はてなキーワード: 研究員とは
http://anond.hatelabo.jp/20140509110752
研究所には採用担当者なんていないんだよ。研究者が審査している。
小保方さんの場合は理研CDBのちょっと特殊なポジションのようなので俺は良くわからない
なのでなるべく一般的な話をしてみる。
(小保方さんのやつは「実績のない若手にチャンスを与える云々で5年任期」との事なので、理研の 基礎科学特別研究員 あたりを思い浮かべながら書いてるよ)
(追記:小保方さんのポジションの公募情報 だいたい同じようだ)
理研の場合は外部から人を呼んで審査に加わってもらったりすることもある。
どんな研究者も自分の分野だとプロなんだけど、ちょっと専門を離れると素人になる。なのでいってしまうと素人達が審査をしている。
これは「研究能力よりもプレゼン能力・文章作成能力で決まってしまう」と批判されることもある。(一方で、プレゼン能力も研究能力の一つと考えている人もいる)
審査員を申請者の同業者で固めてしまうといろいろ悪いことがおきるかもしれない。
ライバルに嫌がらせするとか、仲のいいやつをひいきするとかね。
だからちょっと専門外の人達が審査に加わる。これは科研費でも学振でも一緒。
それに申請者ひとりひとりに合わせて専門家集団を呼んでくるのはちょっと現実的ではないよ。
とはいえ「プレゼンだけが上手くて研究能力がない人」が入ってくると困る。
これを防ぐのが人物評価書。のはず。
申請者をよく知る人、例えば指導教官なんかが申請者の研究能力その他を評価する。A4一枚くらい。
「怪しいやつ」をはじける一方でトラブルの原因になることもある。評価に個人の主観が入るからね。
小保方さんの経歴を見るにプレゼン能力のある人なのかもしれない。
「若手のための〜」なので業績は少なくていいだろう。
本来、人物評価書で弾かれるはずだったがそうならなかった。
(たとえ素晴らしい研究計画で採用されたとしても「いろいろやらかすから教育しなおせ」と書いてあったら結果は変わってたかもしれない)
小保方さんの経歴 [ バカンティ研2年 → 早稲田でD取得 → 若山研で客員(無給)2年 ] を見ると、評価書を書くとしたらバカンティさんかな?(若山さんかもしれないけど)
バカンティさんは専門家の人達の間で評判がよろしくないようだし、報道を見る限り小保方さんを高く評価しているみたいだね。
(評価書を書く人自体が信用出来ないならチェック機能にならないよね。)
ちなみに評価書をデタラメ書いてしまった場合は「評価書の信頼を失う」という形で同業者からのペナルティを受ける。
(仮に小保方さんの評価書を書いたのがバカンティさんだとすると)バカンティ研の学生が研究者になりにくくなる。
2ch 見ててみつけた
https://web.archive.org/web/20130310010525/http://www.cdb.riken.jp/en/06_jobs/0601_search01.html
[Application Documents]
1) Curriculum vitae, including a brief summary of research experience
2) Proposal for a five-year research project
3) Name and contact information of three references
Please write all documents in English.
[Deadline]
Review of applications will begin December 1, 2012 and continue on a rolling basis until the positions are filled.
>December 1, 2012
1) 研究業績リスト 2) 研究計画書5年分 3) 申請者を評価できる3人の連絡先
【Selection process】
Screening of application documents, presentation seminar; interviews, etc
毎日新聞 http://mainichi.jp/feature/news/20140314mog00m040006000c6.html
Q 小保方さんは未熟と言うが、そういう人がなぜユニットリーダーになったのか。
竹市 私たちの研究室のヘッドとなる人は公募だ。書類審査と、どんな研究をし、今後何をしようとしているかのプレゼンで決める。STAPにインパクトを感じて採用したが、過去の調査が不十分だったことを非常に強く反省している。
採用前に理研CDBで客員研究員2年やってるから通常の公募とかなり違うんじゃないかな。博士学生から直接助教にあげるときのような、ズブズブ感満載で面接したんじゃないだろうか。
僕の分野(理系基礎分野)だと助教も公募で決めるのですが・・・
それにポスドクを経ないで学生がいきなり助教になったりはできないです。業績足りないし。(いるといえばいるけど、伝説化しているような天才)
おっしゃっていることが本当なら相当ひどいですね。ちなみにどちらの分野ですか?
テクスチュアル・ハラスメントでキーワード検索すると一番上に出てくるこの記事
http://www.flet.keio.ac.jp/~pcres/gender/reviews/textual.html
「慶應義塾大学文学部の巽研究会公式ホームページ メCafe Panic Americanaモ」のブックレビューページらしいんだけど。
そんなテクスチュアル・ハラスメント裁判なんて言われても知らんよという人のためにざっと説明すると、評論家兼翻訳家兼野村総研研究員である山形浩生氏が97年に出版された『オルタカルチャー 日本語版』の中で
そもそも小谷真理が巽孝之のペンネームなのは周知で、ペンネームなら少しは書き方を変えればよさそうなもんだが、そのセンスのなさといい (名前が似ているとか年代が同じとか、くだらない偶然の一致を深読みしようとして何も出てこないとか)、引用まみれで人を煙に巻こうとする文の下手さといい、まったく同じなのが情けないんだが、まあこれはこの種の現実から遊離した似非アカデミズムに共通した傾向ではある。
このレビューの序盤が文学的な皮肉?諧謔?で、山形氏の記事は名誉毀損であるっていう理屈は、私にはさっぱり判らない。
裁判で勝って名誉毀損に対する賠償金を受け取った相手に対して、さらに公式ページを使ってちょっかい出すのはかなりお行儀が良くないと思うんだけど。
これまた炎上に火を注ぐだけのまとめブログ並みに誤解を煽る文章。ちゃんと裁判で山形浩生が負けて小谷側が勝訴したとまで書きなさいよ。
そんなテクスチュアル・ハラスメント裁判なんて言われても知らんよという人のためにざっと説明すると、評論家兼翻訳家兼野村総研研究員である山形浩生氏が97年に出版された『オルタカルチャー 日本語版』の中で
そもそも小谷真理が巽孝之のペンネームなのは周知で、ペンネームなら少しは書き方を変えればよさそうなもんだが、そのセンスのなさといい (名前が似ているとか年代が同じとか、くだらない偶然の一致を深読みしようとして何も出てこないとか)、引用まみれで人を煙に巻こうとする文の下手さといい、まったく同じなのが情けないんだが、まあこれはこの種の現実から遊離した似非アカデミズムに共通した傾向ではある。
これだと裁判仕掛けたほうを馬鹿にする文章だが、そんなことはない。裁判になる前に何の対応も取らなかった山形浩生が馬鹿なだけ。
あと大森望がSF作家クラブに入れないってのは、東野圭吾が直木賞に落選し続けたみたいなのと同じような「ネタ」でしょ。何かマジギレしてる外野が多くて引く。
これまた炎上に火を注ぐだけのまとめブログ並みに誤解を煽る文章。ちゃんと裁判で山形浩生が負けて小谷側が勝訴したとまで書きなさいよ。
そんなテクスチュアル・ハラスメント裁判なんて言われても知らんよという人のためにざっと説明すると、評論家兼翻訳家兼野村総研研究員である山形浩生氏が97年に出版された『オルタカルチャー 日本語版』の中で
そもそも小谷真理が巽孝之のペンネームなのは周知で、ペンネームなら少しは書き方を変えればよさそうなもんだが、そのセンスのなさといい (名前が似ているとか年代が同じとか、くだらない偶然の一致を深読みしようとして何も出てこないとか)、引用まみれで人を煙に巻こうとする文の下手さといい、まったく同じなのが情けないんだが、まあこれはこの種の現実から遊離した似非アカデミズムに共通した傾向ではある。
これだと裁判仕掛けたほうを馬鹿にする文章だが、そんなことはない。裁判になる前に何の対応も取らなかった山形浩生が馬鹿なだけ。
大森望氏が日本SF作家クラブに入会を拒否られ、それを契機に一部の作家がクラブを退会していることが話題になっている。
大森望氏といえば、文学賞メッタ斬り!であれやこれや言って文壇からの顰蹙を買ったり、清涼院流水デビュー時に本の帯に「新本格最凶のカードがミステリの幸福な時代に幕を引く」と書いて真面目なミステリファンの不興を買ったり、このミスの匿名座談会で作家たちから反感を買ったりと、あまり買うべきじゃないものばかりたくさん買い集めているが、しかしそれでも彼がSFにもたらしてきたものは大きい。
人気作品の翻訳、創元SF短編賞の審査員、描き下ろしSFアンソロジーNOVAの編纂、そして小松左京賞に落選した伊藤計劃氏や円城塔氏をデビューさせる手助け。
どれをとっても重要な仕事であり、冬が去りSFの夏が来てると言われて久しい昨今だが、その盛況っぷりに彼が一役買っているということを認めない人間はそう多くあるまい。
こうしてSF業界に多大な貢献をしている大森氏だが、不思議なことにSF作家クラブには所属していない。
SF作家クラブというぐらいだから、作家以外は入会できないのかと思いきや、このリストを見ればわかるように、翻訳家や批評家、編集者など作家以外の人間も多く所属している。
では、なぜ大森氏が入会していないのか?
