「シノドス」を含む日記 RSS

はてなキーワード: シノドスとは

2021-03-23

ゴザ騒動について

この数日、呉座勇一先生ツイッターの鍵アカウントで、ある女性学者への人格攻撃を行い、かつアンチフェミニズムクラスタ日常的につるんでいたということで、大炎上している。実績も地位もある歴史学者がなぜ、と疑問に思う人が多いが、このアンチフェミニズムクラスタについてあらためて考える必要がある。

真面目なフェミニストリベラル派はアンチフェミニズムを「女性差別主義」と同一視しているが、そう単純ではない。今回、白饅頭(御田寺圭)氏がアンチフェミの「ラスボス」扱いされているが、彼は過去シノドスにも寄稿して経済学者飯田泰之先生とも対談するなど、リベラル派との付き合いがある一方で、日本会議的な右派保守派とのつながりは全く見られない。彼が連載枠を持っている現代ビジネスも明確にリベラル寄りであるアンチフェミも厳然たるリベラル派の一部だということを忘れると、今回の問題が全く見えなくなる。

呉座先生も、これまで司馬遼太郎井沢元彦などの高齢男性保守派に人気のある歴史家を厳しく批判し続け、歴史を「国民物語」として語ることを否定してきたように、どちらかといえばリベラル派寄りだった(少なくともそう見えた)。だから、呉座先生女性に関しては保守的反動的だったからというより、彼のリベラル価値規範の中で「筋が通っている頭のいい議論」に見えたからこそ、アンチフェミクラスタにはまってしまったと理解される必要がある。

問題は、ではなぜ不幸にも「筋が通っている」ように見えてしまったのかという点にある。これについて書こうと思ったが、頭がまとまらなくて断念。

追記

現代ビジネス飯田先生が「リベラル」は雑な括りだというブコメがあったが、現代ビジネスは今回の当事者である北村先生も数多くの文章寄稿しており、保守論壇誌と比較すればリベラルだと判断したが、確かに微妙かもしれない。飯田先生荻上チキ氏やPOSSEと付き合っている一方で、右では高橋洋一田中秀臣などの政権擁護派とつるんでいるので、「リベラル」括りにすると違和感を持つ人はいるだろうとは思う(個人的にはもう少し付き合う相手を選べと言いたくはなる)。

2019-01-10

twitterでのトランス排除論争についての簡潔なまとめ

Q. いまtwitterで盛り上がってるトランス排除とかって何?

A. フェミニストの一部が女性施設女子トイレなど)からトランスジェンダー女性排除を主張してトランスジェンダー当事者や残りのフェミニストから猛反発受けてます

Q. いつ頃から燃えてるの?

A. トランスジェンダー排除の発想自体欧米フェミニズムに元々ある流れっぽいですし、日本語圏のウェブでも細々と論じられてはきたのですが、急に日本語圏のtwitter流行したのは2018年下半期くらいからでしょうか。

Q. きっかけは何?

お茶の水女子大学トランスジェンダー女性入学を認めたことが引き金になったっぽいですが、最初から議論の流れを追ってるわけではないので正確にはわかりません(調査不足ともいう)。

Q. 排除派はどんな主張をしているの?

A. 女性は「女性身体を持っている」ことで差別され性暴力被害を受けてきたのだから身体が男であるトランス女性女性のための空間に入ってくるべきではない、という主張なようです(一人一派なので色んな主張が入り乱れていますが丁寧に腑分けする気力はない)。トランス女性の方が性暴力に遭う割合が高いという統計があって何度も提示されてるんですが聞く耳なさげ

Q. どっちが優勢なの?

A. 外野が見ている分には論理的にも倫理的にも反排除派の圧勝なんですが、排除派がとっくに論破された論点ゾンビのごとく引っ張り出してきて延々とエコーチェンバーの中で会話してるので一見なかなか決着がつかないように見えています。これ在日差別とか歴史修正主義とかで見たことあるやつだ。

Q. TERFって何?

A. トランス排斥派ラディカル・フェミニスト(Trans-Exclusionary Radical Feminist)の略ですが、要するに男性特権とか色々な理屈をつけてトランス女性排除しようとする一部のフェミニストのことです。

Q. 野次馬的な見どころを教えて!

A. はてな的にはビッグネームが揃っていることですかね。

シノドスから記事を削除されてた在米フェミニストの方だけでなく、配偶者を亡くして語学留学中の方、ソラノート炎上ダダ漏れ配信事件被害者の方、ダサピンクの方、森友学園問題で名を馳せたジャーナリスト氏の性暴力疑惑ステマに巻き込まれた方など、はてなフェミニストと名乗っていたりフェミニズム親和的な主張をされている方々の中でも声が大きい人たちが次々と議論に参入していてはてなー的にはオールスター感謝祭です。

さらにははてな出身ではないですが、かつてまなざしライオンとして勇名を馳せた方が熱心な排除派として活動されている辺りも見どころですね。別の大物排除派は猫アイコンだし、ネコ科への熱い風評被害では。

あと、ふだんあれだけ「男性には特権がある」と主張している人たちの一部が「シスジェンダーには特権がある」と言われた途端に発狂してそんな特権ないとか言い出してる光景は見ていて呆れ返ります面白いですね。

