はてなキーワード: 部活とは
先週、体力テストの結果が帰ってきた。
普段はろくに見もしないが、今年は高校3年生で最後だし……と読んでみることにした。
しかし自分は体育が得意ではない。文化部陰キャ運動音痴の三拍子揃っている。体育の五段階評価で2を当たり前のように取っていた人間だ。見る前から「がんばりましょう」相当の言葉が並んでいるのは目に見えている。でもなんで見ちゃったんだろう。
最初は「長座には自信がある。これだけは運動部の子にも負けない。」そんな気持ちだったはずだった。
『平均並です』(54cm)
嘘……だろ…………?
ショックだった。1番自信のあった種目でこれなんて。もうちょっと色をつけてくれても良かったんじゃないか? いや体力テストだからダメか。
去年までろくに見てなかったから気にしてなかったけどこの成績表はそこそこ長めのコメントを書いてくれていた。調べても機械が書いてるのか人が書いてるのか分かんなかったけど。
体力プロフィールのところに『心肺持久力が低いので、学校まで早足で歩くことから始めてみましょう』とあった。こちとらチャリ通なんじゃとキレかけたが相手はそんなこと知らないししょうがない。3年間雨風の中、雪の日もチャリ通し続けたのに心肺持久力が低い自分を呪いたい。
『○○部に所属していますので、楽しい友達も多そうですね。部活動の雰囲気も良く、学校生活も楽しそうです。』
すみません、ひとり部活です……。2年生のときまではもう1人同級生がいたけど先輩が引退してすぐに抜けてしまった。喋りかけすぎてウザいとか思われてたらどうしよう。LINEもブロックされてたから自分のことが嫌いなんじゃないかと気になってヒヤヒヤする。もう嫌われたくない。
メンタルプロフィールというものもあった。自信ばっかり飛び抜けていた。なんだか自分の悪いところが浮き彫りになったようで嫌だった。
大した実力もないのに花形の役割ばかり希望してオーディションや投票で落とされる。そんな過去の自分を思い出した。
全体的にコメントは丁寧で温かい言葉だった。会社が商品として出しているものだから当たり前なんだけど。
なんだか無条件で肯定してくれるお母さんみたいで涙が出てきた。
たぶんこのコメントを書いてくれた人(?)には自分が運動音痴だけど友達が沢山いて学校が楽しそうなように見えているんだろう。クラスの子はみんな優しいしいじめもないから学校は嫌いじゃないんだけど。
浪人は許されず、受験の失敗を引きずっていた私は塞ぎ込んでいて、気づいたらぼっちになっていた。
鬱っぽくなっていて何もやる気が起きず、
サークルもバイトも入っていなかったので毎日が本当に暇で暇で仕方なかった。
友達もいない、コミュ障、きっと就活も失敗するし、ろくでもない人生になるんだろうなぁと思った。
毎日が辛く、苦しい日々だった。
暇すぎて、暇を潰す方法を考えるのすらしんどくなったある日、私は漠然と、忙しかった高校時代を思い出した。あの頃は当然ながら、朝から夕方まで学校があって、放課後は部活と塾。常に何かに追われていて、絶望する暇もあまりなかったな。
そう思ったら、一つの案が降りてきた。
「同じ状況を作り出せばいいのでは?」
だが、大学は1から5限まで毎日履修するということはなかなか難しいようだった。
単位に上限があるためだ。
ならどうすればいいか。答えは明確だった。
教職を履修することだ。
私はクソほども教員に向いているような人間ではなかったが、教職を取れば単位の上限を解除できる。
私は暇を潰すため、教職を履修した。
就活をする暇もないほどで、私は何をやっているのだろうと思ったが、授業がつまりまくっている日々というのは現実逃避にもってこいだった。
それなりに、めちゃくちゃ楽しかった。
度を越すコミュ障なので教育実習ではどもりやキョドリが激しく、評価は最低だったが、なんとか履修することができた。
複数の免許を取ったので、気づいたら200単位ほど履修していた。
教務課には、かつてこれほど単位を取った人間はいないと言われた。
今は教育実習のあとに適当に受けた中小企業で薄給で働いているが、どうせ就活は失敗するだろうと思っていたので後悔はあまりない。
部活が終わる時間になったら一人選んで自分のプレイのダメなところ言わせる→その状況なのに今日はもう帰って良いと思うのか聞く(帰りたいと言えるわけがない)→「こいつがまだ帰らずに練習したいって言ってるけど嫌な奴いる!?いねえよなあ!?」
これがテンプレの同調圧力クソ野郎が顧問で、他のことにも何かにつけて一人に無理矢理自分の言わせたいこと言わせて「こいつがこう言ってるけど嫌な奴いる!?いねえよなあ!?」をやっていた。
「いねえよなあ!?」が物真似として影で流行するほどとにかくこのテンプレを絶叫していて、まあこんな奴に振り回される部活が楽しいわけもなく何となく嫌な思い出として記憶に残っていたんだけど、高校時代からの友人から東リベを黙って見ろ、絶対に笑うシーンがあると言われて見て大爆笑した。
なんなら顧問がこれ読んでて真似してたんじゃないかと思って発売日を調べたがおそらく顧問の方が先である。顧問を参考に描かれたわけもないので完璧に無関係だ。でも面白い。漫画ではこの台詞を言うのはカリスマに溢れたキャラであり言われた者たちも素直に熱狂しているのだが、それが尚更自分たちの顧問だけ盛り上がっているお葬式っぷりを思い出して笑いを誘う。
なんなら「(対戦校の名前)潰すぞ!」ともよく大声で怒鳴っていた(こっちの台詞はあんまり流行ってないから一応補足すると、作中で「いねえよなあ!?」のあとに「愛美愛主(敵対チーム)潰すゾ!」と叫ぶ)最悪な思い出が一瞬で面白い話になって東京リベンジャーズにはめちゃくちゃ感謝しているし、あまりのシンクロ率に何度も見返しては笑っている。
