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はてなキーワード: インターフェイスとは

2013-03-11

マウス時代は終わった

マルチタッチ対応タッチパネルトラックパッドが今後は支配的になるだろう。

未だにマウスを使っている人は早くトラックパッドに乗り換えたほうがいいぞ。

最近インターフェイスマウスのことを考えていない」などと愚痴老害になりたくなければな。

2013-03-08

離れて住む親の様子を知るためのITソリューションのご提案

こんにちは! 今日ステマスダの時間がはじまるよ!

鼻毛カッター以来の大ヒットをはてなにもたらすことを狙う本日ターゲットはこちら!

http://anond.hatelabo.jp/20130307153113

キチガイ婆の自滅では済まされない コタツ裏返し火災独居老人

うーん困ったことだね!そしてここでは「これを読んだら親の事が心配になった」という声がたくさんはてブやTwitetrでよせらえているみたいです!

ぼくはふんふんと見ながら、きっとこいつら一晩寝たら年老いた親の事なんてすっかり忘れて放置するんだろうな~! とかかんがえて生暖かい気分にさせてもらったよ。だけどそれだけでは済まさないのがぼく! そこでぼくピン!とひらめいちゃった!これは商売にるね!と言うわけで今日ステマスダは、遠地に離れた親や親戚を、それとなく様子を見守るITソリューション特集だよ!みんな!金がある奴は金で解決できる事は金でかいけつしよう! 世の中ゼニだよ!

悩むのは金で解決できない事だけにしようね!(たとえば、お金がない!…とか…両親介護するために田舎引っ込んだがこのままだとあと20年ぐらい結婚できなくて人生積んだ件について、とか…)

ちなみに月々いくらで支払う警備やさんのソリューションを使おうってお金持ちは適当

http://www.secom.co.jp/homesecurity/service/senior/

http://www.alsok.co.jp/person/silverpack/

とかしらべてね! ついでに言っておくとこう言うメジャーな全国業者の他に、地域ブロックごとにやってる警備やさんや、地域の福祉目的の見守りサービス自治体社会福祉協議会が中心となってこれよりお安くやってるケースがあるから、そっちも要チェックだよ! 最寄りの社会福祉協議会相談窓口か、地域包括支援センターに確認だ!

双方向音声機能付き! ネットワークカメラで見守ろう!

今の時代ネットワーク時代だよ。いろいろなメーカーさんがネットワークカメラ出しているんだけれど、みんな知ってたかな?

これを使ってみよう!

ぼくがかんがえた様子を見るのに必要機能

かなぁ。実は上のDyDNSはきちんとした機種を選べばそれなりにあるんだけどどじつは音声双方向機能ってのが結構くせものなんだ。

だけどあるとすっごく便利だよ!

まずはプラネックスさん!

なんだかんだいって一番種類があってお安いのがプラネックスさん

https://www.planex.co.jp/product/network_camera.html

プラネックスさんの製品は、MS Wordで作った事が丸出しで要点が纏まってない分かりにくいマニュアルと、あれ?いま2003年だったっけ?がんばってエディタで手打ちしたほ~むぺーじ、みたいなファームウエアのUIを許容できればすっごく価格性能比? がよい製品をたくさん作っている会社さんです!

おすすめなのは今ならこのふたつかな。

https://www.planex.co.jp/products/cs-wmv04n2/

https://www.planex.co.jp/products/cs-w06n/

CS-W06Nの方はいまどきらしくって設定がかんたん!って言ってますけどパン、チルトはできません。あと有線LANもないです。

CS-WMV04N2はパンチルト、有線LAN対応だけど、ちょっと形がめだっちゃう? って人もいるかも。

あ、そうだ注意点としてはプラネックスさんのネットワークカメラは室内用しかないのでちゅういしてね。まぁ安いんで適当に自前で防水しとけばいいんじゃねってはなしもあるけど!

お次はパナソニックさん!

http://panasonic.biz/netsys/netwkcam/lineup/camera.html

パナソニックさんと言えば、「まねした」なあんて言われるくらい貪欲に他社製品の売れているところをぱくって、なかなかつかいやす製品を作るところだよね!代理店さんも多いし! だけど高いよ。高いよパナソニックさん…。

でも製品はやっぱり安定してます。うーん。さすがだ…。

パナソニックさんのメリットは、なんと言っても種類の豊富さとシステムの手堅さかなマニュアルはちゃんとしているけれど、きほんてきに業務用だから設定はちょっと面倒かも。でもだいじょうぶ!全国にあるパナソニックのお店に頼めばやってくれるよ!いや本当に。

ひたすら安い! でも中華! Tenvisさん

知り人ぞ知る! 中国IP監視カメラメーカのTenvisさんです

http://www.tenvis.com/

メリットはとにかくひたすら安い事! 無線LAN対応、暗視赤外線対応IPカメラが6000円から! 他のメーカにくらべて1/5ぐらいのおねだんです!お買い得

だけど音声はあきらめてください…。あとマニュアルはぜんぶえ~ごです! まあ英語学習ライフハック記事があんだけ大量にホットエントリに上がってくるはてなユーザーのみんなはえ~ごなんてすらすら読めるだろうからもんだいないよね!

他にもあるけどぼくのアンテナにひっかからないメーカなんてきっと取るに足らない存在から無視するよ!

キヤノン! SONY! AXIS! きみたち高杉!

MOBOTIX! システム一式20万にできたらこの市場根こそぎもってけるぞ!がんばれ!

比較ひょ~
項目CS-W06NCS-WMV04N2BB-SC384BB-ST165BB-SW175FS-IPC100
メーカープラネックスプラネックスパナソニックパナソニックパナソニックTenvis
自宅外からの観覧○(専用サービスも有り)○(専用サービスも有り)○(専用サービスも有り)○(専用サービスも有り)
PC対応
スマフォ対応Android/iOS 専用アプリAndroid/iOS 専用アプリブラウザ使用ブラウザ使用ブラウザ使用汎用アプリ使用
音声対応内蔵装置マイクスピーカマイクなしマイクマイクなし
音声入出力なし出力(スピーカ入出力入出力入出力なし
設置場所室内室内室内(室外用防水ハウジング有)室内室内/室外室内
インターフェイスWi-fiのみWi-fi/有線有線(PoE対応)有線(PoE対応)有線(PoE対応)Wi-fi/有線
方向変更なしパン・チルトパン・チルトパン・チルトパン・チルトパン・チルト
解像度640x4802048x15361280x7201280x7201280x720640x480
価格×

無駄比較表までつくるなんて、ぼくは暇人のそしりを免れないかんじだね……!

実は結構価格差があるから、まずはプラネックスさんのを適当にかってみてためすってのがいいんじゃないかなあっておもいます!でも中華カメラおもしろいよ。

パナソニックさんのは、本格的に導入するならこのあたりだとおもうけど、プラネックスさんに較べて実売ベースでも3倍くらい違うからね……!

みまもりケータイをつかおう!

近頃のケータイはあたまがよくって、老人向け機能ってのが充実しているんだ。

各社見てみよう!

ただし…これらだと、日々どうやって暮らしているのかなっていう詳細がつかめないし、こちからから能動的にみてあげる事ができないか元増田記事の意図からは、ちょっといろいろと機能不足かもしれないけどね…。

auさん!

苦し紛れiPhoneだしたはいものの、すっかり林檎の毒にやられてこのままじゃいけない……と今度はGPL感染症もいとわずFirefoxにすり寄った事でおなじみのauさん!

そんなauさんのケータイがこちら!

http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/mobilephone/milook/index.html

見守り歩数計 MiLookさ!

ソフトバンクさんあたりにみまもりケータイという商標をとられちゃって苦し紛れにつけたこのネーミングが光るいっぴんですけど、すごいのはネーミングだけじゃなあい

見守りセンサーってのがついているんです。

詳しくは面倒くさいかImpressさんの記事を読んでね!

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20110721_461891.html

いちばんの特徴は赤外線センサと、歩数計機能にで活動をかくにんできるって事かな。後はメールで遠隔で設定が出来ちゃうんだよ。すごいよねこれ。もちろん簡単なインターフェイス採用してて、迷わず家族に連絡できちゃうし、歩数や活動検出だけじゃあなく、GPU場所を取得なんかも普通にできちゃいます。これはすごいねガラパゴス(特定の環境に高度に特化したため、他では見られない特異な進化を遂げた生物が多数存在する島)化ここに極まれりって感じだよ!

SoftBankさん!

前進しすぎて髪の毛が置いてかれたシャチョーさんが、むちゃくちゃな金融テクニックマーケティングだけでユーザを増やしたり減らしたりしてるSoftBankさん!

そんなソフトバンクさんのケータイがこちら!

http://mb.softbank.jp/mb/product/mimamorimobile/101z/

みまもりケータイ2!単純にはボタン一個と引きヒモがついてて、そこから引っ張ると指定したところに電話ができる!

……auさんに較べると機能はすくないけど、その分安い! の、かな?

NTTドコモさん!

王者の貫禄で余裕ぶっこいてたら、LTEが思ったよりユーザー数が爆発してしまって実効速度が落ちてるなんて揶揄されるドコモさん!

山間部でも繋がる貫禄から老人には人気があるね!そんなドコモさんの老人向け見守り機能付きケータイがこちら!

こちら!

こちら!こちら!こちら!

あれ…あれれれ? ないのかな…? いちおう、シニア向けのらくらくフォンってのはあって、通知機能ってのはあるけれどこれ見守りにはちょっと違うよねえ…。どうしちゃったのドコモさん!どうしちゃったの!? なんでもかんでもみかか様って言えば平伏すような老人共に高い製品を売りつけるチャンスなのに…。商売へたですねえドコモさん。無駄アグレッシブでついにヤンキー共に殴り込みをかけた禿を見習いなさあい

みまもり家電センサをつかおう!


みまもり家電先駆者 iPod iポット

家電製品って毎日使うよね! その使われたじょうきょうを記録してユーザに通知しましょって言うのがコンセプトです!

象印さんの製品です! 魔法瓶屋ががんばってIT製品しました!って感じだけど実は結構歴史がふるいんです。

http://www.mimamori.net/index.html

毎日使うポットなのに、使われなかったら何かあったって事みたい。回線ケータイの通信網使っているからおくだけでおっけーとか。

動態センサを使ったセンサシステム

こんなんあります

http://www.artdata.co.jp/anpi/index.html

家中センサを張り巡らせておいて、その結果をレポートするってわけだそうです!

でも詳細がわかんないです! おねだんおいくらまんえん? と思って代理店はこちらってクリックしたら代理店募集中とかでちゃうし…。がんばってくださいね

電気の使用量や、光・温度センサをつかったシステム

こんなんあります

http://www.seikatu-rhythm.net/

電気の使用量や、光センサがついたユニットからデータが送信されるみたい。

でもこれも詳細わかんないです! お値段はお安いみたいだけど…。

はなれて住む親の様子、高齢な親族のようすを確認するのにたいせつなこと


相手に監視されていると言う事を意識させない

↑これ、すっごく大切だからちゅういしてね! あまり仰々しいのはだめだよ!

さいごに

みんないいからたまには実家にかえって元気な顔をかーちゃんやとーちゃんにみせてあげてね。

人類は長期的視野に立つとみんなしぬって事を直視して対策をうっておこう。実家に帰るとついついゆっくりちゃう気持ちもわかる。親は子どもが帰ってくると無条件に元気になるいきものからうちの親は元気だー!っておもっちゃうかもしれない。ゆっくりするのも大切だけど、家の中を確認して、どこかおかしな兆候が無いかどうか、かくにんしよう。違和感を見落とさないように!