Q. 印象的な発言とかってある?

A. トランス排除派のやべー発言打線組んだ(「」内は全て原文ママ)。

1中 「私は女性とはセックスで決まると思っているので、最初から前提が違いますね」

2右 「特にシスヘテ女という表現は、それ自体が、女性他者化する女性憎悪である。」

3左 「差別認定してりゃ黙ると思ったら大間違いだよ」

4一 「トイレで怖い目にあわされたことない人は全員黙っててよって思う。一大事やねん。人権とかで譲れる話ちゃうよ」

5三 (トランス女性について)「さすがYだなって感じする」

6二 「フェミニズムは生身の人間の血の叫びではじまってんの。暖炉の前でやるナンプレみたいな机上の空論に付き合ってられるか。」

7遊 「T者だけ批判しても、生得女性同性愛者はどこまでも女性専用スペースに入ってこれるんだものな。」

8捕 「ヘテロ女性にどのような脅威をもたらすかという一例。」

9投 (性被害経験を語ったトランス女性について)「草むらに引き釣りまれるだけに終わるのが男の特権だよネ~結局ゴリラ並みの腕力で対抗できるんじゃ~ん」

Q. はてなに延焼とかしそう?

A. 以下の匿名ダイアリー記事はこの論争と関係したものですね。増田だけでなくはてなブログにも関連エントリが上げられています

特に最初のやつは、やっぱアライとか自称する奴にロクなのはいないな、という偏見が強化されるエントリでしたね。

2018-12-03

はてな民 なんだかんだで 朝日好き

はてブトップページを眺めていると、朝日記事が上がっているのをよく目にする。

記事批判的なブコメも多いが、「悪評も評なり」という言葉が示すように、メディアにとって最悪なのは批判されることより無視されることだとも言える。

そこで、グーグルサイト指定検索(site:b.hatena.ne.jp/entry/)で、それぞれのメディア記事がどれぐらいブクマされているのかを見てみた。2018年12月3日時点での結果は以下の通り。ただし、検索をするごとに数値がけっこう変わるので、あくまで参考値ってことで。

マスメディア

朝日新聞(asahi.com) 約 214,000 件

NHKnhk.or.jp) 約 102,000 件

日本経済新聞(nikkei.com) 約 86,100 件

毎日新聞mainichi.jp) 約 83,800 件

産経新聞(sankei.com) 約 51,000 件

読売新聞(yomiuri.co.jp) 約 49,200 件

産経新聞もっと多いんじゃないかと思っていたのだが、2014年MSNとの提携を解消してURLが変わったので、その影響があるのかもしれない。紙の発行部数では日本一のはずの読売新聞は、以前からネットでの存在感が薄いなあと思っていた。それが裏付けられた感がある。

雑誌ネットメディア

ハフィントンポスト(huffingtonpost.jp) 約 41,500 件

東洋経済オンライン(toyokeizai.net) 約 34,500 件

バズフィードbuzzfeed.com/jp) 約 27,600 件

現代ビジネス(gendai.ismedia.jp) 約 22,800 件

ブロゴスblogos.com) 約 20,700 件

J-CASTj-cast.com) 約 18,500 件

プレジデントpresident.jp) 約 12,200 件

リテラlite-ra.com) 約 7,530 件

シノドス(synodos.jp) 約 4,730 件

アゴラ(agora-web.jp) 約 4,340 件

この中では、歴史が浅いのに上位に食い込んでいるバスフィードが注目に値する。バスフィードは元新聞記者が中心になっているメディアだが、はてな民ニーズをうまく捉えている感がある。それを捉えたところで何か良いことがあるかどうかはわからない。

SNS

ツイッターtwitter.com) 約 2,280,000 件

フェイスブックfacebook.com) 約 2,580,000 件

Togettertogetter.com) 約 177,000 件

個々のツイート投稿ブクマが付くので、とにかく多い。

その他

増田anond.hatelabo.jp)約 149,000 件

やっぱり増田は愛されているとつくづく思う。

2018-09-11

ファクトチェック福島の関連ツイートを定期的にチェックしている

まあチェックいうてもTweetDeck検索かけてるだけですが。

今回の記事削除のツイはこの検索タブにもちょくちょく出てきていて、どうしたんやろなと思った頃に謝罪文が発表された。

シノドス側にメディアとしての落ち度があったことは疑いようがない。一方で、シノドス及びその関係者反原発から憎悪対象になっていたことは留意しておきたい。

例えば、社団法人の方のシノドス所在地(おそらくは芹沢氏の自宅)が JAEA の社宅裏というだけで、JAEA とのつながりがあると批判するツイートがある。ばかばかしいがこういうツイートが「被曝回避のための有料メールマガジン発行人から寄せられていた。

https://twitter.com/cmk2wl/status/959502649971195904

今なお、ファクトチェック福島について言及しているツイート憎悪対象になっているものや、反対に「原爆はなかった」「原発はなかった」という謎理論引用されているツイートが目立つ。

シノドスに協力してくれる方はいると思うので、芹沢氏には体制変更も含めた休息をとられるべきではないだろうか。大きなお世話だとは思いますが。

シノドス記事削除と記事復活と言い訳

ファクトチェックだのフェイクニュースだのいう単語が、客観公正を目指しながら実に恣意的であり、運営の難しい(不可能な?)概念であることを示した流れであった。

シノドスがこの先どうかは知らんが、ジャーナリズムの話として興味深い。

いったいどうすりゃよかったのか。

まずい記事からと、削除したのが悪かったのか。

フェイクニュース炎上まかせにするべきなのか。

増田の言うように、芹沢がここで辞めると言い出したら、また記事を復活させた経緯と同じように"多数の指摘"が来て、撤回する羽目になるかもしれんしな。

から便りしていた"メディアの自浄作用"が、即ち炎上ことなんだったら、ジャーナリズムは行くも地獄帰るも地獄修羅道しかない。

anond:20180911121332

シノドスが信頼を取り戻すには芹沢という人が退任して新しい業界的に実績ある人が代表就任するのが経営の常道なんだけどそれはやらないんだろうなたぶん研究者ってそういうこと知らないから。

小山エミ山口智美両氏の記事の削除について

https://synodos.jp/article/22100

シノドス評価を不当に損ねるように見える両氏によるツイートがありました。これを「悪意をもって偽情報を流している」と受け止め、そのような人の書いたものは信頼できず、掲載を続けるべきではないと感じ、記事を削除しました。

しかし、多くの方から多数のご指摘をいただき、「悪意をもって偽情報を流している」とは断定できないと思うに至りました。


こういう文章では、

小山エミ山口智美両氏は、ニセ情報を流しているが、悪意は無かった。

小山エミ山口智美両氏は、悪意を持っているが、流している情報はニセ情報ではなかった。

どっちの意味で考えるのが普通なの??

