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2021-03-10

シンエヴァでわからなかったこと(ネタバレあり)

初日に見た。

基本的に予想の範囲内だったこと、また説明的だったこともあり、理解できたと思っている。

ただ色々考えてみたんだが、単純にわからない点があるんで誰か教えてくれ。

疑問:最後世界はなに?

最後宇部新川にいる大人シンジくんたち。

象徴としての話ではなくて、あれって単純に何の世界なのかわからなかった。

A:シンジくんがあのような形に再構築した直後の世界

B:シンジくんが元の世界を開放して、10年たって復興した世界

C:並行世界的な何か

Cだと流石にあれなのでとりあえず除外して……

Aだとチョーカーをその場で外すことや、世界がしっかり復興していることには説得力がある。

一方でシンジくんが性格・話し方・マリとの関係など色んな意味でいきなり変わりすぎでそこがすっきりしない。

BだとAの逆で色々変わっていることには説得力あるが、復興がはやすぎだしなんであそこでチョーカー外すのかわからない。

他にもマリの正体や渚指令など、なんじゃこれはと思うところはあるが、一番わからないのはこれだった。

浅い読解力の所為だとしたら申し訳ないが、誰か教えてください。こう感じた、とかでもいいので。

2021-03-09

忖度なしに言えばストーリーは星0(ゼロ)

シン・エヴァは最高にクールでパワーを貰える映画だった。

劇エヴァ(EoE)に感動しQからの流れがめっちゃ好きなので、皮肉ではなく本気で称賛として書いてる。

何百億というお金が動くプロジェクトで、誰の顔色を伺うことなく、シン・エヴァをやり切った60歳という事実が最高にクールである

 

庵野監督老害と呼ぶ人もいるだろうが、

どう考えても最高にクールである

 

「さすが庵野!」

「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」 としか言う他ない。

 

庵野監督のようなビックプロジェクトに関わる事はないにせよ、一応若者区分自分も頑張りたい尖りたいと純粋に思った。

 

ただ感動した事実事実として、シン・エヴァストーリーについては星0(ゼロ)だったのでその点を書き連ねていく。

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■

ここが星ゼロだよ シン・エヴァ

■□■□■□■□■□■□■□■

 

1)

庵野監督アバター "シンジくん" は 声優緒方恵美 (14歳) から 俳優:神木隆之介(スーツ) に変身、

安野モヨコ氏 (庵野監督の妻) のアバター "マリ" と お手て繋いで駆け出し、

庵野監督地元 "宇部新川" で 前前前生 して終劇。

 

ーーー・・・普通にバッカじゃねぇの?である

シン・エヴァじゃなくて庵野監督エッセイでやれ。

  

 

2)

真希波・マリ・イラストリアス安野モヨコ氏 (庵野監督の妻) でしかなかった。

エヴァンゲリオンイマジナリーゴルゴダオブジェクト など急に設定を生やしたり、

無かったことにされていた 渚カヲル司令 をサルベージしたり (なお、予告にいたキカイダーエヴァみたいなヤツのことは忘れろ)

カヲルと加持と冬月とゲンドウ で 『ジェバンニが一晩でやってくれました』をしたり、

ソードマスターヤマト 並みの怒涛の畳み掛けを 新劇 を終わらせるためにかましたのに、

 

マリ が何者なのかについて "だけ" 、最後まで触れなかった。

 

その影響で、マリが(当然シンジも) なぜ エヴァに乗れる・操れるのか、劇中で言及されること無く終わったし、

外そうとしたらカヲルくんみたいに頭ボーンして死ぬ "DSSチョーカー" をラストシーンでひょいと外せる謎能力についても触れなかった。

 

おそらくは、

 

『 DSSチョーカーは心の枷のメタファーエヴァ呪縛

 マリ庵野監督の妻である安野モヨコ氏の投影キャラ。だからシンジ(庵野監督)の心の枷を外せた。

 そしてメアリー・スーでもあるマリついてのすべてを劇中で言及不要とした。』

 

・・・そう捉えるのがひねていない素直な感想だと思う。

 

 

3)

マリのことは触れなくてもストーリーの他の部分も漏れなく酷い。

誰よりも劇中でセリフが長そうなゲンドウの自分語りとか。

絶対庵野監督自身のことを重ねてるな、つかこれ旧劇で見たけど?と思ったけどそれだけなら初見向けとして許容出来た。

 

しかし、突如悟りを開いた シンジ様 が登場人物達のグループカウンセリングを始めるのである

嫌味か冗談かと思うだろうが現実だ。

シンジ「どんなに探してもユイはいねえよ現実を受け入れて責任果たしていけ」

ゲンドウ「はい

シンジ「お前は俺のことを幸せにしたいんじゃなくてそうやって自分幸せになりたいだけだろ」

カヲルはい

シンジ「昔はお前のこと好きだったけどいい加減自分人生を生きたら?」

アスカはい

シンジ綾波、今までありがとね」

綾波はい」 

 

(引用スレhttps://mao.5ch.net/test/read.cgi/eva/1615174496/)

 

オーケー悟りを開き覚醒したシンジ様がグループセラピーを始めるのはヨシとしよう。大切なのはシンジ悟りを開き覚醒した過程だ。

 

・・・でもな?

 

シンジ覚醒した理由について劇中で言及されないのである!!!

本当に、本当にありがとうございました

 

他は、なんちゃってジブリナディアの島編のような冗長さがある村での描写とか、

エヴァ無し・ほぼ丸腰でハイカイ(首無しエヴァもどき)がいる世界シンジレイアスカ無事(危機に陥る描写無し)だったとか、

まだまだ見どころ()はあるが記述がいる?

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■

  映画アニメ総合芸術

■□■□■□■□■□■□■□■

 

映画アニメ総合芸術だ。

 

絵作りが素晴らしければただそれだけで名作になることもある。

シン・エヴァストーリーは酷かったけど映像はかっこよかった。

 

平均して評価は星3です。

anond:20210309114342

マリ安野モヨコである以上の描写が無い = 作中も嫁以外のロールは無いよ

 

作中に庵野嫁以外のロールがあると思っているのならマリが何者なのか答えられる?

たとえば、

  1. なぜエヴァに乗れる・操縦出来るのか?
  2. なぜ "どこにいても必ず迎えに行くから。待ってなよワンコくん" と口にしたり、"命をかけて裏宇宙に行く" ほどの執着をシンジに対して持っているのか?
  3. なぜ "DSSチョーカー"を外せるのか?
  4. 1、2、3を作中でわざわざ言及しないなんて通常あり得るか?

 

エヴァ庵野プライベートの話されてもな?しかもEoEに続き2回目だぞっていうのが感想

[] シン・エヴァストーリー忖度なしに言えばゴミ。高尚様を信じるな

シン・エヴァは最高にクールでパワーを貰える映画だった。

劇エヴァ(EoE)に感動しQからの流れがめっちゃ好きなので、皮肉ではなく本気で称賛として書いてる。

前回の増田(anond:20210308160516)にも書いたが、

何百億というお金が動くプロジェクトで、誰の顔色を伺うことなく、シン・エヴァをやり切った60歳という事実が最高にクールである

 

庵野監督老害と呼ぶ人もいるだろうが、

 

 ・あなたは、60歳になった時に自分の一存でプロジェクトのすべてを仕切れるような影響力を持っていそうか?

