「分不相応」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 分不相応とは

2019-10-15

[] #79-8「高望みんピック

≪ 前

担当だった私の顔写真まで貼られてしまいましてね。逃げ場を断たれたと思いましたよ」

コンサルタントは、婚活レースにおける敏腕コーチとして祀り上げられる。

おかげで相談にくる人は増えて、会社は大きくなった。

しかし言い換えるならば、夢追い人を増やして生殺しにするか、罪も大きくなったということだ。

「母数が多いか成功者も多いと誤解しがちですが、実際に結婚までいけたのは三割ってところです」

打者なら上等ですな」

婚活野球じゃありません」

結婚相談所に足を運んでも7割の人は結婚できない。

そこを明言せず宣伝し続けるのは欺瞞だろうとコンサルタントは言った。

「いい加減な仕事をしているとは思っていません。真摯対応してきたつもりです。それでも結果は伴いません」

何とか止めようとしても改善せず、裸一貫の血だらけで走り続ける者はいる。

そんな惨状に何度も居合わせ自分返り血で真っ赤だとコンサルタントは言った。

婚活が上手くいかない人に対する、周りの風当たりが強いのも問題でしょう。たまたま上手くいった人たちや事情を知らない人は物知り顔で、厳しい態度をとりがちです」

そのせいで当人は余計に意固地になるか、ふさぎこんで前を向けなくなってしまうという。

それではマトモに進むことは出来ない。

泣き言も許されない環境で、それでも走り続けられる人間は少ないだろう。

「何か言いたいって気持ちも分かるんですけどね。しか分不相応だとか、あなた尺度や都合で決め打ちしてはいけない……なんてこと言うわけにもいきませんからね。こちらは現状の説明や、ノウハウを教えることしかできない」

しか結婚できるかどうかというのは最終的に運だと、コンサルタントは声を強める。

麻雀プロ素人に負けることがあるように、勝率を上げる要素は多分にあっても、それが決定打とはなりえないのだという。

「何がよくて何がダメかなんて、本当のところは誰にも分からないんです。それでも私の場合仕事でやっているので何か言わざるをえませんが」

火のついていないタバコを、コンサルタントは手元で遊ばせる。

タケモトさんが見かねてライター差し出すが、静かに断りのポーズをした。

「昔は自由恋愛結婚もできなかった社会でした。しかしこういう仕事をやっていると、今をいい時代と捉えることはできないんですよね。煉獄に片足を突っ込んでいるように感じます

「あの、そろそろまとめに入ってもらっていいですか」

コンサルタントが物思いにふけたあたりで、休憩時間は残りわずかとなっていた。

野暮ったいとは思ったが、タケモトさんは結論を急くことにした。

「その話をしたのはなぜなんです。とどのつまり、オレはどうすればいいんで?」

ちゃんと走るのを忘れないことです。後先を考えることは大事ですが、まずこのレースを走りきってください」

走るためのコンディションが調えば、後は走るしかない。

その時には他人野次も声援も気にならなくなるという。

成功率を上げるのに必要なのは“選ぶ側”と“選ばれる側”の意識、その両方をバランスよく持つことに集約されます

相手に何を望むか”と“相手が望むものに応えられるか”は地続きだ。

その考えが地に足をつけて、次の二人三脚レースを走るためにも必要ものとなりうる。

そうコンサルタントは語った。

しんどいなあ……」

そのことを理解はしたものの、タケモトさんは息を重苦しく吐きだす。

歩き状態からもう一度走り出すのは、心身ともに負担がかかる。

「やる気を出しても、跳べないハードルを今すぐ跳べるようになるわけじゃないですし」

「そこは開き直ることも大事です。ハードルを倒してゴールしても失格にならないんですから

ハードル走では、わざと倒したりして跳ぶ気が一切ない限りゴールは認められている。

“選ぶ側”の心構えも同様であるコンサルタントは言う。

結婚はゴールじゃないと言う方はいますが、婚活レースにおける紛うことなきゴールですよ。だから手を抜いて走ってはいけません」

「……まあ、ゴールしたきゃ進むしかないですわな」

タバコの火を消すと、タケモトさんは渋々といった感じで喫煙場を後にした。

次 ≫

2019-09-09

分不相応イケメンと会う時

緊張しない? 緊張してるのは相手に悪いけどそれでも緊張するよね?

あーどうしよう


緊張しすぎて真逆タイトルにしてた…

2019-08-01

anond:20190801121900

面白い

Bが予算オーバーな時点でまさに分不相応。買う側に相応の価値がないということなのでBは買うべきではない。つまりAを買う。

Aで事足りなくなってから、AからBに乗り換えるリスクを改めて考える。今考えたところで状況は変わるし。Bがより安く高性能になったり、Aを経ずBを買って間もなく不慮の事故(破損とか)あるかもだし。身の丈にあったものが壊れるならともかく、身の丈に合わないもので壊れたら割と長く後悔すると思う。異論は認める

というか悩んで結局買わないというのはある意味節約としては正しいんじゃないか。なくても現状困らない訳だし。壊れてすぐに買わざるを得なくなって、その時買えるいいものを多少割高でも買うために、貯金しとくってのもありかもしれない。

物が買えない現象

1.買い物などのために自転車がほしいと思った

2.2万円程度で買えるなら、優先度が高い

3.どうせ買うなら電動がいいなと思った

4.電動なら8万円を超える

5.8万円を超えるなら、優先度が低い

6.買い替えが嫌なので、2万円の自転車を買うこともない

7.結果当分買わない

8.でも本当は自転車がほしい

 

この現象名前つけてほしいわ

 

1.Aがほしい

2.AがX円で買えるなら、優先度が高い

3.どうせ買うなら良いやつが欲しい

4.良いやつはY円する

5.Y円ならば、優先度が低い

6.買い替えが嫌なので、X円のAを買うことはない

7.結果当分買わない

8.でも本当はAが欲しい

 

ぶっちゃけ家電とか乗り物とか

無くても生きていけるから、何も買わない状態が続いている

もうこれ2年位続いてる、大丈夫自分

もっと何も考えずにノリで買えよ

 

_____

 

ちなみに同じ現象で買えていないもの

冷蔵庫(3年)

洗濯機(2年 ドラム式欲しい)

・机(1年 自作したい)

Mac(40万円)

ディスプレイ(2年 有機ELのやつほしい)

本棚(5年 最近もはや不要になってきた)

・服(半年 ブランド品ばっか買ってる)

ソファ(買ったことない こわい)

カメラ

・絨毯やカーペット

かばん(1年)

共通点:でかい、重い、1つあれば十分、買うのに悩む、売りにくい、とか?

