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はてなキーワード: 少数意見とは

2020-09-28

ぼくのわたしのかわいそうランキングとその矛盾

かわいそうランキングとは

可哀想ランキングなるものがある。

Twitterジェンダー界隈、特に男性弱者男性KKO(キモくて金のないおっさん)を自称する界隈で盛んに使われている。

簡単説明すると『赤ちゃん子供若い女可愛い小動物なんかはランキング上位だから可哀想がられるが、貧乏おっさん、小汚いホームレス、老人は可哀想じゃないから救われない』という主張のもと社会の不平等欺瞞を暴き、社会への憎しみと自己憐憫肯定するための思想である

とっても便利な今話題科学的な権威進化心理学とも結びついて「赤ちゃんケアされるのは進化心理学的に正しい。このようにサピエンス可哀想もの保護するのは進化心理学的な事実だ」と激アツである

当事者による運動

このような思想の背景には、リベラル弱者マイノリティなどの問題が絡む。世の中ではーー民主主義の世の中では特にマジョリティマイノリティよりも強い権力を持つ。政治役割と言われるものの一つに「社会対立や利害の調整」があるが、マジョリティマイノリティ対立した際にマイノリティの声が通ることは稀である政治基本的マジョリティに沿って運用される。例えば日本では同性婚は許されていないが、もし同性愛者が異性愛者より多数存在していた場合にはこのようなことはなかっただろう。このようにマイノリティ制度上の不利益を被ることが多く、それに加え差別偏見対象となることも多い。社会には少なから同調圧力存在し、その中で人々は自分他者と異なる部分を隠し、普通の人々、つまりマジョリティに埋没して生きている。だからマジョリティそもそもマイノリティ存在に気づかないし、彼らに主張があることを知らない場合も多い。マイノリティ蔑ろにされがちなこ社会において、マイノリティ存在社会に知らしめ、自らの主張を通していこうとする運動現代では盛んである少数意見が通りにくい民主主義欠点カバーする社会的に意義のある活動だと言えるだろう。このようなマイノリティによるマイノリティのための運動当事者運動と呼び、当事者によらないマイノリティのための運動は非当事者運動と呼ぶとしよう。

当事者による運動

当事者運動もまた、民主主義社会必要運動の一つである。例えば自分意見を主張できないような障碍者病人子ども、声を上げたとしてもかき消されてしまうほど少数派も社会には存在する。このような人々を理解して、寄り添い、共に声を上げる人々の存在マイノリティへの助けとなるだろう。このような非当事者運動原動力となるのが、理解共感、同情であるカカオ農園で重労働従事する小さな子供映像を見れば、あなた可哀想に思って募金署名などのアクションを起こしたくなるかもしれない。マイノリティに関する社会問題に非当事者を巻き込む効率の良い方法が「可哀想」という感情に訴えかける啓発である感情の持つ力はとても強い。だから利用するのだ。また、同情以外にも様々な感情イデオロギーに利用される。正義感不公平社会への憤り、罪悪感などである正義感義憤本来異なる属性を持つ非当事者当事者側に連帯させるのに強く役立つし、今までマイノリティ無視してきたという罪悪感を植え付けることは非当事者の考えを変えさせる力を持つ。このような感情に訴えかける方法は、全てのイデオロギーがやってきたことであり別段珍しい物ではない。移民への敵意を煽ったり、特定人種へのヘイトスピーチを行ったり、相手悪魔化したりするのは左右・政党国家に捉われずどこでも行われてきた事である。ともあれここで重要なことは、「マイノリティを救うため」に人々がマイノリティを「可哀想な人々」「不幸な人々」と強調してきたこである。これは返ってマイノリティへの偏見を深める活動になりかねず、当の当事者からは嫌がられていることすらある。更に、「可哀想なはずの生活保護受給者が遊んでいるのか」「マジョリティというだけで悪者扱いするのか」「啓蒙しやがってお前らがそんなに偉いのか」などとマジョリティ側の反発心を呼ぶこともある。