2018-04-09

反差別を掲げる C.R.A.C. が黙認した「差別

3月C.R.A.C (旧しばき隊)はFact Check 福島を「ファクトチェック」し、そのほとんどは言いがかりだと糾弾した。

指摘した中には双方の主張に揚げ足取り(誇張表現)も見られ、シノドス側にも事実確認ではない部分も存在したが、普段反差別」を掲げる彼らが見落とすべきでない部分が見落とされていた。

以下はC.R.A.C.の「ファクトチェック記事」の一部である

(6) 被曝者差別テクスト正反対解釈を導く明白な文意の捻じ曲げ)

辛淑玉自分の親戚や身内が、福島の人だ、というだけで、「あの地域はがんになるかもしてない」とか、だからまずは結婚差別が来ますそれから次に来るのは就職差別です。その差別を前にして、「自分被曝していることを言わない」という風に決めた人たちが、沢山います放射能というのは遺伝子を直撃します。ですから、壊れた遺伝子が、自分の代に出るのか、子どもの代に出るのか、その後に出るのかがわからないんです


シノドス:この妊娠出産に関する発言は、住民自身の恐怖や不安を強く煽り、県外での偏見差別を生むものです。この発言のなかで辛淑玉氏は、「福島原発事故由来の放射線により、福島の人々の遺伝子には突然変異が起きた」と断定していますしかし、福島第一原発事故後に福島住民遺伝子突然変異が起きたという科学的根拠はありません。まして、福島次世代へのなんらかの影響が出ることはまったくありえません。


FACT辛淑玉は「福島の人」に言及しているのではなく、放射線被曝した人について言及しており、それが「福島」という地域で括られて差別の原因となるおそれがある、と言っている。明白な文意の捻じ曲げ。「次世代への影響が全くない」ということは、不安を抱える人々に向けて広く啓蒙すべきことであり、デマ糾弾すべきことではない。しかもこの次世代云々については、2015年辛淑玉の講演に対して2017年日本学術会議研究結果をもって「ファクト・チェック」しており、それを理由差別偏見助長すると辛淑玉非難するのは論争の手続きとして極めてアンフェアである

http://kdxn.tumblr.com/post/172539341255

上記引用文には続きがある。

たとえば、自分の親戚や身内が、福島の人だ、というだけで、「あの地域はがんになるかもしてない」とか、だからまずは結婚差別が来ますそれから次に来るのは就職差別です。その差別を前にして、「自分被曝していることを言わない」という風に決めた人たちが、沢山います放射能というのは遺伝子を直撃します。ですから、壊れた遺伝子が、自分の代に出るのか、子どもの代に出るのか、その後に出るのかがわからないんです。そしてそれを、因果関係というものを立証することは、じつは私たちにはできないんです。だから差別に耐えなければいけない。〔強調部分は引用者によるもの

https://web.archive.org/web/20180402092350/http://fukushima.factcheck.site/life/1497

指摘すべき点は2つある。

ひとつは、「結婚差別」「就職差別」が来るおそれがあるとして、その差別を「耐えなければいけない」という点。これは差別されても仕方がない、結婚就職が出来なくても仕方がない、といっているに等しい。彼らは水俣市広島長崎の住人にもそういうのだろうか?

もうひとつは、子孫に影響が出るほど被曝していないという点。これは広島長崎調査でもあきらかになっている。「因果関係を立証することは出来ない」という点においては正しく、統計的にも疫学的にも先天性異常の増加は見られないだろう。

というか、百歩譲って「結婚差別」がおきるかもしれない、という理由かるとして、「就職差別」とはなんぞや。子供障害者になるからという意味なのか、ただ単に被曝を「ケガレ」としてみているのか。いずれにせよ、これが反差別から出た発言で、それを誰もとがめないことには驚愕する。

2017-09-22

日本学術会議声明新潟県への宣戦布告である

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1153261

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20170921/ddm/016/070/003000c

あとシノドスフリーライターレポートもあったが、どれも「医術と呪術混同する両論併記をやめよ」という趣旨確認できる。

林智裕についてもそうだが、「これ以上福島県の健康被害について口をはさんではならない。それは差別だ」という論旨であり、

林氏は心無い中傷県民が傷ついているという批判の中で「呪い」という言葉を使っていた。

本来は全文を読むべきだろうがまず書いておく。

壊滅的な被災のなか、復興への向けて頑張っている人が悲観的な話を聴くのがつらく、実際に精神を病むこともあるだろう。

そうした福島県民を始めとする東日本大震災被災者の皆様の気持ち自然であることは認める。

しかし、隣県の新潟県では原発事故についての検証委員会始動しだしたところである

本職が医師である米山隆一牽制する文章と言ってよい。

私自身、なぜ「子供たちの未来」云々が危険視しようが安全視しようが登場してきており、政治的支配欲が出ているようで非常に不快だし、

泥流による放射線健康被害から本来定住すべきではない場所だと言われてむっとしたこともあるが、

新潟県知事選当時、県内在住の反原発から「お前は本当に福島県民か?」というような差別発言は聞かれなかった。

インターネット上で選挙運動訴訟活動を行っていることを明記した人物限定した話ではある)

現在在日コリアン念頭外国ルーツある人物へのヘイトスピーチ違法化された。

この前例に則り、学術会議への異論福島県へのヘイトスピーチとして違法化され、

最終的には検証委員が全員逮捕されることになるだろう。

事実在日朝鮮人沖縄人への民族差別アナロジーとして、福島県民への差別説明するレトリック存在している。

このような議論被差別民族への想像力の欠如と思われるかも知れないが、対策法で最も懸念されていた問題点である

いじめ偏見等の被災者への差別は続くだろう。

しかポストコロニアル当事者性を強調することで国や東電構造責任が看過されてしまうことはないのか。

実際に被災した地域を二度と同じことを繰り返さないよう防災観点から引用検討することすら差別呪術であり、

野蛮な攻撃とすることは学問権威化であり、自由を害することである

こうした声明が突き付けられた以上、このような論理は粗雑過ぎると一県民として明白に考えざるを得ない。

過激発言を繰り返したとされる泉田裕彦知事も、

2007年中越沖地震での放射能漏れ原体験として上げられている。岩手県震災瓦礫の件はここを改めて意識してほしい。

チェルノブイリ福島第一よりも安全という発言海外への県の農産物輸出戦略の一環である

国際的観点から見て廃炉出来ていない原発チェルノブイリに比して安全だと言えるのか。

ショッキング発言だったかとは思うが、公人として県政運営のなかで必要見解だったのであり、

過激さをもって差別発言と断じることは不公平であり、思いとどまってほしかった。

(不幸にも彼は権力基盤上、排外主義扇動している自民党からしか国政候補立候補できなかった。これは彼を被災者レイシストと断ずる根拠になりうる)