作者の側にも顧問みたいな同調圧力クソ野郎がいたりしたんだろうか。創作と現実だから違くて当たり前なんだけどほぼ同じ台詞でも言う人間やシチュによってこんなに変わるものなんだな。
この記事やコメント見ててなんかすごく懐かしい感覚を思い出したのだけれど、あんまり普遍的な感覚でもないのかなとふと心配になったので記録がてら自分語りする。
高校時代、マジで勉強が手につかなくてずっと最下位周辺の順位を取りまくっていた。
("周辺"なのは割と最下位の層が厚いからだ。"我々"しか知らない世界、なんだか誇らしい)
最下位ともなるとほぼ全教科赤点なので先生からの再指導が入り、各教科5回目くらいの再試でほぼ自分専用みたいな糞雑魚テストにしてくれるお情けを経て、基準点ギリギリで単位を掠め取っていた。
もちろん放課後遅くまで指導してくれる先生への申し訳なさもあったし、自分自身結構な情けなさもある。
「勉強しなきゃいけない」という謎の理由で部活をやめたせいで基本ぼっちだし、テスト期間も特に話す内容がないため周りの人間にも絡めず、
何よりまったく意味不明な文字列を眺めているだけのテスト時間はキツい。
でも勉強はできなかった。しなかった。自分の文章力ではこの「どうにも勉強ができない」感覚は正確に記せないのだが、
確かに頭では、目の前の一歩目としてやるべきことは分かっている。1年4月の単元からやり直す、それでも無理なら中学校、小学校の学習へ。
ただ当時の自分にとって、その一歩から現在に追いつくまでの道のりはあまりに長く、遠いものだった。
そしてその遠さは1年、2年と一切勉強できなかった自分という存在によって更に確固たるものとなり、圧倒的な「不可能」として目の前に立ちはだかることで自分の手を止めさせた。
どうもこうもない。「不可能」なので喜びも悔しさもあるわけがない。
自分でも2点だとわかってるほぼ白紙のテスト用紙を提出した時も、課題を放棄し続け先生に諦められた時も、6回目の再テストで回答番号だけ思い出して40点取らせてもらった時も
虚しさしかなかった。
とか書くとどうにも大げさで気恥ずかしくなってくるが、中高の頃の感情なんて実際そのくらいクソデカか。
その後のことは大して面白くない。3年間溜めた無気力の勢いそのままにニート街道へ、薬自慢スレを見ていたら興味が湧いたとかいう最悪の理由で心療内科で薬をもらって(tips:鬱でなくても抗うつ薬はもらえる)こんなもんかとがっかりし(鬱じゃないので当たり前)、
薬もやめ流石にヤバいかと思い立って親に土下座して監獄タイプの予備校へ。現国だけはできたので、まだ拒否感の少なかった英語その他の教科を無理くりどうにかしてもらって国立大に滑り込んだ。
もちろん学費は親持ち。今流行りの親ガチャが胸にしみわたる。俺の親はSSRだ。
後遺症はなくはない。高校時代の記憶が一般的な学生生活の代わりに5ch(2ch)のゴミみたいな板での雑談に塗りつぶされているし(でも相手してくれてありがとう)、今でもそこ以外のネットのコミュニケーションは苦手だ。
なまじ周りが努力家や秀才かつ良いやつばかりで、ほぼ学校生活を放棄してる自分に負い目を感じて孤立の道を突っ走ったせいもあり、高校時代の友人はほぼ皆無。
なぜか就職はできたけど仕事以外の場面で同僚と話すと自分の空っぽさに引く瞬間も多い。
虐められたわけでもなく毒親でもなく、完全な自滅。今思うと貴重な経験だったような気がしなくもないが、でも、あの時つらかったと言っても怒られはしないんじゃないか。
だから『絶対に勉強が伸びない』『何故「悔しい」と思えない奴が軒並み駄目なのか』とか、そういう無闇に強い言葉はあんまりつかわんといてや、という呟きでした。
幼稚園は、怒ると狭い部屋に閉じ込めたり泣くまで怒るのをやめない先生が怖くて行きたくなかった。
小学生は、つい昨日まで仲良くしていた人に虐められたり、運動しようかなと思って始めたスポーツ少年団では毎日のように怒られた。
中学生は、好きだと言ってくれて付き合った人に気持ち悪いと言われて振られたり、部活で先生に殴られたり聞こえるように小言を言われたりした。
高校生は、地域一番の偏差値の高校だったが周りのように夢や目標なんてなにもなく時間を浪費して、部活もずっとベンチのまま終わった。
浪人していたときは、予備校の殺伐とした雰囲気に馴染めなくて秋から欠席するようになっていた。目標がないままの努力はつらかった。その先に得られるものが自分にとって不必要なものなら、その努力に意味はあるのだろうか。
大学生は、実家通いだったので無遅刻無欠席フル単だった。入ったゼミでは教授に容姿や恋愛経験やコミュニケーション能力などについて詰られた。周りも同じようにそのアカハラもどきを受けていたが「あれはあいつ(教授)なりの冗談でしょ」と言っていた。成績などについては「意味がない。あなたの自己満足でしょ」と言われていた。
タイトルに書けばよかったが今はニートをしている。穀潰しのクズ野郎だと思う。
いつまで経っても他人は怖いし、誰かと一緒にいたり、話していても、ずっと孤独だ。
そんなの当たり前でしょと言われればそうなのだが、私はそう思ってしまう。
うまくやれない。でも最低限の会話はできる。なにかと心が狭い。心が狭い自分が嫌だ。自分は恵まれている。なのに結果はニート。これは全部自分が悪いからである。
近々人生やめようかなと考えている。
真面目すぎるのだと言われた。
働けば何かが変わると言われた。
頑張れば出来るのになぜしないと言われた。
働かない奴は死ねばいいのにと言われた。
カスなくせに努力をせず承認されたいだなんてクズの発想だと言われた。
誰かに承認されたいと思ったことなんて、遠い昔のことのように思える。それでも他人の目にはそう映ってしまう。
そもそも努力ってなんなのだろう。勉強すること?何か資格を取ること?容姿を磨くこと?
