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はてなキーワード: アンドロゲンとは

2021-04-11

anond:20210411140623

そこまでなのはガチで病的だからアンドロゲン薬飲もうぜ

自分は持病で服用してるが自由の翼を手に入れた感じ

2021-02-05

抗性欲薬云々言ってる奴ら全員SSRI飲んだことないだろ?低用量ピルSSRIどっちも飲んでる女にどっちの副作用が酷いか聞いてみろよ あれは精神病の薬だ、健康人間が飲むもんじゃない あと抗アンドロゲン薬は不可逆的に性機能死ぬ

anond:20210205094502

現状の抗アンドロゲン剤って不可逆的な性機能低下引き起こすし……

2021-01-27

バイデン大統領令トランスアスリートの話

バイデン大統領政府資金援助を受けている学校は、トランス女性女子スポーツ女子奨学金などに受け入れろとの大統領令に署名 - Togetter https://togetter.com/li/1656939

こいつぁひでえや。

大統領令の要約

「この前の最高裁判決性差別解釈が変わった(性的マイノリティへの差別性差別に含まれるようになった)ので、関連する法令とかプログラムとか洗いなおして、新しい解釈と合わないのが見つかったら修正しといて。よろしく

全文:https://www.whitehouse.gov/briefing-room/presidential-actions/2021/01/20/executive-order-preventing-and-combating-discrimination-on-basis-of-gender-identity-or-sexual-orientation/

詳細

Bostock v. Clayton County, 590 U.S. ___ (2020)

今回の大統領令の根幹をなす最高裁ランドマークケース。公民権法における性差別解釈更新された。

ジェラルドボストック氏はジョージア州アトランタクレイトン郡、少年裁判所にて“good performance records”を10年間とり続ける優秀な職員であった。しか2013年ゲイソフトボールリーグに参加したのち、管理している資金の浪費が激しい(横領とかではない。念のため)という理由で「職員として不適格」として解雇されることとなる。

ボストック氏は資金の浪費など言い訳で、本当は同性愛者だからクビにしたのだろう、と元職場を訴えるが、下級裁判所では「同性愛差別による解雇法律で禁じられていないためOK」として敗訴。(※1)

それでも彼はめげず。最終的に類似訴訟2つ(1つは性的指向、もう1つはトランスジェンダー関連)と合体して最高裁判所まで持ち込まれることとなった。

そして最高裁公民権タイトルVIIの「人種、肌の色、宗教性別妊娠、または出身国に基づく労働環境上の差別禁止」について、“性別に基づく差別”が女性差別or男性差別の二択だけでなく、性的指向性自認に基づく差別も含まれるという判決が賛成多数(6-3)で下された。

ちなみに多数派意見上奏したニール・ゴーサッチ判事トランプ前大統領指名された人物だったためそれなりに話題になった。

※1: 州ごとに違う。ジョージア州には同性愛差別から労働者保護する法は無い。アメリカ全土に適用される連邦法では「人種、肌の色、宗教性別妊娠、または出身国に基づく労働環境上の差別」は禁じられているがそこに性的指向は含まれていない(いなかった)。ちなみに「法律で禁じられていないならやってヨシ!」がアメリカという国である

そして大統領令へ……

Bostock v. Clayton County公民権タイトルVIIに関する判決だけど、此度の大統領令ではこれが他の差別禁止法における性差別解釈にも連鎖的に波及するもの認定した。“性差別”の定義を一貫させるのだ。

大統領令で具体的に触れている法律教育修正タイトルIX、公正住宅取引法、移民及び国籍法セクション412雇用解雇の時のゲイ差別性差別違法だけど、家買う時のゲイ差別性差別じゃないか合法ね、なんてナンセンスという判断

そして様々な関連する法や規則ポリシープログラムなどがこれらの法律を参照して制定あるいは実行されており、その参照元に変更があれば修正必要も出てくる。

此度の大統領令では、各連邦機関の長に対して各種チェック後その修正もやるように要請しているわけだ。

此度の大統領令の意図

こりゃ「我々はトランプとは違う」ってアピールだね。他の大統領令でも似たような意図を感じる。

トランプ大統領令は、法や判例ガン無視して乱発してたもんだ。大統領令を裁判所が止めてたのは記憶に新しかろう。

それに比べて此度の大統領はえらい穏当。最高裁判決を下敷きに、それを無理のないレベル拡張する内容。「横紙破りはしませんよ。法や裁判所を我々は尊重しています」というメッセージがひしひしと伝わってくる。

まあその分パワーは小さい。悪意的に言えば“パフォーマンス”なんだが、私は評価したい。

トランスアスリートの話はどこから?おそらく教育修正から

大統領令では特にスポーツについての言及はない。一応、話の枕で一回だけsportsという単語を使っているがそれだけ。

では「バイデン大統領政府資金援助を受けている学校は、トランス女性女子スポーツ女子奨学金などに受け入れろとの大統領令」はどこから出てきた話なのか。

おそらく教育修正タイトルIXである教育修正タイトルIXには「米国内のいかなる人物も、性別に基づいて、連邦政府財政援助を受けている教育プログラムまたは活動への参加から除外される、給付金の支払いを拒否される、あるいは差別的な扱いをされることがあってはならない」とある(※2)。

これがトランスジェンダーにも適用されれば、まあご懸念事態絶対に起こらないとは言えない。だがはっきり言ってナンセンス

断っておくが、女子スポーツにおけるトランス女性問題を軽視しているわけではない。一つの重要議論として認識している。

しかし非常に包括的かつ広範囲に及びしか最高裁判例準拠たこ大統領令をその一点のみの話に矮小化するのは余りにもナンセンスしかも直接の言及すらなく「そういうことが起こる可能性もないとは言えない」レベルの話である

さらに言えばこの大統領令があってもなくても、最高裁判決がある以上遅かれ早かれ起こること(※3)。大統領令は言ってしまえば“念押し”でしかない。である以上「大統領令のせいで女子スポーツが云々」というのはやはりナンセンスと言う外ない。

※2:もちろん、十分な合理性があれば別。例えば公費子宮頸がん検診をするさい、対象者女生徒限定しても差別にはならない。子宮を温存しているトランス男性がいれば、彼が検診を受ける権利はあるが。

※3:タイトルIXの“性差別”がタイトルVIIのそれに準拠するという判断過去になされているし、トランスジェンダー差別限定すれば“性差別”に含まれるという下級裁判所レベルでの判決がある。今は最高裁判例がある以上、大統領令が無くても訴えられたら敗けて解釈変更となろう。

とは言え問題っちゃあ問題

トランス女性(MtF, male to female)は何故女子チームに入ってはダメなのか?それは偏に肉体的アドバンテージにある。トランス男性(FtM, female to male)が男性チームに入る分には問題視されない(ホルモン投与を受けている場合は別)。だってアドバンテージいから。

トランスジェンダー or notではなく、不当にマッチョ or notである

それに生まれも育ちも女性だけどアンドロゲン過剰症でめっちゃ強い人もいるわけでな。ことはトランスジェンダーだけで済みはしない。

「○○は××だから問題だ」という時、まずは××の解決模索するべきで、○○を排除して問題ナイナイするべきではない。それが「○○と△△は××だから問題だ」なら尚更。○○だけ排除しようとするなら勘繰られる。

特定の人々に身体アドバンテージがあるなら、その代理指標を用いたレギュレーションを作ればいいのだ。いや既にある。テストステロン値による制限が。まだ完ぺきじゃないけど。

じゃあ残る問題が何かっていうとそのレギュレーションが州どころか学校単位バラバラなこと。まったく制限がなく参加できる州/学校もあれば、出生時性別判断される州/学校ホルモン治療などでテストステロン値を下げなければ参加できない州/学校もある。