私の知る限り、泉田知事被爆が疑われる人物意識的差別的な県政を行ったという情報はない。

四期目を断念した後自ら原発屋根を作った云々という恩着せがましい発言をしているが、

撤退理由であるフェリー問題は船を売りつけた韓国企業東京電力からの度重なる広告出稿を受けた新潟日報と結託しており、

県は二度と船が取引できないと脅迫していた点もある。

そのような形で追い込まれ撤退した人物が、悪いことばかりしたわけではないという弁明はある程度必要なはずだ。

このような極めて強引なかたちで引きずり降ろされた人物に、撤退後まで完全に無難言動を求めるのは酷すぎる。

県民代表が、極めて不自然に引きずり降ろされたなか、このような声明を出すこと意味想像していただきたい。

民主政治自由言論に対する脅迫であり、圧力のものである

学会権威を持って検証委は怖気づいてはならない。

6年間の学術会議議論を覆すなら、検証委員会も相応の規模の時間人員を掛けて検証を延長すれば良い。

2017-09-02

https://anond.hatelabo.jp/20170902034014

とりあえず

> 震災直後の首都圏で何が起きたのか?――国家メディア民衆 / 山田昭次 / 日本史 | SYNODOS -シノドス- http://synodos.jp/society/14990

> から大正12年の数字引用して、古賀議員発言形式に合わせると、以下のようになる。

山田昭次氏がこの数字をどこから持ってきたのか、具体的なデータが見れなかったんだけど、この人はどっから持ってきたの?

これがはっきりしないと、「当時の帝国の発表が、当時の人口からみて矛盾がある」という論点が覆らない

大正12年の朝鮮人人口調査結果ではなく推定値なのでは?

震災直後の首都圏で何が起きたのか?――国家メディア民衆 / 山田昭次 / 日本史 | SYNODOS -シノドス- http://synodos.jp/society/14990

の表を朝鮮人人口の主なソースとして使っているが、WEBページにはデータの出典がない。

どういった調査なのか不明である

あと表2 関東地方の府県別朝鮮人人口1922年の合計が100362人となっており、10362人の間違いかと思われる。が信憑性が疑われる。

この表によると、1920年在日朝鮮人人口は40,775人、1930年は419,009人となっており、

wikipedia 在日韓国朝鮮人 戦前在日韓国朝鮮人移入の背景 における出典ありの記述では、

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A8%E6%97%A5%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%83%BB%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%BA%BA

大正9年1920年)および昭和5年1930年)の国勢調査(民籍別)」を記載した1938年昭和13年)発行の年鑑[33] によれば朝鮮人の民籍は、大正9年1920年)で40,755人、昭和5年1930年)で419,009人との記載がある。(中略) 33. 社団法人同盟通信社『時事年鑑・昭和14年版』,82頁

とあり、この表記を信じるならば、大正9年1920年)と昭和5年1930年)の国勢調査の結果が一致する。

元増田文脈から国勢調査がなかった期間の数値は内務省警保局統計の数値を使っていると推測したが、それも一致しない。

おそらく、この表の人口は、実際に調べた数値ではなく、国勢調査の空いた10年の補間した数値、推計だと考えられる。

総務省統計局 人口推計について http://www.stat.go.jp/data/jinsui/1.htm

人口推計は国勢調査による人口を基に推計したものですが,5年後の人口は,最新の国勢調査人口とは必ずしも一致しませんので,5年ごとに,国勢調査間の各月1日現在人口推計について補間補正を行い,公表しています

から大正12年の関東朝鮮人人口12,840人というのも、あくまで補間による推測値で、

きちんと議論するためには、1920-1930年補正補間の方法および精度について検証しないといけない。

ここまで根拠wikipediaとかしかないので、この主張も正しいかどうか検証しないといけない。

まずはこの表の出典を元の出版物を当たるなりして明らかにしないと、根拠として微妙だと思うのだが、どうだろうか?

https://anond.hatelabo.jp/20170902034014

## 追記

ってか「表1 在日朝鮮人人口(推計)と渡航数・帰国数」ってちゃんと推計って書いてあったわ

問題は、表2のソース内務省警保局統計のものなのか、どんな調査なのか。推計なのか。

6000人虐殺論を採用すると

4県合計の12,840人の6000人が1923年9月以降に虐殺されて次の年の調査までに14000人も流入する計算になるわけで

半数近くを虐殺しながら次の年には3倍に増えるのを受け入れるってのはありえないように思える

震災直後の首都圏で何が起きたのか?――国家メディア民衆 / 山田昭次 / 日本史 | SYNODOS -シノドス-

http://synodos.jp/society/14990

ここから次の年の人数まで引用

     1923年  1924年

東京府  8,567人  13385人

埼玉県  311人   787人

千葉県  317人   707人

神奈川県 3,645人  5678人

4県計  12,840人 21,213人

https://anond.hatelabo.jp/20170902034014

大正9年→大正12年で朝鮮人超増えてる

https://anond.hatelabo.jp/20170901172529

もしこの古賀議員の指摘や前提自体瑕疵があれば、

私よりずっとこのような事件に詳しい2氏ならば「6000人にはこんなにしっかりとした根拠がありますー! バーカバーカ!」と

嬉々としてソースを突きつけ本筋の反論をするはず。

が、それをせずに迂回した。

これはたしかにダセエ。ダセエのでブコメで端的に指摘しておいた(b:id:ss-vt)。で、ここでも書いてみる。

すでにBuzzfeedでも報じられているように、古賀議員都議会において、大正9年国勢調査をひいて関東地方朝鮮人人口の少なさを指摘している。

が、この当時朝鮮人内地への渡航は急増していたのである大正9年国勢調査では、内地朝鮮人の総人口は40,755人。いっぽう同年12月現在内務省警保局による調査統計では30,189人となっているが(多くの要因で数字に大きな差がある)、内務省統計を年次ごとに追うと大正10年38,651人、11年59,722人、震災の起きた大正12年末には80,415人に至っている。これには朝鮮植民地化に伴う小作農の貧窮化や、第一次世界大戦後の好況に伴う内地工業化都市化の進展、また大正11年末の渡航自由化大正8年以降、三・一独立運動の影響で朝鮮人内地渡航制限されていたが、企業日本人よりも安価労働力として朝鮮人を求めた)など、複数の要因が影響している。

