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はてなキーワード: 掲示板とは

2016-05-08

GW最終日

2016年5月8日(日) 今日は奥さんと子供は、

街中の美容室に行くってことで

お父さんの私、一人自由時間ができた。

子供がいて、奥さんパートの、安月給世帯のおとうさん。

1日まるまる自由がもらえるって、意外とない。

つうことで、今日の一日を楽しむことにした。

昨晩、寝る前に下ごしらえ。

出会い系掲示板ダメもとで仕掛けておく。

以下、アフィ張っておく。

どうせ、無理だろうが、もし、ここで稼げたら、

それを出会い系資金に回して検証を重ねてみたい。

出会い応援コミュニティ ワクワクメール

クワク、YYC,ハッピーメール、PCMAXと使ってみたが、

一番勝率がよかったのは、ワクワクメールだった。

これは事実。ただ、残念な方も多い。

出会いならハッピーメール

勝率は悪い。でも、今までで一番かわいくって、性格もよくて、

セックス愛称バッチリ満足な方と会えたのがココ。

印象は悪くない。

PCMAX�b���S���т̘V�ܗD�Ǐo��}�b�`���O�T�C�g

参加人数が少ないのか、いまいち反応が悪い。

でも、捕まえられないことはない。

それより、女子エッチプライベート情報が充実しているので、

それを読むだけでも楽しい

でも、それだけで、ポイントを失ってしまい、

結局出会う段になって、うっかりメールのPポイントが足りなくなる。

YYC - 日本最大級の出会い応援サイト

投資をそんなにしていないので、あまりからないが、

上記、3サイトと比べて、なんか違う。

あきらかに桜っぽいのが多い気がする。

それがうざい。

でも、家族持ちの安月給の私だから、割り切りなんて

イチゴとかそんな、たいそうなお金を払うことはできない。

でも、最近エッチもご無沙汰で、悶々としていたのも事実だし、

運よく、「ホテル代だけでいいよ~」

っていう優しい人が現れたら、いいなぁ~

なんて、ことを思いながら寝る。

翌朝、一通、ワクワクメール奇跡的にメールが。

以前、そんな条件でもOKと言ってくれた人からメールが。

でも、以前は、タイミングが合わず、断念したのだけど、

今回も向こうからお誘いが。

(゜-゜)

なんか怪しいなぁ・・・

かなり悩んだが、お受けすることに。

で、会ったが。

結論から言うと、

残念だった。

身元ばれとかヤバい感じではなかったが、、、

とにかく喋る喋る、おばさん。

しかも喋ることが、政治問題だったり、核問題だったり、教育問題だったり。

まったく興味がなかったので、なんか萎えた。

正直、途中で、寝そうになってた、

そんなんだから、いざ、エッチってなっても、

あれダメとか、こうしてとか指示出しくらって、なんかその気になれなかった。

うん、相性が悪かったし、反応悪かった。

そんなんだから、さっさと出して、終わりにしてしまった。

(もちろんゴムは付けました。)

つくづく、エッチってメンタル行為だって改めて思う。

で、早々に、出て、帰る。、

におい消しにまちの小汚い中華屋さんで定食を食べ、

銭湯に行ってひとっぷろ浴びて、

帰ってきた。

そんなこんな、日記書いていたら、

娘と奥さんが帰ってきた。

いま、リビングで、わらわらやってる。

今日は手巻きずしだそうです。

おなかいっぱいだけど、また食べてねよう。

なんかげんなりなエッチだったけど、

お財布的には市場価格の半値くらいで、

エッチができたので、まあ良かったんだろう。

本当は、奥さんとのエッチ愛称や奥さんが

もう少しエッチ好きであればいいのだけど。。。

それに、住宅事情的にもなかなかできないのが、正直なとこ。

貧困層は欲求の我慢を虐げられることがほんと多い。

つくづくグチが出てしまう。

エッチに限らず、いろんなことに対して、最近

「頑張って働いても、報われないんだ。」

そんな風に思うことが多くなってきた。

はぁ。

エッチできないつらさも、もう少し世間理解があってもいいと思う。

から、私みたいなおっさんのためにもパイプカット手術が

保険がきいて、少し格安で妻の同意がなくてもできたらなぁ

そしたら、もっと安全エッチが楽しめるのに。。。

せめて、幸せエッチだけでもさせてほしい。

なんか、そうおもう。

なんてことを考えながら、今日はこの辺にしようと思う。

・・・・って、思いつくまま、好き勝手に描いた。

読みづらいだろうな。それと、、

きっと、かなり叩かれるんだろうなあ。。。

怖いけど。

登録しよう。

ぽちっとな

俺の人生、80点くらいかなあ

スペック

両親とも頭がいい。

母はアメリカの優秀な大学出てる、経営者。ただしヒス持ち。年収3k万くらい。

医者医者の中でも頭がよく金も医者の中で勝ち組、ただしアスペ年収5k万くらい

俺、1980年代中ごろ生まれチビデブハゲADHD医者IQ高い。

  

<幼少期 30点>

学校でも、家でも基地外すぎていじめにあう。

休み時間は誰とも遊べないで校内フラフラ歩いて、毎日誰かしらとけんかになる。

ほぼ毎日先生に殴られるほど怒られる。

ピアノ先生特におかしヒス女で、叩き込まれる。

  

<中高 90点>

小学校高学年あたりで塾に行きだし、そこでコミュ力を上げる。

他人に嫌われるのわかっていたためいろいろ癖とか考え方や話し方を治す。

すると、マアマア人気者になれて、中学でもマアマア人気者だが、今でいうスクールカースト底辺とばっかりつるんでいた。

このころはまだかわいらしい顔をしていたため、女子バスケット部なんかの間では俺のブロマイド写真取引されていた。女子ロッカー掲示板イケメンに並んで俺の決め顔写真なんかが張られていたらしい。

クラスかわいい女の子からモコミチに似てるなんて言われたけど、今じゃ思い出もいいところ。よく考えたら女の子アプローチされてたかもしれないけど、勘違いかもしれないが気づかずスルーしてしまった。中学卒業後に、あまり絡んでいない女からメールとかあったりしたけど、何も考えずスルーしてた。

このころ底辺男子からビジュアル系ホラー小説なんかを教えてもらうが、はまり微妙。後にその底辺男子ビジュアル系バンドマンになる。

中二のころに中二病になり、いつか死ぬという恐怖からハゲだす。

高校は優秀なところへ行き、勝ち組への道を確信する。

  

大学 50点>

医者になることに失意を感じる。俺がやりたいのは死を克服する研究じゃないか?と思うけど、彼女いたことないとか、オナニーしたことないことへ劣等感が沸いてきた。

暗記が苦手なため大学勉強になんとかかんとかついていくレベル

享楽的スポーツゲームに取り組んで、スポーツゲーム結構自慢できるレベルな成績を残す特にゲームは食っていけるレベルになる。

しかし、デブハゲが進行。もともと奇形もありチビフツメンということを聞くが、たぶんブサメンなんだろうと思う。

人付き合いも段々周りのレベルが上がり、ついていけなくなる。もちろん、会話とかするのは問題ないけど、人と人がつながってコミュニティを作ってるのが厳しい。自分自己完結した世界じゃないと苦しいのを自覚する。ファッションなんかもまったく美的センスがなくわからず、とりあえず美容院、とりあえずユニクロジャストサイズレベル

エロゲーアニメゲームプログラミングにもハマり、大学フリー生活孤独につぶし続ける。

合コンに1回も誘われなかったことを考えると、やっぱ他人との付き合いは下手だったのかな。

  

医者 30点~70点>

医者としては、並みレベル医者やってる。フツーのことはフツーにできる。

体力もあるほうなので、特に仕事キツイってのはあんまりない。

しかし、当初の目標の死を克服するなんてのはどこ行ったのか。人生選択がどうだったのか気になる。

酒や風俗を覚えてだらしなく生きている。結局俺は、机の上のお勉強しか興味なかったのかもしれない。

そろそろ、人生やり直しがきかない(すでにかもしれないが)時期に来ている。

貯金も親からもらったのも含めれば2500万ほど。マンションも一部屋俺名義で持ってる(親からもらった)。

医者フリーターくらいにしても十分余生は生きていけるんじゃないか?と思ってる。

2016-05-07

職業:電話男がいればいいのに

昔「電話男」という小説を読んだ時にこんなことを思った。そして今も切実に思っている。

オチはすっかり忘れ、話も設定もうろ覚えから間違っている所があるかもしれない。「電話男」の特徴はこんな感じだった筈。

・「電話男」の元には番号さえ知っていれば好きな時にかけてもいいし、どんな話でも聞いてもらえる

・「電話男」という名前だが、男も女もいる。四六時中電話を取っているので部屋にこもりっきりで太ってる人が多いって設定だった様な

・「電話男」はアドバイスはしない。話をゆっくりと聞いてくれるだけの存在

・「電話男」の正体はかける側は分からない

どうしようもない不安や苛立ちに襲われた時にふと電話男がいたらなぁと思う。そういう時はとにかく誰かに不安吐露したいのだ。

友達家族などに愚痴れば心配をかけてしまったりそれか疎まれしまう。SNSも同様だ。かといって鍵付きの誰にも見てもらえないところで吐き出しても心は満たされない。あくまで誰かに聞いて欲しいのだ。掲示板だと罵詈雑言はまだいい、反応して貰えなかったりすると心のモヤモヤは収まらないどころか大きくなるばかりだ。カウンセラーのトコに直接相談しに行くのも敷居が高い。その点電話男は気軽だ。リアルの繋がりもないから何を話してもしがらみは出来ないし。しか電話男はボランティアでなく、確かそれが仕事からボランティアにかけるよりは気が楽だ。

しかしそんなものはないので今日もこうしてここに書き込み不安から逃避するのだった。

でもこの小説確か電話男の存在否定するようなブラックオチだった気がするんだよな…詳細をほとんど忘れてしまったけど…

2016-05-06

http://anond.hatelabo.jp/20160506191144

安倍総理自民党による税金を使った言論弾圧

もちろんtwitterFacebook関係ある。そこでおこなわれてるのだから

どうやってtwitter安倍言論弾圧したんだ? 具体例を挙げよ。

やたらに必死だな。やはり安倍総理自民党議員が書き込んでるのか。

お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな

これに対し、安売自民党

殺害予告! どこでそんなのがあったんだ。警察沙汰じゃないか。はてな運営に報告して厳正な対処をしなよ。」

と書いてきたが、殺害予告TWITTERFACEBOOKやその他の掲示板。個々の「はてな」とは言ってないが。お前が一番焦ってるな。

俺が自民党に見えるらしいがw じゃあtwitterFacebookでいいよ、出してみろ。で、その運営にでも通報しろ

普通に殺害予告って犯罪から、もしそんなもの本当にあったのなら、看過するのは問題だぞ。本当にあったのならなw

やはり安倍総理自民党毎日殺害予告をしてるのではないだろうか。

毎日か!w 普通に名誉棄損なんだがなあ。お前がまず真っ先に。

2016-04-30

「まじめなオナニーパーティ参加者募集 投稿者まさよし (7月31日(日)12時15分31秒)

オーナーメッセージ共感して、この掲示板をずっとROMしておりました。

しかし一向に「まじめなオナニーパーティ」開催のメッセージがないため、

思い切って自分で「まじめなオナニーパーティ」を開催しようと企画しました。

会社帰りに、同僚とちょっと一杯するような感覚で、全裸で酒でもの飲みながら、

互いの裸体やオナニーを鑑賞しあいたいと考えております

私は、都内在住、47歳、既婚、事務管理職、163×60、仮性包茎紳士的です。

私はゲイではありません。男性を愛せませんし、男性とのSEXも今のところ

望んでおりません。しかし、同性にオナニーを見られたい、見たいという強い

願望を持っています

メンバー募集要項】

1.自分オナニーを見られたい、他人オナニー見たい方

2.ゲイでない方

3.40代スーツ族の方

4.セーフティ第一主義の方

5.紳士的な方

6.休日日中都内に来れる方(ビジネスホテル等を考えています

7.容姿が「並」以上の方

(いわゆる、乱交パーティではありません)

以上の趣旨にご賛同していただける方はメール願います

お盆休みは、「まじめなオナニーパーティ」で、発散しましょう!

気軽な掲示板

とても気軽に書き込める雰囲気じゃなかった

http://anond.hatelabo.jp/20160419122000

善意」を否定してないんじゃね?ていうか単語意味にとらわれ過ぎ。

自分否定されてるぐらいに読み取ってるように見える。

要は「善意」を起点にして行われる事や結果が問題だって話だろ。


例えば「善意による行動」ってこの場合

SNSあたりを活用してる人はアプリポチポチ入力する程度の行動ならやってさしあげるけど、

そういう場が無かったら知りえることも少ないから、せいぜい友人知人あたりと

ニュースで流れてる情報を話して終わるぐらいだろう。


仮に有用と思われる情報を知ったとしても、拡声器を持って町中大声で得た情報について叫びまわったり、

被災した地域で救援活動したりしないよね?たぶん募金すらしないはず。


だって自分自身に起きたことではないし、めんどくさいし、しんどいし、他人に恵むほどお金ないひとがほとんどだから

まあ、募金救援物資は、まっとうな使いかたや届け方をしてくれるところがどれかもすぐに分からないだろうから、あとでもいいけど。


仮に身内に起きたことで他人事じゃないとしても、まずはSNS情報拡散なんてしてる場合じゃない。情報広告塔じゃないんだから

災害発生時なんて電話すらまともにつながらないんだから、まずはマスメディアニュース災害掲示板で状況を確認する努力をするべきだし、

自治体や国になんとかしてくれって訴えるのが普通だろう。何のためにくそ高い税金受信料を納めてんだっつー話。

http://anond.hatelabo.jp/20160430024711

個人のサイトの誰も使っていなくてスパムでうめつくされている掲示板みたいな感じがする。

2016-04-28

http://anond.hatelabo.jp/20160428105940

全っ然当たり前じゃなかった。

そういう奴の所業を吊し上げるウォッチサイトなんてのは(SNSが発達してない分)昔の方が多かったし、石投げに行くのが好きなやつらが集まって次の獲物を紹介し合う掲示板だっていっぱいあった。

2016-04-27

アニメキャラ白人に見える問題根深問題

http://anond.hatelabo.jp/20160425174947


こないだこの増田見て、未だに言われるんだなぁと思った。

向こうの掲示板とかでも定番ネタだったりするしいい加減何とかならんもんかね。

人種差別と密接に結びついてて性質がわるい。

2016-04-26

anond:20160426124418 続き

プレビューまでは全文見えるんだけどな。すまんやで。しかもまだ続く anond:20160426150324

anond:20160426124418 の続き

おそらく、上記のサービスを使っているシステムのうち、この問題のせいで悪用可能なものは多数あることと思います特にデスクトップアプリでは、コンパイルされたアプリバイナリから秘密情報がそのまま取り出せることは、サービス側で何も危険なことを要求していなくてもよくありますGoogleOAuth の使い方を多数提供しているうちで、client_secret と redirect_uri を両方受け取るエンドポイントのことが書いてあるのはたったひとつだけだというのは重要な点です。少なくとも Google場合、redirect_uri があっても、このエンドポイントウェブブラウザベースアプリには推奨していません。しかし、だからといって実際に独自ブラウザでそれを使う人や、このフロー標準的ブラウザ用のエンドポイントコピーする人が一切いなくなるはずがありません。それに加え、Google例外なのであって、世の中にはセキュアな OAuth フローを受け入れず client_secret (や同等品) を常に渡すよう要求する愚かなサービスが今も満ちあふれており、そのフローウェブブラウザを通るときでさえも要求しているのです。さらに悪いことに、こうしたサービスの多くはユーザウェブブラウザを通して「しか」利用できないのですが、これは後ほど詳述します。

前掲のセキュリティ文書は、アプリ認証情報 (client_id と client_secret) を盗んだ人ができる悪行にいくつか言及しています。以下に、この攻撃と組み合わせることで (これまで筆者の知る限り公表されていない) 危険行為を実行可能にする問題をいくつか取り上げますさらに皆様の独創性にかかれば、「秘密」のはずのものを盗んだ人が悪用できる方法は他にも発見できるはずです。

セキュアでないトークン

トークンベース認証は多くの開発者にとって新しい概念です。そのため誤解も多く、EVS のようなもの設計する開発者の中にも、ただ何かの設計ガイドライン (たとえば OAuth) に従って API の動作を決めれば、あるいは他のプラットフォームのしていることをコピーすれば、自分プラットフォーム自動的にセキュアになるはずだと考える人が少なくありません。しかし何かをセキュアにするには、その要素ひとつひとつを余さずセキュアにする必要があり、それらの組み合わせすべてをセキュアにする必要があり、全体の枠組みもセキュアにする必要があります。思い出してください、全体のセキュリティ強度はその弱点の強度に等しいのですから、何らかの大まかなフレームワークを固守することだけに頼りきって、その通りに使う限り何をやってもセキュアだ、などと安心するわけにはいきません。OAuth ベースフレームワークそれ自体は、その内部要素のセキュリティを確保することに関しては殆ど何もしてくれません (ある種の要素で、あからさまにセキュリティを害するものだけは別)。

トークンベースシステムで少しでもセキュリティらしさを出すには、最低でもトークン生成に暗号学的にセキュアな擬似乱数生成器 (CSPRNG) を使う必要がありますが、この話題はあまりよく理解されていません。さらに悪いことに、一般的スクリプト言語の適切な CSPRNG 用 API は非常に少なく、しかしそうしたスクリプト言語が、人気ある最新サービスの多くを設計する際の基礎となっていることが多いのです。

もし生成されるトークン予測可能であれば、攻撃者はトークンを推測するだけで別のユーザになりきって悪意ある行為をすることができてしまます。筆者は、fortune 500 クラス大企業による OAuth ベースサービス一種の単調増加 ID (おそらくデータベースフィールド?) をそのままトークンに使っているのを見たことがあります。他にも、生成されるトークンがすべて単調関数の出力のようなサービスもありました。よく調べてみると、それは現在時刻に基づく非常に単純なアルゴリズムでした。こうしたシステムでは、まず自分としてログインし、現在トークン ID を見て、その後の ID を予測すれば、続く任意ユーザになりかわってトークン交換その他の操作にそれを使うことができるでしょう。他のテクニックと組み合わせれば、もっと標的を絞った攻撃も可能です。

このクラス攻撃は前述のセキュリティ文書で「4.5.3. オンライン推測による新規トークン取得の脅威」や「4.6.3. アクセストークン推測の脅威」に分類されています。この問題には解決策があるとはいえ、現時点でこの間違いを犯しているサービスの膨大さと、この間違いの犯しやすさを考えると、任意OAuth ベースサービスが外部レビューセキュリティを証明してもらえる可能性はあまり高くありません。

本欄の主眼ではありませんが、乱数に対する攻撃の中には、セキュリティを固めた CSPRNG を使っていないと OAuth ベースサーバを完全に破壊してしまえるものもあります。こうした問題は他のシステムでも非常に困ったものではありますが、動作のすべてが乱数のやりとりの上に成り立っている普通OAuth 実装では、より一層この問題が際立ちます。こうしたトークンは EVS のサーバ側で生成され、「普通実装における」OAuth がよくやる使い方ではサーバ信頼性を奪い、関連するトークンすべての予測可能性を高めていきます。最新の攻撃手法を防げるセキュリティ強化 CSPRNG が用意できないのであれば、もっとハードルの低い別のプロトコルに乗り換えたほうが良いでしょう。

一方、一部の OAuth ベース実装乱数必要性クライアント側に移すような構造になっていることも注目しましょう。色んな意味で、これは問題を別の場所に移しただけではありますが、サーバ側のアタックサーフィスを減らすのは事実です。これによって、少なくとも情報強者利用者は、信頼できるサービスをセキュアに使うことが可能になります。ただし情報弱者脆弱なまま放置ですが。今回の例に当てはめてみると、この種のセットアップでは AFCP の開発者が頑張って EVS をセキュアに使えるようにすることと、EVS 自体が陥落する危険回避することは可能ですが、ABC や XYZ が EVS をセキュアに利用するかどうかは別問題です。

クロスサイトリクエストフォージェリ (CSRF)

本論に入る前に指摘しておきたいのですが、CSRF 攻撃はその名前に反して、外部サイトからスタートする必要はありません。CSRF 攻撃というのは、自サイトへのリンクユーザが貼れる、掲示板メッセージングソフトのようなサイト自体からでもスタート可能なのです。

色々な手法CSRF に立ち向かうべく設計された数々のテクニックフレームワークがあります。これらのシステムの多くは、OAuth ベースのもの統合すると使いものにならなくなったり、サイト攻撃さらしかねない行為を促すことがあります

CSRF を防止するひとつの仕組みとして、ブラウザから送られる referer (原文ママ) が外部サイトを指していないことを確認するというものがあります。多くの OAuth 実装ユーザ特定の外部サイトから連れてくるよう要求しまから、この防御策は執行できません。OAuth サーバリダイレクトする膨大なサードパーティドメイン、また関係する URL やドメインの完全なリストは明文化されていないうえに折々で変更があるため、EVS のドメインとページ全体をホワイトリストにするのは不可能です。

また、EVS の提供者が寝返って AFCP を攻撃しようとする可能性がないかどうかも検討する必要がありますOAuth の背後にある原則ひとつOAuth ベースサービス側が利用者を信用しないことです、しかし同時に、利用者側には CSRF 回避策を見なかったことにしてサービス側を完全に信用することを要求しています理想認証システムというものがあるとすれば、一方通行ではなく相互レベルの不信を確立するでしょうに。

転送元と転送先のどちらかだけの、部分的ホワイトリストというのも難しいことがあります。使っている CSRF 対策フレームワークによりますが、機能オンオフ中間がなく、特定のページや転送元だけを無効にすることができないかもしれないので、その場合 EVS 利用者CSRF 対策フレームワークを一切使用できなくなります

OAuthCSRF 攻撃を防ぐ CSRF トークン指定するようにと、オプショナルな state パラメータ定義していますしかしながら、OAuth ベースサービス一般的state の長さや文字種を制限し、要求どおりそのままでさないことがあるようです。そこで、おかし互換性問題が起こるため、多くの OAuth ベースサービス利用者リダイレクトのエンドポイントにおける CSRF 防御をすべてオフにせざるをえない状況に追いこまれています。これは「10.14. コード・インジェクションと入力バリデーション」に分類されていますstate パラメータの別の懸念は、EVS 側で stateアクセスのある人はだれでも、リクエスト改竄して、それ以外はまったく有効なままのパラメータを付けて AFCP にブラウザを送り返すことができるという点です。

OAuth ベース API の利用者は、自分アプリサービス登録する際にひとつか複数の URI をカッチリ決めておくよう求められるという制限も課せられています。これは redirect_uri に使えるホワイトリスト URI です。この仕組みにひそむ重大なユーザビリティ問題は後述するのでひとまず措くとして、この制限のせいで開発者は、state パラメータや他の潜在的危険の伴うアイディア姑息な工夫をこらし、泥沼に沈んでいくはめになっています。多くの OAuth ベースサーバは、ホワイトリスト URI をひとつしか許可していなかったり redirect_uri との完全一致のみ有効パラメータの追加を認めなかったりしています。このせいで開発者たちは CSRF 対策フレームワークの利用をやめたり、あらゆる危険ものstate パラメータに詰めこもうとし始めたり、浅薄システムを自前で作り出したりしています。その結果、redirect_uri と state の組み合わせによってはユーザ不適切なページに誘導する危険性が出てきます。これは「10.15. オープンリダイレクト」に分類されます

こうしたリダイレクトの問題は、パラメータをしっかり認証していないせいで、それ自体悪用可能なのですが、これを前述の「OAuth サービスへの偽装」問題と組み合わせるとユーザ大惨事をもたらしかねません。盗んだ client_id と client_secret を使えば、悪いやつらは AFCP とまったく同じ情報認証できるので、本物の AFCP にも見ぬけないようなリダイレクトを作ることができます。また、悪意あるユーザも、本来自分の持っていない AFCP 内の権限を取得するような state パラメータの利用方法改竄方法を見つけることができるかもしれません。その際には、おそらく盗んだ認証情報も使うことでしょう。概して、「普通実装における」OAuth の低品質設計のせいで、また特定の分野に関する教育レベルが低い外部開発者の直面する問題のせいで、OAuth ベース利用者に対する攻撃はしばしば、本来あるべき状態よりもずっと容易になっています

ここで読む意義のあるものとして、さらに「3.5. リダイレクト URI」「3.6. state パラメータ」「4.4.1.8. redirect-uri に対する CSRF 攻撃の脅威」があります

章のまとめ

セキュリティに関して言えば、「普通実装における」OAuth仕事ぶりはとてもひどいです。OAuth が目指していると思われるセキュリティ目標の多くは、達成されていません。さらに、OAuth ベースサービスの中には、種々の攻撃に対して無防備でいることを利用者公然要求するものがありますサービスをセキュアに使える場合も、そのことが知られているとは限らず (サービス側の、トークン生成手法といった重要セキュリティ詳細が明文化されていないうえにクローズドソースなため)、OAuth は今なお多くの低品質プログラミング習慣を招いていますOAuth は外部の開発者を守る点でほとんど何もしませんが、そうした開発者が使っている各種フレームワークの方はといえば、こちらも真のセキュリティ提供していなかったり、厳しい自制と注意がなければセキュアに使えなかったりする代物です。

この記事についていえば、個人的蔓延していると思った問題の一部を取り上げたものに過ぎません。この中には、極度に低質な、一切 OAuth の規格で義務付けられていない慣習を、他所OAuth に使っているのを見たまま開発者コピーした結果というものもあります

OAuth ベースサービス開発者もその利用者側の開発者も、OAuth ベースプラットフォーム実装したり利用したりするためには、ここでリンクした文書をすべて読んで理解する必要があります。挙げられている 50 クラス攻撃も、各クラスの深刻度も完全に把握する必要がありますし、そのうえで「実装仕様書セキュリティガイドラインには漏れがないとは限らない」ことにも留意すべきです。この記事は公式文書にない問題をいくつか取り上げているとはいえ、OAuth セキュリティ問題の表面をなでているに過ぎないことも覚えておくべきです。ここに混ざって、公式 OAuth 提案に加えられる変更点はどれもまったく新たなセキュリティ問題を引き起こすものですが、残念ながら変更はよくあることなのです。そこで各々が、乱数生成やセキュリティ調査技術といった OAuth 以外のセキュリティ関連分野も理解していなければ、OAuth でそれなりのレベルセキュリティを実現することはできません。

真のセキュリティをお探しの方には、よそを探すようお勧めします。最後の章で OAuth の代わりになる選択肢をいくつか取り上げます

ユーザビリティ関連

(略: ふつう実装では、サービス側がプラグを引き抜くようにして自由利用者出禁にできる。ビジネス的にもまずいし、悪意あるユーザが API 利用者を騙って出禁になるとアプリへの DoS になる。)

(略: サービスからは API 利用者という大きすぎる単位しか見えないので、たとえばビデオカメラアプリ単位で利用帯域などを制限せざるを得ないが、そうするとそのビデオカメラは、一部ヘビーユーザのせいで他のユーザが締め出される事態になる。OAuth 以外のサービスならふつうユーザ単位対策としてユーザ開発者アカウントを取得してもらうのも面倒すぎる。ていうか手動プロセスを挟んでたり。)

(略: ふつう実装SaaS モデルしか見ていないので、URI を持たない AFCP のような社内ソフトや、ビデオカメラのようなデスクトップアプリには使えない。アプリcURL 的なもので API を叩こうとしても、JavaScript必要だと言い張るサービスもある。グローバル企業が地域別にドメインを分けていたら URI が足りない。客ひとりひとりにサブドメインを与える製品だと URI が足りない。足りるとしても追加・更新メタ API で簡単にできない。ひとつの URI ですべてのリクエストをこなすのセキュリティ問題もあり、ロードバランス等の必要性も出るし、社内ソフトデスクトップアプリに余計なウェブサイトへの依存性を加えることになる。httpサーバlocalhostで立てるとかアホか。)

(略: オープンソースしづらい)

(略: トークンが定期的に期限切れになるので可用性が下がる。たとえばビデオカメラから複数の動画をアップロードしている途中で切れたらムキーってなる。再認証して途中からできるのもそれはそれで CSRF の温床。AFCP のような場合は期限切れがあってはならないので、パスワード等を預かる

様々なコミュニティツール存在するけど結局やってることって同じじゃないの?

扱う情報って文言写真動画通話アプリ連動くらいでしょ?

表示のさせ方が違うだけでやってること同じじゃん

なんでこんな色々なサービスで形を変えてやる必要があるわけ?

いやプラットフォームの違いがユーザーの好みとすり合ってるかどうかで違うっていうのは分かるよ?

