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はてなキーワード: バリバリとは

2020-02-08

先輩と私

ちょっと前に書いたものだけれど、下書きに入れていたもののお焚き上げをさせてほしい。

端的に言うと失恋した。告白してフラれたとかではないんだけど。吐き出させてほしい。

私30歳女彼氏なし。

人事異動でやってきた先輩。30代後半男性独身結構厳しめで正論バリバリな人。辞令が出た時に

「え〜っ!あの人が来るの!?」と職場が騒然とした。

自分も別部署だったときに怒られたことがある。あれは私も悪いんだけどさ…。

 

先輩が異動してきてから2ヶ月後、仕事ペアを組まされることになった。

前評判が良くなかったから戦々恐々としてた。でも杞憂だった。

仕事相方として、誠実に接してくれた。仕事根拠がしっかりしていて丁寧だった。確実に職場雰囲気に変わっていった。

 

仕事の合間にする雑談も、諺や故事成語歴史古典文学から引いてくるような話題が多かった。本をたくさん読んでいるようで、気になったシリーズ8冊まとめ買いしたと言っていた。なろう系も読んでる???ラノベ??内容は結構忘れてしまったけど、とにかくいろいろ詳しかったし、説明うまいので何言ってるかわからない、理解できないって感じではなくて。私が知らないことも多かったので、勉強にもなった。それで会話が続いたのは今まで先輩だけだった。

 

あと食べ物に関しても、ものすごく詳しく、美味しんぼも読んでる。

仕事の合間には、昨日の帰りにデパートで買ったというお菓子の味や由来を語ってくれた。

私にも大抵の知識はあったし、美味しんぼも読んでた(山岡子供ができるぐらいまで)ので応戦する。

ドラジェは糖衣、あ、糖衣は正露丸の糖衣なんですが…」『硬いのですよね、中がアーモンドの。引き出物ですか?』

デメルラングドシャを食べながら)「ラングドシャは猫の舌って意味なんですよ」『(知ってる…)デメルで猫の舌っていうとチョコレートの方が有名ですよね』

そんな感じで応戦していたら、新作を買うたびに勧めてくれるようになった。

結構いろんな人にも勧めてたけど。

もらってばかりなのも何なので、私からちょっとしたお菓子差し上げたりもした。

たまに机の上に「お土産です」と置いてあったりした。旅行とかじゃなくて、レオニダスとかデパ地下とかの。

うれしかった。彼の中でちょっと特別扱いなのかなって。そんなんされたら惚れてまうやろー!!!

  

先輩は顔がイケメンとかそういうわけではないんだけれど、顔立ちはあっさり系。

服装もおしゃれというではなくて、シンプルな大きめサイズを着てる。

まあ仕事中は制服あるから制服補正がかかってると思う。

彼女はいないらしい。自称だけど。あと少子化話題の時に「結婚してる人は希望があるけど、自分にはないので」みたいなことを言っていた。察し。ペア組んですぐの頃は、先輩結婚してるか彼女がいると思ってた。何かの拍子に「誰かと行ったらいいんじゃ?」みたいなことを言った時に、「自分結婚相手とか”誰か”がいるように見えますか(怒)!?」と返ってきた。はい、いると思ってました。

 

個人的価値観の話になるけど、私は顔立ちや服装重要視してない。

顔の造形よりも顔つき、よりも性格のが重要だと思ってる。

あ、でも頭の良さはほしい。会話が成り立たないのは辛くなる。

 

話を戻そう。

先輩の声が、私の好みのタイプだったんです。落ち着いた暖かくて丸みのある声。ずっと聞いていられる。

 

そんな感じで仕事中もちょっと楽しく過ごせてたんだ。会話してるのが楽しいと思えたのは久しぶりだった。

 

それが、年明けから職場で一人休業者が出て、ペアの組み換えがあり私と先輩はそれぞれ別の人と組むことになった。

片付けと机の移動をして私と先輩のペアは解消した。

 

それから数週間。

先輩とは挨拶電話の取り次ぎでしか話していない。先輩が新しいペアにも親切で、他の人とも雑談してるのがよく聞こえる。

私が先輩に話したエピソードを「聞いた話ですけど…」と、新しいペアの人に話しているのを聞いてしまった。心がぎゅっとしてどす黒い感情でいっぱいになった。それは私のエピソードで、それを盗られた気がした。

 

昨日、仕事量がかなり多かった。もうペアではないけど、まだ同じ班で、それは班でやる仕事だったんだ。定時ギリギリになって慌てながらその仕事をやっている私と、ゆったりと帰り支度をしている先輩と新しいペアの人。

以前だったら先輩はその仕事をしていたら、どれぐらいで終わりそうか声をかけてくれたんだけどな。ああ、私は彼の気に掛けるメンバーリストにはにもう入っていないんだと思った。泣きそうだった。

 

そうだよね、隣の机で、仕事相方だったから気にしててくれたんだよね。

机も離れたしもう相方でなくなったから、気に掛ける必要はないもんね。

彼の温かな優しさの対象外になってしまったのがショックで、先輩にどう接していいのか分からなくなった。

ペアが変わって相方でなくなっても、同じように接してくれると思ってたんだ、でもその考えは間違ってた。

ウマが合って、上手くやっていけてると思ってたのは、きっと私だけだったんだ。

たまに意地悪なことも言ってしまったし。

 