というのが一部にとっては長年の疑問、そして一部にとっては暗黙の了解だったわけなのだが、昨年末その暗黙の了解を打ち破ってしまったのが元日本SF作家クラブ会長・瀬名秀明氏だ。
瀬名秀明元会長はクラブの運営方針に関して、事務局の人間と上手く折り合いがつかず会長職を辞任し退会することになったのだが、その際に自身のblogであまり世間一般のSFファンには知られていない事情を公開した。
ここで瀬名元会長は、大森氏を嫌っているクラブ会員のA氏とB氏の強硬な反対により、大森氏が1992年に入会推薦が却下されていたことを明らかにした。
けど、そのA氏とB氏って誰なの? 僕子供だからX-MENの爛れた人間関係は熟知していてもSF文壇の人間関係とかよくわからないよ~
と思っていたら、数日後、上のエントリに登場した友成純一氏のメールを受け取り、A氏とB氏がSF評論家の巽孝之、そしてその妻であり同じくSF評論家の小谷真理氏であることが晴れて明らかになった(知ってるやつは皆知ってた)。
そして、そうしたねちょねちょした因縁の背景には、テクスチュアル・ハラスメント裁判があると作家の高野史緒氏は書いている。
SF作家クラブの退会も視野に入れています: Takano's diary”
http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/sf-8cb5.html
そんなテクスチュアル・ハラスメント裁判なんて言われても知らんよという人のためにざっと説明すると、評論家兼翻訳家兼野村総研研究員である山形浩生氏が97年に出版された『オルタカルチャー 日本語版』の中で
そもそも小谷真理が巽孝之のペンネームなのは周知で、ペンネームなら少しは書き方を変えればよさそうなもんだが、そのセンスのなさといい (名前が似ているとか年代が同じとか、くだらない偶然の一致を深読みしようとして何も出てこないとか)、引用まみれで人を煙に巻こうとする文の下手さといい、まったく同じなのが情けないんだが、まあこれはこの種の現実から遊離した似非アカデミズムに共通した傾向ではある。
これだけだと、大森望関係ないじゃんと思われるだろうが、違うのだ。
山形浩生というのは実は大森望のもう一つのペンネームなのである!
嘘です!
いや、この文章の前に山形氏は
巽さんちの小谷真理
このごろすこーし変よー
どーしたのーかーなー?
エヴァンゲリオン語っても
いつも言うこたお・な・じ
「それはね、レイプされているのよ!」
つまんねーなー
という替え歌の歌詞を載っけており、この歌詞を一緒に考えたのが大森望氏だとされていたわけである。
裁判の具体的な内容を、より詳しく知りたい人はこちらをどうぞ
もっとも上でも紹介した瀬名秀明元会長のblogによれば、大森望氏が替え歌の作成に関わっていたのは誤解だったという書かれているわけだが、
※追記ここから
大森氏から訊いたところでは、確かにその宴会には参加したが、替え歌をつくった人々とは席が離れており、替え歌づくりにはまったく関与していなかったとのことであった。
さて、ここまで読んだの方々の中で上記の文章におかしな部分があることに気づいた方もいるかもしれない。
山形浩生氏がテクハラ事件を起こしたのが97年。大森氏が最初に入会を断られたのが92年。
…………タイムスリップが起きてる!
というわけではなく、やはり先ほど紹介していた瀬名秀明元会長のblogをちゃんと読めばわかるのだが、大森望氏と巽孝之氏にはテクスチュアル・ハラスメント裁判以前からの軋轢があったわけである。
私の印象では、A氏はかつてある文章によって大森氏にプライドを傷つけられたと強く感じ、大森氏を嫌うようになった。時が経ってもその態度を覆すことは、後のご自身のプライドが許さなかった、ということだと思っている。若いころの大森氏がやんちゃで、問題のある発言をしていたことは事実のようであり、そのことはご本人もいまは反省されているようだ。
ふむ。
こんなゴシップをまとめた匿名の文章などを読む下世話な貴方であれば、当然大森望氏が何を書いたのか気になるだろう。
その内容がこのまとめに書かれてある。
正直大したことは書かれていない。
別のところでもっとひどいことを書いていた可能性もなきにしもあらずだが、とりあえず存在を確認できるのはこれだけである。
たったこれだけである。
四半世紀前に書かれたたったこれだけの文章が2014年の現在まで尾を引き、ここまで色々なものがこじれているのだ。
何を買っても構いませんが、やはり他人の恨みなんてものは買うべきじゃないですな。はっはっは。
たったこれだけでここまで根に持たれるのだから、そりゃあ私だってこんなものは匿名で書くしかないじゃないですか。
あくまで、これらのまとめは私がネット上で見つけたパーツを組み合わせただけのもので、人によっては別の真実が見えており、別の言い分があるのかもしれませんが、それらに関しては関係者のさらなる暴露に期待しましょう。
そして、ここまで書いてきた私が大森望氏に言いたいことはただ一つ。
ぶく速 大森望の帯に騙されることを楽しみに 本を買っている
あっ、それと第34回日本SF大賞特別賞受賞おめでとうございます。
以上です、編集長。
少なくとも仁科センターの方だと副センター長ってそんな力なかったと思うが・・
センター長戦略プログラム研究ユニットってポジションはこちらにはないからよくわからないけれど、
「業績のない若手のために」とあるところをみると基礎科学特別研究員みたいの?
少なくとも基礎特研の場合はボスに強力に推薦してもらうとプレゼンまでは行けたりするけれどそこでガッツリ絞られて落とされてるよ
生命科学系の方は知らないけれどあなたの言う通りだとしたらヒドイところだな
僕は物理でよかった
小保方さんは若山研で客員研究員の身分で研究してたのなら、推薦書なり人物評価書なり書くのは若山さんじゃないの?
小保方さんの経歴もよくわからないんだよな
や、多分、全部バカンティだろ。
あの人は元々胡散臭い人で、だけどなんとなく地位を得てる人で。
そっちである程度の成果を挙げてきた、という根拠を元に博士号取ってそれで
で、丁度震災の時だからビザの関係で向こうに直ぐに渡れなかったのは分かるけど、なんでそこから
その間にバカンティの元で受けた捏造方法によって皆を騙し続けた、と。
てか、下手するとホントに本人はそういう「捏造」方法を捏造と思ってないかもね。馬鹿すぎて。バカンティが捏造を仕込んでそれを素直に、「すごいね、先生!」とか言ってそうなレベル。
後は近くにホントの専門家(若山教授は細胞作る方の専門ではないので)が居ないまま、なんとなくバカンティの指導だけで進めてた感じなんじゃ?
だから、周りできちんと議論する人も居ないから、いくら捏造しても誰もなんとも思わないし、
本人もホントになんとも思ってなかった、と。
出来れば笹井さんがユニット組んで(出来るのかどうかしらんけど)その中に研究員として彼女を雇って一度しっかりラボのメンバーとして見てたら
直ぐにボロが出て、アホかお前、出てけ、で終わってたのにね。
丁度他に女のユニットリーダーが誕生しそうで、そこで理研的にも広報的に彼女も一緒にリーダーにしちゃったんだろうけど、丁度ポストがあったから。
まあ、なにはともあれ、一番の悪の根源は早稲田だと思うけど。こんな人材を排出したところとして。
そこくらいしか、確実に止めることが出来るところは無いので。
Natureに掲載された2編の小保方論文を、そこそこ詳細に、「抄読会でプレゼンする」ぐらいのレベルで読んで気づく違和感は下記のとおりである。
2) 蛍光顕微鏡によるGFPの検出で、ネガコンの細胞に赤いフィルタを使っている
以上は理研の調査委員会で争点になっておらず、またいずれの会見でも取り上げられていない。
5) たかが3,000 bpの電気泳動をパルスフィールドで行ったと主張
(普通なら30分で終わる実験をオーバーナイトでやってんの?)