さて古賀議員の挙げた大正9年国勢調査に立ち戻ろう。

国籍民籍別人口のうちの朝鮮人人口について、

東京府  2,485人、

埼玉県  78人、

千葉県  40人、

神奈川県 782人、

合計3,385人。

震災直後の首都圏で何が起きたのか?――国家メディア民衆 / 山田昭次 / 日本史 | SYNODOS -シノドス- http://synodos.jp/society/14990

から大正12年の数字引用して、古賀議員発言形式に合わせると、以下のようになる。

国籍民籍別人口のうちの朝鮮人人口について、

東京府  8,567人、

埼玉県  311人、

千葉県  317人、

神奈川県 3,645人、

合計12,840人。

工業化都市化の進展」に伴って多くの朝鮮人労働力としてやってきたため、東京神奈川といった都市部工業地帯に集中しているわけだが(横浜での虐殺目撃証言の多さにも反映している)、少なくともこの時点で、

6000人という数字は当時の関東朝鮮人人口より大きい

とは言えなくなる。

また自分が直接参照した一次資料として、国立国会図書館デジタルコレクションに所蔵されている『在京朝鮮人労働者の現状』(東京府学務部社会課、1929年http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1445292 には、大正12年の「在京朝鮮人労働者」は5,347人と記されており(警視庁調べ)、アジア歴史資料センター所蔵の『在京朝鮮人状況』(朝鮮総督府警務局東京出張員、1924年5月http://www.jacar.archives.go.jp/das/image/B03041602800 によれば、「八月末震災直前の見込綜数は八千人を超へ」ていたという。

繰り返しになるが、とりあえずこのあたりで「6000人という数字は当時の関東朝鮮人人口より大きい」とは言えないことをご理解いただけるだろうか?

ちなみに6,000という数字の具体的な出所は、震災直後に在京朝鮮人迫害事実調査会が独自調査を行い、上海大韓民国臨時政府機関誌独立新聞』に12月5日付けで発表された数字6,661人。この調査10月末までの中間報告では2,613人という数字が出ていて(当時東京で催された経過報告会でも発表された)、その後さら神奈川県遺体発見できなかったおよそ1,800人などが追加されている。シノドス山田名誉教授は「追加合計数根拠今日解明することはできない」としていて、その点ではたしかに6,000人という数字根拠は薄いのだが、同時に帝国政府がマトモな調査を行わなかったことにより、これをデタラメであると断ずる根拠もまた乏しい(はからずも、秦郁彦が『当時ロクに調査せず公文書終戦時に焼きまくった以上、30万人に代わる数字日本から出すのは無理』と嘆いた南京事件と似ている)。少なくとも犠牲者数のもっとも大きな数として採用せざるを得ないわけである

内閣府ホームページで公開されている、災害教訓の継承に関する専門調査会による報告書 http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai_2/pdf/19_chap4-2.pdf

殺傷事件による犠牲者の正確な数は掴めないが、震災による死者数の1~数パーセントにあたり、人的損失の原因として軽視できない。

という書き方になっているのは、そうした事情によるだろう。

追記

b:id:y-wood 8500人のうち6000人殺せるのか、すげー。『「6000人という数字は当時の関東朝鮮人人口より大きい」とは言えない』

揶揄のたぐいだとは思うけど念のため。

「6000人」というのは虐殺犠牲者の総数である東京府朝鮮人人口比較するのは不当。ついでに、古賀議員が何故か東京神奈川千葉埼玉限定しているのもいささか不当で(たとえば群馬でも、自警団警察署を襲撃して朝鮮人17人を殺害した藤岡事件などが起きている)、山田名誉教授シノドス記事によれば茨城群馬栃木を加えた関東地方1府6県の大正12朝鮮人人口は14,144人となっている。

また、山田名誉教授の著書内容の、内閣府報告書コラム殺害事件検証http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai_2/pdf/22_column8.pdf から孫引きになるが、例の「6,661人」のベースとなった在京朝鮮人側の調査では、東京府犠牲者数はおよそ1,000〜1,400人。最終的に『独立新聞』に掲載された数は1,781人となっている。

y-wood氏の言葉を借りるなら

「8500人のうち1800人殺せるのか、すげー」

となるが、現実味は如何?

b:id:fu-wa 戦争知らないんだろうなあ。戦車でダーってやっても6000人殺すのってものすごく大変なんだよ。

ルワンダではそれこそカマとか棍棒とかのたぐいで、およそ100日で50万〜100万人が殺害されている。こうした事態と「戦争」を比較するのは不当。まして、繰り返しになるが「6000人」は関東地方1府6県の総数である。「戦争」を持ち出すなら、せめて戦域や作戦継続期間が同程度に及んだ戦闘でなければならない(それでも戦闘員vs戦闘員では不当だが)。

2017-01-17

「(空襲から)逃げちゃダメだ!」

http://anond.hatelabo.jp/20170116162327

リンク先『婆ちゃんに戦争の話聞いてきた』で語られている「婆ちゃんの工場を襲った」空襲はおそらく、1945年8月1日深夜から2日未明にかけて行われた富山空襲のことだろう。

それ以前、7月にも市街地に対する比較的小規模な空襲は度々行われている(模擬原子爆弾、いわゆるパンプキン爆弾の投下も行われた)が、8月空襲市街地の実に99.5%を焼き尽くす大規模なもので、ブコメでも言われているように「空襲で全部なくなった」。燃え盛る炎が明々と夜空を照らしていたという証言ネットでも複数読める。

で、だ。問題

ものすごく暑かったので、多くの人は川に逃げたらしい。そんな人でごった返した川めがけて、空襲は襲った。川に逃げた人はみんな死んだ。

というくだりである。この「川」というのはおそらく、富山市街地を貫流する神通川を指す。皮肉にも、上空から夜目にも目立つ神通川と広大な河川敷のもの攻撃目標となって多くの犠牲者が出たといわれているが(富山空襲 浅田 高明|戦争記憶~寄せられた手記から~|NHK 戦争証言アーカイブス http://www.nhk.or.jp/shogenarchives/kioku/31/ )、そのいっぽうでこんなことも行われていた。

