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はてなキーワード: デザイン思考とは

2024-08-30

デザイナーを見下してるし、かわいそうだと思っている

デザインって、すごいちゃんとやると無意識になっていくんだよね

すげーをすげーと気付けない

まり評価がされない、基本減点評価

じゃあ評価めっちゃされたい人はどうするかというと、奇抜なことするんだよね

それで偉い人から評価は上がるけど、利用者から評価は下る

そういう宿命のもとにある

アート界隈もちょっと似てるけどね、まだ奇抜=すごい=高評価が並ぶことあるからマシ

あとデザインでも意匠が強くなるとましになる、まあ服のデザインだって結局最後ブランド勝負になるから残念感強い

ギリギリ良いなと思えるのはハードウェアとか機械方面デザインかな?そこってデザイナーなのかしらんけど

デザイナーって苦心の歴史だよね

人間工学とか、心理学かいろいろやって人間をどうにか法則に当てはめようとするけど、全然うまくまとまんなくてフワッとしてるから進まないし

しょうがいかビジネス領域に手を出してデザイン思考とか言いはじめたけど、いいかげん化けの皮が剥がれるし

ほそぼそとやるなら別に悪くない必要な職なんだけど、上昇志向もったらどうしようもないっていう悲しいポジション

2024-08-17

anond:20240728023355

登大遊っていうけしからんおじさんが、日本アメリカでは「エンジニア」って言葉意味全然違う、日本では「言われたものをつくる人」だけど、アメリカでは「ソフトウェアが使われるであろう全ての領域についてだいたいなんでもわかっていて、自分で決める人」だと言ってたのを思い出した。

https://www.youtube.com/watch?v=Uww1CZTXfXs&t=1459s

ITがつまらなくなったってよりは、ITなんてものはもともとつまんないよ。

ITがなんでつまんないかというと、(自分たちの課題がなんなのかもよくわかっていない阿呆な)顧客要求されたものをつくるのが仕事から

それが90年代くらいからなんでおもしろくなったかというと、「IT」をやめたから。

コードを書ける程度に頭の良い人たちが、他人に言われた通りにコードを書くのではなく、自分たちで自らビジネスを営むことに目覚めたから。

ビジネスパーソン」が試しもしなかった新しいやりかた + 動くコード で古いビジネスの習慣をどんどんディスラプトしたから、シリコンバレーみたいな面白いうえに儲かる世界ができあがった。

これは「テック業界」みたいな言葉で、(特にSIer的な意味での、顧客要求されたものをつくることが仕事の)従来の「IT」とはやんわり区別されてることからもわかる。

まりコードを書くことを「IT」だと思ってて、「IT」を一瞬面白いと思って、今は「IT」がつまんないと思うようになった元増田は、もともとつまんない奴だったわけ。

(余談だけど、ここ2,3年のシリコンバレーの崩落も、儲かった結果「ビジネスパーソン」の割合が増えちゃって、「他人の言う事を聞かず自らビジネスをやる、コードを書ける人たち」の割合が減っちゃったからかもね)

せっかくソフトウェアを書く能力を持ちながら、その能力を僅かな給金で他人に売り渡してしまうのは勿体ない。

だいたい、ソフトウェアについて知らないどころか、普通ビジネス日本語会話ですら怪しい阿呆な「ビジネスパーソン」の要求通りにソフトウェアを書くのって苦痛じゃない?(それについては元増田も同感のようで、マネーの虎だとか胡散臭いだとかさんざん馬鹿にしてるけど。このへんに関しては自分結構同感で、最近はほんとつまんないtoB SaaS増えたなって思う)

最近では「つまんない「IT」」の象徴だったデカSIerですら、「顧客に言われたとおりにソフトウェアをつくる」のではなく、「顧客と一緒に課題を深堀りして、新たな価値創造する」を商売にするところも増え始めた。

かつてはスタートアップ専売特許だと思われてたリーン・アジャイルデザイン思考を使いこなす大企業も増えてきた。

この先鋒にはみんなが馬鹿にしてるデジタル庁や東京都デジタルサービス局の姿がある。

いわゆるデジタルトランスフォーメーションだ。

まり、かつて「スタートアップ的」とされてたツールマインドセットが浸透するところには浸透してきて、世界が「大企業スタートアップ」ではなく、デカい小さい若い年寄政府民間関係なく、シンプルに「面白い奴とつまんない奴」って構造になってきたってわけ。

元増田の言う通り、つまんないものはつまんない。なぜならばそれは偽物だから

本物に出会うと常に「これはおもしろい」って気持ちにさせられる。

もっと自分意思に従って、自分の信ずるものソフトウェア表現して、世界面白く変えていけばいいのに、って思った。

2024-08-10

anond:20240810145550

21世紀スキルは、現代の急速な技術革新グローバル化情報化社会において、個人効果的に機能し、成功するために必要スキルセットです。

これらのスキルは、教育学心理学経済学などの分野で研究されており、以下のように分類されます

1. コアコンピテンシー

クリティカルシンキング問題解決
クリエティティイノベーション
コミュニケーション
コラボレーション

2. リテラシー

情報リテラシー
メディアリテラシー
ICTリテラシー

3. ライフスキル

柔軟性と適応
リーダーシップ責任
イニシアティブ自己管理

21世紀スキルの意義

これらのスキルは、OECDの「未来教育スキルプロジェクトユネスコの「持続可能な開発のための教育」においても強調されています

21世紀スキルは、単なる知識習得を超え、実践的な応用力や社会貢献可能にする能力として、教育改革や企業人材育成において重要視されています

2024-05-03

退職エントリー的な何か

ずっとソフトウエアエンジニアで飯食っていたのですが、2021年4月からIT系専門学校教員を3年間やってきました。

今年の3月末で退職し、技術系の会社転職しました。

教員は初めての経験でした。

始めるうえでやって良かったこと。逆にがっかりしたことを書こうと思います

いずれちゃんと書くつもりだったのですが、途中で飽きてしまったのでwとりあえず下書きっぽいのを投げてます

—-

教員になってすぐに、理事長含むお偉方の前で模擬授業をやったのですが、そこでの理事長評価がとても良かったそうです。私がいないところで褒められたので、どこが良かったのかわからないのですが、模擬授業中の他教員からフィードバックでは、「常に教室中を見回して聞き手のことを見ている」「適当時間質問タイムを入れている」などをいただきました。この辺りは説明プレゼンを数多くこなしていれば普通に対応できると思います。どちらかというと、「初手で理事長に好印象付けに成功した」が大きかったと思います