また、非当事者運動を語る上で外せないのがのっとりと不理解である利権のため得票のためと様々な理由マイノリティに擦り寄る人間は多い。同和問題などが好例だろうか。マイノリティ存在もまたイデオロギーにしばしば利用されるのである。その結果、マイノリティを救うはずの運動が返ってマイノリティへの偏見を深める結果になることも多々ある。貧困家庭への支援のつもりの入試制度上の優遇が、ズルして入学した卑怯者というレッテルを貼る失点となってしまうようなことが起きるのである。公平のための弱者支援理解を得られず、かえって不平等感を呼び覚ましてしまうことはよくある。非当事者が「当事者のために」と口にして行うことが、当事者のためになるとは限らない。

また、完全な善意に基づいた行動であっても当事者の望みを理解せず勝手な行動ばかりすれば、ありがた迷惑以外の何者でもない。だから当事者による当事者のための活動はどこまでも、「当事者に寄り添い」「お伺いをたてながら」行っていく必要があるのだが、自己満足のために「やってあげてる」正義の非当事者にこれは難しい。心の底から善意に基づいて行動する良き理解者であっても利権のための駒として利用されることもあれば、良き理解者として寄り添うためにアカデミックポストが「当事者を飯の種にしている」構図と見られることもある。(飯の種にするために運動している人間も無論いるだろうが)非当事者運動にはこのように様々な問題がある。

リベラリズム

そして、当事者運動・非当事者運動どちらも、リベラリズムと絡みながら成長してきた。個人尊重し、多様性を支持するという理念リベラリズムマイノリティだろうがマジョリティだろうが同じように生きる権利保障されるべきだというマイノリティ運動の考えと合致するからである。のため、リベラル側の人々はBLMやLGBT男女平等少数民族弾圧障害者自己実現などの問題親和性が高い。そして万人の平等を追求するには、障害者であろうと同性愛者の問題に、同性愛者であろうと少数民族に目を配るべきだという方向性へ向かいやすいのでリベラリスト必然的に「非当事者運動」に関わらざるを得ない。つまり自称リベラルは非当事者運動と密接な関係にあるのである

ここまでざっくりと説明した当事者・非当事者リベラルに関する説明は大変ざっくりしたもので厳密に正しくはなく、歴史的にも正しい流れを汲んでいるわけではないが、まあ一応このような解釈で私は考えている。

ぼくのわたしのかわいそうランキング

ここでやっと、可哀想ランキングに立ち返ると、可哀想ランキングは実にリベラル的な考えに基づいた思想である可哀想ランキングは単に『平等理念の筈のリベラルさんの癖に可哀想な奴しか救わないんじゃないですか〜!』という「リベラル欺瞞(という語が界隈で好んで使われる)」を突き、リベラル批判する方向性を持つものであるしかし、実際に可哀想ランキングを唱える人々はここに止まらない。

リベラルさんは可哀想な奴しか救わないんじゃないですか〜』の中には「あのリベラル自称する人々こそが可哀想かそうでないかで人を差別する真のレイシストで、そのくせ正義ヅラしやがっていて、正義の味方()のあいつらがかわいそうランキング下位の【本当に可哀想な人々】を救うことは永遠にない」が含まれる。

そして、可哀想ランキング唱和者たちにとって【本当に可哀想な人々】は言わずもがな彼ら自身である。彼らが社会批判リベラル批判に用いる可哀想ランキングの上位は可愛く可哀想社会弱者であるが、彼らにとっての可哀想ランキング1位は「ぼくたちわたしたち」なのである

かわいそうランキング矛盾

「本当に可哀想なのは誰か」がかわいそうランキングの唱和者たちの訴えである。だから「ぼくらこそが本当に可哀想だ」「本当に不幸なのだ」と唱えるために様々な統計を引っ張り出しプレゼンする。しかしここには重大な矛盾が2つ存在する。