このお話火事っていう災害のかたちをとって姿を現したけれど、振り込め詐欺をはじめとした詐欺訪問販売押し買いといった各種老人を食い物にする商売、詐欺とまではいかなくてもたとえば介護ショップ地域の住人に売るしか無い地元商店なども、割高な物を売ろうとしてくる。これらから守るのはあなたのやくわりなんだよ。

まずはネットワークカメラを「タダの電話」と称して設置するところから初めてはどうかな-。

あと、設置するついでに事情があっていなかに残った奴を飲み会にでもさそってあげてください。

2013-02-27

型が無い事の利点とやらが全く的を射てない

変数に型がないということの利点について考える

http://d.hatena.ne.jp/perlcodesample/touch/20130227/1361928810

が大変お粗末な内容だったので、反論記事を書きます

型推論ソースコードコンパイル時間を遅くしてしまますソースコードが大きくなってきた場合に、すばやく書いて、すばやく実行結果をもらうことができなくなります

今時のパソコンならコンパイル時間なんて大したことない。

大規模開発環境コンパイル時間よりリンク時間の方が問題になりやすいが、それは別に型の話とは関係ない。

あと、インタープリタ最近は実行時にJITコンパイラが走る。

実行時間に影響がなく、開発者の待ち時間で済む方が実はよいのでは?

統合開発環境での、メソッド自動補完の機能の実装が少し難しくなります

みんなが統合開発環境をつくるとでも?

そもそも型が不定なら補完することすらできないので、

比較対象として相応しくない。

変数に型がないとソースコードの変更に強くなります。たとえば右辺の返す型に変更があったとしても、受け取る側のソースコードを変更する必要はありません。

これは逆に危ない。

実行するまで意図したインスタンスが返ってこなくなった事実に気づかないから。

コンパイル時に指摘してくれる方が安全

変数の型を持つ言語は、型が異なるのだが、処理としては同一の処理を行いたい場合には、オーバーロードという機能を使う必要があります変数の型がなければ、オーバーロード機能必要ではなく、ただ単にif文で分岐すればよいだけなのでとても楽です。

インターフェイスというもの勉強してください。

CならVTable。Javaならinstanceofなど同等の事はできます

というか、これ。型を意識しまくったコードじゃないですか???

C++テンプレートのような複雑でデバッグしにくい機能を使ったりしなければなりません。

とあるインスタンスしか入ってないつもりのリスト

実は全然ちがうものが混ざってた!なんて事故コンパイラによって止められる分、デバッグする必要すら無いんですけどね。

変数に型がないとどのような型の値が代入されているかからないという批判があるかと思います。可読性の問題で

変数に何が入ってるかわからないよりも、

インスタンスが何を持ってるのかわからない方が可読性に問題がある。

2013-02-21

PCタブレットに取って代わられつつあり、

もはや高性能なんて誰も求めてない、

ウェブブラウジングさえできれば十分。

一方でゲームに要求される性能はどんどん高くなっており、

また、ゲーム専用のインターフェイス重要性も高まっている。

そこで住み分け必要が生じる。

まあ、クラウドゲーミングが実用的なものになれば、

今度はゲーム専用機もロースペックで済むようになるのだが。

2013-01-09

http://anond.hatelabo.jp/20130109125346

タッチデバイス向けサイト(主にスマホサイト)については、

デバイス毎にインターフェイスが異なるので操作に戸惑う

・内容や機能が大幅に簡略化されてしま

URLが分散してしまう(レスポンシブデザインでない場合

サイト制作更新の労力が増える

といった問題があり、

多少の見やすさと引換えに、使いやすさを大きく低下させていることが多い。

今回の新はてブのように、リンクボタンを大きめにして、カラム分けをきっちりするだけで、

タブレットスマホでも快適にウェブサイトを閲覧できるようになる。

よって、デバイスデザインを分ける理由はない。

もちろん、今後、タッチデバイス向けウェブデザインに一大革新が起こる可能性はある。

何がなんでもダメだというわけじゃない、とは断っておこう。

http://anond.hatelabo.jp/20130109110326

新聞雑誌デザインなんかとは全くの別物だ

デバイスによってデザインが異なるほうがバッドノウハウであることは自明

新聞雑誌のような媒体タッチパネルとのデザインの違いは許すのに、

ディスプレイマウスキーボードタッチパネルデザインの違いはバッドノウハウってダブルスタンダードじゃないの?

インターフェイスの特性が違うから遣いやすデザインも違うってだけで、何も変わらないよ、この2例は。

2013-01-01

全てのwebエンジニアPython勉強するべき2013年到来

 

あけおめ!今年は巳年。へび。へびと言えばPython。そう今年は全てのwebエンジニアPython勉強する最高の環境が整った年なのです。

 

既にPerlRubyを習得してるけど、それに加えてPython必要

必要です!必要だと思います。もはやPythonwebエンジニアにとって必修言語となりつつあると思いますLinuxの多くの箇所でシステム言語として用いられ、可読性の高さから多くの技術書籍のサンプルコードとして用いられ、科学技術系分野におけるエコシステムの充実っぷりはますます磨きがかかっており、様々なライブラリがどんどん出てくる現状を「Pythonからいか自分には関係無い」と遠巻きに眺めるのはもったいないです。

 

習得するのにどのくらい時間かかるの?

あなたが既に他の言語に慣れ親しんでいるなら、特にRubyなどに精通していれば「1週間」で基本的な読み書きは出来るようになるでしょう。そのくらいPythonは敷居の低い言語です。またweb上のチュートリアルドキュメントが大変に充実していますので(もちろん和訳済み!)費用0円で勉強開始できるお手軽言語でもあります

 

バージョン2系と3系のどちらをやればいい?

これは大変に悩ましい問題で、自信を持ってお薦めできるバージョンが無いのが残念な現状です。2系と3系は特に文字コード周りを中心に言語体系にそれなりの差があり、日本語を扱うエンジニアにとっては悩ましい問題です。結論としては「どちらも読み書きできる」ようにした上で「3系で書く」ですかね。2と3の違いを理解しておかないと必ずどこかで躓きます特にweb上の情報はまだほとんどが2系ですが、ぱっと見て2と3のどちらのバージョンで書かれた情報なのかを判断できないと多くのweb上の情報を利用できずにもったいないです。

 

お薦め和書は?

先述しましたが和訳済みのチュートリアルが充実しているのがPythonの特徴でもありますので、まずは目を通す事をお勧めします。

・2系ドキュメントTOP

http://docs.python.jp/2/

・3系ドキュメントTOP

http://docs.python.jp/3.3/

・公式ドキュメントでは無いがお薦め(少し進んだトピックが中心)

http://www.doughellmann.com/PyMOTW-ja/contents.html

ぜひ超充実したドキュメント群を覗いてみてください。「チュートリアル」を読めばだいたいの言語仕様がつかめるはずです。「ライブラリリファレンス」はあなたの最高の辞書となるでしょう。

その上で、やっぱり書籍勉強したいということでしたら以下の本がお薦めです。

プログラミング自体が初めての人向け

Pythonスタートブック(辻 真吾)

・他言語を既に知っている人向け

みんなのPython 第3版(柴田 淳) ・・・2版と3版で大きく内容が異なります 2版はPython2系、3版はPython3系を中心に解説

・進んだトピックを扱う中級者以上向け

エキスパートPythonプログラミング(Tarek Ziade/和書)

 

IDEで楽したい

pythonはインデント存在があるので無機能エディタで大規模なコードを書くのは案外骨が折れます。贅沢系IDEの代表格はPyCharm(有料$99)でMac,Windows,Linuxの3プラットフォーム対応しており、一つのアカウントでいくつものマシンインストールできます(同時に使う事はできない)。30日間の無料トライアルもありますトライアル期間が過ぎても一回あたり(たしか)5分ぐらいなら継続して使えます無料IDEだとEclipseプラグインNetbeansあたりでしょうか。Netbeansは公式開発は既に終了しておりあまり安定していません。

 

色んなライブラリなど

ここからは雑多に箇条書き風にお薦めしていきますね。

webフレームワーク

大規模な開発ならDjangoが第一候補。歴史が長いフルスタックフレームワークですがまだ正式版がpython3系に対応していない。最近勢いがあるPyramidは3系に対応済み。各webフレームワークについては各開発者同士が「筋が悪い」「Pythonとしておかしい」「トレンドから3年は遅れてる」などとガチンコで思いの丈をぶつけ合っている以下の記事も参考にしてください。http://www.atmarkit.co.jp/news/201209/24/pycon.html

とりあえず最低でもDjangoPyramidは両方使ってみてから自分にあった方を選択するといいと思います

・Numpy/Scipy

科学技術系の人が好んでpythonを使う理由の一つがNumpy。数値行列計算を内部でCを使って計算するために非常に高速。インターフェイスは書きやすpythonだけども実行速度はCネイティブ並みというとてもありがたいライブラリです。現在Pythonの盛り上がりに間違いなく大きく影響しているライブラリ

・nltk

言語処理で使われるライブラリ英語ベースとなってますが工夫すれば日本語でも全然使えます。参考文献 http://nltk.googlecode.com/svn/trunk/doc/book-jp/ch12.html

・multiprocessing

並列処理ライブラリCPUマルチコアを全て使い切って無駄無く高速に処理を行いたい時に重宝します。個人的に大好きなライブラリ。頑張ればちょっとした分散並列システムも作れます。このライブラリのお陰で自宅にある10台*(擬似)8コアでお手軽python並列処理クラスタを30分ぐらいで作る事ができました。

以上です

楽しいですよpythonもっと日本pythonエンジニアが増えることを祈ります

巳年元旦

2012-10-07

http://anond.hatelabo.jp/20121007011244

高専入試で求めてる知識が何かわからなかったということでは?ロボット作る実力はあっても外界の求めに応じるインターフェイス に多少問題があるのかも。(コミュ障という書き込みからも推測してしまいました。違ってたらすみません。)

それでも、ロボットが作りたかったら、独自の道を行くのが良いのでは?

そらく好きなようにというか、他からみれば超マイペースしか、生きられない仕様の方なのではないかと。

好きなことを好きなように好きなやり方で、追究して、気が済むまでやってみるのが、よろしいのではないでしょうか?

