はてなキーワード: 首班指名とは
第50回衆院選は自民党が大きく議席を減らし(247議席⇒191議席)、野党第一党の立憲民主党が大きく議席を伸ばした(98議席⇒148議席)。
また、連日メディアで今後の動向について注目を浴びている国民民主党も大きく議席を伸ばしている(7議席⇒28議席)。
先日こんな記事を見つけた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d57e49b6249a92efea8b08340c4218acc6163a55
簡単に要約するならば、「国民がなんぼのもんじゃい、立憲は政権交代を逃しても野党第一党になんだから、使命を全うせよ」。
最初に読んだ私の感想としては、後半は割とまともなこと言ってるのに、なんで前半はこんなにキレてるんだよ!?だった。
また、昨今SNSでは、首班指名の決選投票で「玉木雄一郎」と記入することを表明した(無効票となり、自民党の石破氏が首相となる公算が高い)国民民主党に対して、
#国民民主党に騙された なるハッシュタグがSNSであふれている。
これら一連の流れは、(政権交代のチャンスを逃した)立憲民主党の支持者からの(注目を浴び続ける)国民民主党へのやっかみだと思ったのだが、
おそらくそれだけではないのではないか、とも思って改めて色々調べてみた。
今回躍進した野党勢力だが、第一党の立憲民主党ですら148議席と過半数233議席と比較すると心もとない。
そうなるとその次に多い野党勢力は、維新の38議席、国民の28議席、これでも合計215席である。
その次のれいわの9議席、共産党の8議席を入れて、やっと232議席、あと一歩。
残りは、参政党と保守党が3議席ずつと社民党が1議席、残りは無所属12議席。しかも無所属のうち2名はもともと自民党だった平沢氏と萩生田氏だ。
つまり、「反与党」的な政策を無理にでも通そうというのであれば、野党が一致協力しなければ衆議院で可決はできないのである。
しかもその後、参議院では与党が過半数を握っているので否決され、改めて衆院で可決しようにも2/3の議席なんてクリアできないので廃案になってしまう。
立憲民主党の主張の中で、自民党等とは異なる立場であるものをいくつか挙げてみる。
分かりやすくするため、野党側で協力できるか否かについて○×で記した。
②法人税の強化
⇒× 国民、維新は「増税ではなく減税」との立場で反対している。
⇒△ れいわがやや慎重か。
⇒△ 同性婚については国民がやや慎重姿勢、夫婦別姓については賛成という意見でほぼ一致している。
上記の例でも分かる通り、国民・維新とどれだけ一致ができるかという点で決まってきている。
裏を返すと、立憲はれいわや共産党と一致している部分も結構あるとも言える。
さて、この中で与党への対案として実現可能性が高そうな①③⑤について、はたして立憲の手柄といえるものはあるだろうか?
③は特に国民が今回の衆院選で論点として主張してきたという色はあると思うが、結局は野党側が一致協力しなければならない。
つまりそれだけ同じ意見を主張する党があるということで、立憲はその中に埋没してしまうだろう。
また、万一衆議院で可決されたとしても、参議院で否決される可能性は否めない。
こうして立憲としての政治的な成果(のアピール)はかなり薄くなるものだと思われる。
今度は先ほどは逆に、立憲の主張の中で自民と一致したものをいくつか挙げる。
①防衛費の増額
②消費税の引き下げ反対
④炭素税の導入
①③については支出の増、②④については増税(または減税しない)路線である。
先ほどと異なるのは、これらすべてが実現する可能性が高いということだ。
特に②の消費税引き下げについては、与党と立憲以外のほとんどが賛成している。
世論的にも増税ではなく減税に向けて政治を動かしてほしいという声は多いはずだ。
タイトルにも書いた、立憲民主党が死んでしまうXデーはいつなのか。もうお分かりだろう。
かつて立憲は時限的ではあるが、消費税減税の法案を提出したことがあったが、野田氏は立憲の代表選での議論でも下げないと言ってしまった。
上の例でも挙げた通り、減税に向けた政策が通らないなかで消費税引き下げ法案が出たらどうなるか。
立憲は「引き下げない」のだ。これは他の野党からも「裏切りだ」との誹りを免れないだろう。
世論も立憲を見放すのではないだろうか。「もう一度立憲に期待してみたけど、やっぱりダメだったね。」と。
来年には参院選も控えており、議席をさらに減らす事態にもつながるかもしれない。
立憲を応援している勢力のこうした焦りが、冒頭に紹介した国民民主党を叩く流れに繋がっているのではないだろうか、と思うのである。
議席数見たらわかる通り、立憲民主中心の政権には全然足りないので
首班指名なんか貸し借りになり得ません。
玉木は国民民主の代表選の時点でキャスティングボートを握ることを目標に掲げていて
政策単位での協力と明言している。維新も同様。首班指名で石破を書くことは元々あり得ない。
また、参議院があるので立民の法案は仮に2党の協力があったとしても、
策に溺れた石破さん。
身内を切り捨てて世間的には潔しと評価されるだろうと信じていた石破さん。
総選挙で刻一刻と野党が当確を連ねるのをシラフなのか苦悶してるのかわからない白眼で見守る石破さん。
惨敗確定で脂汗を滲ませて呻く石破さん。
肌着はもちろん高いオーダーシャツも粘度の高い汗でびしょ濡れの石破さん。
連立云々の前に素で気持ち悪がられる石破さん。
やんわりと断られて部屋を後にする石破さん。
右にも左にも味方のいない石破さん。
帰りたい。5歳のときに帰りたい。時刻表を暗記していたあの頃に。
「自民に協力はしない」
と言っちゃってるわけだが、その2党ともが首班指名で自民にも立憲にも協力せず、あくまで自党の代表に投票した場合
石破VS野田の決選投票では、どちらかの名前でないと無効票になるわけだが、維新も国民もあくまで自党代表へ投票して実質的に無効投票になれば、票数は石破のほうが多くなり、間接的に石破に手を貸すことになる
結果として石破政権は継続となり、石破に恩を売りつつ、支持者には嘘をつかない、という状況を作れる
その状況を継続させて、石破政権が予算だとか法案だとかを通そうとするたびに「うちの案を飲まないととおさせませんけど?」といってねじ込むのが、一番影響力を発揮できるパターンだろう
与党が過半数とれるかどうか、各社の世論調査では微妙な状況らしく、専門家の間でも見方が分かれている
ただしこれは「首班指名選挙で野党が協力して対抗馬(野田など)を選べば」ということなので、すぐには現実的ではない
とはいえ政権運営の状況によって「交代があり得る」という状況が続くのは自民党に相当なプレッシャーになる
政府与党が出す予算案や法案を可決するためには過半数が必要だが、与党で過半数に足りない場合は案件ごとに他党に協力を求めるほかない
当然議論はスムーズに進まず、他党の案を入れるなどの必要も出てくる
上記のような状況を避けるために、現在の自民公明の連立に他党を入れて過半数を維持する可能性がある
連立に入れば、野田、玉木、馬場などが大臣として内閣に入る可能性がある
上記のように、結果次第で状況が大きく変わるのが今回の選挙である
今までの選挙と異なり、事前の予想で大勢が判明しているわけではなく、今まだ投票していない、投票先を決めていない人たちが状況を変える力を持っている