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はてなキーワード: ブランド力とは

2022-10-10

食事の美味しさってもはや出尽くしていて、あとは如何にブランド力とか物珍しさとか特別感的なものを付帯させていくかって世界になってると思うんだけどどうなの

2022-10-09

anond:20221009142904

宣伝力、経済力ブランド力の差だよ

21世紀の当たり前を読み間違えないで…

その人が東進講師みたいに見られること前提でいいもの提供してたら世界でも貧困層にもウケてると思うの

2022-10-07

anond:20221007004900

めっっちゃ増田気持ちわかる

 

結局、なぜ「星屑テレパス」のアニメ化を素直に喜べないかというと

アニメ化すると

きららアニメファンごちうさゆるキャン△・まちカドとかが好きな層)に

無駄に暗い」「シリアス要らん」「ギスギスいつまで続くの」と延々ケチつけられて

アニメ円盤セールスも奮わない

という悲しい結果になるのが、目に見えているからなんだよね

(実際「スローループ」がアニメ化された時に上記現象が起きて円盤売上も評判も良くなかった)

 

なぜ、こういう問題が起きるかというと

今の「きらら雑誌読者・きららコミックス購入勢」と

きららアニメファン」の嗜好が決定的にズレているからで

 

 

から

きらら雑誌読者に支持される

コミックスが売れる

アニメ化決定

 

→でも、きららアニメファンの嗜好には合わないからボロカスに叩かれる

きららアニメファンの嗜好に合わないか円盤も売れない

アニメ化されてもコミックスの売上伸びない

 

きららメディアミックス展開が行き詰まる

きららブランド力低下が起きる

 

 

という負の連鎖が起きて、今まんがタイムきらら結構深刻な袋小路状態に陥っている

この状況を脱するためにはまず今のきららの現状を知ってもらって

ごちうさゆるキャン△層とは違う新しいファンの獲得に動かないとダメ

でも、増田界隈みても分かるように

きらら女の子がイチャコラしているだけのヤマなしオチなしイミなしの美少女動物園って

固定イメージが強すぎて難しい

 

今のきららの連載作品が好きな私としては、この不幸な状況どうにか変えれないかな、と真剣に願っている

2022-10-06

作家性」

大切なのはまさにそれ。

イラストサイトAI禁止を表明する流れがきてる。

機械生成だらけになったサイトブランド力を維持できなくなるのは自明の理屈だ。

お客が求めてるのは携わる人間のあり方。作家性だよ。

人間が出てこない小説マンガアニメ映画…はこの世に存在しない。ひとつもない。その理由がわかるか?

人は、人間共感し、感動するからだよ。

人間同士が表現を介してコミュニケーションを取り合う。

インターネットってそういう場所

忘れられがちだけどネット使用料を毎月払ってる俺らこそが、インターネットを支えてる。

機械うしのコミュニケーションなんて要らない。意味ない。

作家性への敬意を取り戻そうとする流れが加速すれば、必ず偉い人たちを動かせる。法律は変えられる。プログラマー連中がお気持ちお気持ち、うるさいけれど、法律国民お気持ちが合体して作られてるんだよ?

2022-09-23

桜といったら緑か枯木色である

一時的ピンクがあれば普通の木にブランド力が出る

2022-09-05

SWE争奪戦

SWE=ソフトウェアエンジニアを奪い合っている会社を見てみよう

番手

Google

少し前までは唯一無二の王者だった。本国では給料面での競争力は落ちているが日本では未だに最高水準の待遇を誇る。

PFN

優秀な人が多く集まっている。技術重視。金もある。ただ海外に行くチャンスは無いだろう。

Amazon

日本オフィスは未だに大きくはないが悪くはない選択肢である。ただ日本オフィス給料があまりよく無いのか流出が目立つ。一部の例外を除き東京AWSには開発職はまだ存在しない。

Stripe

給料も良く世界スタートアップの中で最も強い。日本でも採用を始めている。

Palantir

本当の意味での開発職は東京にはないが準開発職は存在する。ブランド力は高くアメリカでは最も人気の就職先であったこともあるが将来性は不明

Niantic

ポケモンを頑張っている。少し開発職がいる。

Doordash

Uber Eatsの最大の競合である東京でも採用を始めているようだ。

Dropbox

東京リモートポジションがある。少し前までPythonの父が働いていた。将来性はちょっと微妙かも。

番手

Microsoft

ブランド的には一番手に入れても良いが人材流出が目立ちすぎる。

Woven Planet

トヨタ!頑張って人を集めているがブランド力がまだそれほど高く無い割に給料普通

Indeed

リクルート傘下の求人検索エンジン給料で言うと一番手に入り日本新卒高学歴を雇うことが多いがブランド力技術力の面では二番手である

メルカリ

こちらも給料は悪くないがブランド力技術力が今ひとつ。将来性も不明で第二のDeNA第一候補である英語が話せなくても入れる。

SmartNews

無限採用をしている。メルカリと同レベルくらい。

Goldman Sachs

金色サックスマン。外銀の雄。テック企業になりたがってはいる。ちょっと前にはヘッジファンド東京ポジションがあったのでそちらに行くこともできただろうが最近はめっきりなので次にどこに行くよという感じになる。人の良い高学歴坊っちゃんお嬢ちゃんが多めでオタク臭は薄い。その反面あまり強くない人も混ざりがち。

Morgan Stanley

金色サックスマンに同じ。給料に不満がある人が多く人材流出が進んでいる。

番手

DeNA

10年弱前は今のメルカリポジションに君臨し優秀な人を引き集めていた。今も悪くはないがかつての勢い・ブランド力技術力は無い。ほとんどの人がメルカリに流れた。

楽天

日本企業しょうもない朝会に参加させられるなど理不尽は多数あるが規模は大きい。技術力は普通外国人日本就労ビザを取る際の踏み台にされがち。

リクルート

Indeed以外のリクルートレベル給料が一段下がる。イキりエンジニアが多いが技術力が高いとは言い難い。副業しまくり。

サイバーエージェント

なんかメタバース代理店みたいな社名だな

番手

Yahoo!

高学歴が嫌いで忠誠心の高い低学歴が好き。完全に日本企業で優秀な人ほど避ける。給料は激安。

ZOZOテクノロジー

ゾゾっとしますね!