神通川に掛かる連隊橋(今は富山大橋)を軍が封鎖し、逃げて来る市民に対し「戻って消火せよ!」などと馬鹿げた命令を出した

(あの戦争富山空襲」 : 勝手に言ってます http://yosirin.exblog.jp/21519632/

火たたき・バケツリレーなどによる「防火演習」がしばしば行われ、空襲の際には、避難する道路に、警防団警察憲兵などが立ち、「戻って火を消せ」、「非国民!」などと、避難を押し止めた

イントロダクション | 「富山空襲」のことを知って下さい! http://www.geocities.jp/toyamakushunokaii/introduction.html

逃げたらアカンかったわけである。何故か? これは日中戦争が始まる前に公布された「防空法」という法律に拠っている。直接的には、真珠湾攻撃の直前に行われた防空法第一改正、およびそれに基づく内務大臣通牒で、空襲時の退去の禁止罰則を伴う)と応急消火義務国民に課せられたことに由来する。この規定が、10万人の死者を出した東京大空襲のあともなお有効だったことは、まさに富山空襲でのエピソード物語っている。

富山空襲ではまず市街地の周縁部に焼夷弾を投下し、市民の逃げ道を断ったうえで存分に焼き払うという手法が用いられたが、地上でも軍や官憲によって逃げ道が断たれていたわけである。その結果が婆ちゃんの語った戦争の話、ということになろうか。

最後に、いち地方都市にこれほど大規模な空襲が行われた理由がふるっている。

「これ(=第13回の大挙出撃)は、陸軍航空部隊の第28回記念日にふさわしい祝賀であった。またカーチス・E・ルメイ少将に対するすばらしい餞別となった。同少将米国戦空軍参謀長となるため、第20航空軍司令官を辞任する前に、この攻撃を自ら計画し、かつ指揮したのであった。」 (1945年8月2日付ニューヨークタイムズ

陸軍空軍記念日である8月1日の攻撃は、持てる空力を駆使し、あらゆる努力を払うよう指示する。(米本陸軍戦略空軍司令部から、第20航空軍「現地」司令官への指示文書

富山空襲と母のこと: 壺中山紫庵 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2010/08/post-78e5.html

参考:防空法について

空襲は怖くない。逃げずに火を消せ」――戦時中の「防空法」と情報統制 / 大前治 / 弁護士 | SYNODOS -シノドス- http://synodos.jp/politics/13238

2016-12-09

院生バイトに安く記事を集めさせているシノドス

DeNA問題になっているけど、専門性が高い記事と言われている(実質朝日新聞傘下の)シノドス院生を安く使って記事を集めさせているよ。院生はどんどん変わっていくから実質使い捨て

専門性の高い記事であろうとなかろうと、インターネットメディア構造はたいして変わらないみたいだ。

著作権侵害とか若者を安く使い捨てとかそういうやくざなことをしなくてもまともな形で成立するインターネットメディアってないものか。

そういうビジネスモデルの構築を必死で考える必要がある。ほぼ日とかDPZとか悪い評判聞かないけど、ビジネスモデルとしてどうなのかな。

今回閉鎖されたサイトアクセスがあるってことは需要がそれなりにあるっていうことだから、まともな形での運営ができるようにさえすればいいと思うんだけど。

2016-09-18

かつて「学級委員長的な綺麗事」は「本音」だった。

最近、「反知性主義」というバズワードとともに

露悪的な「本音主義」に対する警告がよく見られる。

「感動」するわたしたち──『24時間テレビ』と「感動ポルノ」批判をめぐって / 前田拓也 / 社会学 | SYNODOS -シノドス- | ページ 2

小田嶋隆さんは、『超・反知性主義入門』(2015)のなかで、「本音」の痛快さが消費されていく現状に疑義をさしはさみます

近年、「『学級委員長』的言説」が忌避され、「『本音』が、まさに『本音であること自体によって免罪されるはずのものだということを、強烈に信じ込んでいる」(p107)人の声がとても大きくなってきているように感じます

善悪や正邪とは別に、『本音』と『建前』という座標軸が現れた時、無条件に『本音』を神聖視する考え方が力を持」ち、「『露悪的な人間ほど信用できる』という倒錯が生じ」ています(p109)。


 引用されている部分以外で小田嶋というひとがどういうことを言ってるのかは本がないので知らないが、

 ここで「『学級委員長』的言説」といわれているものはいわゆる「心にもない綺麗事(上の引用部では『建前』)」というやつだろう。

 「心にもない」という部分が重要だ。

 「綺麗事」の脆弱性は、まさに「本人が心にも思っていない」点にある。

 だから、露悪的な『本音トークが『建前』に勝つのは当たり前だ。信じていないものと信じているものが衝突したときに、残るのはかならず後者だ。


 でも果たして綺麗事」や「建前」は果たして本音』なのか?

 『聲の形』という漫画がある。映画化されて、昨日公開されたばかりの作品だ。

 この漫画にはまさに「委員長である川井という少女が出てくる。彼女キャラ一言説明すると、偽善者だ。

 小学校クラス内のいじめ消極的に加担し、しかしそのいじめ糾弾されるようになると「わたしは止めようとした」と一転して自己保身に走る。高校生になると入院したクラスメイトのために「千羽鶴を作って贈ろう」とクラス提案する。自分容姿の優位性や「涙は女の武器であることを巧みに利用して周囲を操り、それでいていかにも私は良い人ですという面で歩いている。


 しか彼女自分自身偽善者だとは思っていない。「私はいじめに加担してない」と本気で思っているし、「千羽鶴を折ることが良いこと」だとも本心で信じている。

 メタ認知になれたネット民からすれば「浅い」人間に思われるだろう。漫画で後半、彼女自分無意識計算高さに勘付く展開になる。それは置いといて、現実にも「千羽鶴を折って送ることがいいことだ」と何の留保もなしに信じている人間はいっぱいいる。

 それをネットでは「自己満足にひたりたいだけの偽善者」と呼ぶ。でも本当にそうした人々は「自己満足」なんだろうか。

 こと千羽鶴に関しては「ごみ処理する手間がかかる」「送られる本人は千羽鶴なんかより欲しいケアがあるはず」などといった「送られる相手を慮れ」問題が絡んでくるので一概には言えないが、「良くなって欲しい」と虚心坦懐に、千羽鶴にまるでまじないでもかかっているかのように信じている人は一定数いる。

 素朴な人々、とネット民なら言うだろう。

 だがその浅薄な思いやりはかつては「本音」だった。今だってそうだろう。

 それが、「建前」や「心にもない綺麗事であると、いつのころから批判されるようになった。

 思いやりには相手事情を勘案しない「浅い思いやり」と相手に寄り添った「深い思いやり」があって、後者けが本当の「親切」であると、いつのころから、そういうことになった。


 逆にネットに溢れる「本音」は本当に「本音」なんだろうか。

 単に「こう言えば賢いように思われる」「こう言えば周囲の仲間たちにデキるやつだと思われる」という、昔からよくある付和雷同的な同調圧力の結果なんじゃないんだろうか。

 「反知性主義」だの「本音主義」だの言ってる人々は、自分の「本音」が何で、どういう部分が「建前」なのか、一回も考えたことのない人たちなんじゃないのか?