全米大学体育協会(NCAA)とその加盟大学では、トランス女性が最低1年間のテストステロン抑制治療を完遂していることを女性チームで参加する条件としている。ちなみにホルモン治療をしていない(テストステロンの投与を受けていない)トランス男性(FtM)は男女どちらとしても参加してヨシ。

まり今後の課題統一ルールの制定。難しいだろうが頑張ってほしい(無責任)

テストステロン制限

先述した通り、トランス女性女子スポーツへの参加が問題になるのは、彼女らに身体能力上のアドバンテージがあるからだ。しばしばそこには“不当な”あるいは“不公平な”という形容詞がつく。

しかし、上でも少し触れたが、それはトランス女性限定されたものではない。

アンドロゲン過剰症(※4)という症候群存在し、これの発現者も身体能力上のアドバンテージを(女性の中では)持つと言われている。ちなみに国際シーンではむしろこっちの方が議論されている。まあ結果出しちゃってるし。

そういうわけでいくつかの国際組織では既にレギュレーションが敷かれている。

(例)

国際オリンピック委員会(IOC):競技の少なくとも4年以上前から女性であり、競技12カ月間の血中テストステロン濃度が10 nmol/Lを超えていないこと。(ちなみにこれは2015年に設定したもので、↓のIAAF基準に合わせて5 nmol/L未満に変えようという話もある。東京オリンピックの後に新ガイドライン出すらしいが……)

ワールドアスレティックス(国際陸連IAAF):血中テストステロン濃度が5 nmol/L未満であること。ただし、適用対象はXY型性分化障害および/または睾丸もつ女性限定トランス女性に対する規定はまだない。(※5)

ルール制定にはまだまだ議論必要だ。

自分意志で性転換したトランスジェンダーと先天性疾患のアンドロゲン過剰症を同じ扱いでいいのか?競技に参加したければ副作用のある薬を飲み続けろというのはアリなのか?“才能”と“異常”の線引きはどこですればいい?そもそも血中テストステロンは適切な指標なのか?etc.

しかしその困難を厭って、安易特定属性を切り捨てるのはいかがなものか。女性はかつて“切り捨てられる性”であった。そのことを思い出してトランスジェンダーとも向き合って欲しい。

※4:アンドロゲン男性ホルモンとも呼ばれる内分泌物質カテゴリテストステロンも含む。これが様々な理由で(女性としては)過剰に分泌されるのがアンドロゲン過剰症である。先天性疾患や腫瘍などで引き起こされ、生殖年齢の女性の5~10%がこの症状を呈するとも言われている。

いくつか例を挙げると…

5α-還元酵素欠損症:主に外性器の発達に異常が生じる。程度の差があるが、精巣および陰茎(一部)が体内に陥入し女性器に類似した形をとることがあり(pseudovaginal perineoscrotal hypospadiasというらしい。機械翻訳

偽膣周囲陰茎下垂体。なんとなく意味わかるっしょ)、その場合女性として育てられることが多い。世界陸上メダリストキャスター・セメンヤ選手が有名。ちなみに氏は金メダルのはく奪こそなかったものの、IAAFの現規則により大会への出場が制限されている。

部分型アンドロゲン不応症:アンドロゲン受容体変異があり、アンドロゲンを不完全に受容することで性分化に異常が生じる。表現型は様々だが女性寄りの場合、極めて小さい陰茎および体内に停留した精巣、陰嚢のある辺りが陥入して女性器様になるなど、出生時に女性として判断されやすい。ちなみに完全型アンドロゲン不応症というのもあり、アンドロゲンを完全に受容できないため、不妊(不完全な精巣が体内にある)以外は正常な女性区別がつかない(でも血中テストステロン値は高い)。

※5:2019年(だったかな?)の会談では言及している。トランスジェンダーの女性女性カテゴリーに含めることは、それが許容し得ない不公平を生み出さないという条件であれば、適格な資格基準下で促進されるべき。血中テストステロン濃度を基準使用するなら、5 nmol/L以下の固定しきい値採用する必要がある。等

2020-06-14

発達障害ツイッタラーrei氏のnoteから読み解く論文引用して嘘を塗り固める技術

みなさん。reiというツイッターアカウントをご存知でしょうか?

https://twitter.com/rei10830349

ツイッタラーありがちな生き辛さや発達障害あるあるを140字に納めた秀逸なツイート話題を呼んでいる方です。

https://note.com/beatangel/n/n32ff4498424e

rei氏が先日投稿たこちらのnoteがあまりにも杜撰で酷いにも関わらず、多くの人の共感を呼び瞬く間にシェアされ、チー牛ミーム拡散に一役買ってしまっているこの状況に警鐘を鳴らすべく、彼の文章基本的根本的な誤りを一つずつ指摘したいと思います

忙しい人向けのポイントまとめ

rei氏は「ストレス」の語を児童虐待や親から被虐意味で使っているが、引用論文内では新規状況に対する精神ストレス意味で使われており、なおかつ被虐児は実験対象から除外されている。

rei氏はテストステロンが低下すると男らしくない顔つきになると主張しているが、引用論文内にそのような記述は一切ない。

rei氏は先進国全般女性は男らしい顔つきを好む傾向があると米国実験で確かめられたと主張しているが、引用論文内にそのような記述は一切なく、引用論文シンガポール大学から発行されている。

rei氏は進化論における適者生存概念を用いているが、正しく理解しているとは考え難い語の使用をしている。

本論

以下では段落ごとに細かくツッコミを入れていきます

このチー牛顔の特徴は言うまでもなく、

・男らしさの特徴が薄い

表情筋の未発達

上記2点の相乗効果により何処か幼く見える

眼鏡

の4点に集約されるだろう。

最初から数えて三段落目の部分です。もうさあ、この箇条書きの仕方からして気にくわないんだよな。三つ目のポッチの”上記2点の相乗効果により何処か幼く見える”の項目。項目間で参照しないでくれ。せめて箇条書きから外してまとめるか、”上記2点の相乗効果により”を省いてほしい。この程度の体裁すら整えられていない文章を書く人が本を出すんですね。校閲の人は大変そうです。おや、rei氏の固定ツイート記載してあるamazonリンク存在しませんね。スクリーンネームも”rei@生きてるだけで疲労困憊発売延期"となっています。何か問題でも発生したんですかね?

チー牛顔の特徴に話を戻すと、"男らしさの特徴が薄い”は後述する論文にも確からしい記述があるので横に置いておきますが、"表情筋の未発達”という表現はどう考えても不自然で、表情筋が発達しなかったら目を開けたり閉じたりできないし、ましてや口を動かして発語して「牛丼ください」なんて言えないはずなんだよな。"幼く見える”は主観的な印象にすぎないし、眼鏡をかけていることが不細工代名詞「チー牛」の特徴の一つとまで言うのはもはやただの罵倒だろ。眼鏡っ娘を馬鹿にするな。

百歩譲って、ここまでは話題提示部分であって、rei氏の過失ではない点が多分にあることは認めよう。

だが、ここから先で繰り広げられる、様々な論文結論部分やrei氏の脳内妄想を継ぎ接ぎして構成されたストーリー断じて許せない。許してはならない。てかこんな意味わからん文章を読んでへ〜なるほど!あるあるとか俺もチー牛じゃんwwwとか言ってスキ!やリツイートした奴全員どうかしてる。反省しろちゃんと読め。