GREE

そんな会社もあったなあ。

その他もろもろ

その他もろもろという企業存在しません

2022-08-30

anond:20220830154907

残ることもある

ただ、それはロレックスとか陶芸家とかブランド力を持った者のみ

2022-08-16

anond:20220816014148

国立大学教員として一個一個長文の返信で説得しようと思ったが、バカ相手時間がもったいなさすぎてやる気なくしたのでやめる。

大人からサービスを受けることしか知らない子供の知恵で、金払ってるから何をしても許されると考える典型的クレーマー

自分から進路を選んどいて「権利」?はぁ?入学時に大学方針に従う誓約書書かなかったの?誓約した時点で権利なんかないぞ?

大学は「教育研究の場」であって、「お客様を楽しませるサービス業」じゃねーんだよ。

お前がもし国立大学学生だとしたら、お前を育てるために多額の税金も投入されて授業料も一部免除されている。

日本は楽して全員が卒業できるのが当たり前の社会だが、卒業本来欧米のように努力競争で勝ち取るものであって

一部の勝ち取った人が企業から評価されていい仕事に就けるというのが本来の姿のはずだ。

やりたくないことを自由パスできて、「青春謳歌したい、遊びたい」なんて言ってる大学生なんかどの企業が欲しがるんだよ。

もし大学がそんな制度に変えたら、その大学は一気に偏差値ランクが下がって卒業生は就職もまともにできなくなるぞ。

偏差値の高い大学というなら、それまで積み上げた信用(大学カリキュラムとか先輩や教員の実績とか)で企業は有利に採用してくれている。

その大学ブランド力を利用して就職するつもりなら、在校生として大学の信用やブランドが維持できるように努力義務を果たせよ。

ただでさえ世界的に見ても日本大学卒業前提で自由に遊べるような仕組みなんだから、これ以上文句言うのは恥ずかしすぎる。

お前みたいな考え方が許される教育制度の国なんか、発展するわけがないわ。

2022-07-04

これがやりたかっただけだろ

制作側の『これがやりたかった(だけ)』がはっきりと押し出されている作品が好きだ。

そこに至るまでどんだけ描写がすっ飛ばされてても、キャラクターの扱いに雑さを感じても、あるいは倫理的に、コンプライアンス的にどうかと思われるような表現が横たわっていたとしても、

とにかく「ああ、作者はこれがやりたかったんだな」と感じ取れる作品はそれだけで自分の中では名作認定になってしまう。

「やりたかった」に「だけ」がつくような作品については尚更で、むしろスタッフただこれがやりたかっただけだろwww」とゲラゲラ笑いながら手を叩けるような作品こそ大事にしたいと思っている。

もちろんその「やりたかたこと」が作品テーマであったりとか、作者の思想であったりとかなら更にとんでもない名作だと思うが、そこまで崇高なものでない、所謂シチュエーションに対するフェチズムでしかないものであっても、「やりたかたこと」が見える作品が好きだ。

ある意味内輪的で同人的な作品、ということなのかもしれないが、その同人的な内輪性から見えてくる面白さ、みたいなものもあると信じている。

ただそういった所謂『内輪的な』作品については、IPブランド力だとかキャラクターの扱いとかそもそも表現コンプラとか色々とハードルが上がりまくっているのは肌で感じるので、特に大規模な商業エンタメでは今後あまり見られなくなっていくかもしれない。時代の流れとはいえ少し寂しい(と言いつつ何だかんだで上手いこと折り合いつけた作品は今後もぼこぼこ出てくるような気がする)。

2022-06-28

BOGOF(1個買うと1個無料)がなぜ強いか解説する

ドミノピザ話題になってる1個買うと1個無料だけど、海外だと規制されるくらい強力なんよね。

これ、マーケティングでいろんな半額値引きキャンペーンの中で1番デメリットが少なくて強いって言われてる。その解説面白かったので紹介してみる。

価格50%off

人間は値引きされると、値引きされた商品価値が減損したって認識する。安易な値引きがブランディング傷付けるのは有名な話だけど、これもそう。乱発すると普通価格の時に買い控えが起こる。ただシンプル訴求力は強いので、メディア宣伝効果狙える商材(アプリとか)だと結構よく使われる。

・半額キャッシュバック

半額パックも50%offと同じだけど、こちらは商品券とかポイントキャッシュバックする方法。単純な値引きと違って店舗への再来店施策として使われる。もう一度来店が必要だったり、金券使用に上限があったりで多少訴求力が弱い。

・2個を1個のお値段

2個買うことが前提となるため、2個も欲しくない人には効果が薄い。洗剤やトイレットペーパーとかまとめ買いしても、そのうち使うようなものには効果的。1個買うと1個無料と同じに見えるんだけど、違うのは2個買うという痛みがある事。言い方一つで売り上げ変わるのよ。

(追記:BOGOFとの違いわかんねーよ!って声多いけど2個を買うって条件設定が違うんだわ。半額値引きの品2つ買わされたって感じるのと、定価品1個買ったら定価品もう1個もらえたと感じるの違い。もちろん認知バグなので、理解できないって人の感覚もまた正しいよ)


・購入額の半額クーポンプレゼント

これもキャッシュバック系。ただプレゼントと言い換えてるのが上手い。1000円クーポンが帰ってきたではなく、もらえたになるだけで訴求があがる。再来店で次回の購買機会作ってるのも良いが、短期間に2回は使わないような商材では弱い。

・1個買うと1個無料

2個いらなくても、くれるなら貰うという心理をついてる。元々の商品の値段が下がってるわけではないので価値の減損も少ない。ただでくれるものなら、捨てても構わないという発想になるため生鮮食品などにも使える。まぁ、人間心理ついたバグなので海外じゃ禁止されるよね。今だとゴミ問題とかで不快になる層はいるかもね。


追記

あ、ちょっとブコメ集まったので、解説追加。

・3個まとめ/大容量パック

3個まとめておくと、勝手に値引きされてると勘違いして、全く値段引いてなくても買ってもらえる。ソーセージとかよくあるし、はなまさの大容量パックとかもほとんど値引きないやつとかある。

・グラスとかのノベリティ付き

アイテムをつけるのは、日常生活ブランド認知を刷り込むため。ロゴの入ったグラスとかCMを見させ続けてるのと変わらない。ほぼ競合と商品力の差がつけられなくてブランド力だけで戦わなきゃならないアイテムだと(ビールとか缶コーヒーとか)効果的って言われてる。