とりあえず、なんとかなりそうだとの感触を持ちました。


まず、何を考えて教員をやったか。やって良かったこと等。

さて、私は大卒専門学校のことも知らないし教員歴もありません。

なので、経験のある社員教育OJT)をベースに、不具合があったところを修正する、という方針で臨みました。

新人から入社数年くらいの社員に対しては

課題解決方法提供、答え合わせまで行う。

課題解決のための材料提供のみ行い、課題解決自身で行なってもらう。こちらが全てお膳立てして、こちらの想定に沿った解決策の提示を行なってもらっているので、まだ自立しているとは言えないが、本人は自分努力解決したという自意識を持っている。

③「なぜこの課題解決すべきなのか」という問題提起のみ行い、解決のためのリソースを入手するところから自力でやってもらう。これができるようになると、こちらの想定を超えた課題解決を行うことがあり、仕事を任せることができる。

という順序で指導を行っています

こちらをベースに、不具合のあるところをアレンジする方針で臨みました。

基本方針

①専門知識は全て教員が持ち、必要情報を全て提供する「教師と生徒(≠学生)の関係

②体調が悪い時には自ら病院に通い、専門技術を持った医者医療サービスを受けるような「医者と患者の関係

RPGの「武器屋」のように、自ら魔王は倒さないけど、各自に合った良い武器の選び方、武器の使い方は教える「勇者武器屋関係

という3つの関係の使い分けです。

③だけちょっと表現が違いますが、これが1番学生に通じやすかったんです。

また、学生は「さん」づけで呼びました。TPOによっては呼び捨てしますが、「あの子」のような「子」とは呼びませんでした。「あの子呼ばわり」というとネガティブな印象の方が私には強いので。


学生対応について

基本的学生との接触回数・接触時間を増やすことで、学生から好感度信頼度は上がります(人によって上昇率に差はあるにせよ)

なので、登校日はできるだけ朝早く教室に顔を出しました。

学生によっては、授業の始まる30分前には学校に来ています

朝早くから在室しているメンバーは固定されがちですが、まずは少数の学生であっても、良い評判を勝ち取り、口コミで他の学生評判が広がってくれれば良いと考えました。

これはずっと続けたかったのですが、特に3年目は仕事が忙しく、時間ギリギリ通勤するのがやっとだったので中断してしまったのが残念です。


専門学校大学と違うところの一つが、専門学校にはゼミ研究室がないことです。

コロナ禍でオンライン登校が多かったせいもあると思いますが、学生同士のつながりが希薄です。クラブ活動も全面ストップだったので、クラス外の学生、学年を跨いだ学生同士の連携ほとんどないように感じました。

大学だと、学生が何かわからないことがあれば、まず同じ研究室生・同級生に、次に先輩に質問し、それでもわからなければ教員に聞きにくると思うのですが、専門学校だと、割と軽微な質問まで教員にきます。もちろん困っている学生がせっかく相談に来てくれたのだからそのつながりは大事しますが、教員に聞きにくるまでに捨てられた無数の質問もあったんだろうなと思いましたので、そちらをなんとかしたいと考えました。

まずクラス内の学生のつながりを強化したいと考えました。

ひとつツールなどの紹介です。

こんな便利なツールがあるよ。よかったら授業で使ってください。という「紹介」をしました。

かい使い方までは言わなかったのですが、特にグループワークで学生自主的に使ってくれました。

特に人気があったのはMiroブレインストーミングカンバンなど)、Figmaアプリデザインなど)、Notion(技術共有などWiki的な使い方)などです。どれも複数人の同時編集機能があるので、グループワークで使うのに相性が良かったようです。

ツールの使い方、どんな図面ドキュメントを書くかなど、学生同士が細かく相談したり、あるチームの成果を別のチームで紹介したり等、学生自主的に動いてくれました。

統制が取れた、良いチームワークができたと思っています

統制とは(辞書に載っている意味とは違うかもしれませんが)個人自主的に別の個人やチームに共感し、自主的にその方針に従っている状態が保たれている時、「統制が取れている」と言う言い方を、私はします。

フォローアーシップが十分に発揮されている状態、と思って頂ければと。


もうひとつ放課後教室開放です。

1年目は登校授業が週1に制限されていたので、放課後学生居残りまで発想が及ばなかったのですが、「夏休み中に登校して、学校基本情報勉強をしたい」との学生の申し出があったのでいろいろ調べたところ、前日までに登校計画書を提出すれば対応可能だとわかりました。計画書さえ出せば毎日登校でも良いそうです。その後、通常授業の日も事前に学生名などを届けることで教室が使えることになったので、できるだけ学生を呼ぶようにしました。