これらの怪しい点は、仮にデータを捏造するにしてもあまりに場当たり的な印象を与える。少なくとも仮に平均的な能力を持ったポスドクが一から捏造するなら、このレベルで整合性を疑われるデータを出すことはない。全部をでっちあげたとしても、あたりまえの材料と道具を使って、少なくとも見かけ上は完璧な図を作ることができる。それも比較的簡単に。ただ同僚に察知されずにやるとなればハードルが格段に上がるし、疑いをもって詳細に見られればバレると思うが。
また不適切な画像処理についても、例えばバンドの切り貼りで境界を消すことなど、普通にPhotoshopが使える人にとっては造作もないことである。人間の髪の毛を背景に溶け込ませることに比べればずっと簡単だ。
したがって彼女は研究室主催者としてどころか、同世代のポスドクと比べても平均的な能力を備えていないと考えられる。しかし一方で理研のPIになれるのは研究者のなかで一握り、天才的な頭脳と連続の徹夜に耐えられる体力に加えて、キャリアの序盤で大仕事を成し遂げる強運が必要である。彼女は私の知る限り医学生物学分野ではここ10年で2番目の若さでユニットリーダーに採用されているが、これを高校野球に例えるならオンナ投げのピッチャーが甲子園優勝校のエースだった、みたいな話である。幹細胞分野には、CNSや姉妹紙に複数報の業績を有し、分子構造からマウスまでなんでも扱えるような数多のスーパーポスドクが、食うや食わざるやの安月給でこき使われており、公募•採用時における彼女の潜在的ライバルは数知れなかったはずだ。したがって採用経過が全く不透明で、仮に竹市先生がおっしゃるようにSTAPに強いインパクトを感じて特例で採用したにしても、笹井研究室の常勤研究員として雇い、スーパーポスドクとして育てるべきだったわけで、彼女をPIとして採用した責任は非常に重い。
STAP騒ぎをスルーするつもりだったのですが、最近はどうも変なイメージばかりが拡散されているようで
これらは陰謀論の新たな種になってしまうのではないかと思えてきました。
そこで僕の知っている範囲ですが、理研のことなどをここに書きだしてみる事にしました。
特定の組織・人物をかばう/中傷する意図はないつもりですが表現に問題が有りましたらご指摘ください。
このような文章を書き慣れていないので見苦しかったら申し訳ありません。
僕は理研で1年程お世話になっただけの身です。現在は所属は違います。
院を卒業してそれほどたっていない、まだ学生のようなものです。
無知故に以下の内容には間違いがあるかもしれません。もし間違いに気付いたらご指摘いただきましたら幸いです。
この文章をご覧になる方はトラバやブクマコメントまで目を通すようにおねがいいたします。お手数をおかけいたします。
小さな研究室の集まりが研究センター。研究センターの集まりが理研です。
各研究室のボスとして 「センター長」、「主任研究員」、「准主任研究員」がいます。それぞれが研究室を持っていて基本的に対等の立場です。
例えば、センター長が主任研究員に命令したり威張ったりすることはできません。
大学で言うと、(准)主任研究員が大学教授、センター長が学科(学部?)主任くらいに相当すると思います。
各々のボスはポストドクター(博士研究員)、通称ポスドクと呼ばれる研究員を雇って研究をさせます。
任期2-3年くらいの非正規雇用です。研究者の大半がポスドクです。
ポスドクは数年毎に、研究室(研究所)を転々と移り変わっていきます。
『理研ルール』と呼ばれるものの中に、『5年以内に出て行きなさい』というルールがあります。
(「理研をゴールと思ってはいけません。理研を踏み台にステップアップして行きなさい。」という意味だそうです。)
一応、5年を超えても審査が通ればそのまま居続けることも可能だそうですが、
僕のお世話になっていたセンターでは5年どころか 1, 2 年で移っていく人も多く、人の入れ替わりが激しかったです。
僕の分野で理研所属を名乗ると「今誰がいるんだっけ?」と言われてしまいます。
このような感じで理研は強大な組織ではなく、あくまで小さな研究室の集まりです。
各研究室にポスドク数人がいて、ボス(主任研究員)がいておしまいです。
一応その上に野依さん(理事長)がいますがあまり関わりはありません。
くらいに思うとイメージに合うでしょうか。
コミケに例えると、
研究主任がサークル代表で、センター長が壁際サークル代表。それぞれ漫画の書き手を雇っています。
理研はコミケ準備会です。参加サークルが多すぎて誰が何を描いているか運営は把握していません。
こんなかんじでしょうか?
「XXが見つかった!大発見だ!」といったニュースが流れた後、
1年後には消えていることはよくあることです。
少なくとも僕の分野では常識を覆すような重大な発見の場合、だいたい1年間は様子見をします。(*1
「XXがなかった」というニュースが流れない理由は 別に何らかの陰謀が働いているわけではなく、単純に「存在しないことを示す」のが難しいからです。
実験からはあくまで「〇〇の条件では見つかりませんでした」としか言えません。
「〇〇ではXXは見つからなかった」を地道に積み上げていくしかないのです (*2。上で「1年間は様子見」と書きましたが、これは1年間で白黒決着つくという意味ではなくて
「周辺研究者が見切りをつけるのが大体1年後くらい」といったくらいの意味です。
ちなみに、見切りを付けられて死んでしまったものでも、誰かしら残ってひっそり研究してたりするものです。
50年前に死んだものが蘇ってきたり、20年前の論文が「再発見」されたりなんかもよくあることです。
今叩いたり心配しなくても大丈夫でしょう。専門家さん達の研究を長い目で見守りませんか。
繰り返しになりますが、「研究結果が間違っていた」事自体は問題はないのです。
「間違えてはいけない」という圧力が大きくなりすぎると みんな「XXを確かめました」とか、「〇〇を拡張しました」のような リスクの小さな研究 に向かってしまうかもしれません。
もちろんこれらの研究も重要なのですが、みんながリスクを避けると科学が進まなくなってしまいます。
最近のニュースでは「大学/研究室 に責任を負わせ監視させる」方向性のようですが、これもあまりやり過ぎると
「ボスの理解が得られなくて論文が出せない!アカハラだ!陰謀だ!」
といったようなトラブルがでてきそうで、それはそれで心配です。
政治家の人達が「捏造」と「捏造がなくても間違ってしまった研究」をちゃんと別物と理解してくれていると良いのですが。
STAP騒ぎを見ていると全て一緒くたに「捏造」扱いされているようで心配になります。
一部の人達 (*3 は割烹着やリケジョ騒ぎは理研の広報の戦略だ、と考えていらっしゃるようですが
これはまずないと思います。
まず、広報さんは小保方さんのマネージャーでもなければプロデューサーでもありません。
広報活動は「研究者の説明責任」の一環としてなされています。(特に事業仕分け以降、各研究機関が力を入れるようになったように思います(*4。)
広報さんはプレスリリースを手伝ってはくれますが、(XXの図はないですか?この単語の説明抜けてますよとか)
着る服装や記者会見で何を話すかまでを命令したりなんかしません。
そもそも、科研費/運営費は「国民の人気度」で決まるわけではないので小保方さんをアイドル化しても誰も得をしません。
もし「国民の人気度」で研究予算が決まるのでしたら、水伝の人たちが大喜びでしょう
僕の印象ではSTAP細胞のプレスリリースだけ特に力を入れていたというわけではなく、
なぜかSTAP細胞だけがテレビで大きく報道された、と感じています。
http://www.riken.jp/pr/press/2014/
ご覧になればわかるように、連日のように何かしらのプレスリリースが出されています。
理研は大量の研究室の集まりなので、毎日どこかで大発見があるわけですね。
私見ですが、TV報道は「医療・生命科学関係」、「宇宙開発関係」に偏っているように感じています。
(僕の分野にテレビカメラが来たことはありません。各新聞の web版 にはだいたい載せてもらえるようです。ブクマはほとんど付きません。)
理研には女性研究者がたくさんいます。小保方さんだけではありません。
1年前に元ボス(美人)が理研でプレスリリースを出したのですが
その時もやはりテレビカメラは来ませんでしたし、ニュース記事にブクマはつきませんでした。
僕の伝えたかったことはだいたい以下です:
長くなってしまったのでここでいったん切ります。あとで付け足すかもしれません。
以上の内容には間違いがあるかもしれません。訂正等ありましたらよろしくお願いいたします。
ご覧になった方はトラバやブクマコメントまで一応、目を通すようにおねがいいたします。お手数をおかけしてすみません。
(この記事が新たな誤解やデマを生み出さないか心配しています)
*1 完全に同業者の人なら乗るのか見送りかすぐに判断しなければいけないでしょうけれども
*2 理論的な理解が進むと「XX は存在しない」を証明できることもありますが
*3 かってに例を出してすみません: http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1393496909
*4 実は理研は事業仕分け前から広報活動に力を入れていることで有名です。昔、理研でウィルス兵器を造っているというデマが流れ、大きな(?)デモがあったそうです。近隣住民の理解を得るために一般公開やらお花見用の構内開放やらいろいろ力を入れているようです
*5 僕じゃないよ!