・(トップブコメの)海外で1個減らしてチェックアウトしても半額のままだった話

これ単純に設定ミス可能性も高いんだけど、原価割れしてないなら、そのまま半額でも購入させてしまうってのは無くはないよ。

2個買えるのに1個を定価で買ってくれる=ロイヤルカスタマーになってくれる可能性高いし、半額じゃないのおかしいだろ!ってクレーム入れてくる人の対応コストとか考えたらそのまま売っちゃえと言う判断は十分にありえるかも。


・で、今回のドミノピザが爆発した件

ドミノは1個買うと2個無料(元の商品よりも高額なものも可)というのが、すごかった。普通の商材だと原価割れするよ。こんなサービスしてくれて狂ってる!度合いが強い方がインパクトあるのよ。

実際10%,20%の割引だとかなり効果限定的認知度上げたければ最低でも30%値引きやりましょうって言われてる。ピザという異常に原価の安い商品特性からできたんだよね。

あとは、この買い方がSNSで「バグ技」としてバイラルが起こったのも強かった。おそらくこの買われ方はマーケ担当想定内だっただろうけど、ここまで話題化するとは思ってなかったんじゃないかな。で、現場悲鳴みたいな話もバズって祭り状態

ドミノピザブランド認知度向上としては、かなり寄与したのと、ここ数日の売り上げは伸びただろうなとは思う。(おそらくだけど、テレビワイドショーまで拡散しなかったから、もう今は落ち着いてるよきっと)

ただ、もともとかなり認知取れてるブランドなので、炎上させて現場労働者に苦労させたとか、ピザ廃棄してるなんて話が出てきてて、ブランド毀損マイナストントンかなぁ。

まぁドミノピザマーケ結構炎上上等で仕掛けてくる(少し前にブサメン入れた男性クルーイケメン投票とかあったよね)気があるので、まあうまく行きましたねくらいに考えてるんじゃないかな。本部は。

2022-06-13

“囲い込み”戦略功罪

 ゲーム業界戦略には、いわば“囲い込み”がひとつパターンとして存在します。「ゲーム機を売る」ことに限ると、人気ゲームソフト特定ゲーム機の独占で出るほうが当然売れます。古い例を挙げれば初代PS。「ファイナルファンタジー7」を取り込んで爆発的に普及し、ゲーム業界覇者になりました。

 しかし、この構図をソフト側の視点で考えるとどうでしょうか? ソフトにとって「独占」で出すことはメリットばかりではありません。むしろ、「ファンの獲得」という意味ではネックとさえいえます。どのゲーム機、プラットフォームでも遊べた方が、遊んでもらえる機会が増えて、タイトルブランド力売上高もアップするからです。

 今回のソニー戦略は、PS5もこれまで通りに売りつつ、モバイルPCなどのゲーム市場にもアプローチをかけようという狙いがハッキリしています。いいかえれば、ハードから戦略にこだわらず、ソフトから市場をとりに行く戦略選択されているのです。実際、2025年度(2026年3月期)までにはソニーの自社制作ゲームソフトウェアの売り上げを現在の2倍以上に拡大するとも明言しています

Steamに囲い込まれ可能性はあるが、プラットフォームで真っ向勝負するのかな

https://bunshun.jp/articles/-/54923?page=2

2022-05-22

のれん彼女

結婚しないヤバいんでは?ゲージ」が50%まで溜まってたのに急に10%まで減った。

何があったか色々考えたが「ゲージ」40%分の、のれん彼女が発生したとしか考えられない。

のれん彼女には「俺の彼女である」以外の属性がない。架空で、顔もなければ名前もなく、性別すらない。計算上発生する俺の彼女だ。

ちょうど「価値10億の企業11億で買った。1億円の差分は明確には出せないブランド力みたいな『のれん』の代金だろう」みたいな考え方だ。

ちなみに「結婚しないとマズいのでは?ゲージ」は100%溜まると爆発する。あの…あれ、あの地球人みたいに。

2022-04-22

たわわがこんだけガン無視でも平気なところ見るとマルちゃん製麺かわいそうだったな

いやまあターゲットブランド力が違うんだろうけど。。

2022-04-10

レクサス 新型NXを購入した話。

 ちょうど車の買い換えの時期が来るな、と意識したのが令和3年の8月。何かと維持費がかかる某輸入車精神衛生上よろしくなく、たまたまティザー広告が目に付いたNXに乗り換えた。今回が初めてのレクサスである最近半導体不足やプーちゃん大暴れにより随分と納車は遅れたが、先日なんとかうちのNXは納車された。しかし、現状としてもっと長くかかる方が多いようである

 

 

 自身SNSアカウントであれこれ書いてもいいんだけど、何かとNXについて発信する車好きのアカウントは変な人が多い、というか、レクサスファンに変な人が多い。既に納車された層も変な偏りがある印象で、普通人間によるものとみられるレビューが少ない。絡まれたくないし、言いっぱなしにしたいこともあり、匿名ダイアリーに記すことにした。正直に言えば、せっかく新車を買ってウキウキしているので何か言いたいだけだし、こうやって何か書く私も彼らと実際変わらない。

  

 ただでさえまとまりに欠けるので、いくつかの項目に分けて記載したい。なお、納車3週間目の感想である。長期はわからん

 

 これから購入を検討される方が知りたいであろうオプションに関することは後半に記載するのでスキップを推奨する。

 

 購入グレードはNX350h AWD Ver.Lである。なお、特定を避けるためボディカラー記載は避ける。

デザイン

 

 もともと個人的に見た目は欧州趣味なのだが、今回のNXは十分に食指が動いた。先行受注のため実車を見ずに広告カタログのみで評価して購入したのだが、国産車ありがちなガチャガチャ感(例えば、トヨタならどこかのプリウスからヤンキー顔、ホンダなら少し前のガンダム顔)が和らぎ、詰め込まれる要素の数が小さくなったことにまず驚いた。先代のNXヘッドライトの下の「隈取り」的なウインカーが頗る嫌いであの(クソダサいアヴァンギャルドから見向きもしなかった。あれを欲しいと思ったことは今も含めてない。今回もフロントグリルは過剰なインパクトがあるが、ヘッドライト内にだいたいの光る物は収まり眺めたとき視線が散らず落ち着いた印象になった。また、線よりは面の構成が主になったことでゴロンとした、金属の塊から削り出されたような存在感のあるデザインに変化した。スピンドルグリルは残ったが、アイコンとしての機能は十分で、全体的に「良い取捨選択がなされたな」と思った。車の印象というものはボディカラーによって大きく変化するので納車されるまでは不安が大きかったが、初見でそれは吹き飛んだ。ちゃんとかっこいいのである。なお、ここまで書いたらおわかりかもしれないが、グリルの加飾が好きではなくそれだけの理由でFスポは避けた。NAVI-AVSパフォーマンスダンパーは魅力的であったが、本当にただそれだけの理由で見送った。見た目は大事

