はてなキーワード: コンクリートとは
ワイは分譲じゃない賃貸に住んでるけど鉄筋コンクリート・オートロック・モニターホン・タッチキー・宅配ボックス・エレベーター・浴室乾燥・24時間ゴミ出し・24時間換気あるやで
一生賃貸暮らしをするのが情強の証、という事はネットの常識だろう。家賃がなるべく安くなるように、駅から遠く、築古で、グレードの低い物件を選ばなければいけない。利便性、暮らしやすさ、安全性、そんなものは「個人の感想」でしかない。お金という、誰もが納得する絶対的な基準で、節約して生きていきたい。
分譲マンションには自動ドアの先に風除室があり、タッチキーやハンズフリーキーで解錠をする。解錠するともう一つの自動ドアが開き、優雅なエントランスに入る事ができる。
賃貸アパートにはエントランスは無い。訪問者は気軽に玄関前まで来れる。
分譲マンションでは、終日数名がかりで清掃やゴミ処理を行ってくれる (大規模マンションの場合)。
分譲マンションには、屋内に郵便受けがある。不在時には宅配ボックスで荷物を受け取る事が出来るので、再配達で苦労することはない。
分譲マンションの共用廊下は広い。いつでも綺麗に清掃されている。
賃貸アパートの共用廊下は狭い。管理されている事は稀なので、綺麗とは言い難い。
分譲マンションは、プッシュプル型の立派な扉。
賃貸アパートは、ノブ型・ハンドル型の無骨な扉。郵便物やチラシが、部屋の中に直接投函される事がある。
分譲マンションは、立地が良い。目の前がひらけている。サッシは複層ガラスで結露も少ない。重厚感もあり防音性能も高い。
賃貸アパートは、立地が良くない事が多いので眺望は望めない。サッシのガラスは薄く結露も多く、防音性能も低い。
分譲マンションは、1418以上の広い浴室。ラウンド浴槽、オートバスは当たり前。浴室乾燥機能は助かる。
賃貸アパートでは、1216以下の小さな浴室。お湯張り機能があればラッキー。
分譲マンションは、生ゴミはディスポーザーで処理できる(繊維質のものは厳しい)。氷を入れて砕けば簡単な掃除ができる。
賃貸アパートは、生ゴミは三角コーナーにまとめる必要がある。三角コーナーと排水口は定期的に徹底洗浄する必要がある。
分別マンションでは、24時間あらゆるゴミが出せる。多くの場合、傘をささずにゴミを捨てに行ける。敷地内に粗大ゴミ置き場もある。
賃貸アパートでは、分別日の朝にゴミを出さないといけない。雨が降っていたら、ごみ捨て場まで傘をさす必要がある。
分譲マンションの壁は、厚い。
分譲マンションの押入れの壁は、つるつるして心地よい。
分譲マンションは24時間換気なので、自分で換気する必要はない。
今日、城跡の小高い山に登って、城を模した高い建物の上から下界を眺めてみた。気分はさながら織田信長であるが、見える風景はだいぶ違うだろう。
ある一方には、名古屋のそびえ立つビル群があって、その周りにゴチャゴチャと灰色の建物が乱立しているように見える。べつの方には工場群があって、電波塔や入り組んだパイプや、ガスプラントや工場団地がある。四方八方がごちゃごちゃした灰色の意味に埋まっている。そうして、この風景が日本の、世界のごくごくごく一部の砂粒のようなものに過ぎないことに、驚く。
ひとりひとりに人生があり、意思がある。失敗があり、成功もある。後悔もあれば、喜びもある。家族がいて、恋人がいる。ひとりぼっちの人もいる。学校に行ったり、会社に行ったり、公園で遊んでいたり、昼まで寝ていたりする。ひとりひとりの境遇、個性、思考、生業、過ち、どれも違っている。当たり前のことだが、これは同時に驚愕するにふさわしい事実だ。有象無象、玉石混合のあらゆる人間が同時に存在して、人生を生きている。
なんだか、ラーメン二郎を食べているような気分だ。マシマシのぎっしりとした意味が、私の中へ飛び込んでくる。思わず吐き出しそうになるが、食べているうちに、やめられなくなる。意味が集まり、重なり、絡み合う。世界が、めまいのするような重層感を持って迫ってくる。コンクリート色のごちゃごちゃした世界が、広がっていく。
職場にある倉庫の壁はコンクリート打ちっぱなしになっており、コンクリのきめが細かくて気泡が全く見当たらないいい壁になっている。爪を研ぐには最高だ。自宅に爪やすりはあるが、手持ちサイズのちっぽけなやすりでチマチマ研ぐよりも壁に向けて腕全体を振ってダイナミックに研ぐほうが楽ちんで爽快だ。
今日の昼休み、倉庫の壁で爪とぎしている時に別部署のひとが入ってきた。とっさに手を引っ込めて「あァっお疲れさんすぅ」と言って顔を伏せてごまかした。その人は倉庫内の物を手に取るとすぐに出て行ったので話をする暇はなかった。幸いにも爪を研いでいる瞬間は見られなかったが、もしかしたら昼休みに一人倉庫の壁を見つめてるおかしな人と思われたのかもしれない。
猫が樹木やコンクリート塀で爪を研ぐように、人間も身近なもので爪を研ぐ習慣を持てばいいのに。街に鏡があればそれを見て身だしなみを整える人がいるのと同じように、街に爪とぎボードを設置して通りすがりに爪とぎできるようになればいいのに。そうなれば、壁で爪とぎしてるところを見られても、「あぁ、どうも。この壁は爪とぎに最高なんですよ」と気軽に話すことができるのに。
一人暮らしの自宅と実家でWi-Fiルーターを更新する事になった。
多少調べたものの、自分の知識だけでは限界があるので、皆さんのおススメがあれば教えてください。
接続する機器は、ノートPC(Wi-Fi6対応、たまに有線接続)・NAS(有線接続)・chrome cast(有線接続)・iPhone・iPad・Kindle・switch・BDレコーダーの8台。
折角対応しているPCを買ったので、Wi-Fi6対応のWi-Fiルーターを希望。予算は15,000円前後。
木造2階建の一軒家。敷地の面積はGoogleEarthで計ったら130㎡程。
二階の端にONUがあり、1階の対角あたり(直線距離で20m程)まで電波が届かなかったため、バッファローのルーター二台を2階用と1階用(中継器)として設置している。
接続する機器は、スマホ6台、タブレット3台、PC3台の12台。全部無線。
機材が古くなっているし、中継器があまり安定していない様なのが気になっている。