炭酸のようにシュワシュワと私の心は浮き立っていたんだ、きっと。

大好きとまではいかないけれど、好意を抱いていたのは確かだったんだ。

この泡がブクブクに沸騰して吹きこぼれしまったら…。

出勤すればまた聞こえてきてしまう、私には向けられていない温かな声を耳にしても私は平気でいられるのかな。

anond:20200208012354

標準語ハノーファー

ハンブルクベルリンもそんなに訛ってないけど、生粋ベルリンっ子がバリバリ方言で喋ったら自分は聞き取るの結構難しい

バイエルン人が方言丸出しで喋ってたらたぶん全く分からないと思う

西ドイツの人が北ドイツ人に「何言ってるか分からないwww」ってかなりバカにされてるの見て、ちょっといたことがあった

オーストリアドイツ語相手標準語喋ってくれてても聞き取りにくかった思い出…

2020-02-07

anond:20200207094605

出羽守になってしまうが、欧米企業では自然科学系、社会科学系の博士ホルダーで金融やらコンサルやらでバリバリやっている奴は普通にいるんだよ。

学部時代の専攻が文系寄りでも、大学院で数理分析能力が鍛えられている。

社会科学系の統計処理でもサンプルのバイアス除去手法とか滅茶苦茶詳しかったりするしな。

2020-02-06

飴を舐めていると

つの間にか焦れったくなって口の中でバリバリと噛み砕いてしま

2020-02-05

人に負担を強いるのはクズばかり

そしてそれを「当然」としている。

よほどのことが無い限り、妻は夫の姓にせざるおえない。

それに伴い、免許証更新や通帳カードその他手続き

夫が手伝ってくれるわけではない。

先ほどの増田にあったが、

携帯会社に違いがあったとしても、それすら合わせてくれないだろう。

妻が合わせて変更するにしても、「電話番号変更のお知らせ」や

カード用の電話番号変更などなど面倒なことはすべて妻に押し付けるのだ。

たとえ、夫がクレジットカードを持ってなかったとしても。

電話番号を使っていなかったとしても。

共働きバリバリ働かせてシェアハウスと変わらなかったとしても。

片方だけに負担をかけ続けるのは変わりない。

他人負担を強いるクズは、一生変わらない。

2020-02-04

anond:20200204104302

スペックが高いというより「その人と一緒にいて楽しそうにできそうな人が思いつかない」じゃないでしょうか?

当然、何らかの高尚なことが本当に好きなんだろうけど、一般人が好き好んでそうなネタは好きじゃなさそう。

でも、その高尚なことを好きそうな女が思いつかそう。

たとえば、バリバリビジネスマンでも、趣味ケーキ屋巡りだったら、ケーキ好きな女とは巡り合わせることができる。

anond:20200204080057

若い女性なんて雇うわけない

総合職で続発して問題になってカバー人員がいないのが一般事務正社員募集した理由だし

ほぼ採用されるのは40代

それも正社員契約社員辞めた後の人が多い

正社員だと厳しいし疲れたからバリバリやるのは嫌、

派遣だとまだ採用があるけどこれからはわからいからというのが理由みたい

英語できる人も多い

こんなキャリアにもならない仕事やめろよと百回言いたい

2020-02-01

私の人生

10代後半〜20代前半……全ての辛さを抗うつ薬抗不安薬を投与量MAX服用しながら名ばかり正社員として手取り12万円ほどで働いた。夜勤は週2回ほどあった。

その後、メンタルが完全に壊れる。うつ病と言っていた主治医が実は境界性パーソナリティ障害という診断名を私につけており、障害年金対象外となることを、その10数年後に知るのであった。

とかくこの世は私にとって辛かったが、この世に生きているみんなが辛いわけではなく、やることなすこと上手くいく優秀な人間もいて、バリバリ仕事して勉強して遊んで趣味ですら結果を出していることも知っている。

この世はそういう人たちのためだけにあるんだと私は思っている。

2020-01-31

anond:20200131192603

マジか 今バリバリ徹夜明けで、徹夜明けであちこち痛むのはよくあるからそれかなと思ってた

寝ても治んなかったら病院いくわ

2020-01-30

anond:20200130155900

劣等生物自覚あるよ

たださ、そんな劣等生物フルタイム残業付きでバリバリ働かなきゃいけないご時世ってなんなんだろうね

おとなしく産む機械にさせてくれるくらい稼ぎのいい男性は多くない

源泉徴収の時期なので、年収推移をまとめてみる

社会人14年

年 万円 備考

18 436 一年からバリバリ残業してた

19 485 よく働いた

20 503 よく働いた

21 521 よく働いた

22 525 よく働いた

23 560 よく働いた

24 654 働きすぎた

25 663 働きすぎた

26 637 落ち着いた

27 604 落ち着いた

28 611 落ち着いた

29 738 働きすぎた

30 809 働きすぎた

31 855 働きすぎた

ちょっと就職遅かった就職氷河期世代

一部上場の子会社

転職なし。

現在仕事内容には満足。

仕事楽しい

基本的には実力主義思想

だけど、最近はそうでもない。

氷河期を経て入ったので、社会とは、サラリーマンとは、実力で登っていく実力主義だと思ってた。

今そこそこ恵まれてるのは、運の要素が多分にあったなと思います会社に合うか、上司と仲間に恵まれたか、働きがいのある仕事内容か、労働量に対して納得感のある収入だったか健康を損わなかったか、親が元気で介護対象にならなかったなどなど。

楽しく仕事して、こんなにもらえて申し訳ない気持ちも有り。

2020-01-29

押井守が解らない

世代じゃないせいもあってこの人がなんで名監督扱いされているのかがさっぱり解らない。

宮崎富野庵野は解る。子供の頃見ていたアニメ監督だったり、今も続いてるシリーズに関わっていて現役バリバリから何やっているか解る。

ポスト宮崎駿と噂されている人たちも解る。「クリエイターにとっては関わった作品名刺代わり」の通り、関わった作品を見ればなんとなく解る。

では押井守とは何なのか?具体的に何をした人なのか。監督業の人らしいけど最近は何をしているのかがさっぱり解らない。

自分押井守に感じる印象

2020-01-28

発達障害ってそんなに嫌なものなのか?

バリバリADHDだし手帳3級も持ってるけど別にADHDであることをマイナスに捉えたことないぞ。

そりゃ結構苦労はしてきたし生きづらさはあったけど。

2020-01-27

テン年代俺的最強ゲームベスト10

いちゲーオタ中年男性ハートのど真ん中の最奥部に抜けないほど深く突き刺さった「テン年代ゲーム10本をランキング形式で挙げていきます。お付き合いください。

特別賞『Doki Doki Literature Club!(ドキド文芸部!)』(2017/PC

のっけから特別賞」から始めることをお許しあれ。ランキング発表後だと、1位よりもスペッシャルな空気を醸し出してしまいそうで。それを避けたかった。

でも、本作がとくべつな1本であるには違いない。だから悩んだ挙句の……「特別賞」。まんまでごめん。

個人的には『ノベルゲー」って昔からあんまやらないんです。ノベルゲーやる時間あったら小説を読むほうが(たいてい)有益だろう、という長年の思いこみ集積のせい。でも、『Doki Doki Liteature Club』は例外ゲームらしいインタラクティブな要素があるわけじゃないのだけど、小説でもマンガでもアニメでもこの表現絶対不可能

本作の凄さについてはもはや語り尽くされている感があるし、強く深い思い入れを持っている方が世界中にいらっしゃることも存じておりますし、まだプレイしていない方のためにも、内容については何も言いたくない。