あとひとつ就活の利用です。

卒業の1年以上前内定を取る学生もいますので、彼らに未内定学生フォローを手伝ってもらいました。

面接でどんな質問があるか」等、最新の就活事情は私もわかりませんし、その辺の情報学生が1番詳しいです。

教員就活支援担当のいうことより、同年代学生経験談の方が、説得力もありますし、学生真剣に聞いてくれます

さらには、就活フォロー名目で、学生との1on1に当てていました。

自己PRネタ探し」などの名目で、学生経験などをかなり詳しく聞くことができます普段なかなか聞けない「みんなより1学年上なのはなぜ?」などの質問もできますので、私にとっては貴重な時間です。



授業について

私は座学をほとんど受け持たず、実技メインの授業でした。

実技メインなのは助かりました。

技術者として他の人に指導なり水平展開するのと、基本的に同じやり方が取れるからです。

技術リーダー仕事は「自身スキルを持って、他の技術者の成果を向上させる」です。それは教員でもほとんど同じです。

受け持ちも3、4年生なので、2年以上プログラミングを学んだ人たちです。ずぶの素人集団ではありません。

特にグループワークの授業では「チームがより良い成果を出すためには、チームメンバー技術知識経験をフルに生かすこと」を命題に、かつて学んだCrew Resource Managementの技術ベースCRM自体学生に学んで欲しいわけではないので)に、Psychological SafetyやHealthy Conflictの考え方を交えた取り組みを行いました。

引き継いだシラバスからデザイン思考を用いた企画発案、スクラムによるアプリ開発を重点に、他の部分は極力削ぎ落としたり簡単に取り上げるだけにしたのも良かったと思います

実際の授業では、先に挙げた通り学生同士の教え合いを活発化させることをメインに、こまめに学生の机の間を回って、学生から質問なり、ただの雑談があったときにすぐに話ができるようにしていました。

このあたりは、工夫というほどではないですね。

専門学校は1コマが50分しかないので、途中で集中力が切れてしまったら、時間内の回復は難しいです。

なので、できるだけ授業を止めない。たとえばあるチームの質問を他のチームにも展開したいと思った時には、その場で一旦授業を止めるのではなく次のコマの開始時にまとめて話をするようにしました。

逆に、これは50分持たないな、と思った時には、あえて中間に5分ほどアイスブレイクを入れることもあります


この辺り、授業進行・クラス運営技術ではなくアートだなと強く感じました。


優秀な学生への対応

基本的には「中間層の学生をメインに授業設計する」「よりできる学生は本人の自主性・成長力に期待する」「それ以外の学生個別対応」で対応しました。クラスに40名以上もいると、全員個別対応はできませんので・

ただ、できる学生からと放っておいてもいいわけではない。常に気を配っている姿勢を見せつづけないといけない。

で、そういう学生には「こちからお願いごとをする」機会をできるだけ作るようにしました。

直近2年連続で学年総代を私のクラスから輩出させていただいたのですが、彼(女)らは、4月の時点では特に目立って他学生への気配り・目配りができるタイプではなかったです(仲間内では人気がある学生でしたが)。「総代候補」の学生数人を中心にこちからお願い事を増やし「ありがとう」という感謝の意を伝えるようにしました。

結局、総代になった学生は、私から最もお礼を言った学生になりました。

総代になる学生は、何か具合の悪いことが起こった時に逃げたしだりやる気を失ったりせず、問題解決しようとするか、少なくともテンションが大幅に下がることがないですね。そういう「胆力」がある学生結果的に総代になってくれて、個人的にはうれしかったです。


成績・出席率の良くない学生対応

高校時代の出席率が良くない学生は、(高校入試偏差値が高くても)成績がよくないケースが多いです。高校時代の出席率は入試担当部門に行けば見せてもらえるので(そのことを知ったのは教員やって1年以上経ったころでしたが)、予め当たりをつけることができました。

ちなみに今は高校時代の成績、出席率は教務担当オンラインで見られます。なぜか国語の成績はシステムに入ってないので、そちらは相変わらず見に行かないといけないのですが。


人数はそう多くないのですが、高卒資格入学してくる学生は、これらの情報がありません。学生コミュ力結構な差があって一概にいえないのですが、教員含む大人との駆け引きは苦手な学生が多い印象です。つまり就活が大変になるということです。


調子の良くない学生典型例として心療内科受診経験者も結構いたのですが、教員にも隠していることが多く、引き継ぎにも書かれていないケースや、本人から教員に言わないで欲しいという申し出もたまにあります

私の場合心療内科受診を勧めた学生受診歴なしの学生はいなかったのですが(受診歴あるのに本人から申告されるまで気づかなかった学生はいます。)こういう対応ができる教員はそう多くないので、学生が隠したがる一員になっていると考えています

対処法は学生による、としか言いようがないですね。学生むけの無料相談室を勧めるところまでは共通ですが。


前年度の担任から、「特に問題点はない素直な学生だが成績は良くない」という引き継ぎを受けた学生が、実は大人を騙すことになんのためらいも無い人物だったことがありました。私などからすると「こんな単純なウソ大人通用すると本気で思っているのか?」と思える幼稚な対応でしたので、すぐに保護者連絡を取って(当然保護者は気づいていますので)、保護者担任連携が強固に取れていることをアピールすると、少なくともウソ通用しないことは気づきます基本的には保護者から先生、なんとか卒業だけはさせてください」という言質を取って、とっとと卒業してもらう、というスタンスです。

やたら素っ気ない態度と、1年の時から比較して成績が急降下していた学生がいたのですが、彼女の友人から父親と決定的に仲が悪く、そのためか年長男性に心を開かない」ことを教えてもらうまでは、全くとりつく島がなく、苦労した学生がいました。会話が成立するようになってからも、特に強い言葉を使ったつもりもないのに学校に来なくなってしまうことが時々あったのですがなんとか就職も決まり、今は元気にやっている様子です。