努力って、うまくやることでしょう。自分の立場を良くするために、うまくやること。結果うまくやれない努力は努力ではない。
そういうことばかりで、怖い。
サザエさんみてりゃわかるだろ
1 子供部屋おじさんで両親に丸投げ ←部活やってる学生はいまでもそうだろ
2 家政婦サービス的な ←結婚して専業主婦養うという意味ならいまでもそうだな
3 やらない。くっさい服、滞った公共料金、開かれない郵便物、それらを散らかった部屋に押し込んで職場ですべてを忘れる。←新聞社などアウトロー的な職業では一部許されてたしアメリカの探偵ものも郵便受けが請求書まみれなのは定番
4 今みたいにスーパー残業ワールドからの土日でまとめて家事って生活様式じゃなかったので5時ぽんして毎日その日のぶんの家事をや←ってた人もいたとおもうけど実家暮らしでも結婚して主婦がいるでもない暮らしは当然なりたたなかった
補足するとブラック残業はいちばん手堅いサラリーマンである国家公務員一種のお家芸で100年まえからずっとある。(国会の質問準備したり海外と折衝するのに「居ない」ではどうしようもないしね)
インターネットがなかった1990年代までは市役所郵便局のみならず銀行や証券会社の窓口が3時までしかあいてないのは非常にこまったので電話通販の受け取り払いが盛り上がったり有給とって家かったりした
サラリーマンがスマホのようなものをほしがったのでモバイル端末はいろいろでていた ガラケーとザウルスのようなパームトップデバイスもわりと昔からあった それで株投資を昼休みにやってる人はいた
中学の部活が同じだった彼とは、卒業後も高校まではよく会っていたのだが、大学に入って物理的な距離が出来たため、部のグループLINEで誕生日を祝いあったり年末年始に挨拶をする程度の間柄になった。
前回の連絡のとき、LINEで久しぶりの会話を楽しんでいたが、だんだんと宗教と政治の話に変わっていった。応援している党に投票してくれないか?という内容だ。思い返せば中学生の頃の彼は「定期的に家族に変な集会に参加させられる」というような話をしていて、それがきっとその宗教のことだったんだと思う。
その頃はまだ、彼とは会うタイミングがないだけで会えば仲良くできる友人だと思っていたから、正直ショックだった。うちの家は誰に投票したかということは家族同士でも言わないような家庭だったのもあり(それの是非は今はともかくとして)、自分の思想の部分に押し入って来られることにびっくりしてしまった。しかもやんわり話自体を避けようとしたら、電話できない?とか聞いてくる。
最終的には俺は彼の連絡を無視してしまったのだけど、たぶん彼はそういう経験を何度かしているのではないかと思う。実際共通の友人も困ったと言っていた。
彼にとって俺は関係にヒビが入っても問題ない程度の相手だったということなんだと思った。小学生の頃から友達だったこともあり、高校以降に出会った友達とはまた違う幼なじみ的な友情を彼に感じていたのだが、彼は違うんだなと思った。
そして6年ぶりに彼から連絡が来ている。当たり障りない近況連絡のようだが、そのうちまた同じ話になるのだろうと思う。返事をするかどうか悩んでいる。二度目のあの話も憂鬱だけれど、仲間内の結婚式で会う可能性が高く、無視してしまうとそのときまた憂鬱になりそうだ。
子供っていっても小学校高学年から中学くらいの時期の買い物。今、生活のためにしてる買い物と違って特別感があった。
ぷらぷら、服屋とか雑貨屋とか本屋とかCDショップを覗いて買ったり買わなかったり。
お昼はマクドナルド。
帰りの電車でお互い買ったものを見えさせあったり、部活の話をしたり。
家に帰って戦利品を眺める。新しいものへのわくわくが止まらない。
大人気アニメ進撃の巨人の三期。確かこの時はリヴァイ兵長のおじさんケニーと調査兵団達の戦いがメインの話だったような記憶がある。
やっぱり人気シリーズだけあって面白い毎回先が気になると思いながら見ていた。それにしてもジョジョもそうだけどグロくてエグい作品が人気って凄いなぁ…と思う。日本は定期的にエログロ作品大人気ブームが来るのだろうか。
おそ松くんがおそ松さんとして大ヒットしたので、今度は天才バカボンも!という感じで始まったであろう作品。おそ松さんから一部メイン声優を続投していたのにこちらはイマイチ話題にならず人気も出なかったのが残念。
古田新太氏のバカボンのパパが結構ハマっていて好きだった。実松さんに似た「リアル天才バカボン」という話もあったけどあまり受けなかったなぁ。ケツメイシのEDが良い曲でお気に入り。
鉄血のオルフェンズの設定考証を担当した鴨志田一原作のライトノベルのアニメ化作品。1クール放送後に劇場版アニメまで製作されたあたり中々人気があった事が窺い知れる。
内容としては主人公の男の子が何らかの特殊能力を持った女の子と知り合い事件に巻き込まれる…という涼宮ハルヒの憂鬱シリーズに少し似た雰囲気だった。ハルヒよりはSF作品臭薄めだけど。
いかにも「萌え」な男性向け作品かと思いきや、純粋に恋愛物として楽しんでいる女性ファンが意外と多くて驚いた作品。咲太くんみたいな彼氏が欲しいという気持ちは分からなくも無いなぁ…。