 

 

 

2016-02-09

日本は「格差社会である前に「階級社会」だ』に寄せて

http://b.hatena.ne.jp/entry/toyokeizai.net/articles/-/103434

私は履歴書に書くのも恥ずかしい北海道の三流大学出身である

いわゆる駅弁大学などと揶揄されるやつだ。

都市部において両親が高学歴富裕層教育熱心な家庭に生まれ中高一貫の名門私立学校出身者にとっては最底辺の進学先であろう。

それでも私にとってそこに入学できたのは強運と努力と才能の結実した成果であった。

私は中学校では50人中だいたい2番だった。

高校地元相対的はいちばんいい進学校にいき、成績は控えめに言っても360人中だいたい5番以内だった。

その進学校地域全体で約2000人のうち上位360人が集まるので、合わせると5番/2000人で上位0.25%ということになる。

地方出身者は、首都圏関西金持ちなら鼻で笑うようなFランク大学に上位0.25%しか入れないのだ。

100人に1人のさらに4分の1だ。

日本大学入試制度一見すると平等試験選抜であるが、それに特化した訓練を受けられるかどうかという点で大きな不平等があることを、エリート達は知らない。

塾で真ん中より上なら開成とか灘に合格できて、高校で真ん中より上なら東大法学部なんか楽勝だった奴らが国を仕切っている。

私も上述のように田舎出身ではあるが、それでも普通科の選択枝が複数ある時点でだいぶ恵まれていたし、両親もいちおう大卒教育意欲は高かった。

ちなみに中学までの同級生のうちで両親が大卒なのは私だけだった。

ちなみに私が通った大学では、入学後の成績順位試験のたびに開示されるが、成績上位者はのきなみ地元ローカルトップ出身で、

成績下位者は一流進学校出身者が占める、みごとなまでの「高校偏差値との逆相関」が見られる。

極限までお受験マシーンとしての能力ブーストされた者と、田舎競争相手にも欠くような者たちが、

大学入試結果的に同じ成績を残したのであるから、伸びしろ言わずもがなというわけだ。

これから若年人口が減り、国を支える優秀な人材も減る。

しか田舎貧乏人に進学のチャンスを与えることは、ポテンシャルの高い人材を上に引きあげるある種の効率改善することに繋がり、その余地はまだ残されている。

日本学校教育では「不平等に見えること」が何よりも嫌われ、成績の開示や成績優秀者の表彰などを大々的にすることはないし(運動会運動音痴公開処刑はするくせに)、

公立校では進学校ですら進学実績を売りにして生徒を募集することがタブーである雰囲気すらある。

しかしそうした消極的姿勢によって、塾や私立学校などの有料コンテンツブーストした層が大学受験を勝ち抜きやすくなり、

格差階級の固定という、より好ましくない事態が生まれている。

よりチャンスの公平な社会効率的人材育成のために、初等教育から徹底した到達度別のクラス分けや飛び級留年採用するなど、学力と家庭環境の相関度を下げる改革が望まれる。

詳細は他にゆずるが、階級流動性の高い社会では教育予算が多く、人口に対する教師割合が多く、公立校でも能力に応じた授業が提供されるなど柔軟性が高い。

(出典がすぐ出せない、たしかシノドスか何かで読んだ、あと森巣博の本とか)

ちなみに私の出身大学失楽園の著者と同じで、出身高校極楽とんぼの太ってない方と同じだ。

あと学歴社会の是非は問わないでください。高学歴を是として、高学歴高収入を得られるのを前提にしないと話がややこしくなるんで。

2014-03-17

シノドスの酷いデマ

http://synodos.jp/fukkou/7420/2

最近見たのだとこれ。LNT仮説をさも真実かのように語っている。

LNT仮説を否定する事例も多く報告されているし、DNA損傷があればDNA修復もあるからと説明できる。

シノドスネットメディアとしてはマシな方だけど、もうちょっと何とかならないのかと。

http://anond.hatelabo.jp/20140316205332

http://anond.hatelabo.jp/20140316205332

シノドスって荻上チキのとこじゃんか。

この前ラジオ科学報道の話ししてたのに自分とこは特に触れてなかったような・・・

2014-03-16

はてブSTAP細胞デマ拡散 シノドスの記事も

はてなブックマークで普段デマ検証とか偉そうにしているが、そのはてブが盛大なデマ拡散地に、またなった。


なぜSTAP細胞は驚くべき発見なのか――STAP細胞が映し出すもの | SYNODOS -シノドス-

http://synodos.jp/science/6918

再現可能実験であることは疑いがない。小保方博士がこうした労苦を積み重ねて査読者をねじ伏せたというのは見事というほかない。


再現性の確認もしていないのに、何でここまで言い切るのか。シノドス大丈夫か。

この記事に、はてブが1000くらい付いている。

http://b.hatena.ne.jp/entry/synodos.jp/science/6918

fuka_fuka 一貫して「小保方博士」って呼んでいることにまず好感が持てる記事。素人にも意義がわかりやすく説明されてる。 2014/01/31

このコメントに多くのはてなスターが付いている。STAP細胞ことなんかよりも名称を気にする素人から、まんまと騙されたと。ちなみに、男の研究者でも普通に「さん」と言われてきたし。田中耕一の時には結婚報道とかもされて、小保方晴子の時より業績に関係のない報道ばかりだったが。

tetsutalow “そして、小保方博士がなぜ若くして独立研究者の地位を勝ち得たか、どのような人事制度がそうしたことを可能にするのか。”ほんとココ重要論文数だけで評価してたら絶対たどり着かない。 2014/01/31