 

意を決して買ったもの

・ベッド(セミダブルの良いやつ)

椅子(ゲーミングチェア

カーテン(遮光一級のいいやつ)

 

たぶん意志が弱いんだろうな

いつ買うんだろうな〜と思いながら1年以上経つの

どの商品が良いか、調べるところまではやるんだけど、そっから放置する

 

________

 

蛇足

◯わかりづらい解説

  

今、商品A、Bがあるとする。BはAの上位互換で高額だ。

A,B、どちらか1つあれば十分な場合、AからBにアップグレードした時に2つになってしま問題がある。

それの対処は「Bを買った後にAを売る」「Bを買った後にAを捨てる(あげる)」「Bを買った後にAを放っておく」「Aが壊れたらBを買う」「Aを買わずBを買う」などあると思う。

「売る」ができると非常に嬉しいが、「売れない」「売るための手間が大きい」商品結構ある。

更に「耐久年数より前にアップグレードしたいと思っている」とき、「Aが壊れたら」の選択がとれない。

残る選択肢は「Aを捨てる(あげる)」「Aを放っておく」「Aを買わずBを買う」。

あげる、放っておくというのは価値放棄なのでもったいない、となれば「Aを買わずBを買う」が残るんだけど、

Bは高いため、今時点の予算オーバーしてしまう(他の商品CやDやEと競合する)

Bが高いせいで優先度が相対的に落ちて、購入が先延ばしになってしまう。

結果、Aの価値もBの価値も得ることができない期間が生じる。と言う現象

 

例外

消耗品

・2つになっても気にならないもの

・2つになっても、Aの耐久年数までBの価値が落ちない場合

・十分に安い場合

 

→これら例外を除外すると、該当するのは家具家電などのデカブツとなる

 (特に捨てるのが億劫とか、捨て方が分からないものはより顕著になる)

 あとは血圧計のような売れない類の機器とか、サービスとかも入ってくる

 会社だと正社員採用もこれに該当すると思う

 

考察

これが少し厄介なのは比較軸が「AかBか」という単純な構造をしていない点だ

時間軸と、CやDやEという別の選択肢が混ざっていてるから評価変数複数あって混乱するんだ

そのうち考えるのが面倒になる

たぶん私の間違いは、多く指摘されているように「3.どうせ買うなら〜」の部分だと思う

分不相応ものを買おうとしている

昔は「いっちゃん安いので!」って事が多かったけど、少し稼げるようになって「背伸びすれば良いの買えそう!」となってからおかしくなった

 

たぶん予算の使いみちを決める人とかもこういうの悩むんじゃないか

 

____

 

「既にAを買った場合に買い替えづらい」のようなコメントがあるけど、これはこの現象と表裏一体だと思う

たぶんAを買ってしまったら、Aが壊れるまでもったいないからBを買わないんだと思う

それが理解できているからAに手が出ない!

特にデカものはそう(エアコンとか照明とか。前の家では照明が無い真っ暗期間があったw)

 

要はケチなのか?アホなのか?

もったいないとか言って不自由になってるのは我ながら滑稽

2019-07-31

一人暮らしすればいいのに

実家暮らしの人に「一人暮らしすれば?」って言うと怒り出すようなイメージがある。

それか、「今の収入だとキツい」とか言われる。

でもさあ、家にいくら入れてるんだか知らないけど、その金額一人暮らしはできないっていうなら、分不相応ハイレベルの家に今住んでるっていうことだと思うんだけど。

月3万とかで広くて自分の部屋もあって車もあったりして。しか家事をお母さん任せだったりしたら、家事の仕方も身につかないよね。

そういうことを言おうとすると、「家事は適度にやっている」とか「両親に出て行かないでほしいと言われている」とかで、’実家暮らししか選択肢はないんだ’って感じで、話を終えようとする。

仕事が終わって寝に帰るだけのスペースの為に10万とか使うなんて馬鹿らしい」とかも言われる。

でも本当に寝に帰るだけなら狭い部屋でベッドがあればいいんだから、探せばもっと安いところあるのに。

とまあ、この時点でなんだか険悪な雰囲気なっちゃうのでこれ以上はこの話を続けられない。

お母さんが食材を買ってきてくれて、大きな冷蔵庫に保管してくれて、料理してくれてるのって全部タダで得られるものだと思ってるのかな?(洗濯にしても同じ)

何十年後かにお父さんもお母さんも亡くなって、その家に自分だけで暮らすことが理想なわけではないんだよね?

一人暮らしという無駄な出費を抑えて、結局お金はどれぐらい貯まったの?

それか無駄を抑えた分有意義な使い道をできてるのかな?

険悪になっちゃうから言えないけど、一人暮らしメリットっていっぱいあるよ。

まず、自分で何でもコントロールできること。今日はこれが食べたいと思えばそれを食べればいいし、作る気になれなければ’食べない’って選択肢もある。

夜遅く帰ってきたり、誰かのうちに泊まっても、お母さんに「昨日遅かったわね」とか言われない。

家族と同居するっていうことは、人の気配が常にあるということ。自分存在がある程度把握されているということ。これがなくなるって思いのほか楽しいことだよ!

一回一人暮らししてみて、寂しいんだったらまた戻ればいいよ。

でも一回自分物件見つけて、家賃払って、水道光熱費払って、インターネット工事して、自分の食べもの自分で用意して、自分洋服自分洗濯して、自分が汚した部屋は自分掃除してみた方がいいよ。

今払っていないお金を使うことになるのが不安になるのはわかるけど、意外となんとかなるよ! 人間あるお金でやりくりするしかないんだよ。

もし行き詰まったら実家に戻ればいいよ。

というわけで一回一人暮らししてみたらいいのに。

※ある程度の収入があるのにいつまでも実家暮らしの兄に向けて書きました。介護をしている、自分世帯主となって親を扶養している、ひきこもりニート事業を起こす為の軍資金を貯めている、等々事情があって実家を出られない方や、この先実家を出る予定の方への文章ではございません。

2019-07-25

昔は芸を磨いてナンボ、今は違う

営業から端を発する吉本ブラック企業質問題だけど、昔はそれで良かったし、そうするだけの価値もあったんだと思う。

芸を磨いてナンボ、磨いた芸がウケれば苦労も報われ、逆に大金や名声が手に入る。

から今は惨めな暮らしでもがんばろうって思えたんだろう。

でも今は違う。今は芸人使い捨て時代だ。

ちょっと話題になればワッともてはやされて、そうこうしてる内に気がついたら表舞台からは消えている。

もちろん芸の磨きが足りないのもあるのかもしれない。分不相応評価を得て話題になってしまっただけなのかもしれない。

それでも、それにしても、あまりにも使い捨てが……

とまあここまで書いてめんどくさくなった。

2019-07-12

anond:20190711185313

ちょっと勘違いしてる。

お前は!!!!!グ〇チのデザイナー!!!!!文句を言えるほど立派な人間なのか!!!!?????????

