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はてなキーワード: 残滓とは

2023-11-07

最高裁判事の任命の慣例破りについて

結論

事実関係

最高裁判事の枠や各団体裁判所弁護士検察官からの一名を推薦し、内閣はそれに従うという慣例が成立したのはここ50年ほどで、法的根拠はない。

⇒一名は誤り。追記にて修正

○慣例ができるまでは内閣最高裁も各団体も枠にとらわれず、内閣任命権実質的ものであった。

○現行の慣行については賛否がある。(利権ではないかバランスが取れている)

(所感)

○少なくとも慣行破りが直ちに悪とは考えにくい。

○より相応しい人選であったのかは議論する余地がある。

そもそも最高裁判事任命権三権分立趣旨からすると内閣から最高裁への牽制機能であり、それが形骸化していることは制度趣旨に反するのではないか

本論

以下の記事ブコメにおいて、「最高裁判事の任命を慣例に従って日弁連の推薦の通りとしなかったのは間違っている」という前提のブコメが大半を占める。

安倍内閣が崩した最高裁判事選びの「慣例」 6年経て「元通り」に:朝日新聞デジタル

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.asahi.com/articles/ASRC65HZXRC2UTIL03S.html

○このレベルのことが6年かかる。公文書改ざん、不誠実な答弁などのモラル崩壊倫理欠如が「彼」以前のレベルに戻るまでどのくらいかかるのか

○本当に本当に酷い政権だった。「無能による社会の衰退」より更にタチの悪い「卑劣さによる社会破壊」が続いた。まだ与党内にその残滓は残っている。

法学的な顕著な実績もない加計学園学園関係弁護士最高裁裁判官になったり、安部政権はめちゃくちゃだったよね。亡くなって本当によかった https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%BE%A4%E5%85%8B%E4%B9%8B 典型的友達人事

○今でもできないはずなのだが、ペナルティがないのが問題政治司法干渉できる余地絶対ないように、干渉犯罪化できるように法律を整備しなおすべき。

○幼稚で未熟な政権がおよそ10年続いた事を考えれば司法失われた10年はあまりにも長かった訳だ。

○どこが元通りなんだ。何の反省改善もない。つぎはぎを当てただけ。また別の悪が現れたらすぐ崩される。

○「人事によって政権の意に沿う方向に物事を動かすのは安倍菅義偉政権の特徴だった」司法だけでなく、教育機関公共放送日銀内閣法制局など、独立性が重視される機関で尽くやった。

(例示は11月7日11時45分現在の上位から順としている。)

だが、それは果たして正しいのだろうか。条文を見ていこう。

明文上の規定

日本国憲法

六条(略)

2 天皇は、内閣指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

第七十九条 最高裁判所は、その長たる裁判官及び法律の定める員数のその他の裁判官でこれを構成し、その長たる裁判官以外の裁判官は、内閣でこれを任命する。

(略)

なるほど、6条2項からは、最高裁長官指名内閣権限があり、天皇任命権形式的もの理解できる。

そして、79条1項から最高裁裁判官任命権内閣にあることが一目瞭然だが、この任命権が6条2項の天皇による任命権のように形式的ものなのか、それとも指名権まで含む実質的ものなのかは実はどこにも規定されていない。

最高裁裁判官の決め方

現行の実務

最高裁裁判官は、現在概ね裁判官出身者6名、弁護士出身者4名、学識経験者学者行政官など。検察官もここに入る。)5名で構成されている。

そして、退任者が出た場合、退任者と同じ出身母体裁判官日弁連検察庁)が自分の枠に誰を当てはめるかを内閣に推薦する。

内閣最高裁長官意見聴取した上で決定するとされているが、出身母体からの推薦は一名であり、最高裁はその推薦を尊重し、内閣はその通りに任命している。

⇒一名は誤り。追記にて修正

まり内閣任命権というのは形式的ものとなっている。

過去運用

1970年代はじめ頃までは推薦された者について内閣最高裁議論が交わされ、内閣最高裁に従わないこともあった。

更に、検察庁日弁連両方から別の者が推薦され、内閣判断することすらあった(例えば日弁連から4名、検察庁から2名の推薦があり、内閣で1名を決定するなど)。

それ以降は、各団体は枠を意識して推薦するようになり、内閣は各団体からの推薦のとおりに任命するようになっていった。

出身枠の根拠評価について

実はこれは一切根拠がない。元々戦後5:5:5でスタートし、その後5:4:6となったり4:5:6となったり5:3:7となったり様々だ(前述の通り複数の枠からそれぞれ推薦されることもあったので、内閣判断で枠が動くこともあった)。

しかし、概ね1970年代はじめから、ある枠の後任者は当然にその出身母体から推薦するという慣例が取られるようになった。また、推薦される者が一名に限定されたのもこのころで、内閣任命権形骸化されたと言って良いだろう。

⇒一名は誤り。追記にて修正

そして、この枠については二通りの評価がある。なお、これらの意見安倍内閣による任命への評価を避けるために00年代以前のものとしている。

肯定的評価

最高裁長官意見を聞くかは内閣自由だが、この習慣は是非続けて欲しい」(最高裁長官 裁判官出身 矢口洪一

「この特殊日本的な状況は、今後も維持するに優れて価値があることは疑いもない」(最高裁判事 弁護士出身 宮川光治

「非常に旨味のある、また実益のある人選である。この慣行は長く守って貰いたい」(最高裁判事 行政官出身 入江俊郎)

否定的評価

既得権益秘密裡に行われ、少数の人のみによって進められる。」(朝日新聞記者 野村二郎

比率を定めることは最適な人物が任命されないことになる」(法学田中英夫

立法司法へのチェック機能という司法役割を考えれば決してあるべき姿ではない」(最高裁判事 弁護士出身 滝井繁男)

以下は私見だが、宮川判事の「特殊日本的な状況」という意見が非常に興味深い。宮川判事肯定的意見としてこれを述べているが、「出身母体間や推薦者間に軋轢を生じさせないために事前に調整している」という意味合い(実に日本的だ!)だろうから、今となっては肯定的に受けとるのは難しいのではないかと思う。