 ・ あなたは、60歳になった時に己の感性のみを信じて突き進む事はできそうか?
   しかも何百億というお金が動くプロジェクトの矢面に立つ総監督(脚本兼任)という立場

 

どう考えても最高にクールである

 

「さすが庵野!」

「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」しか言う他ない。

 

庵野監督のようなビックプロジェクトに関わる事はないにせよ、一応若者区分自分も頑張りたい尖りたいと純粋に思った。

 

ただ感動した事実事実として、ストーリーについて忖度なしに言えばタイトルの通りゴミだったので以下に感想(お気持ち長文)を書き連ねていく。

  

(注意:シン・エヴァの造形や絵作りや音楽については専門のお兄様たちの批評感想をあたってください。この増田では映画構成する様々な要素のひとつ "ストーリー" についてしか触れません。)

 

  

 シン・エヴァストーリーが観客に要求したもの
 事前知識(学術映画特撮アニメなどのサブカルチャーエヴァの設定の知識)ではなく
 エヴァへの想い入れだった時点でゴミ

 

ファンのためにファン向けた作品を作ることのいったい何が悪いか?と思うかもしれない。

なので先にシン・エヴァの結末を書く。 

 

野監督のアバター "シンジくん" は 優:緒方恵 (14歳) か優:之介(スーツ) に変身、
安野モヨコ氏 (庵督の妻) のアバター "マリ" と お手て繋いで駆け出し、
督の地元 "宇川" で 前前前生 して終劇。

 

 

ーーー・・・普通にバッカじゃねぇの?😒である。 シン・エヴァじゃなくて庵野監督エッセイでやれ。

 

  

 

  真希波・マリ・イラストリアス安野モヨコ氏 (庵野監督の妻) ってマ?

 

マジである。

エヴァンゲリオンイマジナリーゴルゴダオブジェクト など急に設定を生やしたり、

無かったことにされていた 渚カヲル司令 をサルベージしたり (なお、予告にいたキカイダーエヴァみたいなヤツのことは忘れろ)

カヲルと加持と冬月とゲンドウ で "ジェバンニが一晩でやってくれました" をしたり、

ソードマスターヤマト 並みの怒涛の畳み掛けを 新劇 を終わらせるためにかましたのに、

 

リ が何者なのかについて "だけ" 、後まで触れなかった。
その影響で、マリが(当然シンジも) なぜ エヴァに乗れる・操れるのか、劇中で言及されること無く終わった。

 

もちろん、劇中の情報からなぜマリエヴァに乗れる・操縦出来るかについて、推測・想像妄想は出来る。

劇中でネブカドネザルの鍵を自らに付与したゲンドウがエヴァを操縦していたように、おそらく後天的に仕組まれたのだろう。

けれど、カットはもちろんセリフで匂わせすらなく、まったく劇中で語られていない以上、推測・想像妄想しかないので、

忖度なしに言えば "どうかしている" としか言いようがない。

 

なんでも説明してしまうのはつまらない? 想像妄想余地がある方が面白い? よろしい、では、

 

シン・エヴァ:|| (本作) になるまでシンジ名前すら知らなかった "マリ"、しかも、シンジにとっては、"パラシュートの人" でしかない "マリ"と、
庵野監督地元 "宇部新川" で 前前前生 したのは 何故なのか?

 

意外で驚いたぁ〜?(笑) だけがしたいのであれば、前前前生するのは、北上ミドリ や トジの妹(鈴原サクラ) でも よかったはずだ。
なんなら、シンジはマリよりも彼女たちのことについての方が名前も人となりも知っているまである。

 

"シンジは急速にマリが好きになったのだ!人を好きになるのに、恋に落ちるのに、理由時間も要らない!" で押し通すにしても、

"マリ最初からシンジに対して一定以上の執着を持っていた" についてはどう説明するのか?

それも "どこにいても必ず迎えに行くから。待ってなよワンコくん" と口にしたり、"命をかけて裏宇宙に行く" ほどの執着だ。

ヒロイン(マリ)が抱いている、まどマギほむらレベルマリ執着を 言及しないで オッケー👌とかあり得る??? あり得るとしたら何故?

そもそも"執着以前にマリが何者であるかも明らかではない"が、そんなことって通常のストーリーで許容されるもの???

しかも、外そうとしたらカヲルくんみたいに頭ボーンして死ぬ "DSSチョーカー" をラストシーンでひょいと外せる謎能力を持った超超超超超超超超重要人物だぞ???

 

" DSSチョーカーは心の枷のメタファーエヴァ呪縛

  リは庵野監督の妻である安野モヨコ氏の投影キャラ。だからシンジ(庵野監督)の心の枷を外せた。

 そしてメアリー・スーでもあるマリついてのすべてを劇中で言及不要とした。"

 

・・・そう捉えるのがひねていない素直な感想では?

 

い、いや、エヴァ漫画版ではマリについての描写があったから(震え) にしたって、

漫画版の設定を引き継いでいるなら 同性愛者設定 はどこへいった?だし、

実年だって、『破』の時点で33歳、『Q』の時点で47歳くらいだということになる。

まどマギほむらレベルの執着をみせているのに、この実年齢でマリシンジ親族の家に預けたままにしていたのは何故?

忙しい云々ならマリより年若いミサトがシンジを預かっているので別に不可能ということもないだろう。

そして "DSSチョーカー" を外せる理由そもそも何者なのかについて触れない理由???

 

なんにせよ、とても褒められた出来のシナリオでは無い。

 

 

 マリのことは忘れろ!!ほかにストーリーの見どころはあっただろ!!

 

せやね、誰よりも劇中でセリフが長そうなゲンドウの自分語りとか。

Beautiful World」はゲンドウの歌だったんだな、ユイ出会って世界が変わった云々は絶対庵野監督自身のことを重ねてるな、つかこれ旧劇で見たけど?と思ったけど。

旧劇でそれ見たよ?の展開だけなら褒められないが初見向けとして許容出来た。

 

かし、突如悟りを開いた シンジ様 が登場人物達のカウンセングを始めるのである。

嫌味か冗談かと思うだろうが現実だ。

709 名無しが氏んでも代わりはいもの 2021/03/08(月) 21:33:24.38ID:???

シンジ「どんなに探してもユイはいねえよ現実を受け入れて責任果たしていけ」

ゲンドウ「はい

シンジ「お前は俺のことを幸せにしたいんじゃなくてそうやって自分幸せになりたいだけだろ」

カヲルはい

シンジ「昔はお前のこと好きだったけどいい加減自分人生を生きたら?」

アスカはい

シンジ綾波、今までありがとね」

綾波はい

 

グループセラピーか何か?

 

(引用スレhttps://mao.5ch.net/test/read.cgi/eva/1615174496/)

 

オーケー悟りを開き覚醒したシンジ様がグループセラピーを始めるのはヨシとしよう。

大切なのはシンジ悟りを開き覚醒した過程だ。

 

・・・でもな?

 

ンジが覚醒した理由について劇中で言及されないのである!
当に、本当にありがとうございました。

 

精一杯、善意的な解釈をすれば シンジは "生命の書" にカヲル同様に名前を連ねているかループを繰り返している。

村とポカ波の一連の出来事シンジは違う世界線の経験の活かせる状態覚醒した・・・みたいな???

(これも劇中で言及されない以上、推測・想像妄想しかない)

 

他は、なんちゃってジブリナディアの島編のような冗長さがある村での描写とか、

エヴァ無し・ほぼ丸腰でハイカイ(首無しエヴァもどき)がいる世界シンジレイアスカ無事(危機に陥る描写無し)だったとか、

まだまだ見どころ()はあるが記述がいる???