出来る所まででも、日常的なことをしながらでも

中国の農民発明家の人は、独自に色々機械工作を作って、日本テレビにもでて、中国企業に迎えられたし好きこそものの上手なれで、やってたから目が出たということもある。

http://www.youtube.com/watch?v=Y8f3IKa_3iA

http://hamusoku.com/archives/3053563.html

http://news.nna.jp/free/channel/09/0218e.html

http://www.narinari.com/Nd/20100513625.html

最新の情報 http://tvtopic.goo.ne.jp/program/info/568596/index.html マンガみたいな!!ミラクル映像博覧会

上海万博で注目を集めたロボット作りの名人・呉玉録さんが発明した、ロボット人力車を紹介。

>呉さんはロボット作りを始めて20年で、

>今では製作の依頼が殺到しているという。

前にテレビで見た時には、企業からの話も来ていると司会者が言ってたけど、ネット検索では詳しくはわからないが、とにかく依頼は殺到してる。

2012-07-05

http://anond.hatelabo.jp/20120705023743

自己評価自分でも高いかいかよく分からない。

問題を他人に押し付けられる感じが嫌なんだよね。

まったりと、自分の好きな課題だけに取り組んでいきたい。そういう風にして生きている。

プログラミングも同じで、自分の作りたいものだけを作って生きている。

それともう一つ不満なのは(或いは『自分に合ってない』と表現した方が適切なのかも知れない)、洗練されたデータ構造設計必要性が問題中に殆ど出現しない所。

これは多くの言語に対して同じ問題を提供するには仕方のない事かも知れない。でも個人的にはそれが不自由で仕方がなかった。

例えばC++における純粋仮想関数インターフェイス)と継承を使った下記の様な「木」を表現した構造、まず出てこないでしょ?C++ではなくCならswitchテーブルを使った再帰関数で実現する必要があるし、これが言語間で共通な問題を隔てる原因にもなっている。

struct interface_tree{
    virtual double eval() const = 0;
    virtual std::size_t subtree_num() const = 0;
    virtual interface_tree *subtree(std::size_t) = 0;
    virtual ~interface_tree(){}
};

// expression tree, add
struct tree_add : public interface_tree{
    tree_add(std::size_t n, interface_tree **t){ subtree_[0] = t[0], subtree[1] = t[1]; }
    virtual double eval(){ return subtree(0)->eval() + subtree(1)->eval(); }
    virtual std::size_t subtree_num() const{ return 2; }
    virtual interface_tree *subtree(std::size_t i){ return subtree_[i]; }
    virtual ~tree_add(){ delete subtree_[0]; delete subtree_[1]; }
    interface_tree *subtree_[2];
};

// expression tree, sub
struct tree_sub : public interface_tree{
    tree_add(std::size_t n, interface_tree **t){ subtree_[0] = t[0], subtree[1] = t[1]; }
    virtual double eval(){ return subtree(0)->eval() - subtree(1)->eval(); }
    virtual std::size_t subtree_num() const{ return 2; }
    virtual interface_tree *subtree(std::size_t i){ return subtree_[i]; }
    virtual ~tree_add(){ delete subtree_[0]; delete subtree_[1]; }
    interface_tree *subtree_[2];
};

// expression tree, value
struct tree_val : public interface_tree{
    tree_val(double n_) : n(n_){}
    virtual double eval(){ return n; }
    virtual std::size_t subtree_num() const{ return 0; }
    virtual interface_tree *subtree(std::size_t i){ assert(0); }
    virtual ~tree_add(){}
    double n;
};

// ...

2012-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20120519164926

大学に(院も含めて)4+2+3.5年通った人間です。身近に大学先生もたくさんいる(というか、零細事業やってるけど半分はアカデミアが相手)ので、大学のことは人並には理解しているつもり。

ちなみに、結論は、「営業から工員に至るまで大卒しか取らない糞社会が全て悪い」だけど、それをいってもしょうがないんだよね。

この話を聞いていて学業って何かな?とおもった。

とりあえず、運とはいGoogle+ 日本一。というのは、何の才能もなければ取れないわけだ。

少なくとも平均点以上の才能といえる。 また、学力入学試験を通る程度にはあるわけだ。

 

では、この才能を伸ばすのが、いわゆる、理国数理社の学業という枠でいいのか?

自由入試があるように、自由奨学金があってもいいのではないか

自由入試(AO入試のこと?)はここ数年で否定されてる。存在することは存在するけど、その後の追跡調査で脱落組が多いことがわかっている。大学でやるべきことをこなすための必要最低限の力が備わってなければ無駄

大学でやるべきこと、というのは、先人の成果を踏まえた結果を身に付けて世の中の運営に参加することができる人間になること。そもそも先人の成果が無関係なら、大学なんか意味いからさっさと起業するなり、タレント事務所探すなりしたほうがいい。

というのは、日本からGoogleFacebook Appleが生まれていないというのは、ひとつ学業定義が狭すぎる。部品となる人間しか作っていない。

もっと、自由発想の人間を応援する奨学金があってもいい。

まり彼女の活動は日本では認知されないだけで、立派な学業である

というテーゼに対しては、確かに研究の余地があると思う。

まり、間違っているのは、教育機関の方では?ということを判断するのに十分な情報って無いよね?

学業から、というのはいいけど、その学業定義時代に即しているか?というテーゼは誰も研究してない。

あのー、GoogleFacebookAppleも「まともな」学問が支えてるんですが。Jobs大学リタイヤしたのは、天才なので参考にならない(とはいえ、彼は潜っていたカリグラフィーの授業がAppleUIのこだわりの基礎だと言っている)。Facebookザッカーバーグの着想は学業とは関係ないかもしれないけど(← 単に知らない)、それを実現可能にしたのは「まともな」学問の下支えあってこそ(グラフ理論、分散コンピューティングユーザーインターフェイス、他)。さらに、GoogleLarry Page博士研究(グラフリンク関係から重要ノードを算出する方法)から出てるって話、知らない奴多すぎ。

そういうことをちゃんと理解しないで、皮相的な理解で「ひとつ学業定義が狭すぎる」とか言ってオレ定義を振り回して、思考がどんどん浅く浅くなってくんだよね。馬鹿馬鹿を見て評論している、としか言えない。ちゃんちゃらおかしい。

一応アメリカ大学にも多少(2年ぐらい)遊びにいったことああるけど、はっきりいって足りないのは「学問へのこだわりの深さ」、これにつきる。PageにしろJobsにしろ、深いこだわりがあってはじめて横展開の「自由発想」が活きてくる。例えば、あっちではそういう「自由な発想」ってのは複数の学位(普通修士だけど)を同時に取れるぐらいのもの意味する。例えばコンピュータサイエンス芸術の同時取得とか、凄いやつは同時に満たす何かを作り出す。

もちろん、件の学生が今までの常識(先人達の蓄積)を覆すような天才である、という可能性はあるけど、それなら放っておいても何かしら出てくるだろう。タモリ赤塚不二夫見出したように、天才には天才がわかるはずだ。

まり彼女の活動は日本では認知されないだけで、立派な学業である

というテーゼに対しては、確かに研究の余地があると思う。

ねーよ。

こういう人達大学を出る必要なんかないんだよ。というか、「彼女の活動」はフツーの大学で扱った瞬間に死ぬ。もし本当に飛び抜けた活動ができる、というのであれば、芸大あたりでやればいい。

もっと凄い人間が山程いる中でどれぐらいやっていけるのか疑わしいけどな。

単に大衆迎合する、大衆が心地良いものを生み出す能力、これを「芸人」と言います

芸人別に高卒でも中卒でも関係ない。「就職するために大学を出ないと」なんてほうがおかしい。それこそ、企業が「自由採用」してくれればいいだけ。

早稲田追い出されたけどわたしはこれだけのことができます。雇ってくれませんか?」って言うほうがよほど筋が通る。

でも一歩引いて考えると、今回の問題は「大学とは何か?」という問題に答を出さないままなぁなぁに「就活」との共犯関係を深めてきた、オトナが一番悪いんだけどね。

2012-04-25

無職が一ヶ月かけてWebゲームみたいな奴を作った

Webゲームっていうか、ブラウザ上で動くような奴。PHP(5.3)で突貫工事したので、ペラペラな感じだけど、なんとか公開できて、たまに遊びに来てくれる人がいて(一時はVIPに募集スレも立ったらしい)、何戦かして帰っていくので、とりあえずサーバー代を払った価値くらいはあったかなーという感じ。

で、どういうゲームかっていえば、人狼みたいに「陣営に別れて、決められた目標クリアするゲーム」です。

レジスタンス』っていう卓上ゲームというのかな?それを参考にして作りました

レジスタンス・チャット

ちょうど開発してから、一ヶ月程度になったので、宣伝をかねて、現状みたいなのをメモ

俺のスペック

一応、前提としては、Pythonだったら、何かしらのシェルプログラムを書いてcronしてるけど、それ以上のことはしていない程度の、技術ワナビー

ほぼ業務経験なし。継続してスクリプトを開発したのは、今回が始めてという感じ。

作ろうと思ったきっか

単純にPHPで何か作りたいなーと思ったから。一度はPHPを書くべきだなあと思ったりした。それで、何かいい題材ないかなーと思って探してた。

「昔、人狼BBS遊んだとあるなー、でも同じ人狼ゲームを作っても芸が無いしなー」と考えていたところ、知人と遊んだレジスタンス』ってゲームにピンと来て、「こういうゲームWeb上で遊べたらいいかな。調べたところ、Web上でも人狼っぽいって言われるし、上手くそういう層にアピールできそう」ということで作り始めたのでした。

反省

綺麗なコード意識する

はいえ、最初は勢いで書き散らしたので、本当にClassとかまったくなかった。それを徐々に整え直して、なんとかファイル分割できるようになった。それでも、全く足りない。具体的には下のような部分が汚い。

MVCをちゃんと意識する

本当はCakePHPとかそういったフレームワークを使えば良かったんだろうけど、「重いんだったら仕方ないしなー」というわけで、フレームワーク無しで使ってみたんだけど、結果として表示部分にやたらと処理が入って醜いったらありゃしない。

表示部分と、実際のシステム部分はわけられるべきだし、フレームワークを使わないまでも、そういう風な機能分割は必要

そうなるとある程度までは綺麗なコードになるような気がする。

で、そういうコードを書いたせいで、下のようなことが起きる。

テストは丁寧に書いておく

PHPUnit使ってユニットテストは書いているんだけど、まったく足りない。

全部グリーンにはなるんだけど、実際に動かしてみるとバンバンエラーが出る。

幾つかの関数テストを先に書いたりしたんだけど、表示部分とかは「ここテスト書きにくいから誤魔化しちゃえー」といって書いたりした。

で、何が起きるかっつーと、リファクタリングするときガンガン機能が落ちる。そして死ぬ

さすがに一つのClassが1000行くらいになってきたので「うっわー、これは駄目だわ。分割するべき」って、ゴミみたいなコードに手を入れ始めるんだけど、全く歯が立たない。

とりあえず、既存テストグリーンになるけど、どこかで処理がつまづいているという状態でこれは駄目。

「うわ、この部分、テスト書きにくい!」って思った時点で、何かを嗅ぎつけてちゃんとテストに落としておけばよかった、と反省することしきり。

結果として手作業で複数ブラウザ起動して……みたいなことになっちゃう。バグの温存。

楽ができるならば、楽をする

CSSとか勉強のために、自分で1から書いているけれども、これは本当にだるい

知人から、綺麗にコードが書けるから、と薦めてもらったSaSSを使っているけれども、なかなか綺麗にできない。

一応、Twitter BootStrapは知っていたけれども、それに頼るよりは一から書こうと決心して書いたためか、ようわからないし、デザインとしてもこなれていないために気持ち悪いことになっている。

上記のフレームワークについてもそうだけど、流行っているものには、それなりの理由があって、それをわざわざ避けても、結果として、それ以上のものは(素人に毛が生えているくらいでしかない以上)ならないような気がする。

ならばとっととそういうものを使って、さっさと済ませてしまえばよかったなーと思ったりした。

ゲームという性質である以上、どんどん情報量が増えていくために、そういうのを表示しまくっていると、本当に画面がぐちゃぐちゃになる。

ユーザーインターフェイスまじで苦労する。

セキュリティー……

セキュリティーには本当手をつけられていない。(徳丸本読めという話になると思う)

ドキュメント……

(略)