わかる。
街はハリボテで、「入れない場所」は実は構築されてなくて、何も無いコンクリートや生木のままっていう妄想はよくする。
関連して、電車は自分が存在しない時間には動いてないとか、車も自分がカーテンを閉めると実際には走っておらず、その音だけが窓に向かって出力されている、とかの妄想も。
あと、これは誰でもする妄想だと思うけど、テレビで見るニュースは実際に起きてなくて、映像として造られたものでしかないとかの妄想もかな。
他には、自分以外の人間は「俳優」で、彼らは自分のみを観客とした演劇を演じているんだという妄想もする。
これはNPCとは違って、私が、例えば「友達」や「先生」と認識してる人間は、全て自分に演劇を見せることで生計を立てる「俳優」だということ。
つまり、「友達」はそういうシナリオだから私と親しくしているだけで、「先生」はその教科に熟知しているわけでなく、脚本に書かれたセリフを口にしているだけという意味ね。
だから、彼らは私から離れれば、「今日のセリフ多かったな~」とか言いながら、次の日のセリフを覚え、演出指導を受け、終われば私の知らない本当の生活に戻っていく。
もちろん、そんな演劇が演じられている意味はわからないけれど、そう考えると、自分はその演劇に対して唯一の観客かつ唯一の無知な存在で、寂しいけれど特権的な気分が味わえる。
めちゃくちゃ大きい駅?あるいは空港?の中にいた。ひとけはなくガランとしていて、全てが黄土色みたいな鈍い色の金属で出来ていたけど、建築自体は近代的でとにかく沢山のエスカレーターがあった。
エスカレーターを登っていくと、最初は駅ビルチックにオシャレなお店が入っているのだが、階層が上がるにつれて狭く、裏路地のような、倉庫か何かのような空間になっていく。徐々にエスカレーターの踊り場に物が放置されているようになり、得体の知らないガチャガチャマシンや掃除道具を掻き分けてドアを開けると駄菓子屋なんだか雑貨屋なんだかわからない怪しいお店がギッシリ並んだ通路に出る。
私はこのガチャガチャ、友達にあげたら喜ぶかもしれない。と思っているのだけれど、何が入っているのかは全くわからない。
ずっと登っていくと急に屋外に出た。巨大なコンクリートの塀しか見えない、埃っぽい道。その塀の一つに穴が空いているのを見つけて潜り込むと、中はだだっ広く、隕石が落ちていた。正確には地面にポカリと穴が空いていて、夢の中の私が「そうか、隕石が落ちたんだ」と思っていた。その穴は全く底が見えず、近寄るのは得策ではないな、と思って私はまた歩き出した。
塀の中には川も流れていて、川沿いの道は意外と綺麗に整備されていた。住宅街のようなものも見えたが、あまりにも遠くて陽炎っぽい。その歩道を歩いている時、誰かが向かいからやってきて、「溺れている人がいる」と言った。見ると確かに誰かが川で溺れている。川の水は泥水と言って差し支えないほど濁っていて、最初に見た時よりずっと川幅が広くなっていた。水量も増しているように見え、汚い白い泡がぐるぐると渦巻き状になっていた。
気づいたら私は川で溺れている人になっていた。それはちょっと酷くない?と思って、まあそういう時は起きちゃえばいいんだけどね、と夢の私が言ったので、私も目を覚ました。
地元に帰る気はなかったし、そもそも両親からも「お前の学歴(都内有名私立大学卒・文系)だと逆に受からない。高卒の時点で就職していた方がまだよかった」と言われていた。
結婚はしておらず、今後もおそらく東京に住み続ける。両親が老いたら一時期地元に戻ろうかと思っていたが、このコロナ禍で非常に難しくなった。数年は無理だ。この間に冠婚葬祭があっても参加はできない。
さて、コロナ禍やGo To キャンペーン関連で、地方在住と思しき人からの「これまで地方を疎かにしていた報いだ」とか、「これまで差別してきた都民、ざまあ」という有象無象のコメントをよく見るようになった。「地方からの人材を奪い続けてきた」とも。
しかし、実際に「地方から出て都に出てきた」自分からすると、「奪われた身」とは全く思わない。
女だから勉強は必要ないと言われることはない。私自身は非常に運良く東京に出られたが(両親・祖父母が高等教育を受けていたので)、周囲にはどんなに私より能力があっても、「女だから」という一点で自分の住んでいる県の、非常に狭い選択肢から進学先を選ばざるを得ない人もいた。(進学自体選ばない人もいただろう)
歩いていて「私個人」を認識してくる人がとても少ない。非常に少ない。一人で歩いていても奇矯の目で見られない。
結婚もせず、現状特に恋愛に興味もない自分に対し、不躾な言葉を直接投げられることもない。
働くときも、東京では自分の学歴が枷になることはなかった。自分がそれを活かせないことは多々あったが、「うちでは重すぎる」みたいなことは言われなかった。(地元企業も親の顔を立てて数社受けた)
体調を崩したため、正社員にも、契約社員にも、派遣社員にもなった。それでも、地元の「正社員」の給料より遥かに給与が良かった。自分の能力を認めてくれるところも多かった。現在は運良く再び正社員として働いているが、おそらく地元では何もできない。
あったとしても、既に私には地元でタグが付きすぎている。〇〇さんの娘、〇歳、どこの学校出身、東京に出ていった、諸々。
そして今だと「東京からビョーキを持ってくるかもしれないやつ」という特別なものも。
東京にいたら、少なくともそれらのタグから自由でいられる。都合の良いことばかりではなく、理不尽なこともあるけど、それでも、地方の人からすると信じられないくらい高くて狭いボロボロのコンクリートの中にいるほうが、私は自由でいられる。
人材を奪われた?大概にしてほしい。
常にタグを貼り合って、相互監視が大好きな地方からは逃げ出したい人も沢山いるもいうのを、地方にはこの際知ってほしい。家族からの愛や優しさとは全く別のレイヤーで、地方はあまりにも厳しすぎるのだ。
家族は好き。実家は好きだ。でも故郷に骨を埋める気はさらさらない。憎んではいないが、ただ、無意識の相互監視が非常につらいのだ。