一つ目は、そもそも可哀想ランキングに基づけばKKOのようなキモい人々が世論において1位になることは決してないということだ。世の中は可哀想ランキングに従っているかいくら自分可哀想さを主張しても無駄である。我々は救われない、という諦念、悲嘆と絶望がそこにある。

二つ目は、リベラル批判しているにも関わらずその思想根底リベラリズムに基づいていることにある。「こんなに可哀想な人々がいる」「可哀想な人々を救わなくていいんですか!」という主張自体自称リベラルから拝借してきた価値観他ならない。自称リベラル世間存在する可哀想ランキングに、痩せて可愛らしい白人美少女の上に太って不細工有色人種ねじ込み、異性愛からLGBTを演じる権利を取り上げてLGBT譲渡させ、既存ランキングポリティカルコレクト可哀想ランキング刷新してきた。この「可哀想な人を優遇しろ」という価値観に沿って「『本当に』可哀想なのは誰か?」と問いかけること自体が、リベラル批判しながらリベラルに乗ずる行為しかないのである。そして、いくら可哀想ランキング1位争奪戦を開いたところで実際のところ、誰が本当に可哀想か決める神などこの世にはいない。可哀想バトル不幸バトルに審判存在しないのだ。では誰に問い掛ければ良いか?それは、「本当に可哀想な人々を救う」「筈」のリベラルへ向かってである。だから可哀想なぼくたちわたしたち」というプレゼン相手リベラル相手にやるしかない。『真実』をリベラルに伝えようと躍起になる。本当に可哀想な人々を取り違えたリベラルを正してやらなければならない。

から彼らはアンチリベラル標榜するしかないのだが、仮に【本当に可哀想な人々】の真実世論が気づいたとしても、その結末は彼ら自身否定した「可哀想かそうでないかなよって差別する」リベラル仕草帰結してしまう。

これが「かわいそうランキング」の抱える2つの矛盾である

真のリベラルを探すかい

可哀想ランキングアンチリベラルとしては成り立たない。ただ一つのリベラリズムに基づく潮流でしかない。「本当に可哀想なぼくたちわたしたち」を主張するとき、そこに「本当のリベラルであるぼくたちわたしたち」が生まれ、真のリベラリストーー世の中を本当に理解し、本当に可哀想ものを救う、社会平等に導く神が生まれるのである。その生まれたての神がかつて天に向かって吐いた唾

「あのリベラル自称する人々こそが可哀想かそうでないかで人を差別する真のレイシストで、そのくせ正義ヅラしやがっていて、正義の味方()のあいつらがかわいそうランキング下位の【本当に可哀想な人々】を救うことは永遠にない」

は降ってくるだろうか?こない。来てはならない。リベラル欺瞞をついて成り上がった真のリベラリスト矛盾存在してはならないのだ。そういう意味可哀想ランキングの行き着く先は実に独裁である。「本当に可哀想なのは我々だ」という結論ありきの戦いの中で可哀想定義尺度基準無限に伸縮させ、理念である平等のために平等破壊するしかない。そこにいかなる矛盾があろうと認めることは出来ないのである。行き着く先は左翼独裁者、ポルポトだろうか。

かわいそうランキングのつかいかた

可哀想ランキングに救いはない。それ自体矛盾産物であるからだ。しかし、その矛盾自体可哀想ランキング有用性として「使う」ことができる。「世の中はかわいそうランキングで動いている。我々は救われない。いくら本当の可哀想な人々が誰かを訴えても無駄だ。リベラルは我々を救わないし、リベラル批判しても我々は救われない。」と社会への絶望自助努力放棄自己憐憫肯定する道具なのだ

そこには、自己責任論に殴られ、社会から見放され、虐げられ続けてきた哀れな子羊ーー救いを求める【ほんとうにかわいそうなぼくたち、わたしたち】が居る。

2020-08-25

anond:20200825160403

一部を指して全体とするのは間違っている、というのは正論だと思うが

鳥取県の「スタミナ納豆の歌」の件もあり、少数意見から無視してもいいという話でもなく、また全体が個別運動制御する気がないのなら、全体を問題視するしかない、という話はある

2020-07-06

anond:20200706021654

質問質問で返すなよ…

まさかとは思うんだが少数意見尊重だとか「そういう意見があることを可視化するのが意味がある」とか言わないよな?