前作から12年振りに製作された久々の「ゾイドシリーズ」新作。ワイルドとタイトルにある通り、とにかくワイルドに行こうぜ行こうぜ騒いで行こうぜな作品。コロコロとタイアップしていた事もあり、基本的には低年齢児向けな作風だった。
OP、ED、挿入歌ととにかく音楽がよくそれだけで最後まで視聴決定した。4クール作品という事もあって戦闘シーンはガンダムシリーズやマクロス7並にバンクが多かったので気になる人も居るかもしれない。新技も中々出て来ないし。
国同士が思想信条を掲げて戦う訳ではなく、ゾイドも銃火器で武装せず自前の爪や牙で戦い、前述した通り作風も低年齢児向けという事もあって従来のゾイドファンからとにかく叩かれた。恐らくGガンダムやガンダムSEEDくらい。
1クールの終盤にあるメインキャラが退場してから少しずつシリアスな要素が増えていき、特にラスボスや敵幹部周りの描写は本当に低年齢児向けかこれ…?と言いたくなるほど凄惨な物もあった。これが朝放送してたのか…。
批判も多かったけど快く受け入れる従来のファンや初ゾイドとしてワイルドを楽しんでいる子供も相当数居たらしい。放送終了後にゾイドワイルドZEROという続編が作られた事もあり、ゾイド復活一作目として中々受けたみたい。
宇宙よりも遠い場所、南極を目指して女子高生達が色々と頑張る話。花田十輝氏がシリーズ構成を務めるという事で当時話題になっていた気がする。男性キャラが殆ど登場しないという事でGL好きに受けていた気がする。
メインの女の子達は友達が居なかったり、周囲から嫌がらせにあっていたり、浮いている子同士で友達になった感じだったと思う。1クールで良く纏まった良い作品だったと思う。
あのグレンラガンのキャラデザ、作画監督を務めた錦織敦史監督による完全新作ロボットアニメ。2018年一発目のロボットアニメは確かこれだった気がする。
OPが耽美、官能的な雰囲気だった。異性の子供達がパートナーになり、女子の臀部から生えた操縦桿を男子が握りロボットを動かす操縦法など比喩などでなく割と直球で性を意識した描写が多かった。
ロボットアニメではある物のロボットが擬人化された少女のような容姿である、恋愛要素も多いという事でロボットアニメに興味が無い人でもそれはそれで楽しめる作品ではないかと思う。
2クール目からは展開が駆け足になり、終盤は意味深に登場したキャラが次々死ぬなど何だか消化不良な印象を受けた。それでも主人公とメインヒロインの恋愛を描いたボーイミーツガール物とすれば、悪くないような気もする。
15分アニメになっただがしかし。一期は正直30分という尺を持て余しているような印象があったのでこれくらいで丁度良かったと思う。キャラデザが微妙に一期と異なるけど、どっちもいいと思う。
月刊少女野崎君のスタッフが送るオリジナルアニメ。少しの間だけ日本に留学してきた外国人の女の子と日本人の男の子の交流(?)が描かれる。タイトルでは恋をしないと言われてるけど、普通に多田君恋してるよね。
主演の声優さん二人は後にフルーツバスケットでもかなり親密な関係のキャラを演じていてちょっとニヤリとした。このアニメの収録中に梅原裕一郎が急病を患い、終盤代役になっていたのは残念だった。部長は良いキャラしてたから。
主人公の恋敵キャラが性格の良いイケメンで、ヒロインと結ばれなかった後にヒロインの侍女と結ばれるのは誰も不幸にならない感じで良かったと思う。そういうところ少女漫画っぽいなぁとも思ったけど。
TIGER & BUNNYのスタッフが送る新作アニメ。ベテラン刑事と新米刑事のバディを主人公にした人情SF刑事物アニメ。タイトルのダブルデッカーは「二人の刑事」と「2階建車両」のダブルミーニングらしい。
お洒落な雰囲気で良い感じのアニメだったけどタイバニほどのヒットには至らなかった。病気が末期の父親のために息子が自分の花婿姿を見せようと頑張る話が特に好きだった。
明らかに続編を作る事を前提とした意味あり気なラストだったけど、放送から3年経った今も特に続編が製作される気配が無いのが残念。バカボンもそうだけど、二匹目のドジョウを狙おうとした作品は受けない法則あるのかな…。
何故かいきなりゲームに似た異世界へ召喚されたプログラマーが、ふとした事で莫大な経験値を得て最強になり異世界をフラフラするという話。主人公のCV堀江瞬に惹かれて見始めた。
内容はあんまり覚えてないけどそんなに嫌いじゃなかった印象はある。作画もキャラデザも中々悪くない、人並に優しい主人公が女の子達を助けながらハーレムを形成していく感じの作品だった気がする。
現代が舞台の吸血鬼物の話だった気がする。吸血鬼物の話が好きなので視聴決定した。主人公は人間と吸血鬼のハーフで純粋な吸血鬼よりは吸血衝動が薄い…という割とお約束な設定だった気がする。
吸血は性行為の暗喩という事もあってか、中々エロティックな雰囲気だった気がする。ヒロインの声が進撃の巨人のミカサと同じ石川由依氏なんだけど、ミカサとは全然雰囲気が違うおっとりぽややん系で驚いたような気がする。
この作品も原作が連載中の漫画という事もあって中途半端な所で完結してしまったのは残念だった。月刊モーニングtwoで連載されている漫画だからか、全体的に女性向けな雰囲気だった。吸血鬼系はそういうのが多い。
大人気WEB小説のアニメ化作品。現在も三期が絶賛放送中で、人気の高さが窺い知れる。放送開始当初は丁寧にやりすぎてテンポが悪いとか色々文句言われてたけど、結果的に大成功だったのであれで良かったんだと思う。
現実世界で突如通り魔に殺害されたおじさんが異世界にスライムとして転生するという話で、「蜘蛛ですが何か?」など後発の人外転生系の作品にも影響を与えたらしい。転生した時声が可愛らしい女の子になったけど。
スライム形態の主人公が青いパワプロくんみたいという印象が強い。途中で人間形態に変身する能力を得るんだけど、元になった人間が美人だからか明らかにヒロイン達より可愛らしい美少女として描かれている気がする。
意外だったのが男性というよりはむしろ女性に大人気で、鬼滅以前は女子に一番人気がある漫画と言えばこの作品のコミカライズだった。イケメンが多い事もあってか二次創作は主人公愛され精神的BL物が非常に多かった。
二作目から8年振りの禁書アニメ三作目。原作小説14巻目以降の話が描かれる。原作未読だけど、それでも駆け足にアニメ化している事だけは伝わってきた。1作目から10年経っている事もあって、懐かしい声優さんが多かった。
大人気漫画七つの大罪アニメの二期。確か一期の戦いの後で潔白を証明された主人公達が復活した新たな敵と戦いを繰り広げる話だった気がする。七つの大罪最後の一人、エスカノールが初登場するのも確か二期だったような。
お世辞にもあまり作画が良いとはいえず、話も毎回あまり進んでいないような気がするのは往年のジャンプ作品という感じがする。マガジンの作品だけど、原作者の鈴木央さんは元ジャンプ作家だしまあ似たような物だと思う。
以前SNKと著作権云々でアニメ化が一度お流れになった漫画が改めてアニメ化された作品。作中でSNKの作品が出ず、主にカプコンの格闘ゲームが題材になっているのはそういう事なんだろうなぁ…。
1990年代前半のゲームセンターが主に舞台という事で、当時主人公達と同世代でゲームセンターに通っていた層に特に刺さる作品だと思う。ゲームに興味が無くても甘酸っぱいボーイミーツガール物として楽しめると思う。
正直視聴前に想定していた以上にメインヒロインの大野さんが可愛く、終盤で主人公にデレるあたりでもう堪らなくなった。ツンデレはツン期が長いほどデレた時の破壊力が高いのはマジだと思う。良い作品だった。
大人気格闘漫画「グラップラー刃牙」の続編のアニメ化作品。前作グラップラー刃牙は既にTVアニメ化されているという事で二作目がアニメ化されたのだと思う。
黒塗りで隠されていたとはいえ、地上波アニメにしてはかなり残酷でグロテスクなシーンが多かった。とにかくベテラン声優を揃えたキャストが豪華なアニメで、非常に力を入れて作られていた事が分かった。
作画は極端に良い回とそうでもない回があったけど、良い回は原作漫画の再現度が高く非常に良かった。OPでグラップラー刃牙最大トーナメント編の名シーンをアニメにしてくれたのもファンとして嬉しかった。
作画の負担を減らすためか時々CGが使われていたけど、手描きと比べるとあんまりだった。バキの次にアニメ化されたケンガンアシュラではCGの出来がとても良くなっていたので、バキの時は過渡期だったんだなと思った。
久々にTVアニメ化された封神演義。2クールで全23巻の漫画をアニメ化するなど無理な企画でしかなく、ダイジェストにもなっていない原作の場面をその場その場で再現する飛び飛びアニメになっていた。
それでも作画はそれほど悪くなかったので色々と惜しいなぁ…と思った。新キャストは割とハマっていた方だと思う。OPとEDは割と好きだった。素直にVS聞仲編かVS妲己かVSジョカ編をアニメにしておけば…と思わずにはいられない。
リアルタイムで初めて見たプリキュア。近年のプリキュアの中では特に恋愛色が強い方かな?5とか恋愛要素が強いプリキュアが好きだった自分には特に刺さった。歴代プリキュアの中でもかなり好きな方だと思う。
プリキュアの敵勢力が会社という所も5に近い気がする。5の名敵役のブンビーさんもゲスト出演していたし。敵の女性キャラが追加プリキュアになるのだけど、そのタイミングが歴代プリキュアの中でもかなり早い方だった。
倒した悪役が消滅せず改心して人間世界で生活を営んでいるというのもシリーズの中でも珍しい方だと思う。プリキュア恒例の敵が味方になる展開が好きな自分としてはそういうところも性に合ったかな。好き嫌いは別れると思う。
それでも敵キャラを増やしすぎたせいか、敵のハリネズミキャラが終盤改心する所はかなり駆け足で急だったと思う。そういうところは明確な欠点だと思うけど、まあそういうところも込みで全体的には好きな作品。
ラスボスの正体が主人公の未来の○○で、愛故に悪になり、最後には愛で救われる所も好きだなぁ…未来改変系のお話であるせいか改変前の未来から送られてきたあるキャラの存在が不可解になったけど。
山田風太郎の小説「甲賀忍法帖」のコミカライズ作品「バジリスク」の続編漫画のアニメ化作品。前作後に伊賀と甲賀が和解した時代に新たな敵が現れて…という作品。
主人公兄妹が前作主人公の子供という事で設定的に無理があるのではないか?とよく突っ込まれていた。前作主人公達に瓜二つで兄妹で恋愛感情が仄めかされている事もあってちょっとインモラルな感じだった。