グ○チのデザインダサいのではなく、(大して金持ちでもないのに)分不相応にもグ○チを身につける事がダサいと言っているのでは。

2019-07-02

anond:20190702102158

分不相応な競合案件突撃してるからでしょ。じゃなきゃネットウソ松。

被害でっち上げて男叩きをするのは女の常套手段metooとかな。

考えに固執しているのではなく、女は常に男より優位だという現実がある。

にも拘らず被害者面して男叩き。

2019-06-27

バカってつら

学歴ってこの社会を生きるには便利になるもんだと思って勉強して大学入ったけど、地頭の追いついてない、分不相応大学努力して入ったところで、その努力を続けられないと、大学を出た後に重石になったりするんだな

大学入学までは頑張って勉強したけど、入った途端に遊びまくってろくに授業も出ず適当にやり過ごして卒業たから、何も身についてないわけ

身についてないどころか、頭を使うってどうするのか忘れた。何にしても思考するのが面倒になってしまった。

でも会社のやつは○○大出てるから頭良いんだよねみたいな感じで俺を見てくる。

国立理系大卒って肩書き世間的に良く見えるだろうし、俺もそう思うけど、俺自身はその肩書きに見合った能力はないんだわ。

まあそんな無能俺だけど、この学歴のおかげで盆明けには昇進してしまうんだよな

学歴って辛いな

2019-06-08

一応四つ星ホテルレストランなんですけど!

自分には分不相応と思ったけど、招待されたし調べて恥ずかしくない格好で行こうと頑張ったんだけど。

同行者、皆ポロシャツチノパン

麻のワンピースは、スーパーで買ったのかな?(ナチュラル系のブランドは分からないけど)

ドレスコード指定は無し。でもじゃらんではハイクラス扱いだし、と思ってスマートカジュアルにしたのに、それでも浮いてる私。

(黒のセットアップに、地味になりすぎないようにシルバーの大ぶりイヤリングバングルを合わせた。一応、よそ行き用の普段着)

おっさんおばさんらの集団居酒屋ばりに騒いでてここファミレス?って。

同行者が乳飲み子連れなのもあり得ないと思ったけど、びっくりするくらい大人しくて○。

ちゃんと躾てるのには、子供大嫌いな私も感心した。

なのに、おい、大人

駅前バルにいる人達のがずっときれいな格好してるし。

これが地元の高級ホテルかと思うと、恥ずかしい。(同行者は県外からゲスト)

食事諭吉飛ばす必要あった?レベルのチープさで。

もう、すごく楽しみにしてたのに、すべてががっかりで朝からおめかししてった自分が悲しくて、地元民として情けなくて。

すごいがっかり

2019-05-20

anond:20190519221718

俳優と同じで、脇に徹してれば名優なのに前面にしゃしゃり出て主役張っちゃうと残念なタイプ

とんがりコーンなんて、分不相応にも名前まで冠してもらえたのに、結局誰にもコーンとして意識される事もなく現在に至っている。

2019-05-16

分不相応

なんで軍装ヲタはやたら勲章つけたがるの?

普段が冴えないか山本五十六にでもなった気になるの?

2019-05-02

anond:20190502154352

分不相応環境を求めるからそうなる。周囲が勤勉で優秀だからお前は相対的に劣るしお荷物になる。クズだらけの環境に移動しろ。お似合いの環境に転落しろ

2019-03-22

anond:20190321101004

分不相応な望みを抱くような認知の歪みがあるからKKになるのでは

2019-03-08

anond:20190308002759

男の人もそうじゃない?

綺麗でスタイルがよくて、料理もできて、とか芸能人で○○みたいなってそりゃ誰でもそんな人が彼女ならいいわって人言って鏡で顔見てみろよ、稼いでから言えみたいに言われる人も珍しくないと思う

あと結局顔と体しか見てない料理とか考えが古いみたいな人間性価値観自体否定非難とか

テレビでもさえないオタクみたいな人が街頭インタビューとかで好み聞かれてアイドルとか女優さんで答えさせられて笑いのネタにされてるの結構ある

分不相応、どの立場で言ってんの?お前が?その感じで?って嘲る笑い

女性の好みは?って言ってぽっちゃりした人好きですね、家事もできなくてもいいです、年齢もステキだと思えば関係ないです、みたいな男性賞賛されるのと同じだと思う

それって外見を気にする男性への言論統制なのかな

好きに言えばいいと思う

ブスとかババアって言ってくる層の人間に受け入れられたいんだ、そういう人たちが自分の女としての発言自由を握ってるんだ、そういう人達評価が気になってしょうがなくて言えないんだって思うなら仕方ないけど

2019-02-09

anond:20190209103114

よくわからん分不相応のローン組んでるなら処理すれば?そんなケースの話はしてないのだが...

2019-02-06

頭の良い人は

「頭の良い人は、どんな人に対しても対等または上から目線で話す」と職場上司にここ数ヶ月、無礼分不相応であることを指導される。社会人として行動できてない時点で自分に落ち度があるのは重々承知しているが、頭の良い人は、という前提にもやる

2019-02-01

病みダイエットしようとしたら勢い余ってODした話

病みダイエット【やみ-だいえっと】(名)

利尿剤や下剤などの薬物服用、過食嘔吐などを含めた不健康ダイエット方法のこと。通称病みダイ

※この記録は無理なダイエットお勧めするものではありません。むしろ、心身ともに破壊されます絶対にやめましょう※

私は幼い頃から食べることが好きだった。朝も夕飯も机に一汁五菜は軽くないと拗ねる父親と、料理大好きでそんな父のリクエストにも軽く応えてしまえる調理師免許持ちな専業主婦母親の元で育った。ちなみに、お昼は幼稚園高校と全て私学に通ったせいで給食というものに縁がなく、15年毎日母親手作り弁当をぶら下げていた。

想像に難くないと思うが、育ったのは年齢だけではなく横幅も順調に大きくなった。なんと小学校6年の頃は160cm 75kg、高校卒業する頃には165cm 120kgと、小さい頃から大きくなるまで痩せていた期間がまるでないエリートデブの道を歩み続けた。