比例やら小選挙区の仕組みくらいは知ってるけどよお

2020-06-04

anond:20200604184055

同調圧力(どうちょうあつりょく 英: Peer pressure)とは、

地域共同体職場などある特定ピアグループ(英: Peer group )において

意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して、暗黙のうちに多数意見に合わさせることを指す。

2020-05-14

anond:20200514181547

影響力のある上級国民同士の調整はやってるけど、少数意見無視するだけで取りまとめなんてないよ

anond:20200514180918

自民党内での少数意見の取りまとめの苦労とか知らないだろ。

野党なんか最初から党内意見統一すら放棄しているくせに。

2020-02-19

日本未来を考えるかい

日本で一番有名であろうニュースアプリで、毎日ニュースを見るんやけど、ニュースコメントついてるやん?

いいねが一番押されてる3つくらいがレコメンド表示されてて、もっと見るを押すとすごい数のコメントが見れるやつ。

あの3つのコメントがまるで一般人の総意みたいに見せられてると思うねんけど、違う人もいっぱいいると思うねん。

そもそも色々な人がいて、色々な意見があって、どれが正しいとかってのは立場とか環境とか、時代とか様々なものに左右されると思うねん。

でもあのコメントって、いいねの数が見える事で、まるでそれが唯一絶対の正しさかのように表現されてるなって、少なくとも私は感じてる。

唯一絶対の正しさが、全ての物事存在するかのような感じ。

なんとなく、教育されてるように感じるねんな。

過激な考えが普通みたいな。しかもそれをみんなが支持してる、違う考えのやつは頭がおかしい!みたいな。

良い、悪い、のボタンを押していない人の数は、ボタンを押した人の数を遥かに上回ってるんちゃう

良い・悪い・見たけど良いも悪いも無い

の3つの表示にしてくれたら、良いも悪いも超絶少数意見やって見てわかるのにな。

結局過激な方が話題になってアクセスが上がって収益になるから企業としてはそれでいいんやろうなとは思うけど。

日本未来にとってはどうなん?

個人的に、未来って子供やと思ってるんやけど

純粋な時期に過激意見を唯一正しい民意として目にし続けて育った子供達が、偽りの民意に左右されて投票してしまわんか??

国は人の集まりで、人の集まりが国を作っていて

国を動かすのもまた人で、国を動かす人を投票で選ぶのが、意見を国に反映させる場所やのに

ニュースへのコメントに対する良いねが、間接的に、誰でも日本を動かせるツールに育ってしまわないかなって

考えて怖くなった

2020-01-03

anond:20200103180520

女にネット不要だな

よけいな意見一つで余計な同調意見が集まり、それが世論だと勘違いする

実際は極少数意見に過ぎないのに

anond:20200103150107

人工に対する比率がわからないとわからない。

1%なのか0.1%なのか?

少数意見から無視すると言うより

少数にはそういう意見もあるのは一般的、そういうひともいるだろうな

2019-12-15

anond:20191215154835

少数意見尊重すべきかもしれないけど、過半数取った与党民意を以て政策を断行するのは普通だよね。

票を取れなかった弱小野党が国政をかき乱すとかあって良いと本気で思ってんの?

2019-11-10

anond:20191110104716

思うが、新自由主義者ネオリベ)って民主主義が嫌いやろ?

クッソ効率悪い上に「少数意見尊重」とか、絶対したくねーんやろ?