基本的に外国スタジオへの外注で作られた作品という事もあって作画はあんまりな感じだった。それでも女性キャラだけで何とか可愛く描こうとしていた所に何らかの意地が感じられてそういう意味では嫌いになれなかった。
アニメの結末は漫画版とも異なるとの事だった。名作の続編としては割とガッカリ作品なのは否めない。まあ初めから原作小説との繋がりは無いし漫画版の作者も異なるという事で、よくある別物続編と解釈すれば良いかもしれない。
往年の名作少女漫画のアニメ化作品。現代が舞台という事で30年以上前に描かれた原作とは異なり作中にスマートフォンなどが登場し、原作ファンに突っ込まれていた気がする。そういう所も込みで、評価は中々高かった。
主人公がギャングのボスの愛人という設定で、同性すら魅了する美少年というあたり萩尾望都や竹宮恵子などの流れを汲む「少年愛」的な少女漫画だったんだろうな、とは見ていて感じた。
原作漫画は男性が読んでも面白い少女漫画とはよく言われていたけど、ストリートキッズ同士の抗争や派手な銃撃戦などはアクションが目当ての男性が見ても楽しめるのではないかと思う。
全19巻のアニメを2クールでアニメ化したという事で、原作ファンからはカットされた部分についていろいろと文句を言われていた気がするけど、アニメから入った自分はそういう所をあまり気にせず最後まで楽しめた。
石塚運昇さんの遺作もこの作品だったと思うけど、最後まで声も演技も衰えていると感じず本当に凄い声優さんだったんだなぁ…と思った。King GnuのEDがとにかく良い曲でお気に入り。でもこの世界の男はゲイ多すぎだと思う。
女子バドミントン漫画をアニメ化作品。美少女が緩く部活をやる所謂萌えアニメ…ではなく、スポ根物というかスポーツが全てという価値観の人間の負の面まで描いている思ったよりシリアスで重い雰囲気の作品だった。
アニメ化の際に原作から結構展開が変更されているらしく、原作ファンからは別物だと文句を言われていた。やっぱり原作漫画を読んでおらずアニメしか知らない自分は最後までそれなりに楽しめたけど。
スポーツ物のアニメだけど作画はそれなりに良かったと思う。OPがとにかく元気で前向きな気分になれる良い曲なので一度は聞いてもらいたい。
松戸市でVTuber動画が削除。作成する時も、問題にならない様警察と何度も相談しやり直して出来上がったものである事はまず知って頂きたい。この内容で女性蔑視とは思えないし、何でもかんでもとやっていたら「フェミニズム」という言葉への誤解がさらに深まってしまう。
https://twitter.com/zkurishi/status/1436095751763882012?s=19
栗下 善行 🌰
@zkurishi
都議2期 / 立憲民主党 / 表現の自由 / 中小企業振興 / 観光 / ジャンプ650万部世代 / でも御三家は福本伸行・板垣恵介・本宮ひろ志 / ストII全盛世代/ 青春は部活よりアーケードに捧げた/ 愛車ER34 / 東京での大型イベント復活へ / 東京でのゲーム時間規制はあり得ない
父親は気に入らないことがあるとすぐに手を出す性格で、幼少の頃は止めて入った母親まで殴られて一緒に泣いている記憶ばかりだった。
祖父から継いだ仕事で財産を築くも、それを自分の商才と勘違いした父親は引き継いだ仕事を辞めて趣味の延長である雀荘の経営を始めた。
母親も夕方から深夜まで手伝いに駆り出され、学校から帰ると家には誰もいなかった。
前の仕事で築き上げた財産で、家だけは無駄に広かったが、お化け屋敷に住んでいるみたいで落ち着かなかった。
両親は決まって夜中に酔っ払って帰ってきた。
今日の接客がどうだとか、作った料理がどうだとか、売上とか従業員の給料とかそんな話ばかりだった。
とにかく布団の中で聞かないふりをした。
たまに母親が泣きながら上がってきて、化粧と酒くさい顔を近づけて頭をなでながら何かをぶつぶつと言っていた。
その時もやっぱり寝たふりをしていた。
そのうち父親は朝方まで帰ってこなくなった。雀荘の営業時間を伸ばしたらしい。
家での両親の喧嘩は減ったが、夕方近くまで眠って明け方に帰ってくる父とは会話をすることがなくなった。
見栄で通わされた私立の小学校は家から遠く、地元の同級生たちと馴染めないままいつも一人遊びをしていた。
何か不自由を感じたことはなかったが、何かいつも足りないものを感じていた。
ある日公園で一人で砂場遊びをしているときに、近くの小学校に通う同級生たちに囲まれて砂場に首から下まで埋められたことがある。
砂まみれの自分に気がついたが、怒ることもしなかった代わりに、何かを聞かれることもなかった。
びちょびちょの洋服をそのまま洗濯機に投げ入れたが、そのことについても母親から何かを聞かれることはなかった。
毎日一生懸命に働いている母親を困らせるのは悪い子供がすることだ。
次の日に公園に向かうと、その時の同級生たちが野球ごっこで遊んでいた。
もう一度砂場に埋められるわけには行かない。そう思って、公園で遊ぶことはその日以来やめて、誰にも会わなそうな空き地や少し離れた河川敷で遊ぶようになった。
見栄で通わされた進学塾は、毎日終わり際にタイムカードだけを切りに行って、それ以外の時間は近くのゲームセンターに入り浸った。
夕食は塾の近くにあるファーストフードで食べなさいと、毎日500円をもらった。
