「芸術家」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 芸術家とは

2024-04-15

anond:20240415145948

まず、報酬の安いアニメーター芸術家ではなく職人技術者だと思っていい

簡単に言うと、資料通りの絵柄と演技で中割り(Aの絵とBの絵の間を一秒8枚の絵に分割してそれを)するのが下っ端のアニメーター

その中で、ごく一部の技術オリジナリティ(と体力)を併せ持ったアニメーターけが

原画キャラクターデザイン作画監督出世し、稼げるアニメーターになっていく

なので稼げないアニメーターは適性が低いというのはまさにそのとおりだ

で、大量にある仕事大人数の底辺アニメーターにばらまいて回収していくのがアニメ制作進行の主な仕事

仕事量や個々の負担コントロールしているのはアニメーターではないし

アニメ制作チームにとってアニメーターというのは発注先であってチームの仲間とはちょっと違う

最近は社内にアニメーターを揃える会社も増えてきたみたいだが)

数学の美

数学者数学に美しさを見出していることは知られている。

多くの数学者は最も美しい証明を見つけることに意欲を持っており、数学芸術の一形態と呼ぶことがよくある。

「なんて美しい定理だろう」「なんてエレガントな証明だろう」と言う。

 

完璧な部屋の形状は、ルネッサンス建築家によって、壁が一定比率を持つ長方形の部屋である定義され、それを「黄金分割」と呼んだ。

建築家今日でも、最も調和のとれた部屋には黄金分割比があると信じている。

この数値は、多くの数学現象構造に現れる (例:フィボナッチ数列の極限)。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、均整のとれた人体と顔の黄金分割を観察した。

西洋文化やその他の文明では、均整のとれた人体の黄金分割比は、上部 (へその上) と下部の間(へその下)にある。

 

モザイクは、固体部分(木、石、ガラスなど)を重なりや隙間なく平らな面に組み立てる芸術形式である

その洗練された形式では、モザイクには認識可能パターンがあり、それが 2 つの異なる方向に繰り返され、中心も境界も優先方向も焦点も特定されない。

モザイク作品のような模様が無限の広がりを感じさせる。

19 世紀には、数学的な観点からタイリングには 17 個の対称性しか存在しないことが証明された。

アルハンブラ宮殿モザイクは、考えられる 17対称性をすべて表していることが発見された。

数学用語では、モザイクタイリングと呼ばれる。

タイリング形成するとは、2 次元平面を幾何学的形状 (多角形または曲線で囲まれた形状) で重なりなく完全に覆うことを意味する。

タイリング画像を変更せずに仮想的に回転または反射できる場合タイリングは対称と呼ばれる。

歴史上最も印象的なモザイクは、中世イスラム世界活躍した芸術家、特にスペインアルハンブラ宮殿の美しく洗練されたモザイク作成した芸術家によって制作された。

アルハンブラ宮殿は、グラナダ旧市街を見下ろす赤土の丘に、13 世紀初頭にムーア人によって建てられた。

ここは、膨大な量の模様、装飾品、書道、石の彫刻など、イスラム教の建築デザインを展示するものである

オランダ人芸術MC エッシャーアルハンブラ宮殿を 2 度訪れ、宮殿と周囲の中庭タイルに見られる華やかな模様をスケッチし、カタログ化した。

エッシャータイリングは必ずしも周期的ではない。

これは、タイルが一定の間隔で表示または発生することを意味する。

何百年にもわたる熟練した建築タイル張り、 (調和する力としての)対称性への深い敬意、(宗教商業のための)幾何学研究知識により、17 の考えられる対称性グループすべてがアルハンブラ宮殿の壁に表現される。

 

自然界の結晶(雪の結晶鉱物宝石など) は、秩序と対称性規則に従って原子的に構築される。

2、3、4、6 回の構造対称性があり、周期的。

非周期的タイリング、つまり周期性のないタイリングは 1960 年代数学的に可能であることが証明されたが、当時は秩序はあっても周期性を持たない固体構造自然界には存在しないと考えられていた。

1982 年、イスラエルテクニオン大学ダン シェクトマン教授は、後に準結晶として知られる自然が作る非周期結晶存在予測した。

準結晶パターンには 5 つのエッジを持つ多角形が必要

このような自然で作られた石は、ロシア山岳地帯最初発見された。

2009年、この発見プリンストン大学教授であるポールスタインハートによって科学的に発表された。

2011 年、シェクトマンはその予測によりノーベル化学賞を受賞した。

 

数学は常に美の起源本質説明できるのか?