一ヶ月間続けてみてよかったこと

で、本当にボロボロになりながら作ってみて良かったことをメモしておく。

単純にプログラミングって楽しいよね

自分は割と現実逃避の為に何かに没頭することがあって、その逃げ先としてプログラミングっていいなあと思ったりした。

あと、自分が書いたコードがヒョコヒョコ頑張っている姿をみていると、すごくかわいくなる。形にもなるし、「こういうものを作ったよ」とも言える。それは単純に楽しい経験

自分が作ったものが単純に楽しい

元々、自分が好きそうなものから題材をピックアップしただけあって、自分が作っているものが、自分が一番愛用しているというのは幸せなことだなと思う。

自分が楽しむためのものから自分が一番のユーザーであるし、自分が快適に使いつづけるために改良を続けてる。

から「こうしたらいいんじゃないの?」というのも勉強になるし、自分がちゃんと&楽に機能拡張できるように、ちゃんと勉強しようとも思う。そういうのは本当にいい循環。

使ってくれる人がいる

大抵は、自分が使うから自分だけのものだったので、あまり他の人が使ってくれることを期待していなかったんだけど、今回のは、ときどき遊びに来てくれる人が居る。

例えば、VIPスレが立ってたり、あるいはニコニコ生放送プレイ実況を配信してくれたり。

割と「くっだらねー」と思うけど、一人で細々と開発していると、そういう些細なことが嬉しかったりする。

なので、ついついみてしまったり、場合によっては、プレイしているところをいつまでも一緒に徹夜して観戦していたりする。人のプレイしている姿が楽しいというのも、自分が作って良かったなあと思う。

逆に言えば、使ってくれる人がいるからこそ、一ヶ月間開発が続いているようなもので、「ああ、自分プログラムで楽しんでくれる人が居るんだな」という手応えみたいなものが、モチベーションになっている。

遊んでくれる人が見えるというのは、自分にとっては、モチベーション維持に大切になってる。

今後として

だいたい三日坊主で終わっている自分としては、開発が長く続いているほうだと思う。

目指すところは、もっと綺麗なソースコードにして、Githubで公開すること(いや、もうアカウントは既に持っているんだけど、公開するのは凄く恥ずかしい)。

まだまだ勉強することが多いなー、というわけではてブPHPの記事をあさったりしているところです。

2012-03-28

電子書籍について -- 一万冊を支えるために

電子書籍議論が華々しいけど、どうしても僕は納得がいかない。なので、一度某所に名前付きで書いたものを、少しでも騒ぎになってくれる事を願って、編集してここに掲載する。僕が誰かわかった人は、黙ってくれるとありがたい。

まず、今の電子書籍に対する不満は、そもそも今の電子書籍環境じゃ、生涯付き合えないということ。iBooks程度のインターフェイスだって100冊もあれば面倒な事が多い。検索機能も無い、それ以外のツールはもっと酷い。生涯付き合うなら一万冊の管理をこなせるようになってほしい。一万冊というのは、読書家の一生を考えれば、決して無謀な数字じゃない。数代続く学者一家ならそれくらい書庫にあったりしてもおかしくないし、図書館で借りたりすれば、10から60歳までで一万というのはあり得る数字マンガを買い込めば、普通の人でも数千冊は読破可能。

一万冊の読書を支えるためには、以下の機能が必要と考える。

これくらいでも、一万冊と付き合うのは難しいだろうけど、ひとつひとつ機能は決して難しいとは思わない。

また、書籍自身も単なる複製で終わってしまっているので、これも不満。例えばこんな機能があってもいいはずだ。

要するに、紙だと必然的に対処せざるを得ないものを排除して、今まで頭を使ってこなしていた事を電子側でこなしてほしいのだ。

特に歴史物だと、今自分が読んでいる箇所がどこの場所で、いつの年代かがわからなくなる。紙の場合は、巻頭または巻末に資料があるけど、電子であれば、読んでいる場所からその場で呼び出せるようになってほしい。もし小説ネタバレをするようなら、進行状況に合わせて内容を変化させれば良い(既出地名だけを表示する、など)。

こうした機能ゲームならおなじみで、主人公の位置をマップで示したり、あらすじが進行中に挟まって後から確認すると言った事が出来るけど、今の電子書籍は全くそういうことを学んでいない。これじゃ、値段を下げるくらいしか売り方が無い。こうした機能がつけば、同額か、値段を上げたって問題ないと思うくらい。元々文庫マンガは安いので、これ以上値段を下げる議論なんてしていたら、業界自体が死んでしまう。付加価値で勝負してくれた方がよっぽど良い。

たまに「やっぱり紙の方が良い」という議論があるけど、決してそんな事無い。引っ越しダンボールの中に蔵書がまぎれたり、本棚を二重に組んで取り出せないとか、紙の不便さは山のようにある。問題は、それを電子書籍が解決していない事だ。イノベーションでも、顧客需要でもなく、惰性で電子書籍に取り組んでいるからいけないのだけど。読書家の皆さんは、もっと声を大にして「紙は不便」と言おう。

2012-03-01

http://anond.hatelabo.jp/20120301201542

いやだから、思想とかじゃねぇんだって

明らかな問題を隠蔽したまま、停止できるインターフェイスすら告知せず

「どんな人でさえ、情報があれば正規なユーザーになれる」サービスをどう思うかって話しだべ?


話に出た企業は、たまさか全部の情報を「合法的に」収集した企業だったってだけで、それは個人でもいいんだよ。

無料で、利便性を売りにしたサービス、いっぱいあるだろ?

そういうサービス情報を預けるべきかどうかを判断するとき、判断材料隠蔽されてるって話だよ。


首狩るしかないだろ。

ありえねぇよ、営利企業として。

個人が、実験で作った、なんちゃってサービスじゃねぇんだよ。

おかしいだろ?

2012-02-06

http://anond.hatelabo.jp/20120206125208

Webサービス場合、突然機能インターフェイスがガラリと変わったり、もっと悪いとサービス自体が終了したりする。

嫌でも新しい機能インターフェースの使い方を覚えなくてはいけなくなったり、

終了に伴って同業他社サービスに強制移行せざるをえなくなる事は珍しくない。

どれだけ「古い道具(やり方、サービス)を使い続けたい」と思っていても、Webサービスにおいてそれは叶わないと思っておいた方がいい。

いつか絶対に変わってしまうし、終了してしまものだ。

から新しいものへの適応力はなるべく鍛えておいたほうがいい。

2011-08-29

カカクコム 検索結果がヘン?

インターフェイスカードスペック検索

http://kakaku.com/specsearch/0567/

SATASATAⅡの両方にチェックをいれると

SATAだけにチェックをいれた場合より少なくなる。

まさか、これは AND 条件なのか?

SATA対応かつSATAⅡ非対応カードを探している人向け?

ああそう...

2011-08-17

webコンテンツの種類と歴史

覚えている限りの時間の流れの中から、世の中に存在するコンテンツを分けてみるテストです

黎明期

 パソコンが外につながっていることが珍しかった時代。新大陸が見つかった状態。新し物好きかつパソコン好きが移民していった。パソコン通信くらいしか商売になっていなかった。作る人と使う人がイコールだった。何かをするにはコマンドを打つ必要があった。

論文

 最初は、学者さんの論文の発表やストックするのに使われていた。

自己紹介

 イギリスホストにつないでmozaicでなんて時代には、論文の延長のノリで研究室メンバー自己紹介ってのがあった。実は、実名うんぬんってのは、一番最初にやっていた。

趣味の紹介

 ここで、実名を名乗るのかペンネームを名乗るのかの分かれ道。すでに実社会でしっかりと活動している人は、実名でやっていただろうし、ひとりで楽しむような趣味の人や背徳感がある人はペンネームハンドルネームになったんだろう。

 全国の日帰り温泉のまとめのような個人が足で調べた価値の高い情報が高い確率存在した。

日記

 まめな人は自己紹介のついでに日記を書いていた。当時はコンテンツマネージメントシステムは一般に普及していなかったので、htmlを手打ちして、ftpコマンドで送信。量が増えると大変だった。メールをみるときはなんちゃらtermというソフトコマンドを打ちながら見ていた。

写真イラスト

 デジカメが普及するまでは、写真を取り込んだりイラストを取り込んだりするのは、お金がかかることだった。まして、高価なグラフィックソフトなど夢のまた夢。デジカメが普及したあとは当たり前になった。

動画

 取り込むためには専用の拡張ボードが必要だった。カメラも高価だったし。2GBの壁があって、長い動画編集できなかった。高画質な動画に仕上げるためには職人芸が必須だった。大容量の動画をあげるサーバーほとんどなかった。

音楽

 音楽を作る人は、midiの配布していた。有名な曲のコピーが多かったので、大人の事情ほとんど閉鎖。

企業・お役所

 会社存在証明したり、サービスの案内をするようになった。

掲示板

 無料ホームページとセットのような感じ普及。ホームページ自体散発的なもので、同じ趣味趣向の人たちで同盟とか組んでいたよね。

アングラ

 そんな言葉やそれを売りにしたサイト掲示板存在した。

発展期

 大量に生成されるコンテンツは個人の手を離れていった。新大陸はいくつかの勢力に分かれて群雄割拠の状態。広告枠として大きなお金が動くようになった。作る人と使う人が区別されるようになった。グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)が、あたりまえになり、コマンドを打つ必要はなくなった。

便利系

 地図が見れるようになった。パソコンインストールしていた時刻表ルート検索webになった。

ブログ

 コンテンツマネージメントシステム無料開放された。html作成ftpも必要なくなり、気持ちや感情の発露のみを文章や写真にすればよくなった。改行を大量に挿入してスクロールバーを有効にして、文章を読むためにマウスホイールをまわして文章を読むときに指の動きを加えて、読んだ感を高める手法流行る。

webメール

 メールwebメールが主流になった。

SNS

 会員制の閉じたサービスが登場する。内容は日記掲示板と基本は同じだが、個人が設定する必要はない。テクニカルな要素がなくなったので、気持ちや感情の発露のみを文章や写真にすればよくなった。携帯電話からコンテンツを作る文化の先駆者ともいえる。携帯しか使わないユーザー層があらわれる。

フォトストレージサービス

 写真アップロードも無制限になった。デジカメの画質が上がってもリサイズする必要もなくなった。

動画サービス

 動画を受け止めてくれるサーバーも増えた。ブログSNSのおまけ的存在だったが、Youtubeの登場で無差別級サービスになった。カメラ撮影した時点で、パソコン用のファイルになっているのも参入障壁を下げた。

勝手web

 たとえば、全国の飲食店をすべて載せるとかそこに感想や評価を付けるようなサイト。個人が手弁当でまとめていた情報を商売にする会社があらわれた。

成熟

 感情の発露がリアルタイムになる。「つぶやき」という概念が生まれた。新大陸を制覇しようとする勢力の攻勢が高まる。作る人と使う人に加えて踊らされる人が登場した。「更新されたよ」ボタンクリックするだけで、ダラ見ができるコンテンツが優勢となる気配。

巨大サービスに億単位の人がぶら下がる

 巨大サーバー群を使った世界サービスネットを席巻。

黎明期に登場したサイトサービスの終了

 無料サービス系のサイト掲示板が終了し始めた。

SNSサイト肥大化

 ゲームとかやることが多くなりすぎた。

競合サービスの終了

 発展期に登場した便利サービスの中で脱落するサービスがあらわれ始めた。

まとめ系サイトの勃興

 大きな掲示板スレッドには、約1000個の書き込みがある。その中から文章を選んでコンテンツを作る手法新聞の読者投書欄のように投書されたご意見の中から好きな意見を載せることができる。文章ロンダリングソースロンダリングという言葉が生まれた。

個人風味の企業組織の登場

 コンテンツ提供形式として、素人作成風味の味付けをする企業組織があらわれた。個人が大きくなったのかもしれないし、何者かに組織されたのかもしれない。この手の人たちは頼んでもいないのにどんどんコンテンツを作る。

