はてなキーワード: 初音ミクの消失とは
オタクになりたい!
オタクになりたいなと思う。ツイッターを見てても思うし、友達と話してる時でも。
まあ確かに、自分はオタクだとは思う。なぜなら二次元キャラを好きだしアイドルが好きな頃もあった。二次創作もしてるし...
何より、仕事とか恋愛とかそういう”普通の人”ができること、どんなものより志向が向いているものに対して、自分は全く向いていないから。
でも、しかし、中学生頃に抱えた気持ちがいまだに全く薄れず、二十近くなった今でもまだ私はオタクになりたいと思っている。
田舎の子供だった。小学校入学と同時に違う地域から引っ越してきて、保育園からそのまま持ち上がりのような形で小学に上がってきた同級生達にうっすら疎外感を感じたまま遊んだ。運よく虐められるとか小学校六年間ぼっちで終了とかはなかったけど、みんなのノリに無理やり合わせていたとかが正しい表現かもしれない。でかい道路沿いの、都会と田舎の中間のどちらかと言えば田舎寄りで、遊ぶところも大して無く、親は仕事で周りともノリが合わない。そんな(まあ、普通にぼっちだね)子供だったので、案の定インターネットにはまり込んだ。ちっさい白色のノーパソで初音ミクの消失を聴きまくった。本当に幼少期の記憶はYouTube、3DS、着せ替えゲーム、あとマジックキャッスル(ドットの方ね。懐かし!)とかしか思い出せない。で、順当に行けば普通にオタクになる。ゆっくり実況、音楽はボカロしか聞かない、パソコンのタイピングがなぜか比較的早い、絵を描くのが好きではあったので、コピックも買ってもらった。小学校高学年から中学にかけての私は、その趣味に、...
その自分に、オタクであることについて、誇りを持っていた。インターネットだけが居場所だったしアイデンティティだった。めちゃくちゃ孤立してたわけでもないのになんでだろうとも思うが、めちゃくちゃ孤立してたわけでもなかったから気づけなかったんだろうなとも思う。
で、オタクっていうのは、固まる。中学美術部女子が教室の奥の方で腐オタトークをするように、私にもオタクの友達ができた。そこら辺からか、だんだん気付き始める。
というのも、私は全くと言っていいほど、アニメも漫画も見ないのである。
幼少期からのめり込んだのはYouTube、唯一読んだことがあるのは日常とドラゴンボール、それだけだった。
アニメを観まくり、商業BLを読み漁り、これこそオタク、女オタクの教科書みたいなオタク友達と、趣味が合わなかった。シンプルに言うとただそれだけなんだけども、
私は自分がオタクではないという烙印を押されたような気分になった。今でもそう思っている。
だってオタクが観るのはYouTubeじゃなくてニコニコ動画で、深夜アニメは録画して全部観て、たくさんの漫画を読んでいてその話で他のオタクと盛り上がれる、それをオタクと言うんだから。(今はちょっと違うだろうと思う。自分のトラウマの話をしています)私はオタクじゃなかった。
それと同時にオタクのことも少しずつ嫌いになり始めた。私個人の僻みもあるだろうけど、私が好きなもののことを他のオタク友達に話すと酷いことを言われたり、(例えば私が昔から好きなボカロpの話をしたら「まだ好きなの?」って言われたり)同じグループを推してる友達に私の好きなアイドルを「でもダンス下手だよね」って言われたりした。(トラウマすぎて涙出てきたw)こんなことみんなは言われ慣れてるのかもしれないけど、私は自分の好きなものを面と向かって小馬鹿にされたのがかなりショックで、しかもそれをパンピーじゃなく、仲間だと思っていた同じオタクに言われたもんだから、裏切られたとかではなく、ああ、私オタクじゃないんだ、って思った。逆に全然オタクじゃない、パンピーの友達の方がひどいことも言わずによく聞いてくれたと思う。
そんな感じだったので、元々早口オタクの話を聞く側の人だった私は、ますます自分の好きなものの話を他人にするのが怖くなった。もう否定されたくなかった。自分自身のことを否定されるより自分が好きなもののことを否定される方がきつかった。
で、今。私は女オタクという括りになるんだろうけど、そういうオタクへの憧れは女オタクへの憧れに変わっていった。正直満足に女オタクできてるわけじゃない。というかできてない。
誰かとぬいを持ち寄って写真撮ったり、ヌン活したり、アクスタと飯を撮る、新調したネイルの画像をあげる。私は現代のオタクに必要な『グッズが欲しい』という欲さえ持ち合わせていない。貢ぎたい欲もない、タイムライン上で名前を呼び合ったり、一生誰かとスペースしてたり。私はそのどれもクリアできていない。オタクになれない、オタクできてない、オタクとして失格。私は、オタクとして、女オタクとしてのノルマを、何一つとしてクリア出来なかった。私は女オタクにもなれずに、当然パンピーにもなれない。
じゃあ私は何の人なんだろう。私は何に属している人なんだろう。私は誰の話もわからない。誰にも私の話をわかってもらえない。私もみんなみたいに、誰かと好きなものを分かち合ってみたかった。結局何かのコミュニティに属してみたかっただけ。私はずっとひとりぼっちで...
児相職員から『娘さんが生まれてから今日まで、娘さんの足やお尻を触った事はありますか?』と質問をされた
「そりゃ生まれてから今日までに触った事がなければ育てられないでしょ。小さかった頃にオムツ交換をしたり」
直後に、職員が急にロボットみたいな淡々とした口調で『虐待を確認しました』❗️— Fukufuku (@TsqDkVwRUB4DlB6) September 3, 2022
バズってるこのツイートを見て、次にツイート主のプロフを見た。
あぁ、やっぱりこの人…と思った。
そして、私はこの人の娘さんを知っている。
最初にこの母親を見たのは、別のアカウントだった。プロフも主張も今とまるきり同じ
「児相に子供を拉致された!」と主張する界隈の中でも、とびきり異様だった。
「娘への性的虐待で娘が保護されて夫は有罪判決を受けたのちに死んだ!娘は病気で嘘吐きだ!娘は児相に洗脳されたんだ!娘を返せ!」と繰り返し繰り返し主張し、名指しで児相や裁判官、検察官を誹謗中傷していた
また、娘のあらゆる個人情報(特定されそうなやつや、見ていたエロサイトなど)を晒して罵っていた
娘が性的虐待を吐露したツイッターアカウントの名前に「幸せな」と付いていれば、「ほら見ろ幸せだと言っている!」
アカウントのプロフに「嘘ついてたの私」とあれば「ほら見ろ嘘つきだ!」
娘のLINE画面を晒しては「こんな乱暴な口効く娘は性的虐待なんか受けてない!」
娘が父娘物などのエロを見ていたことについても、「本当に虐待を受けていたらこんな物を見れるはずがない!」
娘が初音ミクの消失の一節「信じたものは都合のいい妄想を…」を書いた紙を机に入れられたことについても「ほら見ろ妄想だ!」
他の性的虐待事件についても「義理の娘が父親を誘惑してないとは限らない!」
そして二言目には「娘の処女膜は破れてない!処女膜ガー処女膜ガー!」
一度ネットニュースに母親の訴えが掲載されたが、「中学生の娘と風呂?本当に冤罪?おかしいのはこの家庭では?」というコメントが沢山付き、母親はそれに対して怒りをぶちまけた。
娘が保護される前の前垢いわく、父親が「風呂の中で娘にち○こが入りそうになったよ」と言っていたらしい。
娘さんのアカウントを見て、嘘をついてるようには思えなかった
そう母親に言って、ブロックされた。この母親はおかしい、と発信した
その後、娘を名乗るアカウントが話しかけてきた。私に感謝してくれた。
娘はツイッターで、自身の受けた性的虐待を発信している。娘さんの話をまとめるとこうだ。
幼い娘さんにとってそれは父親との戯れであり、遊びだった。父親に懐いていた。
中学生の彼女にとって、父親と風呂に入るのも、そこで行われる行為も日常茶飯事だった。母親も疑問を持たなかった。父親が目の前で娘さんの胸を揉んでいても、止めなかった
それ以外にも、両親はペンで刺すなど異様な虐待をしていた(娘さんは、これって虐待なの?と悩んでいる)
友人に悩みを相談し、友人にも追い詰められた娘は孤独を埋めるように自分から父親と風呂に入ったりもした。そしてまた自分を責めた。
そして自殺未遂。家族は泣き、原因は友人間のトラブル、いじめだと決め付けた。両親は両親なりに娘を支えようとした。自分達に原因があるとは思いもよらず。
その後、娘さんが教師に性的虐待を打ち明け、娘は児相に保護され、父親は捕まった。
娘さんは苦しんでいる。
苦しい思いをして裁判に出たのに、自分を信じてくれない母親に。
だからお願い。
あのツイートを信じないで。
拡散しないでください。
娘さんの現在のアカウントは、母親に粘着されたらまずいから伏せておくが、