でも多少の好みにさえ目をつぶれば全部同じツール代用すること可能じゃないの?

なんでさして扱う情報に大差がないのに特色ありますみたいなキャンペーンをこぞってするわけ?

ツイッターで貼った画像フェイスブックにも貼ったり、ツイプリを画像掲示板に貼ったり

無駄でしょこれ

何の意味あんの?これ

こんなん一つにまとめることは技術的に可能でしょ

というかWWWって垣根を作らないのが目的でしょ

なんで囲い込もう、囲い込もうとするわけ?壁を作ろうとするの?その構想になんの意味があるの?

答えは金だろ、やっすい野望だなオイ

なんかWebフリーだの無限だのカッコつけてるけど

結局やってることは現実世界ネットフィールド移して既得権益の争い続けてるだけじゃん

何もやってること変わらないのにカッコつけんなよ

ダサすぎるわ

誰が偉人だのなんだのもてはやされてても

これらのサービスを統括できるだけのプラットフォーム用意できないというだけで無能だろ

何度も言うけど万能包丁1つ作り出せないのにカッコつけんなよ

極端な話ブラウザだけで全部のサービス完結するんだけど

そんなことでビジネスにつなげようとするなよ

ユーザー2の次じゃねーか

色々選んで状況に合わせて使い分けないといけないこの手間、この手間の方が無駄で仕方ない

というわけで増田で全部完結できるようにして

OAuthのことを1ミリも知らない俺が

OAuth ディスの記事を酒の勢いで訳してみたゾ。前半はつまらないから、「章のまとめ」か、それ以降だけ読むといいゾ。なぜか後半が切れてた。こっちだけでいいゾ anond:20160426145507 anond:20160426150324

http://insanecoding.blogspot.com/2016/04/oauth-why-it-doesnt-work-and-how-to-zero-day-attack.html

OAuth がうまくいかない理由と、既存サービスゼロデイ攻撃方法

OAuth とは

認証 (authentication: 本人確認) と承認 (authorization: 権限付与) のシステムを設計し、API を規定し、複数の異なるシステムを統合するために用いられる提案をまとめたものです。

OAuth には色々な種類があり、version 1.1a や 2、その各部の上に他の規格を乗せたものなどが存在します。世の中に出回っている数々の実装によって、具体的な利用状況は大きく異なります。

おことわり

前にも OAuth について書いたことがあり、たくさんの反響をいただきました。前回の記事に対する批判の一部を避けるため、今回の記事について先に断っておきたいのですが、この記事は OAuth の使われる典型的な場面に焦点を当てており、論じられる点のほとんどは、何らかの方法OAuth を利用する大手サービスのほとんどすべてに当てはまるということです。

言いかえると、OAuth を用いているあらゆるプラットフォームが壊れているとは限りません。OAuth にはバリエーションが多いうえに、2.0 だけに限っても 76 ページに渡るパターンがありますので、OAuth に基づいた何かに適合していながらもセキュアであり、使っても問題ないものは存在しうると言えます。ですから、あなたお気に入りOAuth 実装や設計が、ここで論じられる問題の一部または全部を免れていることもありえます。確率は低いですが。

また、OAuth を使っているものの中には規格を誤用しているものがあるとか、OAuth はその使い方を強制しているわけではないとか言う人もいるかもしれません。どちらにせよ、ここでは特定の OAuth ベースの規格について述べるのではなく、現状で大手が OAuth をどう利用しているかについてを、それが規格に適っているかどうかに関わりなく論じるつもりです。こうすることで、多くの読者に影響を与えることになるでしょう。危険な方法OAuth を使っているサービス利用者であっても、また自ら OAuth ベースサービスを管理していて、他のみんなが作っているのを真似てプラットフォームを作ろうと思っている人だとしても関係があるのです。

記事の構成

この記事は長くなりますし、言ってみればほとんどの章はそれ自体でひとつの記事として十分なほどの話題を扱いますので、大まかな流れをご説明しておきましょう。

この記事は、現在 OAuth 業界でおこなわれていることを調査した結果のまとめです。OAuth を使う製品のすべてにこの記事のあらゆる点が当てはまるというのではなく、危険だったり無価値だったりするサービスの背後に見つかった慣例や根本原因を紹介する記事です。

この前書きのあとは、まず OAuthセキュリティ欠陥を分析することから始めるつもりです。こうした欠陥の中には、セキュリティコミュニティでよく知られていて、書籍などですでに分析されている一般原則が当てはまるものもあります。しかしこの記事では書籍化されていないケースも扱いますし、有名な欠陥についても、平均的な開発者および責任者に理解しやすく、対策の必要性がはっきりするように工夫するつもりです。

その後は、OAuth の主要素が一般的に言ってどのように実装されており、そうした普通の実装がどのようにサービスを使いものにならなくするのか、すなわちそのサービスで達成できることを極度に、不適切に、かつ意図に反して低下させてしまうのかを分析します。ごく一部のケースでは回避策の足がかりになるかもしれないテクニックについて論じますが、そういうのを実装する馬鹿らしさにも注目します。こうした記述の中では繰り返し何度も、OAuth を使う人たちがどれほど自分と自分のビジネスにとって損なことをしているのかが説明されます。

最後に、OAuth が適切に使われうる数少ない場面と、すでに利用されている OAuth の代替品を簡単に取り上げます。代替技術に関する調査の結果を提供するつもりですが、その中には Amazon のような大企業がセキュアで使いやすく信頼性の高い API を実現するために何をしているかの報告も含まれるでしょう。

責任ある情報公開

いま普通に使われているかたちにおける OAuth の欠陥の幾つかを悪用すれば、大手サービスに対して強力な攻撃を仕掛けることができます。OAuth に対する攻撃は何も新しいものではありません。IBM や Oracle を含め、懸念した IETF メンバーOAuth ベースサービスに対する攻撃を 50 クラスも記述した 71 ページもの文書を 3 年以上前に出したように、また筆者も前回の記事でこうした点のいくつかを議論したようにです。それにも関わらず、OAuth ベースシステムの主要なセキュリティ欠陥は非常に蔓延しています。

筆者は、いくつかの大手企業の役員や開発者に、そこの OAuth ベースシステムが抱えるセキュリティ欠陥を指摘したことがあります (そのうちのひとつは 4 年前のことです) が、全員、自社システムを修正するために一切何もしませんでした。まるで、OAuth の人気度からして、他の現実的な解決策をひとつも聞いたことがなく、それゆえに OAuth が最もセキュアな選択肢に違いないと決めてかかっているようです。どうも、OAuth のコア原則に対する攻撃のデモを文書化した情報も、聞いたことがないか、肩をすくめて無視するかしているようです。そこで、この情報をもっと広く拡散することによって、影響のある人たちの尻を蹴りとばしてあげたい、そしてサービスを設計あるいは管理している人たちにモーニングコールの役割を果たしてあげたいと願っています。

というわけで、OAuth ベースの何かを提供あるいは利用するご自分のサービスを調べて、こうした欠陥の一部あるいは全部が存在することに気づいたなら、どうぞ責任をもってこの情報を取り扱ってください。ご自分のサービスを適切にアップデートしたり、関係する問題に対応するようビジネスパートナーに適切な圧力をかけたりしてください。

ここで言及されている情報やリンクされている情報は今のところ既存のサービス悪用できるかもしれませんが、どうぞ責任ある行動をとり、他人のもの破壊するのではなく改善することを目指してください。この記事は、自社サービス不適切に実装している人たちへのモーニングコールのつもりで、その改善を促すために書いているのであり、悪用したがっているハッカーたちのハウツーもののつもりではないのです。

想定する利用形態

この記事では、ふたつのシナリオに注目して、その場面でどのように OAuth が組み合わされているのか、そしてなぜうまくいかないのかを検討します。記事を通して何度もこれらのシナリオに戻ってきますので、頭に入れておくことは大事です。

まず、Exciting Video Service (略して EVS) というサービスを思い描いてみましょう。ユーザが動画をアップロードしたり友人と共有したりできて、完全公開にしたりアクセス制限を設定したりできるようになっています。また EVS は動画のアップロードや削除、およびだれが視聴できるかの権限管理に OAuth ベースの API を提供しています。

ただ、例としてこの想像上のサービスに焦点をあてますが、論じられる問題はあらゆるサービスにも当てはまります。ファイルであろうと文書ストレージであろうと、カレンダー管理やオンライン会議、ディスカッショングループ、はたまたリソース管理であろうと OAuth ベース API を提供する他のいかなるものであろうとです。また、筆者は本当にどの特定の動画サービスのことも言っていないということを覚えておいてください。問題点の一部あるいは全部は、OAuth を使っている既存の動画サービスに当てはまるかもしれませんが、EVS がそのサービスのことを指すわけではありません。どれが当てはまるかは読者への練習問題ということにしてもいいですね。

ひとつめのシナリオとして、ビデオカメラの製造会社を想定しましょう。そのビデオカメラには、録画した内容を EVS にアップロードする機能のあるソフトウェアを付属させたいと思っています。つまり、ユーザビデオカメラを自分のコンピュータに接続して、その独自ソフトウェアを開き、ビデオカメラからアップロードしたい動画を選んでしばらくすると、それが EVS にアップロードされているというものです。

ふたつめのシナリオとしては、ある中小企業が職員用に EVS で 50 アカウントを購入し、全職員が動画をアップロードして同じ部門の職員と共有できるようにする、ということにしましょう。この会社は A Friendly Custom Platform (AFCP) というソフトウェアで職員と所属部門の管理をしており、この AFCP サービスを EVS に統合したいと考えています。望んでいるのは、管理者が AFCP を使ってだれかを営業部門に配置したら、その職員が自動的営業部門メンバー所有の動画すべてに対するアクセス権を取得するということです。営業部門からいなくなった人には逆のことが起こるようにもしてほしいと思うはずです。

問題点

セキュリティ関連
認証情報の盗難 / アクセス権の詐称

トークンベースの認証システム (OAuth のコア) が現在よく利用されている最大の理由のひとつには、「適切に実装されれば」サードパーティアプリサービスに各ユーザの認証情報 (パスワード等) を提供しなくて済むという点があります。サードパーティに個人ユーザの認証情報を渡すのは、以下の理由から望ましくありません:

上記の問題点は、OAuth だけでなくあらゆるトークンベースの認証システムでも回避できます。よく OAuth の強みとして挙げられていますが、独自というわけでは全然なくて、他にも同じ強みを実現しつつ OAuth の弱点のない選択肢はあるのです。

さて、確固とした土台に基づいてはいるものの、「普通の実装における」OAuth は、上記の問題を回避しようとして以下のような手順に沿ってシステムに情報を提供します:

  1. ユーザサードパーティアプリ/サービス (たとえば AFCP) を訪ねて、特定のサービスと統合したいことを知らせる。
  2. AFCP は、EVS でホスティングされた特別なログインページを出してユーザに EVS の認証情報を入力させる。
  3. EVS は、その指定したアクセスレベルユーザが本当にサードパーティ (AFCP) へ与えたいのか確認する。
  4. EVS は AFCP に一種のトークン (複数の場合もある) を提供し、各種 API コールに使えるようにする。

このトークンユーザの認証情報ではありませんから、そしてひとりのユーザひとつアプリの組み合わせだけに有効で、指定された権限しか持たず、あとから破棄されるようになっていますから、きちんと前述の問題点を回避しているように思えます。しかし実際には、ちゃんとした土台を核として持っているにも関わらず、OAuth の普通の実装で使われているこのフローは、上に挙げた問題すべてに対処しているとは言えません。

この設計はそもそも危険なスタート地点から始まっています。セキュアなプラットフォーム設計の第一原則は、危険な地点から始まったものは既にダメ、逆転不可能、ということです。手順 1 のせいで、EVS 自体ではなく EVS を利用するサービスから始まっているので、ユーザは最初の一歩からして中間者攻撃を受けたような状態にあります。これは、かかってきた電話に個人情報や口座番号などを教えるようなもので、自分の使っているサービスの者だと名乗っていますが、番号が本物かどうか分からなかったり非通知だったり、という場面のコンピュータ版だと言えます。最近はこういう詐欺がたくさんありますから具体例を挙げる必要はありませんね。要点は、接続を開始する相手が信用できなければ、その接続は一切信用できないということです。EVS 自体の側から手順を始めるのでない限り、上に挙げた目標をすべて実現する API 利用のためのセキュアな認証システムは設計不可能です。

(略: 手順 2 で、それっぽいページに誘導すれば認証情報を盗める)

(略: そうした詐欺を企業自体が後押ししているような風潮もある)

(略: スタンドアロンアプリなら、ログインを詐称する必要すらない)

この種の攻撃は前述のセキュリティ文書で「4.1.4. 脆弱性を突かれたブラウザ組み込みブラウザを使ったエンドユーザ認証情報のフィッシング脅威」として分類されています。提案されている解決策は?

クライアントアプリユーザに直接認証情報を求めることは避けるべきだ。加えて、エンドユーザフィッシングや良い習慣について教育を受けることもできる。良い習慣は、たとえば信用できるクライアントにしかアクセスしないことだ。OAuth は悪意あるアプリに対していかなる防御策も提供していないので、エンドユーザインストールするネイティブアプリすべての信頼性に自分で責任を負う。

さらに

クライアント開発者は、ユーザから直接に認証情報を集めるようなクライアントアプリを書くべきではなく、システムブラウザのような信用できるシステムコンポーネントにこの役目を移譲すべきだ。

基本的に言って、OAuthセキュリティガイドラインは、OAuth を利用する開発者ユーザを攻撃しようとすべきではないとか、悪いことをしてはならないと言っています。外部の開発者が悪いことをしないことに頼るというのは、正気のサービス設計者が依拠するセキュリティモデルではありません。

私の知る主要な OAuth ベースサービスはほぼすべて、ここに概説した手法で攻撃可能です。

OAuth こそセキュリティの新たな金字塔だとお考えの皆さん、目を覚ましてください! 「普通の実装における」OAuth は、始まる前から負けていますよ。OAuth が存在するよりずっと前に実装された数多くのシステムはセキュアで、この問題を効率的に回避しています。残念なことに、あまりに多くのサービスが、せっかくセキュアだったのにインセキュアな OAuth モデルに移行してきました。だれかが開発者管理者に「OAuthもっとセキュア」「先取り思考」「将来への投資」とか何とか素敵な (しかし具体性の皆無な) バズワードを並べたてたからでしょう。ほとんどの場合、こうした変更は本当に既存の問題に対応しているのか、あるいは以前のシステムより幾らかでも良くしてくれるのかどうかをレビューすることさえなく実装されています。

OAuth サービスに偽装

OAuth ベースサービス設計でよく見かける間違いは、ブラウザ用に、パラメータひとつとして client_secret (あるいは同様のもの) を受け取るエンドポイントを提供することです。OAuth の client_id と client_secret パラメータは、基本的に言ってサードパーティプラットフォーム固有の API ユーザ名とパスワードと等価ですから、EVS の API を利用する開発者だけにしか知られるべきではありません。パスワード同然のものなのですから、client_secret パラメータは「絶対に」ユーザブラウザを通して送信すべきではありません (ヒント: パラメータ名の中に secret という言葉が入っているよ)。アプリサービスユーザがその client_id と client_secret を見つけることができる場合、そのユーザはそのサービスのふりをすることができ、潜在的には何かイケナイことができてしまうということになります。さらに注意すべき点として、client_secret パラメータを別の名前にするサービスもありますから、ご自分の関係するサービスをよくチェックして、他のパラメータも秘密にする必要があるのかどうかを調べてください。残念ながら、重要な変数が自分の素性をいつも表に出しているとは限らないため、この問題は意外と多く存在しています。加えて、client_id だけ使う認証フローOAuth の上に乗せるサービスも出てくるでしょう。これには用心してください。特定の状況では、そういう client_id はまさしく client_secret 同然の働きをするのですから。

「普通の実装における」OAuth は、ウェブブラウザを使ってユーザを複数のウェブサイトに移動させるわけで、ひとつサイトから別のサイトに client_id と client_secret (あるいは同様のもの) を送ってもらう必要があります。そうやって、たとえば AFCP と EVS の間でこれらをやりとりするわけですから、ユーザブラウザの HTTP ログをモニタリングすれば、本当に見えてしまいます。これはアプリに組み込まれた独自ブラウザ各種でも、単に右クリックすれば何らかのネットワーク・ログ機能を持つ何らかの inspector にアクセスできてしまう場合などには可能です。

EVS と連携した AFCP にこの欠陥があると、AFCP に少しでもアクセス権限のある職員に本来の権限より多い権限を取得させてしまい、本来アクセスできないはずのところに許可が下りてしまう危険があります。別の例では、仮に FacebookGMail 用の OAuth エンドポイントを利用しているとして、client_id と client_secret の両方がブラウザを通して送信される場合、Facebookユーザは全員 GMail に対して Facebookのもののふりをすることができてしまうということです。

この問題は、OAuth エンドポイントユーザウェブブラウザから平文で client_secret を送ってくることを期待するときにはいつも存在します。あるいはそうする必要があると誤解した API 利用者が、埋め込むべきでないところに secret を埋め込むときもです。この脆弱性が存在している可能性が高いのは、エンドポイントが client_secret (または同等品) と redirect_uri の両方を期待する (あるいはオプションとしてでも受け付ける) 場合です。redirect_uri パラメータは、今回のケースで言うと EVS がユーザログインさせたあとでそのブラウザをどこに送るべきか指示するために使うよう設計されています。そうやって redirect_uri がエンドポイントへの転送に使われている場合、その処理はユーザブラウザで実行されることが期待されているわけです。主要な OAuth 文書はどちらも、client_secret と redirect_uri の両方をこうした用途に使うようなケースを指示したり求めたりはしていません。

ざっと検索してみたところ、残念なことに、潜在的に違反の可能性があるそういった OAuth ベース API がたくさん見つかります。GoogleOAuth の色々な利用方法を提案していますが、その中に、両方を一緒に使うことを広めるフローひとつあります:

client_secret: 開発者コンソールで取得したクライアントパスワード (Android, iOS, Chrome アプリとして登録した場合のオプション)

Citrix もこんな間違いをしています:

(略: 以下、実際に脆弱だと確認したわけではないが、secret と redirect を併記しているサイトが列挙されている。)

Google で 2 分検索しただけでこのリストができました。皆様がもうちょっと労力をかければ、ずっと多く見つかることでしょう。ただし、上記リストは、こうしたサービスのどれかが脆弱だとか、誤用しやすすぎるということを直接に示すものではありません。色々な要素があり、たとえば Zendesk は特にこのケースでは redirect_uri パラメータリダイレクトに使わないと明言していますし、アプリからエンドポイントを呼ぶときはフル機能版ブラウザではなく curl を使うべきだとさえ書いて、開発者が危険なことをするような誤解を極力避けようとしています。それでも、経験の浅い開発者はこうしたエンドポイントを独自ブラウザで読もうとするかもしれません。さらに、この組み合わせが世に出回っているというだけで開発者の警戒心が下がっていき、経験を積んだ OAuth ベースサービス開発者でさえも似たような状況で潜在的ヤバイ誤用を気にせず適用するようになってきています。特に client_secret が別の名前になって、「秘密を守る」という概念が失われている場合はそうです。

サービスがこの点に関して壊れている指標となるのは、人気のある複数の OAuth ライブラリがこのサービスでうまく動かないときです。そういうサービス一般的にいって独自の「SDK」を提供しており、サードパーティ開発者が選んだライブラリではこのフランケンシュタイン的な OAuth が使えないと苦情が来たときにはその SDK を使うよう指示します。こうしたカスタマイズは気付かれないまま進行することも多くあります。開発者の大多数は、SDK が提供されているなら、わざわざ手元のソフトで頑張らずに済ませたいと思うものですから。

この種の攻撃は前述のセキュリティ文書で「4.1.1. クライアント機密情報を取得する脅威」に分類されています。しかしサーバウェブブラウザを使用を要求し client_id と client_secret (または似た用途のもの) を同時に渡させるという具体的な攻撃パターンには一言も言及がありません。おそらく、その文書の執筆陣の予想では、こんな馬鹿げたサービスはだれも設計しないだろうし、その API を使う開発者もそれを独自のウェブブラウザや SDK で使ったりはしないだろうと思っていたのでしょう。こうした開発者OAuth の規格からバラバラに取り出した要素をグチャグチャに混ぜて接着しておいて、自分のプラットフォームOAuth 本来のセキュリティを保持していると思っています。そのツギハギのせいでどんな新しい問題が入り込むかもしれないのに、そこは一顧だにしません。残念ながら、これが近年の OAuth 業界によくあるやり方で、この既に猛威をふるっている問題は、パレード参加者がどんどん増えて、人が使っている手法や、使っている「と思う」手法をコピーしていくことで、とどまるところを知らない連鎖になっています。

おそらく、上記のサービスを使っているシステムのうち、この問題のせいで悪用可能なものは多数あることと思います。特にデスクトップアプリでは、コンパイルされたアプリバイナリから秘密情報がそのまま取り出せることは、サービス側で何も危険なことを要求していなくてもよくあります。GoogleOAuth の使い方を多数提供しているうちで、client_secret と redirect_uri を両方受け取るエンドポイントのことが書いてあるのはたったひとつだけだというのは重要な点です。少なくとも Google の場合、redirect_uri があっても、このエンドポイントウェブブラウザベースアプリには推奨していません。しかし、だからといって実際に独自ブラウザでそれを使う人や、このフロー標準的ブラウザ用のエンドポイントコピーする人が一切いなくなるはずがありません。それに加え、Google は例外なのであって、世の中にはセキュアな OAuth フローを受け入れず client_secret (や同等品) を常に渡すよう要求する愚かなサービスが今も満ちあふれており、そのフローウェブブラウザを通るときでさえも要求しているのです。さらに悪いことに、こうしたサービスの多くはユーザウェブブラウザを通して「しか」利用できないのですが、これは後ほど詳述します。

前掲のセキュリティ文書は、 Permalink | 記事への反応(3) | 12:44

2016-04-25

http://anond.hatelabo.jp/20160425123538

うんこ代表日本死ねで未だに回り続けてるしな

とある掲示板本拠地にしてるがそちらはすぐにスレが消えるけど

そこも同じ内容で何度も立て直して許されるようになってから面白くなくなった

うんこ再利用はなかなかいワードだと思う

http://anond.hatelabo.jp/20160424235901

男でも穴売れば金は稼げるよ

掲示板募集かけてゴムつけてほらせりゃ5千円から1万ってところ

2016-04-22

前略、はてな様。(前編)

まずは、大変遅ればせながらはてな上場おめでとうございます。2ヶ月遅れですが。

私は一、はてな無名ファンです。

先にお断りしますと、この文章は長いです。12,000文字近くあります。そう言えば最近「長すぎて読めない」ってタグ見なくなりましたね。

元々は数日前に自分のブログに投稿したのですが、アイコンを見てもIDを見ても誰にも認識されていないであろう私がこんなことを書いているのも気持ち悪いような気がして、衝動的に消してしまいました。そんな文章ですが、せっかく書いたので思い返して増田に投下します。それでも交流のある僅かな方からは、「あ、あいつだ」とすぐバレると思いますが、全く構いません。

大げさな振りをしてしまいましたが、この、はてなの世界からゆるやかに距離を置こうと思いまして。

ハイコンテクストな話題で、関係者でも有名ユーザーでもない私が語るには随分と分不相応であろうことは承知しているのですが、私は人知れず長年このはてなという会社とそのサービス利用者でした。たぶん、相当熱心なファンのほうだと思います

しかしこのはてなという界隈、おそらく長年世間一般的には「俺ははてなが大好きなんだー!!」とはなかなか言い出しづらい雰囲気と言いますか、一部一種のギークナードか?)臭さみたいなものから逃れられないセグメント感があったために、公の場であまりそれを声を大にして語る機会が無かったという状況があったような気はしています

勝手な想像ですが、よく言われるとおり先日上場した株式会社はてなとしてはきっと、そういった閉鎖的なカルチャーからの脱却を図る必要があるのは事実なのであろうと考えています

私は「はてな界隈」という自然発生的な、「インターネット好き」が作ったプラットフォームコンシューマージェネレイテッドなコンテンツが組み合わさってできた若干マニアックな文化がとても好きで、かつてインターネットに期待していたワクワク感のようなものを自分の感性ともっとも近い形で目指している会社だなと思っていたので、はてなを好んで使っていた理由も、今これを書いている理由も、サービスが向かう方向性とのギャップが発生したということで仕方ないのかな、と考えてはいます

回りくどい書き方ですが、つまり、ここ最近(数年)の急激な利用者層の変化、人気ブログホッテントリに上がってくる記事とその使われ方の変化、新たな利用者層との精神的摩擦に疲れて消耗するのが嫌になった、ということです。

私は自分の楽しみのために自分が面白いこと書き、読むっていうスタンスで自分のスペースを使ってきたので特定のユーザー群を非難するのはその趣旨とズレるし、メタな「ブログ論」を書くつもりは無いんです。なのでわかりやすバズワードは書きませんけど、要は、そういうことです。お察し。


ここまで書いておいてから自己ツッコミを入れますが、私がここでこんなことを書いていても、おそらくそれほどの価値は無いのでしょう。

私は長年使っているとは言いながらも、所謂はてな村」と言われるような有名ユーザー層に所属するようなアカウントではないし、特別人に見られるコンテンツを上げていたわけでもコミュニケーションを取っていたわけでもないし、こんなことをグダグダ書いていても「知らない人。気持ち悪い。」で片付けられてしまうような気はします。

コンテンツもお金も落としてもいないアカウントですので、ある意味運営側の立場から見れば、「うるさいことだけごちゃごちゃ言って全くサービスに貢献しない面倒くさいアカウント」あるいは「フリーライダー」と言われても仕方がない気がします。

これは別に被害妄想を語っているわけではなくて、自分がサービスを利用して得たメリットと、お客さんとしての価値を第三者的に見た時、そういう風に判断されてしまっても仕方ないかな、と冷静に思っただけです。

最近はてなブログブクマを見ていて、「これは自分には合わないな」と思ってケチを付けたくなる機会が多くなってきたことと、でも、ケチを付ける発言力(あるいは権利)のバランスを天秤に掛けて、ああ、もう自分が楽しく見ていられる場所ではないのかな、と感じることが増えてきたことと、単なる1ユーザなのにそんなことを考えてしまうこと、考えさせられてしまうことが嫌になってきてしまったということがあって、こりゃ、私の居場所はもう無いのかもしれないな、と思いつつあるということです。

かつての掲示板サービス群から始まってブログランキングやら、SNSやら、インターネットサービスではいろんなところでこのような文化の変遷みたいな場面は見てきたはずなのだけれども、思ったより自分の生活の大きな部分にはてブが入り込んで浸透していたことに自分でもかなり驚いていますね。

前提としてなぜ、こんなマイナーキャラの私がそこまで一、ネットサービスに入れ込んでいたのかについてちょっと語らせてください。長くてすみません

私のはてな歴は12年くらいです。長かったらどうだというわけでは無いのですが、はてなを知ったのはまだ人力検索しか無かったころで、自分が実際にユーザーになったのは例の「日本人にはブログより日記」のちょっと後、「はてなダイアリーはてなブログに名称変更」とかエイプリルフールネタでやっていたころです。最古参ではなくて、ブログブームの頃に「はてな界隈」を意識するようになったので第2世代くらい、ということになるのでしょうか。

その後アカウントが一回変わっていて今のIDは5、6年くらい前に取りなおしたものなので、おそらく古参ぽさは無いですね。

はてなには他社のサービスと比べてとりわけIT系ユーザー比率が高いと思いますが、私もそうです。一貫してネット関連ですが完全な同業というわけではなく、何度か変遷を経て今は流通系事業会社インターネット事業担当になったというキャリアです。

はてなのサービスを認識した時はちょうどMovableTypeの2.6あたりが日本でも流行りだした頃で、「Web日記がhtml無しでこんなに簡単にできるなんて!」「コメントとかトラバとかすげー!コミュニティ作れまくり!」とかっていう話題で日々興奮していたのを覚えています90年代後半からネットは見ていたけれど、これからいよいよ「普通の人」にもオープンに普及していくんだなー、と夢描きながら仕事で、あるいはプライベートでどう活用しようか考えていたんですよ。「Web2.0」より2年前くらいのことですね。

その頃、ちょうどあるECサイトコミュニティサービスの担当をしていたんですね。いろいろやりましたよ。掲示板サービス炎上して閉鎖に追い込まれたり、画像著作権で揉めたり、ブログが使えるようになってからは、「ブログ商品の宣伝を書いてリンクを貼ってくれたら100ポイント!!」とかい現代であればGoogle警察が1日でぶっ飛ばしにくるようなプロモキャンペーンもせっせこ考えては公開してました。更にその後はOpenPNEベースのmixiっぽいSNSをやったりとか。

今考えるとうわーっていう企画も多かったのですが、おおらかながら大真面目にやってたんですよ。まじめに、ライトユーザーに使ってもらうにはどうしたらいいかとか、コアユーザーがどう伝搬してくれるかとか考えてました。その頃は(ネット上のマーケティングにおいては)セグメントの乖離とかそういう問題も今ほどは研究されていなかったし、たぶん自分でもまだ十分理解できてなかったんですよね。私はそんな感じの人間です。


自分語り方面脱線したので話を戻しますが、ブログブームちょい前の頃、世の中で出始めたブログアカウントを片っ端から取っては試すということをやっていたんですよ。ココログはてダから始まって、livedoor、goo、ExciteSeesaaJugem、FC2、楽天、MSN、ドリコムウェブリブログドブログYahooヤプログ、アメなんたら……

でですね、そのときにはてなの特異性に気付いたわけです。

なんだこりゃ、殺風景サイトだなぁ、なんか研究室みたいだなぁ、システム屋くさいなぁ、ってのが当時の正直な印象です。まったく間違ってないと思いますが。

ダイアリー以外の他のブログサービスはだいたい大手キャリア系か、大手ポータル系か、大手ホスティング系のいずれかじゃないですか。実際仕事で関わることがあったのはそういった会社さん達だったわけだったんですけど、私個人的にはこのはてなダイアリーってやつにとても興味を持ったんですよね。

純粋にIT系オタク集団(失礼)がコミュニティで勝負するっていう構図のサービスがすごく面白いなって思いまして、当時から実際にIT系のギーク技術記事とか、濃厚なネットのいざこざとかそういうのがぐちゃぐちゃと集積されつつあって、うわぁ危険と思いながらもはてなだけは明確に識別して見に行く感じになってたんですよね。

人力検索もそうですが、アンテナとか、キーワードとか。私はネットコミュニティをやりたくてこの世界に入ってきた人間なので、人と人をつなげるサービス、というコンセプトに対して面白いことをやろうとしている人達がいるんだなーって思ってたんです。こんな殺風景非コミュ論壇だらけのサイトなのに。なんだかそのギャップがまたすごく居心地が良くてね。よく閉鎖的って揶揄されるはてなですけど、私はそんな風に思ったことなかったな。

そう、私は村感というよりは、僻地の秘境だけどここは自由でオープンだ、っていうように感じていたんです。

今はなおさら顕著ですけど、その頃って既にインターネットサービス外来大手サービスに集約されつつあったじゃないですか。ブログにしたってMovableTypeWordpressも外から来たものだし、MySpaceとか、Facebookもそうだし、その後の流れって周知のとおりって感じじゃないですか。強いて言えばmixi……はやっぱべつにいいや。

そんな中、日本ドメスティックな小さなネットベンチャーが純粋なコミュニケーションの仕組みだけで世界観を醸成して、しかも生き残るっていうことに夢を感じたんですよ。まあ、ドメスティックっていう部分について言えば、jkondoさんが渡米した時期とかあったなぁ、とかあるんですけども。

はっきり告白しますけど、私のような自分で新しいプラットフォームを開発するほどの実力が無い中途半端ネット屋にとって、超恥ずかしながら彼らはヒーローだったんですよ。jkondoさんやnaoyaさんは私とほぼ同い年ですけど、勝手に同世代ヒーローだと思ってたんですよ。

はてなブックマークソーシャルブックマークという概念を身近に体験した時は「単なる『お気に入り』じゃなくて、興味を持ったものについて何時でも語り合える世界が作れるんだなあ」ってリアルに衝撃を受けたし、スターが登場した時は(FacebookTwitterより前に)これ、シンプルだけどもしかして世界を幸せにする機能じゃね?って感動したりしましたよ。

だいたい、jkondoさんはすごいんですよ。私など勝てる要素が無いですよ。スプリントでもロングでもヒルクライムでも絶対勝てないですよ。山も強いし、みんな山手線一周1時間48分てできます??サラッと書かれてたけど、メチャクチャ速いよ!!俺も何度もやってるけど、大真面目にやっても3時間切るのだって大変だよ。明治通り中央通りはともかく、田端駒込あたりの裏路地とかどうしてたんでしょうね。メッチャ危ないよ!!つか、あの頃の自転車クラスタみんなどこ行っちゃったんでしょうね……

何の話でしたっけ。そうそう、趣味が合いそうな人達が集ってるっていう話でしたね。

私の文章は、テキストサイトからアルファブロガーあたりまでの文章にめちゃくちゃ影響を受けていると思いますちょっと極端なことを書いたら「フロム先生の真似か」とツッコまれてドキッとしたり、写真クラスタの真似をしてやたらでかい写真を並べてみたり。最近は年に一回お正月だけに現れるmk2さんの文章を見ると涙が出そうになります。長文には慣れています。必死に調べないとついていけないような技術論議や、内蔵をさらけ出して書いたような、編集が入った本では読めないようなブログを読みたいし、そういう記事でみんなが共感していく世界が見たかったんです。

はてなブログ目次記法は便利だと思うんですけど、他所ニュースサイトに貼られた記事を引っ張って目次を並べていかがでしたか?なんていう記事を、私は単純に面白く読めないんですよ。「参考になりました!」じゃねーよ!!ならねーよ!!残念すぎるだろ!!なんて思ってたんですよ。

ここまでで既に5,000文字を超えてしまいましたが、話が飛んでしまったので一旦元に戻します。

まり、そういった「自分の好きなものを好きと言う」「好きなものを選んで、好きなものを見て共感する」という、人の本能的なコミュニケーションの楽しみの源泉のようなものを、私は求めていたんだと思います。自分の背中に正直な、泥だらけのスニーカーで追い越すような体験を期待していたんです。

もちろん、どんな時代にだって人と人のコミュニケーションにはいろいろあって、変わらないものがたくさんあるんだとは思いますよ。パソ通の時代だって、BBSの時代だって、初期のブログだって、「読みました。記念カキコ☆」はあったし、コメント欄で交流が繋がって新たな友達ができるという興奮だってあったし。

最近はてなだって、今、その興奮を新たに体験して純粋に喜びを感じている人達がいるはずだしそれはもちろん喜ばしいことなんですけど、さすがにこの情報過多なご時世なので、ツールと場所の管理と運営をしっかりやっていかないと、純粋な喜びを埋もれさせず、コンテンツの品質を保つのは相当に厳しいなという実感はありますね。

一般化、大衆化、というものはだいたいそうで、単純に「この村も昔は良かったのに」っておじいさんが言っているっていうような話ではないと思うんですよ。

こんなことを話している私自身が既にネット上では「古い側」の人間になっているのかもしれませんが、個人的には、「はてな村」とかって言われている界隈にそれほどイライラするような内輪感を感じたことは無いんですよね。実際にひどい攻撃的な言葉が飛んできて嫌な思いをしたことだってありますし、慣れ合いとかってのは昔も今もあるわけなんですけど、だいたいは好きなことを好きなように書いた、っていうモチベーションによって書かれた記事は、面白ければ当たるし、面白くなければ流行らないわけじゃないですか。読む側だって気に入ったら読めばいいし、気に入らなかったらスルーすればいい。だいたい、広い世界で見ればごく一部のできごとだっていう側面もあったわけじゃないですか。

だから、一定の、嘘を嘘と見抜ける程度のネットリテラシーさえあれば、海水浴場の中に浮かぶ邪魔漂着物があっても、農耕地が石だらけで荒地になっていても、単に避ければいいだけだって思ってたんです。

むしろ、良い記事にフォローが集まったり、ひどい記事はひどい記事でそれに集まった批判が有益だったり、そうやってやり取りを応酬する中で集合知として収斂されていくという光景は、みんなで海を掃除したり、畑を耕していくような感覚を覚えていつもネット醍醐味であり爽快ですらありました。


……でもね。最近の例の動向はちょっと様相が違っていて、私のようなユーザーにとってはもうちょっと見ているのが厳しいな、というのが本音です。商業的なまとめサイトが場を汚染している、というような話であればユーザーコミュニティによるチェックと自浄作用が働きますはてブうまいことそういう機能果たしてきたと思うんですよね。

でも、ユーザー側のほうで「良いと思ったから良いと言った」というお気に入りによるキュレーション機能が働かず、返報性の原理によるコミュニケーションが中心の場になってしまったら、今のままのはてブでは、(コメントツールとしてはともかく)少なくとも情報ツールとしての価値は大きく毀損されます。これは、ユーザーモラルもありますが、サービス構造上の問題として避けられなかったことだと思うんですよね。


海や畑が全部「あれ」になったら、もうどうしようもないでしょう。もう去るしかない。

この問題についてはさんっざんぱらたくさんの人に書き尽くされているのでここでは書くつもりないんですけど、小遣い目的で面白くない記事が量産される、共有のヘッドライン専有されて他のユーザーに影響を及ぼす、内容に関係なく相互フォローする、これらは本人の意識あるなしに関わらず、関係ない人から見たら無益です。

これについてルール違反がないのならば、サービス品質を維持するための運営/システム側の構造課題を疑ったほうが良いし、ユーザー側についても、一部の炎上チャリーンで喜ぶようなやつは単なるスパムなのでこれは単純な絶対悪ですよ。

別にネットの世界で今始まったことじゃないんですよ。むしろはてブ牧歌的で今まで性善説でよくやってこれたなっていうレベルじゃないかと思いますTwitterでも「相互フォロー推進委員会」とかあったなあ。一方的に何百人単位でフォローしてきて、ふぁぼりまくって、こっちが反応しないと砂をかけて去っていくようなのが……

ただそういう人達ごにょごにょ楽しくやってるだけならどうだっていいんですけど、今はホッテントリが明らかに使いづらくなっていたり、更には他のSNS経由でこの界隈の記事が流れてきて反応したらおかしなことになったり、実際にそういうことが発生しだしているんですよね。これが結構精神的にくるものがあるんですよね。

というわけで、そういう一団がこのサービスのほんの数%、もしかしたら0.数%の人達であり、ほとんどの普通の人は何も気にせず普通に自分の日記を書いているんだ、てことはわかっていても、でももう気持ち的にこの界隈と一緒の世界でブログを書くのは無理かもしれない。既に古参と言われる人達がかなり去っていっているし、生き残っている人達も読者層が急激に変わっていたりとかして、なんていうか、見ててつらい。

最近、ある有名人ブロガーブログを読んでいて、半年前にも同じテーマで書かれたことがある記事がホッテントリに入っていたのを見たんですけど、ふとブコメを見てみたら、半年前の記事と反応のコメントが全然違くてびっくりしたことがあったんですよ。よく見ると、並んでいるアイコンがガラリと変わっていることに気づきました。読者層が急激に入れ替わっているんですね。

この人はムラ社会に寄る人では(読者から見たイメージでは)無いし、長い人とも新しい人ともバランスのいい関係を築けていてすごいなあ、と思っていたのですが、図らずも急激に「有名人」として新規層の神輿に乗せられているように見える状態になってしまって、一方で彼自身は広告収入で儲けているようなブロガーではないし、内心複雑な気持ちなんじゃないかな、とか勝手心配をしていたりします。そういう人、何人かいますよね。余計なお世話すぎるとは思うのですが。

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すみません、長すぎて登録すると切れてしまうので、途中で切ってトラバで繋げます

記事が削除されたので

定期的に2ちゃんねるや、他の掲示板コピペ投稿しようかと思う。

2016-04-18

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/seijotcp/20160418/p1

韓国掲示板暴言韓国語から日本語に訳し続けているサイトがあるが。やっている事は大して変わり無いような。

暴言家の暴言の傾向をまとめて、何か意味があるんだろうか?彼らが多数派になっているようには見えない。

2016-04-17

東日本の時から何も学んでない。

被災者を見ずに、勝手支援物資おくったり、掲示板乱立させたり、募金活動したり、...

人間ってほんと何なの?

バカなの?

救援は自衛隊消防みたいなプロにまかせて素人は目の前の自分仕事しろ

結局被災してない奴は便乗商売ありがとうって言われたいだけだろ。

2016-04-16

[] パパ活

パパ活(パパ活動)とは経済的支援を得たい女性経済的な援助を施したい裕福な男性を探す活動のこと。

決して男性主夫(しゅふ)活動積極的妊娠活動という意味ではない。

身体の関係を持つもの愛人、身体の関係を持たないものをパパ活と呼ぶ。

http://succeedinpa.com/

http://xn--odka2157b.com/%E3%83%91%E3%83%91%E6%B4%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/post-1.html

  

…てのが建前らしいが、男性側の視点では…

  

自分から「パパ活中です」という風に出会い系サイトアプリ掲示板書き込みをしている女性お金さえ払えば出会えるし、

かなり仲良くなれるということです。

ですが、中には体の関係無しでお金だけをサポートしてくれる本当のパパみたいな男性が欲しくて書き込みをしている女性もいるので

注意が必要です。

特に未成年女性のパパ活には気をつけましょう。

もし成人男性が現役の女子高生JK)だと知らなくてもやれることをやってしまえば犯罪になります

http://app.seekingss.com/word72.html

  

リンク先、いずれも胡散臭いアフィサイトなので注意…

2016-04-15

世間教の分家である心配宗」についてちっと書きます

何か震災被災があるたびに「かわいそう」とか「心配」とか「助かってください」とか

ツイッタやらSNSやら掲示板でやらヤフゴミやらここやらどうでもいいわ、

兎に角いろんなところで心配してそれにいいねとか拡散してるやつらのことな

そして震災後の対応シビア意見を見つけたらイナゴのように肉も骨も食い散らかして攻撃していくやつらのことな

 

こいつらの行動原理は主に2つ。

台風ときのドキドキ感で現実を忘れたい」

心配する心優しい私を認めて欲しい」

 

1つ目は、糞みたいな自分日常から脱却したい忘れたいという願望。

1999年ノストラダムス予言熱狂して信じてしまうようなタイプ

地震津波などの天災によって引き起こされる非日常感をエンジョイしてる。

台風きたり地震きたら興奮してドキドキしてアドレナリン出るやつ。

日常から解放される快感を味わいたいために特に関係の無い地域のやつでも

拡散必死になったり参加してる気分を味わいたいのはなるべく長く被災状態(非日常感)を味わい尽くしたいから

まり己の快楽で動いてる。

脳内物質気持ちイイってオナニー行為

 

2つ目は、人から優しいと思われたい・優しい行為をしている自分は認められてもいいはずだという承認欲求

そして自分と同じことをしている人間を見かけて褒めること、いいねすることで自分行為も同時に肯定して

承認欲求を満たそうという考え。

これの素晴らしいところは評価数の多ければ多いほど心配コメント評価する自分承認されるので

発信すら不要で支持するだけシェアするだけで満たすことが可能ということ。

だって心配せずともいいね押すだけやシェアするだけの水面下の心配宗もいる。

なので心配宗を批判するとこの水面下の人からカウンターパンチをもらうことになり意外なところから攻撃を食らいやすい。

現実主義者から程遠い意見が生まれるのもなるべくメルヘンチックな脳をしているほうが心配宗に適しているからだ。

やってることは「グリーンマイル見てごっつ泣いたわシェアしょ」レベル

 

伝家の宝刀は、

・人でなし

良心の欠片もないのか

偽善も善

・×○※△☆◆~~!!!(人間理解できる言語ではない)

などなど。

心配する自分VS心配しない人でなしという構図を簡単に作り出しやすいため、

群衆を味方につけやすく、自分の中身の無い行動にも正当性を作り出しやすい。

そして世間教としてもこの心配宗の活動を認めている。

 

簡単に言うと、

他人のために感動する私シェアしよという宗派

2016-04-12

ただの管理放置された個人の掲示板みたいだなここ

2016-04-11

「1+1=2」であると僕は呟いた。

「1+1=2だ」と僕は呟いた。

「なるほど、あいつに話しておいてやるよ」と、それを聞いていた彼は言った。

いま思えばここで強引にでも止めるべきだったかもしれない。

翌日、あいつが話しかけてきた。

「よぉ、彼から聞いたんだけど2なんだって?」

僕は違和感を覚えたが、まだそれが何か分からず「ああ、2なんだよ」と返した。

翌日、周りがいつもより騒がしかった。

どうやら僕が「彼にした話」で持ちきりのようだった。

「2なんだって」「2だってよ」「2なのか」

この時点でさすがにおかしいことに気がつくべきだった。

いや、おかしいとは思っていたが、深刻だとは思っていなかった。

翌日、僕の話は必然的おかしな方向へと進みつつあった。

先生が、怪訝そうな顔をして話しかけてきた。

「おい、周りでお前が2×1=2だとか言ったって話になっているが」

さすがの僕もこのとき違和感の正体をやっとつかんだ。

1+1という計算がどこかで消えてしまっていたんだ。

そして2という数字けが一人歩きして、周りはそれだけしか知らない。

2という数字だけで話を正しく理解できるわけがない。

から、どこかで、誰かが言ったんだ「でもなんで2なんだろう」

そしてあいつがこう返した「2×1だからとかそこらへんじゃねえの?」

そして彼が適当にこう返したんだろう。

「だいたいあってる」

もちろん、僕は2という数字を言った。それは事実だ。

でもそれは2×1だからではなく、1+1からだ。

1+1から2を導き出したのに、2×1で2なんて言われたら、それは僕の言った2とは意味が変わってくる。

事態を重く見た僕は、急いで先生事情説明した。

「1+1=2」であるということだと、1+1が抜け落ちて伝わってしまったのだと。

先生は周りの人たちを集め、できる限り「1+1=2」であることを伝えてくれた。

先生はひたすら「1+1=2、2なんだぞ!」と熱く周りを諭してくれた。

僕の中では先生説明に不足はなかったとそのときは感じた。

だが、不足はしていなくても2という部分を強く主張しすぎていた。

それを聞いていた周りの何割かは、その2という数字が5だとか10と同じだと感じてしまっていたのだ。

大々的に僕の話を取り上げられて、このように解釈されたらもうどうしようもない。

話はすぐに広まり、僕は「1+1=100」だと言った人間だと周りに思われるようになった。

僕は周りの説得を試みたものの、ひたすら無理解翻弄され続けた。

「それだと掛け算とか割り算するとき問題が起きるだろ」

足し算の話をしているはずなのだが、なんでそこで掛け算とか割り算の話が出てくるのか。

「5+5=10だっていってるのと同じ」

同じじゃない、数字が増えてる。

それならまだ2×1=2だと思われていたほうがマシなくらいだ。

「要約すると、2だから3とか4はいらない子ってことね」

違う、あと要約しないでくれ。

2という答えが導き出されるという話で、他の数字存在のものを抹消したい意図はない。

「0.2が」

なんでそんな細かい話にまで広がっているんだ。

「1+1=3になるケースだってあるだろ」

算数の話をしているんじゃなかったのか。

あとイレギュラー反論材料にするな。

「それはそうと、お2-ちゃんって響きには憧れる」

「それだと某掲示板みたいな響きが出てやだな」

もはや議題に参加する気すらない。

先生×あいつ、或いは彼×先生、いや彼×あいつというのも」

から掛け算の話じゃない。

僕は疲れ果て、算数には関わらないようになった。

算数理解するのも、理解させるのも難しいのだ。

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