グレーコンテンツの氾濫

 midiサイトに対する警告に比べると2次元コンテンツはゆるい。コンテンツホルダーの手が回らないくらいにあふれいるのか、あえてあふれさせているのかはわからない。黎明期ならばまつりになっているような内容のものがあふれいる。包括的権利処理されているのかもしれない。

実名への回帰

 趣味じゃなくて仕事の人が増えたのだろうか。仕事webに出るといっても会社看板を背負うと個人ではなかなか発言できないはずなんだけど。よくわからない。

ここまで、お読みいただきありがとうございました。夏休み自由研究のヒントとして参考にしていただければ幸いでございます

2011-07-11

初音ミクLAライブ外国人感想その5

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

 初音ミクLAライブ外国人感想その5。これまで紹介した感想は「ヴァーチャルアイドルとしての初音ミク」を論じていたが、今回はミクの本来の姿、即ち「歌声合成ソフトとしての初音ミク」に注目しているのが特徴だ。また外国における歌声合成ソフトの将来性についてかなり厳しい見方をしているが、その指摘には耳を傾けるべきところも多い。初音ミク海外進出に関する先行きを占ううえでも目を通しておく価値はあるだろう。

 urlは以下の通り。

http://lelangiric.wordpress.com/2011/07/07/i-didnt-go-to-ax-but-yeah-anyway/

+++++以下勝手翻訳+++++

オレはAXアニメエキスポ]には行ってないけど、まあとにかく……

 ミクのイベント後にはいつもヴァーチャルスターの構成要素は何かって議論が巻き起こる。クラウドソース人格か? touhou[東方]っぽさ? オリジナルのないdoujin[同人]? それともインターネットDTMの力に関するフリードマン風の熱狂か?

http://behind-the.nihonreview.com/20110707/virtual-diva-hatsune-mikus-popularity-and-the-sound-of-the-future/

 確かに日本じゃ大うけだが、アメリカではこれからどう成長するんだ? オレは英語Vocaloid3が発売されるのを待っている。いいものであってほしい。アメリカでのボーカロイドの発展には英語Vocaloid3の性能が極めて重要なんだ。けどな、アニメ産業ボーカロイドとの結びつきについては、オレは戸惑っている。つまりAXがミクノポリス会場になったことにな。今後も長期にわたって、アメリカではボカロオンリーイベントはないだろう。アメリカに拠点を置く企業製のボーカロイドすら未だにない。オレが知っている[英語ボカロの]2つの会社Power FXスウェーデン)とZero-G(英国)だ。

 でもな、そこでオレは考えてみたんだ。

 ボーカロイドvstヴァーチャルスタジオテクノロジー](とかその他のapiアプリケーションプログラミングインタフェース])といくつかの重要理論的な方法は似ているんだが、極めて重要な具体的手法根本的に違っている、とオレは理解している。基本的に(ある人間の)音声ソースを取ってきてあらゆる音素と音程を録音し、ボイスバンクを作った後で、ヤマハVocaloid2プログラムがボイスバンクを「読む」ことができるようアプリケーションコードする必要がある。オレはヤマハがこの部分で相当用心していると思っている。なぜなら公式のボーカロイドは(もしオレが間違っているなら訂正してほしいが)全部ヤマハVocaloid2エディターと一緒に販売されているからだ。この意味vstとは根本的な差異が存在する。(1)vstは通常dawデジタルオーディオワークステーション]と一緒に流通することはない(2)vst開発者であるスタインバーグは、vstプラグインを規格として作成しており、従って誰もがvstプラグインを作り出せる。

http://en.wikipedia.org/wiki/Virtual_Studio_Technology

http://en.wikipedia.org/wiki/Digital_Audio_Workstation

http://en.wikipedia.org/wiki/Steinberg

 つまり、誰もがボイスバンクを作れるってことだ。UTAU現象がそれを示している。UTAUは違うソフトで動くボーカロイドの単なる「代替手段」(本当の意味でではないがオレは耐えられる)のフリーウエアに過ぎない。自家製ボーカロイドが登場するには(『ファンの作ったボーカロイド』はあるが、本物の商業ベースボーカロイドとは違う)2つの条件を満たさなければならない。ある団体が充分な資本を集めて(1)高品質のボイスバンクを作成し(2)ヤマハからそのVocaloidエディターを頒布する許諾を得ることが必要なんだ。既に言った通り、紛らわしいのはボイスバンクをプログラムに「読ませる」ためのアプリヤマハサードパーティのどっちがコードしているのかってこと。思うに、もしおれがAXの会場にいてこの質問をしていたら、特にヤマハからVocaloid2の許諾を得るのにいくらかかるかを聞いていたら、オレは殺されていただろうな。日本のdoujin歌手を使えば高品質ボーカルを作るのはそんなに難しくないだろう。必要なのはインターフェイスと集音マイク。ダチを作ってそいつらに作業をさせる。そしてUTAUのファンダム全体を見れば分かるが、自分自身を体現したボイスバンクを作ろうとするモチベーションの持ち主は山ほどいるぜ。

http://utau.wikia.com/wiki/UTAU_wiki

 オレが何を言おうとしているか分かるだろう。つまりアメリカ製のインディーボーカロイドスタジオの実現性ってのはどのくらいあるんだ?

 少なくとももっと注意深く考え抜く必要がある4つの条件があると思う。

 1. アメリカアニメ業界ボーカロイドの関係。オレが思うに、ブランドイメージと、それからボーカロイドアニメを結び付けているメーンストリームの連中のことを考えれば、こいつは最も重要な問題だ。「アニメ」はアメリカでその「あるべきもの」(つまりdirty japanese hentai shit)より遥かに大きな概念/カテゴリーになるべきだ。でもまあオレが見てきた限り、日本ボーカロイドにも同じ混同の問題があるようだけどな。とにかく、メーンストリームが一般的にアニメをどう見ているかボーカロイド関連商品の売れ行きに影響するってことなんだが、この問題はオレには重過ぎる。omoやalexが考えてくれんじゃねーの、多分。

http://twitter.com/#!/alexleavitt

 2. 誰か英語ボーカロイド使ってるヤツいる? 西洋ボーカロイドファンダム総体認識として、1人だけすげえアメリカ野郎がいて、そいつボーカロイドランキングニコニコのやつで毎週ボーカロイドの歌/動画コメント/再生数/マイリストに従ってランク付けしている)に[英語ボカロを]ぶち込んだことがあった。でもそいつは突然自分動画を全削除しちまった。この一度こっきりの出来事を除けば、ボーカロイドは完全に日本ものだ。他にも英語母国語の作り手はいるんだが、皮肉なことに英語話者のボーカロイド製作者が基礎を置く発生核となりそうな連中の大部分は、日本語ボーカロイドengrishをしゃべらせようとしている有様だ(大笑い)。

 この問題にはさらに深い根がある。

 3. そんな真面目な議論じゃないんだが、ある文化労働的な基底はどうして特定の製品同調し他の製品には抵抗するのかについて話がなされている。歴史的かつ社会経済的な問いだ。どうしてチリは銅を掘っているのか? なぜならそれがくそったれなほど沢山あるからだ。結果として採鉱は(おそらく)経済的な基盤が上部構造へと波及していくのと同じように(違うか?)文化的な行為となる。なぜアメリカは基底からやって来る沢山のボーカロイド曲を持っていないのか? その理由はもう挙げているな……(1)なぜならdirty anime hentaiから(2)アメリカにいるデスクトップミュージック人種テレビゲーム映像作品に集中してやがるから

http://www.imdb.com/title/tt0132477/

http://en.wikipedia.org/wiki/Base_and_superstructure

 4. 2番目に上げたデスクトップミュージックの問題は重要だぜ。もしお前が独立した作曲家としてメシを食っていきたいのなら、お前の時間と貴重な音楽アイデアボーカロイドのように不安子供じみた音に賭けてみようなんて考えは二度と起こさないだろう。そいつは正直、新しすぎる。西洋諸国は上出来なデスクトップミュージックを作っている。問題は、ボーカロイドは今も、そしておそらくは長期にわたって、もしかしたら決して、独立したアーティストにとって頼れる収入源にはならないってこと。たとえそれで生計を立てる気がないとしてもだ。アメリカボーカロイドは、他のデジタル関連のインディー業界のように花開くことはできるのか? アメリカボーカロイド日本のdoujin業界のようになるにはどうしたらいいんだ?

+++++勝手翻訳終了+++++

初音ミクLAライブ外国人感想その1「再生約束」逐語訳

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

初音ミクLAライブ外国人感想その2「再生約束フリーダム

http://anond.hatelabo.jp/20110708223459

初音ミクLAライブ外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」

http://anond.hatelabo.jp/20110709211718

初音ミクLAライブ外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来音色

http://anond.hatelabo.jp/20110710234300

初音ミクLAライブ外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマス世界征服

http://anond.hatelabo.jp/20110712205546

初音ミクLAライブ外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」

http://anond.hatelabo.jp/20110713211501

初音ミクLAライブ外国人感想その8「ミクノポリスコンサートリポート

http://anond.hatelabo.jp/20110714210122

初音ミクLAライブ外国人感想その9「アニメエキスポ初音ミク

http://anond.hatelabo.jp/20110715222900

初音ミクLAライブ外国人感想その10アニメエキスポ2011(抄訳)」

http://anond.hatelabo.jp/20110716194029

初音ミクLAライブ外国人感想その11世界彼女もの初音ミクはいかにして全てを変えたのか」

http://anond.hatelabo.jp/20110717201147

初音ミクLAライブ外国人感想その12アニメエキスポ2011でのボーカロイド体験」

http://anond.hatelabo.jp/20110719031316

初音ミクLAライブ外国人感想その13「ミク:日本ヴァーチャルアイドルメディアプラットフォーム

http://anond.hatelabo.jp/20110719203237

海外blogに載っていたクリプトンインタビュー

http://anond.hatelabo.jp/20110723142345

2011-07-10

初音ミクLAライブ外国人感想その4

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

 初音ミクLAコンサート外国人感想その4。今回は初音ミクという存在についてかなり真正面から書いたものを紹介する。筆者はコンサートだけでなくアニメエキスポで行われたいくつかのパネルにも参加したようで、日本から行った関係者の発言も引用しながら初音ミクとそれを取り巻く現象に関する考察を述べている。これを読めば「初音ミクとは何か」について一通りもっともらしい話ができる程度の情報が盛り込まれた、なかなかいいまとめだ。

 urlは以下の通り。

http://behind-the.nihonreview.com/20110707/virtual-diva-hatsune-mikus-popularity-and-the-sound-of-the-future/

+++++以下勝手翻訳+++++

仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来音色

 ヴァーチャルディーヴァ(仮想の歌姫)になるということは、正確にはどういう意味を持つのだろうか? 初音ミクの人気について真に理解できるようになる前に、彼女が正確には何者なのかを確認するのがおそらくは最適だ。しかしながらこのテーマは思いのほか扱いが難しい。最も簡明な言い方をすれば、彼女は明らかにセガヤマハによって発展してきた音楽制作ソフトのために藤田咲の声を録音しデジタル化した商品のパッケージ用にデザインされたキャラクターだ。だが同時に、彼女が本当の意味では存在していないという主題もそこにある。我々がミクの歌について話している時、我々は厳密に言えば生きていないものに対して隠喩を使っている。思うに初音ミクとは我々が理解しているより遥かに複雑なものなのだ。

http://www.anime-expo.org/

 アニメエキスポ2011は間違いなくミクの全てを取り上げていた。ミクノポリスは、それがノキア・シアターで行われ、かつ売り切れた唯一のものであった点だけを見ても、明らかに週末最大のイベントだった。他のゲスト――クリプトンメディア伊藤博之佐々木渉ダンスロイド、及び小林オニキス――はミク登場のおまけとして呼び寄せられた。アニメエキスポコンベンション全体のテーマに「ファンの年」を選んだのは、ただのお遊びではない。結局のところボーカロイドは、ヤマハの剣持秀紀マネジャーコンベンション3日目のパネルMirai no Neiroで言及したように、ファン、製作者、及び消費者の間にある障壁を切り裂いている。

 ミクがいくらか人間っぽい性質を備えているのは明らかだが、同時に彼女存在メカニカル機械的)かつヴァーチャル(仮想的)でもある。歌姫という用語は、技術的な能力をほのめかしているのみならず、高い人気という意味示唆している。だがミクの人気はピンポイントで捉えるのは難しい。小林オニキスアニメエキスポ2011の2日目にミク・カンファレンスパネルで発言した内容によれば、彼女の成功は3つの要素に拠っているという。ミク自身、制作過程での自由さ、そして世界規模のインターネットだ。私がオニキスの判断に異論を唱えないのは確かだが、彼の指摘した3つの点をさらに分析すれば初音ミク存在について興味深い事実が判明すると思う。

看板娘としての初音ミク

 トヨタ初音ミクカローラCMを巡る謎がついに明かされた時、トヨタ特にアニメエキスポを念頭に置いて若い客に対する濃密な市場調査を行ったことが判明した。トヨタアニメエキスポ2011に2台のitasha(アニメゲームキャラを描いた車)、スタッフチーム一そろい、車の前でミクのコスプレをする可愛い女性、そして小さなカローラの絵の上で可愛らしく微笑む子供のようなミクを描いた何千枚ものポスターを持ち込んだ。ミクはただソフトに特色を出すため作られたキャラに過ぎないという事実にもかかわらず、彼女自動車企業の公式看板娘となるのに充分なほど人気があった。アメリカにおける市場性存在にはかなりの疑問があったものの、この宣伝活動はミクにとって大きな一歩だった。

 初音ミクの生まれは、実際にはどこの馬の骨とも分からないものだ。彼女は、自身が市場に出ることとなった新しいVocaloid2シリーズの、箱に描かれたイラストとしてその生を始めた。つまるところ、それが彼女の全てだ。だが、日本中の製作者たちが楽しく、突飛で、面白い歌を書き、彼女を描いたり動かしたりすることで彼女性格を付け加え始めたため、彼女はすぐ自らの命を手に入れた。最終的に彼女イメージにはネギが伴うようになった。

 これがなぜ重要なのか? ミクが東方シリーズに出てくるキャラとどれほど似ているかについては、おそらく指摘する必要もあるまい。ゲームに出てくるキャラの多くが極めて限られた背景情報しか持たず、それゆえにキャラ性格をさらに発展させるため製作者とは無関係にファンダム自体が自由に想像をめぐらせる余地があるという事実に、東方厨の一部は対応してきた。同じようにミクの仕様存在する欠落は、歌やビデオという形式をまとった小さな物語の発生を許し、それが巡り巡って単なるキャラを超えた命の有り様をを彼女にもたらした。彼女は利用者が作り出す製品の力に具象化された肖像であり、概念だ。

科学技術としての初音ミク

 そのインターフェイスは、比較的直感的に使える。音楽用語を使う代わりにこのソフトは、メロディーを生み出すためピアノ音程と一致したいくつかの棒の上に長い音符を置く。ピッチテンポ製作者の目的に合うように変更でき、ビブラートと発音も自由に変えられる。完全な楽曲を作るため、ドラムピアノギターなど追加の伴奏も付け加えられる。

 ヤマハの音声技術開発チームを率いた剣持秀紀によれば、初音ミク作曲家歌手にとって伝統的に必要なものを補完する革命的なソフトの顔を務めたからこそ、ヴァーチャルディーヴァなのだという。ミクは、かつてデジタル楽器がやったのと同じように音楽世界のあり方を変えたソフトだと、彼は主張する。それが楽譜制作だけでなく、自然言語における発話パターンの複雑さまでまねしようと試みていることを踏まえるなら、おそらくそれ以上のものと言える。

 剣持はプレゼンの際に彼の議論の核心を効果的に実証してみせた。まず彼は、人間の耳とって自然な音をボーカロイドに生み出させるのが、どれほど困難かを説明した。次に英語ボーカロイドソフトSweet Annを使い、極めて短時間ハッピーバースデーメロディーを生み出してみせた。そしてボーカロイドは単純に人間の声をコピーしようとしているものではなく、その特別な性質故にある意味音楽未来を示しているのだと強調した。極めて広範囲なジャンルにふさわしいものにするため、ライブラリを変更することができる。人間の耳が言葉を理解できないほど速いレートで音を生み出すのも可能だ。どんな歌手より長く引き伸ばして歌うこともできる。最も有名な初音ミク曲の一つ、初音ミクの消失を見るだけでいい。ボーカロイド史の比較的初期段階からソフトが持つこれらの側面を製作者が上手く利用していたのは明らかだ。つまりボーカロイドは、その人間に似たヴォーカルと同じくらい、その機械的側面も売り物になっていたのである

 プロ音楽家アマチュアの双方に販売されることで、ボーカロイドは間違いなく伝統的に音楽存在した境界線を壊し、比較音楽知識の乏しい者たちが数千から数百万ものビューを稼ぐ歌を作り出すのを可能にした。アーティストだけでなく、ネットに詳しい個人がよく知っている視聴者に合わせた歌を作ることもできるようになった。

大衆文化としての初音ミク

 ニコニコ動画日本におけるボーカロイド活動の主要拠点であることは否定できない。この動画シェアサイトには、他の種の動画ランキングに加えて人気のあるボーカロイド曲のランキングもある。つまりミクの成功は、彼女自身と製作者あるいはソフト能力だけではなく、日本ユーザーが新たに作られた歌に関する集計された情報を見つけるのが容易である点にも依存している。

 ミクの人気は彼女の声だけにとどまらない。ボーカロイドコミュニティーから抱き合わせニコニコ上に出てきた他のコミュニティー、例えば「Utattemita」(歌ってみた)、あるいは「Odottemita」(踊ってみた)などは、それらの人気故に今やニコニコメーンページにある案内バーにそれ自体のカテゴリーを載せるまでに至っている。国境を越えたアニメ及びゲームコミュニティーへのウイルスのようなミクの拡散は、製作者及びファンの双方で似ている情報拡散能力に頼っている。

仮想の歌姫

 最初の質問に戻ろう:ヴァーチャルディーヴァとはつまり何か?

 ミクの「仮想性」は要するにオニキスの言う1番目と3番目の要素に起因する。彼女世界中の数百数千という人々の想像力に根っこを持ち、一方で彼女の側は人間としてのどのような制約も持たない、骨格だけのキャラだ。同時に、インターネットにおけるファンに基礎を置いて成長するボーカロイドコミュニティーには、それを統制する法的な枠も基盤も僅かしかないという事実故に、彼女著作権問題から比較的影響を受けない。実際、利用者が生み出しファンが作り出す素材に対して日本企業が示す寛大さは、英語を使うユーチューブコミュニティーが慣れ親しんでいるものに比べれば衝撃的なほどに大甘だ。技術的にも、誰もが歌わせることのできるミクの束縛のない能力は、有名になるためどんな歌姫にも必要とされる人気と広い支持とを提供する。

 理論的にはミクのスターダムへの道は、彼女が完全に作り上げられたキャラではなく、その中身が欠落しているという点にある。オタクの行動様式とポストモダンにおける消費パターンに関する東浩紀の著作から引くなら、ソフトの利用者が作り出した歌と動画に描かれた個人的で小さな物語を生み出すためのデータベースとしてボーカロイド初音ミクが使われている。同時に人間の声を合成することで達成された技術的偉業が、音楽産業内における伝統的役割に新たな裂け目をもたらした。あらゆる種類の消費者製作者、ファン、音楽家、個人的技術者が、あたかも300年前にルソーが思い描いた政府のように有機的なコミュニティーへと参加している。

 初音ミクとは2つの面を持つ現象だと私は主張する。ミク自身は、情報的に遍在する世界の中にいる個人たちの行動様式に根ざしており、世界コミュニティー総体想像力によって生み出されている。一方、ソフト技術革新による製品で、それは技術がミクの成長にどれほどの役目を果たしているか過小評価するのが間違いであろうと言えるほど、過去にあった境界を超越してのけた。

 ミクノポリスの会場で照明が落とされ、初音ミク最初ステージに姿を現した時、聴衆の中で数千のファンが上げた叫びを誤解することは不可能だ。堅実で具現的な光学幻想を生み出すスクリーン投影され、ミクはボーカロイド商品の箱を彩る二次元画像という起源からサイエンスフィクションポップスターへと素早く進化する。来るべき年月におけるボーカロイド発展への将来性を踏まえるなら、Mirai no Neiroパネルこそまさに新たな造語にふさわしい:「未来音色

 The Nihon ReviewAnime Instrumentalityはアニメエキスポにおけるミク関連のリポートを協力して提供する。コンサートそのものに対する詳細な報告は、Anime Instrumentalityに掲載されているzzeroparticleのエントリーをご覧いただきたい。

http://blog.animeinstrumentality.net/2011/07/mikunopolis-hatsune-miku-live-in-los-angeles-concert-report/

脚注

 使用画像Pixivにある。この画像コミケット80で使われたことについて、Moccyにお祝いを申し上げる。

http://www.pixiv.net/member.php?id=191242

 この週末にアイデアを論じるという楽しみを分かち合った数十人、同僚のライターであるShinmaruとEternal、同じくAlex Leavittと、そして日本へ戻ったミクノポリス/未来音色スタッフに、心から感謝を。

http://dph.ninja-x.jp/index.html

 ミクについてよく知らない人へ、ネット上には利用できる多数の英語資料がある。おそらく外国コミュニティーを本当に制限している唯一の問題はニコニコ動画への簡単なアクセスができない点であろうが、十二分な興味を持っていくらか賢い検索ユーチューブで行えば、ニコに投稿されたほとんど全てを見つけだせる。

+++++勝手翻訳終了+++++

初音ミクLAライブ外国人感想その1「再生約束」逐語訳

http://anond.hatelabo.jp/20110707195830

初音ミクLAライブ外国人感想その2「再生約束フリーダム

http://anond.hatelabo.jp/20110708223459

初音ミクLAライブ外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」

http://anond.hatelabo.jp/20110709211718

初音ミクLAライブ外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」

http://anond.hatelabo.jp/20110711212701

初音ミクLAライブ外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマス世界征服

http://anond.hatelabo.jp/20110712205546

初音ミクLAライブ外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」

http://anond.hatelabo.jp/20110713211501

初音ミクLAライブ外国人感想その8「ミクノポリスコンサートリポート

http://anond.hatelabo.jp/20110714210122

初音ミクLAライブ外国人感想その9「アニメエキスポ初音ミク

http://anond.hatelabo.jp/20110715222900

初音ミクLAライブ外国人感想その10アニメエキスポ2011(抄訳)」

http://anond.hatelabo.jp/20110716194029

初音ミクLAライブ外国人感想その11世界彼女もの初音ミクはいかにして全てを変えたのか」

http://anond.hatelabo.jp/20110717201147

初音ミクLAライブ外国人感想その12アニメエキスポ2011でのボーカロイド体験」

http://anond.hatelabo.jp/20110719031316

初音ミクLAライブ外国人感想その13「ミク:日本ヴァーチャルアイドルメディアプラットフォーム

http://anond.hatelabo.jp/20110719203237

海外blogに載っていたクリプトンインタビュー

http://anond.hatelabo.jp/20110723142345

2010-11-26

Softbankの「かんたん携帯」831N(NEC製)は買ってはいけない

簡単携帯とは名ばかり。

NECにはUI(ユーザーインターフェイス)デザイナーが一人もいないのでしょうか?

製品取説UIがめちゃめちゃ。

電話帳への登録・削除といった基本的な事すら簡単にできない。

電話帳の相手先を削除する場合に「電話"帳"削除」メニューから入らなくてはできないなど、日本語すらおかしい

今まで様々な工業製品を使用して来ましたが、情報機器カテゴリー内ならまだしも、一般家電まで含めて

これほど使いづらい製品は初めて見ました。よくこんな製品を販売する気になりますね。

無理を言ってシャープ製品に取り替えてもらいました。

2度とNEC携帯は買いません。携帯以外も。

肝心の老人向けも、UIが悪いので、まず何をしていいのかがわからないのでは意味がないでしょう。

NECは猛省してメーカーとして最初から出直すか、もうメーカーから撤退してください。

なんちゃらソリューションでもクラウドどうたらでもやってりゃいいでしょう。

2010-11-19

http://anond.hatelabo.jp/20101119193345

いや、日本ゲーム業界は本当に衰退してるよ。

まず画面上でのユーザーインターフェイス。単純なリストぐらいしかなく、ゲームシステムに合致した形態のものが採用あるいは製作される事が少ない。

そしてゲームシステム。単純な作業の繰り返しで、「ゲーム内の要素を組み合わせる」という知的ギミックが少なくなっている、もしくは全く無い。

最後物理的挙動。等速運動蔓延している。

2010-10-29

情報化社会における「学芸員」もしくは 「DJ」的存在重要性について

:::前説:::

ここ最近ネット界隈の著明な人の発言において「キュレーション」の重要性が語られるのをよく目にします。

それを読むたびに、とても共感していたのですがふと気がついたら、昔に自分メモして考えていた事と同じだと気づきました。

以下の文章を書いたのは2009年11月23日。ふふふ、これって俺が前から考えてた事じゃん!って自己満足もきっと入っていると思いますが、

自分で読み返してもあらためて、考える所があったので、始めてはてな匿名ダイアリーに投下してみます。

みなさんの、考えるきっかけになりましたら幸いです。

情報化社会インターネット社会)における「学芸員」もしくは「DJ(ディスクジョッキー)」的存在重要性について

情報化社会と言われて久しい今日社会状況において

近年のインターネットの普及に伴って、

個人が触れることの出来る情報の総量は指数関数的増加の一途を辿っている。

この事は「世界フラット化」あるいは「情報格差の是正」という言葉で語られる事もあり、

基本的にはそれぞれの個人レベル存在にとっては歓迎すべき事である。

しかしながら、現状のインターネットにおける

システム、あるいはインターフェイスが、

真の意味での情報化社会の完成された形態であるとは言えないのではないか。

それはつまりインターネットというシステムが本来持っている

潜在的なパフォーマンスを完全に活かしきれていないという事である。

インターネットを生かし切れない具体的な一例としては、

情報過多」とい事が、まずあげられる。

社会存在する情報量が多すぎる為に、本来必要とする(ユーザーにとって価値のある)

 情報を見分ける事が難しくなっている事。

この事柄の解決策として飛躍的な進歩を遂げたのが

いわゆる「検索システム」である。

初期のYahoo!によるカテゴライズ検索から

現在検索システムの主流といってよいGoogleの独自のアルゴリズムによる検索システムである。

特にGoogleによる検索システムの登場はインターネットの活用という面において

非常に大きな恩恵ユーザーに対して与える結果となった。

その優秀なアルゴリズムによって、ユーザーが求める情報に対する

検索の精度・効率は飛躍的に向上したのである。

ではこのGoogleによる検索システムの登場によって、

インターネットの潜在的なパフォーマンスは完全に引き出されたのだろうか?

答えは『否』である。では現状で足りていない要素とは一体何であろうか?

まず検索システムが持っている基本的な特性として

ユーザーの能動的な行動」を必要とする点があげられる。

能動的でないユーザーに対してより効率的に情報提供する方法はないか?

(これまでのマスメディアによる一方的な手段でなく)

☆そこで必要になってくるのではないかと思われる新たな情報収集・提供システムの候補が、

学芸員』あるいは『DJ』的位置づけの存在、あるいはシステムである。

学芸員とは美術館などにおける専門的職員の事で欧米などでは

キュレーター」などとも呼ばれる。

学芸員に求められる役割は第一に、

各分野における専門知識をもって対象の管理監督を行う事であり、

第二に持ちえた専門知識を元に普及・教育に努める事である。

情報化社会での役割として考える場合、特に重要になってくるのは、

第二の役割の「専門知識を基にした情報の普及・教育」という点である。

つまりある事柄における専門家とそれ以外の人々を橋渡しする役割である。

例えば美術館での学芸員の役割を考えた場合

まず美術自体を実践する「美術家」「芸術家」が存在する。

彼らは美術における専門家であると同時に美術自体の実践者、生産者でもある。

一方で美術館に訪れる「非・美術実践者」は

それぞれの職業や専門分野、あるいは生活を行っており、

当然その生活時間の全てを美術にあてている訳ではない。

それゆえ、生活時間のほぼ全てを美術にあてている専門家(つまり美術家芸術家

生産物情報)を100%理解する事は不可能である。

しかしながら、専門家(この場合美術家)が生産したモノや情報の持つ

価値を享受する為にはある程度の専門知識を必要とする。

その際に必要となるのが両者の中間に位置する「学芸員」である。

学芸員美術専門家ではあるが、実践者・生産者ではない。

しかしながら、その専門知識を持って、美術の専門知識を持たない人間に対して、

本来の情報を分析・咀嚼して、専門家でなくとも理解できる(その価値を享受できる)

形にして提供するという非常に重要な役割を持っている。

「非・美術専門家」達はその気になれば(能動的意思を持てば)、

自ら専門書や、インターネットを使用して専門知識を得ることも可能であるが、

能動的意思の有無や、時間的制約からそれを完全に実行するのは難しい。

そこで学芸員(中間的位置づけのシステム)を間に挟む事により、

より効率的に、より短時間で対象の情報を得、理解し、その情報やモノの価値を享受する事が可能になるのだ。

この学芸員的な役割・システムこそ、

現在情報過多なインターネット社会において

必要とされている事ではないだろうか。

これからの広告(あるいは別の名称)的手法というものは、

従来の考え方とはまったく別のシステムに変わっていくであろう。

(あるいは変わるべきである)

つまり従来の広告システムとは、販売主体が多大な広告販促費用を計上し、

マスメディア等を介して「企業の一方的な利益に順ずる形」で

消費者ユーザー市民 に商品の情報提供強要してきた。

デメリット

企業広告費に多大な費用を計上する必要がある

企業利益に繋がる偏った情報社会に溢れさせる。

この従来の「広告」という考え方自体を

「完全な情報の共有」というシステムに組み込んでしまえば、

わざわざ広告という費用マーケティングを考える必要はなくなるのではないか?

つまり、ユーザーが求める情報を完全にフラットに、効率よく提供・共有するシステムがあれば、

企業はいかに価値のある製品をつくるか?という本来の役割だけに集中できるのではないだろうか?

そもそもある集団の利益の為に押し付けられ、時に改変された情報流通させる、

広告」という概念自体がスマートでないし、旧時代的な、非・フラットな考え方ではないだろうか?

2010-09-20

初音ミクと見せかけの魔法

 海外blog初音ミクについて熱い(長い)文章を書き込んでいるのを見かけたので試しに翻訳してみた。無断翻訳なので匿名で。urlは以下の通り。

http://deliciouscakeproject.wordpress.com/2010/09/20/hatsune-miku-and-the-magic-of-make-believe/

=====以下翻訳=====

 初音ミクと見せかけの魔法

 初音ミク歴史は18世紀のヘタリアイタリアに始まる。

 そこにはバルトロメオクリストフォリって名前のすげえヤツがいた。こいつの得意技は楽器を作ることだった。何でも作ったわけじゃない。当時はひどく弱々しいちっこいもので、しょぼい羽柄が並んだ弦を引っかいて金属的なチャリチャリした音を出すもの、つまり鍵盤楽器を作っていた。いわゆる「バロックミュージック」ってヤツだ。クリストフォリが音楽技師として、また機械技師としてやったのは、弦を異なる強さで叩くハンマーを使った仕組みづくりで、それによって演奏家は小さい音(ピアノ)や大きな音(フォルテ)で演奏できるようになった。だもんで皆それをイタリア語ピアノフォルテと呼んだ。もちろん、今ではお前も俺もそして誰もがクリストフォリの発明品をピアノと呼んでいる。

 イタリアピアノ発明することによって、日本初音ミク発明するための扉を開いた。

  ***

 俺は今、ここサン・フランシスコの150席しかない小さな映画館で、秋のアイドル公演を待っている。チケット完売した「39[ミク][[Sankyu!]] Giving Day」コンサートの上演を見るために、愚かな時間無駄遣いをする連中が集まっている。コンサートじゃ電子的に創造されたポップアイドルつまり緑の髪をした女神が、ゼップ東京コンサート会場で生演奏するバンドにあわせて踊り歌っている様子がスクリーンに映し出されている。それはまるで、一部はライブなんだが、本当はそうではなく、「本物」のボーカロイドコンサートでお目にかかれるのに近いものだった。言ってみればゴリラズを見に行くのとそれほど違いはない。伴奏は本物のミュージシャンが作り出しているが、客が見ているのはいわば巧妙なごまかしの表層であり、音楽に命を持たせるために使われる動くペルソナだ。これがミクの魔法である。それは見せかけの魔法だ。

  ***

 クリストフォリがピアノ発明した頃、J・S・バッハ平均律クラヴィーア曲集を書いた。そこでは要するに鍵盤楽器の各音程間で一通り数学的な調整をすれば、突然どのような調号でも十分演奏できるようになるということが言われている。言い換えれば、何か妙なことをしようとした際にいつも調子はずれの音を出すのではなく、初心者から中級までのピアノの生徒がやらかす糞を抑えるような5フラットとか7シャープとかそういったことが完全にできるようになる。これによって18世紀の鍵盤楽器は初めて、いちいちくそったれな調律をしなおすことなく新しい楽想を試すことができる原始的なワークステーションとなった。

 数十年後、ようやくピアノ価格が下がり十分なほど生産できるようになったことで、それは非常識なほどの大金持ちだけの特別な楽器ではなくなった。代わりにそれは有名な王族たちのような常識的な程度の金持ちが購入できるものとなり、彼らは好んで地元作曲家を雇い自分たち(とその客)を楽しませるために音楽を書かせた。こうした作曲家の一人があのヴォルフガング・A・モーツァルトであり、彼の特別な才能は主に下ネタ女性音楽生徒に対する性欲の面で発揮された。もちろん鍵盤楽器からふざけた音を引き出す才能もあり、その短い人生の間にモーツァルトは最も好きな楽器ピアノに決定した。彼が書いた27のピアノ協奏曲(本当に素晴らしいのは最後の10曲ほど。アニメシリーズのようにモーツァルトレパートリーは後半になるほど良くなった)は、単に協奏曲形態にとって画期的な礎石となっただけでなく、ピアノ音楽の基礎を築いた。モーツァルト協奏曲はこう言っているようなものだ。「これこそピアノにできることだ! ピアノだけでなく、オーケストラと一緒でもいい! まさか今更ハープシコードに戻ろうってんじゃなかろうな?!」

 モーツァルトより後の時代の人間は皆彼に同意した。ひとたび音量の大小を調整できる鍵盤楽器を手に入れてしまえば、弱々しいチャリチャリした機械になぞ戻れっこない。これが230年ほど前の出来事だ。ミクへの道は一日にして成らず。

  ***

 ミクの公演にやって来たファンの男女はいろんな連中の寄せ集めだ。彼らの5分の1ほどは当然ながらボーカロイドコスプレをしている。何人かはケミカルライトまで持ち込んでいる。コンサート全長1080ピクセルの巨大なスクリーンで始まり、全劇場サウンド・システムが炸裂し、観衆は最初はためらいがちに見ていたが、最初のいくつかの歌の後は雰囲気が盛り上がってきた。彼らはスクリーンの中の群衆と一緒にリズムに合わせてケミカルライトを振り、曲が変わると歓声を上げ、各ナンバーが終わると拍手をした。単なる録音と録画じゃねえか、などというたわ言は知ったこっちゃない。理論的にはゼップ東京の群衆だって同じように録画を見ていたんだ。本当に「ライブ」で演奏される音楽など、現代においてはクラシックオーケストラ民族音楽演奏くらいしかないし、それにシンフォニーホールですら今日ではマイクが使われている。誰もが電子的な助けを借りて音楽を聴いている。ひとたび電子機器楽器として受け入れることを覚えてしまえば、ミクを愛するのは簡単だ。彼女モーツァルト魔笛アリアを歌っている動画を聞いてみよう。

http://www.youtube.com/watch?v=gr9fbQzNpqA

  ***

 19世紀欧州で、もしお前がピアノ演奏ができない作曲家だったとしたら、お前は存在していなかっただろう。それはもはや単に大小の音量で演奏できる楽器にとどまらず、巨大な和音構造物であり、多音パッセージワークであり、一人の演奏家の手で「あらゆる音符を見ることができる」ものとなっていた。もしピアノがなければきっと「2人のバイオリニストビオラ及びチェロ奏者各1人をかき集めて旋律が上手く行くかどうか調べにゃならん」てなことが起きていただろう。そしてもちろんチェリストは、ある音符について「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」と演奏するようお前が何度も何度も何度もお願いするのにうんざりして1時間後にはそこを立ち去ったことだろう。

 少なくともピアノがあれば、お前の小さな指以外に迷惑をかけることなく「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」とやることができる。

 かくして1800年代においてピアノは中心的な作曲道具となった。そして同時に社会中産階級が暇と屑な時間を持つところまで進化し、そしてもし彼らがスポーツゲーム発明しなければ、彼らは音楽その他を演奏したいと望み、そんでもって家に持ち込むためピアノを注文できるようになった。欧州だけでなく日本でも、少なくともウィリアムペリーが彼らを開国して西洋化が始まった後には、同じことが生じた。基本的にピアノ文明化の証と見なされ、そして有名な山葉寅楠ってヤツがイケてる連中のため日本製ピアノを作り始めた。

 19世紀末20世紀音楽制作にとって黄金時代だった。楽譜を買って他人の歌を演奏する方法で「音楽を作る」こともできたし、あるいは作曲理論について十分に学び自分の曲を創造するというやり方で「音楽を作る」こともできた。そうした取り組みの多くはピアノの周辺で起きた。ピアニストが力を得た。鍵盤があれば、お前はスターになることができた。

 そして、とんでもないことが起きた。

  ***

 ミクだけじゃない。巡音ルカとリンとレンも公演に出てきたぜ! 全ボーカロイドパーティだ。彼らの異なる声質と、ミクと組む様々なやり方は、見事な音の見本集になっている。他のキャラクターが登場するのを見た観客たちは熱狂している。異なるシンセサイザープログラムマスコットに過ぎないにもかかわらず、彼らはまるで我々の友であり家族であるかのようだ。ようつべニコ動を使って彼らを我が家へ招待しよう。彼らの声を我らの生活のサントラにしよう。電子的に作られたアニメキャラが本当のミュージシャンになれるのかって? おk、ならお前に聞いてみよう。魂のない箱がお前の周囲の空気を震わせているけど、それは本当の音楽なのかい?

  ***

 それこそが実際に起きたとんでもないことだ。録音された音楽。録音された音楽こそ、音楽史の中で起きた最悪の出来事だ。

 ひとたび蓄音機を、ラジオを、レコードプレイヤーを、カセットプレイヤーを、CDプレイヤーを持ってしまえば、音楽を楽しむのに「音楽を作る」必要はない。コンサートホールチケットを手に入れる必要もない。単に座って、電気を使った箱にお前を楽しませればいい。ピアノ専門家のための道具に成り下がった。それは淑女が結婚に必要な才能を覚えるためのものに、あるいは子供が(1)それを憎んでいることに気づく(2)両親が子供に才能があることに気づいてプレッシャーを積み上げ始める――まで稽古を受けるものとなった。もし(2)の現象が起きたなら、最後にはピアノを本当の演奏楽器あるいは作曲用の道具として使うようになるだろう。しかしそれはもはや「音楽制作」の中心にはない。

 さらに悪いことにロックギターをポピュラーにしてしまった。ギターが人気になり、ピアノは役立たずとなった。お前が鍵盤楽器を学ぶのは、ビートルズにしてくれるものを持てずバッハベートーベンにしがみつくしかないある種の意気地なしだからだ。誰が決めたルールか知らねえが最低だ。10代のころ、俺はピアノを使ってランキング上位40の曲を弾けたおかげで女の子たちに「いくらか」いい印象を与えられた。けど、結局はクラスの野郎どものうちその曲をギターで弾けるヤツがいつも勝ちやがった。くそったれ。

 だがここで思い出してくれ。俺は、イタリアピアノ発明したことが日本初音ミク発明への扉を開いたと言ってきただろ? ピアノ21世紀に飛び込むときに今一度変革に見舞われたんだ。

http://www.youtube.com/watch?v=-7EAQJStWso

  ***

 もし音楽を生み出す小さな電気の箱が「本物」であるなら、録音済みのコンサートに向かって「アンコール! アンコール! アンコール!」と叫ぶのは極めて正常だ。その音楽はお前を感動させたんじゃないのか? もっと聞きたいと思わないのか? というわけで映画館の観衆はもっともっとと叫び、そして彼らはアンコールを聞けることが分かっていた。なぜならそういう風に録音されていたから。ミクが公演を終わらせるため最後舞台に出てきた時、もう一度鑑賞力のある人々から歓声が上がった。それは人工的なものだが、とことん楽しむため我々はそれを本物だと見なした。まるでドン・コッブが[ネタバレ注意!!]インセプションラストで回転するコマから歩み去るかのように。ミクは夢のような存在だ。サウンド・エンジニアCGアーティスト音楽家が作り上げた美しい夢であり、決して卒業することも年を取ることもスキャンダルを起こすことも業界から追放されることも惑星上から姿を消すこともない完璧アイドルだ。彼女は実際、いくつもの「映像」を持っている。我々は皆、この音楽的見せかけの共犯者だ。過去の聴衆がモーツァルトオペラを、ガーシュウィンミュージカルを、あるいはかのすさまじいレ・ミゼラブルを本物であると信じたように。我々は十分深く信じられるようになるまで偽りの世界を本物だと信じるふりをする。その世界を感じるまで、見せかけの魔法を感じられるようになるまで。

  ***

 ピアノ最後の変革とは、もちろん電子化のことだ。

 真空管からトランジスタを経て迷宮のような電子回路まで。もしピアノの鍵盤が「あらゆる音符を見る」ことのできるインターフェイスだとしたら、それは作曲家に最も未来を感じさせるインターフェイスだ。そして我々にはシンセサイザーキーボードとMIDIコントローラーワークステーション世界が与えられており、そこでは遂にピアノが単なる「楽想を試す場所」から超越した。ちょっとした波形の調整によって、ハンマーと弦の機構に制限されることなくこれらの楽想を正確に響かせることができる。新しい音を作り上げることもできる。楽想の断片を記録し、他の楽想をその上に並べて電子キーボードを個人的な架空オーケストラに仕立てることもできる。ピアノピアノを超えた。それは作曲家の手の延長どころか、作曲家の心の延長となったのだ。

 一つだけ欠けているものがあった。声だ。

 そして、ご存知の通り、日本日本であり、彼らはやってのけた。彼らは人工物を誰よりも巧みに操った。彼らは本物の料理だと見栄えが悪くなるからという理由でプラスチック製の小さな食品サンプルを作った。本物の労働者は間違いを犯しがちだから製造ライン用のロボットを作った。本物の音楽家を家に入れるのは大変だから編曲家のために電子キーボードを作った。そして、人間の声を合成する技術が十分に発達した時、そしてそれが人工音声のためのペルソナ創造するというアイデアと衝突した時、ミクが見せかけの音楽における21世紀スーパースターになるのは当然のことだった。

 中にはボーカロイドというアイデア音楽家の全てを破壊するという人もいるだろう。全ての仕事ソフトウエアがやってくれるのに、誰が人間を必要とするんだ? 俺が思うに、ボーカロイドってのは偉大なる民主化の旗手であり、音楽家のために沢山の扉を開いてくれるカギなんだ。過去において、もしお前が作曲家編曲家あるいはプロデューサーなりたければ、まず自分の曲を書いてそれから演奏家を探し見つけ出すしかなかった。何しろお前の傑作に生命を吹き込みたければ、5人編成のバンド、20人編成のオーケストラ、そして3オクターブ半の音域を持つ歌い手がいないとどうしようもなかったのだから。マジ悲惨。だがミクがいれば誰もが作曲家になれる。誰もが自宅のスタジオで曲を作り、正しい機材があれば、電子機器を使った完全なポピュラーソングを生み出せる。ボーカロイド音楽家仕事を奪うわけじゃない。それまでミュージシャンには決してなれないと思っていた人々の中からミュージシャンを作り出すんだ。動画投稿サイトで毎日そうしたことが起こっているし、こうしたコンサートではそれまで決して聞いたことのないような人々が突然電子王国の宮廷音楽家になれる。非常識なほどの大金持ちだった王家の人々の手にあった手製の楽器から、平民たちの手に握られた緑の髪の女神へ。それがこの大きな3世紀の違いだ。

 何であれ多くの人々が音楽を作ることは、単に大人しく聞いているだけよりもいいことだと俺は信じる。俺は魔法を、ボーカロイドを、ミクを信じている。

=====以上翻訳終了=====

 誤訳は当然あると思う。でも面倒なので修正はしない。

2010-08-28

ネットというシナプスを伸ばしてる状態

 思うんだけど、現在は、個人という「神経細胞」から、「ネット」というシナプス

 伸ばしている段階なんじゃないだろうか。

 個人と個人を、意味のある結びつきをするための経路を延ばしつつあって、

 それが多くなれば、それこそ集合智=脳化した社会が出来るのではないか?

 個人という神経が繋がることで、全社会が脳になるのではないか?

 

 ・・・とすると、不完全なシナプスが、もっとよく繋がるための、個人向けネットサービスは、これからもいろんな形で商売になると。

 

 で、現在問題点は、ラストワンマイル・・・個人からネットまでのインターフェイス

 キーボードマウスしかないのが問題ではないか。

 これも、ブレインマシンインターフェイスの発達で、近いうちに解決するのではないか。

 

 ・・・と、NHKのITホワイトボックスⅡを見て思った。

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