2019-09-20

anond:20190920124015

そもそもサヨクが言ってるんだから大丈夫

弱者少数意見を聞かなきゃ(使命感)のせいで、基地外意見尊重しなければならなくなってるのがはてブ。基本逆張りガイジ。

2019-09-06

職場少数意見に追い込まれるとキレる病気治療したい

第三者に指摘されてようやく気づいた。

自分病気だと思う。

キレているその時は、自分おかし状態だということに全く気づいていない。

次はやめようと思ってもまた繰り返す。

また同じことが起きそうな時、繰り返してはいけない、とか、今同じことを繰り返そうとしている

ということに全く気づけない。

自分は完全に病気だと思う。

治療したい。

2019-08-18

anond:20190818003441

CPU関連はなんか変だよ。

純粋技術力の勝負じゃなくて、CPU開発はじめると、アメリカ政治部門がやってきてぶっ潰す雰囲気がある。

今は中国独自開発を必死に頑張ってるけどね。やっぱりアメリカが潰しにきた。

でも中国は強力。アメリカが全力をあげても完全に潰しきれない初めての競争相手ではなかろうか。

日本自動車産業アメリカを抜かしたように、たぶんいつかCPU中国アメリカを追い抜かすと思う。

これは日本だと少数意見だけど、個人的にはそっちに賭ける。

そもそも政治に全力ってことは、技術では勝てなくなっているというのと同義

もっとも、中国が「旧式」CPU製造世界一になった頃には、

アメリカ量子コンピュータとか新しい先端産業を創出していると思うけど

2019-08-06

anond:20190806165628

女性「あいつら」批判する時、「あいつら」自分が入ることは決してないが、「あいつら」に私が紛れ込んだとして気にしない。指摘された後で「あっ、君は別ねw」と訂正すればいいと思ってる。何なら、「そんなことわざわざ言われなくてもわかるだろめんどくせぇな…」という顔をしておけば済むとも思ってる。

仕方ないよね。だって概ね正解なんだから男性である私が認める程度には。私が女でもきっとそうするよ。仕方ない。

それが世の中の多数派からね。長いものには巻かれるしかない。少数意見考慮するのってコスパ悪いもんね。めっちゃわかる〜

自演してまで男性差別すんなよ

anond:20190806154820

男だけどめっちゃわかる〜

わかるから辛いんだよ。わかる?わかんねぇだろな。

俺が最も嫌悪する"あいつら"と、結局のところ「男」であるというだけで一括りにされ、それを「めっちゃわかる〜」と肯定するしかないのが辛い。

女性「あいつら」批判する時、「あいつら」自分が入ることは決してないが、「あいつら」に私が紛れ込んだとして気にしない。指摘された後で「あっ、君は別ねw」と訂正すればいいと思ってる。何なら、「そんなことわざわざ言われなくてもわかるだろめんどくせぇな…」という顔をしておけば済むとも思ってる。

仕方ないよね。だって概ね正解なんだから男性である私が認める程度には。私が女でもきっとそうするよ。仕方ない。

それが世の中の多数派からね。長いものには巻かれるしかない。少数意見考慮するのってコスパ悪いもんね。めっちゃわかる〜

2019-07-29

徴用工の賠償請求権に関する大法院判決妥当だと言えるだろうか

追記しました。

まず予備会談資料を見てほしい。

第5次日韓会談予備会談 一般請求権委員会 第13次会議 会議録(1961.5.10

http://www.f8.wx301.smilestart.ne.jp/honyaku/honyaku-2/718.pdf より引用

p.115

韓国側 わかった。次に被徴用補償金に入ろう。

日本側 被徴用者の内には、韓国内で徴用された者を含むのか。

韓国側 含まない。

日本側 戦争に因る被徴用者の被害とはどういうものか。

韓国側 前にも話したが生存者、負傷者、死亡者行方不明者、そして軍人軍属を含む被徴用全般に対して補償要求するものだ。

日本側 補償とは国民徴用令12条によって遺族扶助料、埋蔵料等を支払うことになっていて、工場においては工場法に軍人軍属においてもそのような援護規定があったが、当時のそのようなベースによる補償意味するのか。