でも、これだけは言わせてほしい。

本作は「神は存在を愛している」ってことをギャルゲー/ノベルゲーのガワで見事に顕してみせた一大叙事詩である。ここには生があって、性があって、詩があって、死があって……愛がある。さらには現象学的「彼方」をも開示してみせる。

その(一見破天荒、かつ強烈な内容に憤怒するかもしれない。ショックのあまりマウスを壁に叩きつけるかもしれない。号泣するかもしれない。戦慄するかもしれない。でも最後にはきっと宇宙大の愛に包まれる……絶対

ああ、すっきり。

では、こっから心置きなく2010年代・心のベスト10を発表させて頂きます

10位  『ASTRO BOT Rescue Mission』(2018/PSVR)

「……なんか妙に懐かしいな。子供の頃、お前と行った鵠沼海岸をまざまざと思い出したわ」

ゲームと本の山でとっ散らかった僕の部屋にやってきて、このゲームをしばらく遊んだ君は、いかにも重たいPSVRヘッドギアをつけたまま、そう呟いた。

僕はかなり潔癖症から、君が顔じゅうに汗をたっぷりかいてることがひどく気になって、除菌ティッシュ片手にそれどころじゃなかった。

けどさ、あの頃君と一緒に見つめた空と海の青さに、まさかVR新規アクションゲームの中で出会えるとは夢にも思わなかったよ。

ハタチん時、『スーパーマリオ64』を初めてプレイした時の驚きと、海辺自分の子と君の子が一緒に遊んでいるのをぼんやり眺めてるような、そのうちに自分たちも同じくらい小さな子供に戻って、一緒に無邪気に冒険してるような……切なくて温くて微笑ましい気持ちじわじわこみあげてきた。そのことに、僕は本当に心底驚いたんだよ。またいつでもやりに来てくれ。

9位  『ショベルナイト』(2014/PCほか)

「あー、なんかシャベル持ったナイトのやつでしょ。古き良きアクションゲームへのオマージュに溢れる良質なインディーゲーって感じだよね、え、あれってまだアップデートとかやってんの? なんかsteamセールん時に買って積んでんだけど、ま、そんな面白いならそのうちやるわー」

あなたが『ショベルナイト』をその程度のゲームだと思っているのなら、それは大きな大きな間違いだ。

プレイ済みの方はとっくにご承知と思うが、本作はレトロゲーもオマージュゲーもとっくに越えた、誰も登れない山頂に到達した類い稀な作品であるアイロニーと切り張りだけで作られた、この10年で数えきれないほど溢れ返った凡百のレトロゲームとは、かけ離れた聖域に屹立してゐる。

そして3つの追加アプデ(大胆なアイデアに溢れた全く新規追加シナリオ。今月でようやく完結)によって、本作は10年代下半期にリリースされた『Celeste』や『ホロウナイト』の先駆けとなる、傑作2Dアクションとしてここに完成したのだった。さあ、ショベルを手に彼の地へ赴け。

8位  『Undertale』(2015/PCほか)

このゲームの印象を喩えて言うなら、

久し振りに会って酒でも飲もうものなら、いちいち熱くてしつっこい口論になってしまう、共感嫉妬軽蔑と相いれなさのような感情腑分けするのが難しいくらい綯い交ぜになっている面倒きわまりない幼なじみ、みたいな。

正直、ランキングにはあまり入れたくなかった。が、初プレイ時の衝撃をまざまざと思い出してみると、やっぱり入れないわけにはいかぬと悟った。

もし未プレイだったら、このゲームはできればPCsteam)でやってみてほしいとせつに願う。当方バリバリコンシューマー勢なので、ゲームPC版を薦めることは滅多にない。だが、コンシューマー機ではこのゲームの持つ「鋭利ナイフ」のような「最後の一撃」が半減してしまうだろう。

作者トビー・フォックス氏は、かつての堀井雄二糸井重里系譜に連なる倭人王道シナリオコピーライターと感じる。

確認のために本作の或るルートを進めていた時、初期ドラクエと『MOTHER』と『moon』が携えていた「あの空気」が30年ぶりに匂い立ってくるのを感じて眩暈がした。会えば会うほど凄みを増す狂人のような作品だ。

2020年内に出る(であろう)2作め『DELTARUNE』において、トビー氏は堀井/糸井が書け(書か)なかった領域確信犯的に踏み込んでくるにちがいない。それが半分楽しみで、半分怖くて仕方がない。

7位  『デラシネ』(2018/PSVR)

その山の森の奥には古い洋館があった。

庭は川と繋がっていて、澄んだ水が静かに流れていた。

君は川沿いにしゃがみこんで1輪の花を流していた。

俺は黙って君を見つめていた。

君は俺に気づかない。

俺は木に上ったり、柱の影から君を見守ったり、触れられない手で君の髪を撫でたりしているうちに……君の可愛がってたシェパード犬がこちらにひょこひょこやってきて、ワン、と小さく吠えた。

ああ、なんだかこのゲームやってると批評目線がどんどんぼやけていくのを感じる。まるで透明な死者になってしまったような、奇妙で懐かしい感覚に否応なしに包みこまれるような……。

本作は「VRで描かれた古典的AVGアドベンチャーゲーム)」であると言われている。個人的には、そんな持って回ったような言い回しはしたくない。

VRしか描けない世界情緒に対して、あまり意識的な本作。その手腕はあざといくらいなんだけど、実際に本作をやってみるとあざといどころじゃない。泣くわ。胸の内に熱いものがこみあげてくるわ。

『Deracine』はプレイヤーの原風景をまざまざと蘇らせる。かつて失ってしまった友人を、失ってしまった動物を、失ってしまった思い出を、「ほら」とばかりに目の前に差し出してくる。そのやり口はほとんど暴力的でさえある。

6位  『バウンド 王国の欠片』(2016/PS4/PSVR

もしVR対応しなかったら、知る人ぞ知る良作(怪作)止まりだったであろう本作。

かくいう俺もPS Storeで見つけて何となく買った時は、まさか2010年代ベストに入れることになるとは思わなかった。怪しい仮面被ったバレリナ少女サイケ空間を飛び回ってんなあ……製作者はドラッグでもやってんのか?くらいの。

しかPSVR対応した本作を再度プレイして驚愕した。怪作がまごうことなき傑作に生まれ変わっていたのだ。あるいはコンテンポラリーアート作品としての本質を露にしたとも言える。ああ、VRというハードではこんな事態が起こり得るのか……。

画を作っているサンタモニカスタジオゴッド・オブ・ウォー風ノ旅ビト他)の仕事はいだって凄まじいクオリティでため息が漏れるのだが、VRとの相性は抜群だ。とりわけ今作での仕事白眉と言える。