高校卒業後は医療系の大学へ進学し、日々講義試験、実習に追われる中で次第に「このまま社会人になってもあまりにもデブすぎて患者さんに説得力ないよなぁ……」などと思い始めた頃に、1年を通した病院実習が始まった。その実習では、比較的学年の中でも声の大きい男子を含めた3人と一緒になった。

声が大きいだけで真面目というわけではなく、講義サボるし実習も出来る限り出ない。課題は出来る学生のものを借りて写す。テニサーの女好きで、まあ、いわゆるクソみたいなパリピ存在のやつだった。

あー、多分実習の課題は全部私が見せるんだろうし、代返もさせられそうだし面倒だなと思っていたところ、実際その通りの展開となった。「どうせ君真面目だから全部見ていくでしょ?俺早く帰りたいから早めに抜けるわ。悪いけど、学生1人いれば先生の班への印象もいいもんで最後まで残っておいて」などというお願いは日常茶飯事で辟易していたが、文句を言って関係が悪くなるのも嫌で黙って従っていた。

そんな折に彼が別グループ男子学生たちに向かって、休憩室で「いやまじアイツと一緒とかないわwwwこう、もっと可愛い女の子と一緒に実習できるの期待してたのにあのデブスと一緒なのはマジ最悪www」とこれ見よがしに言っているのを聞いてしまった。

実際彼としては本心なのだろうし、普段なら受け流せた発言だったはずだ。エリートデブとして培われたデブやブスといった単語に対する免疫力を舐めないでほしい。ただ、その時は課題のことや出席のことなど散々肩代わりしてやっていた頃だったため、「(お前散々人に迷惑かけといてその言い草はなんなんだよ)」とそっち方面イラついてしまった。

そして、このままではあまりにも自分デブ過ぎて医療関係者としての説得力にかけるという自覚もあったために、ダイエットを決意した。

実習は忙しく、生活自体が気をつけないといとも簡単破綻する。食事制限するにはもってこいだった。まずは食事イベント(上の先生が奢ってくれる、友達ご飯に行くなど)以外では極力摂らなくなった。

しばらくすると、何かを食べようとしても食べることへの罪悪感から物が胃に収まらなくなった。友人たちと食事をして帰宅するとそのまま猛烈な吐き気に襲われて、トイレで全部吐いてしまう。食べることは好きだけど、そのままでは太ってしまう。味を感じられればあとは吐けば良い。そういった思考に陥り、ここから過食嘔吐生活が始まった。

ご飯はそこそこ食べるのだが、しばらくすると吐いてしまう。そして吐いたことによってスッキリする。体重計に可能な日は朝夜寝る前と乗り、前回より10gでも増えていると耐えられなくなった。市販の下剤を飲んだり、長風呂で汗をかい数字だけは減らす日々。最終的にはあんなに好きだった食べることさえも苦痛となり、ほぼ絶食状態へ。

ただ、流石に缶コーヒーを週で2本しか飲まなかった時は、病院へ行く電車に乗ろうとして意識ブラックアウトしてしまった。電車ホームの間に落ちた私を助けてくれたOLさん、サラリーマンのお兄さんには感謝しかない。

そして体重の推移を事細かに記載し続け、2年で50kgほどの減量に成功した。max125kgはあった体重が、75kgまで減った。

途中、1ヶ月で20kgほど体重を落とした際は体重減少性無月経や低体温に悩まされたりもしたが、体重を落とす速度を緩やかにした結果改善した。一時食事が食べられなくなってしまった身体は、母親献身的な支えによって今まで通りに食事が取れるまでに回復した。

今考えると人外かというレベルの三桁デブ卒業した私は、その後は一応デブ人間として生きることができた。なにより、デブ御用達の大きいサイズ専門店ではなく、その辺の普通のお店で服が買えるようになったことが一番嬉しかった。

大学卒業し、リバウンドもなく2年間は社会人として仕事を続けた。3年目になり、異動した先の職場はかなり激務だった。食生活も乱れまくり、気がついたら体重は10kgほど増え、85kgほどになっていた。流石にこのままではやばいと思い、再度生活見直しを始めた。なるべく体を壊さずに、ジム通いや食事内容の変更をするように心がけた。その後、通っていたジムの周辺で連れ去り殺人事件が起きたこからジムだけはやめてしまったのだが。

そんな折に職場の同僚が、長らく付き合っていた彼女遠距離の末に別れたという話を聞いた。何やらとても美しく優秀な女性だったようで、彼としては結婚も考えていた相手との破局に未練タラタラだった様子であった。

「君も早く彼氏作ったら?」

「いやー、私デブだしブスだし無理かな。今は仕事も忙しいから、そのうちね」

私も親からここ数年結婚に関しては強く言われ始めていたが、自分容姿一般男性ウケしないことは誰よりも重々承知していた。だからこそ、まずは自分の見た目をなんとかしてからでないと、恋愛結婚を考えるなど分不相応だという気持ちが強かった。男性からしたら、こんな見た目の女に好かれても迷惑しか思えない。

別に同僚はただの同僚であり、入職から今までなぜか常に私に対しては上から目線が強かった男だった。そんな彼からの面倒な詮索に関しても、適当にあしらって話を終わらせて帰ろうと思った。しか自分元カノ容姿性格その他ひたすら褒め続けるのを聞くのにも疲れた適当自分卑下して話の腰を折り、さっさと撤収に限る。しかし、それがなぜか彼の変なスイッチを入れてしまったようだった。

「どうせ自分の見た目がダメから、とかいうんでしょ?正直言ってそれはそう。太ってる女が好きな男はまずいないから。俺も細い子が好きだしね。男はね、女が男の顔しか見てないのとおんなじで身体が良ければ顔とか性格は割とどうでもいいんだよ。」

「はぁ……?」

突然何を言いだすんだこいつ、と思ったが彼の勢いは止まらない。

「君はまず痩せること。痩せればモテるよ。胸もデカいし、綺麗になると思う。だから明日から君はご飯食べちゃダメファスティング!!筋トレ!!!わかる?ファスティング筋トレからね!!」

「」

「あと男を見つける努力が足りない!!ちゃん婚活とかしてる?あ、みんなで出かけた帰りとかよく飲み屋街でナンパされてるの見けど、あーいうのに着いていけば良いじゃん!簡単に男できるし、新しい世界が広がるよ」