三権分立における最高裁判事任命権

別の論点として、三権分立制度趣旨としてこの任命権がどういうものか見ておきたい。

三権分立説明において、最高裁から内閣への牽制機能として違法性審査があり、内閣から最高裁への牽制機能として最高裁長官指名最高裁判事の任命がある。

ここからは再度私見となるが、最高裁判事任命権形式的ものであるならば牽制機能としては意味がない(小学校ときに習った三権分立の図が誤り!)ため、制度上は(天皇による各種任命権と違って)実質的ものととらえるべきだと考える。

また、上述の矢口長官も「最高裁長官意見を聞くかは内閣自由」と述べているように、少なくとも当時の関係者は既得権益などではなく単なる慣例であり、実質的任命権内閣にあると考えていたようだ。

従って、最高裁判事任命権実質的にも内閣にあり、安倍内閣の行った慣例破りが正しいかどうかはその人選が適切であったかどうかで判断されるべきではないだろうか。

追記

弁護士枠の判事は、まず日弁連候補者の推薦リストをまとめ、最高裁がその中から数人を選んだ上で、最終決定権を持つ内閣が決めるのが近年の慣例だった。

朝日記事にはこうあるけど、増田の『各団体は枠を意識して一名のみ推薦する』とどっちが正しいの?

大変申し訳ない、これは朝日新聞が正しい。

従って、枠の存在は固定、枠の母体から推薦された範囲内での選択権が内閣にあるのが実情ということになる。

実質的任命権と言えるかは微妙批判意見のとおり)なので論旨には変わりはない。

2023-11-06

anond:20231106131731

女性の味方」を標榜し、徹底的に「女性特別扱いして甘やかして相手徹頭徹尾女性』として扱う」のは、古いジェンダー観に基づく悪しきパターナリズム(家父長主義)と相性が良すぎるので、そんなものフェミニズムではない、と私は思っている。もちろん、歴史的経緯を踏まえたアファーマティブアクションは、社会全体の最適化のために必要だ。受験出世選挙などにおける女性優遇措置は当面認められなくてはならない。だが、本質的に贔屓は差別の裏返しなのから女性から差別することを否定するなら、女性からと贔屓することも否定されるべきなのであり、個々の事例において女性を「女性からと贔屓」することは運動を大きく歪めかねないと注意すべきだと思う。

草津の件については、被害者の訴えを「一旦全面的に信じる」までは弱者への寄り添いとして間違っていなかったと思うが、「全面的に信じて草津バッシングする」というところまでくると典型的な「やり過ぎ」だったように思う。謝罪云々よりも、その行動に悪しきパターナリズム残滓が見え隠れしている点について、充分反省すべきだと思う。

2023-10-03

anond:20231003192002

奢られが同世代から発生するってのが常識だったのは90年代まで、バブルからそれの残滓って感じの頃に金持ったおっさんガチモテてて、それと張り合う必要があった時期に若者だった世代までだと思う

それ以降で女が奢られるのが当たり前と思ってる女は美人がどうとかいうよりは、それを引きずったコミュニティに属していた結果のそれと思う

普通に世代を単純接触の結果選ぶタイプの、恐らくは大多数の女に奢られるのが当然女はほぼいないんちゃうか?

anond:20231001231257

これはやや私怨だけど、ちょっと上の世代でこういう人らが幅を利かせてたから、オシャレそのものになんか拒否感があった。

恰好つけてるけど、無内容に流行を追っているだけ、っていう負のイメージ

 ・・・ それってバブル世代やその残滓みたいな雰囲気の人たちが嫌いってことでしょ。特にはてなインターネット関係があるわけじゃないと思うんだが....

2023-09-30

anond:20230930135837

日本だと妙な貞操観念残滓でもあるのか、2と3の間か、3と4の間に告白というイベントがある。

ねえよ...そんなことするの学生の間ぐらいじゃね?

anond:20230929092751

告白って文化廃止すべきだと思う。

アメリカなんかじゃ無いって聞くし。

1:親しく会話する。

2:複数人で遊びに行く。

3:二人で遊びに行く。(この辺からだんだん恋人関係

4:ABCと進む。

5:結婚


この流れで良いのに、日本だと妙な貞操観念残滓でもあるのか、2と3の間か、3と4の間に告白というイベントがある。

下手すると1と2の間で暴走して告白することすらある。

しか告白なんてしなくても3をオーケーした時点で両者そこそこ意識してるわけだから、あとは何度か3が上手く行ったら、4に進むかどうか流れで決めりゃ済む話じゃん。

無いなと思ったら3から2に戻れば良いだけだし。

なんで告白なんてする必要あんのよ。

2023-09-26

結婚したいけどセックスしたくないどうしようとかいう生臭い自体はどうでもいいんだけど

婚姻というもの特殊ポジションを表してるのはちょっとおもしろい。

セックス拒否離婚事由になりうるというのは、婚姻人間動物としての側面にも跨って立っているということだ。つまり性欲や再生産を担保するものとして。

「両性の合意のみに基づき」というのはイエ制度残滓への牽制しかないが、さも結婚100%頭だけで考えてするものというような虚像根拠にもなっている。

非婚化、少子化の真の原因もそこにある。頭だけで合理的判断したら結婚が最適解とはとうてい思い難いから。

同性婚や別姓も、理屈の上では反対すべき根拠はない。感情的否定論は(特にエスタブリッシュメントジジイ政治家の口から出ると)抑圧的な暴論として叩かれる。

でもそこではそもそも婚姻制度のありかたの問題理屈で割り切れない要素を最初から含む話だということが無視されている。

2023-09-25

追記】「勉強なんて心底どうでもいい」って人間は相当な数いる

地方国立大に通っていた四年間のアルバイトと、新卒を鬱で退職してからバイト先に拾ってもらい、フルタイムパートで二年ほど。計六年ほど、個別指導講師をやっていた。


俺が働いていたのはSAPIXとかみたいなお受験予備校じゃなく、「町の塾」みたいなとこ。

小三くらい(小一とか小二は受け入れてはいるけど見たことない)から高三までを受け入れていた。

お受験予備校は月謝は高いし指導も厳しい(からどうせ続かない)し、「月謝も安いし、定期テスト対策と『やってる感』のために取りあえず放り込んでおけばいいや」的なスキマ産業である