 

シン・エヴァストーリー忖度なしに言えばゴミ

 

 

 

 エヴァストーリーは元から矛盾が多い。
 アクションや絵作りや演者テンポ音楽自己開示や様々な要素で魅せてきた作品

Exactly(そのとおりでございます

 

映画アニメ総合芸術だ。ストーリー総合芸術構成する要素のひとつしか過ぎない。

 

絵作りが素晴らしければただそれだけで名作になることもある。

シン・エヴァでもパリのシーンの描写はとっても好きだ。

造形・絵作り・音楽について長文を書き連ねたい情熱専門性も持ち合わせていないので省略するが、

パリ以外でも大好きな絵作りのシーンがいくつかある。

(ヴンダー戦艦アクション映画館向きじゃないぐるんぐるするアングル好き)

 

この増田あくまで"ストーリー"だけを切り取ったとき、出来は酷かったという個人的感想(お気持ち)で、

シン・エヴァ駄作だと評しているわけではないので誤解なきよう。

 

みなさまも良き シン・エヴァ タイム をお過ごし下さい。

 

 

 

 

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・1

エヴァ庵野じゃなきゃ出来ないシナリオだったぞ

狂気を魅せたという意味ではなくて圧倒的に低レベルシナリオ完成度的な意味

摩砂雪とか貞本がいなくなったばかりではなく、

『男の戦い』や『最後のシ者』など旧作で重要な話は 薩川昭夫 脚本SF要素は磯だがそれらもいなくなった

▼供養の設定資料

古い資料を整理してたら出てきたので供養シリーズ第6弾。

もう20年以上前の某アニメで作った脚本回の設定。地下施設の詳細が決まってなかったのでセントラルドグマとか名称や細部を私が設定していった。他にも中盤は私が作ったセリフや展開が結構使用されているが結局全部ノーギャラ。

https://twitter.com/isomitsuo/status/823830687400636416?s=21

  

Aパート絵コンテなし、さらに作られては壊されめちゃくちゃに

Cパート時間スタッフ足りなかったかブラッシュアップしきれなかった

Dパート→とりあえず締め切りに間に合うように作った

 

理解ある彼くんなワイはオタクへの反撃(Qの恨み)とモヨコとの私小説が書ければあとはどうでもいいだったんだなってすぐさま読み取ったけど

自分自身映画に重ねるキョロ充非オタ豚どもは感動したり勝手意味を読み取ってたな

 

正解はパンフレットに書かれてたスタッフから意味不明』『謎』『もっと客観性を持って作品作りを』ってメッセージ

NHKドキュメンタリーでも、スタッフ意味不明って言われたし、絶対に破れない締切のせいでああなった様子が映し出されてた

 

あとドキュメンタリー映像面ではグルグルアングルに並々ならぬこだわりがあるってやってたね

なにしてるかわからないって評判が多かったけど、ワイは初めからグルグルアングル面白いって評してたぞ

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・2

(現実に帰れっていうテーマは)あったと思うよ、庵野くんEOEの頃からずっと的外れだけど

お金がないと生活出来ないしオタ活も出来ないしな

みんなスーツ着て働いてっから

庵野くんは学生の頃から苦労知らずなのだと思うよ

 

1回目の虚構現実は、

押井ビューティフルドリーマーで見たけど?だったけど

EOEの狂気が凄まじいのと作品としての完成度が高いから許された

(もちろん激怒したやつもいる)

 

2回目の今回は新規性も無ければ劣化EOEでしかないし、

そもそも虚構世界に逃げているとされる人たちのオタ活の中心はとっくにエヴァなんかじゃないぞ

炎上商法狙ってるにしたってクソ寒すぎ

シンを観て隙あらば氷河期世代をしているのは商業ライター個人ともに闇が深すぎるのでノーコメント

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・3

メンヘラ女(アスカ)の相手理解ある彼氏くんなぬいぐるみペニス以外には出来ないは正しいが

普通にキモい庵野監督以外がやったら大炎上だったと思う

 

庵野監督がシンでアスカケンスケの描写

"常識的な嘘"を書けば、アスカケンスケを受け入れる人は多かったと思うんだよな

 

常識的な嘘の例

 

 

みやむーについての自分自身気持ちに嘘がつきたくなかったし

メンヘラはこうだについても嘘がつきたくなかったし

アスカ厨ムカつくについても嘘がつきたくなかったし

エヴァもうやりたくないんだよなぁと俺が思うエヴァから解放にも嘘がつきたくなかった

 

何よりも嘘つかないでも商売としてやっているけるレベル信者を集めていることに確信的だから

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・4

276 公共放送名無しさん 2021/03/22(月) 20:37:24.34 ID:cd47Rl9

庵野「またエヴァ作ったから見てくれ」

ぼく「またかしょうがねーなぁ」

庵野「もうちょっと時間かかるわ」

ぼく「じゃあもういいや」

庵野「やっと出来たから見て」

ぼく「しょーがねーなぁ」

庵野「見たな!いい加減にエヴァから卒業しろよ!」

ぼく「お前なんなん?」

 

庵野「と、特典つけるからリピートして!思ってたより客が入らないの!」

ぼく「お前卒業しろって言ってたよな?」

庵野くんに少しは反省して欲しかったので大ヒットしないで欲しかったな

 

庵野くんは何しても許されることに自覚的からエヴァやりたくねーアピールしてエヴァ串刺しにして

10マン以上するフィギュアの告知とかパンフに同封する強気ぶりだぞ

は〜・・・神さまか???

>なんらかの作品を見て、起こってることしか感じられないのは可哀想だと思う。

 

ワイ的にはこっちのが理解し難い

キョロ充希望(ちらっ)」 

キョロ充「成長 (ちらっ)」

キョロ充「救い(ちらっ)」

キョロ充大人(ちらっ)」

 

ワイ「キミらのいう "希望" 、"成長"、"救い"、"大人" 、"人生"、"人間" 、"対話" とは? シン・エヴァのどの辺りから感じたの?」

 

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ(キョロ充逃げる)

 

ちな、劣化ジブリゴミ怠い農村パート庵野くんの経験

モヨコのショートアニメでもやってる

あんだけ尺取るなら真面目にやろうよって思った

 

パヤオのもののけトレスした方がマシだったと思う

庵野くんはメカアクション組織大事を成すカタルシスケレン味たっぷりにやる作家

人間を描くのが得意な作家ではないことはみんな承知しているし

エヴァ庵野くん物語ということも承知しているし庵野くんがエヴァやりたくないことも承知している

けれどそれでもなぁなぁにできないレベルのクソゴミシナリオだったと思うよ 

せめてアクション挽回できてりゃな

EOEの時に庵野くんを支えた人がいなくなったからでは?と言われても致し方ないレベル

 

ただストーリーはともかく絵的にはワイは嫌いじゃないよ。くらべる対象がEOEだから評判悪いけど

2020-11-22

虹ヶ咲スクールアイドル同好会8話とレヴュースタァライト

11/22、22時頃追記:こんなにも少女歌劇レヴュースタァライト真剣記事なのにタイトルだけ表記ブレてました。ゆるして

この文章はアニヶ咲8話と少女歌劇レヴュースタァライト全編へのネタバレを含みます。 

こういうのって鮮度が命ですよね。

1.序文

こんばんは、皆さんアニヶ咲見てますか?毎週女と女が感情を絡め合っていて面白いですよね。先日放送された8話もその例に漏れず、中須かすみの出どころ不明の莫大な感情によって桜坂しずく自己肯定への一歩を踏み出す、概ね私好みの話でした。今回のお話メインキャラクターである桜坂しずく演劇部にも籍をおいており、アニヶ咲8話では、「荒野の雨」という桜坂しずくが主演する舞台のワンシーンが、桜坂しずくの内的心理描写として各所に挿入され、現実のシーンと劇中劇が並行して進んでいく、という構成がなされていました。 まりアニヶ咲8話は「スタァライト」だったということですね。終わり。

……という説明で納得してくれる方は極めて少ないと思います。この記事では、どのようにしてかく結論が導かれるのか、スタァライトから引用した要素はなにか、それを当てはめてアニヶ咲8話を鑑賞することで得られるものはなにか、という話をしていきます。長くなってしまうかと思いますが、よければお付き合いください。

2.少女歌劇レヴュースタァライトについての前提知識

まず、少女歌劇レヴュースタァライトにおける舞台少女と役の関係についてさらっと説明します。ちなみに公式のどこを読んでもこんなことは書いてないので、事実のように記述されるこれらの考えは、過去に読んですごく納得したブログ記事を多大に参考にした自己解釈、あるいは妄想です。参考元はこちらのブログです。

中身をすっ飛ばし結論から申し上げますと、「スタァライト」とは、アニメ少女歌劇レヴュースタァライト」(以下「アニメスタァライト」とします)内に登場する架空戯曲名前ですが、それと同時に「アニメスタァライト」そのものであると言えます戯曲スタァライト」の内容は「アニメスタァライト」に沿うものとなっており、「アニメスタァライト」は戯曲スタァライト」の内容が示唆する結末に向けて進行していくのです。鶏と卵みたいな話ですが。