「いや、そういう明らかに一杯飲んだらこのあとホテルへ的なのは……」

実はこの1年前くらいに、知らない男に夜道で車に無理やり乗せられかけたことがある。そのとき抵抗して逃げ切ったが、今でもあの時のこのまま車に入れられたらどこかで知らない男に犯されていたかも、下手したら殺されていたかもと言った恐怖が色濃く、それを伝えた上であまりそう言った話題は、とお願いした。通っていたジム付近での殺人女性が連れ去りの果てに殺されたというものだったため、余計に怖かったのである

「んー、俺の彼女もよく声かけられてて大変だったけど、そんな雰囲気なかったよ」

「それはすごく美人さんだから、手軽に犯せそう!みたいな軽いタイプが選ぶ相手じゃなかったんだよ。意外とそういうところは相手選ばれてるよ」

「ふーん。まあ、君の場合身体から始まる関係もありじゃない?まずは行動あるのみ!今度はそういうのにも着いて行ってみなきゃ!世界を広げよう!!」

愕然とした。こんなに気軽に性犯罪に巻き込まれるかもしれないような提案をされたこと、そうでもしなければ男なんかできないと言われたことがショックだった。

かに私はデブだし、ブスだけど私にも人を選ぶ権利出会いを選ぶ権利はあるはずなのに。ほぼ同じ内容のことを、その日の夜に別の同期と3人で出かけた時にも言われた。別の同期がトイレに立つと、私に言いたいことをぶつけてくるという状態であった。

それ以来精神的に参ってしまい、同期がいる前では満足に食事をとることが出来なくなった。それでも腹は減るため、職場我慢した分家ではありえないほど食べてしまう。そうすると罪悪感で吐く。過食嘔吐が再発した。マロリーワイス症候群のようになり、血を吐いたりもした。

この時、別の同期は3人で卓を囲んでいた時もその時の飲み会での私への態度が酷かったことに、ひっそりと気付いていたらしい。

あいつには後から言い過ぎだぞって言っておいた」

「気を遣わせてごめんね、ありがとう

「でもあいつなんて言ったと思う?『あのくらい言っても良いくらいの関係は築いてるから大丈夫』とか言ってんだぞ?クズか?」

親しき仲にも礼儀あり、とはよく言ったものである過食嘔吐に苛まれながら、さら職場で彼と会うことが苦痛になった。なんと、それ以来私にあれだけ断食しろと言っておきながら

パン余ったんだけど、食う?」

飲み会やるんだけど、来てよ」

と、職場で声を掛けてくるのだ。パンなどは断ったが、もしかしたら飲み会などは誘いに乗るしかなくて物を食べている私を内心馬鹿にしているのかもしれない。お腹が空いてごめんなさい、ご飯を食べてしまってごめんなさい。後で全部ちゃんと吐いて綺麗にします。

エスカレートした被害妄想は止まらなくなり、仕事に行きたくなくて、消えない食欲の罪悪感から彼の顔も見たくなくてしょうがなくなった。でもデスクは隣だし、仕事も被っている。どうしても無理だ。昼休みを隣のデスクで過ごすことも苦痛で、女子ロッカー椅子腰掛けて過ごすようになった。

何らかの方法で胃を悪くしてご飯が食べられなくなれば彼は許してくれるのではないか。ふと、そんな考えが頭をよぎった。

これは名案かもしれない。

簡単に胃をやるとすれば、数年前にダイエットしていた時に一番効いたのは、アイスコーヒーの1Lパックを1日で2本弱飲み干した時だった。なるほどカフェインは胃酸の分泌を亢進させる働きがあるから、胃は傷めつけられそうだ。ついでに利尿効果もある。ちょうどいい。

カフェインについて調べると、そういえばエナジードリンクと錠剤の併用が原因らしいという死亡事件が一時期話題になっていたことを思い出した。カフェイン人間個体差はあるものの、ある程度摂取可能だが、その他の哺乳類にとっては猛毒である。また、人間にとっても中毒域と致死量の幅が狭い。嗜好品としてのコーヒー程度ならば問題ないが、錠剤の多量摂取は気軽にやると急性カフェイン中毒を引き起こすし、下手をすれば死んでしまう。

ならば、中毒域に入らない程度でカフェインを飲んでいい感じに胃を悪くしてやろうと思い立ち、ドラッグストアカフェイン剤を購入した。

家に帰って1回2錠1日2回までと書いてあった箱を開けると、茶色い錠剤が20錠出てきた。とりあえず2錠飲んでみたが、何の変化もない。

時計を見ると17時半。明日から仕事であることをまた思い出し、次第に同僚に会いたくない気持ちと恐怖と嫌悪感がむくむくと頭をもたげだ。いっそ身体が壊れればしばらく休職できるかもしれない。頭の中でカフェイン中毒量と致死量計算した。体重換算で一箱飲んだら中毒量は超えるが、致死量全然超えない。まだ両親も健在で、死ぬわけにはいかない。全部飲んでも死なないなら、いっそ全部飲んで身体さえ壊れてしまえばいいのでは。仕事休みたい。

気付いた時には20錠分の空のPTPシートを手にしている自分が、床に座り込んでいた。

タイミングよく実家母親から電話が来た。何を言ったのかは朦朧としていたためにあまり覚えていないが、同期が嫌で仕事に行きたくなさすぎて薬を飲みすぎてしまたことは伝えた気がする。

4時間半ほど経ち、動悸と頭痛、冷や汗と吐き気に苛まれているところに焦った母親が高速を飛ばしてやってきた。ベッドに横たわる私と、ゴミ箱の中の薬の空き箱やシートを確認すると、

「そんなくだらない男のためにこんなことしないで。死のうとするならママも一緒に連れて行って」

と泣き崩れてしまった。

大丈夫致死量は飲んでないか気持ち悪くて胃が悪くなるだけで、そのうち薬が抜けたらよくなるから……この量じゃ絶対死なないから。計算たから……」

その後のこともおぼろげなのだが、職場への救急搬送は意地でもされたくなかったため、一晩母親の付き添いで明かした。朝、立って歩くこともやや覚束ない状態となった私は上司電話をしたが、ODのことは踏ん切りがつかずに伝えられなかった。

気持ち悪くてずっと吐いてます今日仕事は出られそうにありません……」

腸炎か?ノロ流行ってるからなぁ。君、一人暮らしだろう?飯も食えない、水も飲めないだともう入院したほうがいいんじゃないか?受診手続きを整えるから

そう言って電話は切れた。上司はどうやら感染腸炎を疑っているようだった。母親病院で補液をして早く血中濃度を薄めるように、という。まず、上司や先輩たちは私が精神的に不安定だったことを知らない。ODを疑われる要素は職場には絶対にない。もし、血液検査異常などで疑ってかかられたとしても、抗不安薬抗うつ薬などと違って、カフェイン中毒はそれを念頭に置かないとバレる可能性は低いだろう。