-------
本当にこの可能性あるんだよね
---
追記
トラックバックの記事消しちゃったみたいだけど、ツリーからログが途中まで見えてたので、「科学って信じる信じないの世界じゃねーから」という部分に関して返答しておく
捏造じゃないって本人いってるんでしょ?
コピペは学生の頃からの常識でコピペが悪いこととすら小保方さんは思ってなかったわけでしょ
論文の書き方に問題があったかもしれないが、少なくとも本人はSTAP細胞の理論を正しいと思ってる
理研も一年かけて論文の理論が正しいかどうか検証すると言っている
つまり理論は、否定してないってこと、つまり捏造とは違うでしょ
つまり僕がいいたいのは「理論は間違ってないはず、彼女にもう一度だけチャンスを与えてあげて欲しい」くらい言ってやってもいいんじゃないかってこと
技術職のような世界共通のものほど、激しく競争に晒され、政府系の研究所や東レの研究員のような公務員に近い人間でないかぎり、
1)政府系の研究所や東レの研究員のような公務員に近い技術者→年収1000万の壁高すぎ。要素技術過ぎて仕事の喜びなさすぎ。
2)DeNA等のエンジニア→年収1000万の壁は低い代わりに、海外競争を踏まえてキャッチアップし続けない限りどんどん下降。
まあ正直わからないです。
技術者の陳腐化は営業職の人間がちょっとPhotoshopやイラレやPHP覚えて、ウェブエンジニアという職種で10年やってる人間より高単価で仕事をしているのを見て、
そういう現象が起こりつつあるのかなとかんじました。
そのレベルだと、ドットインストールのような道路の整備もすすんでますし、クラウドワークスやランサーズの単価みてると、時給500円レベルですね。
博士(医学)に問題多いらしいが、博士(工学系)にも困った奴がいっぱいいるぞ。
(1)就職できそうにないので、院に潜り込む。
(2)「就職します、博士は目指しません」って教授に泣きつき、修論通してもらう。
(3)大手IT企業に潜り込んだら、博士がいっぱいいて驚いた。
(4)企業から給料もらいつつ、研究員として大学に潜入。大学としても、給料をほとんど払わなくていいし、企業からのお土産(委託研究)付きだからおいしいもんね。
(7)その企業、「xx大学との共同研究の成果に基づく新製品yyの販売を開始したことをお知らせします」ってプレスリリース打つ。
状況をよく解説していると思ったので転載。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1394709614/
■小保方晴子 メモ ①
・1983年生まれ
・実験時には白衣ではなく、祖母からもらったというかっぽう着を身につける、というキャラ作り
・研究室では指輪を日常的に着用、見せびらかして自分で女子力()アピール
・研究室にアメリカのころから愛用しているソファを持ち込んでいる
・実験室だけでなく、おふろのときも、デートのときも四六時中、研究のことを考えている(本人談)
・ムーミンヲタク 研究室のあちこちにアニメ「ムーミン」のグッズやステッカーを貼っている
・収集癖がある
・ポエマー
・松戸市立第六中学2年生の時、青少年読書感想文コンクールにて 『ちいさなちいさな王様』 で教育長賞受賞
・千葉県松戸市、最寄り駅から徒歩10分新興住宅街の一角にある一戸建て黄色い壁の豪邸
・父は海外に10年以上赴任していたので長い期間女4人で裕福に放埓に暮らしてきた
・父:一夫 韓国三菱商事株式会社常務理事・機械 事業本部長 母:大学教授 (心理学) 姉:大学准教授
■小保方晴子 メモ ②
・成績はピカイチではなく真ん中か、それより少し上ぐらい
・2002年、早稲田大学理工学部応用化学科に、AO入試(学力不問、面接と作文、人物重視で選考する)の1期生として入った
面接では、「再生医療の分野に化学からアプローチしたい」 と主張。
幼き頃より、研究者を志し、特に再生医療に強い興味を持っていたという。
父母のコネで入ったと自ら言ってたという話も
院生時代の2008年には学振研究員DC1(書類申請と面接で選考)になり、以降3年間に渡り 『月20万円の奨励金+年150万円の科研費』受領
・東京湾の微生物等を研究をし、2005年に院進学後は常田(捏造D論主査で共著論文あり)の指導を受ける
・2007年、専門を再生医療に転向し女子医大の研修生にもなり大和(捏造D論副査でSTAP共著)や
岡野(共著論文あり/TWIns所長/日本再生医療学会理事長)の指導を受ける
・東邦大東邦の同級生によると、彼女は思い込みが激しく、好きな男子と付きあってもいないのに付きあっている記憶になっていた 「不思議ちゃん」
「当時は、後に国立医学部に進学したバレー部の秀才にずっと片思いしていました。彼にはその気がなかったようですが、彼女はとても思いが強く、
『もう諦めたほうがいいよ』と忠告する友人たちに『もう彼女だもん!』と泣きながら食ってかかり、ハラハラしたほどです」(同級生)
■小保方晴子 メモ ③
・ハーバード大に留学し、悪名高い麻酔科バカンティ(STAP共著)に師事し
「全ての面で成功し皆が憧れる人生を送りなさい」 と助言され、小島(STAP共著)の指導で万能細胞の研究を始める
・ハーバード大では、 「ドクター・バカンティーズ・エンジェル」 と呼ばれて(自ら名乗って)いた
「博士号もない学生を雇用するのは無理だ」 とも事務員に言われたのに、不思議な力で2009年冬までの1年半ほども滞在する
バカンティ教授が 『アイ・ニード・ハー(彼女が必要だ)』 と言って引き留める
・ハーバード大に滞在中の2009年8月、STAP論文の原型となる論文が完成し投稿するが2010年春に却下され
審査した研究者、ネイチャーから 「細胞生物学の歴史を愚弄している」 という趣旨のメールが届き、酷評されて泣く
・博士学位取得要件の雑誌に投稿した査読付き学位申請用論文3本で、不適切なデータ処理・加工・流用・捏造行為
・Ph.Dの肩書きを使って再度ハーバード大に行くつもりが就労ビザが得られず諦める
・ハーバードで知り合った若山(当時理研所属でSTAP共著)に口利きを頼み、
理研CDB次期所長で35歳の若さで京大教授(京医卒)になったES細胞の権威である理研の副センター長・笹井芳樹の推薦を受けて理研入り
(左から小保方晴子、笹井芳樹、若山照彦 ttp://imgur.com/Fz5xqlC.jpg)
「化学系の出身で、生物学の先入観がなく、データを信じて独自の考えをもっていた。真実に近づく力と、やり抜く力を持っていた」
「僕はケビンコスナー、小保方さんのボディガードだ」 と、笹井から支援を受け、強力な後ろ盾を得る。
■小保方晴子 メモ ④
・2011年末、「酸に30分浸すと初期化する万能細胞(STAP)を作製」 (本人談) とノーベル賞級大発見世紀の大発見()をする
「渡された細胞の万能性を何度も確認し間違いないと告げると小保方さんは泣いていた」 (若山談)
・2013年3月、29~30の若さで、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター・細胞リプログラミング研究ユニット・ユニットリーダー(教授級)になる
・「(STAP細胞は)マウスのリンパ球を弱い酸性の溶液に30分浸すだけで作製に成功した。
細胞を細い管に無理やり通したり、毒素をかけたりしても作製できた」(本人談)
・STAP細胞の名前を本当は「王子様にキスされて目覚めるお姫様」になぞらえた 「プリンセス細胞」(P細胞) と名付けようとしていた
・STAP細胞の優越性を説き、比較対象の山中教授のiPS細胞を貶め風評被害を与える(発がん性、研究の停止など)
小保方の誹謗を受けて、山中教授はiPS細胞の安全性を弁明する羽目に陥った
・「あきらめようと思ったときに、助けてくれる先生たちに出会ったことが幸運だった」(本人談)
「女」を使ったのか、権威ある男性に取り入るのが上手いのか、親のコネなのか
・現在は、小保方が笹井をセクハラで訴えている、との未確認情報も さんざん権威に媚びて取り入ってコネを利用して、用済みになったらポイ捨てか
・脊髄損傷のサルをSTAP細胞移植で治療したと発表したチャールズ・ヴァカンティ教授のグループの小島宏司の論文における不適切な画像流用が発覚
■小保方晴子 メモ ⑤
・小保方晴子が第一著者のNature Protocol誌の論文と、第二著者のTissue Eng Part A誌の論文において、利益相反事項の隠蔽の疑惑
・小保方晴子による博士号論文 『三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索 (2011年2月)』
その33枚、ほぼ全部がコピペだったことが判明 (3月11日)
米国立保健研究所(NIH)が幹細胞の基礎知識を一般向けにネット上に掲載している文章から、ごっそり剽窃している
論文の冒頭、研究の背景を説明する部分がネット掲載の文章と単語の並びから句読点までほぼ同じ
文章の前後入れ替えや、見出しの変更、ネットで「この文書」と書かれていたのを論文で「この節」と書き換える、などの
つじつまを合わせた変更はあった。
小保方博士号論文のPDF: ttp://stapcells.up.seesaa.net/image/Background.pdf
剽窃された米国立保健研究所(NIH)の元の文章: ttp://stemcells.nih.gov/info/basics/pages/basics1.aspx
テキスト比較ツール difff《デュフフ》ver.6 : ttp://altair.dbcls.jp/difff/dev/obokata_copypaste.html
・博士論文、参考文献リストもコピペか、参考文献リストが他の論文と酷似している
第3章では38件の文献リストがあり、著者名、論文名、雑誌名、ページが列挙されている
これは10年に台湾の病院の研究者が医学誌に載せた論文の文献リスト53件のうち、1~38番とほぼ一致した
博士論文では一部文字化けしている文字があり、切り張り(コピペ)の可能性がある
リストは著者名のABC順で、元論文の38番はPで始まる姓のため、ありふれたSやTで始まる著者名が博士論文にはない不自然さがある
普通の論文では本文で文献を参照した箇所に(1)などの番号を添えるが
図を除いて 5ページある第3章の本文にはこのような番号はつけられていない
・小保方晴子による博士論文 P53, Endoderm(Figure 10)の実験画像は、コスモ・バイオ株式会社のホームページ掲載の画像からの盗用(3/13)
ttp://jump.2ch.net/?pbs.twimg.com/media/BijJAfvCcAAFE3d.png
■小保方晴子 メモ ⑥
・STAP細胞論文(Nature誌のArticleとLetter)
Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency (30 January 2014)において、不適切なデータ処理・加工・流用・捏造行為疑惑
・120日でSTAP細胞を10^60個(ベテルギウス750個分)もの増殖に成功したというデータグラフが存在
グラフc: ttp://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/images/nature12968-f5.jpg
(山中教授の論文に間違って10^60になっているグラフがあったらしい。それを丸パクリしたから悲惨なことになった?)
・自分で文章を作成せず、他の論文(ドイツの研究者らが2005年にIn Vitro Cell Dev Biol Anim.誌で発表した論文)からそのまま文章を剽窃した疑惑が
しかも、正しい表記が無意味な言葉に変わってしまっていたり、誤記誤用がたくさん (意味が解かってない?)
例)
盗用元論文(正しい表記): 塩化カリウムを意味する「KCl」 → 小保方論文(誤った表記): 「KC1」という無意味な言葉に
盗用元論文(正しい表記): 二酸化炭素を意味する「CO2(シーオーツー)」 → 小保方論文(誤った表記): 「C02(シーゼロツー)」という無意味な言葉に
EDTA (EDTA) と、ethylenediaminetetraacetic acidの略称であるEDTAを誤って連続して記載
■小保方晴子 メモ ⑦
・2005年のドイツの研究者らの論文からそのまま文章を剽窃した為に、現存しない機器やWindows98環境でSTAP細胞の実験をした状態になってしまっている
新規に購入する事が出来ない古い実験機器、Win98、と
論文を剽窃した対象と思しきドイツの研究者らと同じ道具やOSをわざわざ全部集めて、STAP細胞の研究をしていたとでも言うのか
小保方のSTAP論文の文章の中には、ライカ社(Leica Mikrosysteme GmbH)の DM RXA RF8 落射蛍光顕微鏡 (epifluorescence microscope )と
フォトメトリクス社(Photometrics)のSensys CCDカメラの実験機器名も含まれているが、
これは、小保方が剽窃した疑惑のある2005年のGuo Jianliらドイツ人研究者が用いた実験機器と同一のもの
ライカのDM RXA 顕微鏡も、フォトメトリクスのSen sys CCDカメラも、1990年代末~2000年代前半に販売されていたもので既に製造中止の機種
さらには、Sensys カメラのウェブサイトには、「Then turn your computer back on and boot Windows 98/2000/ME/XP again.」と記載されており
Win 98が現役だったような時代の懐かしい製品
小保方らが研究室を立ち上げるときに、このような古い実験機器を新規に購入することは不可能であり、また中古品も出回っていない
■小保方晴子 メモ ⑧
・STAP細胞論文を、論文の価値を高めるために「簡単」と誇張していた (3月1~2日? 若山が毎日新聞の取材に対して告白して発覚)
・小保方晴子がSTAP細胞再現実験に成功した()と発表 (3月5日 理研発表)
・STAP細胞の公開した作成手順に新たな矛盾が浮上 (3月8日)
「一度T細胞に分化した細胞が初期化された結果生じた」(TCR再構成という“証拠”が「STAP細胞」のキメ手になった)という内容が
今回公開された作製手順では、「なし」と書いてある
・論文データ上のSTAP細胞とマウスのES細胞のDNA配列がほぼ同一だと判明
撮影した生の画像データではなく、紙の文書をスキャンするなどしてデータ化したものを切り貼りか (3月12日)
論文から写真だけを取り出して分析すると、写真の上の部分に別の写真の一部とみられる紫色などの線が入っているのが分かる
・STAP細胞論文の画像流用の問題を、1ヶ月前には、小保方と、理研の副センター長・笹井は把握していた (3月13日)
把握していた上で意図的に隠蔽か
・STAP細胞論文疑惑が生じると
「指摘されて初めて(ミスが)分かった。 全く気付かなかった。研究そのものを疑われるのは悔しい」 と
科学者なのに感情論を持ち出して悲劇のヒロインぶって若山に泣きつく
・弁明等はすべて他者に丸投げして、自身はファーストオーサー・ユニットリーダーの責任と義務を放棄して逃亡
理研神戸の広報担当者 「論文を書いた小保方晴子ユニットリーダーは休暇をとっており、同日中に結論を出す状況にはない」 (3/11)
A(私):STAP細胞問題についてある大学教授や研究員がこんなことをつぶやいている。
これから査読を引き受ける際に、捏造や剽窃まで念頭に入れて論文を読まないといけないとしたら、やってられない。 https://twitter.com/hirokagi/status/442575902942035968
理研のSTAP細胞問題で驚くのは、倫理観の欠如だ。ここまで滅茶苦茶だと、何を信じてよいのか分からない。写真を使いまわされても、画像を操作されても、レフェリーが見抜くのは難しい。全ての著者の過去の論文に全部目を通すのは無理だ。 https://twitter.com/galois225/status/442623715348455424
インチキ論文を査読するのは全く無駄なので、査読した人たちのリソース(時間)が無駄になる。上手に文章を書くところまでは許容範囲だけれど、データ自体が捏造であるのは、許容されません。 https://twitter.com/buvery/status/442577799451119618
B(歴史学者):それは学問に身をおくものとして怠慢だ。そのような発言を学者や研究者がしてはいけない。
A:しかし実際にこの問題をきっかけに今後チェック体制が厳しくなると、時間やお金や人員を余分に割く必要が生まれるので、彼らの発言は愚痴ではあるがもっともでは。
B:このような学問の妨げとなるような発言をしてはいけない。あのような論文を上に通さないためにも査読とは時間をかけるものだ。
A:現存する全ての論文や写真を把握するのは無理だ。だから不正はないというある程度の信頼性によって成り立っていたはずが、この一件でそれが崩れそうになっている。改善するために新たにリソースを割くことで効率も落ちる。彼らはそれを愚痴にしている。
B:愚痴を言うべきではない。論文というものは時間をかけて多くの人が査読し審査するものだ。今回は気付けずにNatureにまで通してしまった理研内部の怠慢でもあるし、Natureにも厳しく審査をするレフェリーがいるはずなのにこうなってしまった。
A:では愚痴の必要性については個人の主観なのでこれ以上議論する気はない。ただ彼らの言うように剽窃を完全に見抜くのは不可能だ。本来ならばNatureは剽窃を100%完全に見抜くことは可能だと?
B:可能だ。Natureほどであればしっかりとしたレフェリー体制が整っており、何重にも審査している。しかしながら今回はそこの怠慢で起きてしまったミスだ。
A:Natureがどの程度の人員と時間をかけているかは不明だが、完全に剽窃を見抜くのは物理的に不可能ではないか。
小休止
実際にNature の査読ポリシー(Peer-review policy : authors & referees @ npg)には以下のような記述があります。
(私なりの日本語直訳を併記、正確には元の英文を参照してください)
"If the manuscript is deemed important enough to be published in a high visibility journal, referees ensure that it is internally consistent, thereby ferreting out spurious conclusions or clumsy frauds.
(対象とする論文が)雑誌に掲載するに値する重要性があると認められるならば、査読者は誤った結論(spurious conclusions)や不器用な不正(clumsy frauds)を探し出した(ferret out)上で、論文が首尾一貫していることを確認する。"
"Journal editors do not expect peer review to ferret out cleverly concealed, deliberate deceptions.
巧妙に隠された意図的な虚偽(cleverly concealed, deliberate deceptions)を査読者が見つけ出すことは期待しない。"
ただし、巧妙な不正を見抜くことは無理。
「論文の査読ではデータ捏造などの不正を見つけることはあまり期待されていない」 http://masa-cbl.hatenadiary.jp/entry/20140311/1394548424
日本のマスメディアはなぜか『nature』を金科玉条のように扱っているんだが、同誌に掲載された論文の半分はのちのちの検証で間違いだったことが判明するそうです。もちろん『nature』では専門家らに論文を査読させ、ある程度の裏付けを取ってから掲載します。しかし、それも完全ではあり得ない。これまで世界中に出ている全ての論文や画像データに目を通し、それらを正確に記憶している研究者などいません。
「なぜ『nature』は「STAP細胞」論文を掲載したか」 http://agora-web.jp/archives/1585914.html
A:これらのように、Natureは査読する上で完全に不正を見抜くことは想定していないとしている。
B:それならばNatureの査読システムは腐っている。もしくは自然科学という分野が腐っている。査読の過程で不正を見抜くことを放棄してはいけない。
A:しかしながらこの査読ポリシーは合理的だ。やはり現存する全ての論文を把握し不正を見抜くのは現実味がない。時間がかかりすぎる。
B:自然科学の分野においてはそうかもしれないが、人文科学、たとえば歴史学の論文においては査読は正確に行っている。
A:分野の問題ではない。どの分野であろうが、膨大な数の論文がある現状で剽窃を100%見抜くのは不可能だ。
B:不可能ではない。一体Natureの何を守ろうとしている?
A:今の文脈のどこにNatureを擁護する要素があったのか。自然科学と人文科学の間に優劣をつけているわけでもない。剽窃を完全に見抜くのは不可能だと言っている。
B:あの論文を上に通してしまった人達に責任がある。なぜチェックできなかったのか。このせいで世間から学問の根底が疑われてしまう。
A:Natureに通すまでにあの論文を通したあらゆる人に責任は生ずる。この一件により、今後査読者は「この論文は剽窃ではないか」ということを念頭に置かなければいけなくなり、本来不必要であった労力を費やすことになる。
A:労力を費やしていないとは一言も言っていない。さらに別の労力が必要になると言っている。
以下平行線
研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について | 理化学研究所
趣旨はどうでもいい。
研究所は同日から直ちに規程に定める予備調査を実施し、その結果、事案の重要性に鑑み、科学的裏付けに基づいた更なる調査が必要と判断し、2月18日に調査委員会(委員長:石井俊輔 独立行政法人理化学研究所 石井分子遺伝学研究室 上席研究員)を設置して調査・審議を行ってきた。
ここを読んで恍惚となった。
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140314_1/
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-4.pdf
PDFの中の文字が引っこ抜けなかったので、Microsoft Office Document Imaging使って文字にした。
精度はイマイチだけど、タイプするよりはマシだろうと思うので、情報共有。
誰かが引き継いでくれなかったら、明日清書する。
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平成26 年3 月13 日
経緯
平成26 年2 月13 日、独立行政法人理化学研究所く以下、「研究所」という0 ) の職員らの研究論文に疑義があるとの連絡を受けた研究所の職員から、役員を通じて監査・コンプライアンス室に相談があった。監査・コンプライアンス室長は、「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程く平成24 年9 月13 日規程第61 号)J (以下、「規程]という0 )く参考資料)第10 条第3 項に基づき、当該相談を通報に準じて取扱うこととし、規程第11 条に基づき、同日より同年2 月17 日の間、予備調査を実施した。予備調査に当たったものは、石井俊輔、他4 名である。研究所は、予備調査の結果の報告を受け、平成26 年2 月17 日、規程第12 条に基づき本調査を実施することを決定し、石井俊輔を委員長とする本調査委員会が本調査を行うこととなった。
本中間報告書は、調査対象のうち、これまでの調査で結論を得た一部のもの、及び調査継続中のものについて報告するものである。調査継続中のものについては、事実関係をしっかL )と把握した上で結論を導<必要があL )、結論を得た時点で速やかに報告する。
2 調査の方法・内容
以下の点に関して、規程第2 条第2 項に規定する「研究不正」が認められるかどうか調査した。
( 1 ) obokata et al , Nature 505 : 641 - 647 ( 201 4 )論文(以T 、r 論文1 ]という。)く1 - 1 ) Figurelf のdZ 及びd3 の矢印で示された色付きの細胞部分が不自然に見える点。
く1 - 2 ) Figureli の電気泳動像においてレーン3 が挿入されているよ引こ見える点。
( 1 - 3 ) Method の核型解析に関する記載部分が他の論文からの盗用であるとの疑い。
( 1 - 4 ) Method の核型解析の記述の一部に実際の実験手1 ― 頃とは異なる記述があった点。
く1 - 5 ) Figure Zd , Ze において画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。
小保方晴子く筆頭著者、責任著者)、笹井芳樹く共著者)、若山照彦く共著者)、丹羽仁史く共著者)
( 2 ) obokata et al , Nature 505 : 676 - 650 ( 201 4 )論文(以T 、r 論文2 ]という。)( 2 - 1 ) Figure lb (右端パネル)の胎盤の蛍光画像とFig 29 ( T パネ
小保方晴子く筆頭著者、責任著者)、笹井芳樹く責任著者)、若山照彦く責任著者)、丹羽仁史く共著者)
く発生・再生科学総合研究センターく以下、「CDBJ という0 )細胞リプ口グラミング研究ユニット:研究ユニットリーダー)
笹井芳樹
若山照彦
く前CDB ゲノム・リプ口グラミング研究チーム:チームリーダー、現国立大学法人山梨大学生命環境学部生命エ学科発生エ学グループ若山研究室:教授)
丹羽仁史
( CDB 多能性幹細胞研究プ口ジ工クト:プ口ジ工クトリーダー)
2 一3 調査方法
平成26 年2 月20 日から同年3 月12 日までの間、関係資料の収集及び関係者のヒアリングを行った。
資料は、論文に掲載された実験のオリジナルデータ・ラボノート、論文作成過程を示すファイル、調査対象者らから提出された書面、調査対象者らの間の電子メール、実験に使用された機器類等に関するものである。
加えて、イメージ画像の復元に関して、専門家である中野明彦氏(国立大学法人東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻発生生物学研究室教授、研究所光量子エ学研究領域エクストリームフオトニクス研究グループライブセル分子イメージング研究チームチームリーダー)から意見を聴取した。委員会は、これらの資料・ヒアリング結果を基に審議をした。
2 一4 調査結果及び評価く見解)く結論を得た調査項目)
調査結果
小保方氏より、ライブイメージング画像を作成し、この画像から静止画像を作成し、これを圧縮したものを投稿した、投稿論文の元の画像には歪みがなかった、論文に掲載された画像に歪みがあることは気付かなかった、歪みが何故生じたかは分からないとの説明があった。
この画像元となるオリジナルのライブイメージング画像ファイルの提出を受け、調査したところ、複数の仕様の異なるコンピュターで再生しても画面上で、投稿された論文の画像に歪みはな<、他方、論文に掲載された画像には歪みが見えることを確認できた。
中野明彦氏から、歪みが生じる原因等について、以下のコメントを得た。提出されたライブイメージング画像から、論文に掲載された静止画像と全く一致するものは作成できなかったが、類似したものは作成できた。解像度を下げ、さらにJPEG などで圧縮すると歪みが出る。歪みはどれだけ圧縮するかによるた
め、同じ歪みを再現するのは難しい。従って、Nature 編集部における図の作成過程で、この歪みが生じたとしても、画像の歪みを正確に再現することは困難である。画像の圧縮に伴いブ口ックノイズが生じて元画像にはない色が出ることがある。以上のことから、論文に掲載された画像は、提出されたライブイメージング画像の1 コマと考えてよい。
評価く見解)
元のライブイメージング画像から、論文に掲載された静止画像が作製されたと解するのが相当であるc 投稿の際に用いられた画像に歪みはな<、一方、論文に掲載された画像では歪みが見えることから、Nature 編集部における図の作成過程で、この歪みが生じた可能性がある。画像を圧縮した時に生じる画像の歪み(ブ口ックノイズ)についても広く知られているところである。従って、動画からこの図を作製する過程には改ざんの範畷にある不正行為はなかったと判断される。
調査結果
若山氏より、この2 つの画像はいずれもSTAP 細胞から作製したキメラマウス胎児のひとつを、異なる角度から同氏が撮影したものである、それぞれの画像の帰属を整理した上で、他のキメラ胎児画像とともに電子ファイルで小保方氏に手渡したとの説明があった。
小保方氏から、同氏が上記2 つの画像を若山氏から受取L )、笹井氏と共に論文用の図を作製した、論文の構想の初期過程では、FigZg 下の画像はsTAP 細胞とFI - SC との比較のためのコント口ールとして使用することとして挿入することとなり、小保方氏が挿入した、その後、笹井氏の執筆の過程で、構想が変わり、図の1 ― 頃番を変えたため、この画像は不要になL )、この図についての記載も一切行わないことになった、しかし、そのことに気づかず、削除することを失念したままであったという説明を受けた。笹井氏か引ま、同旨の説明に加え、削除することを失念した状態のままで投稿し、論文の修正や校正の過程でも看過したまま論文発表に至った、図の作製の具体的な作業に当たっていた小保方氏に対して、削除の指示をすることも失念していたとの説明を受けた。
FigZg 下の画像は、胎盤でのGFP の発現を示したものであるが、FigZg の本文及び図の説明では、胎仔でのGFP の発現を説明しており、FigZg 上の画像だけが記述されている点を確認した。また、当初の論文の構想過程で考えられていた図の配置を示すとする作成日情報付きのファイルや該当する実験ノート部分コピー等が提出された。
評価く見解)
Figure lb (右端パネル)の胎盤の蛍光画像とFig 29 ( T パネル)の胎盤の蛍光画像は、同一のキメラに由来する画像である。他にも本文や図の説明の中で言及されていない図が存在することから、GFP 陽性細胞の存在を示すためにFig 29 (下パネル)の図が配置されたと解する余地もある。論文構想の変遷のすべてを記録したデータが保存されていなかったため、その変遷を説明通りに復元するには至らなかった。しかし、上述の作成日情報付きのファイルデータの内容を検討したところ、当初の論文の構想過程に異なる図の配置を検討したとの説明と矛盾するものではなく、異なる図の配置を議論していたデータであると解する余地が
ある。
論文では、本文及び図の説明の中で言及されていない図が他にもあるので、他の図に関する説明がないことについても検討したところ、失念とは別の理由によって言及されていないと解することもできる。悪意があったことを直接示す資料等も存在していない。とすれば、規程に定める「改ざん]の範畷にはあるが、その行為について「悪意」があったと認定することはできず、研究不正であるとは認められない。
2 一5 調査経過(調査継続中の項目フ
本項目における下記4 点については、研究不正が行われたか否か、について事実関係をしっかりと把握した上で判断するためにさらに期間を要する。現時点で把握された事実について調査経過として報告する。なお、今後、所定の調査結果及び評価く見解)が得られた時点で報告を行う。
調査経過
小保方氏と笹井氏の連名により提出されたFigure 11 の元になったゲルの写真の電子ファイルと実験ノート類および同図の作成経緯と方法の書面による説明、ならびに同二氏からの個別の聴取内容を精査した結果、Figure 11 の図は2 つのパルススフィールド電気泳動ゲルを撮影した2 枚の写真に由来する加エ画像であることを確認した。同電気泳動においては合計29 のサンプルを、サンプル1 から14 をゲル1 に、サンプル15 から29 をゲル2 に電気泳動し、Figure 11 のレーン1 , 2 , 4 , 5 がゲル1 の左から1 , 2 , 4 , 5 番目のレーンく標準DNA サイズマー力一をレーン0 として左から番記)に相当し、レーン3 がゲル2 のレーン1 (同)に相当することを、各ゲルに写った写真情報から確認した。
画像の加工については、ゲル1 のレーン1 , 2 , 3 , 4 , 5 の写真において本来レーン3 が存在していた場所にゲル2 のレーン1 の写真が単純に挿入されたものではなく、前者のゲルにおける標準DNA サイズマー力ーレーンの泳動距離が後者のそれに比して約063 倍であり、Figure 11 の作成時に前者を縦方向に約16 倍に引き伸1 ます加エをした上で後者が挿入されたことを、前者に写った挨類の位置関係の縦方向への歪みから確認した。また後者については写真に淡く写ったスメアが消失して挿入されていることからコントラストの調整も行われていたと判断した。そこで小保方氏に説明を求めたところ、T 細胞受容体遺伝子の再構成のポジティブコント口ールを明瞭に示すためにはゲル2 のレーン1 が適しておL )、ゲル1 とゲル2 のそれぞれの標準DNA サイズマー力一の泳動について双方のゲルにおいて、標準DNA サイズマー力一の対数値と泳動距離が良好な直線性を保っている関係にあることを確認した上で、ゲル1 の写真を縦方向に引き伸ばし、標準DNA サイズマー力一の位置情報に基づいてレーン3 の写真の挿入位置を決定したとの説明があった。検証の結果、ゲル1 とゲル2 の間には、標準DNA サイズマー力一の対数値と泳動距離について直線性の保持は見られず、説明通L )に標準DNA サイズマー力一の位置情報に基づいてレーン3 を配置することが無理であること、仮にFigure 11 のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に近い標準DNA サイズマー力一群に絞ってそれらの位置情報に基づいてレーン3 の画像を配置するとFigure 11 のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンドとは異なる位置にT 細胞受容体遺伝子再構成バンドが来ることから、説明を
裏付けることはできなかった。説明とは逆に、Figure 11 のレーン31 こ見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に合わせる形でレーン3 の画像を配置すると、ゲル1 とゲル2 の標準DNA サイズマー力一j くンドの位置にずれが生じることから、Figure 11 の画像加エ時には、標準DNA サイズマー力一を基準にしていたのではなく、T 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置を隣接するレーン4 のそれらに合わせる形で図の挿入が行われたことが示唆された。
電気泳動されたサンプルについては、実験ノート類などの記載やサンプルチューブのラべルなど小保方氏から提供された各種の情報は、Figure 11 のレーン1 , 2 , 4 , 5 は論文の通りであること、論文で「LymPhocytes 」とラべルされたレーン3 はCD45 + / CD3 + T ' J ンパ球であることを示していた。
( 2 )論文1 のMethod の核型解析に関する記載部分が下記の論文からの盗用であるとの疑いが判明し、この点についても調査した。
Guo J etal ; Multicolor Karyotype Analyses of Mouse embryonic stem cell In Vitro Cell Dev Biol Anim 41 ( 8 - 9 ) , 278 - 283 ( 2005 )
調査経過
小保方氏は、若山氏がチームリーダーをしていたCDB ゲノム・リプ口グラミング研究チームく以下「若山研」という0 )では、核型解析を日常的に行っていたが、若山研で使用されていたプ口トコールの記載が簡単であったので詳しく記載した方がよいと考えて詳しく記載のある文献を参考にしたが、引用を忘れたと説明した。論文のMethod 部分は小保方氏により作成された文章であることを同氏に確認した。小保方氏は何らかの記載をコピーしたという暖昧な記憶を持つ様子であったものの、この文献そのものを保有しておらず、この文章の典拠については覚えていないと説明した。文章の類似性、小保方氏がその手法を熟知していなかったこと、実際に行われていた実験と記載が完全に合致しないことから、この記載はGuoJ らによる論文の記載を何らかの方法でコピーしたものであると認められた。
( 3 )笹井、若山両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1 : Method の核型解析の記述の一部に実際の実験手1 ― 頃とは異なる記述があった。
調査経過
この核型解析の実験は、小保方氏と若山研のスタッフによL )行われ、データは小保方氏に渡されたとの説明を若山氏から受けた。細胞サンプルの調製は小保方氏によりMethod に記載された通L ) l こ行われたが、ハイブリダイゼーションとイメージングは、若山研のスタッフにより、記述とは異なり、APP - ied sped 「al lmaging のSKY FISH システムを用いて行われたとの説明を若山氏から受けた。作成日情報を含むこれらの画像のファイルが提出された。若山氏は、このMethod 部分は小保方氏により書かれた、小保方氏がハイブリダイゼーションとイメージング部分の実験の詳細を知らなかったため、この間違いが生じたと推測していると説明した。
( 4 )笹井、小保方両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1 : Figure Zd , Ze において画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。5
調査経過
2 月20 日に笹井氏と小保方氏より、修正すべき点についての申し出とこれに関する資料の提出を受けた。申し出の内容は、論文1 の牌臓の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いたという記載が、実際には骨髄の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いた画像であることと、正しい画像に訂正することを考えているという2 点であり、提出された資料は、実験過程を示す資料と作成日情報を含むこれらの画像のファイルであった。小保方氏から、それぞれの実験の過程で、牌臓及び骨髄に由来する血液細胞のサンプルに対し、いずれもhemato ( hemat 叩oietic :血液系の意味)というラべルを用いていたため混乱が生じ、同氏において画像の取り違えをしてしまったとの説明を受けた。提出された資料等により、この2 つの実験は全く違う時期に行われていたことが確認された。一方、上記の骨髄の造血系細胞から作製したSTAP 細胞を用いた画像は、小保方氏の早稲田大学における学位論文に記載された画像と酷似することが判明した。データの比較から、これらは同一の実験材料から取得されたデータであると判断せざるを得ない。学位論文では3 - 4 週のマウスB6 骨髄細胞を細いピペットを通過させて得られた多能性幹細胞(スフ工ア)を用いて実験が行われたと記載されていることを確認した。すなわち、修正前の論文1 のデータは学位論文作成時に取得されたと推定されるが、実験条件の記載が学位論文と論文1 とでは異なっていることが確認された。
また、この申し出の際、これらの図が小保方氏の学位論文に記載されたデータであるとの言及はなかった。
3 その他の事項
論文1 のMethod のBisulphite sequencing の記述の一部に、他の論文と似た記載があることが認められた。記述は8 行であるが、似た記載のうち大半は、プライマーの配列と頻繁に行われるPCR 実験の記述であり、必然的に良く似た記述となる。そのため、このような似た記載は、多<の論文に見られる。盗用の範畷にないものであった。
以上
○ 手1 学酬究上の不正行為の防止等に関する規程
(平成24 年9 月13 日規程第61 号)
し目的)
第1 条この規程は、独玉目う攻法人理化学研究所(以下研究所」という0 )の研究者等による科学酬究上の不正行為(以ド1 研究不正」という。)を防止し、及び研究不正が行われ、又f まその恐れがあるときに、迅速かつ適正に油志するために必要な事項を定める。
k 定義)
第2 条この規程において… 研究者等」とf ま、研究所の研究活動に従事する者をいう。2 この規程において「研究不正」とは、研究者等が研究活動を行う場合における次の各号に掲げる行為をいうD ただし、悪意のない間違い及び意見の相違は含まないものとする。( 1 )掲告データ発研究結果を作如上げ、これ
STAP細胞の騒動を見ていて、自分の大学時代を色々と思い出して死にたくなったからここに吐き出す。
個人的なろくでもない思い出話なので、騒動の新たな情報を得たいとか、アホな人間の話にイライラする人はそっ閉じしてください。
私は小保方さんとほぼ同世代で、あの頃はバイオ系学科が雨後のタケノコのようにポコポコ新設されていて、私もそのひとつに入学した。私の入った大学では1・2年が基礎課程で、それが終わると研究室に配属される。大学院に進学しなければ、3・4年の2年間、研究に取り組むことになる。
配属された研究室の指導教官は合理的な人だった。入室後の面談でまず、進学と就職のどちらを希望するのかを聞かれた。公務員志望だと答えると曰く、2年じゃ大した研究はできない、まして就活が忙しい時期はほとんど学校に来られないだろう、だから、あなたにはまぁ厳しくしないよ、とおっしゃる。事実、2年間で叱られた記憶はほとんどない(何度か呆れた顔はされた)。一方で、進学する同級生は、かなり厳しくしごかれていたように思う。
「どうせ2年でいなくなる学生」の扱いに困ったのは教官だけではなかった。研究室に教員は1人しかおらず(もちろん研究員もテクニシャンもいない)、学生の指導は上級生が行った。私を指導してくれた先輩は、とりあえず実験をさせておこうと思ったようだ。私は、毎日言われるがままにPCRしまくり、ゲルを作りまくり、電気泳動しまくっていた。特技はチップ詰めだった。
研究とはなんぞや、実験の意義とはなんぞや、データとは、統計とはなんぞや。アホで怠惰で意欲のない私は、そういったことに自ら興味を持つことはなかった。したがって、「質問には答えるけど、聞かれなければ教えない」というスタンスだった指導教官や先輩との相性はすこぶる悪かった。疑問も持たずにひたすらPCRをしまくり、気がつけば4年生になった。
4年生になると、教官にはっきりと「公務員試験が終わるまで、週1回の論文ゼミ以外は来なくていい」と言われた。どこまでもアホな私は、その言葉を額面どおりに受け取って、本当に週1回しか研究室に行かなくなった(就職希望の同級生でも、もう少しは行っていたように思う)。夏も終わり頃、公務員試験に全て落ちた私は研究室に戻った。その頃には、私は立派なお荷物学生となっていた。
復帰後は進学希望の同級生の下に付くことになった。相も変わらず実験の意義を理解していない私は、リクルートスーツに白衣を羽織り、ひたすら培地を作り、細胞の世話をし、あとPCRをした。
指導教官は就職希望の学生に対し、最終的に学科の卒業研究発表会だけ出ればよく、卒論を書かなくてよいと言っていた(カリキュラム上、提出は必須でなかったらしい)。が、4年生の初冬、全員提出するよう方針転換された。まあ当然だろう。私は大慌てで論文を書いた、というよりも、でっちあげた。先輩の修論をコピペし、よく撮れた泳動画像を使い、細胞の蛍光画像からは都合のいい部分を切り抜いた。私は、論文の書き方どころか、データの取扱いすら学んでいなかった。
こんな私でも卒業が認められ、なんとか就職も決まった。もちろん研究職ではない。その後いろいろあって、今は大学で学んだこととは一切関係のない職場に勤めている。
今でも、科学の話は好きだ。科学に関する本やテレビ番組は好んで見るし、科学館のようなところも行く。自分で言うのもなんだけど、これでも学業の成績は良い方だったのだ。要は、教科書的な「おべんきょう」は好きでも、自分で何かに疑問を持ち、それを追求することの適性はまったくなかったのだろう。
小保方さんの華々しい(今となっては物悲しい)会見の後、にわかに「リケジョ」という言葉がクローズアップされた。文系出身の同僚に「増田さんもリケジョだよね!」と笑顔で言われると、違うんだ、やめてくれ、と居たたまれない気持ちになった。私はただ理系学部を卒業しただけで、科学の作法も何も身に付けていない、ただのアホな女だ。
今回の騒動は残念だけど、これで「リケジョ」という言葉が巷で取り沙汰されなくなると思うと、少しだけホッとしている。
(念のため、この話は私というアホな女の一例であり、立派な女子学生・女性研究者は大勢おられます。どうか「これだから女は」と一般化しないでくださいね。)
(追記)
筆記は通ったんです(言い訳)
(追記2)
rosaline やりたい事もないのに何故その学部を選んだのか、なんてツッコんじゃいけないのかな(後略)
高校の生物IIで教わった内容をもっと知りたい、勉強したいと思ったのでバイオ系を選びました。
今から思うと、専門の教科書に基づく授業を受けて、どんどん新しい知識を吸収できた基礎課程が一番楽しかったです。
「やりたい事」が「研究」ではなかったということなんでしょうね。
今でも生物系の話は興味あります、ニュースになれば色々調べながら見てますよー。
(追記3)
話題になっている↓この記事に共感できる箇所があったので追記します。
研究室は基本的に1人しか教授がおらず、そこに多いときは1学年12人配属になる。つまり、学部4年・修士課程1年、修士課程2年だけだとしても学生は30人強いる。そんなにたくさんの学生がいて、教授の目が行き届くはずがない。
早大ではない某私大でしたが、この人数比はおおよそ似たようなものでした。全体にもうちょい少なめ。旧帝大出身の人から、研究室あたりの学生数が2~3人/年だったと聞いて驚いたのを覚えています(向こうも驚いていた)。
今となっては、そりゃ圧倒的にリソースが足りないんだから、先生だって進学/就職でスクリーニングするわな…としか思えません(ちなみに、進学はさらに内部進学/外部進学でスクリーニングされます。これも仕方ない)。
ブクマたくさんありがとうございます。同意くださる方がいらして少しホッとしました。
同時に、じゃあ私たち(と言ってしまいます)のような「理系のテーマの『お勉強』がしたい」高校生は、どんな大学の、どんな学部を目指せばいいんでしょうね? 放送大学ぐらいしか思いつきません。