そうでないなら、美しさは見る人の目にあるか?

美しさは(文化的地理的歴史依存まで)絶対的用語であると断言できる。 

2024-04-14

anond:20240414123952

書く方には限度がないが、現実人間には限度があるから、そんなに書いたってもうだめという一線に至って悲劇が起る。

思うに彼の作品も限度に達した。

こうなって欲しいという願望の作風が頂点に達し或いは底をつき、現実とのギャップを支えることができなくなったから、

彼には芸術上の転機が必要となり、自らカラを突き破り、その作品の基底に於て現実と同じ地盤に立ち戻り立ち直ることが必要となった。

然しそれが難なく行い得るものならば芸術家に悲劇というものはないのである

オモチャ箱 坂口安吾

https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/56800_56883.html

2024-04-07

努力家は何故聖人として見られるか?

トップアスリートや、カリスマ経営者天才芸術家など、どこか聖人として見るパブリックイメージがあると思う。

でも、人一倍努力を重ねられるゲームガチ勢だったり上手な絵師ほど、性格の悪い人が多く見られる。

この認知の歪みはどこから来るのであろうか。

2024-04-04

ゲーム開発者に「自分芸術家です」みたいな顔されても、「でもお前自分の書いたコードの間違い治すために必死デバッグしてんじゃんw」って思う

芸術家気取るなら自分作品に自信持てよ

バグ気にしてるようじゃクリエイター失格

2024-03-26

anond:20240326134447

ウィリアム・モリスの講演「芸術目的」における分業と競争に関する言及(https://www.marxists.org/archive/morris/works/1882/hopes/chapters/chapter4.htm)

Will you, therefore, look upon me as a craftsman who shares certain impulses with many others, which impulses forbid him to question the rules they have forced on him? so looking on me you may afford perhaps to be more indulgent to me if I seem to dogmatise over much.

Yet I cannot claim to represent any one craft. The division of labour, which has played so great a part in furthering competitive commerce, till it has become a machine with powers both reproductive and destructive, which few dare to resist, and none can control or foresee the result of, has pressed specially hard on that part of the field of human culture in which I was born to labour. That field of the arts, whose harvest should be the chief part of human joy, hope, and consolation, has been, I say, dealt hardly with by the division of labour, once the servant, and now the master of competitive commerce, itself once the servant, and now the master of civilisation; nay, so searching has been this tyranny, that it has not passed by my own insignificant corner of labour, but as it has thwarted me in many ways, so chiefly perhaps in this, that it has so stood in the way of my getting the help from others which my art forces me to crave, that I have been compelled to learn many crafts, and belike, according to the proverb, forbidden to master any, so that I fear my lecture will seem to you both to run over too many things and not to go deep enough into any.



19世紀芸術家であり社会思想家でもあったウィリアム・モリスは、1880年に行った講演「芸術目的」の中で、分業と競争芸術に与える悪影響について鋭い指摘を行っている。モリスは自らを「多くの職人衝動を共有する一人の職人」と位置づけた上で、かつては商業下僕だった分業が、いまや文明のもの支配するまでに至り、本来人類の喜びと希望、慰めの源であるはずの芸術をも困難な状況に陥れていると訴えた。

モリス自身仕事例外ではなく、分業の弊害により他者の助けを得ることが難しくなり、多くの技術を学ばざるを得なくなる一方で、どの技術も極められなくなってしまったと吐露している。