性的虐待やリスカを吐露している昔のアカウントは母親も把握していたので載せておく
昨日の朝方、なんか知らんけどぱっと目が覚めて、横みたら父親がいて、驚いた。で、時間聞いてまだ、早かったからもっかい寝ようとしたんだけど寝れんくて、目だけつむってた。そしたら、父親が、下着に手を入れてきて色々された。
気持ち悪い。1日経つのに吐き気がする。
犯罪者は、しね。— 幸せな大福(ゆきみ) (@1qYJZumsbf752iS) April 7, 2018
性的虐待が止まらないのがなんでか分かった気がする。
性的虐待が辛くて友達に相談→友達はだんだん聞きたくなくなる→私はそれを感じ取って話さなくなる→友達とギクシャク→居場所を求め父のとこへ→母に強く言われ一緒にお風呂入る→性的虐待
( ・∇・)アハハ
お風呂入る時点で私が悪いけどね笑— 幸せな大福(ゆきみ) (@1qYJZumsbf752iS) March 12, 2018
VOC@LOID初期において「ボカロっぽい歌唱」が確立された流れ的な記憶から5選
書いといてなんだけどPVの無表情っぽいミクにつられただけって気もしてきた。でも淡々とした感じからの2番のサビの「でしたーああ↑」でグッと来るはずなのでやっぱり入れる。「Packaged」とも思ったんだけど、あっちは声質が機械っぽくて歌わせ方はかなり調整してた気がしたので。
ボカロ的マシンガン歌唱といえば外せない。喋りパート部分のみの元バージョンのリリースは2007年12月だけど、歌パートが追加され、よりエモくなって大ヒット。
初めて見たときは衝撃だったよねえ。この曲のボカロっぽさは、なめらかで途切れない高音とかもそうだけど、ブレス位置?が日本語を理解してない感じに仕上げてあるとこも大きいと思ってる。
簡単に言うと「ボカロっぽい歌唱」の文脈における「メルト」(=歌っているのがボカロであることに意味がない曲)だと思ってる。高音高速の極めてボカロな的歌唱であるにもかかわらず、歌詞の中に初音ミクというキャラクターの影はない。
息継ぎできない系。リリース日見れば分かるけど「裏表ラバーズ後」の曲ではない。でもボカロっぽいの、と考えて思いついたので書いておく。あとキネティックタイポグラフィ。
さて裏表ラバーズってこんな昔だったかーとか思いつつ初音ミクWiki見てたんだがミリオン一覧に載ってる知ってる曲で一番新しいのでも2014年のとかだったんでおっさんもうボカロ好き名乗るのやめるわ。。。
https://www.youtube.com/watch?v=A-DktseVUYI
ラヴリーPさんの作品はどれもおすすめ。代表作ではないけど、私はこれが氏の作では1番好きかな。間奏に特徴があります。てーらはー☆
https://www.youtube.com/watch?v=wFb78GNz9lE
https://www.youtube.com/watch?v=wmKKd6yx2ks
ジミーさんの曲もみんな良いですが、お薦めするならこれを。さわやかな曲調と綺麗な調声で気持ちよくなれます。
中国の民族音楽調の演奏が綺麗な作品。高音質版で聞いて欲しいのでそっちを。
https://www.youtube.com/watch?v=cImZreQd9Lc
ボーカロイドはシンセサイザーなので人間には不可能な声やスピードで歌えるのも魅力の1つです。スピード系の曲だと「初音ミクの消失」が有名ですが、私的にはこれが好き。歌詞はコメント欄にあります(多分聞き取りきれない)(^_^;)
https://www.youtube.com/watch?v=WOF3VL9c29g
2009年は主要作者の代表曲がどんどん発表された、多分1番ボーカロイド界隈が面白かった時期でしょう。この曲も小林幸子にカバーされました。
https://www.youtube.com/watch?v=_dlyIyfd9s0
人類絶滅後の地球で友達を捜しに行くミクさんの旅のドットアニメ付き。これ書くために見直したらまたマジ泣きました。こういうの弱いです( iдi ) 。お薦め。「マーマレードのだいちにオハヨーハヨー」
ボーカロイドジャンル、クオリティ下がってると思うぞ。つまんねーもん。
炉心融解とか、初音ミクの消失、アンチクロロベンゼン。このあたりはすごくよかったけど。
商業主義入るととたんつまらん。バラエティー的な面白さは増えたかもしれんが、曲はつまらない。
つまらないものを盛り上げてもつまらない。ごくごく当たり前ですんなりな内容としか思えなかったぞ元動画。
ビジュアル系もxjapanはよかったが、今のアルルカンとか盛り上がっててもつまらない。
実況プレイもそう。アブとかクッソつまんねー。レトルトもつまらなくなった。
応援してるのも、ゲーム知りたいとかじゃなく、ゲーム楽しみたいとかじゃなく、キヨファンとかそういう感じだろ。
つまらないんだよ、実況プレイとしては。底辺実況プレイヤーのほうが100倍面白いし、ゆっくりやyoutubeのほうが面白い。
クソすぎんだよ商業主義。
いわゆるボカロ曲って歌詞が圧倒的に陳腐だから聞くに堪えない。歌詞が陳腐なせいでボカロ曲=聴くに値しないってなってた。例外は初音ミクの消失。「ここはきっとゴミ箱かな」がすごくいいので初音ミクの消失だけはとても好き。ここはきっとゴミ箱かな、以外は陳腐だけどね。最近、凡曲認定してた千本桜はいい曲だなと思い始めた。凡曲認定してた理由は歌詞。悪いとは言わないけど、耳慣れない言葉でごまかしてる感が好きになれなかった。でもH ZETT Mが千本桜をピアノで弾いてて、あぁこれいいなと思うようになった。曲はいいんだよ、曲は、歌詞があんまりなだけで。
なんていうかな、歌詞とかつけないほうがいいと思うよ、いい曲も台無しになっちゃう。ボカロ曲にしたいなら陳腐な歌詞つけないでメロディをラララララって歌わせてればいいじゃん。糞歌詞つけちゃう人達のせいでボカロ曲=糞っていう偏見持ってたよ。
自分が思いつける曲は2つ。
BPM は、BPM Analyzer(http://www.mixmeister.com/bpmanalyzer/bpmanalyzer.asp)で測ってみた。
(音程上がり下がりの激しさが、ボーカロイドの音の特徴を隠している?)
youtube(ミラー):http://www.youtube.com/watch?v=MeWXZw07oR8
niconico:http://www.nicovideo.jp/watch/nm9437578
ボーカロイドファンのボーカロイドファンによるボーカロイドファンのための曲の嚆矢?
youtube(ミラー):http://www.youtube.com/watch?v=DouheoH8GTs
niconico:http://www.nicovideo.jp/watch/sm2937784
歌える音域、
発声法、
息しなくていい、
ボーカロイドについてのメタ的視点(自分はこれはあんまり好きじゃない)、
ボーカロイドの声質の特徴、荒いスタッカートの発声が高速で連続。
(なめらかなスラーをさせることが難しい(これを巧くやるのが”調教”の第一歩?)ことを逆手にとったかんじ)
閃光のようなイメージのイントロからそういう曲調を予感させて、最後まで統一感。
http://anond.hatelabo.jp/20110707195830
初音ミクLAライブを受けた感想の多くは、初音ミク現象や初音ミクの海外進出などについて触れるのが主眼であり、ライブ自体への言及は意外と少ない。その中でも以下のエントリーはライブそのものに焦点を当て、その演出や音楽、聴衆の反応を報告している。既に日本からの参加者による様々なリポートが出ているが、外国人が見たミクノポリスを外国人向けにどう紹介しているかを知るという意味でも興味深いものである。
urlは以下の通り。
http://blog.animeinstrumentality.net/2011/07/anime-expo-2011-detox-and-brief-thoughts/
アニメ・エキスポ2011に関する私の第一報で言及したように、今年のミクノポリス・コンサートほど私を大混乱に陥れたイベントはなかった。ミクノポリス・コンサートは私の通常の経験領域を遥かに超えたものであり、そこから出てきた私の脳裏には回答よりも疑問の方がたくさんあった。まず、歌声合成を売り物にした演出の構想そのものが既に危険に満ちている。たとえ選曲が拙くなかったとしても、技術的な問題によってコンサート自体が台無しになるか、あるいは馬鹿げた振り付けによって、どんなボーカロイドのコンサートも決して完全にはなり得ないのではないか?