とにかく、思わず自分少女の頬をつねりたくなるほど美しい。少女が、景色が、色彩が、確実に「もうひとつ世界」(夢、とは言いたくない)を現出させている。

そして本作は本質的な意味で——究極の恋愛ゲーでもある。誰も認めなくても、俺はそう強く感じる。あの少女と過ごした時間を、あの少女が内に秘めていた闇の部屋を、あの少女が戦っていた怪物を、そしてこの狂気と色彩にみちみちた世界日常生活の中で思い出す時、この胸に去来するのは——それは「恋」しか言い様のない儚い感情だ。

5位  『INSIDE』(2016/PCほか)

書き始めるまで、本作がここまで自分内上位に食い込むとは思わなかった。

が、確認のために軽くプレイしてみたら、やっぱりとんでもなかった。

実験施設内部に、そして自分の内側(Inside)に展開するめくるめく不穏な景色ディストピアの先にある、吐き気をもよおさせると同時に、穏やかな安寧に包まれるような、唯一無二のビジョン——を完璧に描ききった本作。

終盤の怒濤の展開と比類なき生命描写インパクトに心奪われるが、本作の真骨頂木々や空や雲や雨、海などの自然情景(それが何者かによって造型されたものであれ)の美しさだと思う。荒んだ世界の中、思わず立ち止まって、天に祈りを捧げたくなるような敬虔心持ちを強く喚起させる。

俺にとって『INSIDE』とは、自己内面に深く潜るための潜水艦、あるいは哲学書のページを繰っても繰っても掴めない、自分世界との乖離自覚するための尖った注射針であり、神なき世界宗教である

灰色にけぶった空の下、雨降るトウモロコシ畑で無心で佇んでいた時のあの安寧と絶望感に、これから先もずっとつきまとわれるだろう。

4位 『スプラトゥーン』(2015/WiiU

人の生には「もっと幸福な時期」というものがたしか存在するようだ。そして、それは必ずしも幼少期だったり青年期だったりする必要はない。

俺にとっては、傍らに愛猫がいてくれて、WiiUと3DSが現役ハードで、仕事から帰ってくると毎日のように今作にあけくれていたこの頃が——生涯でもっと幸福な時期だったと言いきってしまいたい。なぜなら、幼少期や青年期と違って、その記憶ははっきりと想起できるから

そして後から振り返ってみて、その時期がどれほどありがたいものだったか確認し、やるせない気持ちに包まれるのだ。「ああ、やっぱり」と。

プレイ時間は生涯最長となったし、この作品を通じて(自分にしては珍しく)老若男女多くの「オンラインフレンズ」ができた。

が、続編『スプラトゥーン2』は発売日に購入したものの、ろくすっぽプレイしなかった(できなかった)。

その理由は(おおざっぱに書くと)3つ。

ひとつは『2』発売時、先に述べた、俺にとってもっと幸福だった時代が過ぎ去っていたこと(ごく個人的理由だ)。

ふたつめは、初代スプラトゥーンが持っていた、俺を夢中にさせるサムシングが『2』には欠けているように感じられたこと(批評記事ではないので、それについてここでは掘り下げない)。

3つめは、次に挙げる同じく任天堂開発の対戦ゲームの登場である

3位  『ARMS』(2017/Switch

それは35年前に夢見た未来の『パンチアウト!!』だった。そして20年前に夢みた『バーチャロン』と『カスタムロボ』の奇跡的融合であり、同時にそれらとは全く別次元昇華された「理想的格ゲー」であった。

スプラトゥーン』で「共闘」の愉しさを味わった俺に、本作は「見知らぬ相手とサシで戦う」ことの妙味と厳しさをばっちり思い出させてくれた。

そして画面内のキャラをこの手で操る——そんなあまりにも原初的「ゲーム」の喜びが本作には隅々までみちていた。こればかりは「Just do it」(やるっきゃない)。

やがて俺は日々のオンライン対戦では飽き足らず、リアル大会にまで足を運んだ(あっさり敗退してしまったが……)。そんなゲームは、おそらく生涯最初最後だろう。

余談だが、Joy-con特性を生かした「いいね!持ち」による操作こそが本作の革新であると信じているのだが、革新性よりも「合理性」と「勝率」を求める猛者たちには殆ど浸透しなかった。

いいね!持ち」メリットをうまく調整できてさえいれば、本作は『e-sportsゲーム初の従来型コントローラーから離れた(両腕全体を用いた)操作形態を実現していたはずで、それについては至極残念だが、現在開発中であろう『ARMS2』に期待したい。

2位 『Rez infinite』(2016/PSVR

2010年代下半期は、俺にとっては「VRに初めて触れた年代」としていつまでも記憶されることになるだろう。

2017年冬、とにかく『Rez infinite』をプレイしなければならない——そんな義務感でPSVRを勇んで購入した。配線がややこしい機器PS4に繋げ、想像していたよりもさらに重たいヘッドセットを被り、本作をプレイすると——すぐに「ここには未来がある」と思った。いや、正確じゃないな。「未来に至る——今の時間自分」をばっちり感じたと言うべきか。現在可視化され、360度方位に顕在し、俺をユニバーサルに包みこんだ。

AreaXを初めてプレイした時の、重たい身体感覚から自由になり、魂だけが宇宙に放りこまれたような未曾有の感覚は、ゲームなるものと関わってから過去30数年を振り返ってみても、5歳の時に生まれて初めて電子ゲームに触れた時の体験と並ぶ、あるいはそれを越えかねない、空前絶後体験だった。

それは精神開放であり、身体解放だった。言葉遊びに非ず。

これだけ長いこと「ゲーム」なるものを続けてきて、ゲームからそのような感覚を初めて得られたことに深く感動し、ラストではほとんど泣いていたことがつい昨日のように思い出せる。

そして『Rez infinite』の「次の体験」を今か今かと待っている。

1位 『とびだせ どうぶつの森』(2012/3DS

Rez infiniteからまさかの……自分に驚き、何度も自身に問うた。

あれだけ昔からどうぶつの森』嫌いだったお前が。とび森を。テン年代1位に。据えるつもりか? 