そしてそのまま感染腸炎疑いとして入院となった。血液検査異常も少なく、ODはまるで疑われなかった。母親自分自身の通院があるため、入院手続きだけして実家とんぼ返りした。部屋を出る際、再度泣きながら

「もうこんなことしないでね。もし死にたくなったら一緒だからね」

と言われたことを覚えている。

気持ち悪さに苛まれている間、何よりも強く思ったのは少しくらい太っていてもいいから、本来なら美味しくご飯が食べられる身体大事にしたほうがいいということだ。

あれだけ好きだったお粥も、お魚の煮付けも、サラダも、まるで喉を通らない。無理に食べても全て数分後には吐き出している。制吐剤を打ってもらわないと夜は眠れないほど胃が辛い。切り取って水洗いしたいほどに苦しく、ベッドの上でひたすらのたうち回っていた。睡眠不足でうとうとすると悪夢が見える。同期が笑いながら私を蔑んでくる。はっとして起きると、気持ち悪さで苦しい。夜通しその繰り返しだった。

しかし、致死量までは飲んでいないのも本当で、制吐剤と補液で徐々に改善傾向にある。食事お粥半量程度なら口にできるようになった。それでも頭痛と心窩部不快感は残っているのだが。

こんな苦しい思いをするのなら、そして親に多大な心労をかけるならこんなことしないほうがマシだったと思う。

でも、食事が取れるようになってくると、再度食事をすることへの罪悪感が生まれてくるようになって来ているのも事実である。あまりにも辛かったこからODは2度としないが、もしかしたら退院できてもまたしばらくは過食嘔吐や拒食からは抜けられなくなるかもしれない気はしている。

ダイエットを考えている方々には、こんな自分身体を痛めつけるようなことはやめるべきと伝えたい。適度な食事制限と、運動が遠回りに見えても何よりの近道だ。むしろ少し太ってたって、美味しいものを美味しく食べられることは、こんな風に身体ボロボロにするよりは幸せかもしれない。

ダイエットしている人や、太っている人が周りにいる人は、その何気ない一言相手の心を大きく傷つける可能性があることを今一度考えて過ごしてほしい。私は思いとどまれたが、私も両親という枷がなければ勢い余って致死量まで飲んで死んでいたかもしれない。

自戒を込めて、記録に残そうと思った。

まだベッドから降りて動き回るのはつらいが、そろそろ退院と自宅療養が見えてきた。今は身体が辛くて精神も持たないため、今後の仕事での身の振り方や、今回の件に関しての相談をどうするかについては身体が良くなったら考えることにする。

2019-01-09

anond:20190109211319

迫害され、苛められたら、の話だからなそれ。

LGBT迫害いじめも受けてない。

ただ分不相応かつ過剰な要求を拒絶されてると言うだけのこと。

迫害、苛めなんてロリコン並に弾圧されてから言えや。

保険すら効くトランスときがあまっちょろいわ。

2019-01-08

コミュ障初恋片思い6年間の一部始終

コミュ障婚活マッチングアプリ出会い別れるまでの一部始終」(anond:20190106214218)という日記を書いた者です。

前回の日記を通じて、自分経験文章に落とす作業をしている間はすごく気分が晴れるということに、生まれて初めて気づきました。文章を褒めてくださる方もいらっしゃったので、調子に乗ってもう1本、投稿してみます(読み手を選ぶ内容なので、さほどブックマークはつかないと思いますが)。また、前回の日記では、あたかも僕が恋愛経験コミュニケーション能力以外の点において完全なる真人間であるかのような印象を与えてしまったので、ちょっと彼女に対してアンフェアだったな、という懺悔の思いもあります

僕が中学生高校生時代に、人生で初めて好きになった方の話をしたいと思います

僕が通っていたのは、中高一貫男子校でした。所謂進学校で、有名大学進学率がKPIになっている、勉学を重んじる厳しい校風でした。

中学校の登校初日入学式を終えた新入生は、疲れた足取りで初めて行く自分教室へ向かっていました。殆どの生徒はお互い初対面なので、会話もまばらでした。1人で居ても目立たなくて良いな、ずっとこのままなら良いのに、などと思いながら、僕は人の波から少し外れたところを歩いていました。

廊下の角を曲がった時、僕は斜め前を歩いていた同級生の1人に気づきました。サラサラストレートの髪に、小さな顔、大きな瞳、長い睫毛。人生で見たことのある誰よりも格好良い男の子が、そこには居ました。

これが、一目惚れか、と、冷静に思ったのを、はっきりと覚えています

彼と僕は同じクラスでした。彼は、才色兼備な人でした。文武両道で、サッカー趣味。優しい性格で、愛嬌があり、話は面白く、友人も多い。笑顔キラキラしていて、王子様のように見えました。過去を美化し過ぎだと言われるかもしれませんが、アイドルグループ所属していてもおかしくなかったと思いますクラス文化祭に出店した、大して美味しくない割高なタコ焼きも、彼が声を掛けた女子学生は全員買ってくれました。

僕は、絶対に彼には自分の心の内を明かさない、と決めていました。傷つくのが怖かったのもありますが、彼の人生劇場の登場人物として、僕はあまり分不相応だと思ったからです。僕は、彼が僕を抱きしめ、名前を呼びながら優しく髪を撫でてくれることを想像し、時に嗚咽しながら床に就きました。僕の人生は泣いてばかりです。今思えば、この時の涙の理由自己憐憫でした。努力放棄し、自分自分のことを追い詰め、思考停止して悲劇のヒロインを気取り、自身を慰めて、精神的な安寧を得るのが日課になりました。幸せと虚しさが入り混じった複雑な気持ちで、彼と時空間を共有できない夜をやり過ごすことしか、できませんでした。

僕は「好きな人の好きなものを好きになる」タイプでした。彼があるアイドルファンだと聞けば、プロフィールを暗記し、出演するテレビ番組を観ました。彼がよく口ずさんでいた洋楽アーティストCDは全部借りて聴き、歌詞まで覚えました。そうして仕入れ話題で彼に話しかける勇気もないのに、です。