同様の構造を当てはめ、戯曲スタァライト」の役は「アニメスタァライト」の登場人物メタファー、あるいはそのものとすることができます

そして「アニメスタァライト」の最も重要な要素として「そのもの」と「メタファー」は相互に影響を受ける、というものがあります

戯曲スタァライト」は主人公ヒロインが離れ離れになる悲劇的な結末を迎える物語であり、「アニメスタァライト」も同様の結末を辿りますしかし、「アニメスタァライト」の主人公は決してヒロインとの再会を諦めず、物語の続きを解釈し、創造します。その結果、戯曲スタァライト」の結末も変化し、新しいフィナーレを迎える……というのが少女歌劇レヴュースタァライトお話顛末です。戯曲スタァライト」に縛られるだけでなく、戯曲スタァライト」を変えることもできる、という、これまで示唆されてきた法則を逆手に取るような帰結が描かれていました。

長くなってしまいましたが、それ自体(主人公、「アニメスタァライト」、a)とそのメタファー(劇中役、戯曲スタァライト」、a')について、a=a'であるが故に、a'はaを示すものであると同時に、a'もまたaの影響を受け変化することがある、ということがわかってもらえれば大丈夫です。からない?私にもよくわかりません。

3.アニヶ咲8話を読み解く

お待たせしました、それでは続いて、虹ヶ咲スクールアイドル同好会8話「しずくモノクローム」についてお話していきます

上述の通り、「しずくモノクローム」では、桜坂しずく自身描写と並行して「荒野の雨」のシーンが挿入されており、両者はそれぞれaとa'として捉えることができるかと思います。「荒野の雨」から抜粋されるシーンは、外界に表出している白い服装のしずくに対し、黒い服装のしずくが暗い本音独白のように語りかける、というものでした。「荒野の雨」自体の展開を考えたとき、黒しずく独白が劇中で自然ものとなるためには、「荒野の雨」の脚本に「しずくモノクローム」内のしずくと中須かすみの関わりに対応する、白しずくと誰かの会話シーンが必要になります。それらを相互に補完したときしずくモノクローム」と「荒野の雨」が同じ物語を辿ることになり、a=a'の関係が成り立ちます

ところで、無事に桜坂しずくが主役となった舞台において、「黒しずく」は演劇部部長が演じることになります。「荒野の雨」のポスターにも「白しずく」が採用されており、「荒野の雨」の主役は「白しずくであることがわかりますが……これは半分間違いであり、ミスリードです。

実は「荒野の雨」には再生産前と再生産後の二種類の結末があり、前者では「黒しずく」が主役、後者では「白しずく」が主役となっています待って、そんな目で見ないで。ブラウザ閉じないで。

その根拠はしっかりと劇中にあります本来ならキャプチャ画像と共にわかやすく紹介していきたいのですが、dアニメストアスクリーンショット制限が厳しいので文字のみでの説明となります脳内でアニヶ咲8話が再生できない方は再生時間を付記しますので適宜確認してください。

まず2分10秒頃から演劇部部長から主役降板を命じられるシーンです。部長は「今回の役はちょっとしずくとは違ったみたいだから」と発言します。ですが、ここでアバン部分(12秒頃)の「荒野の雨」と桜坂しずくインタビューを受けるシーン(1分12秒頃)を見比べてみましょう。「白しずく」の「あなた理想ヒロインになりたいんです」というセリフと、桜坂しずくの「私は愛されるスクールアイドルを演じたいと思っています」というセリフは、明らかに対応しています。暗い本音を叫ぶ「黒しずく」ではなく、甘い美辞麗句を並べる「白しずく」の役は、周囲の求める姿を演じる桜坂しずくにはむしろまり役のように思えます。主役降板のシーンに戻ると、部長は続くやり取りの中で「この役は自分さらけ出す感じで演じてほしかったの」と発言しています自分さらけ出す役とは、「白しずく」と「黒しずく」のどちらでしょうか?本編内で描写された「荒野の雨」ですら、「それでも歌いたい」という本音を口にする役割は「黒しずく」に与えられています。ここには大きな違和感が横たわっています

次に、「白しずく」がつけている、青い宝石の嵌った首飾りについてです。12分22秒頃、同好会メンバーがこの首飾りを作っているシーンがあります。そして17分15秒頃の控え室のシーンにて同好会から桜坂しずくに贈られ、その場で衣装に併せて身につけています。これは桜坂しずく同好会特に中須かすみからの信頼を受け取ったことを示すアイテムだと思うのですが……冒頭から度々挿入されてきた「荒野の雨」描写でも同様のチョーカーを既に着けていますもう一度言いますが、この首飾りは同好会によって贈られ桜坂しずく独断で(許可は取ったかもしれないけど)舞台上に持ち込んだものであり、荒野の雨」の脚本にあらかじめ織り込まれ小道具ではありません。この描写は、かなり明確に、今まで本編と同時並行だと思われていた演劇シーンの時系列は、本当はすべて解決した後の桜坂しずくが演じている「荒野の雨」のシーンが遡って挿入されていた、と解釈するのが自然に思えます思え

 

本編で再生産による世界線分化が起きたのは、言わずもがな教室中須かすみ対話するシーンのあと、大きく時間が飛ぶタイミングで間違いないでしょう。ここで桜坂しずく自分さらけ出す強さを手に入れることで「黒しずく」としての自分から逸脱し、荒野の雨」の脚本への介入を行います。そして新たに生み出された脚本対応するようにしずくモノクローム」の再生が起き、その後に描かれるのは再生産された「しずくモノクローム」における「新訳・荒野の雨」の本番シーンです。桜坂しずくが窓を開けるシーンまでが再生産前、その後のカットから再生産後、という風に本編を再整理することができます

 

4.追加の根拠

ここまでは本編視聴中にぼんやり考えていたことを言語化したに過ぎないのですが、なんと本編終了後にツイッターにてこの説を有力に支持する新たな根拠が見つかってしまいました。それがこちらです。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

第8話、演劇部部長
出演させて頂きました!

しずくちゃんの
笑顔が大好きです☺️☺️#lovelive #虹ヶ咲 https://t.co/xkvaVXdiKC

小山 百代(DVD発売中) (@koyamamomoyo) 2020年11月21日

https://twitter.com/koyamamomoyo/status/1330156445292224512

 

少女歌劇レヴュースタァライトにおいてはキャラクター女性声優さんもまたaとa'の関係にあり、小山百代さんは愛城華恋自身であると言えます。つまり……もう答え出ちゃったな。

5.終わりに

https://imgur.com/javR0re

 

 劇中劇物語示唆していてかつその劇のことを登場人物が知っているという構成、こういう解釈でもしないと劇中劇通りに話が進むことや劇中劇と同じ帰結に自らが辿り着くことになにか疑問や違和感を感じないのか……?という気持ちになりませんか?

2020-08-03

浅倉透のチョーカーは捕まえてほしいという願望の表れ

2020-05-27

anond:20200525203445

首ナイフ問題とか

それこそwizardryみたいにくび を はねられ たり

はたまたTRPG自由さを尊重してなんか元からNPCさんの首に粗塩を塗るだとかで切り傷が付かないようにするとか、

ついさっきナンパした時に鋼鉄製のチョーカープレゼントしてたんだ〜とか、

首だけを守る守護聖霊この街はいまして…だとか、

実はNPCさんはデュラハンで…だとか、

何があっても倒れないNPCさんが首にナイフ突きつけられた程度で倒れる訳無いだろ!いい加減にしろ!だとか、

いや!違う!お前が今首にナイフを突きつけているのはNPCさんでは無くて…!ああ!窓に!窓に!1D100でダイスを振ってください!かもしれないし

 

でもナイフ程度で、ナイフダメージ程度で…ってのもナイフだとか傷だとかを舐めすぎな訳で

ついさっき町のドブの中に浸けて吐瀉物でコーティングしたナイフから傷が化膿して死にます、だとか

ストーリーで使われるナイフ補正がかかってダメージが1那由多あります(局所ダメージなので首以外の周囲に衝撃だとかの影響はないものとする)だとか

そら首から身体命令がいくんやから首切ったら死ななあかん、死ななあかんねやNPC!首を切っても死ね怨霊と化したお前を!ワイが!祓ったるさかいにな!次回へ続く!だとか

ナイフも敵もさほどダメージはないけど首にナイフを刺した後のNPCはとてつもない不幸にあったり頭に隕石が落ちてきたり首にナイフが刺さったことがNPCファッションセンスダメージを与えて心臓麻痺ですぐ死ぬよ!だとか

このナイフは全てを打ち滅ぼすナイフだぜヘッヘッへペロペロア゛ァ゛ッ゛…そして悪は滅びた!…因みに悪党が落としたナイフ地球に刺さって地球消滅したので世界破滅した!だとか

 

まぁその場その場で高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に楽しんでいくと楽しいかもしれない楽しい

2020-03-13

anond:20200313114526

嘘乙。一円価格がつくならまだ取引する価値があると思われてるぞ。

サイムチョーカーしてる会社には一円の値段もつかないぞ。

2019-08-18

マスク

クソ暑い日でもマスク付けてる人見かけると、ああやって馬鹿は倒れていくんだなと。

たまにファッションでやってるって言う馬鹿も居るんだが、マスクファッションってな(笑)

口元隠さないと人前に出られないほどブサイクならファッションもクソもなかろ。マスク付けるとイケメンになれるってか。

極めつけは黒いマスクを付けてる男。黒はかっこいいとか言っちゃうんか。

都内行くと結構いるけどな。だせえ。ほとんどが20代前半くらい。だせえ。

マスク付けて、耳にピアス首にチョーカー。だせえ。

2018-02-06

最高かよ

・茶ボブ

・ぶちメガネ

パールチョーカー

Dカップ

灰色ニット

・黒ペンシルスカート

・黒タイツ

・赤ヒール

こういう好みの女性が視界に入ると眠気が一気にふっとぶ

脳みそに血が巡って仕事のやる気がカチあがる

リポデー2本くらい一気飲みしたのと同じくらい集中できる

別にさなくていい、触らなくていい。ただ視界に入っているだけでいい

一緒の空間にいて、自分の視界に入るだけでいい

これで今日もがんばれる

2017-07-27

30才になってしまった。

30才になってしまった。

つくづく思う。若さがもたらすエネルギーはすごい。10代の頃を思い返すと、とても正気だったとは思えない。

誕生日の記念に自分人生ざっと振り返ってみたい。長くなるか、すぐに終るか、それは書いてみないとわからない。

2年前からイーストヴィレッジセントマークスで仲間達とバーをやっている。大抵はヒップホップがかかっている。客層は黒人日本人ヒスパニック

日本酒がメインのバーにするはずだったが、すぐにうやむやになってしまった。夏はフレンチスタイルパナシェがよく売れる。地元の人がこれを読んだら、もう場所特定できてしまうと思う。

大儲けとはいえないが、店はそれなりに繁盛している。僕はほぼ毎日カウンターDJブースにいる。ちなみに趣味ボディビルで、アマチュア大会で2回ほど入賞したことがある。

まさか自分がこんな生活を送るようになるとは思わなかった。中学生の頃は、江戸川乱歩京極夏彦に傾倒していた。将来は図書館司書になるつもりだった。顔は青白く、ひどい猫背だった。ある女性との出会いが僕を大きく変えた。

そうだ、あの子について書こう。

最初彼女と遭遇したのは、高校に入ってまもない頃だった。校庭と校舎をつなぐ階段の途中ですれ違った。彼女ジャージ姿だった。背が高く、涼しげな目が印象的だった。かっこいい人だと思った。一瞬だけ目が合い、僕はあわてて逸らした。

当時の僕は最低だった。勉強も出来ないし、スポーツも苦手。しかクラスではパシリだった。どういう経緯でパシリになったのか、まったく思い出せない。梅雨の訪れのように自然な成り行きだった。

僕をパシリに任命したのはNというクラスメートで、彼は教室内の権力を一手に握っていた。髪を金色に染め、足首に蛇のタトゥーをいれていた。15才の僕にとって、蛇のタトゥーはかなりの脅威だった。

休みになると、僕はNを含む数人分のパンジュースを買いに行かされた。金を渡され、学校の近くのコンビニまで走らされる。帰りが遅かったり、品切れだったりすると怒鳴られる。そういう時はヘラヘラ笑いながら謝った。歯向かう勇気はなかった。そんなことをすればさらに面倒なことになるのは目に見えていた。

いじめられていないだけマシだ、パシリに甘んじてるのもひとつ戦略だ、そう自分に言い聞かせていた。

ある日、いつものようにパンジュースを買って裏門から教室に戻ろうとした時、また彼女とすれ違った。相変わらずクールな表情。今度は制服姿だ。ジャージの時より断然かっこいい。ネクタイをゆるく結び、黒いチョーカーをつけていた。目が合う。すぐに逸らす。前と同じだ。

僕はすっかり彼女に魅了されてしまった。教室に戻るのが遅れて、Nに尻を蹴られた。いつも通りヘラヘラ笑いながら謝った。

それから広場廊下で何度か彼女を見かけた。一人だったり、何人かと一緒だったりした。彼女は常にクールだった。それにどんどん美しくなっていくようだった。どうしても視線が吸い寄せられてしまう。そのくせ目が合いそうになると、僕はすぐに逸らした。

彼女のことをもっと知りたいと思った。気を抜くとすぐに彼女のことが頭に浮かんだ。できれば話してみたい。でも僕ごときにそんな資格は無い。きっと冷たくあしらわれて終わりだろう。遠くから眺めているのがちょうどいい気がした。

なんだか出来損ないの私小説みたいになってきた。こんなことが書きたかったんだっけ? まぁいいか。もう少し続けてみよう。

30才になった今、少年時代気持ちを思い返すのはとてもむずかしい。あの頃は恋と憧れの区別もついていなかった。おまけに僕は根っからの小心者だった。彼女の目を見つめ返す勇気もなかった。世界は恐怖に満ちていた。蛇のタトゥーが恐怖のシンボルだった。

1学期の最後の日に転機が訪れた。大げさじゃなく、あれが人生の転機だった。

よく晴れた日の朝。バスターミナルに夏の光が溢れていた。まぶしくて時刻表文字が見えなかった。僕はいものように通学のために市営バスに乗り、2人掛けのシートに座った。本当は電車の方が早いのだが、僕は満員電車が嫌いだった。それにバスなら座れるし、仮眠も取れる。僕は窓に頭をあずけて目を閉じた。

発車する寸前に誰かが隣に座った。僕は目を閉じたまま腰をずらしてスペースを空けた。香水匂いが鼻をくすぐった。

ふと隣を見ると、彼女が座っていた。目が合った。今度は逸らすことができなかった。彼女がにっこり微笑んだのだ。彼女は気さくに話しかけてきた。

校内でよく僕のことを見かけると彼女は言った。その時の驚きをどう表現すればいいだろう。うまく言葉にできない

さら彼女は僕の頭を指して「髪切ればいいのに」と言った。たしかに僕の髪は無造作だった。でもそんなに長いわけでもなかった。わけがからなかった。彼女が僕の髪型を気にかけるなんて。

彼女ひとつ上の2年生だった。ふだんは電車で通学しているが、初めてバスに乗ってみたという。色々なことを話した。幸福なひとときだった。なぜだろう、初めて喋るのに僕はとてもリラックスしていた。きっと彼女のおかげだと思う。人を安心させる力があるのだ。

車窓から見える景色がいつもと違った。こんなにきれいな街並みは見たことが無かった。行き先を間違えたのだろうか。ふたりであてのない旅に出るのか。落ち着け。そんなはずはない。もういちど景色確認してみる。いつもの道だ。たまに彼女の肘が僕の脇腹に触れた。スカートから伸びるすらりとした足が目の前にあった。目眩がした。

特に印象に残っているのは、彼女小学生の時に"あること"で日本一になったという話だ。でもそれが何なのか、頑なに言おうとしないのだ。絶対に笑うから教えたくないという。それでも僕が粘り続けると、ようやく白状した。それは「一輪車」だった。

一輪車駅伝全国大会というものがあり、彼女ジュニアの部で最終走者を務めた。その時に日本一になったらしい。僕はそんな競技があることすら知らなかった。

まり想定外だったので、どう反応すればいいかからなかった。でもこれだけは言える。彼女が恥ずかしそうに「一輪車」とつぶやき、はにかんだ瞬間、僕は本当に恋に落ちた。

彼女一輪車燃え尽きて、中学から一切スポーツをやらなくなった。部活に入らないのも体育を休みがちなのも、すべて「一輪車燃え尽きたから」。ずいぶん勝手理屈だ。なんだか笑えた。そんなことを真顔で語る彼女がたまらなくチャーミングに見えた。だいぶイメージが変わった。

会話が途切れると彼女はバッグからイヤホンを取り出して、片方を自分の耳に差し、もう片方を僕の耳に差した。ヒップホップが流れてきた。ジェイZだった。いちばん好きなアーティストだと教えてくれた。

僕はジェイZを知らなかった。そもそもヒップホップをあまりいたことがなかった。素晴らしいと思った。リリックなんてひとつもわからなかったが、極上のラブソングだった。本当はドラッグの売人についてラップしていたのかもしれない。でも僕にとってはラブソングだった。

あの日バスは僕を新しい世界へと導く特別乗り物だった。バスを降りて、校門で彼女と手を振って別れた瞬間から、あらゆる景色が違って見えた。すべてが輝いていた。空は広くなり、緑は深さを増していた。

次に彼女と目が合った時は必ず微笑み返そう。蛇のタトゥーはただのファッションだ。この世界はちっとも怖い場所じゃない。

新しい世界の始まりは、夏休みの始まりでもあった。僕は16才になった。(14年前の今日だ!)人生が一気に加速した。そう、書きたかったのはここから先の話だ。ようやく佳境に入れそうだ。やっと辿り着いた。

僕は髪を切った。坊主にした。そして体を鍛え始めた。近所の区民センタートレーニングルーム筋トレに励んだ。それから英語勉強に没頭した。図書館自習室で閉館まで英語と格闘した。単語熟語文法、構文、長文読解。最初暗号のように見えていた文字の羅列が、だんだん意味を紡ぐようになっていった。

英語筋トレ。なぜこの2つに邁進したのか。理由は至ってシンプルだ。ジェイZになろうと思ったのだ。彼女いちばん好きなジェイZだ。

①僕がジェイZになる

彼女は僕に夢中になる

ふたりはつきあい始める。

完璧シナリオだ。僕はこの計画に一片の疑いも抱かなかった。

できれば夏休みの間にジェイZに変身したかったが、さすがにそれは現実的では無かった。でもとにかくやれるところまでやろうと思った。僕は筋トレ英語に励み、ジェイZの曲を聴きまくり、真似しまくった。日差しの強い日には近所の川べりで体を焼いた。

夏休みが終わった時、僕の見た目はジェイZにはほど遠かった。当然だ。そう簡単に変われるわけがない。日焼けして、少しだけ健康的になっただけだった。でも内面は違った。ヒップホップマインド根付いていた。誇りがあり、野心があった。闘争心に溢れていた。

僕はパシリを断った。特に勇気を振り絞ったという感覚もない。単純に時間がもったいなかった。昼休み英文リーディングに充てたかった。誰かのパンジュースを買いに行ってる暇はない。

パシリを断ると、彼らは一瞬どよめいた。こいつマジかよ、という顔をした。Nが笑いながら尻を蹴ってきたので、笑いながら蹴り返した。教室全体がざわついた。Nはそこで引き下がった。

それからしばらくの間、 嫌がらせが続いた。机や椅子が倒された。黒板には僕を揶揄する言葉が書かれた。でも相手にしている暇はなかった。早くジェイZにならなければ。僕は黙って机を立て直し、Nをにらみつけながら微笑んで見せた。Nの表情にわずかな怯えが走るのを僕は見逃さなかった。

筋トレ英語ラップ筋トレ英語ラップ。その繰り返しだった。僕は少しずつ、でも着実に変わっていった。あの日からいちども彼女と会っていなかった。校内でも見かけなかった。でも焦ってはいけない。どうせ会うなら完全にジェイZになってからの方が良い。

そんなある日、柔道の授業でNと乱取りをすることになった。たまたま順番が当たってしまったのだ。組み合ってすぐにわかった。こいつは全然強くない。いつも余裕ぶった笑みを浮かべてるが、体はペラペラだ。とんだハッタリ野郎だ。絶対に勝てる。

Nが薄ら笑いを浮かべながら、足でドンと床を踏んで挑発してきた。腹の底から猛烈な怒りがこみ上げてきた。なぜこんなやつのパシリをしていたのだろう。さっさとぶちのめすべきではなかったのか?

僕はNを払い腰で倒して、裸締めにした。Nはすぐにタップしたらしいが、僕はまるで気付かなかった。先生があわてて引き離した。Nは気絶しかけていた。僕は先生にこっぴどく叱られたが、その日から誰も嫌がらせをしなくなった。勝ったのだ。

でも連戦連勝というわけにはいかない。ヒップホップ神様残酷だ。僕は恋に敗れた。いや、勝負すら出来なかった。なんと彼女夏休みの間に引っ越していたのだ。僕はそれをずいぶんあとになってから知った。

彼女とは二度と会えなかった。筋肉英語ヒップホップけが残った。なんのための努力だったんだろう。せっかく坊主にして、体つきも変わってきたというのに。仮装パーティーで会場を間違えた男みたいだ。マヌケ過ぎる。しかし、そんなマヌケ彷徨の果てに今の僕がいる。

高校卒業して、さら英語を極めるために外語大に入った。それからNY留学して、今の仕事仲間と知り合い、色々あって現在に至る。仲間達はみんなヒップホップを愛している。それだけが共通点だ。すべてのスタートあの日バスの中にある。

ずいぶん長くなってしまった。まさかこんな長文になるとは思わなかった。そろそろ止めよう。

僕は今でも週に3回は筋トレをしている。当時よりずっと効果的なトレーニング方法も身に付けた。知識も格段に増えた。でも本当に必要なのは、あの頃のような闇雲な熱意だ。

30才になってしまった。

つくづく思う。若さがもたらすエネルギーはすごい。10代の頃を思い返すと、とても正気だったとは思えない。

2016-09-19

フェチ系の即売会に行ってきた


先日、初めてフェチ系グッズの即売会に行ってきた。

大した話じゃないんで身内向けのチラ裏とでも思ってほしい。

今回は首輪などのグッズの展示・即売会に行ってきた。

直視するのが恥ずかしくて調べきれてなかったけど、

当日は緊縛ショーやワークショップも開かれていたらしい。

どのイベントなのかはまぁいろいろ調べてみてほしい。

私自フェチ系グッズへの関心はたぶん人並み。

「ナナとカヲル」を読んで一度くらいならと思うくらいのM寄りで、

ケラ読者が好きそうな世界観ファッション可愛いと思う。

ぼんやりとそういう憧れはあるけれど調べるとっかかりがないタイプ

同人誌即売会ならともかく、こういうのに参加するのは初めてだし、

おもしろみのある服も綺麗な服も持たない喪女が行ったら浮くんじゃないかとヒヤヒヤした。

直前まで迷っていたものの、付いてきてくれる人が捕まったので行くことにした。


会場は中心部をはずれた駅近くの撮影スタジオ

周りに看板なぞあるわけもなく、静かな住宅街倉庫みたいな場所だった。

本当にやっているのだろうか不安になりながら受付らしき人に入場料を払い会場へ。

会場は思った通りそこまで狭くなくて、だいたい同人誌即売会イメージまんまだった。

ただスタジオだけあってところどころ雰囲気のあるつくりが見える。

美女腰掛けそうな絵になるソファ、何かを吊ると思しき一角など。

私がコスプレイヤーだったらさぞ興奮したと思う。

地下の部屋から数階のフロアで何部屋かにまたがって展示されており、

だいたい1部屋2~7くらいの展示だったと思う。

最初に入ったブース首輪、と言ってもチョーカーのようなものも多く、

鎖が付いてたりする「いかにも」なものは一部であった。

思ったよりは気軽に使えそうなカラフルもの、細めなもの、鍵付きのもの

これらがすべて人の意思制御するために存在すると思うと圧巻だ。

日常生活では着ないような服をまとい、

「私はあなたに従う存在です」

という意思表示をするのはたしかに少し歪な形をしていて、セクシーだと思う。

会場をざっと見た感じ、男女比は1対1くらい。

時間ほど滞在してないの実際のところはわからない。

ちなみに終盤行われた緊縛ショーは女性比率が高かったらしい。

特にカップル男性が目立つということもなく、

ざっくりケラ系女子と一人で来たおっさんといった印象。

女性黒髪ぱっつん姫カットビビッドな髪色のお姉ちゃんが多い。

みんなそれぞれに好きな格好をしているので、

喪女から浮いちゃうよ~~><といった心配はあまりいらなかった。

(売る側も露出度の高い服や普段着などそれぞれ)

そこで初めて実在ラバースーツというものを見かけた。

そこまで興味はなかったものの、実際に試着できるというので着てみることにした。

ちなみにラバーという存在を知ったのはつい最近のこと。

フォロイーのフォロイーの写真で見かけて面白いな、と思っていたくらいの認知度だった。

フェティッシュな「ジャンル」として認識したのはこのイベント終了後になる。

ぴちぴちした薄いマットみたいな服をハンガーから降ろして更衣室へ。

今回は全身黒人間みたいなスーツではなく、ワンピース型のドレスにした。

販売側の女性が着せてくれたが、まぁ想像通り吸い付く吸い付く。1人だったら無理だろうなあ。

普段の服のサイズを試着して、思ったよりはすんなり入った。

そのよくわからないびろびろした更衣は、身に着けると

少しひんやりしていて、全身に吸着する感じがあって心地よかった。

鏡で見るとテカテカしていて、アメコミか何かのヒーロースーツを思い出した。

続けて他の試着を進められて、今度はコルセット内蔵のものを着てみる。

ここでは普段の服よりひとまわり小さいサイズを進められ、そちらを着ることになった。

女性二人係で後ろのファスナーを上げると、先ほどよりもぎゅうぎゅうに全身が締め付けられた。

少し苦しいけどさっきよりも密着感がすごい。

鏡でみてみると、締め上げられた腰のくびれが強調され、胸元が際立っていた。

腰~胸元にかけてが立体的な構造になっており、寄せてあげて効果がすごい。

下半身デブも相まって腹部のひょうたんラインが強く主張していた。

たぶんサービスだろうけど、表面の質感をテカテカにするジェル?を縫ってもらうとなおすごい。

鏡の中の私は、ボディコンのおねーちゃんみたいな身体をしていて質感まで変わってしまった。

ひとのからだというものは、こうも簡単に形を変えてしまものなんだ。

眼で実感して肌で納得させられる屈服感に支配されるのがどきどきしたし、なんだか面白かった。

書き忘れていたが、脱ぐとき解放感もすごく気持ちいい。

ああこのエロティックな質感と感触解放感にやられるんだなと納得するしかなかった。

気付けば即売会ならではの価格販売する方の感じの良さ、

体型補正のパワーに惹かれてお買い上げまでするとは思ってなかったけどさ。

あれから改めて着てみてお札挟んで自撮り撮って遊んだ

べたべた腰回り触ってみたりしてとっても楽しかったけどさー。

まさかこんなことになるとは思ってもみなくて会場を去った後もしばらく放心していた。

いやあまぁ、楽しいからいいんだけど、なんだか何か一線を越えてしまった気もする……。

よくわからないどきどきに、今も胸が締め付けられている。

この気持ちは変かな。

2016-02-13

Qでミサトがついたある嘘と、新世代の思慮不足

コメントありがとうございます(元記事コメント

774さんの意見/主張をざっくりと整理しま

新世代の人々の前に広がった風景(サード後)は、悲惨ものであった

・彼らはそれに触れるうちに慣れてしまった

世界が滅ぶかどうかという危機的状況に置かれている彼らは一個人の生死を優先することができない

シンジ新世代の間にはその点に関し齟齬がある

洗脳猟奇殺人事件と同じく、誰を憎んでいいのか分からない

・サード後はサクラシンジに対し複雑な感情をもって葛藤している

歴史認識(サード、ニアサード)に関して、新世代とシンジの間で相違がある

新世代にとって、シンクロ率とは憎悪/恐怖の対象である

・そのため、サクラ純粋シンクロ率0を喜んでいた

シンジが起こしたサードのせいで、新世代の平穏生活は奪われた

他人を思いやれるほど平和な状況ではない、むしろ十分な対応している

・「怒りと悲しみの累積」をそれぞれが抱えている

・それゆえ、悪意はないにせよ各種の言動に繋がった

シンジ可哀想だが、未来を壊された新世代も同様に可哀想

大体こんな感じですが、もう少し要約したいと思います

<1>

新世代には明るい未来が広がっていたが、サードインパクトによってそれは全て壊されてしまった。サードインパクト後、凄惨風景が彼らの目前には広がり、悲惨暮らしを強いられた。サード(ニアサー関係)を起こしたのは碇シンジであり、新世代は彼に対し複雑な感情を持っている。特にサクラエヴァ搭乗者としてのシンジの側面も兄から教えられているために、余計に葛藤している。

<2>

サードインパクト後、生き残ることで精一杯であった彼らは悲惨暮らしを過ごす中で、人が死ぬことは日常茶飯事になり慣れてしまった。そして、危機的状況の中では人類の存続が最優先であり、シンジ一個人の希望を優先することはできない。この点に関し、シンジ新世代の間で齟齬が生じている。また歴史認識、すなわち「世界はなぜ壊滅的な状況になったのか」という史実に関しても情報錯綜しており、新世代は誰を憎んでいいのか分からない。

<3>

新世代にとって、「シンクロ率」とは憎悪/恐怖の対象であり、サクラ発言純粋な喜びから出たものである他人を思いやれるほど平和な状況ではない上に、各人が「怒りと悲しみの累積」を抱えている。それゆえ、新世代にとって複雑な感情から各種の言動に繋がってしまった。世界崩壊犯人扱いされたシンジ可哀想だが、未来ある人生を壊滅させられた新世代も同時に可哀想存在であり、ヴィレの中に悪者はいない。



まず押さえておきたいポイントですが、肝要なのはサードインパクトです。「破」のラストでは、アスカ精神汚染隔離中、マリと弐号機は戦闘不能に陥り、綾波故障明けの零号機での戦闘を試みるもゼルエルに飲み込まれしまい、残っているエヴァは初号機のみです。

シンジがあのまま残り、何もしなかったと仮定しましょう。そうすると、自ずと零号機と同化したゼルエルは地下のリリス+槍と共鳴を果たし、サードインパクトが起こります。これは旧劇における最後インパクト(初号機+リリス+槍)と同じであり、ほぼ人類生存は期待できません。

すなわち、シンジ勝手な行動を取ろうと取らまいと世界の壊滅は決定的だったわけです。まずこの点が重要。「シンジ勝手な行動を取ったために」世界が壊滅したわけではなく、あの状況においてはシンジの動きに関わらず世界は確実に壊滅します。ダミープラグ処遇を巡ってシンジ追放した時点で、世界の壊滅はほぼ決定的だったのです。これらの事をミサトたちは目前にし、自分たちでは解決不可能問題のを一人の少年に託したはずです。責任転嫁も甚だしい。

そのため、新世代の未来は元々明るくありません。それに加え、戦闘が続き疎開が相次いでいたサード前から推察しても明るいものではありません。戦闘爆弾に見知らぬロボットによる迎撃ドンパチ騒ぎ。当時から元々平和ではなく、明るい未来/今と同じくらいの幸せは元々存在していません。

そうなると、次に問題となるのは「誰が世界を滅茶苦茶にしたか」という史実です。14年間何があったかは分かっていません。しかし、前述のとおり、ミサトたちは一連の内容を把握していますシンジ追放、そして再び手に負えなくなったら都合よく再利用しかも、「自分自身のために!」と応援とまきた。自分たち範疇を超えた問題を一人の少年に託しておいた、これは致し方ありません。初号機に乗れるシンジしか解決できぬ問題ですからしかし、新世代はなぜこの史実を正確に把握していなかったのでしょうか。青葉がビデオも取っていたのに。情報錯綜は当然あるでしょうが凄惨暮らしを強いられたのであるならば、その犯人が知りたいというのは最もです。

14年間の内容は分かっていませんので、ある程度の推察も含みますが、おそらくミサトたちは組織を作るために嘘を伝えました。まさか事もあろうに世界を再建しようとしている幹部たちが、実はこの凄惨な状況を招いたサードインパクト自分たちの力では解決できず、一人の少年に託した上に、失敗に終わった。などという情報を流せば、組織の混乱/疑心は図りかねません。

そのため、「サードインパクト碇シンジによって引き起こされたものであり、自分たちNERVに騙されていた」という主旨の内容を伝えたはずです。そうすれば、ヴィレの総括はしやすくなります嘘も方便というやつですね。その結果、ミサトは建前上シンジに冷たくしなくてはならなかった。オペレーター全員がいる戦闘室ではハッキリと冷たい目線/口調で述べたのに対し、サクラのみが同行した応接間では俯き「もうレイはいないのよ…」と寂しげに呟くだけでした。その後、マーク9の突入時にもサクラがいたために、「身元は私達で管理します、ここにいなさい…!」と言うしかなかったのです。本音はその後のDSSチョーカーの震えに現れている通りであり、シンジ組織統括の大義名分として利用したことへの罪悪感と、そこから生じたシンジの命だけは守りたいというアンビバレント感情の現れです。

新世代には嘘の史実が伝えられました。「碇シンジが君たちの世界をぶっ壊した張本人である」といった旨を教えられたために、たらこ唇は苦い顔をしサクラは憤りを顕わにしました。シンジ新世代の間で、サードインパクト史実に対する認識が異なっているのはミサトの嘘のためです。この齟齬によって、彼らはシンジに対し憎悪/複雑な葛藤を抱くしかなかったのです。旧世代リアクションが異なるのも、嘘があったためと考えると納得いきますね。

彼ら新世代にとっては「自分たち幸せ未来を吹き飛ばしたのは碇シンジである」という史実がありますが、軍人としては問題を分けて考えるべきではありませんか。軍に身を置くのならば、職責と史実は分けて考えるべきです。アメリカ原爆を落とされたからといって、共同戦線を張る際に感情を表に出すなどあってはなりません。さらに言うと、サクラが本当に「サードを繰り返したくない」と考えているのであれば、なおさら自分感情は胸に秘め、”危険対象であるシンジには慎重な扱いが妥当です。シンジ新世代にとって大型地雷みたいなもんで、どこを歩くと爆発してしまうかということには慎重になるべきです。危機的状況が続いて精神的に疲労していたとしても、ここは慎重にならざるを得ません。シンジを最も危険対象として認識しているのであれば尚更、軽はずみな言動は避けるべきです。

さて、シンジはその前のシーンで自己アイデンティティを支えていたエヴァ(「あなたはもう何もしないで」)を奪われ、自己が安定していない心理状況です。774さんのおっしゃるとおり、確かにここのサクラ発言;「シンクロ率は0です。良かった」には曇りがありません。純粋に喜んでいますしかし、前述のとおり、ここは大変に慎重ならざる得ない場面であります。トウジからエヴァ搭乗者であったことをサクラは知っていたはずです、それならばシンジの大変さ/苦労も伝わっているはず。そうであるならば、シンジの拠り所であったエヴァに関する言及は非常に繊細になる必要があります

なぜ、サクラ不用意な発言をしてしまたか。それは、ミサトがここでもう1点嘘を付いていたからです。新世代に伝えられていた2つ目の嘘は、「シンクロ率危険指標である」ということです。サード前はエヴァ搭乗者のポテンシャルを図るポジティブ指標でした。しかし、サードを起こしたのはエヴァエヴァの搭乗者にはある一定シンクロ率必要、そしてシンクロ率危険という考えに至ります。サードを起こしたエヴァに乗るためには碇シンジシンクロ率必要であり、それさえ無ければ金輪際インパクトは起きないと伝えられていたと推察します。ある程度は新世代の思い込みもあります。そのために、「シンクロ率0で良かった」というサクラ不用意な発言に繋がってしまったと考えられます


さて、ここまでの内容を振り返っても、サクラを筆頭に新世代が迂闊であり、配慮に欠けている自己中心的な人物であるという自分結論は変わりません。彼らの苦しみを考慮していなかったのは事実ですが、それらは軍事的な職責とは関係してはいけません。広島/長崎原爆を落とされたからといって、いつまでもアメリカを憎んでいても仕方ありませんし、感情的には理解できても意味のない行動です。ましてや彼女らは軍人マヤさんなんて吹っ切れてビシビシ動いてるじゃないですか、あれもシンジやサードで亡くなった人への贖罪の一つですよ。

もう一つ、彼らが迂闊で自己中心的だというのは、ミサトたちの話を信じこんでしまっている点です。本当にシンジがサードの犯人であるのか、本当に敵であるのか、危険存在であるのか、といったことに思慮を巡らせず、自分たちの都合のいいように解釈し、シンジ原発のような危険物とみなす。悲惨現実は確かに目前にありましたが、そこに思考責任転嫁をするのは納得できません。旧世代、青葉や伊吹日向は度重なる戦闘オペレーションを繰り返して精神がすり減る中でも、自分たちで思慮していました。「ダミープラグは仕方ない措置だった」「そうじゃなきゃ君が死んでいた」と、目前にしたシンジの心情にも折り合いをつけながら分析して答えています。旧世代の行動は利他的ですよね。新世代の彼女から稚拙さが拭えません。感情論支配されている軍人は、利己的/幼稚と捉えられても致し方ないと思われます

また、新世代たちに同情的な目線を向ける必要がなぜあるのでしょうか。そこがよくわかりません。「新世代もいろいろあって辛いんだよ!!だからシンジに気配りできなく当然!!」なんて論理は通りません。彼女たちの先には幸せ未来が広がっていて、なおかつそれをシンジに壊されたと仮定しても、彼女たちに世代的な苦しみへの慮りを要求するのは些か理解に苦しみますシンジ世界をたった一人で守れと言われた、背負わされた、その上理由もなく突然にそれをヤメロと言われた。エヴァを通じて人間関係を築けたのに、アスカ精神崩壊綾波感情リセットされたTV版以上ですね、精神の乱れ具合は。

それで、ぼくは劇中のゆとり世代に腹は立ちますが、物語としては彼らの成長も一つの展開だと思うんですよ。旧世代新世代も力を合わせてお互いに妥協する点を模索して、やっていくストーリーだと思うんです。世代論にかまけてたり、時代環境のせいにするのではなく、当事者意識をもって問題の解決に(能力差があっても)構成員全員で取り組もうというメッセージだと思うんです。左翼/右翼若者/年配で内ゲバ起こしてる場合じゃないんですよ、今の日本って。GDPは下がり年金受給年齢は上がり、消費も増えない。賃金も上がらない。対立してる場合じゃないんですマジで

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