 

 

内装

 

 やたらとデカいナビ画面が最初に目に付くが、それ以外は概ねシンプル構成になっている。以前のモデルアナログ時計や様々な加飾があったようだが、必要ものに目がいくような、チラチラ余計なものが見えず実用の上で快適だ。契約前にディーラーで現行RXと初代NXを見たが、現行RX居住空間の余裕からラグジュアリーで加飾が多くとも伸びやかな印象で違和感がなかったが、NXでは少し小さくなるだけでゴチャゴチャして狭さを感じていたので、なんとなく「広くなったな」という印象である。TAZUNAコンセプトとして必要ものにすぐ手が届くように設計されているとのことで、確かに必要スイッチ類にはすぐに手が届いてそれも快適である構成もさることながら、リアルフェイク織り交ぜた全体としてのレザーの品質やその他部品工作精度など、全体的な製品としてのクオリティも高く「なんかいもの買ったな」と素直に思える仕上がりになっている。世間で実写をまだ見かけることが少ないのでわかりにくいが、カタログ写真よりも圧倒的に実物の印象が良いことは特筆しておきたい。

 

 

運動性能・燃費など

 

 そもそも、そんなに車の性能について詳しくないことを事前にお断りしたい。Ver.Lは標準のサスペンションモードエコノーマルスポーツに限られるが、そもそも私はスポーツ走行がわからないので十分である。前者はディーゼルターボで小型のわりに強大なトルクを発生する仕様であったために、単純に街乗りでは頗る速かった。信号が青になったときなんか、油断するとドカーンである。それと比して随分と「ジェントル」になったのだが、静かで振動が少なく、発進時はモーターの比率が高いので、遅いとか、重たいとかと感じることはまずない。ハンドリングを含めて車の挙動としてはスッスと動くので気兼ねなく車を流すのには快適だ。ある程度の余裕を以て機敏に動く印象で、峠を限界まで攻めるとかサーキットを走るとかで無い限りは全く問題にならないだろう、というか、そんなことはしたことがないのでわからない。また、見た目よりも車重が軽い印象で、剛性の高さも動かしたらすぐにわかる。私は車について素人なのだが、素人が動かす街乗りの車で言えば最強なのではないかと思わせてくれる感がある。車の素性がいいとはこういうことなんだろうなと思う。

 燃費については先代程度だろうなと思っていたが、8km程度の渋滞を含めた通勤路で14km/L、信号渋滞の少ない郊外路では20km/Lにも到達するので想像以上に良かった。また、走行データ確認すると、60-70%はEV走行しているそうだ。ラバーバンドフィールはごくわずかにないこともないが、注意を向けなければアクセルの反応は良好だし、ハイブリッドカーも以前とは比べものにならないくら進化したと思うし、ハイブリッドからこそ得られる走行妙味もある。主にエコモードで動かしているが、燃費優先というわけではなく、回生ブレーキ挙動や速度コントロールが非常に楽なので積極的にそうしている。特に説明書などに記載はないが、GPS地図情報から法定速度情報を得たり、ITSで他車の速度情報を得たりしてコントロール干渉している気はする。実際は不明だが、そんなに運転中はゴリゴリ感覚を研ぎ澄ませているわけではないので、なにかと気を抜けて(抜くな)ありがたい。なお、なんとなくウェイウェイしたいときノーマルにするし、めっちゃウェイウェイブーンしたいときにはスポーツにしている。そうするとだいたい気分に合う走りになってくれる。

 今回は個人的に初めてAWD設定にしたのだが、普段はわからないが、大雨の中で高速入り口カーブが続くなかで加速を行うシチュエーションで圧倒的な接地感を感じた時にはうっかり爆笑した。「なんだこれ、全然滑らねぇ。」と。むしろこれまでのFF車が低μ路でいかに浮くように滑っていたか、を思い知らされることになった。とても安心感がだが、これが新型NXからいいのか、AWDからいいのかどうかは私にはわからない。だが、AWDにして良かったと既に満足している。

 

 

#静粛性

 

 前車と比して随分と静かになった。ディーゼルと比べたら当たり前なのだが、ただ、それ以上に風切り音や外音の遮断がよく効いていてふと窓やルーフを開けたときに「外こんなにうるさかったの?」と驚くことが多い。極端な遮音がなされると自身の体内から発生する音が気になったり、どことな不安になる感覚経験したことがあるが、絶妙不快な音だけをフィルタリングしているかのようで自然かつ快適である。また、若干のエンジン音やモーター音は入るようになっているが、それがないと車の動きが把握出来なくなって個人的には不安になるので丁度いい。もしかしたら、音というよりはハンドルアクセルペダルから伝わる振動からよく把握できるという方が正確かもしれない。この点はパフォーマンスダンパーが入ったりすると少し違ったりするだろうか。乗り比べる機会がなかなか無いのは残念だ。

 

 

運転支援装備について

 

 今回は外付けドライブ以外の実質フルオプションとしたので走行支援に関する装備も全て装着している。新世レクサスとして特盛になっているので全てに対して記載をするとキリがないし、良いと思った機能について記載する。まず、街乗りのシチュエーションではプロアクティブドライビングアシストPDA)は意外によく働く。先行車の車速などを関知して車速を調整したり、車線からの逸脱を防いだりなど、注意がふと切れるタイミング作動してくれる印象だ。初期設定では過剰な介入を感じたので設定から「遅め」を選択しているが、慣れれば程よいと感じる程度になった。