わざわざそういうところを選んでくる親と子だから、総じてレベルは低かった。公立中学校定期テストでいうと五科目200~350/500点くらいの層だ。

まあ中には勉強に楽しさを見出したりしてグングン伸びる子もいた。

様々な理由(本当は塾なんて行きたくないが、親が強く勧めるからから近い/楽そうなところを選ぶ等)から稀に元から勉強ができる子も来た。


だが大部分、体感七割くらいはそもそも勉強が嫌で嫌で仕方がなく、さらに三割くらいはもう手の施しようがない子だった。


働き始めたばかりのころは、あの手この手を使って算数数学なら理論方法論を、現文なら文章読解のコツを教え込もうとした。

だがこれは一部(先に触れた伸びる子と元々できる子)を除いてほとんど意味をなさなかった。


塾に通うペースはだいたいの子は一日2~3hを週二回程度、多い子だと週三、少ないと週一だ。

コマに空きがある講師が割り振られるから毎回俺が見られるわけでもない。

するとどうなるか。

だいたいの子自学自習なんて一切しない。塾に行って勉強してるんだから塾以外で勉強する必要がない、と本気で思ってる。なんなら親すらそう思ってる。

から次にあったときは俺が必死こいて教えたことをすっからかんに忘れている。この徒労感ったらないぜ。

それでも覚える→忘れるを繰り返し繰り返し行ったらいつか定着するんじゃないかと信じた。結果、半年経ってもすっからかんだった。

思うに、「こうして・こうして・こうなる、ってパターン理解して覚えて、別の問題に応用する」ってのは、やつらの脳みそには高等すぎるんじゃないか


まあたしかに俺の教え方が悪いのはそうかもしれない。だが俺もバイトパートながらに書籍を読んだり教育者に話を聞いたりした上でいろんなアプローチを試せるだけ試したんだ。少なくとも指導中の反応は良かった。でも全部忘れる。

宿題プリントを持たせてみても、答えを全部写すのはまだマシで大概はやってこない。それを責めすぎると辞めてしまう。

加えて学校の授業なんて一切聞いてないし、予習復習なんて一回もしたことがない。

あ、授業を聞いてないつっても別に授業中ずっと漫画読んだりスマホいじったりしてるわけでもないんだ(まあそういうやつもいるが)。

とりあえず教科書ノート開いて、なんか書いてるフリしてずっと上の空みたいなイメージ結構前に「真面目系クズ」って概念流行ったがだいたいそんな感じだ。

そういうレベルのやつらは、そもそも覚える気がないんだよな。

んで義務教育で教わることが頭に入っていないことを、子はもちろん親すら問題視していないんだ。だって親もそうだから


じゃあどうしたかって話。

俺の働いていたとこみたいな小規模塾では大概「定期テストの点数アップ」がアピールポイントになっていた。

から数学だろうが現文だろうが定期テスト範囲をひたすら暗記させる。

語呂合わせもバンバン使う。本質じゃないって問題視される「みはじ(はじき)」とかもフル活用する。

それでも湯水の如く抜けていくけど、微かに引っかかった残滓みたいなので少しばかり点数が上が……ったらいいな、って感じ。



んでこのレベル学力人間はお前らが思っているよりもずっと、ハチャメチャに多いわけ。

そもそも大学進学率自体が6割くらいだし、まあ短大とか専門とか含めた高等教育進学率は8割くらいあるけど、義務教育過程で学ぶことを歯抜けがなく概ね身につけている、って言えるレベル人間は2割もいないんじゃないか

自分名前漢字で書けたら合格、ってレベル私大があるって信じられるか?

そんでそういう奴らでも入れる、学力が優先されないとこに就職する。

手に職系ならいい。だがそうじゃないとこも多い。そして若いうちに子ども産んで、同じような子を再生産するわけだ。



んでこの増田自体蛇足みたいなもんだが蛇足蛇足

生活が苦しくなるとこういう暮らしの下層にいるやつらから皺寄せの打撃を受けるじゃん。

こういうやつらは自暴自棄になっての通り魔や道連れテロみたいなのよりも、カネがありゃなんとかなるって短絡的発想から強盗とかが増えるんじゃないかってずっと思ってたし実際そうだった。

(次のトレンド身代金誘拐じゃないかって思ってる。監視網が発達したいまリスキーリスキーだが、たとえば裸の写真でも撮ってそもそも警察沙汰にさせないってパターンじゃないかと。まあ勝手な予想だ)


ITでもなんでもいいんだけど、もしお前らが就職転職するとき、to C の業務があるならこのレベル人間相手をするって覚悟したほうがいい。老婆心から忠告だ。


追記

思った以上に伸びていて驚いた。読んでくれてありがとう。想定よりもずっと「そんなの知っとるわい」ってブコメが多かった。

きっかけってほどじゃないが、はてなやXを見てると「中学で習っただろ」みたいな発言しょっちゅう見かけるので、中学で習ったことをずっと覚えてるやつなんてほとんどいねーんだよ、って思いから書いた。衝撃を受けるってほどじゃないかもしれんが、そんなやつがいっぱいいるのか…って思ったやつも少なくないんじゃないか塾講師経験者(かなりいて笑った)から概ね共感を得ていたようだったのも知れてよかった。


なお俺自身地方公立から受験したクチだ。勉強は嫌で嫌で仕方がなかったが、他にやりたいことも特技もないので仕方なくやっていた。なので別に塾講師になって初めてこんなやつらがいるのか! って知ったわけじゃない。ただ地方の一エリアとはいえ、色んな学校の色んな年齢で満遍なくこういうやつらはいることを示せるので取り上げた。

強盗云々は論理の飛躍があったかもしれん。すまん。やらなきゃいけないってことになってるもんを適当スルーし続けて、そのまま大人になって適当に生きてるやつらに俺が我慢ならんだけかもしれない。

トラバでもらった、

要するに、「世間には想像以上にバカが多いから、知能レベルを低く見積もったアプローチをしないとマスにはリーチしないぞ」ってこと?

これがだいたい俺が言いたいことだ。いまは役所で働いてるんだが、窓口に来る大人が言ってることを理解しない、すぐ忘れる、書類も不備だらけで最初のうちは本当に困ったが、なんとか帳尻を合わせてやっている。ストレスを吐き出したかった。

2023-08-26

anond:20230826212325

文化程度の低い人間国外都市は合わないか福岡とか大阪とか東京くらいがいいかもね。

普通ストックホルム行って貴族の館とか離宮見たり、ソウルに行って日帝強占期の残滓を見て心を痛めたり。都市じゃなくてもミシシッピオックスフォード行ってローアンオーク見てみたり、色々な楽しみ方がある。

飯食って居酒屋で酒飲んだくれて買い物して風俗行って、とにかく消費するだけで「あーたのしー♪」って人生楽しめるお幸せ日本人には、私にとっては退屈な日本都市がお似合いだよ。

2023-08-25

anond:20230824120339

水着広告じゃ興奮しない

グラビア程度じゃ興奮しない

この辺は、その程度でも興奮していた幼少期の残滓という気はするな。

性に目覚めたばかりの頃はその程度でもある程度は興奮していた。

その記憶が今でも残っているからこそ、水着グラビア幸福記憶と結びつき、広告効果を持つ。

2023-07-18

今思い出しても2020年東京五輪の切なさは格別だった

1964年の、なんだか希望に満ち溢れていたらしい前回大会を下敷きに、当初の期待からどんどんしぼんでいく計画挙句

めちゃくちゃしょぼい会場と開会式、でも普段より少し豪華なテレビCM

それらがなおさら日本という国が夢に描いていたであろう

"希望ある""格好いい"オリンピック残滓を思わせて、

どうしようもない哀しみが心地よかった。

コロナだけどやりきった」みたいな、

しょうもない締めも最高だった。

あれだけ沢山準備したのに、

それでいいんだって

凄く切ないよね。

2023-06-13

anond:20230613221758

宿便は腸壁などに出しきれなかった便の残滓が溜まってるとかいう下剤やらの宣伝文句に使われるやつね

便秘の人のいうカチカチうんことはそれとは違ってブリストルスケール1〜2ぐらいのやつ

2023-06-02

anond:20230531225016

ありゃそもそも冷戦残滓なのよ。

共産主義という共通の怨敵があるから手を組んだだけだからね。

思想的に言えば立正佼成会神社本庁、なんなら伝統的なカトリック教会のほうがズブズブなんだけど、それらは日本人感覚として古臭くはあっても違和感ないし強引な勧誘や集金はしないか問題になりにくいだけやね。

2023-05-25

anond:20230524213039

散漫に書く。

この増田についたブコメで、「みんな掃除したくないんだよ」「自分掃除したくないんだよ」的なのあるけど、「掃除したい人」は見えるところにずっと居る。それは、洗濯機洗浄剤を定期的に使っている層。洗濯機洗浄剤が終売にならず細々とでも売れ続けているのは、「洗濯機を清潔に維持したい」需要が途切れずにあるからだろう。

メーカー増田が見た、一切掃除されなかった家電は、表面まで汚れていただろうか?ホコリまみれではなかったのでは?それは手が届くからだ。

元増田の主張にも「食洗機残滓受けは洗えてもその下の網の奥は洗えない」というのがあったようだが、元増田より潔癖でなく、網の奥を気にしない人でも残滓受けまでは洗っている。手軽に洗えるからだ。

ここ数年、100均に「とにかく洗いやすプラ容器」が売っている。私がずっと欲しかったものだ。「洗いやすくしてくれ」というニーズ

ニーズを叶えるにはコストがかかるかもしれない。実際、その容器には密閉性はない。でも密閉性より洗いやすさがほしかたから、購入した。継続的に店においてあるから売れてるんだろう。

家電メーカーも、ニーズにこたえるコストで売価が上がって売れないのなら、他の機能を削るのは考えないものだろうか…

まあ、洗濯機安全性問題もあるし、削るところあまり思いつかないけどね。

でも掃除できる洗濯機があったら、マックサラダと違ってそれなりに売れるんじゃないかなあ?洗濯機洗浄剤を買う層と、呪詛を吐きながら細い隙間からブラシで掃除してる層と、ドラムがカビて衣類を汚すようになったら買い換える層の一部に売れる。気がする。

2023-05-21

女性に奢ることでそういう形に関係性が固定されるのが嫌

恋人できたことないか妄想だけど、

男性女性一方的に奢るのって、旧来の「甲斐性のある男性」「女性を養う男性」という価値観残滓だと思うし、女性に奢ることでそういう形に関係性が方向づけられてしまいそうなのが嫌だ

異性関係以外で奢るのって先輩後輩とかだし、女性にも奢ることでそういった権力勾配のようなものが生まれそうというか

俺はもっと対等な関係恋人が欲しい

逆にそうでなく、対等な関係なのであれば、何故奢る必要があるのか、いくら考えても分からない

恋人欲しい

2023-05-10

二次創作サイト小池さんの思い出


十年以上前の話である

当時私はBLにのめり込む腐女子のひとりだった。私が二次創作に勤しんでいた原作は全年齢向けのジャンルで、最盛期は検索サイトに1000以上、個人ファンサイト登録されるくらいの規模だったように思う。

男女CPカップリング)が全体の4割、男同士のCPが6割くらい、私の推しCPはかなりマイナーで、検索してもせいぜい15件程度しか出てこない、供給不足の畑だった。仮にA×Cとする。勿論BLである

仕方がないので自分でせっせとA×Cを育て草の根運動的に発信を続けていたところ、男女CPジャンルの中でも人気を二分するCP(これをA×Bとする)で活動する人物と関わりができた。それが小池さん(仮)だった。

きっかけはたしか私の方からファンレターまがいのものを送ったところ、先方も私の存在を知ってくれており、オタク気質特有の噛み合うと一気に粘っこく接近していく貪欲さで交友を深めていった。