この指摘は、現代の音楽制作における問題にも通じるものがあるのではないだろうか。チームの肥大化制作規模の拡大に伴い、個々のクリエイター芸術性が発揮しづらくなり、音楽おもしろさが失われていくのではないか?分業と専門化が進むほど、全体を見渡せる人材が不足し、音楽芸術性が損なわれるという事態が、いま起こっているのではないか

2024-03-25

anond:20240324173938

絵師と違い芸術家クリエイターではない何か、よくて職人悪ければ単純労働者、ってな所だろうな

2024-03-21

社会性終わってる絵師が多いかAIイラストに移行してるんじゃないの

WEB広告ブログアイキャッチちょっとした看板のぼり旗。

こういった用途アニメ調のイラストを使いたいとき、正直人間絵師発注するって考えはほとんど湧かなくなってきている。

だって人間絵師ってクソめんどくさいんだもん。

Twitterを見ていれば明らかだよ。

あいつら全員めんどくさい。

利用者観点からすれば正直絵の芸術性とかこだわりとか死ぬほどどうでもいい。

とにかくそれなりにウケが良くてそれなりにかわいいイラスト1枚が欲しいってだけの話で、やれ「著作者人格権だ」やれ「産みの苦しみだ」と喚かれるのは苦痛しかない。

発注者の立場からすれば料金システムが明瞭でなるべく安価、かつ、やり取りがスムーズで後からギャーギャー喚かない人に依頼したいに決まってる。

すみません、初めてでわかんないんですけど予算2万円でいい感じのイラストが欲しいんです。用途はコレでサイズはコレで……」

こんな感じで適当に依頼して適当な絵をもらってさっさとクローズしたい。それが本音

でも現実はそういかない。

交渉の段階で「こいつこんな値段で依頼してきやがった!」「こんな失礼な態度だった!」ってTwitterに晒されるリスクがある。

あとから契約違反されました!」「こんなことな仕事を受けなければ良かった!」ってTwitterで喚かれるリスクがある。

単なる意思疎通の齟齬や前提の共有不足ですぐプッツンしてすぐ晒す。すぐ被害者面。

もちろんすべての絵師がそうじゃないんだろうけど、こっちは散々Twitter上の炎上騒ぎを見ているか人間絵師なんて信用できないんだよな。

まともな社会人だったら仕事上の具体的なやり取りをTwitter晒しフォロワーによしよししてもらうなんて恥知らずなこと絶対にしないぞ?

それが絵師連中は余裕でやる。

余裕でやる上に少なくともTwitter上では信者によしよししてもらって絵師がかわいそう、発注者が悪いってことになる。

下手すりゃこっちの身バレまでしかねない。

おまけに殿様商売気質というか、別に晒すまではいかなくても発注の段階でなんかモヤッとする言葉遣いだったりなんかイラッとくるものの言い方だったりをする絵師が非常に多い。

「お前それお客に対する態度か!?」ってなるケースを何度も体験してきた。

へりくだれとは言わないけど、絵師って社会人として対等な立場でまともにコミュニケーションしてビジネス上のやり取りを普通に失礼なく行うって意識が欠落している気がするんだよ。

よく言えば芸術気質ってことなんだろうけど発注からすれば社会人失格の人間に頼むなんて冗談じゃない。マジで面倒くさい。

それにひきかえAIイラスト

AIイラストマジで最高。

実は俺にはAIイラストを生成できる環境がない。

パソコンゴミスペックだしプロンプトだのなんだのを学ぶ気力もない。

でも世の中には「欲しいイラスト説明してくれればAIを使って近いのを生成しますよ〜」ってサービス提供している人がいるんだよな。

もちろん絵師に頼むよりめちゃくちゃ安価イラストをどう使おうが文句も言ってこない。

著作権はすべて譲渡します」「著作者人格権行使しません」なんて最初から説明欄に書いてくれている人もたくさんいる。

たぶん、ITに詳しい社会人副業か何かでやってるんだろう。

言葉遣いも丁寧だし、仕事用のTwitterアカウントなんてものも(たぶん)持ってない。

からあとからトラブル化して晒されるリスクも、おそらくほとんどない。

単に何となく映えるアニメイラストが欲しいってときに人の絵師に頼む発想はもうほとんど出てこないんじゃないか

何度でも言うが人間絵師はめんどくさい、AIイラスト(とその提供者)はすごく優しい。

個人的感覚だが、AIイラストサービス提供者は社会人としてまともな人が多い気がする。

AIに反対している絵師ネット上で馬鹿にされてるのって、法律知識のなさとか過激言動思想とかよりも単純にこれまで散々社会性のなさを露呈して好き勝手やってきた反動なんじゃないの?って思うことがあるんだよな。