ある日僕は、彼と彼の友達教室の窓辺で繰り広げる雑談に聞き耳を立てていました。彼は、塾で出来た初めての彼女ファストファッション店に行き、お揃いのトレーナーを買ったと、少し恥ずかしそうに、しかしとても楽しそうに話していました。僕は彼に彼女ができていたことさえ知りませんでした。完全に狼狽しました。彼は彼女のことが好きで、僕が知ることのできない存在であるその彼女は、僕の見たことのない彼の表情を知っているのです。結局、その日は何もやる気が起きず、トイレに籠って残りの授業をサボってしまいました。泣き腫らした顔を誰にも見られたくなくて、放課後、日が沈んだ頃に個室を後にしました。親には怒られましたが、何も言えませんでした。

でも、サボってばかりいたわけではありません。むしろ勉強には必死で取り組んでいました。彼と同じクラスになるためです。入れ替わりの激しい特進クラスを6年間ずっとキープし続けたのは、とうとう彼と僕だけでした。彼は文系コース、僕は理系コースでした。本当は彼と同じコースに進みたい気持ちもありましたが、無理して高い授業料を払ってくれている両親の顔を思い浮かべると、人生を棒に振る可能性のある決断をする勇気は出ませんでした。それでも、少しでも多く彼と同じ空気を吸っていたくて、受験必要のない文系科目まで、教頭に頼み込んで時間割の許す限り履修していました。ただ、残念ながら僕の学力は彼に遠く及ばず、別の大学に通うことになるのは自明でした。最終学年になって勉強モチベーションを失った僕の成績は、急に翼を失った鳥のように落ちてゆきました。教師全員にひどく心配されたのを良く覚えています

高校3年の1学期の席替えで、僕の席が彼の後ろになりました。夏休みまでのたった数ヶ月だけですが、世界中の誰よりも彼と一番物理的に近い場所占有できる喜びで、胸がいっぱいになりました。居眠りの振りをして机に突っ伏し、いつの間にか仄かに甘い香りを纏うようになっていた彼の背中に近づきました。息をするたびに、彼と一体化してゆくような、幸せ気持ちが溢れました。放課後、憶えた匂いだけを頼りに、彼と同じ香水を探しました。塾を休んで、お店を何軒も梯子しましたが、結局見つけることはできませんでした。

ある授業の小テストで、僕が酷い点数を取ったことがありました。回収の号令が掛かり、自己採点した答案用紙を、前の席に座る彼に恥ずかしそうな顔で差し出すと、彼は僕の眼を見て「可愛い」、と言いながら、優しい笑顔で受け取ってくれました。どういう意味を持つ言葉なのか、しばらく理解できませんでした。その声色は、今でも耳にこびり付いています。辛いことがあった時に、何度も、何度も心の中で反芻して、その度に涙を流し、頬から耳まで真っ赤に染めました。

彼が僕の気持ちに気づいていたのかどうかは、卒業するまで、ついに分かりませんでした。

この日記は、彼の好きだったEric Claptonを聴きながら書きました(この日記では固有名詞を一切出さないという自分縛りがあったのですが、これだけ例外にさせてください)。自分の中で強く記憶に残っているエピソードを集めてみたのですが、結果として完全なる狂気という印象になってしまいました。常にこのような変態行為に走っていたわけではないことだけ、申し開きをさせてください。この時期にできた数少ない友人の一人とは、年に一度、母校の文化祭に行く間柄を保っています

彼とは、高校卒業以来、一度も会っていません。大学に進学すると、僕は別に男性が好きだったわけではないのだということに気づきました。ただ、6年間、彼という重いアイロンを掛け続けた心の折り目はなかなか消えず、随分とひねくれたまま大学生活を送ってしまいました。

客観的に読み返すと、僕は本来的には恋愛依存体質で入れ込みやすタイプなのかな、と思いました。これをコントロールできるようにしないと婚活中に精神病みそうですね。

この日記をどうしても書きたくなったもう一つの理由は、前の日記の「彼女」が、3次元ボーイズラブ小説執筆をこよなく愛していたからです。彼女は、本当に親しい人にしか言えない秘密だと言って、4度目のデートで僕にその趣味を打ち明けてくれました。彼女に僕の経験を伝える機会はついにありませんでしたが、あの時僕が彼女の良き理解者として振舞えたのは、中高時代の彼との思い出があったからこそでした。

この日記を、「彼」と「彼女」に捧げます

《2019/01/10 追記

ブックマークコメントを読ませていただきました。「まともな人かと思ったらヤバい奴だった」みたいなことを云われるのではないか心配していたのですが、杞憂でした。お薦めしていただいた漫画面白そうなので読んでみようと思います。あと、「明治文豪が書きそう」とあって笑ってしまいました。読書量の少ない人間がそれらしく文章を書こうとすると、学生時代に読んだ著名な本にしか影響されていないことが透けて見えてしまものですね。僕は「こころ」が好きでした。この日記遺書にならないよう精進します。

2019-01-07

anond:20190107160601

その専業主婦さんが分不相応な贅沢をしつつ夫には節制を強いたり、

「へそくり」というなの横領をしでかしたかATM扱いという自虐が生まれたんだろ。

また、そこに入ってる金が誰の稼いだ金かという自覚もないしね

2019-01-04

子供が欲しいと思えない

※下に述べるものあくまでも個人の考えであって一般論を語るつもりはないということを最初に断っておく。

突然だが、私はできれば子供が欲しくないと考えている。

自分の中で、「親になるということ」に対するハードルがとてつもなく高いと感じられるのである

スペック

・女、26歳

中小企業事務職員、年収300万弱

・兄と姉が一人ずつ

(兄は独身、姉は既婚で2児の母)

子供が欲しくないと思う理由

根本的に自分という人間が嫌いで、自信がない。そのため、できれば自分遺伝子を残したくないと考えている。

私は三人兄妹の末っ子で、どちらかといえば甘やかされて生きてきた方だと思う。

子供の頃の私は、いわゆるいじられキャラというやつで、同級生や友人によくからかわれたりしていた。その延長か、純粋に嫌われていたのかはわからないが、今で言ういじめのようなもの(程度は軽め)を小学校高学年~中学生くらいまで受けていた。

高校大学比較平和だったが、就活でつまずきフリーターとして過ごした時期があり、やっと決まった正社員としての仕事でも、お局から嫌われモラハラに近い扱いを受けている。

ここまでくると、自分人格には、他人に嫌われやすい、また下に見られて虐げられやすい要素があるということが嫌でもわかってしまう。

子供は一人で産めるものではないし、どんな人間になるかは結婚相手(子供父親)にもよるだろうが、私からまれてくる子供(今のところ予定は全くないが)には、生きづらい思いをさせてしまうのではないだろうかと思わずはいられない。何せ母親が生きづらいと感じながら生きているのだから