そのジャンルではそれまでA×BとA×Cの人間同士が派閥の垣根をこえて交流することは皆無だった。A×Bはほぼ公式CPであり、A×C派に人権はなかった。小池さん接触したことに下心がまったくなかったといえば嘘になる。勿論彼女創作が魅力的で好意感謝を伝えたいための行動だったがその裏で、私と彼女交流がA×BとA×Cの架け橋、ひいてはA×Cの繁栄に繋がるのではないかという野心も恐らくはあった。

小池さん小池さんで、熱烈な支持者が多い一方で『敵』もなかなか多い、癖の強いタイプだった。母数が多い分色々な性格の人が集っていたからというのもあったかもしれない。A×C派は仲間割れなどできないから細々と身を寄せ合う自助会だった。

群雄割拠の中で戦いながら創作を楽しんでいた小池さんにとって私は、不意に出現した奇妙な動物という風だったかもしれない。小池さんに取り入ることに成功し、コラボ的な創作もして、やがて彼女はA×C特設サイトまで作ってくれ、A×Cは盛り上がった。新規参入も目に見えて増えた。私はほくそ笑んでいた。小池さんのA×Cはご褒美であり、五体投地享受しながら小池さんを褒め讃え、ささやかながら私もA×Bを発信したりもし、これもニッチな層に受けたりした。恐らく見えないところで、私を疎ましく思っていたA×B派の人間も少なからずいただろう。その頃は界隈でTwitterが今ほど盛んではなく、縁のない個人の不満は耳に届きにくかった。

蜜月はあるとき波が引くように終わった。

小池さんからメールがきた。「私のアンチから嫌がらせや、私の中傷が届くかもしれません。もう届いているかもしれない、ごめんなさい。私ともう関わらない方が良いかもしれない」というような内容だった。実際届いていなかったので「届いていません。小池さん側にいたいが、距離をとった方がよければそうする。でもいつでもなんでも、必要な時は呼んで欲しい」みたいな文章を、付けたり削ったりこねくり回してから送り返した。

小池さん精神的なバランスを崩してしまったようで、創作の発信はなくなり、ブログでぽつぽつ『敵』に対する呪いのような言葉を吐いていたが、ある時サイト自体を閉じてしまった。

A×Cは拡大して、私はA×Cジャンルの船頭的な立ち位置になっていた。A×Cメインじゃないが私の創作を楽しみにしてくれる友人も増えた。だがそのうち、私も気付けば前線から退いていた。

いま、小池さんの当時のペンネーム検索してみても、本人もしくは本人に近いと思われるなにかは見付からず、当時彼女プレゼントコラボをした作品残滓が二、三出てくるだけだった。

当時の界隈では珍しい話でもないと思う。

なんとなく思い出して書いてみた。もう死語なのかもしれないけど本当の意味の「やおい」だ。

また小池さんと連絡をとりたいか自分自身に問いかけてみてもよくわからない。どちらかというと「NO」な気がする。若気の至りのあれこれが気恥ずかしいというのもあるけど、いま、どこかで穏やかに過ごしているならそれはきっと、当時の出来事記憶の戸棚の奥の方にしまっているような気がするから。そうであればそれは嬉しいことのように思う。

2023-04-27

はてな治安が悪くなった

比較対象10年以上前なのでそりゃ治安雰囲気も変わるでしょうよという話ではあるんだけど、久々に増田見たり投稿してみたりすると大分雰囲気が悪くなったなと感じる。

変な5ちゃんねる由来の煽りコメントネガコメバンバン飛んでいるし、使い方もなんだか掲示板みたいになっている気がする。他人への軽い憎しみが簡単に表明できるツールになってしまった感、って言えば良いのかな。

10年前を思い返せば、もうちょっとだけ頭の良い雰囲気もあったし、技術純粋に信じる感じの雰囲気もあった。リベラル価値観…というより今になって思えばシリコンバレーテックカンパニー的な価値観も緩く共有していた気がする。

まぁこのあたり、増田に限らず当時のはてな全体を覆っていた雰囲気でもあったと思うのだけれども。

思い返してみれば、あの頃「ハチロク世代」「キューイチ世代」なんて言ってテック情報発信をしていたイケてる頭の良い若者たちは、30代になってどこにいってしまったんだろう?

けまいとかけまらしいとか、謎の用語流行っていたのはなんだったんだっけ?

新しく流行りそうなWebサービスが毎月のようにホッテントリに入っていて、流行りを真っ先に知ることができたのはいつまでの話だったんだっけ?

増田に投下されたIT業界の裏話を、ブクマトラバで色々な角度から意見表明していたのっていつぐらいまでの話だったっけ?

失われたものを求め続けてもどうしようもないんだけど、最近治安の悪さを見るに、もうあのコミュニティ存在しないことを自覚させられて切ない気持ちになる。

インターネットではじめて外向けに文章を書き始めたのがはてなダイアリーだったけれど、15年以上経ってあの頃の残滓すらも残っていないのではないかという気がするばかりで悲しくなってしまうね。

そんなこんなで今現在自分の状況で言えば、潮時と思うにも遅すぎるくらいかなと思いつつ、はてなアカウントを消す準備をしていて、データエクスポートも全部済んであとは「削除」のボタンを押すだけなんだけど、どうしても今一歩踏み切れず、こうして増田に書いてお茶を濁している次第。どうしたもんかねぇ。

2023-04-23

中国半導体最先端に追いつくか、TSMC覇権は続くのか

追いつく?

何を間抜けた事を。

中国人は箸を器用に使い、沿岸部教育熱が特に高く、最も難しい言語を使い、激しい競争社会淘汰圧が凄い国ですよ?