そのうちの大半をゲームでつかった。
志望校は当然全て落ち、受験する3日前まで名前も聞いたことのないような私立中高一貫校に文字通り滑り込んだ。
小学生までは頑張って起きて朝の支度をしてくれた母親も、自分が中学生に上がると昼まで起きてこなくなった。
その代わりに、一日の昼食代500円が毎日テーブルに置かれるようになった。
途中にいくつかの繁華街がある駅を通るが、制服はゲームセンターに行くには邪魔だったおかげで、遅刻は常習犯ながらも、日中は流石にサボることはできなかった。
昼食は甘ったるい菓子パン1つと甘いジュースだけでしのいで、残りは放課後のゲームセンターで使った。
作りおきの夜食で栄養バランスをなんとか保ちつつも、それが理由かわからないが身長は165cmで止まった。
人付き合いというものをろくにしたことがなかったが、この頃一緒にゲームセンターで遊ぶ友人が何人かできた。
なんとなく、生まれてはじめて人間らしい営みを手にれた気がしたが、それも長くは続かなかった。
中2の初め頃、親が新しく始めた飲食店の手伝いのために、放課後は部活も許されず店にまっすぐ向かって日付が変わるまで無給で働かされることになった。
雇われた店長は父親の前だけへこへこして、溜め込んだ憎悪やストレスを自分にぶつけてきた。
裏表のある大人を間近に見てこんな大人になるくらいなら死んだほうがマシだと思った。
放課後を奪われた学校生活は無味乾燥そのもので、授業の大半を寝て過ごし、夜は脇目もふらずに仕事に向かう生活を繰り返した。
家族に内緒で行っていた父の株式投資の負債によって、雀荘や飲食店どころか家まで失うことになった。
荷物のほとんどを捨てて、親戚が管理人をしているワンルームのアパートに母親と引っ越した。
その時は住むところを失った悲しさよりも、店の手伝いから開放された嬉しさが勝った。
負債を家族に背負わせないために両親は離婚をして、その後父はどこにいったのかも聞かされなかった。
親族のうち、以前から換金所で働いている人間はたんまりとお金をもらっているのに、自分は足元を見られて少ししかお金をもらえていないと嘆いていた。
生活できるだけでもどれだけありがたいことか。母親の欲深さにうんざりした。
それでも贅沢はせず、母親は少なくとも高卒じゃなきゃ働き口なんてないという理由で、意地でもわたしを卒業させてくれた。
この頃、親戚のおじさんが相次いで自殺をした。バブル崩壊で抱えた借金で首が回らなくなったからだという。
父親は生きているのだろうか。どちらにしても、お金が原因で命を失うなんて馬鹿げていると思った。
お金様の何が偉いのか。そもそも人の幸せとは何か、そのときに眠れなくなるくらいに考えたことを覚えている。
相変わらず夜の帰りは遅いものの、交代制シフトで働くようになった母親は、朝に起きて夜に眠る生活に戻った。
この歳になって面と向かって甘えるなんてことは流石にないが、学校でのくだらない出来事や、一緒に見ているテレビの内容のことを話す機会が増えた。
小学生のときにできなかった時間を取り戻しているような気がして、毎日が楽しかった。
たまにお酒が入ると、母親は決まって過去のことと今のことをわたしに謝った。
仕事の忙しさを理由に全然世話をしてやれなかったこと、それなのに全ての財産を失って辛い生活を強いていることを、何度となく謝ってきた。
母親にそんなことを言わせてしまっている自分が申し訳なくなった。
今がどれだけ満たされているか、どれだけ言葉にしても母親は首を横にふるだけだった。
むしろ自分にしてみれば、お金があった時代のほうが不幸だったのではないかと思えた。
在日韓国人である自分にとって、この頃はたとえ大学を卒業したとしてもまともに就職できる企業なんてものはなかった。
だから、その時には当たり前のように大学進学はせずに働くものだと決めていた。
家から原付きで30分ほどの床も壁も筒抜けのボロアパートに引っ越しをした。
言葉の通じない相手に、いい年をした職人たちが代わる代わるいじめを繰り返していた。
在日韓国人であることを隠して働いていた自分は今で言うパワハラだけで済んだが、それこそ一歩間違えれば現場で死亡事故にでもなりかねないようなことも行われていた。
自分はいじめに加わることも助けることもできなかったが、できるだけ彼らの話に耳を傾けるようにした。
いじめについて聞いたこともあるが、ここで稼いだ仕送りで国で待つ家族が笑顔になることを考えれば何でもないと、全員が口を揃えていた。
外国人をいじめて楽しそうにしている職人と、いじめられても家族の幸せを思って幸せを感じている外国人とを見比べて、幸せとは何かを再び深く考えた。
とある事故をきっかけに、2年ばかりで建築会社は倒産してしまったが、使う当てもないままに親に仕送りをしながらも300万円くらいの貯金をすることができた。
実家(といっても親戚が管理人のアパートだが。)に戻ると、その貯金でまずはパソコンを買った。高校時代のゲーム仲間のパソコンが詳しい人間に教えてもらいつつ、当時出たばかりのインクジェットプリンターと併せて全部で100万円くらいかかったと思う。
教習所の短期コースに通いながら、一緒にもらった違法ソフトで本を読みながらウェブデザインを独学して、車の免許とウェブデザインの最低限の知識を2ヶ月位で詰め込んだ。