まともな社会人仕事で嫌なことがあっても黙って耐えるしそれでお賃金をいただいて生活していくんだよ。

間違ってもTwitter晒し正義を問う、なんて角が立つことはしない。

これまで絵師社会性の無さが水面下でいろんな軋轢を生んでいて、AIイラスト誕生きっかけに溜まっていた対絵師ヘイトバーっと一気に表に出てきたって側面はないのかな。

2024-03-03

anond:20240303005115

それもAIが解析して機械が作れるようになるんでしょ

逆に、そんな設備投資できないなんて言われる技術ならそもそも消えても良いものなんや

てか技術者やめて芸術家目指せって言ってるようなものよね、それ

2024-02-28

GPT4にパワハラするのが趣味

You

名前に門が2つ入る有名人を教えてください

ChatGPT

名前に「門」が2つ入る有名人としては、「門脇麦」(かどわき むぎ)が思い浮かびます門脇麦日本女優であり、映画テレビドラマ舞台などで活躍しています彼女はその独特な演技スタイル存在感で、多くのファンに支持されています

You

日本江戸時代芸術家です

ChatGPT

日本江戸時代芸術家名前に「門」が2つ入る人物を紹介します。

尾形光琳(おがた こうりん)**は、江戸時代中期の画家工芸家であり、琳派創始者とされています光琳は美しい色彩と独特の構図で知られ、屏風絵や襖絵、陶磁器デザインなど幅広い芸術作品を残しました。特に紅白梅図屏風」は彼の代表作の一つとされています尾形光琳芸術は、後世の日本美術に大きな影響を与えました。

ただし、直接「門」が2つ入る名前芸術家江戸時代特定することは難しいですが、尾形光琳のような芸術家は、その名前作品を通じて日本芸術史に大きな足跡を残しています

You

近松門左衛門って知ってます?????

ChatGPT

はい近松門左衛門(ちかまつ もんざえもん、1653年 - 1725年)を知っています。彼は江戸時代活躍した日本劇作家で、浄瑠璃人形浄瑠璃)および歌舞伎脚本家として非常に高い評価を受けています近松門左衛門は、人間情念社会的矛盾を鋭く描き出した作品で知られ、「日本シェイクスピア」とも称されることがあります

彼の作品は、情緒豊かで人間ドラマが深く、愛憎や義理人情社会的制約と個人感情との葛藤を描いたものが多いです。代表作には『心中天網島』『曽根崎心中』『冥途の飛脚』などがあり、これらの作品現代においてもなお上演され、多くの人々に親しまれています近松作品は、その人間性の深さと心理描写の鮮やかさにおいて、日本文学における不朽の価値を持っています

You

名前に門が二つはいっていませんか?名前に門が2つ入る有名人、に相当するのでは無いかと思いますが、よくわからないので、教えてくれませんか?""""ただし、直接「門」が2つ入る名前芸術家江戸時代特定することは難しい"""とはどういう意図発言したんですか?

ChatGPT

申し訳ありません。私の回答は誤解を招くものでした。近松門左衛門は、確かに名前に「門」が2つ入る江戸時代の著名な芸術家であり、その点を明確に認識しておりませんでした。お指摘の通り、近松門左衛門日本江戸時代における重要劇作家であり、彼の名前は「門」が2つ含まれています

私の以前の回答は、不正確な情報提供し、混乱を招いてしまいました。そのため、訂正してお詫び申し上げます近松門左衛門の貢献と彼の名前の特徴について正確に認識し、適切な情報提供することが私の責任でした。お詫びして、正しい情報提供できるよう努めます

2024-02-26

anond:20240226024404

俺はそういうのについては、売るっていう目的に沿う形に整形しなきゃって思うようにしてるわ。

自分の生の表現かいものなんか追求するのは本職芸術家特権商業ラインでやるなら売れる形に整えるのが義務って感じに逃げてるわ。

2024-02-25

anond:20240225190850

金は持ってる額が一定を超えると幸せ頭打ちっていう話はどっかで聞いたな

結局、芸術家みたいな金を指標にしてない人の方が幸福度が高いらしい

資産家とかは知らん

2024-02-21

anond:20240221214439

AI模倣されて万策尽きる芸術家なら生きてるうちにどこかで筆を折ってるだろ

anond:20240221214439

AI模倣されて万策尽きる芸術家なら生きてるうちにどこかで筆を折ってるだろ

2024-02-13

サブカル活躍する障害者」はヘイトスピーチでは?

それってつまり障碍者が出来る仕事なんてサブカル程度」ってことでしょ?

適職占い芸術家研究者って言うだけならまだしも、それをハッキリと言葉にして「ほれほれステレオタイプのご紹介だ!お前らのお仲間はご立派だなー!テメーも社会寄生して仕事ごっこしたいならお絵かきでもしてろよゲババババ!お似合いだなー!」と口にしたらそれはもう開戦の合図だろ。

2024-02-11

初めて個展を観に行ったけど勝手が分からなかった

初めて陶芸作家個展に行った。

陶芸も初めて、個展も初めて。以前に広告を見かけて、すごく惹かれるものがあったから今回の個展を見に行こうと決めてた。

目の前で見た展示作品は、語彙力がないのでいい言葉が出てこないがとにかく心から“良いな”と思える作品ばかりだった。

混んでいて、十万円単位作品がいくつも売れていった。小物の作品一般人でも買える値段だったので、一番強く惹かれた作品を買うつもりだった。

だが色々と分からず、結局なにも買わなかった。

その1。買い方が分からなかった。

作家は色んな客とトーク中で話しかけられない。画廊関係者と思われる人がいたので、単刀直入に「購入するにはどうしたらいいですか」と聞いた。

10万円以上の作品は、ここで内金を現金でお支払い、残りは銀行振込でお願いします。それ以外の作品は全て現金です。」

驚いた。カード払いにするつもりだった。キャッシュレス生活で手持ちがなく、銀行カードも持ってなかった。

かに購入者作家と喋りながら平然と万札の束を鞄から出していた。内金ではなく全額。そういうものなんだと初めて知った。

その2。買い手がついている作品は値札に小さなシールが貼られていることを知らなかった。

家具屋でたまに「売約済み」の赤いステッカーが分かりやすく貼られているから、それが貼られるものだと思っていた。意味は同じだが、そんな小さな主張だとは思わなかった。

その3。これが一番衝撃的だった。

大きな作品には「触らないでください」と注意書きがあった。

小物と食器作品の棚には「食器はお手に取って頂けます」と書いてあった。私はこれを「食器は触ってもいい。小物は触ってはいけない。」と理解した。

実際に食器類は色んな人が手に取って眺めながら、それぞれ気に入ったものを買っていた。量販店食器コーナーの光景と同じ。

しかし、小物作品を触ってる女性がいた。

私が買おうか迷っている小物作品をことごとく手のひらに乗せて楽しんでいた。

ある動物作品を両手に乗せて、

「まあ~重いわ~~~冬眠できたのねぇ~~冬を越せたのねぇ~~~」

と壮大にひとりごとを言った。

するとその人の連れではない、近くにいた客が「そうなの?重いの?」と、スーパーで突然横からしかける年配女性のノリで聞いた。

「重い。この子は春を迎えられたのよ。」と答えがあった。

その女性は直前に大きな作品も触っていた。ちょっと触ってから注意書きに気付いて「あ、触っちゃいけないのね。そうよね。」とひとりごとを言って手を引っ込めた。

なんというか、おののいた。

そのテンションもすさまじいが、作家画廊の人も客も誰もその女性作品を触っていることを注意しなかった。私は一見なので、いきなり誰かに注意するというのは流石に出来なかった。

私はこの人が触ったものを買うのかと思ったら、完全に気分が白けてしまった。

「触っちゃいけないのね」って、そんなの注意書きがなくても当たり前だろ!とさえ思った。

結局その女性は触った小物たちではない別の作品を買った。金は出したが非常識な人だと思った。

楽しみに水を差された気分になって、そのまま歩いて別の画廊に行ってみた。そこも別の陶芸作家個展をやっていて、撮影禁止マークだけ置かれていた。

こっちも作品を触ってる女性がいた。ウン万円の器を持ち上げて、同行者と色々話した後、それらを戻してフロアを出て行った。

陶芸に限らず、こういう個展の展示作品は「触ってOK」の表示がない限り触ってはいけないものだと思っていた。

もし確認したい場合は、作家画廊の人に頼むか許可を取って触るものだと思っていた。観る側に自重がいるもんだと思っていた。

しかし件の女性が小物作品を手のひらに乗せてその感触を楽しんでいるのを誰も止めなかった。

実際「食器の上に小物がある」展示もあって、この場合は皿は触ってもいいが上の小物は触ってはいけないことになる。確かにそれはちょっと整合性がないと思う。皿を持ったら裏面も確認するだろうし、持ち上げたら上の小物を落としそうだからだ。小物だけ作家画廊の人に取ってもらうのが正解なのだろうか。そんな面倒な展示をするんだろうか。

から小物も本当は触っていいものかも知れなかった。あるいは注意すると画廊雰囲気が悪くなるので誰も何も言わなかったのか。「食器はお手に取って頂けます」の注意書きの存在をみんな忘れていたのか。

答えが分からない。あの女性ちょっとテンションが高いだけの真っ当な客だったのかもしれない。

2件目の画廊撮影禁止ではあったが「お手を触れないでください」とは書いていなかった。でも「お手に取ってご覧ください」とも無かった。

「触らないのは常識なので注意書きがない」のか「陶芸は触って当然だから触っていいとあえて書かない」のか、件の女性を見た直後だったので本当に分からなかった。

いけないとは書いてないかOKだ、と解釈するのが普通なのか。芸術家の一点ものに対してその解釈は不誠実に思える。

売約済みシールが貼られてる作品も相当数あって、それらに万が一があったらどうするのだろう。客に返金して終わるようなものでもない。

まあ触んないんだけどさ。何かあったら困るし。

売約済の作品も、飾ってる間に作家画廊関係者以外の人に触られるって嫌じゃないのか?

今日は買いたいと思える作品があったから、件の女性を見なければ家と画廊を往復してお金を持って行ったと思う。

でもその女性の手のひらに乗った作品を見たらびっくりするくらい萎えた。

本屋シュリンクされた漫画は買うけど、表紙に折り目のついた雑誌は買う気が失せるみたいな感じ。作家画廊関係者けが触れた作品を買えると思ってた。

見知らぬ女性が手のひらに乗せて楽しんだ作品に何万も出せない。でも買ってから触ってくれって思うのは陶芸界では異端なのかもしれない。あの瞬間を見ていない人にとっては穢れなき作品から

私は物を買うところから思い出にしがちで、例えばお気に入りの服なら試着した時の店内の様子や店員とどんな会話をしたかまで1着ずつ覚えてる。

たぶその小物を買ったら、見るごとに女性のことを思い出す。そんなものは家に置けない。

別の作家個展を見に行く予定もあるので、現金を持って行くこと、シールを貼ってある作品は買えないこと、なるべく初日の早い時間に行って誰も触っていない可能性の高いものを買うことに気を付けようと思う。