出席率・単位が不足する学生には補習を受けてもらうのですが、私を含めごく少数の教員は「他の人よりちょっと多く学校に来てもらうことになったけど、これが終われば進級・卒業できるんだから、あとちょっとけがんばろう」というスタンスでした。補習が終わり「これで卒業決定です。4月から新社会人として頑張ってください」というと、学生自ら反省とか決意とかを言ってくれるので、こちらはそれを信じて送り出します、

一方で補習中ずっと説教モード教員も多く、聞いているこちらがうんざりしました。説教しない教員同士で「学生はすでに十分反省しているのに、なんでまだ怒るんでしょうね」とヒソヒソ話をしてたものです。

保護者面談について

事前に全く想定していませんでした。

私自身、大学どころか、高校中学先生と両親が面談をやっていた記憶がありません。

とりあえず

保護者スポンサーステークホルダーとして対応する」

「できるだけエビデンスを揃える」

で臨みました。

成績の良くない学生就職を控えている学生保護者との面談特に重要です。

「もうすぐ社会人なのだから自分決断・行動してほしい。先生にお尻を叩かれてから行動を起こすようでは困る」という保護者は多い、というか、ほぼ全員です。こちももとよりそのつもりです。

単純に放置する保護者も多いのですが、「1人前になるのはゴールではなくスタートですよね?1人前の人間としての能力を持ったら、その力をどう使うべきでしょう?困っている人を助けるのも、力の使い方のひとつと思います」などと偉そうなことを言って、保護者連携を強化しました。

最新の就職事情がわからない。自身IT系人間ではないので、どういう支援をしたら良いのかわからない、という保護者の方には、過去学生活動事例、本校学生就職先、勤務地などの資料をもとに、説明を繰り返しました。

大学就活に関する情報ネットにたくさんありますが、専門学校生に特化した情報は意外とありません。それはこちらも同じなのですが、「ここは大学生とほぼ同じ。ここは事情が違う」という情報を集めてご報告しました。


保護者自身も、保護者懇談を予想していなかった人もいます

先生と会ってどんな話をしたらいいのかと思っていたが、お話できてよかったです」というメールをいただいた時にはホッとしました。

教員を辞めた理由について

1. とにかく忙しい。

去年の3月末で辞めた教員の補充しなかったため、仕事が山積みになった

その前年にもベテラン2名が辞めていたので、土日も休めない状況になった。

2.やることがなくなってしまった

2年目で数値化できる数値はほぼずべて学年トップ場合によってはIT学科トップや全校でも2、3番手などになってしまい、さらに上を目指すものがなくなった

3.学科長の方針独自すぎる

校長など経営陣の意向を取り違える。他の学科長と連携しないなど、独自路線を突っ走る。かといって学科の取りまとめもやらないので、成果の出ない(クラス数激減)学科になった。

4. 他教員と話が合わない

4年ではスクラム開発を取り上げるのですが、4年担任はよくいえばスクラムガイドに忠実。悪くいえば批判精神がない、なぜこういうルールになったのかまで考えが至らないタイプでした。

スクラムガイドには、チームは「10名以下」と明記されているのですが、チーム開発経験の乏しい学生にこの人数は多すぎです。

実際、成果を出したチームは4人チームが最も多かったのですが、ずっと多人数チームに固執し続けていました。

4年生は当然実力はあるのですが、それに見合った成果が出ませんでした

成果の出ない授業の担当は、本当に苦痛でした。

5.他教員が働かない

関係者以外の目に触れた実例として卒業式の例を。

私は卒業生・保護者来賓の方の誘導係でした。

2、3名で案内をしていたのですが、体が不自由そうな保護者の方をエレベーター誘導したり、 Permalink | 記事への反応(2) | 13:20

2023-09-08

エンジニア起業と失敗

会社を畳むと決めて、ある程度の財務処理を終えて、一息ついたので書く。もともと某大手日系メーカー工学エンジニアを務め、アメリカ留学して、Webデザインを学んで起業した。

起業した当所は正直自身があった。経歴も申し分ないし、デザイン思考とか、デザイン経営とかが注目されはじめていた時期だからだ。前の会社のつてもあり、少しずつだが仕事を貰えてた。

特に営業しなくても案件はもらえたし、時々登壇に呼ばれたりして、調子に乗ったんだと思う。

やがてもらっていた案件完了し始めた。すこしゆっくりできる、なんて思ってたら、あっという間に3ヶ月、仕事のない状態が続いた。俺はそこに来て、やっと焦った。

営業しようにも、どうやればいいかからない。知り合い経由に仕事がないか聞いても「探してる人いたら声かけるよ」ばかりで案件に繋がらない。営業電話なんてしたことないし、メールを打ってみても返事はなかった。資料の用意も不十分だった。コーポレートページも、話せば分かるからと後回しにしていた。

広告は避けていた。広告を見て連絡してくるところなんてリテラシー低いだろうと思ってたからだ。

しょうがいからと始めようとしたが、何からすればいいかからなかった。

SNSに時々「エンジニアデザイン探している人いたら手伝いますよ」と書いてみた。当たり前だが案件は来なかった。

周囲から遠回しに心配されたが「お金のためにやってるんじゃないし」と強がった。

経営の本を読み漁った。見様見真似で、営業マーケティングをやってみたが、全然成果につながらない。

どうしよもうなくなって、同じような業界で先に起業している人に相談した。

今までやってきたことやWebサイトを見てもらった。

自分が思っていた問題点10倍以上ダメ出しされた。

世の中は想像以上にデザインを知らない。何の役に立つかも分からない。そのなかで「UIUXです」と看板をかけても何も訴求できないと言われた。「ユーザ視点が」とか言いながら、ビジネスにおけるユーザ視点をまったく考えていない、という指摘は耳が痛かった。

俺のSNSも指摘された。SNSからと好きに色々書いていたが、自己ブランデイングとしての役割もっと意識しろと言われた。自信がないように見える投稿はするなと言われた。愚痴もいうなと言われた。そんな相手発注したくなるやつはいないと言われて、その通りだと思った。

要するに、俺は「相手がどう思うか、どう見られているか」をまったく意識していなかった。

クオリティの高いものを出していれば受け入れられると甘えていたのだ。

その問題を突きつけられて、心が折れた。

学びといえば、自分営業職やマーケティング職のことをまったく理解できていなかったと気づいたことと、その職種の人を尊敬できるようになったことかな。

2023-03-21

量的な概念ちゃん認識しようぜ(参考文献追記

anond:20230321094940

量的な概念ちゃん認識しようぜ。

合計特殊出生率は、20年で30%以上低下してるが、夫婦の完結出生児数は、1割程度しか低下してないんだよ。

下がっていると行っても全然程度が違う。

では、合計特殊出生率と連動するように下がっている統計というと、婚姻率になる。これが概ね20ポイント以上低下している。

これと夫婦の完結出生次数が掛け算すると、ほぼ合計特殊出生率になる訳だ。

問題解決必要コストは、100%に近づければ近づけるほど、指数関数的に増大する事が知られている。なので、パレート図というものを用いて、特に理想から乖離している差が大きいところ、影響が大きいところから重点的に対応する事が、よりよい問題解決に繋がるとされる。

今のところ、分析として影響が大きいのは

  1. 非婚化による婚姻率の低下(経済的理由が主)
  2. 結婚年齢の高齢化による出産人数の低下
  3. 経済的理由による第二子第三子を儲ける夫婦の低下
  4. 制度的な理由による第二子第三子を儲ける夫婦の低下(保育所問題など)

と言う風に分析出来るが、これが何故か逆転して主張されることが多くていつまでたっても効果的な対策ができないんだよ。
その理由は、子育てをするようになると行政サービスを使うようになるから、より政治に興味を持つようになって声がでかくなるからだと思う。効果よりもどれだけ声がでかいかで制度が決まってしま民主主義誤作動だな。

異次元少子化対策とか言うなら、やれる事は全部やればいいのだが、現実には全部どころか効果の低い方ばかりに傾倒している。
これは量的な概念がないから。増田も、「上がっているか下がっているか」という0か1かではなくて、量的な概念理解して考えてくれ。

参考文献追記

ブックマークが集まっていたので、少し真面目に参考文献を上げておく。信頼できない資料を基にしていては話がおかしくなるので。

大量にアドレスを貼るとエラーになるので、一部 https を抜いてある。適宜補ってくれ。
#それからISBN記法が死んでるのなんなの。誰に言えば治るんだこれ





こういうガチの奴を上げても読みづらい人には、読み物として気楽に読める以下のものおすすめする。



また、子育て支援は経済対策として有効であると言う本もある。

これもガチちょっと重たいので、これをもう少し読み物として読みやすくした以下の本から入るのもおすすめ

これには全く同感で、だから子育て支援をするなと行っているんじゃ無いんだよ。以下にしてくれと思っている。

2022-09-28

anond:20220927142937

SIer場合プログラマーも同じような扱いされてるよ。

コード書ける人間が関わらないままプログラム設計(これも英語ではデザイン)をしちゃって、もう変えられなくなった変な仕様になってからプログラマー仕事が降ってくる。

というわけで、SIer なんてやめて web サービス作ってる会社転職するといいよ。

まともなところならデザイン思考(このデザイン設計意味が強い)といって始めからデザイナーを入れて設計してるよ。

https://www.slideshare.net/atsnakada/ss-80520040

2022-06-05

anond:20220605134412

全ての場所に充電器あるとか無駄の極みだろ。

デザイン思考とか言うなら、コスト考えろよ。

anond:20220605134412

デザイン思考馬鹿にするなよ。

間違った使い方して、良いこと言った振りするの止めてほしい。

みんな勘違いするし。

2022-04-11

anond:20220411133335

この三つが揃わんと海外勝負できん気がする

なお、今ITシフトして海外に出ようとしてるヘッドハンティングしまくってリソースはあるけどアイデアがしょぼい大企業におるんやけど、アイデアがしょぼいって致命的やなって思っとる

で、そこはどうしたらええんやろ、って悩んでる

いろいろデザイン思考とか方法論はあるけど、全然うまくいか

意識高い管理職

少し前に「意識高い系」が流行ったけど、ちょうど今の管理職世代が完全に悪影響を受けている。

他の会社はどうか知らないが、うちの会社や周辺企業も似たような感じ。

どういうことかというと

こんな感じのことをここ数年繰り返している。

具体的には今の社内システムではリモートワークが非常に面倒なのでシステム更新提案したのだが断られた。

予算が無いわけではなく、意識改革のための研修費用であったり社員稼働なら喜んで出費する。

これだけでも悪影響が大きいのだが、社長の年度計画書は更に意識が高い。

ウェルビーイング」「パーパス経営」「デザイン思考」あたりがオシャレにまとめられていて具体的に何をするのかは一切書いていない。

具体的に何をやるかを誰が考えるのかを聞いてみたが、「現場担当者」とのことだった。

現場課長上司から意識の高さが求められているし、課長以下の社員にもそれが求められている。

新入社員意識高い感じの研修で忙しいし、何より業務のことを分かってない。

結局は「ウェルビーイングについての宣言書」「自身パーパス」「今の業務デザイン思考できるもの」をExcelにまとめて提出、という感じになった。

今、このExcelをまとめてるんだが一体これが何になるのかさっぱりわからない。意識が低すぎるのだろうか。

意識を高く持て!」

という号令のもと、社員全員が高くなりすぎて宙に浮いてるし、足下を掬われそうに思う。

2022-02-14

anond:20220214133722

どうせデザイン思考の本を読んだいっちょ噛みの役員部長エンジニアにもデザイン思考を!とかいってペルソナ分析とかやってる(と思い込んでる)マーケティング部の打ち合わせに部下をぶち込んだんだろうな

で結局、ユーザー分析ペルソナとか作ってなくて「僕の考えた最強」系の話しかしてなかったんだろうな

ただ、エンジニア技術のことだけやれば良いと思い込んでいて、マーケへなちょこ臭いので会社としてはかなりやばそうだなと思った

anond:20220214113841

それは単にレベルが低い会議というだけな気がするけどな。

デザイン思考が云々というレスもついてるけど、IDEO会議のやり方本とか読んでみるといいのでは。

まあ我々凡人はハイレベル会議なんてできない能力人間同士でどうにかやってくしかないんだけどな。

2021-11-02

[]2021年10月はてブあとで読むトップ30リスト

はてブホットエントリ(総合)で月内に数多く[あとで読む]タグを集めたエントリ

442あとで/3232users 京都大学Pythonの基本を解説した無料教科書「素晴らしすぎる」「非常にわかやすくて良い」 | Ledge.ai

297あとで/1576users DX白書2021:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

232あとで/2114users 個人的ワーキングメモリーを鍛えるのに役立ったなと感じた事を挙げる。 .. | anond.hatelabo.jp

216あとで/1250users JavaScript完全無料学習できる最強の厳選コンテンツ大公開! - paiza開発日誌

208あとで/1289users 富士通実践知が詰まったデザイン思考テキストブック公開 | 富士通

207あとで/1171users Amazon.com、同社内で使われていた従業員向けのセキュリティオンライントレーニング無償一般公開日本語版提供 | Publickey

183あとで/2525users 当たり屋対策集合知 | anond.hatelabo.jp

168あとで/1131users ほとんどのマーケティング従事者が興味を持たない「エーザイ統合報告書」がヤバいから読んだ方が良いぞ!という件|池田紀行@トライバルnote

168あとで/1717users この国に生きるすべてのあなたへ | 立憲民主党

161あとで/1040users アプリケーションエンジニア職位ガイドライン詳細 | 株式会社ゆめみ

158あとで/922users 【Python】専門書や論文を読みたいけど数学が苦手・わからない人向けのコードを読んで学ぶ数学教本 - Qiita

154あとで/1013users モダン JavaScript チートシート | GitHub

152あとで/1339users バーグハンバーグバーグ社員に聞いた、ブックマークしてる便利なサイト | オモコロブロス!

151あとで/772users できるだけ嘘を書かずに計算量やオーダーの説明をしようとした記事 - えびちゃん日記

142あとで/776users AWSアカウントを作ったら最初にやるべきこと 〜2021年版〜 #devio2021 | DevelopersIO

139あとで/742users LOG関数で2を底とする対数(二進対数)とO(logN)の意味を知ることは情報処理の基本であるExcel】 - わえなび ワードエクセル問題集

138あとで/1345users 「要領がいい子」とそうでない子の、勉強法のちがいについて。 | 不倒城 | Books&Apps

136あとで/952users ファイルを掴んでいるプログラム特定する方法 - misc.log

134あとで/868users 「これぐらいのことはできていて」は勝手な期待 観察・考察選択のサイクルで相手の力を引き出す「誰も嫌な思いをしない変化」 | 椎葉光行 | logmi

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増田も2つランクイン

2021-10-13

anond:20211012232829

デザイン思考ってユーザーを詳細に分析・想定してそのユーザーに突き刺さりそうな製品サービスを作るって手法の話だから、グッドデザインとかそういうのは関係ない

ただデザインって言葉に引っ張られたからか無駄にオシャレな写真画像引用して、さらにクソ長い前置きを書いた結果百数十ページの無駄に長く読みづらいテキストになってる時点でセンスないなとは思った

内容斜め読みしたけどデザイン思考プロセスフレームワークの使い方が書かれた5章だけあればいい本

5章以外は全部前置き、上司にこんなテキスト出したらまず要点を教えてくれと怒られるやつ

2019-07-07

もしも童話「おおきなカブ」がITデスマプロジェクトだったら

渋谷雑居ビル

ホワイトボード前に置かれたパイプ椅子イヌネコネズミ一触即発雰囲気で座っている。

扉が開き、慌てた様子の青年が入ってくる。

孫「お疲れ様です、すいませ――」

ネズミ「遅えよッ!!」

ネコ「!!」

イヌ「……ネズミさん、怒鳴るのはやめましょうって……」

ネズミ「……チッ」

孫「あの、本当、すいません。11からって、皆さんにお約束してたのに……」

イヌ「ま、まぁ。とりあえず、ミーティングの報告をお願いします。もう2時間も押してるんで」

孫「は、はい! すいません、ではこちらの資料を…… あっ」

イヌ「どうかしましたか?」

孫「印刷した資料が1部たりなくて。……じゃあ、はい! 僕のは大丈夫なんで、業務委託の皆さんで、どうぞ!」

ネズミ「ッ……!」

イヌネコ「……」

孫「はい、では皆さんお手元に資料ありますかね、お疲れ様です!」

ネズミ「……」

イヌネコ「……お疲れ様です」

孫「えー、先ほど今回の、【大きなカブ引っこ抜きプロジェクト】の遅延に関しまして、業務委託の皆さんからいただいたご意見も踏まえて、事業責任者であるお爺さんお婆さんと、今後の打ち手について協議してきました」

イヌネコネズミ「……」

孫「そこで、えー、結論ですが、カブロンチ期日は絶対死守したいということで、8名の派遣社員の増員が決まりました!」

ネズミ「は?」

孫「海外からオカメインコが8羽、パスポート関連の手続きが終了次第、このプロジェクトジョイします!」

ネコ「え、えぇ……!?

イヌ「あ、あの、それって……確認なんですけど、そのオカメインコたち当然、GIT(ぐいっと抜く)操作や大作物収穫の経験はあるんですよね!?

孫「いえ、実務レベルでは無いそうですが……ただ全員、野菜チップスをついばんだ経験があると聞いています!」

ネズミ「……は?」

孫「ついばんできたのは、レンコンニンジンカボチャサツマイモなど、かなり多くの根菜だそうです! そういった経験があるのでこの現場でも――」

ネコちょっと、いいですか!? これって、大きなカブの葉を真横に引っ張って抜くことを目的としたプロジェクトですよね? 根菜の扱いは関係ないですし、そもそも鳥類の方では私たちの引っ張り方と全く噛み合いませんよ!?

孫「まぁ、それはそれで……」

イヌ「あの! 孫さん、僕らの報告書ちゃんと読んでました!? 人員を増やしたところで意味がないどころか、全くの逆効果ですよ!?

ネコGIT(ぐいっと抜く)操作に慣れないお爺さんやお婆さんが不用意なプッシュプルを繰り返したせいで、コンフリクト解消に無駄時間を取られたのが遅延の主たる原因って……私、書きましたよね!?

イヌふたり現場から離れてやっと作業がまともに進み始めたところだったのに……! 孫さん、今からでも増員を中止できないんですか!?

孫「それは、CTO(超とんでもないお偉いさん)であるお婆さんが判断したことなので、私ではどうにも……」

ネコ「そんな!」

孫「CEO(超えげつないお偉いさん)であるお爺さんもすでにアグリーなんですよね。ですのでここからは、増員を前提とした話し合いを――」

ネズミ「お前マジで……いいかげんにしろよなッ!!!

孫「!!」

イヌネコ「……!」

ネズミ「お前ら上の奴らの無能な指示で、俺はもう何週間も嫁や子供たちに会えてねえんだよ! どうしてくれんだよ、アアッ!?

孫「そ、それは、本当に申し訳ないと思って……」

ネズミ「もうあんたの心の込もってない謝罪は聞き飽きたんだよッ! 何度も何度も気分で方針変更してきてよぉ! 一度たりとも、上手くコトが運んだ試しがねえじゃねえか!?

ネコ「……」

イヌネズミさん、落ち着いて……」

ネズミイヌネコも覚えてるだろ!? 爺さんがウォーターホール方式(水をかけてから引っ張る)でいきたいって言ってたのに、しばらくしたら『必要な水量の見通しが立たず、そもそも濡らしても抜きやすくならないと判明した』とか言い出したよな!?

孫「それは……」

ネズミ「そしたら今度はアジャイル方式とか言いだして、通りすがりの奴らつかまえて1人ずつ引っ張っらせては感想聞いてたよな!? 一体ありゃぁどういう了見だ!? 全員で引っ張っても無理なのにちょっとずつ引っ張って抜けるはずがねぇだろ! アホか!?

孫「あれは……」

イヌそもそもあの時、プロジェクトの誰ひとりとしてアジャイルを正しく理解してなかったですからね……」

ネズミ「そんで挙げ句の果てにティー組織でいくとか言って、プロジェクト完全に停止させて、うすら寒い理念研修ばっかり増やしてよぉっ!? そのくせ納期は死守しろ死守しろって、頭イかれてんのかよ!?

ネコネズミさん、と、とにかくいちど落ち着いてください……!」

孫「……確かに方針の変更は何度もありました、ですがすべてお爺さん、お婆さんと時間をかけて議論した上で、学術的にもエビデンスがある方式への、理論的なピボットで――」

ネズミ現場が誰ひとりその理屈理解できてねえんだよ!!」

孫「り、理解できないなら勉強していただかないと……私は大学院で専門的にデザイン思考組織論、統計学を学び、その知識を前提としてお爺さんとお婆さんと協議した上で……」

ネズミ「お前みたいなのが一番タチが悪いんだよ!! 上司屁理屈洗脳されやす純粋まっすぐバカ傀儡になって中間管理やってるから、いつまで経っても末端を使いつぶすデスマがなくならねぇ!!」

孫「そ、そんな……!」

ネズミ「お前のゴールは現場のご機嫌とってさっさとカブ抜いて、その成果を持って別プロジェクトか他社へ異動することだもんな!? 本心普段言動から透けて見えてんだよ!! お前、そんなんで本気でこのプロジェクト成功させる気あるのかよ!?

孫「そんなつもりは、毛頭……!」

ネズミ「あーあ。やってらんね。もうこんなプロジェクト今日で終わりだ。これ以上の契約更新なんかするかよ! な、イヌネコもそうだろ!?

イヌネコ「……」

ネズミ「……? どうした、お前らもこの際、本音を――」

イヌ「……勝手に、僕の本音を知ってるかのようなこと、言わないでもらえますか?」

ネズミ「え」

ネコ「孫さん、オカメインコさんたちが来るまでに座席表が必要ですよね? 私が作っておきますね!」

孫「……え。いいんですか?」

ネズミネコ!? お前……!」

イヌ「そういえば孫さん、さっきいただいたこ資料、すごく綺麗にまとまってて素晴らしいですね。後半からほぼ空白なのも、余白を活かした高度なデザイン性を感じます

孫「え、意図してなかったけど、ありがとうございます! 実は学生の頃は、デザイナースペシャリスト志望で……」

ネズミイヌ……!?