韓国側 それとは違う。われわれは新しい基礎の下に相当な補償要求する

日本側 新しい基礎とはどういうものか。

韓国側 他の国民強制的に動員することで負わせた、被徴用者の精神的、肉体的苦痛に対する補償意味する

日本側 色々問題があるが、徴用される時には一旦日本人として徴用されたものなので、当時の援護のようなもの、即ち日本人に支給したものと同じ援護を要求するのか。

韓国側 われわれは新しい立場要求している。その当時日本人として徴用されたと言うが、われわれはそのように考えない。日本人は日本のために働くだろうが、われわれは強制的に動員された。この点、思考方式を直して欲しい。

p.115-116

日本側 被害個人に対して補償してくれというのか。

韓国側 われわれは国として請求する。個人に対しては国内措置いたす

日本側 わが側としてもこのような人たち、そしてその遺族に対して相当程度援護措置をしていて、韓国被害者に対しても可能な限り措置しようと思うが、韓国側で具体的な調査をする用意があるのか。

韓国側 勿論そういうことも考えられるが、この会議とは直接的な関係がないと見る。被害者に対する補償はわが国内措置する性質のものだと考える

日本側 この小委員会事実関係法律関係確認するところにある。韓国が新しい基礎の上に考慮するというのは理解できるが、個人ベースではないというのは理解できない。元来正式手続きを踏んでいたら支払えたと思う。わが側としては現在でも未払金を支払う用意があるということは前の会談でも言及したことがある。要はわれわれの立場未払金が、本人の手に入らなければならないと見る。

韓国側 未払金はわかったが、補償金においては日本人死亡者、負傷者に対しても相当に補償しているが、特に他の国民強制徴用して精神的、肉体的に苦痛を与えたことに対して相当な補償をしなければならないのではないのか



さて、2012年韓国大法院判決は、

補償適法行為によって生じた損害を補填するもの

賠償違法行為によって生じた損害を補填するもの

区別することによって、日韓交渉においては違法行為によって生じた損害を補填するための「賠償」はまともに検討されておらず、請求権協定日本から韓国に支払われたのは「補償金」であって、その中に「賠償金」は含まれていない(ので、個人が後日になって別途請求できる)という法理によるものである

しか上記資料を見てもらえば分かるように、韓国側補償金の性格について、国民徴用令にもとづくそれではなく、「強制的に動員することで負わせた、被徴用者の精神的、肉体的苦痛に対する補償であると繰り返し述べていることからその補償金は「賠償金」的性格をふくむものである認識していたのは間違いない。

それゆえに単なる補償にとどまらない高額なもの(「相当な補償」)になるとのロジックである

結果としてはそれが無償供与3億ドルという莫大な金額根拠の一つとなるのである

強制的に動員することで負わせた、被徴用者の精神的、肉体的苦痛に対する」(ゆえに高額となる)補填を、「適法行為によって生じた損害を補填」=「補償」したものにすぎないと解釈するのは、さすがにアクロバティックすぎるのではないだろうか。

追記

お、b:id:scopedogからの「嫌韓バカ」、頂きました。

かにエントリで述べた内容は、判決文中で、大法官3名により少数意見として述べられていたものとほぼ同一です(結論は異なりますが)。

その内容とは、

大韓民国1961年5月10日の第5次韓日会談予備会談一般請求権委員会第13次会議において徴用請求権について「生存者、負傷者、死亡者行方不明者及び軍人軍属を含む被徴用全般に対する補償」を要求し、「他国国民強制的に動員することにより負わせた被徴用者の精神的肉体的苦痛に対する補償」までも積極的要請しただけでなく、1961年12月15日の第6次韓日会談予備会談一般請求権委員会第7次会議強制動員による被害補償金を具体的に3億6400 万ドルと算定し、これを含めて8項目の合計補償12億2000万ドル要求し、

このような請求権協定の締結に至るまでの経緯等に照らしてみると、請求権協定上の請求権対象に含まれる被徴用請求権強制動員被害者の損害賠償請求権まで含んだものであり、請求権協定第1条で定めた経済協力資金実質的にこのような損害賠償請求権まで含めた第2条で定めた権利関係解決に対する対価ないし補償としての性質をその中に含んでいると認められ、両国請求権協定締結当時そのように認識したと認めるのが妥当である