さて、こうした所謂非モテ」や「陰キャ」独特の顔つきの由来については、実は実証的な研究においてほぼ答えが出ている。結論から言えば、こうしたチー牛顔を形作るのは「低いテストステロン値」「精神障害」「虐待イジメ経験」の3要素であるが、これらはそれぞれ相関している。

らしいです。非モテ陰キャあるあるかいマジでしょうもない中学生までには卒業しておきたい話が始まる予感がプンプンしますが、とりあえず聞くだけ聞いてやりましょう。

過去においてASDの原因は「極端な男性脳」と考えられ、彼等の拘りの強さや反復傾向やコミュニケーション不全の原因は高いテストステロン値にあるとされてきたが、研究の進展により近年はそれが否定され※、むしろASD男性物理的に両性具有であることが示され始めている。身体性的2形(身体男性的特徴)が乏しい傾向にあることが示唆されているのだ。その1つに自閉症の顔を調べた研究があり、それによればASD男性の顔つきは「男らしくない」特徴があるという。

https://jneurodevdisorders.biomedcentral.com/articles/10.1186/s11689-015-9109-6 (論文a)

※(胎内において高いテストステロン値に晒されるとASDになりやすい傾向がある事は2020年5月現在定説だと思われる)

rei氏のnote言及した人はここで挙げられている論文aを全員読んでいるはずなのですがもしかしたら忘れてしまっている人もいるかもしれないため改めてざっくり説明します。チー牛画像説明rei氏はなんの根拠も明示せずに男らしくない顔つきである、と断定していましたが、この論文aはなんと、「男らしい顔、女らしい顔とは一体どんな顔であるのか?」という大変根元的な問いについて画像解析を用いて答えを出しているんですね。ふむふむ、どうやら男性女性に比べて額の幅が広く、鼻は飛び出てて横幅も広いらしい。 で、次の実験②で、自閉傾向の強い人と弱い人とで顔つきの特徴を比較してみたところ、自閉傾向が強い男性は弱い人と比べて額の幅が小さかったり鼻先が飛び出してなかったりしたと。なるほどこれは確かに男性的な特徴とは言い難い。逆に自閉傾向の強い女性については、より額の幅が大きかったり鼻の幅が大きかったと。ここまでデータを見せられたらさすがに自閉傾向のある男性男性らしくなくなり、女性場合だと女性らしくなくなると納得せざるを得ませんね。ASD男性性的二型(生殖器以外に男性女性区別する特徴のこと)に乏しく両性具有の外観をもつ、ええ、rei氏の言いたいことはわかりましたよ。じゃあ次の段落へいってみましょう。

また発達障害男性の顔つきが「男らしくない」事に関して、環境の影響を示唆する研究もある。恐らくこの記事を読んでる方の半分ぐらいは心当たりがあるだろうが、発達障害男性は1般的に幼少期から仲間外れにされたり、暴行されたり、虐待や親の過干渉に晒されやすい。こうしたストレスストレスホルモンであるコルチゾールレベルを高くし、コルチゾールレベルが高くなることでテストステロンが低下し、テストステロンが低下する事で性的2形が不完全に形成される可能性が示唆されている。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3245359/ (論文b)

※(2020年5月27日、リンク先が間違ってるとの指摘があり修正。元リンクコメント欄にて)

えー、まず、発達障害男性は幼い頃から学校や家庭で加害され、そして精神ストレスや肉体的ストレスに晒される傾向がある、きっと読者の皆さんも身に覚えがあるでしょう?とrei氏はおっしゃるわけですが、いくらその主張が正しくても、その根拠自分人生で起きた主観的事実というたったサンプル数1の寄せ集めなわけですから、読者の共感喚起したところで、発達障害男性全体の傾向や、発達過程における諸要素間の相関や因果関係といったマクロの話には全然繋がらないでしょう。

また、この「ストレス」という単語について、引用されている論文bでは、いやそもそも彼は論文引用ルールすら守ってないので、この論文bが本文のどこと対応してるのか全然からないんで、マジでこのリンクたまたま偶然横に貼られている本文との関連性が一切見当たらない論文URLなんですけど、えっじゃあさっきまでわざわざ論文を読んでた俺バカじゃね?学術的な考察武器に世相を舌鋒鋭く、そして時には優しく切り込んでいくインターネット論客期待の新星っぽい雰囲気にまんまと騙されてんじゃんうわ恥ずかし!えっとなんでしたっけ、そう、この横にペっとはっつけられてる論文における「stress」とは、自閉症児が苦手とする経験したことのない新しい状況や環境のめまぐるしい変化といった意味ストレスなんですよね。introductionのパラグラフ二つ目

"Individuals with autism are commonly observed to react abnormally to environmental changes or novel situations that might not be stressful to others. “

って書いてあるじゃないですか。ところでrei氏の言う「ストレス」ってなんでしたっけ?"発達障害男性は1般的に幼少期から仲間外れにされたり、暴行されたり、虐待や親の過干渉に晒されやすい。こうしたストレスは"–––––––って、ええ!論文の「stress」と意味全然違うじゃないですか!しか実験被験者のうち虐待ネグレクト経験ある子供は除外されてるんですよね。Participantsの段落に、

"Children were excluded if they had a history of abuse or neglect."

ってちゃんと書いてあるんですよ。

本筋と関係ないので手短に実験の内容をまとめると、自閉症の小児について、コルチゾールストレスに応答して分泌されるホルモン一種)の値を安静な状況、新しい環境採血後のそれぞれで測定してみたら、発達障害の既往がない人よりずっと高い数値を示したんだってさ。

rei氏はコルチゾールが高くなると男性ホルモンテストステロンが下がる、って書いてるけど、残念ながらこの論文bにはテストステロンのテの字も書いてないんだわ。Ctrl+Fで単語検索してもテの字も引っかからなかったんだわ。でさ、俺こんな場末インターネットでネチョネチョしちゃってるけどさ、曲がりなりにも医学部通ってて、手元に教科書とかあったりするのよ。ギャノング生理学原書25版、CHAPTER20、副腎髄質と副腎皮質の章、433ページ。"副腎アンドロゲンの分泌は急性にACTHにより調節され,性線刺激ホルモンによって調節されない.”と書いてありますテストステロンアンドロゲン一種。ACTHは副腎皮質刺激ホルモン略称で、コルチゾールテストステロンを分泌させるのに働くホルモンです。教科書のこの記述から類推するに、コルチゾール糖質コルチコイドもテストステロンの分泌には関わってなくね?や、もしかしたら教科書の隅から隅まで読んだらちょろっと一行書いてあったり、コルチゾールが高くなったことでフィードバック機構が働いて副腎皮質刺激ホルモンの分泌低下が引き起こされて結果的テストステロンが下がったりするのかもしれないけど、rei氏はどこにも出典を明記せずに本文中でいけしゃあしゃあと"コルチゾールレベルが高くなることでテストステロンが低下し、テストステロンが低下する事で性的2形が不完全に形成される可能性が示唆されている。"なんて書いてやがるわけですよ。許せなくない?ありえんでしょ。なんでわざわざこいつのデタラメデタラメエロゲで鍛え抜かれた迫真想像力快楽排泄した駄文に付き合っていちいちファクトチェックしないといけないんですか?そうだ、reiさん。医学部レポートコピペ学科学生に任せてみたらどうですか?少なくともあなたよりロジカル科学的に正しい文章を書いてくれると思いますよ。なんなら紹介しましょうか?彼らは優秀で知性溢れる優しい友人がいるおかげでいつも成績は満点みたいですしきっと心強いと思いますよ。ところでreiさんにはいるんですか?優秀で知性溢れる優しい友人。いえこれは単なる興味です。