お前はそんなにぶつ森好きだったのか? ありがちな中年男性みたいに「しずえ萌え」になったのか? それとも親子くらい歳の離れたフレンドと時々会えるからか? おいおい、かあいこぶってんじゃねーぞ、と。

だが本作を1位にした決定的な理由——それは、テン年代初頭に放たれた今作から仮想世界」における、人間存在理想的な在り方の萌芽をひしと感じたからだ。

一発で脳内に凄まじいヴィジョンを注入した『Rez infinite』と比べると、まるでアリが餌塚に砂糖を運ぶようなゆったりとした足取りだが、本作は確実に世界中ゲームファンに「もうひとつ世界」をキュートな顔つきと口調(しずえ嬢のような……)でじわじわと浸透させ、人々の無意識をしれっと変容させ、もうひとつ生活を愉しませ、ネット接続により文字通り「飛び出させた」。

どうぶつの森』は今年3月に発売する次作『あつまれ どうぶつの森』においてさらなる大きな広がりと変化を見せてくれるだろう。

が、俺は本作をとくべつに、個人的に、偏執的に、限定的に愛しているのだ。

それは故岩田社長が生み出した『3DS』というハードへの偏愛と、ゲーム機では3DSだけが備えた「裸眼立体視」——ARVRを折り合いし、先取りした——唯一無二の機能によって『どうぶつの森』というクローズド世界をまるで飛び出す絵本のごとく彩り、「夢の中で他者の森を訪ねる」という奇妙かつ魅惑的な通信世界を生み出し——

要は、全シリーズを振り返っても今作『とびだせ どうぶつの森』だけが持ち得た、この奇妙で牧歌的神秘的なアトモスフィアに由るものだ。

カフカ『城』や村上春樹世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』主人公のように、俺はある時、この森の中に、夢の中に、村の中に、これからも留まり続けることを選んでいた。

そういうわけで、本作を迷わずテン年代1位に据えたいと思う。

※※※※※※※※※※

長々とお付き合いくださって本当にありがとうございました

余談ですが、最初は「順不同」にしようと考えていたのです。これほど自分にとって大切なゲームたちに順位なんてつけるのは相当失礼な気がして。

でも、敢えてつけてみた。並べてみたら、なんとなく自分重要度みたいなものぼんやり浮かび上がってきたので。

異論提言はもちろん、よかったらあなたテン年代ベスト(5本でも20本でも1本でも)教えて頂けると、いちゲームファンとしてめっぽう嬉しいです。

ああ、10年はDECADE(でっかいど)。

姥捨山はお好きですか

 昔話が好きかどうかではなくて、そういう考え方が好きですか?という意味で。

 いつも知識ブラッシュアップに余念のないはてなーの皆さんは、よくそれについていけなくなった人に引退勧告しているように思います

 引退した人をどうするおつもりなのでしょうか?

 施設に入れるとして、その費用をどこから捻出するのかしら。

 残った家族を守るのに精一杯の人から費用が出ませんよね。

 でも殆ど場合ある程度はちゃん施設で見てくれる。

 職員さんは家庭を持っているのでしょうか?

 仕事として他のお家でケアできなくなった高齢者ケアしたあとに家ではどんな生活を?

 まさかとは思いますが、家にも手のかかるご家族がいて勤務時間外に見ているということはないですよね?

 それとも専門に扱っているくらいの人だから仕事と家庭と両方しっかりやっていっても崩壊するような心配はない?

 はてなでの議論を読んでいる限り、どちらもしんどそうです。

 ではどんな形が相応しいのでしょうか?

 考えてもよくわからんのですよ。

 聞いている場所がまだ現役バリバリの人ばかりの場所から想像しにくいかもしれませんが…

 ただ私は誰にでも手厚く当たれないならいちばん大事な人を最優先にしてそれ以外の家族には目をつぶってもらうというのが苦手でね。

 仕方ないからそれぞれの人に平均してできる限りのことをやってあげて、対象者が増えないように考えるかな。

 子供安易に作らないことで目配りしなくちゃいけない人を増やさない。

 それぞれの実家年金その他があってある程度の暮らしができるだろうから、たまに顔を出して様子を確認して、あとは自由にやってもらう。

 ただ周りを見ていると家族一部の人に対して家の中でも外でも悪態をついて心のバランスをとっている人が結構いるみたいでね。

 ああこれはストレスのかかった現場に起きるいじめの構図そのものだな、と思うんだけれど、

やっている人は家庭で一番弱いものを中心において生活しないと弱すぎて死んでしまうから仕方ない、いや当たり前のことなんで、そちらから文句が出ても気にしないなんてことになるみたいで…

 これは正解のないなにかなのかもしれない。

 でも姥捨山におじいさん、おばあさんを捨てに行く考え方がとても嫌いなので悩み続けてます

 はてなーの皆さんは頭がいいのだと常に仰ってますから答えをお持ちなのかもしれない。

 お知恵を拝借できませんかね?

2020-01-25

AI美空ひばりさんについて【追記

個人的にはこの技術、賛成寄りなんだけどね。

どんな形でもいいから、フレディの声が聴きたいんだよ。ボヘミアン・ラプソディガチ泣きしたよ。

嫌だ、冒涜だ、って言ってる人達は何が嫌なんだろうなって思って、思いつく限りの理由をあげてみた。

亡くなった人の声を合成して歌わせた

同じように亡くなってる方の合成音声って、知ってる限り、植木等さんと三波春夫さんとhideさん、後は淀川長治さんがいたはず。

多分今回のパターンと近いのは三波さんかな。

植木さんのは息子さんの声が元になってるからいいの?

hideさんの「子 ギャル」の時も騒がれたような気がするけど、生前の声との合わせ技だったからまだ良かったの?

淀川さんは言葉繋ぎ合わせた喋りだったからいいの?

三波さんのは娘さんがGOサイン出した上、合成音声は3DCGも含めて無料配布だったはずだよ?

名前AI美空ひばりから

しかしたら、ここなのかな?

hideさん以外のふたりは、植木ロイドとかハルオロイド・ミナミとか、機械ですよ、別物ですよ感を出してる。

淀川さんはポリゴンみたいなCGで「蘇る」って煽りだったから、hideさんはそのまま「hideさんの新曲です!」ってリリースたからか、今回みたいに騒がれてたね。

本人が歌えない新曲を歌わせた

三波さんは音声データ無料配布されてるから新曲を出す人は出すし、カバー曲を歌わせる人は歌わせるよね。それも嫌なの?

…まあ、新曲が出るなら、生きてる本人に歌って貰いたかったのは分かる。

ちゃんと三十年の歳を重ねた本人だったら、どう歌ったんだろうね。

亡くなった人に「私も歳をとりました」って歌わせるセンスは、個人的には凄いと思うし、本人に歌って欲しかったなあって気持ちにさせるのはさすがだと思う。

本人の許可なく機械音声にした

本人亡くなってるからなあ。

息子さんがGOと言ったら仕方ないのでは。

声を仕事にしている人は、これから遺言書に「声を合成しないで」と書かないと駄目なのかもしれない。

敬意を感じない

機械から駄目なのかな?

物真似の人はいいのかな?

生きてる人がリスペクトですって似せて歌うのはOKなの?

ふざけた、もしくは似てない物真似をした時と、今回のパターンと、拒否反応は同じになるのかな?

機械音声の歌い方が下手

本人と変わらないような歌わせ方したら、今以上の拒否反応が起きると思うんだけどな。不気味の谷現象だっけ?

初音ミクが出た時に、そのまま歌わせたら不自然だ、上手く歌わせたら気持ち悪い、って嫌悪感バリバリの反応が凄かったの覚えてるよ。

台詞を喋らせた

ここなのかな?

淀川さんでよく叩かれてたのはここだった気がする。

本人が亡くなった後の映画を褒めさせた、とかで。

本人が言わないことを言わせるのは嫌悪感が出るのかも。

でも今回の場合歌詞だよね。

昔の曲って間奏とかで喋ってたから、歌の中の喋り=歌詞では?

視聴者へ向けての語りかけだと判断されたのかな?

3Dロボットみたい

声だけの出演だったら許された?

三波さんと淀川さんはロボです感を前面に出してたよね。

ひばりさんに良く似た物真似の人を連れてきていたら、話はまた変わったんだろうか。

亡くなった人を物のように扱った

ここかな?

亡くなった本人の意思とは無関係舞台に上げた。

声を切り刻んで合成して、勝手に歌わせて喋らせた。

着るはずのない服を着せて、体を人形のように動かした。

生きた役者さんではなく、全て機械再現した。

機械再現=物扱いっていう判断なのかな…

ここまでしか思いつかなかった。

以上。

追記

コメントありがとう

何となくだけど、嫌だと思う気持ちが見えてきたぞ。

本人が蘇って新曲を歌うという「設定」だったか

この設定があったの知らなかった。

これが悪いんじゃないの?

そう説明されたら、期待値はとんでもなく上がって、

「生きている元気なひばりさんを、そのまま連れてくる」レベルになってたのでは。

そんなことは不可能だって皆分かってる。

その不可能レベルをどこまで再現したのか、って見て、「機械」「偽物」だと感じてショックだったのかもしれない。

でも歌声担当さんCG担当さんは、だいぶ頑張ったと思うんだ…不自然にならないようにって。

関わってるメンバー作詞家さん)が嫌い

この発想、全くなかった。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってやつか。

別の作詞家さんの書いた歌詞だったら、別な反応だったのかな?

小椋佳さんとか。

阿久悠さんの遺品の中からひばりさん用の歌詞が出てきた!とかだったら。

(阿久さんってひばりさんの歌詞いたことなかったんですね…)

コメントにあったのは作詞家さんだけだったけど…

そもそもボーカロイド技術が嫌い、とか、 CGが嫌い、とか、そういう人も居たりするのかな…

語りかけを台詞認識している

やっぱりこれなのかな。

個人的には、歌の中の語り=歌詞だと思っている。

森進一さんの「おふくろさん騒動」を見て、そう思っただけなんだけど。

作詞家川内康範さんが怒った理由は「台詞無許可で足したから」だった。

まり歌詞を改変した」から怒った、ということ。

…歌の中の語り部分を、歌詞だと思う人の方が少ないんだろうか。

現段階では以上。

2020-01-24

anond:20200124111515

恐らく夫婦別姓選択したであろう元カノが、名前検索したら子供写真とかといっしょに出てくる。

バリバリ仕事してますみたいな会社サイトで、家に戻ったら家族に支えられてますみたいな奴でね。

まあ家事とかしてくれない彼女だったかららしいっちゃらしい。

 

ロンダリングできるならしたほうがいいんじゃない。なんなら俺がしたいわ。

2020-01-21

anond:20200121173833

殴られてもないくせに

被害妄想バリバリで「強い男のせいだぁ!」と他責する男の多いことよ。

男は黙って 相撲しろ

2020-01-18

ジョジョラビット観た

監督かよ!

明るめの画面とクスッとするようなシーンで騙されかけるけど、これ戦争映画なんだよね

靴はストーリーでよく出てくるし印象に残るよね……ずるい

ジョジョ10歳の割にやらかすシーンがなくて良かった

舞台バリバリドイツなのにみんな英語喋ってて不思議だったけど、アメリカ人は何語喋ってるんだろう

キャプテンKがとても良かった、これもサム・ロックウェルだわ

2020-01-16

黒髪

黒髪ショートカットやロングヘアーかわいい女子中学生女子高校生大学上京きっかけに髪の色変えたり化粧をして「そのままでいいのに!」と思ったりするけど、結局「黒髪で純朴な感じ」っていうのは男性が持つ一方的理想像に過ぎないんだよね。

俺も女の子だったらバリバリ化粧して髪の色変えると思うし。

懺悔 言い訳追記

変な時間に目が覚めてしまって寝付けなくなったので書く。

このことを何度も何度も思い返して毎回苦しくなってきた。ここに吐き出して一旦終わりにしたい。

私は大学四年になりたての頃、当時付き合ってた彼氏の子妊娠してることが分かった。相手社会人だったし私も単位はなんとかなったので結婚出産卒業専業主婦になった。

初めての育児はとても大変で夫にイライラをぶつけまくった。夫はその頃異動があったり、デキ婚のことで親と揉めて絶縁状態になったり、子供夜泣きに付き合ってくれたりで徐々に疲れていきうつ病になって働けなくなった。

傷病手当金失業手当、私の実家からの援助でなんとか3年ほど凌いだ後、たまたま友人の紹介で正社員として採用された私が働き出すことになった。(夫のうつ病が長引いたのはゆっくり休ませてあげられなかった私のせいでもあると思う。当時は本当に子供自分生活費のことで頭がいっぱいだった。申し訳ない。)

私は新社会人かつ子育て主婦、というよく分からない状態で、今にして思うと社風とも全然わずパワハラまがいのことも受けながら安月給で必死に働いた。正直仕事だけでいっぱいいっぱいで家に帰れば寝てたかった。実際家事や育児は段々と自宅療養中の夫任せになっていき、夫から苦情を言われることが増えた。夫婦喧嘩が増えてセックスに私が誘っても拒否されるようになった。それどころかちょっと手が触れるのも嫌がられた。まぁ、薬の影響とかストレスとか色々あるししょうがないよね、とは思っていたがかなり辛かった。職場でも怒られて、家でも夫とはうまくいかず、育児を夫に頼る時間が増えたせいかあれだけママっ子だった子供も私に懐かなくなっていった。

そんななかで私は人生で1番の間違いを犯してしまった。同僚と不倫してしまったのだ。期間としては半年にも満たなかったけど、頭のおかしくなっていた私は彼だけが毎日の救いになっていた。現実逃避というのか、もう何も考えたくなくって将来どころか数ヶ月先の家族旅行計画さえ立てるのが億劫になった。数ヶ月先も今と同じように生活してるなんて無理でしょと思っていた。今にして思うとありえないが、不倫相手とギクシャクしだすと更に救いを求めて学生時代の同性の友人にまで不倫相談をした。このことがきっかけで複数の友人を失った。

まぁそんなめちゃくちゃな精神状態不倫してたのであっさり夫にもバレた。離婚するか、なんて話にもなったがなんだかんだでお互い関係修復のために努力していこう、という結論になった。この時の話し合いでやっと自分の辛さを夫にキチンと話せた。夫の辛さも理解できた。

夫が私に優しくなった。そのおかげで少しだけ精神状態が安定して、夫や子供に気を回せるようになった。そして私が変わると夫も変わり、病状も回復し再び正社員として働き始めた。共働きは本当に大変で、そのころ子供学校トラブルがあったりで、結局私が家族を支えるため仕事を辞めた。収入不安があったが、余裕がなくなった自分が如何に暴走して周りの人達を傷つけるか痛いほど理解していたので仕方なかった。今はまた専業主婦だ。仕事を辞めて冷静になるとまぁよくあん理不尽で最も自分に向いてなさそうな仕事をしてたなぁとボンヤリ思う。転職を考える余裕もなく、とにかく自分と周りを責めていた。

夫のことはすごく傷つけてしまった。夫や子供を失うかもしれない、となってやっと自分にとって夫や子供がどれほど大切か理解できた。自分との関係を修復することを選択してくれたことに本当に感謝する。一生をかけて償っていきたい。

一方で取り返しがつかなくなったのは友人関係だ。完璧自業自得だが学生時代の友人は全て失った。直接私が不倫を打ち明けた子以外にも噂は広まってるかも、と思うともう学生時代の友人誰にも怖くて連絡できない。SNSもやってないので向こうからも連絡も来ない。それにもともと、独身バリバリ働いていた友人たちと主婦お金にも時間にも余裕のなかった自分話題や考えが合わなくなっていた。寂しいけれどしょうがない。

仕事を辞めて友人を失って、それでも家族は残ってくれた。今、夫も子供も元気にしている。私に笑顔を向けてくれる。それだけで本当にありがたい。これから先、自分キャパ理解して家族第一優先で生きていきたい。そして少し落ち着いたら、余裕を失わない範囲でまた働きに出たい、友人も新たにできたらいいなと思っている。専業主婦で1年ほど過ごし家族だけの世界はやはり少し寂しいことに気づいた。でも自分場合家族仕事、友人関係、をバランスよく保つことができるだろうか、また外の世界必死家族を傷つけてしまったら、と不安になる。この辺のバランスの取り方が今後の課題かな。

この約10年間は激動だった。家族の大切さと、人間環境によって簡単に間違いを冒すんだということを知った。人間性より環境。あと友人関係簡単に崩れるということ。この先の10年は穏やかに過ごせますように。

言い訳追記

環境のせいにするな同じ環境でも大抵の人は不倫なんてしない、と書かれてあった。その通りだ。ただ馬鹿みたいだけど、環境云々については自分の中では再発防止策のつもりだ。若かりし頃は自分は真っ当な人間だと思っていたし、人並みの倫理観正義感もあるどちらかと言えば善人寄りの人間だと信じていた。自分の本当の人間性について知ることはなかったし、今だって少しはまともな人間になれたのか確認する術はない。アラサーの今どうやれば人間性が向上するのか、全く分からない。だからせめて、そんなことができない、そもそもしたくならない環境必要だと思っている。あくまで私という人間にとっては、人間性より環境、だと考える。

あと一点、不倫相手とギクシャクしてから友人に相談するのでなくて、なぜ不倫する前に友人に相談しなかったか、という指摘についてボンヤリ考えた。夫婦生活がうまくいかない、育児しんどい、このような悩みを友人たちは理解してくれないだろう、もっと詳しくいうと、上記のような悩みが生じるのは私が若くしてデキ婚たからで、普通の人は普通幸せ結婚して子供かわいいんでしょ?結婚生活って幸せいっぱいなんでしょ?辛いってなんで?と思われるだろうことが容易に想像できたから。というか実際にそういうニュアンスのことを言われたからだ。当時友人たちは皆二十代前半の女の子からそんな認識で当たり前なんだけど。そう言えば働き始めてから職場お姉様が「絶対今は大変やろ、無理しなや、今乗り切れたらラクになるからね」と、しきりに声をかけてくれていた。その方は子育て離婚経験されていたので、きっと私の普段の様子をみて心配してくれていたのだろう。だけど、年齢も一回り以上上で、職位も全く違う彼女にあまり甘えたり相談することができなかった。この辺が若くして結婚出産するデメリットだなと今なら思う。年齢に合わせると悩みが合わず、悩みに合わせると年齢が上過ぎて心を開きにくい。今となっては色々あって私も老け込んでしまったので、子供のお母様達とも特に違和感なく溶け込めていると信じているのだけれど、最初の頃は浮いてたしな。

新人教育が怖い

さな広告代理店に務めている。

先月、長年働いていた制作の先輩の代わりとして、10個下の新人が入ってきた。

聞けばデザイン専門学校を出て、招待状などの印刷物データ作成する仕事をしてきたらしい。

ならば基本知識操作は出来るのか、と思ったのだが。

蓋を開けて見ればショートカットを両手の人差し指で押し、イラストレーター操作は覚束ず、フォトショップ写真の縁をぼかす事すらままならない。

デザイン面に関しても、無駄に空いた空白や、文字メリハリもわからず、彼女学校で何を学んで来たのかと言う事ばかり。

初めの内は、その程度の技量なのか、ならば1から教えようと思っていた。

けれど彼女は学ばなかった。

何度教えても、同じミスをする。

その都度指摘して、彼女メモを取るのだが、やはり同じミスをする。

初めは優しく教えていたのだが、つい語気が荒くなってきてしまう。

そうすれば彼女は、壊れた人形のように俯き、小さくはい…すいません…を繰り返すようになってしまうのだ。

そんな姿を見る度に、過去自分を思い出す。

今の職場ではなく、もっと大きな印刷会社高卒で入った私は実務でデザインを覚えた。

1年程経った時に、制作からデザイン部に移った私の直属の上司が、女性で、10以上離れたバリバリキャリアウーマン。自信に満ちた上司指導は、語気が強くストレスになった。

上司と私の相性は最悪で、詳細は省くが最終的に私は上司に何を言われても泣いてしまう程になり、私は別の上司の下につくことで、物理的な距離を取り落ちつく事になる。


新人彼女生気のないすいませんを繰り返す度、過去自分がちらつき、そして『ああなりたくはない』と思っていた女上司自分がなってしまっている事に気づき嫌悪感吐き気がする。

彼女は今年の仕事初めから1週間仕事を休んだ。理由ペットが死んだストレスらしい。けれどきっとそれだけではないのだろう。

今の所、彼女が出社してから(余りにも初歩的なミスを連発し直らないため)2日連続でお小言を言ってしまった。

なんなら泣かせてしまった。

明日彼女は来るのだろうか。

いっそ嫌になって辞めてくれないだろうか。

私には手に負えない。

学習しない彼女にまた怒ってしまいそうで、胃が痛む。

新人教育には向いてない自覚はある。

ましてこの職場制作は、私と彼女だけなのだ

このままお互いに胃を痛め合う関係が早く解消されればと思う。

2020-01-15

anond:20200115144842

どっちもバリバリ仕事してるなら、実は結婚しててもしてなくても変わらないような気がするよね。

子どもできたらさすがに籍入れた方がいいかもしれんが...

あと話題にならんが、離婚した時も苗字うんぬんで揉めるから怖い

2020-01-14

からもう改革は失敗したと認めてくれ。

バブル崩壊と言われた後、実際には日本の景気は今ほど悪くはなかったのだ。

それでもなお、金持ちは居たし、その辺のおっちゃんは500万を超えて700万程度はあったのだ。650万だとちょっといかな? という程度。

野原ひろしの年収が650万というのは「平均よりちょっと下のうだつの上がらないリーマン」だった。

要するにイケてない中年。そんな中年でも子供二人にマイホーム持ってるってそういう時代

それが今じゃ、バリバリ仕事をこなす、やり手リーマンになってしまった。

バブル崩壊後に、日本支配したのは「このままじゃだめだ。欧米を真似ないと、もっと景気が悪くなって滅ぶ」という漠然とした根拠のない不安だった。

この当時の空気を知りたければ、サラリーマン金太郎を読めばわかる。

バブル崩壊からの、根拠のない危機感と、ことごとく裏目に出た改革案がすべて全巻を通じて載っている。

最後小泉純一郎をもじった大泉なる総理が、派遣解禁を役人必死に止めるのを「ユニオンから合法」に乗っかるシーンで終わるのだが、まさに今から見ると「それをやったからお前、お前、結局雇用の底が抜けちまったじゃねえか馬鹿野郎。お前が悪いんだよお前が!!」と単行本を投げつけたくなる。

いわゆるバブル崩壊以降の改革案というのは、「一切の科学的に分析された知見によって行われたものではない」と断定してよい。

簡単に言えば「バブル崩壊したのは心を失った日本への天罰だ」という謎のオカルティックな思想によって支えられていた。

バベルの塔ならぬバブルの党」というわけだ。

から、「経済に潜む何者かに清貧をささげて悔い改めれば、許してくれるだろう」という謎の思想が支えていた。

この思想でまず一番最初に挙がるのは、石原慎太郎だろう。彼は、東日本大震災の際に「我欲を捨てろ、天罰である」という趣旨発言をした。彼には津波我欲を洗い流すためのノア洪水のように映っていたのだろう。あの空気感。

からバブル崩壊以降の改革案は「痛みを伴う改革」という路線で進められた。つまり、「罰を受けるのだから痛くなければだめだ」という短絡的な思考があったことは間違いない。

まり、「国民に痛みを与えて罰することにより、経済に潜む何者かに許してもらおう」という思想があったのだ。正直そこには「効果であるかどうか?」はあまり意味がない。「痛みを伴うこと」が重要だったのだ。効果があることよりもずっと重要だった。

マジで、今までが甘えていたんだ。これからもっとひどくなるぞ。だから我々は厳しくせねばならんって本宮ひろし顔で主張してる政治家がわんさかいたんだよ。Mr.ビーンなんかも、なんかもその流れで無茶苦茶人気が出た。リストラする俺、非情リーダーで格好いいって時代だよね。

与党野党も左も右も、意見対立し続けてはいたが、「痛みを罰として引き受けること」には一致していた。あらゆる経済的な社会保障を切り詰め、消費税増税し、国債発行高を抑制しようとしても、小泉純一郎の様々な国民をいたぶるかのような社会セーフティーネット規制撤廃するかのような改革を続けて、経済に潜む何者かにいけにえを捧げ続けても、「余計に悪くなった」ということしか起きなかった。

経済マゾヒスト天下一武道会ではない。

このことにいまだに気づいていない人間が山ほどいるのだ。

国債発行は悪」

「消費減税は悪」

バブルは悪で不自然だった」

サービス残業は当たり前」

正規雇用は甘えているかもっと不安定にしろ

「我々が罰を受けなければ、子供が苦しむぞ」

これらを支えているのは、経済的を科学的に俯瞰した法則ではなく、「バブルを罪としてとらえ、罰を受けることによって禊をする」という非科学的な思想だ。

からいつまで経っても成果が上がらない。

必ず「国民に罰を与える」という思想に行きつくからだ。

これは小泉純一郎自民党で顕著だったか民主党も「苦い薬を飲め」と国民に迫り、その内容は自民党以上に強硬だった。

どちらも「罰を受けねばならない」というという、謎の強迫観念から逃れられていない。

このあたりの謎の思想を見たければクニミツの政を読むことをお勧めする。

当時の政治に対する謎の強迫観念がよくわかる。

とりあえず「公共事業という寄生虫が国をダメにしている、あいつらは規制虫だ。我々がこんなことをしていれば子供借金まみれになって苦しむぞ~」というわけのわからん空気感だ。


で、これら改革の行きつく先がもう見えてる。

子供のために借金を残すな、じゃねえよ。

お前らのせいで子供を育てる給料が出ねえだろ。馬鹿か?


ふう。言いたいことを言ったのですっきりした。

飯食って寝る。

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