また、フリーター期間は将来に対して全くと言っていいほど希望がもてず、生きるのか辛くて仕方がなかった(今もたいがい生きづらいが)。自分の弱い部分や悪い部分を責めに責めたのだが、そんな時に私は、禁断の考えに至ってしまった。

「なぜ両親は私を産んだのだろう」

「両親の子供には既に兄と姉がいて、兄は大企業勤めで、姉は素敵な人と家庭をもち可愛い孫もいる。それで十分じゃない」

「私を産む必要はあったんだろうか。そうでないなら、産まれてこなければよかった。彼らが私を産まなければ、こんな思いをすることはなかった」

…ひどいことを考えている自覚はもちろんあるし、思っても両親に伝えたことは一度としてない。しかし、私はそう思ってしまった。両親がたくさんの愛情お金や手間をかけて育ててくれたにもかかわらず。

こんな自分子供を産んで育てたところで、その子が「この世に産まれてきてよかった」と思える気が全くもってしないのである

経済的にも、人一人を赤子から一人前に育てあげられる気がしない。

子供一人を育てるのには、最低でも1,000万、進学パターンによっては2,400~3,000万程度かかると言われている。

これも結婚相手職業年収によるが、よほど高収入の方でない限り専業主婦にはなれないと考えている。むしろある程度稼ぎのいい方と結婚できたとしても、仕事は続けていって何かあった時のために少しでもお金を貯めておきたい。ということで共働きということになる。

ここからは単純にお金がないという問題ではなくなるが、私自仕事家事育児毎日こなしていける自信が全くといっていいほどない。

から要領が悪く、料理などは時間がかかり、掃除なども手がつけられず気がつけば部屋が散らかっていることが多い。そんな人間に、働きながらの食事の支度(朝晩、お昼のお弁当)、後片付け、洗濯、片付け、掃除、その他もろもろが務まるだろうか。それだけでも不安なのに、その上子供の世話があると思うと…世の中の母親たちは本当に魔法使いか何かなんじゃないかと思ってしまう。それくらい大変なことを、彼女たちは毎日のようにこなしているのだから尊敬せずにはいられない。

もちろん結婚相手にも家事育児に協力してほしいところだが、よほど相手理解が無い限りは、女性である自分が、妻として母として家事育児を多めに、場合によってはほとんどを負担することを覚悟しておかなければならないだろう。「家事育児は女がするもの」という、日本の一昔前の価値観をもっている人は、若い世代(特に男性)にも意外と多い。

また育児休暇や時短勤務といった子供がいる職員のための制度は、女性に対してはある程度認められる企業も増えてきたが、必ずしもきちんと機能しているとは限らない。また、男性に対して認められる企業はまだまだ少ない(制度上はOKでも前例が極めて少なく、定着しているとは言い難い)。

そして、子供ができると、保育園探し、節目節目の行事ごとの準備、習い事、進学の準備…と、とにかく子供関連でやるべき事が次から次へと降ってくる。それに関しては決して面倒だと思うわけではなく子供をもった以上は必要不可避だと認識しているが、それらすべてをこなしていけるとは現時点では到底思えない。きっと、完全なる自分だけの時間はなくなってしまうと思っておいた方がいいだろう。

長くなってしまったが、経済的余裕の無さや自分分不相応の多量のタスク精神的余裕が失われる原因になり、子育てにも悪影響を及ぼす(怒りっぽくなる、子供の話をしっかり聞くだけの余裕がなくなる、など)のではないかと考えている。我が子を育てあげるつもりでいるのが、我が子をないがしろにしてしまっては元も子もない。

最後になるが、私は「親」として生きる人々のことを心から尊敬している。

私は親になったことはないが、それらが決して容易なことではないということくらいはわかる(周囲の「親」として生きる人々に対しては、できるだけ力になりたいと思っている)。

そして、そう思うからこそ、自分子供を産み育てる覚悟ができそうにない。

親戚などに、結婚は、子供は、と聞かれる機会が多いこの時期に、心の中で引っかかっていたことを言語化してみた次第である

ここまで読んでくださった方には、こんなことを考えている人間もいるのだということを、心の隅に置いておいていただければ幸いである。

2018-12-25

anond:20181225034241

からするとクズクズ女とくっついてりゃいいのに

分不相応な女に依存って風に見えるんだが

2018-10-23

https://anond.hatelabo.jp/20181021093430

言ってる内容自体特に間違ってないんだけど

SUKEBENINGENの口調まで真似して彼の発言切り貼り以上のことを何も言ってない点とわざわざ芸術を藝術と表記してる点からどんな人間が書いてるのか察する

分不相応現代アートの難解さを一般人啓蒙しようとする前に彼がディスる「偉い人の本読んで万能感膨らませて俺TUEEしてる人文」と同じことを彼のツイート使ってやってることに自覚的になったほうがいいのでは

せっかく現代アートに興味持ったんだから誰かを見下すために利用するよりいろんなことを自分の頭で考える癖つけたほうが絶対にいいよ

2018-10-09

人生の前半を無意味に過ごしたツケは重い

俺はこれからこのつまらなくて残業だらけで儲かりもしない仕事死ぬまでやり続けるのだ。

このいかにも自分にだらしなくて自分が与えられている立場の意義なんて考えたこともなさそうな自己中連中が死ぬまで私の同僚なのだ

パチンコと酒の話をするのが大人だと思い込み往年のアイドルについて語るのがハイカラだと信じ抜く人間意外との関わりは今後ドンドン薄くなるのだ

自分努力不足で招いただけの出来事理不尽だと思い込むだけなら飽き足らず理不尽再生産ことが自分たちの使命だと思い込む愚か者達がどこへでも付き纏うのだ

今なら分かるが私の人生には私のような人間には分不相応なまでのチャンスが与えられていたのにそれを足りぬ足りぬと駄々をこねる事に人生を費やしてしまっていた

もうこの手には僅かばかりの可能しか残されておらずその可能性はすなわち単なる運否天賦に任せてクジを引くことだけなのである

何よりも辛いことはまともな人間であれば蔑むべきであるような極めてまともとは言い難い者達以外はもう私を相手にはしないことだ

もしも私がまともな人間達の1人であるのならばまともでない人間が入り込むことのない結界を張り巡らせその中で暮らすだろう

そうして弾きだれてきた者達のスラム街に私は今住んでいるのである

人生価値はその前半を如何に有意義に過ごしたかで決まる

スラム街にはじき出されてから努力した所でどうにもならないのだ

アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん