今まで異常に安いなってモノ使ったことあるでしょ?それと同じだよ。

ユニクロとかワタミとかそれに類するモノ使ったことないの?

ほんとかなぁ?今、着てるシャツの左脇腹か首の後のタグを見てみてよ。きっと世界規模だぜ。

 

えーでもそんなこと学校では教えてくれなかったって?

もう好きにしろよ。

「営業12時間の内 メシを食える店長は2流」(渡辺美樹ワタミ会長)

http://merx.me/archives/35112

はてぶhttp://b.hatena.ne.jp/entry/merx.me/archives/35112

ワタミ会長出馬会見で「夢のない若者世界に関心持とう」 自民から参院比例区

 http://www.j-cast.com/2013/05/31176359.html

はてぶhttp://b.hatena.ne.jp/entry/www.j-cast.com/2013/05/31176359.html

ブコメがあまりにも(綺麗事的な意味と口汚い的な意味で)ひどいので、ちょっと叩かれすぎでしょと思って書いたよ。

ちなみに俺もヌルくすごしてるアラサーワープアです。

2013-05-29

祝!ワタミ会長渡邉美樹自民党公認参院比例から出馬

おめでとうございます

居酒屋チェーン和民グループや、震災地などでのいち早い対応により雇用増大に多くの貢献を齎している渡邉美樹がついに参院比例より出馬です!

ブラック企業などと彼らを批判する連中は口だけでろくな対案も出せず、雇用拡大に向けて邁進する渡邉美樹の足を引っ張り、いたずらに雇用を減じようとする悪の手先です!売国奴です!許せません!

朝日新聞デジタル:自民、ワタミ会長を擁立へ 参院選比例区 - 政治

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/politics/update/0529/TKY201305280582.html

2013-05-10

新聞赤旗の悪意はんぱねえ

自嘲的 だとか

他人事のように

だとか

いちいち形容詞つけないといけないのかなあ

まあしんぶん赤旗なんてとってる

脳みそすっからかん能天気お坊ちゃまには

必要なのかもね

 「日本維新の会」の石原慎太郎共同代表が「維新賞味期限を迎えつつある」「昇り龍にあるとはいえない」と発言していると報じられていることについて、橋下徹共同代表(大阪市長)は9日、「『日本維新の会』は、そうじゃないですか」と人ごとのように認めました。市役所での会見で述べました。

 橋下氏は「だって今(「維新」が)国会議員として国民共感を得るような態度振る舞いができているかといえば、そうではない」と発言。「野党になってしまうと、与党の追及や何か提案をやったりとかで国民共感を得ていかなければいけないが今『日本維新の会』としてそれがないのは確かだ」と語りました。

 自民党政治の「補完勢力」にすぎないという同党の抱える本質的矛盾をかえりみることもなく、「市政・府政の執行権は持っているんで、『維新』の考え方を大阪で示すのが、僕と松井(一郎大阪府知事役割」などと述べました。

 また、党内から橋下氏の参院選出馬を求める声が上がっていることについて「僕が国会議員になってもクソの役にも立たない。僕は国会議員としてはなんにも仕事ができないし、僕が出たところで国民が何かそれで動くってこともない。僕がなっても税金無駄遣いですよ」と自嘲的に語りました。

2013-04-09

1932年ナチス党230議席を獲得し第一党となる

1928年 ナチス党として初の国政選挙12議席を獲得。

1930年 この年の選挙ナチス党は第2党の地位を獲得。

1932年

3月4月 大統領選挙ヒトラー出馬したが次点となる。

7月31日国会議員選挙。230議席を獲得し第一党となる。

11月6日 国会議員選挙。34議席を失ったが、196議席を確保し第一党の地位を保持する。

ナチス・ドイツ - Wikipedia



ジョルダーノ・ブルーノ。地動説を擁護し火刑に処せられた。

2013-01-18

田舎生まれの僕が都会に出て、また田舎に戻った話

都会と田舎対決が再燃しているので、僕の話も書こうと思う。

僕は田舎に生まれ、都会で過ごし、今はまた田舎にいる。

自分で言うのもなんだが、ちょっと変わった経歴だと思う。

僕が子供の頃は、周りは農家ばかりだった。

親はサラリーマンメインの兼業農家だった。

昭和40年代当時では、周りには兼業農家は少なく、いま思えば異質な家庭だっただろう。

子供感覚は敏感なもので、なんとなく座りの悪さを感じていた。

勉強は好きだったが、教師はやる気が無く、授業は面白くなかった。

ある日、憲法について子供ながらに議論をふっかけてみても、教師は生意気言うなと言いながら僕の頭を叩いただけだった。

部活に入ってみたが、先輩の理不尽しごきに耐えられず、噛み付いて喧嘩。そして退部。

そのころは気づかなかったが、教師も、部活の先輩も、田舎特有の濃密な監視ネットワークの一部なのだ

それに気づかなかった僕は学校で浮き始め、そして、学校に行かない日が増えてきた。

明るい部屋で布団にくるまりながら僕は毎日考えた。

何がいけなかったのだろうかと、自分の行動を思い返した。

窓の外からトラクターの音しか聞こえない。

僕はこの退屈な村で、同級生と同じように一生を過ごすのだろうか。

いや、そうではない。村を出るべきだ。

そして、どうせ村を出るなら、僕のことを蔑んだ人々を見返してやるのだ。

それから僕はがむしゃらに勉強し、東大合格した。

からはじめて出た東大合格者だった。

僕は東京一人暮らしを始めた。

大学生活は自由だった。

新しい人間関係に囲まれ、バイトに明け暮れ、充実した毎日だった。

バブル期東京は眩しく光り輝いていた。

ただ一つ不満だったのは、当然ながら周りも東大合格者だったことだ。

あの村で僕が光り輝いたのは一瞬の事だった。

東大卒業し、官僚の道を選んだ。

ときバブルのまっただ中だったが、民間企業は眼中になかった。

霞ヶ関は民間を動かせるから、民間よりも上だと思っていたし、なにより、僕の村からはまだ官僚が出ていなかった。

官僚仕事は、国を動かすという言葉の通りだった。

駆け出しは駆け出しなりに、その醍醐味を味わうことができる反面、地味な仕事が多かった。

目立つ仕事をしたい。その一心でがむしゃらに働いた。

時には国会議員意見を戦わせ、上司に噛み付く事もしばしば。

そんな中、ある市への出向を命ぜられた。

そのころは気づかなかったが、国会議員も、上司も、霞ヶ関特有の濃密な監視ネットワークの一部なのだ

それに気づかなかった僕は浮き始め、そして、はじき出されたのだ。

市役所での仕事悲惨だった。

職員からすれば僕はお客さん扱いで、まともな仕事はさせてもらえない。

しかし、目立つ成果を挙げられないと、霞ヶ関に僕の存在を知らしめることはできないし、ひょっとしたら片道切符になる可能性もある。

そんなある日、生まれた村に帰省し、同窓会に参加した僕は愕然とした。

僕が主役ではないのだ。

東大合格し、官僚になり、日本を動かしている僕が主役ではなく、親父の寿司屋を継いだあいつがクラスの中心なのだ

そう、あのほこりっぽい教室ヒエラルキーそのままだったのだ。

その夜、ホテルの部屋で布団にくるまりながら僕は考えた。

何がいけなかったのだろうかと、自分の行動を思い返した。

窓の外からは下手なカラオケの音しか聞こえない。

僕は村一番の秀才で、国を動かしている官僚なのに!

この退屈な村で、何の刺激もなく一生を過ごす同級生に、なぜ僕の凄さがわからないのか。

あの日、村を出ることで、僕のことを蔑んだ人々を見返したはずなのに。

その翌年、僕は村長選に出馬し、村長になった。

同級生たちもようやく僕の凄さに気がついたようだ。

僕の力で、何も無いこの村を、都会的な村に変えて見せるのだ。

必ず、全国から取材や視察が殺到する村にしてみせる。

村役場ホームページアメーバピグへの全面移行や、村営水族館民営化など、霞ヶ関に、いや、宇宙に衝撃を与えるアイディアは山ほどあるのだ。

僕はずっとこの村があるかぎり村長で居続けるつもりだ。

この村に僕以上に村長に適した人材などいない。気に入らなければ選挙で落とせばいいのだ。

続く

http://anond.hatelabo.jp/20120731160117

2012-12-12

http://anond.hatelabo.jp/20121122115316

おー,二年前の記事に反応してくれる方がいるとは.

白票を「若者政治への不満」だけに矮小化してはいけないんじゃないか

おっしゃる通りです.

あえて若者に限定したのは「無効票の(意味ある)意味社会的認知可能にするためのトリック」に必要だったからです.

若者に限定することで,「無効票の有意な増加」「若年投票率有意な増加」という公式情報だけから計算可能な指標で

若者既存政党に不満です」というメッセージを出すことができます

もちろん「無効票の有意な増加」から「たくさんの人が既存政党に不満です」というメッセージを出すのもありなんですが,

若者既存政党に不満です」のほうがより情報量が多いですよね.

結局は考えるは易しと言うところか。

実際全国で実現しようとすると、億円単位供託金が要るわけなので

思いついたって簡単にはできないっつーのがね。思考実験としては面白いのだけど。

あ,2年前に提案した白票党はエア政党だよ.

白田氏の「出馬してみた」に近いです.<http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/hideaki/indexj.htm

実際の政党だと億単位供託金と立候補する人材がいるし,なによりネット選挙できない.

自分が提案したのは実現可能な方法意味のあるメッセージを伝える方法として,

「「無効票の有意な増加」「若年投票率有意な増加」を同時実現するための若年層への白票投票の呼びかけ」です.

このネタの最大のポイントは「前回と今回の無効票の差分」は投票結果から計算可能なのに誰も意味づけしていない,

それを利用することで立候補しないでも自身の提案(※)に投票されたかどうかが判別できるという点です.

※あくまで「誰もその差分に対して意味づけをしていない」から成立する話なので,

たとえば某スマイル総裁が「私は衆院選には立候補できませんが,私を推す気持ちがあれば白票を投じてください!」とか派手に宣伝したら,

「前回と今回の無効票の差分」が,自身の提案への賛成票か某スマイル総裁への支持票かは判別不可能になるけどね.

2012-11-22

http://anond.hatelabo.jp/20100706213047

白票政治に反映させるためにと思い「白票党」という考え方を思いついたが、

さすがに手垢がついている考え方のようで。

ネット検索したら、数日前にあの「虚構新聞」でも虚構記事のネタにされたっぽいので

http://kyoko-np.net/2012111501.html

結局は考えるは易しと言うところか。

実際全国で実現しようとすると、億円単位供託金が要るわけなので

思いついたって簡単にはできないっつーのがね。思考実験としては面白いのだけど。

んで、リンク元の2年前の記事。

こちらも白票政党化するという考えがあっておお!と思ったのですが、定義や考え方には賛同できなかった。

以下に元記事の「定義」「マニフェスト」を引用する

白票党の定義として以下の2点を設ける。

白票党の目的は、現在投票率が低いがゆえに蔑にされている若者存在感を増すことである

白票党の得票数は、白票の増加分(=今回の無効票数-無効票数の期待値である定義する

別に無くてもいいんですが、白票党のマニフェストは以下の通り。

>1.若者存在感ある国政の実現

>2.全ての選挙区若者代弁者となる

>3.インターネット選挙を実行する

引用終了)

うーん、これは、白票党ではないと思う。「若者党」であると思う。

白票を「若者政治への不満」だけに矮小化してはいけないんじゃないか

自分が「白票党」を立ち上げるなら、こういう「定義」「マニフェスト」にする。

白票党の定義

白票党は既存政党候補者投票先が無いと思う人々(※若者に限らず)への受け皿として

そのような人々へ「奉仕」するための政党である

白票党は、国民既存政党既存候補者への不信任手段としての「白票」を顕在化し権利化するための

仕組みを提供する党である

そのためのマニフェスト、党則

①「政治課題への提案、公約が無い」事がマニフェストです。

②原則全ての議決棄権します。首班指名選挙棄権します。

内閣不信任に関する議決と、憲法改正の発議に関してだけは無条件で賛成します。(但し、憲法改正案の提案は行いません)

政党交付金に関しては、次回選挙候補者出馬させるための資金のみに使用します。

議員歳費は立候補者の生活のために、当選、不当選関わらず立候補者で分けます

立候補者、議員には政治的な主張、議論を禁する。もしも主張したい場合離党し、また現役議員場合議員辞職をしなくてはならない。

とかとか考えてたけど、⑥を徹底させるのが困難であると思う。離党して無所属とか他党議員になってしまっては

白票党の意味が無くなってしまうのである。うーん。

2012-11-03

チートキャラ

・そこそこのボンボン

スポーツサッカー柔道

・高校時代フランス語を学ぶ

大学時代芥川賞(当時史上最年少)

さら映画化

・その映画で弟が俳優デビュー、のちに国民的人気俳優に。

・自身も映画に主演。

・自らの髪型日本中で大流行させる。

映画監督もやったりする。

ラリーとかヨットとか金のかかる趣味しまくる。

作家業もはずれなくヒット連発。

・本のタイトルやそれをもじった言葉や本人の発言やらが流行語になりまくる。(太陽族,スパルタ教育,Noと言える日本人,etc...)

衆議院出馬したら史上初の300万票でトップ当選

・後に、息子も国会議員となる。

・気に入らない記者にはコップの水をぶっかけやんちゃ

都知事選出馬、当然の当選

・再選

海外メディアから極右と言われる。

・練にねられた案をおもいきりちゃぶ台返しダメだし、ちゃぶ台返しを繰り返す。

・なんだかんだで4選

・80歳を過ぎるもまだ元気。

・突然の辞職。国政復帰宣言 new!

2012-10-21

橋下維新の会

今日維新の会の街頭遊説が始まったらしい。夕方のニュースでみた。

そこで橋下はこう言った。

「私は生まれも育ちも悪い。でも喧嘩は負けません。」

こないだの週刊朝日を受けての発言だろうね、うまく自分武器に変えた。ホント喧嘩うまいよ。

でもさ、

政治喧嘩じゃねぇよ。

あの政党がが次の選挙出馬して国政に参加して4年前の民主党と同じ事をやってるのが目に浮かぶよ。

「この国を立て直すためにはいちど潰さないといけない」

潰してる場合じゃねぇよ!

現状を見ろ!

政治家仕事は国盗りゲームじゃねえんだ!

2012-10-16

http://anond.hatelabo.jp/20121015233513

医療生協や一部の労働組合などは、日本共産党の支持組織なんてレベルじゃない。赤旗を配布するような≒党員がそのまま活動していたりする、共産党のものと言っても良い組織。

から選挙前になると実務そっちのけで党活動したりする職員もいて、最近では勤務時間中の党活動が普通の職員から問題視されたり、裁判になったりしているが、共産党の活動員側は、それを共産党への圧力だと認識してしまったりする。

また、共産党支持基盤の多くは、そうした党活動が救う「底辺の人達」だ。

支持する理由の多くは、「○○さんが良くしてくれた」などであり、この辺りは自民民主と変わらない。商店農家のオッチャンが便宜を図ってくれた議員先生懇意になるのと理屈は全く一緒。

日本共産党からは「普通主婦」が出馬することが多いが、彼女らは医療生協病院主催するデイケアなどで地道に活動している人で、支持層の知名度は高い。

共産党でもたまに勘違いして、「若年層のアイドル出馬」をやっちゃう人も居るが、失敗するのは実際の支持層であるジジババから認知されていないから。

まり票にならないような市民特に重視している

とんでもない。

共産党からしたら支持層そのものだし、票田の開拓に他ならない。

ちなみに、共産党議員は疲れるし儲からない。

理由は単純で、支援者が金もってない上、ジジババが多いから。

何かイベントすると言えば持ち出しになるし、相手は実際に困ってる人であり、893じゃないか生活保護などの上前も撥ねない。

共産党幹部がどんだけ儲けてるかは知らないが、一市議会議員程度では、間違いなく苦労の方が多い。

党活動が趣味だという全共闘の生き残りが減ってきている昨今、赤旗を配る人も少なくなり、支持層と活動員の偏りから未来を感じない党ではある。

2012-10-12

とある地方公務員が日々思ったことを10コラムに分けて書いてみた

公務員が相変わらず人気のようです。

確かに、現在日本を取り巻く現状から公務員になりたい人の気持ちはわかります

私自公務員をしておりますので、公務員志望の方からアドバイスを求められることがあります

公務員だけど、公務員残業代問題に潜む高齢者問題

http://anond.hatelabo.jp/20120922164617


前回、ちょっと暗くなるようなエントリーを書いたので今回は少し軽いノリで書きたいと思います

1 公務員に対する妬みと憧れ

私は一地方公務員ですので、市民と日々接する機会が多いのでよく感じるのが公務員に対する嫉妬と憧れの眼差しです。公務員に対しては、俺らの税金飯食いやがって、もっと働けと思ってる一方で、自分の息子は絶対公務員、娘は公務員の嫁と考えている人が地方はやっぱり多い。確かに、地方でまともな職業といったら、公務員教員銀行員といったところです。だから地方では公務員予備校が大人気なんですよね。

2 夜の街を支える公務員

夜の街といっても風俗ではありません(地方公務員は顔がバレるとまずいので地元風俗には行きません)いわゆる飲み屋ですね。なんだかんだで、総務系の部署は案外定時で終わるので、飲みに行く職員が多いです。そして、地方で繁盛する店は公務員リピーターがいる店です。公務員は安定収入ですので、その店に対しても安定した顧客になってくれるわけです。民間だったら、明日仕事を気にして平日に飲みに行く事を控えるかもしれませんが、時間を持て余した職員は今日も夜の街の経済活性化に貢献するわけです。

3 地方経済を支える生活保護

これは今度ちゃんと書こうと思いますが、案外生活保護地方経済を支えている面は多いです。具体例をいうと、基本的生活保護の大半は国の補助で地方への負担ほとんどありません。たとえ負担があっても交付税措置で軽減されています生活保護自治体財政を圧迫すると思っている人がいるかもしれませんが。嘘。地方財政担当している時は、国の生活保護ある意味地方に対する所得移転、再分配的側面があるような気がしたものです。(当然、生活保護国家財政には負担になる)それに生活保護受給者は車が持てないので、買い物は地元スーパーで買うことになります郊外イオンとか利用すれば安いけど、足がないので地元スーパーで買う。だから生活保護受給者が多く住んでいる地区スーパー小売店ってなかなか潰れない。パチンコに行ってけしからんという人もいるけど、パチンコ屋はパチンコ屋でなんだかんだで地方雇用を産み、税金も納めてくれるし、イメージ戦略のために地域の協力を惜しまない。なので、生活保護バッシングする人はある意味正しいのだけれど、ある意味見落としているよなぁと思う。今度、この生活保護のことはじっくり書きたいと思う。

4 自称地域代表」の台頭

これは前のエントリーにも書いたけど、昼間に基本若い人は来ない。高齢者ばかり。年金健康保険税金といった類は業務の範疇なので対応は容易だが、陳情にも似た「地域代表者」系がときどき来るのが厳しい。地域代表というと、民生委員とか町内会長だとおもいきや、そういう地域コミュニティには距離を置きながら独自コミュニティ論を展開する人々が増えている。おそらく、出自退職世代でしょう。彼らは今まで会社に属していたので地域コミュニティ関係を持たず、いわゆる「社縁」で生息してきたわけですが、退職して地域にどういうわけか関わるようになり、積極的市町村提言をするようになりました。おそらく、今後彼は豊富な財力を元手に市議会議員、町村議会選挙出馬するかもしれないと思うと本当に怖い。

5 facebookよりも大事な「カオ」

地方において、人脈は大切ですけど、それ以上に「カオ」が大切。さっきの地域代表じゃないけど、ある程度信用がなければ地域のあの独特のコミュニティには入れない。ぶっちゃけ、実力とか、実務能力がなくても、基本ユーザー高齢者なので、「○○さんにはお世話になっているから」という理由仕事ができる。いくら行政事務に詳しくても、市民にとったらどうでもいい。ましてや地方facebookで人脈作るよりも、寄り合いとか町内会とかにカオを売った方いい。最初は雑用というか役員祭り上げられて冷や飯食わされるけど、かならず報われる。そうです、それがムラ社会ってやつです。

6 党派性なんて議会にはないよ

自民党民主党かいろんな党派がありますけど、地方議会なんて党派無視です。基本田舎は共産党公明党を覗いて、みんな基本は同じ考え。地域コミュニティ再生経済活性化という方向が同じで選択肢も限られるから政策論なんて難しい。本当に議会仕事って、地元の有力者(町内会長、古株民生委員、先述のカオのある人)の御用聞き的側面がある。だからたか補助金の申請に議員を同行するからこっちとしては始末に負えない。あと、議会政策を提案すると思っている人もいるかもしれないけど、基本的地方議会は元農家とか、自営業とか、公務員OBとか制度運用粗捜しはできても政策は作れないからね。国がアレだから地方は。。。。

7 私がイオンを使う理由

私は商店街よりイオンを使いますイオン株主でもあります。それぐらいイオンを使います。確かに商店街というところの店主は本当に個性豊かで面白いし、地方の顔であります。だからその意義は街の観光を語る上でも必要不可欠です。しかし、商店街には組合というものがあり、それが一種の圧力団体となっている現状があります。かならずその商店街地盤とする議員存在し、商店街活性化名目として、いろいろな助成金補助金、低い融資なりを要求します。商店街店主の有力者は近くに駐車場を持っている地主なので、お金には困りません。これは商店街に限らず、農家建設業者、医師地方はいろいろな圧力団体がありますが、要求お金をくれです。しかし、彼らの圧力結果的に国から地方を支える補助事業圧力になるので、否定もできませんが、うーん、なんだかなぁ

8 生活保護梶原システムよりも興味深い公務員家賃手当

ヒントだけ。職員は月額最高2万7000円の家賃手当がつきます。これは持ち家には適用されません。あくま賃貸です。では、賃貸物件オーナー親族だったらどうなるでしょう?頭の良い人は気づいたでしょ?

9 地方ボランティアを支える公務員OB

公務員OBって案外楽しそう。長年地域活動してきたので、地域活動にも積極的に参加する人も多い。あと、公務員には多趣味な人も多い。作家になった公務員もいるぐらいですしね。なので、地方文化水準とか、ボランティアとか非営利領域公務員、それも公務員OBが支えていると思う。私もそういう人になりたいものです。

10 公務員は公僕だけど、下僕じゃないよ

公務員は公僕だし、私は一生その地域に貢献して死ぬべきだと思う。だけど、決して下僕だと思わない。主権者である国民市民が誤ったことを言えばそれを諌めるのも公僕の使命だと思う。公務員も同じ人間だし、今のデフレ日本では相対的に恵まれいるかもしれない。残業代もでるし、社会的にも認められている。だけど、公務員からといって聖人君子を求めているのはやっぱりおかしいと思う。この国はじわじわ衰退の道をたどっているけど、それでも公務員として精一杯がんばって、大好きな地域死にたいものです。

追記 2012年10月13日

とある地方公務員生活保護について書いた

http://anond.hatelabo.jp/20121013233222

追記 2014/12/20

ブログを始めました

とある地方公務員ブログ

http://toarukomuin.hatenablog.com/

2012-09-22

公務員だけど、公務員残業代問題に潜む高齢者問題

ネット界隈でにわか話題になってる公務員残業多すぎワロタwwwっていう報道

残業年1873時間で783万円、年収1574万 さいたま市職員なぜそんなことが許されるのか

http://www.j-cast.com/2012/09/21147316.html

案の定、2ちゃんねるでは盛り上がり、まとめブログもしっかり紹介

貴族残業年1873時間で783万円、年収1574万 さいたま市職員

http://news4vip.livedoor.biz/archives/51906836.html

ちなみに私も、とある地方公務員であるので、実情を述べたい。

あくまで、これは私の部署の話であることは、一つ添えておく。

そもそも、公務員給与民間に比べて高いというイメージがある。

現場にいると、そんな気はしないけれど、そもそも日本労働環境悪化賃金が伸びない状況下では給与相対的に上がっている。

加えて、現在デフレ経済下では、実質的給与が値上がりしているともいえるし、私が住む街も基本的仕事がなく、銀行員、教師、そして公務員という職業が一種の特権階級のように思われているのも事実である

職員数削減と高齢者ニーズの拡大


あと、公務員というと何か暇そうだというイメージがある。具体的には以下の様な感じだろうか。

ゆめみがちサロン : とある公務員の1日のタイムスケジュール怠惰すぎる

http://blog.livedoor.jp/yumemigachi_salon/archives/51410325.html

当然、冗談半分だと思うが、民間に比べて役所は暇そうだというのは市民から言われる。

それでは、実態はどうかというと、公務員の取り巻く環境というもの


1 公務員数の削減

2 高齢化の進展


この2つの要因が公務員仕事量の増加を招いている。

今まで二人でやってきた仕事を、一人で受け持つことになり当然作業量が多くなる。

生産性を高めようとしても、市民サービスの向上を叫ばれているので、ベルトコンベアーのように効率化できない。

特に顕著なのが、生活保護担当しているケースワーカーである

基準では80世帯が相当だと言われているが、実際は100世帯を超える。

不正受給問題なので、チェックを強化しようにもキャパを超えているし、自立に向けたきめ細かい行政サービス不可能である

不正受給問題も、自立支援の強化もケースワーカーの数を増やせばいいのだが、現在日本においては逆に公務員の職員数を減らすことが行われている。

財政再建の名の下に職員数の新規採用抑制などを行い、一人当たりの負担はより増えていく。

加えて、高齢化の進展によって高齢者の窓口対応業務が年々増えている印象がある。

若い人は日中忙しいので実感はないかもしれないが、日中市役所フロアは、まるで病品のように高齢者、年配の方が大半である

かつては地域コミュニティがあり、そこに高齢者が集まっていたが、現在ではそのようなコミュニティが失われ、お世話をする民生委員も少なくなったせいか

役所に入り浸る高齢者が増えてきている。用事はないけど、話をきいてもらいたい、といった件数が増えている。

日中にやるべき事務処理があるが、窓口対応電話対応忙殺され、結果的に営業が終わる5時以降にしか事務仕事ができないということになる。

市民サービスであるので、きめ細かくやらなくてはいけない。しかし、その線引が難しい。

現在役所ではワンストップサービスを進めているが、そもそも行政仕事は多岐にわたり非常に困難である。ゆえにいろんな部署関係各課と連携しているわけだが

市民からしたら、いろんな部署たらい回しにされているという印象を抱く。

また団塊の世代の増加によって、一言モノ申す的な件も増えてきた。

今まで以上に慎重な対応を求められ、対応するごとに顛末書、報告書を書くので事務処理の増加になる。

ある職員が言った言葉が忘れない

福祉から移動になったけど、個々の業務でも結局。高齢者対応がメイン。だから、もはや高齢者福祉行政サービスイコールだ」

公務員給与引き下げから公務員残業代抑制

現在国家公務員人件費削減が進められつつあるが、地方公務員給与削減も時間問題である

今後、民間と同じく賃下げが行われるは確実で、今回のニュースきっかけに公務員残業代見直しの機運が高まる可能性がある。

現在市議会なども定数削減が行われ、かつてのように何もしないのでは市民から厳しい叱責があるそうで、議会への個人質問に力を入れている。

しかし、その質問が増えれば増えるほど、答弁に答える執行である職員の負担は増える。)

ただ、今後自称改革派)の議員などは、公務員身分保障について厳しく追求してくるだろう。

そのモデルケースが大阪の橋下市長であり、彼は公務員を叩けば人気につながる、労組を叩けばもっと人気につながるということを体現した。

今後、公務員給与引き下げの突破口として、残業代抑制へとつながり、住居手当、通勤手当、といった各手当もやり玉に上がっていくだろう

高齢者メインの行政

しかし、だからこそ政治機能してデフレ経済の克服するための政策を実行し、民間活力を伸ばす環境づくりをしていくべきである

バブル期などは、公務員になることが馬鹿だと思われていた時代でもある。公務員は確かに下がらないが、同じ上がらない。

から、若手は安い職員は安い給与で働くことになる。

したがって、建設的な議論としてはそもそも低すぎる賃金を上げてもらうことではあるが、その主役である労組がもはやボロボロなのでそんな力もない。

応援していた某民主党も結局、自民党に対抗できる存在でなく、自民党から出馬たかったけどコネがなかった保守派議員が主流になってしまった。

結局、一番声上げなくてはいけない若者が忙しくなり、政治行政に対して発言できなくなり、

代わりにお金時間を持て余した高齢者行政殺到している現状がある。

高齢者ほど不安になり、救いをもとめて今日福祉明日税金明後日は。。。というように役所をさまよう。

そこに市民団体やら議員が加わって、本当に困っている人、本当に行政支援を求めている人が見えにくくなる。

おそらくこれから行政はより高齢者向けになっていく。

職員の声は大きくなり、文章フォントも大きくなり、高齢者が忘れて、あとで水かけ論にならないように詳細に顛末書、記録を取るようになるでしょうし、実際やってます

タウンミーティングを開けば、高齢者陳情合戦となる。


こうして若者はより政治行政から遠ざかり、一方で公務員試験勉強に励むのだろうと思う、この国の未来絶望せざるを得ない

追記です 2012年 10月12日

http://anond.hatelabo.jp/20121012225331

追記 2014/12/20

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とある地方公務員ブログ

http://toarukomuin.hatenablog.com/

公務員だけど、公務員残業代問題に潜む高齢者問題絶望について

ネット界隈でにわか話題になってる公務員残業多すぎワロタwwwっていう報道

残業年1873時間で783万円、年収1574万 さいたま市職員なぜそんなことが許されるのか

http://www.j-cast.com/2012/09/21147316.html

案の定、2ちゃんねるでは盛り上がり、まとめブログもしっかり紹介

貴族残業年1873時間で783万円、年収1574万 さいたま市職員

http://news4vip.livedoor.biz/archives/51906836.html

ちなみに私も、とある地方公務員であるので、実情を述べたい。

あくまで、これは私の部署の話であることは、一つ添えておく。

そもそも、公務員給与民間に比べて高いというイメージがある。

現場にいると、そんな気はしないけれど、そもそも日本労働環境悪化賃金が伸びない状況下では給与相対的に上がっている。

加えて、現在デフレ経済下では、実質的給与が値上がりしているともいえるし、私が住む街も基本的仕事がなく、銀行員、教師、そして公務員という職業が一種の特権階級のように思われているのも事実である

職員数削減と高齢者ニーズの拡大


あと、公務員というと何か暇そうだというイメージがある。具体的には以下の様な感じだろうか。

ゆめみがちサロン : とある公務員の1日のタイムスケジュール怠惰すぎる

http://blog.livedoor.jp/yumemigachi_salon/archives/51410325.html

当然、冗談半分だと思うが、民間に比べて役所は暇そうだというのは市民から言われる。

それでは、実態はどうかというと、公務員の取り巻く環境というもの

1 公務員数の削減

2 高齢化の進展

この2つの要因が公務員仕事量の増加を招いている。

今まで二人でやってきた仕事を、一人で受け持つことになり当然作業量が多くなる。

生産性を高めようとしても、市民サービスの向上を叫ばれているので、ベルトコンベアーのように効率化できない。

特に顕著なのが、生活保護担当しているケースワーカーである

基準では80世帯が相当だと言われているが、実際は100世帯を超える。

不正受給問題なので、チェックを強化しようにもキャパを超えているし、自立に向けたきめ細かい行政サービス不可能である

不正受給問題も、自立支援の強化もケースワーカーの数を増やせばいいのだが、現在日本においては逆に公務員の職員数を減らすことが行われている。

財政再建の名の下に職員数の新規採用抑制などを行い、一人当たりの負担はより増えていく。

加えて、高齢化の進展によって高齢者の窓口対応業務が年々増えている印象がある。

若い人は日中忙しいので実感はないかもしれないが、日中市役所フロアは、まるで病品のように高齢者、年配の方が大半である

かつては地域コミュニティがあり、そこに高齢者が集まっていたが、現在ではそのようなコミュニティが失われ、お世話をする民生委員も少なくなったせいか

役所に入り浸る高齢者が増えてきている。用事はないけど、話をきいてもらいたい、といった件数が増えている。

日中にやるべき事務処理があるが、窓口対応電話対応忙殺され、結果的に営業が終わる5時以降にしか事務仕事ができないということになる。

市民サービスであるので、きめ細かくやらなくてはいけない。しかし、その線引が難しい。

現在役所ではワンストップサービスを進めているが、そもそも行政仕事は多岐にわたり非常に困難である。ゆえにいろんな部署関係各課と連携しているわけだが

市民からしたら、いろんな部署たらい回しにされているという印象を抱く。

また団塊の世代の増加によって、一言モノ申す的な件も増えてきた。

今まで以上に慎重な対応を求められ、対応するごとに顛末書、報告書を書くので事務処理の増加になる。

ある職員が言った言葉が忘れない

福祉から移動になったけど、個々の業務でも結局。高齢者対応がメイン。だから、もはや高齢者福祉行政サービスイコールだ」

公務員給与引き下げから公務員残業代抑制

現在国家公務員人件費削減が進められつつあるが、地方公務員給与削減も時間問題である

今後、民間と同じく賃下げが行われるは確実で、今回のニュースきっかけに公務員残業代見直しの機運が高まる可能性がある。

現在市議会なども定数削減が行われ、かつてのように何もしないのでは市民から厳しい叱責があるそうで、議会への個人質問に力を入れている。

しかし、その質問が増えれば増えるほど、答弁に答える執行である職員の負担は増える。)

ただ、今後自称改革派)の議員などは、公務員身分保障について厳しく追求してくるだろう。

そのモデルケースが大阪の橋下市長であり、彼は公務員を叩けば人気につながる、労組を叩けばもっと人気につながるということを体現した。

今後、公務員給与引き下げの突破口として、残業代抑制へとつながり、住居手当、通勤手当、といった各手当もやり玉に上がっていくだろう

高齢者メインの行政

しかし、だからこそ政治機能してデフレ経済の克服するための政策を実行し、民間活力を伸ばす環境づくりをしていくべきである

バブル期などは、公務員になることが馬鹿だと思われていた時代でもある。公務員は確かに下がらないが、同じ上がらない。

から、若手は安い職員は安い給与で働くことになる。

したがって、建設的な議論としてはそもそも低すぎる賃金を上げてもらうことではあるが、その主役である労組がもはやボロボロなのでそんな力もない。

応援していた某民主党も結局、自民党に対抗できる存在でなく、自民党から出馬たかったけどコネがなかった保守派議員が主流になってしまった。

結局、一番声上げなくてはいけない若者が忙しくなり、政治行政に対して発言できなくなり、

代わりにお金時間を持て余した高齢者行政殺到している現状がある。

高齢者ほど不安になり、救いをもとめて今日福祉明日税金明後日は。。。というように役所をさまよう。

そこに市民団体やら議員が加わって、本当に困っている人、本当に行政支援を求めている人が見えにくくなる。

おそらくこれから行政はより高齢者向けになっていく。

職員の声は大きくなり、文章フォントも大きくなり、高齢者が忘れて、あとで水かけ論にならないように詳細に顛末書、記録を取るようになるでしょうし、実際やってます

タウンミーティングを開けば、高齢者陳情合戦となる。


こうして若者はより政治行政から遠ざかり、一方で公務員試験勉強に励むのだろうと思う、この国の未来絶望せざるを得ない

追記 2014/12/20

ブログを始めました

とある地方公務員ブログ

http://toarukomuin.hatenablog.com/

2012-09-10

谷垣さん気の毒すぎる

3年間野党で頑張ってたのにほぼ次期総理確定の状況で出馬すらさせてもらえないとは

あんまりごねたらどっかの大臣みたいに自殺に追い込まれたりするんだろうか

週刊誌は死者に鞭打つことになってもどういう記事かは公表すべきだろ

2012-09-09

大阪維新の会(代表=ピコピコブス大阪市長)は8日、大阪市内で開いた全所属議員による全体会議で、次期衆院選で国政進出することを正式に決めた。ピコブス氏は衆院選で過半数獲得を目指す方針を表明する一方、選挙後の他党との連携にも含みを残した。自らの衆院選出馬は改めて否定した。維新は、月内に現職国会議員の参加を得て国政政党日本(にっぽん)維新の会」を結成し、候補者公募を今月12日ごろから始める。この源泉かけ流し浴槽が大人気で、隙間を見つけて入るのが難しいくらいだ。

2012-07-14

http://www.j-cast.com/kaisha/2012/06/27137248.html?p=2

今回の増税が焼け石に水という点で、実は三党は一致している。必ず何らかの抜本的改革案を打ち出さざるを得ないはずだ。その中でどこまで世代間格差是正を実現できるか。

ひとつ確実なのは若者自身がそれを声に出して政治に要求しないかぎり、その実現のために動く政治家はいいであろうということだけだ。(城繁幸

若者が要求しない限り,そのために動く政治家はいない

・そのために動く政治家がいない限り,若者投票所にいかない

なんという詰みゲー.

誰か「出馬してみた」とかしないかな,と無責任発言.

http://shunichi-arai.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html

2012-05-31

自分意見社会にアピールする51の方法

※実際に効果があるかは分かりません。思い浮かんだ方法を並べただけです。

関連リンク

意見・ご感想首相官邸

http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html

デモをするより議員事務所に行け」河野太郎流、脱原発運動のススメ

http://news.nicovideo.jp/watch/nw58412

選挙ボランティアに行こう!~実際にやってみた人からの報告~

http://togetter.com/li/33121

ポイント

2012-04-11

オウム真理教ナウい教化法”を実践した広瀬死刑囚手紙 vol.3

【vol.2「宗教的経験(前半)」】はこちら。

 オウム信徒制度には、在家のほかに出家がありました。オウム出家とは、世俗的な関を一切絶ち、麻原に全生涯を捧げ、人類の救済―最終的には解脱させること―と自己解脱に専念することでした。

 出家者は教団施設内で共同生活をすることになります家族とも絶縁の形になり、解脱するまでは、会うことも、連絡することも禁止でした。財産はすべて教団に布施し、私物として所有できるのは、許可されたもののみでした。飲食は禁止でした。本、新聞テレビラジオなど、教団外の一切の情報に接することも禁止でした。これらの戒は、苦界に転生する原因となる執着を切るためのものでした。

 入信時、私は出家をまったく考えていませんでした。長男という立場上、親の老後を見たいと思っていたからであり、また私が出家すると家庭が崩壊しかねないとも思っていたからです。そもそも、入信前に読んだ麻原の著書によると、在家でも解脱可能だったので、そのような無理をしてまで出家する必要を感じませんでした。

自分が培ってきたものを崩すのは真に恐いことです。入信間もないころ、私はある在家信徒と話をしました。彼は出家の準備のために定職を捨て、アルバイトをして暮らしていました。その話を聞き、私は恐怖心を抱いたのです。実際、昭和六三年十月の私について、母は「就職内定を喜び、安心している様子だった」旨法廷証言しており、その時点で出家意志は皆無でした。

 ところが、私は出家することになりました。私の入信後、勢力拡大のために、オウム出家者の増員を図ったのです。私の入信前の一年半の間に約六十人が出家したのに対し、入信後の一年間には約二百人が出家しました。

 「現代人は悪業を為しているために来世は苦界に転生する。世紀末核戦争が起こる。(本文二十一頁)」

 ―麻原は人類の危機を叫びました。そして、その救済のためとして、信徒布教活動をさせたり、さらに、出家必要性を訴え、多くの信徒出家させたりしました。

 このように、一般社会は苦界への転生に至らせる世界として説かれていましたが、それを聞いているうちに、そのとおりの体験が私に起こりました。

 私の公判において、友人が次の証言をしました。昭和六十三晩秋か初冬に私が話した内容です。

 町中を歩くとバイブレーションを感じること、電車内のいかがわしい広告を見ると頭が痛くなること、繁華街の近くにいると体調がおかしくなるという話がありました。

 当時、私は街中を歩いたり、会話をするなどして非信徒の方と接したりすると、苦界に転生するカルマが移ってくるのを感じました。この感覚の後には、気味悪い暗い世界ヴィジョン(非常に鮮明な、記憶に残る夢)や自分が奇妙な生物になったヴィジョンカンガルーのような頭部で、鼻の先に目がある―などを見ました。この経験は、カルマが移り、自身が苦界に転生する状態になったことを示すとされていました。さらに、体調も悪くなるので、麻原がエネルギーを込めた石を握りながら、カルマを浄化するための修行をしなければなりませんでした。

 また、一般社会情報煩悩を増大させて、人々を苦界に転生させると説かれていました。そのために、情報によっては、接すると頭痛などの心身の変調が起きたのです。

他方、当時、日常的に麻原からの心地よいエネルギーが頭頂から入って心が清澄になり、自身のカルマが浄化されるのを感じました。

 これらの経験によって、一般社会が人々のカルマを増大させて苦界に転生させるのに対して、麻原だけがカルマを浄化できることをリアルに感じました。そのために私は、麻原の説くとおりに一般社会で通用する価値観は苦界に至らせると思うようになり、解脱悟りを目指すことにしか意味を見い出せなくなりました。

 この状況に関連することとして、検察官の「広瀬から出家の原因、理由を聞いたことがあるか」との確認に対して、私の指導教授は「結局、神秘体験だと言っていた」と法廷証言しています。(当時、私は教授にも入信勧誘していたのです。)また、出家することが、苦界に転生する可能性の高い親を救うことになるとも思うようになりました。子供出家すると、親の善業になるとされていたからです。出家にあたり一番の障害は親子の情ですが、それを除くために、オウムではそのように説かれていたのです。

 こうして、私は出家願望を抱くようになりました。世紀末人類の破滅というタイムリミットをにらみながら、家族の説得に要する期間や就職が決まっていた事情なども考慮して、二、三年後の出家になると思っていました。

 このような昭和六三年の年末、私は麻原から呼び出されました。麻原は救済が間に合わない、もう自分の都合を言っていられる場合ではないと、出家を強く迫りました。私は麻原に従い、大学院修了後に出家する約束しました。そして、平成元年三月末に出家しました。

 私の出家後、平成元年の四月から、麻原は「ヴァジラヤーナ」の教義に基づく救済を説きはじめました。現代人は悪業を積んでおり、苦界に転生するから、「ポア」して救済すると説いたのです。「ポア」とは、対象の命を絶つことで悪業を消滅させ、高い世界に転生させる意味です。この「ポア」は、前述(二十一頁)のように、麻原に「カルマを背負う―解脱者の情報を与え、悪業を引き受ける―」能力があることを前提としています

 その初めての説法において、麻原は仏典引用して、「数百人の貿易商を殺して財宝を奪おうとしている悪党がいたが、釈迦牟尼前生はどうしたのか」と出家者に問いました。私は指名されたので、「だまして捕える」と答えました。ところが、釈迦牟尼前生悪党を殺したのです。これは殺されるよりも、悪業を犯して苦界に転生するほうがより苦しむので、殺してそれを防いだという意味です。それまでは、虫を殺すことさえ固く禁じられていたので、私にはこの解答は思いつきませんでした。しかし、ここで麻原は、仏典引用して「殺人」を肯定したのです。

 ただし、このときは、直ちに「ポア」の実践を説いたわけではありませんでした。最後は「まあ、今日君たちに話したかったことは心が弱いほど成就は遅いよということだ」などと結んでいます。私も、実行に移すこととは到底思えませんでした。

 ところが、麻原は説法の内容を次第にエスカレートさせていきました。その後の説法では、「末法の世(仏法が廃れ、人々が悪業を為して苦界に転生する時代)の救済を考えるならば、少なくとも一部の人間はヴァジラヤーナの道を歩かなければ、真理の流布はできないと思わないか」などと訴えています。それに対し、出家者一同は「はい!」と応じており、「ポア」に疑問を呈する者は皆無でした。(『ヴァジラヤーナコース教学システム教本』―教団発行の説法集より

 前述(二七~二八頁)のように、私にとっては、現代人が苦界に転生することと、麻原がそれを救済できることは、宗教経験に基づく現実でした。ですから、私は「ヴァジラヤーナの救済」に疑問を抱くことなく、これを受容しました。なお、麻原は、私が述べたような宗教経験を根拠として、この教えを説いていました。

 さらに、私はいわゆる幽体離脱体験(肉体とは別の身体が肉体から離脱するように知覚する体験などもあったので、私たちの本質は肉体ではなく、肉体が滅んでも魂は輪廻を続けるとの教義を現実として感じていました。そのために、この世における生命よりも、よりよい転生を重視するオウム価値観に同化していました。このことも「ヴァジラヤーナの救済」を受容した背景だと思います

 このような説法が展開されていたとき、私は解脱悟りのための集中修行に入りました。第一日目は、立住の姿勢から体を床に投げ出しての礼拝を丸一日、食事も摂らずに不眠不休で繰り返しました。このときは、熱い気体のような麻原の「エネルギー」が頭頂から入るのを感じ、まったく疲れないで集中して修行できたので驚きました。

 この集中修業において、最終的に、私は赤、白、青の三色の光をそれぞれ見て、ヨガの第一段階目の解脱悟りを麻原から認められました。特に青い光はみごとで、自分宇宙空間に投げ出され、一面に広がる星を見ているようでした。これらの光は、それに対する執着が生じたために、私たちが輪廻を始めたとされるものでした。その輪廻の原因を見極めることは、輪廻から脱した経験(=解脱)を意味しました。

 解脱悟りを認められた後は、以前は身体が固くてまったく組めなかった蓮華座(両足首をももの上に載せる座法)が組めるようになりました。教義によると、これはカルマが浄化された結果と考えられました。また、食事が味気なく、砂でも噛んでいるように感じ、食事に対する執着が消えたように思えました。さらに、小さなことにこだわらなくなり、精神的に楽になりました。

 以上は麻原の「エネルギー」を受けた結果のように思われたので、彼が人のカルマを浄化して解脱悟りに導くことの実体験になりました。

 平成二年四月、麻原は古参幹部と理系出家者計二十人に対して、極秘説法をしました。冒頭、「今つくっているもので、何をするか分かるか」と私に問いました。しばらく前から、何らかの菌の培養を指示されていたのです。目的は聞かされませんでしたが、指示の雰囲気から危険な菌らしいことは分かりました。私は、「ヴァジラヤーナの救済」とする旨を答えました。一年間説法されて、その実行が当然のことのようになっていたのです。

 麻原は、「そうか、分かっていたのか」と言い、「ヴァジラヤーナの救済」の開始を宣言しました。

 「衆院選の結果―平成二年二月の衆院選に、麻原ら教団関係者二十五人が出馬し、全員が落選―、現代人は通常の布教方法では救済できないことが分かったから、これからはヴァジラヤーナでいく」

 そして、麻原が指示したのは、猛毒ボツリヌストキシン大量生産し、気球に載せて世界中に散布することでした。私たちは、その場で各人の任務も指示され、直ちに作業に取りかかったのです。私はボツリヌス菌の大量培養―容量十立方メートル水槽四基―の責任者でした。

 作業は過酷でした。ヴァジラヤーナの救済になると麻原は血道を上げるので、指示を受ける私は寝る暇もないことがありました。私は約三か月間教団の敷地に缶詰めにされ、風呂にも二度しか入れませんでした。それも関連部品の購入のために業者を訪問するときなどに、指示されての入浴でした。そして、安全対策も杜撰で、非常に危険な状況での作業でした。結局、種菌さえできていなかったことが後で判明したのですが、できていたら私たちが真先に死んでいたと思います

 私たちは、一般社会では無差別大量殺人とみなされる行為を指示され、しかも厳しい作業が続きましたが、誰も疑問を口にすることなく、淡々と行動していました。外部の人が見たら、殺人の準備をしているとは思えなかったでしょう。

 それは、私たちにとって、「ヴァジラヤーナの救済」が宗教経験に基づく現実だったからです。(本文三十一頁)そして出家後も、次のように、そのリアリティは深まるばかりでした。

 一般社会が苦界への転生に至らせることに関しては、出家後初めて外出したときに、以前に経験のないほど厳しくカルマが移ってくるのを感じて(本文二十七、二十八頁参照)、危機感を覚えました。出家者に対して外部との接触を厳しく制限するなど、教団が外部の悪影響を警戒していたことが暗示になったのだと思います。また、テレビコマーシャルを視聴したところ、その音楽イメージが頭の中でぐるぐると繰り返されるようになり、集中力が削がれる経験がありました。それは、選挙運動中に、麻原の指示でオウムに関する報道を録画したときのことでした。私の変調に気づいた麻原が、「現世の情報が悪影響を与えている」と作業の中止を指示したので、一般社会の発する情報への警戒心が強まりました。

 一方、麻原の救済能力に関しては、その「エネルギー」によって解脱悟りに導かれたと感じる経験をしたために、さらに奥深さを知った思いでした。

 ボツリヌストキシン散布計画が中止された後、私は集中修行に入りました。そして、自分意識が肉体から離れ、上方オレンジ色の光に向かう経験などをして、ヨガの第二段階目の解脱悟りを麻原から認められました。また、認められたその場で、毒ガスホスゲンの生産プラントの製造計画(平成二年十月から三年八月、中止ーオウムでは、次の計画の指示が入り、前の計画が中止されることが多かった)に加わるよう指示されました。その後も、プラズマ兵器レーザー兵器の開発(同四年十一月から五年十二月、中止)、ロシアにおける武器調査(同五年二月と五月)、炭疽菌の散布計画(同五年五月から六月、失敗)、オーストラリアにおけるウラン調査(同五年九月)、自動小銃AK七四千丁の製造(同六年二月から七年三月、一丁完成、逮捕のため中止)などを麻原から指示されました。

 このように、オウムにおいては、「ヴァジラヤーナの救済」の実践日常的なことでした。

 そして、平成七年三月、私たちは地下鉄サリンと散布する指示を村井秀夫から受けました。麻原の意志とのことでした。その指示は、当時の私には、苦界に転生する人々の救済としか思えませんでした。一般人が抱くであろう「殺人」というイメージがわかなかったのです。

 地下鉄サリン事件に関するある共犯者の調書を読むと、私たちが事も無げに行動している様子が散見されます。そのような記述を読むと、残酷な事件を平然と起こしたことについて、自らのことですが戦慄さえ覚え、被害関係者の皆様に対しては心から申し訳なく思います。誠に愚かなことでしたが、オウム宗教経験に没入している状態でした。

 [ただし、私は決して軽い気持ちで事件に関与したわけではありませんでした。救済とはいえ、「ポア」の行為のものは、通常の殺人と同様に悪業になるとされていたからです。それまではカルマの浄化に努めてきたのですが、救済のためにカルマを増大させる行為をすることが「ヴァジラヤーナの救済」と意味付けられていたのです。そのカルマは、修行によって再び浄化する必要がありました。さもないと、「カルマ法則(本文二十一頁)によって、自身にも返ってくるとされていたからです。実際、地下鉄から下車した後、私は突然ろれつが回らなくなく、サリン中毒になったことに気付いたのですが、そのときは「カルマが返ってきた」と思いました。]

 以上のように、オウムにおいては、非現実な教義が宗教経験によって受容されました。そして、その教義が社会通念と相容れないものだったために、逸脱した行動がなされました。

 他方、「禅」も宗教経験を起こす技法を用いますが、「悟了同未悟―悟り終われば凡夫に立ち返る―」という教えがあります。これは「禅」の瞑想技法によって起こる日常生活への不適応(本文二十五頁)を防ぐ安全装置ではないでしょうか。何代にもわたって存続している宗教には、問題が起こるのを回避する知恵の蓄積があるのだと思います

 宗教経験を起こす技法やその経験に基づく思想に係わる場合は、その弊害の予測が困難なので、このように経験的に安全性が保障されていることを確認する必要があるでしょう。

 また、私は宗教経験によって教義の検証が可能と思いオウムに関心を持ったのですが、それは大きな誤りでした。人間感覚は決して常に真実を反映しているわけではありませんでした。神秘的体験の心理状態は次のようにいわれており、幻覚を真実認識してしまうこともあるのです。

 神秘的な状態は比量的な知性では量り知ることのできない真理の深みを洞察する状態である。それは照明であり、啓示であり、どこまでも明瞭に言い表されえないながらも、意義と重要さとに満ちている。そして普通、それ以後は、一種奇妙な権威の感じを伴うのである。(前出ジェイムズ

 幻覚的な宗教経験によっては、決して“客観的”な真実検証できません。できるのは“主観的”に教義を追体験することだけです。それ以上のものではありません。

 ですから宗教経験はあくまでも“個人的”な真実として内界にとどめ、決して外界に適用すべきではありません。オウムはそれを外界に適用して過ちを犯したのです。


【vol.4「恐怖心の喚起」】へ続く。

2012-01-24

東京法令出版がアレなのは自民党からです!

自身が出版しているさくさくトリアージ(http://www.tokyo-horei.co.jp/shop/goods/10943/)や【警察司法/ゴネラーへの処方箋(強制か? 任意か?)】(http://b.hatena.ne.jp/entry/www.tokyo-horei.co.jp/BGT/sample3_1.html)のアレっぷりではてなサヨク?の間で話題(http://b.hatena.ne.jp/entry/www.tokyo-horei.co.jp/shop/goods/10943/ , http://b.hatena.ne.jp/entry/www.tokyo-horei.co.jp/BGT/sample3_1.html)の東京法令出版ですが、アレな原因は自民党との繋がりにあるかと思われます

細萱会長勇退会長に星沢哲也氏を選出

星沢会長新任挨拶

本会総代会の翌日、日本経団連定時総会が開催され、新たな会長としてキヤノン御手洗富士夫会長が選出されました。そして「今後十年くらいを視野に入れて体系的総合的なビジョンを作りたい。」と抱負を述べられ、活動の目標として『イノベート・ニッポン』を掲げられました。

 イノベーションについては、細萱前会長のモットーでありましたので私も引続き、改革、革新を掲げて皆さんと手を携え、信頼され必要とされる中央会をめざして、創業、経営革新、新分野進出等中小企業組織化と連携支援により一層傾注して参りますので今後共、関係各位並びに会員の皆様のご指導ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます

長野県中小企業団体中央会公式ホームページ

http://www.alps.or.jp/chuokai/organ/200606/1.html

22日告示県知事選で、自民党県議団などでつくる「信濃会」(会長星沢哲也・県中小企業団体中央会長)から立候補要請されていた副知事の腰原愛正(よし・まさ)氏(63)が7日、長野市内のホテル記者会見し、出馬を表明した。

長野県ニュース2010年07月11日長野県ビジネスホテルガイド

http://nagano-businesshotel-guide.com/news20/20100711/

8月8日投開票知事選で、独自候補擁立を目指している自民党県議団など県会一部会派や県内経済体幹部らでつくるグループ信濃会」は2日朝、長野市内で会合を開き、副知事の腰原愛正(よしまさ)氏(63)に同日午後、立候補要請すると正式に決めた。

会合後、星沢哲也会長(県中小企業団体中央会長)らが県庁を訪ね、村井仁知事に腰原氏擁立への協力を求めた。

腰原氏、態度明かさず 経済体幹部ら出馬要請正式決定 - 2010知事選

http://www.shinmai.co.jp/2010chijisen/2010/07/post-26.html

2011-11-26

http://anond.hatelabo.jp/20111126193905

選挙では、誰が誰に投票たかはわからない

しかし年齢ごとの投票率は出る

選挙出馬する人は、投票率が高い年代向けの政策に力を入れる

そうしたほうが当選しやすいからだ

ということで、誰に入れるのでもいいから単に投票に行くだけで自分の得になるのだった

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