8項目のうち第5項は被徴用請求権について「補償金」という用語使用し、「賠償金」という用語使用していない。しかしその「補償」が「植民支配合法性を前提とする補償」のみを意味するとは言いがたい。上記のように交渉過程で双方が示した態度だけを見ても、両国政府が厳密な意味での「補償」と「賠償」を区分していたとは思えない。むしろ両国は「植民支配不法性を前提とした賠償」も当然に請求権協定対象に含めることを相互認識していたと思われる

そして請求権協定に関する一部の文書が公開された後に構成された民官共同委員会2005年8月26日請求権協定の法的効力について公式見解を表明したが、日本慰安婦問題など日本政府軍隊などの日本国家権力が関与した反人道的不法行為については請求権協定によって解決されたと言うことはできないとしながらも、強制動員被害者の損害賠償請求権については「請求権協定を通じて日本から受けた無償3億ドル強制動員被害補償問題解決するための資金などが包括的に勘案された」とした

このように大韓民国請求権協定強制動員被害者の損害賠償請求権が含まれていることを前提として、それに従って請求権協定締結以来長期にわたって補償などの追加措置をとってきたことが認められる。

といったもので、これら全て韓国人大法官によるものですが、私はそれらの事実認識賛同するものです。

一方、これらの意見に対して、

上記のような発言内容(大韓民国側が「被徴用者の精神的、肉体的苦痛に対する補償」に言及した事実を指す)は大韓民国日本公式見解でなく、具体的な交渉過程における交渉担当者発言に過ぎず

とか、

「被徴用者の精神的、肉体的苦痛」 に言及したのは、交渉で有利な地位を占めようという目的による発言に過ぎない

交渉過程で総額12億2000万ドル要求したにもかかわらず、実際の請求権協定では3億ドル無償)で妥結した。このように要求額にはるかに及ばない3億ドルのみを受けとった状況で、強制動員慰謝料請求権請求権協定適用対象に含まれていたとはとうてい認めがたい

といった、およそ子供言い訳じみた弁明が優先されるのは、大法院の判決としてはいかがなものでしょうか。

以上。

2019-07-25

anond:20190725102547

マイノリティじゃないんだよなあ

ノイジーマイノリティってのはマジョリティと違う少数意見が不相応に目立ってしま現象だけど、韓国に関してはマジョリティからし日本敵視が浸透してしまっていて、その中の一部が過激な動きを見せている状態

まりマジョリティマイノリティの差は過激さの差でしかなくて、方向性自体は同じなんだよ

たとえば日本でも、ホワイト指定解除のパブコメはほぼ全てが賛成意見世論調査でも6、7割が賛成だった

立民支持者ですら過半数が賛成しているんだよね

2019-07-24

anond:20190724004321

日本会議創価学会経団連少数意見与党自民党を通じて増幅されて必要以上に影響力を持っているのが今の状況

これは自民党与党から降ろさない限り正常化することはできない

2019-05-30

anond:20190530194750

理想夢物語から

いくら理想をぶち上げても人々は付いて来ない

フェミなんて偏った少数意見で世の中は動かない

本能を揺さぶる直球の言葉こそ人は動くんだよ

2019-01-29

anond:20190129115937

から、お前が少数意見なわけ。

なんで大多数の人間の方が合わせてやらないといけない?

馬鹿だろ

2018-12-15

https://anond.hatelabo.jp/20181214211350

ビートたけし思想が定着してしまったのが原因な気はするよね

たけしが著作ギャグで書いてたことを本気で信じ込む層が日本の大多数を占めちゃった感じはする

天の邪鬼的少数意見が多数意見になったが故の寒々しさみたいなのがある

あと最近のたけしが何言ってるか分かんないって言ってる奴は昔のツービート漫才を見ろ

当時から何言ってるか分かんないぞ

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