孫「……あ! すみませんそういえば!」

イヌ「? どうかされましたか?」

孫「本当にすいません……実はこのあと、合コンがありまして……」

ネズミ「……は!? お前、俺の話を――」

ネコ「まぁまぁ、この話の続きは後日、ってことで!」

ネズミ「ちょ!?

イヌ「そうですね、次のミーティングカレンダー入れときますね!」

ネズミ「お、俺の話を……」

孫「それじゃ、本気でやばいんでそろそろ失礼します! ……あ、ネズミさん、契約更新必要ないということなので、デスクの清掃だけよろしくお願いします〜、お疲れ様です!」

イヌネコお疲れ様で〜っす!」

孫、あわてて部屋を去る。

ネズミ、怒りに震えてイヌネコにらむ。

ネズミ「……お前ら、こんだけひどい目に合わされても、組織側につく気なのかよ!?

イヌ「何か勘違いしているみたいだけど…最初から僕は、この組織や進め方に一切、不満はありませんよ」

ネコ「ええ、私も」

ネズミ「は……? こんなグダグダの遅延プロジェクトに、不満がないわけないだろ!?

イヌ「いや、大規模な遅延プロジェクトからこそ、ですよ。このプロジェクトロンチが伸びれば伸びるほど、僕らは飯が食える期間が約束されて、面倒な転職活動をしなくていいんだから

ネズミ「……!」

ネコ「あらゆるトレンドが2、3年単位でガラッと様変わりする、雇用形態も入り乱れてるこんな現場で、マネジメントや進行管理、正当な評価なんて不可能だって、この業界に数年いる頭のいい人なら誰でもわかってるんですよ。だったら、それを利用する思考にならないと」

イヌ「僕は別のスタートアップでも働いてる。ネコさんは個人経営喫茶店を始める準備中。……ここでの業務は、あくまで飯の種、ライスワークなんです。新人の孫さんが上の都合に踊らされておかしな指示を持ってくるのも織り込み済みで仕事を請けてるんです。……腹立ててるのは、組織論理を知らない、ネズミさん、あなただけだよ」

ネズミ「! そんな……」

イヌ「……それと、この際だからぜんぶ言わせてもらうけど。正直、ネズミときの力じゃカブを引っ張っても一ミリたりとも影響がないんだよ。無駄なプッシュとプルを繰り返して、僕やネコさんの尻尾にぶら下がってるだけで」

ネズミ「……そ、それは……」

イヌ「何も言わなかったのは、落ちこぼれがいると僕に批判の矛先が向かないのと、あなたが嫁と子供を食わせるために必死なんだろうって同情してたからです。 ……でも孫さんに噛み付いたら、もう、かばえないかな。僕に得が無さすぎるし」

ネズミ「…………」

ネコ「私も言わせてもらうけど、正直、いまの私にとっての邪魔者は飯の種をくれるお爺さんたちじゃなくて、暴力的言動を繰り返して職場雰囲気を悪くしているネズミあんたなんだよ。……そもそもあんたお婆さんに『ドブ臭い』って毛嫌いされてたから、近いうちに切られる話は出てたんだけどね」

ネズミ「……………………」

ネコあんた、このプロジェクトには正直、向いてないと思うよ。転職のいい機会だったんじゃない?」

ネズミ「お、俺は、ただ」

ネズミ、震える手でデスクに飾っていた家族写真を手に取る。

ネズミ「……家族に、誇れる仕事がしたくて……」

写真カバンに入れ、よろよろと部屋から出て行くネズミ

ネズミが出て行った扉を見つめるイヌネコ

ネコ「……ねえ、イヌさん。知ってました?」

イヌ「……ん?」

ネコ「あの巨大なカブ、抜けたとして食用にも、観賞用にもならないらしいです。……むしろ中が腐ってて、処理するのにまた莫大な費用がかかる、って」

イヌ!? だったら、なんでここまでして……?」

ネコカブを分けて欲しい人たちが前金を積んで、カブ価格がつり上がってるらしいんです。前金に手をつけてしまったお爺さんは、腐ってるとわかっててもこのプロジェクトを止めるわけにはいかない」

イヌ「……」

ネコ最近はお爺さんも開き直って、カブを買ってスープにして売れば大金持ちになれるぞって、IRインチキレシピ)を配り歩いてるらしいですよ」

イヌ、深く息を吐き、何も書かれていないホワイトボードをじっと見つめる。

イヌ「(何か適当時事ネタを入れてください)」

暗転、幕。

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完全版はここ↓

http://kibou-to-kibou.hatenablog.com/entry/2019/09/07/

2019-01-04

anond:20190104233000

デザイン思考を知りたい、ではなく、デザイン思考の論じ方が気に食わない、というだけのクソ日記だったんだけど、建設的な意見ありがとね。私の心は癒やされました。

デザイン思考ってなんでちゃん定義しないの

デザイン思考に関する本とか記事とかたくさんあるけど、ちゃん定義しているものってあまりない気がする。

中には「デザイナー思考法を真似て経営マーケティングに取り入れる」みたいな形ばかりの定義はしてあることもあるけど、じゃあその思考法って具体的にどういうのかってのは定義しない。

結果、「デザイン思考とはなにか」というタイトルで始まってるくせに、本文には内容の説明が一切なく、なぜ必要かとかの周辺情報(それもコピペ)に終始しているだけのクソみたいな記事で溢れかえっている。

思考法もいろいろあって定義しづらいってのはわかるけど、例えば「日本風習はすばらしい」と思っている人と「日本風習はひどい」と思っている人が、具体的にどの風習を指しているかをすり合わせないまま議論しているのと同じような感じがして、とても気持ち悪い。

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