その後、貯金を切り崩しつつ就職活動をして、ソフトウェア開発の会社にアルバイトとして入社した。
もともと大手通信会社で勤めてから独立した社長がなかなかのやり手で、パソコンとサポートのセット販売や、当時はまだ珍しかった個人ホームページの制作代行など、次々と事業を拡大していった。
世にいう就職氷河期の頃だったが、当時、個人でパソコンを持つ人間はまだ少なく、また、車の免許や力仕事、職人に鍛えられた物怖じのなさが気に入られて、その会社で正社員として働けるようになった。
入社して数年、立場も順調に上がっていき、社宅手当をもらえるまでになったのをきっかけに、母親をつれて小さいながらマンションに引っ越すことができた。
これで母親に少しは惨めな思いをさせないで済む。そう思っていたが、母親はそうではなかった。
一度は財産を築いて豪邸(とはいっても本物の豪邸には程遠いが)に住んだ身にとって、マンション暮らしは惨めなのだという。
まだデザイナーズマンションだとか億ションだとかタワマンという言葉が生まれる前の話だ。
戸建てを買えなかった人間が、渋々住むのがマンションだという思い込みが強かったのだろう。
一度は地に落ちた生活をここまで取り返すことができたのだから喜ぶだろうと思っていたが、そうではないという母を見て、素直に可愛そうだとおもった。
社長の経営手腕のおかげで、今もその会社で、気がつけば重要な立場を任されるまでになった。
母親は別のマンションに住まわせ、自分は結婚して二人の子宝に恵まれた。
自分の親ガチャがあたりかはずれかなんて、今になってみればわからない。
羨ましいと思える親子関係も山のように見てきたし、両親がもっとまともだったら良かったと思うことなんていくらでもあった。
だけど、こんな親だったおかげで、自分は幸せとは、お金とは何かを考える切っ掛けがたくさんあったし、そのことについて世間に流されるようなこともなかった。
未だに大学進学までしておいて定職につけないままの同級生もたくさんいる中で、自分は、本当にたまたま運が良かっただけなのだろう。
そんな自分がいうのもなんだが、親ガチャなんて人生の数多くのガチャの一つでしかないし、その一部分だけ切り取って見たところで何の意味もないのだと思う。
ゲームみたく課金でやり直せるものでもないのだから、問題は、そのガチャの結果とどのように向かい合っていくのかなのだろう。
なぜなら男女関わらず幸福度は結婚できるかにかかっているから。
体臭防止のために子どもの服はお湯を使って洗濯しなければならないし、中学までに歯列矯正は当たり前、高校に上がれば美容院に行かせる、大学合格したら医療脱毛に行かせるのは当然だ。
女の子なら目立つところのホクロ除去は親が手術代を出さなければならない。場合によっては、二重の手術も親の責任だ。
男の子なら中高の部活は野球サッカーバスケなど集団運動部か、吹奏楽演劇など集団文化部をやらせなければならない。男は部活で将来結婚できるかが大きく変わるからだ。
男女共に陰キャでも構わないが、男なら声掛けの練習をさせるし、女なら料理を完璧にさせるのは当然だ。
大学生になったら男はヤリ部屋を意識させて大学近くに住まわせるし、女ならできるだけ男が入りにくい寮に住まわせる。
男はモテ男になったほうが得だが、女はモテ男とは結婚させないのほうが得だからだ。
だから、声をかけさせる息子に対して、身の程を知らせる娘という教育方針で行く。
最後に、男女平等が嘘であることはアッパークラスのリベサヨの家庭が保守的であることを見れば明らかだ。
母から短大へ行ってすぐ就職しろ と言われていたので高校3年間、英語学科の短大を希望しますと 担任との二社面談をサクッと乗り切ってきたのだが
高3の夏、英単語の勉強 好きじゃねーなと気づいて音楽学部のある短大へ進路変更。
吹奏楽部の顧問、担任、母、とにかく全員から反対された。大して楽器が上手くなかったたからだと思う。
反対を押し切り 入学。楽器は両親が結婚資金を貯めてくれてたのを切り崩して購入。
大学でも 当たり前についていけなかった。
周りは幼少期から楽器やってるだの、全国大会金賞だの、まぁ当たり前に音楽で生きてきた人たち。
誰からも見捨てられたと思って、大学の外で一般のアマチュアと遊んだり 本番出たりしてた。
22歳、短大の同級生は就職した中 自分は研究生で大学に残っていた。マジで後輩から何してる先輩だろと思われてたと思う
近隣の吹奏楽部の非常勤講師をやらないかと声がかかる。それを機に大学を出る。(教授には当たり前に お前には早い やめろと言われた)
というか指導業でお金を稼ぐ(名ばかりフリーランス)で生きていくのに必死。
吹奏楽ガチでやってた人なら分かると思うけど、コンクールって労力ハンパなくて、結果出そうと思うと人生の時間ぜんぶ突き込む勢いでやらないといけなくて。
人生溶かしすぎて、自分何やってんだと鬱になっていたので これを機に部活指導を辞める。
ずっとクラシックよりジャズがやりたかったので演奏活動の夢を捨てきれず、いまチマチマと練習しているが、この20代をほぼ指導業に振ってしまったため ジャズなんて出来るはずもなく。
演奏する仲間もいない。
自分と同じ歳のking gnuやら石若駿やらの神世代を見るともう遅いのかな と思う。
これ、詰んだかな