次の段落行きましょう。まだまだありますからね。先は長いですよ。

更に上記取り上げた海外チー牛ことThe Virgin Walkに関しても、インターネット等で語られる「ぎこちない」「フラフラしてる」「リズム感がない」「つま先で歩きがち」などの特徴は発達障害運動協調の苦手さや感覚過敏や身体感覚の不全等の特徴と1致する。

https://www.scientificamerican.com/article/autism-in-motion-could-motor-problems-trigger-social-ones/ (記事c)

なんなんですかね、この抜け字。めちゃくちゃ気になっちゃうんですが。話の流れで飛ばしちゃったけど、なんかチー牛ミーム類似品は海外にもあるらしいですね。俺は細かいところが気になる性分なので、The Virgin Walkの画像を見せられた後に”インターネットで語られる「ぎこちない」「フラフラしてる」「リズム感がない」「つま先で歩きがち」"なんて書かれるとつい画像の中の英文対応してるのかな〜なんて思っちゃうんだけど、全然対応してなかったです。じゃあこの例にあげてる印象ってどこの誰が言ってるんですか?対応してないっていうので言えば、ここで発達障害の特徴をいくつかあげてますけど、運動協調の苦手さ、身体感覚不全、まあ上述の印象と概ね一致するとしましょうよ。でも感覚過敏はどれとも対応してないですよね?何と何が一致するか、そういう細かいところキチッキチッと詰めていきましょうよ。文章グルーブ感が大事なんですから、この後きっとこうくるだろうなという読者の予感みたいなの丁寧に扱ってあげましょうよ。リンク先の記事cについては特にコメントないです。自閉症児の多くは運動機能の発達や社会性の発達に障害を抱えるよ、くらいのことが書かれた科学ニュース記事で、論文とかじゃないですし。あ、でも自閉症児の運動障害社会性の発達に悪影響を及ぼすという理論に、そもそも社会性の発達より運動機能の発達の方が時系列的に先に生じるからそう見えるだけなのでは?と反駁している記述とか、自閉症患者の困難は取り入れた視覚情報運動性・社会性とを接続させられない点にあるという指摘は面白かったですね。はい次!

たこれは研究事例を示すまでもない事であるが、人間自分言動揶揄されたり叩かれると自分に自信がなくなり、表情が暗くなったり、あまり表立って活動しなくなったり、人との関わりに消極的になってしまう。その為、こうした人間は表情を使う機会が乏しくなり、表情筋が発達しなかったり、表情をノンバーバルコミュニケーションとして使う経験が蓄積されず、表情が常に無表情気味かつ幼くなってしまう。

いや、研究事例はちゃんと示そうよ!まあ書いてあることはわからんでもないよ、わからんでもない。上司や先輩に怒られたり同級生バカにされたりインターネット誹謗中傷されたら凹んじゃうよね、引きずっちゃうよね。ウンウンわかるわかる。それはそれとして、この段落後半、同じことの繰り返しになっちゃってません?「顔の表情を使う機会が乏しくなる」、「顔の表情筋を使わないから発達しない」、「表情を使う経験が蓄積されない」、「表情が無」。極め付けには「顔が幼い」と、今まで一度も論じられてない幼さという主観的な形容詞を持ち出しちゃってます。GooglescholarやPubmedを使いこなしありとあらゆる論文引用して鮮やかなストーリー提示し、英語はおろかちょっと黒々とした文字集合体さえ読めないパンピを納得させてみせるrei氏が、こんな小学生みたいな感想文をうっかり混ぜ込んでしまうなんて、とても私には信じられません。きっと何かの間違いでしょう。

ここでrei氏の文章は前半のまとめに入ります

まとめれば「発達障害男性は幼少期から多大なストレスに苛まされる事によってテストステロン値が低くなり、また人間との接触を避けるようになってしまい、結果として顔は男らしくなく、表情筋が発達せず幼い印象の顔になってしまう」という事だ。尚これは傾向の話であり、チー牛顔であるイコール精神障害であったり、虐めや虐待経験があったりする事を意味しない。

ツッコミどころが満載のまとめですね。簡潔にいきましょう。

rei氏はストレスの語を、援用した論文とは異なる意味使用している。

rei氏は発達障害男性テストステロン値が低くなる根拠を示していない。

発達障害男性の顔は男らしくない傾向にある、と解釈できる論文はあるものの、rei氏が主張するところの表情筋の発達とは関係のない目や鼻や額といった器官そのもの位置に関する論文である

rei氏は、発達障害男性の顔が幼い印象を与えることについて言及する記事論文を示していない。

腹立つのがさ、あくまで傾向の話なんですよ〜私はチー牛顔は精神障害者とは一言も言ってませんよ〜って逃げ道じみた一文を付け加えてるところなんだよね。何が原因で何が結果である、みたいな因果関係ってすごくややこしいじゃん。すぐコロッと逆転させちゃったりするじゃん、人間は愚かなので。今書いてる俺も、うん?どっちが先なんだ?って立ち止まっちゃうともうダメ。あーもう、こっすいよなあ、この一文を付け加えるだけで責任逃れられるみたいに思って書いてんですよ、この人。こんだけ嘘や誤認を誘導する駄文書いといて、「いや俺はそこまで言うてませんから、ほな^^」みたいな態度、要は舐めとるんですわ。文章を書くということも、読者のことも、発達障害者のことも、生き辛さを抱えてる人たちのことも、毎日研究室でせっせとデータ取って論文読んで人類の知の水平線を広げんと奮闘してる研究者のことも。腹立たしい。論文読むならちゃんと読め、使うならちゃんと使え、筋の通ってないこと書き散らかすな、知の冒涜も甚だしい。

入りきらなかったので後半に続きます

https://anond.hatelabo.jp/20200614185914

2019-07-31

anond:20190731214619

アンドロゲンレセプターの感受性指標にしてほしい

これはまぁ頭髪を見ればわかるが

2019-06-05

anond:20190605110208

1)小陰茎(ミクロペニス)伸展陰茎長が-2.5SD未満で陰茎の構造異常を伴わない場合定義され、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症によるアンドロゲン合成障害に起因することが多い。日本人では、日齢1以降の新生児期で2.4cm未満、6か月時で2.6cm未満、1歳6か月時で2.8cm未満、3歳時で3.0cm未満を目安とする3)(図3、4)。伸展陰茎長は、非勃起時に陰茎を十分に伸展させた状態恥骨結合から亀頭先端(包皮先端ではない)まで陰茎背面の距離で測定する。測定時には、恥骨結合や陰茎基部の皮下組織厚による誤差を最小限にするよう努める

http://jspe.umin.jp/medical/files/webtext_170104.pdf

だってさ。

2019-05-03

陸上=CAS、セメンヤの訴え退ける 男性ホルモン制限巡り”をめぐって

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は1日、五輪陸上女子800メートル金メダルを獲得したキャスター・セメンヤ(28、南アフリカ)の、男性ホルモンの値の高い女子選手出場資格制限する新規撤回を求める訴えを退けた。

https://jp.reuters.com/article/semenya-lose-idJPKCN1S804K

いくつかの命題理解してから考えていく必要があります

第1に、(おそらく)スポーツ世界で男女を分けることは差別ではないということ。

男女平等重要価値とされている現代で、なぜスポーツだけは男女が競わないのか。いうまでもなく男女の間に無視できない生まれながらの体力の差があるからです。上半身の強さに関して女性男性の差は標準偏差が3です。つまり街で1000人の男性無作為抽出した場合、998人は平均的な女性よりも強い上半身を持っています。平均的な男性上半身の筋力は女性よりも80%多く、足の筋肉量の差は50%です。男性女性よりも脂肪が少なく、骨密度が高く、持久力や痛みに耐えるために重要赤血球も多い。女性男性よりも骨盤の幅が広いため、脚の付け根から膝までの角度が男性よりも大きくなります。そのため走ったりジャンプしたりする場合に使われるエネルギーが地面に垂直に伝わらず、前進、上昇のためのエネルギー効率が悪くなります。男女差は上半身を使った競技、瞬発力を要する競技で大きく、それ以外ではより小さい傾向があります。具体的にいうと格闘技、投擲系で極めて大きく、跳躍系で大きく、走る競技でより小さく(なお走る競技20メートル以上なら瞬発力のみではダメです)、もっとも小さな競技は長距離競泳です(ある程度の脂肪浮力の点で、丸みのある身体抵抗の点で、広い骨盤が接水面積の点で、多少のアドバンテージになっているのでしょう。)。ハンマー投げ世界記録の男女差はハンマーの重量を考慮すると51%差がありますが、走り幅跳びでは19%、ほとんどのランニング種目で11%、水泳800メートル自由形では6%です。世界トップ女性アスリートでも、記録はおおむね日本中学男子トップクラスと同レベルです。吉田沙保里男子高校生と対戦したらあっという間にフォール負けでしょう。「そもそもスポーツで男女をわけること自体差別である」という意見もあるのかも知れませんが、もしも男女でわけなければ、およそ半分の人は、女性として生まれた瞬間にアスリートになる道を事実上絶たれることになります

第2に、テストステロンには明確な男女差があり、かつテストステロンの値がスポーツパフォーマンスに影響を与えるということ。

95%が睾丸で作られるテストステロンレベル連続スペクトルにならず、女性が分泌するテストステロン血液1デシベルリットルあたり75ナノグラム以下で、男性は240から1200ナノグラム(つまり男性の下限値は女性の上限値よりも200%以上も高い)、例外的に副腎等からレベルテストステロンを分泌している女性トップアスリートでもそのレベル一般男性の下限に達しない程度であるとされています。また、スポーツパフォーマンスの複雑さゆえにテストステロンアスリートに与える影響を正確に説明できる科学者はいないものの、テストステロン値が影響を与えること自体はおそらく確実です。テストステロンレベルを下げて身体女性に変えるホルモン療法を始めたアスリートパフォーマンス短期間で急激に落ちることが確認されていますテストステロン人為的な投与は、典型的ドーピング一種です。

第3に、第1、第2とやや矛盾するが、男女の差は実は相対的ものであるということ。

受精の際に性染色体がXYとなるかXXとなるか。XYなら男性、XXなら女性だが、これは遺伝的な性であって、性別はそれだけでは決まりません。胎齢4~5週で性腺が卵巣になるか精巣になるか。Y染色体があってもSRY遺伝子がなければ、あっても働かなければ卵巣が作られるし、Y染色体がなくても遺伝情報の特殊性で精巣が作られる場合がある。胎齢6~7週でミュラー管が卵管や子宮、膣になるか、ウォルフ管が精管、精嚢、前立腺になるか。精巣が作られてもミュラー抑制因子がなければ子宮や膣が作られるし、テストステロンの分泌がなければウォルフ管が精管や精嚢に発展しない。外性器が陰核や陰唇、陰茎や陰嚢のどちらになるか。胎齢8週間まではどちらにも分化できるが、テストステロンが働かなければ陰茎や陰嚢は作られない。脳の性中枢がどちらになるか。胎生90日頃までテストステロンが少ないと視床下部女性認識する。それ以前の過程女性でもテストステロンが過剰であれば男性認識する。すべての過程で「男並みに」テストステロンが分泌されていてもアンドロゲン不応症ならそれが性分化のために働かない。さらに生まれから男の子として育てられるのか、女の子として育てられるのか。親の教育方針環境問題ですね。男性女性は確かに違うけど、偶然に左右されつつ、これだけ複雑な過程を経て分化していく。「女子男子は違う」「テストステロン値は連続にならない」のは事実だけど、それだけで男女の差が説明できるものではないし、そもそも男女の差はそれ自体相対的ものに過ぎないとも言える。だからトランスジェンダー」と呼ばれる人がいるわけです。

第4に、これまた第1、第2の点を混ぜっ返すことになるが、生まれもった素質によりある種の公平さが失われるというのであれば、スポーツは多かれ少なかれそういうものであるということ。

女子であっても身長が180㎝以上に伸びなければリベロになる場合を除き世界的なバレーボール選手としての未来はほぼなくなります陸上トラック競技五輪世陸の決勝のスタートラインをみれば、ほとんどの種目で人種的特質が程度の差こそあれ影響しているのは否定できません。モンゴロイドトラック種目で金メダルを取るのは不可能とまでは言えないけれども相当に難しいでしょう。将来にわたってピグミー出身NBA選手は生まれそうにない。さらに障がいがあればほとんどの競技で障がいのない人とは競えません。

以上すべてを踏まえて、今度のCASの決定をどうとらえるか。そもそもIAAFは正面切って「セメンヤ選手を標的にした」とは公言しないが、「400メートルからマイルまでの距離」というターゲットからは、800メートルで「絶対女王」に君臨し、最近は1500メートルにも進出してきた彼女を想定していることは誰の目にも明らかなので、彼女を例に考えてみます

一部の報道が正しければ、セメンヤ選手は、遺伝子はXXで、膣があるが、卵巣と子宮を持たずに精巣を持ち、通常の女性の3倍-平均的な男性の下限レベル-のテストステロンを分泌し、パートナー女性です。彼女の持って生まれ一般女性と異なる「男性に近い」特質が、競技者としてのアドバンテージになっていることはほぼ確実で、勝利をめざして彼女と競う他の競技者が不公平感を覚えるのは、理解できます。かつて彼女と競うことに不満を漏らした選手世間から強い批判を受けましたが、例えばセメンヤ選手が、陸上800mの選手ではなく、ボクシングMMA選手だったらどうでしょう。同じ体重であっても圧倒的な体格を持つ女性が、典型的女性選手を滅多打ちにしてノックアウトする凄惨なシーンが展開されればどうでしょう。強い選手だと喝采するどころか、感情的にはなかなか受け入れられない部分があると思います

しかしながら、上記のとおり、生まれもった素質によりある種の公平さが失われるというのであれば、スポーツは多かれ少なかれそういうものです。とすると、いずれの性に分類するかの前に-セメンヤ選手はもしも男子競技に参加すれば五輪の参加標準に遠く及びません。日本高校生に混じってインターハイの決勝に残れるかどうか微妙、というレベルです-セメンヤ選手のみが生来の体質ゆえに希望する競技に参加できないというのは避けなければなりません。

スポーツ勝負事です。勝利を、記録の向上をめざさなスポーツは、スポーツ重要部分を欠いています。だがスポーツには公平さという価値があります。勝ちさえすればよい、記録がよければよいといわんばかりに、競争における公平な条件を無視する人も、優れたアスリートではありません。そしてスポーツ社会的存在です。勝負と記録にこだわり、競技における公平さを追及するあまりプライバシー尊重人種差別禁止個人尊厳といった社会で認められた価値を軽視し、限られた人にのみ開かれ、あるいは一部の人人権を傷つけるのも、正しいスポーツのあり方ではない。

ジャッキー・ロビンソン人種の壁を打ち破る前のMLBのように、かつてスポーツには有色人種を閉め出した時代がありました。特定の種目について女子ゆえに参加を禁止された時代がありました。でも現在はこういう扱いはありえません。「黒人と競わされるなんて不公平だ」「女はこの競技をするな」などという発言は許されない。セメンヤ選手のような事例をどう受け入れていくのか、競技団体のみの判断ではなく、社会彼女のような人をどう受け入れていくのかという問題として考えなければならない。