 今回の目玉装備であるアドバンスパーキングだが、期待せず面白そうだからという呑気な気持ちで導入したが、意外に使える仕様になっている。正確な画像認識のため駐めたい場所の周辺に近付いたら可能な限り徐行する、車が十分に動けるスペースを確保して周辺に柱などの障害物がないことを確認するといった多少のコツさえ身につければバシッと綺麗に駐車してくれる。そりゃ自分で入れたほうが速いのだが、自分であくせくとハンドル切り返しシフトチェンジする必要がないので気持ちは楽である。一部から怒られるかもしれないが、最近は駐車をNXに任せている間に降車の準備としてマスクを装着していることが多い。また、リモートパークも入れたら出られない駐車場使用したが、さすがに不安だったもののきちんと駐車してくれた。どちらかと言えば駐車している間に隣の車両が変な幅寄せをしてきたときに乗り込むために車をスペースから出す目的で使うシチュエーションが多そうだと思った。

 高速道路ではオートクルーズコントロールとレーントレーシングアシストでほぼ走ることにはなるが、基本的機能として問題なく軽くハンドルの一部を握っているだけで作動してくれるので感覚的には自動運転に近い。また、レーンチェンジアシストオプションで装備しているが、ウインカー一定時間保持することで周囲を認識自動車線変更してくれる。ただ、3-4秒かけてじわぁ...と車線変更するので横向きのGが発生しにくいので主たる同乗者である妻には好評だが、若干じれったく、この間に道路状況が変わらないか少々不安にもなる。そのために急な障害物や割り込みなどに対して車線変更による回避への対応もできないのでそこからLTAが作動している状況で車線変更しようとすると車が抵抗するし、その後に「もしかしてぼんやりしてますか」とナビに煽られるのは少しイラッとする。自身車線変更する際にはLTAを切る癖をこれからつけなくてはならないだろう。ただ、ネガティブな点はそれくらいで総じてよくできており、未来が来たなぁ、と感じた。

 

 

コネテッドカーとしての魅力

 

 今回のNXに限らないんだろうけど、車自体モバイルネットワーク接続できるのって使ってみると相当に便利。離れてても車の施錠などの状況が確認できたりエアコンを事前に動かしたりすることもできる。地味に楽しいのがマイカーログで、運転経路や燃費なんかも確認できる。これまでは車で直接ナビをいじってみることはできたけど、面倒くさくて見ることは正直なかった。これならどこでも手元で確認できるのはお手軽でついつい見ちゃう。あと、これはいいなと思ったのは事前にスマホで経由地や目的地を設定して車に送っておける機能。車に乗ってからナビ設定するのって時間がかかるしすぐに車出さなきゃならない時とかにうんざりするけど、例えば出先のお店で食事を摂りながら次はどこに行って...みたいな話をしながら入力して、あとは車に乗り込むだけというのは実際に使ってみると実に心地良い。ちなみにまだオーナーデスクにお世話になったことはないのでそのうち使ってみたい。

 

 

オプション装備について

 

 運転支援については記載した通りなので、パノラマルーフプレミアムオーディオマークレビンソンについて。パノラマルーフはツートン調になることに若干の抵抗があり、特に必要性も感じなかったが換気やリセール意識した際の人気オプションである説明され導入した。実際には「開けると楽しい気持ちになる」程度であるが、朝の日差しが心地よい時や、ふと信号待ちで天井からの町並みを見上げた時には良い開放感があって装着してよかったなと思える。

 ちょっとだけオーディオ趣味なのもあってマークレビンソンの装着はあまり迷わなかった。自分オーディオ装置を選定するととんでもない手間と金銭がかかることは目に見えていたので、お手軽にメーカー純正オーディオシステム最初から入ってること自体が魅力的だった。納車まで試聴する機会はなかったのだが、カーオーディオに詳しくはないもの20万円程度のオーディオシステムとしては十分良いレベルを確保していた。具体的には解像度や定位感が良好でノイズレスダイナミクス表現にも優れており小さい音量の楽器までしっかりと表現する「普通に良い音」だった。過剰なサラウンドや低音をブーストするような安っぽい演出ではなく、どこの座席に座っても2chオーディオらしく自然に聴けるというのは実はそんなに簡単な事ではない。とてもよく練られたDSPが入っていると思う。音量を上げた時にありがちな内装共振は抑えられてる印象で、キックドラムや超低域のシンセベースフレーズでもスピード感があって無駄残響がなくキレがいい。難点があるとすれば、ピュアオーディオ的な良い音の作り方でもあるので音源に左右されがちなこと。当初はiPhoneからBT接続にしていたんだけど、有線でのApplCarPlayや、妻のXperiaでのLDAC接続では歴然とした差があったし、録音自体が良質なものは心地よいけど、そうでないものは荒が目立って気になってしまう。聴くものを選ぶようにはなってしまうけど、それはオーディオ世界では普通のことだと思うので「スピーカー自体に金をかけたことがある」層のためのオプションなのかもしれない。ただ、この音を自分であれこれ買って再現しようと思ったら3倍出しても得られない可能性はあるし、ある意味コスパには優れているし私個人では大満足で、これ以上はいらないと思ってる。キリがないから。

ネガティブポイント

 完璧な車なんてないと思ってるけどネガティブポイントは新型車なのもあってないことはない。例えば、ナビの音声認識。初期設定ではヘイレクサスで起動してあれこれ操作やナビ設定ができたりするんだけど、エアコンルーフ、窓の操作はだいたい失敗する。AlexaGoogle Assistantほど賢くもなく、反応も最近音声認識端末で経験するよりは圧倒的に遅い。なんとか使えるのは目的地設定でこれはわりと精度高くできるんだけど、まぁ時間かかるのでオーナーデスクに繋いだ方が早く設定できる可能性すらある。いや、どうせならそっち使えばいいんだけど、人間の手を直接煩わせるのに若干の抵抗があるのでナビ側でなんとかならないかなと。

 あと、エアコンやナビの地図を動かしたりという場面でナビは見やすい高い位置にあって、更に巨大なので意外に操作していると手が疲れる。リモートパッドが評判悪かったみたいで廃止されたようだけど、あっちの方が楽だとも思う。見やすさや表示範囲は圧倒的に良いのでもっと音声操作スムーズで高精度だと手を伸ばさなくとも使えて本来開発者意図した形になるのではないか。あと、再生中の楽曲情報については小さい窓でいいので地図と同時に表示できたらいいのになと思う。

 あと、デジタルキー。実は初期登録がうまくいかず、使用できていない。ただ、使う状況もいまのところないのでそのままにしてる。もうこのままでいいと思ってるくらいにどうでもいい機能だったのかもしれない。うちは運転するのが私ひとりなので共有する相手もいないからこれでいいんだけど。まぁ、いらなかったな。