新しい世界を知るいい経験だった。この世には一点もの商品作品)に触ることを恐れない人たちがいるんだ。

2024-02-05

anond:20240205031129

ほな漫画家個人勝手に有能な人を雇ってもいいんよ。

2~3社で並行して連載をもってる漫画家なんかそうやって交渉役いれないと絶対編集部が「ウチだけ優遇して」ってごり押ししてくるじゃん。

ただたいていはそこまで売れてないか作画アシスタントの手配まで市役所の均一サービスみたいな編集部まかせになっちゃうと。

例外として今回の事件発言の多かった佐藤秀峰さんなんか自分が有能なので作画アシスタント労基法まもった雇用した上で電子書籍までマネージメントしてるけどね。

なみの創作者にはマネができないよ)

女性漫画家だと、有能な男性編集者個人的つきあいが発生して結婚し、マネージャー役を一生やってもらうってのもよくきく。

 

そもそも芸術家肌とビジネスマネージメントは昔から本当にそりが合わず大変なんだよね。

弟テオドルスに頼り切りで脚本家とおなじ結末にいたったゴッホや、

死ぬまで遅筆で借金まみれの厚顔なダヴィンチ

マッチョ愛人ロミオメールするミケランジェロ(まあこれはマネジメントの失敗ではないが)の例をひくまでもない。

 

近年は、個人絵描き同士の間で、twitter相互マネージメントみたいな生態系が発生して

脱稿ボロボロでも値付けを投げやりにするなとか相互に注意してくれる友人がいるのは精神衛生にもよい)

いたけど、

そのあとXになって生態系ズタボロ。イーロンマスクへの呪詛はそういうとこもあるとおもう。

今のXは、脚本家センセーショナル事件顛末だけはいち早く届くが

「そうならないためにどうすればいいか」という大事な友人による地味な注意やケアはとどきにくくなった(ツイート間引き)。

ほんともうどうしようもねえわ。

2024-02-03

anond:20240202211633

かぐや姫の物語スタジオジブリ最高傑作だし100年後も残る作品だと思う

ただ高畑勲アニメ監督というより芸術家みたいな部分が強くて、決して万人受けするような作風ではないか一般人から過小評価されているんだろうね

2024-01-30

目をつぶったときに見える模様をデッサン精神でできるだけ正確に描いた芸術家の絵ってないんでしょうか?

巷に出回ってる絵は明らかにイメージ適当に描いていますよね。

添付画像ほど色相が豊かじゃないですし、輪郭がわかるような描き方をしてる時点でおかしい。

もっと狭い範囲グラデーションが視界を覆っています。個々の部分の近傍への色の変化が本当に微妙で、注意深くみなければ視界全体を単色が覆っているように見えることも確かですが、そこには確かに無数の微妙な違いを持った黒が混ざった緑や赤系統の色が散らばっています

芸術家からこそ、デッサン写実的に描く対象としてはもっとも難しいモチーフの一つだと思うので、これに挑んだ絵が一つや二つあってもおかしくないと思うんですけど、ネットで調べてもなかなか見つけられません。

そういう絵はないんでしょうか?他者が描いたものを見て「これだよこれ」って実感が得たいのです。自分でも目をつぶればいつでも見ることができるものとはいえ、この模様は絶えず変化するものなわけで、たととばある一点を見つめようとするとその一点にあったパターンが煙のように形も色合いも微妙に変えながらどんどん動いていってしまうので、一瞬を捉えたものがあると何か安心できるのです。

2024-01-27

anond:20240127165052

残念だがこの国では芸術家権利はないがしろにされるばかりだ

翻訳医療自動運転などに使うべきAI技術芸術悪用する盗人たちには吐き気がする

やはり画像生成AI禁止して絵師権利を守る必要がある

それから今まではっきりと明記されていなかった絵柄の権利確立必要になるだろう

画像生成AIってだけなのに反AIって呼ぶのをやめろ

画像生成AIに反対してるだけの人に向かってAI技術全てに反対しているかのようなレッテル張りをする卑怯なことをやめろ

画像生成AIの人たちは当然翻訳AI技術などの便利なAI技術には賛成している

文明を捨てろだとかラッダイト運動だとか言うのは的はずれな言動は改めてくれ

絵師という芸術家スキル保護すべきだしイラスト著作権を守るべきだという当然の権利を主張しているだけだ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん