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はてなキーワード: スタンスとは

2021-03-02

他人二次創作を見るの怖いな

好きな作品ファン創作もされてるAさんが随分前からボリュームのある二次長編を公開してる

Aさんは作品をすごく読み込んでて今まで公表してた短編二次小説も読んで面白く悶えた

そんなAさんの小説なので発表後すぐにブックマークしたけど

Aさんのキャラクターへの解釈は私の解釈微妙に違うので読むのに躊躇って今も手を出せていない

普段二次所詮二次、ガワだけ借りた別キャラに過ぎないってスタンスドライに楽しんでたつもりだったけどガチマリしたらそうはいかないもんだなと感じている

なまじ完成度が高そうな分だけ読んだ時にダメージがでかくなりそうというか…

CP論争とかリバ拒否で荒れるの今まで理解できなかったけどちょっとわかった

でも公開してるうちにササッと読んじゃおう。いつか(先延ばし

2021-03-01

anond:20210301154240

ヴィーガン的には人工肉(植物由来の代理肉ではなく、生物としては成立していない細胞から作られた動物性の肉)への

スタンスにどういう宗派があるのか気になる。

誰か知ってる増田が居たら教えてほしい。

 

5年後10年後はわからないが、100年後であれば3Dプリント技術などとあわせて生物由来の肉とまず見分けがつかない

人工肉の提供可能になるし、コスト的な面で商業的にもそのほうが主流になるだろう。

生物由来の肉が残ったとしても、現代ジビエ料理のようなブランド価値に頼った商品になると思う。

2021-02-28

anond:20210228231759

横だけど浅いなお前

肉食ってのは環境負荷が大きいからみんなが好きなもの食うってスタンスだとそのうち金持ちしか肉食出来ない社会がくる

まさか畜産環境負荷の大きさ知らずに語ったりしてないだろうな

ヴィーガンってのはそういう観点からも普及するべき優れた思想であり習慣なんだよ

分かる?

はてなの人って弱者理解ある風を装ってるけどさ

性的マイノリティーとか障害者理解あります差別を無くそう!みたいなスタンスの人多いくせに、高卒以下の事見下すよな。

俺が前に書いたホッテントリ入りした文章偏差値38の高卒」って明記したら「高卒とは思えない文章能力の高さ」みたいなレスポンスが何件かあったのを俺は忘れない。

こいつら高卒チンパンジーかなんかだと思ってんのか?

anond:20210227170643

私は二次性愛者(アセクシュアル一種)なので、増田のような異性愛規範擁護者も、「異性愛規範批判」をフィクションに持ち込む人も、等しく対人性愛規範擁護者として軽蔑してますね。

恋愛性愛は異性同士」という規範と同じくらい、「恋愛性愛人間同士」という規範批判して欲しい。

生殖に対する姿勢を明らかにした上で異性愛スタンダードとするなという主張をするならば全く問題ないのだが、してないのにそう言われるとモヤるというか不誠実じゃないかと思ってしま

異性愛規範」と生殖は「無関係」(増田自身が例を挙げているように、人それぞれのスタンスがありうる)のだから、それを表明するのは別に義務ではない。

ただまあ、それとは別に、「生殖に対するスタンスを決めあぐねている人が、その選択から逃げるために異性愛規範批判することで安心を得ている」という事例も少なくはないだろうなとは思う。

増田はその辺を言語が出来てないから、異性愛規範擁護することしか出来ないのだろうな。

なんなら貴方たちがフィクションの中で同性愛を消費するのを合理化する為に反異性愛規範を名乗っているだけなんじゃないのか……と邪推すらしてしまう(性格の悪い人間

まあそういう事例も少なくはないだろうなとは思う。

増田も含めて人類頭が悪いから自分が何を望んでいて、その為には何をしなければならないのかを言語化することが出来ていないのよね。


ちなみに私自身の生殖に対するスタンスは「現象としてはなるようになる。それ自体は善でも悪でもない。それはそうと個人的には人類には繁栄して欲しい」くらいですね。

「じゃあどうやって人類繁栄させるつもりなの? やっぱ異性愛規範必要じゃないの?」という問には、(別に答える義務はないが、答えなければ卑怯というそしりは免れないと思うので、提案という形で答えると、)そろそろ人工子宮実用化されそうなので、そちらで対応可能じゃないかなと思う。

2021-02-26

今度差別について話す増田を見つけたら。

ある表現言動あるいは行動が差別的だと取り上げられたとして、

「して良い差別と悪い差別がある」という立場か否か

確認してから反応することにした今日決めた。

「して良い差別と悪い差別がある」という立場の人と

「すべての差別は悪いことである」という立場の人、あるいは

「して良い差別というのはそもそも差別ではない」という立場の人もいるかもしれないが

そういう異なるスタンスの人たちが差別について話しあっても収拾がつかないことが今日改めて分かった。

思考実験としてはとても興味深かった一方で現実社会を動かすための議論でこうなったら何も進まないだろうなとも思った。

皆さん良い週末を。

anond:20210226151824

環境が満足の行く水準に整うまでは言いたい放題でもいいだろ!ってスタンスの人がおりゅから

男性ってなんで結託しないの?

Twitter上の男性は、何故弱者男性の生き辛さについて結託して訴えようとしないんだろう?

女性蔑視差別に関するツイートがされると

大抵「男の方が〜だから辛い」といった反論リプが来る。

辛いなら結託して別の場所で訴えれば良いのに

なぜフェミ側に反論という形で辛さを伝えるだけに止まってるんだろう?

権力側に訴えるのが怖いのか?

それとも「俺達がこういう扱いされて我慢してんだからお前達も我慢しろ」ってスタンスなんだろうか?

理解できない。

2021-02-25

どちらかというと not for me だった『大宇宙ひとりぼっち 40代独身天国

40代独身男のエッセイコミックってあまり見ない気がする(エッセイコミックって大抵は若い女性か子育て中の女性が多いよね)からKindle版を試しに買ってみた。

サンプルで見れるところはカラーだったのが、製品購入後に見れる部分の数ページから先が白黒だったのは、まあいい。

タイトルに「ひとりぼっち」と謳っている割には家族や友人との付き合いが多く見える。

前の職場(?)の飲み会とか大学同窓会かに出席している話すらあり、(そんなの自分は呼ばれたことすらないのに)という嫉妬すら覚える。

「大宇宙ひとりぼっち」は誇大広告だろう。

40代独身天国」と謳っているからには「ときどき辛いこともあるけど、幸せ生き方だぜー」って感じのを期待していたが、

実際は「ときどき楽しいことはあるけど、基本はトホホなことが多い」という印象だった。

何らかのテーマに沿った複数ページにわたるストーリー形式ではなく、1ページ完結の漫画集合体という形式から

オチをつけるためにそういった構成になるのは仕方がないのかもしれないが、やはりここも期待と違っていた。

個々の話を見ると面白いとかあるある共感できるネタもあるのだが、全体のスタンスが気になってどうしても楽しみ切れなった。

anond:20210225162318

自分たちが楽しんできてそれを下の世代にはやらせないほうが不誠実だろ

ゲーム時間睡眠に関しては気になるなら家庭内で決まりを作らせればよい話であって規制する意味はないし死なない程度に何でも夢中になった方がいいと思う

議論はすればいいが規制不要というスタンスを崩すには至ってないな

2021-02-24

ジオOver Quartzerって作品としてズルくね?

先にスタンス書いておくと、俺はあのクソバカ展開でゲラゲラ笑えたし好きだよ。

珍しくBlu-rayまで買った。

あの映画何がズルいって、批判を「そうかもしれないけど、瞬間瞬間を必死に生きてきた結果だからな」って包括してしまえるとこ。

そもそもあの映画メタ的に平成ライダーシリーズの悪いところを肯定してるから、どんな批判も瞬瞬必生で無効化されてしまう。

まあ、だからと言って開き直ってなんでもしていい訳じゃないのは確かだけど。

この4つが欠けてたらボロクソ言って終わりだった気がする。

全部あったから「醜いけどそれでもいいか」って思えてしまった。

そんな肥えた感性は持ってないけど、良くも悪くも唯一無二の映画として自分の中に刻まれてる。

新人がすぐに謝る

「えっ、なんで今謝ったの?」っていうタイミングで謝る若手がよくいる。

男女を問わず新卒1年目とか2年目とかのクチバシの黄色いやつに多い。

 

誰でもやりがちなありふれたミス修正をお願いしたり、

お客様から資料に不備があったから再請求してくれる?」

みたいな当人には落ち度のない指摘に対しても、いちいち謝ってくる。

 

叱責するつもりではないのでこちらのトーンはあくまでもニュートラル

日常事務的手続きとして「これお願いしますー」「あっはいー」くらいでいいのに、「申し訳ありませんでした」とか言われるとモヤモヤする。

そこ引っかからなくていいよ。結果として俺が理不尽なこと言ってるみたいになるからやめてほしい。

 

なぜ彼らはすぐにペコペコ謝るのか。

萎縮しているのだろうか。

それはまあ、ありそうな気がする。慣れない環境で、なんだか怖い見た目のおっさんから何か言われたら、それが何であれ反射的に謝ってしまうかもしれない。シンジくんがアスカから怒られてたようなやつ。

まあ新人さんが最初からまり堂々としててもそれはそれで「この子大丈夫かな?」ってなるし。

単に萎縮しているだけなら心配いかなと思う。

 

俺が心配なのは、訂正や修正を頼まれることがすべて悪だと思っていないか、ということ。

 

少し話はずれるが、近年、批判的な意見はすべて自分に向けられた攻撃と受け取る若者が増えているという。

討論の中でかわされる論点吟味のための正当な批判ですら過剰にネガティヴに受け取る層がいるらしい。単純な誤りの指摘ですら「ディスった」ことになってしまう。SPEED今井絵理子が「批判なき政治を!」とか口走ってぶっ叩かれてたのもおそらくこの文脈批判(=攻撃)だと思う。

手続きとして踏まれるべき批判プロセスは、するほうも別に相手が憎くて批判しているわけではない(必要からそうしている)し、受け取る方も「そう言われりゃそうだ」とか「いやそのご指摘はあたらない」とニュートラルに反応すればいいものであって、けなされたと受け取るのは筋違いである

 

しかしたら、すぐに謝る新人心理はこれに近いのではないか

 

手続きとして必要から事務的に頼んでいるだけの訂正や修正の依頼ですら彼らは理不尽クレームのように受け取って、「自分の落ち度を責められている。とにかく謝らなければ」と思っているのではないか、という疑念がぬぐえない。

裏返せば、「間違ってたくらいで訂正を頼んでくるなんてひどい」と思ってはいいか

いや、理屈むちゃくちゃだけどありうるでしょ。

批判的な指摘はすべて攻撃とみなす人たちだよ?

修正や訂正の指摘を攻撃とみなしててもおかしくなくない? 百歩譲って「攻撃」とはみなしていなくても「叱責された」と受け取る人はいてもおかしくない気がする。

怒ってもいないのに怒ってることにされちゃかなわんのよね。

訂正や修正は、それをすることで成果物品質が間違いなく一歩向上するのだからポジティブなこととして歓迎してほしいのよね。

プログラムバグも、出せば出すほどプログラム品質が上がる。なので組んだ人間としてはチェックをする人になるべくたくさんのバグを見つけてほしいと思ってる。バグ入りプログラムを組んでしまうのは落ち度だけど、そのバグを見つけて潰すのは喜ばしいことなのだ。

 

もっとも、「訂正=悪」みたいな馬鹿げたスタンスだったとしても、1年もすればなんとなく仕事の進め方を学び取って、必要もないところで謝るようなことはだんだんしなくなっていくんだけどね。

 

anond:20210223214109

2021-02-23

anond:20210223122626

ワークショップってのは普段職場でならあなたと同じような指摘で激詰めされるような意見無責任に出していいんだよ。よく言うと思考くびきを外す練習をする場で、悪く言うとただの息抜きだよ。そんな短時間リアリティのあるアイデアなんか出て来ないし、講師もお遊びだってわかってやってるよ。民間の人も初めてそう言うワークショップに参加した時は肩肘張ってあなたみたいなスタンス議論するけど、何回か出ているうちに感覚が分かってくるんだよ。

2021-02-22

anond:20210222185523

別にそんなスタンスの人ばかりではなかろうもん。

フェミニストに知ってほしい性差

 フェミニストに知ってほしい性差とは、結局人間の知能においては男女差が無いということである。その事実は、恐らくフェミニストにおいては自明ではない。知能は一方の性に偏っており、そのギャップにおいて一方の性が苦しめられている――それが恐らく多くのフェミニスト諸氏における認識だろうと思う。そして、男女同権的な、つまりフェミニスティックな見解をここで披瀝させてもらうならば、そのような理解には誤りがある。男女に知能差は無いのである


 例えば、権力者失言によって多くの女性が憤っている。この失言とは、男性女性には「負の性差」があるという主旨の発言で、正直なところ憤るのも無理はない。

 多くの女性が、権力者失言によって、男性のものに対する包括的な不信感を抱いたことと思う。男性ジェンダーについてあまりにも無知ではないか? 男性には想像力理解力の双方が致命的に欠如しているのではないか? ジェンダーレス社会を目指すにおいて、あまりにも男性の抱えている障壁は多すぎるのではないか? と。

 とは言え、繰り返すように男性女性との知能差というもの存在していない。男女における知的性差というもの存在していない。男性女性も、基本的に与えられている知性や想像力理解力は平等で、根本的には偏りは存在していないのである

 それにも関わらず、男性権力者から性差別的な発言が出るのは何故だろう? と考える人も多いと思う。

 そのように事実現実とのギャップが生まれ理由は、一言で表すならば「異なるアスペクトの表出」である

 つまり人間は多くの場合、男女を問わず認識盲点を抱えているということなである。誰しもに盲点存在しており、誰しもがその盲点に基づいて、想像力の無さを他者へと押し付け他者を貶め、他者不快な思いをさせているのである。結局のところ、権力者不快発言想像力の欠如とも取れる発言は、誰もが抱えるその盲点に基づいた発言なのだ。そのような盲点は個々の人間において多種多様である。よって、たまたまその権力者盲点が、ジェンダー意識において存在していたということなのだ。それが、たまたま表出したに過ぎず、つまり想像力の欠如が「異なるアスペクトの表出」として現れたに過ぎないということなである

 翻って言えば、想像力の欠如は権力者だけの問題でもなければ、男性だけの問題ではない。我々は常に想像力の欠如を抱えている。そこに男女差は無い。想像力の欠如は誰しもに存在しているのだ。その想像力の欠如に基づいて、男女問わず世間においては誰かが不快な思いをしているのである。繰り返し申し上げるように、そのような不快感には男女の区別はない。誰もが加害者でありうるし、誰もが被害者になり得るのである

 何故なら、男女において認識能力知的能力性差は無いかである。そこに性差が無いということは、男女の持つ想像力理解力にも同じく差はないということなである

 つまり権力者にしたところで、男性にしたところで、女性にしたところで、同様に想像力は欠如しているのである


 勿論、フェミニストにおいてこのような認識が為されていないのは了解している。フェミニストにおいては、男女においては明らかに理解力と想像力に差があり、一方の性においてそれが充足しているにも関わらず、他方の側にはそれが欠如していて、そのギャップにおいて苦しみが生まれていると認識されている場合が多い。無論そのような見解は誤りである社会的なスタンスの違いが、身体的な知能差を越えて、一方の性に想像力の欠如や理解力の欠落を生んでいるのだ、とやや穏健に述べるフェミニストもいるだろうが、そのような見解からも、同様に正確さが欠けていると言える。「社会的なスタンスの違いが『男性に』想像力の欠如を生んでいる」のではない。正確に言えば、「社会的なスタンスの違いが『男女問わず想像力の欠如を生んでいる」のだ。そこには、性差は無い。誰しもが無知であり想像力を欠いているに過ぎない。そのような事実を我々は共有しなければならない。

 ここで申し上げたいのは、想像力の欠如を男性問題へと押し付けるのは止めて欲しいということである

 それは女性問題でもあると同時に、人類全体が抱えている病なのだ権力者ジェンダー意識盲点を抱えているのと同様の意味で――同程度に致命的な意味で――我々には無数の盲点存在しているのである。今回問題になったジェンダー意識における想像力理解力の欠如は、結局のところ我々が抱える多くの無理解想像力の欠如における一側面にしか過ぎず、同様の無理解想像力の欠如がまるで大海のように我々を覆っているのである

 男女において知能差が存在しないということは、概ね人類は男女問わず同根の問題を抱えているということなである。そしてその問題こそが、この場合想像力の無さなのだ。一方の側にの想像力の欠如があるという見解は、間違いである。双方に想像力の欠如があるのである

 そのことを無視して、一方の性を糾弾することは問題である。それこそ想像力の欠如であると言ってよい。


 また、人は一方の性を「知性に欠ける」と称することで、逆説的に自身の属する性をも毀損することになる。何故ならば、知能に性差は無いかであるフェミニストが一方の性に知性の欠如を認めるのであれば、公平に言って、同程度にもう一方の性にも知性は欠如しているのである。一方の性にの盲点があるわけはなく、双方の性に盲点存在しており、その数は無数なのである。つまり、一方の性に対して人が想像力の欠如を宣言するのであれば、ほぼ同等の知能を持つ他方の性もまた、同等の想像力の欠如を持っていると宣言しているに等しいのである。そのため、一方の性に対する糾弾は、逆説的に、あるいは直接的に、他方の性や自身の性に対する毀損となり得る。

 我々はそのことを認識しなければならない。

まんが編集者の嘆きと自戒

※この内容は個人意見です。

 

私はまんがの編集者やってる。

多分そこそこ有名な、作品名言えば幅広い年代の人に通じる本出してる会社

私が担当している作品は「超有名!」って程じゃないかもしれないけど

ファンもいるし、そのジャンル好きな人なら知ってるだろうって作品

 

編集って、多分何やってんだかよくわかんない仕事の上位に入りそうな仕事だと思う。

作家の家に原稿取りに行って「できるまで帰りません!」と居座るとか

完成原稿よんで「没!」とか言ったりするイメージかな。

 

編集スタンス雑誌作家ごとに違う。

まんがの描き方は様々なので、

全部自分ネタ出してきて、描き間違いや矛盾がないか確認するだけ人もいれば

「今回はグループ遊園地に行かせたいんだけど、2人きりにするシチュエーションは何が良いかな?」とか具体的に聞いてくる人もいる。

9割ネタ出し丸投げの人もいる。

丸投げタイプも「じゃ~何しまっしょっか?」と会話をするうちにネタがまとまる人がほとんどだから

完全な編集任せじゃないし、楽しく仕事させて頂いている(と、私は思ってる)。

メインの仕事文字校正とか写植の手配とか広告記事ページを作ったりすること。

あとWEBサイトネット公開用の漫画を整えたり、複製原画作って営業さんに渡したり販促品作ったり。

私は業務時間の8割くらい広告記事販促品作ってる気がする。

 

この仕事をしていて寂しく思う事が一つある。

編集だってまんがが大好きだし、担当作家が大好きだ。

本当に貰った原稿をみて興奮したり爆笑したり泣いたりしたか感想を伝えている。

でもなんか、いつも社交辞令営業だと思われる。

わかるんだ。

私も書店さんから「今回の告知チラシ良いですね」って言われたら社交辞令半分に受け取るから

でも私は本気で作家に「楽しみにしていました」って言ってる。

〆切があるからじゃない。雑誌のためじゃない。

私があなた作品を読みたいんだよ。

じゃなきゃ会社で貰える見本単行本とは別に自宅用に、自腹で購入しないって。

在宅仕事用じゃない。好きだから買ったんだ。

いや、わかる。他人に言われた方が嬉しいのすっごいわかる。

作家は悪くない。

ちょっと読者に嫉妬ちゃう私が悪い。

 

でも最近悔しいから、担当作家が他社で描いてるマンガ応援アンケートはがきを送った。

他社の単行本AmazonLOVEコールレビュー書いた(実際すごく面白かったから嘘じゃない)。

これで私も「無名の読者」じゃないか

他社の担当さん、感想伝えてください。アンケートはがきを読むと捗るタイプ作家さんです。

コロナ落ち着いたら友達にも布教します。

 

自社の利益とか無関係に好きなんだ。

今日も、表向きは真面目に数字や読者反応を考えて動ける編集者として応援して、

影ではただの一オタクとして作家応援していきたいと思う。

 

これ以上めんどくさいファンにならないよう、自戒と愛を込めて。

 

P.S すべての作家さんへ。

頼む、よく寝てよく食べて適度に運動してくれ。長生きしてくれ。

無理はしないで欲しいけど、作品もっと読みたい。

私は健康にいいむくみが取れるお茶(My担当作家好きな物)を

季節の折に差し入れするくらいしかできない。

 

この文章を昼休みに書いていたら、ちょうど絵のラフが届いた。

かっわいいー!大好き!!!は~~~幸せ

早くファンに見せたい。むしろ人類に見せたい。仕事頑張ろう!

必読書コピペマジレスしてみる・哲学

日本文学編→anond:20210222080124

追補編→anond:20210218080224

プラトン饗宴

おっさん飲み会真実愛について延々語るだけなので、哲学書の入門編にいいんじゃないかな。楽しそうにしてるおっさんはいいぞ。

アリストテレス詩学

どうしてフィクションで人は感動するかについて述べた本の走りで、後半は散逸しているんだけど、カタルシスについてはなるほどなあ、とは思った。作家になりたいんだったら普通にハリウッドの三幕構成の本を買ったほうがいいかもしれないが、この読書リストを読んでいる人は実用的な知識よりも読んでいて楽しいかどうかを求めている気もする。

アウグスティヌス告白

読もうと思ったまま長い時間が過ぎてしまった本で、まだ読めてない。アウグスティヌス若いころややりたい放題やっていた時期のことも書いてあるらしいので、宗教書として以外にも楽しめるんじゃないだろうか。

マキァベッリ『君主論

塩野七海エッセイですごく推していたから読んでみたけれども、普通に面白い。例えば、中途半端に生かしておくと復讐されるから、いっそとどめを刺しておけ、みたいなことが書いてあって、優しいと人から言われてしま自分には大いに刺激になった。ところで「孫子」もそうだが、戦争政治学について書かれた本はたいてい「そもそも戦争は大悪手で、戦争になる時点で何かやらかしてる」という趣旨言葉があり、全くその通りだと思う。

モア『ユートピア

未読なんだけど、結婚とはある種の契約なんだから、まず処女童貞がお互いに裸を見せ合ってからだ、みたいなディストピア的な描写もあるらしく、ディストピア文学好きの人は楽しめるんじゃないかな。あとは非モテ界隈の人とか。実際、完全な平等社会を目指そうとするとどっかしら歪みが出るもので、それについて考えるのにも使えそう。

デカルト方法序説

自然科学的な考え方、ロジカルシンキングマニュアル。長くないのですぐ読める。得るものがあるかどうかはわからないけど、逆に普段している論理的思考そもそも存在しない時代があったことは、実感しておくと歴史を学ぶ上で面白いかも。

カント純粋理性批判

平凡社の上巻を読んで挫折純粋な理性っていうけれども、ヒトの心にはデフォルト時間とか空間とかの枠組み、基本的概念が組み込まれているよね? 的な話をやたら細かく述べていく内容だったように記憶している。長いので三行でまとめたくなる。

この本に限らず、いくつかの哲学書は「この本さえあればあらゆる哲学的論争をおしまいにできる」「この本からあらゆる結論が導き出せる」的なスタンスで書かれたものが多い印象。

キルケゴール死に至る病

エヴァヲタなら読まなきゃという謎の義務から読んだ本。要は、どうすれば自分を信じることができるか、について語った本であったような気がする。自分は救われないだろうという絶望から、それでも神を信じるという境地に至るまでの道筋を延々と語ったようなものだった、はず。

自分特定信仰を持たないが、どうせ自分なんてと己を見捨てた境地から、まあ自分自分だよね、的な気分に至った経験がある人が読むと楽しめるだろう。

ニーチェ道徳の系譜

善悪の彼岸」と「ツァラトゥストラはかく語りき」なら読んだ覚えが。自分カトリック中高一貫校出身であったせいかキリスト教思想にある欠点を指摘したこの本を面白く読んだ。キリスト教になじみがなくても、たとえば来世があると考えることで現在を生きることがおろそかになるといった指摘は、興味深く読めるんじゃないだろうか。あとは、増田で定期的に出てくるルサンチマンがどうこうとかいう話が好きな人にもおすすめマッチョぶってるところはあるが。

フロイト快感原則彼岸

新潮文庫の「夢判断」「精神分析入門」「トーテムとタブー」「一神教起源」なら読んだ。フロイト自身はヒトの心を脳から探りたかったらしいのだけれど、当時はMRIやら何やらはまだないので対話式の治療法を導入したらしい。

彼の理論は今となってはツッコミどころがたくさんあるのだろうけれど、クラインだとかビオンかについて触れるなら頭に入れておきたいし、心理学特にパーソナリティ障害について読むなら知っておきたい。自分フロイトアドラーよりもユング派だが。

ラカンについては新書を読んだがさすがについて行けなかった。

ブルトンシュルレアリスム宣言

ラブストーリーの「ナジャ」だけ読んだ。謎めいた女のあるある的な話だ。

ウィトゲンシュタイン哲学探求』

論理哲学論考」だけなら読んだ。これもカントみたいに「俺が哲学のくだらない争い全部終わらせてやる」的な立場で書かれている。定理がずらずら並んでいるだけで、余計な表現がなく、簡素

ただ、言語限界について今の人が持っている感覚ってのは大体この時代の人が言っていたことだった気がするし、そういう意味では面白いんじゃないかな。この辺は数学ともかかわっていて、ペアノとかゲーデルとかヒルベルトとかその辺興味があったらいかがでしょう。

ちなみにウィトゲンシュタインポパーとの議論でキレて火かき棒を振り回したヤバいやつだというのは哲学界隈では有名らしい。

レヴィ=ストロース野生の思考

シン・ウルトラマン予告編でちらっと映っていたので読んだらいいかもしれない。

この本そのものは未読で「悲しき熱帯」ともう一冊なんか専門書を読んだことは覚えている。面白かったエピソードの一つは、ある民族身分入れ墨にするんだけど、入れ墨のない人間白人たち)を見て面食らう。要するに身分証明書を持ってないようなものから

定期的に異民族と共に暮らすドキュメンタリーが読みたくなる性分なのだが、それはたぶん、自分のやり方や考え方が絶対じゃないってことをよく教えてくれるからで、これも本を読む効用の一つだろう。趣味なので効用なんて本当はどうでもいいが。

サイードオリエンタリズム

面白い。僕自身スタンスとしては、日本人海外で誤解されていることを批判するんだったら、自分外国に対する偏見無知を減らそうと努力するのが筋だと思っていて、それの理論的な補強をしてくれた本。身近に外国人の多い環境ではないが、すぐに役に立たないからと言って読まないというのはなんか違うんじゃなかろうか。自分イスラーム世界インドについて、どれほどわかっているのだろう?

上田秋成『胆大小心録』

雨月物語しか読んだことがない。「雨月物語はいいぞ。

九鬼周造『「いき」の構造

どっからがいきでどっからが野暮なのか、直方体を使った図があった気がするが忘れた。

柳田國男『木綿以前の事』

遠野物語しか読んだことがないし、それも「マヨヒガ」のことしか覚えていない。

おまけ:いしいひさいち現代思想遭難者たち

自分現代思想に出てくる名前がわからなすぎて最初に読んだ本の一つ。四コマ漫画だがかなり本質をとらえており、いしいひさいち本業は何だったのかよくわからなくなる。素直に笑っておきましょう。勉強ってのは楽しみながらするもんだ。

おまけ2:ローラン・ビネ「言語の第七の機能

上のリストでは省略した20世紀哲学者が実名で登場するミステリなんだけど、フーコーサウナ美青年イチャイチャしたり、七十年代音楽を聞きながら薬をキメたりしているので、現代思想だのポストモダンだのをかじったことがあるならおすすめ。著者がやりたかったのは、たぶん上の世代の脱神話化というか、強すぎる影響の破壊なんだろうけれども、ここも素直に笑っておくのがいい。


以上。

2021-02-21

憎悪クリエイター」です。遊郭タイトル炎上はご迷惑おかけしました。でも、日本人も悪いんですよ

どうも。皆様はじめまして

自分は、副業で「憎悪クリエイター」をしている者です。

具体的にはWEB、紙雑誌ライティング仕事、たまーに版下記事を丸っと任せていただきDTPの真似事や簡単デザイン関係お仕事もしています

簡単に言うと、記事ライターというやつです。特定されないよう文体を変えているので、文章に変なところがあってもご容赦を。(金とるわけでもない文ですし)

だと認識いただければ大丈夫です。

憎悪クリエイター」って何やねん?と思われたでしょうが、先日増田で見かけた単語がいいなあ、と思ったので使わせてもらいました。

簡単に言うと、今回タイトル文に使った「遊郭編のタイトル炎上」だとか、「LGBT問題」だとか、「男女差別問題」だとか、「政治屋への批判」だとか、ジャンルわず、『分断と憎しみを煽る記事』を作っています

ちょっとジャンキーな言い換えをすると、「レスバトルの火種になる記事」のクリエイターです。人と人の憎しみを増幅させることで昼飯を食べています

私を含めた、そういう人達のことを、私は勝手憎悪クリエイター定義させていただきました。

(まあ、皆様なんとなーく、我々の存在を感じ取っていたとは思うのですが…)

貴方イラっとした記事や、ジェンダー問題環境問題とか、正解がないのにも関わらずSNS上での議論が紛糾した問題を思い浮かべてください。

あいうのを煽っているのが私達になります

簡単に言うと、情報をある程度恣意的に切り取り、意図的SNS炎上するように仕向けた記事を沢山書いて出荷しています

何故憎悪クリエイターになったのか

人の憎しみを煽るのが楽しいから…ではありません。

その方が金がいいから…ではありません。

広告代理店に指示されたから…ではありません。

己の政治主張を通すため…でもありません。

私は元々、ペットのお役立ち情報とか、ネコインコ記事をメインに書くためにこの副業を始めました。

しかし、いつの間にかネコちゃんインコ可愛い!という記事よりも、

「アイツがやらかした」だとか「こういう差別問題になっている!」という記事の方の仕事をいただくことが多くなり、段々そちらがメインになりました。

以上です。

要するに、「需要が多かったから」です。

私は過去妊婦問題貧困問題なんかを、さぞ苦しんでいる人々がいるように書きました。

しかしながら、別に私自身は子育てに苦しんでいる人を救済したいとかないですし、逆に苦しめばいいとかもありません。

AT運転ダサいという声が」といった記事を書けば、勝手SNS議論になって盛り上がる、と言えばわかりやすいでしょうか。

炎上したら、しめたものです。閲覧数の多い記事が書ければ、次のお仕事につながるからです。

あと、謝ります

遊郭編についての記事は書いてません。単に興味がある人が多いだろうから適当に使わせていただきました。悪しからず。

まあ遊郭編についても同じことです。自分もああいタイプ記事を作ります動機需要があるからです。

元の漫画だとか、子供教育をこうしたい、とかはありません。結果は求めていません。

ただ燃えることは求めています

例えば我々憎悪クリエイターが「ネトウヨブサヨのここがおかしい!」などという記事を書いたとして、実際に政治主張が左向きや右向きかと言われると違います

憎悪クリエイターの仕組み

第一目標「閲覧数を増やす」→ここで金を産む

第二目標他人リアクションさせる」

これが我々の目的になります

まり、閲覧数そのもの目的なのです。どんな記事だろうと、読んでもらえなければ意味がありません。

誤解されることが多いのですが、第一目標は読まれることです。

別に炎上の結果企業が叩かれようが、世界が正しい方向に向かおうが、政治家が引退しようが、関係ありません。

炎上を目指すのは、炎上すると閲覧数が増えるからです。

偏った報道をして、報道サイドが叩かれるのも思惑の通りです。

人が記事引用してリアクションすると、勝手拡散してくれて結果的第一目標の「閲覧数を増やす」というのが達成される確率が高い。

それだけの話です。リアクションの内容はどうでもいい。賛同でも、否定でもいい。

では何故、「憎悪クリエイト」が多く行われるのか?需要があるからです。

win-winなのです。

どうせ、多くの人は記事の中身まで読みません。勝手タイトルから「こういうことを言おう!」と決めてくれます

最初の方と最後の一文だけ読む人はまだマシな部類です。

不快感とか罪悪感はないの?

あります

憎悪クリエイトを行う時に重要なのは、「なにが嫌なのか理解すること」です。

からこそ私のような人間は多くのコミュニティに参加しています

漫画だのアニメだのゲームだの作品感想を楽しく言う場所だとか、ガールズがちゃんねるしている場所だとか、他にも海外掲示板だとか。一例ですが。

皆様が何を楽しみ、何にイラっとするのか。わからないと正しく憎しみを煽れないので、ちゃんコミュニティに合わせた感性を忘れないようにしています

我々が皆様にわざと勘違いさせていることなのですが、メディア貴方ユーザーと同じようにメディアを閲覧することができ、同じ感情を持つことができます

からこそ、世界から憎悪クリエイターは無くならないのです。

なにが好きなのかわからないと、その好きなものをけなせない。勘所がわからないのです。

論理破綻させ、倫理を捻じ曲げる。上手くそれをやることが憎悪クリエイターの腕の見せ所です。

一般的感性というものはとても大事にしています

憎悪クリエイター」に利用されないためにはどうしたらいいのか?

・最強のA案

「見ない、反応しない」

これが答えです。

憎悪を煽るような記事は見ない、そして「取り上げている対象」を叩かない、「記事のもの」も叩かない。

対象が悪だろうが正義だろうが関係ありません。

例えば森氏の失言問題においては、森氏の記事のものを見ない、森氏の家族陰湿に叩くメディアを見ないということです。

貴方たちが見た時点で我々の実績になりますアクセス数が伸びれば、当然ながら同じような記事を書きます

メディアは人の心がないか加害者家族を追うのではなく、人の心がわかるからこそ加害者家族を追跡するのだということを認識するべきです。

政治税金が絡むので市民監視者になる必要があるというお題目がありますが、そういうお題目を最大限利用するのが我々憎悪クリエイターです。政治だろうが芸能だろうが教育だろうが、同じことです。

閲覧とリアクション。それを得られるならば、できることはやります

例えば児童が読むもの遊郭編とつけるのはいかがなものか、とか。

火種意見がなければ作ります

倫理正義、正しさなどというものは我々にとって利用価値の高い道具です。

とはいえ、皆様には何かを叩く権利があります義務ではありませんが。

犯罪行為や反倫理行為を叩く行為は、運営警察カバーしきれないネットワークにおいては必要暴力機能でしょう。

・B案「好感度の高いものを叩く」

まあ例えば売り出し中の役者漫画アニメでも。

100日後に死ぬ爬虫類の叩きについては、某社のアレとかでご理解されているように、我々職業的憎悪クリエイターからは離れた案件になります

まり、「感情面と経済的合理性から叩く意味がないもの」を叩く行為を行えば、それは我々憎悪クリエイターの手から離れた叩き行為です。

ネット上でものすごく愛されているものを叩いてみてはどうでしょうか?

利害関係的に誰もが損をする。そういう対象を叩けば、最初のうちは我々の意表をつく行為です。叩く対象がなんでもよいのであれば、そちらを推奨します。

憎悪クリエイター利用者は多くの場合、怒りをぶつける相手が欲しいだけです。

憎悪のもの目的であり、その結果としての改善を望んでいる人などほとんどいません。

手段はとっくに目的化しているのだから、良いと思うのですが。

この記事は何を伝えたかったのか?

貴方達が議論している「すぐに解決しない問題」は我々の昼飯代程度の金のために作られた問題だということです。

色んな記事を書いてきました。

女性差別を失くそうという記事フェミニストがウザいという記事ヴィーガンになろうという記事ヴィーガンがウザいという記事ナチスは正しいという記事ナチスにならないためにはどうしたらいいのかという記事

アニメ漫画規制を促す記事漫画アニメーターの保護を訴える記事弱者を守るための記事弱者を利用する記事

全て、憎悪を煽るためです。憎悪構造上、金を産みやすいのです。

巨悪がいて、情報を統制している、などというファンタジー世界存在しません。

貴方達の需要に応え、私達憎悪クリエイターによって安い金で作られているのが貴方達が社会問題命題だと思っていることです。

(あ、でも某広告代理店が「年金受給者」と「若者」の対立を煽ろうとしていたのはガチです。長期目的は知りませんが、かなりの予算が動いていました)

何故憎悪クリエイターが生まれるのか?需要があるからです。貴方達が私達を産んでいるのです。

貴方達は自分スタンスポリシー理解がない人間を叩くことを常に望んでいます

論理破綻を見つけるのが嬉しくてたまらない、知識をひけらしたくてたまらないのが貴方達です。

我々を消す方法は、「見ない、反応しない」です。そして皆様にそれができないのは、私達が一番知っています

私は、少し疲れました。私の言いたいことが皆様に伝わり、この記事が誰にもリアクションされず、誰にも見られなければ私の勝利でしょう。

しかし、私はきっと勝てないでしょう。

以上、高校一年生の男子が書いた日記でした。

20年前の吹奏楽コンクールで何もせず突っ立てた俺が今では家で楽器

20年前、中学2年生のときに参加した秋の吹奏楽コンクール夏休みをつぶして練習をしていた彼女たちを横目に見ながら、ステージの上で俺は何もせずに突っ立っていた。割り当てられた楽器トライアングル特定パートで音を鳴らすだけだった予定だが、誰かのミスで俺の楽器ステージに用意されることなく終わった。別にトライアングルを準備しなかった誰かを怨んじゃいないし、たぶん本当にただのミスだったんだと思う。悪いのは夏休み中に一回も練習に参加しないどころか、辞める意思を伝えなかった俺だと思う。

うちの家族音楽一家だ。俺が小5のときに死んだ父親フルートの奏者で、同期の友人を集めて社会人サークルを作ってときどき演奏会をしていた。姉も姉でピアノが得意でときどき、受験勉強の合間に演奏をしていた。妹もサックスの奏者で運転免許教習のためにと渡した金で自分用のサックスを買ってた。母親別に音楽はしなかったが、彼女たちを育てるのにリソースを費やしていた。そんな家族だったから俺も音楽が好きで、得意できっと才能もあるのだろうと思っていた。

俺が楽器に触っていた一番古い記憶幼稚園のころにピアノを習っていた記憶だ。音大卒業したばかりの若い女性の先生を家に呼んで姉と俺が習っていた。彼女の教え方は結構自由な感じで、俺は楽譜無視して勝手ペダルを押してみたり、習ってもない黒鍵を押して変な音を出したが彼女は「じゃあ、アレンジしてみようか」って言って楽譜の改変を許してくれたし、そんな優しい対応をしてくれる大人の女性に気恥ずかしさを感じた記憶がある。

それに対して母親はどちらかというと教科書的に楽譜を覚えさせようとする人で、幼稚園から帰ってピアノ自主練する時間になるとひたすら楽譜の同じフレーズを繰り返させられた。ちょっとでも間違えると「あと10回繰り返しなさい」という具合。これが原因でピアノが嫌いになってしまって先生を呼んでの個人レッスンも辞めてしまった(辞めた時の具体的な流れはもう覚えていない)。

そんな俺だったが小5のとき父親が死んだ。彼が残したフルートを見て「これを俺も吹けるようになりたい」と思った。そんなことを思いはしたものの、具体的に行動は起こさず、塾やら剣道やら(これも嫌いだった)中学受験に失敗したりしているうちに進学先の中学校に吹奏楽部があることを知ってそこに入部した。思えばこれが間違いだった。

俺の入部した吹奏楽部は俺以外全員女子顧問まさかの俺の父親の知り合いで、そこに男子が参加したものから舞い上がっていたように思う。最初に割り当てられた楽器チューバだった。いわく、低音でバンドの全員を支えろとのこと。チューバ奏者には申し訳ないのだが、これが全く楽しくない。低音を鳴らしても自分が何を演奏しているのか分からない。顧問部員モチベーションをあげるためなのか、自分趣味なのか分からないがみんな知っているポップス歌謡曲演奏させたが、メロディを奏でるメンバーが聞いたことのあるフレーズ演奏しているのに対して低音が演奏している音は一体何の役に立つのか全く分からなかった。定期的に同じ音を鳴らすこの行為になんの意味があるのか分からなかった。ついでに俺は残念ながら肺活量が低くてチューバを満足に吹くことができなかった。その後、顧問命令アルトサックスへ、そして最後コントラバス転向。もはや管楽器ですらなくなり、この辺で完全に俺のやる気は消失して部活をさぼるようになっていた。

で、中学2年生の夏休み。俺は部活に行くと言って家を出てから友達の家へ行って連邦VSジオンで遊んでいたものの、あるタイミング顧問がその友達の家に乗り込んできて俺は拉致されてしまった。与えられた楽器トライアングル夏休み明けのコンクール部員全員で参加して今の3年生を送り出すんだから、お前も参加しろとのこと。無理やりワンフレーズだけのパート練習させられて、そして迎えた本番で事故は起きた。トライアングルが無い。

理由は分からない。楽器を運ぶ担当の1年生からも下に見られていた俺は、楽器の用意をしてもらえなかったのかもしれない。それか、俺が自分責任で運ぶように指示されていたのかもしれない。分からないが、ステージ上で何もせずに突っ立っていた記憶だけは残っている。指揮棒を振る顧問の困った顔、演奏が終わった後でほかの部員から向けられた視線。すべてが苦痛で俺は逃げるように会場を後にした。顧問はさすがに哀れんだのかそれとも呆れたのか、それ以降俺を部活に連れていくことはなくそのまま俺の存在自然消滅した。

そんなことがあって、何年もの月日は経過したが幸いなことに音楽自体を嫌いになることはなかった。どちらかというとDreamcast勢だった俺はクレイジータクシーソニックアドベンチャー洋楽に触れて、バンド存在を知って低音が奏でる面白さをそこで初めて知った。と言って、特に具体的な行動を起こすでもなく大学に行ってからギターヒーローとかドラムマニアときどき遊ぶ程度。あとはオーケストラマーチングジャズなんかをときどき思い出しては聞く程度だった。だけど心の中で、音楽をもう一度やってみたいと思う気持ちだけはちょっとずつ育っていっていた。

結婚して子供もできて、その子供が8か月になったころの2020からコロナの影響を強く感じるようになった。仕事はそれ以前から完全リモートだったので特に支障はなかったのだが、趣味温泉旅行制限されたのはつらい。そんな中でおこもり需要の一つとして注目されたのが楽器だったわけ。俺もその例にもれずヤマハが発売しているヴェノーヴァを購入してみた。生まれて初めて自分お金で買った楽器。これがめちゃくちゃ面白い。

練習はだいたい朝子供保育園に送る前と夕方保育園から帰ったあとの夕食までの時間。だいたいどっちも20分くらいだから1日のうち40分くらい。しか最近寒いから朝の練習はしない日もある。練習と言っても昔のように間違えたフレーズをなんども繰り返すわけじゃない。最初こそ音を鳴らす練習や指の運びの練習はしたけど、一通りそれっぽく音が出せるようになったら後は自由だ。楽譜を買ってきて自分が好きな曲を自分が満足するまで吹けばそれでいい。アニメ特撮が好きなので「ドラえもんのうた」とか「ウルトラマンのうた」とかを一通り吹いて、サビだけ吹けるようにしておしまい最近コンビニで曲ごとに譜面印刷できるので、気になる曲だけ印刷してくれば1枚400円くらいで収まる。飽きたらまた別の曲をやるし、ときどき思い出して前にやった曲を吹いてみて自分の中の変化に目を向けると、ちょっとは上手になったかな?と思って自己満足する。それだけでいい。

子供の時にやっていたバイエルをひたすら反復する練習は何だったのか。中学とき面白さが全く分からなかった低音をひたすら鳴らしていたのは何だったのか。そんなことやる必要なんてなかった。自分が好きな曲を適当に吹いてひとまず満足して、そしてまた戻ってきて高みを目指したり目指さなかったりすればいい。そう言う物だったんだな。

今にして思えば父親が俺に音楽を教えてきたことは無かった。たぶん、彼は今の俺と同じことが分かってて練習強要するんじゃなくてやりたくなったらやればいいくらいのスタンスだったのだと思う。俺もそういう気持ち子供に接して行きたい。

次はスタートゥインクル プリキュアのTwinkle Stars演奏したい。

2021-02-19

anond:20210219214809

高山氏は調整タイプでいようとしてるのか

医者の都合だけじゃ物事は進まないんだ」っていうスタンスでの物言いが多い(曖昧だし虚実がないまぜになってる)

岩田氏は「正しさを最終的に決めるのは個人」と割り切っていて

自分の言ってることも妄信するな」と言いきり、自分のその時その場での判断を断言口調で書く(思い切りが良すぎて慎重な正確さは期待できない)

両者の発言とも「信頼性はそこそこ高い」が、単純に鵜呑みにできないのは明白で、

高山氏の発言政治性を割り引いて読む必要があるし、岩田氏の発言は断言の中から使える情報を取捨選択する必要がある。

ずーっと片方が正しいなんてことにはならないので、岩田氏の「言い方」で内容まで叩く必要はないと思った。

anond:20210219114752

増田紳士に何も見なかったと言うスタンスでいれば時間解決してくれるよ

2021-02-18

anond:20210218174843

そもそも刀剣乱舞は「審神者は沢山おり、審神者の数だけ本丸の形がある」というスタンスなので、どんな形の審神者がお出しされても「このメディアミックスではそういう設定なのね」程度。

今回の騒動刀剣乱舞ユーザーは静観している印象だが、ツイステッドワンダーランドパラレルワールドとして複数存在している設定がないので刀剣乱舞よりは紛糾しやすいのは確か。

2021-02-15

政治家オタ求む

一切党派性に影響されず、公正な目線でわかりやす政治家の業績や特徴を解説してくれるサイトってないのかな

いや、ようするにそれwikipediaじゃん、ってことなんだけど、wikiほど淡々とじゃなくちゃん自分言葉で、

時にユーモアも交えて解説してほしい

ちょっと前に流行った「やる夫で学ぶ○○」みたいな感じで

もしくは、スタンスとしてはアーティスト紹介みたいな感じで

漫画オタが荒木飛呂彦福本伸行について素人に語るような感じで

映画オタがスピルバーグ園子温について素人に語るような感じで

俺たちに、俺たちの選挙区のよく知らない政治家について教えてほしい

もちろん、語り手個人支持政党推しはあっていいけど、あくまでも中立公正な語りで

そんなサイトがあったら課金してでも読みたい

anond:20210214200334

俺は正直、まったくキツいと思わなかったな。増田の読み取り方には大いに頷けるし、共感できるんだけど。

俺のような例の六つ子より一回り先輩のニート(というかニートと呼ばれる年齢も過ぎた)にとっては、結局あいつらのニート感には現実味がない。都合の良いフィクション然としたフィクション、よく出来た小咄でしかない。だからあれでダメージを受けるほどの感受性の器を用意できない。俺にとってはね。

長いことニートしてるとさ、そもそも現実女性コンテンツにしようと思わなくなるんだよ。増田が述べたような、現実人間のままならなさみたいなものへの理解も当然あるし、こんな窮状で自分が誰かを幸せにできるとも思えないから、三次元女性だのアイドルだのというのに例え「ごっこ」であっても恋愛や疑似恋愛のノリで乗っかる気がしなくなるわけ。だから、本職ニートにとって一番共感できるのは、十四松とかカラ松あたりのスタンスなんだよ。野球とかダンディズムみたいな、同一次元人間以外に自分の愛を注ぐ軸となるホビーや思想を持っている。逃げ先と言っても良いが、自分だけの不可侵ユートピアでもある。それがあるから鬱屈せずにいられる。一番ありふれた逃げ先は、アニメゲームだと思うんだけど、そういう生生しいキャラを作らなかったのは制作陣の温情なのかもな。いや作り手自身ダメージを負うのもあるんだろう。まあでもあいつらは結局6人揃って童貞であることに強いコンプレックスを抱いていて、あわよくばの欲望をいつまで経っても捨てられていないからその点で等しく現実味がないんだが。

もちろんいかに達観しようとも人間への興味が失われるわけじゃない、異性への興味や性欲が失われるわけでもない。じゃあどうなるのかというと、結局二次元キャラクターへ愛を注ぐことで、父性愛だか母性愛的なもの精神的充足を得て、ネトゲやら匿名掲示板やらSNSやらで粋がることで社会的欲求を満たし、二次元アダルト創作なんかを利用して肉体的な不満を解消をするの。いや三次AVの利用率がゼロになるとは言わないぞ。作り物である認識できることが大事であって、演者演者としてリスペクトする程度にセーブできるならセクシー女優だの声優だのを追うことも問題ない。そうやって、不確実で恒常性の乏しい実在人間コンテンツにすることなく、現実世界に手を伸ばすことなく、誰かの作ってくれた美しい不朽の疑似人間架空世界を愛でることで、慎ましくも身分相応な範囲文化的に生きていくことになるわけ。そういう方向に全力で取り組み、作り物や紛い物のもつ芸術性を本気で褒め称えていこうという、一般人からすれば狂気に近いような気迫が、ニートには求められるわけ。本気で続けていこうと思うならね。でも本来、それは何もおかしいことじゃない。むしろ社会に適合できないのに、恋愛だの人並みの生活だのといった実社会作法に恋い焦がれ続ける方が、よっぽど狂気だし、実際に狂人になってしまうだろう。別にニートに限ったことじゃないが、強く生きようとすれば衆論になびかない自分だけの世界観を確立して行かざるを得ない。世界他者との価値観の断絶に怯んだり妬んだりしている暇はない。傷ついてもいいが、何度も同じことに傷ついているのは人間、いや知的生命体とは言えない。だが6つ子は成長しない。ニート生活に高度に適応したメンタルを構築していくことができない。かといって脱出するというベクトルにも向かない。行ったり来たり、そうやっていつまでもニワカニート、noobニートとしてチャラい状態であり続ける必要がある。なぜならシリーズものから。6人揃って二次ヲタ僧侶みたいになっても、このアニメシリーズの主要ターゲット層の女性たちの大部分は喜ばないだろう。だからそうならない。なったとしても来週には戻る。そういう娯楽作品に対して過度に感傷を抱くことはできなくなるはずだ。だいたいこれは何クール目だ。何度こういうことを繰り返してると思ってるんだ。忘却も才能ではあるが、摩耗も人間の証だ。だから俺は、俺たちは、古いものへの愛着もそこそこに、常にあたらしいものを探していかなきゃいけない。自分たちは次へ次へと行くくせに、自分よりも次元の低いキャラクターたちに対しては変わらないことを求める。この自己矛盾こそが、唯一にして最大の罪業なんだろうな。何の話だ。しらんけど。

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