 

 

 

#総じて

 イマイチな面もあるが車の素性が大変良いので吹き飛んでしまう、というのは素直な感想。なんだかんだ走らせてナンボなので現状では大変満足している。内装においてはこれまでのレクサスと比してスイッチが多い高級感とかアナログ時計とかの特徴は廃されたけど、要素を絞って現代的でシンプルに徹した品の良さは所有していると好ましく思えてくる。ただ、こう書くと北欧テイストなのかと思われそうだけど、そんなにデザインコンシャスなわけでもなく、日本的な割り切り方や合理性をうまく良い形に落とし込んだ、という感じです。まぁ、前車はボ○ボだったんだけど、正直なところ内外装はボ○ボのほうが好きだった。あれは良すぎるんですわ。でもNXはこれでいいんですよ。マイナー輸入車のあれこれに正直なところ懲りた僕は、天下のトヨタ様がパッケージングした車を買ったんです。

 これまで乗ったトヨタ車や、代車で乗ったレクサス車と比べると乗り味が欧州車っぽくなった印象だけど、個人的にはそっちの方が好ましい。メルセデスGLCと購入検討していたけど、やや世代が古めになるのとシートベンチレーターやらの欲しいけどあまり装着例がないオプション在庫車もあまりないし、注文者納期未定で値引きもないし、なんだかんだお高いんですよね。その点でNXはずいぶんとコストパフォーマンスは良いと思います。まぁ、高いんだけど。

 輸入車はそれなりにブランド力があって、レクサスイメージ的に御三家に及んでないところはあるかもしれない。ただ、実車が明らかに劣っているかと言われたら全くそんなことはなく、総合しての商品力はすごく高い。とくにNX価格でみれば価格以上の出来だと思う。トレンチコートを買うときバーバリーアクアスキュータムの名門の定番を買うのか、三陽商会の百年コートを買うのかを迷ったときに、GLCやGLBを買う層は前者だと思うし、Permalink | 記事への反応(1) | 23:58

2022-03-16

anond:20220316004519

ハイエンド売ってるのってASUSACERは無いみたいなこと書いてあったっけ?

だとしたら今持ってるASUS製をうまく誤魔化せばいいけどね

ブランド力ASUSの方がありそうだがどの程度かな

2022-03-03

娯楽がビジネスに屈するとき~暗黒メガコーポKADOKAWAと帰る場所を失った鴉〜

エルデンリングを購入し、10時間ほどプレイした。 所謂ソウルシリーズひとつもやったことがないので過去作との比較は出来ないが、すごいゲームだと思った。 5年前に初めてBotWを触った時の感動を思い出した。ローリングもっさりしすぎじゃねえかというのと、やたら狭くてくらい所で戦わせられる(そしてそういう所に限ってやたら大量の敵がいて数の暴力ねじ伏せられる)というのくらいしか今のところの不満はない。本当にすごいゲームだ。前作のSEKIROから4年かけて作っただけのことはある。今やフロム・ソフトウェアは数年事に超大作ダークアクションRPGを作る高いブランド力を持ったソフトメーカーだ。

これが今のフロム・ソフトウェアだ。 つまらない。数年に1本絶対に売れるゲームを作る、それは凄いことだが、メーカーとしては絶望的につまらない。なにせいくら面白いゲームでもそれしかジャンルがない。こんなもんプリウスしか売らないTOYOTAマグロしかさな寿司屋だ。

フロム・ソフトウェアWikipediaを見れば分かるが、KADOKAWAに買収される以前と以降で明らかに出すソフトの量が違う。ACEACクロムハウンズが1年の間に出てるしその隙間に天誅が2本出てキングスフィールドリマスターされてる。正気ではない。明らかな変態開発者だ。素晴らしい。KADOKAWAに飼い慣らされて明らかに売れるテーマに数年割かれてる今にはない輝きだ。

まあそんなことしてるからKADOKAWAに買収されるような財政状況になったんだろと言われたら反論出来ないし、商売でやってる以上仕方ない。仕方ないけど敢えて言わせてもらう。

フロム・ソフトウェアKADOKAWAに買収されてから完全に商業主義に堕してつまらないメーカーになってしまった。

これによって我々のようなロボゲー愛好家は完全に切捨てられた。アーマードコアアナザーセンチュリーエピソードクラウドブレイカー叢もクロムハウンズももうない。

どこもそうだよなロボゲーって。なんでだよ。バーチャロンタイタンフォールもなんでこんな様を迎えるんだよ。

なんか書きながらフロムがどうこうとかどうでも良くなってきた

これまでKADOKAWA傀儡になったフロムへの愚痴を書いてきたけど、ソウル屋さんやって儲けたお金でめちゃくちゃクオリティの高いアーマードコアの新作が出たら掌を返すと思う。

それまではACVDの戦場に魂を縛り付けられてるので、どうにか掌返させてくれ

2022-01-19

anond:20220119152814

仙台牛が有名なら、牛宮城じゃなくて牛仙台にしたらええのにな

そのほうがブランド力ありそう

2022-01-14

anond:20220114144800

多くの欠点ブランド力で押し切ってるのがスタバから

ブランドにはそんだけのパワーがあるって事だ

2021-12-22

東急ハンズに対するイメージ

九州在住なんだけど、東急ハンズに対するイメージの差が大きい。

俺は東急ハンズってブランド力高そうなイメージがあったけど、関東とか関西の人はそんなに評価してないのな。

2021-12-11

anond:20211211184543

先日、ラグジュアリートラベルテーマにしたシンポジウム基調講演を行ってきました。

「量か単価か」でも整理しましたが、ラグジュアリー富裕層に向けた対応を行うことは労働生産性の向上に寄与し、絶対的な人数を抑えることで、いわゆるオーバーツーリズム問題にも対応できるようになることが期待されます

でも、現実的には、なかなか、このラグジュアリー対応現場では進みません。

日本バブル期まで製造業社会であり、一億総中流とも呼ばれていたことに加え、日本社会主義と指摘されるように、全体主義的発想、社会階層化に対する否定的な発想が高く、富裕層に切り込んだ対応をすることは一般的ではなありませんでした。

基本的マーケティング用語である差別化」という言葉自体、かつては使うことが憚られたと聞いたこともあります

今でも、行政地域レベルでは、ターゲッティングによって、客層を絞り込むことに難色を示されることは少なくありません。端的に言えば、ラグジュアリー市場「にも」なら問題ありませんが、ラグジュアリー市場「に」となると、一気にハードルが上がるわけです。

一方、事業者サイドから見れば、前述のコラムで示したように、ミドル層の市場が膨張しており、ここにミートしていけば売り上げは増えていく訳で、対象市場アッパー層に向けアップグレードする動機は弱い。

ラグの単価は高いが儲からない

さらに、事業者立場からみてラグジュアリー市場が「美味しくない」のは、その利益率が低いからです。

単価が高いのに、利益率が低い? とは、理解しがたいことかもしれませんが、論より証拠世界最大級ホテルチェーン、マリオットのIR情報からセグメント別の単価と利益率を見て見ましょう。

マリオトグループのセグメント別単価及び利益率(IR情報より)

まず、単価を見てみるとラグジュアリー・セグメントではADR(平均1日単価)は$300前後、RevPAR(販売可能部屋数あたりの売り上げ単価)は$200強となっています。その下のフルサービス・セグメントでは、ADRが$170前後、RevPARは$120といったところ。これが、バリュー・クラスとなるアンリミテッドサービス・セグメントではADRが$130、RevPARは$100を割り込むことになります

一方、利益率について見てみると、アンリミテッドサービス20%を超えるのに対して、ラグジュアリー・セグメントと、フルサービス・セグメントを合算した「フルサービス・セグメント」では10%にも届きません。

マリオトグループでは、収益についてはホテルブランド単位では公表しておらず、ラグジュアリーとフルサービスを合算したものしか出していません。

フルサービス・セグメントの利益率は2016年に上昇していますが、このタイミングで、マリオトグループは、スターウッドグループを買収していますスターウッドグループホテル(W、シェラトンウェスティンなど)が加わったことが原因と考えられます

Wは数が限られることを考えれば、利益率の上昇に貢献したのは、ミドルクラスとなるシェラトンウェスティンであったと考えるのが自然でしょう。

絶対的な売り上げと利益額を見ても、スターウッドグループ買収前の2015年では、売り上げ(Revenues)はフルサービスの方が高いものの、収益(Profits)ではリミテッドサービスの方が高い状態でした。

買収後は、フルサービスの方が収益も高くなりましたが、これは(ミドルクラスであるシェラトンウェスティンの貢献でしょう。とは言え、売り上げではフルサービス$14,300ミリオンリミテッドサービス$4,002ミリオンと3倍近い差があるのに、収益では$1,182ミリオン対$816ミリオンとかなり接近します。

マリオトグループのセグメント別売り上げと収益IR情報より)

これらの結果は、ラグジュアリー・セグメントは「単価は高いが、儲からない」ということを示しています。単純な儲けだけを考えれば、バリュクラスアンリミテッドサービス・セグメントに特化した方が良いとも言えます

グループ全体で採算を合わせる

にも関わらず、なぜ、マリオトグループがJWリッツ・カールトンといったラグジュアリーブランドを展開するのかと言えば、トップを作ることによって、バリュクラスホテルにまで、そのブランド力を浸透させ、その競争力を高めるためだと言われています

例えば、稼ぎ頭であるリミテッドサービスコートヤードは、ADRを見ればわかるように、日本で言えば、一般的ビジネスホテル北米は、全般的日本より宿泊料は高い)であり、付加価値での勝負は難しい(=価格競争に陥りやすい)領域です。でも、ここに「バイ マリオット」をつけることで、マリオトグループという価値を持つようになります本家マリオットに比べれば、サービス限定されるものの、マリオットに対してロイヤルティもつ顧客は選好しやすくなります。また、CRMロイヤルティプログラム共通化されているので、いわゆる「ポイント狙い」の人からも選好されることになります

これは、マリオットのブランド力を高く評価してくれる市場では、特に有効です。例えば、銀座にできたコートヤードは、一泊3万円位で出ています。これは、北米ADRの倍近い金額であり、北米であればJWクラスです。

どういう交渉の結果、こうなったのかわかりませんが、マリオットというブランド力が作用しているのは否定できません。

また、若者であるミレニアムズ(多くは、まだ、富裕層では無い)にブランド入り口として、バリュクラスホテルを使ってもらうことで、生涯を通じた顧客になっていってもらうということも狙っていくことができます星野リゾートが、近年、ビジネスホテル市場に乗り出しているのは、おそらく、これが狙いです。

まりラグジュアリーホテルは、それ単体で儲けていくことは難しく、稼ぎ頭となるバリュクラスグループ内にもち、全体で収益を確保していくということが必要になるわけです。

国内では、こういう取り組みをしているホテルチェーンは限定されているため、外資が入らなければラグジュアリー対応が進まないのは、ある意味当然の帰結です。

地域」の立場から見れば事情が違う

ただ、これはホテル事業者立場から見た時の話であり、地域としては、やはり、ラグジュアリー市場はとても「美味しい」市場です。

なぜなら、ホテルの売り上げが高いのに、収益が低いということは、その売り上げを立てるために各種の調達をしているということだからです。

端的な例は人件費です。

ラグジュアリー・セグメントでは、対応力の高さが求められますから、より質の高い人材を多く雇用することになります。これは働く側からすれば、自身レベルを高めれば、キャリアパスが開けるということになります

また、ラグジュアリー・セグメントでは、食材が「地のものである」「安全ものである」ということは売り上げと顧客満足を高めることに寄与します。これは、ラグジュアリー・セグメントを利用する顧客が「そうした価値観」と「経済力」を持っているからです。そのため、地元農業者漁業者は、こだわりを持った良いものをしっかり作った際の販路が広がることになります

工芸品などについても同様です。部屋の調度品にしても、売店での取扱商品にしても、単価と顧客満足を高めるに、ホテルは、どこにでもあるものを並べるのではなく、できるだけオリジナルであり、ストーリー性を持ったもの(なぜ、ここにそれがあるのかを訴えられるもの)を揃えることが求められます。そうしたホテル需要に応えていけば、多くの商工業者は、自身のこだわりを経済価値に変えていくことが出来るようになります

地域として取り込むことの重要

ただし、こうした波及効果は、ラグジュアリー・セグメントのホテルを中心に、富裕層の利用が持続的に行われていくことが必要です。

持続的な取引関係がなければ、人材自身キャリアを掴んでいくことも、農業者商工業者などが、こだわりを持った商品サービスづくりに取り組んでいくことも出来ないからです。

その意味で、単発のラグジュアリー旅行を誘致しても、地域にはほとんど恩恵はありません。瞬間的な売り上げには繋がっても、人材面についても経済的についても効果は極めて限定的だからです。

しかしながら、前述のように、ホテル側としては収益面だけを見れば、サービス限定し、大量の顧客をさばく方が儲かるわけで、そちらに動こうとする動機が常に存在します。例えば、ラグジュアリー・セグメントであるにも関わらず修学旅行を受け入れる…というのは、そういう選択の結果でもあります

そういう動きを抑え、ラグジュアリートラベル恩恵地域が受け取っていくためには、恩恵を受ける地域としても、核となるホテル収益を確保出来、ブランド力を高められることが必要条件です。

例えば、富裕層環境問題健康問題に対する意識も高い傾向にあります。そうした価値観に合わせ、地域全体で環境負荷の高い製品(例:プラスチック製のストロー)を使わないようにしたり、ジョギングが出来るトレイルを整備したりといったことが考えられます

地域ホテルが、適切なパートナーシップを組んで一緒に取り組むことで、富裕層滞在したいと思うデスティネーションになることが出来るということを認識しておきたいところです。

2021-12-01

屁理屈ひろゆき日本は手放してはならない

まもなく世界中表現難民であふれ返る、日本は今の所比較的に表現規制がゆるい部類に入っているがトレンドとしては規制規制の流れは起きている。このまま世界に少し遅れて同調して行くのは想像に難くない。そうして行き過ぎた規制が反乱を起こし世界手の平を返す事も想像に難くない。その時のヨーイドンで勝つには建前はいい子ヅラしてもいいが出来れば面と向かって表現の自由に優しい国としてアピールしておきたい。そこで必要になるのが屁理屈である。あの屁理屈力をフランスが持ってしまっては日本漫画アニメ文化は壊滅しそのブランド力フランスへ丸々移るだろう。表現難民獲得戦争の先手を打て!したたかに準備を整えるのだ!

2021-11-25

anond:20211124112959

一生牛丼マンを目にして、聞いたことあったなーと思ってググってみた。

8年も前の事だったんだなと改めて思った。

このIT社長が言いたいことは少し分かるけど、違うよなーと思っていたら、

その当時同じように思っている人もいた事が分かった。

 

http://gdeg.jp/2013/10/06/427/

 

「一生牛丼マン」の経済合理性

 

牛丼店で680円以上使うと出世しない? 年収3億円社長が語るその理由

 

要約すると「牛丼チェーンで高いメニュー頼むのは経済合理性を欠いた行為。そういう事する奴は出世できない。」という事らしいけど、突っ込みどころ満載。結論から言うと牛丼チェーンで一番高いメニューを食べるのは十分に経済合理性に適った行為。以下、この「ある新進IT企業社長K氏(30代後半)」が痛い理由説明する。

 

牛丼チェーンのスケールメリット無視するな

この社長牛丼チェーンに対する「個人がやっているような定食屋」の費用対効果における優位性を主張しているが、そもそも吉野野みたいに大きい牛丼チェーンは大量仕入れによってずっと安く材料費を抑える事ができる。そのスケールメリットには「個人がやっているような定食屋」は敵いようがない。よって、吉野屋で600円、700円で実現できる味と量を「個人がやっているような定食屋」が実現するのは実はかなりハードルが高い。

 

定食屋の立地も無視するな

もう1つ牛丼チェーンには「全国どこでも同じ価格」という優位性がある。一方て「個人がやっているような定食屋」は自分の持ち家でやってる場合を除き、立地によっては高額の家賃に悩まされる。そしてそれは当然値段に反映される。実は最近、私は都心オフィスを構えるクライアントさんとそのオフィスの周辺にあるスパゲッティ屋について情報交換したのだが、「サイゼリヤが一番おいしい。個人経営スパゲッティ専門店(1000円くらいするとこ)は実は全然おいしくない。」という結論に達した。

 

体験や習慣の価値無視するな

この「ある新進IT企業社長K氏(30代後半)」は値段と味しか観ていないが、一生牛丼マンにとってはおなじみのオレンジ看板の下で「つゆだく」だとかおなじみの台詞を言う習慣にこそ価値があるかもしれない。それも牛丼チェーンのブランド力が実現する事であって「個人がやっているような定食屋」にはない。もちろん「個人がやっているような定食屋」に入ってfacebook写真をアップしてグルメ気取る体験自分で作った料理写真をアップして「俺いけてるぜ」アピールする事にも価値があるだろう。そのいずれも個人価値観によって体験価値は異なるであってこの社長のように一般的価値判断基準として語るのは暴論とうけとられても仕方がない。

 

「与えたられた小さな枠の中でしか発想できないやつ」はお前自身

結局この社長って「牛丼以外の美味しい物知ってる俺かっけー」と言いたいだけ。「モンハンに費やす時間The Elder Scrollsシリーズプレイできる。与えたられた小さな枠の中でしか選択できないこういう奴のことを『一生モンハンマン』と言って馬鹿しています。」と言ってるのと同じ。

 

ところで、私はこの「ある新進IT企業社長K氏(30代後半)」について、確証はないのだが多分あの人だろうなと心当りがある。もし本当に彼だとするなら彼の「年収3億円」を支えるのは世間的には「金と時間無駄使い」と認識されているサービスであると同時に、まさに私が述べた「体験価値」や「価値観の多様性」によって支えられてる産業である事を忘れてはいないだろうか。自己顕示欲旺盛な性格で、庶民の営みを馬鹿にして粋がりたいのは分かるけど、自社のサービスのお客さんまで馬鹿にするような態度だと内外から反感買って自滅するぞ。

 

カテゴリー: Blog | 投稿日: 06/10/2013 | 投稿者: Kensuke Shimoda

 

牛丼屋やチェーン店うどん屋そば屋で、

ここで旨いものを求めてもしょうがない、ここは安く済ませる為の食堂

旨いものは他に行って食べればいい、そういう考えを持つようになったのは

30代になってからじゃなかったかな。

「一生牛丼マン」という増田を見て思い出した。

2021-11-22

anond:20211122121606

キャバ嬢ブランド力大事

有名だからみんな高いお金払って飲みに行くのはあると思う

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