ワロタ。どのような人事制度?その中には、もちろん、女性枠の弊害もある。

kuippa こういう記事がメインストリームになればいいのにとおもうのは世間マイノリティなのだろうか 2014/01/31

tanayuki00 こういう記事が読みたいんです。 2014/01/31

こんな記事が増えて、はてブが付きまくってみろ。はてブの信頼が(もとよりないのに)ますますはてブ大喜利になるだけだな。


このシノドス荻上チキ編集長)の記事は、どれだけSTAP細胞がすごいのか、小保方晴子がどれだけすごいのかと書いていて、そもそも再現性もされていない中で賞賛している。(人事制度の指摘なんか何も知らないのに、何でデマ飛ばしてるんだか)はてブは、業績に関係ない女性差別報道をするなという点が強調され、それとは違う記事がシノドスに載ったから、はてブが伸びて、結果的デマ拡散した。(荻上チキって、ネットデマ検証の本まで出してたが、その自身のサイトデマ飛ばしているんだが)


その女性差別報道とか言ってるのも、小保方晴子がノリノリで自分からしたって報道されてるんだが、またはてブ涙目な展開に。


はてブが伸びている記事は、価値のないはてダ記事などが多いが、デマに加担する記事も多いな。絶賛するより前に、再現性が実際に確認されてから、本当に評価すればいいのに。それにしても、シノドスって信用ならんネットメディアだな。(いくら何でもはてブよりはマシだが。はてブは、他人のコンテンツをかき集めているだけのまとめサイトから


はてブ2chがアホの巣窟とか言ってるが、2ch既婚女性板には「STAP細胞発見者の小保方晴子アンチスレ」ってのが発表当初からあった。2ch生物板のSTAP細胞の懐疑点のスレを出せば、はてブのほうが断然アホの巣窟だった。はてブって、デマに流されやすいな。特にはてブでは、女性が絡むと「女性差別」とか言い出して、実際には本当のところはどうなのかの確認もせずに、とにかく女性を持ち上げるという頭の弱い低能なフェミ層が巣食ってるから。他のSTAP細胞はてブが付いている記事コメントって、意味不明女性差別という視点が多く、実際のSTAP細胞なんかどうでもいいコメントばかりだからな。


繰り返すが、小保方晴子女性から業績に関係のない報道をされたわけではない。田中耕一の時の結婚報道、年齢を強調しておっさん普通に通勤とか、癒し系とか関係のない報道ばかりだった。小保方晴子女性を強調だって田中耕一おっさんを強調した報道よりは、かなり抑え目だな。小保方晴子女性差別報道とか言ってるのは、田中耕一の時の報道を全く知らないのか?おっさんへの報道のほうが、もっとグイグイ突っ込んで報道している。


日本人からすごい!女性からすごい!←ネット右翼とはてフェミって、どっちも変わらん。

普段、日本人すごい!って言ってる既婚女性板でも、発表当初から小保方晴子批判スレがあったのに、

はてブときたら、女性すごい!万歳!って、

はてブって女性のことになると、ネット右翼よりも全体主義の低能集団はてブって、集合知ではなく、集合恥の代表だな。


小保方晴子女性で絶賛で「だから女は」になった件

http://anond.hatelabo.jp/20140316184707


ワロタSTAP細胞記事のはてブコメントを見ると、こんなことを言われるのも無理がない面もある。

2013-06-02

朝日新聞慰安婦問題捏造したという説を考えるリンク集

    2011-03-25

    http://anond.hatelabo.jp/20110304011450

    元増田ですが、やっぱり「リフレ派」は黙ってたね。矢野さんぐらい? みんなの党支持じゃないよ、程度でも言及したのって。

    >徒党でないという錯覚は、ここでも言われているように一つのテーマ以外実際意見がばらばらで、しかも、、、ようは個人が自分パソコン見てるだけですから、「徒党」になってる自覚・実感をそもそも感じにくい(あ、でもシノドスの「飲み会」とかには行くんだな)。

    >ところが現実には徒党になっているいい証拠の一つに、みんなの党がああいう超緊縮予算案を発表したら「リフレ派」の人たちはみな黙った、煽っていた大学先生方も黙ってスルーした。それに対して、おおっぴらな疑問が内部からあまり出てこない。

    >こういうの、徒党と言って悪ければ、立派な「党派」という以外、なんと言えばいいのかよく理解できないんですが。

    >だから、自覚のあるなしに関わらず、すでに徒党・党派と化しているのが現実で、それが認められないのがもう、自己欺瞞以外のなにものでもない。

    http://d.hatena.ne.jp/jura03/20110325/p1

    まあなんで予想できたかって言えば、たとえば昨年の松原議員金子議員歴史修正主義者じゃないかって議論があったとき田中さんが「リフレ派」への攻撃だとか大騒ぎした際、rnaさんと松尾さんぐらいしかいなかったんだよね、歴史修正主義には反対だってはっきり言ったの(BUNTENさんも言ってたかも)。

    jura03さんの指摘を言い換えれば、松原議員金子議員みんなの党といった「リフレ派」の「看板」を傷つけないように、歴史修正主義や緊縮予算を批判しないというビヘイビアは、どう見ても党派的行動であり、徒党を組んでいるということ(歴史修正主義や緊縮予算に賛成だから批判しないというのであれば党派的行動ではないけど、この場合、党派的でない代わりにバカだってだけ)。もっとどぎつく言えば、ウチとソトとでダブスタなんだよね。

    このダブスタメタ的でもあって、党派的だとソトから言われると党派的じゃないと反発するくせに、

    増税デフレ・名目ゼロ成長・失業個人責任天下り容認・日銀財務省擁護・権威主義御用学者という一連の言葉には密接な関連ありそう。増収・リフレ・名目成長・失業回避天下り根絶・日銀財務省批判・非権威名無学者が反対側

    http://twitter.com/YoichiTakahashi/status/34977101610225664

    というウチからの党派の色付けに対して、「リフレ派」は党派じゃないんだからそんな色分けをするな、なんて批判は一切しない。こういうビヘイビアをとりながら、ボクたちは党派的じゃありませんなんて言ったって、信じてもらえるわけないのに。

     
    ログイン ユーザー登録
    ようこそ ゲスト さん