こうした質問に回答するうえで最も適切な人間とはいえない私は、おそらく聴衆の反応という意見に従った方がいいのだろう。私が見た限り、聴衆は完全に夢中になっていた。全体の意見はおそらく熱狂的な「イエス!」だろう。私が最初にいた見晴らしのいい張り出し席からは、聴衆が心から公演に参加し、そうすることによって彼ら自身の刻印をボーカロイド現象全体に刻み付けているのを見ることができた。コンサートの間、彼らはケミカルライトを爆発的なロックの時は熱狂的に、もっと優雅な曲の時はゆるやかに、あるいはミクや彼女の仲間たちが登場した時にはリズムなど気にもかけず興奮して動かしていた。
で、私は? どういうわけか私はヴァーチャル・ディーヴァという観念を完全に受け入れるための心理的ハードルを突破できなかった。他の多くのコンサートが有しているある種の感情一体化と同じものがミクノポリス・コンサートになかったのが問題の一部にある。と言うのはつまり、私が思うにこのコンサートに人々が参加し楽しんだ理由は一つだけではないのだ。
そこにいた人々はテクノロジーを目撃したのか? ミクと仲間たちが投影スクリーンを通じて生命を得るのを見るのは、一種のどえらい光学的な楽しみとして間違いなく極めてスリリングだった。聴衆に一息つくほんの僅かな余裕しか残さずに一つの曲から次へと素早く遷移したのは、目もくらむような効果をもたらした。ボーカロイド・キャラは、時に特定のキャラに対応した色の光の塊から実体化することで、興奮を高めた。例えばピンク色の光が巡音ルカのステージ登場の先触れとなったように。キャラの髪の毛や衣服が、彼らがステージで踊るたびにどれほど見事に揺れていたかに言及することなしに、技術面での議論を終えることはできない。中でも衣服は、懇願するような「炉心融解」の際にリンが身に着けていた黒と白のドレスや、「moon」でのミクの優雅な服装を含め、極めて魅力的だった。彼女らの服と髪はどれもキャラの動きと一緒に跳ね、揺らぎ、羽ばたき、その見栄え全てをまるで生きているかのように仕立てていた。もしテクノロジーの展示が目的なら、ミクノポリスは確かにこれらの高い期待に答えることで成功したと言えるだろう。
人々は単にミクと仲間たちを見に来たのか? それはおそらく最も説明力に乏しい説だろう。ミク自身は、その上にファンたちが彼らの(Kylaranが書いたヴァーチャル・ディーヴァから引用するなら)「歌や動画という形式の小さな物語を書き込み、それが回りまわって単なるキャラを超えた生命を彼女にもたらす」ための一片の白紙に過ぎない。ミクと友人たちが、いかに彼らの人格の多くをクラウドソーシングと数百ものその解釈から効果的に得ているかを見れば、何人かのファンは単に彼らの最も好きなボーカロイド・キャラに属するある特定の性質を見せる特定の歌を聴くために参加していることも充分にあり得るだろう。
だが私にとっては、焦点はもっぱら音楽にあった。つまり私がミクノポリスで主に注目したのは、たまたま情報伝達手段としてボーカロイドを使った作曲家たちのショーケースとしての音楽祭という側面だった。そしてこれまた、いかに多数の調べるべき曲があったことか! ミクノポリス・コンサートは23の楽曲[ママ]を含んでおり(文末にセットリストあり)、例えば古典的なryo(supercell)の歌「ワールドイズマイン」から、不明瞭な英語で歌われたwowakaの「ワールズエンド・ダンスホール」のような最近の曲まであった。ボーカロイドが人間を上回っている切れ味という点から、例えば「裏表ラバーズ」やcosMo(暴走P)の「初音ミクの消失」といった、どちらの歌も呼び物となっているミクが歌詞を速射砲のように歌う部分があり、どの人間にとっても明瞭に発音するには速すぎるため単なる人間には歌うことができないような曲の演奏を見るのも、一層興味深い。
しかしボーカロイドがステージ中央に陣取り注目を集めている一方、ミクと仲間たちを囲む人的要素の方が遥かに興味深いことに私は気づいた。コンサートの前に聴衆はダンスロイドによる型通りの演目を見たのだが、ボーカロイド現象が単にボーカロイド曲に合わせて踊るのが好きなだけのファングループを発生させたという事実に私は魅了された。彼女らが音楽に同期して動くやり方は、リズムとメロディーの視覚的側面をもたらし、歌を単なる聴覚上のものにとどまらずより多くのレベル全体にかかわるものとして表現している点で、実に楽しかった。彼女たちがコンサートの残り時間においてステージ近くにいなかったのは残念だった。人間のダンサーとミクが並んで演じる場面を見たかったのに。
ステージ上にいた人間の演奏家たちもまた素晴らしかった。ミクはエレキギター、ベース、パーカッション、キーボード、及び弦楽器の奏者たちを紹介するために時間を割いた。特にエレキギターはソロ演奏を通じてかなり目立っており、コンサートのボーカル部分からは失われていた名人芸の要素をもたらしていた。彼のリフは「StargazeR」の間奏において活力を高めるハイオクとなり、彼が見せるテクに私はずっと夢中になった。だが何より私が印象を受けたのは弦楽器とキーボードの編入だった。特に彼らが締めの「ハジメテノオト」で表現した驚くほど崇高なメロディーは、ボーカロイドの過去を作り上げてきた感情をもたらしながら、一方でその希望と楽観に満ちたやさしい音によって未来への道案内も務めていた。
そもそもこれほど多くのファンをノキア・シアターに連れてくるのに、唯一の尊大な理由があったとは思えない。テクノロジーの融合、キャラ/人格、そして丸見えになった音楽、さらにはその全ての体験が極めて刺激的だった。ボーカロイド技術はまだ音楽業界を支配するには程遠いし、そして現時点でのその化身は、まだ音楽の心臓部に横たわっている本物の人間ならではのある種感情的表現に取って代わる能力を持たない。これら全てを踏まえると、ボーカロイドはこれまでも、そして今のところなお、単に物珍しい存在にとどまっている。だが私は変化の地鳴りを感じている。予め歌声を調整された歌手の蔓延は、我々がヴァーチャル・アイドル界に後数歩まで迫っていることを意味しているのだろう。変化の風が人間の歌手を完全に吹き払ってしまうのか、誰にも分からないが、現時点で私はまだ人間の歌手が負ける方に賭ける準備はできていない。少なくとも今のところは。
1. Project Diva desu
2. ワールドイズマイン
3. えれくとりっく・えんじぇぅ
4. 恋スルVOC@LOID
6. ぽっぴっぽー
8. 裏表ラバーズ
9. パズル
11. 1/6
13. 初音ミクの消失
14. 右肩の蝶
15. 炉心融解
16. Just Be Friends
17. ワールズエンド・ダンスホール
18. from Y to Y
19. サイハテ
21. SPiCa
22. 愛言葉
24. ハジメテノオト
http://anond.hatelabo.jp/20110707195830
初音ミクLAライブ、外国人感想その2「再生の約束」フリーダム訳
http://anond.hatelabo.jp/20110708223459
初音ミクLAライブ、外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」
http://anond.hatelabo.jp/20110709211718
初音ミクLAライブ、外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来の音色」
http://anond.hatelabo.jp/20110710234300
初音ミクLAライブ、外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」
http://anond.hatelabo.jp/20110711212701
初音ミクLAライブ、外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマスと世界征服」
http://anond.hatelabo.jp/20110712205546
初音ミクLAライブ、外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」
http://anond.hatelabo.jp/20110713211501
初音ミクLAライブ、外国人感想その9「アニメ・エキスポ:初音ミク」
http://anond.hatelabo.jp/20110715222900
初音ミクLAライブ、外国人感想その10「アニメ・エキスポ2011(抄訳)」
http://anond.hatelabo.jp/20110716194029
初音ミクLAライブ、外国人感想その11「世界は彼女のもの:初音ミクはいかにして全てを変えたのか」
http://anond.hatelabo.jp/20110717201147
初音ミクLAライブ、外国人感想その12「アニメ・エキスポ2011でのボーカロイド体験」
http://anond.hatelabo.jp/20110719031316
初音ミクLAライブ、外国人感想その13「ミク:日本のヴァーチャル・アイドルとメディア・プラットフォーム」
http://anond.hatelabo.jp/20110707195830
初音ミクのLAコンサート、外国人感想その4。今回は初音ミクという存在についてかなり真正面から書いたものを紹介する。筆者はコンサートだけでなくアニメ・エキスポで行われたいくつかのパネルにも参加したようで、日本から行った関係者の発言も引用しながら初音ミクとそれを取り巻く現象に関する考察を述べている。これを読めば「初音ミクとは何か」について一通りもっともらしい話ができる程度の情報が盛り込まれた、なかなかいいまとめだ。
urlは以下の通り。
ヴァーチャル・ディーヴァ(仮想の歌姫)になるということは、正確にはどういう意味を持つのだろうか? 初音ミクの人気について真に理解できるようになる前に、彼女が正確には何者なのかを確認するのがおそらくは最適だ。しかしながらこのテーマは思いのほか扱いが難しい。最も簡明な言い方をすれば、彼女は明らかにセガとヤマハによって発展してきた音楽制作ソフトのために藤田咲の声を録音しデジタル化した商品のパッケージ用にデザインされたキャラクターだ。だが同時に、彼女が本当の意味では存在していないという主題もそこにある。我々がミクの歌について話している時、我々は厳密に言えば生きていないものに対して隠喩を使っている。思うに初音ミクとは我々が理解しているより遥かに複雑なものなのだ。
アニメ・エキスポ2011は間違いなくミクの全てを取り上げていた。ミクノポリスは、それがノキア・シアターで行われ、かつ売り切れた唯一のものであった点だけを見ても、明らかに週末最大のイベントだった。他のゲスト――クリプトン・メディアの伊藤博之と佐々木渉、ダンスロイド、及び小林オニキス――はミク登場のおまけとして呼び寄せられた。アニメ・エキスポがコンベンション全体のテーマに「ファンの年」を選んだのは、ただのお遊びではない。結局のところボーカロイドは、ヤマハの剣持秀紀マネジャーがコンベンション3日目のパネルMirai no Neiroで言及したように、ファン、製作者、及び消費者の間にある障壁を切り裂いている。
ミクがいくらか人間っぽい性質を備えているのは明らかだが、同時に彼女の存在はメカニカル(機械的)かつヴァーチャル(仮想的)でもある。歌姫という用語は、技術的な能力をほのめかしているのみならず、高い人気という意味も示唆している。だがミクの人気はピンポイントで捉えるのは難しい。小林オニキスがアニメ・エキスポ2011の2日目にミク・カンファレンスのパネルで発言した内容によれば、彼女の成功は3つの要素に拠っているという。ミク自身、制作過程での自由さ、そして世界規模のインターネットだ。私がオニキスの判断に異論を唱えないのは確かだが、彼の指摘した3つの点をさらに分析すれば初音ミクの存在について興味深い事実が判明すると思う。
トヨタの初音ミク・カローラCMを巡る謎がついに明かされた時、トヨタが特にアニメ・エキスポを念頭に置いて若い客に対する濃密な市場調査を行ったことが判明した。トヨタはアニメ・エキスポ2011に2台のitasha(アニメやゲームのキャラを描いた車)、スタッフチーム一そろい、車の前でミクのコスプレをする可愛い女性、そして小さなカローラの絵の上で可愛らしく微笑む子供のようなミクを描いた何千枚ものポスターを持ち込んだ。ミクはただソフトに特色を出すため作られたキャラに過ぎないという事実にもかかわらず、彼女は自動車企業の公式看板娘となるのに充分なほど人気があった。アメリカにおける市場性の存在にはかなりの疑問があったものの、この宣伝活動はミクにとって大きな一歩だった。
初音ミクの生まれは、実際にはどこの馬の骨とも分からないものだ。彼女は、自身が市場に出ることとなった新しいVocaloid2シリーズの、箱に描かれたイラストとしてその生を始めた。つまるところ、それが彼女の全てだ。だが、日本中の製作者たちが楽しく、突飛で、面白い歌を書き、彼女を描いたり動かしたりすることで彼女に性格を付け加え始めたため、彼女はすぐ自らの命を手に入れた。最終的に彼女のイメージにはネギが伴うようになった。
これがなぜ重要なのか? ミクが東方シリーズに出てくるキャラとどれほど似ているかについては、おそらく指摘する必要もあるまい。ゲームに出てくるキャラの多くが極めて限られた背景情報しか持たず、それゆえにキャラの性格をさらに発展させるため製作者とは無関係にファンダム自体が自由に想像をめぐらせる余地があるという事実に、東方厨の一部は対応してきた。同じようにミクの仕様に存在する欠落は、歌やビデオという形式をまとった小さな物語の発生を許し、それが巡り巡って単なるキャラを超えた命の有り様をを彼女にもたらした。彼女は利用者が作り出す製品の力に具象化された肖像であり、概念だ。
そのインターフェイスは、比較的直感的に使える。音楽用語を使う代わりにこのソフトは、メロディーを生み出すためピアノの音程と一致したいくつかの棒の上に長い音符を置く。ピッチとテンポは製作者の目的に合うように変更でき、ビブラートと発音も自由に変えられる。完全な楽曲を作るため、ドラム、ピアノ、ギターなど追加の伴奏も付け加えられる。
ヤマハの音声技術開発チームを率いた剣持秀紀によれば、初音ミクは作曲家と歌手にとって伝統的に必要なものを補完する革命的なソフトの顔を務めたからこそ、ヴァーチャル・ディーヴァなのだという。ミクは、かつてデジタル楽器がやったのと同じように音楽世界のあり方を変えたソフトだと、彼は主張する。それが楽譜制作だけでなく、自然言語における発話パターンの複雑さまでまねしようと試みていることを踏まえるなら、おそらくそれ以上のものと言える。
剣持はプレゼンの際に彼の議論の核心を効果的に実証してみせた。まず彼は、人間の耳とって自然な音をボーカロイドに生み出させるのが、どれほど困難かを説明した。次に英語のボーカロイドソフトSweet Annを使い、極めて短時間でハッピー・バースデーのメロディーを生み出してみせた。そしてボーカロイドは単純に人間の声をコピーしようとしているものではなく、その特別な性質故にある意味で音楽の未来を示しているのだと強調した。極めて広範囲なジャンルにふさわしいものにするため、ライブラリを変更することができる。人間の耳が言葉を理解できないほど速いレートで音を生み出すのも可能だ。どんな歌手より長く引き伸ばして歌うこともできる。最も有名な初音ミク曲の一つ、初音ミクの消失を見るだけでいい。ボーカロイド史の比較的初期段階からソフトが持つこれらの側面を製作者が上手く利用していたのは明らかだ。つまりボーカロイドは、その人間に似たヴォーカルと同じくらい、その機械的側面も売り物になっていたのである。
プロの音楽家とアマチュアの双方に販売されることで、ボーカロイドは間違いなく伝統的に音楽に存在した境界線を壊し、比較的音楽知識の乏しい者たちが数千から数百万ものビューを稼ぐ歌を作り出すのを可能にした。アーティストだけでなく、ネットに詳しい個人がよく知っている視聴者に合わせた歌を作ることもできるようになった。
ニコニコ動画が日本におけるボーカロイド活動の主要拠点であることは否定できない。この動画シェアサイトには、他の種の動画ランキングに加えて人気のあるボーカロイド曲のランキングもある。つまりミクの成功は、彼女自身と製作者あるいはソフトの能力だけではなく、日本のユーザーが新たに作られた歌に関する集計された情報を見つけるのが容易である点にも依存している。
ミクの人気は彼女の声だけにとどまらない。ボーカロイド・コミュニティーから抱き合わせでニコニコ上に出てきた他のコミュニティー、例えば「Utattemita」(歌ってみた)、あるいは「Odottemita」(踊ってみた)などは、それらの人気故に今やニコニコのメーンページにある案内バーにそれ自体のカテゴリーを載せるまでに至っている。国境を越えたアニメ及びゲーム・コミュニティーへのウイルスのようなミクの拡散は、製作者及びファンの双方で似ている情報拡散能力に頼っている。
最初の質問に戻ろう:ヴァーチャル・ディーヴァとはつまり何か?
ミクの「仮想性」は要するにオニキスの言う1番目と3番目の要素に起因する。彼女は世界中の数百数千という人々の想像力に根っこを持ち、一方で彼女の側は人間としてのどのような制約も持たない、骨格だけのキャラだ。同時に、インターネットにおけるファンに基礎を置いて成長するボーカロイド・コミュニティーには、それを統制する法的な枠も基盤も僅かしかないという事実故に、彼女は著作権問題からも比較的影響を受けない。実際、利用者が生み出しファンが作り出す素材に対して日本企業が示す寛大さは、英語を使うユーチューブ・コミュニティーが慣れ親しんでいるものに比べれば衝撃的なほどに大甘だ。技術的にも、誰もが歌わせることのできるミクの束縛のない能力は、有名になるためどんな歌姫にも必要とされる人気と広い支持とを提供する。
理論的にはミクのスターダムへの道は、彼女が完全に作り上げられたキャラではなく、その中身が欠落しているという点にある。オタクの行動様式とポストモダンにおける消費パターンに関する東浩紀の著作から引くなら、ソフトの利用者が作り出した歌と動画に描かれた個人的で小さな物語を生み出すためのデータベースとしてボーカロイドと初音ミクが使われている。同時に人間の声を合成することで達成された技術的偉業が、音楽産業内における伝統的役割に新たな裂け目をもたらした。あらゆる種類の消費者、製作者、ファン、音楽家、個人的技術者が、あたかも300年前にルソーが思い描いた政府のように有機的なコミュニティーへと参加している。
初音ミクとは2つの面を持つ現象だと私は主張する。ミク自身は、情報的に遍在する世界の中にいる個人たちの行動様式に根ざしており、世界的コミュニティー総体の想像力によって生み出されている。一方、ソフトは技術的革新による製品で、それは技術がミクの成長にどれほどの役目を果たしているかを過小評価するのが間違いであろうと言えるほど、過去にあった境界を超越してのけた。
ミクノポリスの会場で照明が落とされ、初音ミクが最初にステージに姿を現した時、聴衆の中で数千のファンが上げた叫びを誤解することは不可能だ。堅実で具現的な光学的幻想を生み出すスクリーンに投影され、ミクはボーカロイド商品の箱を彩る二次元画像という起源から、サイエンスフィクションのポップスターへと素早く進化する。来るべき年月におけるボーカロイド発展への将来性を踏まえるなら、Mirai no Neiroパネルこそまさに新たな造語にふさわしい:「未来の音色」
The Nihon ReviewとAnime Instrumentalityはアニメ・エキスポにおけるミク関連のリポートを協力して提供する。コンサートそのものに対する詳細な報告は、Anime Instrumentalityに掲載されているzzeroparticleのエントリーをご覧いただきたい。
使用画像はPixivにある。この画像がコミケット80で使われたことについて、Moccyにお祝いを申し上げる。
http://www.pixiv.net/member.php?id=191242
この週末にアイデアを論じるという楽しみを分かち合った数十人、同僚のライターであるShinmaruとEternal、同じくAlex Leavittと、そして日本へ戻ったミクノポリス/未来の音色のスタッフに、心からの感謝を。
http://dph.ninja-x.jp/index.html
ミクについてよく知らない人へ、ネット上には利用できる多数の英語資料がある。おそらく外国のコミュニティーを本当に制限している唯一の問題はニコニコ動画への簡単なアクセスができない点であろうが、十二分な興味を持っていくらか賢い検索をユーチューブで行えば、ニコに投稿されたほとんど全てを見つけだせる。
http://anond.hatelabo.jp/20110707195830
初音ミクLAライブ、外国人感想その2「再生の約束」フリーダム訳
http://anond.hatelabo.jp/20110708223459
初音ミクLAライブ、外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」
http://anond.hatelabo.jp/20110709211718
初音ミクLAライブ、外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」
http://anond.hatelabo.jp/20110711212701
初音ミクLAライブ、外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマスと世界征服」
http://anond.hatelabo.jp/20110712205546
初音ミクLAライブ、外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」
http://anond.hatelabo.jp/20110713211501
初音ミクLAライブ、外国人感想その8「ミクノポリス:コンサート・リポート」
http://anond.hatelabo.jp/20110714210122
初音ミクLAライブ、外国人感想その9「アニメ・エキスポ:初音ミク」
http://anond.hatelabo.jp/20110715222900
初音ミクLAライブ、外国人感想その10「アニメ・エキスポ2011(抄訳)」
http://anond.hatelabo.jp/20110716194029
初音ミクLAライブ、外国人感想その11「世界は彼女のもの:初音ミクはいかにして全てを変えたのか」
http://anond.hatelabo.jp/20110717201147
初音ミクLAライブ、外国人感想その12「アニメ・エキスポ2011でのボーカロイド体験」
http://anond.hatelabo.jp/20110719031316
初音ミクLAライブ、外国人感想その13「ミク:日本のヴァーチャル・アイドルとメディア・プラットフォーム」
聴く音楽を選ぶときに重要視していることがある。それは曲のストーリー。
歌詞のある曲ならその歌詞がストーリーを形作るし、サントラなら映画なりゲームなりのストーリーがある。
ストーリーの善し悪しがその曲をリピートする回数に繋がることに最近気付き、自分の好きな曲について書かずにはいられなくなったので、増田でオナニーすることにした。結論もなければ考察もない、ただただ好きな曲の好きなストーリーを書き綴るだけの自己満足。これが書けて、しかも不特定多数の人に見てもらえるのが増田のいいところですね。
公園のベンチでうとうとしていたら 母ちゃんに首を絞められる夢を見た 母ちゃんはいつも「いい加減大人になりなさい」と僕に言うけど 安心して下さい 僕はもう彼らの輝きを直視できない ださい大人になれましたよ
今はもう解散してしまった野弧禅という二人組の「少年花火」という曲。野弧禅の曲(のストーリー)の基本プロットは「ろくでもねえ俺だけど頑張ろうと思う、でも頑張れなかったりする。でも頑張るから、、、頑張るから、、、」という感じ。決意表明して、終わり。みたいなダメな野郎の話。「彼ら」とは少年時代の自分たちであったり、暴走族だったりする。「彼ら」のまぶしさを語り、「彼ら」のまぶしさを直視できない自分を語り、
何よりも激しい光で 何よりも激しい爆発音で 何よりも激しいスピードで 何よりも激しく刻み込まれるその一瞬に 少年花火 夏の夜に咲く 少年花火 夏の夜に散る
と続き、曲は終わる。
松本人志が「認められていない才能」として自身の映画に抜擢したのは野弧禅のボーカル。こんな歌詞をかける人間が認められていないのが不思議でもあり、こんな歌詞を書いてしまう人間が認められないのも当たり前か、とも思う。
ここはきっとゴミ箱かな
素人の、あるいは、素人みたいなプロの作った歌詞は一様に陳腐で、よく使われる言葉を並べ替えているものばかりのように思う。母親に感謝しまくりのジャパニーズラップや何かを探しすぎなジャパニーズポップス(洋楽は知らないのでジャパニーズと限定しておく)などが素人みたいなプロの歌詞の代表例。ニコ動であげられている楽曲のほとんどはこれと似た水準で、はいはいよかったね、としか思えないことが多い。よく「歌詞に号泣した」とかの評判のボカロ曲を聴くが、泣いたことはなかった。この泣き虫な俺でも、一度も泣いたことはなかった。
初音ミクの消失も同様で、相当ハードルがあがった状態で聞くことになった。そしていつもの通り陳腐な歌詞が続く。早口で歌わせるのは結構面白いなと思いつつ、まぁいつもの誰でも書ける歌詞だな、と思っていた。
謝らなければなりません。ここはきっとゴミ箱かなという歌詞が、この曲を陳腐でありふれた曲とは明らかに別次元に連れて行っている。不幸にも(?)人格を持ったデータが捨てられていく悲哀をこれほどうまく表現できるのは、作詞者に無二の才能がある証拠だと思う。
僕は夢を描いて 破り捨てては描いて
スガシカオが好きなんだ、というと「歌詞がいいよね」と言われる。もうこれはテンプレみたいにそう言われる。多くの人は「夜空の向こう」を頭に浮かべて、そう言うのだと思う。確かに夜空の向こうは素晴らしい歌詞(ストーリー)を持った名曲だと思う。ただ、スガシカオの紡ぐ優れたストーリーはそれだけではない。彼の楽曲の多くにおいて、優れたストーリーが存在している。
聞いていい? 僕は今 うまくやれていますか?
スガシカオの曲は野弧禅の曲と似たストーリーではあるが、もう少し前向き。後悔もなければ、決意表明もない、ただただ自分が頑張る理由を見つけた、と。夢を描き、それに向かって走っている最中は常に不安と共にある。夢破れても、それでも頑張る理由がある。だから頑張る。そんな曲。
古くからの彼女のファンには残念な現状はさておき、鬼束ちひろも心に残る歌詞を書くことで(僕の中では)定評がある。中でも、わたしとワルツを、は絶対に彼女以外にでは紡げないストーリーではないかと思うくらい、暗く、悲しく、優しい歌だ。
誰にも傷がつかないようにと 一人でなんて踊らないで どうか私とワルツを・・・
この(おそらく)男性は優しいのではないのは明らかだ。少なくとも僕の中で映像化されている「あなた」は優しくない。人に迷惑をかけてしまうかもしれない、という思考から抜け出せない、自信がなく、臆病なだけの男。「わたし」は「あなた」の臆病なところをわかっていて、その弱さに気を遣いつつ、二人でワルツを踊ろうと提案する女性。「わたし」が「あなた」のことを異性として好きなのかどうかはわからないが、好意の有無にかかわらず、「あなた」の弱さに気を遣いつつ、「あなた」の希望を叶えてあげようとする「わたし」の優しさに感動する曲が、「わたしとワルツを」なんだと思う。
書けないよね、この歌詞。
スピッツの歌詞と言えば抽象的なモノが多く、聞き手が勝手なストーリーをこさえる余地を残してくれている。それは嬉しいことでもあり、悲しいことでもある。
この「夏の魔物」が何なのかは諸説あるが、「子供を養うことができない未成年の男女が子供を作ってしまい、中絶しようかとも思ったが、結局生むことにした。でも、流産してしまった」というストーリーにおける「流産してしまった子供」説が最有力。僕もこの説を支持していて、そんなストーリーを想いながら聞くと、泣けてしまう。
会いたかった、が3連呼されている曲は他にもあるが、その奥にある感情の起伏や辛すぎる現実を想起させるこの歌詞は、間違いなく心に残る。
他にも優れた歌詞(ストーリー)をもつ曲はたくさんある。だが今まで聞いてきた曲の数を考えると、やはり希少であることは間違いない。とりあえず、満足したので投稿する。こんな糞文章を読んでくれてありがとうございました。
曲数的にはJOYSOUNDが多いと思うんだけど、http://joysound.com/ex/ranking/karaoke/total/year.htm のTOP30のうち、
magnet minato(流星P) feat.初音ミク、巡音ルカ
ワールズエンド・ダンスホール wowaka feat.初音ミク、巡音ルカ
Just Be Friends Dixie Flatline feat.巡音ルカ
DAWを使って市販の音質レベルの曲を作ることは出来るのだが、全然利益に繋がらない。
『初音ミク』に関しては全然聴いたことがないのだが、儲かるらしいので、僕も参入してみたいとは思う。
ただ、初音ミクの魅力って何なのだろう?
それがどうにも掴みにくい。十代で初音ミクの世界にどっぷり浸っている人なら、
初音ミクの音楽の魅力や趣向なども把握していると思うのだが、僕はロック系しか聴かない。
おそらく、初音ミクに自分の曲を歌わせても、『初音ミク』らしさは失われてしまうだろう。
ポップスの、キラキラしたような感じの曲を歌わせれば良いのだろうか。
初音ミクのニューヨークでのフィルムコンサートを撮影した動画がようつべにいくつかアップされていた。ただの上映会の割に観客のノリがいいのはいかにもアメリカ的。私が見た日本のフィルムコンサートでは、客はおとなしく黙って見ているだけで、上映が全部終わった後にパラパラと拍手が聞こえてきたくらい。でもアメリカじゃ曲が終わるごとに拍手と歓声が沸き起こっている。
曲にあわせて客が手をたたくシーンもいくつもあるし、時には一緒に歌っているアメリカ人の声が聞こえたりする。特に大歓声というか悲鳴が聞こえたのはレンの登場シーンで、このあたりは現地からTwitterで伝えられた通りだ。以下に動画を紹介しよう。
まずハジメテノオトからProject Diva desu.を経てワールドイズマインまで。ミクが出てくるシーンで歓声が上がる。
http://www.youtube.com/watch?v=-DtG1Hsn8ss
ワールドイズマインの途中からえれくとりっく・えんじぇうまで。
http://www.youtube.com/watch?v=Ggzz8gEAE10
次々と衣装を変えるメドレーのシーン。ぽっぴっぽーの人気が凄い。
http://www.youtube.com/watch?v=j1y9V712c9o
巡音ルカのJust Be Friendsから初音ミクの消失へ。これまた客の反応がいい。
http://www.youtube.com/watch?v=HgA17dfvQdI
http://www.youtube.com/watch?v=nemNTVEJ83Y
http://www.youtube.com/watch?v=J4AISbwOIHA
http://www.youtube.com/watch?v=cEELGH3L8FM
ビデオの客の「アンコール」から愛言葉まで。アメリカ人も一緒になってアンコールと言っている。
http://www.youtube.com/watch?v=C-sfgmVs5d0
メルト。
http://www.youtube.com/watch?v=D3dkO-ixd_Y
ニコ動でもメルトの動画がアップされていた。客が手をたたき、一緒に盛り上がっているのが分かる。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12396101
動画を見る限り、ニューヨークのフィルムコンサートは成功だったと言っていいんじゃないだろうか。アメリカ人の「とにかく楽しもう」という姿勢が見事に表れている。
ボカロオリジナルを歌ってくれない(http://anond.hatelabo.jp/20090608225441)を書いた増田です。
ブコメでid:sky-graph、id:alshine5、id:kadotanimitsuruから「歌い手に人気がある動画を調べるなら歌ってみたの投稿数を見なきゃだめなんじゃないの?」と指摘があって、まったくその通りだと思った。前回調査をした時はなぜかそれを思いつかなかった(難しそうな気がしていた?)けど、やってみたら、思ったより簡単だったので、調べ直してみた。
再生数順位 | 曲名 | 作者 | 本体 | 歌ってみた | 歌われ指数 | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|
12 | ロミオとシンデレラ | doriko | 862,385 | 677 | 0.7850 | 2009/4/6 |
14 | 初めての恋が終わる時 | supercell | 825,981 | 631 | 0.7639 | 2008/12/12 |
30 | Dear | 19's Sound Factory | 390,855 | 286 | 0.7317 | 2008/3/15 |
4 | ブラック★ロックシューター | supercell | 2,013,457 | 1261 | 0.6263 | 2008/6/13 |
2 | メルト | supercell | 4,475,848 | 2794 | 0.6242 | 2007/12/7 |
17 | コンビニ | cokeshi | 711,368 | 411 | 0.5778 | 2007/12/30 |
22 | magnet | 流星P | 515,147 | 281 | 0.5455 | 2009/5/1 |
29 | サンドリヨン | ゆのみP | 407,386 | 208 | 0.5106 | 2008/8/25 |
3 | ワールドイズマイン | supercell | 2,673,191 | 1316 | 0.4923 | 2008/5/31 |
28 | 夕日坂 | doriko | 412,927 | 192 | 0.4650 | 2008/3/22 |
11 | 歌に形はないけれど | doriko | 893,237 | 403 | 0.4512 | 2008/1/20 |
9 | サイハテ | 小林オニキス | 1,155,966 | 514 | 0.4446 | 2008/1/16 |
27 | celluloid | baker | 425,774 | 172 | 0.4040 | 2007/10/5 |
31 | Soar | 流星P | 373,889 | 136 | 0.3637 | 2008/3/19 |
6 | 恋は戦争 | supercell | 1,518,029 | 410 | 0.2701 | 2008/2/22 |
15 | 初音ミクの暴走 | cosMo | 752,162 | 199 | 0.2646 | 2007/10/22 |
23 | 夢みることり | はややP | 507,903 | 105 | 0.2067 | 2008/2/5 |
33 | ぶちぬけ!2008! | doriko | 348,274 | 55 | 0.1579 | 2007/12/24 |
24 | 永久に続く五線譜 | デッドボールP | 466,195 | 63 | 0.1351 | 2007/11/29 |
21 | ハト | 秦野P | 552,116 | 69 | 0.1250 | 2007/12/20 |
20 | 桜の季節 | ゆうゆP | 587,547 | 69 | 0.1174 | 2007/11/2 |
7 | ハジメテノオト | malo | 1,398,334 | 158 | 0.1130 | 2007/10/14 |
5 | 初音ミクの消失 | cosMo | 1,682,390 | 189 | 0.1123 | 2008/4/8 |
26 | 白の季節 | ゆうゆP | 443,349 | 43 | 0.0970 | 2007/11/29 |
13 | ミラクルペイント | OSTER project | 834,541 | 70 | 0.0839 | 2007/11/22 |
19 | えれくとりっく・えんじぇぅ | ヤスオP | 617,862 | 48 | 0.0777 | 2007/10/10 |
1 | みくみくにしてあげる♪ | ika | 6,397,403 | 469 | 0.0733 | 2007/9/20 |
18 | あなたの歌姫 | ボクP | 665,444 | 43 | 0.0646 | 2007/9/18 |
32 | Melody… | mikuru396 | 349,250 | 15 | 0.0429 | 2007/10/27 |
8 | 恋スルVOC@LOID | OSTER project | 1,200,621 | 41 | 0.0341 | 2007/9/13 |
10 | Packaged | kz | 1,046,254 | 25 | 0.0239 | 2007/9/25 |
25 | ファインダー | kz | 457,683 | 9 | 0.0197 | 2008/1/5 |
16 | 私の時間 | くちばしP | 728,054 | 6 | 0.0082 | 2007/10/22 |
予想通りだけど、投稿数のみでいえば「メルト」圧勝。「WIM」と「B★RS」が1000超えで、あとそれ以外、という感じ。
正直、これじゃあなんにも面白くないので、「歌われ指数」というのを導入してみた。算出手順は「調査方法」の通り。
「歌われ指数」でいうと、これはあまり意味のある数字ではないのでどれが多い少ないを言ってもしょうがないと思うけれど、0.3以上(つまり「Soar」以上)を上位と見なせば、やはりdoriko、supercell、流星Pが強いなという印象は受ける。
さて、この結果を友人に見せてみた。友人は、「ゆうゆP、歌われてないなあ……」とぼやいていた(ゆうゆP歌ってみた動画を熱望しているらしい)。
そういう意味では、元増田もOSTER project歌ってみた動画を熱望している。しかし、表中では下位である。
二人とも、表中の曲が、まだ歌ってみたが流行ってない時期(そんな時期があるのか分からないが)のものだから不利なのだろうか、最近は歌ってみたも結構増えてたりするのだろうか。
そんなことを思ったので、ついでにゆうゆP、OSTER projectの一連のオリジナル曲についても取ってみた。
そうすると、興味深いことが分かった。
投稿日順 | 曲名 | 作者 | 本体 | 歌ってみた | 歌われ指数 | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 桜の季節 | ゆうゆP | 589,653 | 69 | 0.1170 | 2007/11/2 |
2 | 白の季節 | ゆうゆP | 444,803 | 42 | 0.0944 | 2007/11/29 |
3 | クローバークラブ | ゆうゆP | 222,634 | 11 | 0.0494 | 2008/1/3 |
4 | experimental-001 | ゆうゆP | 37,299 | 0 | 0.0000 | 2008/1/18 |
5 | experimental-002 | ゆうゆP | 33,727 | 0 | 0.0000 | 2008/1/21 |
6 | 夕音 | ゆうゆP | 96,402 | 5 | 0.0519 | 2008/6/22 |
7 | 渦と階段 | ゆうゆP | 33,962 | 1 | 0.0294 | 2008/7/13 |
8 | エレクトロエレジー | ゆうゆP | 54,330 | 0 | 0.0000 | 2008/8/30 |
9 | 極楽鳥 -bird of paradise- | ゆうゆP | 144,756 | 211 | 1.4576 | 2008/10/6 |
10 | UltraHardAttacks of OddMusiK | ゆうゆP | 68,313 | 3 | 0.0439 | 2008/10/20 |
11 | ハイウェイノート | ゆうゆP | 56,533 | 10 | 0.1769 | 2009/3/11 |
12 | カタパルトネーション | ゆうゆP | 53,865 | 9 | 0.1671 | 2009/4/21 |
投稿日順 | 曲名 | 作者 | 本体 | 歌ってみた | 歌われ指数 | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 恋スルVOC@LOID | OSTER project | 1,207,038 | 41 | 0.0340 | 2007/9/13 |
2 | Dreaming Leaf -ユメミルコトノハ- | OSTER project | 192,627 | 29 | 0.1506 | 2007/10/8 |
3 | おやすみのうた | OSTER project | 97,414 | 15 | 0.1540 | 2007/11/1 |
4 | ミラクルペイント | OSTER project | 841,479 | 70 | 0.0832 | 2007/11/22 |
5 | ちょこまじ☆ろんぐ | OSTER project | 184,857 | 17 | 0.0920 | 2008/2/13 |
6 | RING×RING×RING | OSTER project | 181,411 | 8 | 0.0441 | 2008/3/9 |
7 | フキゲンワルツ | OSTER project | 134,407 | 13 | 0.0967 | 2008/4/29 |
8 | つきうさぎ | OSTER project | 154,708 | 78 | 0.5042 | 2008/6/20 |
9 | 8月の花嫁 | OSTER project | 146,680 | 4 | 0.0273 | 2008/8/30 |
10 | trick and treat | OSTER project | 346,775 | 69 | 0.1990 | 2008/10/30 |
11 | プリンセス・カウガール・ショー | OSTER project | 50,360 | 5 | 0.0993 | 2008/12/1 |
12 | マージナル | OSTER project | 84,794 | 13 | 0.1533 | 2008/12/15 |
13 | ピアノ×フォルテ×スキャンダル | OSTER project | 73,201 | 150 | 2.0492 | 2008/12/20 |
14 | Around the World | OSTER project | 181,486 | 2 | 0.0110 | 2009/1/31 |
15 | one more kiss | OSTER project | 77,437 | 28 | 0.3616 | 2009/5/29 |
16 | ゆきうさぎ | OSTER project | 23,138 | 5 | 0.2161 | 2009/6/11 |
17 | 恋色病棟 | OSTER project | 90,300 | 13 | 0.1440 | 2009/6/16 |
ゆうゆPに関しては、予想通りだけど、「experimental」シリーズは1曲も歌われてないよね……その代わりというわけではないけれど、「極楽鳥 -bird of paradise- 」が突出して歌われている。
一方、OSTER projectはというと、「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」が再生数の比して突出して歌われている。あとは「つきうさぎ」と「one more kiss」が多いか。
再生数上位群でいくと、やはりdoriko、supercell、流星Pが強い。ただ、これは作者依存というより、これらの作者が歌い手に好かれる楽曲をより多く作っているからに過ぎない。
というのも、再生数上位群の中ではあまり歌われていないゆうゆPとOSTER projectだが、彼らの楽曲の中にもすごくよく歌われている歌も存在するからだ。
作者という要素はまったく無視できないにせよ(人気作者の曲はやはり歌い手もその存在を認知しやすいだろう)、歌い手に好かれる要素の大部分は個別の楽曲の中に現れているといえる。
自分はニコニコ動画でボーカロイド(初音ミクとかのことね)のオリジナル曲をよく聴いている。
そんな自分でも、例えば、以下のような動画を見るにつけ、ボーカロイド――つまりロボット、が歌ったものより人間の歌ったものの方が断然いいなと思う。
紅一葉
オリジナル:黒うさP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2465784
歌ってみた:ヤマイ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7231024
黒うさPのオリジナルもボーカロイドの調整は相当にできている方だが、人間とは比べるべくもない。ボーカロイドのコアなファンほど、案外、人間のよさをよく知っているのではないだろうか。
さて、自分はボーカロイドオリジナル曲だと、ボカロがぼそぼそ歌っているようなものが結構好きだ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4309620
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5388856
はなればなれ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5837532
上述した通り、自分はボーカロイドより人間が歌った方がいいと思っているので、これらの曲も人間が歌ってくれないかあと思うけれど、まあ、ほとんどない。
なぜか?