いろいろ考えるべきことは尽きないし、悩ましい問題で、今後考えが変わらないとも断言できないのですが、私はやはりセメンヤ選手は「女」として競技に参加すべきと思います。それは人は持って生まれ資質規定されつつ自認する「性」で自己実現を図るべき権利があり、その権利尊重することは、個人尊厳としてこの社会においてもっと重要原理からです。IAAFの決定、CASの裁定には賛成できません。

追記

codingalone 良いまとめをありがとうございます。過渡期って感じあるよね

ありがとうございます陸上距離大好き、女子陸上も大好きのヘテロ男性です。自分10年前なら鼻で笑っていたかも知れません。今でも悩んでいます

追記

「これは世界喚起を促すための闘いで、競技スポーツの枠を超えたもの人間尊厳と誇りの問題で、世界喚起を促すためにやるべきこと」

https://www.afpbb.com/articles/-/3223542

この文章を書いた後で、セメンヤ選手自身がこう発言しました。こういうことなのだと思います

2019-03-14

anond:20190314212540

男女の性格の傾向の差は「アンドロゲン」によって生ずるとされている。

これは個人意見などではなく広く流通する一般論だと思っていたが?

実際、ほとんどの女性ヘリコプターのスワッシュプレートの挙動を把握していないはずだ。

ヘリコプターのスワッシュプレートの挙動を把握している女性はどこにいるのだろう?

2018-05-07

anond:20180507011718

酢酸プロテロン(アンドロクール

日本では、本来前立腺癌の薬としてよりも、おかまちゃん相手の方が遥かに販売販売実績を誇ったと言う何とも皮肉宿命の末、肝癌等の副作用から抹殺されてしまったアンドロゲン受容体阻害剤です。

453件のレビュー

この薬を服用すると本当に射精できなくなります

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性欲の減退に著効します。

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睾丸が軽い」としか呼べない感覚は発散する相手がいない私にとっては大変ありがたいものです。

怖すぎ

2016-02-13

女なんだけど

とある持論を持っているので聞いてほしい。

私は生理のしんどさが尋常でないほどきつい体質だ。

生理になったのは小5のときだったが、38度の熱が出たので風邪だと思って家で寝ていた。

ものすごく頭が痛くて起き上がることが出来なかった。

気づいたら出血していた。

それから生理前に必ずしんどくて寝込むようになった。

私はグラマー体型をしていて、中学生ときにすでにDカップくらいはあったと思う。

母親児童用のブラを買ってきたがまったく入らなかった。

現在Eカップある。

生理前に、やたらに太る…というかすごくむっちりする。

(まるで縄文時代土偶のような感じ)

胸も張ってきて、生理前だけはFカップブラジャーをつけている。

ところで自分の友人に貧乳が数人いる。

この人たちに聞くと、おしなべて「生理前?何も変わらない」と言う。

それで思ったんだが、女性ホルモンは分泌に個人差があると言うけれど、

ホルモン自体の量は微量すぎてきちんと算出することなどできないと思う。

そうではなくて、体側がホルモンに対してどのくらいの感受性を持つかが

生理のしんどさやPMSを決定する要因なんではないだろうか?

女性身長は、どの年齢で女性ホルモンが分泌を急激に始めるかでその高低が決まるようにできている。

女性ホルモンが分泌をスタートすると、成長ホルモンが分泌を止めるというシステムがある。

まり女性ホルモンへの感受性が高いタイプであればあるほど、早々と胸がふくらみ

身長の伸びがストップする。

感受性が高いタイプは、その後もホルモンバランス翻弄される。

排卵期、生理妊娠時、更年期… 

ホルモンバランスの変化から逃れることができない

一方、ホルモン感受性が低く、モデル体型の人は、

少年のような体躯からといって妊娠できないというわけではない。

理不尽さを感じる…


はてなにいる女性に聞いてみたいんだけど、低身長グラマー体格の人、生理生理のしんどさ、どうでしょうか?

また、モデル体型貧乳型の方、そのへんどうでしょうか。

あと、すごい余談なんですが、「アンドロゲン不応症」があるのに「プロゲステロン不応症」はないのは

なぜなのか

生物女性の基本体としているから、そういったものはおこりえないのか

2014-09-22

女のブスは甘え

最近増田非モテだったけど、脱喪したみたいなエントリー流行っているよね。

それを見るにつけて思うのは、女のブスは甘えだよなぁ、ってこと。

なぜ甘えか。女性容姿は、後天的努力でどうとてでも出来る部分が大きいからだ。

女性容姿における良し・悪しはメイク技術が大半を担っている。たとえば、『【化粧詐欺】女の化粧凄すぎワロタwwwww http://girlsvip-matome.com/acv/1008800641.html』とかを見てもわかるように、メイク髪型のセットでかなりの部分がどうにかなる。

たとえば、顔の輪郭が悪いなら、上手く顔の輪郭カバーできるような髪型にすればいい。目が小さいなら、アイプチをして、つけまつげをつけ、アイラインを引けばいい。多少の毛穴なら、ファンデーションで隠せる。特に、目に関しては、ほとんど「お絵かき」に近いくらい化粧で描画可能だろう。顔面というキャンパスに、カワイイ顔を描いていけばいいのだ。人間の印象、特に女性の印象は、目元が大きく影響する。これを化粧でいじくれるのだから女性容姿努力次第でかなりどうとでもなるといえる。

もちろん、努力でどうにもならないものもある。たとえば、身長だ。だけど、問題ない。日本には「スタイルがいい女性が好き」という人もいれば「可愛くて守ってあげたい子が好き」みたいな需要存在するからだ。低身長に生まれても、高身長に生まれても、どちらにもそれなりにそれを好む異性がいる。

パイオツもしかり。巨乳貧乳どちらにも需要がある。

まり、顔に関しては、作画技術を磨けばいいのだし、生まれ持ったスタイルについては、それを好む異性を狙えばいい。だから女性非モテというのは、かなり努力不足、甘えによるものが大きいんじゃないだろうか。

一方で、男性はどうだろうか。

まず、化粧ができない。髪型自由度が低い。これで、生まれ持った顔面カバーできる度合いがかなり低くなる。もちろん、髪型をそれなりオシャレに変えることもできるだろう、眉毛をセットしてキリッとした印象に変えることのできるだろう。でも、足りないんだ。女性メイク次第でコイキングからギャラドスくらいには進化するけれど、男性キャタピラートランセルになるくらいのもの。「わるあがき」をしてレベルをあげても、僕らはギャラドスにはなれないんだ。

また、身長に関してもそうだ。男性は生まれ持ったスタイルで、モテ度が決まってしまう。低身長が好きという女性はあまり見たことがない。かなりハンサムでも、身長が170cmないと、実際に見た時にはかなり見劣りする(V6岡田君くらいかっこ良ければ別だけども)

パイオツに関して、貧乳には貧乳好きというジャンルがあるけれど、チンコに関して粗チンが好きって人はあまり見たことがない。イケメンでも、粗チンの人はそれなりにコンプレックスを持って生きてるんじゃないだろうか。

もちろん、男性にもできる努力はある。デブなら痩せるべきだし、ガリなら筋トレをするべきだ。銭湯に行くとき、僕は男性の体を観察してしまうんだけど、十分痩せているのに、腹筋は割れていなくて、お腹がポコンと出ている。このくらいは直すべきだろう。お腹がっぽっこりでているのは、姿勢が悪いのがひとつ姿勢が悪いのは、姿勢を支える脊柱起立筋が弱いから。もうひとつの原因は、腹横筋(腹筋の深層にあり、腹圧を高める=お腹を引き締めている 筋肉)が未発達だから。これを改善するには、スナッチグリップデッドリフトが良い。脊柱起立筋、腹筋、腹横筋、広背筋を同時に鍛えることができるスグレモノのエクササイズで、これをやっているだけで、整った姿勢と、広い背中、引き締まった腹筋が手に入る。これに加えて、チンニングディップス、スクワットでもやっておけば、十分すぎる。

あと、思うのは、みなジムでは一生懸命トレーニングするのだけれど、その熱意を台所に向けていない。体をつくるのは栄養だ。君が食らっているものが、血となり肉となる。ダンベルに向ける熱意を、献立にも向けなければならない。筋肉が育つのは、ストレスウェイトトレーニング)への適応現象で、ヘビーなウェイトで負荷をかすことで、体が「この重さに対応できるようにならねば」と復讐を誓い、筋肉を育てようとする。だけど、あくま筋トレとは「筋肉をつくらなければダメだぞ」という合図でしかない。設計図だけで、ビルはできない。材料必要だ。均整のとれた体は、それをつくりあげる栄養素がなければ生まれない。たとえば、タンパク質筋肉を育てるには、だいたい除脂肪体重×2.5〜3.3g程度のタンパク質をとる必要がある(腎臓負担がかかると心配する人もいるかもしれないが、健康な人は大量のタンパク質をとっても問題ないと、FDA厚労省もいっている)実験によって、タンパク質を2〜3時間おきにとるのがベストと示されている。タンパク質を1日に6〜8回に小分けにして、体重×2.5gとろう。(職場プロテインを飲みにくいという人は、水筒に入れておけば、バレにくい。まぁ、1日3食でも、量さえ確保すれば、それなりの効果はあるから無理をする必要はない。)これで3ヶ月くらいトレーニングをすれば、君の体は見違えるほど変わってくるはずだ。

もっと結果を求めるなら、炭水化物にも気を配ろう。炭水化物摂取した時に分泌されるインスリンは、最強のアナリックホルモンだ。(テストステロンよりもはるかに強い)インスリンは、体の中にある栄養素を筋肉に届ける。その結果、筋肉が成長する。先ほど、筋肉が育つ過程建築にたとえたけど、インスリン現場に資材を運ぶトラックのようなもので、トラックが資材を運ばなければ建築(筋合成)なんてしようがない。炭水化物を、若い人なら体重×4g、オッサンでも3.5gはとりたいところだ。

からといって、白米を食べればいいわけでもない。白米のような吸収されやす炭水化物(高GI)は、すぐに血糖値をあげてしまう。いきなり高くなった血糖値に反応して、インスリンが大量に分泌され、血糖値を一気に下げる。すると、低血糖の状態になりやすくなるんだ。十分な栄養が行き渡っている(適性な血糖値に保たれている)時間が少なくなってしまう。これを防ぐには、低GI炭水化物をとること。たとえば、オートミール、たとえばパスタ、たとえば玄米食物繊維と一緒に取ると更によい。こういった食品ゆっくり吸収される。だから、長い時間にわたって、筋肉に十分な栄養が行き渡っている状態が続く。結果、筋トレ効率が飛躍的に高まるんだ。吸収の早い炭水化物ブドウ糖、白米等)は、トレーニング中、トレーニング後、朝などのインスリン感受性が高い時にとるようにしよう。

筋トレをはじめたけれど、いまいち結果がでなくて、やめてしまったという男性はかなりいるだろう。男の子なら、誰でも一度は、ブルース・リーを夢見て、自宅のリビング腕立て伏せをしてみる。でも、頑張って続けても、たいして体に変化が現れずにやめてしまう。俺には向いていないってね。だけど、献立を変えれば、体が変わる。週3回ジムに行き、献立に気を配りさえすれば、3ヶ月もしないうちに目でわかる結果が出てくるはずなんだ。だから、それまで頑張って欲しい。

まぁ、そのくらいの努力はするべきだろう。とはいっても、マッチョになったからといって、女性モテるわけではないけれど…むしろ、腹筋を見せる(裸になっている、あるいは水着で海に行く)のフェーズまで持ち込めるなら、それはもう十分モテているんじゃないかと思うよ。マッチョになってもモテない、持てるようになるのはバーベルだけだ。だけど、バーベルを持ち上げることが自信につながる。それはきっといいことのはずだよ。

最後に、どんなにいい男でも、少しずつ魅力を蝕んでいくハゲについて触れなければならない。切れ長の、深い瞳をして、鼻筋は通り、身長は高く、筋骨隆々だとしても、禿げ上がっていると「ハゲた人」になってしまう。女性や一部の男性の中には、ハゲ努力不足(頭皮ケア栄養不足)と勘違いしている人がいるけど、それは違う。ハゲ遺伝だ。遺伝なんだ。遺伝なんだよ。

DHT(ジヒドテストステロン)というホルモンが、頭皮にあるアンドロゲンレセプターと結びつくと、皮脂を大量に分泌することになる。その結果、頭皮育毛サイクルが乱れ、ハゲが進行する。頭皮にあるアンドロゲンレセプターの数は、遺伝により決まっている。頭皮アンドロゲンレセプターが少ない人は、たとえシャンプーを全くしなかったとしてもハゲない。(たとえば、作家五木寛之シャンプーキライで、一ヶ月ん一回くらいしかシャンプーをしなかったが、フサフサだったというのは有名な話)DHT頭皮のレセプターと結びつくのは、ある薬を飲めばブロックできるけれど、薬事法に触れるので、ここでは取り上げない。

でも、多くの男性は、そういうことも知らずに、せっせと亜鉛サプリを飲み、スカルプD無駄な金を払い、戦争で焼けた大地を慈しみ育むように懸命に頭皮マッサージをしているけれど、その結果、「まだ頭皮が消耗しているの?」とばかりに、どんどんと禿げ上がっていくんだ。これを「努力不足」と叩くのは可愛そうだよ。ちなみに、自分ハゲ遺伝子を持っているかどうかは、DNA検査で簡単に調べることができるから、気になっている人は調べてみるといいかもしれない。

書いているうちに、ブスとかそういうのはどうでも良くなってきました。男性でも女性でも、与えられたカードの中で最大限努力する人は素敵だと思うし、それを馬鹿にする人にはなりたくないものですね

2014-02-03

脂漏性皮膚炎

http://anond.hatelabo.jp/20140202201656

ブコメ等読みながら、ここは一つ書いておくかという気になった。

概要

フケ症の原因の大半は、脂漏性皮膚炎と言われている。

診断は難しい部類に入る。

脂漏とは皮脂分泌が多い事を指しており、皮脂分泌の旺盛な部位(脂漏部位)に発生する皮膚炎なので、このように呼ばれている。

名前に反してパサパサと乾燥したフケも出る。

原因は究明されていないが、第一に好脂性真菌マラセチアが皮脂を分解する際に発生する、遊離脂肪酸オレイン酸)の刺激によると言われている。

Mincleという受容体がマラセチアの菌体に反応する事もわかっている(結核菌にも反応する防御機構である)。

カビの生育は温暖湿潤環境が適するが、脂漏性皮膚炎寒い時期に好発することから乾燥や皮膚の血流量も関係すると考えられる。

また、ストレス免疫も影響し、顔面神経麻痺でも起こることから皮脂の淀みも関係があるという説もある。

治療

免疫力アップ、体質改善運動、食事制限(脂質を避ける)など様々な意見方法がある中で、最も外部からコントロールやす方法が抗真菌薬による治療である

医薬品では一般名ケトコナゾール(製品名ニゾラール)が用いられる。

抗真菌活性のより高いと考えられる薬剤は他にもあるが、ニゾラールには抗真菌作用の他、抗炎症、抗アンドロゲン(皮脂抑制効果が認められており、脂漏性皮膚炎の第一選択薬である

頭皮は毛髪のために薬剤の塗布が難しいため抗真菌シャンプーを使うのが良いが、日本ではケトコナゾールシャンプーが市販されていないため、コラージュフルフル(ミコナゾールと相乗効果のあるピロクトンオラミン(オクトピロックス)を配合)を選ぶと良い。

7~8割の人はフケが収まるだろう。

ただ、体質的病気のために完治は難しいので、維持をする工夫は必要である

治らない人の中には、コールタールシャンプーを試す人も多いようだ。

代表的シャンプーについて

コラージュフルフル

前述の通り、ミコナゾールとピロクトンオラミンを配合したシャンプーで、抗真菌シャンプーとして市販している唯一のものである

フルフル」は原因菌のMalassezia.furfur(という古い呼び名からとっている。

現在では遺伝子レベルで細分され、真の原因菌はマラセチア・レストクタであろうと言われている。ちなみにアトピーではマラセチア・グロボーサが優位である

ブコメにもある通り、抗菌効果時間に比例する。

要するに、5~15分程度の「浸け置き洗い」を強く推奨する。

これはケトコナゾールシャンプーでも同様である

最初毎日使う。フケが収まったら、再発しない程度の間隔を開けて使う。

隔日 → 週2回 → 週1回…とするのが良い。

抗真菌薬による治療後は再発まで1ヶ月以上持つ事が多いので、月一メンテナンス程度まで持ち込めたら上々だろう。

人によっては一時的体調不良により惹起された場合もあり、再発しない場合もある。

季節性の人もまた、冬のみ、或いは夏のみのアプローチで済むかもしれない。

ケトコナゾールシャンプー

商品名ではニゾラール、ジェネリックとしてニナゾン、ケタゾン、ニトラゼンなどがある。

抗真菌、抗炎症、皮脂抑制三重効果があるため、第一選択薬とされている。

ネットショップでの輸入頼りだが、コラフルより効果は高い。使用方法は同様である

コールタールシャンプー

臭くて鼻が曲がる事でよく知られているが、ケトコナゾール無効例でも著効を示す事がある。

抗真菌効果もあるが、上記と最も異なる点は角質の再生作用を持つことではないかと思われる。

コールタールが俗にダイオキシン受容体と呼ばれる器官(AhR、芳香炭化水素受容体)に反応し、角質を作り出すフィラグリン遺伝子を発現させる。

アトピーではこのフィラグリン遺伝子の発現が低下していると言われている)

よってコールタールシャンプーが効くのは、抗真菌作用と角質再生作用(+フケとなった角質を溶解させる作用)によると考えられる。

世界で初めて人為的皮膚がんを起こす事に成功した物質として忌避される場合もあるが、

アメリカのメイヨー・クリニックにおいて25年間に渡るゲッケルマン療法(コールタールを一晩塗布後、紫外線照射)の追跡調査の結果、

皮膚がんリスク向上が認められなかったと結論されている。FDAもまた「治療における」コールタールの発がんリスクは小さいとしている。

ジンクピリチオンシャンプー

亜鉛ピリジン誘導体による抗菌効果のあるシャンプーで、かつてこれを沈殿させずに使える技術は、世界でP&G花王のみが持っていた。

しかし、花王風評被害に負けてこの成分の使用を止めてしまった。過去シャンプーメリットである

現在甘草由来の抗炎症成分(ステロイドに似た分子骨格を持つグリチルリチン酸二カリウム)を配合している。

尚、ジンクピリチオンの抗真菌効果の機序は、「細胞内の銅濃度を増加させ、真菌の代謝必要な鉄と硫酸基の結合を阻害することによる」らしい。

h&sは比較安価であるため、コラフ離脱から離脱後のメンテナンスに使うと良い。

無論、これ単体でも効果がある人は多い。

いずれのシャンプーにも共通する事だが、すすぎが不十分だと界面活性剤の残留成分が皮膚を荒らすので気をつけること。

その他

オクト、バルガスリンスなど。

オクトはオクトピロックスを配合したシャンプーで細菌への効果を謳っているが、抗真菌活性もあることは確認されている。

ただし、配合濃度ではマラセチア全菌株に対しては効果が不十分であり、コラフルのように相補的効果を持つ成分を配合しているシャンプーには劣ると思われる。

バルガスリンスジンクピリチオン、イオウ(殺菌、角質溶解)、オクトピロックスを配合している。

(2014/11/29追記)

オクトで改善したがコラフルで悪化する人、上述のシャンプーがどれも効果がなかったが脱脂力の弱いシャンプーに変えると改善した人など、

シャンプーに対する反応は個人差がある。この文章を以って単純に優劣を決めないよう注意されたい。

ステロイドについて

これも著効例こそ多いのだが、一ヶ月以内の再発率が7割程度(だったと思う)あり、電撃戦向けである

必要以上にステロイドを恐れる人が多いので少し書いておきたい。

Strong(強力)というのは、並の強さである。そのすぐ下の強さは、子どもである

頭皮は皮膚が厚いため、一段階強いものが処方される。

ステロイドは皮膚も産生している。

ステロイドによる反動は、皮膚が依存症的にステロイドを産生しなくなるためではないか、という医師もいる。

連続使用は2週間程度として、抗真菌薬へ切り替えるなどが望ましい。

炎症が酷い場合には、クリームやローションの基剤自体が刺激になるため、ステロイドしか処方されない場合は多い。

特に炎症が酷い患者の中には、ステロイド亜鉛華のみで治療が行われた人もいた(2ヶ月ほどで完治、再発はない模様)。

保湿について

馬油はマラセチアのエサとなり増悪する場合もあるので、人を選ぶ。「栄養のある脂質」には注意を。

オリーブオイルオレイン酸(遊離脂肪酸)を多く含み、マラセチアを培養するための必須成分として使われる。

無難なのは鉱物油(ワセリン)やワックス(ホホバ)。

セラミドは角質間脂質で保湿に大きく影響する。安いもので十分らしい。セラミドグリセリンと相乗効果がある。

化粧品カテゴリ宣伝が凄まじく、インターネット情報の中で最も汚染された分類ではないかと思うので、あまり書きたくないな...。

その他

ミコナゾール、ケトコナゾールは同じイミダゾール系抗真菌薬である

耐性はできにくいと言われているが交さ耐性があるので、効き目がない場合はブテナフィン、アモロルフィンなど属性の違う薬剤を試してはどうだろうか(医者嫌い向け)。

追記(2015/04/09)

日経メディカルの「マラセチアには伸ばしやすクリーム剤をという記事に「適応があっても効果が低い薬」という表があったので追加。

http://i.gyazo.com/e0d911d60bc91cc5355242efcc7994ba.png (←記事ログイン必要なため、別途画像のみ)

シャンプー話をしたついでなので書いておくが、某美容師シャンプーサイトはあまり信じないように。

「AGAにおけるジンクピリチオンとケトコナゾールの比較」という医学論文中に毛髪の太さと抜け毛数を記録したものがあったので、

科学的に誤りのある記事に対してそのURLをつけて批判的なコメント投稿したところ、記事ごと削除された上にコメント承認制になった。

前述の汚染された情報源の一つで、ブコメでも批判派は少数でゲンナリしている。

最後に、私は医学的な素養は皆無なので、文中に誤りがあれば指摘して頂きたい。

以上。

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