既に半導体というくくりで物事判断する事自体、もう、不適切

既に中国工業力は世界で圧倒的No1、最も価値のある論文としての発表数も

引用数もNo1。

で、半導体は少し前の世代レベルでなら既に製造製品化。

肝になる半導体露光装置では、ASML社(カールツァイス光学系とフィリップス制御系)には劣るものの、中国の凄まじい開発力、競争力、技術力と買収等で追いつくのではなく、ぶっちぎりで追い抜き、追い越して過ぎ去っていくのだろう。

単に電気回路彫刻する事に留まらないと思う。

今までの半導体の扱い方とは相転移したレベルでの違いを出して活用していくだろう。

例えば、時間制御

その残滓西側が惨めに啜って取り繕うだけだろう。無理。

うん、じゃあ何でいまだに中国は油圧機器外国から輸入しているの?そんな枯れた技術ですら中国独自に作れないんですよ。

さら半導体にしても、そこまで優れているならなんで外国メーカーチップシルク印刷を消して販売するのさ。自国チップを使えばいいじゃない。オランダASML技術を追い抜く?笑わせるんじゃないよ。中国が追い抜けるなら、とうの昔にほかの国が追い越している。

それに、じゃあ紫光集団はなんで破綻したの?そんなに優れているなら破綻するわけないだろ。レベルが低く、独自開発が何もできないか破綻したんだよ。

追いつくよ。何故、追いつかないと思う?

日本だって明治維新第2次世界大戦時までに自国航空機が作れる様になったし、どん底戦後からここまで来た。

日本人や韓国人に出来る事が何故、中国人に出来ないと?

同じ人間で、人、物、金があり、非合法手段もいとわない国家もある。

追いつくよ。あとは時間問題だ。

追いつくわけないだろ。

あなたは昔中国で起きた呆れた事件を知らないのか?

ある人が中国初の独自チップを作ったと大々的に発表したことがあったが、そこに出てきたチップは「モトローラ」の刻印を消したコピー品だったんだよ。今でも中国製のチップは、チップシルク印刷された企業名を消して好き勝手やっている。もし、独自チップが作れるならこんなことする必要ないだろ。今でもこのレベルなんだよ。

それに中国ITを担うとされた紫光集団破綻し、TSMCから人を引き抜いてスゲーと言われた会社も結局は政府から金を引き抜きただけの詐欺集団だったし。

さらに、半導体原材料から製造装置、加工技術までが必要で一カ国だけではもう無理。TSMCだってオランダの露光装置がなければ、日本製造機器がなければ、アメリカ特許をしようしなければ何もできない。そこまで理解しているのかね。

2023-03-24

男にとって恋愛は軟弱で不真面目なもの、という価値観

かつて、男にとって恋愛は軟弱で不真面目なもの、という価値観があった。

臭い価値観だが、現在40代の俺が子供だった頃には、まだこの価値観は生きていたように思う。

現在恋愛弱者とされる男性が苦しんでいる元凶の一つは、この価値観残滓だと思うのだ。


かつて、男にとって努力の本流は勉強であった。

努力して勉強していい学校、いい会社に入るのが男としての本流だった時代があり、

恋愛うつつを抜かすのは軟派でだらしがないものとされた。

その時代は、恋愛をしなくてもある年齢になれば自動的お見合いが設定されて自動的結婚ができるような時代だった。


それがあるときから急に、学生時代恋愛するのは当然のことでできない奴は非モテだとか、

結婚ができないのはモテに対する努力が足りないからだとか言われるようになってきた。

その結果、一部の男は取り残された。

今でも男の努力の本流が勉強であるのは変わっていないと思うが、

恋愛の優先度がだいぶ上がって来た感じだ。


時代女性がどうだったかというと、俺は男なので想像で書くしかないのだが、

女にとっての努力の本流は恋愛であり、勉強は役に立たないもの、という価値観があったのではないかと思う。

これは女性社会進出が進まないことなどにもつながる話だが、

同時に男の婚活市場での不利さにもつながる話である

女性子供の頃からファッションコミュニケーションなど恋愛に関わる能力をコツコツと磨いてきている。

一方男性はそういう価値観を持たなかったので、人によっては小学生レベル恋愛能力しか持たないまま、同じ戦場に立たされるのだ。


かつて、男にとって恋愛は軟弱で不真面目なものだった。

その時代子供時代を過ごしてきた男は、今でもその価値観に引きずられている部分があると思う。

価値観を変えられないなら、いっそ軟弱な恋愛うつつを抜かさず生涯独身を貫くのもいいんじゃないかと思う。

2023-03-16

まあこれでやっと"お稚児さん文化"が現行からなくなるのだと思えばそれはそれもそれで

少女売春ツアーは当該の人たちがリタイアしたせいで継承されてないし、昭和残滓がやっと消えていく(30年以上かかった…)

2023-03-15

anond:20230315021458

論理ってのは直感という広大な大地から絞り出された残滓しかいからね

現実に生じる事象はそのほとんどが連続的なもの直感であって、圧倒的な情報量を持っているのに

脳はそれを因果関係という細切れの離散的な情報に落とし込まないと理解できない

論理直感のサブセットであって、言語化できない連続的な非論理にこそ離散的な論理本質が眠っているわけだ

直感が不在の論理が往々にして役に立たないのはそのため

2023-03-03

コオロギ騒動

コオロギ騒動で出てくる話題は概ね

おから捨てすぎ

牛乳もったいない

の二つ

ググればすぐに出てきて、既存資源を、と聖人面出来る


でもな

おからは面倒なんだよ

豆腐として加工した残滓おからだが

すぐにダメになる

出荷する食品としてやるなら出たらすぐに加工する勢いでやらないとダメなんだ

でっかい豆腐工場が、副業的にやるなら分かるが

それだって限度がある

70万tのおからを捨てなければ解決じゃね?

なんてな小学生世界ではないんだ


牛乳はな

加工用と飲用とあって単価が違うんだ

ぶっちゃけ国産牛乳は、加工品の世界では勝負にならない

国が補填して維持してるレベルの話なの

そういう補助制度は「すでにある」のよ

牛乳に金出せとかいう奴は、一回ちゃんと調べてみろ

ちな、おからリサイクル事業補助金とか出てるから

頭お花畑の奴が

ちーずつくればいいじゃーん

とか言うけどな

無理なんだよ

そもそもチーズ需要だってあるだろ

押し述べてガキの理屈が並んでてな

おから関連商品どんだけ世に出てると思うんだ」とか

牛乳が捨てられるのは飲まなくなったからだろ」とか

そういう単純な事に目も触れずに

コオロギ叩きたいかウエメセ批判する



別にコオロギ叩くなとは思わん

国の乳牛政策にも思う所はある

けどな、論拠が小学生並の奴らは、一旦考えてから喋れよ

2023-01-29

鈴木邦男と朝まで生TVネット団塊叩き、三島切腹関係

鈴木邦男が亡くなってしまった。ご冥福をお祈りする。

鈴木陣営外の人にも話が通じる右翼として有名だったが、実は朝まで生テレビの成立に大きな関りがある。鈴木が居なければあの番組は無かったんである

また風桶式に鈴木が居ねばネット団塊叩きも無かったんであるちょっと説明しようと思う。

 

新興宗教2世六本木道場

鈴木の親は民族主義新興宗教の「生長の家」の熱心な信者だった。その為大学時代六本木にあった生長の家道場の寮に住み込みんで大学に通うと共に国粋宗教活動学生運動に身を投じ、全共闘左翼学生と殴りあいをしていた。最近話題宗教二世だったのだな。

この道場乃木坂の緑の中にあった。https://goo.gl/maps/tv9eakNek34ZLQXU6

今では生長の家の3代目がエコロジー志向になったので建物も塀も取り払われて開放的な森として一般にも開放されているが、一昔前は周囲の階段が「おばけ階段」と呼ばれるほど鬱蒼とした場所だった。

日本会議の中核メンバーも多くここに入寮しており実はこの寮は戦後右翼運動胎盤みたいな場所なんである安倍政権日本会議が急接近した事で政治にも影響を与えた。米議会安倍政権日本会議関係問題視していたのでこの寮の輩出者も分析把握されているかも知れない。

この敷地内には日本教文社という出版社もあってこれは生長の家教祖谷口雅春の著書を出版して思想教義を広める為に設立された出版社だ。しかフロイトの『精神分析入門』や『夢判断』、ユングの選集などをいち早く出版するなど、実は学術分野でも存在感を示してきた社でもあった。

 

余談だが防衛庁(当時)の庁舎2000年まで六本木にあり(現ミッドタウン)、更に60年代まで門が開いていたので近所の人は庁舎内の売店で買い物をしていたそうである六本木赤坂物価より安い上に生長の家道場防衛庁庁舎は目と鼻の先だったので鈴木も利用して安いパンツ等の購入に重宝していた。

ところがある日、左翼学生による防衛庁突入事件があり、それ以来門は閉められ部外者売店使用することは出来なくなった。

六本木交差点の先や青山まで行ってハイソ価格パンツを買うしかなくなってしまった為に怒り沸騰、全共闘と衝突した際には「お前らのせいでパンツが安く買えなくなっただろ!」と叫んで相手を殴っていたとの事である相手も何を言われているのか不明だったろう、と鈴木述懐していた。まー、面白おかしく話を盛ったんだろうけど。

 

盾の会と森田必勝

1970年三島由紀夫市谷駐屯地東部方面総監部占拠割腹自殺事件が起きて世間を揺るがしたが、三島介錯、つまり斬首をしたのが森田必勝。森田もまた割腹介錯された。この森田必勝は鈴木の後輩で、思想的に鈴木の影響を強く受けていたという。

この為に鈴木は強く動揺、やがて右翼として生きる事を決意する事になる。やがて勤めていたサンケイ新聞退職してしまう。(デモでの狼藉解雇されたとの話)

鈴木はこの事をずっと気にしていて十字架を背負っているかの如くだったが、2000年頃になると「森田氏」と敬称を付けて呼ぶようになった。十字架を下したのかもしれない。

 

余談だが、小泉政権時代男性女性判らんと評判になった井脇ノブ子という政治家が居たが、彼女学生時代右翼学生運動のマドンナで、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』の様に数万の男塾みたいな学生の先頭に立ち、当時新右翼学生運動プリンス立場だった森田との交際の噂もあったとの事である

1977年google:image:『おまえらがかわいいけんなぐるんや!』は井脇31歳の時の刊行だが表紙写真の井脇は暴力教師だかダチョウ倶楽部上島だか素人には見分けがつかない。

 

黒塗り街宣車軍歌最初に止める

鈴木らは「新右翼」であり、これは全共闘などが含まれ新左翼に対抗する為に生まれ政治権力癒着した旧右翼らと違う軸を志向した。そもそも対抗する相手新左翼自体が、日本共産党暴力路線放棄する事に反発して生まれもので、要するに暴力vs.暴力

最初から硬派なバンカラと軍国路線で、彼らが卒業して政治結社を結成するようになると国防色(カーキ)の街宣車を使うようになった。これが80年頃になると威圧感を与える黒塗り街宣車旭日旗日章旗軍歌を流すというスタイルが定着した。

鈴木代表を務める一水会も黒塗り街宣車軍歌を流して通行人威圧して居たが、やがて鈴木はこのスタイルは良くないと考え出す。こんなスタイルでは話を聞いてくれる人が居ない。

という事で今の機動隊バスのような爽やかなブルーに塗り直して大音量軍歌も怒鳴り声も止めた。これは今で言うとテニスサークルヤクザとか好青年暴走族みたいな強烈なミスマッチである。(考えれば機動隊バス国防色止めたのも同じ動機だ)

すると傍目には社会党などの街宣車に見えるから、すれ違う右翼街宣車に怒鳴られる事もあったそうである。「あー、てめえらふざけんじゃねえぞおいゴラ!」「あ、一水会さんでしたかどうもすいませんでした」って事が度々あったそうだ。

 

ただ、話を聞いて貰えないスタイル流行したのは大人の事情もある。威圧感があって相手が震えあがるというのは、例えば企業相手の抗議に行くとき相手が折れてやり易い訳だ。

更に活動費というのは支持者の寄付機関紙の購買費で稼ぐのだが、相手が折れた先に機関紙の購買も持ち掛ければ受諾されやすい。そこで心付けを渡してくる相手もいる。

するとシノギ手段としてヤクザが参入してくるようになる。民事介入暴力だ。ヤクザは元々旧右翼と不可分だったが、それが新右翼スタイル模倣して参入するわけ。威圧感を高める為に街宣車もカーキや灰色じゃなくて黒塗りの方がいいし、車格も小さいライトバン等より大型のワゴンバスの方がいい。こういうのを警察用語右翼標榜暴力団という。当時沢山いたヤクザが参入する事で「業界」のパイも大きくなった。

 

激突全共闘新右翼から朝生

鈴木はこういう威圧じゃなくて議論対話を好むスタイルだったので、敵のはずの新左翼側とも交流があり、新左翼出版社から自書を出版して居たりもした。それで「一般人の方も向いている面白右翼」という評判が高くなっていた。

そこで1985か86年に全共闘上がりの活動家と鈴木含む新右翼の大討論会というのを開催する事になった。司会はあの田原総一朗である

 

この当時は全共闘とか学生運動というのは完全に過去のものになっていて嫌悪さえされていた。流行っていた思想ポストモダンで、モダンの内容も踏まえずに言葉の戯れを繰り出すのが流行していた。これは凄惨内ゲバを繰り返して自滅したのに青臭い異議申し立てさえすればよいという立場で「議論」の場に居座っていた学生運動的なものに参加したくない、そうではないものが新しい価値ある態度なんだという、以前の政治的なものへの強い忌避、反感がベースにあった。あの田中康夫も事あるごとに全共闘残滓の異議申し立て的態度や代ゼミ講師的ノリをコキ下していた(湾岸戦争日本が参戦を求められた事に衝撃を受け転向)。

 

そんな時代背景では政治議論なんてものはカビが生えた扱いで部外者には面白い訳がない。

そう思われていたのに、いざ討論会をやってみたら部外者にもかなりウケがいい。やってる方も面白い。

それでこれはいけるぞと踏んだ田原総一朗テレ朝に持ち込んだ企画朝生だったんである

当時、エロ一本鎗だった深夜放送枠でフジTVが色々実験的な番組放送し始め、その深夜枠のいい加減さも相俟って好事家的視聴者層にウケていた。そこにCNN放送権をゲットして社会路線で行きたかったテレ朝が乗ったのだろう。

 

こういう経緯だから最初の頃の朝生体制派vs.反体制派orリベラルという構図が鮮明だ。田原最近朝生は最早保守左翼だという時代ではないというのが朝生を始めた動機だ」みたいな事あちこちで言ってるんだが、この経緯を見ればこれが嘘って事は判るだろう。ボケちゃってるんじゃないの?討論なんてウケない時代に「激突全共闘新右翼討論会成功で行けると踏んだのが朝生なのだから

そしてこの討論会鈴木の左右を超えた交流議論好きの人格が無ければあり得ず、田原も来なかった筈なのだから鈴木存在朝生を産んだと言って差し支えないんである

 

元気になった全共闘上がりへの反発

こういう風に鈴木活動と波及した社会現象は停滞して煙たがられていた政治議論活性化した。すると全共闘上がりの人士らは元気になって「異議申し立て必要だ」「もう一度騒いでもいいだろ」と言うようになった。これらを受けて刊行されたのが1994年の『全共闘白書である

この動きに対し、同世代松原隆一郎文藝春秋社の雑誌諸君!』で批判を加える。更にこれを受けて諸君!誌では「うるさいばかりで無責任 上と下からぶっ叩け全共闘世代」という特集を組んで、その名の通りに上の世代と若手の執筆者全共闘叩きをする記事を寄せた。

まりはこれがネットで長年繰り返された団塊批判の始まりなのだ。この全共闘的振舞いへの批判から団塊Jr.世代増田もそう)の日本支配するオヤジ世代へのルサンチマンと甘えが被さり、「団塊世代」全体を叩くという風にスライドしてきたのである。そこでは例えばいい年になっても漫画を読んでるというスタイル確立したのが団塊だ(劇画市場の成立)とか子供部屋が個室とか結婚は好きな相手とすれば良いしなくても良いという常識とか若者向け流行歌の市場とか個人プライバシーとか時給制アルバイトとかが団塊世代わがままをしたせいで出来たって事にも向き合わないで済んだ。

 

些か「風が吹けば桶屋が儲かる」的だが、鈴木活動が無かったら全共闘上がりが活性化して『全共闘白書』が刊行されることも、それに対して下の世代が反発する事も無かったのである。そしてそれがネット民の甘えを吸収して団塊叩きに変化する事になったのだ。

 

鈴木赤報隊

最後現在統一教会との関係で取り沙汰される朝日新聞襲撃殺人事件赤報隊に関して。

1990年代新右翼を名乗る男の脅迫柳美里サイン会が中止されるという事件が起きた。鈴木SPA!誌に連載を持っていてそれを批判したところその男が抗議してきた。その中で男が赤報隊の名を語った為、鈴木は「赤報隊とは面識がある、名前を騙ったお前を赤報隊は必ず殺すだろう」と伝え、懺悔言葉を引き出す事に成功し、それを連載記事に書いた。

すると、直ぐに警察が何らかの容疑で令状を取り事務所を捜索して書類の類を皆押収してしまったのである赤報隊情報を得る為の別件事件だ。これに鈴木は怒って赤報隊情報は二度と官憲提供しないと書いてそれきりになってしまった。

結局赤報隊鈴木の面識が脅迫犯へのブラフだったのか真実だったのかは不明なんである

 

ヤクザ人権デモ

ヤクザの根絶やしを目的とする暴対法施行される事になった時、任侠右翼とも付き合いがある野村秋介鈴木ヤクザ人権を守れデモに参加しようと強く誘われたが、鈴木は「イヤですよヤクザなんて」と気乗りがしなかったが、野村親分肌なので断れない。仕方なしに参加したら呉智英らに「アウトロー人権とは笑止」などと言われてしまった。

2023-01-24

anond:20230123211809

ガールブラボーだった頃の東京80年代

夜の七時だった頃の東京90年代

どっちも知らんけど、俺も00年あたりに東京出てきて、

それらの残滓というか、残り香みたいなものは味わった気がする。

今感じないのが東京が変容したのか、俺が老いて鈍くなったのかは分からない。

でも、常に熱に浮かされているような都市ではなくなった気がする。

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