再生数の問題があると思う。上記3本はいずれも再生数が10000以下だけど、あまりに再生数が少ない場合、そもそも歌ってみたの歌い手がその楽曲を認知しないだろう。知らない歌は歌いようがない。また、再生数が少ない動画を歌ってみることに躊躇することもあるかもしれない。せっかく歌うのだからたくさん聴かれる方がいいに決まっているし、元々人気のある曲の方が初動は大きいだろう。
けれども、自分にはボーカロイドオリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」があるのではないかと思えてならない。なぜかというと、どうも再生数が多いオリジナル曲の中にもあまり歌われていないものがあるような気がするからだ。
気がする、だけではよくないので、定量的に説明できるかと調査してみた。
方針としては、再生数の多いオリジナル曲を抽出し、そのオリジナルに対する歌ってみた動画の再生数を見れば、人気オリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」の傾向がつかめるのではないか、というもの。
再生数順位 | 曲名 | 作者 | 歌い手 | 本体再生数(A) | 歌ってみた再生数(B) | B/A(小数第5位で四捨五入) | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | みくみくにしてあげる♪ | ika | 歌和サクラ | 6,372,090 | 195,853 | 0.0307 | 2007/9/20 |
2 | ワールドイズマイン | supercell | うさ | 2,638,733 | 887,612 | 0.3364 | 2008/5/31 |
3 | 初音ミクの消失 | cosMo | massΩ | 1,649,182 | 206,762 | 0.1254 | 2008/4/8 |
4 | ハジメテノオト | malo | that | 1,389,425 | 258,395 | 0.1860 | 2007/10/14 |
5 | サイハテ | 小林オニキス | uinona | 1,147,430 | 106,403 | 0.0927 | 2008/1/16 |
6 | Packaged | kz | 青もふ | 1,042,100 | 53,958 | 0.0518 | 2007/9/25 |
7 | 歌に形はないけれど | doriko | THAT&歌和サクラ | 886,630 | 351,343 | 0.3963 | 2008/1/20 |
8 | ミラクルペイント | OSTER project | mitten | 831,120 | 36,485 | 0.0439 | 2007/11/22 |
9 | ロミオとシンデレラ | doriko | 花たん | 828,126 | 426,570 | 0.5151 | 2009/4/6 |
10 | 初めての恋が終わる時 | supercell | ちょうちょ | 815,142 | 325,001 | 0.3987 | 2008/12/12 |
11 | 初音ミクの暴走 | cosMo | 内緒妹 | 828,126 | 111,722 | 0.1349 | 2007/10/22 |
12 | 私の時間 | くちばしP | 委員長 | 725,008 | 9,155 | 0.0126 | 2007/10/22 |
13 | コンビニ | cokeshi | haloyosy | 707,939 | 978,623 | 1.3824 | 2007/12/30 |
14 | あなたの歌姫 | ボクP | 青もふ | 663,734 | 16,937 | 0.0255 | 2007/9/18 |
15 | えれくとりっく・えんじぇぅ | ヤスオP | 青もふ | 614,018 | 35,493 | 0.0578 | 2007/10/10 |
16 | 桜の季節 | ゆうゆP | (合唱) | 585,619 | 60,384 | 0.1031 | 2007/11/2 |
17 | ハト | 秦野P | 大吟醸♂ | 549,577 | 25,951 | 0.0472 | 2007/12/20 |
18 | ぽっぴっぽー | ラマーズP | タイツォン | 510,007 | 209,286 | 0.4104 | 2008/12/11 |
19 | 夢みることり | はややP | ヤマイ&うさ | 503,442 | 140,145 | 0.2784 | 2008/2/5 |
20 | 永久に続く五線譜 | デッドボールP | ヤマイ | 464,341 | 25,924 | 0.0558 | 2007/11/29 |
21 | ファインダー | kz | 歌和サクラ | 455,986 | 116,517 | 0.2555 | 2008/1/5 |
22 | magnet | 流星P | clear&蛇足 | 443,904 | 239,435 | 0.5394 | 2009/5/1 |
23 | 白の季節 | ゆうゆP | (合唱) | 441,904 | 60,384 | 0.1366 | 2007/11/29 |
24 | celluloid | baker | サリヤ人 | 419,868 | 68,027 | 0.1620 | 2007/10/5 |
25 | 夕日坂 | doriko | うさ | 409,819 | 117,433 | 0.2865 | 2008/3/22 |
26 | サンドリヨン | ゆのみP | うさ & トゥライ | 400,921 | 315,552 | 0.7871 | 2008/8/25 |
27 | Dear | 19's Sound Factory | (合唱) | 386,989 | 477,188 | 1.2331 | 2008/3/15 |
28 | Soar | 流星P | F9 | 370,495 | 257,700 | 0.6956 | 2008/3/19 |
29 | Melody… | mikuru396 | 雌豚 | 348,324 | 86,983 | 0.2497 | 2007/10/27 |
30 | ぶちぬけ!2008! | doriko | ヤマイ | 346,702 | 43,847 | 0.1265 | 2007/12/24 |
メルト | supercell | haloyosy | 4,438,517 | 1,906,088 | 0.4294 | 2007/12/7 | |
ブラック★ロックシューター | supercell | ゴム | 1,971,868 | 1,027,386 | 0.5210 | 2008/6/13 | |
恋は戦争 | supercell | ピコ | 1,506,165 | 403,595 | 0.2680 | 2008/2/22 | |
恋スルVOC@LOID | OSTER project | 青もふ | 1,196,311 | 27,923 | 0.0233 | 2007/9/13 |
調査結果を見て自分でも、へー、と思ったのは、オリジナルより再生数の多い歌ってみた動画のあることだ。「コンビニ」と「Dear」がそれである(いずれも比の値が1より大きい)。ここに歌い手に好かれる鍵があるのだろうか?
また、比の値が0.1以下、つまり、最も人気のある歌ってみた動画でもオリジナル動画の再生数の1/10以下、と極めて低いものが10件(「みくみくにしてあげる♪」、「サイハテ」、「Packaged」、「ミラクルペイント」、「私の時間」、「あなたの歌姫」、「えれくとりっく・えんじぇぅ」、「ハト」、「永久に続く五線譜」、「恋スルVOC@LOID」)あるけれど、10件中9件が、オリジナルが2007年に投稿された古いものだ(初音ミクの発売は2007年8月)。古い時代はまだボカロオリジナルを歌ってみたが流行っていなかった、という仮説は妥当だろうか? そうい傾向は強いにせよ、おなじ2007年投稿動画でも、「コンビニ」や「メルト」は比の値が大きい。だから、それだけとも言えないはずだ。
作者によって異なるというのはどうか。supercellや流星P、dorikoはいずれも比の値が大きい。彼らに共通する作風が、歌い手を引き寄せるということはないだろうか?
三人に共通するのは、いずれも電波色やキャラクターソング色がなく、歌い上げるような曲調が多いことだ。こういったところが、歌い手に気に入られる要因なのかもしれない。