しがないソフトウェアエンジニアしてるけれども、今の会社含めて業界全体的でリモートワークが定着しそう。というか、今の賃貸がク○過ぎて、自宅作業が苦痛。引っ越しを考えるも、「新建築」に載るような集合住宅に住んだ時期を想起しても、この国の賃貸のクオリティーはあまり高くなさそうであり、人生で初めて不動産購入を検討中。
現在都内でも比較的小さな店が多い中央線沿いの街住みで、引越し先は賃貸ベースならば1年ぐらい前から中目黒を検討していたが、物件を買う=10年ぐらい住むとなるともっと自然が多い街に行きたいみたいなところ。
ひとまず中古マンションの購入を検討をしているが、驚くほど非効率な作業を強いられるので誰かにこの不満を共有したい。
マンションは内装部分はいくらでも変更可能なので、正直部屋の写真とかはどうでも良い。寧ろ、「マンションの躯体・構造」「管理組合」そして「街の将来性」に関する情報を知りたい。これらは相当程度データで表現出来ると思われるところ、suumoなりhomesなりを見ても絶望的にそれらの情報が記載されておらず、なんとなく良さそうな物件を見つけては不動産仲介業者との膨大でかつ不必要なコミニュケーションを強いられる。そのわりに不動産仲介業者が提供する新しい情報は殆ど皆無だったりする。
例えば、このようなデータを見たいが(意外と)標準的に容易に閲覧可能となっていない。
◎「管理組合」
↑ 一部のマンションではこれらの大部分の情報が [マンション管理ネット](https://www.mirainet.org/) で見られる
◎「街の将来性」
...
...
正直これぐらいのデータがあれば、今すでに標準的に表示されているデータと合わせ、知らない街の知らないマンションでも短時間で相当程度その価値を見極めることが出来ると思う。
とはいえ、なんだかんだ解体計画・管理組合電子化に関する情報・住民のnpsが分かれば良い気もしている。
・解体計画 → そもそもスクラップアンドビルドのノリで作っているのに解体計画が無いのが良く分からないが、これがあれば竣工時の情報・修繕の想定・リスクの想定などマンションの躯体・構造に係る必要な情報が組み込まれている可能性が高い。また、物件を評価するときに、解体計画に基づいて実質的な経過年数を評価出来る手法もあり得る。
・管理組合電子化に関する情報 → 結局知りたいのは管理組合のコミニュケーションのあり方。区分所有法に基づき総会議事録を電磁的記録で作成するのは難しそうだが、議決権行使は電磁的方法がOKだし、その他管理組合アプリみたいのも幾つかあるので、ある程度管理組合は電子化していて欲しい。ここが電子化されていないと、老人が多いか、コミニュケーションのコストが高そうなイメージを持ってしまう。 あと、国交省が言うような100年マンションがあったとして100年後に紙資料が保存されているのか、疑問がある。
・住民のnps → npsを細かく取ればその自治体についてある程度は分かりそう。特に、街の中長期的な発展には新陳代謝が重要そうなので、若い世代のnpsを知りたい。「住みたい街ランキング」とかどうでも良い。appstoreでアプリをダウンロードするときに知りたいのは、ダウンロードした人のレビューであって、これからダウンロードするかもみたいな人の意見ではない。
ただ、この3つが明示的に分かる場合は少ない。なので、結局仲介の人に連絡をし、実際に物件を見に行かなければならない。そしていろいろコミニュケーションするが、結局良く分からないままになりがち。契約交渉をすると分かることもあるらしいが、ただ情報を知りたいためだけに毎回契約交渉したくない。
一方で、これらの情報が今のマンション価格には組み込まれていない可能性もあり、知識と時間があれば良い物件を探せるような印象もある。今の日本のマンションの中長期的に支配的な価格決定条件=「駅近xx分」と「ブランド」に収斂しているように見受けられるので、諸外国マンションの価格決定を想像するに、多分価格に組み込まれていない情報は多いのだろう。不動産テックの人ってどんなことをしているのだろう。
その他雑感:
・鉄鋼の強度が上がったからか、最近の東京の新築マンションはファサードの曲線やコーナーサッシが大胆だったりしてカッコ良いの増えてきた。駅・商業施設直結系も良い。けど絶望的に手が届かない。イギリスではマンチェスターが再開発成功しているらしく、日本の地方都市にもこのような流れが普及することを期待したい。
・中古物件のデータがより可視化され、中古物件の売買が容易になることで、仲介業者の手数料収入は多くなる筈だが、何故日本の仲介業者はその方向性でロビイングをしないのだろうか。結局ここが分からないということは、まだ自分は不動産の闇を知らないのだと思う。
・築40~50年で誰が買うのだろう?みたいな物件でも管理費・修繕費が毎月数万円掛かる。これを誰も買わなかったらどうなるのだろう。ただ、同築年数で自分が手が届かないような金額帯の物件も案外ある。しかもデータがあるここ5年ぐらい価格が下落していないことが多い。ババ抜き怖い。
・新国立競技場建設時に立ち退きを迫られた築40~50年物件の住民を思い出す。確かに、良エリアなところには昔の人が何も考えずに建てた中途半端なマンションがありがち。そしてそのせいで街の流れが悪くなっているし機会損失が発生している可能性もある? 住民間の公平性の観点から、東京オリンピック関係なく、良エリアの中途半端なマンションの住民には躊躇なく立ち退きを迫るべき。
・つくづく新幹線は凄いと思う。初期の設計思想が優れているから、次の時代でも進化を遂げている。それに比べて日本のマンションはどうなのだろう。あと、新幹線は満州国での経験が色々生かされているらしいが、同様の経験が活かされているらしい〇〇ニュータウンは。。。
・結局税金で解体されるマンション増えてきそう。責任を次の世代にまわす日本人の思考回路を感じ始めている。もうこういうゲームは自分たちの世代で止めたい。
・幾つか物件を見たが、中古マンションをどんなにリノベしても数年後の販売価格はシビアになりそう。まして、金融機関の担保評価はリノベに掛けた費用など考慮しなさそう。数年後に残債以上の販売価格で買主と合意できても、買主にローンつかないこともありそう。欧米の金融機関の担保評価ってどんな感じなのだろう。
・都市計画を定めるときの地権者の意見の強すぎ。x年後にその土地で住む人、働く人は潜在的に皆利害関係者なのでは。x年後に地権者はそこに土地を持っているのだろうか。今すぐ土地を高く売りたい人による、今すぐ土地を高く売りたい人のための、今すぐ土地を高く売りたい人の都市計画で作りましたみたいな街が多すぎ。
・自分の生活は都心を思ったほど必要としていなかった。結局都心に毎日行っていたのは仕事の必要性が90%ぐらいだったようだ。ロンドンのハイドパークやリージェントパークみたいのが都心に無いのが残念。南池袋公園とかもっと頑張ってほしい。
・というか、リッチモンド公園みたいな公園が郊外にあって欲しかった。〇〇ニュータウンはそのような公園に出来る可能性はあったのでは。となりのトトロを見て何故か作成者の静かな怒りを感じた記憶がある。だからこそ、これまで〇〇ニュータウン出身者であることを恥じていたのだろうか。
・ミラノのBosco Verticaleみたいな建築家駆動のマンションプロジェクトってどうやって調べたらよいのだろう。日本のマンションは基本デベロッパー駆動なのだろうか。六甲の集合住宅とかは建築家駆動っぽいが。
・中古自動車の購入も検討しているが、ここまでババ抜き感は無い。というか、細かい性能やデータが分かるし、価格の妥当性・説得力がある。この違いは何?
・2軍の試合で良いので、車で球場に行ってみたい。何かアメリカ映画っぽい。あと、コストコが凄いらしい。一回も行ったことがないけれど。
高い建物の一階が怖い。一階にいると意識して、この階の上にはさらに階があると想像するのが怖い。
この上の階のさらに上にも階があり、そこには人がいて、物があって、何より巨大な構造物、それを作り上げる金属や石の重量感。それらを想像すると恐ろしくなる。
建物は安定した状態にある。それはそうだ。けれども永続的に安定しているなんていうことはあり得ない。今が安定しているだけで、ふとしたきっかけでそれは不安定になる。今この瞬間が、その状態変化の時だとしたら。強靭な構造の一部がポロポロと崩れ始めているとしたら。
仕事中にふと一息をつき、窓の外を眺めると、そこに広がるのはミニチュアの世界。箱型の構造物が並ぶ、一見安定した風景。ふとしたきっかけで崩れてしまうかもしれない景色の、今は保たれている静寂。
伊丹のイオン・イタミオンに行くぞ!と昨日の午後思い立ったがまあ遠いしどうせ行かねえんだろうなと心のどこかは覚めていたのも事実。
しかし今日の午前中(俺はニートみたいなものなので平日の午前中から外出が可能)、最寄りのスーパーに買い物に出ようとしたとき、心が叫ぶのを確かに聞いたのだ!「伊丹のイオンに行くぞ!」
道中にあるパン屋(馬鹿みたいに安い・味はそこそこ)で惣菜パンを3つ(240円!)買い、チャリを漕いで俺は出かけた。
伊丹イオンに行くまでの道順はシンプルだ。しばらく行って、川1に突き当たったら左折。川沿いに行くと川2にまた突き当たるので、同じく左折。河川敷の道をしばらく行ったらイタミオンが見えて来る、とこんな寸法だ。ずっと川沿いで気持ちが良さそう、というのが出不精な俺の心を奮い立たせたのだった。
川1は細い。源流のあたりはちょっとした景勝地になってるらしいが、イタミオンロードにあたる流域はマジでしょぼい。尿みたいなもんだ。川というより用水路に近く、ゴミ。
…と思ってたんだけど存外開放感があった。細いからこそのインディーズ感というか、柵なんかも少なくてファンとの間に垣根がない感じがした。やるじゃん川1、と思いながらちょっと行ったところにはエアフロント・オアシスなんて洒落た名前のちょっとした公園があって、伊丹空港がよく見えた。コロナのせいか減便している(ホンマか?)ようで飛行機はいつもより少なく見えたけど、滑走路を見渡せる位置には5〜6人が座ってボケっとしていた。俺もちょっとその輪に加わったが(というと会話があったみたいだが、誰もひとことも口はきいていない)、はやるイタミオンへの気持ち・喉の渇き・腹の減り・チャリの駐輪場所への不安などから早々にそこを辞した。
いや、流量自体はマジでヘナチョコなのだが、その割に河川敷が超広い。開放感がすごい。川1の開放感が5なら川2の開放感は70くらいある。
まあひらけてるからなんなんだっつったら何というわけでもないが、普段コンクリート・ジャングルに抑圧されているのでなんだか無性に嬉しかったのだった。
川沿いの道はチャリに適している。アップダウンがないから、漕げば漕いだだけ進む感じがする。開放的な川沿いをスピーディーに進むのは気持ちが良くて、気がついたらイタミオンは目の前だった。…というと語弊があり、最後の方は橋を渡ったり横断歩道があったりでちょっとめんどくさかった。
隣の市、なんなら県境を跨いでるから隣の県だ。すげえ遠い場所・俺ではたどり着けない・永遠の憧れ…と思ってたんだが、チャリを漕いで1時間もかからなかった。
駐輪場のシステムが掴みきれずに不安になりつつも、薄暗い裏口みたいなところから入店した。
つかイオンとしてはちょっと小さめだった気もする。俺はど田舎の生まれなので郊外にあるクソデケーイオンに慣れていて、市街地にあるイタミオンは正直ちょっとショボくすら見えた。あるいは俺の図体がデカくなって相対的に小さく見えるようになったのか?でも中2から背伸びてないしな…
初訪問のスーパーマーケットは最後の楽しみにして、まずはモールをぶらついた。つっても俺は外食嫌い・ファッション興味なし・貧困なのでマジで何も買うものがなかったので本当に端まで行って戻ってくるだけだった。今回の目玉のひとつだったイオン特有のデカイ吹き抜けと一階にあるベンチは堪能できたのでまあヨシとする。
スーパーはデカかった。デカかったし、魅力的な商品も多かった。カオマンガイの素に加えてナシゴレンの素もあり、入浴剤コーナーがあり、惣菜コーナーがデカく、パスタも充実していたし、よくわかんねえ蒟蒻商品みたいなのが大量に並べられていた。飲料コーナーなんかもマジで気が遠くなるくらいデカかったので、俺は疲れも相まって初めてスーパーの完全探索を諦めた。また行こう…
数キロの帰途があるのも忘れていろいろ買った。ギリギリリュックに収まるくらいの商品を買って、一回正面玄関から出て伊丹の街を見た後に帰った。
帰り道、川2沿いでイタミオン惣菜コーナー謹製の鮎の塩焼きを食った。川沿いでアユを食ったら川つながりで美味さが高まるかな、と思ったが、まあ別に変わらなかった。塩気が強めだったけどしっかりうまかった。身が風に煽られてちょっと落ちて悲しかった。
帰りはちょっと違う道を通ってみたりして、そうするとまた発見があってよかった。ショボい道が川1とクロスして水没している場所があって、俺は仕様として水没している道というものを初めて見たのでたいそうテンションがあがり、サンダルを脱いで川に浸かってみたりしたほどだ。水はぬるいかとおもったが案外冷たかった。
ビショビショ・砂まみれになった足が意外なスピードで乾くのを楽しみながら停めていたチャリにまたがろうとしていたら、水没道をチャリで突っ切っていくオッチャンが見えて風情があった。
イタミオン、よかった。
また行きたいな。今度は秋口あたりに行きたい。
俺は今夜、クソを漏らした。
いいから聞いてくれ。
あんた達はただ普通に働いて、週末に仲のいい少人数の友人と気軽に飲むって生活をしているだけで「いつまでこんな生活が続くんだ」とか悩んでるかもしれない。
でも、それだけでお前らは友人を救っているんだ。確実に。
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寝ている時にクソを漏らすと、大抵は下着が台無しになる。パジャマだってそうだ。「着る派」かそうでないかはこの際問題じゃない。
普通なら、その下にあるのは布団だ。正確に言えば布団のシーツがあって、その中に布団がある。
やってみればわかることだが、布ってのは液体をけっこう通してしまう。
だから、盛大にクソを漏らせば、下着と、シーツと、そして布団が大変なことになるんだ。人によってはパジャマもな。
後で理由は話すけど、俺はシーツの上に折ったバスタオルを敷いている。
こうしておくと、漏れた量によってはここで汚れが止まってくれることがある。
飲みすぎた日の深夜に、トイレや海の夢を見ていて、小便を漏らす寸前か微妙に漏らしたところで目を覚ました経験はたぶん誰でもあるだろう?
本当にちょっとした液体だけなら、布もけっこうがんばってくれるんだ。バスタオルってのは保険みたいなものなんだよ。
おいおいちょっと待ってくれ、質問は後だ。先にいま考えてる疑問に答えておいてやろう。
「クソってのは液体じゃないだろ?」って思った奴もいるよな。やっぱり色々理由があるんだけど、寝てる時に漏れるクソなんてのは大概は液体なんだ。
もしくは両方かもな。なんにしても、ひどい汚れをまき散らす癖に、水みたいな無粘度の液体がケツから出ていっちまう。だから布団までやられるんだよ。
風呂場で体を洗ったら、今度は布団を三つ折りにして丸めて紐で縛るんだ。そうすればコインランドリーの大きな洗濯機には入れられる。
俺の布団は安いポリエステル100パーセントのヤツだから、あまり心配せずに洗えるんだ。どうせまた洗うことになるかもしれないしな。
クソまみれの布団を丸めて縛っていたら、友達からLINEが来た。
学生時代から腐れ縁の、俺を入れて三人組の奴等だ。お互い近くはない微妙な位置にいるけど、月に1回くらいは飲んでる。
今日は俺以外の二人で久々に店で飲んでいたらしい。コロナも落ち着いてきたしって…… ちょっと危機感足らないよな? 他愛もない会話が続いていたよ。
30代で、夜中にクソを漏らして、その後始末を自分でやって、コインランドリーどこだったっけとか考えたり、
「布団 コインランドリー 洗濯」とかググったり、紐で縛ったり、そうして泣きながらLINEに返事をしてたんだ。
まさか飲みに参加してない男が、手前のクソの後始末で泣いてるなんて夢にも思っちゃいないだろうが、そういうことだってある。
話は変わるけど、お前らの近しい友人に慢性的で治らない病気を持ってるとか、そういう人がもしいたら悩むかもしれない。
なんて声かけたらいいか考えちゃうし、簡単に慰めていいものかもわからないよな。
勇気を持ってもらおうと考えてみるほど、相手にとっては逆効果なんじゃないかって思えてくるもんだ。
俺は腹に関する難病ってのを抱えていて、これは国に指定されてる。
もう10年以上付き合ってるから、今更その大変さとか、どうやって対処してるとか、ここでそんなのを語るつもりはないんだ。
ただ、俺は友人たちの…… つまり "普通に毎日しっかりと働いているお前ら" のお陰で救われてるってことを伝えたいんだ。
もしそういうものを抱えてる友人がいたら、これまで通り付き合ってやって欲しい。それだけで救われるんだ。
そして…… もしかしたらお前らは「何の力にもなれてない」と思ってるかもしれないが、今日まで「これまで通り付き合ってきた」期間は、
すべてがその友人を "救い続けて" きた期間だったんだと、誇りに思って欲しいんだ。罪悪感なんてものはクソッたれなんだよ。 ああ、クソッたれは俺の方だったな。
俺は夏に大きな手術が控えてるんだけど、いつもの三人組の俺の友達は今日の飲みLINEの中で「じゃあ退院したら行こうぜ」とひとこと言ってくれたんだ。
コインランドリーに向かって深夜の0時近く、クソまみれの丸めた布団を左手に、友達とのLINEを右手に持って、それを見て道路上で泣いていたことだけは彼らには秘密だ。
もう休職も長く、実家にも戻ることになった。復職の予定は一応あるけど、この歳で親に心配かけて世話になって、働きもできず、うんこ製造機の自分、客観的になんて見たくない。
ああ…… 製造機ならまだマシか。管理できてるもんな。俺のケツは管理すらできちゃあいない。「うんこ製造機以下」の存在だ。やっぱりクソッたれだ。
腹を壊すことを恐れてまともなメシも食えなければ、ちょっといい布団を買うのだって躊躇する。俺は怖くて彼女を作ろうとすら思えない。ずっといない。そういう迷惑をかけることが簡単に想像できるからな。
それでも、友達が俺を待ってくれていると思えるだけで救われるんだ。もうすこしがんばってみよう、時間は掛かっても「社会に戻る」努力をしてみようってな。
だから、お前らは普通に、健康で、少しずつでも前進しながら「ただ働く」ことを続けてくれさえすればいいんだ。今夜の華の金曜日はお前ら、自分にご褒美をくれてやったか?
ブラックで一度つぶれちまった友達の一人は最近、ようやくまともな現場にいけることが決まった。
三人組で一番結婚できそうにねえよなとか言ってたヤツが、一昨年結婚できた。
俺は、自分の事のように嬉しいんだ。ちょっとしたことであっても。わかるか?どれだけそれが俺を勇気づけているか。
全力で励ましてくれたっていい、気を使って放っておいてくれたっていい、でもお前らが自分の人生を委縮させることだけはしないでくれ。
──伝えたいことはここまで。この先は蛇足だ。読まなくていい。どうせやっぱりクソッたれな文章だしな。
励ますというのは関係性の問題なんだよ。「がんばれ」という言葉が実はリスキーだなんていう話があるよな?
これはもちろん俺の感覚であって、一般化するつもりはない。でも、俺は「がんばれ」と三人組の友人に言われても全く嫌な気はしない。
「了解」が「承知」になっちまったハイパーマナー講師案件みたいな話じゃねえかと思うことだってある。
でも専門家がきちんと研究した結果の "がんばれリスキー" ということなら、従っておこうかなと思わないでもない。
友人という関係性なら、お前らが「ただ働き続ける」だけで、それ自体が誰かの励ましになるんだ。絶対にだ。
誰かががんばれと言ってきた時に「こいつは最近の "励まし情報収集" を怠った意識の低い奴だな?」なんて判定をいちいちしようと思うか?
もちろん、精神的に問題を抱えた人にとってはマジメに苦しい言葉なのかもしれない、だから軽視していいとは思わない。
知識としてそうしたことが広がるのはいいことだ。だがどちらにしても、励ますというのは関係性を外してはみられないんだ。
親友・戦友とも言うべき人間は、もう作ることはできないんだ。そういう風に、サンテグジュペリも言ってた。
そんな希少価値のあるものを贅沢に求めることなんでできないだろ?希少だからダイヤモンドは価値が高いんだもんな。
だから俺は、関係性があまりない人からの励ましこそ想像力を働かせて受け止めたいと思う。そっちの方が普通だからだ。そして社会の大半は普通の物質でできてる。コンクリートとか。
「がんばれなんて薄っぺらい」とか言うつもりは毛頭ない。そもそも難病患者の気持ちなんて、同じ病気の患者同士だって理解しがたいんだからな。これはマジだぜ。
それがヘタクソだったとしても、仮にマジで軽いものだったとしても、「この励ましは間違ってるかもしれない」っていう恐怖との格闘の上で、俺に向かって出してくれたものだと俺は受け止めたい。
人を励まそうっていう難易度SSSクラスの発意を、さも答えがあるかのようにひとくくりで決めつけちまおうなんて方がおこがましい。だけど学問と研究は大切だ。
だから、友人を心配する、友人を励ますっていうことを恐れないでくれ。時にはせっかくの親切を反故にされるような状況になっちまうかもしれないが、卑屈にならないでほしい。最強難易度なんだからな。
いつか恩返しをしたい。普通の飲みの席で一緒に笑い合うという姿で。
俺はそう思えるから、クソまみれの布団を道路上で持ちながら泣いちまっても、またがんばろうと思える。
それじゃあ行こうか、といつものトーンで言った彼女について歩いたのは、十分にも満たない時間だったと思う。五階建の、綺麗でもなければ汚くもない一般的な建物の前で足を止めた彼女は、こちらを振り返って「じゃーん、ここが私の城です」と笑って見せた。
「いいところだね」と中身のない返事をして、建物に入る彼女を追いかける。よく晴れた空には雲ひとつなくて、広い国道を車が走る音が遠くに聞こえた。
岸田さんの部屋は3階にあって、僕らはそこまで階段をのぼった。エレベーターもあるのだけれど彼女はできるだけ階段をつかうことにしているらしい。「大学生は不摂生だからね」と言って複雑なジェスチャーをしてみせたあと、彼女はコンクリート打ちっぱなしの廊下に並んだ小豆色のドアのひとつの前で立ち止まった。
「ここが私の城です」ともう一度言って少し照れたように笑う。「さっきも言ったけど」
岸田さんの部屋にはひとつ大きな水槽があった。よく整頓された中性的な部屋の中で壁際にこぢんまりと収まったその水槽はなんとなく目を惹くものだったから、僕は思わず「水槽」と口に出してしまう。
「ん、ああ、水槽」と、彼女は気のない返事をして、部屋の中央に置かれたテーブルの上を手で払った。「まあ、座ってよ」。
毛足の短い薄いベージュのカーペットにあぐらをかこうとしたあと、思いなおして正座にした。一息ついて頭に浮かんだ疑問を口にしてみる。
「何か飼ってるの?」見た感じ、水槽の中に動くものはない。しかしポンプはどこか好ましい慎ましやかな間隔で小さな泡をあげているし、岩場のようなセットもある。何かはいるんだろう。
そうそう、と言いながら岸田さんは顔を水槽に向け、瞬きをふたつした。まつ毛が長いな、と感心しながら続きを待つ。
「カキだよ」と彼女は言った。
「カキ?」言葉が像を結ばないまま、ひとまずおうむ返しに口に出す。
「そう、カキ。あー、あの、海にいるやつ。貝の、ええと、岩みたいな……」
ひしゃげた岩のようなビジュアルが頭に浮かぶ。牡蠣。食べるものだとは思っていたが、飼っている人がいるとは思わなかった。なんで飼ってるの?と思ったままを口にだす。
「いや、どうしてって言われると難しいんですけどね」彼女は細い指を顎にあて、はにかみながら視線を彷徨わせる。「飼えるのかなーと思って調べたら飼えるってわかって、飼ってる自分を想像してみたら、なんか……良かったから」
「なるほどねえ」なるほど。
2年に満たない、それもけっこう浅い付き合いの中でうすうす感じてはいたが、彼女はやはりかなり変な人なのかもしれない。しかしそういう気付きは往々にして表に出さないほうがいいものだから、適当に話を合わせることにする。
「でも牡蠣って海の生き物でしょ?結構大変そうだけどな、海水の管理とか」
そうなんだよ、と言ったあと少し間をおいてちょっと待ってね、と謎めいた手振りをした彼女は、ゆっくりと立ち上がって部屋の隅に向かう。
その間に水槽に目を向けてみると確かに牡蠣がいるようだ。二匹。匹って数え方でいいのかな。牡蠣と言われてみると確かに岩ではなくて生き物だなあと思えるから不思議なものだ。とはいえほとんど動きはなく、岩に似ていることは否定できないのだが。
ほどなく、岸田さんがなにやら大きな袋をもってきた。「これ、海水……のもと。買ってるんだ」
「海水の……もと。そういうのがあるんだ」
あるんだよ、と言って岸田さんは袋をひっくり返し、包装を読みながらいろいろと説明してくれた。一袋がいくらで、そのうちどのくらいを一度に使うのか、水換え作業はどのようにして行っているのか……などなど。
最初は大変だったけど今は日課だからそんなにかな、と締めくくって、彼女はひとつ息をついた。
「飼っててここが楽しい、みたいなのってある?……牡蠣って動かなそうだからさ」
愚問ってやつかもしれないなあと思いつつ、つい聞いてしまった。岸田さんは相好を崩し、やっぱそうなるよねえと楽しそうに言う。
「楽しいっていうか、愛着かな。彼ら見た目は岩みたいだけどちゃんと生きてるし、泡吹いたりもするんだよ。見てると案外愛しいんだなあ」
しみじみとそう言う彼女を見るとそういうものなのかと思わされたので、「そういうものなんだね」と素直に言った。「そういうものなのです」と受けて、岸田さんは視線を水槽に向ける。
シャニマスって知ってる?
最近ノクチルってユニットが実装されたんだけど、そこに樋口円香という女がいて見事に未来が開拓されてしまった。
俺は当時28歳だったはず。「16歳の頃の俺なら絶対に選ばないな」と思っていたけど妙にそそりやがる。
人を小馬鹿にした態度。
双海亜美のようないたずらではなく本気で心配かけてきそうなアウトロー感。
それでいてギャルの出で立ち。
そりゃお前28歳のモテない男なんでなにかしらこじらせてるんだから田中摩美々が好きになってしまうのもしゃーなだろ。
その夜から俺は摩美々にツバを吐き捨てられたいだとか軽蔑してほしいとか貢ぎたいとかそういう感情を鎮めるために祭りをしたもんだ。
でも蓋を開けてみたらとんだいい子ちゃんだった。
むしろ保護したくなった。初めて田中摩美々に出会った時の俺みたいなやつから守護(まも)りたい。いや、守護(まも)ってやらねばならない。
俺は田中摩美々のエロ画像を見る度悔しかった。おまえら同人絵描きに摩美々の何がわかる。摩美々はいい子なんだ。摩美々はそんなことしない。その悔しさをバネに祭りを行った。田中摩美々自体を性愛の対象に見れなかったので田中摩美々を守るが弱い自分を性愛の対象にしていた。気持ち悪ぃなこいつ。
もう一つきいてくれよ。
ボンバーガールっていうゲームがあるんだよ。ボンバーガールと書いて”コナミ最後の良心”って読むんだけど読めたかな?
「雑魚雑魚雑魚全員雑魚」こんな事を言いやがるもんだからさ。こりゃ”理解(わか)らせる”必要があるなってなる。
だから俺はロケテ情報を聞きつけて田舎から野武士の出で立ちでTOKYOに殴り込んで、馬鹿みたいにでかいヘッドンホホと録音しつつ出力できる録音機を持って完全な”理解武装(わからせスタイルin東京)”で挑んだわけだ。
でも蓋を開けてみたら全然そんなことなくていい子ちゃんなの。むしろ優しい。あ、こいつメスガキいわれてるけど違うな。母親だ。モモコは母親。
モモコは俺達の根源。海なんだろうな。海って広いからさ。当時28歳だぜ?わかるだろ。理解させるって思った時、そいつはすでに理解させられている。
んでさらに時がたって「パイン」ってキャラがでたのよ。こいつのおかげでボンバーガールはコナミ最後の良心を超えて”コナミの真心”となった。良心と真心が一緒になったのでこれがコナミの真実なんだろうね。
CVが罵りに定評のある(しかし俺は負けてはいない)悠木碧。しかも天才設定。ボイスも小馬鹿にしてきて最高。当時29歳だぜ?もういい年だし…わかるだろ?
これも蓋を開けてみたら良い子ちゃんすぎるの。いや、良い子っていうかかわいいバカ娘なの。俺が守護(まも)ってやらねばならない。そう決意したね。
テンプレだった。ツンデレがテンプレのように。いや、そんな生易しいものではない。冬を超えた草花が春~夏で青々と育つように。自然の摂理として
「主人公(プレイヤー)に対して厳しい態度を取るキャラは主人公に甘えている」
があった。
でもな、SMの世界ってSはサーヴァントのS、MはマスターのMみたいなところがあって、本来はMがSのプレイに甘えるもんなんだと思う。多分俺もそういう甘えがしたかったんだろうね。
甘えっていうと甘やかしお姉ちゃんキャラばっかあるだろ。グラブルのナルメアだとかそういうタイプ。でも俺が欲しかったのは”未来”だったんだよ。
姉や母からもらう「甘え」は人を駄目にする。
俺はもっとこう、あるだろ。厳しさの中に見る優しさみたいなものが。
「めちゃくちゃ厳しい人がふいに見せた優しさのせいだったりするんだろうね」じゃないと「アリガトウゴザイマス」とはならない。
しかもナルメアとかコッコロとかエレナ・ブラヴァツキーみたいな甘え母・姉キャラは厳しさをくれないから。好きな人にはわるいけど、俺は母がほしいんじゃない。
俺がほしいのは苦痛を入れたら優しいコンクリートがでてくるコンクリートミキサーがほしかった。その優しさを感じるために必死にコンクリートを分解したかった。ヨーグルトじゃない。コンクリートがほしかった。
気がついたら俺は守護っていた。
守護ってるとただただ虚しい。
そう思ってた時に出てきたのが「樋口円香」だった。
人を小馬鹿にした態度。
刺すように短いが心を抉るセリフ。
そこに冷淡なCV。
一瞬でメロメロになった。
こいつなら俺を守護らせないでくれるんじゃないか。そう思った。
まず出会いだ。
朝倉透だったかいう高田純次に宮本フレデリカを足したあと金型を成形し、そこにクリスタルパーツ(ガラスでもいい)を流し込んで作られたようなキャラが俺の事、す、好きだとかいうもんだから(30歳だぞ?えぇいいんか?30歳だぞ俺)と思いながらスカウトするんだけど、
察しの良い樋口円香という氷のようなナイフ(しかしその刃は美しい)に「監視させてもらいます」という体でプロデュースさせていただけるわけだ。
一緒に仕事をすると「ミスター・オールドタイプ」とか「ミスター・ドーナッツ」とか「ミスター・30歳にもなってゲームキャラに恋愛感情を抱く社会不適合者」とか罵詈雑言をいってくれる。
俺は敏腕プロデューサーなので、俺が今まで育て上げてきたサポートアイドルが有能揃いで、しかも樋口円香自体も有能なおかげで勝手に優勝していく。
その中のストーリーでも俺に対して態度を軟化してくることはあるものの「ミスター・30歳にもなって周りがまだ結婚してないことを良いことに『結婚は考えてない』態度を取る空っぽ人間」ぐらいには罵倒をしてくれる気配はある。
「やっぱ…つれぇ(のが好きだ)わ。」「つれぇでしょ。」「聞けてよかった。」「言えたじゃねぇか。」
そう。こういうのを求めていた。ドMでは決してないが俺を否定してくれる架空の存在をずっと探していた。
https://anond.hatelabo.jp/20200530164357
https://anond.hatelabo.jp/20200531081711
彼らに触発されて、地方在住年収450万のリアルを教えます!!どどん!!
まずはスペック。
30歳男、既婚子供一人、地方在住、昨年の年収は470万くらいで手取りは390万ちょい。
博士号持ちの研究教育職。高校からJASSO奨学金を借りていて合計1000万円ほど。今は月4万くらいずつ返済している。
まだ子供が小さいので妻は専業主婦状態。貯金は出来ていないが、全体的な収支としては何とかプラマイゼロくらいで抑えている感じ。
世帯用の社宅で家賃2万、築50年の鉄筋コンクリート集合住宅、3LDK。わりと広くて部屋は持て余している。
さすがに古くて所々ボロがきてるけど当分引っ越すつもりは無い。家賃が安くて助かっている。
弁当は昨晩の残りもの+業務スーパーの冷凍のオクラ・ブロッコリー・ほうれん草など決まったもの。
ごはんに鮭フレークとか鳥そぼろをかけると「贅沢したな」と感じる。
子供が生まれたらほとんど誘われなくなったが、何だかんだで月1回くらい。
1回で4000ー5000円ほど。
自宅での晩酌は週に1日か2日くらい、妻と2人でビールを1缶飲む。
誕生日で5千円くらいのウィスキーを買ったので少しずつ飲んでいる。いいワインを買うのは年に2回くらい。
肉や魚はイオンで安いものを買う。野菜は地域の農産物直売所で安いものを買う。
コンビニは仕事に向かうときに朝ご飯におにぎりを買う。時々おやつも買う。比較的物価は安い場所だと思う。
大正義ユニクロ。ブランドとかは知らないし買わない。Tシャツ等消耗品的な衣服以外はここ数年ほとんど買っていない。
地方民なので車が無いと死ぬ。中古で買った50万の軽自動車と40万のコンパクトカーの2台持ち。任意保険も車両保険は付けない格安のもの。
家族での旅行はめったに行けませんが、仕事上の出張などでお金のかからない国内旅行は年5回くらい、海外旅行は年1回くらいあります。
Zaimというアプリで月ごとに1円単位で家計簿をつけている。
支出の内訳:水道光熱費2万円、通信料8千円、食費7万円、日用雑貨1万円、趣味娯楽3万円、医療費保険費1.5万円、車関係2万円、奨学金返済4万円などなど
という訳で、これが私の生活レベルです。
年収1000万、1600万増田さんと比べるとそりゃあ貧乏感がありますが、これでもこの地域だと年齢の割に稼いでいる方だと思っています。いやマジで。
同じ職場に、私より年齢が上で給料低い人はごろごろいますし、地域を見ても貧乏な暮らしをしている人が多いと感じています。
子供が大きくなればもっとお金がかかりますし奨学金の返済もずっと続くので、子供が大きくなってきたら妻も働く予定です。